JP3756399B2 - Hydroforming equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相対的に離隔接近可能な上型と下型とが密着状態において協働形成するキャビティ内に収容されかつ両端部が閉塞された状態の管状素材内に注入された液圧を利用してキャビティ内の形状と管状素材内の仕上用液圧値とに応じた仕上フォーミングを施すハイドロフォーミング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4において、金型10を構成する上型11と下型15とは、図で上下方向に離隔接近可能である。この図4の場合は、ボルスタ(図示省略)側の下型15が静止側で、上型11が型締め装置20[シリンダ装置…シリンダ21(上室21U,下室21D),ピストン22(ピストンロッド22R)]によって上下動可能な可動側である。下型15を可動側で上型11を静止側とする場合もあるが本質的には変わらない。
【0003】
上型11は、制御装置70から出力された制御信号で型締め装置用制御バルブ23を駆動制御しつつ、液圧源60からの液圧(例えば、油圧)を上室21U(または、下室21D)に供給することによりピストンロッド22Rを介しかつ下型15に対して、下降(または、上昇)される。すなわち、上型11と下型15とは、相対的に離隔接近可能であり、装置正面側から見た図4および装置側面側から見た図5(B)の場合は上型11と下型15とが管状素材100を収容した密着状態にある。
【0004】
上型11側のキャビティ11Cには、これに繋がった溝形状のサブキャビティ11CL,11CRが設けられている。このキャビティ11Cの中央部分の形状は、上型11の中央に突出した部分12に対応する凹部形状である。また、下型15側のキャビティ15Cにも、これに繋がった溝形状のサブキャビティ15CL,15CRが設けられている。これらの全て11C,11CL,11CR、15C,15CL,15CRが、上型11と下型15とが密着状態において協働形成するキャビティである。
【0005】
キャビティ15Cに収容[図5(A)に示す初期状態では、保持]された管状素材100の両端部(左開口部および右開口部)は閉塞される。この閉塞は、専門的なシール手段等を設けてもよいが、図4の場合は軸押込み装置30L,30Rを利用して行なうものとされている。もっとも、軸押込み装置自体としては、管状素材100の双方(両側)から押込む方式に限定されず、いずれかの一方から押込む方式でもよい。
【0006】
軸押込み装置30L(30R)は、シリンダ31(内側室31A,外側室31B)とピストン32(ピストンロッド32R)とからなるシリンダ装置から形成され、ピストンロッド32Rを利用して管状素材100の両端部(左開口部および右開口部)を閉塞することができる。
【0007】
この軸押込み装置30Lは、制御装置70から出力された制御信号で軸押込み装置用制御バルブ33を駆動制御しつつ、液圧源60からの液圧(例えば、油圧)を外側室31B(または、内側室31A)に供給することによりピストン32(ピストンロッド32R)を右方向に押込み(または、左方向に退避)させることができる。軸押込み装置30Rの場合も同様である。
【0008】
液圧注入装置40Pは、制御装置70から出力された制御信号に基づき、装置側面側から見た縦断面図相当の図5(B)に示すキャビティ11C,15C内に収容されかつ両端部が閉塞された管状素材100内に注入管46Pを通して液圧源60からの液圧を注入する。管状素材100内の圧力は、最終的には仕上用液圧値(例えば、70MPa)に確立される。
【0009】
なお、キャビティ形状に大きな変形部[例えば、図4に示す中央部分(上型11の中央に突出した部分12に対応する凹部形状部分)]を有する場合には、仕上フォーミング開始後に、キャビティ11Cの中央部分に管状素材100を送込む必要がある。そこで、軸押込み装置30L,30Rを利用して当該管状素材100の双方(両側)から押込力を加えて素材100を中央に向けて送込みつつ、キャビティ内形状と仕上用液圧値に応じた仕上フォーミングを施している。
【0010】
但し、キャビティの形状が、例えば上記した凹部形状部分(12)が無くかつ容積の小さなサブキャビティ11CL,11CR、15CL,15CRのみを有する単純円筒形などの場合には、仕上フォーミング中に当該管状素材100の双方(両側)から押込力を加えて送り込む必要がないわけである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかるハイドロフォーミング装置において、仕上フォーミング精度を一段と向上させるための1策として、両端部が閉塞された管状素材100内に予圧を与えておき、上型11と下型15の密着状態に至るまでの途中に予備フォーミングを導入する考え方がある。
【0012】
しかし、上型11と下型15との接近に伴って上昇する管状素材100内の液圧値に関する問題が多いので普及拡大が遅れている。すなわち、管状素材の材質や金型(キャビティ)形状によっては、予備フォーミング用の液圧値(予圧)がある限界的な値またはその前後の値に上昇すると、例えば図3(B)に示す上下型間に残る隙間14L,14Rに管状素材100の一部が外部にはみ出す虞が強い。これでは、高精度仕上げに反する。
【0013】
また、シリンダ装置では、ピストンの静止状態における耐圧能力とピストンの可動状態での耐圧能力とは別個である。したがって、シリンダ装置からなる締め装置20を上・下型11・15の密着状態で仕上フォーミング用の液圧値(例えば、70MPa)に耐える能力を持たせたとしても、ある一定値以上の予備フォーミング用の液圧値(例えば、50MPa)に抗しつつピストン22(上型11)を連続的に移動(下降)運動させることは困難である。つまり、連続的下降運動を可能とするには、締め装置20の能力を従来例に比較して大幅に大型化しなければならずかつコスト高となる。
【0014】
さらに、リリーフバルブを働かせて予備フォーミング用の液圧値が予め決められた値(予圧値)以上に上昇しないようにように構築した場合、管状素材の材質や金型(キャビティ)形状の変更に対して追従できないので、適応性が狭い。また、リリーフバルブの動作タイミングの設定が難しいので、予備フォーミングを安定して行なえない。
【0015】
