JP3744406B2 - Control device for continuously variable transmission for vehicle - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイクル数が変更されるエンジンからの動力が入力される無段変速機において、その動力伝達部材のすべりを防止しつつ、伝達される動力の損失を低減するために可及的に小さな挟圧力とする車両用無段変速機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の要求出力或いはエンジンの動作状態に応じてそのエンジンの運転サイクル数を変更可能とした車両が知られている。たとえば、特開平10−103092号公報に記載されたエンジン制御装置を備えた車両がそれである。これによれば、エンジンに設けられた電磁式の吸気弁および排気弁の作動タイミングが切り換えられることによってエンジンが4サイクル運転から2サイクル運転へ変更されるので、エンジン出力の向上を容易に図ることができ、かつ運転サイクルの変更の際にはエンジン出力の変動を抑制するように制御されることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両において、上記のような運転サイクル数を変更可能としたエンジンからの動力を無段変速機に入力させる場合においては、エンジンの運転サイクル数が多サイクルとなるほどその出力トルクに含まれるトルク振動が大きくなり、たとえばベルト式無段変速機にあっては、そのトルク振動によってベルトが滑る可能性があった。
【0004】
これに対して、上記ベルト式無段変速機のベルト挟圧力を上記トルク振動の最大ピーク値でもすべりが発生しない値へ一律に高めることにより上記ベルトの滑りを解消することが考えられるが、平均的には不要にベルト挟圧力を高めることになって動力損失が増大し、車両の燃費を低下させる。
【0005】
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、運転サイクルを変更することが可能なエンジンから動力が入力される車両用無段変速機において、動力伝達部材のすべりを防止しつつ可及的に小さな挟圧力で制御する制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】
かかる目的を達成するための第1発明の要旨とするところは、運転サイクルを変更することが可能なエンジンからの動力が入力される無段変速機の動力伝達部材に対する挟圧力を制御するための車両用無段変速機の制御装置であって、エンジンの運転サイクルに応じて前記動力伝達部材に対する挟圧力を変更する挟圧力制御手段を、含み、前記挟圧力制御手段は、前記エンジンの運転サイクル数が少なくなるほど前記動力伝達部材に対する挟圧力を小さい値に変更するものであることにある。
【0007】
【第1発明の効果】
このようにすれば、挟圧力制御手段により、エンジンの運転サイクルに応じて無段変速機の動力伝達部材に対する挟圧力が変更されるので、動力伝達部材のすべりを防止しつつ可及的に小さな挟圧力とされる。たとえば、低サイクル(2サイクル)運転時には動力伝達部材に対する挟圧力が相対的に低くされ、高サイクル(4サイクル)運転時には動力伝達部材に対する挟圧力が相対的に高くされることにより、各運転時のサイクル数に応じて動力伝達部材のすべりを防止しつつ可及的に小さな挟圧力とされる。これにより、車両の燃費が改善される。
【0008】
【第1発明の他の態様】
ここで、好適には、前記挟圧力制御手段は、前記エンジンの運転サイクル数が少なくなるほど前記動力伝達部材に対する挟圧力を小さい値に変更するものである。このようにすれば、エンジンの運転サイクル数が少なくなるほど前記動力伝達部材に対する挟圧力が小さい値に変更されることから、エンジンの運転サイクル数が少なくなる状態において無段変速機の動力損失が一層低減される。
【0009】
【課題を解決するための第2の手段】
前記目的を達成するための第2発明の要旨とするところは、運転サイクルを変更することが可能なエンジンからの動力が入力される無段変速機の動力伝達部材に対する挟圧力を制御するための車両用無段変速機の制御装置であって、(a) 前記エンジンから前記無段変速機へ入力されるトルクの振動を低減するトルク振動低減手段と、(b) そのトルク振動低減手段によるトルク振動低減量が大きくなるほど前記無段変速機の動力伝達部材に対する挟圧力を小さくする挟圧力制御手段とを、含むことにある。
【0010】
【第2発明の効果】
このようにすれば、エンジンから前記無段変速機へ入力されるトルクの振動を低減するトルク振動低減手段が備えられ、そのトルク振動低減手段によるトルク振動低減量が大きくなるほど、挟圧力制御手段により上記無段変速機の動力伝達部材に対する挟圧力が小さくされることから、動力伝達部材のすべりを防止しつつトルク振動の大きさに応じて動力伝達部材に対する挟圧力およびそれに起因する無段変速機の動力損失が可及的に低減される。
【0011】
ここで、好適には、前記トルク振動低減手段は、前記無段変速機の入力軸に連結された電気モータに、前記エンジンからその無段変速機へ入力されるトルクの振動に対して逆位相のトルク振動を発生させるものである。このようにすれば、無段変速機へ入力されるトルク振動が、電気モータから発生させられたそれと逆位相のトルク振動により相殺されることにより好適に低減される。
【0012】
また、好適には、前記無段変速機の動力伝達部材に対する挟圧力は、その無段変速機の入力トルク振動および作動油温度の少なくとも一方に基づいて変更されるものである。このようにすれば、無段変速機の入力トルク振動および作動油温度の少なくとも一方に応じた適切な値に変更されることにより、動力伝達部材のすべりを防止しつつ動力伝達部材に対する挟圧力およびそれに起因する無段変速機の動力損失が可及的に低減される。
【0013】
また、好適には、前記挟圧力制御手段は、前記無段変速機の変速比および入力トルク関連情報とに基づいて基本挟圧力を決定する基本挟圧力決定手段と、その基本挟圧力決定手段により決定された基本挟圧力を前記無段変速機の入力トルク振動および作動油温度の少なくとも一方に基づいて補正する挟圧力補正手段とを含むものである。このようにすれば、挟圧力補正手段により、基本挟圧力決定手段により決定された基本挟圧力が、無段変速機の入力トルク振動および作動油温度の少なくとも一方に基づいて補正されるので、動力伝達部材のすべりを防止しつつ動力伝達部材に対する挟圧力およびそれに起因する無段変速機の動力損失が可及的に低減される。また、センサの異常など何らかの原因で補正がフェイル状態となっても基本挟圧力が確保される利点がある。
【0014】
また、好適には、前記無段変速機は有段変速部および無段変速部を備え、前記エンジンの動力はその有段変速部を介してその無段変速部に入力されるものであり、前記挟圧力補正手段は、その有段変速部の変速比および/または無段変速部の変速比に基づいて前記基本挟圧力を補正するものである。このようにすれば、無段変速部に入力されるトルク振動は有段変速部の変速比に応じて変化し、無段変速部内では変速比に応じてすべり易さが変化することから、その有段変速部の変速比および/または無段変速部の変速比に基づいて前記基本挟圧力が補正されることにより、動力伝達部材のすべりを防止しつつ動力伝達部材に対する挟圧力およびそれに起因する無段変速部の動力損失が可及的に低減される。
【0015】
また、好適には、前記トルク振動低減手段によるトルク振動の低減が得られない状態であるか否かを判定するトルク振動低減不可判定手段が設けられ、前記挟圧力制御手段の挟圧力補正手段は、そのトルク振動低減不可判定手段により前記トルク振動低減手段によるトルク振動の低減が得られない状態であると判定された場合は、トルク振動低減のない場合でも動力伝達部材がすべらないように予め定められた補正量で前記基本挟圧力を補正する。このようにすれば、トルク振動低減手段によるトルク振動の低減が得られない場合でも動力伝達部材がすべらないように挟圧力が制御される。
【0016】
【発明の好適な実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施例のエンジン制御装置が適用されたハイブリッド車両の動力伝達装置の構成を説明する骨子図である。図において、動力源としてのエンジン10の出力は、振動減衰装置(ダンパ)12を順次介して、副変速部14および無段変速部16を含む無段変速機17に入力され、差動歯車装置18および車軸20を介して一対の駆動輪(たとえば前輪)22へ伝達されるようになっている。また、第2の動力源および発電機として機能するモータジェネレータMG2が上記副変速機14の入力軸に連結されている。
【0018】
上記エンジン10は、好適には、燃料消費を減少させるために、燃料が筒内噴射されることにより軽負荷時においては空燃比A/Fが理論空燃比よりも高い燃焼である希薄燃焼が行われるリーンバーンエンジンから構成される。このエンジン10は、たとえば3気筒ずつから構成される左右1対のバンクを備え、その1対のバンクは単独で或いは同時に作動させられるようになっており、作動気筒数の変更が可能とされている。このエンジン10の吸気配管には、必要に応じて過給機を備えているとともに、スロットルアクチュエータによって操作されるスロットル弁とが設けられている。このスロットル弁は、基本的には図示しないアクセルペダルの操作量すなわちアクセル開度θACC に対応する大きさのスロットル開度θTHとなるように制御されるが、エンジン10の出力を調節するために変速過渡時などの種々の車両状態に応じた開度となるように制御されるようになっている。
【0019】
上記エンジン10には、エンジン10の起動、補機の駆動、回転エネルギの回収などのために、電動モータおよび発電機などとして機能するモータジェネレータMG1が連結されている。
【0020】
また、上記エンジン10は、その運転サイクル数が変更可能となるように構成されている。たとえば図2に示すように、各気筒の吸気弁20および排気弁22を開閉駆動する電磁アクチュエータ24および26を含む可変動弁機構28と、クランク軸30の回転角を検出する回転センサ32からの信号に従って上記吸気弁20および排気弁22の作動時期(タイミング)を制御する弁駆動制御装置34とを備えている。この弁駆動制御装置34は、エンジン負荷に応じて作動タイミングを最適時期に変更するだけでなく、加速操作時などの運転サイクル切り換え指令に従って、4サイクル運転を実現する開閉時期および2サイクル運転を実現する開閉時期となるように制御する。上記電磁アクチュエータ24および26は、たとえば図3に示すように、吸気弁20または排気弁22に連結されてその吸気弁20または排気弁22の軸心方向に移動可能に支持された磁性体製の円盤状の可動部材36と、その可動部材36を択一的に吸着するためにそれを挟む位置に設けられた一対の電磁石38、40と、可動部材36をその中立位置に向かって付勢する一対のスプリング42、44とを備えている。
【0021】
前記無段変速機17の副変速部14は、ギヤ比(変速比)γA [=エンジン回転速度(入力軸回転速度)/入力軸56の回転速度(出力軸回転速度)]が1である高速側ギヤ段とギヤ比が1/ρ1 である低速側ギヤ段との前進2段、およびギヤ比が−1/ρ2 である高速側ギヤ段とギヤ比が−1/ρ1 である低速側ギヤ段との後進2段を有するラビニヨ型遊星歯車装置を有する有段変速機である。この副変速部14は、第1クラッチC1を介してエンジン10と連結される第1入力軸50と、第1クラッチC1および第2クラッチC2を介してエンジン10と連結される第2入力軸52と、それら第1入力軸50および第2入力軸52に設けられた第1サンギヤS1および第2サンギヤS2と、ブレーキB1を介して非回転のハウジング54と選択的に連結されるキャリヤKと、副変速部14の出力軸すなわち無段変速部16の入力軸56に連結されたリングギヤRと、キャリヤKによって回転可能に支持されるとともに第1サンギヤS1およびリングギヤRと噛み合う軸長の大きい第1遊星歯車P1と、同様にキャリヤKによって回転可能に支持されるとともに第2サンギヤS2および第1遊星歯車P1と噛み合う軸長の短い第2遊星歯車P2とを備えている。前記モータジェネレータMG2は、上記第2入力軸52に連結されている。
