JP3744565B2

JP3744565B2 - Hinge for vehicle seat

Info

Publication number: JP3744565B2
Application number: JP18745495A
Authority: JP
Inventors: フランソワ・バロシュ; ヤン・リュビュズ
Original assignee: フオレシアシエージドトモビルソシエテアノニム
Priority date: 1994-07-22
Filing date: 1995-07-24
Publication date: 2006-02-15
Anticipated expiration: 2015-07-24
Also published as: JPH08300990A; FR2722739B1; CA2154142A1; ES2107899T3; US5611599A; DE69500755T2; EP0694434B1; FR2722739A1; DE69500755D1; EP0694434A1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両座席用ヒンジに関するものである。
【０００２】
すなわち、この種の車両座席用ヒンジは、背もたれの骨組に連動する第１の側板と、座部（シートプロパ：seat proper）の骨組に固定され第１の側板とともにハウジングを画定する第２の側板と、１組の内歯を有し第１の側板によりハウジング内にヒンジの水平軸線Ｘに一致する軸線を有するように拘束されるリングと、座席の使用者が操作できる操作部材と、ハウジング内に配され前記操作部材によって操作でき、かつ、前記リングの内歯と協働して前記操作部材の回転を第１の側板、延いては、背もたれの角度変位に変換し、あるいはそのような角度変位を許可、禁止する機構とを具備するものである。
【０００３】
前記機構は、
第１の場合に、特に、２組の歯を有し操作部材と内歯付リングとの間に挿入される１つの偏心衛星歯車（サテライト：satellite）を有する逆転防止歯車列により、
第２の場合に、操作部材に固定される回転カムを装備するロック装置と、リングの内歯と噛合可能な外歯を有し第２の側板に形成された各ガイド内においてカムの制御下で半径方向にスライドするように装着される少なくとも１つの係合片（スラグ：slug）と、該係合片がリングの内歯に噛合する位置、すなわち、ヒンジをロックするための位置に向けて前記カムを角度方向に常時付勢するバネとにより構成される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
そのような周知のヒンジ（内歯付リングが第１の側板に固定され、実際は、前記側板と一体であることが通常であるもの）は、座席の使用者が前記座席に座ったままで、背もたれの傾きを軸線Ｘについて調整することを容易にする。
そのようなヒンジのうち、この発明は、特に、各側面にドアが１枚ずつしかない車両において後部座席に出入りするために、背もたれを開放して迅速に前に倒すように一時的にロックを解除できる必要があるものに関するものである。
【０００５】
特に、この発明の目的は、そのような角度のロック解除後に、その角度位置をなんら考慮しなくても、ロック解除前に位置させられていた前調整角度位置に、自動的に背もたれを戻すことを可能とすることであり、特に、これを頑丈で占有スペースが小さく、好ましくは円板状（本来その操作部材は含まない。）に形成されたヒンジにより達成することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この目的のために、この発明によれば、上述した要素を有する当該種類のヒンジであって、本質的には、第１の側板に対して回転自在に取り付けられ内歯付リングに特徴を有するものである。さらに、前記ヒンジは、第１に、内歯付リングと第１の側板とを軸線Ｘについての角度変位に関して反転可能な方法で連結するための第２の機構をハウジング内に有する。この機構は、内歯付リングおよび第１の側板のそれぞれに対して角度方向に固定される２つの止め具を有し、それぞれの連結が切り離される際に、第１の側板により占められていた前調整位置における相互の角度方向の係合により前記位置を記憶する。また、前記ヒンジは、第２に、前記第２の機構のための第２の操作部材を有し、背もたれの背後から容易に操作することができるようになっている。
【０００７】
好ましい具体例では、以下の構成の１以上によって使用される。
すなわち、第２の機構が、半径方向に沿って形成される半径方向部分とその半径方向最内端に接続する軸線Ｘを中心とした円弧状部分とを有する溝を設けられ内歯付リングに固定される横断板と、外歯を有し第１の側板に設けられた半径方向ガイド内にスライド可能に装着され案内のために横断板の溝内に収容される凸部を有していて、半径方向最外位置において内歯付リングにより支持される第２の１組の内歯と噛合する係合片と、第２の操作部材に連結され係合片の変位を制御する回転カムと、歯付係合片をその半径方向最外位置に向けて付勢することとなる角度位置に向けて前記回転カムを常時付勢するバネとを具備していること、横断板に溝が３つ設けられており、各溝が同一形状で軸線Ｘについて相互に１２０゜ずつ位相をずらして配され、かつ、第２の機構がその凸部をその３つの溝内にそれぞれ収容される３つの歯付係合片を具備していること、
溝の半径方向部分が、その溝の円弧状部分にその長さ方向の途中位置で接続されていること、
横断板が、２つの側板により形成されるハウジングの軸方向厚さのほぼ中央位置で、それぞれ背もたれの傾きを調整し背もたれを前に倒すことを可能とする２つの機構の間に配置されていること、
第２の機構の操作部材が、背もたれの上部に配置され対応するカムに固定されたプーリに被覆内に収納された伸張可能なケーブルにより接続されたノブであることである。
この主な構成に加えて、この発明は、これらの構成と同時に好ましく使用され以下に詳述される任意の他の構成を具備するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
この発明のいくつかの好適な実施例は、添付図面を参照しながら、以下に（限定することなくありのままに）記述されている。
【０００９】
図１および図２は、この発明のヒンジを装着した車両用座席をかなり模式的に示した一側面からみた図および背後からみた図である。