本発明の目的は、上・下型の接近に伴う予圧液圧値の上昇を利用した予備フォーミングを安定して確実に行なえるハイドロフォーミング装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、相対的に離隔接近可能な上型と下型とが密着状態において協働形成するキャビティ内に収容されかつ両端部が閉塞された状態の管状素材内に注入された液圧を利用してキャビティ内の形状と管状素材内の仕上用液圧値とに応じた仕上フォーミングを施すハイドロフォーミング装置において、前記下型と前記上型とが非密着状態中で前記下型側の前記キャビティ内に保持されかつ両端部が閉塞された状態の管状素材内に液圧を注入して当該管状素材内に前記仕上用液圧値以下の予圧液圧値を確立可能かつこの予圧液圧値の確立後に前記上型と前記下型とを密着させる方向に相対接近させつつ当該管状素材に前段階的な予備フォーミングを実行可能に形成し、この予備フォーミング期間中に相対接近する前記上型と前記下型との相対距離の減少に応じて上昇する当該管状素材内の液圧値を強制的に抑制しつつ設定液圧値に調整可能に形成し、
管状素材内に液圧を注入するための液圧注入装置をシリンダおよびピストンを含むシリンダ装置から構成し、検出されたピストン位置をフィードバック信号とした位置制御系によりピストンの現在位置を調整することで管状素材内の液圧値を前記仕上用液圧値に合わせるように制御可能であるとともに、検出された管状素材内の液圧値をフィードバック信号とした液圧制御系によりピストンの現在位置を調整することで予備フォーミング中の管状素材内の液圧値を設定液圧値に合わせるように制御可能に形成されたハイドロフォーミング装置である。
【0017】
かかる発明では、下型と上型とが密着していない状態つまり非密着状態中において、管状素材を下型側のキャビティ内に保持しかつ当該管状素材の両端部を閉塞した状態とする。この閉塞状態の管状素材内に、液圧を注入して仕上用液圧値(例えば、70MPa)以下の予圧液圧値(例えば、10MPa)を確立する。
【0018】
そして、この予圧液圧値の確立後に、例えば型締め装置を働かせて上型と下型とを密着させる方向に相対接近させる。すると、上型と下型との相対距離の減少に応じて管状素材内の液圧値が上昇するので、当該管状素材に前段階的な予備フォーミングを実行することができる。
【0019】
しかし、この予備フォーミング期間中に相対接近する上型と下型との相対距離の一層の減少に応じて管状素材内の液圧値が一段と上昇して、例えば10MPa以上になってしまう。これでは、管状素材の一部が上下型間に残る隙間にはみ出す虞がある。かくして、管状素材内の液圧の値を強制的に抑制しつつ設定液圧値(例えば、10MPa)に調整する。すなわち、上型と下型が離隔した非密着状態では液圧制御系を選択してあるから、検出された管状素材内の液圧値をフィードバック信号として液圧注入装置(シリンダ装置)のピストンの現在位置を調整することにより、予備フォーミング中の管状素材内の液圧値を予めセットされた設定液圧値(目標値)に合わせるように制御することができる。検出対象は、管状素材内へ液圧を注入する注入管などの液圧値としてもよい。つまり、管状素材内の液圧値を先行して検出するようにしてもよい。管状素材内の液圧値を正確に設定液圧値に合わせることができるので、所定の精度でかつより安定した予備フォーミングを行なえる。設定液圧値は、複数の値を切替えるようにすることもできる。一方、上型と下型とが密着した状態では、液圧注入装置を構成するシリンダ装置のピストンに関与して検出された当該時のピストン位置をフィードバック信号とした位置制御系を選択する。この位置制御系では、ピストンの現在位置を目標位置(仕上用液圧値相当位置)に合うように調整し、これにより管状素材内の液圧値をピストン位置に対応する仕上用液圧値に合わせるように制御する。仕上用液圧値は単数でかつ途中に値を切替えるものでないから、2次的な圧力制御よりも1次的で応答が速くかつ安定的な位置制御でよいわけである。
【0020】
したがって、上・下型の接近に伴う予圧の上昇を利用した予備フォーミングを安定して確実に行なえるから、高精度の最終仕上げを達成できる。さらに制御対象の特性に見合った圧力制御系と位置制御系に選択切替えることができるので、予備フォーミングおよび仕上フォーミングを一段と正確かつ安定して行なえる。
【0021】
また、請求項2の発明は、前記設定液圧値が、前記予備フォーミング期間中の任意のタイミングでかつ前記予圧液圧値以上で前記仕上用液圧値未満の任意の液圧値に選択可能に形成されたハイドロフォーミング装置である。
【0022】
かかる発明では、予備フォーミング期間中の任意のタイミングで、設定液圧値を、予圧液圧値以上で仕上用液圧値未満の任意の液圧値に選択することができるから、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに一段と安定した予備フォーミングを行なえかつ管状素材の材質や金型形状などに対する適応性が広い。
【0028】
さらに、請求項3の発明は、軸押込み装置を利用して前記下型側のキャビティ内に保持および収容された前記管状素材の両端部を閉塞可能に形成されたハイドロフォーミング装置である。
【0029】
かかる発明では、下型側のキャビティ内に保持および収容された管状素材の両端部は、軸押込み装置を利用してつまり例えばピストンロッドで蓋をして閉塞することができるので、請求項1および請求項2の各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに格別のシール手段を設けなくてよいからコスト低減および構造簡素化を図れる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0031】
本ハイドロフォーミング装置は、図1〜図3に示す如く、基本的構成・機能が従来例の場合(図4,図5)と同様とされているが、さらに下型15と上型11とが非密着状態中で下型15側のキャビティ15C内に保持されかつ両端部が閉塞された状態の管状素材100内に外部(40,50)から液圧を注入して管状素材100内に仕上用液圧値以下の予圧液圧値を確立可能かつこの予圧液圧値の確立後に上型11と下型15とを密着させる方向に相対接近させつつ当該管状素材100に前段階的な予備フォーミングを実行可能に形成し、この予備フォーミング期間中に相対接近する上型11と下型15との相対距離の減少に応じて上昇する管状素材内の液圧値を強制的に抑制しつつ設定液圧値に調整可能に形成し、液圧注入装置40をシリンダ41およびピストン42を含むシリンダ装置から構成し、検出されたピストン位置をフィードバック信号とした位置制御系によりピストンの現在位置を調整することで管状素材内の液圧値を仕上用液圧値に合わせるように制御可能で、検出された管状素材内の液圧値をフィードバック信号とした液圧制御系によりピストンの現在位置を調整することで予備フォーミング中の管状素材内の液圧値を設定液圧値に合わせるように制御可能に形成されている。
