JP3755308B2 - In-cylinder injection type internal combustion engine control device - Google Patents
In-cylinder injection type internal combustion engine control device Download PDFInfo
- Publication number
- JP3755308B2 JP3755308B2 JP25474298A JP25474298A JP3755308B2 JP 3755308 B2 JP3755308 B2 JP 3755308B2 JP 25474298 A JP25474298 A JP 25474298A JP 25474298 A JP25474298 A JP 25474298A JP 3755308 B2 JP3755308 B2 JP 3755308B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- load
- fuel
- air
- air conditioner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される筒内噴射型内燃エンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載される火花点火式内燃エンジンにおいて、有害排出ガス成分の低減や燃費の向上等を図るため、吸気管噴射型に代えて燃焼室に直接燃料を噴射する筒内噴射型のガソリンエンジンが種々提案されている。筒内噴射型のガソリンエンジンでは、例えば、低負荷運転時には、主として圧縮行程中に燃料を噴射し、点火プラグの周囲やキャビティ内に局所的に理論空燃比に近い空燃比の混合気を形成させ、全体として希薄な空燃比でも良好な燃焼を実現できる(以下、これを「層状燃焼」と称す)。一方、中高負荷運転時には、吸気行程中に燃料を噴射し、燃焼室内に均一な空燃比の混合気を形成させ、吸気管噴射型のガソリンエンジンと同様に、多量の燃料を燃焼させて(以下、これを「予混合燃焼」と称する)加速時や高速走行時に要求される出力を確保することが可能とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなエンジンにおいては、アイドル時に層状燃焼(リーン運転)を行いアイドル燃費を向上させるように設定することが考えられる。しかし層状燃焼においては、空気量に対する燃料比率がある程度以上増大すると点火プラグ回りの混合気が濃くなり過ぎて失火したりスモークが発生したりする。これにより、層状燃焼の最大出力発生時における燃焼室内の空燃比は、理論空燃比よりリーンであり、層状燃焼時において供給可能な最大燃料量は予混合時に比べ少量であり、結果として最大出力も低いものとなっている。このため、アイドル時にエアコン、パワーステアリング等の外部補機負荷が加わってくると、これに対応させて燃料量を増量させようとしても増量には限界があるため、層状燃焼時に得られる出力では対応することができず、エンジン回転数の落ち込みが生じ、場合によってはエンジンストールが生じるおそれがある。これらの要因により、従来はアイドル時に外部補機負荷が加わった場合には予混合燃焼とする制御を行っており、思うようにアイドル燃費の向上を図れなかった。
【0004】
上述した筒内噴射型内燃エンジンとは異なる従来型のポート噴射型希薄燃焼内燃エンジンにおいて、アイドル運転時に外部補機負荷が加わると回転数が変動し易いので、エアコンの作動信号が出力された際に、リーン運転を禁止してストイキオ(理論空燃比)運転に移行する技術が開示されている(特聞昭60−17234号公報)。しかしながら、上記公知例では、補機類(エアコン等)の作動信号だけに基づいて運転状態をストイキオ運転に切り換えているため、実際にはリーン運転を継続可能な状態であるにもかかわらず、運転状態が切り替わる場合があり、アイドル燃費の向上が得られにくいという課題が生じる。
【0005】
本発明は、アイドル運転時に補機類が作動してエンジンにかかる負荷が増大する場合でも、この負荷をモニタして層状燃焼が可能な負荷の範囲であれば層状燃焼を選択してアイドル運転時の燃費向上を図る筒内噴射型内燃エンジンの制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、燃焼室内に直接燃料を噴射し、運転状態に応じて予混合燃焼と層状燃焼とを切り換える制御手段を備えた筒内噴射型内燃エンジンの制御装置において、制御手段が、アイドル運転時の空調機器の作動よるエンジンにかかるエンジン負荷が所定値を超えない場合には層状燃焼を選択して実行し、エンジン負荷が所定値を超えた場合でも空調機器の空調負荷が予め設定された設定値を超えない場合には空調機器の作動を停止させると共に層状燃焼を選択して実行するので、エンジン負荷が所定値を超えず、超えても空調負荷が設定値を超えるまではアイドル運転時であっても層状燃焼状態が継続されて燃料消費が抑えられる。
