JP3755459B2

JP3755459B2 - Vehicle seat

Info

Publication number: JP3755459B2
Application number: JP2001390442A
Authority: JP
Inventors: 正光岩谷; 和幸水野; 巌川辺
Original assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Current assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date: 2001-12-21
Filing date: 2001-12-21
Publication date: 2006-03-15
Anticipated expiration: 2021-12-21
Also published as: JP2003182412A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば老人や身障者等（着座者）が車両への乗降を楽に行うことができるようにした車両用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、いわゆる福祉車両用のシートとして様々な改良が施された車両用のシートが提供されている。例えば特開平１１−３０９１７５号公報に開示された車両用シートは、シート本体と折り畳み可能な前後の車輪を有するシート装置と、車両室内に設置され、該シート装置を連結して前記シート本体の着座姿勢を保持しつつ該シート装置を車両室内と車両室外との間で移動するためのシート移動装置を備え、該シート移動装置により前記シート装置を車両室内に移動して該シート装置を車両室内用のシートとして使用可能、かつ前記シート移動装置により前記シート装置を車両室外に移動した後、前記シート移動装置から切り離して当該シート装置を車椅子として単独で使用可能な構成となっている。
この車両用シートによれば、着座者はシート装置のシート本体に着座したまま車両に乗り込むことができ、又シート装置のシート本体に着座したまま室外に出た後、当該シート装置をシート移動装置から切り離して通常の車椅子として使用することができるので、着座者は車両室内用のシートと車椅子との間の乗り移り動作を全く行う必要がなく、従って着座者及びその介護者の負担を大幅に低減することができた。また、車両室内と車両室外との間のシート装置の移動をシート移動装置により行うことができるので、この点でも介護者の負担を大幅に低減することができた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車両用シートにもさらに改善すべき点があった。すなわち、上記従来の車両用シートにおけるシート装置をシート移動装置から分離して車椅子として単独で使用する場合に、路面状況あるいは着座者の体格や姿勢等によっては当該シート装置の特に後転方向の接地状態が不安定になるおそれがあり、この問題に対する対策としては補助輪を設けることが効果的である。しかも、この補助輪は、当該シート装置を車室外において車椅子として使用する際には所定位置に取り出し、車室内においてシートして使用する際にには邪魔にならない位置に収納可能とすることが望ましい。
ところが、取り出し、収納可能な補助輪の場合、補助輪を収納位置に収納し忘れて使用位置に取り出した状態のまま、当該シート装置をシート移動装置に連結して車室内へ移動させてしまうおそれがあり、この場合には補助輪が車室内等の他部位に干渉して、当該補助輪あるいは車室内の他部位に損傷を与えるおそれがある。
本発明は、この問題に鑑みなされたもので、補助輪を使用位置に取り出した状態のままシート装置がシート移動装置に連結されてしまうことを防止できる車両用シートを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、前記各請求項に記載した構成の車両用シートとした。
請求項１記載の車両用シートによれば、転倒防止装置に連動して連結規制装置がシート装置のシート移動装置に対する連結を規制する状態と許容する状態とに切り換わる。このことから、転倒防止装置を使用位置に取り出した状態のままでは、シート装置をシート移動装置に連結することができない。このため、転倒防止装置と車両室内側の他部位との干渉を防止してこれらの損傷等を未然に防止することができる。
請求項２記載の車両用シートによれば、転倒防止装置を収納位置に収納した状態では、シート装置の連結分離位置への移動が許容されるので、シート装置をシート移動装置に連結することができ、これによりシート装置を車室内へ移動させることができる。
一方、転倒防止装置を使用位置に取り出した状態では、シート装置をシート移動装置に連結しようとして連結分離位置に接近させると、連結規制装置によってシート装置を連結分離位置にまで移動させることができず、従って当該シート装置をシート移動装置に連結することができない。
このことから、シート装置は、転倒防止装置を使用位置に取り出した状態のままではシート装置を連結分離位置まで移動させることができないのでシート装置をシート移動装置に連結することができず、転倒防止装置を収納位置に収納した状態でのみシート装置を連結分離位置まで移動させてシート装置をシート移動装置に連結して車室内側へ移動させることができるので、転倒防止装置が車両側の他部位に干渉することが防止され、従って当該転倒防止および車両側の他部位の損傷等を防止することができる。
請求項３記載の車両用シートによれば、簡易な構成で請求項１記載の構成による場合と同様の作用効果を得ることができる。
請求項４記載の車両用シートによれば、上記作用効果に加えて転倒防止装置がシートバックの背面に沿った位置に収納されるので、シート装置の下面側に収納する場合に比して収納用のスペースを比較的容易に確保することができる。
【０００５】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図１〜図１４に基づいて説明する。図１及び図２は、本実施形態に係る車両用シート１の全体を示している。この車両用シート１は、シート装置１０と、車両室内に設置されてこのシート装置１０を車両室内と車両室外との間で移動させるためのシート移動装置５０を備えている。シート移動装置５０にシート装置１０を連結して当該シート移動装置５０を作動させることにより、シート装置１０をその着座姿勢を保持しつつ車室内から車室外へ、逆に車室外から車室内に移動させることができる。車室内に移動させることにより当該シート装置１０は通常の車両用シートとして使用される一方、車室外に移動してシート移動装置５０から分離することにより車椅子として単独で使用することができる。この明細書では、車室外の位置であって、シート装置がシート移動装置に対して連結され、逆に分離される位置をシート装置１０の連結分離位置という。
【０００６】
先ず、シート装置１０は、シート本体１１と折り畳み可能な前後の車輪６０，６０，７０，７０を備えている。シート本体１１は、シートクッション１１ａと、シートバック１１ｂを有し、シートフレーム２０の上面に固定されている。図３はシート装置１０のうちシート本体１１を除いた状態を示している。シートフレーム２０に、上記前輪６０，６０及び後輪７０，７０が連動機構３５を介して折り畳み可能に取り付けられている。
すなわち、シートフレーム２０の左右側枠２１，２１の後部には、後輪ステー７１，７１の上端部がそれぞれ支軸７１ａを介して上下に回転可能に支持されている。この両後輪ステー７１，７１の下端部に、それぞれホイールインモータ１６０を内蔵した後輪７０が取り付けられている。このホイールインモータ１６０は図示省略した電気配線を経てバッテリから供給される直流電源により駆動する。電源用のバッテリは、シートバック１１ｂの背面に搭載されている。このバッテリは、シート装置１０をシート移動装置５０に連結した状態（車室内に搭載した状態）では該シート移動装置５０側に設置した充電器により充電される。
【０００７】
シートバック１１ｂの上部に設けたハンドル部１０４には、ホイールインモータ１６０，１６０の起動・停止操作、低速・高速切り換え操作及び正転・逆転切り換え操作をするための操作スイッチ（図示省略）が配置されている。この操作スイッチは、ハンドル部１０４を把持して当該シート装置１０を移動操作する介護者が迅速かつ楽に操作できる位置に配置されている。
さらに、図示は省略したがシート本体１１のアームレスト１１ｃには、着座者が当該シート装置１０の移動・停止操作、低速・高速切り換え操作及び前後進切り換え操作等の各種操作をするためのジョイスティック形式の操作レバーが設けられている。
このように構成したホイールインモータ１６０，１６０により両後輪７０，７０を回転駆動させることができ、これによりシート装置１０を自走させることができる。
【０００８】
次に、図３に示すように両後輪ステー７１，７１は、連結ロッド７２により連結されている。このため、両後輪ステー７１，７１は一体で上下に回転する。連結ロッド７２の長手方向中央には、支軸７３を介して後輪リンクアーム７４の後端部が上下に回転可能に連結されている。後輪リンクアーム７４の前端部は支軸７５を介して移動枠８０の長手方向中央に回転可能に連結されている。この移動枠８０については後述する。
シートフレーム２０の両側枠２１，２１間には、前側から前枠２３と中枠２２と後ろ枠２４がそれぞれ掛け渡し状に取り付けられている。前枠２３にはフットレスト支持枠１００が取り付けられており、このフットレスト支持枠１００の中央に平板形状のフットレスト１０１が取り出し・収納可能に取り付けられている。フットレスト支持枠１００の両側にはＬ型の支持枠１０２，１０２が取り付けられており、この両支持枠１０２，１０２間には連結ロッド１０３が掛け渡し状に取り付けられている。この連結ロッド１０３の両端部に、それぞれ前輪ステー９１のほぼ中央部が支軸９１ａを介して上下に回転可能に取り付けられている。この両前輪ステー９１，９１の下部には、それぞれ当該前輪ステー９１の軸芯回りに回転可能な二股形状の前輪ブラケット９６が取り付けられており、この前輪ブラケット９６に前輪６０が回転自在に取り付けられている。従って、前輪６０，６０は、前輪ステー９１に対して首振り可能に取り付けられている。
一方、両前輪ステー９１，９１の上端部には、それぞれ支軸９２を介して前輪リンクアーム９３の前端部が回転可能に連結されている。両前輪リンクアーム９３，９３の後端部は、それぞれ支軸９４及びＬ型ブラケット９５を介して前記移動枠８０の端部に回転可能に連結されている。
【０００９】
次に、シートフレーム２０の前枠２３と中枠２２との間には、２本のスライドバー８１，８１が相互に平行に取り付けられている。この２本のスライドバー８１，８１を介して前記移動枠８０が前後にスライド可能に取り付けられている。この移動枠８０のほぼ中央にはナット８２が取り付けられており、このナット８２にはねじ軸８３が噛み合い状態で挿入されている。このねじ軸８３の後端部は中枠２２に回転可能に支持され、前端部はギヤボックス８４を経て電動モータ８５に接続されている。電動モータ８５が正転又は逆転すると、ギヤボックス８４を経てねじ軸８３が正転又は逆転し、該ねじ軸８３とナット８２の噛み合い作用を通じて移動枠８０が前方に平行移動し、又は後方に平行移動する。この移動枠８０を平行移動させるための機構、すなわち主として電動モータ８５、ねじ軸８３及びその周辺機器が、前後輪６０，６０，７０，７０を折り畳むための前後輪折り畳み駆動装置８６を構成する。
【００１０】
この前後輪折り畳み駆動装置８６によれば、電動モータ８５を正転させて移動枠８０を前方に平行移動させると、前輪リンクアーム９３，９３が前方に移動するので、両前輪ステー９１，９１がそれぞれ支軸９１ａを中心にして図示時計回り方向（前輪６０を後方へ移動させる方向）に回動し、これにより両前輪６０，６０が後方へ折り畳まれる。
一方、電動モータ８５が正転して移動枠８０が前方に平行移動すると、後輪リンクアーム７４が同じく前方に移動するので、連結ロッド７２が前方に移動し、従って両後輪ステー７１，７１が図示反時計回り方向に回動して両後輪７０，７０が前方に折り畳まれる。以下、電動モータ８５を正転させた場合における移動枠８０の移動方向（前方）、前輪リンクアーム９３，９３の移動方向（前方）、前輪ステー９１，９１の回動方向（図３において時計回り方向）、後輪リンクアーム７４の移動方向（前方）、後輪ステー７１の回動方向（図３において反時計回り方向）をそれぞれ「折り畳み方向」ともいう。
【００１１】
逆に、電動モータ８５が逆転すると、移動枠８０が後方へ平行移動するので、前輪リンクアーム９３，９３が後方へ移動して両前輪ステー９１，９１が支軸９１ａ，９１ａを中心にして図示反時計回り方向に回動し、これにより両前輪６０，６０が折り畳み位置から下方へ取り出される。又、移動枠８０が後方へ平行移動すると、後輪リンクアーム７４が後方へ移動するため両後輪アーム７１，７１がそれぞれ支軸７１ａを中心にして図示時計回り方向に回動し、これにより両後輪７０，７０が折り畳み位置から下方へ取り出される。以下、電動モータ８５が逆転した場合における各部の移動方向又は回動方向を「取り出し方向」ともいう。
このように、前後輪折り畳み駆動装置８６により移動枠８０が移動すると、連動機構３５により前輪６０，６０及び後輪７０，７０が連動して上方へ折り畳まれ、又は下方へ取り出される。
