JP3742612B2

JP3742612B2 - Cosmetics

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Publication number: JP3742612B2
Application number: JP2002231952A
Authority: JP
Inventors: 隆二長谷川; 祐子矢後
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2002-08-08
Filing date: 2002-08-08
Publication date: 2006-02-08
Anticipated expiration: 2022-08-08
Also published as: JP2004067624A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚の毛穴、小じわ等を目立ち難くし、自然で透明感のある仕上がりが長時間持続すると共に、粉っぽくなく、使用感に優れた化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
メイクアップ化粧料、特にベースメイクにおいては、シミ、そばかす、毛穴、小じわ等の肌の欠点を隠蔽し、肌の色を整えると共に、自然な透明感のある仕上がりを与えること、さらに、それらの仕上がりが崩れることなく長時間持続することが求められている。
【０００３】
特開平９−１６９６２６号公報には、内部に酸化チタンまたは酸化亜鉛の粉末が分散され、表面に酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムを坦持した樹脂及び酸化ケイ素から選ばれた１種以上の球状複合粉体を含有する液状化粧料により、毛穴やニキビ跡を目立たなくし、自然な仕上がりが得られることが開示されている。しかしながら、隠蔽効果や自然な仕上がり等の持続性の点で充分ではない。
【０００４】
また、特開平１−１８０８１１号公報には、皮脂による化粧崩れを防止する目的で、粉体表面をフッ素化合物で処理して、撥水、撥油性を付与することが開示されている。しかしながら、このようなフッ素処理粉体をメイクアップ化粧料に多用した場合には、はじき出された油、皮脂等が点在して目立ってしまうという問題がある。
【０００５】
更に、特開平２００２−２０６５２号公報には、隠蔽性と化粧持ちを両立する試みとして、屈折率が２以下である球状粒子の内部に屈折率２．２以上の金属酸化物粒子を分散した、平均粒子径が１〜５０μｍである球状粉体の表面を、シリコーン処理酸化亜鉛微粒子で被覆した複合粉体を化粧料に配合することが開示されている。しかしながら、微粒子酸化亜鉛の比表面積は、球状粒子に被覆した場合、酸化亜鉛単独のものと比較して低下するため、酸化亜鉛の持つ皮脂固定化能が十分に発揮されずに化粧崩れ防止が不十分となる。また、毛穴等に入りやすい小粒径の複合粉体を使用した場合には、高屈折率の粒子が入ることによりかえって白浮きして目立ってしまうという問題がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、毛穴、小じわ等に対する隠蔽性に優れ、白浮きがない自然な仕上がりが長時間持続可能であり、使用感の良好な化粧料を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、白色無機顔料を内包した特定の球状複合ポリマー粒子と、特定の球状粒子、さらに特定の微粒子酸化亜鉛を組み合わせて用いることにより、上記課題を解決できることを見出した。
【０００８】
すなわち、本発明は、次の（Ａ）成分、（Ｂ）成分、及び（Ｃ）成分：
（Ａ）平均粒子径が０．１２〜５μｍの白色無機顔料を内包した、平均粒子径が５〜４０μｍであり、且つ、隠蔽性が１０〜５０である球状複合ポリマー粒子、
（Ｂ）平均粒子径が１〜１０μｍであって、且つ屈折率が１．３〜１．８である球状粒子、及び、
（Ｃ）比表面積が１０〜１００ｍ²／ｇである微粒子酸化亜鉛、を含有する化粧料を提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明において言及される主要な語句の定義は次の通りである。
【００１０】
すなわち、「複合ポリマー粒子」とは、ポリマーを主体とする母材と白色無機顔料とを複合化させた粒子をいう。
【００１１】
また、「球状」とは、正反射及び／又は乱反射を抑制する性質を有するものであれば真球である必要はなく、例えば、真球状のもの；略球状のもの；正反射及び／又は乱反射を抑制する性質を発現する回転楕円体；球状のものの表面に凹凸があるもの等が含まれる。
【００１２】
さらに本発明において「平均粒子径」は、エタノールを溶媒とし、レーザー回折式粒度分布測定器を用いて測定されて得られる体積基準平均粒子径により得られた値をいう。
【００１３】
さらに本発明において、球状複合ポリマー粒子の「隠蔽性」は、次の方法によって求められる。球状複合ポリマー粒子をシリコーンオイル（粘度：１０００ｍｍ²／ｓ）に濃度８．０重量％となるように分散させ、サンプル分散液を得る。得られたサンプル分散液の適量を、２０μｍのスペーサーを介してガラス製セルにはさみ、測定試料とする。該試料の片面に黒色人工皮革を貼り付け、もう一方の面を色差計にセットして測色し、L1*値（色の明るさ；明度）、a1*値（赤−緑方向の色度）及びb1*値（黄−青方向の色度）のそれぞれを求める。これとは別に、サンプル分散液を注入せずに、黒色人工皮革を貼り付けたガラス製セルにて同様に測色を行い、ブランクのL2*値（色の明るさ；明度）、a2*値（赤−緑方向の色度）及びb2*値（黄−青方向の色度）のそれぞれを求め、下記式：