図３は、ロックされた静止位置にある第１実施例のヒンジを示す縦断面図である。
図４、図５、図６は、ぞれぞれ図３の面ＩＶ−ＩＶ、Ｖ−Ｖ、ＶＩ−ＶＩにより切断した同一のヒンジを示す断面図である。
図７は、背もたれの傾きの微調整に対応したヒンジのロック解除された位置を示す図４と同一切断面で切断した断面図である。
図８および図９は、背もたれを前に倒すことを可能とするヒンジの切り離し位置を示すそれぞれ図５および図６と同一切断面で切断した断面図である。
図１０および図１１は、背もたれが前に倒された位置に対応する図８および図９と同様の断面図である。
図１２は、通常のあるいは静止状態におけるこの発明のヒンジの第２実施例を示す縦断面図である。
図１３および図１４は、それぞれ、図１２の面ＸＩＩＩ−ＸＩＩＩ、ＸＩＶ−ＸＩＶにより切断した断面図である。
【００１０】
それぞれの場合において、当該ヒンジは、座席に座っている使用者が容易に操作できる回転ハンドル５のような操作部材を操作することにより、水平軸線Ｘについて、座部４の骨組３に対する車両用座席の背もたれ２（図１および図２）の骨組１の傾きを調整することができるように設計されている。
【００１１】
当該調整は、座席に座っている使用者が座り心地を良くしようとする場合に、例えば約３０゜の限られた角度範囲に亙って、比較的細かく行なわれる。
この場合において、車両の各側面にドアが１枚ずつしかない場合には、車両の後部座席に出入りすることを容易にするために、図１に鎖線で示されるように、背もたれ２を簡易にかつ迅速に座部４の上に折り畳むことも望まれる。
【００１２】
この目的を達成するために、ヒンジは、背もたれ２の上部に配されかつ後部座席から容易に操作できて伸張可能な被覆ケーブル７を介してヒンジに接続されているノブ６のような第２の操作部材によってロックを解除することができなければならない。
【００１３】
一般に、上述したように折り畳まれた後には、折り畳まれる前に配されていた前調整位置に背もたれを迅速かつ自動的に再配置できることが望ましく、したがって、ヒンジは、背もたれが折り畳まれるときはいつも、対応する前調整位置を記憶する。
【００１４】
そのような「記憶型」ヒンジは既に存在する。
この発明の目的は、特に、格別な頑丈さとコンパクトさとを有し、好ましくは円盤状に形成されるそのような記憶型ヒンジの構造を提供することである。
【００１５】
このために、上記ヒンジは、上述において明らかなように、
背もたれの骨組１に適当な方法、例えば、ボルト（図示略）で固定可能な軸線Ｘを有する円形の第１の側板８と、
座部の骨組３に同様に固定可能であって、第１の側板および両側板を被覆してそれらの一方に固定する円環状の断面内溝型金属バー１０とともに円形平板状のハウジングを形成する軸線Ｘについて円形の第２の側板９と、
前記ハウジング内部の周辺近傍に収容され、側板９に対して軸線Ｘまわりに回転自在に設けられ、１組の内歯１２を有する軸線Ｘを中心とするリング１１と、第２の側板を貫通してハンドル５に固定される軸線Ｘについての回転シャフト１３と、
該シャフト１３と内歯付リング１１との間に挿入され、前記シャフトの回転を背もたれに固定された側板８の角度変位に変換し、あるいは、そのような角度変位を許可、禁止する機構Ｍとを具備している。
【００１６】
言い換えると、機構Ｍは、背もたれの角度位置の微調整を可能とするハンドル５の回転によって操作することができる。
上記種類の周知のヒンジでは、前記内歯付リング１１は、背もたれに固定された側板８とともに角度方向に移動するように常に強制され、実際には一般に上記側板と一体的であるから、当該調整は、背もたれの傾きに関して明確に「快適（comfort）」調整である。
【００１７】
本発明の場合には、以下に説明するように、内歯付リング１１は、背もたれに固定された側板８とともに角度方向に移動するように強制されるが、常に強制されるわけではない。
しかしながら、回転シャフト１３と内歯付リング１１との間に挿入される機構Ｍの現実の構造は、それ自体知られた形式のものであり、そのような機構Ｍの２つの実施例は、図３、図４、図７、および図１２から図１４を参照して以下に記述されている。
【００１８】
この発明は、機構Ｍとは独立して、背もたれ２を迅速に折り畳むことを可能とし、その後、その前調整角度位置に正確に戻すように一時的にヒンジのロックを解除するためのここに提供された手段に本質的に関連している。
【００１９】
この目的のために、内歯付リング１１は、この場合、側板８に対して回転自在に装着され、特に、前記側板８の相補的な環状ベアリング面１４において角度方向にスライド可能となるように装着され、リング１１と側板８とを軸線Ｘ回りの回転に関して思いのままに相互に連結あるいは切り離す手段が提供される。
【００２０】
これらの連結・切離し手段は、
内歯付リング１１に固定され半径方向に沿う半径方向部分１６₁とその軸方向内側端に接続され軸線Ｘを中心として円弧状に延びる円弧状部分１６₂とを有する少なくとも１つの溝１６が形成された横断板１５と、
側板８に設けられた半径方向のガイド（図示略）にスライド可能に装着され外側に歯が形成された係合片１７であって、溝１６内に案内のために収容される突起１８を有しかつ軸線Ｘに対して半径方向最外位置に配されたときに軸線Ｘを中心としたリング１１によって支持された第２の内歯１９と噛合する係合片１７と、
操作部材６の一部を構成しあるいはそれとともに角度方向に変位させられる回転シャフト２１に固定され、該係合片１７の半径方向変位を制御する回転カム２０と、
歯付係合片１７をその半径方向最外位置に向けて付勢することとなる角度位置にむけて、カム２０を常時付勢するバネＲ（図示略）とを具備している。
【００２１】
開示された好ましい実施例では、横断板１５を貫通して形成される溝１６の数は３つであり、これらの溝は同一形状で、位相が軸線Ｘについて相互に１２０゜ずつずれて配置されている。したがって、３つの歯付係合片１７が、それらの突起を３つの溝１６に対して１つずつそれぞれ収容されるように供給されている。
【００２２】
この組立体は以下のように作用する。
静止状態、すなわち、２つの操作部材５，６がいずれも操作されない状態では、内歯付リング１１は回転しないように保持され、各係合片１７は、その半径方向最外位置に配置されてリング１１の歯１９に噛合する一方、各突起１８は、溝１６の半径方向部分１６₁に収容されており、これにより、係合片は横断板１５に対して角度方向に固定されるように拘束され、したがって、内歯付リング１１に対しても同様に拘束される。
