JP3760414B2 - Dc/dcコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、各種モバイル機器、家電品、バッテリー応用機器など多くの機器、装置に用いられるDC/DCコンバータに関する。
地球温暖化防止のために、炭酸ガス換算電力消費量の削減が地球規模で求められている。例えばエアコンや電気自動車のスイッチング式電源においては、省エネルギやバッテリーの充電電力の有効利用を図るために、電力損失を抑えてエネルギの利用効率を上げることが重要視されている。また、モータ駆動電源回路内での電力損失を抑制することは、冷却用の放熱フィンを小さくできるので、機器の小型化と低コスト化につながるというメリットがある。さらに、携帯電話などの各種モバイル機器では損失を抑えてエネルギ効率が良くかつ小型・軽量のDC/DCコンバータが求められている。
これまでパワーエレクトロニクス回路内での電力損失の抑制を目的として種々の研究開発が進められてきている。しかし、制御方式や既存パワートランジスタによるパワーエレクトロニクス回路の改良改善は限界点近くまで達してきており、従来のアプローチだけでは回路内部での消費電力低減と小型・軽量化の両立は限界に近い。
従来技術として、図8(a)に降圧型DC/DCコンバータを、図8(b)に昇圧型DC/DCコンバータを示す。このようなコンバーターは、下記の非特許文献、特に第112頁の表10−4にも記載されている。降圧型DC/DCコンバータは入力電圧よりも小さい任意の電圧を出力し、昇圧型DC/DCコンバータは入力電圧よりも高い電圧を出力する。
以下、降圧型と昇圧型共に作用は類似するので、降圧型DC/DCコンバータで説明する。
従来のDC/DCコンバータ用ドライブ回路100においては、入力直流電圧Vinが電界効果トランジスタ(MOSFET)21のオン、オフ動作により、平滑コンデンサCの両端から出力電圧Voutが出力される。ここで電界効果トランジスタ21をオンすると電流はオン状態のトランジスタ21およびインダクタLを介して平滑コンデンサCに流れ込み、平滑コンデンサCに蓄積される。次に、電界効果トランジスタQ1をオフすると、インダクタLに蓄積されたエネルギが第2のダイオードD2を通してさらに平滑コンデンサCに充電される。このようにスイッチング素子としての電界効果トランジスタQ1のオン/オフ動作を所定のdutyで行うことにより、入力直流電圧Vinが降圧され、所定の出力電圧Voutに変換される。平滑コンデンサC及びインダクタLは直流出力電圧のリプルを平滑化するために用いられ、リプルを小さくするためには大きなインダクタ、平滑コンデンサを用いる。
特開2001−338928号公報
特開2002−299602号公報
CQ出版社発行「トランジスタ技術SPECIAL 実践パワーエレクトロニクス入門」(1998年8月)
従来のDC/DCコンバータにおいては、用いられる電界効果トランジスタ21のスイッチング速度が遅くDC/DCコンバータ回路のスイッチング周波数がせいぜい1MHz程度までに限られるので出力電圧のリプル変動を抑制するために大容量の平滑コンデンサとインダクタが必要であり大型にならざるをえなかった。同時に、電界効果トランジスタ21がオンからオフへ、或いはオフからオンへスイッチングする僅かな時間(例えば10nsec(ナノ秒))に電解効果トランジスタ21の内部で生じる損失は電源のスイッチング周波数が高くなるに従って増大するので、DC/DCコンバータの小型化を狙い高周波スイッチング化することの障害になっていた。
このようなスイッチングトランジスタのスイッチング損失は、電界効果トランジスタを用いたDC/DCコンバータだけでなく、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、IGBTという)を備えたDC/DCコンバータにおいても同様に生じ、IGBTは電界効果トランジスタよりもスイッチング時間が更に大きいため損失が大でDC/DCコンバータの高周波化の限界も更に低い。
また、トランジスタの損失は、オン時のコレクタ-エミッタ間の電圧に対しても比例的に増大する傾向にあるので、従来の電界効果トランジスタやIGBTを用いたDC/DCコンバータではオン時損失も大きくなる傾向があった。
以下に従来技術のDC/DCコンバータで用いられる電界効果トランジスタ21の性能の一例を列記する。(DC/DCコンバータの出力電流は0.5Aである、という条件のもとで、後述の本発明実施例と同じ定格電流1Aのものを記載する。)
1)定格ドレイン/ソース電流 1.0A
2)定格ドレイン/ソース間降伏電圧; 50V
3)ドレイン/ソース間オン抵抗(接合部温度100℃にて);420mΩ
4)ターンオン時間(ゲート電圧10Vの場合); 5.0nsec
5)ターンオフ時間(同上); 3.0nsec
ただし、上記3)のオン抵抗値はゲート電圧4Vを満足するときの値であり、ゲート電圧がこの値より低い場合には、オン抵抗は更に大きくなる。上記4)及び5)はゲート電圧10Vの場合で、ターンオン、ターンオフ時のゲート電圧が10Vより小さい場合は各々の時間が長くなる。