【0008】
このように、アイドル運転時にエンジンに対する負荷が増大しても、層状燃焼が可能な負荷の場合には層状燃焼を行い、層状燃焼ができない負荷の場合には、空調機器の作動を切ることでエンジンかかる負荷を低減して層状燃焼を実行可能とするので、アイドル運転時において層状燃焼の実行範囲を長くでき、燃料消費を抑えてアイドル運転時の燃費向上を図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、車両に搭載された本発明に係る筒内噴射ガソリンエンジンの制御装置の概略構成図である。エンジン1のシリンダヘッド2には、各気筒毎に点火プラグ3と共に電磁式の燃料噴射弁4も取り付けられており、燃焼室5内に直接燃料が噴射されるようになっている。シリンダ6内を摺動して往復運動するピストン7の頂面には、上死点近傍で燃料噴射弁4からの燃料噴露が到達する位置に、半球状のキャビティ8が形成されている。このエンジン1の理論圧縮比は、吸気管噴射型のものに比べて高く(本形態では、12程度)設定されている。動弁機構としてはDOHC4弁式が採用されており、シリンダヘッド2の上部には、吸排気弁9,10をそれぞれ駆動するべく、吸気側カムシャフト11と排気側カムシャフト12とが回転自在に保持されている。
【0010】
シリンダヘッド2には、両カムシャフト11,12の間を抜けるようにして、略直立方向に吸気ポート13が形成されており、この吸気ポート13を通過した吸気流が燃焼室5内で後述する逆タンブル流を発生させるようになっている。排気ポート14は、通常のエンジンと同様に略水平方向に形成されているが、斜めに大径のEGRポート15が分岐している。図中、16は冷却水温TWを検出する水温センサであり、17は各気筒の所定のクランク位置(本形態では、5°BTDCおよぴ75°BTDC)でクランク角信号SGTを出力するクランク角センサであり、19は点火プラグ3に高電圧を出力する点火コイルである。尚、クランクシャフトの半分の回転数で回転するカムシャフト等には、気筒判別信号SGCを出力する気筒判別センサ(図示せず)が取り付けられ、クランク角信号SGTがどの気筒のものか判別される。
【0011】
吸気ポート13には、サージタンク20を有する吸気マニホールド21を介して、エアクリーナ22,スロットルボディ23,ステッパモータ式のアイドルスピードコントロールバルプ(以下、アイドル調整弁という)24を具えた吸気管25が接続している。吸気管25には、スロットルボディ23を迂回して吸気マニホールド21に吸入気を導入する、大径のエアバイパスパイプ26が併設されており、その管路にはリニアソレノイド式で大型のエアバイパスバルブ(ABV弁という)27が設けられている。エアバイパスパイプ26は、吸気管25に準する流路面積を有しており、ABV弁27の全開時にはエンジン1の低中速域で要求される量の吸入気が流通可能となっている。一方、アイドル調整弁24は、ABV弁27より小さい流路面債を有しており、吸入空気量を精度よく調整する場合にはアイドル調整弁24を使用する。
【0012】
スロットルボディ23には、流路を開閉するバタフライ式のスロットル弁28と共に、スロットル弁28の開度θthを検出することでアクセル開度情報を検出するスロットルセンサ29と、全閉状態を検出するアイドルスイッチ30とが備えられている。また、エアクリーナ22の内部には吸気密度を求めるための大気圧センサ31、吸気温センサ32が配設されており、大気圧Pa、吸気温度Taに対応する信号を出力する。更に、吸気管25の入口近傍には、カルマン渦式のエアフローセンサ33が配設されており、一吸気行程当たりの体積空気流量Qaに比例した渦発生信号を出力する。
【0013】
一方、排気ポート14には、O2センサ40が取付けられた排気マニホールド41を介して、三元触媒42や図示しないマフラー等を具えた排気管43が接続している。また、EGRポート15は、大径のEGRパイプ44を介して、スロットル弁28の下流、且つ、吸気マニホールド21の上流に接続されており、その管路にはステッパモータ式のEGR弁45が設けられている。
【0014】
燃料タンク50は、図示しない車体後部に設置されている。そして、燃料タンク50に貯留された燃料は、電動式の低圧燃料ポンプ51で吸い上げられ、低圧フィードパイブ52を介してエンジン1側に送給される。低圧フィードパイブ52内の燃圧は、リターンパイプ53の管路に介装された第1燃圧レギュレータ54により、比較的低圧(以下、低燃圧と記す)に調圧される。エンジン1側に送給された燃料は、シリンダヘッド2に取り付けられた高圧燃料ポンプ55により、高圧フィードパイプ56とデリバリパイプ57とを介して各燃料噴射弁4に送給される。本形態の場合、高圧燃料ポンプ55は斜板アキシャルピストン式であり、排気側カムシャフト12により駆動され、エンジン1のアイドル運転時にも高圧の吐出圧を発生する。デリバリパイプ57内の燃圧は、リターンパイプ58の管路に介装された第2燃圧レギュレータ59により、比較的高圧(以下、高燃圧と記す)に調圧される。図中、60は第2燃圧レギュレータ59に取付けられた電磁式の燃圧切換弁であり、オン状態で燃料をリリーフして、デリバリパイプ57内の燃圧を所定値に低下させる。また、61は高圧燃料ポンプ55の潤滑や冷却等を行った燃料を燃料タンク50に還流させるリターンパイプである。