【００２３】
各係合片１７は、側板８、延いては背もたれ２に対して角度方向に移動することをそれらのガイドによって拘束されるので、背もたれは角度方向移動を防止される。
背もたれの角度位置は、以下にその「前調整」位置として参照されるその調整された位置に配置される。
【００２４】
使用者が操作部材６を作動させると、カム２０は、もどりバネＲの動作に抗して軸線Ｘまわりに回転させられ、これにより、歯付係合片１７は半径方向に開放される。
これらの係合片は、補助的なバネ（図示略）により半径方向内方に付勢されていることとしてもよい。そのようなバネとしては、例えば、軸線Ｘを中心とする連続しない円周に沿って延ばされ、それらの歯から軸方向にずれた３つの係合片のベアリング面上を横切る金属製線材よりなるものが考えられる。
【００２５】
係合片１７は、したがって、図９に示されるように、歯１９との噛合を解除される。これと同時に、各係合片の突起１８は、図８に示されるように、溝の前記半径方向部分と円弧状部分１６₂との連結部分に入り込むように、溝１６の半径方向部分１６₁をたどる。
【００２６】
これにより、側板８、該側板の半径方向ガイド内に配される係合片１７およびカム２０よりなる組立体を角度方向に変位させることが可能となる。突起が溝１６の円弧状部分１６₂に沿って自由に移動することができるので、もはや、横断板１５に対する突起１８の角度変位の障害がないからである。
【００２７】
これにより、背もたれ２を倒すことが可能となり、図９および図１０は、背もたれが倒された位置に配されたときに、カム２０および凸部１８がそれぞれ占有する位置を示している。
本来、背もたれが倒される間、横断板１５は静止状態に保持され、横断板１５の溝１６の半径方向部分１６₁も同様であるから、これによって、背もたれの前調整位置が定義される。
【００２８】
対応する溝１６の円弧状部分１６₂に凸部１８が配されるとすぐに、突起は半径方向内方へのそれ以上の移動ができなくなることもわかる。これにより、早まって係合片１７が半径方向の係合位置に戻されるような事態を生ずることなく、操作部材６を開放することが可能となる。
【００２９】
背もたれが、前方に倒された後に後方に引き上げられると、突起１８は再び半径方向部分１６₁の端縁１６₃によるストロークエンドに接触する。これにより、背もたれ２は、その前調整位置に戻り、最終的にカム２０が弾発力によって元の角度位置に戻されると、係合片１７が歯１９と再度噛合することとなるその半径方向最外位置に向けて半径方向外方に付勢される効果を生じ、突起１８が溝１６の半径方向部分１６₁に配されることによって、対応する半径方向のスライドが可能となる。
これにより、ヒンジは再び、その前調整位置にロックされることになる。
【００３０】
背もたれが傾けられると、カム２０、そして、操作部材６の一部とともにシャフト２１も背もたれとともに軸線Ｘまわりに回転させられる。使用者によって直接作動させられる前記操作部材のノブあるいは端末部材とシャフト２１に固定されたプーリあるいは車輪６₁との間の柔軟なケーブル７が配されているので、前記ノブが大きく変位することなくこれらの回転が可能となる
【００３１】
以下のことも認められる。
リング１１に固定された横断板１５は、ハウジングの軸方向の中央位置に配されており、これによって、背もたれの傾きのきめ細かいあるいは「快適」調整に関する機構と、前記背もたれの折り畳みに関する機構とをそれぞれ分離する一種の区画壁が形成される。この横断板は、図示されるように、リング１１と一体的に形成されていてもよく、特に、同時に鋳造されることとしてもよい。その一方、横断板の周囲に、リングの内面に設けられた相補的な歯に噛合する歯を設け、その歯を、好ましくは、既に前記リング１１に支持されている歯の組１２および／または１９に対して軸方向に配列することによって、前記リングに対して横断板の角度方向移動を拘束されることもできる。
【００３２】
そして、それぞれきめ細かい調整機構の操作と「折り畳み」機構の操作に関する軸線Ｘ上の２つのシャフトは、図示されるように、ハウジングを挟んで反対側の軸線上に延びている。しかし、それらは、一方を管状に形成し他の周囲に配した同心円構造としてもよい。
【００３３】
それ自体は周知の背もたれの傾きのきめ細かいあるいは「快適」調整を奏する機構Ｍの２つの具体例が、先ず第１に図３、図４および図７を参照して、第２に図１２、図１３、図１４を参照して以下に記述されている。
【００３４】
これらの機構のそれぞれは、回転シャフト１３とリング１１の内歯１２との間に挿入されており、リングは、周知の具体例では、背もたれの側板８に対する回転を永久的に拘束されているが、この場合には、上述したように側板から切り離されることもできる。
【００３５】
第１の具体例では、機構は、背もたれが多数の異なる傾きとなるようにヒンジをロックしかつそのロックを解除することを可能としている。
機構は、座部の側板９に設けられた半径方向ガイド（図示略）内をスライドし、かつ、その半径方向最外位置において歯１２の組と噛合する少なくとも１つの外歯付係合片２２と、シャフト１３に固定され、係合片２２の半径方向のスライドを制御する回転カム２３と、係合片２２の外方への付勢力が生ずるように一角度方向にカム２３を常時付勢するバネ（図示略）とを具備している。
【００３６】
この機構は以下のように作用する。
静止状態では、歯付係合片２２は歯１２の組と噛合しており、したがって、ヒンジはロックされている。
これに反して、ハンドル５が対向するバネの戻り力に抗して回転させられると、係合片２２は半径方向に開放され、あるいは係合片１７を半径方向内方に付勢する上述した種類のバネに補助されて、図７に示されるように、歯１２から離間するように移動する。
【００３７】
歯の組１２、それから歯付リング１１およびそれに固定されている背もたれの骨組８は、その後、特に、使用者が適当なバネの対向する付勢力に抗して座席の背もたれを押圧するだけで傾き調整されることになる。
快適な傾き角度位置が一旦見出された場合には、カムが、初期角度位置に戻るようにハンドル５を離すだけで十分であり、それによって、係合片２２がリングの歯１２と噛合するように戻り、したがって、ヒンジが調整された快適な位置に再びロックされることになる。
【００３８】