携帯電話など単セル最大電圧が3.6V前後であるLi(リチュウム)電池をエネルギー源として用いる多くのモバイル機器では、上記3)4)5)の性能を補うには新たに昇圧コンバータ電源が必要になる。
また上記2)の耐電圧が、DC/DCコンバータの入力電圧より一桁近く大きいのは次の理由による。電界効果トランジスタ21がターンオフする時にスイッチングサージと呼ばれる急峻な過電圧が発生して同トランジスタ21の両端に印加される。モータ駆動のインバータなどではこれを抑制するサージアブソーバ(スナバと呼ばれる)を付けることが多いが、モバイル機器などの小型化が必須であるDC/DCコンバータではスナバを省略してスイッチングトランジスタ自体の耐圧を大きくする。通常50V以上の耐圧を持たせている。
これらからスイッチングトランジスタの損失が大きいため、前述のように従来技術ではDC/DCコンバータのスイッチング周波数は1MHzが限界であった。スイッチング周波数が1MHzである場合、リプル電圧を抑制するためには大きなインダクタと平滑コンデンサが必要になりDC/DCコンバータが大型になる欠点があった。
更に、大きなインダクタンス値をもつインダクタはインダクタ巻線のターン数が大きいので巻線長が長くなり巻線の抵抗値が大きくなる。そのため同じ出力電流が流れる場合、スイッチング周波数が高いDC/DCコンバータに比べて巻線での抵抗損失が大きくなるため合計損失が増加する欠点があった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、従来にない小型でかつ高効率のDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
DC/DCコンバータは直流電源ともよばれるものあり、DC/DCコンバータを小型・軽量化してかつ高効率化するためには、従来より一桁以上高速で且つオン時電圧が小さいトランジスタが必要である。パワートランジスタのスイッチング速度を高速化かつオン時のコレクタエミッタ間の電圧を低電圧化することで平滑コンデンサ及びインダクタを小型・軽量化し、同時にスイッチングトランジスタ内部損失を低減することが最も効果的であるが、従来の電界効果トランジスタ、IGBTでは、1MHz程度のスイッチング周波数が限界であった。一方、SiGe(シリコンゲルマニューム)トランジスタは、携帯電話用の1GHz近辺の無線増幅アンプとして用いられおり、高速ではあるが、耐電圧が低く電流増幅率が低い等の問題があった。これは、無線増幅アンプでは内部雑音を極小化する必要があり、その為に増幅率が低くなってしまっていたからである。また、従来、SiGeトランジスタに係る技術者は、低内部雑音に注目し、DC/DCコンバータ用としての研究・開発は見向きもされていなかった。
発明者らは、研究の結果、内部雑音を犠牲にしてでも増幅率を上げるという見地を応用側から見出した。この見地から高速スイッチング特性をもつSiGeトランジスタに着目し、開発を進めた。
これを実現するために、従来は1MHz程度が限界であるDC/DCコンバータのスイッチング周波数を数10倍(本発明では20MHz)に大きくしてインダクタ及び平滑コンデンサを小さくすると同時にスイッチングトランジスタの損失を低減するDC/DCコンバータを発明した。
換言すれば、本発明者らは、高速スイッチング特性をもつSiGeトランジスタに着目し、従来はDC/DCコンバータなどのスイッチング素子としての適用が全く考えられていなかったSiGeトランジスタを携帯電話、ノートパソコンなど各種モバイル機器のDC/DCコンバータに活用する可能性を鋭意研究した結果、以下に述べる本発明であるDC/DCコンバータを完成させるに至った。
本発明、一般に降圧型と呼ばれるDC/DCコンバータは次のとおり。
(1)第1の手段のDC/DCコンバータは、コレクタ端子が入力の一方の端子に接続され、ベース層が、エミッタ側に第1のSiGe層と、コレクタ側に前記第1のSiGe層よりもGe濃度の大きい第2のSiGe層とを有し、該第2のベース層のGe濃度は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタと、一方の端子が前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子に接続されたインンダクタと、一方の端子が前記インダクタの他方の端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子にカソード端子を接続されたダイオードと、前記ダイオードのアノード端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び入力の他方の端子及び出力の他方の端子が共通に接続されたコモン端子とを備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とする
(2)第2の手段のDC/DCコンバータは、第1の手段のDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタの第2のベース層のGe濃度が8%乃至13%であることを特徴とする