【0015】
補機類の一例であり空調機器であるエアコン80は、ACコンプレッサ81で圧縮された冷媒をコンデンサ82とエバポレータ83を介して循環させている。ACコンプレッサ81には、エンジン1側とベルトを介して連結された図示しないプーリが装着されている。このプーリには、電磁クラッチ86が装着されていて、ACコンプレッサ81とプーリとの駆動系を断続可能としている。コンデンサ82とエバポレータ83とを結ぶ低圧配管部となる冷媒通路84には、コンデンサ82を通過した冷媒圧Acpを検知して外部補機負荷の変動を検知する外部補機負荷検知手段となる冷媒圧センサ85が装着されている。
【0016】
車室内には、制御手段としてのECU(電子制御ユニット)70が設置されている。このECU70には図示しない入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAM,不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等が具えられ、エンジン1の総合的な制御を行っている。ECU70の入力側には、作動時にエンジン1の負荷となるエアコン装置、パワーステアリング装置、自動変速装置等の作動状況を検出するスイッチ類、即ち、エアコンスイッチ(A/C・SW)34、パワーステアリングスイッチ(P/S・SW)35、インヒビタスイッチ・(INH・SW)36や冷媒圧センサ85が夫々接続され、各検出信号をECU70に供給している。ECU70には、上述した各種のセンサ類やスイッチ類の他に、図示しない多数のスイッチやセンサ類が入力側に接続されており、出力側にも電磁クラッチ86や各種警告灯や機器類等が接続されている。
【0017】
ECU70は、上述した各種センサ類及びスイッチ類からの入力信号に基づき、燃料噴射モードや燃料噴射量を始めとして、燃料噴射終了時期、点火時期やEGRガスの導入量等を決定し、燃料噴射弁4、点火コイル19,EGR弁45等を駆動制御する。
【0018】
アイドル運転時における補機類の作動に応じて機関の運転状態を切り換える制御手順について説明する。
図3に示すフローチャートは、クランク角センサ17からクランク角信号が出力される毎にECU70によって割り込み実行される。ECU70は、図3のステップS1においてクランク角センサ17からのクランク角信号発生時間間隔から検出されるエンジン回転数Ne、スロットルセンサ29が検出するスロットル弁開度θth、エアーフローセンサ33が検出する一吸気工程当りの吸入吸気量Qa、冷媒圧センサ85が検出する冷媒圧Acpをそれぞれ読み込む。次に、ECU70は、ステップS2においてアイドル運転状態にあるか否かを判別し、アイドル運転状態にないときには、ステップS15に進みスロットル弁開度θth、エンジン回転数Neに応じた目標平均有効圧力Evと、エンジン回転数Neに応じた運転モードに設定して終了する。例えば、低中速走行のときには、図2中の吸気行程噴射モード(予混合燃焼)によるリーン域あるいはストイキオフィードバック域(理論空燃比フィードバック制御域)となるように吸気行程噴射モードを選択するとともに所定の空燃比となるように燃料を噴射する。
【0019】
ECU70は、ステップS2においてアイドル運転状態にあると判別したときには、ステップS3において例えば、エアコンスイッチ34がオンされたか否かを判別し、エアコンスイッチ34がオフのときにはステップS15に進み、エアコンスイッチ34がオンされたときには、ステップS4において図示しないタイマーを作動させてエンジン1を一旦ストイキオ運転として所定時間経過を待つ。これは、エアコンスイッチ34のオンにより、エンジン1にどの程度の負荷がかかるか不明であり、エンスト防止のための安全対策としてストイキオ運転を実施する。また、ステップS4で所定時間経過を待つのは、ここでのストイキオ運転を確実に実行させるためのセルフチェックのためであり、時間的に云えば1秒以下である。
【0020】
ECU70は、ステップS4において所定時間経過すると、ステッブS6において記憶装置に予め記憶されている機関負荷マップ90から例えば、スロットル弁開度θthと吸入吸気量Qaとに応じた負荷Peを演算してステップS7に進む。この負荷Peは、アイドル時におけるエンジン1にかかる総負荷であり、この負荷Peに基づいて燃料供給量(目標空燃比)や点火時期を設定する。
【0021】