【0032】
確認的に、本ハイドロフォーミング装置の基本的機能は、従来例の場合と同様に、相対的に離隔接近可能な上型11と下型15とが密着状態において協働形成するキャビティ(11C,15C等)内に収容されかつ両端部が閉塞された状態の管状素材100に液圧注入装置40を用いて液圧を注入するとともに軸押込み装置30L,30Rを利用して当該管状素材100の双方[左右(なお、一方の場合でもよい。)]から押込力を加えつつキャビティ(11C,15C等)形状と管状素材100内の仕上用液圧値とに応じた仕上フォーミングを施すことができる。
【0033】
かくして、従来例の場合(図4,図5)と共通する部分については同一の符号を付するとともに、それら部分の構成・機能に関する説明は簡略化または省略する。
【0034】
図1において、液圧注入装置40は、シリンダ装置[シリンダ41(左室41L,右室41R),ピストン42(ピストンロッド42R)]から構成されている。シリンダ41の先端(左)側には、ピストンロッド42Rの左右方向の位置変化に応じて実質的な内容積が変わる調整室45が設けられている。
【0035】
ピストン42には、シリンダ41の右端壁を摺動可能に貫通する検出バー48を介して液圧注入装置用位置センサ47が設けられている。この液圧注入装置用位置センサ47は、位置制御系でのフィードバック信号として利用するためのピストン位置を検出可能である。
【0036】
このシリンダ装置(40)は、制御装置70から出力された制御信号(S1,S2)で液圧注入装置用制御バルブ43を駆動制御しつつ、液圧源60からの液圧(例えば、油圧)を右室41R(または、左室41L)に供給することによりピストン42(ピストンロッド42R)を左方向(または、右方向)に移動変位することができる。詳細は図2を参照して後記する。
【0037】
調整室45は、調整管46および注入・調整管59を介しかつ軸押込み装置30Lのピストンロッド32Rを貫通して、閉塞状態の管状素材100内に連通されている。なお、図1のピストン42(ピストンロッド42R)の左右方向の位置は、オフセット状態(中立位置)である。つまり、調整室45の内容積を図1に示す状態を中心として増減することにより、管状素材100内の液圧値を昇降制御することができる。
【0038】
調整管46と注入・調整管59との接続ポイントには、液圧供給装置50の一部を構成する供給管53が連通可能に接続されている。この液圧供給装置50は、タンク51,供給ポンプ52および各種弁類(図示省略)を含み、供給管53,調整管46,注入・調整管59,調整室45および閉塞状態の管状素材100内に初期液圧を注入することができる。各種弁類(図示省略)の開閉や供給ポンプ52の起動・停止は、制御装置70からの制御信号で自動的に行なわれる。なお、54は逆止弁である。
【0039】
注入・調整管59には、管内液圧用圧力センサ49が設けられている。この管内液圧用圧力センサ49は、圧力制御系でのフィードバック信号として利用するための閉塞状態にある管状素材100内の当該時の液圧値を直接または間接的に検出することができればよいので、調整管46や調整室45に設けてもよい。この実施形態のように、管状素材100に近づけた方がタイムラグを小くすることができるので、制御上好ましい。
【0040】
なお、下型15側のキャビティ15C内に保持および収容された管状素材100の両端部の閉塞は、軸押込み装置30L,30Rを利用して行なう。ピストンロッド32Rを押込んで閉塞する。格別なシール手段などを設けなくてもよいわけである。
【0041】
図2において、制御装置70は、圧力制御系を形成する液圧注入装置圧力制御部70PRと位置制御系を形成する液圧注入装置位置制御部70PSおよび共通制御部から構成されている。なお、これらは、ハードロジックのみならず他の制御装置(例えば、パソコン)を利用して構築することができる。
【0042】
共通制御部は、位置/圧力選択器70STと、切替スイッチ70SWと増幅器70AMPとを含み、切替入力された制御信号(S1またはS2)を用いて液圧注入装置制御用バルブ43を駆動制御する。
【0043】
圧力制御系を形成する液圧注入装置圧力制御部70PRは、任意タイミング発生器70PR1,液圧設定データ選択器70PR2,液圧データ記憶部70PR3,液圧指令値発生器70PR4および圧力制御用演算器70PR5から形成されている。
【0044】
任意タイミング発生器70PR1は、予備フォーミング期間中における管状素材100内の液圧値(目標値)を切替えるために選択された任意のタイミングを発生する。タイミングは単数でも複数でも選択できる。また、例えば上型11と下型15の間隔に応じた線図として選択することもできる。なお、任意のタイミングを設定するセッター形式として形成してもよい。
【0045】
液圧設定データ選択器70PR2は、任意タイミング発生器70PR1で発生されるタイミングごとに切替える液圧値(目標値)を設定するための液圧設定データを選択設定可能な選択器で、単純な液圧値に対応する液圧設定データだけでなく、線図に沿って時々刻々に変化する液圧値に対する液圧設定データをも選択することができる。なお、任意の液圧値を設定するセッター形式として形成してもよい。
【0046】
液圧データ記憶部70PR3は、任意タイミング発生器70PR1を用いて選択された任意のタイミングと、液圧設定データ選択器70PR2を用いて選択された液圧設定データとを対応させた液圧データを記憶する。
【0047】
したがって、予備フォーミング期間中の任意のタイミングでの抑制(下降化)すべき管状素材100内の液圧値(目標値)を事前に選択記憶保持させておくことができるから、運用上の実際に対する利用性および適応性が広い。
【0048】
液圧指令値発生器70PR4は、液圧データ記憶部70PR3に記憶された液圧データを利用して予備フォーミング工程の進行に応じた液圧指令値(目標値)を発生する。予備フォーミング工程の進行は、この実施形態の場合は、下型15と上型11との間隔つまりは上型11の下降量として検出される。
【0049】
圧力制御用演算器70PR5は、液圧指令値発生器70PR4から発生された液圧指令値を目標値としかつ管内液圧用圧力センサ49で検出された管状素材100内の液圧値(現在値)をフィードバック信号として制御信号S1を増幅器70AMPへ出力することができる。これにより、液圧注入装置用制御バルブ43を駆動制御して管状素材100内の液圧値を液圧指令値に対応する値に制御する。つまり、管状素材100内の液圧値の上昇を抑制することができる。
【0050】