(3)第3の手段のDC/DCコンバータは、コレクタ端子が入力の一方の端子に接続され、ベース層が、エミッタ側にSi層と、コレクタ側にSiGe層とを有し、該SiGe層のGe濃度は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタと、一方の端子が前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子に接続されたインンダクタと、一方の端子が前記インダクタの他方の端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子にカソード端子を接続されたダイオードと、前記ダイオードのアノード端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び入力の他方の端子及び出力の他方の端子が共通に接続されたコモン端子とを備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子の入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とする。
(4)第4の手段のDC/DCコンバータは、第3の手段のDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタのSiGe層のGe濃度が%乃至1%であることを特徴とする。
(5)第5の手段のDC/DCコンバータは、コレクタ端子が入力の一方の端子に接続され、ベース層のGe濃度分布が、エミッタ側からコレクタ側に向けて漸次、Ge濃度が高くなる濃度分布となり、該ベース層のGe濃度のピーク値は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタと、一方の端子が前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子に接続されたインンダクタと、一方の端子が前記インダクタの他方の端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子にカソード端子を接続されたダイオードと、前記ダイオードのアノード端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び入力の他方の端子及び出力の他方の端子が共通に接続されたコモン端子とを備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子の入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とする。
(6)第6の手段のDC/DCコンバータは、第5の手段のDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタのベース層のGe濃度のピーク値%乃至1%であることを特徴とする。
次に、本発明の、一般に昇圧型と呼ばれるDC/DCコンバータは次のとおり。
(7)第7の手段のDC/DCコンバータは、一方の端子が入力の一方の端子に接続されたインダクタと、コレクタ端子が前記インダクタの他方の端子に接続され、ベース層が、エミッタ側に第1のSiGe層と、コレクタ側に前記第1のSiGe層よりもGe濃度の大きい第2のSiGe層とを有し、該第2のベース層のGe濃度は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタと、アノード端子が前記バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続されたダイオードと、一方の端子が前記ダイオードのカソード端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、入力の他方の端子及び前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び出力の他方の端子が共通で接続されたコモン端子を備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子の入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とする
(8)第8の手段のDC/DCコンバータは、第7の手段のDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタの第2のベース層のGe濃度が8%乃至13%であることを特徴とする
