JP3752688B2 - Disc player - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやDVDなどの光ディスクや光磁気ディスク(以下、ディスクと略称する)の再生や記録または消去を行うためのディスクプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスクプレーヤの技術として特許文献1などに記載したものがあり、その一例を図8から図11に基づいて説明すると、これは、合成樹脂からなる筐体1とトレイ2とを有し、前記筐体1が、左右一対の側板部3と、該両側板部3間に一体形成した前後2つの横桁部4a,4bとからなり、各側板部3の内側面に突設した受台5上に左右一対のガイド部材6,7が前後進a,b方向に沿って突設されている。また、トレイ2の一側縁2aの下面に略U字状ガイド溝8が形成されると共に、該トレイ2の他側縁2bの下面に略L字状ガイド溝9が形成され、その各ガイド溝8,9が前記各ガイド部材6,7に嵌合され、トレイ2の一側縁2a近傍の下面に前後進a,b方向に沿ってラック10が形成され、該ラック10に対向して前側横桁部4aにピニオン11が設けられている。なお、12は各側板部3に突設した浮き上がり防止片である。
【0003】
また、前記トレイ2の下方に、ターンテーブル13及び光ピックアップ14を搭載したドライブシャーシ15が後端部の枢支軸16を中心に上下動c,d可能に配置され、ターンテーブル13に対向して筐体1の両側板部3間に一体形成した合成樹脂製天板17の中央収納部18に磁石19付きディスクホルダ20が昇降可能に配置されている。なお、21は前側横桁部4aにスライド可能に配置したカム板であって、そのカム板21に形成したカム溝21aにドライブシャーシ15から前方に突出するカム軸15aが嵌入されている。
【0004】
アンローディング操作を説明すると、図8実線及び図9に示すように、ディスクDをターンテーブル13とディスクホルダ20とで挟持しているローディング状態でアンローディング信号を受信することにより、カム板21をスライドさせることにより、カム溝21a及びカム軸15aを介してドライブシャーシ15が下動cされ、ターンテーブル13上のディスクDをトレイ2上に載置した後、ラック10に噛合するピニオン11を正転eさせて該ラック10を介してトレイ2を前進aさせる(図8仮想線及び図11参照)。ローディング操作の場合には、ローディング信号を受信することにより、ピニオン11を逆転fさせて上記とは逆の操作を行う。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−344885号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、筐体1及びトレイ2を安価に量産するために合成樹脂で成形しており、その形成歪みなどを考慮して、略U字状ガイド溝8とそれに嵌入するガイド部材6との間に若干の隙間を形成して、トレイ2の前後進a,bを円滑に行うようにしているため、アンローディング信号に基づいてトレイ2を前進aさせたときに、該トレイ2が自重で下向きにわずかの角度βであるが傾いたり(図11仮想線参照)、ピニオン11の正転e方向への回転力によりトレイ2がわずかの角度αであるが横向きに傾いて(図8仮想線参照)、外観上の体裁が悪い。また、ローディング信号に基づいてトレイ2を後進bさせたときに、トレイ2の傾きが修正され、その修正の際に、トレイ2が上下動したり横揺れして雑音が生じ、ユーザに不快感を与える。
【0007】
本発明は、上記従来の欠点に鑑み、トレイを傾かせることなく直線的に前後進させるようにしたディスクプレーヤを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、合成樹脂製筐体の両側板部に設けた受台に左右一対のガイド部材が前後方向に沿って突設され、合成樹脂製トレイの下面両側縁に形成した各ガイド溝をそれぞれ前記各ガイド部材に嵌合させることにより、該トレイが筐体に前後進可能に配置され、前記トレイの下面に前後方向に沿ってラックが形成されると共に、該ラックに対向して筐体にピニオンが設けられ、前記トレイの下方に、ターンテーブル及び光ピックアップを搭載したドライブシャーシが後端部の枢支軸を中心に上下動可能に配置され、前記ターンテーブルに対向して筐体の両側板部間に一体形成した合成樹脂製天板の中央収納部にディスクホルダが昇降