【００１２】
次に、図４に示すようにシート装置１０の後部左右には、当該シート装置１０の後方への転倒を防止するための転倒防止装置２００，２００が取り付けられている。この左右一対の転倒防止装置２００，２００は左右対称に構成されているので、以下着座者から見て右側の転倒防止装置２００について説明する。図４は、この右側の転倒防止装置２００のみを示している。
この転倒防止装置２００は、シート装置１０をシート移動装置５０から分離して車室外において車椅子として用いる際に、主として当該シート装置１０の後方への転倒を防止する機能を有している。この転倒防止装置２００は、シートフレーム２０に支軸２０３を介して上下に回動可能に支持した補助輪ステー２０１と、この補助輪ステー２０１の先端に回転自在に取り付けた補助輪２０２を備えている。本実施形態において、この補助輪ステー２０１と補助輪２０２と後述する回動プレート２０６が、特許請求の範囲に記載した転倒防止部材を構成している。
図７には、補助輪ステー２０１の支持構造が示されている。シートフレーム２０の後部には、略Ｌ字形の第１側板４１が立ち上げ状に設けられており（図１１参照）、この第１側板４１の基部付近には、台座ブロック２０４を介して固定プレート２０５が固定されている。台座ブロック２０４により、固定プレート２０５は、第１側板４１との間に適度な隙間を空けた状態で、かつ第１側板４１と平行な状態に固定されている。この固定プレート２０５のほぼ中央に上記支軸２０３が側方へ突き出すように設けられている。この支軸２０３を介して回動プレート２０６が上記固定プレート２０５とほぼ平行な状態で回転可能に支持されている。この回動プレート２０６の端部に補助輪ステー２０１の上部が固定されている。
【００１３】
回動プレート２０６の内面（固定プレート２０５に対向する面、図７において左面）には、ロックアーム２１０が支軸２１１を介して上下に回動可能に設けられている。このロックアーム２１０の先端部は固定プレート２０５の側方に位置している。固定プレート２０５の支軸２０３を中心とする円周上の２箇所にはロック凹部２０５ａ，２０５ｂが形成されている。図４〜図５において右側のロック凹部２０５ａが使用位置用のロック凹部であり、左側のロック凹部２０５ｂが収納位置用のロック凹部に設定されている。
回動プレート２０６を介して補助輪ステー２０１を図４において実線で示すように下側の使用位置に位置させるとロックアーム２１０の先端部が使用位置用のロック凹部２０５ａに嵌り込み、これにより補助輪ステー２０１が使用位置にロックされる。これに対して、図４において二点鎖線で示すように上側の収納位置に位置させると、ロックアーム２１０の先端部が収納位置用のロック凹部２０５ｂに嵌り込み、これにより補助輪ステー２０１が収納位置にロックされる。
回動プレート２０６とロックアーム２１０との間には、引っ張りばね２０７が介装されている。このため、ロックアーム２１０は、その先端部を使用位置用のロック凹部２０５ａまたは収納位置用のロック凹部２０５ｂに嵌め込む方向（ロック側、図４〜図７において反時計回り方向）に付勢されている。従って、ロックアーム２１０のアンロック操作はこの引っ張りばね２０７に抗してなされる。引っ張りばね２０７に抗してロックアーム２１０をアンロック操作すれば、補助輪ステー２０１を使用位置と収納位置との間で上下に回動させることができ、これにより当該転倒防止装置２００を使用位置に取り出し、また収納位置に収納することができる。
【００１４】
補助輪ステー２０１は、基片２０１ａと斜め片２０１ｂからなる断面略Ｌ字形を有している。基片２０１ａには、鋼線をアーチ形状に屈曲させた規制バー２１５と、ローラキャッチ２２０の受け部材２２０ａ，２２０ａが取り付けられている。規制バー２１５は、基片２０１ａの長手方向中程の位置と先端側とに跨って取り付けられている。この規制バー２１５が特許請求の範囲に記載した連結規制装置の一実施形態に相当する。
図９に示すようにローラキャッチ２２０の受け部材２２０ａ，２２０ａは、それぞれ圧縮ばね２２０ｃにより付勢された鋼球２２０ｄを備えており、鋼球２２０ｄ，２２０ｄを相互に対向させた状態に配置されている。一方、シートフレーム２０の第２側板４２の後端部には、ローラキャッチ２２０の係合部材２２０ｂが取り付けられている。補助輪ステー２０１をシートバック１１ｂの背面に沿った収納位置に位置させると、係合部材２２０ｂが受け部材２２０ａに係合され、これによっても補助輪ステー２０１が収納位置に保持される。係合部材２２０ｂは、受け部材２２０ａ，２２０ａの鋼球２２０ｄ，２２０ｄにより両側から弾性的に挟み込まれるので、転倒防止装置２２０をがたつきなく収納位置に保持することができる。これによれば、シート装置１０を車室内でシートとして使用する際に、車両走行時の振動等による当該転倒防止装置２００のがたつきおよびこれに伴う異音の発生等を防止することができる。第２側板４２については後述する。
この補助輪ステー２０１の先端側には補助輪支持部材２１６が取り付けられ、この補助輪支持部材２１６の先端に補助輪２０２が取り付けられている。この補助輪支持部材２１６の詳細が図８に示されている。この補助輪支持部材２１６は、外筒２１６ａとその内周側に軸方向移動可能かつ回転可能に挿通された内筒２１６ｂを備えている。外筒２１６ａと内筒２１６ｂとの間には引っ張りばね２１６ｃが介装されている。この引っ張りばね２１６ｃの上端側は軸受け２１６ｄを介して外筒２１６ａの上端に回転可能かつ軸方向へは移動不能に固定されている。引っ張りばね２１６ｃの下端側は軸２１６ｅを介して内筒２１６ｂに固定されている。この引っ張りばね２１６ｃにより、内筒２１６ｂは外筒２１６ｂに対して引っ張り上げられる方向（図８において上方）に付勢されている。
【００１５】
外筒２１６ａの下端には、２つの係合溝２１６ｆ，２１６ｇが相互に対向して形成されている。両係合溝２１６ｆ，２１６ｇは、外筒２１６ａの下端から相互に異なる深さで切り込み形成されている。図では、係合溝２１６ｆが係合溝２１６ｇよりも深くなっている。この係合溝２１６ｆには、内筒２１６ｂに取り付けた係合ピン２１６ｈが嵌り込んでいる。この係合ピン２１６ｈが係合溝２１６ｆまたは係合溝２１６ｇに嵌り込むことにより、内筒２１６ｂの外筒２１６ａに対する軸方向の相対位置が位置決めされる。内筒２１６ｂを引っ張りばね２１６ｃに抗して外筒２１６ａから抜き出す方向（図示下方）に移動させて係合ピン２１６ｈを係合溝２１６ｆ（または２１６ｇ）から離脱させれば、内筒２１６ｂは外筒２１６ａに対してその軸回りに回転させることができる。内筒２１６ｂを外筒２１６ａに対して回転させることにより、係合ピン２１６ｈを挿入する係合溝２１６ｆ（または２１６ｇ）を任意に選択することができる。
【００１６】
図示するように係合ピン２１６ｈが深さの深い係合溝２１６ｆに挿入された状態では、内筒２１６ｂの外筒２１６ａの下端からの突き出し寸法が小さくなって当該補助輪支持部材２１６は短くなる。これに対して、係合ピン２１６ｈが深さの浅い係合溝２１６ｇに挿入されると、内筒２１６ｂの外筒２１６ａの下端からの突き出し寸法が大きくなって当該補助輪支持部材２１６が長くなる。
内筒２１６ｂの下端に補助輪ブラケット２０２ａを介して補助輪２０２が回転自在に支持されている。図示は省略したが、補助輪ブラケット２０２ａは内筒２１６ｂの下端に対して軸回りに回転可能に支持されている。このため、補助輪２０２はいわゆる首振り自在に支持されている。上記したように補助輪支持部材２１６の長さを２段階に切り換えること（２段伸縮機構）により、補助輪２０２の地面Ｇに対する位置を２段階に切り換えることができる。
【００１７】
補助輪ステー２０１を使用位置に位置させて当該転倒防止装置２００を使用位置に位置させると、補助輪２０２が後輪７０の後方において地面Ｇからやや浮いた位置に位置される。上記したように補助輪支持部材２１６の長さを変更することにより、補助輪２０２と地面Ｇとの間隔を２段階に調整することができる。補助輪ステー２０１を使用位置にロックすることにより、当該シート装置１０の後方への転倒が防止される。
また、補助輪ステー２０１を使用位置に位置させた状態では、規制バー２１５が後方へ張り出した状態に位置される。この規制バー２１５の後方へ張り出した位置が特許請求の範囲に記載した連結規制位置の一形態に相当する。規制バー２１５がこの連結規制位置に位置されると、当該転倒防止装置２００を使用位置に位置させた状態のまま、シート装置１０をシート移動装置５０に連結することが防止される。すなわち、図４に示すように転倒防止装置２００を使用位置に位置させて規制バー２１５を連結規制位置に位置させた状態のまま、シート装置１０と後退させつつシート移動装置５０に接近させると、規制バー２１５が車両ボディＢのステップ部に干渉してシート装置１０をシート移動装置５０に連結するための位置にまで移動させることができないようになっている。
【００１８】
ロックアーム２１０をアンロック操作して補助輪ステー２０１を上方へ回動させ、これにより、図４において二点鎖線で示すようにシートバックの背面に沿った収納位置に位置させることにより、当該転倒防止装置２００を収納することができる。
補助輪ステー２０１を収納位置に位置させると、ロックアーム２１０の先端が収納位置用のロック凹部２０５ｂに嵌り込んで補助輪ステー２０１ひいては転倒防止装置２００が収納位置にロックされる。また、前記したように補助輪ステー２０１の収納位置は、図９に示すようにローラキャッチ２２０によっても保持される。さらに、図１０に示すように補助輪ステー２０１が収納位置にロックされると、その斜め片２０１ｂが、後述する連結部４０を構成する第２側板４２のガイド縁４２ａの内側に入り込む。このことから、この斜め片２０１ｂは、シート装置１０を連結分離位置まで後退させてシート移動装置５０にシート装置１０を連結する際に、連結部４０に対する連結板５６の案内ガイドとして機能する。
また、補助輪ステー２０１を収納位置に位置させると、図４において二点鎖線で示すように規制バー２１５が、前記連結規制位置よりも上方へ変位してシートバック１１ｂの側面に沿った位置に位置される。この規制バー２１５のシートバック１１ｂの側面に沿った位置が特許請求の範囲に記載した連結許容位置の一形態に相当する。転倒防止装置２００が収納位置に収納されて規制バー２１５がこの連結許容位置に位置されると、前記したように規制バー２１５が車両ボディＢに当接することがないのでシート装置１０の連結分離位置までの後退が許容され、これによりシート装置１０をシート移動装置５０に連結できる。
【００１９】
次に、図１および図２に示すようにシート装置１０の両側部にはカバー体３０，３０が取り付けられている。この両カバー体３０，３０には、それぞれシートバック１１ｂの側部に沿った立ち上がり部３０ｂが設けられており、この立ち上がり部３０ｂの内部には、当該シート装置１０をシート移動装置５０に連結するための連結部４０が設けられている。この連結部４０の詳細が図１３及び図１４に示されている。
この両連結部４０，４０は左右対称に構成されているので、図１１及び図１２に示すように着座者から見て左側の連結部４０について説明する。前記第１側板４１の上部には前記した第２側板４２が一定の間隔をおいて相互に平行に固定されている。両側板４１，４２間の前端縁は上前板４３と下前板４４により閉塞されている。上前板４３の上部は逆Ｕ字状に折り曲げられて、当該連結部４０の上部に、連結した連結板５６の上部５６ｃを抱え込み状に保持するための引き掛け凹部４０ａが形成されている。
【００２０】
両側板４１，４２及び上下の前板４３，４４により後方及び下方に開放する略箱体形状の連結部４０が形成されており、この後部及び下部の開口部を経てシート移動装置５０の連結板５６が嵌め込まれる。図示するように第２側板４２の後端縁には、ほぼ一定の幅で外側に折り曲げられたガイド縁４２ａが形成されており、このガイド縁４２ａは当該連結部４０にシート移動装置５０の連結板５６を嵌め込む際の案内板として機能する。
このように設けた左右一対の連結部４０，４０に、それぞれシート移動装置５０の連結板５６，５６が嵌め込まれることにより、当該シート装置１０がシート移動装置５０に連結される。
両側板４１，４２間の上部にはロックバー４５が掛け渡し状に固定されており、このロックバー４５がシート移動装置５０の連結板５６に係合することにより、該連結板５６の連結部４０への連結状態がロックされるようになっている。この点についての詳細は後述する。
【００２１】
次に、車室内に設置したシート移動装置５０について説明する。このシート移動装置５０は、図１４に示すように車両室内のフロアＦに設置したスライドレール５１，５１を介して車両前後方向に移動可能なメインベース５２と、このメインベース５２上に取り付けた回転盤５３と、該回転盤５３上に取り付けたスイングベース５４と、該スイングベース５４の両側部に取り付けた左右一対の四節平行リンク機構５５，５５を備えている。
回転盤５３は内輪５３ａと外輪５３ｂを相互に回転自在に組み付けたもので、外輪５３ｂがメインベース５２上に固定され、内輪５３ａがスイングベース５４の下面に固定されている。この回転盤５３によりスイングベース５４が車両前方向きと車両側方向き（ドア開口部Ｄ側、図１及び図２参照）との間で約９０度回転可能に支持されている。このスイングベース５４は車両前方向きと車両側方向きの２位置において、図示省略した回転ロック機構により位置保持されるようになっている。