(9)第9の手段のDC/DCコンバータは、一方の端子が入力の一方の端子に接続されたインダクタと、コレクタ端子が前記インダクタの他方の端子に接続され、ベース層が、エミッタ側にSi層と、コレクタ側にSiGe層とを有し、該SiGe層のGe濃度は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタと、アノード端子が前記バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続されたダイオードと、一方の端子が前記ダイオードのカソード端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、入力の他方の端子及び前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び出力の他方の端子が共通で接続されたコモン端子を備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子の入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とする。
(10)第10の手段のDC/DCコンバータは、第9の手段のDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタのSiGeGe濃度が%乃至1%であることを特徴とする。
(11)第11の手段のDC/DCコンバータは、一方の端子が入力の一方の端子に接続されたインダクタと、コレクタ端子が前記インダクタの他方の端子に接続され、ベース層のGe濃度分布が、エミッタ側からコレクタ側に向けて漸次、Ge濃度が高くなる濃度分布となり、該ベース層のGe濃度のピーク値は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタと、アノード端子が前記バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続されたダイオードと、一方の端子が前記ダイオードのカソード端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、入力の他方の端子及び前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び出力の他方の端子が共通で接続されたコモン端子を備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子の入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とする。
(12)第12の手段のDC/DCコンバータは、第11の手段のDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタのベース層Ge濃度のピーク値%乃至13%であることを特徴とする。
(13)第13の手段のDC/DCコンバータは、第1乃至第12の手段のDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタは定格コレクタ―エミッタ間降伏電圧が最大で50Vであり、前記バイポーラトランジスタの高速でのオン、オフ動作が、0.5nsec以下のターンオン時間及びターンオフ時間で行われることを特徴とする。
これらにより、高周波かつ増幅率の高いトランジスタを備えるDC/DCコンバータを得ることが出来る。
本発明によれば、トランジスタとしてベース層に所定濃度分布のGeを含むバイポーラトランジスタを具備した降圧型、昇圧型或いは昇降圧型DC/DCコンバータにより、高周波で耐電圧の高い動作が可能となる。その結果、高効率でかつ従来にない小型の降圧型、昇圧型或いは昇降圧型のDC/DCコンバータが提供される
図1から図7を参照ながら本発明の実施例について説明する。
(第1の実施形態)
図1を参照して第1の実施形態のDC/DCコンバータについて説明する。
図1(a)の本実施形態のDC/DCコンバータ10は、入力電圧Vinを出力電圧Voutに変換する降圧型DC/DCコンバータである。このDC/DCコンバータ10の電圧変換回路にはSiGeトランジスタQ1、ダイオードD、インダクタLが設けられている。インダクタLはSiGeトランジスタQ1のエミッタ端子と出力側の平滑コンデンサの間に接続されている。
また、図1(c)のように、SiGeトランジスタQ1に並列に第2のダイオードD2を設けてもよく、第2のダイオードD2は、出力電圧が過大になったときにSiGeトランジスタQ1の損傷を防止する保護素子として機能する。
以下に本発明の実施例で用いるSiGeトランジスタQ1の性能の一例を列記する。
1)定格電流; 1.0A
2)定格コレクタ―エミッタ間降伏電圧; 50V
3)オン状態コレクタ−エミッタ間電圧(接合部温度100℃にて); 0.15V
(電流1Aであるからオン抵抗換算値は、150mΩ)
4)ターンオン時間(同上); 0.5nsec
5)ターンオフ時間(同上); 0.5nsec
6)電流増幅率 (hfe)(同上); 300以上
入力電圧Vinはスイッチング素子としてのトランジスタQ1オンした状態ではインダクタLと平滑コンデンサCの直列回路に印加される。トランジスタQ1をオフした状態では、インダクタLに蓄積されたエネルギが第2のダイオードを通じて電流として平滑コンデンサCに充電される。平滑コンデンサCでは直流電圧を平滑化して出力電圧Voutとして出力する。このトランジスタQ1のオン、オフの時間の比率を制御することにより入力電圧Vinを所定の降圧した出力電圧Voutが出力電圧として出力される。