可能に配置されており、ディスクをターンテーブルとディスクホルダとで挟持しているローディング状態でアンローディング信号を受信することにより、ドライブシャーシが下動してターンテーブル上のディスクをトレイ上に載置した後、ラックに噛合するピニオンを正転させて該ラックを介してトレイを前進させ、ローディング信号を受信することによりピニオンを逆転させて上記とは逆の操作を行うようにしたディスクプレーヤにおいて、前記天板の一側部にスリットを形成することにより該天板に弾性変位可能な略L字状押さえ片が切り残され、該押さえ片の下端をそれに対向するトレイの一側縁上面よりも所定間隔だけ低く位置決めすることにより、その押さえ片の下端がトレイの一側縁上面に弾性的に接触され、前記筐体の両側板部間に一体形成した前後2つの横桁部のうちの前側横桁部に略J字状弾性板が一体突設されると共に、該弾性板の先端側面に円弧状突起部が一体突設されており、該円弧状突起部を略U字状に形成した前記一方のガイド溝に挿入して該円弧状突起部の円弧面を該ガイド溝の一側面に弾性的に押し付けることにより、そのガイド溝の他側面をガイド部材の側面に接触させるようにしたことを特徴としている。
【0009】
上記構成は実施の一形態(図1から図7参照)に対応するものであって、これによれば、弾性変位可能な略L字状押さえ片の下端がトレイの一側縁上面に弾性的に接触されているから、該トレイが前進の際に自重で下向きに傾くことが無くなり、外観上の体裁が良好であると共に、そのトレイが後進の際に上下動することも無くなり、トレイを静かに前後進させることができる。
【0010】
また、弾性板の先端をガイド溝の一側面に弾性的に押し付けることにより、該ガイド溝の他側面をガイド部材の側面に接触させているから、その接触面を基準線にしてトレイを直線的に前後進させることができ、これによって、従来のように前進するトレイを横向きに傾かせることも無く、後進するトレイを横揺れさせたり雑音を発生させることも無いから、外観上の体裁が良好でトレイを静かに前後進させることができる。
【0011】
更に、弾性板が略J字状に形成されているので、該弾性板の先端をトレイに押し付けることにより、その弾性板を全体的に撓ませて所定の弾性力を発生させ、その弾性力によりトレイをいずれか一方のガイド部材の側面に確実に接触させることができる。
【0012】
また更に、弾性板の先端側面に円弧状突起部を一体突設することにより、該弾性板の先端部を太くしているので、その太くした先端部を介して弾性板からトレイに対して弾性力を確実に伝達することができると共に、前記円弧状突起部の円弧面を略U字状ガイド溝の一側面に線接触させることによりその接触抵抗を小さくしているから、該円弧状突起部がトレイの前後進に大きな障害となるおそれがなく、そのトレイをスムーズに前後進させることができる。
【0013】
しかも、押さえ片及び弾性板を形成するにあたって、既存の筐体に若干の加工を施すだけでよく、また、既存のトレイをそのまま利用することができるから、経済的である。
【0014】
請求項2に記載の発明は、合成樹脂製筐体の両側板部に設けた受台に左右一対のガイド部材が前後方向に沿って突設され、合成樹脂製トレイの下面両側縁に形成した各ガイド溝をそれぞれ前記各ガイド部材に嵌合させることにより、該トレイが筐体に前後進可能に配置され、前記トレイの下面に前後方向に沿ってラックが形成されると共に、該ラックに対向して筐体にピニオンが設けられており、ローディング状態でアンローディング信号を受信することにより、ラックに噛合するピニオンを正転させて該ラックを介してトレイを前進させ、ローディング信号を受信することによりピニオンを逆転させて上記とは逆の操作を行うようにしたディスクプレーヤにおいて、前記両側板部間に一体形成した合成樹脂製天板の一側部にスリットを形成することにより該天板に弾性変位可能な略L字状押さえ片が切り残され、該押さえ片の下端をそれに対向するトレイの一側縁上面よりも所定間隔だけ低く位置決めすることにより、その押さえ片の下端がトレイの一側縁上面に弾性的に接触されるようにしたことを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、弾性変位可能な略L字状押さえ片の下端がトレイの一側縁上面に弾性的に接触されているから、該トレイが前進の際に自重で下向きに傾くことが無くなり、外観上の体裁が良好であると共に、そのトレイが後進の際に上下動することも無くなり、トレイを静かに前後進させることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記筐体の前側に弾性板が一体突設されており、該弾性板の先端をトレイに弾性的に押し付けることにより、該トレイをいずれか一方のガイド部材の側面に接触させるようにしたことを特徴としている。