又、図示は省略したがスイングベース５４と車両フロアＦとの間には、該スイングベース５４の回転と車両前後方向へのスライド動作を連動させるための連動機構が介装されている。この連動機構は、スイングベース５４の下面に取り付けた円弧形状のピニオンギヤと、メインベース５２に回転可能に支持されてこのピニオンギヤに噛み合う中間ギヤと、車両室内側のスライドレール５１に沿ってフロアＦ上に取り付けられて、該中間ギヤに噛み合うラックを備えている。
また、上記連動機構は駆動源としての電動モータを備えている。この電動モータを駆動源として、スイングベース５４ひいてはシート装置１０の車両前後方向の移動および回転動作を電動により行うことができる。
【００２２】
次に、両四節平行リンク機構５５，５５はそれぞれ２本のリンクアーム５５ａ，５５ｂを備え、前側の両リンクアーム５５ａ，５５ａの下端部は支軸５５ｄ，５５ｄを介してスイングベース５４の側壁部５４ｃに上下に回転可能に連結されている。一方、後ろ側の両リンクアーム５５ｂ，５５ｂの下端部は、左右の側壁部５４ｃ，５４ｃ間に軸回りに回転可能に支持した１本の連結軸５７に固定されている。このため後ろ側の両リンクアーム５５ｂ，５５ｂは、連結軸５７を介して相互に一体でスイングベース５４の両側壁部５４ｃ，５４ｃに上下に回動可能に連結されている。
上記連結軸５７に、両四節平行リンク機構５５，５５を室外側に振り出し動作させるための駆動源としての電動シリンダ９０が連結されている。
両四節平行リンク機構５５，５５の先端に、それぞれ前記した連結板５６が取り付けられている。この両連結板５６，５６に対して前後のリンクアーム５５ａ，５５ｂの上端部は支軸５６ａ，５６ｂを介して回動可能に連結されている。
両連結板５６，５６は、図１２に示すようにそれぞれ前記シート装置１０の連結部４０にほぼ隙間なく嵌め込み可能な略平板形状を有している。この連結板５６の上部５６ｃが、連結部４０の引き掛け凹部４０ａ内に嵌め込まれると、当該上部５６ｃの外れ方向（図１２において右方）への変位が規制される。
両連結板５６，５６の下部にはそれぞれロック爪５８が設けられており、このロック爪５８が連結部４０の下前板４４に対して下側から引き掛けられることによっても当該連結板５６の後方への変位が規制される。
【００２３】
又、両連結板５６，５６の前側にはロック凹部５６ｄが下方に向けて切り込み状に形成されている。一方、図１１及び図１２に示すように四節平行リンク機構５０の後ろ側のリンクアーム５５ｂ，５５ｂの支軸５６ｂ寄りの位置には、それぞれストッパブロック５５ｃが取り付けられている。図１２に示すように連結板５６，５６をそれぞれ連結部４０に対して下方から挿入して連結すると、上記ロック凹部５６ｄに連結部４０のロックバー４５が嵌まり込み、これによっても連結板５６の後方への変位が規制される。しかも、当該シート移動装置５０の作動によりシート装置１０を室内に移動すると、図中実線で示すように前後のリンクアーム５５ａ，５５ｂがほぼ直立状態に位置するため、上記ストッパブロック５５ｃがロックバー４５の上側に張り出し、これによりロックバー４５のロック凹部５６ｄにおける相対移動および抜け出しが禁止され、ひいては車室内における当該シート装置１０に対するシート移動装置５０の連結状態が確実に維持される。
両連結板５６，５６の両側面には、それぞれ所定の板厚を有する摺動板５６ｅ，５６ｅが貼り付けられている。この摺動板５６ｅ，５６ｅにより連結板５６，５６は、連結部４０に対して板厚方向（当該シート装置１０の幅方向）にガタツキなく、かつ面方向には滑らかに移動可能に嵌め込まれるようになっている。
【００２４】
次に、上記両連結板５６，５６の下端部間は、受け枠５９により連結されている。シート装置１０がシート移動装置５０に連結された状態では、この受け枠５９が、シート装置１０のシートフレーム２０の後ろ枠２４の下面側に沿ってほぼ重ね合わせ状に位置する。
図１３に示すように上記後ろ枠２４の左右側枠２１，２１寄りの２カ所には、シート移動装置５０に対する位置決め用の位置決めピン１０５が下方へ突き出し状に取り付けられている。この左右一対の位置決めピン１０５，１０５に対して受け枠５９には位置決め孔５９ａ，５９ａが形成されている。両位置決め孔５９ａ，５９ａにそれぞれ位置決めピン１０５が挿入されることにより、シート装置１０に対するシート移動装置５０の位置決めがなされる。
又、シートフレーム２０の後ろ枠２４には、電源コネクタ（いわゆるジャンクションコネクタ）１１０のオス側１１０ａが取り付けられている。これに対して、受け枠５９には上記電源コネクタ１１０のメス側１１０ｂが取り付けられている。このため、シート装置１０がシート移動装置５０に連結されると、シートフレーム２０の後ろ枠２４が受け枠５９にほぼ重ね合わせ状に位置決めされるとともに、電源コネクタ１１０のオス側１１０ａがメス側１１０ｂに連結されて、シート装置１０とシート移動装置５０との間が電気的にも接続される。電源コネクタ１１０のオス側１１０ａは、前記した前後輪折り畳み駆動装置８６の電動モータ８５及び前記ホイールインモータ１６０，１６０の電源バッテリの充電回路に接続されている。このため、電源コネクタ１１０のオス側１１０ａとメス側１１０ｂが接続されると、前後輪折り畳み駆動装置８６の電動モータ８５に電源が供給され、これにより前輪６０，６０及び後輪７０，７０を折り畳み可能、又は取り出し可能な状態になると共に、ホイールインモータ１６０，１６０の電源バッテリを、車室内に搭載した充電器に接続した状態となり、これにより電源バッテリは車両走行中十分な時間充電することができる。
【００２５】
以上のように構成した車両用シート１によれば、シート装置１０をシート移動装置５０から分離することにより（図１参照）、該シート装置１０を車椅子として単独で使用することができる。シート装置１０は、シート移動装置５０から分離した状態では、前輪６０，６０及び後輪７０，７０が下方に取り出されて地面Ｇに接地した状態となっている。
また、この分離状態では、転倒防止装置２００を使用位置に取り出しておくことにより、主としてシート装置１０の後方への転倒が防止される。シートバック１１ｂの背面に沿った状態に収納されている転倒防止装置２００を使用位置に取り出すには、介護者がロックアーム２１０を引っ張りばね２０７に抗してアンロック方向に回動させ、これによりロックアーム２１０の先端部を収納位置用のロック凹部２０５ｂから外し、然る後補助輪ステー２０１をその基片２０１ａを把持して下方へ回動させる。補助輪ステー２０１を使用位置まで回動させると、ロックアーム２１０の先端が引っ張りばね２０７の付勢力により使用位置用のロック凹部２０５ａに嵌り込み、これにより補助輪ステー２０１ひいては当該転倒防止装置２００が使用位置にロックされる。
【００２６】
転倒防止装置２００が使用位置にロックされると、補助輪２０２が後輪７０よりも後方の位置において、地面Ｇとの間に若干間隔をおいた位置に保持される。このため、着座者の着座姿勢あるいは路面状況等により当該シート装置１０が後方へ傾いた場合であっても、補助輪２０２が地面Ｇに当接してシート装置１０の後方への転倒が防止される。なお、補助輪２０２の地面Ｇとの間の間隔は補助輪支持部材２１６の長さを変更することにより２段階に切り換えることができ、また、補助輪２０２を予め地面Ｇに接地させておけば、シート装置１０の後方への傾きそのものが防止される。
このシート装置１０の分離状態において、介護者がハンドル部１０４の操作スイッチを起動操作することにより、又は着座者がアームレスト１１ｃに配置したジョイスティック形式の操作スイッチを起動操作することにより、ホイールインモータ１６０，１６０が起動して、両後輪７０，７０が回転駆動される。このため、介護者はより小さな力でシート装置１０を移動させることができ、この点で介護者の負担が大幅に低減される。また、着座者がアームレスト１１ｃの操作スイッチを操作して、当該シート装置１０を自走させることにより介護者の援助を受けることなく着座者自身が単独で移動することができる。
さらに、ハンドル部１０４の操作スイッチ又はアームレスト１１ｃの操作スイッチを操作して、両左右ホイールインモータ１６０，１６０を逆転させることによりシート装置１０を後退させることができ、又両ホイールインモータ１６０，１６０の回転数を変化させることによりシート装置１０を低速で移動させたり、高速で移動させたりすることができ、又両ホイールインモータ１６０，１６０の回転数を相互に相違させることによりシート装置１０を左旋回又は右旋回させることができる。
【００２７】
このようなシート装置１０の分離状態からシート装置１０をシート移動装置５０に連結して車両室内に搭載するためには、シート装置１０を後ろ向きでシート移動装置５０に接近させて（後退）、シートフレーム２０の後ろ枠２４の下方に受け枠５９が位置する状態とする。この時、転倒防止装置２００が使用位置に取り出した状態のままでは規制バー２１５が連結規制位置に位置しているので、シート装置１０を後退させて連結分離位置に接近させると、規制バー２１５が車両ボディＢに干渉してシート装置１０を連結分離位置（後ろ枠２４の下方に受け枠５９が位置することとなる位置）まで後退させることができない。これにより、転倒防止装置２００を使用位置に取り出し状態のままでシート装置１０をシート移動装置５０に連結し、ひいては車室内へ移動されてしまうことが防止される。このため、シート装置１０をシート移動装置５０に連結させるための位置（連結分離位置）まで後退させるには、転倒防止装置２００を予め収納位置に収納して、規制バー２１５を連結許容位置に退避させておく必要がある。
予め、転倒防止装置２００を収納して規制バー２１５を連結許容位置に位置させておくことによりシート装置１０を連結分離位置まで後退させて、両連結板５６，５６がそれぞれ連結部４０内に入り込んだ状態とする。
然る後、シート移動装置５０の電動シリンダ９０を起立側に起動して両四節平行リンク機構５５，５５をわずかに起立方向に移動させることにより、両連結板５６，５６及び受け枠５９を一体で上昇させ、これにより受け枠５９をシートフレーム２０の後ろ枠２４に対して下方から重ね合わせる。その過程で、位置決めピン１０５，１０５が位置決め孔５９ａ，５９ａに挿入されることにより、シート移動装置５０がシート装置１０に対して位置決めされ、また電源コネクタ１１０のオス側１１０ａがメス側１１０ｂに接続されて、前後輪折り畳み駆動装置８６に電源が供給される。
又、両連結板５６，５６が上昇することにより、該連結板５６，５６がシート装置１０の連結部４０，４０内に嵌め込まれる。両連結板５６，５６の上端部５６ｃ，５６ｃがそれぞれ連結部４０の引き掛け凹部４０ａにはまり込むと、両連結板５６，５６のロック爪５８，５８がそれぞれ連結部４０の下前板４４の下縁に下方から引き掛けられるとともに、連結板５６のロック凹部５６ｄ内にロックピン４５がはまり込む。この段階で、両連結板５６，５６が、それぞれシート装置１０の連結部４０に対して左右方向及び後方へ相対移動不能に連結される。
【００２８】
こうしてシート移動装置５０の四節平行リンク機構５５，５５を起立側（室内側）に移動させつつ両連結板５６，５６を連結部４０，４０に連結し、その後引き続き電動シリンダ９０を逆転させて四節平行リンク機構５５，５５を起立側に移動させることにより、シート装置１０を地面Ｇから浮き上がらせることができる。この段階で一旦シート移動装置５０を停止させる。こうしてシート装置１０を地面Ｇから浮き上がらせた状態とした後、前後輪折り畳み駆動装置８６の電動モータ８５を正転側に起動させることにより前輪６０，６０及び後輪７０，７０を折り畳むことができる。なお、この段階で前後輪折り畳み駆動装置８６の電動モータ８５には電源コネクタ１１０を経て電源が供給されている。
移動枠８０がスライド前端位置に至って前輪６０，６０及び後輪７０，７０の折り畳みが完了すると、移動枠８０のスライド前端位置がセンサにより検知され、このセンサの出力信号に基づいて電動モータ８５が停止する。逆に、移動枠８０が後端位置に至って前輪６０，６０及び後輪７０，７０が取り出されると、移動枠８０の後端位置がセンサにより検知され、これに基づいて電動モータ８５が自動的に停止する。
【００２９】
こうして前後輪６０，６０，７０，７０の折り畳みが完了した後、再度シート移動装置５０を車室内側に作動させることにより、シート装置１０を車室内に収容することができる。両四節平行リンク機構５５，５５が起立位置に移動してシート装置１０がほぼスイングベース５４上に位置する状態になった段階で、電動シリンダ９０が停止して当該シート移動装置５０が停止する。なお、この段階で両四節平行リンク機構５５，５５は図示省略したスイングロック機構により起立位置にロックされ、従ってシート装置１０がスイングベース５４の上方に位置保持される。
又、シート装置１０がスイングベース５４上に位置して両四節平行リンク機構５５，５５の後ろ側のリンクアーム５５ｂ、５５ｂがほぼ直立状態になると、図１２に示すようにブロック５５ｃがロックバー４５の上方に張り出す状態となり、これによりシート装置１０のシート移動装置１０に対する連結状態がロックされて上方への移動が規制される。
こうしてシート装置１０を室内に移動させた後、当該シート装置１０及びスイングベース５４を一体で約９０度回転させて車両前方向きの着座位置に位置させる。なお、前記した連動機構によりシート装置１０は車両前方向きの位置に回転しつつ後方へスライドして着座位置に至る。以上で、単独で使用可能な状態のシート装置１０を車室内の着座位置に位置させるまでの一連の操作が完了する。
