JP3743392B2 - Door opening and closing device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばクローゼット、キャビネット等の収納部に用いられる扉開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クローゼット扉、キャビネット扉としては、横方向に開閉する開き戸、複数枚の扉をつづら折れ状にした折れ戸、引き戸等が知られている。
【0003】
また、上下に昇降させる扉として、ロールスクリーンやシャッター等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の開き戸や折れ戸は開くときに前方に障害物が置いてあると当ってしまい、開けることができなくなることがある。また開けた状態では開き戸や折れ戸が邪魔になって開けたままで作業をすることができなくなる。
【0005】
なお引き戸は前方に障害物があっても開けることができるが、戸袋のない場合は、半分しか開けることができない。またフルオープンにするためには戸袋スペースを別途設ける必要がある。
【0006】
一方、上下に昇降させるロールスクリーンやシャッター等にあっては、デザイン的に内装部材として不適格であり、とくにロールスクリーンにあっては簡易目隠しとしての用途に限られてしまう。またいずれの場合も、収納スペースの上部に戸袋(天袋)を別途設置しているため収納スペースが狭められてしまうという問題もある。
【0007】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、扉を昇降させて上部で開閉することで、扉の開閉の挙動が周りのものに影響を与えてしまうことがなく、設置場所に制約を受けることがなくなり、しかも戸袋を設置する必要のない扉開閉装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、開口部1に複数の扉2を上下に設け、開口部1の左右両側に上下に並んだ各扉2を垂下状態で上下にガイドするガイドレール3を設け、各扉2をそれぞれ垂下状態でガイドレール3に沿って上下に昇降させる昇降手段5と、昇降手段5による引き上げで開口部1の上部1aに達した扉2を上から順に前方Fに突出するように回転させて開くための回転手段6とを設けて成ることを特徴としており、このように構成することで、上下複数の扉2を垂下状態のままで上下に昇降させることで、扉2の前方Fに障害物があっても扉2が当ってしまうことがなく、扉2の開閉の挙動が周りの物に影響を与えないものとなる。また、回転手段6により開口部1の上部で各扉2が回転して開くので、扉2と扉2とが干渉しない状態で、開閉をスムーズに行なうことができる。従って、扉2の前方Fのスペースが狭い場合でも設置可能となると共に、扉2は開口部1の上部で回転して開くので戸袋を設置する必要もなく、収納スペースを有効に使用できる。しかも各扉2は開口部1の下部では回転しないため、開いたままでの作業に支障をきたすこともない。
また上記昇降手段5は、最下段の扉2を上下に駆動する駆動手段7と、各扉2の扉軸8を相互に連結する複数の縦長のジョイントプレート9と、扉2が開口部1の上部1aに達するまでは最下段の扉2の駆動力がジョイントプレート9を介して他の扉2に伝わるように扉2の扉軸8をジョイントプレート9に対してロックするロック手段10と、扉2が開口部1の上部1aに達したときに扉2の扉軸8とジョイントプレート9とのロックを解除するロック解除手段11とを備えているので、最下段の扉2を上下に駆動するだけで、すべての扉2の昇降動作及び回転動作が行なわれるようになり、駆動機構がきわめて簡易となる。
【0009】
また上記複数の扉2が開口部1の上部よりも下方に下降している状態で、各扉2を個別に回転可能とするのが好ましく、この場合、例えば小さい小物等を取り出すときにはすべての扉2を開口部1の上部まで上昇させて回転させる必要がなく、任意の扉2だけを開いて取り出すことができる。
【0011】
また上記回転手段6は、扉2側に設けたトリガー12と、開口部1側に設けた扉跳ね上げ用のトリガー当て部材13とからなり、扉2が開口部1の上部1aに達したときにトリガー12がトリガー当て部材13に当たって扉2が前方Fに跳ね上げられて開き且つ扉2が開口部1の上部1aよりも下方に下降したときにはトリガー12がトリガー当て部材13から離れて扉2が自重で垂下状態に戻るように構成されているのが好ましく、この場合、扉2を上昇させるだけで、トリガー12とトリガー当て部材13との当接によって扉2が開き、扉2が更に上昇してもそれ以上は扉2は回転せず、その角度を保持したまま上昇していくことができるので、最終的にすべての扉2を開いた状態で保持できるようになる。また扉2を下降させるだけでトリガー12とトリガー当て部材13とが離れて扉2が自重で垂下状態に戻って開口部を閉鎖するので、回転手段6の構造が簡易となる。
【0012】
また上記ジョイントプレート9には、隣接するジョイントプレート9間の間隙Sを確保するためのシボ加工が施されているのが好ましく、この場合、ジョイントプレート9間に必要な間隙Sが確保され、扉軸8とジョイントプレート9とのロックが外れて上下のジョイントプレート9が重なり合うときにジョイントプレート9同士が当たって引っ掛る等の心配がなく、扉軸8の移動及びジョイントプレート9の上昇動作をスムーズに行なえると共に、シボ加工によってジョイントプレート9の強度が向上する。
【0013】
また上記複数の扉2のうち最下段の扉2の下端縁に、障害物等を検知する検知手段14を設けるのが好ましく、この場合、最下段の扉2が閉まろうとしたときに障害物等があった場合はこれを検知し、下降を停止することによって安全を図ることができる。また扉2が下限まで下りたことも検知可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0015】
図1は本例の扉開閉装置Aを前方斜め下から見た斜視図、図2は後方斜め下から見た斜視図、図3は扉2を省略した正面図、図4はモータ30付近の斜視図、図5は開口フレーム80の内部構造を説明する断面図である。
