JP3753861B2 - 機器の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼装置等の機器の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃焼装置等の機器では、一般に、製品の生産工場等において、製品の出荷前に種々の検査や調整作業が行われている。
【0003】
例えば機器の動作制御を行うマイクロコンピュータ(以下、ここではマイコンという)を具備したものにあっては、機器の動作確認を行うために、シーケンサ等の外部コントローラとマイコンとの間で各種データの通信を行うことが一般的に行われている。
【0004】
また、例えばガスバーナに供給するガス量(バーナの燃焼量)を、通電量に比例した二次圧を生じる電磁比例弁を介してマイコンにより制御するガス燃焼装置にあっては、個々の電磁比例弁の製造精度あるいは特性上のばらつきの影響を補償するために、個々の燃焼装置について、電磁比例弁の二次圧(電磁比例弁からバーナに供給されるガスの圧力)をガス圧検出手段によって検出しつつ、その検出値が所定値と一致するように燃焼装置に備えた本体コントローラ(マイコンを有する電子ユニット)による電磁比例弁への通電量を調整し、その調整された通電量のデータ(より正確には該通電量を規定する本体コントローラの制御データ)を本体コントローラに備えたEEPROM等の不揮発性メモリに記憶保持させるようにしている(例えば特許第2639201号公報を参照)。
【0005】
尚、前記ガス圧(二次圧)の所定値は、バーナの最大燃焼量に対応する二次圧の最大値と、最小燃焼量に対応する二次圧の最小値とがあり、これらの両者について、上記のような通電量の調整が行われる。そして、これらの調整された通電量に係わる制御データを不揮発性メモリに記憶した本体コントローラは、燃焼装置の通常的な運転時には、記憶された制御データに基づいて電磁比例弁の通電制御を行う。
【0006】
ところで、前記特許第2639201号公報に開示されたものでは、前述のような調整を、本体コントローラとの間で通信を行う外部コントローラと前記ガス圧検出手段とを用いて次のように行っている。
【0007】
すなわち、燃焼装置の本体コントローラに外部コントローラを通信線を介して接続すると共に、電磁比例弁の二次圧検出口に外部コントローラに内蔵したガス圧検出手段をホースを介して接続する。そして、外部コントローラは、本体コントローラのマイコンに調整開始指令を与えて、該マイコンに電磁比例弁の通電量の調整処理を開始せしめると共に、ガス圧検出手段による二次圧の検出値をあらかじめ設定された所定値(二次圧の最大値あるいは最小値)と逐次比較し、その比較結果を示すデータを本体コントローラのマイコンに通信する。このとき、本体コントローラのマイコンは、外部コントローラから二次圧の検出値と所定値とが一致したことを示すデータを受けるまでは、電磁比例弁の通電量を徐々に増加あるいは減少させる。そして、上記検出値と所定値とが一致したことを示すデータを受けたときに、その時の通電量を規定する制御データをEEPROMに記憶保持させる。また、本体コントローラのマイコンは、最終的にEEPROMに制御データを記憶保持させた後、調整処理が終了した旨のデータを外部コントローラに通信する。
【0008】
このようなシステムによれば、個々の燃焼装置について電磁比例弁の通電量を調整するための作業の自動化を図ることができる。
【0009】
しかるに、同号公報に開示されている技術では、外部コントローラにおいて二次圧の検出値と所定値とを比較し、その比較結果を示すデータを外部コントローラから本体コントローラのマイコンに通信するようにしているため、該マイコンは、電磁比例弁の通電量を変化させてから、それによる二次圧の検出値と所定値との比較結果を示すデータを外部コントローラから受け取るまでに時間がかかるものとなっていた。このため、本体コントローラのマイコンは、電磁比例弁の通電量を変化させる都度、その結果を示すデータが外部コントローラから与えられるまで待機しなければならず、この結果、通電量の調整処理に時間がかかるものとなっていた。
【0010】
そこで、本願発明者等は、次のようなシステムを試みている。
【0011】
すなわち、燃焼装置の本体コントローラに、これとの間で通信を行う外部コントローラを接続する接続部を設けると共に、電磁比例弁の二次圧を検出するガス圧検出手段を接続してその検出出力を本体コントローラのマイコンに入力するための接続部とを設ける。