ステップS7では、負荷Peと記憶装置に予め記憶されている所定値Pe0(以下、「所定値Pe0」と記す)と比較され、負荷Peが所定値Pe0を超えない場合には、ステップS8に進んでリーン運転に切り換えられてステップS1に戻る。所定値Pe0は、アイドル運転時におけるリーン運転(層状燃焼)の許容する指数であり、この値を負荷Peが超えなければ、リーン運転してもエンジン1が停止することがない下限値である。つまり、エアコン80が作動しても、その温度設定や外気温度との関係から、必ずしもエアコン作動による外部補機負荷が負荷Peに対してリーン運転を不可能とするまで上昇させない場合もある。このため、アイドル運転時にエアコン80が作動した場合でも負荷Peに余裕がある場合にはリーン運転を実行して燃料消費を抑えることができる。
【0022】
ステップS7において負荷Peが所定値Pe0を超えた場合には、ECU70はステップS9に進み、冷媒通路84(低圧配管部)の冷媒圧Acp(空調負荷)と記憶装置に予め記憶設定した冷媒圧設定値Acp0(以下、「設定値Acp0」と記す)とを比較し、冷媒圧Acpがこの設定値Acp0よりも高い場合(超える時)には、外気温が高く高負荷でエアコン80が活発に作動していると見做し、ステップS10に進んでストイキオ運転に切り換えてステップS1に戻る。このようにすることで、冷媒圧Acpの増大によるエンジンストールを防止できる。
【0023】
ステップS9において冷媒圧Acpが設定値Acp0より低い場合(超えない時)には、外気温が低く低負荷でエアコン80が活発に作動していないと見做し、ステップS11に進んで電磁クラッチ86を切ってエアコン80をオフし、リーン運転(層状燃焼)に切り換える。このリーン運転は、ステップS13における所定時間が経過するまで行われる。このように一旦エアコン80が作動した場合でもその作動状況を見極めて適時エアコン80の作動を停止すればエンジン1にかかる負荷Peが低減されるので、リーン運転(層状燃焼)を実行することができる範囲が増大し、より燃料消費を抑えることができる。
【0024】
ECU70は、ステップS13で所定時間経過すると、ステップS14で電磁クラッチ86をつないでエアコンを再度作動してステップS1に戻り、最新の情報を取り込んで、上述の如く各ステップに沿って運転状態を切り換え制御を順次実行する。このように一旦、切ったエアコン80を再度作動させることで、車室内の温度の上昇を抑えられる。
【0025】
上述したステップS13における所定時間とは、ここではエアコン80を停止して車室内温度がある温度を上回るまでの時間である。さらに、ここでは所定時間経過後としているが、車室内温度が設定温度を上回らない時間としてもよい。また、本形態では、ステップS6において、エンジン回転数Neと吸入吸気量Qaに応じて機関負荷マップ90から負荷Peを選択しているが、これに限定されるものでなく、別なルーチンで選択あるいは演算したものを適時割り込ませて取り込んでもよい。また、本形態では、空調負荷を低圧配管部となる冷媒通路84の冷媒圧から推定したが、高圧配管部となるACコンプレッサ81とコンデンサ82とを結ぶ冷媒通路の冷媒圧から推定してもよい。あるいは、外気温や車室内温度を測定してエアコン設定温度と比較するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、アイドル運転時にエンジンに対するエンジン負荷が増大しても、層状燃焼が可能な負荷の場合には層状燃焼に切り換え、アイドル運転時におけるエンジン負荷が層状燃焼を許容できない場合には、空調機器の作動を切ることでエンジンにかかる負荷を低減させるので、層状燃焼に切り換えることができ、アイドル運転時において層状燃焼の実行範囲を増大でき、燃料消費を抑えてアイドル運転時の燃費向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る筒内噴射型内燃エンジンの制御装置の概略構成図である。
【図2】燃料噴射モードの判定マップを示す図である。
【図3】本発明に係るエンジンの制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 筒内噴射型内燃エンジン
70 制御手段
80 空調機器(補機類)
Pe 負荷
Pe0 所定値
Acp 空調負荷(低圧配管部の冷媒圧)
Acp0 冷媒圧の設定値[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a control device for a direct injection internal combustion engine mounted on a vehicle.
[0002]
[Prior art]