【0017】
上記構成によれば、弾性板の先端をトレイに弾性的に押し付けることにより、該トレイをいずれか一方のガイド部材の側面に接触させているから、その接触面を基準線にしてトレイを前後進させることができ、これによって、従来のように前進するトレイを横向きに傾かせることも無く、後進するトレイを横揺れさせたり雑音を発生させることもないから、外観上の体裁が良好で、トレイを静かに前後進させることができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記弾性板が略J字状に形成されていることを特徴としている。
【0019】
上記構成によれば、弾性板が略J字状に形成されているので、該弾性板の先端をトレイに押し付けることにより、その弾性板を全体的に撓ませて所定の弾性力を発生させ、その弾性力によりトレイをいずれか一方のガイド部材の側面に確実に接触させることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、前記弾性板の先端側面に円弧状突起部が一体突設されており、該円弧状突起部の円弧面をトレイに弾性的に押し付けるようにしたことを特徴としている。
【0021】
上記構成によれば、弾性板の先端側面に円弧状突起部を一体突設することにより、該弾性板の先端部を太くしているので、その太くした先端部を介して弾性板からトレイに対して弾性力を確実に伝達することができると共に、前記円弧状突起部の円弧面をトレイに線接触させることによりその接触抵抗を小さくしているから、該円弧状突起部がトレイの前後進に大きな障害となるおそれがなく、そのトレイをスムーズに前後進させることができる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記円弧状突起部を略U字状に形成した前記一方のガイド溝に挿入して該円弧状突起部の円弧面を該ガイド溝の一側面に弾性的に押し付けることにより、そのガイド溝の他側面をガイド部材の側面に接触させるようにしたことを特徴としている。
【0023】
上記構成によれば、トレイの下面に形成した既存の略U字状ガイド溝を利用して、該略U字状ガイド溝の一側面に弾性板の円弧状突起部の円弧面を押し付けるようになっており、既存のトレイをそのまま利用することができるから、経済的である。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1から図3は本発明の実施の一形態であるディスクプレーヤを示すものであって、合成樹脂製筐体1の両側板部3間に一体形成した合成樹脂製天板17の一側部にスリット23を形成することにより該天板17に弾性変位可能な押さえ片24が切り残されている。また、左右一対のガイド部材6,7が、受台5に前後進a,b方向に所定間隔をおいて突設した複数のガイド片6A,7Aにより形成され、前側横桁部4aの略U字状ガイド溝8に対向する箇所に矩形状貫通孔25が貫設され、該貫通孔25の側縁に基端を一体突設した弾性板26の先端が略U字状ガイド溝8に挿入されている。上記以外の構成は図8から図11に示す構成とほぼ同じであるから、同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0025】
前記押さえ片24は、図4に示すように、正面視略L字状であって、その下端24aをそれに対向するトレイ2の一側縁2aの上面よりも所定間隔tだけ低く位置決めすることにより(図4仮想線参照)、その押さえ片24の下端24aがトレイ2の一側縁2aの上面に弾性的に接触されている(図4実線参照)。
【0026】
前記弾性板26は、図5から図7に示すように、略J字状に形成されており、その先すぼまり状先端側面に円弧状突起部26Aが一体突設され、該円弧状突起部26Aの円弧面26aを略U字状ガイド溝8の一側面8aに弾性的に押し付けることにより、該略U字状ガイド溝8の他側面8bを各ガイド片6Aの側面6aに接触させている。
【0027】