すなわち、検出された管状素材100内の液圧値をフィードバック信号とした液圧制御系によりピストン42の現在位置(調整室45の実質的な内容積)を調整(増減調整)することつまり調整室45内から液圧を吐出・吸収することで、予備フォーミング中の管状素材100内の液圧値を設定液圧値に合わせるように制御可能である。しかも、設定液圧値を、予備フォーミング期間中の任意のタイミングでかつ予圧液圧値以上で仕上用液圧値未満の任意の液圧値に選択して切替えることができる。
【0051】
次に、位置制御系を形成する液圧注入装置位置制御部70PSは、位置データ記憶部70PS1,位置指令値発生器70PS2および位置制御用演算器70PS3から形成されている。
【0052】
位置データ記憶部70PS1は、仕上フォーミング期間中の管状素材100内の仕上液圧値に対応する液圧注入装置40のピストン42の位置データを記憶する。仕上液圧値は一定値であるから、圧力制御系における液圧データのように複雑でないから簡単に設定記憶させることができる。
【0053】
位置指令値発生器70PS2は、位置データ記憶部70PS1に記憶された位置データを利用して仕上フォーミング工程中の位置指令値(目標値)を発生する。また、位置制御用演算器70PS3は、位置指令値発生器70PS2から発生された位置指令値を目標値としかつ液圧注入装置用位置センサ47で検出されたピストン42の現在位置をフィードバック信号として制御信号S2を増幅器70AMPへ出力することができる。これにより、液圧注入装置用制御バルブ43を駆動制御して管状素材100内の液圧値を位置指令値に対応する値に制御する。つまり、管状素材100内の液圧値を仕上液圧値になるように制御することができる。
【0054】
すなわち、検出された液圧注入装置40を構成するピストン42の位置をフィードバック信号とした位置制御系によりピストン42の現在位置を調整することで、管状素材100内の液圧値を仕上用液圧値に合わせるように制御できる。
【0055】
かかる実施形態によれば、液圧データ記憶部70PR3にタイミングと液圧値を含む液圧データを記憶しかつ位置データ記憶部70PS1に所定の位置データを記憶しておく。また、位置/圧力選択器70STを用いて切替スイッチ70SWを圧力制御系(70PR)側に切替えておく。
【0056】
下型15と上型11とが密着していない状態つまり図3(A)に示す非密着状態中において、管状素材100を下型15側のキャビティ15C内に保持しかつ軸押込み装置30L,30Rを働かせて管状素材100の両端部(左右開口部)を閉塞した状態とする。
【0057】
この閉塞状態の管状素材100内に、液圧供給装置50および液圧注入装置40を働かせて液圧を供給して管状素材100の降伏点以下の液圧(図3のPRS)つまり仕上用液圧値(例えば、70MPa)以下の予圧液圧値(例えば、10MPa)を確立する。
【0058】
この段階での液圧注入装置(シリンダ装置)40のピストン42は図1に示す如くオフセットされた中立位置にあり、調整室45には予圧液圧値(10MPa)の液圧(PRS)が充填されている。
【0059】
そして、この予圧液圧値の確立後に、型締め装置20を働かせて、図3(B)に示すように上型11と下型15とを密着させる方向に相対接近させる。すると、上型11と下型15との相対距離の減少に応じて管状素材100内の液圧(PRS)の値が上昇するので、管状素材100に前段階的な予備フォーミングが実行される。
【0060】
すなわち、予備フォーミングでは、管状素材100内の液圧(PRS)が素材内面に均等に掛かる。したがって、管状素材100の内部が空のまま型締め装置20で上型11を下降させて下型15に密着させた場合に生じる管状素材100の部分的な鋭角変形や部分的平面と観察したときの本来的フォーミング形状(例えば、上方に向かって凸)とは反対の形状(上方に向かって凹)に変形するなどの従来例における問題点(品質乃至精度の劣悪化要因)を一掃化できるわけである。
【0061】
この予備フォーミング期間中に、相対接近する上型11と下型15との相対距離の一層の減少に応じて管状素材100内の液圧値が一段と上昇して、例えば10MPa以上になってしまう。これでは、管状素材100の一部が図3(B)に示す上下型(11,15)間に残る隙間14L,14Rに、はみ出す虞がある。
【0062】
ここに、圧力制御用演算器70PR5は、液圧指令値発生器70PR4から出力される液圧指令値を目標値としかつ管内液圧用圧力センサ49で検出された液圧値をフィードバック信号として演算生成した制御信号S1を出力する。
【0063】
この制御信号S1により液圧注入装置用制御バルブ43が、図1の液圧注入装置40の左室41L内に油圧を供給しかつ右室41Rから対応する量の油圧を逃がす。これにより、ピストン42(ピストンロッド42R)が図で右方向に移動変位するので、調整室45の内容積が増大する。
【0064】
つまり、閉塞された管状素材100内の見掛け内容積を調整[増大(拡大)]することができるから、予備フォーミング中の管状素材100内の液圧値を強制的に抑制(下降)させつつ予めセット(選択)された目標値である設定液圧値(例えば、10MPa)に合わせるように制御することができる。
【0065】
しかも、管状素材100の材質や金型(キャビティ)形状によっては、予備フォーミング用の液圧値(予圧)がある限界的な値またはその前後の値に上昇すると、図3(B)に示す上下型間に残る隙間14L,14Rに管状素材100の一部が外部にはみ出す虞があった従来例の場合に比較して、隙間14L,14Rへのはみ出しを防止できるから、図3(C)に示す状態となるまでに上・下型11,15の接近に伴う予圧の上昇を利用した予備フォーミングを所定の精度でかつより安定して確実に行なえる。
【0066】
また、型締め装置(シリンダ装置)20で高圧化する予備フォーミング用の液圧値に抗しつつピストン22(上型11)を連続的に移動(下降)運動させる必要がないので、型締め装置(シリンダ装置)20には上・下型の密着状態で仕上フォーミング用の液圧値(例えば、70MPa)に耐える能力を持たせておけばよい。したがって、締め装置20の大型化、コスト高を防止できる。
【0067】
さらに、リリーフバルブを働かせて予備フォーミング用の液圧値を予め決められた値(予圧値)以上に上昇しないように構築した場合に比較して、管状素材の材質や金型(キャビティ)形状の変更に対する適応性が広い
【0068】
その後に、上型11と下型15とが密着した状態では、液圧注入装置(シリンダ装置)40のピストン42に関与して検出された当該時のピストン位置をフィードバック信号とした位置制御系を選択する。この位置制御系では、ピストン42の現在位置を目標位置(仕上用液圧値相当位置)に合うように調整し、これにより管状素材100内の液圧値をピストン位置に対応する仕上用液圧値に合わせるように制御する。