【0022】
図4は、上記副変速部14における各摩擦係合装置の係合作動の組み合わせによって得られる変速ギヤ段を,よく知られたP、R、N、D、2、Lなどのシフトレバーの操作位置(シフトポジション)毎に示す係合表である。図4において、○は係合、×は解放、△はスリップ係合を示している。前記副変速部14では、シフトレバーのDレンジ位置において、たとえば第1クラッチC1および第2クラッチC2が係合させられるとともにブレーキBが解放されることにより変速比γA が「1」である高速側ギヤ段(前進2nd)が成立させられ、たとえば第1クラッチC1およびおよび第2クラッチC2が解放されるとともにブレーキBが係合されることにより変速比γA が「1/ρ1 」である低速側ギヤ段(前進1st)が成立させられる。また、シフトレバーのRレンジ位置において、たとえば第1クラッチC1およびブレーキBが係合させられるとともに第2クラッチC2が解放されることにより変速比γA が「−1/ρ2 」である後進高速側ギヤ段が成立させられ、たとえば第1クラッチC1およびブレーキBが解放されるとともに第2クラッチC2が係合されることにより変速比γA が「−1/ρ1 」である後進低速側ギヤ段が成立させられる。上記クラッチC1、C2およびブレーキBは何れも油圧アクチュエータによって係合させられる油圧式摩擦係合装置である。
【0023】
上記車両のモータ走行による後進時には、モータジェネレータMG2の回転が反転させられて第2サンギヤS2へ入力される。車両停止中は、基本的には、前進および後進のいずれにおいても上記モータジェネレータMG2によりクリープ力が確保される。このため、二次電池68の充電残量が不足しても、エンジン10を始動することによりモータジェネレータMG2から発電された電力が充電のために二次電池68に供給されるので、故障時以外は、モータジェネレータMG2によるモータ発進走行が常時可能とされている。また、前進走行においては、モータジェネレータMG2でクリープトルクを確保しつつ、モータ発進走行が行われる。また、モータジェネレータMG1でエンジン10を始動させ、同期回転に到達したらクラッチC1が係合させられて、エンジン10によりセカンド(2nd)走行が行われる。エンジン10でも発進可能とされており、低速ではクラッチC1をスリップさせつつ徐々に車速Vを上昇させる。比較的高速となると、クラッチC1を完全に係合させる。後進走行においては、モータジェネレータMG2が反転駆動されてクリープ力が確保され、トルクが必要なときはさらにエンジン10が始動される。低速では上記と同様にクラッチC1がスリップさせられる。このように、上記副変速部14は、少ない回転要素の数ですべての機能が達成される特徴がある。後進走行時のモータジェネレータMG2からエンジン10への駆動源切換時においてブレーキB1がそのままであり、摩擦係合装置の作動を切り換える必要がない。
【0024】
図1に戻って、前記無段変速機17の無段変速部16は、入力軸56に設けられた有効径が可変の入力側可変プーリ60と、出力軸62に設けられた有効径が可変の出力側可変プーリ64と、それら入力側可変プーリ60および出力側可変プーリ64に巻き掛けられた伝動ベルト66とを備えたベルト式無段変速機である。この伝動ベルト66は、一対の入力側可変プーリ60および出力側可変プーリ64にそれぞれ挟圧された状態で摩擦により動力を伝達する動力伝達部材として機能している。上記入力側可変プーリ60は、入力軸56に固定された固定回転体60aとその入力軸56に軸方向に移動可能且つ軸周りに回転不能に設けられた可動回転体60bとを備え、図示しない入力側油圧シリンダにより挟圧力が付与されるようになっている。また、出力側可変プーリ64も、出力軸62に固定された固定回転体64aとその出力軸62に軸方向に移動可能且つ軸周りに回転不能に設けられた可動回転体64bとを備え、図示しない出力側油圧シリンダにより挟圧力が付与されるようになっている。一般に、上記入力側油圧シリンダは、無段変速機16の変速比γCVT (=入力軸56の回転速度NIN/出力軸62の回転速度NOUT )を変化させるために用いられ、上記出力側油圧シリンダは伝動ベルト66の張力を最適に制御するために用いられる。
【0025】
車両には、充電可能な鉛蓄電池などの二次電池68と、水素などの燃料に基づいて発電を行う燃料電池70とが設けられている。これら二次電池68および又は燃料電池70は、切換装置72によってモータジェネレータMG1および/またはモータジェネレータMG2の電源として選択的に利用され得るようになっている。
【0026】
図5は、電子制御装置80に入力される信号およびその電子制御装置80から出力される信号を例示している。たとえば、電子制御装置80には、アクセルペダルの操作量であるアクセル開度θACC を表すアクセル開度信号、無段変速機16の出力軸62の回転速度NOUT に対応する車速信号、エンジン回転速度NE を表す信号、吸気配管50内の過給圧Pa を表す信号、空燃比A/Fを表す信号、シフトレバーSHの操作位置SH を表す信号などが図示しないセンサから供給されている。また、電子制御装置80からは、燃料噴射弁からエンジン10の気筒内へ噴射される燃料の量を制御するための噴射信号、自動変速機16の変速比γCVT を変更するために油圧制御回路78内のシフト弁を駆動するシフトソレノイドを制御する変速指令信号、無段変速機16の伝動ベルト66の張力を制御するために張力指令信号、エンジン10のサイクル数を指令する信号などが出力される。
【0027】
上記電子制御装置80は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、無段変速部16のギヤ比γCVT を最適値に自動的に切り換える変速制御、無段変速部16の伝動ベルト66の張力を最適値に制御するため張力制御、過給圧制御、空燃比制御、気筒選択切換制御、運転サイクル切換制御などを実行する。たとえば、上記変速制御では、予め記憶されたよく知られた関係(変速線図)からアクセル開度θACC (%)および車速Vに基づいて目標変速比γCVT * を決定し、実際の変速比γCVT がその目標変速比γCVT * と一致するように前記入力側油圧シリンダを作動させる。上記張力制御では、予め記憶された関係から実際のスロットル弁開度θTH、エンジン回転速度NE 、および副変速機14のギヤ比γA に基づいて基本挟圧力を算出し、実際の作動油温度TOIL 、トルク振動幅或いはエンジン10サイクル数に基づいてその基本挟圧力を補正し、その補正後の挟圧力で伝動ベルト66を挟圧してその張力を制御するために出力側油圧シリンダを作動させる。また、気筒選択切換制御では、燃費を良くするために軽負荷走行になると作動気筒数を減少させたり、動弁機構の作動が異常判定された気筒の作動を停止させたりする。上記運転サイクル切換制御では、予め記憶されたマップ(関係)から実際の車速Vおよびアクセル開度θに基づいてエンジン10の運転サイクル数を決定し、この運転サイクル数となるように可変動弁機構28の作動タイミングなどを制御する。
【0028】
図6は、上記電子制御装置80の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図6において、変速比算出手段84は、無段変速部16の変速比γCVT (=NIN/NOUT )を、無段変速部16の入力軸回転速度NINおよび出力軸回転速度NOUT に基づいて算出する。エンジン出力トルク推定手段86は、スロットル開度θTH、エンジン回転速度NE に基づいてエンジン10の出力トルクTE を算出(推定)する。たとえば、予め記憶された関係から実際のスロットル開度θTHおよびエンジン回転速度NE に基づいてエンジン出力トルクTE を算出する。副変速部14が設けられていない場合には無段変速部16の入力トルク推定手段としても機能する。この無段変速部16の入力トルクTINは、エンジン出力トルクTE に副変速部14の変速比γA を掛けることにより算出される。油温検出手段88は、無段変速機17に用いられている作動油の温度すなわち油圧制御回路78の作動油の温度TOIL を検出する。運転サイクル数判定手段92は、エンジン10の実際の運転サイクル数、たとえば4サイクル運転であるか2サイクル運転であるかを、電子制御装置80から出力されるサイクル数を指令する信号などに基づいて判定する。トルク振動低減手段92は、エンジン10から出力されるトルク振動と略同振幅であって逆位相のトルク振動をモータジェネレータMG2から出力させたり、或いはエンジン10から出力されるトルク振動と略同振幅であって同位相の負荷トルクをモータジェネレータMG2に発生させたりすることにより、エンジン10から無段変速機16へ入力させるトルク振動を減衰させる。上記エンジン10から出力されるトルク振動は、サイクル数が大きくなるほど、エンジン負荷が大きくなるほど、またエンジン回転速度NE が低下するほど大きくなる性質がある。トルク振動検出手段94は、無段変速機17へ入力されたトルク振動すなわち上記トルク振動低減手段92により減衰された後のトルク振動を、図示しないトルクセンサにより検出されるトルク、無段変速機17の入力軸回転加速度、或いは上記モータジェネレータMG2から発生させられる逆位相のトルク振動や同位相の負荷トルクなどに基づいて検出する。
【0029】
挟圧力制御手段96は、無段変速機17の入力トルク振動、好適にはトルク振動低減手段92によりトルク振動が減衰させられた後に入力される無段変速部16の入力トルク振動、またはそれに関連するトルク振動関連パラメータに基づいて、伝動ベルト66のすべりが発生しない範囲で可及的に小さな値となるように、無段変速部16の伝動ベルト(動力伝達部材)66に対する可変プーリ60、64からの挟圧力、すなわち伝動ベルト66の張力を変更する。たとえば、伝動ベルト66に対する挟圧力を、無段変速部16の入力トルク振動の最大ピーク値においてその伝動ベルト66のすべりが発生しない範囲で小さな値とする。無段変速部16に入力される入力トルク振動の大きさ(振動幅)は、エンジン10のエンジン回転速度NE 、モータジェネレータMG2によるトルク振動減衰量が小さくなるほど、運転サイクル数、スロットル開度θTH、副変速機14の変速比γA が大きくなるほど、それに関連して大きく変化させられるので、それらスロットル開度θTH、アクセルエンジン10の運転サイクル、エンジン回転速度NE 、モータジェネレータMG2によるトルク振動減衰量、副変速機14の変速比γA などは、上記トルク振動関連パラメータに対応している。したがって、上記挟圧力制御手段96は、運転サイクル数判定手段90により判定されたエンジン10のエンジン回転速度NE 、モータジェネレータMG2によるトルク振動減衰量が小さくなるほど、運転サイクル数、スロットル開度θTHが大きくなるほど、副変速部14の変速比γA が大きくなるほど、上記伝動ベルト66に対する挟圧力が大きい値となるように変更する。
【0030】
無段変速機16においては、伝動ベルト66とそれを挟圧する可変プーリ60、64との間に介在する作動油の粘性が高くなるとすべりが発生しやすくなることから、上記挟圧力制御手段96は、油温検出手段88により検出された作動油温度TOIL に基づいて、その作動油温度TOIL が低いほど挟圧力が大きくなるように伝動ベルト66に対する挟圧力を変更する。
【0031】
挟圧力制御手段96は、好適には、予め記憶された関係から実際の無段変速部16の変速比γCVT と無段変速部16の入力トルクTIN(=TE ×γA )とに基づいてたとえば図7に示す基本挟圧力を決定する基本挟圧力決定手段98と、その基本挟圧力決定手段98により決定された基本挟圧力を無段変速部16の入力トルク振動またはその関連パラメータと作動油温度TOIL との少なくとも一方に基づいて補正する挟圧力補正手段100とを含むものである。挟圧力補正手段100は、エンジン10の運転サイクル数が小さいときたとえば2サイクルであるときには基本挟圧力の増量補正を実行しないが、その運転サイクル数が大きく(多く)なるとたとえば4サイクルとなると、たとえば図8、図9、図10、または図11に示す予め記憶された関係から、実際のトルク振動幅またはトルク振動関連パラメータおよび作動油温度TOIL とに基づいて補正量(率)すなわち増加量(率)を決定し、図7の基本挟圧力と最大補正挟圧力との間の値となるように、その補正量を用いて上記基本挟圧力を補正(修正)する。この基本挟圧力は、前記出力側可変プーリ64の可動回転体64bに推力を付与する出力側油圧シリンダの係合圧POUT に対応している。