アンローディング操作を説明すると、図1に実線で示すように、ディスクDをターンテーブル13とディスクホルダ20とで挟持しているローディング状態(図9参照)でアンローディング信号を受信することにより、従来例とほぼ同様の手順で、ターンテーブル13上のディスクDをトレイ2上に載置した後、ラック10に噛合するピニオン11を正転eさせて該ラック10を介してトレイ2を前進aさせる(図1仮想線参照)。このとき、押さえ片24の下端24aがトレイ2の一側縁2aの上面に接触されているので、該トレイ2を自重により下向きに傾かせることなく前進aさせると共に、弾性板26により略U字状ガイド溝8の他側面8bを各ガイド片6Aの側面6aに接触させているので、その接触面を基準線Lにしてトレイ2を横向きに傾かせることなく前進aさせる。
【0028】
ローディング操作の際には、図1に仮想線で示すように、トレイ2を最前進aさせた状態で(図11参照)、そのトレイ2上にディスクDを載置し、ローディング信号を受信することにより、ピニオン11を逆転fさせてラック10を介してトレイ2を基準線Lに沿って直線的に後進bさせる。
【0029】
上記構成によれば、弾性変位可能な略L字状押さえ片24の下端24aがトレイ2の一側縁2aの上面に弾性的に接触されているから、該トレイ2が前進aの際に自重で下向きに傾くことが無くなり、外観上の体裁が良好であると共に、そのトレイ2が後進bの際に上下動することも無くなり、トレイ2を静かに前後進a,bさせることができる。
【0030】
また、弾性板26の先端をガイド溝8の一側面8aに弾性的に押し付けることにより、該ガイド溝8の他側面8bを各ガイド片6Aの側面6aに接触させているから、その接触面を基準線Lにしてトレイ2を直線的に前後進a,bさせることができ、これによって、従来のように前進aするトレイ2を横向きに傾かせることも無く、後進bするトレイ2を横揺れさせたり雑音を発生させることも無いから、外観上の体裁が良好で、トレイ2を静かに前後進a,bさせることができる。
【0031】
更に、弾性板26が略J字状に形成されているので、該弾性板26の先端をトレイ2に押し付けることにより、その弾性板26を全体的に撓ませて所定の弾性力を発生させ、その弾性力により略U字状ガイド溝8の他側面8bを各ガイド片6Aの側面6aに確実に接触させることができる。
【0032】
また更に、弾性板26の先端側面に円弧状突起部26Aを一体突設することにより、該弾性板26の先端部を太くしているので、その太くした先端部を介して弾性板26からトレイ2に対して弾性力を確実に伝達することができると共に、前記円弧状突起部26Aの円弧面26aを略U字状ガイド溝8の一側面8aに線接触させることによりその接触抵抗を小さくしているから、該円弧状突起部26Aがトレイ2の前後進a,bの移動に大きな障害となるおそれがなく、そのトレイ2をスムーズに前後進a,bさせることができる。
【0033】
しかも、押さえ片24及び弾性板26を形成するにあたって、既存の筐体1に若干の加工を施すだけでよく、また、既存のトレイ2をそのまま利用することができるから、経済的である。
【0034】
上記の実施の形態では、弾性板26を略U字状ガイド溝8の一側面8aに押し付けるようにしたが、これに限定されるわけではなく、弾性板26を例えばトレイ2の略L字状ガイド溝9側の外側面に押し付けることにより、略U字状ガイド溝8の他側面8bを各ガイド片6Aの側面6aに接触させるようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、実施の一形態(図1から図7参照)に示すように、弾性変位可能な略L字状押さえ片の下端がトレイの一側縁上面に弾性的に接触されているから、該トレイが前進の際に自重で下向きに傾くことが無くなり、外観上の体裁が良好であると共に、そのトレイが後進の際に上下動することも無くなり、トレイを静かに前後進させることができる。
【0036】
また、弾性板の先端をガイド溝の一側面に弾性的に押し付けることにより、該ガイド溝の他側面をガイド部材の側面に接触させているから、その接触面を基準線にしてトレイを直線的に前後進させることができ、これによって、従来のように前進するトレイを横向きに傾かせることも無く、後進するトレイを横揺れさせたり雑音を発生させることも無いから、外観上の体裁が良好でトレイを静かに前後進させることができる。
【0037】
更に、弾性板が略J字状に形成されているので、該弾性板の先端をトレイに押し付けることにより、その弾性板を全体的に撓ませて所定の弾性力を発生させ、その弾性力によりトレイをいずれか一方のガイド部材の側面に確実に接触させることができる。
【0038】