【0069】
詳しくは、上型11と下型15とが密着した状態[図3(C)を参照]となったら、図2の位置/圧力選択器70STを用いて切替スイッチ70SWを位置制御系(70PS)側に切替えておく。
【0070】
位置制御用演算器70PS3は、位置指令値発生器70PS2から出力される位置指令値を目標値としかつ液圧注入装置用位置センサ47で検出されたピストン42の現在位置をフィードバック信号として演算生成した制御信号S2を出力する。
【0071】
この制御信号S2により液圧注入装置用制御バルブ43が、図1の液圧注入装置40の左室41L(右室41R)内に油圧を供給しかつ右室41R(左室41L)から対応する量の油圧を逃がす。これにより、ピストン42(ピストンロッド42R)が図で右方向(左方向)に移動変位するので、調整室45の内容積を迅速に増減調整することができる。
【0072】
つまり、閉塞された管状素材100内の見掛け内容積を調整[増減(拡縮大)]することができるから、仕上フォーミング中の管状素材100内の液圧値を設定仕上液圧値(70MPa)に合わせるように制御する。したがって、高精度の最終仕上げを達成できる。
【0073】
このように、制御対象(予備フォーミング,仕上フォーミング)の特性にあった圧力制御系(70PR)と位置制御系(70PS)に選択切替えことができるから、予備フォーミングおよび仕上フォーミングの双方を一段と正確かつ安定して行なえる。
【0074】
また、予備フォーミング期間中において、任意のタイミングで設定液圧値(予圧液圧値以上で仕上用液圧値未満の任意の液圧値)に選択することができるから、一段と安定した予備フォーミングを行なえかつ管状素材100の材質や金型形状などに対する適応性が広い。
【0075】
さらに、下型15側のキャビティ15C内に保持および収容された管状素材100の両端部は、軸押込み装置30L,30Rを利用してつまりピストンロッド32R,32Rで対応開口部に蓋をして閉塞する。格別のシール手段を設けなくてよいから、コスト低減および構造簡素化を図れる。
【0076】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、上・下型の非密着状態中で下型側キャビティ内に保持されかつ両端部が閉塞された状態の管状素材内に液圧を注入して仕上用液圧値以下の予圧液圧値を確立した後に上・下型を相対接近させつつ予備フォーミングを実行可能で、この予備フォーミング期間中に相対接近する上型と下型との相対距離の減少に応じて上昇する管状素材内の液圧値を強制的に抑制しつつ設定液圧値に調整可能に形成され、液圧注入装置のピストン位置をフィードバック信号とした位置制御系により管状素材内の液圧値を仕上用液圧値に合わせかつ管状素材内液圧値をフィードバック信号とした液圧制御系により予備フォーミング中の管状素材内の液圧値を設定液圧値に合わせるように制御可能に形成されたハイドロフォーミング装置であるから、予備フォーミングを安定して確実に行なえる。よって、高精度の最終仕上げを達成できる。しかも、制御対象の特性にあった圧力制御系と位置制御系に選択切替えることができるので、予備フォーミングおよび仕上フォーミングを一段と正確かつ安定して行なえる。
【0077】
また、請求項2の発明によれば、設定液圧値が予備フォーミング期間中の任意のタイミングでかつ予圧液圧値以上で仕上用液圧値未満の任意の液圧値に選択可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに一段と安定した予備フォーミングを行なえかつ管状素材の材質や金型形状などに対する適応性が広い。
【0079】
さらに、請求項3の発明によれば、軸押込み装置を利用して下型側のキャビティ内に保持・収容された管状素材の両端部を閉塞可能に形成されているので、請求項1および請求項2の各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに格別のシール手段を設けなくてよいからコスト低減および構造簡素化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための全体構成図である。
【図2】同じく、制御装置を説明するための回路図である。
【図3】同じく、予備フォーミングおよび仕上フォーミング工程を説明するための図である。
【図4】従来例を説明するための全体構成図である。
【図5】従来のフォーミング工程を説明するための図である。
【符号の説明】
10 金型
11 上型
11C キャビティ
11CL,11CR 部分キャビティ
15 下型
15C キャビティ
15CL,15CR 部分キャビティ
20 型締め装置
21 シリンダ
22 ピストン
23 型締め装置制御用バルブ
30L,30R 軸押込み装置
31 シリンダ
32 ピストン
33 軸押込み装置制御用バルブ
40 液圧注入装置
41 シリンダ
42 ピストン
43 液圧注入装置制御用バルブ
45 調整室
47 液圧注入装置用位置センサ
49 管内液圧用圧力センサ
50 液圧供給装置
52 供給ポンプ
53 供給管
59 注入・調整管
60 液圧源
70 制御装置
70PR 圧力制御部(圧力制御系)
70PR3 液圧データ記憶部
70PR5 圧力制御用演算器
70PS 位置制御部(位置制御系)
70PS1 位置データ記憶部
70PS3 位置制御用演算器
70ST 位置/圧力選択器
70SW 切替スイッチ
70AMP 増幅器
100 管状素材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention utilizes the hydraulic pressure injected into a tubular material that is housed in a cavity in which an upper die and a lower die that are relatively close to each other can be formed in close contact with each other and are closed at both ends. The present invention also relates to a hydroforming apparatus that performs finish forming according to the shape in the cavity and the finishing hydraulic pressure value in the tubular material.