【0012】
この場合、外部コントローラを接続する接続部は、外部コントローラから出力される通信データを前記マイコンの通信データ入力ポートに付与する入力端子と、該マイコンの通信データ出力ポートから出力される通信データを該外部コントローラに付与する出力端子と、該外部コントローラをマイコンの接地電位と同電位に接地する接地端子とにより構成される。
【0013】
また、ガス圧検出手段を接続する接続部は、ガス圧検出手段から出力される検出データを前記マイコンの検出データ入力ポートに付与する入力端子と、該検出手段をマイコンの接地電位と同電位に接地する接地端子とにより構成される。
【0014】
そして、燃焼装置の電磁比例弁の通電量を調整するに際しては、前記各接続部に外部コントローラ及びガス圧検出手段を接続した状態で、外部コントローラから本体コントローラのマイコンに調整開始指令を与える。このとき、マイコンは、ガス圧検出手段から与えられる二次圧の検出値とあらかじめマイコンのROM等に記憶保持した所定値(二次圧の最大値、最小値)を比較しつつ、それらを一致させるように電磁比例弁の通電量を調整し、最終的にそれらが一致した時の通電量を規定する制御データを本体コントローラのEEPROMに記憶保持させる。
【0015】
このようなシステムによれば、二次圧の検出値と所定値との比較と、それに応じた電磁比例弁の通電量の調整とをマイコンのソフトウェア上の内部処理で行うことができるため、それらの処理を迅速に行うことができる。
【0016】
しかるに、かかるシステムでは、本体コントローラに、外部コントローラを接続する接続部とガス圧検出手段を接続する接続部とを設けるため、それらの両接続部の設置スペースが本体コントローラに必要となり、これが本体コントローラの小型化の妨げとなっていた。また、特に、ガス圧検出手段の接続部は、前述のような調整作業用として専用化してしまうため、本体コントローラの製造コスト、ひいては燃焼装置の製造コストを低減させる妨げとなるものであった。
【0017】
尚、このような不都合は、燃焼装置に限らず、マイコンとの通信を行う外部コントローラを接続する接続部と、このマイコンが所定の処理を行う際に使用するなんらかの物理量(温度、圧力、電圧、電流、速度、距離等)を検出する検出手段を接続する接続部とを本体コントローラに備えた機器については、同様に生じる不都合である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる背景に鑑み、機器の動作制御を行うマイクロコンピュータを有する本体コントローラに設ける接続部を削減し、該本体コントローラの小型化やコスト低減を図ることができる機器の制御装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の機器の制御装置はかかる目的を達成するために、機器の動作制御を行うマイクロコンピュータを有する本体コントローラと、前記マイクロコンピュータとデータ通信を行う外部コントローラを接続可能とする前記本体コントローラに設けられた第1接続部と、前記マイクロコンピュータが所定の処理を行う際に使用する物理量を検出する検出手段を接続可能とする前記本体コントローラに設けられた第2接続部とを備え、前記外部コントローラを接続する前記第1接続部は、該外部コントローラから出力される通信データを前記マイクロコンピュータの通信データ入力ポートに付与する入力端子と、該マイクロコンピュータの通信データ出力ポートから出力される通信データを該外部コントローラに付与する出力端子と、該外部コントローラをマイクロコンピュータの接地電位と同電位に接地する接地端子とから成り、前記検出手段を接続する前記第2接続部は、該検出手段から出力される検出データを前記マイクロコンピュータの検出データ入力ポートに付与する入力端子と、該検出手段をマイクロコンピュータの接地電位と同電位に接地する接地端子とから成る機器の制御装置において、前記第1接続部の前記出力端子が、前記マイクロコンピュータの通信データ出力ポートに抵抗を介して接続されると共に該抵抗よりも該出力端子側の箇所から前記マイクロコンピュータの検出データ入力ポートに接続され、前記第1接続部の出力端子及び接地端子をそれぞれ前記第2接続部の入力端子及び接地端子として用いて該第2接続部が前記第1接続部の出力端子及び接地端子により構成され、前記マイクロコンピュータは、前記所定の処理を行うために前記第1接続部の出力端子及び接地端子に接続した前記検出手段の検出データを把握する際、前記通信データ出力ポートの出力レベルを高低2値レベルのうちの低レベルに保持する手段を有することを特徴とする。