また更に、弾性板の先端側面に円弧状突起部を一体突設することにより、該弾性板の先端部を太くしているので、その太くした先端部を介して弾性板からトレイに対して弾性力を確実に伝達することができると共に、前記円弧状突起部の円弧面を略U字状ガイド溝の一側面に線接触させることによりその接触抵抗を小さくしているから、該円弧状突起部がトレイの前後進に大きな障害となるおそれがなく、そのトレイをスムーズに前後進させることができる。
【0039】
しかも、押さえ片及び弾性板を形成するにあたって、既存の筐体に若干の加工を施すだけでよく、また、既存のトレイをそのまま利用することができるから、経済的である。
【0040】
請求項2に記載の発明によれば、弾性変位可能な略L字状押さえ片の下端がトレイの一側縁上面に弾性的に接触されているから、該トレイが前進の際に自重で下向きに傾くことが無くなり、外観上の体裁が良好であると共に、そのトレイが後進の際に上下動することも無くなり、トレイを静かに前後進させることができる。
【0041】
請求項3に記載の発明によれば、弾性板の先端をトレイに弾性的に押し付けることにより、該トレイをいずれか一方のガイド部材の側面に接触させているから、その接触面を基準線にしてトレイを前後進させることができ、これによって、従来のように前進するトレイを横向きに傾かせることも無く、後進するトレイを横揺れさせたり雑音を発生させることもないから、外観上の体裁が良好で、トレイを静かに前後進させることができる。
【0042】
請求項4に記載の発明によれば、弾性板が略J字状に形成されているので、該弾性板の先端をトレイに押し付けることにより、その弾性板を全体的に撓ませて所定の弾性力を発生させ、その弾性力によりトレイをいずれか一方のガイド部材の側面に確実に接触させることができる。
【0043】
請求項5に記載の発明によれば、弾性板の先端側面に円弧状突起部を一体突設することにより、該弾性板の先端部を太くしているので、その太くした先端部を介して弾性板からトレイに対して弾性力を確実に伝達することができると共に、前記円弧状突起部の円弧面をトレイに線接触させることによりその接触抵抗を小さくしているから、該円弧状突起部がトレイの前後進に大きな障害となるおそれがなく、そのトレイをスムーズに前後進させることができる。
【0044】
請求項6に記載の発明によれば、トレイの下面に形成した既存の略U字状ガイド溝を利用して、該略U字状ガイド溝の一側面に弾性板の円弧状突起部の円弧面を押し付けるようになっており、既存のトレイをそのまま利用することができるから、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態であるディスクプレーヤの平面図である。
【図2】 同要部の分解斜視図である。
【図3】 図1のA−A矢視図である。
【図4】 同要部の拡大横断面図である。
【図5】 同他の要部の分解斜視図である。
【図6】 同他の要部の拡大横断面図である。
【図7】 同他の要部の拡大水平断面図である。
【図8】 従来例の平面図である。
【図9】 同ローディング状態の縦断面図である。
【図10】 図8のB−B矢視図である。
【図11】 同アンローディング状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 トレイ
3 側板部
4a,4b 横桁部
5 受台
6,7 ガイド部材
6A ガイド片
6a ガイド片の側面
8 略U字状ガイド溝
8a 略U字状ガイド溝の一側面
8b 略U字状ガイド溝の他側面
9 略Lガイド溝
10 ラック
11 ピニオン
14 光ピックアップ
15 ドライブシャーシ
16 枢支軸
17 天板
18 中央収納部
20 ディスクホルダ
23 スリット
24 押さえ片
24a 押さえ片の下端
26 弾性板
26A 弾性板の円弧状突起部
26a 円弧状突起部の円弧面
a,b 前後進
e 正転
f 逆転
t 押さえ片の下端とトレイの一側面上面との間の間隔
D ディスク
L 基準線[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a disc player for reproducing, recording or erasing an optical disc such as a CD or a DVD or a magneto-optical disc (hereinafter abbreviated as a disc).
