JP3747095B2 - Conductive roller and method and apparatus for manufacturing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真、静電記録等のプリンターなどにおけるトナー搬送用ローラ、帯電ローラ、転写ローラ、クリーニングローラなど静電気的に対象物を制御するために用いられる導電性ローラの製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真プロセスにおいてはコロナ放電方式が使用されていたが、最近では感光体に接触するローラによる帯電・転写方式が特に帯電・転写の工程でオゾン発生量を大幅に低減できることから、コロナ放電方式に代わって採用されつつある。また上記のようなローラ帯電・転写方式に使用する導電性ローラは、非帯電レベルでかつ電気抵抗値を比較的狭い範囲内に制御できる、感光体を傷つけない、接触面積を増してグリップ性を向上できる、常時接触しても永久変形しにくいなどの理由から、導電性を有する弾性体のローラが一般に用いられている。さらに導電性を有する弾性体のうちでも発泡体のローラが、特に感光体に対する圧縮強さを低減し、高電圧を印加したときの帯電音の防止にも有効であることから、発泡体ローラを採用するところが増えている。
【0003】
この種の発泡体ローラに関する先行技術に、例えば特開平5−035110号公報に記載のものがある。当該公報に記載のローラの製造方法は、2個以上の活性水素を含有する化合物と2個以上のイソシアネート基を有する化合物および触媒、整泡剤を含む混合液を泡立て注入機によって泡立てたのち、円筒状のモールド内にその中心軸部に芯金を装填した状態で前記混合液をモールド底部から注入し、モールド内が泡体で満たされた状態で、80℃で10分間加温して硬化させることにより、外周面にスキン層を形成し、スキン層の表面にウレタン塗装を施すものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した公報に記載のローラおよびその製造方法には、次のような不都合がある。
【0005】
▲1▼ モールドの底部から混合液を注入(圧入)するため、その圧入経路内に残る材料が無駄になるだけでなく、同一のモールドを繰り返し使用する際に、清掃・離型処理などの工程を要し、不良の要因になるうえ、自動化するのが困難である。
【0006】
▲2▼ モールドの底部から圧入する際に、その圧入経路の抵抗で付属の計量・混合装置に背圧がかかり、計量精度が悪くなる。
【0007】
▲3▼ 外径が20mm以下と小さく、肉厚が3〜5mと薄いローラを製造しようとすると、スキン層と内部のフォーム(発泡体)部との境が不明確で、しかも全体的に高密度な状態になって硬度が高くなり過ぎる。また、芯金が完全にモールド内に挿入された状態で混合液を注入するので、スムーズに注入できなかったり、注入が困難になったりする。
【0008】
▲4▼ 外径が小さくかつ肉厚が薄いローラを製造しようとすると、混合液の発熱反応による硬化促進作用が期待できず、反応時間が長くかかるうえに、脱型にも長時間を要し、生産効率が悪い。
【0009】
この発明は上述の点に鑑みなされたもので、外径が小さく、肉厚が薄くて全周にわたり均一な厚みのスキン層を外周面に有し、内側の発泡体部分との境界が鮮明で、脱型も容易で、生産性が高い導電性ローラの製造方法および製造装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するためにこの発明の導電性ローラの製造方法は、2個以上の活性水素を含有する液状化合物と2個以上のイソシアネート基を有する液状化合物および触媒、整泡剤ならびに導電性物質を含む混合液を、下端を閉塞し上端を開放した円筒状モールド内に、その下端側から加熱した芯金を一部挿入した状態で所定量注入するとともに、前記混合液を注入する際に、前記モールドを傾斜させかつ回転させることにより、前記混合液をモールドの内周面に沿って螺旋状にかつ隙間なく連続して注入し、注入後に前記モールドを起立させ、前記芯金を前記モールドの軸芯部に沿って上昇させ、その上端部を前記モールドより一部突出させる過程で、前記混合液を化学発泡により泡化すると同時にその外周面を硬化させて平滑なスキン層を形成することを特徴とするものである。
【0011】
上記の構成を有する本発明にかかる製造方法によれば、外径が小さくかつ肉厚の薄いローラを製造する場合にも、モールドの上端開口から混合液を比較的円滑に注入することができる。また、混合液をモールドの上端開口から直接に注入するので、材料のロスが生じることがなく、また繰り返しモールドを使用する際の清掃作業がほとんど不要で、自動化も容易である。さらに、モールドの上端を開口した状態で混合液を注入するから、計量・混合装置等から吐出させて混合液を注入するときにも、同装置に背圧が作用せず、高い計量精度が維持できる。
【0013】
また上記請求項1記載の製造方法によれば、混合液をモールド内に注入する際に、混合液がモールドの内周面に沿って隙間なく連続して螺旋状に注入され、モールド内周面をむら
なく混合液で濡らすことができるから、モールドの内周面全体にわたり混合液が付着し、肉厚がほぼ一定で薄く、硬度が一定したスキン層を形成できるとともに、内側の発泡体部のセル径も均一になって硬度むらが生じない。またモールドの内周面に沿って混合液が注入されるから、芯金をモールドの下端開口から一部挿入した状態でも、芯金の頭部(上端部)を混合液で汚すことがない。
【0014】
請求項2記載のように、前記2種類の液状化合物を撹拌・混合するときに、混合室内に不活性ガスを微量供給し、前記モールド内に注入する前の混合液の一部をあらかじめ泡体にすることもできる。
【0015】
請求項2記載の製造方法によれば、混合室内に不活性ガスが供給され泡体化される、いわゆるエアローディング作用を行うことになるので、粘性度の高い性状の混合液の流動性が良好になって混合液を円滑にかつ短時間でモールド内に注入することができる。
【0016】
請求項3記載のように、前記モールド内に注入した混合液が化学発泡によりモールド内において膨張する際に、前記モールドの上端開口付近に達する直前で上蓋を閉じて上端開口を閉塞することができる。
【0017】
請求項3記載の製造方法によれば、ローラの上端側にバリが生じにくくなる。
【0018】
請求項4記載のように、前記混合液の前記モールド内への注入量を、パック率(成型品の密度/自由発泡時の密度)が1.01〜4.50の範囲内になるように設定するのが望ましい。
【0019】
請求項4記載の製造方法によれば、モールド内にその全容積の数分の一(普通は1/4〜1/3程度)の混合液を注入し、モールド内で混合液が発泡して膨張することにより、目的の密度(0.2〜0.6g/cm3 )を有する導電性ローラが得られる。
【0022】
請求項5記載の導電性ローラの製造装置は、上下両端を開放した円筒状モールドと、このモールドを回動自在に保持するとともに、ほぼ鉛直状態と傾斜状態とに傾伏可能なモールド保持機構と、前記モールドを回転させるモールド回転機構と、芯金の挿入孔を設けた下蓋と芯金の芯出し用シャフトの挿入孔を設けた上蓋と、上下の各蓋を化学発泡により内圧以上の力で自己保持させる機構を備えた蓋の開閉型締め機構と、2種以上の化合物を撹拌・混合して前記モールド内に上端開口から吐出する混合発泡機とを備えている。
【0023】