【0032】
図8および図9においては、副変速部14の変速比γA と無段変速部16の変速比γCVT とのトータルの変速比γ(=γA ×γCVT )がパラメータとして用いられている。本実施例の無段変速機16では、前述のように入力側油圧シリンダで変速比γCVT が制御されるように構成されているので、図8および図9においてはその変速比γが小さく(ハイギヤ)なるほど挟圧力補正増加量(率)が大きくされている。なお、無段変速機16において出力側油圧シリンダで変速比γCVT が制御されるように構成されている場合には、図8および図9においては変速比γが大きく(ローギヤ)なるほど挟圧力補正増加量(率)が大きくされるように設定される。また、副変速部14の変速比γA に関しては、いずれの油圧シリンダで変速比γCVT が制御されていようと、その変速比γA が大きい(ローギヤ)ほど挟圧力補正増加量(率)が大きくされる。
【0033】
トルク振動低減不可判定手段102は、前記トルク振動低減手段92によるモータジェネレータMG2を用いたトルク振動低減作動が得られない状態、たとえばモータジェネレータMG2の故障、モータジェネレータMG2の電源である二次電池或72いは燃料電池70のフェイルや充電残量不足などによりトルク振動低減のためにモータジェネレータMG2を作動させることができない状態であるか否かを判定する。上記挟圧力制御手段96の挟圧力補正手段100は、トルク振動低減不可判定手段102は、前記トルク振動低減手段92によるモータジェネレータMG2を用いたトルク振動低減作動が得られない状態であると判定された場合は、トルク振動低減のない場合でも伝動ベルト66がすべらないように予め定められた補正量たとえば最大補正量を基本挟圧力に加えることにより基本挟圧力を補正する。
【0034】
図12は、電子制御装置80による制御作動の要部すなわち無段変速機17の挟圧力制御ルーチンを説明するフローチャートであり、数msec 乃至数十msec 程度の極めて短い周期で繰り返し実行される。図12において、前記運転サイクル数判定手段90に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1では、エンジン10の運転サイクルが4サイクルであるか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合はトルク振動が小さい運転サイクルであるので、前記挟圧力制御手段96に対応するS2において、たとえば図7に示す基本ベルト挟圧力が決定され、その基本ベルト挟圧力を得るための出力側油圧シリンダの係合圧POUT が出力される。しかし、上記S1の判断が否定される場合すなわちエンジン10の運転サイクル数が多い4サイクルである場合は、エンジン10から出力されるトルクTE の変動すなわち無段変速機16に入力されるトルクの変動が大きい状態であるので、S3以下が実行される。
【0035】
S3においては燃料電池70の充電残量が十分にあるか否かが判断される。このS3の判断が否定された場合には、S4において二次電池68の充電残量が十分にあるか否かが判断される。本実施例では、これらS3およびS4が、モータジェネレータMG2によるトルク低減作動が得られない状態であるか否かを判定する前記トルク低減不可判定手段102に対応している。上記S3およびS4の判断がいずれも否定された場合には、モータジェネレータMG2によるトルク低減作動が得られない状態であるので、前記挟圧力制御手段96に対応するS5において、トルク低減作動が得られない状態でも伝動ベルト66のすべりが発生しないように予め設定された最大補正量が基本挟圧力に加えられることにより得られた最大補正ベルト挟圧力が決定され、その最大補正ベルト挟圧力を得るための出力側油圧シリンダの係合圧POUT が出力される。
【0036】
しかし、上記S3およびS4の判断のいずれかが肯定された場合には、前記トルク振動検出手段94に対応するS6において、モータジェネレータMG2によってトルク振動が除去された後の無段変速機17に入力されたトルク振動量がたとえばモータジェネレータMG2の駆動電流に基づいて算出される。次いで、前記挟圧力補正手段100に対応するS7において、上記無段変速部16に入力されたトルク振動の存在下であっても伝動ベルト66のすべりが発生しない範囲で可及的に小さな挟圧力となるように設定された、たとえば図8乃至図11に示す予め記憶された関係のいずれかから、実際の無段変速部16に入力されたトルク振動幅またはトルク振動関連パラメータおよび作動油温度TOIL とに基づいて補正量(率)すなわち増加量(率)が決定され、その補正量を用いて基本挟圧力が補正(修正)されるとともに、その補正後の基本挟圧力が得られるように出力側可変プーリ64の可動回転体64bに推力を付与する出力側油圧シリンダの係合圧POUT が調圧される。
【0037】
上述のように、本実施例によれば、挟圧力制御手段96(S7)により、エンジン10の運転サイクルに応じて無段変速部16の伝動ベルト(動力伝達部材)66に対する挟圧力が変更されるので、その伝動ベルト66のすべりを防止しつつ可及的に小さな挟圧力とされる。たとえば、低サイクル(2サイクル)運転時には動力伝達部材に対する挟圧力が相対的にくされ、高サイクル(4サイクル)運転時には動力伝達部材に対する挟圧力が相対的に高くされることにより、各運転時のサイクル数に応じて動力伝達部材のすべりを防止しつつ可及的に小さな挟圧力とされる。これにより、車両の燃費が改善される。
【0038】
また、本実施例によれば、上記挟圧力制御手段96は、エンジン10の運転サイクル数が少なくなるほど伝動ベルト66に対する挟圧力を小さい値に変更するものであることから、エンジン10の運転サイクル数が少なくなるほど伝動ベルト66に対する挟圧力が小さい値に変更されるので、エンジン10の運転サイクル数が少なくなる状態において無段変速機の動力損失が一層低減される。
【0039】
また、本実施例によれば、エンジン10から無段変速機17へ入力されるトルクの振動を低減するトルク振動低減手段92が備えられ、そのトルク振動低減手段92によるトルク振動低減量が大きくなるほど、挟圧力制御手段96により無段変速部16の伝動ベルト66に対する挟圧力が小さくされることから、伝動ベルト66のすべりを防止しつつトルク振動の大きさに応じて伝動ベルト66に対する挟圧力およびそれに起因する無段変速機17すなわち無段変速部16の動力損失が可及的に低減される。
【0040】
また、本実施例によれば、トルク振動低減手段96は、無段変速部16の入力軸56に連結されたモータジェネレータ(電気モータ)MG2に、エンジン10からその無段変速部16へ入力される駆動トルクの振動に対して逆位相のトルク振動を発生させるものであることから、無段変速部16へ入力されるトルク振動が上記逆位相のトルク振動により相殺されることにより好適に低減される。
【0041】
また、本実施例によれば、無段変速部16の伝動ベルト66に対する挟圧力は、その無段変速部16の入力トルク振動および作動油温度TOIL に基づいて変更されるものであることから、その無段変速部16の入力トルク振動および作動油温度TOIL に応じた適切な値に変更されることにより、伝動ベルト66のすべりを防止しつつその伝動ベルト66に対する挟圧力およびそれに起因する無段変速部16の動力損失が可及的に低減される。
【0042】
また、本実施例によれば、挟圧力制御手段96は、無段変速部16の変速比γCVT および入力トルクTIN(入力トルク関連情報)に基づいて基本挟圧力を決定する基本挟圧力決定手段98と、その基本挟圧力決定手段98により決定された基本挟圧力を無段変速部16の入力トルク振動および作動油温度TOIL に基づいて補正する挟圧力補正手段100とを含むものであることから、挟圧力補正手段100により、基本挟圧力決定手段98により決定された基本挟圧力が、無段変速機16の入力トルク振動および作動油温度TOIL に基づいて補正されるので、無段変速部16のすべりを防止しつつその無段変速部16に対する挟圧力およびそれに起因する無段変速部16の動力損失が可及的に低減される。また、センサの異常など何らかの原因で補正がフェイル状態となっても基本挟圧力が確保され、走行可能とされる利点がある。
【0043】
また、本実施例によれば、エンジン10の動力は副変速部(有段変速機)14を介して無段変速部16に入力されるものであり、前記挟圧力補正手段100は、その有段変速部16の変速比に基づいて基本挟圧力を補正するものである。無段変速部16に入力されるトルクは副変速部14の変速比γA に応じて変化することから、その副変速部14の変速比γA に基づいて基本挟圧力が補正されることにより、伝動ベルト66のすべりを防止しつつその伝動ベルト66に対する挟圧力およびそれに起因する無段変速部16の動力損失が可及的に低減される。
【0044】
また、本実施例によれば、トルク振動低減手段92によるトルク振動の低減が得られない状態であるか否かを判定するトルク振動低減不可判定手段102(S3、S4)が設けられ、挟圧力制御手段96の挟圧力補正手段100は、そのトルク振動低減不可判定手段102によりトルク振動低減手段92によるトルク振動の低減が得られない状態であると判定された場合は、トルク振動低減のない場合でも動力伝達部材がすべらないように予め定められた補正量で基本挟圧力を補正する。このようにすれば、トルク振動低減手段によるトルク振動の低減が得られない場合でも動力伝達部材がすべらないように挟圧力が制御される。
【0045】
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0046】
たとえば、前述の無段変速部16は、動力伝達部材として機能する伝動ベルト66が有効径が可変である一対の可変プーリ60および64に巻き掛けられた所謂ベルト式無段変速機であったが、共通の軸心まわりに回転させられる一対のコーンと、その軸心と交差する回転中心回転可能な複数個のローラがそれら一対のコーンの間で挟圧され、そのローラの回転中心と軸心との交差角が変化させられることによって変速比が可変とされた所謂トラクション型無段変速機などであってもよい。このトラクション型無段変速機では、一対のコーンの間で挟圧されるローラが動力伝達部材として機能している。
【0047】
また、前述の実施例において、モータジェネレータMG2によりトルク振動を低減させるトルク振動低減手段92が設けられていたが、モータジェネレータMG2やトルク振動低減手段92は必ずしも設けられていなくてもよい。
【0048】
また、前述の実施例において、前後進の切換および前進2段の変速機能を備えた副変速部14がエンジン10と無段変速部16との間に設けられていたが、無段変速部16の出力側に設けられていてもよいし、副変速部14は必ずしも前進2段の変速機能を備えたものでなくてもよい。
【0049】
また、前述の実施例において、基本挟圧力決定手段98は、入力トルクTINと変速比γA とに基づいて基本挟圧力を決定していたが、スロットル開度θTHおよびエンジン回転速度NE などの入力トルク関連パラメータと変速比γA とに基づいて基本挟圧力を決定するものであってもよい。
【0050】
また、前述の実施例において、エンジン10の運転サイクル数が2サイクルである場合には基本挟圧力が用いられ、エンジン10の運転サイクル数が4サイクルとなると、図8乃至図11のいずれかの関係から挟圧力補正増加量(率)が求められて基本挟圧力が増量補正されることにより、伝動ベルト66に対する挟圧力が増加させられていたが、エンジンのサイクル数をパラメータとして含む関係から、挟圧力増量補正値が求められるようにしてもよい。
【0051】
また、前述の実施例の車両では、吸気弁20および排気弁22が電磁アクチュエータ24および26により駆動制御される電磁式の可変動弁機構28が設けられていたが、それに代えて、吸気弁20および排気弁22を上下(リフト)させるカムを回転駆動するバルスモータ或いはサーボモータを設け、それらバルスモータ或いはサーボモータの出力軸を速度制御する形式の可変動弁機構などであっても差し支えない。
【0052】