第２の具体例の機構は、反転防止歯車列であって、シャフトとともに回転するように拘束された偏心円盤２４と、側板９に固定され、ハウジング内においてその周囲に配列された軸線Ｘについての円形の内歯２５と、２組の外歯を有し円盤２４に自在に装着されリング１１の内歯１２および側板９の内歯２５にそれぞれ噛合させられる１組の小さい歯および１組の大きい歯を有する衛星歯車（satellite）２６とを具備している。
【００３９】
この機構は次のように作動する。
すなわち、ハンドル５延いてはシャフト１３の任意の角度変位により、偏心円盤２４が回転する。この回転はリング１１の内歯１２、したがって、側板およびそれに固定されている背もたれ２に、非常に小さい角度変位を発生する。
【００４０】
その結果、どちらの具体例が使用されても、その構造および動作を上記によって十分にかつ明確に示された「記憶型」座席ヒンジが得られることになる。
このヒンジは、上記周知の記憶ヒンジに対して多くの利点を有している。特に、このヒンジはきわめて頑丈であり、好ましくは円形の板状に形成され、しかも、きわめてコンパクトである。
【００４１】
勿論、既に上記からわかるように、この発明は特定の用途や上記において詳述した具体例になんら限定されるものではなく、それどころか、任意の変形例まで拡張することができる。
特に、リング１１の内歯１９の組が連続的でなく、すなわち、それぞれの「切り離し」の開始あるいは終了に対応して、各歯付係合片１７の１つに半径方向に対向して配列される複数の歯付部分により構成され、したがって、歯付係合片１７と対応する歯１９とを有する各係合ユニットを、単一の半径方向の溝と係合する単一の半径方向の指により置き換えるように限定することができるものや、
背もたれの前調整傾き位置からの角度変位を、前調整位置から両方向に意のままに達成することができるもの、すなわち、車両の後部座席への出入りを開放するように前に倒すだけでなく、寝台位置が得られるように後方に倒すこともできるものであってもよい。この場合には、各溝１６の半径方向部分１６₁が同一溝の円弧状部分１６₂の内側端に、その溝の一端においてではなく、それに沿った中間点において接続され、そのような事情では、溝の全数は２つであることが都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明のヒンジを装着した車両用座席をかなり模式的に示した側面図である。
【図２】この発明のヒンジを装着した車両用座席をかなり模式的に示した背面図である。
【図３】ロックされた静止位置にある第１実施例のヒンジを示す縦断面図である。
【図４】図３の面ＩＶ−ＩＶにより切断した同一のヒンジを示す断面図である。
【図５】図３の面Ｖ−Ｖにより切断した同一のヒンジを示す断面図である。
【図６】図３の面ＶＩ−ＶＩにより切断した同一のヒンジを示す断面図である。
【図７】背もたれの傾きの微調整に対応したヒンジのロック解除された位置を示す図４と同一切断面で切断した断面図である。
【図８】背もたれを前に倒すことを可能とするヒンジの切り離し位置を示すそれぞれ図５と同一切断面で切断した断面図である。
【図９】背もたれを前に倒すことを可能とするヒンジの切り離し位置を示すそれぞれ図６と同一切断面で切断した断面図である。
【図１０】背もたれが前に倒された位置に対応する図８と同様の断面図である。
【図１１】背もたれが前に倒された位置に対応する図９と同様の断面図である。
【図１２】通常のあるいは静止状態におけるこの発明のヒンジの第２実施例を示す縦断面図である。
【図１３】図１２の面ＸＩＩＩ−ＸＩＩＩにより切断した断面図である。
【図１４】図１２の面ＸＩＶ−ＸＩＶにより切断した断面図である。
【符号の説明】
１骨組
２背もたれ
３骨組
４座部
５操作部材
６操作部材
６₁ プーリ
７被覆
８第１の側板
９第２の側板
１１リング
１２歯
１５横断板
１６溝
１６₁ 半径方向部分
１６₂ 円弧状部分
１６₃ 止め具
１７係合片
１８突起（止め具）
１９内歯
２０回転カム
Ｍ機構
Ｘ軸線[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat hinge.
[0002]
That is, this type of vehicle seat hinge includes a first side plate interlocking with a back frame, and a second side plate fixed to the frame of a seat proper (seat proper) and defining a housing together with the first side plate. A ring having a set of internal teeth and constrained by the first side plate so as to have an axis that coincides with the horizontal axis X of the hinge in the housing, an operating member that can be operated by a seat user, And can be operated by the operating member, and in cooperation with the inner teeth of the ring, the rotation of the operating member is converted into an angular displacement of the first side plate, and hence the backrest, or such an angle. And a mechanism for permitting and prohibiting the displacement.
[0003]
The mechanism is
In the first case, in particular by means of an anti-reverse gear train having two eccentric teeth and having one eccentric satellite gear (satellite) inserted between the operating member and the internal ring.