本実施例のDC/DCコンバータは、高速でかつオン時コレクタエミッタ間電圧の小さい次のような構造のSiGeベース層をもつトランジスタを開発することにより実現できた。
このトランジスタ開発に際しては、本出願人の出願である特開2001−338928号公報および特開2002−299602号公報に記載のSiGe/Siヘテロ接合バイポーラトランジスタ(以下、単にSiGeトランジスタという)であって、高濃度N型Si基板の上に低濃度N型Siコレクタ層とP型SiGeベース層とN型Siエミッタ層を順次積層した構造を基本的な構造として用いた。そして、これを元に研究・開発を進め、同SiGeベース層に含まれるGe濃度や濃度分布、更には、ベース厚みやコレクタ厚みを所定の範囲とすることで、低オン電圧、高増幅率で、かつ、高速でスイッチング動作するスイッチ素子を得た。
上記トランジスタを図2の構造図、図3の不純物濃度分布を用いて説明する。図3の不純物分布は図2に図示しているA−A’部分の不純物濃度分布を示している。本トランジスタは高濃度のN型シリコン基板2の上に低濃度のN型シリコン層を有するコレクタ層3、Ge濃度分布をもつP型シリコンゲルマニウム層を有するベース層4、高濃度のN型シリコン層又はN型アモルファスシリコンを有するエミッタ層5からなっている。
高濃度のN型シリコン基板2のN型不純物はP(リン)またはAs(ヒ素)であり、その不純物濃度は5×1018/cm、厚みは100μm(マイクロメートル)である。但し、このN型不純物濃度は1×1018/cm3〜1×1020/cm、厚みは100μm〜500μmの範囲で構成されていても良い。
上記コレクタ層3のN型不純物はPまたはAsであり、その不純物濃度は5×1015/cm、コレクタ層3の厚みは2μmである。但し、このN型不純物濃度は5×1014/cm〜1×1016/cm、厚みは1.5μm〜2.5μmの範囲で構成されていても良い。
上記ベース層4のP型不純物はB(ホウ素)であり、その不純物濃度は5×1017/cm、ベース層4の厚みは70nm(ナノメートル)である。但し、このP型不純物濃度は3×1017/cm〜8×1017/cm、厚みは60nm〜90nmの範囲で構成されていても良い。60nm以下であると耐電圧が低くなってしまい、又、90nm以上であるとhfeが低下してしまう。
上記ベース層4のGe濃度分布16は、エミッタ層5とベース層4との界P0からベース層4内のP1の位置までは0%、その位置P1からコレクタ層3とベース層4の界面P2までは10%の台形状のGe濃度分布で構成されており、ベース層全体の厚みが70nmの場合、P1からP2までの距離Xsigeは50nmで構成されている。但し、Ge濃度分布の最大値は6〜16%、Xsigeは20nm〜60nmの範囲であっても良い。これは、P0からP1までのGeが0%部分のベース層の厚さが10nm以下ではhfeが低下してしまうからであり、耐圧50Vの場合は20nmが好ましい。図5にSiGeトランジスタのGe濃度と電流増幅率の解析結果を示す。解析値から判るように増幅率300以上となるためには、Ge濃度(モル濃度)は6%から16%となることが判る。更に、電流増幅率として400以上が要求される場合、Ge濃度は8%から13%とすることがより好ましい。
また、本実施例の変形例として、上記ベース層4のエミッタ層5とベース層4との界面P0からベース層4内のP0からP1の位置までのGe濃度16が0%から3%であっても良い。尚、この場合も、P1からコレクタ層3とベース層4の界面P2までのGe濃度は6%から16%の台形分布、より好ましくは8%から13%の台形分布となる。
上記エミッタ層5のN型不純物はPまたはAsであり、その不純物濃度はガウシアン分布とし、ピーク濃度が1×1020/cm、エミッタ層5とベース層4との界面位置P0の濃度が5×1016/cmであり、エミッタ層5の厚みは1μmで構成されている。但し、この高濃度N型不純物の濃度分布はガウシアン分布以外、例えば濃度一定の台形分布等、であっても良く、その厚みは0.5〜2μmであってもよい。
更に、第1のダイオードと並列に接続された電界効果トランジスタ(MOSFET)を用いた同期整流回路を第1ダイオード回路のみの代わりに採用すれば更に高効率化が図れる。但し、電界効果トランジスタのスイッチング速度が遅くかつオン時抵抗が高くなる。又、DC/DCコンバータの電流値がより小さくターンオフ時のサージ電圧が小さければ、コレクタエミッタ間の耐電圧を小さくしてよい。尚、これは次の第2の実施形態でも同じである。
(第2の実施の形態)
SiGeトランジスタは、ベース層4のGe濃度分布16として図4に示すような傾斜状のGe濃度分布を持ったトランジスタを用いても良い。これはエミッタ層側からコレクタ層側に向けて漸次、Ge濃度が高くなる濃度分布となっており、Ge濃度はベース層4とコレクタ層3の境界近辺で最大となり、本実施例では10%のGe濃度を有する。また、ベース層4とエミッタ層5の境界付近でのGe濃度は2%である。但し、このベース層4とコレクタ層3の境界近辺のGe濃度は8〜13%であっても良く、ベース層4とエミッタ層5の境界付近でのGe濃度は0〜3%であっても良い。