その他、一々例示はしないが、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の車両用無段変速機の制御装置によって挟圧力が制御される無段変速機を含む車両用動力伝達装置の構成を説明する骨子図である。
【図2】図1のエンジンの各気筒に設けられた可変動弁機構を説明する図である。
【図3】図2の可変動弁機構に設けられて吸気弁或いは排気弁を開閉作動させる電磁アクチュエータの構成を説明する図である。
【図4】図1の副変速機におけるシフトレバーの操作位置および摩擦係合装置の作動の組み合わせによって得られる走行モード或いはギヤ段を説明する図である。
【図5】図1の実施例の車両に設けられた電子制御装置の入出力信号を説明する図である。
【図6】図5の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図7】図6の挟圧力制御手段において、基本挟圧力決定手段により算出される基本挟圧力と挟圧力補正手段により算出される挟圧力補正増加量とを説明する図である。
【図8】図6の挟圧力制御手段すなわち挟圧力補正手段において挟圧力補正増加量を決定するために用いられる関係の一例を示す図である。
【図9】図6の挟圧力制御手段すなわち挟圧力補正手段において挟圧力補正増加量を決定するために用いられる関係の他の例を示す図である。
【図10】図6の挟圧力制御手段すなわち挟圧力補正手段において挟圧力補正増加量を決定するために用いられる関係の他の例を示す図である。
【図11】図6の挟圧力制御手段すなわち挟圧力補正手段において挟圧力補正増加量を決定するために用いられる関係の他の例を示す図である。
【図12】図5の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10:エンジン
14:副変速部
16:無段変速部
17:無段変速機
90:電子制御装置(エンジン制御装置)
92:トルク振動低減手段
96:挟圧力制御手段
98:基本挟圧力決定手段
100:挟圧力補正手段
102:トルク振動低減不可判定手段
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In a continuously variable transmission to which power from an engine whose number of cycles is changed is input, the present invention is as possible as possible to reduce loss of transmitted power while preventing slippage of the power transmission member. The present invention relates to a control device for a continuously variable transmission for a vehicle having a small clamping pressure.
[0002]
[Prior art]
There is known a vehicle in which the number of operation cycles of the engine can be changed according to the required output of the vehicle or the operating state of the engine. For example, this is a vehicle equipped with an engine control device described in Japanese Patent Laid-Open No. 10-103092. According to this, since the engine is changed from the 4-cycle operation to the 2-cycle operation by switching the operation timing of the electromagnetic intake valve and the exhaust valve provided in the engine, the engine output can be easily improved. And can be controlled to suppress fluctuations in the engine output when the operation cycle is changed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in a vehicle, when the power from the engine that can change the number of operation cycles as described above is input to the continuously variable transmission, the torque included in the output torque as the number of engine operation cycles increases. For example, in a belt-type continuously variable transmission, there is a possibility that the belt slips due to the torque vibration.
[0004]
On the other hand, it is conceivable to eliminate the belt slip by uniformly increasing the belt clamping pressure of the belt type continuously variable transmission to a value at which no slip occurs even at the maximum peak value of the torque vibration. Specifically, the belt clamping pressure is unnecessarily increased, resulting in an increase in power loss and a reduction in vehicle fuel consumption.
[0005]
The present invention has been made against the background of the above circumstances, and its object is to provide a power transmission member in a continuously variable transmission for a vehicle in which power is input from an engine capable of changing an operation cycle. It is an object of the present invention to provide a control device that performs control with as little pinching pressure as possible while preventing slippage.
[0006]
[First Means for Solving the Problems]
  The gist of the first invention for achieving this object is to control the clamping pressure on the power transmission member of the continuously variable transmission to which power from the engine capable of changing the operation cycle is input. A control device for a continuously variable transmission for a vehicle, comprising: a clamping pressure control means for changing a clamping pressure with respect to the power transmission member according to an engine operating cycle.Thus, the clamping pressure control means changes the clamping pressure on the power transmission member to a smaller value as the number of operating cycles of the engine decreases.There is.
[0007]
[Effect of the first invention]
In this way, the clamping pressure control means changes the clamping pressure with respect to the power transmission member of the continuously variable transmission according to the operating cycle of the engine, so that it is as small as possible while preventing the power transmission member from slipping. The clamping pressure is used. For example, the clamping pressure on the power transmission member is relatively lowered during low cycle (2 cycle) operation, and the clamping pressure on the power transmission member is relatively increased during high cycle (4 cycle) operation. Depending on the number of cycles, the holding force is made as small as possible while preventing the power transmission member from slipping. Thereby, the fuel consumption of the vehicle is improved.
[0008]
[Other aspects of the first invention]
Here, preferably, the clamping pressure control means changes the clamping pressure on the power transmission member to a smaller value as the number of operating cycles of the engine decreases. In this manner, the pinching pressure on the power transmission member is changed to a smaller value as the number of engine operation cycles decreases, and therefore the power loss of the continuously variable transmission further increases in a state where the number of engine operation cycles decreases. Reduced.