【００３０】
逆に当該シート装置１０を車室内の着座位置から車室外に移動させ、車椅子として単独で使用可能な状態にするには上記と逆の操作をすればよい。すなわち、先ず車室内においてシート装置１０をドア開口部Ｄ側に回転させつつ前方へ所定距離移動させる。シート装置１０をドア開口部Ｄ側に向けた状態で、シート移動装置５０の電動シリンダ９０を逆転方向に起動して両四節平行リンク機構５５，５５を室外側に作動させる。これによりシート装置１０をドア開口部Ｄを経て車室内から車室外に移動させることができる。
シート移動装置５０が室外側に作動すると、両四節平行リンク機構５５，５５のリンクアーム５５ａ，５５ｂが倒れ方向に傾動するため、図１２において二点鎖線で示すようにリンクアーム５５ａ，５５ｂがそれぞれ連結板５６に対して支軸５６ａ，５６ｂを中心にして反時計回り方向に回転する。後ろ側のリンクアーム５６ｂ，５６ｂがそれぞれ連結板５６に対して反時計回り方向に回転することにより、ブロック５５ｃがロックピン４５の上方から退避し、これによりロックピン４５が相対的にロック凹部５６ｄから離脱可能な状態となる。
【００３１】
シート装置１０を車室外に移動させて、未だ地面Ｇに接地しない段階で、折り畳まれている前輪６０，６０及び後輪７０，７０を取り出す。これは、前後輪折り畳み駆動装置８６の電動モータ８５を逆転側に起動させればよい。電動モータ８５を逆転させると、移動枠８０が取り出し側（図３において左方）に平行移動し、これにより両前輪リンクアーム９３，９３及び後リンクアーム７４が取り出し側に移動する。両前輪リンクアーム９３，９３が取り出し側に移動すると、両前輪ステー９１，９１がそれぞれ支軸９１ａを中心にして取り出し側（図６において時計回り方向）に回動し、これにより両前輪６０，６０が下方に取り出される。また、これとともに両後輪ステー７１，７１が取り出し側に回動して、両後輪７０，７０が下方へ取り出される。
【００３２】
このようにして、前輪６０，６０および後輪７０，７０を取り出した後、シート移動装置５０を更に室外側に作動（四節平行リンク機構５５，５５を室外側に傾動させる）させることにより当該シート装置１０を地面Ｇに接地させることができる。この時のシート装置１０の位置が連結分離位置に相当する。シート装置１０を接地させた後、シート移動装置５０を引き続き室外側に作動させると、連結部４０，４０から連結板５６，５６が抜き出される。
すなわち、この段階では前記したようにストッパブロック５５ｃがロックピン４５の上方から退避して相対的にロックピン４５がロック凹部５６ｄから離脱可能な状態となっており、これによりシート装置１０の連結部４０に対して連結板５６が下方へ移動可能な状態となっている。このため、シート装置１０を接地させた後、さらにシート移動装置５０を室外側に作動させることにより、両連結板５６，５６を連結部４０，４０に対して下方へ変位させることができる。これにより、ロック爪５８，５８が下前板４４の下端縁から外れ、又ロックピン４５がロック凹部５６ｄ内から離脱し、さらに連結板５６の上端部５６ｃが引き掛け凹部４０ａから外れて、両連結板５６，５６を相対的に連結部４０から抜き出すことができる状態となる。
【００３３】
又、連結分離位置において、シート移動装置５０の両連結板５６，５６がシート装置１０の連結部４０，４０に対して下方に変位すると、受け枠５９がシートフレーム２０の後ろ枠２４から離脱し、これにより位置決めピン１０５，１０５が位置決め孔５９ａ，５９ａから抜き出され、かつ電源コネクタ１１０のオス側１１０ａとメス側１１０ｂが切り離されて、シート装置１０に対する電源供給が遮断される。
こうして両連結板５６，５６が連結部４０，４０に対して下方へ変位した状態とした後、シート装置１０を例えば前方へ移動させれば、当該シート装置１０がシート移動装置５０から完全に分離された状態となる。以後、このシート装置１０を車椅子として単独で使用することができる。
一方、シート装置１０を切り離したシート移動装置５０は、四節平行リンク機構５５，５５を室内側に戻す方向に作動して車室内に収容される。
連結分離位置において、シート装置１０をシート移動装置５０から分離した後、シート装置１０の両転倒防止装置２００，２００を使用位置に取り出しておく。この作業は、前記したように介護者等がロックアーム２１０をアンロック位置に回動操作して、補助輪ステー２０１，２０１を下方の使用位置まで回動させることにより行う。この操作を左右の転倒防止装置２００，２００について繰り返すことにより、両後輪７０，７０の後方にそれぞれ補助輪２０２を位置させることができ、これによりシート装置１０の後方への転倒が防止される。
【００３４】
以上のように構成した車両用シート１によれば、シート装置１０をシート移動装置５０から分離して、車室外において車椅子として単独で用いる場合において、両転倒防止装置２００，２００を使用位置に取り出しておくことにより、着座者がバランスを崩したり、当該シート装置１０により坂道を上ることにより当該シート装置１０に対して後方へ転倒させる外力が負荷された場合であっても、当該シート装置１０の後方への転倒を防止することができる。
【００３５】
また、転倒防止装置２００，２００には、それぞれ連結規制装置としての規制バー２１５が設けられている。この規制バー２１５は、転倒防止装置２００，２００を使用位置に取り出した状態のまま、シート装置１０を後退させて連結分離位置に接近させると車両ボディＢに当接して、シート装置１０の連結分離位置までの後退が規制される。このため、転倒防止装置２００，２００を使用位置に取り出した状態のままでは、シート装置１０をシート移動装置５０に連結することができないので、転倒防止装置２００，２００を収納し忘れたまま、シート装置１０を車室内へ移動させることができず、これにより当該転倒防止装置２００，２００と車両側の他部位との干渉を防止してこれらの損傷等を未然に防止することができる。
転倒防止装置２００の収納取り出し操作を、前後輪６０，７０の折り畳み、取り出し動作に連動して自動的に行われるようにすることによっても同様の目的を達成することができるが、例示した連結規制装置（規制バー２１５）は、この場合の部品点数の増加やコストアップといった問題を発生することなく、簡易かつ安価な構成で前記した目的を達成することができる点で有益な技術といえる。
【００３６】
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、転倒防止装置２００を左右一対設ける構成を例示したが、左側または右側の片側のみ、あるいはシート装置１０の幅方向中央の一箇所にのみ転倒防止装置を設ける構成としてもよい。
また、補助輪支持部材２１６の２段伸縮機構は、省略してもよい。
さらに、ローラキャッチ２２０に代えて、他の形態のロック機構を用いてもよい。また、補助輪２０２を省略して、当該転倒防止装置を単なる脚部（後傾時のつっかえ棒）として機能させることもできる。
また、補助輪ステー２０１を上下に回動する形態の転倒防止装置２００を例示したが、シート装置１０の下面側に適当なスペースを確保できる場合には、図４において実線で示す使用位置から図示反時計回り方向に回動させてシート装置１０の下面に沿って収納する構成としてもよい。
さらに、補助輪ステー２０１を固定された支軸２０３を中心にして回動させる形態を例示したが、回動支点を移動可能に設けることにより適宜上下方向のスライド動作を組み合わせて収納、取り出しする構成とすることもできる。
また、連結規制装置としての規制バー２１５を転倒防止装置２００に設けて、転倒防止装置２００の移動を利用して、連結規制位置と連結許容位置とに移動させる構成を例示したが、この連結規制装置は、例えばシート装置１０のシートフレーム２０にリニアモータ等のアクチュエータを取り付け、このアクチュエータを駆動源として規制部材がシート装置１０の連結分離位置への移動を規制する連結規制位置と、許容する連結許容位置との間を移動可能に設け、このアクチュエータを転倒防止装置２００の移動に連動して作動させることにより、転倒防止装置２００が使用位置にある状態では上記規制部材が連結規制位置に位置してシート装置１０の連結分離位置への移動が規制される構成としてもよい。
さらに、シート装置１０の連結分離位置への移動を規制することにより、シート装置１０のシート移動装置５０への連結を規制する構成を例示したが、シート装置１０の連結分離位置への移動は許容し、例えば連結板５６，５６の連結部４０，４０への挿入を規制することによりシート装置１０のシート移動装置５０への連結を規制する構成、あるいは連結板５６，５６の連結部４０，４０への挿入までは許容されるが、その後の連結板５６，５６の上昇を規制することによりシート装置１０のシート移動装置５０への連結を規制する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係る車両用シートを示す斜視図である。本図は、シート移動装置からシート装置を切り離した状態を示している。
【図２】本発明の実施形態に係る車両用シートを示す斜視図である。本図は、シート移動装置にシート装置を連結してドア開口部を通過させる状態を示している。
【図３】シート装置の全体斜視図である。本図では、シート本体の図示は省略されている。
【図４】シート装置の後部側面図であって、転倒防止装置の側面図である。
【図５】補助輪ステーの支持部の側面図である。本図は、補助輪ステーが使用位置に取り出された状態を示している。
【図６】補助輪ステーの支持部の側面図である。本図は、補助輪ステーが収納位置に収納された状態を示している。
【図７】補助輪ステーの支持部の後面図である。本図は、補助輪ステーが使用位置に取り出された状態を示している。
【図８】補助輪支持部の内部構造を示す断面図である。
【図９】ローラキャッチの側面図である。
【図１０】図４の(10)-(10)線断面矢視図であって、連結部に対する補助輪ステーの位置関係を示す図である。
【図１１】シート装置の連結部周辺とシート移動装置の連結板周辺の斜視図である。
【図１２】連結部に連結板が連結された状態の側面図である。
【図１３】シートフレームの後ろ枠がシート移動装置の受け枠に連結される状態を示す斜視図であり、電源コネクタのオス側がメス側に接続される状態及び位置決めピンが位置決め孔に挿入される状態を示す図である。
【図１４】シート移動装置の全体斜視図である。
【符号の説明】
１…車両用シート
１０…シート装置
１１…シート本体
２０…シートフレーム
３５…連動機構
４０…連結部
５０…シート移動装置
５５…四節平行リンク機構
５６…連結板
６０…前輪
７０…後輪
７１…後輪ステー
８６…前後輪折り畳み駆動装置
２００…転倒防止装置
２０１…補助輪ステー
２０２…補助輪
２1５…規制バー（連結規制装置）
２１０…ロックアーム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat in which, for example, an elderly person, a disabled person, or the like (a seated person) can easily get on and off the vehicle.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, vehicle seats with various improvements have been provided as so-called welfare vehicle seats. For example, a vehicle seat disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-309175 is provided in a vehicle interior with a seat device having front and rear wheels that can be folded and a seat body. A seat moving device is provided for moving the seat device between the vehicle interior and the exterior of the vehicle while maintaining a posture, and the seat device is moved into the vehicle compartment by the seat moving device, and the seat device is used for the vehicle interior. The seat device can be used as a wheelchair, and after the seat device is moved out of the vehicle compartment by the seat moving device, the seat device can be separated from the seat moving device and used alone as a wheelchair.