さらに、上記説明ではトランジスタ全体の構造として縦型構造で説明を行なったが、図3または図4に示す不純物濃度を持った図6に示すような横型構造(プレーナ構造)であっても良い。
又、図1(b)、(d)に示すような昇圧型DC/DCコンバータにおいても同様に小型軽量化と高効率化を実現できる。
図7(a)、(b)は、従来品の回路と本実施例の回路とのスイッチ速度を比較するために模式的に示した特性線図である。
図7で比較した従来品はトランジスタ21に電界効果トランジスタを用いた降圧型DC/DCコンバータ、本実施例品はSiGeトランジスタ13をもつ降圧型DC/DCコンバータである。図7(a)に示すように、従来品ではトランジスタ21のオフ状態(電流が流れない;t11)からオン定常状態(電流が流れる;t12)に移行する時までの間が5nsec以上を要する。
これに対して本実施例品では、図7(b)に示すように、通電開始からSiGeトランジスタが立ち上がるまでのターンオン時間t21からt22が0.5nsecと非常に短いので、その間にトランジスタで生じる損失が少なく、DC/DCコンバータのスイッチング周波数を数10MHzまで高周波化できる。
スイッチング周波数を従来技術に比べて数10倍にできることによりインダクタ及び平滑コンデンサは同一出力電圧リプル要求仕様に対してスイッチング周波数に逆比例してほぼ数10分の1に小さくできるので大幅な小型化が実現できる。また、インダクタのインダクタンス値を数10分の1に小さくできるので、その巻線抵抗値を数10分の1に小さくできその結果インダクタに流れる電流によって生じる抵抗損失を数10分の1に低減できる。
本発明の実施例の効果を、携帯電話、ノートパソコンなどに内臓されるDC/DCコンバータの主仕様を例にして説明する。
共通の仕様は、入力電圧は3.6V、出力電圧は3.0V、出力電流は0.5A、出力電圧の電圧リプルは10mV以下とする。このリプル電圧仕様を満足するために平滑コンデンサ及びインダクタの値を決める。本発明の実施形態はSiGeトランジスタを用い、スイッチング周波数は20MHzとする。これにより本発明の実施形態では、インダクタは0.25μH、平滑コンデンサは0.05μFで十分である。一方、電界効果トランジスタを用いる従来比較例は、スイッチング周波数として従来電界効果トランジスタでは最大である1MHzを用い、インダクタは5μH、平滑コンデンサは1μFが必要になる。第1のダイオード及び第2のダイオードは共通のショットキーダイオード(例えば、IR社製10BQ015)を用いる。
このように本発明の実施形態では20MHzのスイッチング周波数が実現できインダクタ及び平滑コンデンサを比較例に比べて1/20に小型化できる。
コンピューター計算により、スイッチングトランジスタのオン時損失、ターンオン損失、ターンオフ損失、第2のダイオードのオン時損失及び逆回復損失、インダクタの抵抗損失を計算して求めた。本発明実施例コンバータの効率は、出力電流が0.1Aのときに90%、出力電流が0.5Aのときに92%であった。一方、同様に比較例の効率は、出力電流が0.1Aのときに80%,0.5Aのときに83%であった。
また、本発明者らの検討によれば、上記仕様の降圧型DC/DCコンバータの面積を1/10以下に小型化できる。これは前述のように本発明により、インダクタ及び平滑コンデンサに小さい容量のもを使えることになった効果による。
以上の実施形態の説明は降圧型DC/DCコンバータについておこなったが、降圧型DC/DCコンバータと同じ部品を用いて接続構成だけが違う図1(b)、(d)に示す昇圧型DC/DCコンバータにおいても同様である。また、本発明による降圧型と昇圧型を一体化した、昇降圧型DC/DCコンバータも可能である。
本発明の実施形態に係るDC/DCコンバータの回路を示す。 (a)降圧型DC/DCコンバータ (b)昇圧型DC/DCコンバータ (c)保護ダイオード付きDC/DCコンバータ (d)保護ダイオード付きDC/DCコンバータ 本発明の実施形態に係るDC/DCコンバータに用いられるSiGe/Siヘテロ接合型バイポーラトランジスタの構造の一例を模式的に示す断面図。 本発明の実施形態に係るDC/DCコンバータに用いられるSiGeバイポーラトランジスタのGe濃度分布が台形状を有している構造の一例を模式的に示す不純物濃度分布図。 分布が傾斜状を有している構造の一例を模式的に示す不純物濃度分布図。 本発明の実施形態に係るDC/DCコンバータに用いられるSiGeバイポーラトランジスタのGe濃度と電流増幅率を示す図。 本発明の実施形態に係るDC/DCコンバータに用いられるSiGeバイポーラトランジスタの構造の横型構造(プレーナ構造)の一例を模式的に示す断面図。 (a)従来の比較例回路のスイッチング特性を示すタイミングチャート (b)本発明の実施形態に係る実施例回路のスイッチング特性を示すタイミングチャート 従来の電界効果トランジスタ型のDC/DCコンバータの回路を示す図。(a)従来の降圧型DC/DCコンバータ(b)従来の昇圧型DC/DCコンバータ