[0002]
[Prior art]
In FIG. 4, the upper mold |
[0003]
The
[0004]
In the
[0005]
Both ends (the left opening and the right opening) of the
[0006]
The
[0007]
The
[0008]
Based on the control signal output from the
[0009]
When the cavity shape has a large deformed portion [for example, the central portion shown in FIG. 4 (the concave shape portion corresponding to the portion 12 protruding to the center of the upper mold 11)], after the finish forming starts, the
[0010]
However, in the case where the shape of the cavity is, for example, a simple cylindrical shape which does not have the above-described concave-shaped portion (12) and has only a small volume of the sub-cavities 11CL, 11CR, 15CL, 15CR, etc. It is not necessary to apply a pushing force from both sides (both sides) of 100.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in such a hydroforming apparatus, as one measure for further improving the finish forming accuracy, a preload is applied in the
[0012]
However, since there are many problems regarding the hydraulic pressure value in the
[0013]
In the cylinder device, the pressure resistance capability when the piston is stationary and the pressure resistance capability when the piston is movable are different. Therefore, even if the fastening device 20 composed of a cylinder device has the ability to withstand the hydraulic pressure value for finishing forming (for example, 70 MPa) with the upper and
[0014]
Furthermore, when the relief valve is operated so that the hydraulic pressure value for preliminary forming does not rise above a predetermined value (preload value), the material of the tubular material and the mold (cavity) shape can be changed. On the other hand, adaptability is narrow because it cannot follow. In addition, since it is difficult to set the operation timing of the relief valve, the preliminary forming cannot be performed stably.
[0015]
An object of the present invention is to provide a hydroforming apparatus that can stably and reliably perform preliminary forming using an increase in the preload hydraulic pressure value accompanying the approach of the upper and lower molds.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the liquid injected into the tubular material accommodated in the cavity in which the upper mold and the lower mold, which are relatively close to each other, can be formed in close contact with each other and closed at both ends. In the hydroforming apparatus that performs finish forming according to the shape in the cavity and the finishing hydraulic pressure value in the tubular material using pressure, the lower mold side is in the non-contact state with the lower mold The hydraulic pressure is injected into the tubular material held in the cavity and closed at both ends, and a pre-pressure hydraulic pressure value equal to or lower than the finishing hydraulic pressure value can be established in the tubular material. After the pressure value is established, the upper die and the lower die are relatively close to each other in a close contact direction, and the tubular material is formed so that pre-stage preliminary forming can be performed, and the upper portion relatively approaching during the preliminary forming period is formed. Mold and lower mold Adjustably formed in the setting fluid pressure while forcibly suppress the liquid pressure value in the tubular material which increases according to the decrease in the relative distanceAnd
A hydraulic pressure injection device for injecting hydraulic pressure into a tubular material is composed of a cylinder device including a cylinder and a piston, and the current position of the piston is adjusted by a position control system using the detected piston position as a feedback signal. The fluid pressure value in the tubular material can be controlled to match the fluid pressure value for finishing, and the current position of the piston is adjusted by the fluid pressure control system using the detected fluid pressure value in the tubular material as a feedback signal. As a result, the hydraulic pressure value in the tubular material during preliminary forming can be controlled to match the set hydraulic pressure value.This is a hydroforming device.
[0017]
In this invention, in a state where the lower die and the upper die are not in close contact, that is, in a non-contact state, the tubular material is held in the cavity on the lower die side and both ends of the tubular material are closed. A hydraulic pressure is injected into the closed tubular material to establish a preload hydraulic pressure value (for example, 10 MPa) that is equal to or lower than a finishing hydraulic pressure value (for example, 70 MPa).
[0018]
Then, after the preload hydraulic pressure value is established, for example, a mold clamping device is operated so as to make it relatively approach in a direction in which the upper mold and the lower mold are brought into close contact with each other. Then, the hydraulic pressure value in the tubular material increases in accordance with the decrease in the relative distance between the upper mold and the lower mold, so that preliminary preliminary forming can be performed on the tubular material.
[0019]
However, as the relative distance between the upper mold and the lower mold, which are relatively close to each other during the preliminary forming period, further decreases, the hydraulic pressure value in the tubular material further increases to, for example, 10 MPa or more. In this case, a part of the tubular material may protrude into the gap remaining between the upper and lower molds. Thus, while forcibly suppressing the hydraulic pressure value in the tubular materialSettingIt adjusts to a hydraulic pressure value (for example, 10 MPa).That is, since the hydraulic pressure control system is selected in the non-contact state where the upper die and the lower die are separated from each other, the detected hydraulic pressure value in the tubular material is used as a feedback signal for the piston of the hydraulic pressure injection device (cylinder device). By adjusting the current position, it is possible to control the hydraulic pressure value in the tubular material during the preliminary forming so as to match the preset hydraulic pressure value (target value). The detection target may be a hydraulic pressure value such as an injection tube that injects hydraulic pressure into the tubular material. That is, the hydraulic pressure value in the tubular material may be detected in advance. Since the hydraulic pressure value in the tubular material can be accurately adjusted to the set hydraulic pressure value, a more stable preliminary forming can be performed with a predetermined accuracy. The set hydraulic pressure value can be switched between a plurality of values. On the other hand, when the upper die and the lower die are in close contact with each other, a position control system is selected that uses the piston position at that time detected in connection with the piston of the cylinder device constituting the hydraulic pressure injection device as a feedback signal. In this position control system, the current position of the piston is adjusted so as to match the target position (position corresponding to the finishing hydraulic pressure value), so that the hydraulic pressure value in the tubular material is changed to the finishing hydraulic pressure value corresponding to the piston position. Control to match. Since the finishing hydraulic pressure value is singular and does not change over the course, the primary pressure is faster than the secondary pressure control, the response is fast, and stable position control is sufficient.
[0020]
Therefore, the preliminary forming using the increase in the preload accompanying the approach of the upper and lower molds can be performed stably and reliably, so that a highly accurate final finish can be achieved.Further, since the pressure control system and the position control system can be selectively switched in accordance with the characteristics of the controlled object, preliminary forming and finish forming can be performed more accurately and stably.
[0021]
In the invention according to
[0022]
In this invention, the set hydraulic pressure value can be selected to an arbitrary hydraulic pressure value that is greater than or equal to the preload hydraulic pressure value and less than the finishing hydraulic pressure value at an arbitrary timing during the preliminary forming period. In addition to being able to achieve the same operational effects as in the case of the invention, it is possible to perform more stable preliminary forming and to have a wide applicability to the material of the tubular material and the mold shape.
[0028]
And claims3This invention is a hydroforming device that is formed so as to be capable of closing both ends of the tubular material held and accommodated in the cavity on the lower mold side using a shaft pushing device.
