JP3756306B2 - 擬餌針 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術】
本発明は、ルアーフィッシングのような魚釣りで使用される擬餌針に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、よく知られているブラックバスのルアーフィッシング等で使用される擬餌針は、小魚や虫のような所望の形状に成形した擬餌に釣り針を取り付けて構成され、リール竿から引き出された釣り糸の先端を擬餌に取り付けている。そして、通常このリール竿を釣り人が操作する微妙な竿さばきで、擬餌に恰も生きた小魚や虫等の餌のような自然な動きをさせて魚をうまくだまし、その擬餌を食ったブラックバスを釣り上げるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような擬餌針を使う魚釣りでは、擬餌に恰も生きた小魚や虫の餌のような自然の動きをさせるのには微妙な竿さばきが必要であり、釣りの熟達者にはその竿さばきが容易にできるものの、釣りの初心者には擬餌が直進的に進むのみで恰も生きた小魚や虫のように見られるようにすることは極めて困難であり、満足のいく釣りの成果が充分に得られないという課題が有った。
そこで、本発明は磁石の磁性を利用することにより、釣りの初心者が扱った場合でも微妙な竿さばきを必要とすることなく容易に擬餌に恰も生きた小魚や虫のような動きをさせることができる擬餌針を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明に係わる擬餌針は、所要の形状に成形された擬餌と、該擬餌に取り付けられる釣り糸とにそれぞれ該釣り糸を引張る動作により互いに同極が接近して向き合うように磁石片を取着してなり、釣り糸を引張る動作で磁石片同志が接近して互いの反発力により擬餌が揺動し、これにより擬餌が恰も生きた餌のように動くこととなり、初心者であっても普通の竿さばきで熟達者と同じ釣りの成果が期待できる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係わる擬餌針の実施の形態を図面と共に説明する。図1は擬餌針の斜視図、図2は同正面図である。図1及び図2において、1は硬質の合成樹脂材で作られ魚の形を模した擬餌であり、該擬餌1にはその下面の前後位置にそれぞれ3本をまとめた形の釣り針2,2が垂下されている。そして、擬餌1の背部前側上面に支杆3が立設され、この支杆3に釣り糸4の先端を結び付ける引止具5の基端がほぼ水平面内で回動可能に軸支される。該糸引止具5は中間部が上方へ屈曲して形成され、その先端に環状部5aが設けられる。そして、前記屈曲部に直方体形状の磁石片6aが固着される。また、擬餌1の頭部上面に前記磁石片6aと対向位置し得る同形状の磁石片6bが固着される。前記各磁石片6a,6bは互いに対向する面が同極(例えばN極とN極)をなし、しかも糸引止具5が回動して擬餌1とほぼ平行をなすとき最も接近して互いに反発し合うようにしている。
【0006】
本発明に係る擬餌針A1は上記構成よりなり、糸引止具5の先端の環状部5aに図示しないリール竿から引き出される釣り糸4の先端を結び付けて釣りに使用される。そして、水中では釣り人がリール竿を操作する動きの都度釣り糸4が引かれると、糸引止具5が回動して糸引止具5に固着した磁石片6aが図3及び図4実線のように擬餌1の頭部上面に固設されている磁石片6bに接近する。そこで、接近した両磁石片6a,6bは互いに反発し、この反発力により擬餌1が図3又は図4に示す実線位置から鎖線位置へくねるように揺動する。これにより、擬餌針A1が恰も生きた魚が泳ぐような動きをすることとなり、魚をだまして擬餌針A1を食った魚を擬餌1の下面に取り付けられた釣り針2,2に引っ掛けて釣り上げることができる。
【0007】
図5乃至図8は他の実施の形態に係る擬餌針A2を示すものである。図5及び図6において1aは軟質の合成樹脂製で作られみみず(虫)の形を模した擬餌である。この擬餌1aはみみず(虫)の頭部から胴部にかけて太くて長い1本の釣り針2が一部で貫通するように取り付けられ、針先は胴部から突出されている。そして、擬餌1aの頭部の先端で釣り針2の基端に図示しないリール竿から引き出された釣り糸4の先端が結び付けられると共に該釣り糸4が貫通されるようにして円板状の磁石片6aが固着される。また、前記釣り糸4には前記磁石片6aから所定の間隔をおいて合成樹脂製の停止部材7が固着され、該停止部材7より釣り針2側で釣り糸4に円柱状の磁石片6bが取り付けられる。該磁石片6bは、合成樹脂製のキャップ体8を嵌着することにより前記釣り針2に固着される磁石片6aと対向する面を残してほぼ全外周面を覆われ、該磁石片6bとキャップ体8にその中心線に沿ってそれぞれ連通する小孔9,10が貫設され、それら小孔9,10に釣り糸4が挿通されている。これにより、前記磁石片6bが他の磁石片6aと停止部材7との間で釣り糸4に沿って自在に摺動することとなり、しかも、両磁石片6a,6bの対向する面は同極(例えばN極とN極)にしてある。また、磁石片6bにキャップ体8が嵌着されているので釣り糸4が緩んでも、両磁石片6a,6bが横向きになって異極同志で磁着するようなことはない。