In the second case, a lock device equipped with a rotating cam fixed to the operating member, and an outer tooth that can mesh with the inner teeth of the ring, and each guide formed on the second side plate under the control of the cam. At least one engagement piece (slug) that is mounted to slide in the radial direction at a position toward the position where the engagement piece meshes with the inner teeth of the ring, ie, the position for locking the hinge The spring is configured to constantly urge the cam in the angular direction.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Such well-known hinges (in which the internal toothed ring is fixed to the first side plate, and in fact it is usually integral with the side plate), the seat user remains seated in the seat and the backrest Is easily adjusted with respect to the axis X.
Among such hinges, the present invention is particularly designed for temporary locking so that the backrest can be opened and quickly moved forward to enter and exit the rear seat in a vehicle with only one door on each side. It's about things that need to be unlocked.
[0005]
In particular, the object of the present invention is to automatically return the backrest to the pre-adjusted angular position that was located before unlocking, without considering the angular position after unlocking such an angle. In particular, this is achieved by a hinge that is robust and has a small footprint and is preferably formed in a disk shape (not including its operating member).
[0006]
[Means for Solving the Problems]
For this purpose, according to the invention, a hinge of this kind having the above-described elements, which is essentially characterized by an internally toothed ring that is rotatably mounted on the first side plate. Is. Furthermore, the hinge first has a second mechanism in the housing for connecting the internal toothed ring and the first side plate in a manner reversible with respect to the angular displacement about the axis X. This mechanism has two stops fixed angularly with respect to each of the internal toothed ring and the first side plate, and was occupied by the first side plate when the respective connection was disconnected The position is stored by mutual angular engagement at the pre-adjustment position. Second, the hinge has a second operation member for the second mechanism, and can be easily operated from behind the backrest.
[0007]
In preferred embodiments, it is used with one or more of the following configurations.
That is, the second mechanism is provided with a groove having a radial portion formed along the radial direction and an arc-shaped portion centered on the axis X connected to the innermost end in the radial direction. A transverse plate to be fixed, and a convex portion having external teeth and slidably mounted in a radial guide provided on the first side plate and accommodated in a groove of the transverse plate for guidance. An engagement piece meshing with a second set of internal teeth supported by the internal toothed ring at the radially outermost position, and a rotating cam connected to the second operating member and controlling the displacement of the engagement piece; A spring that constantly biases the rotating cam toward an angular position that biases the toothed engagement piece toward the radially outermost position; Each groove has the same shape and is shifted in phase by 120 ° with respect to the axis X. Arranged, and that it comprises a second mechanism are three toothed engagement pieces housed respectively the projections on the three groove,
The radial part of the groove is connected to the arcuate part of the groove at an intermediate position in the length direction,
A transverse plate is arranged between the two mechanisms, each of which adjusts the inclination of the backrest and allows the backrest to be tilted forward at approximately the center position of the axial thickness of the housing formed by the two side plates. thing,
The operation member of the second mechanism is a knob connected to a pulley disposed in the upper part of the backrest and fixed to a corresponding cam by an extensible cable housed in a sheath.
In addition to this main configuration, the present invention comprises any other configurations that are preferably used simultaneously with these configurations and are described in detail below.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Several preferred embodiments of the present invention are described below (as is, without limitation) with reference to the accompanying drawings.
[0009]
FIG. 1 and FIG. 2 are a schematic view of a vehicle seat equipped with a hinge of the present invention as seen from one side and a view from behind.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing the hinge of the first embodiment in a locked stationary position.
4, 5 and 6 are cross-sectional views showing the same hinge cut along planes IV-IV, VV and VI-VI in FIG. 3, respectively.
FIG. 7 is a cross-sectional view taken along the same cutting plane as FIG. 4 showing the unlocked position of the hinge corresponding to the fine adjustment of the inclination of the backrest.
8 and 9 are cross-sectional views taken along the same cutting plane as in FIGS. 5 and 6, respectively, showing the hinge separation position that allows the backrest to be tilted forward.
10 and 11 are cross-sectional views similar to FIGS. 8 and 9 corresponding to the position where the backrest is tilted forward.
FIG. 12 is a longitudinal sectional view showing a second embodiment of the hinge of the present invention in a normal or stationary state.
13 and 14 are cross-sectional views taken along planes XIII-XIII and XIV-XIV in FIG. 12, respectively.
[0010]
In each case, the hinge is a vehicle seat with respect to the frame 3 of the seat 4 with respect to the horizontal axis X by operating an operating member such as a rotary handle 5 that can be easily operated by a user sitting on the seat. It is designed so that the inclination of the frame 1 of the backrest 2 (FIGS. 1 and 2) can be adjusted.
[0011]
The adjustment is performed relatively finely over a limited angular range of, for example, about 30 ° when the user sitting on the seat tries to improve the seating comfort.
In this case, if there is only one door on each side of the vehicle, the backrest 2 can be simplified as shown by the chain line in FIG. 1 in order to facilitate access to the rear seat of the vehicle. It is also desired to fold the seat 4 quickly.
[0012]
To achieve this objective, the hinge is arranged on top of the backrest 2 and a second such as a knob 6 connected to the hinge via an extendable sheathed cable 7 that can be easily operated from the rear seat. It must be possible to unlock the operating member.
[0013]
In general, after being folded as described above, it is desirable to be able to quickly and automatically reposition the backrest in the pre-adjusted position that was placed before it was folded, so the hinge is always whenever the backrest is folded. Store the corresponding pre-adjustment position.
[0014]
Such “memory type” hinges already exist.
The object of the present invention is in particular to provide such a memory-type hinge structure which is exceptionally robust and compact and is preferably formed in a disc shape.