請求項5記載の上記構成を有する本発明にかかる製造装置によれば、上記モールドの下端開口を下蓋で閉塞し下蓋の挿入孔より芯金の一部を挿入し、モールドをやや水平方向に傾斜させた状態で、混合発泡機から2種以上の化合物を撹拌・混合した混合液を、上端開口よりモールド内にモールドを回転させながら内周面に沿って吐出し、所定量の混合液を注入したのち、モールドの回転を中止するとともにモールドをほぼ鉛直方向に立設し、芯金をモールド内において上昇させると同時に、上蓋の挿入孔からシャフトをモールド内に挿入して下降させ、芯金と突き合わせて芯出しし、芯金をシャフトで支持しながら両者を一体的に上昇させてシャフトを抜き出し、芯金の上端部を上蓋の挿入孔から上方へ突出させる。この状態で、モールド内の混合液は化学発泡により膨張して発泡体になるとともに、外周面の混合液が樹脂化してスキン層が形成される。そして、混合液がモールドの上端開口付近に達したときに上蓋をしっかりと閉塞する。それから、モールドを上下の蓋を閉塞した状態で、次の工程に送り、所定の温度で加熱して後架橋を行ったのち、冷却して上下の蓋を取り外し、モールド内の成型品を取り出す。
【0024】
請求項6記載のように、前記モールドの上端開口付近に混合液の化学発泡による液面が達するのを検知するセンサーを設け、このセンサーの検知時に前記上蓋を前記開閉型締め機構が閉塞するようにすることができる。
【0025】
請求項6記載の製造装置によれば、モールド内に混合液が発泡して液面が上端開口に達する直前にセンサーが検知し、開閉型締め機構が上蓋を自動的に閉塞しモールド内圧に打ち勝つように型締めする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる導電性ローラとその製造方法および製造装置について実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
図1は導電性ローラの製造装置の実施例を示す側面図、図2は図1の製造装置を示す正面図、図3は図1の製造装置の一部を拡大して示す概要図である。
【0028】
図1・図2に示すように、モールド注入装置1は、割り線を有しない円筒状モールド2と下蓋3および上蓋4を備えている。モールド2の中心孔2cは、導電性ローラAの外径に相当する内径を有し、その内周面は超鏡面に仕上げ加工されている。モールド2は、上下の側方視L形の保持フレーム5の先端端部にベアリング5aを介して回動自在に支持されている。各保持フレーム5は保持板6に固定されているが、この保持板6はモールド保持機構7の鉛直方向に立設された支持柱8に、支軸8aにより図2に示すように傾伏自在に装着されている。本例では、鉛直位置と同位置から反時計方向に35°傾斜した位置との間で傾伏するが、各位置で保持板6を位置決めするための位置決めピン9が設けられている。
【0029】
保持板6の下部に、モータ11により下蓋3を昇降させ、モールド2の下端開口2aを開閉し、かつ所定圧以上で下蓋3を型締めする開閉型締め機構10が配設されている。開閉型締め機構10は、支軸10aにより図2に示すように補助板6aを介して傾伏自在に装着されている。本例では、補助板6aは保持板6と同様に鉛直位置と同位置から反時計方向に35°傾斜した位置との間で傾伏するが、各位置で開閉型締め機構10を位置決めするための位置決めピン10bが設けられている。
【0030】
下蓋3は上方に向け外径を漸次縮小した截頭円錐台状のテーパに形成され、その中心部に芯金Cの挿入孔3aが穿設されている。下蓋3の下端側には、挿入孔3aに連続する案内孔12aを備えたガイド管12がL形支持具12bを介して開閉型締め機構10に配設され、そのL形支持具12bにアダプターケース3gがベアリング3kを介して回動自在に装着されている。アダプターケース3gの上部開口内には円筒状の保持体3dが着脱自在に嵌め込まれ、ボールプランジャー式締付け具3hにより固定されている。下蓋3が保持体3d内に摺動自在に配装され、スプリング3eにより保持体3dに対し上方に付勢されている。保持体3dの上端部外周に、環状溝3iが形成されている。3fは下蓋3の抜け出し防止リングである。この構成により、下蓋3がガイド管12と一体的に昇降する。また、案内孔12aの下端から挿入孔3aにわたって挿入した芯金Cの送り出し機構13を、モールド2やガイド管12などと平行にそれらの前方に配設している。送り出し機構13は、ブラケット13aを介して開閉型締め機構10上に固定したエアシリンダ14と、このピストンロッド14aの下端に連結具14bを介して連結された送り出しシャフト14cから構成されている。送り出しシャフト14cは、案内孔12aの下端から挿入され、エアシリンダ14により芯金Cを上方へ送り出す。下蓋3のテーパ形状に対応して、モールド2の下端開口2aがテーパに形成されている。下蓋3とガイド管12は、挿入孔3aおよび案内孔12aがモールド2の中心孔2cの延長線上に位置するように配置されている。
【0031】
モールド2の下端開口2aの周囲に、保持体3dの環状溝3iに嵌入可能な複数の球体2fを内外方向に出入り自在に備えた固定機構25が設けられている。この固定機構25は、モールド2の下端開口2aの外周に装着された円筒状保持筒2dを備え、この保持筒2dの下端部に穿設された複数の保持孔2e内にそれぞれ球体2fが収納されている。保持筒2dの外周には各球体2fを内方へ押し出す外筒2gが、また保持筒2dの内周には各球体2fを外方へ押し出す内筒2hがそれぞれ上下方向に摺動自在に配装され、外筒2gはスプリング2iにより、内筒2hはスプリング2jによりそれぞれ下方に付勢されている。なお、通常は、図3の左側の状態で、保持孔2e内の各球体2fは内筒2hにより外方へ押し出され、外筒2gの下端で球体2fが保持されている。またモールド2の上端開口2bの周囲にも、後述する保持体4dの環状溝4iに嵌入可能な複数の球体2fを内外方向に出入り自在に備えた固定機構25’が設けられている。この固定機構25’は、上記固定機構25と同一の構造からなるので、同一の符号を用いて図1に示し説明を省略する。
【0032】
一方、支持柱8の上端部に、モータ16により上蓋4を昇降させ、モールド2の上端開口2bを開閉し、かつ所定圧以上で上蓋4を型締めする開閉型締め機構15が配設されている。上蓋4は下方に向け外径を漸次縮小した截頭円錐台状のテーパに形成され、その中心部に芯出し用シャフト17の挿入孔4aが穿設されている。上蓋4のテーパ形状に対応して、モールド2の上端開口2bがテーパに形成されている。上蓋4は、挿入孔4aがモールド2の中心孔2cの延長線上に位置するように配置されている。上蓋4のすぐ上方には、芯出し用シャフト17の昇降機構18が配設されているが、この昇降機構18は本例では、ブラケットを介して開閉型締め機構15上に固定したエアシリンダ18aと、このピストンロッド18bの下端に連結具18cを介して連結された前記芯出しシャフト17から構成されている。
【0033】
図1に示すように、芯出しシャフト17のガイド孔18dを構成する中心孔を備えたアダプターケース4gが、L形支持具17bに回動自在に装着され、そのアダプターケース4gの上部開口内に円筒状の保持体4dが着脱自在に嵌め込まれ、ボールプランジャー式締付け具4hにより固定されている。上蓋4が保持体4d内に摺動自在に配装され、スプリング(図示せず)により保持体4dに対し上方に付勢されている。保持体4dの上端部外周に、環状溝4iが形成されている。この構成により、上蓋4が開閉型締め機構15と一体的に昇降する。また、モールド2の長さ方向の中間位置周囲に、従動歯車20bが着脱自在に嵌められ、この従動歯車20bに噛合する駆動歯車20aを備えたモータ20が、ブラケット21を介して保持板6に取り付けられている。これらの構成部材によってモールド回転機構19が構成される。さらに、モールド2の上端開口2b付近には、図示していないセンサーが設けられ、モールド2内に注入された混合液の上面の位置を検知する。
【0034】
図3に詳しく示すように、芯金Cの上端面中心部には円錐状の芯出し孔C’が形成されるとともに、この芯出し孔C’に対応する芯出し突起17a(図1)がシャフト17の下端面中心部に突設されている。