ΔＥ＝{（L1*−L2*）²＋（a1*−a2*）²＋（b1*−b2*）²}^1/2
に従って色差ΔＥを求める。このようにして得られたΔＥの値を隠蔽性の値とする。
【００１４】
上記定義を踏まえ、本発明に係る化粧料を以下に説明する。
【００１５】
本発明に係る化粧料は、必須成分として次の（Ａ）成分、（Ｂ）成分、及び（Ｃ）成分：
（Ａ）平均粒子径が０．１２〜５μｍの白色無機顔料を内包した、平均粒子径が５〜４０μｍであり、且つ、隠蔽性が１０〜５０である球状複合ポリマー粒子、
（Ｂ）平均粒子径が１〜１０μｍであって、且つ屈折率が１．３〜１．８である球状粒子、及び、
（Ｃ）比表面積が１０〜１００ｍ²／ｇである微粒子酸化亜鉛、を含有する。
【００１６】
（Ａ）成分である球状複合ポリマー粒子は、平均粒子径が５〜４０μｍの球状であり、その内部に平均粒子径が０．１２〜５μｍの白色無機顔料を内包している。この球状複合ポリマー粒子は、透明性が低く、正反射及び／又は乱反射を抑制し、毛穴や小じわ等の形態上の難点がある部分に対する選択的付着性及び使用感に優れているので、毛穴、小じわ等の目立ちを効果的に改善するのに十分で、且つ、透明感のある自然な隠蔽性を得ることができる。
【００１７】
球状複合ポリマー粒子（Ａ）に内包される白色無機顔料の平均粒子径は、下限を０．１２μｍ以上とし、さらに０．１３μｍ以上、特に０．１５μｍ以上とすることが好ましく、上限を５μｍ以下とし、さらに３μｍ以下、特に２μｍ以下とすることが好ましい。前記白色無機顔料の平均粒子径が上記範囲内であれば、白色無機顔料による隠蔽性が高くなるので、該白色無機顔料とポリマーとを複合化させて得られるポリマー粒子は、毛穴、小じわ等に対して効果的な隠蔽性を発揮するという優れた性質を発現する。
【００１８】
また、前記白色無機顔料の屈折率は特に限定されないが、下限を１．５以上、特に２．０以上とすることが好ましく、上限を２．８以下、特に２．７以下とすることが好ましい。屈折率が１．５以上だと、透明性が低くなるため、毛穴、小じわ等に対して効果的な隠蔽性を十分に得ることができる。なお、前記屈折率として、文献値［例えば、「化学便覧」、日本化学会編（１９９３年発行）；「窯業工学ハンドブック」、社団法人日本セラミックス協会編（１９８４年発行）等］に記載の値が用いられ、文献値のない物質については、液浸法によって測定した値が用いられる。前記液浸法とは、顕微鏡下で、屈折率が既知の液体に浸した試料と該液体との境界線付近を観察することを含む方法をいう［坪井誠太郎著、「偏光顕微鏡」（１９５５年）］。前記液浸法は、液体に浸した試料と該液体との境界線付近において、一般に、Ｂｅｃｋｅ（ベッケ）線と呼ばれる輝線が見えるが、試料と等しい屈折率を有する液体中では、境界もＢｅｃｋｅ線も見えなくなるという現象を利用した測定方法である。
【００１９】
前記白色無機顔料としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン（ルチル型、アナターゼ型等）等の金属酸化物、酸化亜鉛／酸化チタン複合酸化物、酸化アルミニウム／酸化マグネシウム複合酸化物、酸化カルシウム／酸化ジルコニウム複合酸化物等の複合金属酸化物、硫酸バリウム等の硫酸塩、炭酸カルシウム等の炭酸塩が挙げられ、化粧料中における安定性等の観点から、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化亜鉛／酸化チタン複合酸化物が好ましい。これらは、１種又は２種以上の混合物として使用しても良い。
【００２０】
また、これら白色無機顔料は必要に応じて表面処理、例えば撥水性を付与するシリコーン処理、撥水・撥油性を付与するフッ素処理等を施したものを使用しても良い。本発明において、前記シリコーン処理を施した白色無機顔料を用いた場合、一般的な有機溶媒中への分散性に優れ、前記フッ素処理を施した白色無機顔料を用いた場合、フッ素系溶媒中への分散性に優れる。
【００２１】
球状複合ポリマー粒子中における前記白色無機顔料の含有量は、毛穴、小じわ等を効果的に隠蔽し、それらを目立たなくさせる観点から、下限を５重量％以上、特に２０重量％以上とすることが好ましく、上限を６０重量％以下、特に５０重量％以下とすることが好ましい。
【００２２】
球状複合ポリマー粒子に用いられるポリマー（以下「母材」と言うことがある）としては、疎水的な性質を示し、透明若しくは半透明であり化粧品に通常用いられる、化粧品原料基準記載のものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート等の（メタ）アクリル系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。また、ラウリル（メタ）アクリレート−エチレングリコールジ（メタ）アクリレートコポリマー、イソステアリルアクリレート−ジビニルベンゼンコポリマー、架橋ポリウレタン樹脂等の架橋ポリマーが挙げられる。特に、製造が容易で、粒子強度及び耐溶剤性に優れるという点から、架橋ポリマーが好ましい。
【００２３】
上記白色無機顔料とポリマーを複合化させた球状複合ポリマー粒子（Ａ）の平均粒子径は、毛穴やしわ部への選択的付着性を発現でき、皮丘部への球状複合ポリマー粒子の付着を抑制し、化粧後に自然な仕上がり感が得られる観点から、下限を５μｍ以上とし、さらに８μｍ以上、１０μｍ以上とすることが好ましい。また、該平均粒子径は、ざらつき感等を抑制して良好な使用感を与え、使用者に違和感を与えないために、上限を４０μｍ以下とし、さらに３０μｍ以下、特に２０μｍ以下とすることが好ましい。