[0015]
For this purpose, the hinge is, as is apparent from the above,
A method suitable for the frame 1 of the backrest, for example, a circular first side plate 8 having an axis X that can be fixed with bolts (not shown);
A circular flat-plate-like housing is formed together with an annular cross-section in-groove metal bar 10 that can be similarly fixed to the frame 3 of the seat portion and covers the first side plate and both side plates and is fixed to one of them. A second side plate 9 that is circular about the axis X;
The housing 11 is housed in the vicinity of the periphery of the housing, is provided to be rotatable about the axis X with respect to the side plate 9, and passes through the ring 11 centering on the axis X having a pair of internal teeth 12 and the second side plate. A rotation shaft 13 about the axis X fixed to the handle 5;
A mechanism M inserted between the shaft 13 and the internal toothed ring 11 to convert the rotation of the shaft into an angular displacement of the side plate 8 fixed to the backrest, or to permit or prohibit such an angular displacement; It has.
[0016]
In other words, the mechanism M can be operated by rotating the handle 5 that allows fine adjustment of the angular position of the backrest.
In known hinges of the kind described above, the internal toothed ring 11 is always forced to move in an angular direction together with the side plate 8 fixed to the backrest, and in practice it is generally integral with the side plate. Is a clear “comfort” adjustment for backrest tilt.
[0017]
In the case of the present invention, as will be described below, the internal toothed ring 11 is forced to move in the angular direction together with the side plate 8 fixed to the backrest, but is not always forced.
However, the actual structure of the mechanism M inserted between the rotating shaft 13 and the internal toothed ring 11 is of a type known per se, and two embodiments of such a mechanism M are shown in FIG. 3, 4, 7, and 12 to 14, are described below.
[0018]
The present invention is provided here for allowing the backrest 2 to be folded quickly, independent of the mechanism M, and then temporarily unlocking the hinge to accurately return it to its pre-adjusted angular position. Is essentially related to the means taken.
[0019]
For this purpose, the internal toothed ring 11 is in this case mounted rotatably on the side plate 8, in particular so that it can slide in an angular direction on a complementary annular bearing surface 14 of the side plate 8. Mounted, means are provided for connecting or disconnecting the ring 11 and the side plate 8 to each other as desired with respect to rotation about the axis X.
[0020]
These connecting and disconnecting means are
At least one groove 16 is formed with a radial portion 16 ₁ along the radial direction is fixed to the inner toothed ring 11 and the arcuate portion 16 ₂ extending in an arc shape that is connected to the axially inner end axis X as the center Crossed plate 15,
An engagement piece 17 slidably mounted on a radial guide (not shown) provided on the side plate 8 and formed with teeth on the outside, and having a protrusion 18 accommodated in the groove 16 for guiding. And an engagement piece 17 that meshes with the second inner tooth 19 supported by the ring 11 centered on the axis X when arranged at the radially outermost position with respect to the axis X,
A rotating cam 20 that is fixed to a rotating shaft 21 that constitutes a part of the operating member 6 or is angularly displaced therewith, and controls the radial displacement of the engaging piece 17;
A spring R (not shown) that constantly biases the cam 20 is provided toward an angular position where the toothed engagement piece 17 is biased toward the radially outermost position.
[0021]
In the disclosed preferred embodiment, the number of grooves 16 formed through the transverse plate 15 is three, and these grooves have the same shape and are arranged with phases shifted from each other by 120 ° with respect to the axis X. ing. Accordingly, the three toothed engagement pieces 17 are supplied so that the protrusions are respectively received in the three grooves 16 one by one.
[0022]
This assembly works as follows.
In a stationary state, that is, in a state where neither of the two operation members 5 and 6 is operated, the internal toothed ring 11 is held so as not to rotate, and each engagement piece 17 is disposed at its radially outermost position. while meshing with the teeth 19 of the ring 11, each projection 18 is accommodated in the radial portion 16 ₁ of the groove 16, thereby, as the engaging piece is fixed in the angular direction with respect to the transverse plate 15 Therefore, the inner toothed ring 11 is similarly restrained.
[0023]
Since each engagement piece 17 is restrained by the guides from moving in the angular direction with respect to the side plate 8, and thus the backrest 2, the backrest is prevented from moving in the angular direction.
The angular position of the backrest is placed in its adjusted position, referred to below as its “pre-adjusted” position.
[0024]
When the user operates the operation member 6, the cam 20 is rotated around the axis X against the operation of the return spring R, whereby the toothed engagement piece 17 is released in the radial direction.
These engagement pieces may be biased radially inward by an auxiliary spring (not shown). As such a spring, for example, a metal wire that extends along a non-continuous circumference centered on the axis X and crosses the bearing surfaces of three engaging pieces that are axially displaced from the teeth. What can be considered.
[0025]
Therefore, the engagement piece 17 is disengaged from the teeth 19 as shown in FIG. At the same time, the projection 18 of each engagement piece, as shown in FIG. 8, so as to enter the radial portion and the connecting portion between the arcuate portion 16 ₂ of the groove, the radial portion of the groove 16 16 ₁ Follow.
[0026]
As a result, the assembly composed of the side plate 8, the engagement piece 17 disposed in the radial guide of the side plate and the cam 20 can be displaced in the angular direction. Since the projection can move freely along the arcuate portion 16 ₂ of the groove 16, because longer, there is no failure of the angular displacement of the protrusion 18 with respect to the transverse plate 15.
[0027]
As a result, the backrest 2 can be tilted, and FIGS. 9 and 10 show positions occupied by the cam 20 and the convex portion 18 when the backrest is disposed at the position where the backrest is tilted.
Originally, while the backrest is reclined, transverse plate 15 is held stationary, because the same applies radial portion 16 ₁ of the groove 16 of the transverse plate 15, thereby adjusting the position before the backrest is defined.
[0028]
As soon as the protrusion 18 is disposed in the arcuate portion 16 ₂ of the corresponding groove 16, the protrusions seen even prevent the further movement of the radially inward. Thereby, it becomes possible to open the operation member 6 without causing a situation in which the engagement piece 17 is returned to the engagement position in the radial direction at an early stage.