【0035】
上記のモールド注入装置1には、図示を省略した定量混合発泡機を備えるが、この発泡機は、上端部に2つの導入口を、下端部中央に吐出口をそれぞれ備えた混合チャンバー内に、撹拌用ローターを軸受を介して回動自在に支持し、主剤と硬化剤などのように二種類以上の液状物を混合撹拌して吐出させる構造からなっている。液状混合物として、2個以上のイソシアネート基を有する液状化合物と2個以上の活性水素を含有する液状化合物および触媒や整泡剤ならびに導電性物質等の添加物をそれぞれ計量したのち、導入口から定量混合発泡機の混合室内に導入し、撹拌・混合した混合液をモールド2内に吐出させる。本例では、均一なセルを形成するために、混合室内に窒素ガス、空気などの不活性ガスを微量注入し、モールド2内に吐出させる前に、混合液の一部をあらかじめ泡体にすることもできる。
【0036】
2個以上のイソシアネート基を有する液状化合物としては、一般的な軟質ウレタンフォームやポリウレタンエラストマーに使用されるポリイソシアネート化合物が用いられる。つまり、トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、4,4’ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製MDI、炭素数2〜18の脂環式ポリイソシアナートおよびこれらポリイソシアナートの混合物や変成物、例えば部分的にポリオール類と反応させて得られるプレポリマーなどが用いられる。
【0037】
2個以上の活性水素を含有する液状化合物としては、同様に一般的な軟質ウレタンフォームやポリウレタンエラストマーに使用されるポリオール、つまり末端にヒドロキシル基を有するポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールおよび両者の共重合物であるポリエーテルポリエステルポリオールや、ポリオール中でエチレン性不飽和単量体を重合して得られる、いわゆるポリマーポリオールなどの一般的なポリオール類が使用される。
【0038】
触媒としては、一般的な軟質ウレタンフォームの製造に用いられるアミン系触媒や有機金属触媒を使用できるが、撹拌混合したのちにモールド2内に注入し、芯金Cを上方へ移動させるまでの時間内に不都合な粘度上昇が生じないようにするためと、内側のフォーム部との境界が明確でかつ平滑な表面をもつスキン層を外周面に形成するために、感温性(遅延性)触媒を用いるのが望ましい。とりわけ、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DBU)や1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−5(DBN)の有機酸塩と、樹脂化活性の高い有機金属触媒あるいはF22(東ソー製)と併用するとよい。このように、両方の触媒の併用によって、作業に必要なクリームタイム(泡立ちが始まるまでの時間)を確保しながら、後述するように芯金Cからの熱の供給を受けて迅速に発泡化して硬化させることを両立させるとともに、平滑な表面をもつスキン層を形成することができる。
【0039】
なお、上記したDBUやDBNと塩を生成する有機酸には各種の酸があり、強酸ほどその触媒活性温度が高くなるので、成形条件との関係で適宜選択する。また、本発明の導電性ローラの製造には、必要があれば、通常のポリウレタンフォームで用いられる鎖延長剤やシリコーン系整泡剤、難燃剤、有機・無機フィラー、顔料などを配合して使用するとよい。
【0040】
次に、上記した本実施例にかかる製造装置を使用し、上記材料を用いて導電性ローラAを製造する操作手順について説明する。
(1) 開閉型締め機構10に下蓋3をセットする。
(2) 開閉型締め機構10を保持板6に対し、反時計方向に35°傾斜させる。
(3) 芯金Cの外周面を接着剤処理するとともに、芯金Cを所定温度(70〜80℃前後)まで加熱したのち、上方から下蓋3の挿入孔3aにかけて芯金Cを挿入し、芯金送り出し機構13のシャフト14cに当たるまで挿入する。
(4) 開閉型締め機構10を芯金送り出し機構13とともに保持板6に対し、時計方向に傾斜させて元の鉛直状態に戻す。
(5) 開閉型締め機構10により下蓋3を上昇させ、モールド2の下端開口2aを下蓋3で閉塞し、下蓋3を上方に所定圧で押圧して型締めする。
【0041】
(6) 芯金送り出し機構13のシャフト14cで芯金Cを所定長さ突き上げ、芯金Cの一部をモールド2内に挿入する。
(7) 保持板6を支軸8aを中心にして支持柱8に対し、反時計方向に35°傾斜させる。これにより、モールド2および開閉型締め機構10・芯金送り出し機構13が反時計方向に35°傾斜する。
(8) モータ20により駆動歯車20a・従動歯車20bを介して、モールド2を回転させる。
(9) モールド2の上端開口2bからモールド内周面に沿って混合液を注入する。このとき混合液は、長手方向に隙間なく連続した螺旋状になってモールド内周面を濡らしながら流下するので、一部挿入された芯金Cの上端部には混合液が付着しない。
【0042】
(10)モールド2内に所定量の混合液が注入されたのち、保持板6を支軸8aを中心にして支持柱8に対し、時計方向に回転させる。これにより、モールド2および開閉型締め機構10・芯金送り出し機構13は元の鉛直方向に戻る。
(11)直ちに芯金送り出し機構13によりシャフト14cを介して芯金Cをモールド2内で上方に移動させ、同時に昇降機構18により芯出し用シャフト17を上蓋4の挿入孔4aからモールド2内に挿入して下降させ、芯金Cの上端に突き合わせて芯出しする。この状態で、芯金Cを芯出し用シャフト17とともにその上端部がモールド2の上端開口2bから上方に所定長さ突出するまで上昇させる。(12)モールド2内に注入された混合液が芯金Cの熱によって加熱され、触媒の作用を受けて迅速に発泡化し、発泡体が形成される。一方、モールド2の内周面に接触する混合液は、モールド2が常温(30℃以下)であることからモールド2に熱を奪われて冷却され、発泡化よりも樹脂化( 硬化)が促進されて平滑な表面を有する所定厚み(10〜50μm程度)のスキン層が内側の発泡体と境界を明確にして形成される。なお、モールド2内のウレタン混合液の化学(発熱)反応によって加熱されてもモールド2の温度が30℃以下に保たれるように、周囲に冷却手段を取り付けておくのが望ましい。
(13)下蓋3の挿入孔3aと上蓋4の挿入孔4aとにそれぞれ一部を挿入しているシャフト14c・17を、送り出し機構13および昇降機構18を介して抜き取る。
(14)上下の蓋3・4にてモールド2の上下両端開口2a・2bを閉塞した状態でモールド2を取り外し、次工程に送って所定の温度で後架橋を行う。なお、モールド2の上下両端開口2a・2bを閉塞した状態で、上下の蓋3・4はモールド2の上端開口2bおよび下端開口2aの周囲の固定機構25・25’により固定したのち、締付け具3h・4hを緩めてアダプターケース3g・4gから取り外す。
(15)図示を省略した型分解装置にセットし、上下の蓋3・4を固定機構25・25’の外筒2gはスプリング2iに抗して押し上げて取り外し、モールド2内の導電性ローラAを取り出す。
【0043】
上記のようにして、図4に示すような導電性ローラAを製造することができるが、導電性ローラAは芯金Cの周囲に円筒体状の発泡体Bが、その外周面にスキン層Sがそれぞれ一体に形成されている。この導電性ローラAの泡体形成時の配合処方とモールド2内へのパック率(成型品の密度/自由発泡時の密度)を変更することによって発泡体(フォーム部)の密度を調節できるが、本例ではパック率を1.01〜4.50の範囲内に設定することにより、発泡体の密度が0.2〜0.6g/cm3 になる。
【0044】