According to this vehicle seat, a seated person can get into the vehicle while seated on the seat body of the seat device, and after leaving the room while seated on the seat body of the seat device, the seat device is moved to the seat moving device. Since it can be used as a normal wheelchair, it is not necessary for the seated person to transfer between the seat inside the vehicle and the wheelchair, thus greatly reducing the burden on the seated person and their caregiver. We were able to. Moreover, since the seat device can be moved between the vehicle interior and the exterior of the vehicle by the seat moving device, the burden on the caregiver can be greatly reduced in this respect.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional vehicle seat has a further improvement. That is, when the seat device in the conventional vehicle seat is separated from the seat moving device and used alone as a wheelchair, depending on the road surface condition or the physique and posture of the seated person, the seat device is grounded particularly in the reverse rotation direction. There is a possibility that the state becomes unstable, and it is effective to provide an auxiliary wheel as a countermeasure against this problem. In addition, it is desirable that the auxiliary wheel be taken out at a predetermined position when the seat device is used as a wheelchair outside the passenger compartment, and can be stored at a position where it does not get in the way when used as a seat inside the passenger compartment. .
However, in the case of an auxiliary wheel that can be taken out and stored, the seat device may be connected to the seat moving device and moved into the passenger compartment while forgetting to store the auxiliary wheel in the storage position and taking it out to the use position. In this case, the auxiliary wheel may interfere with other parts such as the passenger compartment and may damage the auxiliary wheel or the other part of the passenger compartment.
The present invention has been made in view of this problem, and an object of the present invention is to provide a vehicle seat that can prevent the seat device from being connected to the seat moving device while the auxiliary wheel is taken out to the use position. .
[0004]
[Means for Solving the Problems]
For this reason, the present invention provides a vehicle seat having the structure described in the above claims.
According to the vehicle seat of the first aspect, the connection restricting device switches between the state of restricting the connection of the seat device to the seat moving device and the state of allowing it in conjunction with the fall prevention device. For this reason, the sheet device cannot be connected to the sheet moving device with the fall prevention device taken out to the use position. . For this reason, Interference between the overturning prevention device and other parts on the vehicle interior side can be prevented to prevent such damage.
According to the vehicle seat of the second aspect, since the movement of the seat device to the connection / separation position is allowed in the state where the overturn prevention device is stored in the storage position, the seat device can be connected to the seat movement device. Thus, the seat device can be moved into the passenger compartment.
On the other hand, in a state where the overturn prevention device is taken out to the use position, if the sheet device is brought close to the connection / separation position in order to connect the sheet device to the sheet moving device, the connection restriction device cannot move the sheet device to the connection / separation position. Therefore, the sheet apparatus cannot be connected to the sheet moving apparatus.
For this reason, the sheet device cannot be moved to the connection / separation position when the fall prevention device is taken out to the use position, so the sheet device cannot be connected to the sheet moving device, thus preventing the fall. Only when the device is stored in the storage position, the seat device can be moved to the connection / separation position, and the seat device can be connected to the seat moving device and moved to the vehicle interior side. Therefore, it is possible to prevent the vehicle from falling over and prevent damage to other parts on the vehicle side.
According to the vehicle seat of the third aspect, it is possible to obtain the same function and effect as in the case of the structure according to the first aspect with a simple configuration.
According to the vehicle seat of the fourth aspect, in addition to the above-described effects, the overturn prevention device is stored at a position along the back surface of the seat back, so that it is stored as compared with the case where the device is stored on the lower surface side of the seat device. The space for use can be secured relatively easily.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG.1 and FIG.2 has shown the whole vehicle seat 1 which concerns on this embodiment. The vehicle seat 1 includes a seat device 10 and a seat moving device 50 that is installed in the vehicle compartment and moves the seat device 10 between the vehicle compartment and the outside of the vehicle compartment. By connecting the seat device 10 to the seat moving device 50 and operating the seat moving device 50, the seat device 10 is moved from the vehicle interior to the vehicle interior while maintaining the seating posture, and conversely from the vehicle interior to the vehicle interior. Can be made. The seat device 10 is used as a normal vehicle seat by being moved into the passenger compartment, and can be used alone as a wheelchair by being moved out of the passenger compartment and separated from the seat moving device 50. In this specification, a position outside the passenger compartment where the seat device is connected to the seat moving device and is separated on the contrary is referred to as a connection / separation position of the seat device 10.
[0006]
First, the seat device 10 includes front and rear wheels 60, 60, 70, 70 that can be folded with the seat body 11. The seat body 11 has a seat cushion 11 a and a seat back 11 b and is fixed to the upper surface of the seat frame 20. FIG. 3 shows a state in which the sheet main body 11 is removed from the sheet apparatus 10. The front wheels 60 and 60 and the rear wheels 70 and 70 are attached to the seat frame 20 via the interlock mechanism 35 so as to be foldable.
In other words, the upper ends of the rear wheel stays 71 and 71 are supported on the rear portions of the left and right side frames 21 and 21 of the seat frame 20 so as to be vertically rotatable via the support shafts 71a. A rear wheel 70 incorporating a wheel-in motor 160 is attached to the lower ends of the rear wheel stays 71, 71. The wheel-in motor 160 is driven by a DC power source supplied from a battery via an electric wiring (not shown). The battery for power supply is mounted on the back surface of the seat back 11b. This battery is charged by a charger installed on the seat moving device 50 side in a state where the seat device 10 is connected to the seat moving device 50 (mounted in the vehicle compartment).
[0007]
An operation switch (not shown) for starting / stopping the wheel-in motors 160, 160, low-speed / high-speed switching operation, and forward / reverse switching operation is disposed on the handle portion 104 provided on the upper portion of the seat back 11b. Has been. This operation switch is arranged at a position where a caregiver who holds the handle 104 and moves the seat device 10 can operate it quickly and easily.
Further, although not shown, the armrest 11c of the seat body 11 has a joystick type for a seated person to perform various operations such as a movement / stop operation of the seat device 10, a low / high speed switching operation, and a forward / backward switching operation. An operation lever is provided.
Both the rear wheels 70 and 70 can be rotationally driven by the wheel-in motors 160 and 160 configured as described above, and thus the seat device 10 can be driven by itself.
[0008]
Next, as shown in FIG. 3, both rear wheel stays 71, 71 are connected by a connecting rod 72. For this reason, both rear wheel stays 71 and 71 rotate up and down integrally. A rear end portion of the rear link arm 74 is connected to the center of the connecting rod 72 in the longitudinal direction via a support shaft 73 so as to be rotatable up and down. The front end portion of the rear wheel link arm 74 is rotatably connected to the center in the longitudinal direction of the moving frame 80 via a support shaft 75. The moving frame 80 will be described later.
A front frame 23, an intermediate frame 22, and a rear frame 24 are attached between the both side frames 21 and 21 of the seat frame 20 from the front side in a spanning manner. A footrest support frame 100 is attached to the front frame 23, and a flat footrest 101 is attached to the center of the footrest support frame 100 so that it can be taken out and stored. L-shaped support frames 102 and 102 are attached to both sides of the footrest support frame 100, and a connecting rod 103 is attached between the support frames 102 and 102 in a spanning manner. Near the center of the front wheel stay 91 is attached to both ends of the connecting rod 103 so as to be vertically rotatable via a support shaft 91a. A bifurcated front wheel bracket 96 that can rotate about the axis of the front wheel stay 91 is attached to the lower part of the front wheel stays 91, 91. The front wheel 60 is rotatably attached to the front wheel bracket 96. ing. Accordingly, the front wheels 60 and 60 are attached to the front wheel stay 91 so as to be able to swing.
On the other hand, the front end portions of the front wheel link arms 93 are rotatably connected to the upper end portions of the front wheel stays 91 and 91 via support shafts 92, respectively. The rear end portions of both front wheel link arms 93 and 93 are rotatably connected to the end portion of the moving frame 80 via a support shaft 94 and an L-shaped bracket 95, respectively.
[0009]
Next, between the front frame 23 and the middle frame 22 of the seat frame 20, two slide bars 81, 81 are attached in parallel to each other. The moving frame 80 is slidably attached to the front and rear through the two slide bars 81. A nut 82 is attached to substantially the center of the moving frame 80, and a screw shaft 83 is inserted into the nut 82 in a meshed state. The rear end portion of the screw shaft 83 is rotatably supported by the middle frame 22, and the front end portion is connected to the electric motor 85 via the gear box 84. When the electric motor 85 rotates forward or backward, the screw shaft 83 rotates forward or backward via the gear box 84, and the moving frame 80 translates forward or parallel through the meshing action of the screw shaft 83 and the nut 82. Moving. A mechanism for moving the moving frame 80 in parallel, that is, mainly the electric motor 85, the screw shaft 83, and its peripheral devices constitute a front and rear wheel folding drive device 86 for folding the front and rear wheels 60, 60, 70, and 70.
[0010]
According to the front and rear wheel folding drive device 86, when the electric motor 85 is rotated forward and the moving frame 80 is translated forward, the front wheel link arms 93 and 93 are moved forward. Each pivots about the support shaft 91a in the clockwise direction in the figure (the direction in which the front wheel 60 is moved rearward), whereby both front wheels 60, 60 are folded rearward.
On the other hand, when the electric motor 85 rotates in the forward direction and the moving frame 80 moves in parallel forward, the rear wheel link arm 74 also moves forward, so that the connecting rod 72 moves forward, so both rear wheel stays 71 and 71 are moved forward. Rotates counterclockwise in the figure, and both rear wheels 70, 70 are folded forward. Hereinafter, when the electric motor 85 is rotated forward, the moving direction of the moving frame 80 (front), the moving direction of the front wheel link arms 93 and 93 (front), and the rotating direction of the front wheel stays 91 and 91 (clockwise in FIG. 3). Direction), the moving direction of the rear wheel link arm 74 (front), and the rotation direction of the rear wheel stay 71 (counterclockwise direction in FIG. 3) are also referred to as “folding directions”.
[0011]
On the contrary, when the electric motor 85 rotates in the reverse direction, the moving frame 80 moves backward in parallel, so that the front wheel link arms 93 and 93 move rearward and the front wheel stays 91 and 91 are shown with the support shafts 91a and 91a as the center. By rotating in the counterclockwise direction, both front wheels 60, 60 are taken downward from the folding position. Further, when the moving frame 80 is translated rearward, the rear wheel link arm 74 is moved rearward, so that both rear wheel arms 71 and 71 are rotated about the support shaft 71a in the clockwise direction shown in the drawing. Both rear wheels 70 are removed downward from the folding position. Hereinafter, the movement direction or the rotation direction of each part when the electric motor 85 is reversed is also referred to as a “removal direction”.
As described above, when the moving frame 80 is moved by the front and rear wheel folding drive device 86, the front wheels 60 and 60 and the rear wheels 70 and 70 are interlocked and folded upward or taken downward by the interlocking mechanism 35.
[0012]
Next, as shown in FIG. 4, toppling prevention devices 200 and 200 for preventing the seat device 10 from toppling backward are attached to the left and right of the rear portion of the seat device 10. Since the pair of left and right fall prevention devices 200, 200 are configured symmetrically, the right fall prevention device 200 will be described below as viewed from the seated person. FIG. 4 shows only the right side fall prevention device 200.
The fall prevention device 200 mainly has a function of preventing the seat device 10 from falling backward when the seat device 10 is separated from the seat moving device 50 and used as a wheelchair outside the passenger compartment. The overturn prevention device 200 includes an auxiliary wheel stay 201 that is supported on the seat frame 20 via a support shaft 203 so as to be rotatable up and down, and an auxiliary wheel 202 that is rotatably attached to the tip of the auxiliary wheel stay 201. Yes. In the present embodiment, the auxiliary wheel stay 201, the auxiliary wheel 202, and a rotation plate 206, which will be described later, constitute a fall prevention member described in the claims.
FIG. 7 shows a support structure for the auxiliary wheel stay 201. A substantially L-shaped first side plate 41 is provided on the rear portion of the seat frame 20 so as to stand up (see FIG. 11), and a fixed plate is disposed near the base of the first side plate 41 via a pedestal block 204. 205 is fixed. The fixing plate 205 is fixed by the pedestal block 204 in a state where an appropriate gap is left between the first side plate 41 and in parallel with the first side plate 41. The support shaft 203 is provided at the center of the fixed plate 205 so as to protrude laterally. A rotating plate 206 is rotatably supported through the support shaft 203 in a state substantially parallel to the fixed plate 205. The upper part of the auxiliary wheel stay 201 is fixed to the end of the rotating plate 206.