【００２４】
また、白色無機顔料を内包した球状複合ポリマー粒子の密度は、飛散等の問題を防止して粒子の良好なハンドリング性を十分に発揮させる観点から、１．０ｇ／ｃｍ³以上であることが好ましく、１．１ｇ／ｃｍ³以上がより好ましく、１．２５ｇ／ｃｍ³以上が特に好ましい。一方、化粧料中で球状複合ポリマー粒子が同重量配合されていても低密度である場合には、粒子の数が多くなって、粒子の総体積が高密度の場合より体積的に大きくなり、皮膚上の凹部を効果的に埋める性質を十分に発現させる観点から、当該球状複合ポリマー粒子の密度は、４．０ｇ／ｃｍ³以下であることが好ましく、２．５ｇ／ｃｍ³以下がより好ましく、３．０ｇ／ｃｍ³以下が特に好ましい。
【００２５】
上記球状複合ポリマー粒子（Ａ）は、該複合粒子全体の形状と平均粒子径、及び、内包する白色無機顔料の平均粒子径を調節することで、優れた隠蔽性が得られる。上記隠蔽性試験によって測定される球状複合ポリマー粒子（Ａ）の隠蔽性は、毛穴、小じわ等を十分に隠蔽できる観点から、１０以上、特に１５以上であることが好ましく、一方、毛穴、小じわを白浮きすることなく、目立たなくする点からは、５０以下、特に４０以下であることが好ましい。
【００２６】
前記ポリマーと白色無機顔料とを複合化させる方法は、用いられるポリマーの種類により適宜選択することができるが、例として下記（１）、（２）及び（３）の方法が適用可能である。
【００２７】
（１）ナイロン樹脂の場合、パラフィン等と環状ラクタムとを混合して、加熱、溶解させ、得られた混合物に、所望量の白色無機顔料の粉末を添加し、かき混ぜながら、重合促進剤、例えば、三塩化リン等を添加し、アルカリ重合を行い、得られた粒子を、有機溶剤、例えば、イソプロピルアルコール、ｎ−ヘキサン等で洗浄し、次いで乾燥する方法が挙げられる。
【００２８】
（２）シリコーン樹脂の場合、アンモニア、アミン等の水溶液に白色無機顔料の粉末を添加、混合し、得られた混合物に加水分解性シラン、アルコキシシラン、アセトキシシラン等を添加し、アルコキシシラン等を加水分解し、次いでアルコキシシラン等の加水分解産物同士又はアルコキシシラン等の加水分解産物と加水分解されていないアルコキシシラン等との縮合反応を行い、得られた粒子を水洗して乾燥する方法等が挙げられる。
【００２９】
（３）ラウリルメタアクリレート−エチレングリコールジメタアクリレートコポリマーの場合には、モノマーとしてのラウリルメタクリレート及びエチレングリコールジメタクリレートと、重合開始剤としてのラウロイルパーオキサイドとを混合し、溶解し、その後得られた混合物に、所望量の白色無機顔料を添加して分散させ、さらに、得られた分散液をポリビニルアルコール水溶液に添加して分散させ、撹拌しながら加熱して重合（懸濁重合）を行い、得られた粒子を水洗して乾燥する方法等が挙げられる。
【００３０】
また、球状複合ポリマー粒子内における白色無機顔料の分散状態は、隠蔽性等の光学的特性の観点から、高分散状態であることが望ましい。前記分散状態をコントロールする方法としては、ホモジナイザー、高圧ホモジナイザー、超音波分散機、アトライターミル、ボールミル等の機械を用いる分散方法；低分子界面活性剤（例えば、アニオン性界面活性剤（例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等）、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等）、高分子分散剤（例えば、デンプン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、メチルポリシロキサン等）等を用いる分散方法等が挙げられる。
【００３１】
球状複合ポリマー粒子（Ａ）は、単独又は２種以上を組み合わせて用いても良い。球状複合ポリマー粒子（Ａ）成分は、そのまま化粧料中に配合することができるが、必要に応じて撥水性及び／又は撥油性を持たせるために、表面をシリコーン、フッ素化合物、レシチン、アミノ酸、ポリエチレン、金属石けん等の撥水撥油処理剤で処理したものを使用しても良い。
【００３２】
化粧料中における球状複合ポリマー粒子（Ａ）の含有量は、剤型等により異なり特に制限されないが、通常は、全組成中に０．１〜５０重量％程度であることが好ましく、１〜２０重量％であることがさらに好ましい。前記球状複合ポリマー粒子の含有量は、上記範囲内であれば、毛穴、小じわ等を見え難くする効果に優れるとともに、使用感も良好であり好ましい。
【００３３】
本発明において（Ｂ）成分として用いられる球状粒子は、平均粒子径が１〜１０μｍの球状であり、且つ、屈折率が１．３〜１．８である。この球状粒子は、光拡散透過性が大きく、また化粧膜に埋もれないため、ギラツキ感を抑える効果、及び、毛穴、小じわ等と皮丘部の境界部をぼかして見えにくくする効果である「ぼかし効果」を十分に発現し、毛穴、小じわ等の形態上の難点を改善する。また、皮丘部にも粒子が付着することで化粧膜のギラツキ感を抑えることができることから、より一層白浮きのない自然な仕上がり感が得られる。
【００３４】
球状粒子（Ｂ）における「球状」は、前記（Ａ）成分である球状複合ポリマー粒子と同様であり、正反射及び／又は乱反射を抑制する性質を有するものであれば真球である必要はなく、例えば、略球状のもの、回転楕円体、及び、表面に凹凸がある球状粒子であってもよい。