また脱型後に導電性ローラAの表面に塗装を施してもよいが、この場合の塗料には、表面硬度が上がらないように、JIS−A硬度で70以下、塗膜の厚みは300μm以下(好ましくは、50〜200μm)がよい。
【0045】
【実施例】
本実施例の導電性ローラは帯電ローラとして用いる場合を示し、図4においてローラAの本体の外径を12mm、本体の長さを225mm、芯金Cの外径を6mm、長さを250mmにしている。また、表1に実施例1〜3と比較例1〜4の配合処方と成形条件を示す。さらに、表2に実施例1〜3と比較例1〜4のローラの特性と実機(レーザプリンター)での評価結果を示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、この発明にかかる導電性ローラの製造方法および製造装置には、次のような優れた効果がある。
(1) 本発明にかかる製造方法では、モールドの上端開口から混合液を円滑に注入することができ、また材料のロスが生じることがなく、また繰り返しモールドを使用する際の清掃作業がほとんど不要で、自動化が容易であるうえに、計量・混合装置等から吐出させて混合液を注入するときにも、同装置に背圧が作用せず、高い計量精度が維持できる。
【0049】
(2) また請求項1記載の製造方法では、モールドの内周面全体にわたり混合液が付着し、肉厚がほぼ一定で薄く、硬度が一定したスキン層を形成できるとともに、内側の発泡体部のセル径も均一になって硬度むらが生じない。しかも、モールドの内周面に沿って混合液が注入されるから、芯金をモールドの下端開口から一部挿入した状態でも、芯金の上端部を混合液で汚すことがない。
【0050】
(3) 請求項2記載の製造方法では、エアローディング作用を行うことになるので、粘性度の高い性状の混合液の流動性が良好になって混合液を円滑にかつ短時間でモールド内に注入することができる。
【0051】
(4) 請求項3記載の製造方法では、ローラの上端側にバリが生じにくくなる。
【0052】
(5) 請求項4記載の製造方法では、所定の密度(0.2〜0.6g/cm3 )を有する特に帯電ローラとして好適な導電性ローラが得られる。
【0053】
(6) 本発明にかかる導電性ローラは、自己形成されるポーラスでなく平滑で薄いスキン層が内側の発泡体と境を明確にして形成され、低密度で均一なセル径を保ち、非帯電レベルでかつ電気抵抗値を比較的狭い範囲内に制御でき、また弾力性に富み感光体との接触状態で感光体を傷つけることがなく、変質を生じさせたりすることがなく、また接触面積を増してグリップ性を向上でき、しかも常時接触しても永久変形しにくく、高電圧を印加したときの帯電音の防止が十分に図られる。
【0054】
(7) 本発明にかかる製造装置では、上記した本発明にかかる各製造方法を確実に実施することができ、精度の高い導電性ローラを効率よく生産でき、自動化が容易である。
【0055】
(8) 請求項6記載の製造装置では、モールド内に混合液が発泡して液面が上端開口に達する直前にセンサーが検知し、開閉型締め機構が上蓋を自動的に閉塞しモールド内圧に打ち勝つように型締めする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる導電性ローラの製造装置の実施例を示す側面図である。
【図2】図1の製造装置の主要部を示す正面図である。
【図3】図1の製造装置の一部を拡大して示す概要図である。
【図4】本発明にかかる導電性ローラの実施例を示す、一部を切り欠いて断面で表した斜視図である。
【符号の説明】
2 モールド
3 下蓋
4 上蓋
5 保持フレーム
6 保持板
7 モールド保持機構
10・15 開閉型締め機構
12 ガイド管
13 送り出し装置
14c・17 シャフト
18 昇降機構
A 導電性ローラ
C 芯金[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a conductive roller used for electrostatically controlling an object such as a toner conveying roller, a charging roller, a transfer roller, and a cleaning roller in a printer for electrophotography and electrostatic recording.La'sThe present invention relates to a manufacturing method and a manufacturing apparatus.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the corona discharge method has been used in the electrophotographic process, but recently, the charging / transfer method using a roller that contacts the photoconductor can significantly reduce the amount of ozone generated in the charging / transfer process. It is being adopted instead of the method. In addition, the conductive roller used in the roller charging / transfer system as described above can control the electrical resistance value within a relatively narrow range at a non-charging level, does not damage the photoconductor, increases the contact area, and improves grip performance. An elastic roller having conductivity is generally used because it can be improved, and is not easily permanently deformed even when it is always in contact. Furthermore, among the elastic bodies having conductivity, the foam roller is particularly effective in reducing the compression strength against the photosensitive member and preventing charging noise when a high voltage is applied. More and more people are hiring.
[0003]