【0020】
かかる本発明によれば、前記マイクロコンピュータと通信を行う外部コントローラは前記第1接続部に接続され、このとき、外部コントローラからマイクロコンピュータへの通信データは、第1接続部の入力端子を介してマイクロコンピュータの通信データ入力ポートに付与される。同様に、マイクロコンピュータから外部コントローラへの通信データは、マイクロコンピュータの通信データ出力ポートから第1接続部の出力端子を介して外部コントローラに与えられる。尚、これらの通信データは、第1接続部の接地端子を介して同電位とされるマイクロコンピュータ及び外部コントローラの接地レベルを基準としたレベルの信号により表されるデータである。
【0021】
一方、マイクロコンピュータが所定の処理を行う際に使用する物理量を検出する前記検出手段は、第1接続部の出力端子及び接地端子を用いて構成された前記第2接続部に接続され、換言すれば、第1接続部の出力端子及び接地端子を外部コントローラとの共用端子としてこれらの端子に接続される。従って、本発明では、検出手段を接続する第2接続部は外部コントローラを接続する第1接続部に包含され、該検出手段に専用の接続部は無い。
【0022】
この場合、検出手段が出力する検出データ(第1接続部の接地端子による接地レベルを基準としたレベルの信号)は、第1接続部の出力端子(=第2接続部の入力端子)からマイクロコンピュータの検出データ入力ポートに入力される他、前記抵抗を介してマイクロコンピュータの通信データ出力ポートに付与されるものの、この出力ポートはマイクロコンピュータが通信データを出力するポートであるので、該出力ポートへの検出データの付与によってマイクロコンピュータが予期しない動作をしてしまうようなことはない。
【0023】
また、マイクロコンピュータは、検出データ入力ポートに入力される検出手段の検出データを把握する(取り込む)際には、通信データ出力ポートを低レベル(接地レベル)に保持する(通信データの出力を行わない)ため、検出データ入力ポートに通信データが付与されてしまうようなことはない。しかも、第1接続部の出力端子とマイクロコンピュータの通信データ出力ポートとの間には前記抵抗が介在し、この抵抗よりも出力端子側の箇所から検出手段の検出データをマイクロコンピュータの検出データ入力ポートに入力するようにしているため、通信データ出力ポートを低レベルとしても、支障なく検出データをマイクロコンピュータの検出データ入力ポートに入力することができる。従って、マイクロコンピュータは支障なく検出手段から出力され検出データを把握することができ、その検出データを使用して前記所定の処理を支障なく行うことができる。
【0024】
このように本発明によれば、外部コントローラを接続する第1接続部の一部を検出手段を接続する接続部として兼用しつつ、マイクロコンピュータと外部コントローラとの通信と、検出手段からマイクロコンピュータへの物理量の検出データの入力とを支障なく行うことができる。
【0025】
この結果、マイクロコンピュータを有する本体コントローラに設ける接続部を削減することができることとなり、ひいては、本体コントローラの小型化やコスト低減を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1を参照して説明する。図1は本実施形態の機器の制御装置の要部のシステム構成図である。
【0027】
図1を参照して、本実施形態の機器の制御装置は、燃焼装置1(より詳しくは例えばガス温風暖房機)の制御装置であり、燃焼装置1は、バーナ2へのガス供給路3に介装された電磁比例弁4と、燃焼装置1の運転制御等を担う本体コントローラ5とを具備している。
【0028】
尚、燃焼装置1は、これらの構成の他、バーナ2に燃焼用空気を供給する送風ファンや、ガス供給路3を開閉する電磁弁等も具備しているが、これらについては図示及び説明を省略する。
【0029】
電磁比例弁4は、その下流側でバーナ2に流れるガスの圧力、すなわち二次圧を該電磁比例弁4の通電量(通電電流値)に比例した大きさの圧力に制御するものである。尚、バーナ2へのガス供給量やバーナ2の燃焼量は、電磁比例弁4が生成する二次圧の大きさによって規定され、該二次圧に比例したものとなる。
【0030】