[0009]
[Second means for solving the problem]
The gist of the second invention for achieving the above object is to control the clamping pressure on the power transmission member of the continuously variable transmission to which power from the engine capable of changing the operation cycle is input. A control device for a continuously variable transmission for a vehicle, comprising: (a) torque vibration reducing means for reducing vibration of torque input from the engine to the continuously variable transmission; and (b) torque by the torque vibration reducing means. And a clamping pressure control means for reducing a clamping pressure on the power transmission member of the continuously variable transmission as the amount of vibration reduction increases.
[0010]
[Effect of the second invention]
In this way, the torque vibration reducing means for reducing the vibration of the torque input from the engine to the continuously variable transmission is provided, and as the amount of torque vibration reduction by the torque vibration reducing means increases, the clamping pressure control means Since the clamping pressure with respect to the power transmission member of the continuously variable transmission is reduced, the clamping force with respect to the power transmission member and the continuously variable transmission caused by the same depending on the magnitude of the torque vibration while preventing the power transmission member from slipping. Power loss is reduced as much as possible.
[0011]
Here, preferably, the torque vibration reducing means has an anti-phase with respect to the vibration of the torque input from the engine to the continuously variable transmission to the electric motor connected to the input shaft of the continuously variable transmission. Torque vibration is generated. In this way, the torque vibration input to the continuously variable transmission is preferably reduced by canceling out the torque vibration in the opposite phase to that generated from the electric motor.
[0012]
Preferably, the clamping pressure on the power transmission member of the continuously variable transmission is changed based on at least one of input torque vibration and hydraulic oil temperature of the continuously variable transmission. In this way, by changing to an appropriate value corresponding to at least one of the input torque vibration of the continuously variable transmission and the hydraulic oil temperature, the clamping pressure on the power transmission member and the slippage of the power transmission member are prevented. Due to this, the power loss of the continuously variable transmission is reduced as much as possible.
[0013]
Preferably, the clamping pressure control means includes a basic clamping pressure determining means for determining a basic clamping pressure based on a transmission ratio of the continuously variable transmission and input torque related information, and the basic clamping pressure determining means. And a clamping pressure correcting means for correcting the determined basic clamping pressure based on at least one of the input torque vibration and the hydraulic oil temperature of the continuously variable transmission. According to this configuration, the basic clamping pressure determined by the basic clamping pressure determination unit is corrected by the clamping pressure correction unit based on at least one of the input torque vibration of the continuously variable transmission and the hydraulic oil temperature. While preventing the transmission member from slipping, the clamping pressure on the power transmission member and the power loss of the continuously variable transmission resulting therefrom are reduced as much as possible. In addition, there is an advantage that the basic clamping pressure is ensured even if the correction fails due to some reason such as sensor abnormality.
[0014]
Preferably, the continuously variable transmission includes a stepped transmission and a continuously variable transmission, and the power of the engine is input to the continuously variable transmission through the stepped transmission. The clamping pressure correcting means corrects the basic clamping pressure based on the gear ratio of the stepped transmission unit and / or the gear ratio of the continuously variable transmission unit. In this way, the torque vibration input to the continuously variable transmission changes according to the gear ratio of the stepped transmission, and the ease of slipping changes according to the gear ratio within the continuously variable transmission. The basic clamping pressure is corrected based on the transmission ratio of the stepped transmission unit and / or the transmission ratio of the continuously variable transmission unit, thereby preventing the slippage of the power transmission member and the clamping pressure with respect to the power transmission member The power loss of the continuously variable transmission is reduced as much as possible.
[0015]
Preferably, a torque vibration reduction impossibility determining means for determining whether or not torque vibration reduction by the torque vibration reduction means cannot be obtained is provided, and the pinching pressure correction means of the pinching pressure control means includes: If it is determined by the torque vibration reduction impossibility determination means that the torque vibration reduction by the torque vibration reduction means cannot be obtained, it is determined in advance so that the power transmission member does not slip even when the torque vibration is not reduced. The basic clamping pressure is corrected by the corrected amount. By doing so, the clamping pressure is controlled so that the power transmission member does not slip even when the torque vibration reduction means cannot reduce the torque vibration.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 is a skeleton diagram illustrating a configuration of a power transmission device for a hybrid vehicle to which an engine control device according to an embodiment of the present invention is applied. In the figure, the output of the engine 10 as a power source is sequentially input to a continuously variable transmission 17 including a sub-transmission unit 14 and a continuously variable transmission unit 16 via a vibration damping device (damper) 12, and a differential gear device. It is transmitted to a pair of drive wheels (for example, front wheels) 22 via 18 and axle 20. A motor generator MG2 that functions as a second power source and a generator is connected to the input shaft of the auxiliary transmission 14.
[0018]
In order to reduce fuel consumption, the engine 10 preferably performs lean combustion in which the air-fuel ratio A / F is higher than the stoichiometric air-fuel ratio at light load by in-cylinder fuel injection. It consists of a lean burn engine. The engine 10 includes a pair of left and right banks each composed of, for example, three cylinders, and the pair of banks can be operated independently or simultaneously, and the number of operating cylinders can be changed. Yes. The intake pipe of the engine 10 is provided with a supercharger as necessary and a throttle valve operated by a throttle actuator. This throttle valve is basically an operation amount of an accelerator pedal (not shown), that is, an accelerator opening θACCThrottle opening θ of a size corresponding toTHHowever, in order to adjust the output of the engine 10, the opening is controlled according to various vehicle conditions such as during a shift transition.
[0019]
The engine 10 is connected to a motor generator MG1 that functions as an electric motor, a generator, and the like for starting the engine 10, driving auxiliary equipment, and collecting rotational energy.
[0020]
The engine 10 is configured so that the number of operation cycles can be changed. For example, as shown in FIG. 2, a variable valve mechanism 28 including electromagnetic actuators 24 and 26 that open and close the intake valve 20 and the exhaust valve 22 of each cylinder, and a rotation sensor 32 that detects the rotation angle of the crankshaft 30. And a valve drive control device 34 for controlling the operation timing (timing) of the intake valve 20 and the exhaust valve 22 according to the signal. The valve drive control device 34 not only changes the operation timing to the optimal time according to the engine load, but also realizes an open / close timing and a two-cycle operation that realize a four-cycle operation according to an operation cycle switching command such as an acceleration operation. It controls so that it becomes the opening and closing time to do. For example, as shown in FIG. 3, the electromagnetic actuators 24 and 26 are connected to the intake valve 20 or the exhaust valve 22 and are made of a magnetic material supported so as to be movable in the axial direction of the intake valve 20 or the exhaust valve 22. A disk-shaped movable member 36, a pair of electromagnets 38 and 40 provided at positions sandwiching the movable member 36 to selectively attract the movable member 36, and the movable member 36 are urged toward the neutral position. A pair of springs 42 and 44 is provided.
[0021]
The auxiliary transmission unit 14 of the continuously variable transmission 17 has a gear ratio (gear ratio) γ.A[= Engine speed (input shaft speed) / speed of input shaft 56 (output shaft speed)] is 1 and the gear ratio is 1 / ρ.1The two forward gears with the low speed gear and the gear ratio is -1 / ρ2And the gear ratio is -1 / ρ1This is a stepped transmission having a Ravigneaux type planetary gear device having two reverse gears and a low speed side gear. The auxiliary transmission unit 14 includes a first input shaft 50 connected to the engine 10 via the first clutch C1, and a second input shaft 52 connected to the engine 10 via the first clutch C1 and the second clutch C2. A first sun gear S1 and a second sun gear S2 provided on the first input shaft 50 and the second input shaft 52, and a carrier K selectively connected to the non-rotating housing 54 via the brake B1. A ring gear R connected to the output shaft of the sub-transmission unit 14, that is, the input shaft 56 of the continuously variable transmission unit 16, is rotatably supported by the carrier K, and has a large shaft length meshing with the first sun gear S1 and the ring gear R. The planetary gear P1 and the second planetary gear having a short axial length that is rotatably supported by the carrier K and meshes with the second sun gear S2 and the first planetary gear P1. And a car P2. The motor generator MG2 is coupled to the second input shaft 52.
[0022]
FIG. 4 shows the operation of shift levers such as P, R, N, D, 2, L, etc., which are well-known shift gears obtained by combining the engagement operations of the friction engagement devices in the auxiliary transmission unit 14. It is an engagement table | surface shown for every position (shift position). In FIG. 4, ◯ indicates engagement, × indicates release, and Δ indicates slip engagement. In the auxiliary transmission unit 14, at the D lever position of the shift lever, for example, the first clutch C1 and the second clutch C2 are engaged and the brake B is released, so that the gear ratio γAIs established, and the first gear C1 and the second clutch C2 are released and the brake B is engaged, for example, so that the gear ratio γAIs "1 / ρ1”Is established. Further, at the R range position of the shift lever, for example, the first clutch C1 and the brake B are engaged and the second clutch C2 is released, whereby the speed ratio γAIs "-1 / ρ2Is established, and for example, the first clutch C1 and the brake B are released and the second clutch C2 is engaged.AIs "-1 / ρ1”Is established. The clutches C1 and C2 and the brake B are all hydraulic friction engagement devices that are engaged by a hydraulic actuator.
[0023]
When the vehicle is traveling backward by motor driving, the rotation of the motor generator MG2 is reversed and input to the second sun gear S2. While the vehicle is stopped, basically, the creep force is ensured by the motor generator MG2 in both forward and reverse. For this reason, even when the remaining charge of the secondary battery 68 is insufficient, the electric power generated from the motor generator MG2 is supplied to the secondary battery 68 for charging by starting the engine 10, so that it is not during a failure. The motor generator MG2 is always capable of starting the motor. In forward travel, motor start travel is performed while securing a creep torque by motor generator MG2. Further, the engine 10 is started by the motor generator MG1, and when the synchronous rotation is reached, the clutch C1 is engaged, and the engine 10 performs the second (2nd) traveling. The engine 10 can also start, and at low speed, the vehicle speed V is gradually increased while slipping the clutch C1. When the speed is relatively high, the clutch C1 is completely engaged. In reverse travel, the motor generator MG2 is driven reversely to ensure the creep force, and the engine 10 is further started when torque is required. At low speed, the clutch C1 is slipped in the same manner as described above. Thus, the auxiliary transmission unit 14 is characterized in that all functions are achieved with a small number of rotating elements. When the drive source is switched from the motor generator MG2 to the engine 10 during reverse travel, the brake B1 remains unchanged, and there is no need to switch the operation of the friction engagement device.
[0024]
Returning to FIG. 1, the continuously variable transmission 16 of the continuously variable transmission 17 includes an input-side variable pulley 60 having a variable effective diameter provided on the input shaft 56 and a variable effective diameter provided on the output shaft 62. This is a belt-type continuously variable transmission including an output-side variable pulley 64 and a transmission belt 66 wound around the input-side variable pulley 60 and the output-side variable pulley 64. The transmission belt 66 functions as a power transmission member that transmits power by friction while being pressed between the pair of input-side variable pulley 60 and output-side variable pulley 64. The input-side variable pulley 60 includes a fixed rotating body 60a fixed to the input shaft 56 and a movable rotating body 60b provided on the input shaft 56 so as to be movable in the axial direction and not rotatable about the axis. A clamping pressure is applied by the input side hydraulic cylinder. The output-side variable pulley 64 also includes a fixed rotating body 64a fixed to the output shaft 62, and a movable rotating body 64b provided on the output shaft 62 so as to be movable in the axial direction and not rotatable about the shaft. The clamping pressure is applied by the output side hydraulic cylinder that does not. Generally, the input side hydraulic cylinder has a gear ratio γ of the continuously variable transmission 16.CVT(= Rotational speed N of the input shaft 56IN/ Rotation speed N of output shaft 62OUT), And the output hydraulic cylinder is used to optimally control the tension of the transmission belt 66.
[0025]
The vehicle is provided with a secondary battery 68 such as a rechargeable lead-acid battery and a fuel cell 70 that generates power based on a fuel such as hydrogen. The secondary battery 68 and / or the fuel cell 70 can be selectively used as a power source for the motor generator MG1 and / or the motor generator MG2 by the switching device 72.
[0026]
FIG. 5 illustrates a signal input to the electronic control device 80 and a signal output from the electronic control device 80. For example, the electronic control unit 80 includes an accelerator opening θ that is an operation amount of an accelerator pedal.ACC, The rotational speed N of the output shaft 62 of the continuously variable transmission 16.OUTVehicle speed signal corresponding to the engine speed NE, A supercharging pressure P in the intake pipe 50a, A signal representing the air-fuel ratio A / F, and the operation position S of the shift lever SHHA signal representing, etc. is supplied from a sensor (not shown). Further, the electronic control unit 80 receives an injection signal for controlling the amount of fuel injected from the fuel injection valve into the cylinder of the engine 10, and the gear ratio γ of the automatic transmission 16.CVTA shift command signal for controlling a shift solenoid that drives a shift valve in the hydraulic control circuit 78, a tension command signal for controlling the tension of the transmission belt 66 of the continuously variable transmission 16, and the number of cycles of the engine 10. A signal or the like is output.
[0027]
The electronic control unit 80 includes a so-called microcomputer including a CPU, a ROM, a RAM, an input / output interface, and the like, and performs signal processing according to a program stored in advance in the ROM while using a temporary storage function of the RAM. By doing so, the gear ratio γ of the continuously variable transmission 16CVTShift control for automatically switching to the optimum value, tension control for controlling the tension of the transmission belt 66 of the continuously variable transmission 16 to the optimum value, supercharging pressure control, air-fuel ratio control, cylinder selection switching control, operation cycle switching control And so on. For example, in the shift control described above, the accelerator opening θ can be calculated from a well-known relationship (shift diagram) stored in advance.ACC(%) And the target speed ratio γ based on the vehicle speed VCVT *To determine the actual gear ratio γCVTIs the target gear ratio γCVT *The input side hydraulic cylinder is operated so as to coincide with. In the above tension control, the actual throttle valve opening θ is determined from the relationship stored in advance.TH, Engine speed NE, And the gear ratio γ of the auxiliary transmission 14AThe basic clamping pressure is calculated based on the actual hydraulic oil temperature TOILThe basic clamping pressure is corrected based on the torque vibration width or the number of engine 10 cycles, and the output side hydraulic cylinder is operated to clamp the transmission belt 66 with the corrected clamping pressure and control the tension. Further, in the cylinder selection switching control, the number of operating cylinders is reduced or the operation of the cylinders whose operation of the valve mechanism is determined to be abnormal is stopped when the vehicle is lightly loaded to improve fuel efficiency. In the operation cycle switching control, the number of operation cycles of the engine 10 is determined based on the actual vehicle speed V and the accelerator opening θ from a map (relation) stored in advance, and the variable valve mechanism is set so as to be the number of operation cycles. The operation timing of 28 is controlled.
[0028]
FIG. 6 is a functional block diagram illustrating the main part of the control function of the electronic control unit 80. In FIG. 6, the gear ratio calculation means 84 is a gear ratio γ of the continuously variable transmission unit 16.CVT(= NIN/ NOUT) Is the input shaft rotational speed N of the continuously variable transmission 16.INAnd output shaft rotation speed NOUTCalculate based on The engine output torque estimating means 86 has a throttle opening θTH, Engine speed NEOutput torque T of engine 10 based onEIs calculated (estimated). For example, the actual throttle opening θTHAnd engine speed NEBased on the engine output torque TEIs calculated. When the sub-transmission unit 14 is not provided, it also functions as input torque estimation means for the continuously variable transmission unit 16. The input torque T of the continuously variable transmission unit 16INIs the engine output torque TEThe gear ratio γ of the auxiliary transmission unit 14AIt is calculated by multiplying. The oil temperature detecting means 88 is a temperature of hydraulic oil used in the continuously variable transmission 17, that is, a temperature T of hydraulic oil in the hydraulic control circuit 78.OILIs detected. The operation cycle number determination means 92 is based on a signal for instructing the actual operation cycle number of the engine 10, for example, whether it is a 4-cycle operation or a 2-cycle operation, and a cycle number output from the electronic control unit 80. judge. Torque vibration reducing means 92 outputs torque vibration having substantially the same amplitude and opposite phase as that of torque vibration output from engine 10 or having substantially the same amplitude as torque vibration output from engine 10. The torque vibration input from the engine 10 to the continuously variable transmission 16 is attenuated by causing the motor generator MG2 to generate load torque having the same phase. The torque vibration output from the engine 10 increases as the number of cycles increases, the engine load increases, and the engine speed N increases.EThere is a property that becomes larger as the value decreases. The torque vibration detecting unit 94 detects the torque vibration input to the continuously variable transmission 17, that is, the torque vibration attenuated by the torque vibration reducing unit 92, the torque detected by a torque sensor (not shown), and the continuously variable transmission 17. Is detected based on the input shaft rotational acceleration, the anti-phase torque vibration generated from the motor generator MG2, the in-phase load torque, or the like.
[0029]
  The clamping pressure control means 96 is an input torque vibration of the continuously variable transmission 17, preferably an input torque vibration of the continuously variable transmission section 16 input after the torque vibration is attenuated by the torque vibration reducing means 92, or related thereto. The variable pulleys 60, 64 with respect to the transmission belt (power transmission member) 66 of the continuously variable transmission 16 are set to be as small as possible within a range in which the transmission belt 66 does not slip, based on the torque vibration related parameters. Is changed, that is, the tension of the transmission belt 66 is changed. For example, the clamping pressure with respect to the transmission belt 66 is set to a small value within a range in which the transmission belt 66 does not slip at the maximum peak value of the input torque vibration of the continuously variable transmission unit 16. The magnitude (vibration width) of the input torque vibration input to the continuously variable transmission unit 16 isengineRotational speed NEAs the torque vibration attenuation amount by the motor generator MG2 becomes smaller,Number of operating cycles,Throttle opening θTH, The gear ratio γ of the auxiliary transmission 14AThe larger the is, the greater the change in relation to it.TH, Accelerator engine 10 operation cycle, engine speed NE, Torque vibration attenuation amount by motor generator MG2, gear ratio γ of auxiliary transmission 14AAnd the like correspond to the torque vibration related parameters. Therefore, the clamping pressure control means 96 is provided with the engine 10 determined by the operation cycle number determination means 90.engineRotational speed NEAs the torque vibration attenuation amount by the motor generator MG2 becomes smaller,Number of operating cycles,Throttle opening θTHThe larger the is, the speed ratio γ of the auxiliary transmission unit 14AAs the value increases, the clamping pressure on the transmission belt 66 is changed to a larger value.
[0030]
In the continuously variable transmission 16, slipping is likely to occur when the viscosity of the hydraulic oil interposed between the transmission belt 66 and the variable pulleys 60 and 64 that sandwich the transmission belt 66 increases. The hydraulic oil temperature T detected by the oil temperature detecting means 88OILThe hydraulic oil temperature TOILThe pinching pressure on the transmission belt 66 is changed so that the pinching pressure increases as the lower the value.
[0031]
The clamping pressure control means 96 is preferably configured so that the transmission gear ratio γ of the actual continuously variable transmission unit 16 is determined from a previously stored relationship.CVTAnd input torque T of continuously variable transmission 16IN(= TE× γA7), for example, the basic clamping pressure determining means 98 for determining the basic clamping pressure shown in FIG. 7, and the basic clamping pressure determined by the basic clamping pressure determining means 98 is the input torque vibration of the continuously variable transmission 16 or its Related parameters and hydraulic oil temperature TOILAnd a clamping pressure correcting means 100 for correcting based on at least one of the above. The clamping pressure correction means 100 does not execute the basic clamping pressure increase correction when the number of operating cycles of the engine 10 is small, for example, 2 cycles, but when the number of operating cycles is large (large), for example, 4 cycles, From the relationship stored in advance as shown in FIG. 8, FIG. 9, FIG. 10, or FIG. 11, the actual torque vibration width or the parameter related to torque vibration and the hydraulic oil temperature TOILThe correction amount (rate), that is, the increase amount (rate) is determined based on the above, and the basic clamping pressure is determined using the correction amount so as to be a value between the basic clamping pressure and the maximum corrected clamping pressure in FIG. Correct (correct). This basic clamping pressure is the engagement pressure P of the output side hydraulic cylinder that applies thrust to the movable rotating body 64b of the output side variable pulley 64.OUTIt corresponds to.
[0032]
8 and 9, the transmission gear ratio γ of the auxiliary transmission unit 14AAnd gear ratio γ of continuously variable transmission 16CVTAnd the total gear ratio γ (= γA× γCVT) Is used as a parameter. In the continuously variable transmission 16 according to the present embodiment, as described above, the input side hydraulic cylinder uses the transmission ratio γ.CVTTherefore, in FIG. 8 and FIG. 9, the increase amount (rate) of the clamping pressure correction is increased as the speed ratio γ is reduced (high gear). In the continuously variable transmission 16, the transmission ratio γCVTIn FIG. 8 and FIG. 9, the clamping pressure correction increase amount (rate) is set to increase as the speed ratio γ increases (low gear). Further, the gear ratio γ of the auxiliary transmission unit 14AFor any hydraulic cylinder, the gear ratio γCVTIs controlled, the gear ratio γAThe larger the value (low gear), the larger the clamping pressure correction increase amount (rate).
[0033]
The torque vibration reduction impossibility determination means 102 is in a state where the torque vibration reduction operation using the motor generator MG2 by the torque vibration reduction means 92 cannot be obtained, for example, a failure of the motor generator MG2, a secondary battery as a power source of the motor generator MG2, or 72, it is determined whether or not the motor generator MG2 cannot be operated to reduce torque vibration due to a failure of the fuel cell 70 or insufficient charge remaining. The clamping pressure correction means 100 of the clamping pressure control means 96 determines that the torque vibration reduction impossibility determination means 102 is in a state where the torque vibration reduction operation using the motor generator MG2 by the torque vibration reduction means 92 cannot be obtained. In such a case, the basic clamping pressure is corrected by adding a predetermined correction amount, for example, a maximum correction amount, to the basic clamping pressure so that the transmission belt 66 does not slip even when torque vibration is not reduced.
[0034]
FIG. 12 is a flowchart for explaining a main part of the control operation by the electronic control unit 80, that is, a holding pressure control routine of the continuously variable transmission 17, which is repeatedly executed at an extremely short cycle of about several milliseconds to several tens of milliseconds. In FIG. 12, in step (hereinafter, step is omitted) S1 corresponding to the operation cycle number determination means 90, it is determined whether or not the operation cycle of the engine 10 is four. If the determination at S1 is negative, the torque oscillation is a small operating cycle, and therefore, at S2 corresponding to the clamping pressure control means 96, for example, the basic belt clamping pressure shown in FIG. Pressure P of the output hydraulic cylinder to obtainOUTIs output. However, when the determination of S1 is negative, that is, when the number of operating cycles of the engine 10 is four, the torque T output from the engine 10E, That is, the fluctuation of the torque input to the continuously variable transmission 16 is large.
[0035]
In S3, it is determined whether or not the remaining amount of charge of the fuel cell 70 is sufficient. If the determination in S3 is negative, it is determined in S4 whether or not the remaining charge of the secondary battery 68 is sufficient. In the present embodiment, these S3 and S4 correspond to the torque reduction impossibility determining means 102 that determines whether or not the torque reduction operation by the motor generator MG2 cannot be obtained. When the determinations at S3 and S4 are both negative, the torque reduction operation by the motor generator MG2 cannot be obtained. Therefore, the torque reduction operation is obtained at S5 corresponding to the clamping pressure control means 96. In order to obtain the maximum correction belt clamping pressure, a maximum correction belt clamping pressure obtained by adding a preset maximum correction amount to the basic clamping pressure so that the transmission belt 66 does not slip even in the absence of the transmission belt 66 is determined. Engagement pressure P of the output side hydraulic cylinderOUTIs output.
[0036]
However, if either of the above determinations in S3 and S4 is affirmed, in S6 corresponding to the torque vibration detecting means 94, the input to the continuously variable transmission 17 after the torque vibration is removed by the motor generator MG2. The torque vibration amount thus calculated is calculated based on the drive current of motor generator MG2, for example. Next, in S7 corresponding to the clamping pressure correcting means 100, the clamping pressure is as small as possible within a range in which the transmission belt 66 does not slip even in the presence of torque vibration input to the continuously variable transmission 16. For example, the torque vibration width or the torque vibration related parameter and the hydraulic oil temperature T input to the actual continuously variable transmission unit 16 from any of the previously stored relationships shown in FIGS. 8 to 11.OILThe correction amount (rate), that is, the increase amount (rate) is determined based on the above, and the basic clamping pressure is corrected (corrected) using the correction amount, and the corrected basic clamping pressure is obtained. Engagement pressure P of the output side hydraulic cylinder that applies thrust to the movable rotating body 64b of the side variable pulley 64OUTIs regulated.
[0037]
  As described above, according to the present embodiment, the clamping pressure for the transmission belt (power transmission member) 66 of the continuously variable transmission 16 is changed by the clamping pressure control means 96 (S7) according to the operation cycle of the engine 10. Therefore, the holding pressure is made as small as possible while preventing the transmission belt 66 from slipping. For example, during low-cycle (two-cycle) operation, the clamping pressure against the power transmission member is relativelyLowIn the high cycle (4 cycles) operation, the clamping pressure on the power transmission member is relatively increased, so that the power transmission member is prevented from slipping according to the number of cycles during each operation, and the clamping force is as small as possible. Pressure. Thereby, the fuel consumption of the vehicle is improved.
[0038]
Further, according to this embodiment, the clamping pressure control means 96 changes the clamping pressure on the transmission belt 66 to a smaller value as the number of operating cycles of the engine 10 decreases. Since the pinching pressure against the transmission belt 66 is changed to a smaller value as the number decreases, the power loss of the continuously variable transmission is further reduced when the number of operation cycles of the engine 10 is reduced.
[0039]
Further, according to the present embodiment, the torque vibration reducing means 92 for reducing the vibration of the torque input from the engine 10 to the continuously variable transmission 17 is provided, and the torque vibration reduction amount by the torque vibration reducing means 92 becomes larger. The clamping pressure control means 96 reduces the clamping pressure of the continuously variable transmission unit 16 with respect to the transmission belt 66. Therefore, the clamping pressure with respect to the transmission belt 66 and the slippage of the transmission belt 66 according to the magnitude of torque vibration are prevented. As a result, the power loss of the continuously variable transmission 17, that is, the continuously variable transmission 16 is reduced as much as possible.
[0040]
Further, according to the present embodiment, the torque vibration reducing means 96 is input from the engine 10 to the continuously variable transmission unit 16 to the motor generator (electric motor) MG2 connected to the input shaft 56 of the continuously variable transmission unit 16. Therefore, the torque vibration input to the continuously variable transmission unit 16 is preferably reduced by canceling out the torque vibration of the opposite phase. The
[0041]
Further, according to this embodiment, the clamping pressure of the continuously variable transmission unit 16 against the transmission belt 66 is such that the input torque vibration of the continuously variable transmission unit 16 and the hydraulic oil temperature TOILTherefore, the input torque vibration of the continuously variable transmission unit 16 and the hydraulic oil temperature T are changed.OILBy changing to an appropriate value according to the above, while preventing the transmission belt 66 from slipping, the clamping pressure on the transmission belt 66 and the power loss of the continuously variable transmission unit 16 resulting therefrom are reduced as much as possible.
[0042]
Further, according to the present embodiment, the clamping pressure control means 96 is provided with the gear ratio γ of the continuously variable transmission unit 16.CVTAnd input torque TINBasic clamping pressure determining means 98 for determining the basic clamping pressure based on (input torque related information), and the basic clamping pressure determined by the basic clamping pressure determining means 98 are used as input torque vibration and hydraulic oil of the continuously variable transmission unit 16. Temperature TOILTherefore, the basic clamping pressure determined by the basic clamping pressure determining means 98 is determined by the clamping pressure correcting means 100 so that the input torque vibration and the operation of the continuously variable transmission 16 are operated. Oil temperature TOILTherefore, the slipping force of the continuously variable transmission unit 16 and the power loss of the continuously variable transmission unit 16 resulting therefrom are reduced as much as possible while preventing the continuously variable transmission unit 16 from slipping. In addition, there is an advantage that the basic clamping pressure is ensured and the vehicle can travel even if the correction is in a failed state due to some reason such as sensor abnormality.
[0043]
Further, according to this embodiment, the power of the engine 10 is input to the continuously variable transmission unit 16 via the auxiliary transmission unit (stepped transmission) 14, and the clamping pressure correcting means 100 is The basic clamping pressure is corrected based on the gear ratio of the step transmission unit 16. The torque input to the continuously variable transmission unit 16 is the gear ratio γ of the auxiliary transmission unit 14.AChange in accordance with the transmission ratio γ of the auxiliary transmission unit 14.ABy correcting the basic clamping pressure based on the above, the clamping pressure on the transmission belt 66 and the power loss of the continuously variable transmission unit 16 resulting therefrom are reduced as much as possible while preventing the transmission belt 66 from slipping.
[0044]
In addition, according to the present embodiment, the torque vibration reduction impossibility determining means 102 (S3, S4) for determining whether or not the torque vibration reduction by the torque vibration reducing means 92 cannot be obtained is provided. If the torque vibration reduction impossibility determination means 102 determines that the torque vibration reduction means 92 cannot reduce the torque vibration, the clamping pressure correction means 100 of the control means 96 has no torque vibration reduction. However, the basic clamping pressure is corrected by a predetermined correction amount so that the power transmission member does not slide. By doing so, the clamping pressure is controlled so that the power transmission member does not slip even when the torque vibration reduction means cannot reduce the torque vibration.
[0045]
As mentioned above, although one Example of this invention was described based on drawing, this invention is applied also in another aspect.
[0046]
For example, the above-described continuously variable transmission unit 16 is a so-called belt-type continuously variable transmission in which a transmission belt 66 functioning as a power transmission member is wound around a pair of variable pulleys 60 and 64 whose effective diameter is variable. A pair of cones rotated around a common axis and a plurality of rollers capable of rotating around the axis intersecting the axis are sandwiched between the pair of cones, and the rotation center of the roller and the axis It may be a so-called traction type continuously variable transmission or the like in which the gear ratio is variable by changing the crossing angle with the. In this traction type continuously variable transmission, a roller sandwiched between a pair of cones functions as a power transmission member.
[0047]
In the above-described embodiment, the torque vibration reducing means 92 for reducing the torque vibration by the motor generator MG2 is provided. However, the motor generator MG2 and the torque vibration reducing means 92 are not necessarily provided.
[0048]
Further, in the above-described embodiment, the auxiliary transmission unit 14 having the forward / reverse switching and the forward two-speed shifting function is provided between the engine 10 and the continuously variable transmission unit 16. May be provided on the output side, and the sub-transmission unit 14 does not necessarily have to have a forward shifting function of two steps.
[0049]
In the above-described embodiment, the basic clamping pressure determining means 98 is the input torque TINAnd gear ratio γAThe basic clamping pressure was determined based on theTHAnd engine speed NEInput torque related parameters and gear ratio γABased on the above, the basic clamping pressure may be determined.
[0050]
In the above-described embodiment, when the number of operating cycles of the engine 10 is two, the basic clamping pressure is used. When the number of operating cycles of the engine 10 is four, any one of FIGS. The clamping pressure correction increase amount (rate) is obtained from the relationship, and the basic clamping pressure is corrected to increase, thereby increasing the clamping pressure on the transmission belt 66. From the relationship including the number of engine cycles as a parameter, A clamping pressure increase correction value may be obtained.
[0051]
Further, in the vehicle of the above-described embodiment, the electromagnetic variable valve mechanism 28 in which the intake valve 20 and the exhaust valve 22 are driven and controlled by the electromagnetic actuators 24 and 26 is provided. Further, a variable valve mechanism or the like of a type in which a pulse motor or a servo motor that rotationally drives a cam for raising and lowering (lifting) the exhaust valve 22 and speed-controlling the output shaft of the pulse motor or the servo motor may be used.
[0052]
In addition, although not illustrated one by one, the present invention can be implemented in variously modified and improved modes based on the knowledge of those skilled in the art.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a skeleton diagram illustrating a configuration of a vehicle power transmission device including a continuously variable transmission whose clamping pressure is controlled by a control device for a continuously variable transmission for a vehicle according to an embodiment of the present invention.
2 is a diagram for explaining a variable valve mechanism provided in each cylinder of the engine of FIG. 1. FIG.
3 is a diagram for explaining a configuration of an electromagnetic actuator provided in the variable valve mechanism of FIG. 2 to open and close an intake valve or an exhaust valve.
4 is a diagram for explaining a travel mode or a gear stage obtained by a combination of an operation position of a shift lever and an operation of a friction engagement device in the auxiliary transmission of FIG. 1;
5 is a diagram for explaining input / output signals of an electronic control device provided in the vehicle of the embodiment of FIG. 1; FIG.
6 is a functional block diagram illustrating a main part of a control function of the electronic control device of FIG.
7 is a diagram illustrating a basic clamping pressure calculated by a basic clamping pressure determination unit and a clamping pressure correction increase amount calculated by a clamping pressure correction unit in the clamping pressure control unit of FIG. 6; FIG.
FIG. 8 is a diagram showing an example of a relationship used for determining an increase in clamping pressure correction in the clamping pressure control unit, that is, the clamping pressure correction unit in FIG. 6;
9 is a diagram showing another example of the relationship used for determining the amount of increase in the clamping pressure correction in the clamping pressure control means, that is, the clamping pressure correction means in FIG. 6. FIG.
10 is a diagram showing another example of the relationship used for determining the amount of increase in the clamping pressure correction in the clamping pressure control means, that is, the clamping pressure correction means in FIG. 6. FIG.
11 is a diagram showing another example of the relationship used for determining the amount of increase in the clamping pressure correction in the clamping pressure control means, that is, the clamping pressure correction means in FIG. 6. FIG.
12 is a flowchart illustrating a main part of a control operation of the electronic control device of FIG.
[Explanation of symbols]
10: Engine
14: Sub-transmission unit
16: continuously variable transmission
17: Continuously variable transmission
90: Electronic control device (engine control device)
92: Torque vibration reducing means
96: clamping pressure control means
98: Basic clamping pressure determining means
100: clamping pressure correction means
102: Torque vibration reduction impossibility determination means

Claims (7)

運転サイクルを変更することが可能なエンジンからの動力が入力される無段変速機の動力伝達部材に対する挟圧力を制御するための車両用無段変速機の制御装置であって、
前記エンジンの運転サイクルに応じて前記動力伝達部材に対する挟圧力を変更する挟圧力制御手段を、含み、
前記挟圧力制御手段は、前記エンジンの運転サイクル数が少なくなるほど前記動力伝達部材に対する挟圧力を小さい値に変更するものである車両用無段変速機の制御装置。
A control device for a continuously variable transmission for a vehicle for controlling a clamping pressure with respect to a power transmission member of a continuously variable transmission to which power from an engine capable of changing an operation cycle is input,
The clamping force control means for changing the clamping pressure on the power transmitting member in accordance with the operating cycle of the engine, seen including,
The clamping force control means, the control device of Der Ru vehicle continuously variable transmission which changes to a smaller value squeezing force to said power transmitting member as the number of operating cycles of the engine is reduced.
運転サイクルを変更することが可能なエンジンからの動力が入力される無段変速機の動力伝達部材に対する挟圧力を制御するための車両用無段変速機の制御装置であって、
前記エンジンから前記無段変速機へ入力されるトルクの振動を低減するトルク振動低減手段と、
該トルク振動低減手段によるトルク振動低減量が大きくなるほど前記無段変速機の動力伝達部材に対する挟圧力を小さくする挟圧力制御手段と
を、含むことを特徴とする車両用無段変速機の制御装置。
A control device for a continuously variable transmission for a vehicle for controlling a clamping pressure with respect to a power transmission member of a continuously variable transmission to which power from an engine capable of changing an operation cycle is input,
Torque vibration reducing means for reducing vibration of torque input from the engine to the continuously variable transmission;
A control device for a continuously variable transmission for a vehicle, comprising: a clamping pressure control means for reducing a clamping pressure with respect to a power transmission member of the continuously variable transmission as the amount of torque vibration reduction by the torque vibration reducing means increases. .
前記トルク振動低減手段は、前記無段変速機の入力軸に連結された電気モータに、前記エンジンから該無段変速機へ入力されるトルクの振動に対して逆位相のトルク振動を発生させるものである請求項の車両用無段変速機の制御装置。The torque vibration reducing means causes the electric motor connected to the input shaft of the continuously variable transmission to generate a torque vibration having a phase opposite to that of the torque input from the engine to the continuously variable transmission. The control device for a continuously variable transmission for a vehicle according to claim 2 . 前記無段変速機の動力伝達部材に対する挟圧力は、該無段変速機の入力トルク振動および作動油温度の少なくとも一方に基づいて変更するものである請求項1乃至のいずれかの車両用無段変速機の制御装置。The clamping force with respect to the power transmission member of the continuously variable transmission, continuously variable machine input torque vibration and Mu either for a vehicle according to claim 1 to 3 is intended to be changed on the basis of at least one of the hydraulic oil temperature Control device for step transmission. 前記挟圧力制御手段は、前記無段変速機の変速比および入力トルク関連情報とに基づいて基本挟圧力を決定する基本挟圧力決定手段と、該基本挟圧力決定手段により決定された基本挟圧力を前記無段変速機の入力トルク振動および作動油温度の少なくとも一方に基づいて補正する挟圧力補正手段とを含むものである請求項1乃至のいずれかの車両用無段変速機の制御装置。The clamping pressure control means includes a basic clamping pressure determining means for determining a basic clamping pressure based on a gear ratio of the continuously variable transmission and input torque related information, and a basic clamping pressure determined by the basic clamping pressure determining means. the continuously variable transmission input torque vibration and hydraulic oil temperature either control device for a continuously variable transmission for a vehicle in which of claims 1 to 4 which comprises a clamping pressure correcting means for correcting, based on at least one of. 前記無段変速機は、有段変速部および無段変速部を備え、前記エンジンの動力は該有段変速部を介して該無段変速部に入力されるものであり、前記挟圧力補正手段は、該有段変速部の変速比および/または無段変速部の変速比に基づいて前記基本挟圧力を補正するものである請求項の車両用無段変速機の制御装置。The continuously variable transmission includes a stepped transmission unit and a continuously variable transmission unit, and the power of the engine is input to the continuously variable transmission unit via the stepped transmission unit, and the clamping pressure correcting means 6. The control device for a continuously variable transmission for a vehicle according to claim 5 , wherein the basic clamping pressure is corrected based on a gear ratio of the stepped transmission unit and / or a gear ratio of the continuously variable transmission unit. 前記トルク振動低減手段によるトルク振動の低減が得られない状態であるか否かを判定するトルク振動低減不可判定手段を備え、前記挟圧力制御手段の挟圧力補正手段は、そのトルク振動低減不可判定手段により前記トルク振動低減手段によるトルク振動の低減が得られない状態であると判定された場合は、トルク振動低減のない場合でも動力伝達部材がすべらないように予め定められた補正量で前記基本挟圧力を補正するものである請求項の車両用無段変速機の制御装置。Torque vibration reduction impossibility determining means for determining whether or not torque vibration reduction by the torque vibration reduction means cannot be obtained is provided, and the clamping pressure correction means of the clamping pressure control means determines that the torque vibration cannot be reduced. If it is determined by the means that the torque vibration cannot be reduced by the torque vibration reducing means, the basic correction amount is set at a predetermined correction amount so that the power transmission member does not slip even when the torque vibration is not reduced. The control device for a continuously variable transmission for a vehicle according to claim 6 , wherein the clamping pressure is corrected.
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