In a spark ignition internal combustion engine mounted on a vehicle, an in-cylinder injection type gasoline engine that directly injects fuel into a combustion chamber is used instead of an intake pipe injection type in order to reduce harmful exhaust gas components and improve fuel efficiency. Various proposals have been made. In a cylinder injection type gasoline engine, for example, during low load operation, fuel is injected mainly during the compression stroke, and an air-fuel mixture close to the stoichiometric air-fuel ratio is locally formed around the spark plug and in the cavity. Thus, good combustion can be realized even with a lean air-fuel ratio as a whole (hereinafter referred to as “stratified combustion”). On the other hand, during medium-high load operation, fuel is injected during the intake stroke, a uniform air-fuel ratio mixture is formed in the combustion chamber, and a large amount of fuel is burned (hereinafter referred to as an intake pipe injection type gasoline engine). This is referred to as “premixed combustion”), and it is possible to ensure the output required during acceleration or high-speed traveling.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In such an engine, it is conceivable to set so as to improve idle fuel efficiency by performing stratified combustion (lean operation) during idling. However, in stratified combustion, if the fuel ratio to the air amount increases to some extent, the air-fuel mixture around the spark plug becomes too thick and misfires or smoke is generated. As a result, the air-fuel ratio in the combustion chamber when the maximum output of stratified combustion occurs is leaner than the stoichiometric air-fuel ratio, and the maximum amount of fuel that can be supplied during stratified combustion is smaller than that during premixing, resulting in a maximum output as well. It is low. For this reason, if an external auxiliary load such as an air conditioner or power steering is applied during idling, there is a limit to the amount of fuel that can be increased. The engine speed may drop, and engine stall may occur in some cases. Due to these factors, conventionally, control for premixed combustion is performed when an external auxiliary load is applied during idling, and the idle fuel consumption cannot be improved as expected.