[0013]
On the inner surface of the rotating plate 206 (the surface facing the fixed plate 205, the left surface in FIG. 7), a lock arm 210 is provided so as to be able to rotate up and down via a support shaft 211. The distal end of the lock arm 210 is located on the side of the fixed plate 205. Lock recesses 205a and 205b are formed at two locations on the circumference around the support shaft 203 of the fixed plate 205. 4 to 5, the right lock recess 205a is a lock recess for the use position, and the left lock recess 205b is set as a lock recess for the storage position.
When the auxiliary wheel stay 201 is positioned at the lower use position as shown by the solid line in FIG. 4 via the rotation plate 206, the tip of the lock arm 210 is fitted into the lock recess 205a for the use position, thereby assisting. The wheel stay 201 is locked at the use position. On the other hand, when it is positioned at the upper storage position as shown by a two-dot chain line in FIG. 4, the distal end portion of the lock arm 210 is fitted into the lock recess 205b for the storage position, whereby the auxiliary wheel stay 201 is stored. Locked in position.
A tension spring 207 is interposed between the rotation plate 206 and the lock arm 210. For this reason, the lock arm 210 is urged in a direction (lock side, counterclockwise in FIGS. 4 to 7) in which the tip end portion is fitted into the lock recess 205a for the use position or the lock recess 205b for the storage position. ing. Therefore, the unlocking operation of the lock arm 210 is performed against the tension spring 207. If the lock arm 210 is unlocked against the tension spring 207, the auxiliary wheel stay 201 can be turned up and down between the use position and the storage position, and the fall prevention device 200 is thereby moved to the use position. And can be stored in the storage position.
[0014]
The auxiliary wheel stay 201 has a substantially L-shaped cross section composed of a base piece 201a and an oblique piece 201b. A regulation bar 215 formed by bending a steel wire into an arch shape and receiving members 220a and 220a of the roller catch 220 are attached to the base piece 201a. The restriction bar 215 is attached across the position in the middle of the longitudinal direction of the base piece 201a and the distal end side. The restriction bar 215 corresponds to an embodiment of the connection restriction device described in the claims.
As shown in FIG. 9, the receiving members 220a and 220a of the roller catch 220 are each provided with a steel ball 220d biased by a compression spring 220c, and the steel balls 220d and 220d are arranged so as to face each other. Yes. On the other hand, an engagement member 220 b of the roller catch 220 is attached to the rear end portion of the second side plate 42 of the seat frame 20. When the auxiliary wheel stay 201 is positioned at the storage position along the back surface of the seat back 11b, the engaging member 220b is engaged with the receiving member 220a, and the auxiliary wheel stay 201 is also held at the storage position. Since the engaging member 220b is elastically sandwiched from both sides by the steel balls 220d and 220d of the receiving members 220a and 220a, the fall prevention device 220 can be held in the storage position without rattling. According to this, when the seat device 10 is used as a seat in the vehicle interior, it is possible to prevent rattling of the toppling prevention device 200 due to vibration or the like during traveling of the vehicle and generation of abnormal noise associated therewith. . The second side plate 42 will be described later.
An auxiliary wheel support member 216 is attached to the distal end side of the auxiliary wheel stay 201, and an auxiliary wheel 202 is attached to the distal end of the auxiliary wheel support member 216. Details of the auxiliary wheel support member 216 are shown in FIG. The auxiliary wheel support member 216 includes an outer cylinder 216a and an inner cylinder 216b that is axially movable and rotatable on the inner peripheral side thereof. A tension spring 216c is interposed between the outer cylinder 216a and the inner cylinder 216b. The upper end side of the tension spring 216c is fixed to the upper end of the outer cylinder 216a via a bearing 216d so as to be rotatable and not movable in the axial direction. The lower end side of the tension spring 216c is fixed to the inner cylinder 216b via a shaft 216e. By this tension spring 216c, the inner cylinder 216b is biased in a direction (upward in FIG. 8) to be pulled up with respect to the outer cylinder 216b.
[0015]
Two engaging grooves 216f and 216g are formed at the lower end of the outer cylinder 216a so as to face each other. Both engagement grooves 216f and 216g are formed by cutting at different depths from the lower end of the outer cylinder 216a. In the figure, the engagement groove 216f is deeper than the engagement groove 216g. An engagement pin 216h attached to the inner cylinder 216b is fitted in the engagement groove 216f. When the engagement pin 216h is fitted into the engagement groove 216f or the engagement groove 216g, the relative position in the axial direction of the inner cylinder 216b with respect to the outer cylinder 216a is positioned. If the inner cylinder 216b is moved in the direction (lower in the figure) to be pulled out from the outer cylinder 216a against the tension spring 216c, and the engagement pin 216h is detached from the engagement groove 216f (or 216g), the inner cylinder 216b becomes the outer cylinder. 216a can be rotated about its axis. By rotating the inner cylinder 216b relative to the outer cylinder 216a, the engagement groove 216f (or 216g) into which the engagement pin 216h is inserted can be arbitrarily selected.
[0016]
As shown in the drawing, in the state where the engagement pin 216h is inserted into the deep engagement groove 216f, the protruding dimension from the lower end of the outer cylinder 216a of the inner cylinder 216b becomes smaller and the auxiliary wheel support member 216 becomes shorter. . On the other hand, when the engaging pin 216h is inserted into the engaging groove 216g having a shallow depth, the protruding dimension of the inner cylinder 216b from the lower end of the outer cylinder 216a increases, and the auxiliary wheel support member 216 becomes longer. .
The auxiliary wheel 202 is rotatably supported at the lower end of the inner cylinder 216b via an auxiliary wheel bracket 202a. Although not shown, the auxiliary wheel bracket 202a is supported so as to be rotatable about the axis with respect to the lower end of the inner cylinder 216b. For this reason, the auxiliary wheel 202 is supported so as to freely swing. As described above, the position of the auxiliary wheel 202 with respect to the ground G can be switched in two stages by switching the length of the auxiliary wheel support member 216 in two stages (two-stage telescopic mechanism).
[0017]
When the auxiliary wheel stay 201 is positioned at the use position and the overturn prevention device 200 is positioned at the use position, the auxiliary wheel 202 is positioned at a position slightly lifted from the ground G behind the rear wheel 70. By changing the length of the auxiliary wheel support member 216 as described above, the distance between the auxiliary wheel 202 and the ground G can be adjusted in two steps. By locking the auxiliary wheel stay 201 at the use position, the seat device 10 is prevented from falling backward.
Further, when the auxiliary wheel stay 201 is positioned at the use position, the restriction bar 215 is positioned in a state of protruding rearward. The position of the restriction bar 215 protruding rearward corresponds to one form of the connection restriction position described in the claims. When the restriction bar 215 is positioned at the connection restriction position, it is possible to prevent the sheet device 10 from being connected to the sheet moving device 50 while the overturn prevention device 200 is positioned at the use position. That is, as shown in FIG. 4, when the fall prevention device 200 is positioned at the use position and the restriction bar 215 is positioned at the connection restriction position, the sheet movement device 50 is moved backward while being retracted from the sheet device 10. The restriction bar 215 interferes with the step portion of the vehicle body B and cannot be moved to a position for connecting the seat device 10 to the seat moving device 50.
[0018]
The lock arm 210 is unlocked, and the auxiliary wheel stay 201 is rotated upward, thereby being positioned at the retracted position along the back of the seat back as shown by a two-dot chain line in FIG. The prevention device 200 can be stored.
When the auxiliary wheel stay 201 is positioned at the storage position, the tip of the lock arm 210 is fitted into the lock recess 205b for the storage position, and the auxiliary wheel stay 201 and thus the fall prevention device 200 is locked at the storage position. As described above, the storage position of the auxiliary wheel stay 201 is also held by the roller catch 220 as shown in FIG. Further, as shown in FIG. 10, when the auxiliary wheel stay 201 is locked in the storage position, the oblique piece 201b enters the inside of the guide edge 42a of the second side plate 42 constituting the connecting portion 40 described later. Therefore, the oblique piece 201b functions as a guide for the connecting plate 56 with respect to the connecting portion 40 when the sheet device 10 is retracted to the connection / separation position to connect the sheet device 10 to the sheet moving device 50.
Further, when the auxiliary wheel stay 201 is positioned at the storage position, as shown by a two-dot chain line in FIG. 4, the restricting bar 215 is displaced upward from the connection restricting position to a position along the side surface of the seat back 11b. Be positioned. The position of the regulation bar 215 along the side surface of the seat back 11b corresponds to one form of the allowable connection position described in the claims. When the overturn prevention device 200 is stored in the storage position and the restriction bar 215 is located at the connection allowable position, the restriction bar 215 does not come into contact with the vehicle body B as described above. The sheet apparatus 10 can be connected to the sheet moving apparatus 50.
[0019]
Next, as shown in FIGS. 1 and 2, cover bodies 30 and 30 are attached to both side portions of the sheet apparatus 10. The cover bodies 30 and 30 are each provided with a rising portion 30b along the side portion of the seat back 11b. The seat device 10 is connected to the seat moving device 50 in the rising portion 30b. For this purpose, a connecting portion 40 is provided. Details of the connecting portion 40 are shown in FIGS. 13 and 14.
Since both the connecting portions 40 and 40 are configured symmetrically, the left connecting portion 40 as viewed from the seated person will be described as shown in FIGS. On the upper part of the first side plate 41, the second side plate 42 is fixed in parallel with each other at a predetermined interval. A front edge between the side plates 41 and 42 is closed by an upper front plate 43 and a lower front plate 44. The upper part of the upper front plate 43 is bent in an inverted U shape, and a hooking recess 40 a for holding the upper part 56 c of the connected connecting plate 56 in a holding shape is formed on the upper part of the connecting part 40.
[0020]
The side plates 41 and 42 and the upper and lower front plates 43 and 44 form a substantially box-shaped connecting portion 40 that opens rearward and downward, and the connecting plate of the sheet moving device 50 passes through the rear and lower openings. 56 is fitted. As shown in the drawing, a guide edge 42 a bent outward with a substantially constant width is formed at the rear end edge of the second side plate 42, and this guide edge 42 a is connected to the connecting portion 40 to connect the sheet moving device 50. It functions as a guide plate when the plate 56 is fitted.
The sheet device 10 is connected to the sheet moving device 50 by fitting the connecting plates 56 and 56 of the sheet moving device 50 into the pair of left and right connecting portions 40 and 40 thus provided.
A lock bar 45 is fixed to the upper part between the side plates 41 and 42 so that the lock bar 45 engages with the connection plate 56 of the sheet moving device 50, thereby connecting the connection portion of the connection plate 56. The connection state to 40 is locked. Details of this point will be described later.
[0021]
Next, the seat moving device 50 installed in the passenger compartment will be described. As shown in FIG. 14, the seat moving device 50 includes a main base 52 that can move in the vehicle front-rear direction via slide rails 51, 51 installed on a floor F in the vehicle compartment, and a rotation mounted on the main base 52. A board 53, a swing base 54 attached on the rotating board 53, and a pair of left and right four-joint parallel link mechanisms 55, 55 attached to both sides of the swing base 54 are provided.
The turntable 53 is an assembly in which an inner ring 53a and an outer ring 53b are rotatably assembled to each other. The outer ring 53b is fixed on the main base 52, and the inner ring 53a is fixed to the lower surface of the swing base 54. The rotating base 53 supports the swing base 54 so as to be rotatable about 90 degrees between the vehicle front direction and the vehicle side direction (the door opening D side, see FIGS. 1 and 2). The swing base 54 is held in position by a rotation lock mechanism (not shown) at two positions, that is, the vehicle front direction and the vehicle side direction.
Although not shown, an interlocking mechanism for interlocking the rotation of the swing base 54 and the sliding operation in the vehicle front-rear direction is interposed between the swing base 54 and the vehicle floor F. This interlocking mechanism includes an arc-shaped pinion gear attached to the lower surface of the swing base 54, an intermediate gear that is rotatably supported by the main base 52 and meshes with the pinion gear, and a slide rail 51 on the vehicle interior side. And a rack that meshes with the intermediate gear.
The interlocking mechanism includes an electric motor as a drive source. Using this electric motor as a drive source, the movement and rotation of the swing base 54 and thus the seat device 10 in the longitudinal direction of the vehicle can be performed electrically.