【００３５】
球状粒子（Ｂ）の平均粒子径は、下限を１μｍ以上とし、さらに２μｍ以上とすることが好ましく、上限を１０μｍ以下とし、さらに９μｍ以下とすることが好ましい。球状粒子の平均粒子径を１μｍ以上とすることにより、球状粒子が化粧膜に埋もれずに、ぎらつき感を十分に抑えることができ、さらに、この球状粒子の平均粒子径を１０μｍ以下とすることにより、皮丘部から皮溝部にかけて均一に付着するので、毛穴、小じわ等と皮丘部の境界部を見えにくくする「ぼかし効果」が十分に発現する。
【００３６】
また、球状粒子（Ｂ）の屈折率は、下限を１．３以上とし、さらに１．４以上とすることが好ましく、上限を１．８以下とし、さらに１．６以下とすることが好ましい。球状粒子の屈折率を１．３以上とすることにより、ぎらつき感を十分に抑えて「ぼかし効果」を発現させることができ、さらに、この球状粒子の屈折率を１．８以下とすることにより、より自然な仕上がり感を得ることができる。
【００３７】
このような球状粒子（Ｂ）の具体例として、球状であるシリカ、アルミナ等の金属酸化物、硫酸バリウム等の硫酸塩、炭酸カルシウム等の炭酸塩等の無機化合物、ポリメチルメタクリレート等の熱可塑性樹脂、ナイロン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、架橋ポリマー等の高分子化合物等から選ばれる１種又は２種以上の混合物として使用することができる。
【００３８】
球状粒子（Ｂ）は、そのまま化粧料中に配合することができるが、必要に応じて（Ａ）成分と同様に、撥水及び／又は撥油性処理して使用しても良い。
【００３９】
化粧料中における球状粒子（Ｂ）の含有量は、化粧料の剤型等によって異なり特に制限されないが、通常は、全組成中に０．１〜３０重量％程度とすることが好ましく、０．５〜１０重量％とすることが、さらに好ましい。前記球状粒子の含有量が上記範囲内であれば、毛穴、小じわ等を見え難くする効果に優れるとともに、使用感も良好であり好ましい。
【００４０】
本発明においては（Ａ）成分と（Ｂ）成分を組み合わせて用いられ、（Ａ）成分と（Ｂ）成分の重量配合比（Ａ：Ｂ）は特に制限されないが、使用感及び毛穴や小じわ等の凹凸を目立たなくする点から、１：９９〜９９：１の範囲が好ましく、１：５０〜５０：１の範囲がより好ましく、１：２０〜２０：１の範囲が特に好ましい。さらに（Ａ）成分と（Ｂ）成分の合計は、化粧料中０．１重量％以上、特に２〜３０重量％とすることが、使用感と仕上がりの点から好ましい。
【００４１】
（Ａ）成分と（Ｂ）成分の平均粒子径の比も特に制限されないが、この比（（Ａ）成分の径：（Ｂ）成分の径）を１：１〜４：１、特に１．２：１〜３：１とすることにより、（Ａ）成分の毛穴、小じわ等に対する選択的付着性と（Ｂ）成分の皮丘部に対する付着性を制御し、毛穴や小じわなどの凹凸を目立ち難くする効果が高まる。
【００４２】
次に、（Ｃ）成分として用いられる微粒子酸化亜鉛は、比表面積の下限を１０ｍ²／ｇ以上とし、さらに２０ｍ²／ｇ以上とすることが好ましく、その上限を１００ｍ²／ｇ以下とし、さらに８０ｍ²／ｇ以下とすることが好ましい。ここで、比表面積はＢＥＴ吸着法に基づいて測定することができる。
【００４３】
微粒子酸化亜鉛（Ｃ）の比表面積を１０ｍ²／ｇ以上とすることにより皮脂固定化能が十分発揮されて化粧崩れが生じ難くなり、さらに該比表面積を１００ｍ²／ｇ以下とすることにより優れた使用感が得られる。従って、微粒子酸化亜鉛の比表面積を上記範囲とすることにより、皮脂固定化能が十分発揮され、毛穴、小じわ等の形態上の難点に対する隠蔽性と自然な仕上がりがいずれも長時間持続するという効果が発現する。さらに、使用感も良好なまま持続するという効果が発現する。
【００４４】
微粒子酸化亜鉛（Ｃ）の平均粒子径は、粉っぽさを軽減して使用感を改善する観点から、０．００５μｍ以上、さらに０．０１μｍ以上であることが好ましく、また、酸化亜鉛の皮脂吸収能を十分に得る観点から１μｍ以下、さらに０．１μｍ以下、特に０．０７μｍ以下であることが好ましい。
【００４５】
このような微粒子酸化亜鉛（Ｃ）は、特開平２−２８９５０６号公報、特開昭５７−２０５３１９号公報等に開示され、各種グレードのものが市販品として入手可能である。
【００４６】
微粒子酸化亜鉛（Ｃ）は、そのまま化粧料中に配合することができるが、必要に応じて（Ａ）成分及び（Ｂ）成分と同様に、撥水及び／又は撥油性処理をして使用しても良い。
【００４７】
化粧料中における微粒子酸化亜鉛（Ｃ）の含有量は、化粧料の剤型等により異なり特に制限されないが、通常は、全組成中に０．１〜９９重量％程度とすることが好ましく、２〜９０重量％とすることが、さらに好ましい。
【００４８】
本発明の化粧料には、上記の必須成分である（Ａ）〜（Ｃ）成分の他に、必要に応じて通常の化粧料に配合される成分を配合することができる。例えば、ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、高級脂肪酸、高級アルコール等の固形・半固形油分；オリーブ油、ホホバ油、ひまし油、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、ジグリセリド、トリグリセリド等の流動油分；メチルポリシロキサン等のシリコーン油；パーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリコーン等のフッ素系油剤；水溶性及び／又は油溶性ポリマー；水；マイカ、タルク、セリサイト、硫酸バリウム等の体質顔料；ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン等の無機着色顔料、赤色２２６号、黄色４０１号等の有機着色顔料、有機着色顔料をポリマー等でカプセル化したカプセル化有色顔料、有機色素等の色剤；その他の防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、香料、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、殺菌剤、制汗剤、保湿剤等を本発明の目的及び効果を損なわない質的及び量的範囲内で配合することができる。