また、この電磁比例弁4には、後述の検査・調整作業に際して、電磁比例弁4が生成する二次圧を検出するガス圧計6(ガス圧検出手段)をホース等の導通管7を介して着脱自在に接続する接続部8が設けられており、電磁比例弁4が生成する二次圧を、その接続部8から導通管7を介してガス圧計6に付与し得るようにしている。尚、接続部8は、通常時は、ネジ等の部材により閉塞される。
【0031】
本体コントローラ5は、図示しないCPU、RAM、ROM等から構成されたマイクロコンピュータ9(以下、マイコン9という)と、このマイコン9からの指令に従って電磁比例弁4に通電する比例弁駆動回路10と、マイコン9による電磁比例弁4の通電制御に必要な制御データを記憶保持するEEPROM11(不揮発性の記憶手段)とを具備している。尚、電磁比例弁4の通電に際して、マイコン9から比例弁駆動回路10に与える指令は、電磁比例弁4の通電電流の指令値(より正確には、該指令値を表すパルス信号)である。そして、比例弁駆動回路10は、定電流回路を用いて構成されており、マイコン9から与えられた指令値の電流を電磁比例弁4に通電するようにしている。
【0032】
また、本体コントローラ5には、後述の検査・調整作業に際して、マイコン9との通信を行う外部コントローラ12と前記ガス圧計6とを接続(電気的な接続)する接続部13が備えられている。尚、外部コントローラ9は、マイクロコンピュータ等を用いて構成された電子回路ユニットである。
【0033】
この接続部13は、本発明の構成に対応させると第1接続部及び第2接続部に相当するものであり、マイコン9の通信データ出力ポートCout 及び通信データ入力ポートCinにそれぞれ抵抗14,15を介して接続された第1端子16及び第2端子17と、本体コントローラ5内でマイコン9の接地レベル(マイコン9の接地ポートGのレベル)と同電位に接地された第3端子18とにより構成されている。尚、本発明の構成に対応させると、第1端子16は第1接続部の出力端子及び第2接続部の入力端子に相当し、第2端子17は第1接続部の入力端子に相当するものである。また、第3端子18は第1接続部及び第2接続部の接地端子に相当するのである。
【0034】
この場合、第1端子16は、本体コントローラ5内で、上記の如く通信データ出力ポートCout に接続されている他、前記抵抗14よりも第1端子16側の箇所(第1端子16と同電位の箇所)から、抵抗19及びコンデンサ20,21により構成されたノイズ成分除去用のフィルタ22と、抵抗23とを順に介してマイコン9の検出データ入力ポートADin(アナログ信号の検出データをA/D変換して取り込むポート)に接続されている。
【0035】
そして、検査・調整作業に際しては、外部コントローラ12から導出された接地線24とガス圧計6から導出された接地線25とが接続部13の第3端子18に接続され、マイコン9の通信データ出力ポートCout から出力される通信データ(高低2値レベルのデジタルデータ)を外部コントローラ12に入力するための通信線26とガス圧計6によるガス圧の検出データ(アナログ信号)をマイコン9の検出データ入力ポートADinに入力するための信号線27とが接続部13の第1端子16に接続されるようになっている。さらに、外部コントローラ12から出力される通信データ(高低2値レベルのデジタルデータ)をマイコン9の通信データ入力ポートCinに入力するための通信線28が接続部13の第2端子17に接続されるようになっている。
【0036】
尚、接続部13の各端子16〜18と、上記の各線24〜28との接続は、図示しないコネクタを介して行われる。
【0037】
また、マイコン9の通信データ出力ポートCout は、このポートから出力される通信データの高レベル側の電圧を規定する電源Vにプルアップ抵抗29を介して接続され、同様にマイコン9の通信データ入力ポートCinは、プルアップ抵抗30を介して電源V側に接続されている。
【0038】
次に、本実施形態の燃焼装置1の動作を説明する。
【0039】
本実施形態の燃焼装置1では、その生産工場等において、個々の燃焼装置1について次のような検査・調整作業が行われる。
【0040】
すなわち、外部コントローラ12の前記通信線26,28及び接地線24とガス圧計6の信号線27及び接地線25が前述の如く、本体コントローラ5の接続部13の所要の端子16〜18に図示しないコネクタを介して接続される。さらに、電磁比例弁4がその通電時に生成する二次圧を検出するために、ガス圧計6の導通管7が電磁比例弁4の接続部8に接続される。また、ガス供給路3には電磁比例弁4の上流側からガスが供給される。尚、前記接地線24,25を第3端子17に接続することで、マイコン9、外部コントローラ12、及びガス圧計6の接地レベルは相互に同電位とされる。
