JP3752948B2 - 高炉送風制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高炉の熱風炉切替期間中の、放風運転を行っている高炉送風制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高炉の熱風炉切替時には、送風中の熱風炉に通風しながら燃焼中の熱風炉を充圧するため、高炉への送風流量、送風圧力の変動が発生する。高炉の安定操業のためには、この送風流量及び送風圧力の変動を極力小さくすることが必要であり、その実現のために下記3つの代表的な高炉送風機の運転制御方法が提案されている。
【0003】
第1の制御方法は、特開昭49−58006号公報、特開昭50−119703号公報、および特開昭54−43805号公報で提案されているもので、「熱風炉の充圧制御方法」と題して、高炉送風機と熱風炉充圧弁との間に充圧流量計、流量調節弁を設置し、高炉送風機の吐出流量に充圧流量を加算補正し、高炉への送風流量が一定となるよう送風する、流量補正に着眼したものである。
【0004】
第2の制御方法は、特開昭53−133507号公報および特開昭53−133508号公報で提案されているもので、「熱風炉の充圧制御装置」と題して、混冷制御弁(提案1の充圧流量調節弁と同じ)を所定のパターンに従って開放し、送風圧力または送風流量が一定となるよう制御する、混冷制御弁の開放パターンに着眼したものである。
【0005】
第3の制御方法は、特開平7−113109号公報で提案されているもので、「高炉送風機の送風流量制御方法」と題して、放風量の少ない状態で高炉送風機のサージング防止を目的としたもので、高炉送風機の静翼、吐出弁による送風流量制御及び、放風弁による吐出圧力制御とを組み合わせて、その組み合わせを切替ることにより制御する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記提案では下記の問題点がある。
まず第1の制御方法では、充圧分を充圧流量計として測定し、高炉送風機の吐出流量に充圧流量を加算補正し、高炉への送風流量が一定となるよう送風するが、高炉と高炉送風機との組み合わせが変わることによる設備能力差、配管長の違い等により制御コントローラのPIDパラメータ調整が難しく、その制御が困難である。
【0007】
次に第2の制御方法では、放風運転の場合が考慮されていないため、単なる送風流量制御、吐出圧力制御にとどまっており、放風運転を行いながら高炉への送風流量、送風圧力を一定にすることは困難である。
【0008】
さらに第3の制御方法では、サージング防止を目的とした高炉送風機の運転方法であり、熱風炉切替時の充圧による高炉への送風流量及び送風圧力の変動は避けられず、これを防止する記載もない。
【0009】
本発明は、従来方法の以上のような問題点を解決し、高炉の熱風炉切替の間、高炉への送風流量および送風圧力の変動を少なくする方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本願の請求項1に係る発明は、放風運転を行っている高炉送風制御方法において、熱風炉切替期間の放風弁の開度制御パターンを、熱風炉切替直前の放風弁開度P0から時間T1の間に放風弁開度P3まで減少させる第1工程と、該放風弁開度P3から時間T3の間に放風弁開度P0+P1まで増加させる第2工程と、さらに該放風弁開度P0+P1を熱風炉切替完了から時間T2の間保持した後、高炉送風機の吐出圧力を一定とする通常の自動放風制御に戻す第3工程とを備えたものとして構成することを特徴とする高炉送風制御方法である。
【0011】
さらに、請求項2に係る発明は、前記第1工程を、複数段階に分けて前記放風弁開度P3まで減少させることを特徴とする請求項1記載の高炉送風制御方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。第1図は、本発明の実施に供される高炉送風設備の一例を示す概略フロー図である。図において、バグフィルター1により清浄された空気は、吸込弁2、吸込配管3を経由して高炉送風機4に導かれる。高炉送風機4により昇圧された圧縮空気は、吐出配管5、吐出絞り弁6、吐出弁7、送風流量計8を経て高炉側へ送られる。通常は、1つの高炉14に対して高炉送風機4が複数台存在するので、各々の能力差があるのが一般的である。従って、通常高炉送風機4がサージングを起こさないようにしながら、かつ高炉14への送風流量及び送風圧力が一定となるようにするために放風運転を行う。その際、高炉送風機4からの圧縮空気は主放風弁9、副放風弁10を経て大気に放散される。主放風弁9は短時間に全風量の全閉をなし得る弁、副放風弁10は圧力変動を制御できる弁である。
【0013】
一方高炉側では、熱風炉11により圧縮空気を昇温し、熱風を高炉14へ供給する。熱風炉11は一般的に複数基存在し、燃焼と送風とを繰り返す。各熱風炉11の入出口には送風弁12、熱風弁13が各々存在する。熱風炉11が燃焼から送風に切り替わる熱風炉切替は、例えば高炉14へ送風中の熱風炉11−1から燃焼中の熱風炉11−2に熱風炉切替となる場合、熱風炉11−1に通風しながら、熱風炉11−2に充圧配管15から充圧流量計16を経由して充圧を行った後に、熱風炉11−2前後の送風弁12、熱風弁13をそれぞれ開けて、熱風炉11−1前後の送風弁12、熱風弁13をそれぞれ閉めることにより行われる。
【0014】