【００４９】
本発明の化粧料は、上記各材料を用いて常法に従って製造することができ、粉末固形型、高含油粉末固形型、油分散型、水分散型、油中水型乳化液、水中油型乳化液等の任意の剤型とすることができる。
【００５０】
本発明の化粧料は、特に液状ファンデーション、乳化液状ファンデーション、油性ファンデーション、口紅、アイシャドー、頬紅等のメークアップ化粧料、サンスクリーン乳液などの薬用化粧料にすることができるが、これらの中でも特に液状ファンデーション、乳化液状ファンデーションに適している。
【００５１】
【実施例】
（評価方法）
１．隠蔽性
（イ）球状複合ポリマー粒子：１．３０４ｇをシリコーンオイル（信越化学工業（株）、ＫＦ−９６−１０００ＣＳ）：１５ｇに添加し（濃度８．０重量％）、得られた混合物をホモディスパー（特殊機化工業（株）、ＴＫオートホモミキサー）にて、８００ｒ／ｍｉｎで２分間粗混合後、６０００ｒ／ｍｉｎで５分間分散させ、その後真空脱気を行い、サンプル分散液を得る。
【００５２】
（ロ）２枚のガラスプレートに２０μｍのスペーサーを挟んだガラス製セルで、前記サンプル分散液の有無による色差を測定する。即ち、１枚のガラスプレート上に前記サンプル分散液を滴下し、２０μｍのスペーサーと共にもう１枚のガラスプレートで挟持固定させて測定用セルとする。該セルの片面に黒色人工皮革を貼り付け、もう一方の面を色差計（日本電色工業、ＳＥ２０００型）にセットして測色し、L1*値（色の明るさ；明度）、a1*値（赤−緑方向の色度）及びb1*値（黄−青方向の色度）のそれぞれを求める。これとは別に、サンプル分散液を注入せずに、黒色人工皮革を貼り付けたガラス製セルにて同様に測色し、L2*値、a2*値及びb2*値のそれぞれを求め、下記式：
ΔＥ＝{（L1*−L2*）²＋（a1*−a2*）²＋（b1*−b2*）²}^1/2
に従って色差ΔＥを求める。このようにして得られた前記ΔＥの値を隠蔽性の値とする。なお、球状複合ポリマー粒子の粒子径が２０μｍを超えるものがある場合でも上記方法による測定に支障はない。
【００５３】
２．平均粒子径の測定方法
エタノールに、球状複合ポリマー粒子を適量添加し、得られた混合物を超音波分散機に供し、約１０分間分散させる。次いで、得られた分散液を、粒度分布測定器（堀場製作所製、商品名：ＬＡ−９２０）に供し、分散溶媒：エタノール、循環速度：４、超音波分散：１分間にて体積平均粒子型を測定する。
【００５４】
（製造例１）
３００ｍＬの容器に、ラウリルメタクリレート：５６ｇ、エチレングリコールジメタクリレート：１９ｇ、及びラウロイルパーオキシド：１．５ｇを仕込み、溶液を得た。また、平均粒子径０．２５μｍの酸化チタン（石原産業製、商品名：ＣＲ−５０）を、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いて撥水処理（酸化チタンに対して２％）した。次いで、前記溶液と、撥水処理した酸化チタン：５０ｇとを混合し、分散させて、分散液を得た。その後、前記分散液を１重量％ポリビニルアルコール（日本合成化学工業製、商品名：ゴーセノールＧＨ−１７）水溶液：７５０ｇに添加し、超音波分散機を用いて分散した（平均粒子径：１１．５μｍ）。得られた分散液を１０００ｍＬのセパラブルフラスコに仕込み、該セパラブルフラスコ内の気相を窒素置換し、前記分散液を１５０ｒ／ｍｉｎで撹拌しながら、７５℃で８時間、窒素雰囲気下に維持して重合を行った。重合終了後、得られた産物を濾過して固体を回収し、水で洗浄し、次いで、減圧乾燥して、球状複合ポリマー粒子（平均粒子径：１２．９μｍ、白色無機顔料含有率：４０重量％）：１２０ｇを得た。前記評価方法に従い、前記球状複合ポリマー粒子の隠蔽性を測定した結果、隠蔽性は、２７．０であった。
【００５５】
（製造例２）
製造例１で使用した撥水処理した酸化チタンに代えて、未処理の酸化チタンを用いたほかは、製造例１と同様の操作を行い、球状複合ポリマー粒子（平均粒子径：１１．０μｍ、白色無機顔料含有率：４０重量％）：１１８ｇを得た。前記評価方法に従い、前記球状複合ポリマー粒子の隠蔽性を測定した結果、隠蔽性は、２２．４であった。
【００５６】
（製造例３）
３００ｍＬの容器にスチレン：７５ｇ及びラウロイルパーオキシド：２．０ｇを仕込み、溶液を得た。得られた溶液と、製造例１で使用した撥水処理を施した酸化チタン：２５ｇとを混合し、分散させて、分散液を得た。その後、前記分散液を１重量％ポリビニルアルコール（日本合成化学工業製、商品名：ゴーセノールＧＨ−１７）水溶液：７５０ｇに添加し、次いで、超音波分散機を用いて分散した（平均粒子径：１１．５μｍ）。得られた分散液を、１０００ｍＬのセパラブルフラスコに仕込み、窒素置換後、１５０ｒ／ｍｉｎで攪拌しながら、７５℃で８時間、窒素雰囲気下に維持して重合を行った。重合終了後、得られた産物を濾過して固体を回収し、水で洗浄し、次いで、減圧乾燥して球状複合ポリマー粒子（平均粒子径：１１．２μｍ、白色無機顔料含有率：２５重量％）：９６ｇを得た。前記評価方法に従い、前記球状複合ポリマー粒子の隠蔽性を測定した結果、隠蔽性は、２０．１であった。
