JP3752971B2 - 車両用自動運転装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャーシダイナモメータ上の車両を自動運転する装置、特にアクセルペダルとブレーキペダルを操作する車両用自動運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から車両用走行性能試験のために、シャーシダイナモメータ上で車両の自動運転を行う自動運転装置が用いられている。
【0003】
所定の指令車速Vrに応じて車両を自動運転するためには、アクセルペダルおよびブレーキペダルを適宜操作する必要があり、種々のアクセルおよびブレーキの制御技術が提案されている。
【0004】
例えば、指令車速Vrの変化速度である指令加速度arと、シャーシダイナモメータにおける車両の実際の速度(以下、「実車速」という)Viの変化速度である実加速度aiを比較し、指令加速度arが実加速度aiよりも大きいか否かに応じてブレーキペダルとアクセルペダルのうちのどちらかを操作するかを判断する技術(特開平7−2609141号)が知られている。さらに、要求動力とエンジン摩擦動力に基づいて、アクセルペダルを踏み込むことによって加速するように制御するか、ブレーキペダルを踏み込むことによって減速するように制御するか、またはエンジンブレーキによって減速するように制御するかを選択する技術が知られている。
【0005】
かかる制御で問題となることに、エンジンの暖機の進行具合によって、エンジンの特性が変化する点がある。従来、エンジン暖機中のエンジン出力増加分を経過時間に基づいて補正する技術(特許2611475号)、暖機中に増加する動力分を考慮した補正をする技術(特許2751692号)、エンジン油温などによりエンジンの出力トルク比や自動変速機のトルク伝達変化を推測する技術(特許2751655号)等が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来技術は、フュエルカットシステム(燃料遮断装置)が装備されているエンジンを備えた車両を自動運転する場合を想定しておらず、特にフュエルカットの有無によるエンジン摩擦動力への影響を考慮していない。したがって、減速中に突然フュエルカットされてエンジンブレーキが急増した場合、アクセルやフットブレーキのストローク(アクセルペダルやフットブレーキの操作量)の指令を正確に行うことが困難となるおそれがある。このため、指令車速への追従性(モード追従性)が悪くなったり、アクセルペダルの操作とフットブレーキの操作を相互に繰り返すといった発振(ハンチング現象)が生じたりする場合が生じるおそれがある。
【0007】
また、上述した暖機の進行具合における影響を補正する点についても、エンジン摩擦動力の変化に起因してエンジン暖機完了前における加速の際にモード追従性が悪くなったり、逆に、エンジン暖機完了時に制御系の感度を合わせると暖機完了後に発振を生じたりする場合がある。この問題は、暖機前のエンジン低回転側では、始動時燃料増量の処理によってエンジン出力が増加するものの、高回転側ではエンジン摩擦動力が増大するといった特性が考慮されていないために生じる。
【0008】
また、エンジン暖機中のエンジン出力増加分を「経過時間」に基づいて補正する技術においては、同じ経過時間でも指令モード(11モードやLA−4モードなど)によってエンジンの暖機の進行具合が異なるため、各指令モード毎に補正と経過時間との関係を調整し直す必要があり作業負担が大きいといった問題もある。
【0009】
したがって、本発明は、以上の問題点を解決するものであり、本発明の目的は、フュエルカットの有無を考慮したアクセルストロークおよびブレーキストロークの制御を行うことができる車両用自動運転装置を提供することである。
【0010】
また、本発明の他の目的は、暖機状態に応じたエンジン摩擦動力の変化に起因するモード追従性の劣化を防止しつつ、暖機完了後の運転時の発振についても防止できる車両用自動運転装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、以下のように構成される。
【0012】
(1)エンジン摩擦動力とエンジン回転数との関係を示す特性であるエンジン摩擦動力特性に応じてアクセルペダルおよびブレーキペダルの制御を行う車両用自動運転装置であって、前記制御に用いられるエンジン摩擦動力特性を車両のエンジンに関する外部付加要因に基づいて補正する補正手段を有することを特徴とする車両用自動運転装置。
【0013】
(2)前記外部付加要因は、エンジンへの燃料供給を遮断するフュエルカットの有無であり、前記補正手段は、フュエルカットがされている場合とされていない場合の双方のエンジン摩擦動力特性のデータを記憶する記憶手段と、フュエルカットがされているか否かを判断するフュエルカット判断手段と、前記フュエルカット判断手段による判断結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記エンジン摩擦動力特性データを利用して、制御に用いられるエンジン摩擦動力特性を補正するフュエルカット補正手段と、を含むことを特徴とする上記(1)に記載の車両用自動運転装置。
【0014】
(3)前記フュエルカット判断手段は、エンジンの排気ガスの成分濃度に基づいて判断することを特徴とする上記(2)に記載の車両用自動運転装置。
【0015】
(4)前記フュエルカット判断手段は、エンジンに装着された燃料供給量制御部材の駆動信号を検出することによって判断することを特徴とする上記(2)に記載の車両用自動運転装置。
【0016】
(5)前記フュエルカット判断手段は、エンジンへの燃料流量を検出すること(6)前記フュエルカット判断手段は、車両の指令車速と実車速との差である車速偏差と、前記指令車速の変化速度である指令加速度と前記実車速の変化速度である実加速度との差である加速度偏差と、に基づいて判断することを特徴とする上記(2)に記載の車両用自動運転装置。
【0017】
(7)前記外部付加要因は、エンジンの暖機状態であり、前記補正手段は、エンジンの暖機前と暖機後の双方のエンジン摩擦動力特性データを記憶する記憶手段と、暖機状態を判断する暖機判断手段と、前記暖機判断手段による判断結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記エンジン摩擦動力特性データを利用して、制御に用いるエンジン摩擦動力を補正する暖機補正手段と、を含むことを特徴とする上記(1)に記載の車両用自動運転装置。
【0018】
(8)前記暖機判断手段は、計測された燃料流量をエンジン始動時から積算して得られる燃料消費量に基づいて判断すること特徴とする上記(7)に記載の車両用自動運転装置。
【0019】