For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-035110 discloses a prior art related to this type of foam roller. In the method for producing a roller described in the publication, a mixture containing two or more active hydrogen-containing compounds, two or more isocyanate group-containing compounds and a catalyst, and a foam stabilizer is foamed by a foaming injector, The mixed solution is poured from the bottom of the mold in a state where the core shaft is loaded into the cylindrical mold, and the mold is filled with foam and heated at 80 ° C. for 10 minutes for curing. By doing so, a skin layer is formed on the outer peripheral surface, and urethane coating is applied to the surface of the skin layer.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the roller and the manufacturing method thereof described in the above publication have the following disadvantages.
[0005]
(1) Since the liquid mixture is injected (press-injected) from the bottom of the mold, not only the material remaining in the press-in path is wasted, but also processes such as cleaning and mold release processing when the same mold is used repeatedly. This is a cause of defects and difficult to automate.
[0006]
{Circle around (2)} When press-fitting from the bottom of the mold, back pressure is applied to the attached measuring / mixing device due to the resistance of the press-fitting path, and the measuring accuracy deteriorates.
[0007]
(3) When manufacturing a roller with a small outer diameter of 20 mm or less and a thin wall thickness of 3 to 5 m, the boundary between the skin layer and the internal foam (foam) part is unclear and overall high. It becomes dense and the hardness becomes too high. Further, since the mixed solution is injected in a state where the core metal is completely inserted into the mold, it cannot be smoothly injected or the injection becomes difficult.
[0008]
(4) If a roller with a small outer diameter and a small wall thickness is to be manufactured, it cannot be expected that the mixed solution will accelerate hardening due to the exothermic reaction, and the reaction time will be long, and demolding will take a long time. , Production efficiency is bad.
[0009]
The present invention has been made in view of the above points, and has a skin layer having a small outer diameter, a small thickness, and a uniform thickness over the entire circumference on the outer peripheral surface, and a clear boundary with the inner foam portion. Easily demolded and highly conductive conductive lowLa'sAn object of the present invention is to provide a manufacturing method and a manufacturing apparatus.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a method for producing a conductive roller according to the present invention comprises a liquid compound containing two or more active hydrogens and a liquid compound and catalyst having two or more isocyanate groups, a foam stabilizer, and a conductivity. A predetermined amount of liquid mixture containing a substance is injected into a cylindrical mold with the lower end closed and the upper end open, with a core metal heated from the lower end side partially inserted.In addition, when injecting the mixed liquid, by inclining and rotating the mold, the mixed liquid is continuously injected spirally and without gaps along the inner peripheral surface of the mold. Stand up the mold,In the process of raising the core metal along the axial core portion of the mold and partially projecting the upper end portion thereof from the mold, the mixed liquid is foamed by chemical foaming and at the same time the outer peripheral surface thereof isLet it hardenForms a smooth skin layerIt is characterized byIs.