【0016】
本例の扉開閉装置Aは、例えばクローゼット、キャビネット等の収納部4に使用されるものであり、収納部4の開口部1には複数の扉2が上下に設けられ、開口部1の左右両側には、図5に示すように、上下方向に延びた開口フレーム80が設けられ、各開口フレーム80には、上下に並んだ各扉2を垂下状態で上下にガイドするガイドレール3が設けられている。
【0017】
上下複数の扉2は、同じ構造をしており、扉板2aの上端部に扉フレーム15を介して扉軸8が回転自在に取り付けて構成される。扉フレーム15は、例えばアルミニウム製からなる。図18に示すように、扉フレーム15の下部には扉板2aの上端部が嵌合する扉板取付用凹溝16が設けられ、扉フレーム15の上部には、抜止金具17の嵌合片18が嵌合する嵌合溝19と、扉軸8を回転自在に支持する軸受け部20とが設けられている。扉フレーム15は、図19に示すように、扉板2aの左右2箇所に配置され、各扉フレーム15間には連結軸21が配置され、扉軸8の一端部が連結軸21の端部に挿入されていると共に規制用ネジ22にてその挿入量が規制されている。
【0018】
上記扉フレーム15には、図18(a)、(c)に示す抜止金具17が取り付けられている。抜止金具17は、扉フレーム15の下部にネジ止めされるネジ止め部23と、扉フレーム15の嵌合溝19に嵌合する嵌合片18と、軸受け部20を閉じて扉軸8の抜け止めを行なう抜け止め部24と、軸受け部20よりも斜め後方に向かって突出するトリガー12とが一体に形成されている。扉フレーム15の扉板取付用凹溝16に接着剤を塗布して扉板2aの上端部を接合し、且つ、抜止金具17の嵌合片18を扉フレーム15の嵌合溝19に嵌合させた状態で、抜止金具17のネジ止め部23からネジを扉板取付用凹溝16内の扉板2aに螺入することによって、扉板2aと扉フレーム15と抜止金具17とが一体に固定されている。このとき扉板取付用凹溝16の奥の隙間が接着剤溜まり部27となる。また抜止金具17の抜け止め部24によって扉軸8が扉フレーム15の軸受け部20に回転自在に保持された状態となっている。
【0019】
扉軸8は、扉板2aの左右両側にそれぞれ突出しており、最下段の扉軸8には後述する駆動ベルト32に結合されるスライドシュー25、他の扉軸8には駆動ベルト32には結合されないスライドシュー25aがそれぞれ取り付けられている。各スライドシュー25,25aには、図5に示すように、ガイドレール3に設けた平面視T形のガイドリブ26にスライド嵌合する凹部が設けられており、ガイドリブ26によってスライドシュー25,25aの前後左右の動きが規制され、上下方向のみに移動可能となっている。
【0020】
一方、収納部4側には、図3、図4に示すように、各扉2をそれぞれ垂下状態でガイドレール3に沿って上下に昇降させる昇降手段5と、昇降手段5による引き上げで開口部1の上部1aに達した扉2を上から順に下部を前方Fに突出するように回転させて開くための回転手段6とが設けられている。
【0021】
先ず、昇降手段5は、最下段の扉2を上下に駆動する駆動手段7と、各扉2の扉軸8を相互に連結する複数の縦長のジョイントプレート9と、扉2が開口部1の上部1aに達するまでは最下段の扉2の駆動力をジョイントプレート9を介して他の扉2に伝わるように扉2の扉軸8とジョイントプレート9とをロックするロック手段10と、扉2が開口部1の上部1aに達したときに扉2の扉軸8とジョイントプレート9とのロックを解除するロック解除手段11とを備えている。
【0022】
ここで、駆動手段7は図3に示すように、正逆回転可能なモータ30と、水平方向に延びた中継軸31と、左右一対の駆動ベルト32等で構成される。モータ30は収納部4の上部に配置され、モータ30の出力軸が歯車列33,34を介して中継軸31に伝達される。中継軸31はブラケット79を介して収納部4側に回転自在に支持されてと共に、中継軸31の長手方向の両端部は、カップリング35を介して、左右両側の歯付きプーリーからなるベルト駆動プーリー36のプーリー軸37にそれぞれ連結されている。収納部4の下部両側には歯付きプーリーからなる従動プーリー38がそれぞれ配置されている。右側のベルト駆動プーリー36と従動プーリー38間、左側のベルト駆動プーリー36と従動プーリー38間には、それぞれ、無端環状のタイミングベルトからなる駆動ベルト32が巻き掛けられている。本例では左右の駆動ベルト32には、それぞれ、最下段の扉2の扉軸8に設けられたスライドシュー25のみが結合されている。結合方法の一例として、図5に示すように、駆動ベルト32の一部にベルト固定金具39を重ね、ベルト固定金具39から略U字状に突設した突片40をスライドシュー25に設けた係止溝41に係止させた状態で、ベルト固定金具39を駆動ベルト32にネジ止めしてある。なお図5中の50はベルト駆動プーリー36を固定する固定リブ、51は配線部品52を収納する空間、53はカバー部材である。
【0023】
上記各扉2の扉軸8を相互に連結する複数のジョイントプレート9は、ガイドレール3に設けた通路部60にスライド自在に保持されている。各ジョイントプレート9は、図5に示すように、通路部60の上部で互いに重なり合えるように左右に所定ピッチずれて配置されている。
【0024】
各ジョイントプレート9は、図9(a)に示すように、ジョイントプレート9は縦長形状をし且つ下端には前後両側に突出した下端フランジ部9a,9bが設けられている。ジョイントプレート9には上下方向に長い長孔61が穿設され、長孔61の下端には長孔61と連通し且つ長孔61と直交するコ字状のロック溝62が穿設されている。ジョイントプレート9の上部には長孔61とは連通しない軸孔63が穿設されている。
【0025】