【００５７】
（比較製造例１）
製造例１において使用した、撥水処理した酸化チタンに代えて、平均粒子径が０．０６μｍの紫外線吸収剤グレードの酸化チタン（テイカ社、ＭＴ−６００Ｂ）を製造例１と同様に撥水処理して、得られた酸化チタン２５ｇを添加した以外は製造例１と同様の操作により、球状複合ポリマー粒子（平均粒子径：１１．０μｍ、白色無機顔料含有率：２５重量％）：１２０ｇを得た。この球状複合ポリマー粒子の隠蔽性は９．１であった。
【００５８】
（比較製造例２）
３００ｍＬの容器に、ラウリルメタクリレート：５６ｇ、エチレングリコールジメタクリレート：１９ｇ、及びラウロイルパーオキシド：１．５ｇを仕込み、溶液を得た。また、平均粒子径０．２５μｍの酸化チタン（石原産業、ＣＲ−５０）を、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いて撥水処理（酸化チタンに対して２％）した。次いで、前記溶液と、撥水処理した酸化チタン：５０ｇとを混合し、分散させて、分散液を得た。その後、前記分散液を１重量％ポリビニルアルコール（日本合成化学工業製、商品名：ゴーセノールＧＨ−１７）水溶液：７５０ｇに添加し、超音波分散機を用いて分散した（平均粒子径：３．５μｍ）。得られた分散液を１０００ｍＬのセパラブルフラスコに仕込み、該セパラブルフラスコ内の気相を窒素置換し、前記分散液を２５０ｒ／ｍｉｎで撹拌しながら、７５℃で８時間、窒素雰囲気下に維持して重合を行った。重合終了後、得られた産物を濾過して固体を回収し、水で洗浄し、次いで、減圧乾燥して、球状複合ポリマー粒子（平均粒子径：３．２μｍ、白色無機顔料含有率：４０重量％）：１２０ｇを得た。前記評価方法に従い、前記球状複合ポリマー粒子の隠蔽性を測定した結果、隠蔽性は、４２．４であった。
【００５９】
（比較製造例３）
比表面積１０ｍ²／ｇ、平均粒子径０．０６μｍの微細亜鉛華（堺化学）９６ｇに対して、メチルハイドロジェンポリシロキサン（信越化学工業（株）、ＫＦ−９９Ｐ）４ｇ及びジクロロメタン２００ｇをボールミルで混合した。次に、この混合物を５０℃で３時間加熱還流した後、１００℃で２時間加熱撹拌してジクロロメタンを留去し、シリコーン処理を行った。シリコーン処理した微細亜鉛華１２ｇと製造例１で調製した球状酸化チタン内包ポリマー粒子１８ｇをハイブリダイザー（奈良機械製作所、ＮＨＳ−０）を用いて回転数１２０００ｒｐｍ、２分間混合処理を行い、酸化亜鉛被覆粉体を得た。
【００６０】
（実施例１：液状ファンデーション）
製造例１〜３で得られた球状複合ポリマー粒子（Ａ）及び比較製造例１〜３で得られた球状複合ポリマー粒子（Ａ’）を用い、表１に示す組成で、液状ファンデーションを製造し、該液状ファンデーションを使用した時の使用感、毛穴の見え難さ、小じわの見え難さ、自然な仕上がり感、及び仕上がりの持続性を評価した。
【００６１】
＜製法＞
表１に示す組成で、成分（１）〜（１３）を混合し、得られた混合物を粉砕機に供して、粉砕した。得られた粉砕物を、成分（１４）に添加し、ディスパーで分散させ、本発明品１〜３及び比較品１〜５の液状ファンデーションを得た。
【００６２】
ここで、本発明品１〜３は、成分（１）〜（３）のいずれかと、成分（７）〜（８）及び（１０）〜（１４）を用いた。比較品１は、本発明品１の組成のうち、（Ｃ）成分に該当する微粒子酸化亜鉛（８）を除いた。比較品２は、本発明品１の組成において（Ｃ）成分に該当する微粒子酸化亜鉛（８）を同量の成分（９）に変更した。比較品３は、本発明品１の組成において（Ａ）成分に該当する球状複合ポリマー粒子（１）を比較製造例３の酸化亜鉛被覆球状複合ポリマー粒子（６）に変更し、更に（Ｃ）成分に該当する微粒子酸化亜鉛（８）を除いた。比較品４は、本発明品１の組成において（Ａ）成分に該当する球状複合ポリマー粒子（１）を同量の比較製造例１の成分（４）に変更した。比較品５は、本発明品１の組成において（Ａ）成分に該当する球状複合ポリマー粒子（１）を同量の比較製造例２の成分（５）に変更し、更に（Ｃ）成分に該当する微粒子酸化亜鉛（８）を除いた。
【００６３】
＜評価方法＞
それぞれの液状ファンデーションを用いて、塗布時の使用感、化粧したときの毛穴の見え難さ、小じわの見え難さ、自然な仕上がり感について、２０人の専門パネラーにより、下記評価基準で評価した。塗布時の使用感以外の評価は、塗布直後、塗布５時間後の２回実施し、それぞれの仕上がりの持続性を評価した。
〔評価基準〕
◎：１６人以上が良いと評価した。
【００６４】
○：１１〜１５人が良いと評価した。
【００６５】
△：６〜１０人が良いと評価した。
【００６６】
×：５人以下が良いと評価した。
【００６７】
各液状ファンデーションの評価結果を表１に示す。
【００６８】
【表１】

【００６９】
表１に示された結果から、微粒子酸化亜鉛を含まない比較品１、微粒子酸化亜鉛の比表面積が１０ｍ²／ｇ未満である比較品２、又、微粒子酸化亜鉛で球状複合ポリマーを被覆した比較品３、球状複合ポリマー粒子の隠蔽性が１０未満の比較品４、球状複合ポリマー粒子の平均粒子径が５μｍ未満である比較品５と比べて、本発明品はいずれも、使用感が良好で、毛穴及び小じわを見え難くする効果と自然な仕上がりが長時間持続する効果に優れるものであった。
【００７０】
（実施例２：水中油型乳化液状ファンデーション）