[0011]
According to the manufacturing method according to the present invention having the above-described configuration, the mixed liquid can be injected relatively smoothly from the upper end opening of the mold even when a roller having a small outer diameter and a thin wall is manufactured. Further, since the liquid mixture is directly injected from the upper end opening of the mold, there is no loss of material, cleaning work when using the mold repeatedly is almost unnecessary, and automation is easy. In addition, since the mixed solution is injected with the upper end of the mold open, when the mixed solution is injected by discharging from the weighing / mixing device, etc., no back pressure is applied to the device and high measuring accuracy is maintained. it can.
[0013]
Moreover, according to the manufacturing method of the said Claim 1,When injecting the mixed liquid into the mold, the mixed liquid is continuously spirally injected along the inner peripheral surface of the mold without any gaps, and the inner peripheral surface of the mold is uneven.
Can be wetted with the liquid mixture, so that the liquid mixture adheres to the entire inner peripheral surface of the mold, and a skin layer with a substantially constant and thin wall thickness can be formed. However, it becomes uniform and does not cause unevenness of hardness. In addition, since the mixed solution is injected along the inner peripheral surface of the mold, even if the cored bar is partially inserted from the lower end opening of the mold, the head (upper end) of the cored bar is not soiled with the mixed solution.
[0014]
Claim2As described, when stirring and mixing the two kinds of liquid compounds, a small amount of inert gas is supplied into the mixing chamber, and a part of the mixed solution before being injected into the mold is made into a foam beforehand. You can also.
[0015]
Claim2According to the described manufacturing method, since an inert gas is supplied into the mixing chamber and foamed, so-called air loading action is performed, the fluidity of the liquid mixture having high viscosity is improved. The mixed liquid can be poured into the mold smoothly and in a short time.
[0016]
Claim3As described, when the mixed liquid injected into the mold expands in the mold by chemical foaming, the upper lid can be closed by closing the upper lid immediately before reaching the vicinity of the upper end opening of the mold.
[0017]
Claim3According to the described manufacturing method, burrs are hardly generated on the upper end side of the roller.
[0018]
Claim4As described, the injection amount of the mixed solution into the mold is set so that the pack ratio (density of the molded product / density at the time of free foaming) is in the range of 1.01 to 4.50. Is desirable.
[0019]
Claim4According to the described manufacturing method, a mixed solution of a fraction of the total volume (usually about 1/4 to 1/3) is injected into the mold, and the mixed solution foams and expands in the mold. Thus, a conductive roller having a target density (0.2 to 0.6 g / cm @ 3) can be obtained.
[0022]
Claim5The conductive roller manufacturing apparatus described above includes a cylindrical mold having both upper and lower ends opened, a mold holding mechanism capable of rotating the mold in a rotatable manner and tilting in a substantially vertical state and an inclined state, and the mold. A mold rotation mechanism that rotates the core, a lower lid provided with an insertion hole for a cored bar, an upper lid provided with an insertion hole for a centering shaft for the cored bar, and the upper and lower lids are self-holding by chemical foaming with a force higher than the internal pressure. A lid opening / closing mold clamping mechanism provided with a mechanism for causing the mixture to be mixed, and a mixing foaming machine that stirs and mixes two or more compounds and discharges them from the upper end opening into the mold.
[0023]
Claim5According to the manufacturing apparatus of the present invention having the above-described configuration, the lower end opening of the mold is closed with the lower lid, a part of the core metal is inserted from the insertion hole of the lower lid, and the mold is inclined slightly in the horizontal direction. In this state, a mixed liquid obtained by stirring and mixing two or more kinds of compounds from the mixing foamer was discharged along the inner peripheral surface while rotating the mold into the mold from the upper end opening, and a predetermined amount of the mixed liquid was injected. After that, the rotation of the mold is stopped and the mold is erected almost vertically, and the cored bar is raised in the mold, and at the same time, the shaft is inserted into the mold from the insertion hole of the upper lid and lowered to make contact with the cored bar. Then, while supporting the cored bar with the shaft, the two are raised together to extract the shaft, and the upper end of the cored bar projects upward from the insertion hole of the upper lid. In this state, the mixed liquid in the mold expands by chemical foaming to become a foam, and the mixed liquid on the outer peripheral surface is made into a resin to form a skin layer. And when the liquid mixture reaches near the upper end opening of the mold, the upper lid is tightly closed. Then, the mold is sent to the next step with the upper and lower lids closed, and heated at a predetermined temperature to carry out post-crosslinking, and then cooled to remove the upper and lower lids, and the molded product in the mold is taken out.
[0024]
Claim6As described, a sensor for detecting that the liquid level due to chemical foaming of the mixed liquid reaches the vicinity of the upper end opening of the mold is provided, and the opening and closing mold clamping mechanism is closed when the sensor is detected. Can do.
[0025]
Claim6According to the described manufacturing apparatus, the sensor detects immediately before the liquid mixture foams in the mold and the liquid level reaches the upper end opening, and the mold is such that the open / close mold clamping mechanism automatically closes the upper lid and overcomes the mold internal pressure. Tighten.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of a conductive roller, a manufacturing method thereof, and a manufacturing apparatus according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0027]
1 is a side view showing an embodiment of a manufacturing apparatus for conductive rollers, FIG. 2 is a front view showing the manufacturing apparatus of FIG. 1, and FIG. 3 is a schematic diagram showing an enlarged part of the manufacturing apparatus of FIG. .