【0041】
このような状態で、外部コントローラ12は、まず、電磁比例弁4の通電量の調整を開始すべき旨の指令データを前記通信線28及び第2端子17を介してマイコン9の通信データ入力ポートCinに送信する。
【0042】
この指令データを通信データ入力ポートCinで受信したマイコン9は、通信データ出力ポートCout のレベルを低レベル(接地レベル)に保持して外部コントローラ12への通信を行わない状態とする。このとき、ガス圧計6が信号線27を介して第1端子16に出力する電磁比例弁4の二次圧の検出データ(該二次圧に応じたレベルのアナログ信号)は、本体コントローラ5内で前記抵抗14の両端間の電圧信号として現れ、それが、フィルタ19を介してノイズ成分を除去された後に、マイコン9の検出データ入力ポートADinに入力される。そして、マイコン9は、通信データ出力ポートCout のレベルを低レベルに保持したまま、ガス圧計6から出力された電磁比例弁4の二次圧の検出データを、逐次A/D変換して取り込み、該検出データにより表される二次圧の検出値を把握する。
【0043】
尚、このとき、ガス圧計6が出力する検出データは、通信線26を介して外部コントローラ12にも入力されることとなるが、本実施形態では、マイコン9が通信データ出力ポートCout から外部コントローラ12に出力する通信データの高レベル側の電圧は、ガス圧計6が出力する検出データの信号レベルよりも十分高いものとされており、このため、外部コントローラ12がガス圧計6が出力する検出データを誤って、マイコン9から出力された通信データと認識してしまうことはない。
【0044】
マイコン9は、上記のようにガス圧計6が出力する検出データから電磁比例弁4の二次圧の検出値を把握しつつ、その検出値をあらかじめ図示しないROMあるいはEEPROM11に記憶保持されている所定値と比較し、それが一致するように比例弁駆動回路10に与える電流指令値(これは比例弁駆動回路10が電磁比例弁4に実際に通電する電流値となる)を調整する。具体的には、二次圧の検出値が、所定値よりも小さい場合には、比例弁駆動回路10に与える電流指令値を徐々に増加させて、その電流指令値の通電電流により電磁比例弁4が生成する二次圧を増加させていく。逆に、二次圧の検出値が、所定値よりも大きい場合には、比例弁駆動回路10に与える電流指令値を徐々に減少させて、その電流指令値の通電電流により電磁比例弁4が生成する二次圧を減少させていく。
【0045】
このような電流指令値の調整により、二次圧の検出値と上記所定値とが一致したとき、その時の電磁比例弁4の通電量(通電電流値)、すなわち、電磁比例弁4が実際に生成する二次圧が上記所定値となる電磁比例弁4の通電量を規定する制御データ(例えば二次圧の検出値と上記所定値とが一致した時の電流指令値そのもののデータ、あるいは、該電流指令値のあらかじめ定められた標準値からの偏差データ等)をEEPROM11に記憶保持させる。
【0046】
この場合、本実施形態では、マイコン9が二次圧の検出値と比較する前記所定値は、燃焼装置1の機種等によってあらかじめ定められたバーナ2の最大燃焼量に対応する電磁比例弁4の二次圧の最大値と、バーナ2の最小燃焼量に対応する電磁比例弁4の二次圧の最小値とがあり、マイコン9が行う前述のような電流指令値の調整及びその調整結果に基づく制御データのEEPROM11への記憶保持の処理は、二次圧の最大値及び最小値のそれぞれについて順番に行われる。
【0047】
尚、このようにしてEEPROM11に記憶保持される制御データは、燃焼装置1の通常的な運転(暖房運転)に際して、マイコン9がバーナ2の燃焼量を制御するために使用するデータである。
【0048】
以上のようにして、マイコン9が比例弁駆動回路10への電流指令値の調整及びその調整結果に基づく制御データのEEPROM11への記憶保持の処理を、二次圧の最大値及び最小値の両者について完了すると、該マイコン9は、検出データ入力ポートADinに入力される二次圧の検出データの取り込みを終了すると共に通信データ出力ポートCout の低レベルへの保持を解除し、上記の調整処理が完了した旨を表す通信データを通信データ出力ポートCout から第1端子16及び通信線26を介して外部コントローラ12に送信する。
【0049】