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a disk player technique, there is one described in
[0003]
A
[0004]
The unloading operation will be described. As shown in FIG. 8 and FIG. 9, the
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-344885
[Problems to be solved by the invention]
In the above conventional configuration, the
[0007]
The present invention has been made in view of the above-described conventional drawbacks, and an object of the present invention is to provide a disc player in which the tray is moved back and forth linearly without tilting.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, a pair of left and right guide members project along the front-rear direction on a pedestal provided on both side plates of a synthetic resin casing, and the synthetic resin tray By fitting the guide grooves formed on both side edges of the lower surface of each of the guide members to the respective guide members, the tray is arranged to be movable forward and backward in the housing, and a rack is formed on the lower surface of the tray along the front-rear direction. In addition, a pinion is provided on the housing so as to face the rack, and a drive chassis mounted with a turntable and an optical pickup is disposed below the tray so as to be movable up and down around a pivot shaft at the rear end. A disc holder is disposed in a central storage portion of a synthetic resin top plate integrally formed between both side plate portions of the housing so as to face the turntable, and the disc can be moved up and down. When the unloading signal is received in the loading state sandwiched by the drive chassis, the drive chassis moves down and the disk on the turntable is placed on the tray, and then the pinion meshing with the rack is rotated forward to rotate the rack. In the disc player which performs the reverse operation by reversing the pinion by receiving the loading signal by forming the tray through the slit, the slit is formed on one side of the top plate. A substantially L-shaped pressing piece that can be elastically displaced is left uncut on the top plate, and the lower end of the pressing piece is positioned lower than the upper surface of one side edge of the tray facing it by a predetermined interval so that the lower end of the pressing piece is It is elastically in contact with the upper surface of one side edge of the tray, and is substantially J-shaped on the front side cross beam portion of the two front and rear cross beam portions integrally formed between the both side plate portions of the casing. The elastic plate is integrally projected, and an arc-shaped projection is integrally projected on the front side surface of the elastic plate, and the arc-shaped projection is inserted into the one guide groove formed in a substantially U shape. Then, the arcuate surface of the arcuate protrusion is elastically pressed against one side surface of the guide groove, whereby the other side surface of the guide groove is brought into contact with the side surface of the guide member.
[0009]
The above configuration corresponds to one embodiment (see FIGS. 1 to 7), and according to this, the lower end of the substantially L-shaped pressing piece that can be elastically displaced is elastically formed on the upper surface of one side edge of the tray. Since the tray does not tilt downward due to its own weight when moving forward, the appearance of the tray is good, and the tray does not move up and down during backward movement. Can move forward and backward.
[0010]
In addition, by elastically pressing the tip of the elastic plate against one side of the guide groove, the other side of the guide groove is brought into contact with the side of the guide member. As a result, the tray that moves forward does not tilt sideways, and the tray that moves backward does not roll or generate noise. You can move the tray back and forth gently.
[0011]
Furthermore, since the elastic plate is formed in a substantially J-shape, the elastic plate is entirely bent by pressing the tip of the elastic plate against the tray to generate a predetermined elastic force. The tray can be reliably brought into contact with the side surface of one of the guide members.
[0012]
Furthermore, since the tip of the elastic plate is thickened by integrally projecting the arc-shaped protrusion on the side of the tip of the elastic plate, the elastic plate is elastic to the tray via the thickened tip. Since the force can be reliably transmitted and the contact resistance is reduced by bringing the arc surface of the arc-shaped protrusion into line contact with one side surface of the substantially U-shaped guide groove, the arc-shaped protrusion However, there is no possibility that the tray will be a major obstacle to the forward and backward movement of the tray, and the tray can be smoothly moved forward and backward.