[0029]
In this invention, both ends of the tubular material held and accommodated in the cavity on the lower mold side can be closed using a shaft pushing device, that is, for example, covered with a piston rod.andClaim2In addition to being able to achieve the same operational effects as in the case of each of the inventions, it is not necessary to provide a special sealing means, so that the cost can be reduced and the structure can be simplified.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0031]
As shown in FIGS. 1 to 3, the hydroforming apparatus has the same basic configuration and function as the conventional example (FIGS. 4 and 5), but further includes a
[0032]
To be sure, the basic function of the present hydroforming apparatus is the cavity (11C, 15C) in which the
[0033]
Thus, portions common to those in the conventional example (FIGS. 4 and 5) are denoted by the same reference numerals, and descriptions of the configuration and function of these portions are simplified or omitted.
[0034]
In FIG. 1, the hydraulic
[0035]
The
[0036]
The cylinder device (40) controls the hydraulic pressure injection device control valve 43 with the control signals (S1, S2) output from the
[0037]
The adjustment chamber 45 communicates with the closed
[0038]
A supply pipe 53 constituting a part of the hydraulic
[0039]
The injection / adjustment tube 59 is provided with an in-tube
[0040]
The both ends of the
[0041]
In FIG. 2, the
[0042]
The common control unit includes a position / pressure selector 70ST, a changeover switch 70SW, and an amplifier 70AMP, and drives and controls the hydraulic pressure injecting device control valve 43 using the control signal (S1 or S2) that is input.
[0043]
The hydraulic pressure injection device pressure control unit 70PR forming the pressure control system includes an arbitrary timing generator 70PR1, a hydraulic pressure setting data selector 70PR2, a hydraulic pressure data storage unit 70PR3, a hydraulic pressure command value generator 70PR4, and a pressure control calculator. 70PR5.
[0044]
The arbitrary timing generator 70PR1 generates an arbitrary timing selected for switching the hydraulic pressure value (target value) in the
[0045]
The hydraulic pressure setting data selector 70PR2 is a selector capable of selectively setting hydraulic pressure setting data for setting a hydraulic pressure value (target value) to be switched at each timing generated by the arbitrary timing generator 70PR1. Not only the hydraulic pressure setting data corresponding to the pressure value but also the hydraulic pressure setting data for the hydraulic pressure value that changes every moment along the diagram can be selected. In addition, you may form as a setter form which sets arbitrary hydraulic pressure values.
[0046]
The hydraulic pressure data storage unit 70PR3 stores hydraulic pressure data in which an arbitrary timing selected using the arbitrary timing generator 70PR1 is associated with hydraulic pressure setting data selected using the hydraulic pressure setting data selector 70PR2. Remember.
[0047]
Therefore, since the hydraulic pressure value (target value) in the
[0048]
The hydraulic pressure command value generator 70PR4 generates a hydraulic pressure command value (target value) according to the progress of the preliminary forming process using the hydraulic pressure data stored in the hydraulic pressure data storage unit 70PR3. In this embodiment, the progress of the preliminary forming process is detected as the interval between the
[0049]
The pressure control calculator 70PR5 uses the hydraulic pressure command value generated from the hydraulic pressure command value generator 70PR4 as a target value, and the hydraulic pressure value (current value) in the
[0050]
That is, the adjustment (increase / decrease adjustment) of the current position (substantial internal volume of the adjustment chamber 45) of the
[0051]
Next, the hydraulic pressure injection device position control unit 70PS forming the position control system is composed of a position data storage unit 70PS1, a position command value generator 70PS2, and a position control calculator 70PS3.
[0052]
The position data storage unit 70PS1 stores position data of the
[0053]
The position command value generator 70PS2 generates a position command value (target value) during the finishing forming process using the position data stored in the position data storage unit 70PS1. Further, the position control calculator 70PS3 controls the position command value generated from the position command value generator 70PS2 as a target value and controls the current position of the
[0054]
That is, by adjusting the current position of the
[0055]
According to this embodiment, the hydraulic pressure data storage unit 70PR3 stores hydraulic pressure data including timing and hydraulic pressure values, and the position data storage unit 70PS1 stores predetermined position data. Further, the selector switch 70SW is switched to the pressure control system (70PR) side using the position / pressure selector 70ST.
[0056]
In a state where the
[0057]
The hydraulic
[0058]
The
[0059]
Then, after the preload hydraulic pressure value is established, the mold clamping device 20 is operated so as to make it relatively approach in the direction in which the
[0060]
That is, in the preliminary forming, the hydraulic pressure (PRS) in the
[0061]
During this preliminary forming period, as the relative distance between the
[0062]
Here, the pressure control calculator 70PR5 calculates and generates the hydraulic pressure command value output from the hydraulic pressure command value generator 70PR4 as a target value and the hydraulic pressure value detected by the in-pipe
[0063]
In response to this control signal S1, the control valve 43 for the hydraulic pressure injection device supplies hydraulic pressure into the left chamber 41L of the hydraulic
[0064]
That is, the apparent internal volume in the closed
[0065]
In addition, depending on the material of the
[0066]
Further, it is not necessary to continuously move (lower) the piston 22 (upper mold 11) against the hydraulic pressure value for preliminary forming which is increased by the mold clamping apparatus (cylinder apparatus) 20, and therefore the mold clamping apparatus. The (cylinder device) 20 may have an ability to withstand a hydraulic pressure value (for example, 70 MPa) for finishing forming with the upper and lower molds in close contact with each other. Therefore, an increase in size and cost of the fastening device 20 can be prevented.
[0067]
Furthermore, compared to the case where the relief valve is operated so that the hydraulic pressure value for preliminary forming does not rise above a predetermined value (preload value), the material of the tubular material and the shape of the mold (cavity) Wide adaptability to change
[0068]
Thereafter, when the
[0069]
Specifically, when the
[0070]
The position control calculator 70PS3 calculates and generates the position command value output from the position command value generator 70PS2 as a target value and the current position of the
[0071]
With this control signal S2, the hydraulic pressure control device 43 supplies hydraulic pressure into the left chamber 41L (right chamber 41R) of the hydraulic
[0072]
That is, since the apparent internal volume in the closed
[0073]
As described above, since the pressure control system (70PR) and the position control system (70PS) suitable for the characteristics of the control target (preliminary forming, finish forming) can be selectively switched, both the preliminary forming and the finishing forming can be performed more accurately and accurately. It can be done stably.