[0004]
In a conventional port injection type lean combustion internal combustion engine different from the above-described cylinder injection type internal combustion engine, when an external auxiliary machine load is applied during idle operation, the rotation speed is likely to fluctuate. Discloses a technology for prohibiting lean operation and shifting to stoichiometric (theoretical air-fuel ratio) operation (Japanese Patent Publication No. 60-17234). However, in the above known example, since the operation state is switched to the stoichiometric operation based only on the operation signal of the auxiliary machinery (air conditioner etc.), the operation is actually performed even though the lean operation can be continued. There is a case where the state is switched, which causes a problem that it is difficult to improve the idle fuel consumption.
[0005]
Even when the load on the engine increases due to the operation of auxiliary equipment during idle operation, the present invention monitors the load and selects stratified combustion within the range where stratified combustion is possible. An object of the present invention is to provide a control device for a direct injection internal combustion engine that improves the fuel efficiency of the engine.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to a first aspect of the present invention, there is provided an in-cylinder injection type internal combustion engine having a control means for injecting fuel directly into a combustion chamber and switching between premixed combustion and stratified combustion according to the operating state. In the control device, the control means selects and executes the stratified combustion when the engine load applied to the engine due to the operation of the air conditioner during idle operation does not exceed the predetermined value, and even when the engine load exceeds the predetermined value. If the air conditioning load of the air conditioning equipment does not exceed the preset setting value, the air conditioning equipment is stopped and the stratified combustion is selected and executed. Therefore, even if the engine load does not exceed the predetermined value, the air conditioning load Until the value exceeds the set value, the stratified combustion state is continued even during idling, and fuel consumption is suppressed .
[0008]
In this way, even if the load on the engine increases during idle operation, stratified combustion is performed when the load is capable of stratified combustion, and the engine is turned off when the load is not capable of stratified combustion. Since this load can be reduced and stratified combustion can be executed, the execution range of stratified combustion can be extended during idle operation, and fuel consumption can be suppressed to improve fuel efficiency during idle operation.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a control device for a direct injection gasoline engine according to the present invention mounted on a vehicle. The
[0010]
An
[0011]
An
[0012]
The
[0013]
On the other hand, an
[0014]
The
[0015]
An
[0016]
An ECU (electronic control unit) 70 as a control means is installed in the passenger compartment. The
[0017]
The
[0018]
A control procedure for switching the operating state of the engine in accordance with the operation of the auxiliary machinery during idle operation will be described.
The flowchart shown in FIG. 3 is executed by the
[0019]
When it is determined in step S2 that the engine is in the idling state, the
[0020]
When a predetermined time has elapsed in step S4, the
[0021]
In step S7, the load Pe is compared with a predetermined value Pe0 (hereinafter referred to as “predetermined value Pe0”) stored in advance in the storage device. If the load Pe does not exceed the predetermined value Pe0, the process proceeds to step S8. Then, the operation is switched to the lean operation and returns to step S1. The predetermined value Pe0 is an index that is allowed for lean operation (stratified combustion) during idle operation. If the load Pe does not exceed this value, the predetermined value Pe0 is a lower limit value that does not stop the
[0022]
If the load Pe exceeds the predetermined value Pe0 in step S7, the
[0023]
If the refrigerant pressure Acp is lower than the set value Acp0 in step S9 (when it does not exceed), it is assumed that the
[0024]
When a predetermined time elapses in step S13, the
[0025]
Here, the predetermined time in step S13 is a time until the vehicle interior temperature exceeds a certain temperature after the
[0026]
【The invention's effect】
According to the present invention, even when the engine load on the engine increases during idle operation, the load is switched to stratified combustion when the load is capable of stratified combustion, and when the engine load during idle operation cannot allow stratified combustion, By switching off the air conditioning equipment, the load on the engine is reduced, so it is possible to switch to stratified combustion, increase the execution range of stratified combustion during idle operation, and improve fuel efficiency during idle operation by suppressing fuel consumption. I can plan .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a control device for a direct injection internal combustion engine according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a determination map for a fuel injection mode.