[0028]
As shown in FIGS. 1 and 2, the mold injection device 1 includes a
[0029]
An open / close
[0030]
The
[0031]
Around the lower end opening 2a of the
[0032]
On the other hand, an open / close
[0033]
As shown in FIG. 1, an adapter case 4g having a center hole that constitutes a guide hole 18d of the centering
[0034]
As shown in detail in FIG. 3, a conical centering hole C ′ is formed at the center of the upper end surface of the cored bar C, and a centering protrusion 17a (FIG. 1) corresponding to the centering hole C ′ is formed. The
[0035]
The mold injection apparatus 1 includes a quantitative mixing foaming machine (not shown). This foaming machine has two inlets at the upper end and a discharge outlet at the lower end in the mixing chamber. The stirring rotor is rotatably supported through a bearing, and two or more kinds of liquid materials such as a main agent and a curing agent are mixed and stirred to be discharged. Measure liquid compounds containing two or more isocyanate groups and liquid compounds containing two or more active hydrogens, and additives such as catalysts, foam stabilizers, and conductive substances as liquid mixtures, and determine from the inlet. The mixture is introduced into the mixing chamber of the mixing foaming machine, and the mixed liquid stirred and mixed is discharged into the
[0036]
As the liquid compound having two or more isocyanate groups, polyisocyanate compounds used for general flexible urethane foams and polyurethane elastomers are used. That is, tolylene diisocyanate (TDI), crude TDI, 4,4′diphenylmethane diisocyanate (MDI), crude MDI, alicyclic polyisocyanate having 2 to 18 carbon atoms, and mixtures and modifications of these polyisocyanates, for example, parts For example, prepolymers obtained by reacting with polyols are used.
[0037]
As liquid compounds containing two or more active hydrogens, polyols used in general flexible urethane foams and polyurethane elastomers, that is, polyether polyols having a hydroxyl group at the terminal, polyester polyols, and copolymers of both are used. General polyols such as a polyether polyester polyol and a so-called polymer polyol obtained by polymerizing an ethylenically unsaturated monomer in the polyol are used.
[0038]
As the catalyst, an amine-based catalyst or an organometallic catalyst used in the production of a general flexible urethane foam can be used. However, after stirring and mixing, it is injected into the
[0039]
There are various types of organic acids that form salts with DBU or DBN as described above, and the stronger the acid, the higher the catalyst activation temperature, so that it is appropriately selected in relation to the molding conditions. For the production of the conductive roller of the present invention, a chain extender, a silicone foam stabilizer, a flame retardant, an organic / inorganic filler, a pigment, etc. used in ordinary polyurethane foams are used if necessary. Good.
[0040]
Next, an operation procedure for manufacturing the conductive roller A using the above-described material using the manufacturing apparatus according to this embodiment will be described.
(1) Set the
(2) The open / close
(3) The outer peripheral surface of the cored bar C is treated with an adhesive, and the cored bar C is heated to a predetermined temperature (about 70 to 80 ° C.), and then inserted into the
(4) The opening / closing
(5) The
[0041]
(6) The core bar C is pushed up by a predetermined length by the
(7) The holding plate 6 is inclined 35 ° counterclockwise with respect to the
(8) The
(9) The mixed solution is injected from the upper end opening 2b of the
[0042]
(10) After a predetermined amount of the mixed liquid is injected into the
(11) The core bar C is immediately moved upward in the
(13) The
(14) The
(15) Set in a mold disassembling apparatus (not shown), the upper and
[0043]
As described above, the conductive roller A as shown in FIG. 4 can be manufactured. The conductive roller A has a cylindrical foam B around the core bar C and a skin layer on the outer peripheral surface thereof. S is formed integrally. The density of the foam (foam part) can be adjusted by changing the formulation of the conductive roller A when forming the foam and the packing ratio into the mold 2 (the density of the molded product / the density during free foaming). In this example, the density of the foam is 0.2 to 0.6 g / cm by setting the pack rate within the range of 1.01 to 4.50.Three become.
[0044]
Further, the surface of the conductive roller A may be coated after demolding. However, in this case, the paint has a JIS-A hardness of 70 or less and a coating thickness of 300 μm or less (so that the surface hardness does not increase). Preferably, 50-200 micrometers is good.
[0045]
【Example】
The conductive roller of the present embodiment is used as a charging roller. In FIG. 4, the outer diameter of the main body of the roller A is 12 mm, the length of the main body is 225 mm, the outer diameter of the cored bar C is 6 mm, and the length is 250 mm. ing. Table 1 shows the formulation and molding conditions of Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 4. Further, Table 2 shows the characteristics of the rollers of Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 4 and the evaluation results with an actual machine (laser printer).
[0046]
[Table 1]
[0047]
[Table 2]
[0048]
【The invention's effect】
As is clear from the above explanation, the conductive low according to the present invention is used.La'sThe manufacturing method and the manufacturing apparatus have the following excellent effects.
(1) In the manufacturing method according to the present invention, the liquid mixture can be smoothly injected from the upper end opening of the mold, there is no material loss, and almost no cleaning work is required when using the mold repeatedly. Thus, in addition to being easy to automate, when a liquid mixture is injected by being discharged from a measuring / mixing device or the like, back pressure does not act on the device, and high measuring accuracy can be maintained.
[0049]
(2) Claims1In the manufacturing method described above, the liquid mixture adheres to the entire inner peripheral surface of the mold, and a skin layer having a substantially constant and thin wall thickness and a constant hardness can be formed, and the cell diameter of the inner foam portion is also uniform. Hardness unevenness. And since a liquid mixture is inject | poured along the internal peripheral surface of a mold, even if it inserts a core metal partially from the lower end opening of a mold, the upper end part of a metal core is not soiled with a liquid mixture.
[0050]
(3) Claims2In the described manufacturing method, an air loading operation is performed, so that the fluidity of the liquid mixture having a high viscosity is improved, and the liquid mixture can be poured into the mold smoothly and in a short time.
[0051]
(4) Claims3In the manufacturing method described, burrs are less likely to occur on the upper end side of the roller.
[0052]
(5) Claim4With the described production method, a conductive roller having a predetermined density (0.2 to 0.6 g / cm @ 3) and particularly suitable as a charging roller can be obtained.