[0022]
Next, both the four-joint parallel link mechanisms 55 and 55 are each provided with two link arms 55a and 55b, and the lower ends of the front link arms 55a and 55a are the side walls of the swing base 54 via the support shafts 55d and 55d. It is connected to the portion 54c so as to be rotatable up and down. On the other hand, the lower ends of both link arms 55b, 55b on the rear side are fixed to a single connecting shaft 57 supported between the left and right side wall portions 54c, 54c so as to be rotatable about the axis. For this reason, the both link arms 55b, 55b on the rear side are integrally connected to each other via the connecting shaft 57 so as to be pivotable up and down on both side walls 54c, 54c of the swing base 54.
An electric cylinder 90 is connected to the connecting shaft 57 as a driving source for swinging both the four-bar parallel link mechanisms 55, 55 outward.
The above-described connecting plates 56 are attached to the tips of both the four-node parallel link mechanisms 55, 55, respectively. The upper ends of the front and rear link arms 55a and 55b are connected to the connecting plates 56 and 56 through pivots 56a and 56b so as to be rotatable.
As shown in FIG. 12, the two connecting plates 56 and 56 each have a substantially flat plate shape that can be fitted into the connecting portion 40 of the sheet apparatus 10 with almost no gap. When the upper portion 56c of the connecting plate 56 is fitted into the hooking recess 40a of the connecting portion 40, the displacement of the upper portion 56c in the detaching direction (rightward in FIG. 12) is restricted.
Locking claws 58 are respectively provided at the lower portions of the connecting plates 56, 56, and the locking plates 58 are also hooked from the lower side with respect to the lower front plate 44 of the connecting portion 40. Backward displacement is restricted.
[0023]
A locking recess 56d is formed in the front side of both connecting plates 56, 56 so as to cut downward. On the other hand, as shown in FIGS. 11 and 12, stopper blocks 55c are attached to the positions near the support shaft 56b of the link arms 55b and 55b on the rear side of the four-bar parallel link mechanism 50, respectively. As shown in FIG. 12, when the connecting plates 56 and 56 are respectively inserted and connected to the connecting portion 40 from below, the lock bar 45 of the connecting portion 40 is fitted into the lock recess 56d, and this also causes the connecting plate 56 to be connected. The rearward displacement is restricted. In addition, when the seat device 10 is moved into the room by the operation of the seat moving device 50, the front and rear link arms 55a and 55b are positioned substantially upright as indicated by the solid line in the figure, so that the stopper block 55c is locked to the lock bar 45. Accordingly, relative movement and withdrawal of the lock bar 45 in the lock recess 56d are prohibited, and as a result, the connected state of the seat moving device 50 to the seat device 10 in the passenger compartment is reliably maintained.
Sliding plates 56e and 56e having predetermined thicknesses are attached to both side surfaces of both connecting plates 56 and 56, respectively. The sliding plates 56e and 56e allow the connecting plates 56 and 56 to be fitted to the connecting portion 40 so as not to be rattled in the thickness direction (the width direction of the sheet device 10) and smoothly move in the surface direction. It has become.
[0024]
Next, the lower ends of the connecting plates 56 and 56 are connected by a receiving frame 59. In a state where the sheet apparatus 10 is connected to the sheet moving apparatus 50, the receiving frame 59 is positioned in a substantially overlapping manner along the lower surface side of the rear frame 24 of the seat frame 20 of the sheet apparatus 10.
As shown in FIG. 13, positioning pins 105 for positioning with respect to the sheet moving device 50 are attached to the two positions of the rear frame 24 near the left and right side frames 21 and 21 so as to protrude downward. Positioning holes 59 a and 59 a are formed in the receiving frame 59 for the pair of left and right positioning pins 105 and 105. By positioning the positioning pins 105 into the positioning holes 59a and 59a, the sheet moving device 50 is positioned with respect to the sheet device 10.
A male side 110 a of a power connector (so-called junction connector) 110 is attached to the rear frame 24 of the seat frame 20. On the other hand, the female side 110b of the power connector 110 is attached to the receiving frame 59. For this reason, when the seat apparatus 10 is connected to the seat moving apparatus 50, the rear frame 24 of the seat frame 20 is positioned in a substantially overlapping manner with the receiving frame 59, and the male side 110a of the power connector 110 is changed to the female side 110b. The sheet device 10 and the sheet moving device 50 are also electrically connected. The male side 110a of the power connector 110 is connected to the electric motor 85 of the front and rear wheel folding drive device 86 and the charging circuit of the power battery of the wheel-in motors 160 and 160. Therefore, when the male side 110a and the female side 110b of the power connector 110 are connected, power is supplied to the electric motor 85 of the front and rear wheel folding drive device 86, thereby folding the front wheels 60 and 60 and the rear wheels 70 and 70. The power battery of the wheel-in motors 160 and 160 is connected to a charger mounted in the passenger compartment, so that the power battery can be charged for a sufficient time while the vehicle is running. it can.
[0025]
According to the vehicle seat 1 configured as described above, by separating the seat device 10 from the seat moving device 50 (see FIG. 1), the seat device 10 can be used alone as a wheelchair. When the seat device 10 is separated from the seat moving device 50, the front wheels 60 and 60 and the rear wheels 70 and 70 are taken out downward and are in contact with the ground G.
Further, in this separated state, the fall prevention device 200 is taken out to the use position, so that the fall of the sheet device 10 mainly is prevented. In order to take out the fall prevention device 200 accommodated in the state along the back surface of the seat back 11b to the use position, the caregiver rotates the lock arm 210 in the unlocking direction against the tension spring 207, thereby The distal end of the lock arm 210 is removed from the lock recess 205b for the storage position, and the rear auxiliary wheel stay 201 is rotated downward while gripping the base piece 201a. When the auxiliary wheel stay 201 is rotated to the use position, the distal end of the lock arm 210 is fitted into the lock recess 205a for the use position by the urging force of the tension spring 207, whereby the auxiliary wheel stay 201 and thus the tipping prevention device 200 is moved. Locked to the use position.
[0026]
When the overturn preventing device 200 is locked at the use position, the auxiliary wheel 202 is held at a position slightly spaced from the ground G at a position behind the rear wheel 70. For this reason, even if the seat device 10 is tilted rearward due to the seating posture or the road surface condition of the seated person, the auxiliary wheel 202 is in contact with the ground G and the seat device 10 is prevented from falling backward. . Note that the distance between the auxiliary wheel 202 and the ground G can be switched between two levels by changing the length of the auxiliary wheel support member 216, and if the auxiliary wheel 202 is grounded to the ground G in advance. In addition, the backward inclination of the seat device 10 is prevented.
In the separated state of the seat device 10, the carer activates the operation switch of the handle portion 104, or the seat occupant activates the joystick type operation switch arranged on the armrest 11 c, thereby causing the wheel-in motor 160. , 160 is activated, and both rear wheels 70 are driven to rotate. For this reason, the caregiver can move the sheet device 10 with a smaller force, and the burden on the caregiver is greatly reduced in this respect. Further, the seated person can move alone without receiving the assistance of the caregiver by operating the operation switch of the armrest 11c and causing the seat device 10 to self-run.
Further, by operating the operation switch of the handle portion 104 or the operation switch of the armrest 11c to reverse both the left and right wheel-in motors 160, 160, the seat device 10 can be moved backward, and both the wheel-in motors 160, 160 can be retracted. The seat device 10 can be moved at a low speed or at a high speed by changing the number of rotations, and the number of rotations of the wheel-in motors 160 and 160 can be made different from each other. It can be turned left or right.
[0027]
In order to connect the seat device 10 to the seat moving device 50 and mount the seat device 10 in the vehicle compartment from the separated state of the seat device 10 as described above, the seat device 10 is made to approach the seat moving device 50 backward (retract), and the seat It is assumed that the receiving frame 59 is positioned below the rear frame 24 of the frame 20. At this time, since the regulation bar 215 is positioned at the coupling regulation position when the fall prevention device 200 is taken out to the use position, when the sheet device 10 is moved backward to approach the coupling separation position, the regulation bar 215 is The seat device 10 cannot interfere with the vehicle body B and cannot be retracted to the connection / separation position (the position where the receiving frame 59 is positioned below the rear frame 24). As a result, it is possible to prevent the seat device 10 from being connected to the seat moving device 50 in the state where the overturn preventing device 200 is taken out to the use position and thus being moved into the passenger compartment. For this reason, in order to retract the seat apparatus 10 to the position for connecting to the sheet moving apparatus 50 (connection separation position), the overturn prevention device 200 is stored in the storage position in advance, and the regulation bar 215 is retracted to the connection allowable position. It is necessary to keep it.
The seat apparatus 10 is retracted to the connection separation position by storing the overturn prevention device 200 in advance and the restriction bar 215 is positioned at the connection allowable position, so that both the connection plates 56 and 56 enter the connection portion 40 respectively. It is in a state.
Thereafter, the electric cylinder 90 of the seat moving device 50 is activated to the upright side, and both the four-joint parallel link mechanisms 55, 55 are slightly moved in the upright direction. As a result, the receiving frame 59 is overlapped with the rear frame 24 of the seat frame 20 from below. In the process, the positioning pins 105 and 105 are inserted into the positioning holes 59a and 59a, whereby the sheet moving device 50 is positioned with respect to the sheet device 10, and the male side 110a of the power connector 110 is connected to the female side 110b. Then, power is supplied to the front and rear wheel folding drive device 86.
Further, as the connecting plates 56 and 56 are raised, the connecting plates 56 and 56 are fitted into the connecting portions 40 and 40 of the sheet apparatus 10. When the upper end portions 56c, 56c of both the connecting plates 56, 56 are fitted in the hooking recesses 40a of the connecting portion 40, the lock claws 58, 58 of the connecting plates 56, 56 are respectively connected to the lower front plate 44 of the connecting portion 40. The lock pin 45 fits into the lock recess 56 d of the connecting plate 56 while being hooked on the lower edge from below. At this stage, the two connecting plates 56 and 56 are connected to the connecting portion 40 of the seat device 10 so as not to move relative to each other in the left-right direction and rearward direction.
[0028]
In this way, both the connecting plates 56 and 56 are connected to the connecting portions 40 and 40 while the four-bar parallel link mechanisms 55 and 55 of the sheet moving device 50 are moved to the upright side (indoor side), and then the electric cylinder 90 is continuously reversed. The sheet apparatus 10 can be lifted from the ground G by moving the four-bar parallel link mechanisms 55, 55 to the upright side. At this stage, the sheet moving device 50 is temporarily stopped. After the seat device 10 is lifted from the ground G in this way, the front wheels 60 and 60 and the rear wheels 70 and 70 can be folded by starting the electric motor 85 of the front and rear wheel folding drive device 86 to the forward rotation side. . At this stage, power is supplied to the electric motor 85 of the front and rear wheel folding drive device 86 via the power connector 110.
When the moving frame 80 reaches the slide front end position and the folding of the front wheels 60, 60 and the rear wheels 70, 70 is completed, the slide front end position of the moving frame 80 is detected by a sensor, and the electric motor 85 is operated based on the output signal of this sensor. Stop. Conversely, when the moving frame 80 reaches the rear end position and the front wheels 60 and 60 and the rear wheels 70 and 70 are taken out, the rear end position of the moving frame 80 is detected by the sensor, and the electric motor 85 is automatically activated based on this. To stop.
[0029]
After the folding of the front and rear wheels 60, 60, 70, 70 is completed in this way, the seat apparatus 10 can be accommodated in the vehicle interior by operating the seat moving device 50 to the vehicle interior side again. At the stage where both the four-bar parallel link mechanisms 55 and 55 are moved to the standing position and the seat apparatus 10 is substantially positioned on the swing base 54, the electric cylinder 90 is stopped and the seat moving apparatus 50 is stopped. . At this stage, both the four-joint parallel link mechanisms 55 and 55 are locked in the standing position by a swing lock mechanism (not shown), and thus the seat device 10 is held above the swing base 54.
When the seat device 10 is positioned on the swing base 54 and the link arms 55b and 55b on the rear side of the four-joint parallel link mechanisms 55 and 55 are substantially upright, the block 55c is locked as shown in FIG. Thus, the connecting state of the sheet apparatus 10 to the sheet moving apparatus 10 is locked and the upward movement is restricted.
After the seat apparatus 10 is thus moved indoors, the seat apparatus 10 and the swing base 54 are integrally rotated by about 90 degrees to be positioned at the seating position facing the front of the vehicle. The seat device 10 is slid rearward to the seating position while rotating to a position facing the front of the vehicle by the interlocking mechanism. Thus, a series of operations until the seat device 10 in a state where it can be used independently is positioned at the seating position in the vehicle interior is completed.