製造例１〜３で得られた球状複合ポリマー粒子（Ａ）及び比較製造例１又は３で得られた球状複合ポリマー粒子（Ａ’）を用い、表２に示す組成で、水中油型乳化液状ファンデーションを製造し、該水中油型乳化液状ファンデーションを使用した時の使用感、毛穴の見え難さ、小じわの見え難さ、自然な仕上がり感、及び仕上がりの持続性を評価した。
【００７１】
＜製法＞
表２に示す組成で、油相成分（１８）及び（１９）を室温にて溶解した後、成分（１）〜（１５）を添加し、ディスパーで分散させた。この分散液に水相成分（１６）及び（１７）を攪拌しながら添加して乳化させ、本発明品１〜４及び比較品１〜６の水中油型乳化液状ファンデーションを得た。
【００７２】
ここで、本発明品１〜４は、球状複合ポリマー粒子として成分（１）〜（３）のいずれか、球状粒子として成分（６）又は（７）、顔料成分として成分（１１）〜（１５）、微粒子酸化亜鉛として成分（９）、及び、成分（１６）〜（１９）を用いた。比較品１は、本発明品１の組成から（Ｃ）成分に該当する微粒子酸化亜鉛（９）を除いた。比較品２は、本発明品１の組成において（Ｃ）成分に該当する微粒子酸化亜鉛（９）を同量の成分（１０）に変更した。比較品３は、本発明品１の組成において（Ａ）成分に該当する球状複合ポリマーを比較製造例３の酸化亜鉛被覆球状複合ポリマー（５）に変更し、（Ｃ）成分に該当する微粒子酸化亜鉛成分（９）を除いた。比較品４は、本発明品１の組成から（Ｂ）成分に該当する球状粉体（６）及び（Ｃ）成分に該当する微粒子酸化亜鉛（９）を除いた。比較品５は、本発明品１の組成において（Ｂ）成分に該当する球状粉体（６）を同量の成分（８）に変更した。比較品６は、本発明品１の組成において用いられた（Ａ）成分に該当する球状複合ポリマー（１）を同量の比較製造例１の成分（４）に変更した。
【００７３】
＜評価方法＞
実施例１と同様の手法及び評価基準により、塗布時の使用感、毛穴の見え難さ、小じわの見え難さ、自然な仕上がり感、及びそれぞれの仕上がりの持続性について評価した。各水中油型乳化液状ファンデーションの評価結果を表２に示す。
【００７４】
【表２】

【００７５】
表２に示された結果から、微粒子酸化亜鉛を含まない比較品１及び４、微粒子酸化亜鉛の比表面積が１０ｍ²／ｇ未満である比較品２、微粒子酸化亜鉛で球状複合ポリマー粒子を被覆した比較品３と比べて、本発明品はいずれも、毛穴及び小じわを見え難くする効果と自然な仕上がりが長時間持続する効果に優れるものであった。また、球状粒子を含まない比較品４、球状粒子の平均粒子径が１μｍ未満である比較品５、球状複合ポリマー粒子の隠蔽性が１０未満の比較品６と比べて、本発明品はいずれもまた、毛穴及び小じわを見え難くする効果に優れるものであった。
【００７６】
（実施例３：粉白粉）
表３に示す組成に従って、ブレンダーで攪拌混合し、粉白粉を得た。この粉白粉を実施例１と同様の手法及び評価基準により評価した。
【００７７】
【表３】

【００７８】
（実施例４：頬紅）
表４に示す組成に従って、成分（１）〜（９）を混合し、粉砕機で処理し、得られた粉砕物を高速ブレンダーに移し、成分（１０）〜（１２）を加熱混合して均一にしたものを加え、さらに混合して均一にした。これを粉砕機で処理し、ふるいを通して粒度をそろえた後、数日間放置してから金皿等の容器中に圧縮成形して頬紅を得た。この頬紅を実施例１と同様の手法及び評価基準により評価した。
【００７９】
【表４】

【００８０】
（実施例５：二層型サンスクリーン乳液）
表５に示す組成に従って、成分（６）〜（８）を室温にて溶解した後、成分（１）〜（５）をディスパーで分散させた。これに成分（９）〜（１３）を攪拌しながら添加して乳化し、二層型サンスクリーン乳液を得た。この二層型サンスクリーン乳液を実施例１と同様の手法及び評価基準により評価した。
【００８１】
【表５】

【００８２】
（実施例６：水中油型乳化二層型液状化粧下地）
表６に示す組成に従って、成分（５）〜（８）を室温にて溶解した後、成分（１）〜（４）をディスパーで分散させた。これに成分（９）〜（１２）を攪拌しながら添加して乳化し、水中油型乳化二層型液状化粧下地を得た。この水中油型乳化二層型液状化粧下地を実施例１と同様の手法及び評価基準により評価した。
【００８３】
【表６】

【００８４】
実施例３〜６の化粧料は、使用感が良好で、毛穴、小じわなどを見え難くする効果と、自然な仕上がりが、いずれも長時間持続する効果に優れた化粧料であった。
【００８５】
【発明の効果】
本発明の化粧料は、毛穴、小じわ等がある部分に（Ａ）成分が選択的に付着して十分で且つ自然な隠蔽性を発現すると共に、（Ｂ）成分が皮溝部から皮丘部にかけて均一に付着して毛穴、小じわ等を目立たなくする「ぼかし効果」と、化粧膜のぎらつき感を抑える効果を発現することにより、化粧後には毛穴、小じわ等が十分に隠蔽されて目立たず、白浮きもない自然な仕上がりが得られる。
【００８６】
さらに、本発明の化粧料は、皮脂固定化能に優れる（Ｃ）成分が、化粧後の皮膚に分泌された皮脂を十分に固定化し、皮膚上に点在させないため、毛穴、小じわ等に対する隠蔽性、自然な仕上がり、及び、良好な使用感を長時間持続させることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cosmetic that makes skin pores, fine lines, etc. inconspicuous, has a natural and transparent finish for a long time, is not powdery, and has an excellent feeling of use.