このとき、前述したようにマイコン9が通信データ出力ポートCout から出力する通信データのレベルはガス圧計6が出力する検出データのレベルよりも十分に高いので、外部コントローラ12は、上記の如くマイコン9が送信する通信データ(調整処理が完了した旨を表す通信データ)を正しく認識する。
【0050】
このようにして、マイコン9から前述の調整処理が完了した旨の通信データが外部コントローラ12に与えられた後には、該外部コントローラ12は、燃焼装置1の動作確認を行うために、マイコン9と通信を行いつつ該マイコン9に各種の制御処理を行わしめて、該マイコン9から各種データ(例えば図示しない送風ファンの回転数データや、バーナ2の炎を検出する熱電対の出力データ等)を取得し、それを適宜の表示器に表示させたりする。
【0051】
以上説明した如く、本実施形態の燃焼装置1の制御装置では、第1乃至第3端子16〜18から成る接続部13を、外部コントローラ12及びガス圧計6の両者を本体コントローラ5に接続するための接続部として共用しつつ、本体コントローラ5のマイコン9と外部コントローラ12との間の通信、並びに、ガス圧計6の検出データのマイコン9への入力(取り込み)を支障なく行うことができる。
【0052】
そして、接続部13を外部コントローラ12及びガス圧計6の両者で共用することで、それらを接続するために本体コントローラ5に設ける端子数が少なくなって、接続部13を小型なものとすることができ、ひいては本体コントローラ5の小型化を図ることができる。同時に、本体コントローラ5に設ける端子数が少なくなることから、該本体コントローラ5の製造コスト、ひいては燃焼装置1の製造コストを低減することができる。
【0053】
尚、本実施形態では、燃焼装置1の制御装置を例にとって説明したが、これに限らずガス給湯器等の燃焼装置についても本発明を適用することができることはもちろんであり、さらには、機器の調整や検査等に際して、マイコンとの通信を行う外部コントローラを接続する接続部と、このマイコンが所定の処理を行う際に使用するなんらかの物理量を検出する検出手段を接続する接続部とを本体コントローラに備える各種の機器について本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の機器の制御装置の一実施形態である燃焼装置の制御装置の要部のシステム構成図。
【符号の説明】
1…燃焼装置(機器)、5…本体コントローラ、6…ガス圧計(検出手段)、9…マイクロコンピュータ、12…外部コントローラ、13…接続部(第1接続部、第2接続部)、14…抵抗、16〜18…端子。
Claims (1)
- 機器の動作制御を行うマイクロコンピュータを有する本体コントローラと、
前記マイクロコンピュータとデータ通信を行う外部コントローラを接続可能とする前記本体コントローラに設けられた第1接続部と、
前記マイクロコンピュータが所定の処理を行う際に使用する物理量を検出する検出手段を接続可能とする前記本体コントローラに設けられた第2接続部とを備え、
前記外部コントローラを接続する前記第1接続部は、該外部コントローラから出力される通信データを前記マイクロコンピュータの通信データ入力ポートに付与する入力端子と、該マイクロコンピュータの通信データ出力ポートから出力される通信データを該外部コントローラに付与する出力端子と、該外部コントローラをマイクロコンピュータの接地電位と同電位に接地する接地端子とから成り、
前記検出手段を接続する前記第2接続部は、該検出手段から出力される検出データを前記マイクロコンピュータの検出データ入力ポートに付与する入力端子と、該検出手段をマイクロコンピュータの接地電位と同電位に接地する接地端子とから成る機器の制御装置において、
前記第1接続部の前記出力端子が、前記マイクロコンピュータの通信データ出力ポートに抵抗を介して接続されると共に該抵抗よりも該出力端子側の箇所から前記マイクロコンピュータの検出データ入力ポートに接続され、
前記第1接続部の出力端子及び接地端子をそれぞれ前記第2接続部の入力端子及び接地端子として用いて該第2接続部が前記第1接続部の出力端子及び接地端子により構成され、
前記マイクロコンピュータは、前記所定の処理を行うために前記第1接続部の出力端子及び接地端子に接続した前記検出手段の検出データを把握する際、前記通信データ出力ポートの出力レベルを高低2値レベルのうちの低レベルに保持する手段を有することを特徴とする機器の制御装置。
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