[0030]
Conversely, in order to move the seat device 10 from the seating position in the passenger compartment to the outside of the passenger compartment so that it can be used alone as a wheelchair, an operation reverse to the above may be performed. That is, first, the seat apparatus 10 is moved forward by a predetermined distance while rotating to the door opening D side in the passenger compartment. With the seat device 10 facing the door opening D, the electric cylinder 90 of the seat moving device 50 is activated in the reverse direction to operate both the four-bar parallel link mechanisms 55 and 55 to the outdoor side. As a result, the seat device 10 can be moved from the vehicle interior to the exterior of the vehicle interior via the door opening D.
When the sheet moving device 50 is operated to the outdoor side, the link arms 55a and 55b of both the four-node parallel link mechanisms 55 and 55 tilt in the tilting direction, so that the link arms 55a and 55b are moved as shown by a two-dot chain line in FIG. Each of them rotates counterclockwise around the support shafts 56a and 56b with respect to the connecting plate 56. When the rear link arms 56b and 56b rotate counterclockwise with respect to the connecting plate 56, the block 55c is retracted from above the lock pin 45, whereby the lock pin 45 is relatively locked to the lock recess 56d. It will be possible to leave.
[0031]
The seat device 10 is moved out of the passenger compartment, and the folded front wheels 60 and 60 and rear wheels 70 and 70 are taken out at a stage where the seat device 10 is not yet in contact with the ground G. This may be achieved by activating the electric motor 85 of the front and rear wheel folding drive device 86 to the reverse side. When the electric motor 85 is reversed, the moving frame 80 moves in parallel to the take-out side (left side in FIG. 3), whereby both the front wheel link arms 93 and 93 and the rear link arm 74 move to the take-out side. When both front wheel link arms 93 and 93 move to the take-out side, both front wheel stays 91 and 91 turn to the take-out side (clockwise in FIG. 6) about the support shaft 91a, respectively. 60 is taken down. At the same time, the rear wheel stays 71 and 71 rotate to the take-out side, and the rear wheels 70 and 70 are taken out downward.
[0032]
In this way, after the front wheels 60 and 60 and the rear wheels 70 and 70 are taken out, the seat moving device 50 is further operated to the outdoor side (the four-bar parallel link mechanisms 55 and 55 are tilted to the outdoor side). The sheet apparatus 10 can be grounded to the ground G. The position of the sheet device 10 at this time corresponds to a connection / separation position. After the sheet device 10 is grounded, when the sheet moving device 50 is continuously operated to the outdoor side, the connecting plates 56 and 56 are extracted from the connecting portions 40 and 40.
That is, at this stage, as described above, the stopper block 55c is retracted from above the lock pin 45 so that the lock pin 45 can be relatively detached from the lock recess 56d. The connecting plate 56 is movable downward relative to 40. For this reason, after connecting the sheet apparatus 10 to the ground, the connecting plates 56 and 56 can be displaced downward relative to the connecting portions 40 and 40 by further operating the sheet moving apparatus 50 to the outdoor side. As a result, the lock claws 58, 58 are disengaged from the lower edge of the lower front plate 44, the lock pin 45 is detached from the lock recess 56d, and the upper end 56c of the connecting plate 56 is detached from the hooking recess 40a. It will be in the state which can extract the connection plates 56 and 56 from the connection part 40 relatively.
[0033]
When the connecting plates 56 and 56 of the sheet moving device 50 are displaced downward with respect to the connecting portions 40 and 40 of the seat device 10 at the connecting and separating position, the receiving frame 59 is detached from the rear frame 24 of the seat frame 20. As a result, the positioning pins 105 and 105 are extracted from the positioning holes 59a and 59a, and the male side 110a and the female side 110b of the power connector 110 are disconnected, and the power supply to the sheet device 10 is cut off.
After the connecting plates 56 and 56 are displaced downward with respect to the connecting portions 40 and 40 in this way, the sheet device 10 is completely separated from the sheet moving device 50 by moving the sheet device 10 forward, for example. It will be in the state. Thereafter, the seat device 10 can be used alone as a wheelchair.
On the other hand, the seat moving device 50 with the seat device 10 cut off operates in a direction to return the four-bar parallel link mechanisms 55, 55 to the indoor side and is accommodated in the vehicle interior.
After separating the sheet apparatus 10 from the sheet moving apparatus 50 at the connection / separation position, the both overturn prevention apparatuses 200, 200 of the sheet apparatus 10 are taken out to the use position. As described above, this work is performed by a caregiver or the like turning the lock arm 210 to the unlock position and turning the auxiliary wheel stays 201 and 201 to the lower use position. By repeating this operation for the left and right tipping prevention devices 200, 200, the auxiliary wheels 202 can be positioned behind the rear wheels 70, 70, respectively, thereby preventing the seat device 10 from tipping backward. .
[0034]
According to the vehicle seat 1 configured as described above, when the seat device 10 is separated from the seat moving device 50 and used alone as a wheelchair outside the passenger compartment, both the fall prevention devices 200 and 200 are taken out to the use position. Even if a seated person loses the balance, or even when an external force that causes the seat device 10 to fall backward is applied to the seat device 10 by going up a slope, the seat device 10 Falling backward can be prevented.
[0035]
In addition, the fall prevention devices 200 and 200 are each provided with a regulation bar 215 as a coupling regulation device. The restriction bar 215 contacts the vehicle body B when the seat device 10 is moved backward and approached to the connection / separation position while the overturn prevention devices 200 and 200 are taken out to the use position, and the connection / separation of the seat device 10 is performed. Retraction to the position is restricted. For this reason, since the sheet apparatus 10 cannot be connected to the sheet moving apparatus 50 with the overturn prevention apparatuses 200 and 200 taken out to the use position, the sheet apparatus 10 can be connected without forgetting to store the overturn prevention apparatuses 200 and 200. The device 10 cannot be moved into the vehicle interior, thereby preventing interference between the toppling prevention devices 200 and 200 and other parts on the vehicle side, thereby preventing such damage and the like.
The same purpose can be achieved by performing the storing and taking out operation of the overturn preventing device 200 automatically by folding the front and rear wheels 60 and 70 in conjunction with the taking out operation. The device (regulation bar 215) can be said to be a useful technique in that the above-described object can be achieved with a simple and inexpensive configuration without causing problems such as an increase in the number of parts and cost increase in this case.
[0036]
Various modifications can be made to the embodiment described above. For example, the configuration in which the pair of left and right fall prevention devices 200 is provided is illustrated, but the fall prevention device may be provided only at one side of the left side or the right side or at one place in the center in the width direction of the sheet device 10.
Further, the two-stage expansion / contraction mechanism of the auxiliary wheel support member 216 may be omitted.
Furthermore, instead of the roller catch 220, another form of locking mechanism may be used. Further, the auxiliary wheel 202 can be omitted, and the fall prevention device can function as a mere leg (a recliner stick).
Further, although the fall prevention device 200 in the form in which the auxiliary wheel stay 201 is rotated up and down is illustrated, when an appropriate space can be secured on the lower surface side of the seat device 10, it is illustrated from the use position indicated by the solid line in FIG. It is good also as a structure which rotates in the counterclockwise direction and accommodates along the lower surface of the sheet | seat apparatus 10. FIG.
Furthermore, although the embodiment in which the auxiliary wheel stay 201 is rotated about the fixed support shaft 203 is illustrated, a configuration in which the rotation support point is movably provided and appropriately combined with the vertical sliding operation is stored and taken out. It can also be.
Moreover, although the structure which provided the control bar 215 as a connection control apparatus in the fall prevention apparatus 200 and moved to a connection regulation position and a connection permissible position using the movement of the fall prevention apparatus 200 was illustrated, this connection regulation The apparatus includes, for example, an actuator such as a linear motor attached to the seat frame 20 of the seat apparatus 10, and a coupling regulating position where the regulating member regulates the movement of the seat apparatus 10 to the coupling / separating position using the actuator as a driving source, and an allowable coupling When the actuator is operated in conjunction with the movement of the overturn prevention device 200, the restriction member is located at the connection restriction position when the overturn prevention device 200 is in the use position. The movement of the sheet apparatus 10 to the connection / separation position may be restricted.
Furthermore, although the structure which controls the connection to the sheet | seat movement apparatus 50 by restrict | limiting the movement to the connection separation position of the sheet apparatus 10 was illustrated, the movement to the connection separation position of the sheet apparatus 10 is permissible. For example, a configuration in which the connection of the sheet device 10 to the sheet moving device 50 is restricted by restricting the insertion of the connection plates 56, 56 into the connection portions 40, 40, or the connection portions 40, 40 of the connection plates 56, 56. However, the connection of the sheet device 10 to the sheet moving device 50 may be restricted by restricting the subsequent rise of the connecting plates 56, 56.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a vehicle seat according to an embodiment of the present invention. This figure shows a state in which the sheet apparatus is separated from the sheet moving apparatus.
FIG. 2 is a perspective view showing a vehicle seat according to an embodiment of the present invention. This figure has shown the state which connects a sheet | seat apparatus to a sheet | seat movement apparatus and passes a door opening part.
FIG. 3 is an overall perspective view of the sheet apparatus. In this figure, the illustration of the seat body is omitted.
FIG. 4 is a rear side view of the seat device, and is a side view of the overturn prevention device.
FIG. 5 is a side view of a support portion of the auxiliary wheel stay. This figure shows a state in which the auxiliary wheel stay is taken out to the use position.
FIG. 6 is a side view of a support portion of the auxiliary wheel stay. This figure shows a state in which the auxiliary wheel stay is stored in the storage position.
FIG. 7 is a rear view of the support portion of the auxiliary wheel stay. This figure shows a state in which the auxiliary wheel stay is taken out to the use position.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing the internal structure of the auxiliary wheel support.
FIG. 9 is a side view of the roller catch.
10 is a cross-sectional view taken along the line (10)-(10) in FIG. 4, and is a view showing a positional relationship of the auxiliary wheel stay with respect to the connecting portion.
FIG. 11 is a perspective view of the periphery of the connecting portion of the sheet apparatus and the periphery of the connecting plate of the sheet moving apparatus.
FIG. 12 is a side view showing a state in which a connecting plate is connected to a connecting portion.
FIG. 13 is a perspective view showing a state in which the rear frame of the seat frame is coupled to the receiving frame of the seat moving device, in which the male side of the power connector is connected to the female side and the positioning pins are inserted into the positioning holes. It is a figure which shows a state.
FIG. 14 is an overall perspective view of the sheet moving device.
[Explanation of symbols]
1 ... Vehicle seat
10 ... Seat device
11 ... Seat body
20 ... seat frame
35 ... Interlocking mechanism
40 ... connecting part
50. Sheet moving device
55 ... Four-bar parallel link mechanism
56 ... Connecting plate
60 ... Front wheels
70 ... Rear wheel
71 ... Rear wheel stay
86. Front and rear wheel folding drive device
200: Fall prevention device
201 ... Auxiliary wheel stay
202 ... Auxiliary wheel
215 ... Restriction bar (connection restriction device)
210 ... Lock arm

Claims

A seat device provided with a front wheel and a rear wheel, and provided on the vehicle interior side, the seat device can be connected and separated, and the seat device is connected to move the seat device between the vehicle interior and the exterior of the vehicle interior. A seat moving device that can be used as a seat for the passenger compartment by moving it into the passenger compartment, and can be used as a wheelchair by moving it out of the passenger compartment and separating it from the seat moving device A vehicle seat ,
The sheet device can be taken out to a use position and stored in a storage position, and the fall prevention device prevents the sheet device from falling backward in the state where the sheet device is taken out to the use position, and the fall prevention device is in the use position. Connection restriction that restricts the connection of the sheet device to the sheet moving device in the removed state, and permits the connection of the sheet device to the sheet moving device in the state that the overturn prevention device is stored in the storage position. Equipped with equipment ,
When the overturn prevention device is in the storage position, the overturn prevention device and the connection restriction device do not interfere with the vehicle while the seat device is connected to the seat moving device and then moved to the passenger compartment. A vehicle seat that is disposed at a position .

2. The vehicle seat according to claim 1, wherein the connection restricting device restricts the movement of the seat device to a connection / separation position for connecting the seat device to the seat moving device. A vehicle seat that is configured to restrict connection to a moving device.

The vehicle seat according to claim 1, wherein the connection restriction device is provided in the fall prevention device, and uses a movement of the fall prevention device to restrict the connection of the seat device to the seat movement device. The vehicle seat is configured to move to an allowable connection allowable position.

The vehicle seat according to any one of claims 1 to 3, wherein the fall prevention device includes a fall prevention member that is supported so as to be pivotable up and down, and the fall prevention member pivots downward. By doing so, the front end can be positioned at a position behind the rear wheel and at a use position where it is slightly spaced from the ground or installed on the ground, and is rotated upward. Therefore, the vehicle seat can be positioned at a storage position along the back of the seat back of the seat device.