(9)前記燃料流量は、エンジンに装着された供給量制御部材の駆動時間とエンジン回転数とから算出されることを特徴とする上記(8)に記載の車両用自動運転装置。
【0020】
(10)前記暖機判断手段は、要求動力とエンジン摩擦動力との和をエンジン始動時から積算して得られる総エンジン仕事に基づいて判断することを特徴とする上記(7)に記載の車両用自動運転装置。
【0021】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、制御に用いられるエンジン摩擦動力特性、すなわち、エンジン摩擦動力(エンジン摩擦馬力)とエンジン回転数との関係を示す特性を車両のエンジンに関する外部付加要因に基づいて補正するので、外部付加要因によってエンジン摩擦動力特性が変化することによる影響を軽減できる。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、フュエルカット判断手段による判断結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記エンジン摩擦動力特性データを利用して、制御に用いられるエンジン摩擦動力特性を補正するので、フュエルカット時のエンジンブレーキの増大を考慮したアクセルおよびブレーキの操作判断や、ストロークの制御を達成することができる。したがって、モード追従性が劣化したり、アクセルペダルの操作とフットブレーキの操作を相互に繰り返すといったハンチング現象を防止できる。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、エンジンの排気ガスの成分濃度に基づいてフュエルカット判断を行うため、フュエルカットの有無を正確に判断することができる。さらに、試験車両の走行試験と平行して排気ガス成分試験を行う場合などにおいては、排気ガス試験設備をそのまま兼用して、フュエルカットの有無を判断を行うことができるので、車両用自動運転装置自体の構成を簡略化できる。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、エンジンに装着された燃料供給量制御部材の駆動信号を検出することによってフュエルカット判断を行うため、フュエルカットの有無を正確に判断することができる。また、試験車両自体が出力する燃料供給量制御部材の駆動信号をそのまま利用するため、試験車両を自動運転装置にセットする際の作業負担が軽減できる。
【0025】
請求項5に記載の発明によれば、エンジンへの燃料流量を検出することによってフュエルカット判断を行うため、フュエルカットの有無を正確に判断することができる。
【0026】
請求項6に記載の発明によれば、車両の指令車速と実車速との差である車速偏差と、前記指令車速の変化速度である指令加速度と前記実車速の変化速度である実加速度との差である加速度偏差とに基づいてフュエルカット判断を行うため、フュエルカット判断に使用する新たなセンサを付加したり、外部信号を入力する必要がなく、構成を簡略化し安価にフュエルカット判断を行うことができる。また、試験車両に新たなセンサ類を取り付ける必要がないので、試験車両を自動運転装置にセットする際の作業負担の増加を防止することができる。
【0027】
請求項7に記載の発明によれば、暖機判断手段による判断結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記エンジン摩擦動力特性データを利用して、制御に用いるエンジン摩擦動力を補正するので、エンジン暖機状態に適したエンジン摩擦動力を制御に用いることができ、アクセルおよびブレーキの操作判断や、ストロークの制御を達成することができる。したがって、エンジン摩擦動力の変化に起因してエンジン暖機完了前における加速の際にモード追従性が悪くなったり、逆に、エンジン暖機完了時に制御系の感度を合わせると暖機完了後に発振を生じたりすることを防止することができる。
【0028】
請求項8に記載の発明によれば、計測された燃料流量をエンジン始動時から積算して得られる燃料消費量に基づいて暖機状態の判断をするので、エンジン負荷状況に応じたエンジン摩擦動力の補正を行うことが可能になる。したがって、単にエンジン始動時からの経過時間に基づいて暖機状態を判断する場合と異なり、各指令モード毎に補正と経過時間との関係を調整し直す必要がなく、作業負担が軽減される。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、燃料流量は、エンジンに装着された供給量制御部材の駆動時間とエンジン回転数とから算出されるので、試験車両自体が出力する燃料供給量制御部材の駆動信号を利用して、燃料流量を算出し、さら燃料消費量に基づいて暖機状態の判断をすることができる。
【0030】
請求項10に記載の発明によれば、要求動力とエンジン摩擦動力との和をエンジン始動時から積算して得られる総エンジン仕事に基づいて判断するので、エンジン負荷状況に応じたエンジン摩擦動力の補正が可能となる。さらに、暖機状態判断に使用する新たなセンサを付加したり、外部信号を入力する必要がなく、構成を簡略化し安価に暖機状態を判断することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>
第1の実施形態の車両用自動運転装置は、エンジンに影響を与える外部付加要因に帰因するエンジン摩擦動力の変化を考慮して、アクセルペダルおよびブレーキペダルの操作判断、および制御を行うものである。特に、第1の実施形態においては、エンジンを始動しておらず、かつ、暖機が全く進行していないエンジンが冷めた状態(以下「冷間時」という)と暖機後の状態とにおけるエンジン摩擦動力の違いを考慮した制御処理を例にとって説明する。
【0032】
図1は、本実施形態の車両用自動運転装置の概略構成を説明するためのブロック図である。
【0033】
自動運転装置100は、アクセル制御アクチュエータ40によって車両20のアクセルペダルを操作し、ブレーキ制御アクチュエータ50によって車両50のブレーキペダルを操作する。これによって車両20は、シャーシダイナモメータ上で自動運転される。
【0034】
車速検出手段102は、車両20またはシャーシダイナモメータ30に取り付けられた車速検出センサ104によって出力された信号に基づいて、車両20の実車速を検出する。例えば、タコジェネレータの電圧入力やまたはパルスジェネレータによるパルス入力から実車速Viを検出することが可能である。
【0035】
エンジン回転数検出手段106は、車両20に取り付けられたエンジン回転数検出センサ108によって出力された信号に基づいて、エンジン回転数Neを検出する。例えば、車両20のエンジンの点火信号パルス信号に基づいて、車両20のエンジン回転数Neを検出することができる。
【0036】
慣性重量入力手段110は、車両20の慣性重量Wを入力するものである。重量計などを用いて計量することによって車両20の慣性重量を入力するように構成してもよく、または、車両の種類毎の重量のデータを慣性重量入力手段110に予め記憶しておき、図示していないキーボードやポインティングデバイスなどを用いて、オペレータが車両の種類を特定することによって、慣性重量Wを設定するように構成することもできる。
【0037】
指令車速データ記憶手段112は、経過時間tと指令車速Vrとの関係を示すテーブルを予め記憶している。自動運転装置100は、この指令車速Vrで車両を自動運転するように制御する。
【0038】
学習データ記憶手段114は、エンジン出力トルク特性、走行抵抗動力特性、、エンジン摩擦動力特性、およびブレーキ制動力特性を記憶している。
【0039】
ここで、エンジン出力トルク特性とは、車両20のエンジンのエンジン出力トルクとアクセルストローク(アクセルペダルの操作量)との関係を示す特性である。
【0040】
走行抵抗動力特性とは、走行抵抗動力と車速との関係を示す特性であり、駆動力吸収側の特性を表している。ここで、走行抵抗動力(走行抵抗馬力)とは、一定の速度で車両が走行するのに必要な動力であり、ころがり抵抗動力、風損抵抗動力などを含む。
【0041】
エンジン摩擦動力特性とは、エンジン摩擦動力(エンジン摩擦馬力)とエンジン回転数との関係を示す特性であり、エンジン摩擦動力とは、エンジンの吸入・排出のポンプ仕事、各部の摺動や回転の摩擦などの抵抗に打ち勝ってエンジンを駆動するために消費される動力である。本発明の自動運転装置は、後述するように、フュエルカットの有無や暖機状態などの外部付加要因に応じた複数のエンジン摩擦動力特性を記憶しておくことが可能である。なお、この場合、各外部付加要因に応じて個別にエンジン摩擦動力特性を記憶しておいてもよく、所定のエンジン動力摩擦特性と外部付加要因に応じた当該特性の変化の具合を示す計算式とを記憶しておくこともできる。
【0042】
ブレーキ制動力特性とは、制動力とブレーキストローク(ブレーキペダルの操作量)との関係を示す特性である。
【0043】
要求動力演算手段116は、指令車速Vrおよび指令加速度αrで車両20が走行するために要求される要求動力Prを計算するものである。なお、要求動力Prは、慣性重量入力手段110によって入力された車両20の慣性重量(車両相当慣性重量)と、指令車速データ記憶手段112に記憶されている指令車速データと、学習データ記憶手段に記憶されている走行抵抗動力特性とに基づいて、計算される。
【0044】
外部要因判断手段117は、車両20のエンジンのフュエルカットの有無、暖機状態、自動車用空気調和装置の使用の有無、または、ライトの点燈の有無といったようなエンジン摩擦動力特性に影響をあたえる外部付加要因を検出するものである。
【0045】
エンジン摩擦動力補正手段118は、外部要因判断手段117によって検出された外部付加要因に応じて、エンジン回転数Neに対応したエンジン摩擦動力を算出し、出力するものである。このエンジン摩擦動力は、学習データ記憶手段114に記憶されているエンジン摩擦動力特性に基づいて算出される。したがって、エンジン摩擦動力補正手段118は、外部付加要因に応じて、制御に用いられるエンジン摩擦動力特性を補正するものといえる。
【0046】
アクセル・ブレーキ判断手段120は、要求動力演算手段116によって算出された要求動力と、エンジン摩擦動力補正手段118によって算出されたエンジン摩擦動力とを比較して、アクセルまたはブレーキのどちらを操作するかを判断するものある。
【0047】
アクセルストローク演算手段122は、アクセル・ブレーキ判断手段120による判断結果を受けて、アクセルストロークの指令値を計算し、アクセル制御アクチュエータ40に出力する。
【0048】
ブレーキストローク演算手段124は、アクセル・ブレーキ判断手段120による判断結果を受けて、ブレーキストロークの指令値を計算し、ブレーキ制御アクチュエータ50に出力する。
【0049】
アクセル制御アクチュエータ40は、アクセルストローク演算手段122からアクセルストローク指令値を受けて、この指令値に応じてアクセルペダルを操作する。一方、ブレーキ制御アクチュエータ50は、ブレーキストローク演算手段124からブレーキストローク指令値を受けて、この指令値に応じてブレーキペダルを操作する。このようにして、自動運転装置100は、アクセルペダルおよびブレーキペダルを操作することによって、シャーシダイナモメータ上の車両20を自動運転する。
【0050】
以上のように構成される自動運転装置100は、以下のような処理を行う。
【0051】
まず、ティーチングモードで車両を走行させることによって自動運転装置100における走行抵抗動力特性およびエンジン摩擦動力特性等を学習する手順について説明する。
【0052】
一般に、車速Vと加速度αで車両が走行するのに必要な動力は、次の(1)式で表される。
【0053】
P=K1μrWV+K2μc{ρ/(g×k)}AV3+K3{(W+We)/g}Vα…(1)式
K1,K2,K3,k:定数
P:動力
μr:タイヤのころがり抵抗係数
W:車両の慣性重量
V:車速
μc:空気抵抗係数
A:車両の全面投影面積[m2
ρ:空気密度[kg/m3
g:重力加速度[m/s2
We:回転部分の官製相当重量[kgf]
α:加速度[m/s2
この(1)式を用いて、走行抵抗動力特性およびエンジン摩擦動力特性を学習することができる。(1)式において、第1項はころがり抵抗動力、第2項は風損抵抗動力、第3項は加速抵抗動力と呼ばれる。ころがり抵抗動力と風損抵抗動力の合計が定常走行動力と呼ばれ、シャーシダイナモメータ上で車両を走行させる場合には、シャーシダイナモメータの動力吸収動力に等しい。
【0054】
動力吸収側の動力、すなわち、走行抵抗動力は、シャーシダイナモメータ30上で車両20を所定の車速まで上昇させた後、ギヤを「ニュートラル」にし、アクセル制御アクチュエータ40に指令するアクセルストロークを所定量小さくした場合の加速度(減速度)を測定し、この車速と加速度を(1)式で第3項のWe=0とした式に代入することによって求めることができる。
【0055】
以上の処理を各車速毎に行うことによって、走行抵抗動力特性を学習することができる。学習された走行抵抗動力特性データの一例を図2に示す。
【0056】
同様に、エンジン摩擦動力は次のように学習される。まず、シャーシダイナモメータ30上で車両20を所定の速度まで上昇させた後、アクセルストロークをアイドリング位置まで戻して所定のギヤ位置のまま放置し、そのときの減速度と車速とを(1)式の第3項のWe=0とした式に代入することによって減速動力を求める。この減速動力には、前記定常走行動力も含まれるため、減速動力から前記定常走行動力を差し引いくことによって、エンジン摩擦動力が算出される。
【0057】
以上の処理を各エンジン回転数毎に行うことによって、エンジン摩擦動力特性を学習することができる。
【0058】
ここで、本実施形態に対応する自動運転装置においては、フュエルカットの有無または暖機状態の有無によるエンジン摩擦動力特性の変化を考慮するために、学習段階においても、フュエルカットがある場合とない場合、暖機時と冷間時の各状態に対応して、各々のエンジン摩擦動力特性を学習し、記憶できるように構成される。学習されたエンジン摩擦動力特性のデータの一例を図3に示す。
【0059】
同様にエンジン出力トルク特性およびブレーキ制動力特性についてもティーチングモードにおいて車両を運転することによって学習することができるが、従来の技術と同様であるので、その説明は省略する。学習されたエンジン出力トルク特性およびブレーキ制動力特性を各々図4および図5に示す。
【0060】
次に、実際に走行抵抗動力特性およびエンジン摩擦動力特性のデータなどに基づいて車両を自動運転する場合の処理について説明する。なお、ここでは、外部付加要因として冷間時と暖機後とでエンジン摩擦動力特性が異なる点を考慮して処理を行う場合を例にとって説明する。
【0061】
本実施形態に対応する自動運転装置は、ブレーキペダルを操作する必要があるか否かを判断し、さらに、ブレーキペダルを操作しないと判断された場合、加速または定常運転をするか、あるいはエンジンブレーキによって減速するかを判断するタイプのものである。
【0062】
以下、処理全体の流れをフローチャートを用いて説明する。
【0063】
図6は、本実施形態の自動運転装置の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【0064】
まず、ステップS1では、要求動力Prが計算される。
【0065】
要求動力Prは、以下のように計算される。
【0066】
車速検出センサ104によって検出された検出信号を車速検出手段102に入力することによって実車速Viが検出される。また、エンジン回転数検出センサ108によって検出された検出信号をエンジン回転数検出手段106に入力することによってエンジン回転数Neが検出される。さらに、指令車速データから指令車速Vrが読み出されるとともに、指令車速Vrの変化速度である指令加速度αrが算出される。
【0067】
次に、図2に示すような走行抵抗動力特性が学習データ記憶手段114から読み出される。走行抵抗動力特性を参照することによって、指令車速Vrに対応した走行抵抗動力P0が求められる。
【0068】
そして、以上の各値を次の(2)式に代入することによって、要求動力Prが計算される。
【0069】
Pr=(1/1000×W/g×Vr×αr)+P0…(2)式
なお、ここで、Wは車両の慣性重量であり、gは、重力加速度である。
【0070】
次に、ステップS2では、エンジン摩擦動力Pfが計算される。
【0071】
また、ステップS3では、増分エンジン摩擦動力Pfzが算出される。まず、暖機後のエンジン摩擦動力Pfhが算出される。そして、エンジン摩擦動力Pfから暖機後エンジン摩擦動力Pfhを差し引くことによって、増分エンジン摩擦動力Pfz(=Pf−Pfh)が算出される。なお、エンジン摩擦動力Pfと暖機後エンジン摩擦動力Pfhは、学習データ記憶手段114に記憶されているエンジン摩擦動力特性を用いて、エンジン回転数Neに対応する値を参照することによって求めることができる。
【0072】
ステップS4では、ブレーキペダルを操作するか、またはアクセルペダルを操作するかが判断される。まず、ステップS1で求められた要求動力PrとステップS2で求められたエンジン摩擦動力Pfとが比較される。なお、エンジン摩擦動力には負号がつけられる。要求動力Prよりも、エンジン摩擦動力Pfが小さい場合(S4:NO)、エンジンブレーキのみによっては所定の要求動力を達成できない場合に該当するため、ステップS5〜S8に示すような手順にしたがって、フットブレーキペダルが操作され減速される。一方、エンジン摩擦動力Pfが要求動力Pr以上の場合には、ブレーキペダルの操作はされない。
【0073】
ステップS5では、Pr−Pfが計算され、さらに、以下の(3)式によって要求制動力Fが求められる。
【0074】
F=1000×(Pr−Pf)/Vr…(3)式
ステップS6では、図5に示されるブレーキ制動力特性を学習データ記憶手段114を読み出して、前記要求制動力Fに対応したブレーキストローク指令値Sbが求められる。
【0075】
ステップS7では、アクセルストロークの指令値を0とし、アクセル制御アクチュエータ40に出力する。また、ステップS8では.算出されたブレーキストローク指令値Sbが、ブレーキ制御アクチュエータ50に出力される。
【0076】
一方、ステップS4において、エンジン摩擦動力Pfが要求動力Pr以上の場合には(S4:YES)、ステップS9の処理がされる。
【0077】
ステップS9では、要求動力Prと増分エンジン摩擦動力Pfzとが比較される。この点、要求動力Pr≧0であるかを単に判断していた従来の自動運転装置と異なり、Pfzを用いて判断がなされることによって、暖機の前後においてエンジン摩擦動力が変化することを考慮している。
【0078】
要求動力Prが増分エンジン摩擦動力Pfzより小さいと判断された場合(S9:NO)、エンジンブレーキを用いて減速する場合と判断され、ステップS10の処理がされる。
【0079】
ステップS10では、エンジンブレーキ制御として、エンジン摩擦動力Pfと、エンジン回転数Neに応じて定まるエンジン出力トルクが0となる場合のアクセルストロークS0と、スロットルタッチ点Stとに基づいて、アクセルストローク指令値Saが算出される。なお、S0およびStは、図4に示すようなエンジン出力トルク特性から求めることができる。具体的には、以下の(4)式に、各値が代入されることによってアクセルストローク指令値Saが求められる。
【0080】
Sa=St+(S0−St)×(Pf+Pr)/Pf…(4)式
一方、ステップS9において、増分エンジン摩擦動力Pfzが要求動力Pr以上であると判断された場合(S9:YES)、加速または定常運転をする場合であると判断され、ステップS11の処理がされる。
【0081】
ステップS11では、要求動力Prに増分エンジン摩擦動力Pfzを加えて、補正された要求動力Prh=Pr+Pfzを計算する。
【0082】
この補正によって、冷間時において、エンジン回転数の低回転側での始動増量によるエンジン出力増加と、高回転側でのエンジン摩擦動力増加によるエンジン出力の減少とを考慮した補正がされる。
【0083】
次にステップS12において、加速または定常運転を行う場合のアクセルストロークSaが算出される。
【0084】
具体的には、次の(5)式を用いて、要求エンジントルクTrが算出される。
【0085】
Tr=9552×Pr/Ne…(5)式
さらに、図4に示されるようなエンジン出力特性が参照され、要求エンジントルクTrに対応するアクセルストロークSaが算出される。
【0086】
ステップS13では、ブレーキストローク指令値を0としてブレーキ制御アクチュエータ50に出力する。また、ステップS14では、ステップS10またはステップS14において算出されたアクセルストロークSaがアクセル制御アクチュエータ40に出力される。
【0087】
なお、アクセルストローク指令値Saとブレーキストローク指令値Sbの出力は、指令車速Vrと実車速Viとの差(以下、「車速偏差」という)に基づいてフィードバック補正を加えた上で行われる。
【0088】
以上のように、本実施形態によれば、暖機前後でのエンジン摩擦動力の変化を考慮して、ブレーキペダルを操作するか否かを正確に決定することができ、また、そのストローク指令値の算出の際にも、エンジン摩擦動力の変化を考慮し、補正されるため、正確な制御を行うことができるようになる。
【0089】
なお、上記説明では、エンジン摩擦動力に影響を与える外部付加要因として冷間時(暖機前)と暖機後とでのエンジン摩擦動力の違いを考慮する場合を例にとって説明したが、本実施形態は、これに限られない。他の外部付加要因、例えば、自動車用空気調和装置の使用の有無やライトの点燈の有無などを考慮して、各状態別にエンジン摩擦動力を学習し、学習された各状態別のエンジン摩擦動力を考慮して、ブレーキペダルを操作するか否かを正確に決定し、また、そのストローク指令値を補正することができる。
【0090】
<第2の実施形態>
第2の実施形態の車両用自動運転装置は、フュエルカットの有無によるエンジン摩擦動力の変化を考慮してアクセルペダルおよびブレーキペダルを操作、制御するものである。
【0091】
図7は、本実施形態の車両用自動運転装置の概略構成を説明するためのブロック図である。
【0092】
本実施形態の車両用自動運転装置は、第1の実施形態における外部要因判断手段116として、フュエルカット判断手段126を採用したものに相当する。
【0093】
このため、本実施形態の他の構成要素は、第1の実施形態における構成要素と共通する。したがって、その詳しい説明を省略し、対応する構成要素には同一の部材番号を用いて説明する。なお、図7に示されているアクセル・ブレーキストローク演算手段128は、図1に示めされたアクセルストローク演算手段122とブレーキストローク演算手段124とをブロック化して表したものであり、図1の場合と機能は同様である。
【0094】
フュエルカット判断手段126は、エンジンのフュエルカットの有無を判断するものである。ここで、エンジンのフュエルカットとは、燃料供給が遮断される処理を意味する。フュエルカット判断手段126は、指令車速Vrと実車速Viから求められる車速偏差と、指令車速データVrの変化速度である指令加速度αrと実加速度αiとの偏差である加速度偏差に基づいて、フュエルカットの有無を判断することができる。
【0095】
なお、本実施形態の自動運転装置は、フュエルカットありの場合と、フュエルカットなしの場合の双方の場合について、対応するエンジン摩擦動力特性を学習し、学習データ記憶手段114に記憶している。特に、第1実施形態で説明したような冷間時および暖機後の各暖機状態に対して、さらにフュエルカットの有無の状態に応じたエンジン摩擦動力特性を記憶しておくことが望ましい。
【0096】
各エンジン摩擦動力特性は、個別に格納されていてもよく、計算式によって与えられていてもよい。
【0097】
以上のように構成される本実施形態の自動運転装置は、以下のように処理を行う。
【0098】
フュエルカット判断手段126に、指令車速Vrと実車速Viが入力される。また、指令車速Vrの変化速度である指令加速度αrおよび実車速Viの変化速度である実加速度αiが計算される。なお、指令加速度αrは、事前に学習データ記憶手段114に記憶しておくことも可能である。
【0099】
指令車速Vrから実車速Viを差し引いて車速偏差Ver(=Vr−Vi)が求められ、指令加速度αrから実加速度αiを差し引いて加速度偏差αer(αr−αi)が求められる。
【0100】
車速偏差Verが所定の基準偏差(−Vs1)以下のとき、または車速偏差Verが負の値であり、かつ加速度偏差αerが所定の加速度偏差(−αs1)以下のときは、フュエルカットありと判断することができる。
【0101】
すなわち、実車速Viが指令車速Vrに比べて所定値以上に大きいとき、または、実車速Viが指令車速Vrに比べて大きく、かつ、実加速度αiが指令加速度αrに比べて所定値以上に大きいときには、フュエルカットありと判断される。フュエルカット判断手段126は、フュエルカットありと判断した場合には、フェルカット判断結果を示すフラグを立てる。
【0102】
一方、車速偏差Verが所定の基準偏差(+Vs1)以上のとき、または車速偏差Verが正の値であり、かつ加速度偏差αerが所定の加速度偏差(+αs1)以上のときは、エンジンのフュエルカットなしと判断することができる。
【0103】
すなわち、実車速Viが指令車速Vrに比べて所定値以上に小さいとき、または、実車速Viが指令車速Vrよりも小さく、かつ、実加速度αiが指令加速度αrに比べて所定値以上に小さいときには、フュエルカットなしと判断される。フュエルカット判断手段126は、フュエルカットなしと判断した場合には、フェルカット判断結果を表すフラグを下げる。
【0104】
以上の基準のいずれにも当てはまらないときは、直前の判断結果を維持し、フラグの状態を変化させない。
【0105】
以上のフラグの状態に応じて、フュエルカットありの場合のエンジン摩擦動力特性を使用するか、フュエルカットなしの場合のエンジン摩擦動力特性を制御に使用するかが判断される。
【0106】
次に、以上のフラグの状態、すなわちフュエルカットの有無に応じたエンジン摩擦動力特性を選択し、補正する処理を説明する。
【0107】
上記図3には、冷間時でフュエルカットなしの場合(図中、「a」と表示)、冷間時でフュエルカットありの場合(図中、「b」と表示)、暖機後でフュエルカットなしの場合(図中、「c」と表示)、暖機後でフュエルカットありの場合(図中、「d」と表示)の4つの状態に対応するエンジン摩擦動力特性が記憶されている。したがって、前記フラグの状態および暖機状態に応じて、該当するエンジン摩擦動力特性データが選択される。
【0108】
例えば、エンジン暖機後であって、フュエルカットがない状態で自動運転がされていた場合に、フュエルカットが発生したと判断されると、図中の矢印1で示されているように、選択されるエンジン摩擦動力特性は、cからdに代わる。
【0109】
同様にエンジン冷間時において、フュエルカットが新たに発生したと判断されると、図中の矢印2に示されるように、選択されるエンジン摩擦動力特性は、aからbに代わる。
【0110】
また、以下のような簡便な手順によってフュエルカットが生じた場合に対応したエンジン摩擦動力特性となるように補正をすることも可能である。
【0111】
上記図3に示されるフュエルカットなしの場合のエンジン摩擦動力特性は、簡便には一次関数で表現することができる。例えば、冷間時でフュエルカットなしの場合(aの場合)であれば、エンジン回転数Neを示す横軸との交点の値、すなわちアイドル回転数がXcであり、グラフの傾きがKcであるので、次の(6)式で表すことができる。
【0112】
Pf=Kc(Ne−Xc)…(6)式
一方、冷間時でフュエルカットが発生した場合(b)の場合であれば、横軸と0(始点)で交わり、傾きはKcであるので、次の(7)式で表すことができる。
【0113】
Pf=Kc(Ne)…(7)式
すなわち、フュエルカットの発生によって、横軸と交わる交点がXcから、0(原点)に変化するように補正するされる。言い換えれば、フュエルカットの発生の有無に応じて、エンジン摩擦動力特性データを横軸に沿ってアイドル回転数の分だけ平行移動することによって、フュエルカットを考慮した補正をすることができる。
【0114】
暖機後の場合(c、dの場合)も同様に考えることができる。さらに、一般的には、フュエルカットなしの場合の現在のアイドル回転数をXiとし、エンジン回転数Neに対するエンジン摩擦動力の傾きをKiとすると、フュエルカットなしの場合のエンジン摩擦動力特性は、次の(8)式を用いて表すことができる。また、フュエルカットありの場合のエンジン摩擦動力特性は、次の(9)式を用いて表すことができる。したがって、フュエルカットが生じた場合の特性は、フュエルカットなしの場合の特性に基づいて、適宜補正することができる。
【0115】
Pf=Ki(Ne−Xi)…(8)式
Pf=Ki(Ne)…(9)式
以下、暖機後エンジン摩擦動力Pfh=Kh(Ne−Xh)(フュエルカットなしの場合)またはPfh=Kh(Ne)(フュエルカットありの場合)を計算し、さらに、現在のエンジン摩擦動力Pfから差し引くことによって、増分エンジン摩擦動力Pfh=Pf−Pfhが求められる。以降の処理は、第1実施形態において説明した処理と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0116】
以上のように図7に示された本実施形態の自動運転装置は、車速偏差Verおよび加速度偏差αerに基づいて、フュエルカットの有無を判断したが、次に説明する別の処理によってもフュエルカットの有無を判断することができる。
【0117】
図8は、フュエルカットの有無を判断するタイプの自動運転装置の一変形例の概略構成を示すためのブロック図である。図7に示した自動運転装置は、フュエルカットの有無を判断するために特別なセンサを付加することなく、車速偏差Verおよび加速度偏差αerに基づいて、フュエルカットの有無を判断するのに対し、図8に示した自動運転装置は、フュエルカットの有無を判断するためのセンサ132を設けている。
【0118】
フュエルカットの有無を判断するセンサ130としては、空燃比を検出するA/Fセンサや排気分析計などの排ガス濃度を検出するセンサを採用することができる。また、空燃比を直接検出する代わりに、空燃比に応じて変化する酸素(O2)、未燃炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、または二酸化炭素(CO2)の濃度を検出するセンサを使用することも可能である。
【0119】
フュエルカットが生じると、燃料供給が遮断されるため、空燃比A/Fが高くなる。したがって、空燃比A/Fを検出することによって、フュエルカットが生じているか否かを判断することができる。具体的には、空燃比A/Fが40程度以上であれば、フュエルカットありと判断することができ、一方、空燃比A/Fが40未満であれば、フュエルカットなしと判断できる。
【0120】
なお、燃料が遮断されると、酸素濃度は高くなるので、酸素濃度が一定の値を越えた場合には、フュエルカットありと判断することができる。
【0121】
また、一酸化炭素は、酸素不足による不完全燃焼生成物であるから、空燃比への依存が高く、空燃比が高くなるにつれて一酸化炭素濃度は低くなる。したがって、一酸化炭素濃度が一定の値以下となった場合には、フュエルカットありと判断することができる。二酸化炭素濃度は、その逆の特性を示すので、二酸化炭素濃度が一定の値を越えた場合には、フュエルカットありと判断することができる。
【0122】
未燃焼炭化水素の濃度は、排気温度と消炎層濃度との関係から例えば空燃比16〜17で最低になり、それより空燃比が高くなると排気温度の低下により増加し始め、さらには失火域に入り急激に増加する。したがって、フュエルカットの判断基準として上述のように空燃比40をおおよその基準とする場合であれば、未燃焼炭化水素の濃度が一定の値を越えた場合には、フュエルカットありと判断できる。
【0123】
以上のように排ガス濃度を検出することによって、フュエルカットが生じているか否かを判断することができるが、本変形例に対応する自動運転装置は、これに限られない。例えば、センサ130として、エンジンに装着された燃料噴射弁やスロットルバルブなどの駆動信号の有無を検出するセンサや、燃料配管系に取付けた燃料流量センサを用いることができる。例えば、電子燃料噴射装置で燃料噴射時にコントロールユニットからインジュクタに送られる電気信号を検出することによって、フュエルカットの有無を判断することができる。
【0124】
なお、フュエルカットの有無を判断した後の処理は、図7において説明した処理と共通するので、説明を省略する。
【0125】
<第3の実施形態>
第3の実施形態の車両用自動運転装置は、暖機の進行具合に応じたエンジン摩擦動力の変化を考慮してアクセルペダルおよびブレーキペダルを操作、制御するものである。
【0126】
なお、第1実施形態の説明において、暖機前後、すなわち、エンジンの冷間時とエンジンの暖機後とでエンジン摩擦動力特性が変化することを考慮する場合の処理を簡単に説明したが、本実施形態は、エンジンの冷間時から、徐々にエンジンの暖機が進んでいく途中のエンジン摩擦動力特性の変化を考慮することができるといった特徴を有する。
【0127】
図9は、本実施形態の車両用自動運転装置の概略構成を説明するためのブロック図である。
【0128】
本実施形態の車両用自動運転装置は、第1の実施形態における外部要因判断手段116として、暖機状態判断手段127を採用したものに相当する。
【0129】
このため、本実施形態の他の構成要素は、第1実施形態および第2実施形態における構成要素と共通する。したがって、その詳しい説明を省略し、対応する部材には同一の部材番号を用いて説明する。
【0130】
暖機状態判断手段130は、エンジンの暖機状態を判断するものである。暖機状態の判断結果は、エンジン摩擦動力補正手段118に入力される。エンジンの暖機状態は、エンジンが始動する前の冷間時の状態から徐々に暖機が進行して最終的に暖機が終了した暖機後状態に到る。各暖機状態が徐々に変化するのに伴って、エンジン動作摩擦特性も変化する。