【0008】
このように構成される擬餌針A2も前記擬餌針A1と全く同じように釣りに使用され、釣り人が釣り竿を動かす動作ごとに釣り糸4が引かれ、これに伴い一方の磁石片6bがほとんど停止した状態で他方の磁石片6aが図7及び図8に示す実線位置から鎖線位置へ動いて、互いの磁石片6a,6aが接近する。そこで、接近した磁石片6a,6bが互いに反発する力で、釣り針2に固着した磁石片6aが逃げ擬餌1aが図7又は図8に示す実線位置から鎖線位置へ揺動し、恰も生きたみみず(虫)がくねくねと動くような動きをする。これにより魚をだまして擬餌針A2を食った魚を擬餌1aから針先が突出している釣り針2に引っ掛けて釣り上げることができる。なお、前記摺動し得る磁石片6bは磁石片6aが反発されるとき、余り動かないように擬餌1aの重量に見合った重量にしておく必要が有る。
【0009】
【発明の効果】
以上述べたように本発明に係る擬餌針は、釣り糸を引張る動作により互いに同極が接近して向き合うように磁石片を取着したので、前記両磁石片が互いに反発し、その反発力で擬餌が揺動して恰も生きた魚や虫のように動くこととなり、釣りの初心者であっても熟達者と同じ釣りの成果が期待でき、魚釣りを楽しくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】魚に模した形の擬餌で形成した擬餌針の斜視図。
【図2】同正面図。
【図3】同作用を示す平面図。
【図4】同作用を示す平面図。
【図5】みみず(虫)に模した形の擬餌で形成した擬餌針の斜視図。
【図6】同正面一部断面図。
【図7】同作用を示す平面図。
【図8】同作用を示す平面図。
【符号の説明】
1,1a 擬餌
4 釣り糸
6a,6b 磁石片
A1,A2 擬餌針
Claims (3)
- 所要の形状に成形された擬餌と、該擬餌に取り付けられる釣り糸とにそれぞれ該釣り糸を引張る動作により互いに同極が接近して向き合うように磁石片を装着し、その反発力により擬餌を揺動させて自然の生きもののように見せかけることができるようにしたことを特徴とする擬餌針。
- 魚の形状に成形された擬餌の背部前側の上面に釣り糸を結び付けるための糸引止具をほぼ水平面内で回動自在に軸支し、前記擬餌の頭部上面と糸引止具とに釣り糸を引張る動作により互いに同極が接近して向き合うように磁石片を固着し、その反発力により擬餌を揺動させて自然の生き物のように見せかけることができるようにしたことを特徴とする擬餌針。
- みみずの形状に成形された擬餌の先端に釣り糸を結び付け、該擬餌の先端に磁石片を固着し、釣り糸には前記磁石片から所定の距離を離して停止片を固着し、前記磁石片と停止片との間の釣り糸に該磁石片と同極が向き合う磁石片を釣り糸に沿って摺動自在に嵌装し、糸を引張る動作により両磁石片が接近しその反発力により擬餌を揺動させて自然の生き物のように見せかけることができるようにしたことを特徴とする擬餌針。
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JP36358197A JP3756306B2 (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 擬餌針 |
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JPH11169024A JPH11169024A (ja) | 1999-06-29 |
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Family Applications (1)
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JP36358197A Expired - Fee Related JP3756306B2 (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 擬餌針 |
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