本例では図10に示すように、最上段の扉軸8は、上から2段目のジョイントプレート9の軸孔63を貫通して最上段のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。上から2段目の扉軸8は、上から3段目のジョイントプレート9の軸孔63を貫通して上から2段目のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。同様にして、上から3段目の扉軸8は、上から4段目のジョイントプレート9の軸孔63を貫通して上から3段目のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。最下段の扉軸8は最下段のジョイントプレート9の長孔61内に挿入されている。また本例では図10〜図12に示すように、最上段のジョイントプレート9の上下長さが他のジョイントプレート9よりも短く形成されている。これは最上段のジョイントプレート9に連結される最上段の扉2の昇降距離を短くして、扉2の閉時において収納部4の天面部4aと最上段の扉2との間の隙間をできるかぎり小さくするためである。なお図6〜図13の例では、扉2を5枚、ジョイントプレート9を4枚としたが、これらの枚数に限定されるものではなく、例えば図14、図15に示すように、扉2を6枚、ジョイントプレート9を5枚としてもよく、それらの枚数は任意に変更自在である。
【0026】
ここで、ジョイントプレート9は扉2を上昇させていく際には、扉2及び扉軸8の荷重や各種の摺動抵抗などが加わり、これらに抗して扉2を押し上げることとなる。特に最下段のジョイントプレート9はそれより上部にあるすべての荷重を受けて押し上げることとなるため、それを支えるだけの強度が必要となる。これらを勘案してジョイントプレート9の材質、強度が設定されている。
【0027】
また、扉軸8がジョイントプレート9のロック溝62から外れて長孔61内に移動するとき、下側のジョイントプレート9が該扉軸8によって引き上げられる際にその下側のジョイントプレート9の上端が上側のジョイントプレート9の下端フランジ部9a又は9bに当たって引っ掛る場合が考えられる。これを防止するために本例ではジョイントプレート9の長孔61に沿って縦方向にシボ加工(絞り加工)が施されている。ここではジョイントプレート9の縦方向に沿ってジョイントプレート9の厚みよりも大きな出代を持った湾曲突起64が形成されており、この湾曲突起64によってジョイントプレート9間に必要な間隙Sが確保されるようになっている。
【0028】
次に、ロック手段10及びロック解除手段11について説明する。ロック手段10は、扉2が開口部1の上部1aに達するまでは最下段の扉2の駆動力をジョイントプレート9を介して他の扉2に伝わるように扉2の扉軸8とジョイントプレート9とをロックするためのものであり、本例では、図11(a)に示すように、通路部60の一側壁から所定の厚みで突出した上下2つのロック手段10a,10bで構成されている。ここでは下側のロック手段10bは通路部60の下端から通路部60の上部手前まで延びており、上側のロック手段10aは下側のロック手段10bの上方に離れて設けられている。上側のロック手段10aは最上段のジョイントプレート9をロックするものであり、下側のロック手段10bは上から2番目以降のジョイントプレート9をロックするものである。上下のロック手段10a,10bの各上端面10cはそれぞれテーパー面となっており、ジョイントプレート9のロック動作或いはロック解除動作がスムーズにできるようにしてある。本例では、図11(a)に示すように、下側のロック手段10bは、上昇するジョイントプレート9をロック解除位置に切り替えたり或いは下降するジョイントプレート9をロック位置に切り替えたりするためのロック切替部材96と、ジョイントプレート9をロック位置で保持するためのロック保持用板材97とで構成されている。ロック保持用板材97は、上下に細長い板形状をしており、ガイドレール3から突設した凸リブ66(図5)に挟持されて支持されている。凸リブ66は、ジョイントプレート9と扉軸8とをロックさせた後に、何かの原因(振動、衝撃等)が加わったときでも、ロック保持用板材97を保持してジョイントプレート9のロックが解除されるおそれをなくすと共に、ロック保持用板材97の反りなどの影響をなくし、数点の固定だけで安定したジョイントプレート9との距離を確保してロック保持を行なえるようにするためのものである。
【0029】
さらに、各扉2が開口部1の上部1aに達したときにはロック解除手段11によって、上から順に扉2の扉軸8とジョイントプレート9とのロックが解除される。本例では、ロック解除手段11は、通路部60の他側壁から突設された上下2つのロック解除手段11a,11bにて構成されている。上側のロック解除手段11aは上側のロック手段10aよりも上方に位置し、下側のロック解除手段11bは上下のロック手段10a,10bの中間に位置している。各ロック解除手段11a,11bの下端面11cはそれぞれテーパー面となっており、ジョイントプレート9のロック動作或いはロック解除動作がスムーズにできるようにしてある。
【0030】
次に、回転手段6の原理を説明する。回転手段6は、図13に示すように、上下複数の扉2側に設けたトリガー12と、収納部4の上端部より垂下した扉跳ね上げ用のトリガー当て部材13とで構成される。トリガー12は、扉フレーム15よりも後方で且つ斜め上に向かって突出している。トリガー12の角度は任意に設定される。トリガー当て部材13の下端縁は斜め後ろに屈曲させてある。そして、開口部1は全閉状態にあるときは、上下複数のジョイントプレート9は図11(a)に示すように、上下に一列に長く延びており且つ各扉2の扉軸8が各ジョイントプレート9のロック溝62にそれぞれ係止しており、この状態から開口部1を開くときは駆動ベルト32を回転させると、扉軸8はジョイントプレート9のロック溝62に係止しているため、図11(b)→(d)、図12(a)→(d)に示すように、各ジョイントプレート9がそれぞれ上昇し、これに追随してすべての扉2が上昇する。そして、各扉2が上方に引き上げられると、各扉2に設けたトリガー12がトリガー当て部材13に当たることによって、図13(a)→(k)に示すように、上から順に扉2が前方Fに突出するように回転して開き、最終的には図13(l)に示すように、すべての扉2が上下に重なった状態で保持されるようになっている。
【0031】
次に、動作を説明する。
【0032】
先ず図6に示すように、各扉2が開口部1の上部1aよりもそれぞれ下方に位置している際には、上述のように各扉2はそれぞれ自重により垂下状態にあり、開口部1は全閉状態にある。このとき上下複数のジョイントプレート9は図11(a)に示すように、上下に一列に長く延びており且つ各扉2の扉軸8が各ジョイントプレート9のロック溝62にそれぞれ係止している。この状態から開口部1を開くときは、スイッチ操作にてモータ30を正回転させる。すると、中継軸31を介して駆動ベルト32が一方向に回転し、図11(a)、(b)に示すように、駆動ベルト32に結合されている最下段の扉2のみが押し上げられると共に最下段の扉2の扉軸8にロックされている最下段のジョイントプレート9が押し上げられる。このとき各扉2の扉軸8が各ジョイントプレート9のロック溝62に係止しており、且つジョイントプレート9は上下のロック手段10a、10bによって上下に連なった状態で保持されているため、最下段のジョイントプレート9が押し上げられると、すべてのジョイントプレート9がそれぞれ上昇し、これに追随してすべての扉2が上昇する。このとき、各ジョイントプレート9はロック手段10a、10bによって横方向の動きが規制されているため、各扉軸8と各ジョイントプレート9とが確実にロックされ、最下段の扉2からの駆動力が各ジョイントプレート9を介して各扉軸8に確実に伝えられる。つまり図11(a)〜(d)に示すように、最上段のジョイントプレート9の下端フランジ部9a,9bが、上側のロック手段10aの上端面10cから上方に抜け出して上側のロック解除手段11aに当たることで、最上段のジョイントプレート9のみが通路部60の一側壁がわに押し戻されて、最上段の扉2の扉軸8が最上段のジョイントプレート9のロック溝62から外れて長孔61内を上昇し、最上段の扉軸8と2番目の扉軸8との距離が縮まる。以下同様にして、上の扉2から順に開口部1の上部1aに達していくことにより、図12(a)〜(d)に示すように、各扉軸8間の距離が順に縮められると共に、各ジョイントプレート9が通路部60の上部で相互に重なり合った状態となる。
【0033】
一方、上下に並んだ扉2が上から順に開口部1の上部1aに達すると、最上段の扉2のトリガー12がトリガー当て部材13に当たることで扉軸8を中心に前方Fに回転する力が加わり、図20に示すように、扉2が前方Fに突出するように回転して開く。続いて上から2段目の扉2のトリガー12がトリガー当て部材13の下端縁に当たることによって2段目以降の各扉2も前方Fに回転して開く。またこのときトリガー12とトリガー当て部材13との距離などによって決定される角度まで扉2が回転すると、扉軸8が更に上昇してもそれ以上は扉2は回転せず、その角度を保持したまま上昇していくこととなる(図13(b)〜(k))。最終的に、図13(l)及び図7に示すように、すべての扉2が前方Fに跳ね上げられて上下に重なりあったフルオープン状態となる。
【0034】
次に、開口部1を閉鎖するときはモータ30を逆回転することにより、上記と逆の動作で各扉2が下降していく。最初に駆動ベルト32に結合されている最下段の扉2のみが下降し、その扉軸8が最下段のジョイントプレート9の長孔61内を下降して最下段のジョイントプレート9を押し下げる。これにより図13(l)→(k)→(j)→(i)のように、最下段の扉2側のトリガー12がトリガー当て部材13の下端縁から離れ、最下段の扉2はその自重で垂下状態に戻る。以下同様にして、上から順に各扉2がジョイントプレート9のロック溝62にロックされてすべてのジョイントプレート9が上下に一列に長く延びた状態となることにより、図11(a)、図13(a)のようにすべての扉2が垂下状態に戻る。
【0035】
しかして、上下複数の扉2を垂下状態のままで上下に昇降させるので、扉2の前方Fに障害物があっても扉2が当ってしまうことがなく、扉2の開閉の挙動が周りの物に影響を与えないものとなる。また、上下に設けた複数の扉2を垂下状態で上昇させていくと、開口部1の上部1aで各扉2は回転手段6によって回転して開くので、扉2と扉2とが干渉しない状態で、開閉がスムーズにできるようになる。従って、扉2の前方Fのスペースが狭い場合でも設置可能となると共に、扉2は開口部1の上部1aで前方Fに突出するように回転して開くので、戸袋を設置したりする必要もなく、収納スペースを有効に使用できる。しかも各扉2は収納部4の下部では前方Fに突出しないため、各扉2を開いたままでの作業に支障をきたすことがなく、フルオープンの状態で容易に作業できるようになる。
【0036】
また、図8に示すように、複数の扉2が開口部1の上部1aよりも下方に下降した状態(閉状態)で、各扉2は個別に手動操作で開閉可能となっている。つまり、各扉2は開口部1の上部1aよりも下降した位置では、扉2のトリガー12がトリガー当て部材13から離れており、且つ各扉2は扉フレーム15を介して扉軸8に対して回転自在に支持されているため、図8のように任意の扉2を手で前方Fに向かって開くことができる。従って、小さい小物等を取り出すときにはすべての扉2を開口部1の上部1aまで上昇させる必要がなく、任意の扉2だけを手で開いて物の出し入れができるようになり、使用者にとって使い勝手が良くなる。
【0037】
また本例では、図5に示すように、駆動ベルト32を最下段の扉2の扉軸8に結合しており、1つのモータ30によって最下段の扉2のみを駆動させるだけで、すべての扉2の昇降動作及び回転動作を行なうことができる。とくに、複数のジョイントプレート9とロック手段10a、10bとによって、各扉2の扉軸8同士を垂下状態のままで昇降させることができ、またロック解除手段11a、11bによって各扉2の扉軸8間の距離を縮めた状態で回転手段6により複数の扉2をコンパクトに開くことができるので、駆動機構がきわめて簡易となる。また左右に駆動ベルト32を設け、各駆動ベルト32に最下段の扉2の扉軸8に取り付けた左右一対のスライドシュー25を結合しているので、最下段の扉2をバランスよく上下に駆動させることができ、結果的に各扉2の昇降動作及び開閉動作をバランスよく且つスムーズに行なうことができる。
【0038】
また、各ジョイントプレート9には、その縦方向に沿ってジョイントプレート9の厚みよりも大きな出代を持った湾曲突起64(図9)がシボ加工により形成されており、この湾曲突起64によってジョイントプレート9間に必要な間隙Sが確保されるようになっているので、扉軸8がジョイントプレート9のロック溝62から外れて長孔61内に移動する際に、該扉軸8によって引き上げられる下側のジョイントプレート9の上端が上側のジョイントプレート9の下端フランジ部9a又は9bに当たって引っ掛る等の心配がなくなり、扉軸8の移動及びジョイントプレート9の上昇動作がスムーズに行なわれるようになる。さらにシボ加工によってジョイントプレート9の強度向上を図ることができる。
【0039】
ところで、すべての扉2が閉状態にあるときは、最上段の扉2の上端縁と収納部4の天面部との隙間が生じるという問題がある。つまり各扉2を昇降させて上部で回転させて開く方式にすると、開口部1の上部で扉2を回転させるために移動しろが発生し、移動しろの分だけ最上段の扉2と収納部の天面部との間に隙間が生じてしまい、外観が悪くなるだけでなく、収納等に用いる場合、挨、虫等が隙間から侵入するという問題もある。また、収納部の高さが変われば、各扉2の寸法、ジョイントプレート6の長さをそれぞれ決め直す必要があり、収納部の高さの変更に容易に対応できないという問題もあった。
【0040】
そこで、本例では図22〜図24に示すように、収納部4の天面部4aと最上段の扉2との間の隙間W(図22)を隠すために回転扉71が設けられている。この回転扉71の回転軸72は蝶番73を介して収納部4の天面部4aに回転自在に固定されている。一方、最上段のジョイントプレート9の上端部には、図21に示すように、回転扉用トリガー82と跳ね上げ用金具74とが一体に設けられている。さらに、収納部4側には回転扉用トリガー82が当る回転扉用トリガー当て部材13aが設けられており、回転扉用トリガー当て部材13aの下端は扉2のトリガー当て部材13の下端よりも上方に位置している。しかして扉2の開時に、最上段のジョイントプレート9が上昇すると、回転扉用トリガー82が回転扉用トリガー当て部材13aに当って跳ね上げ用金具74が前方に回転して回転扉71が開く。これにより、開口部1をフルオープン状態にすることができる。その後、扉2の閉時には最上段のジョイントプレート9が下降することで跳ね上げ用金具74が後退し、回転扉71はその自重によって垂下状態に戻り、回転扉71によって最上段の扉2と収納部4の天面部4aとの隙間Wが隠されるようになる。また図21の例では回転扉用トリガー当て部材13a及びトリガー当て部材13に、それぞれ扉2の落下防止を図るためのトリガー引掛け用凸部70が設けられている。トリガー当て部材13に設けたトリガー引掛け用凸部70は、扉2の開時にはその開放状態を保持する働きをし且つ扉2の下降時(扉閉時)には扉2のずり落ちを防止して、下から順に扉2が下降できるように正規の扉開閉動作の安定化を図るものである。また回転扉用トリガー当て部材13aに設けたトリガー引掛け用凸部70は、回転扉71の開時にはその開放状態を保持する等の働きをする。
【0041】
ところで、扉2をモータ30によって駆動させる構造では、各扉2が下降する際に最下段の扉2と床等との間で障害物等が挟み込まれる心配がある。そこで安全を図るために、図16に示すように、最下段の扉2の下端縁に、障害物等を検知する検知手段14を設けるのが望ましい。例えば、図17に示すテープスイッチ14a等の弾性体で構成された接点スイッチを最下段の扉2の下端縁に沿って取り付ける。なお図17(a)の90はリード線、図17(b)の93は検知手段、91,92は検知用電極である。このテープスイッチ14aによって、最下段の扉2が閉まろうとしたときに障害物等があった場合はこれを検知でき、下降を停止することによって安全性を向上することができる。また扉2が下限まで下りたときは、このテープスイッチ14aが床等に当り、これを検知するので下限検知スイッチとしても利用できる。さらに、弾性体であるため最下段の扉2と床との隙間を埋める働きもする。
【0042】
なお、前記実施形態では、モータ30により扉2を駆動させる電動式を例示しているが、電動式に限らず、手動式で駆動させるようしてもよい。例えばベルト駆動プーリー36等にワイヤケーブルを連結し、該ワイヤケーブルを手で巻き取りあるいは巻き戻すことにより、駆動ベルト32を手動で回転させて扉2を昇降させることも可能である。
【0043】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、開口部に複数の扉を上下に設け、開口部の左右両側に上下に並んだ各扉を垂下状態で上下にガイドするガイドレールを設け、各扉をそれぞれ垂下状態でガイドレールに沿って上下に昇降させる昇降手段と、昇降手段による引き上げで開口部の上部に達した扉を上から順に前方に突出するように回転させて開くための回転手段とを設けて成るので、上下複数の扉を垂下状態のままで上下に昇降させることで、扉の前方に障害物があっても扉が当ってしまうことがなく、扉の開閉の挙動が周りの物に影響を与えないものとなる。また、回転手段により開口部の上部で各扉が回転して開くので、扉と扉とが干渉しない状態で、開閉をスムーズに行なうことができる。従って、扉の前方のスペースが狭い場合でも設置可能となると共に、扉は開口部の上部で回転して開くので戸袋を設置する必要もなく、収納スペースを有効に使用できる。しかも各扉は開口部の上部で前方に突出し、下部では前方に突出しないため、開いたままでの作業に支障をきたすことがなく、フルオープンの状態で容易に作業できるようになる。
また上記昇降手段は、最下段の扉を上下に駆動する駆動手段と、各扉の扉軸を相互に連結する複数の縦長のジョイントプレートと、扉が開口部の上部に達するまでは最下段の扉の駆動力がジョイントプレートを介して他の扉に伝わるように扉の扉軸をジョイントプレートに対してロックするロック手段と、扉が開口部の上部に達したときに扉の扉軸とジョイントプレートとのロックを解除するロック解除手段とを備えているので、最下段の扉を上下に駆動するだけで、すべての扉の昇降動作及び回転動作が行なわれるようになる。つまり、複数のジョイントプレートとロック手段とによって、各扉の扉軸間距離を一定に保持した状態で昇降させることができ、またロック解除手段によって各扉の扉軸間の距離を縮めた状態にして且つ回転手段により複数の扉をコンパクトに開くことができるので、駆動機構がきわめて簡易となる。
【0044】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、上記複数の扉が開口部の上部よりも下方に下降している状態で、各扉を個別に開閉可能としたので、例えば小さい小物等を取り出すときにはすべての扉を開口部の上部まで上昇させて回転させる必要がなく、任意の扉だけを開いて取り出すことができるため、使用者にとって使い勝手が良くなる。
【0046】
また請求項3記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、上記回転手段は、扉側に設けたトリガーと、開口部側に設けた扉跳ね上げ用のトリガー当て部材とからなり、扉が開口部の上部に達したときにトリガーがトリガー当て部材に当たって扉が前方に跳ね上げられて開き且つ扉が開口部の上部よりも下方に下降したときにはトリガーがトリガー当て部材から離れて扉が自重で垂下状態に戻るように構成されているので、扉を上昇させるだけでトリガーとトリガー当て部材との当接によって扉が開き、扉が更に上昇してもそれ以上は扉は回転せず、その角度を保持したまま上昇していくことができるので、最終的にすべての扉を開いた状態で保持できるようになり、また扉を下降させるだけでトリガーとトリガー当て部材とが離れて扉が自重で垂下状態に戻って開口部を閉鎖するので、回転手段の構造がきわめて簡易となる。
【0047】
また請求項4記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、上記ジョイントプレートには、隣接するジョイントプレート間の間隙を確保するためのシボ加工が施されているので、ジョイントプレート間に必要な間隙が確保され、扉軸とジョイントプレートとのロックが外れて上下のジョイントプレートが重なり合うときにジョイントプレート同士が当たって引っ掛る等の心配がなく、扉軸の移動及びジョイントプレートの上昇動作をスムーズに行なえると共に、シボ加工によってジョイントプレートの強度向上を図ることができる。
【0048】
また請求項5記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、上記複数の扉のうち最下段の扉の下端縁に、障害物等を検知する検知手段を設けたので、最下段の扉が閉まろうとしたときに障害物等があった場合はこれを検知し、下降を停止することによって安全を図ることができる。また扉が下限まで下りたことを検知することで下限検知スイッチとしても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の扉開閉装置を前方斜め下から見た斜視図である。
【図2】同上の扉開閉装置を後方斜め下から見た斜視図である。
【図3】同上の扉を省略した正面図である。
【図4】同上のモータ付近の斜視図である。
【図5】同上のガイドレールの断面図である。
【図6】同上の各扉が閉じられた状態の斜視図である。
【図7】同上の各扉が開いた状態の斜視図である。
【図8】同上の任意の扉のみを開いた状態の斜視図である。
【図9】(a)はジョイントプレートの正面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図10】同上の扉軸による連結状態の説明図である。
【図11】(a)〜(d)は同上のジョイントプレートの上昇動作の説明図である。
【図12】(a)〜(d)は同上のジョイントプレートの上昇動作の説明図である。
【図13】(a)〜(d)は同上の扉の回転動作の説明図である。
【図14】(a)〜(c)は同上の扉が6枚、ジョイントプレートが5枚の場合において、扉が垂下状態の説明図である。
【図15】(a)〜(c)は同上の扉が6枚、ジョイントプレートが5枚の場合において、扉が開いた状態の説明図である。
【図16】同上の最下段の扉の下端縁に検知手段を設けた場合の説明図である。
【図17】(a)は同上の検知手段を構成するテープスイッチの一例の斜視図、(b)は断面図である。
【図18】(a)は同上の扉フレームと抜止金具の組み立て後の側面図、(b)は扉フレームの側面図、(c)は抜止金具付き扉の側面図である。
【図19】(a)は同上の扉の一部省略した平面図、(b)は一部省略した正面図である。
【図20】同上の扉の回転状態の説明図である。
【図21】同上のトリガー当て部材にトリガー引掛け用凸部を設けた場合の説明図である。
【図22】同上の最上段の扉と収納部の上端間の隙間を隠すための回転扉を説明する側面図である。
【図23】同上の回転扉を跳ね上げ途中の説明図である。
【図24】同上の回転扉を跳ね上げ状態の説明図である。
【符号の説明】
1 開口部
1a 上部
2 扉
3 ガイドレール
4 収納部
5 昇降手段
6 回転手段
7 駆動手段
8 扉軸
9 ジョイントプレート
10 ロック手段
11 ロック解除手段
12 トリガー
14 検知手段
F 前方
S 間隙[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a door opening and closing device used in a storage unit such as a closet or a cabinet.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a closet door and a cabinet door, a hinged door that opens and closes in a horizontal direction, a folding door that is formed by folding a plurality of doors, a sliding door, and the like are known.
[0003]
Moreover, a roll screen, a shutter, etc. are known as a door to be moved up and down.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a conventional hinged door or a folding door is opened, it may hit if there is an obstacle in the front and cannot be opened. In addition, when the door is opened, the hinged door or folding door gets in the way, and it becomes impossible to work with the door open.
[0005]
The sliding door can be opened even if there is an obstacle in the front, but if there is no door pocket, only half of the sliding door can be opened. Moreover, in order to make it fully open, it is necessary to provide a separate door pocket space.
[0006]
On the other hand, roll screens and shutters that are moved up and down are not suitable as interior members in terms of design, and particularly roll screens are limited to simple blindfold applications. In either case, there is also a problem that the storage space is narrowed because a door pocket (top bag) is separately installed above the storage space.
[0007]
The present invention was invented in view of the problems of the above-mentioned conventional example, and the object is to raise and lower the door and open and close it at the top so that the door opening and closing behavior is around. An object of the present invention is to provide a door opening and closing device that does not have an influence, is not restricted by the installation location, and does not require installation of a door pocket.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, in the present invention, a plurality of
The elevating
[0009]
In addition, it is preferable that each
[0011]
The rotating
[0012]
Further, the
[0013]
Moreover, it is preferable to provide a detection means 14 for detecting an obstacle or the like at the lower end edge of the
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
[0015]
1 is a perspective view of the door opening / closing device A of this example as viewed from the front and obliquely below, FIG. 2 is a perspective view of the rear and obliquely viewed from below, FIG. 3 is a front view of the
[0016]
The door opening / closing device A of this example is used for a
[0017]
The plurality of upper and
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
On the other hand, on the
[0021]
First, the lifting / lowering means 5 includes a driving means 7 that drives the
[0022]
Here, as shown in FIG. 3, the driving means 7 includes a
[0023]
The plurality of
[0024]
As shown in FIG. 9 (a), each
[0025]
In this example, as shown in FIG. 10, the
[0026]
Here, when the
[0027]
Further, when the
[0028]
Next, the
[0029]
Further, when each
[0030]
Next, the principle of the
[0031]
Next, the operation will be described.
[0032]
First, as shown in FIG. 6, when each
[0033]
On the other hand, when the
[0034]
Next, when the
[0035]
Thus, since the plurality of upper and
[0036]
Moreover, as shown in FIG. 8, in the state (closed state) where the plurality of
[0037]
In this example, as shown in FIG. 5, the
[0038]
Further, each
[0039]
By the way, when all the
[0040]
Therefore, in this example, as shown in FIGS. 22 to 24, a
[0041]
By the way, in the structure which drives the
[0042]
In addition, although the electric type which drives the
[0043]
【The invention's effect】
As described above, in the first aspect of the present invention, a plurality of doors are provided at the top and bottom of the opening, and guide rails are provided on the left and right sides of the opening to vertically guide the doors arranged vertically. Elevating means for raising and lowering each door up and down along the guide rail in a suspended state, and opening the door which has reached the upper part of the opening by lifting by the elevating means so as to protrude forward in order from the top Because it is equipped with a rotating means, the doors do not hit the door even if there are obstacles in front of the doors by moving the upper and lower doors up and down while hanging down, and the door opening and closing behavior Will not affect the surroundings. Moreover, since each door rotates and opens at the upper part of an opening part by a rotation means, it can open / close smoothly in the state which a door does not interfere. Therefore, it is possible to install even when the space in front of the door is narrow, and since the door rotates and opens at the top of the opening, there is no need to install a door pocket, and the storage space can be used effectively. In addition, each door protrudes forward at the upper part of the opening and does not protrude forward at the lower part. Therefore, the door can be easily operated in a fully open state without causing any trouble in the open state.
The lifting means includes a driving means for driving the lowermost door up and down, a plurality of vertically long joint plates that mutually connect the door shafts of the doors, and the lowermost door until the door reaches the upper part of the opening. Locking means to lock the door axis of the door to the joint plate so that the driving force of the door is transmitted to the other door via the joint plate, and the door axis and joint of the door when the door reaches the upper part of the opening Since the lock release means for releasing the lock with the plate is provided, all the doors are moved up and down and rotated only by driving the lowermost door up and down. In other words, a plurality of joint plates and locking means can be used to move up and down while maintaining a constant distance between the door shafts of each door, and a lock releasing means can be used to reduce the distance between the door shafts of each door. In addition, since the plurality of doors can be opened in a compact manner by the rotating means, the driving mechanism becomes extremely simple.
[0044]
Moreover, in addition to the effect of
[0046]
AlsoClaim 3In addition to the effect described in
[0047]
AlsoClaim 4The described inventionClaim 1In addition to the effects described above, the joint plate is subjected to graining to ensure a gap between adjacent joint plates, so that the necessary gap is secured between the joint plates, the door shaft and the joint plate When the upper and lower joint plates overlap with each other, there is no worry of the joint plates coming into contact with each other, and the door shaft can be moved and the joint plate can be lifted smoothly. The strength can be improved.
[0048]
AlsoClaim 5In addition to the effect described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a door opening and closing device according to an embodiment of the present invention, as viewed obliquely from the front and lower side.
FIG. 2 is a perspective view of the same door opening and closing device as viewed from the rear and obliquely below.
FIG. 3 is a front view in which the door is omitted.
FIG. 4 is a perspective view of the vicinity of the motor.
FIG. 5 is a cross-sectional view of the above-described guide rail.
FIG. 6 is a perspective view showing a state in which each door is closed.
FIG. 7 is a perspective view showing a state in which each door is opened.
FIG. 8 is a perspective view showing a state in which only an arbitrary door is opened.
9A is a front view of the joint plate, and FIG. 9B is a sectional view taken along line BB in FIG. 9A.
FIG. 10 is an explanatory diagram of a connected state by the door shaft.
FIGS. 11A to 11D are explanatory views of the ascending operation of the joint plate. FIG.
FIGS. 12A to 12D are explanatory views of the ascending operation of the joint plate. FIG.
FIGS. 13A to 13D are explanatory views of the rotational operation of the door.
FIGS. 14A to 14C are explanatory views showing a state in which the door hangs down when there are six doors and five joint plates.
FIGS. 15A to 15C are explanatory views showing a state in which the door is opened when there are six doors and five joint plates. FIG.
FIG. 16 is an explanatory diagram when a detection means is provided at the lower edge of the lowermost door of the above.
17 (a) is a perspective view of an example of a tape switch that constitutes the detection means of the above, and FIG. 17 (b) is a cross-sectional view.
18A is a side view after assembling the door frame and the retaining bracket, FIG. 18B is a side view of the door frame, and FIG. 18C is a side view of the door with the retaining bracket.
FIG. 19A is a plan view in which a part of the door is omitted, and FIG. 19B is a front view in which part of the door is omitted.
FIG. 20 is an explanatory diagram of the rotation state of the door.
FIG. 21 is an explanatory view when a trigger hooking convex portion is provided on the trigger contact member of the above.
FIG. 22 is a side view illustrating a revolving door for hiding a gap between the uppermost door of the above and the upper end of the storage unit.
FIG. 23 is an explanatory diagram in the middle of flipping up the revolving door.
FIG. 24 is an explanatory diagram of a state in which the revolving door is flipped up.
[Explanation of symbols]
1 opening
1a upper part
2 doors
3 Guide rail
4 storage section
5 Lifting means
6 Rotating means
7 Drive means
8 Door shaft
9 Joint plate
10 Locking means
11 Unlocking means
12 Trigger
14 Detection means
F forward
S gap
Claims (5)
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