[0013]
In addition, when forming the pressing piece and the elastic plate, it is only economical to apply some processing to the existing casing, and it is economical because the existing tray can be used as it is.
[0014]
According to the second aspect of the present invention, a pair of left and right guide members project along the front-rear direction on the pedestals provided on both side plates of the synthetic resin casing, and are formed on both side edges of the lower surface of the synthetic resin tray. By fitting each guide groove to each guide member, the tray is disposed so as to be able to move forward and backward in the housing, and a rack is formed on the lower surface of the tray along the front-rear direction and is opposed to the rack. The housing is provided with a pinion, and by receiving an unloading signal in the loading state, the pinion meshing with the rack is rotated forward to advance the tray through the rack and receive the loading signal. In a disc player that reverses the pinion by performing the reverse operation, a slit is formed on one side of the synthetic resin top plate that is integrally formed between the side plates. As a result, a substantially L-shaped pressing piece that can be elastically displaced is left uncut on the top plate, and the lower end of the pressing piece is positioned lower than the upper surface of one side edge of the tray facing it by pressing the holding piece. The lower end of the piece is elastically brought into contact with the upper surface of one side edge of the tray.
[0015]
According to the above configuration, the lower end of the elastically displaceable substantially L-shaped pressing piece is elastically contacted with the upper surface of one side edge of the tray, so that the tray does not tilt downward due to its own weight when moving forward. The appearance is good, and the tray does not move up and down during the backward movement, so that the tray can be moved forward and backward quietly.
[0016]
According to a third aspect of the invention, in the invention of the second aspect, an elastic plate is integrally projected on the front side of the housing, and the tip of the elastic plate is elastically pressed against the tray, The tray is brought into contact with the side surface of one of the guide members.
[0017]
According to the above configuration, the tray is brought into contact with the side surface of one of the guide members by elastically pressing the tip of the elastic plate against the tray. As a result, the tray that moves forward does not tilt sideways, and the tray that moves backward does not roll or generate noise. Can be moved forward and backward quietly.
[0018]
The invention according to claim 4 is the invention according to
[0019]
According to the above configuration, since the elastic plate is formed in a substantially J shape, by pressing the tip of the elastic plate against the tray, the elastic plate is entirely bent to generate a predetermined elastic force, The elastic force can reliably bring the tray into contact with the side surface of one of the guide members.
[0020]
According to a fifth aspect of the present invention, in the invention of the third or fourth aspect, an arc-shaped projection is integrally provided on the tip side surface of the elastic plate, and the arc surface of the arc-shaped projection is formed on the tray. It is characterized by being elastically pressed.
[0021]
According to the above configuration, the arc-shaped protrusion is integrally provided on the tip side surface of the elastic plate so that the tip of the elastic plate is thickened. Therefore, the elastic plate is transferred to the tray via the thickened tip. On the other hand, the elastic force can be reliably transmitted, and the arc resistance of the arcuate protrusion is reduced by bringing the arcuate surface of the arcuate protrusion into line contact with the tray. Therefore, the tray can be smoothly moved forward and backward.
[0022]
According to a sixth aspect of the present invention, in the fifth aspect of the present invention, the arcuate protrusion is inserted into the one guide groove formed in a substantially U shape so that the arcuate surface of the arcuate protrusion is It is characterized in that the other side surface of the guide groove is brought into contact with the side surface of the guide member by being elastically pressed against one side surface of the guide groove.