FIG. 3 is a flowchart showing an engine control procedure according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 In-cylinder injection type
Pe load Pe0 Predetermined value Acp Air conditioning load (refrigerant pressure in low-pressure piping)
Set value of Acp0 refrigerant pressure
Claims (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25474298A JP3755308B2 (en) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | In-cylinder injection type internal combustion engine control device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25474298A JP3755308B2 (en) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | In-cylinder injection type internal combustion engine control device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000087787A JP2000087787A (en) | 2000-03-28 |
JP3755308B2 true JP3755308B2 (en) | 2006-03-15 |
Family
ID=17269247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25474298A Expired - Fee Related JP3755308B2 (en) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | In-cylinder injection type internal combustion engine control device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3755308B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002036867A (en) * | 2000-07-31 | 2002-02-06 | Zexel Valeo Climate Control Corp | Air conditioning controller |
JP5093511B2 (en) * | 2008-12-08 | 2012-12-12 | 三菱自動車工業株式会社 | Control device for internal combustion engine |
-
1998
- 1998-09-09 JP JP25474298A patent/JP3755308B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000087787A (en) | 2000-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3175535B2 (en) | Idle speed control device for internal combustion engine | |
JP3768296B2 (en) | In-cylinder injection type spark ignition internal combustion engine control device | |
EP0984147A2 (en) | Startup control apparatus of internal combustion engine | |
JP2001041081A (en) | Fuel injection control device for fuel injection spark ignition internal combustion engine | |
KR19980064111A (en) | Control device of cylinder-type internal combustion engine | |
JP3186598B2 (en) | Control device for internal combustion engine | |
JP2004316544A (en) | Fuel cut control device for compression ignition type internal combustion engine | |
JP3731025B2 (en) | Air quantity control device for internal combustion engine | |
US5870992A (en) | Combustion control device for internal combustion engine | |
US5832893A (en) | Control system for internal combustion engine | |
JP3755308B2 (en) | In-cylinder injection type internal combustion engine control device | |
JP3757998B2 (en) | In-cylinder injection type internal combustion engine control device | |
JP4020582B2 (en) | Control device for internal combustion engine | |
JP4208994B2 (en) | Internal combustion engine | |
JP3218992B2 (en) | In-cylinder injection internal combustion engine | |
JP3763206B2 (en) | Internal combustion engine | |
JP3233031B2 (en) | In-cylinder injection spark ignition internal combustion engine | |
JP3603597B2 (en) | Internal combustion engine | |
JP3269350B2 (en) | In-cylinder spark ignition internal combustion engine | |
JPH1054273A (en) | Internal combustion engine controller | |
JP3289653B2 (en) | Control device for internal combustion engine | |
JP3298244B2 (en) | Control device for internal combustion engine equipped with exhaust gas recirculation device | |
JPH0979081A (en) | Cylinder injection type spark ignition internal combustion engine | |
JPH11343906A (en) | Internal combustion engine | |
JPH08312403A (en) | Fuel injection control device for spark ignition internal combustion engine of cylinder injection type |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050207 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051212 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090106 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100106 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100106 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110106 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120106 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120106 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130106 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140106 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |