JP3748273B2

JP3748273B2 - Anti-ulcer agent from rice

Info

Publication number: JP3748273B2
Application number: JP11661093A
Authority: JP
Inventors: 孝徳山
Original assignee: 株式会社創研
Priority date: 1993-04-21
Filing date: 1993-04-21
Publication date: 2006-02-22
Anticipated expiration: 2021-02-22
Also published as: JPH06305977A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、米を原料として得られる、経口投与ないし皮下投与により潰瘍を予防および治癒する効果を持つ抗潰瘍剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、米は主食以外に、清酒、焼酎、みりん、酢、麹などとして用途開発され、古くから生活に欠かせないものとなっている。この他には、美容的用途として糠袋が知られている。これは、米を単なる主食であとみるか、またはせいぜい澱粉源としてしかみていなかったということによるものであると思われる。また、糠袋にしても、皮膚に良いとされ、慣例的にそのまま使用されていたのみであり、有効成分という概念もなければ、有効成分を利用するという考え方も全くなかったのである。
【０００３】
一方、現在は日常生活においてストレス時代といわれ、生活環境の目まぐるしい変化、対人関係の複雑化により、ストレスを受けることが多くなってきている。また、従来、自然に存在しなかったものを数多く摂取する機会も多くなってきた。
【０００４】
そこで、これらの要因により、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などに悩まされている人が多くなり、現在ではさまざまな抗潰瘍剤が開発利用されている。現在使用されている抗潰瘍剤をみると、大別して胃液の消化力抑制剤、胃液分泌抑制剤、粘膜保護組織修復剤などがあり、経口投与または皮下投与されている。しかし、これらいずれの製剤も、単離された薬剤または合成された薬剤であり、それぞれに副作用があり、使用対象および使用量についての制限が厳しくなっており、有効で、しかも、安全な抗潰瘍剤は開発利用されていない。
【０００５】
このため、これらの抗潰瘍剤は、安全性の点から常用できないので、予防とか、再発防止には利用できていない。一方、潰瘍の予防薬としては、整腸剤とか、胃酸の分泌抑制効果を持つ薬剤を用いているだけであり、したがって、これらは真の意味での予防薬とはいえない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
現在、薬剤の人体に対する副作用が問題となっており、天然物で全く副作用がなく、しかも、予防薬、再発防止薬として常用しても十分に安全である抗潰瘍効果を持つ薬剤が要求されている。本発明は、抗潰瘍効果に優れ、安全で安価であり、しかも、予防薬、再発防止薬として常用しても、全く安全な米からの天然抗潰瘍剤を提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、動植物合和すの観点から、主食である米を中心に種々の植物成分の研究を進めてきた。その過程で米には今まで予測できなかった数多くの可能性、効果があることが判明してきた。そこで、主食として用いられ、安全性が最も高いことが実証されている米をテーマとしてとりあげ、米の総合利用研究を行ってきた。そのうちの一つのテーマとして、米からの抗潰瘍剤について鋭意研究を重ねてきた。その過程で、米の粉砕物をそのままあるいは糠化したものを経口投与あるいは皮下投与したところ、どちらの場合も非常に顕著な抗潰瘍作用があることが判明した。この抗潰瘍作用は、熱安定性を有するある成分であることが分かり、本発明を完成するに至った。
【０００８】
すなわち、本発明は、米の粉砕物、米の加水物に澱粉分解酵素または麹を作用させたもの、あるいは米を抽出するに当たり、その抽出前、抽出と同時または抽出後に澱粉分解酵素または麹を作用させたものをそのままあるいは含有することを特徴とする抗潰瘍剤であって、米を用いることにより、簡単、安価に、しかも、全く安全に抗潰瘍効果を有する成分を抽出でき、上記の効果を顕す非常に優れた抗潰瘍剤が得られるのである。
【０００９】
米はそのまま用いても有効であるが、実用上の面から、粉砕して用いるのが好ましい。米を粉砕して粉体化するには、粉砕機または精米機を用い、一般的な方法を用いて行う。
【００１０】
澱粉分解酵素または麹を働かせる場合、まず、米を粉砕または粉体化した方が表面積が大きくなるため、はるかに効率がよい。粉砕しなくてもよいが、この場合には、澱粉分解反応による米組織の分解および糖化に長時間を要する。また、この粉砕した米はそのまま、あるいは抗潰瘍剤のような剤型にして使用してもよい。
【００１１】
澱粉分解酵素または麹を働かせるに当たっては、米をそのまま、好ましくは粉砕または粉体化したものに加水する。米はうるち米、もち米等なんでもよい。加水量は、米に対して１〜５倍量が効果的であるが、収率、作業性、最終使用目的等により適宜選定すればよい。
【００１２】
次に、澱粉分解反応を行うために酵素を添加する。ここで、澱粉分解反応に用いる酵素とは、澱粉分解酵素および麹、麦芽等の澱粉分解酵素を含むもの全てを指す。麹を使用する場合においては、普通に使用されているものでよく、アミラーゼ力価さえあれば麹菌の種類および米の品種は問わない。
【００１３】
酵素反応は、澱粉分解反応に用いる澱粉分解酵素および澱粉分解酵素を含むもの、あるいは麹を適温で１〜２４時間反応させればよいが、効果さえ出てくれば、反応時間は短くても長くてもよく、また、反応温度は高くても低くてもよい。澱粉分解反応を終了した後、加温してゆき沸騰状態になった時点で抽出を完了する。抽出を完了した後、圧搾、濾過を行えば清澄なエキスが得られる。
【００１４】
また、抗潰瘍剤としての有効成分は解明されていないが、この未知の有効成分が熱に安定であることは確認できたので、抽出温度は高温が効率的である。低温でも長時間置けば充分に抽出を行うことができる。ただし、４０℃以下の低温の場合は、防腐剤を加えて米が腐敗しないように処理することが必要である。この場合にも、なるべく最後には加熱するのがより効果的である。
【００１５】
抽出は常圧で行っても、減圧で行ってもよく、また、澱粉分解反応は抽出と同時に行っても、抽出の後に行ってもよい。
【００１６】
上記のように澱粉分解酵素または麹を働かせたもの、さらに、これから除糖を行ったものも抗潰瘍効果は見られた。除糖は、微生物（通気培養、アルコール発酵等）あるいはアルコールによる凝集沈澱を行うことによって達成される。さらに、乳酸発酵、有機酸発酵等を行っても同様の効果が得られる。
【００１７】
以上のことは、抗潰瘍作用が単なる酵素活性や蛋白成分によるものではなく、熱安定性で抗潰瘍作用を有する成分の存在を示している。
【００１８】
本発明品の抗潰瘍効果について以下に記載する。
１．ストレス性潰瘍発生に対する予防効果
本発明品の抗潰瘍剤としての効果をみるために、まず、拘束水浸ストレス潰瘍に対する本発明品の経口投与においての効果を調べた。その方法は、渡辺らの方法に準じて行った。すなわち、８週齢のｄｄＹ系雄性マウスを２４時間絶食後、実施例により得た本発明品を０．３ｍｌ／マウス経口投与し、３０分後にストレスゲージに入れ、１５℃の水中に剣状突起まで浸し、拘束水浸ストレスを負荷した。５時間後に頸椎脱臼して屠殺し、いを摘出した。その後、１％ホルマリン溶液１．５ｍｌを胃内に注入し、さらに、同液中に浸すことにより胃組織を軽く固定し、２４時間そのまま放置した。その後、大弯に添って切開し、腺胃部に発生した損傷の長さ（ｍｍ）を測定し、一匹当たりのその総和を潰瘍係数として表した。また、コントロールとしては、ストレスゲージに入れる３０分前に同量の生理食塩水を経口投与したものを用いた。マウスは各々１５匹ずつで行った。その結果を示すと表１のとおりである。
【００１９】
【表１】

表１に示すように、コントロールとして生理食塩水を投与したマウスにおける潰瘍係数の平均が２４．８であのに対して、実施例１から３および６で得られたいずれの本発明品を投与したマウスの潰瘍係数の平均値は非常に低く、明らかに本発明品は経口投与することにより、拘束水浸ストレス潰瘍に対する抗潰瘍剤として有効であることが判明した。
【００２０】
実施例１および実施例２で得られた本発明品は、効果的には弱いが、そのまま、あるいは糖化という操作で得られ、非常に経済的かつ有効的な手段である。
【００２１】
また、抽出と糖化を組合わせることにより、その効果は、さらに優れたものになることが判明し、その効果は、除糖しても変らなかった。
【００２２】
この結果、本発明品は、胃腸粘膜から直接に作用して抗潰瘍剤に有効な効果を示すことが判明した。また、実施例４，５，７，８で得られた本発明品においても同様の結果が得られた。
【００２３】
なお、精米時に出てくる米糠を、実施例３と同様な操作をして得た米糠エキスについても調べたところ、まったく効果がないばかりでなく、逆に潰瘍係数が上がる傾向になった。
【００２４】
次に、拘束水浸ストレス潰瘍に対する本発明品の皮下投与においての効果を調べた。その方法は、経口投与の場合と同様に、渡辺らの方法に準じて行った。生理食塩水を０．３ｍｌ、本発明品を０．３ｍｌマウスに皮下投与したもの、各々１５匹ずつについて３０分放置後、ストレスゲージに入れ拘束水浸ストレスを負荷し、本発明品の皮下投与することによる拘束水浸ストレス潰瘍に対する有効性を調べた。その結果を表２に示した。
【００２５】
【表２】

表２に示すように、生理食塩水を０．３ｍｌ皮下投与したものにおける潰瘍係数の平均値は２５．６であるのに対し、本発明品を０．３ｍｌ皮下投与したものにおける潰瘍係数は、いずれも非常に低く、本発明品を皮下投与することにより、抗潰瘍剤として有効であることが明らかとなった。
【００２６】
このように皮下投与することにより、本発明品が抗潰瘍剤として有効な抗潰瘍性を示したことは、本発明品が胃粘膜に直接的に効果を有するだけでなく、血液を通して根本的に胃潰瘍の発生を防ぐという効果を持っている有効成分の存在が証明される。
【００２７】
以上の結果より、本発明品は、ストレス性の潰瘍の発生に対して、経口投与においても皮下投与においても有効な成分に基づくものであるということが判明した。
【００２８】
次に、マウス胃潰瘍に対する治癒効果を調べた。
【００２９】
従来からラットを用いた治癒効果の判定には、（１）焼酎ｇａｓｔｒｉｎ潰瘍、（２）酢酸潰瘍に対する効果をもって判定されている。本発明においては、マウスを用いた潰瘍治癒効果の判定が容易にできる方法を確立した。その確立した方法を用いた。
【００３０】
ｄｄＹ系雄性マウスを２４時間絶食後、ストレスゲージに入れ、１５℃の水中に剣状突起まで浸し、拘束水浸ストレスを負荷した。５時間後、すぐに本発明品０．３ｍｌを経口投与し、２時間後、頸椎脱臼して屠殺し、胃を摘出した。その後、１％ホルマリン溶液１．５ｍｌを胃内に注入し、さらに、同液中に浸すことで軽く固定し、その後、潰瘍係数を測定した。また、コントロールとしては、生理食塩水を経口投与したものを用いた。マウスは各々１５匹ずつで行った。以上のものを表３に示す。
【００３１】
【表３】

以上の結果より、生理食塩水の潰瘍係数の平均は２５．８であるのに対し、実施例による本発明品は、明らかに有効であることが分かる。
【００３２】
【実施例】
本発明の実施例について以下に説明する。
【００３３】
（実施例１）
白米５００ｇを粉砕機に掛け、粉体化し、本発明品４９０ｇを得た。
【００３４】
（実施例２）
実施例１で得られた本発明品５００ｇに、水１５００ｍｌと麹３００ｇを加え、５５℃で２０時間放置した。その後、絞り機で絞り、本発明品１２４０ｍｌと残渣９５０ｇを得た。
【００３５】
（実施例３）
実施例２と同様にし、うるち米の糖化物２０００ｇを得た。その後、徐々に温度を上げていき、５分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞り機で絞り、本発明品１２５０ｍｌと残渣７００ｇを得た。
【００３６】
（実施例４）
実施例１で得られた本発明品５００ｇに、４０％エタノール１５００ｍｌと麹２００ｇを添加して、５５℃で４８時間放置した。その後、冷却し、絞り機で絞り、本発明品１２５０ｍｌと残渣９００ｇを得た。
【００３７】
（実施例５）
実施例１で得られた本発明品５００ｇに、水１５００ｍｌと液化酵素３ｇを添加した後、徐々に温度を上げていき、５分間煮沸抽出した。その後、５５℃まで冷却し糖化酵素３ｇを添加し、５５℃で２０時間放置した。その後、絞り機で絞り、本発明品１２７０ｍｌと残渣９００ｇを得た。
【００３８】
（実施例６）
実施例３で得られた本発明品１０００ｍｌに、乾燥酵母２ｇを添加して、２０℃で７日間アルコール発酵を行った後、濾過して別の本発明品９８０ｇを得た。
（実施例７）
実施例３で得られた本発明品１０００ｍｌに、乾燥酵母２ｇを添加して、空気を送り込みながら、３０℃で１８時間酵母の通気発酵を行った。その後、濾過して別の本発明品９００ｍｌを得た。
【００３９】
（実施例８）
実施例３で得られた本発明品５００ｍｌに、９５％エタノール１４００ｍｌを添加した後、濾過した。この濾液をエバポレーターで濃縮して、別の本発明品４００ｍｌを得た。
【００４０】
【発明の効果】
本発明品は、消化性潰瘍にいずれも顕著な効果を示す。しかも、経口投与においても皮下投与においても多大な効果があることは、実用上内服用にも注射用にもどちらにも利用できるものであり、幅広い用途が見込まれる。このように顕著な抗潰瘍作用を持つものが、安全性が実証されている米から簡単安価に得られたことは画期的なことである。
【００４１】
これにより、治癒効果だけでなく、常用しても一切問題がないことから、潰瘍の予防効果を合わせ持ち、予防医学の面でも非常に優れた事績になるとともに、潰瘍をわずらった人の再発防止という観点からも、これらの人々にとって大きい福音となるものである。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to an anti-ulcer agent obtained by using rice as a raw material and having an effect of preventing and healing ulcer by oral administration or subcutaneous administration.
[0002]
[Prior art]
Traditionally, rice has been developed for sake, shochu, mirin, vinegar, koji, etc. in addition to staple foods, and has been indispensable for daily life. In addition, a bag is known as a cosmetic use. This seems to be due to the fact that rice was only seen as a staple food, or at best as a starch source. Moreover, even if it is a bag, it is said that it is good for skin, and it was used conventionally as it is, and there was no concept of an active ingredient, and there was no idea of using an active ingredient at all.
[0003]
On the other hand, nowadays, it is said that it is a stress era in daily life, and it is becoming increasingly stressed due to rapid changes in living environment and complications in interpersonal relationships. In addition, there have been many opportunities to ingest many things that did not exist naturally.
[0004]
Therefore, many people suffer from stomach ulcers, duodenal ulcers, etc. due to these factors, and various anti-ulcer agents are currently being developed and used. The anti-ulcer agents currently used are roughly classified into gastric juice digestion inhibitors, gastric secretion inhibitors, mucosal protective tissue repair agents, etc., which are administered orally or subcutaneously. However, each of these preparations is an isolated drug or a synthesized drug, each having side effects, and there are strict restrictions on the target and amount of use, and it is an effective and safe anti-ulcer. The agent has not been developed and used.
[0005]
For this reason, since these anti-ulcer agents cannot be used regularly from the viewpoint of safety, they cannot be used for prevention or prevention of recurrence. On the other hand, as an ulcer preventive drug, only an intestinal regulating agent or a drug having an inhibitory effect on gastric acid secretion is used. Therefore, these are not true preventive drugs.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Currently, there is a problem of side effects of drugs on the human body, and there is a need for drugs with anti-ulcer effects that have no side effects at all with natural products, and are sufficiently safe as preventives and relapse prevention drugs. Yes. An object of the present invention is to provide a natural anti-ulcer agent from rice that is excellent in anti-ulcer effect, is safe and inexpensive, and is completely safe even if it is regularly used as a preventive or recurrence preventive. is there.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The inventors of the present invention have been researching various plant components, mainly rice, which is a staple food, from the viewpoint of combining plants and animals. In the process, rice has been found to have many possibilities and effects that could not be predicted before. Therefore, the theme of rice, which has been used as a staple food and proved to be the safest, has been researched on the comprehensive use of rice. As one of the themes, we have conducted extensive research on anti-ulcer agents from rice. In the process, when the pulverized rice was used as it was or after hatching, it was found to have a very remarkable anti-ulcer action in both cases. This anti-ulcer action was found to be a certain component having heat stability, and the present invention was completed.
[0008]
That is, the present invention relates to a pulverized rice product, a rice hydrolyzate with starch-degrading enzyme or rice bran, or a rice starch extract before or simultaneously with or after extraction. It is an anti-ulcer agent characterized by containing an acted substance as it is, and by using rice, a component having an anti-ulcer effect can be extracted easily, inexpensively, and completely safely. Thus, an excellent anti-ulcer agent exhibiting the above can be obtained.
[0009]
Although it is effective to use rice as it is, it is preferable to use it after pulverization from a practical aspect. In order to pulverize and pulverize the rice, a general method is used with a pulverizer or a rice mill.
[0010]
When using starch-degrading enzyme or rice bran, the surface area is larger when the rice is first pulverized or powdered, which is much more efficient. In this case, it takes a long time to decompose and saccharify the rice tissue by the starch decomposition reaction. The pulverized rice may be used as it is or in a dosage form such as an anti-ulcer agent.
[0011]
In using the amylolytic enzyme or koji, the rice is hydrated as it is, preferably into a pulverized or powdered product. The rice may be anything like sticky rice or sticky rice. The amount of water to be added is 1 to 5 times the amount of rice, but may be appropriately selected depending on the yield, workability, end use purpose, and the like.
[0012]
Next, an enzyme is added to perform the starch decomposition reaction. Here, the enzymes used for the starch decomposing reaction refer to all those containing starch decomposing enzymes and starch decomposing enzymes such as straw and malt. In the case of using rice bran, it may be a commonly used one, so long as it has an amylase titer, any kind of koji mold or rice varieties can be used.
[0013]
Enzymatic reaction may include starch-degrading enzyme and starch-degrading enzyme used for starch-degrading reaction, or koji may be allowed to react at a suitable temperature for 1 to 24 hours. The reaction temperature may be high or low. After the starch decomposition reaction is completed, the extraction is completed when the mixture is heated and boiled. After completing the extraction, a clear extract can be obtained by pressing and filtering.
[0014]
Moreover, although the active ingredient as an anti-ulcer agent has not been elucidated, since it has been confirmed that this unknown active ingredient is stable to heat, a high extraction temperature is efficient. Extraction can be sufficiently carried out by placing it at a low temperature for a long time. However, in the case of a low temperature of 40 ° C. or lower, it is necessary to add a preservative to treat the rice so that it does not spoil. Also in this case, it is more effective to heat at the end as much as possible.
[0015]
The extraction may be carried out at normal pressure or under reduced pressure, and the starch decomposition reaction may be carried out simultaneously with the extraction or after the extraction.
[0016]
Anti-ulcer effects were also observed in those using amylolytic enzymes or wrinkles as described above, and those that were desugared. Desugaring is achieved by performing aggregation precipitation with microorganisms (aeration culture, alcohol fermentation, etc.) or alcohol. Furthermore, the same effect can be obtained by performing lactic acid fermentation, organic acid fermentation, or the like.
[0017]
The above indicates that the anti-ulcer action is not simply due to enzyme activity or protein components, but the presence of heat-stable and anti-ulcer actions.
[0018]
The anti-ulcer effect of the product of the present invention is described below.
1. In order to see the effect of the product of the present invention as an anti-ulcer agent, first, the effect of the product of the present invention on oral water-restrained stress ulcer was examined. The method was performed according to the method of Watanabe et al. That is, 8-week-old ddY male mice were fasted for 24 hours, then 0.3 ml / mouse of the product of the present invention obtained by Examples was orally administered, placed in a stress gauge 30 minutes later, and xiphoid process in 15 ° C. water. And soaked restraint water stress. After 5 hours, the cervical spine was dislocated and sacrificed, and the embryo was removed. Thereafter, 1.5 ml of a 1% formalin solution was injected into the stomach and further immersed in the same solution to lightly fix the stomach tissue and left as it was for 24 hours. Thereafter, an incision was made along the large vagina, the length of damage (mm) occurring in the glandular stomach was measured, and the sum per one was expressed as an ulcer coefficient. As a control, the same amount of physiological saline was orally administered 30 minutes before entering the stress gauge. 15 mice were used each. The results are shown in Table 1.
[0019]
[Table 1]

As shown in Table 1, the average ulcer coefficient in mice administered with physiological saline as a control was 24.8, whereas any of the products of the present invention obtained in Examples 1 to 3 and 6 were administered. The average value of the ulcer coefficient in mice was very low, and it was clearly found that the product of the present invention was effective as an anti-ulcer agent for restrained water-immersion stress ulcers by oral administration.
[0020]
The products of the present invention obtained in Example 1 and Example 2 are weak in terms of effectiveness, but are obtained as they are or by an operation of saccharification, which is a very economical and effective means.
[0021]
Moreover, it became clear that the effect became further excellent by combining extraction and saccharification, and the effect did not change even if it desugared.
[0022]
As a result, it was found that the product of the present invention acts directly from the gastrointestinal mucosa and exhibits an effective effect as an anti-ulcer agent. The same results were obtained with the products of the present invention obtained in Examples 4, 5, 7, and 8.
[0023]
In addition, when the rice bran extract obtained by performing the same operation as in Example 3 was examined for the rice bran produced at the time of milling, not only was there any effect, but the ulcer coefficient tended to increase.
[0024]
Next, the effect of subcutaneous administration of the product of the present invention on restraint water immersion stress ulcer was examined. The method was performed according to the method of Watanabe et al. As in the case of oral administration. 0.3 ml of physiological saline and 0.3 ml of the product of the present invention administered subcutaneously to mice, each 15 animals were allowed to stand for 30 minutes, then placed in a stress gauge and subjected to restraint water immersion stress, and subcutaneous administration of the product of the present invention We investigated the effectiveness of the treatment for restraint water immersion stress ulcer. The results are shown in Table 2.
[0025]
[Table 2]

As shown in Table 2, the average value of the ulcer factor in the case where 0.3 ml of physiological saline was subcutaneously administered was 25.6, whereas the ulcer factor in the case where the product of the present invention was subcutaneously administered in 0.3 ml was All of them were very low, and it was revealed that administration of the product of the present invention subcutaneously is effective as an antiulcer agent.
[0026]
As a result of subcutaneous administration in this manner, the product of the present invention showed effective anti-ulcer properties as an anti-ulcer agent. This is because the product of the present invention not only has an effect directly on the gastric mucosa but also fundamentally through blood. The existence of an active ingredient having an effect of preventing the occurrence of gastric ulcer is proved.
[0027]
From the above results, it was found that the products of the present invention are based on components effective for both oral administration and subcutaneous administration against the occurrence of stress ulcers.
[0028]
Next, the healing effect on mouse gastric ulcer was examined.
[0029]
Conventionally, the determination of the healing effect using rats has been determined with the effect on (1) cauterized gastrin ulcer and (2) acetate ulcer. In the present invention, a method has been established that can easily determine the effect of healing ulcers using mice. The established method was used.
[0030]
ddY male mice were fasted for 24 hours, then placed in a stress gauge, immersed in water at 15 ° C. up to the xiphoid process, and subjected to restraint water immersion stress. Immediately after 5 hours, 0.3 ml of the product of the present invention was orally administered. After 2 hours, the cervical dislocation was killed and the stomach was removed. Thereafter, 1.5 ml of 1% formalin solution was injected into the stomach and further lightly fixed by dipping in the same solution, and then the ulcer coefficient was measured. As a control, a physiological saline solution orally administered was used. 15 mice were used each. The above is shown in Table 3.
[0031]
[Table 3]

From the above results, it can be seen that the average ulcer coefficient of physiological saline is 25.8, while the products of the present invention according to the examples are clearly effective.
[0032]
【Example】
Examples of the present invention will be described below.
[0033]
Example 1
500 g of white rice was put into a pulverizer and pulverized to obtain 490 g of the present product.
[0034]
(Example 2)
To 500 g of the product of the present invention obtained in Example 1, 1500 ml of water and 300 g of soot were added and left at 55 ° C. for 20 hours. Thereafter, the product was squeezed with a squeezer to obtain 1240 ml of the product of the present invention and 950 g of residue.
[0035]
Example 3
In the same manner as in Example 2, 2000 g of saccharified glutinous rice was obtained. Thereafter, the temperature was gradually increased, followed by boiling extraction for 5 minutes and then cooling. Thereafter, the product was squeezed with a squeezer to obtain 1250 ml of the product of the present invention and 700 g of residue.
[0036]
(Example 4)
To 500 g of the product of the present invention obtained in Example 1, 1500 ml of 40% ethanol and 200 g of soot were added and left at 55 ° C. for 48 hours. Thereafter, it was cooled and squeezed with a squeezer to obtain 1250 ml of the product of the present invention and 900 g of residue.
[0037]
(Example 5)
After adding 1500 ml of water and 3 g of liquefied enzyme to 500 g of the product of the present invention obtained in Example 1, the temperature was gradually raised and the mixture was boiled and extracted for 5 minutes. Then, it cooled to 55 degreeC, 3 g of saccharifying enzymes were added, and it was left to stand at 55 degreeC for 20 hours. Then, it squeezed with the squeezer and obtained 1270 ml of this invention products and 900 g of residue.
[0038]
(Example 6)
2 g of dry yeast was added to 1000 ml of the product of the present invention obtained in Example 3 and subjected to alcoholic fermentation at 20 ° C. for 7 days, followed by filtration to obtain 980 g of another product of the present invention.
(Example 7)
To 1000 ml of the product of the present invention obtained in Example 3, 2 g of dry yeast was added, and aeration fermentation of yeast was performed at 30 ° C. for 18 hours while feeding air. Thereafter, filtration was performed to obtain another 900 ml of the present invention product.
[0039]
(Example 8)
To 500 ml of the product of the present invention obtained in Example 3, 1400 ml of 95% ethanol was added, followed by filtration. The filtrate was concentrated with an evaporator to obtain another 400 ml of the product of the present invention.
[0040]
【The invention's effect】
The product of the present invention has a remarkable effect on peptic ulcer. Moreover, the fact that it has a great effect in both oral administration and subcutaneous administration can be used for both internal use and injection, and is expected to be used in a wide range of applications. It is epoch-making that what has such a remarkable anti-ulcer action was obtained easily and inexpensively from rice whose safety has been demonstrated.
[0041]
As a result, there is no problem not only with the healing effect but also with regular use, so it has the effect of preventing ulcers, it is also excellent in terms of preventive medicine, and prevention of recurrence of people who have trouble with ulcers From this point of view, it is a great gospel for these people.

Claims

Of the active ingredient than the limulus test-positive LPS, it is or anti mucosal ulceration agent comprising this which is reacted with the starch-degrading enzymes or koji water hydrolysis of white rice.

Upon extracting the white rice, the extract before extraction simultaneously with or after extraction in which is reacted with the starch-degrading enzymes or koji (except those allowed to act only liquefying enzyme) directly, or contain this An antimucosal ulcer agent.

Furthermore, the anti- mucosal ulcer agent according to claim 1 or 2, which has been subjected to alcoholic fermentation, aeration fermentation, lactic acid fermentation or organic acid fermentation.