【0131】
以上のように構成される本実施形態の自動運転装置は、以下のように処理を行う。
【0132】
まず、要求動力演算手段116によって要求動力Prが算出される。
【0133】
次に、エンジン摩擦動力Pfcが算出される。エンジン摩擦動力Pfcは、エンジン摩擦動力特性の傾きKiにエンジン回転数Neを乗じることによって算出できる(Pfc=Ki×Ne)。ただし、エンジン摩擦動力特性の傾きKiは、暖機の進行に応じて順次変化するので、傾きKiの選択は次のようになされる。
【0134】
まず、エンジンの始動時点においては、エンジン摩擦動力Pfcは、冷間時のエンジン摩擦力特性の傾きKcにエンジン回転数Neを乗じることによって算出される。そして、以下で述べる暖機状態の判断手法によって、暖機の進行状態が判断され、その判断結果に応じたエンジン摩擦動力特性の補正がされる。この補正されたエンジン摩擦動力特性に基づいて、新たにエンジン摩擦特性の傾きKi1が算出され、エンジン摩擦特性の傾きは、KcからKi1へと更新される。そして、この直前に更新された(1回前に算出された)傾きKi1にエンジン回転数Neを乗じて新たにエンジン摩擦動力Pfcが算出される。さらに、同様の処理によって、暖機の進行状態に応じたエンジン摩擦動力特性の補正がされ、エンジン摩擦特性の傾きは、Ki1からKi2へと更新される。以後、同様の処理を繰り返して、1回前に算出された傾きKiにエンジン回転数Neを乗じ、順次、新たなエンジン摩擦動力Pfcが算出される。なお、エンジン摩擦動力Pfcは、傾きKiにエンジン回転数Neを乗じることによって求められることから明らかなように、フュエルカットがある場合(図3に示されるように特性を示すグラフが原点を通過する)のエンジン摩擦動力に相当する。
【0135】
次に、算出された要求動力Prとエンジン摩擦動力Pfcとが加えられて、総エンジン動力Pt=Pr+Pfcが算出される。
【0136】
このように算出された総エンジン動力Ptをエンジン始動時より積分した値である総エンジン仕事Jt(=ΣPt)が求められる。
【0137】
一方、暖機完了までに行われる仕事の総量である暖機完了仕事量Pdが事前に学習され、記憶されている。
【0138】
以上の総エンジン仕事量Jtと暖機完了仕事量Pdに基づいて、暖機状態が判断される。エンジンの暖機状態の判断結果は、暖機補正係数Kd(0〜1)として表される。ここで、エンジンの冷間時における暖機補正係数Kdは1とし、エンジンの暖機終了後における暖機補正係数Kdは0とする。そして、暖機が進行するにつれて、暖機補正係数Kdは1から徐々に減少し、0に到る。
【0139】
具体的には、暖機補正係数Kdは、次の(10)式を用いて算出される。
【0140】
Kd=(Pd−Jt)/Pd…(10)式
ただし、ここで、Jtは、0からPdの間で変化する。
【0141】
このように、暖機状態を表すKdが算出された結果を利用して、暖機状態に応じたエンジン摩擦動力特性が求められる。
【0142】
次に、上記図3を参照して、暖機状態に応じてエンジン摩擦動力特性の補正処理について説明する。
【0143】
フュエルカットがない状態であって、エンジンの暖機が徐々に進行すると、図中の矢印3で示されているように、選択されるエンジン摩擦特性が変化する。同様にフュエルカットがある場合であって、エンジンの暖機が徐々に進行すると、図中の矢印4で示されているように選択されるエンジン摩擦特性が変化する。したがって、複数の暖機状態に対応してエンジン摩擦特性を学習しておくことによって、適切なエンジン摩擦動力特性を選択することができる。
【0144】
また、簡易的には、図3に示される冷間時および暖機後のエンジン摩擦動力特性のグラフの傾きKc,Khと、冷間時および暖機後のアイドル回転数Xc,Xhとに基づいて、現在のエンジン暖機状態に対応したエンジン摩擦動力特性の補正を行うことができる。具体的には、現在のエンジン暖機状態、すなわち暖機補正係数Kdに対応したエンジン摩擦動力特性のグラフの傾きKi、およびアイドル回転数Xiは、以下の(11)式および(12)式によって算出することができる。
【0145】
Ki=Kh+Kd(Kc−Xh)…(11)式
Xi=Xh+Kd(Xc−Xh)…(12)式
なお、Kc、Kh、Xc、Xhは、学習データ記憶手段114に記憶されている冷間時のエンジン摩擦動力特性および暖機後のエンジン摩擦動力特性のデータに基づいて求めることができる。また、フュエルカット時の場合は、Xi=0とすればよい。
【0146】
また、暖機後のエンジン摩擦動力特性に対する冷間時のエンジン摩擦特性の変化率である冷間時摩擦動力増加係数Kzを用いることによって、Kc=Kz×Khと記述できる場合には、(13)式によってKiを求めることができる。
【0147】
Ki=Kh+Kd(Kz×Kh−Kh)…(13)式
したがって、各暖機状態に対応するエンジン摩擦動力特性を求めるために、冷間時および暖機後のエンジン摩擦動力特性をそれぞれ学習し記憶しておいてもよく、どちらか一方の特性のみを記憶し、双方の特性の関係を記憶しておいてもよい。
【0148】
エンジン摩擦動力Pfは、以上のように求められた傾きKiおよびアイドル回転数Xi、およびエンジン回転数Neを(8)式、すなわち、Pf=Ki(Ne−Xi)に代入することに算出することができる。なお、フュエルカットがある場合は、(9)式に代入して算出することができる。
【0149】
以下、暖機後エンジン摩擦動力Pfh=Kh(Ne−Xh)を計算し、さらに、現在のエンジン摩擦動力Pfから差し引くことによって、増分エンジン摩擦動力Pfz=Pf−Pfhが求められる。以降の処理は、第1実施形態において説明した処理と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0150】
以上のように図9に示された本実施形態の自動運転装置は、総エンジン仕事Jtに基づいて、暖機状態を判断したが、次に説明される別の処理によってもフュエルカットの有無を判断することができる。
【0151】
図10は、暖機状態を判断するタイプの自動運転装置の一変形例の概略構成を示すためのブロック図である。図9に示した自動運転装置は、暖機状態を判断するために特別なセンサを付加することなく、要求動力Prやエンジン摩擦動力に基づいて暖機状態を判断するのに対し、図10に示した自動運転装置は、暖機状態を判断するためのセンサ134を設けている。
【0152】
図10に示すように、本実施形態の自動運転装置は、センサ134を有している。センサ134は、暖機状態を判断するための燃料流量センサである。
【0153】
具体的には、センサ134は、以下のように処理を行う。
【0154】