符号の説明
10、11…DC/DCコンバータ、
13…SiGeバイポーラトランジスタ
21…電界効果トランジスタ
D1…第1のダイオード、
D2…第2のダイオード、
L…インダクタ、
C…平滑コンデンサ
2・・・高濃度Si基板
3・・・低濃度N型シリコンを有するコレクタ層
4・・・P型シリコンゲルマニウムを有するベース層
5・・・高濃度N型シリコンを有するエミッタ層
6・・・ベース電極
7・・・エミッタ電極
8・・・コレクタ電極
12・・・Si基板内の高濃度N型不純物濃度分布
13・・・コレクタ層内の低濃度N型不純物濃度分布
14・・・ベース層内のP型不純物濃度分布
15・・・エミッタ層内の高濃度N型不純物濃度分布
16・・・Ge濃度分布
100、101・・・従来の電界効果トランジスタ型DC/DCコンバータ

Claims (13)

  1. コレクタ端子が入力の一方の端子に接続され、ベース層が、エミッタ側に第1のSiGe層と、コレクタ側に前記第1のSiGe層よりもGe濃度の大きい第2のSiGe層とを有し、該第2のベース層のGe濃度は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタと、一方の端子が前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子に接続されたインンダクタと、一方の端子が前記インダクタの他方の端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子にカソード端子を接続されたダイオードと、前記ダイオードのアノード端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び入力の他方の端子及び出力の他方の端子が共通に接続されたコモン端子とを備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とするDC/DCコンバータ
  2. 請求項1に記載されたDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタの第2のベース層のGe濃度が8%乃至13%であることを特徴とするDC/DCコンバータ
  3. コレクタ端子が入力の一方の端子に接続され、ベース層が、エミッタ側にSi層と、コレクタ側にSiGe層とを有し、該SiGe層のGe濃度は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタ一方の端子が前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子に接続されたインンダクタと一方の端子が前記インダクタの他方の端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子にカソード端子を接続されたダイオードと、前記ダイオードのアノード端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び入力の他方の端子及び出力の他方の端子が共通に接続されたコモン端子とを備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子の入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とするDC/DCコンバータ
  4. 請求項3に記載されたDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタのSiGeのGe濃度が%乃至1%であることを特徴とするDC/DCコンバータ
  5. コレクタ端子が入力の一方の端子に接続され、ベース層のGe濃度分布が、エミッタ側からコレクタ側に向けて漸次、Ge濃度が高くなる濃度分布となり該ベース層のGe濃度のピーク値は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタと、一方の端子が前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子接続されたインンダクタと、一方の端子が前記インダクタの他方の端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子にカソード端子を接続されたダイオードと、前記ダイオードのアノード端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び入力の他方の端子及び出力の他方の端子が共通に接続されたコモン端子とを備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子の入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とするDC/DCコンバータ