[0029]
If the backrest is tilted forward and then pulled back, the projection 18 again contacts the stroke end due to the edge 16 ₃ of the radial portion 16 ₁ . As a result, the backrest 2 returns to its pre-adjusted position, and when the cam 20 is finally returned to its original angular position by the elastic force, the engagement piece 17 is re-engaged with the teeth 19 in the radial direction. produce effects that are biased radially outward toward the outermost position, the protrusion 18 by being placed in the radial portion 16 ₁ of the groove 16, thereby enabling the corresponding radial slide.
As a result, the hinge is again locked in its pre-adjusted position.
[0030]
When the backrest is tilted, the shaft 21 together with the cam 20 and a part of the operation member 6 is rotated around the axis X together with the backrest. Since flexible cable 7 is arranged between the pulley or wheel ₆₁ which is fixed to the knob or the terminal member and the shaft 21 of the operating member which is actuated directly by the user, without the knob is significantly displaced These rotations are possible. [0031]
The following are also recognized:
The transverse plate 15 fixed to the ring 11 is disposed at the axial center position of the housing, whereby a mechanism for fine or “comfortable” adjustment of the inclination of the backrest and a mechanism for folding the backrest, respectively. A kind of partition wall that separates is formed. As shown in the figure, the cross plate may be formed integrally with the ring 11 and may be cast at the same time. On the other hand, a tooth is provided around the transverse plate to mesh with complementary teeth provided on the inner surface of the ring, which is preferably a set of teeth 12 and / or already supported on said ring 11 By being arranged axially with respect to 19, the angular movement of the transverse plate relative to the ring can also be constrained.
[0032]
The two shafts on the axis X relating to the fine adjustment mechanism operation and the “folding” mechanism operation extend on opposite axes with the housing in between, as shown in the figure. However, they may have a concentric structure in which one is formed in a tubular shape and arranged around the other.
[0033]
Two specific examples of a mechanism M that is known per se for a fine or “comfortable” adjustment of the backrest tilt are firstly described with reference to FIGS. 3, 4 and 7 and secondly to FIG. 13 and is described below with reference to FIG.
[0034]
Each of these mechanisms is inserted between the rotating shaft 13 and the internal teeth 12 of the ring 11, which in the known embodiment is permanently constrained from rotating relative to the back plate 8. In this case, it can be separated from the side plate as described above.
[0035]
In the first example, the mechanism allows the hinge to be locked and unlocked so that the backrest has a number of different inclinations.
The mechanism slides in a radial guide (not shown) provided on the side plate 9 of the seat portion, and at least one externally engaged engagement piece 22 that meshes with the set of teeth 12 at its radially outermost position. A rotating cam 23 fixed to the shaft 13 to control the sliding of the engagement piece 22 in the radial direction, and the cam 23 is always urged in one angular direction so as to generate an urging force to the outside of the engagement piece 22. And a spring (not shown).
[0036]
This mechanism works as follows.
In the resting state, the toothed engagement piece 22 meshes with the set of teeth 12 and therefore the hinge is locked.
On the other hand, when the handle 5 is rotated against the return force of the opposing spring, the engagement piece 22 is released in the radial direction, or the engagement piece 17 is urged radially inward as described above. Assisted by the type of spring moves away from the teeth 12 as shown in FIG.
[0037]
The tooth set 12, then the toothed ring 11 and the backrest frame 8 secured thereto are then tilted, in particular by the user simply pressing the seat back against the opposing biasing force of a suitable spring. Will be adjusted.
Once a comfortable tilt angle position is found, it is sufficient to release the handle 5 so that the cam returns to the initial angle position so that the engagement piece 22 meshes with the teeth 12 of the ring. So that the hinge is locked again in the adjusted comfortable position.
[0038]
The mechanism of the second specific example is an anti-reverse gear train, which includes an eccentric disk 24 constrained to rotate with the shaft, and an axis X fixed to the side plate 9 and arranged around the inside of the housing. One set of small teeth and one set of large teeth having a circular inner tooth 25 and two sets of external teeth, which are freely mounted on the disk 24 and meshed with the inner teeth 12 of the ring 11 and the inner teeth 25 of the side plate 9, respectively. And a satellite gear 26 having teeth.
[0039]
This mechanism operates as follows.
That is, the eccentric disk 24 is rotated by an arbitrary angular displacement of the handle 5 and the shaft 13. This rotation produces a very small angular displacement on the inner teeth 12 of the ring 11 and thus on the side plate and the backrest 2 secured thereto.
[0040]
As a result, whichever embodiment is used, a “memory” seat hinge is obtained whose structure and operation are fully and clearly shown above.
This hinge has many advantages over the known storage hinge. In particular, this hinge is very sturdy, preferably formed in a circular plate shape, and very compact.
[0041]
Of course, as already understood from the above, the present invention is not limited to a specific application or the specific examples described in detail above, but rather can be extended to arbitrary modifications.
In particular, the set of inner teeth 19 of the ring 11 is not continuous, i.e. arranged radially opposite one of the respective toothed engagement pieces 17 corresponding to the start or end of each "separation". Each engaging unit having a toothed engagement piece 17 and a corresponding tooth 19 is engaged with a single radial groove. Can be limited to replace with your finger,
The angular displacement of the backrest from the pre-adjustment tilt position can be achieved at will in both directions from the pre-adjustment position, i.e. not only tilting forward so as to open the door to the rear seat, It may be one that can be tilted backward to obtain the bed position. In this case, the radial portion 16 ₁ is arcuate portion 16 ₂ of the inner end of the same groove of each groove 16, rather than at one end of the groove, is connected at an intermediate point therealong, in such circumstances Conveniently, the total number of grooves is two.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view schematically showing a vehicle seat equipped with a hinge of the present invention.