[0053]
(6) The conductive roller according to the present invention is a self-formed porous, smooth and thin skin layer formed with a clear boundary with the inner foam, maintains a uniform cell diameter at a low density, and is non-charged. Level and electric resistance value can be controlled within a relatively narrow range, and it is highly elastic and does not damage the photoconductor in contact with the photoconductor. In addition, the grip performance can be improved, and it is difficult to be permanently deformed even if it is always in contact, and it is possible to sufficiently prevent charging noise when a high voltage is applied.
[0054]
(7) In the manufacturing apparatus according to the present invention, the above-described manufacturing methods according to the present invention can be surely performed, highly accurate conductive rollers can be efficiently produced, and automation is easy.
[0055]
(8) Claim6In the described manufacturing apparatus, the sensor detects immediately before the liquid mixture foams in the mold and the liquid level reaches the upper end opening, and the open / close mold clamping mechanism automatically closes the upper lid and clamps the mold so as to overcome the mold internal pressure. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an embodiment of a conductive roller manufacturing apparatus according to the present invention.
2 is a front view showing a main part of the manufacturing apparatus of FIG. 1. FIG.
3 is an enlarged schematic view showing a part of the manufacturing apparatus of FIG. 1. FIG.
FIG. 4 is a perspective view of a conductive roller according to an embodiment of the present invention, partly cut away and shown in cross section.
[Explanation of symbols]
2 Mold
3 Lower lid
4 Top cover
5 Holding frame
6 Holding plate
7 Mold holding mechanism
10.15 Opening and closing mold clamping mechanism
12 Guide tube
13 Delivery device
14c / 17 shaft
18 Lifting mechanism
A Conductive roller
C cored bar
Claims (6)
を有する液状化合物および触媒、整泡剤ならびに導電性物質を含む混合液を、下端を閉塞し上端を開放した円筒状モールド内に、その下端側から加熱した芯金を一部挿入した状態で所定量注入するとともに、
前記混合液を注入する際に、前記モールドを傾斜させかつ回転させることにより、前記混合液をモールドの内周面に沿って螺旋状にかつ隙間なく連続して注入し、注入後に前記モールドを起立させ、
前記芯金を前記モールドの軸芯部に沿って上昇させ、その上端部を前記モールドより一部突出させる過程で、前記混合液を化学発泡により泡化すると同時にその外周面を硬化させて平滑なスキン層を形成することを特徴とする導電性ローラの製造方法。In a cylindrical mold in which a liquid compound containing two or more active hydrogens and a liquid compound containing two or more isocyanate groups, a mixed liquid containing a catalyst, a foam stabilizer, and a conductive substance are closed at the lower end and opened at the upper end. And injecting a predetermined amount in a state in which the core metal heated from the lower end side is partially inserted ,
When injecting the mixed solution, the mold is tilted and rotated to continuously inject the mixed solution spirally along the inner peripheral surface of the mold without any gaps. Let
In the process of raising the core metal along the axial core portion of the mold and partially projecting the upper end portion thereof from the mold, the mixed solution is foamed by chemical foaming and at the same time the outer peripheral surface thereof is cured and smoothed. A method for producing a conductive roller, comprising forming a skin layer.
を微量供給して前記モールド内に注入する前の混合液の一部をあらかじめ泡体にする請求項1記載の導電性ローラの製造方法。2. The conductive material according to claim 1, wherein when the two kinds of liquid compounds are stirred and mixed, a part of the mixed solution before supplying the trace amount of inert gas into the mixing chamber and injecting into the mold is made into a foam in advance. Manufacturing method of the adhesive roller.
張する際に、前記モールドの上端開口付近に達する直前で上蓋を閉じて上端開口を閉塞する請求項1または2記載の導電性ローラの製造方法。 3. The conductive roller according to claim 1 , wherein when the mixed liquid injected into the mold expands in the mold by chemical foaming, the upper lid is closed and the upper end opening is closed immediately before reaching the vicinity of the upper end opening of the mold. Production method.
由発泡時の密度)が1.01〜4.50の範囲内になるように設定した請求項1〜3のいずれかに記載の導電性ローラの製造方法。The injection amount into the mold inside of the mixed solution, (density of density / free foaming upon molding) pack ratio of claims 1 to 3 was set to be in the range of 1.01 to 4.50 The manufacturing method of the electroconductive roller in any one.
るとともに、ほぼ鉛直状態と傾斜状態とに傾伏可能なモールド保持機構と、前記モールドを回転させるモールド回転機構と、芯金の挿入孔を設けた下蓋と芯金の芯出し用シャフトの挿入孔を設けた上蓋と、上下の各蓋を化学発泡により内圧以上の力で自己保持させる機構を備えた蓋の開閉型締め機構と、2種以上の化合物を撹拌・混合して前記モールド内に上端開口から吐出する混合発泡機とを備えたことを特徴とする導電性ローラの製造装置。Cylindrical mold with both upper and lower ends open, a mold holding mechanism that can hold the mold in a rotatable manner, and can tilt in a substantially vertical state and an inclined state, a mold rotating mechanism that rotates the mold, and a cored bar Opening and closing mold closure of the lid with a lower lid provided with an insertion hole, an upper lid provided with an insertion hole for a centering shaft for the cored bar, and a mechanism for self-holding the upper and lower lids by chemical foaming with a force greater than the internal pressure An apparatus for producing a conductive roller, comprising: a mechanism; and a mixing and foaming machine that stirs and mixes two or more kinds of compounds and discharges them from the upper end opening into the mold.
検知するセンサーを設け、このセンサーの検知時に前記上蓋を前記開閉型締め機構が閉塞するようにした請求項5記載の導電性ローラの製造装置。6. A conductive material according to claim 5 , wherein a sensor is provided for detecting that a liquid surface due to chemical foaming of the mixed liquid reaches the upper end opening of the mold, and the upper and lower mold clamping mechanism is closed when the sensor is detected. Manufacturing equipment.
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