[0023]
According to the above configuration, using the existing substantially U-shaped guide groove formed on the lower surface of the tray, the arc surface of the arc-shaped protrusion of the elastic plate is pressed against one side surface of the approximately U-shaped guide groove. This is economical because existing trays can be used as they are.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 3 show a disc player according to an embodiment of the present invention, in which one side portion of a synthetic
[0025]
As shown in FIG. 4, the
[0026]
As shown in FIGS. 5 to 7, the
[0027]
The unloading operation will be described. As shown by a solid line in FIG. 1, by receiving an unloading signal in a loading state (see FIG. 9) in which the disk D is sandwiched between the
[0028]
In the loading operation, as shown by the phantom line in FIG. 1, with the
[0029]
According to the above configuration, since the
[0030]
Further, by elastically pressing the tip of the
[0031]
Furthermore, since the
[0032]
Further, since the arc-shaped
[0033]
In addition, when the
[0034]
In the above embodiment, the
[0035]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, as shown in one embodiment (see FIGS. 1 to 7), the lower end of the elastically displaceable substantially L-shaped pressing piece is elastically formed on the upper surface of one side edge of the tray. Since the tray does not tilt downward due to its own weight when moving forward, the appearance of the tray is good, and the tray does not move up and down during backward movement. Can move forward and backward.
[0036]
In addition, by elastically pressing the tip of the elastic plate against one side of the guide groove, the other side of the guide groove is brought into contact with the side of the guide member. As a result, the tray that moves forward does not tilt sideways, and the tray that moves backward does not roll or generate noise. You can move the tray back and forth gently.
[0037]
Furthermore, since the elastic plate is formed in a substantially J-shape, the elastic plate is entirely bent by pressing the tip of the elastic plate against the tray to generate a predetermined elastic force. The tray can be reliably brought into contact with the side surface of one of the guide members.
[0038]
Furthermore, since the tip of the elastic plate is thickened by integrally projecting the arc-shaped protrusion on the side of the tip of the elastic plate, the elastic plate is elastic to the tray via the thickened tip. Since the force can be reliably transmitted and the contact resistance is reduced by bringing the arc surface of the arc-shaped protrusion into line contact with one side surface of the substantially U-shaped guide groove, the arc-shaped protrusion However, there is no possibility that the tray will be a major obstacle to the forward and backward movement of the tray, and the tray can be smoothly moved forward and backward.
[0039]
In addition, when forming the pressing piece and the elastic plate, it is only economical to apply some processing to the existing casing, and it is economical because the existing tray can be used as it is.
[0040]
According to the second aspect of the present invention, since the lower end of the substantially L-shaped pressing piece that is elastically displaceable is elastically in contact with the upper surface of one side edge of the tray, the tray is directed downward by its own weight when moving forward. The tray is not tilted, the appearance is good, and the tray does not move up and down during the backward movement, so that the tray can be moved forward and backward quietly.
[0041]
According to the invention described in
[0042]
According to the fourth aspect of the present invention, since the elastic plate is formed in a substantially J shape, the elastic plate is bent as a whole by pressing the tip of the elastic plate against the tray, and has a predetermined elasticity. A force is generated, and the tray can be reliably brought into contact with the side surface of one of the guide members by the elastic force.
[0043]
According to the fifth aspect of the present invention, since the tip end portion of the elastic plate is thickened by integrally projecting the arc-shaped protrusion on the side surface of the tip end of the elastic plate, The elastic force can be reliably transmitted from the elastic plate to the tray, and the arc resistance of the arc-shaped projection is reduced by bringing the arc surface of the arc-shaped projection into line contact with the tray. However, there is no possibility that the tray will be a major obstacle to the forward and backward movement of the tray, and the tray can be smoothly moved forward and backward.
[0044]
According to the sixth aspect of the present invention, by using the existing substantially U-shaped guide groove formed on the lower surface of the tray, the arc of the arc-shaped protruding portion of the elastic plate is formed on one side surface of the substantially U-shaped guide groove. Since the surface is pressed, the existing tray can be used as it is, which is economical.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a disc player according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of the main part.
3 is an AA arrow view of FIG. 1. FIG.
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of the main part.
FIG. 5 is an exploded perspective view of the other main part.
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view of the other main part.
FIG. 7 is an enlarged horizontal cross-sectional view of the other main part.
FIG. 8 is a plan view of a conventional example.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view of the loading state.
10 is a view taken along arrow BB in FIG. 8. FIG.
FIG. 11 is a longitudinal sectional view of the unloading state.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
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