FIG. 2 is a schematic rear view of a vehicle seat equipped with a hinge according to the present invention.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing the hinge of the first embodiment in a locked stationary position.
4 is a cross-sectional view showing the same hinge cut along plane IV-IV in FIG. 3;
5 is a cross-sectional view showing the same hinge cut along a plane VV in FIG. 3. FIG.
6 is a cross-sectional view showing the same hinge cut along a plane VI-VI in FIG. 3;
7 is a cross-sectional view taken along the same cutting plane as FIG. 4, showing the unlocked position of the hinge corresponding to fine adjustment of the inclination of the backrest.
8 is a cross-sectional view taken along the same cut plane as FIG. 5, showing the position at which the hinge can be detached, allowing the backrest to be tilted forward.
9 is a cross-sectional view taken along the same cutting plane as FIG. 6 and showing the position of the hinge that enables the backrest to be tilted forward.
10 is a cross-sectional view similar to FIG. 8 corresponding to a position where the backrest is tilted forward. FIG.
11 is a cross-sectional view similar to FIG. 9 corresponding to a position where the backrest is tilted forward. FIG.
FIG. 12 is a longitudinal sectional view showing a second embodiment of the hinge of the present invention in a normal or stationary state.
13 is a cross-sectional view taken along plane XIII-XIII in FIG.
14 is a cross-sectional view taken along plane XIV-XIV in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Frame 2 Backrest 3 Frame 4 Seat 5 Operation member 6 Operation member 6 ₁ Pulley 7 Covering 8 1st side plate 9 2nd side plate 11 Ring 12 Tooth | gear 15 Crossing plate 16 Groove | groove 16 ₁ Radial direction part 16 ₂ Arc-shaped part 16 ₃ Stopper 17 Engagement piece 18 Protrusion (Stopper)
19 Internal teeth 20 Rotating cam M Mechanism X Axis

Claims

A first side plate (8) that can be interlocked with the framework (1) of the backrest (2);
A second side plate (9) fixed to the framework (3) of the seat (4) and defining a housing together with the first side plate;
An internal toothed ring (11) having a first set of internal teeth and constrained by a first side plate to have an axis in the housing that coincides with the axis X of the hinge;
A first operating member (5) that can be operated by a seat user;
The first operating member is disposed in the housing and is operable by the first operating member, and the first operating member rotates in cooperation with the first set of internal teeth (12) of the ring. 1 side plate and a first mechanism (M) for converting into angular displacement of the backrest and allowing and prohibiting such angular displacement,
The internal toothed ring (11) is rotatably attached to the first side plate (8),
Further, the housing has a second mechanism, and the second mechanism includes:
The inner ring (11) and the first side plate (8) cooperate in a reversible manner,
At least one locking member, wherein the locking member connects the inner ring and the first side plate with respect to rotation about the axis of the hinge; and the locking member includes the first side plate. A lock member (17) movable between an unlocked position enabling rotation of the ring with respect to the inner toothed ring about an axis thereof;
Elastic means for urging the locking member toward the locking position;
A second operating member (6) that can be easily operated from behind the backrest to move the locking member to the unlocked position;
The inner toothed ring (11) and the first side plate (8) are fixed in an angular direction, and the first side plate has a predetermined angle with respect to the inner toothed ring by engaging with each other at an angle. and stop again and again to define the angular position, the first side plate, the first angular direction with angular displacement is possible only to the first angular direction from said predetermined relative angular position opposite the made for the second angular direction angular displacement from the predetermined relative angular position is prevented, and stopper,
Means for cooperating with the locking member (17) to maintain the locking member (17) in the unlocked position when the first side plate (8) is not in the predetermined relative angular position. And
Further, the second mechanism is fixed to the internal toothed ring (11), and the axis X of the hinge formed on the transverse plate (15) and connected to the radial portion (16 ₁ ) and its radially innermost end is connected. A transverse plate (15) formed with a groove (16) having an arcuate portion (16 ₂ ) as a center and an edge (16 ₃ ) of a radial portion ;
The locking member (17) has external teeth and is slidably mounted in a radial guide provided on the first side plate (8), and in the groove (16) of the transverse plate (15). Having a protrusion (18) to be received for guidance;
The stopper is composed of the end edge (16 ₃ ) of the groove (16) formed in the transverse plate (15) and the protrusion (18) of the lock member (17), and the lock Means for cooperating with the locking member to maintain the member in the unlocked position is constituted by an arcuate portion (16 ₂ ) of the groove (16) ;
The locking member (17) cooperates with a second set of internal teeth (19) supported by the internal toothed ring (11) in the locked position;
The second mechanism further comprises:
A rotating cam (20) connected to the second operating member (6) for controlling the displacement of the locking member;
A hinge for a vehicle seat , comprising: a spring that constantly biases the cam toward an angular position where the lock member is biased radially outward toward the lock position .

Three grooves (16) are provided in the transverse plate (15), and each groove has the same shape and is arranged 120 degrees out of phase with respect to the axis X of the hinge,
Second mechanism, according to claim 1, wherein the hinge, characterized in that it comprises three locking members having projections (18) which are respectively housed in three grooves (16).

The radial portion (16 ₁ ) of the groove (16) extends radially outward from an intermediate position along the length of the arcuate portion (16 ₂ ) of the groove. The hinge according to 1 .

A transverse plate (15) is disposed between the first and second mechanisms at a substantially central position in the axial thickness of the housing formed by the first and second side plates (8, 9). The hinge according to claim 1, wherein:

The second operating member (6) is disposed on the upper portion of the backrest (2) and is extended to a pulley (6 ₁ ) fixed to the corresponding cam (20) and housed in the covering (7). The hinge according to claim 1 , wherein the hinge is connected by a cable.

The hinge according to claim 1, wherein the housing is formed in a disc shape.