[0074]
In addition, during the preliminary forming period, it is possible to select a set hydraulic pressure value (an arbitrary hydraulic pressure value that is greater than or equal to the preload hydraulic pressure value and less than the finishing hydraulic pressure value) at an arbitrary timing. The adaptability to the material of the
[0075]
Further, both end portions of the
[0076]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the hydraulic pressure is injected into the tubular material held in the lower mold side cavity and closed at both ends in the non-contact state of the upper and lower molds, and the hydraulic pressure for finishing. Pre-forming fluid pressure value below the value can be established and preliminary forming can be executed while the upper and lower molds are relatively approached. In accordance with the decrease in the relative distance between the upper mold and the lower mold that are relatively close during this preliminary forming period. It is formed so that it can be adjusted to the set hydraulic pressure value while forcibly suppressing the hydraulic pressure value in the rising tubular material.The hydraulic pressure value in the tubular material is adjusted to the finishing hydraulic pressure value by the position control system using the piston position of the hydraulic pressure injection device as the feedback signal, and the hydraulic pressure control system using the hydraulic pressure value in the tubular material as the feedback signal is reserved. It is formed to be controllable so that the hydraulic pressure value in the tubular material during forming matches the set hydraulic pressure value.Since this is a hydroforming device, preliminary forming can be performed stably and reliably. Thus, a highly accurate final finish can be achieved.In addition, since it is possible to selectively switch between the pressure control system and the position control system that match the characteristics of the controlled object, preliminary forming and finish forming can be performed more accurately and stably.
[0077]
According to the second aspect of the present invention, the set hydraulic pressure value can be selected at an arbitrary timing during the preliminary forming period, and an arbitrary hydraulic pressure value that is greater than or equal to the preload hydraulic pressure value and less than the finishing hydraulic pressure value. Therefore, in addition to being able to achieve the same effects as in the case of the invention of
[0079]
And claims3According to the invention, the both ends of the tubular material held and accommodated in the cavity on the lower mold side using the shaft pushing device are formed so as to be able to be closed.andClaim2In addition to being able to achieve the same effects as those of the above inventions, it is not necessary to provide a special sealing means, so that the cost can be reduced and the structure can be simplified.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram for explaining an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a circuit diagram for explaining the control device in the same manner.
FIG. 3 is also a diagram for explaining a preliminary forming and a finishing forming step.
FIG. 4 is an overall configuration diagram for explaining a conventional example.
FIG. 5 is a diagram for explaining a conventional forming process.
[Explanation of symbols]
10 Mold
11 Upper mold
11C cavity
11CL, 11CR Partial cavity
15 Lower mold
15C cavity
15CL, 15CR Partial cavity
20 Clamping device
21 cylinders
22 piston
23 Clamping device control valve
30L, 30R shaft pushing device
31 cylinders
32 piston
33 Valve for controlling shaft push-in device
40 Hydraulic injection device
41 cylinders
42 piston
43 Valve for controlling hydraulic pressure injection device
45 Adjustment room
47 Position sensor for hydraulic injection device
49 Pressure sensor for in-pipe hydraulic pressure
50 Hydraulic supply device
52 Supply pump
53 Supply pipe
59 Injection and adjustment pipe
60 hydraulic source
70 Controller
70PR pressure controller (pressure control system)
70PR3 hydraulic pressure data storage
70PR5 pressure control calculator
70PS position controller (position control system)
70PS1 position data storage
70PS3 Position control calculator
70ST position / pressure selector
70SW selector switch
70AMP amplifier
100 Tubular material
Claims (3)
前記下型と前記上型とが非密着状態中で前記下型側の前記キャビティ内に保持されかつ両端部が閉塞された状態の管状素材内に液圧を注入して当該管状素材内に前記仕上用液圧値以下の予圧液圧値を確立可能かつこの予圧液圧値の確立後に前記上型と前記下型とを密着させる方向に相対接近させつつ当該管状素材に前段階的な予備フォーミングを実行可能に形成し、
この予備フォーミング期間中に相対接近する前記上型と前記下型との相対距離の減少に応じて上昇する当該管状素材内の液圧値を強制的に抑制しつつ設定液圧値に調整可能に形成し、
管状素材内に液圧を注入するための液圧注入装置をシリンダおよびピストンを含むシリンダ装置から構成し、検出されたピストン位置をフィードバック信号とした位置制御系によりピストンの現在位置を調整することで管状素材内の液圧値を前記仕上用液圧値に合わせるように制御可能であるとともに、検出された管状素材内の液圧値をフィードバック信号とした液圧制御系によりピストンの現在位置を調整することで予備フォーミング中の管状素材内の液圧値を設定液圧値に合わせるように制御可能に形成されている、ことを特徴とするハイドロフォーミング装置。The upper die and the lower die, which are relatively close to each other, can be housed in a cavity formed in cooperation with each other in close contact with each other, and the inside of the cavity can be utilized using the hydraulic pressure injected into the tubular material in which both ends are closed. In the hydroforming apparatus that performs finish forming according to the shape of the tube and the finishing hydraulic pressure value in the tubular material,
Liquid pressure is injected into the tubular material in a state where the lower die and the upper die are not in close contact with each other and are held in the cavity on the lower die side and closed at both ends. Pre-forming hydraulic pressure value that is less than or equal to the finishing hydraulic pressure value can be established, and after the pre-pressing hydraulic pressure value is established, pre-stage preliminary forming is performed on the tubular material while bringing the upper mold and the lower mold into close contact with each other. Forming a viable
During the preliminary forming period, it is possible to adjust to the set hydraulic pressure value while forcibly suppressing the hydraulic pressure value in the tubular material that rises according to the decrease in the relative distance between the upper die and the lower die that relatively approach each other. Forming ,
A hydraulic pressure injection device for injecting hydraulic pressure into a tubular material is composed of a cylinder device including a cylinder and a piston, and the current position of the piston is adjusted by a position control system using the detected piston position as a feedback signal. The fluid pressure value in the tubular material can be controlled to match the fluid pressure value for finishing, and the current position of the piston is adjusted by the fluid pressure control system using the detected fluid pressure value in the tubular material as a feedback signal. Thus, the hydroforming device is formed so as to be controllable so that the hydraulic pressure value in the tubular material during preliminary forming matches the set hydraulic pressure value .
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