第2図は、放風運転中に熱風炉切替が発生した場合の、副放風弁10の開度及び高炉送風機4の制御モードのタイムチャートを示したものである。放風運転は、高炉14の送風圧力を一定に保ちながら、高炉送風機4の吐出圧力が一定となるように副放風弁10の開度を操作して放風制御を行っている。このとき、吸込弁2、吐出絞り弁6、吐出弁7は全開、主放風弁9は全閉である。
【0015】
熱風炉切替は、一般的に高炉側からの熱風炉切替中信号の有無によって判別される。通常高炉送風機4は、送風流量8が一定になるよう高炉送風機4の静翼4−1の角度を変化させて送風流量制御を行う制御モードIと、高炉送風14への吐出圧力が一定になるよう高炉送風機4の静翼4−1角度を操作して吐出圧力制御を行う制御モードIIとを切り替えて制御されている。
【0016】
熱風炉切替開始と同時に、まず高炉送風機4の制御モードが送風流量制御モードIから高炉送風機4吐出圧力一定制御モードIIへ切り替わる。これは、熱風炉切替に伴って送風流量計指示に充圧流量増加分が加味されるため送風流量制御では、高炉14への送風流量が維持出来ないためである。 制御モードIIは、制御モード強制移行タイマーT0の間継続され、タイムアップ後元の制御モードIに戻される。
【0017】
熱風炉切替が開始されると、送風流量計8の指示は高炉14への送風流量に加えて熱風炉11への充圧分が増えた量になるため、そのままだと実際に高炉14へ送られる送風流量は少なくなる。従ってそれを防止するために、副放風弁10をあらかじめ設定されている開度、すなわち副放風弁閉下限リミッター1次設定P2(充圧弁閉1段階分の送風圧力低下を補えるに相当する開度)及び副放風弁閉下限リミッター2次設定P3(充圧弁閉2段階分の送風圧力低下を補えるに相当する開度)に、時間T1をかけて段階的に減少させる。これは、熱風炉充圧に伴い必要となる充圧分の流量を、副放風弁10を閉じて放風量を減少させることにより補うためである。 本実施例では、副放風弁を2段階で閉じる方式を記しているが、設備および操業にあわせて1段階または3段階以上で閉じる方式も可能である。
【0018】
次に、副放風弁開開始タイマーT1(熱風炉切替開始から副放風弁強制開開始までの時間であり、副放風弁強制開開始は熱風炉充圧完了またはそれより少し前に設定)がタイムアップすると、副放風弁10を熱風炉切替直前の開度P0より増分した(副放風弁強制開の増分開度P1)開度P0+P1まで開く。 これは、熱風炉切替完了の際、高炉送風機4から熱風炉11までの配管長さ分の圧縮空気による高炉14への圧力変動を吸収するために行う。そして熱風炉切替完了後、熱風炉切替ホールドタイマーT2(熱風炉切替完了後の安定化時間)タイムアップ後、副放風弁の制御を、高炉送風機4の吐出圧力を一定とする通常の自動放風制御に戻す。
【0019】
これら一連の操作により、高炉14への送風流量及び送風圧力を一定に維持することができる。
【0020】
本実施例は、放風弁が主放風弁9と副放風弁10と2つに分かれている場合の副放風弁の制御方法について述べたものであるが、1つの放風弁で放風制御を行っている場合でも同様に適用可能である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高炉送風制御方法によれば、高炉と高炉送風機との組み合わせに拘りなく、熱風炉切替時に充圧分を考慮して、高炉への送風流量及び送風圧力を一定にすることができるので、高炉の安定操業を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に供される高炉送風設備の一例を示す概略フロー図である。
【図2】放風運転中に熱風炉切替が発生した場合の、本発明方法による副放風弁の開度及び高炉送風機の制御モードのタイムチャートの一例を示したものである。
【符号の説明】
1…バグフィルター
2…吸込弁
3…吸込配管
4…高炉送風機
4−1…静翼
5…吐出配管
6…吐出絞り弁
7…吐出弁
8…送風流量計
9…主放風弁
10…副放風弁
11…熱風炉
12…送風弁
13…熱風弁
14…高炉
15…充圧配管
16…充圧流量計
P0…熱風炉切替直前の副放風弁の開度
P1…副放風弁強制開の増分開度
P2…副放風弁閉下限リミッター1次設定
P3…副放風弁閉下限リミッター2次設定
T1…副放風弁強制開開始タイマー
T0…強制移行タイマー
T2…熱風炉切替後ホールドタイマー
T3…副放風弁強制開の角度タイマー
α…副放風弁の閉速度係数
I…送風流量一定制御
II…吐出圧力一定制御
Claims (2)
- 放風運転を行っている高炉送風制御方法において、熱風炉切替期間の放風弁の開度制御パターンを、熱風炉切替直前の放風弁開度P0から時間T1の間に放風弁開度P3まで減少させる第1工程と、該放風弁開度P3から時間T3の間に放風弁開度P0+P1まで増加させる第2工程と、さらに該放風弁開度P0+P1を熱風炉切替完了から時間T2の間保持した後、高炉送風機の吐出圧力を一定とする通常の自動放風制御に戻す第3工程とを備えたものとして構成することを特徴とする高炉送風制御方法。
- 前記第1工程を、複数段階に分けて前記放風弁開度P3まで減少させることを特徴とする請求項1記載の高炉送風制御方法。
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JP2000050391A JP3752948B2 (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 高炉送風制御方法 |
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