まず、供給される燃料の流量(以下「燃料流量Qf」という)が検出される。燃料流量は、エンジンに装着された燃料噴射弁の駆動信号のパルス幅と、エンジン回転数Neと、燃料噴射弁の流量特性とに基づいて間接的に検出することができる。また、燃料配管系にセンサ134を取付けることによって、直接的に検出することもできる。
【0155】
このように検出された燃料流量Qfをエンジン始動時より積分した値である燃料消費量Wf(=ΣQf)を求める。
【0156】
一方、暖機完了までに消費される燃料の量である暖機完了燃料消費量Wrが事前に学習、記憶されている。
【0157】
以上の燃料消費量Wfと暖機完了燃料消費量Wrに基づいて、暖機補正係数Kdを求めることができる。暖機補正係数Kdは、次の(14)式を用いて算出される。
【0158】
Kd=(Wr−Wf)/Wr…(14)式
ただし、ここで、Wfは、0からWrの間で変化する。
【0159】
なお、暖機状態を判断した後の処理は、図9において説明した処理と共通するので、説明を省略する。
【0160】
以上のように、本発明によれば、暖機状態またはフュエルカットなどの有無といった外部負荷要因に応じて、制御に使用するエンジン摩擦動力特性、すなわち、エンジン摩擦動力とエンジン回転数との関係を示す特性を選択し、または補正することができる。したがって、ブレーキペダルを操作すべきか否かといった判断の処理や、アクセルストロークおよびブレーキストロークの制御の処理を正確に行うことができる。なお、本発明の自動運転装置は、以上の実施形態に限られず、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形および組み合わせが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に対応する車両用自動運転装置の概略構成を説明するためのブロック図である。
【図2】 走行抵抗動力特性を示す図である。
【図3】 エンジン摩擦動力特性を示す図である。
【図4】 エンジン出力トルク特性を示す図である。
【図5】 ブレーキ制動力特性を示す図である。
【図6】 第1の実施形態の自動運転装置の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図7】 第2の実施形態に対応する車両用自動運転装置の概略構成を説明するためのブロック図である。
【図8】 第2の実施形態に対応する他の変形例を説明するためのブロック図である。
【図9】 第3の実施形態に対応する車両用自動運転装置の概略構成を説明するためのブロック図である。
【図10】 第3の実施形態に対応する他の変形例を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
20…車両、
30…シャーシダイナモメータ、
40…アクセル制御アクチュエータ、
50…ブレーキ制御アクチュエータ、
100…車両用自動運転装置、
102…車速検出手段、
106…エンジン回転数検出手段、
110…慣性重量入力手段、
112…指令車速データ記憶手段、
114…学習データ記憶手段、
116…要求動力演算手段、
117…外部要因判断手段、
118…エンジン摩擦動力補正手段、
120…アクセル・ブレーキ判断手段、
122…アクセルストローク演算手段、
124…ブレーキストローク演算手段、
126…フュエルカット判断手段、
128…アクセル・ブレーキストローク演算手段、、
130…暖機状態判断手段、
132…センサ、
134…センサ。

Claims (10)

  1. エンジン摩擦動力とエンジン回転数との関係を示す特性であるエンジン摩擦動力特性に応じてアクセルペダルおよびブレーキペダルの制御を行う車両用自動運転装置であって、前記制御に用いられる前記エンジン摩擦動力特性を車両のエンジンに関する外部付加要因に基づいて補正する補正手段を有することを特徴とする車両用自動運転装置。
  2. 前記外部付加要因は、エンジンへの燃料供給を遮断するフュエルカットの有無であり、
    前記補正手段は、
    フュエルカットがされている場合とされていない場合の双方のエンジン摩擦動力特性のデータを記憶する記憶手段と、
    フュエルカットがされているか否かを判断するフュエルカット判断手段と、
    前記フュエルカット判断手段による判断結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記エンジン摩擦動力特性データを利用して、制御に用いられるエンジン摩擦動力特性を補正するフュエルカット補正手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用自動運転装置。
  3. 前記フュエルカット判断手段は、エンジンの排気ガスの成分濃度に基づいて判断することを特徴とする請求項2に記載の車両用自動運転装置。
  4. 前記フュエルカット判断手段は、エンジンに装着された燃料供給量制御部材の駆動信号を検出することによって判断することを特徴とする請求項2に記載の車両用自動運転装置。
  5. 前記フュエルカット判断手段は、エンジンへの燃料流量を検出することによって判断することを特徴とする請求項2に記載の車両用自動運転装置。
  6. 前記フュエルカット判断手段は、
    車両の指令車速と実車速との差である車速偏差と、
    前記指令車速の変化速度である指令加速度と前記実車速の変化速度である実加速度との差である加速度偏差と、
    に基づいて判断することを特徴とする請求項2に記載の車両用自動運転装置。
  7. 前記外部付加要因は、エンジンの暖機状態であり、
    前記補正手段は、
    エンジンの暖機前と暖機後の双方のエンジン摩擦動力特性データを記憶する記憶手段と、
    暖機状態を判断する暖機判断手段と、
    前記暖機判断手段による判断結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記エンジン摩擦動力特性データを利用して、制御に用いるエンジン摩擦動力を補正する暖機補正手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用自動運転装置。
  8. 前記暖機判断手段は、計測された燃料流量をエンジン始動時から積算して得られる燃料消費量に基づいて判断すること特徴とする請求項7に記載の車両用自動運転装置。
  9. 前記燃料流量は、エンジンに装着された供給量制御部材の駆動時間とエンジン回転数とから算出されることを特徴とする請求項8に記載の車両用自動運転装置。
  10. 前記暖機判断手段は、要求動力とエンジン摩擦動力との和をエンジン始動時から積算して得られる総エンジン仕事に基づいて判断することを特徴とする請求項7に記載の車両用自動運転装置。
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