  6. 請求項に記載されたDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタのベース層のGe濃度のピーク値%乃至1%であことを特徴とするDC/DCコンバータ
  7. 一方の端子が入力の一方の端子に接続されたインダクタと、コレクタ端子が前記インダクタの他方の端子に接続され、ベース層が、エミッタ側に第1のSiGe層と、コレクタ側に前記第1のSiGe層よりもGe濃度の大きい第2のSiGe層とを有し、該第2のベース層のGe濃度は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタと、アノード端子が前記バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続されたダイオードと一方の端子が前記ダイオードのカソード端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、入力の他方の端子及び前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び出力の他方の端子が共通で接続されたコモン端子を備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子の入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とするDC/DCコンバータ
  8. 請求項に記載されたDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタの第2のベースGe濃度が%乃至1%であことを特徴とするDC/DCコンバータ
  9. 一方の端子が入力の一方の端子に接続されたインダクタと、コレクタ端子が前記インダクタの他方の端子に接続され、ベース層が、エミッタ側にSi層と、コレクタ側にSiGe層とを有し、該SiGe層のGe濃度は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタと、アノード端子が前記バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続されたダイオードと、一方の端子が前記ダイオードのカソード端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、入力の他方の端子及び前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び出力の他方の端子が共通で接続されたコモン端子を備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子の入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とするDC/DCコンバータ
  10. 請求項9に記載されたDC/DCコンバータにおいて前記バイポーラトランジスタのSiGe層のGe濃度が8%乃至13%であることを特徴とするDC/DCコンバータ
  11. 一方の端子が入力の一方の端子に接続されたインダクタと、コレクタ端子が前記インダクタの他方の端子に接続され、ベース層のGe濃度分布が、エミッタ側からコレクタ側に向けて漸次、Ge濃度が高くなる濃度分布となり、該ベース層のGe濃度のピーク値は6%乃至16%であり、該ベース層の厚みが60nm乃至90nmであり、コレクタ層の不純物濃度が5×10 14 cm −3 乃至1×10 16 cm −3 であり、オン状態コレクタ―エミッタ間電圧が0.15Vのとき電流増幅率が300乃至500であるバイポーラトランジスタと、アノード端子が前記バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続されたダイオードと、一方の端子が前記ダイオードのカソード端子及び出力の一方の端子に接続された平滑コンデンサと、入力の他方の端子及び前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子及び前記平滑コンデンサの他方の端子及び出力の他方の端子が共通で接続されたコモン端子を備え、前記バイポーラトランジスタを高速でのオン、オフ動作により前記一方の端子入力をスイッチング動作させるようにしたことを特徴とするDC/DCコンバータ
  12. 請求項1に記載されたDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタのベースGe濃度のピーク値%乃至13%であることを特徴とするDC/DCコンバータ
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載されたDC/DCコンバータにおいて、前記バイポーラトランジスタは定格コレクタ―エミッタ間降伏電圧が最大で50Vであり、前記バイポーラトランジスタの高速でのオン、オフ動作が、0.5nsec以下のターンオン時間及びターンオフ時間で行われることを特徴とするDC/DCコンバータ
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