[0002]
[Prior art]
In makeup cosmetics, especially base makeup, it hides skin imperfections such as stains, freckles, pores, fine lines, etc., and adjusts the color of the skin, giving it a natural and transparent finish. Is required to last for a long time without breaking down.
[0003]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-169626 discloses one or more spherical composite powders selected from a resin in which a titanium oxide or zinc oxide powder is dispersed inside and a zirconium oxide or aluminum oxide supported on the surface, and silicon oxide. It is disclosed that a natural finish can be obtained by making the pores and acne scars inconspicuous by using a liquid cosmetic composition containing. However, it is not sufficient in terms of sustainability such as a concealing effect and a natural finish.
[0004]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 1-180811 discloses that a powder surface is treated with a fluorine compound to impart water repellency and oil repellency for the purpose of preventing makeup collapse due to sebum. However, when such a fluorinated powder is frequently used in makeup cosmetics, there is a problem that oil, sebum and the like that are ejected are scattered and become conspicuous.
[0005]
Furthermore, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-20652, as an attempt to achieve both concealability and makeup retention, metal oxide particles having a refractive index of 2.2 or more are dispersed inside spherical particles having a refractive index of 2 or less. It is disclosed that a composite powder obtained by coating the surface of a spherical powder having an average particle diameter of 1 to 50 μm with silicone-treated zinc oxide fine particles is added to cosmetics. However, the specific surface area of fine zinc oxide is reduced when coated on spherical particles compared to that of zinc oxide alone. It will be enough. In addition, when a composite powder having a small particle diameter that easily enters pores or the like is used, there is a problem in that white particles appear on the contrary when high refractive index particles enter.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a cosmetic material that has excellent concealability against pores, fine lines, etc., can maintain a natural finish without whitening for a long time, and has a good feeling of use.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The inventors have found that the above problem can be solved by using a specific spherical composite polymer particle encapsulating a white inorganic pigment, a specific spherical particle, and a specific fine particle zinc oxide in combination.
[0008]
That is, the present invention includes the following components (A), (B), and (C):
(A) Spherical composite polymer particles having a mean particle size of 5 to 40 μm and a concealing property of 10 to 50, including a white inorganic pigment having an average particle size of 0.12 to 5 μm,
(B) Spherical particles having an average particle diameter of 1 to 10 μm and a refractive index of 1.3 to 1.8, and
(C) Specific surface area of 10 to 100 m²The cosmetics containing the fine particle zinc oxide which is / g are provided.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Definitions of main terms referred to in the present invention are as follows.
[0010]
That is, the “composite polymer particle” refers to a particle in which a base material mainly composed of a polymer and a white inorganic pigment are combined.
[0011]
The “spherical shape” does not need to be a true sphere as long as it has the property of suppressing regular reflection and / or irregular reflection, for example, a true spherical shape; a substantially spherical shape; a regular reflection and / or irregular reflection. Spheroids exhibiting the property of inhibiting spheroids; spherical ones with irregularities on the surface, and the like.
[0012]
Further, in the present invention, “average particle size” refers to a value obtained by volume-based average particle size obtained by measurement using ethanol as a solvent and a laser diffraction particle size distribution analyzer.
[0013]
Furthermore, in the present invention, the “hiding property” of the spherical composite polymer particles is determined by the following method. The spherical composite polymer particles are made of silicone oil (viscosity: 1000 mm²/ S) to a concentration of 8.0% by weight to obtain a sample dispersion. An appropriate amount of the obtained sample dispersion is sandwiched between glass cells via a 20 μm spacer to obtain a measurement sample. Black artificial leather is attached to one side of the sample, the other side is set on a color difference meter, and colorimetry is performed. L1 * value (color brightness; brightness), a1 * value (red-green chromaticity) ) And b1 * values (yellow-blue direction chromaticity). Separately, color measurement was performed in the same manner in a glass cell with black artificial leather attached without injecting the sample dispersion, and the blank L2 * value (color brightness; brightness), a2 * value (Red-green direction chromaticity) and b2 * value (yellow-blue direction chromaticity) are obtained, and the following formula:
ΔE = {(L1 * −L2 *)²+ (A1 * −a2 *)²+ (B1 * −b2 *)²}^1/2
To obtain the color difference ΔE. The value of ΔE obtained in this way is set as a concealment value.
[0014]
Based on the above definition, the cosmetic according to the present invention will be described below.
[0015]
The cosmetic according to the present invention includes the following components (A), (B), and (C) as essential components:
(A) Spherical composite polymer particles having a mean particle size of 5 to 40 μm and a concealing property of 10 to 50, including a white inorganic pigment having an average particle size of 0.12 to 5 μm,
(B) Spherical particles having an average particle diameter of 1 to 10 μm and a refractive index of 1.3 to 1.8, and
(C) Specific surface area of 10 to 100 m²/ G of finely divided zinc oxide.
[0016]
The spherical composite polymer particles as the component (A) are spherical with an average particle diameter of 5 to 40 μm, and contain a white inorganic pigment with an average particle diameter of 0.12 to 5 μm. This spherical composite polymer particle has low transparency, suppresses regular reflection and / or irregular reflection, and is excellent in selective adhesion to a portion having a morphological difficulty such as pores and fine lines and a feeling of use. It is sufficient to effectively improve the conspicuity of fine lines and the like, and a natural concealing property with a transparent feeling can be obtained.
[0017]
The average particle size of the white inorganic pigment encapsulated in the spherical composite polymer particles (A) is preferably at least 0.12 μm, more preferably at least 0.13 μm, particularly preferably at least 0.15 μm, and the upper limit is at most 5 μm. Further, it is preferably 3 μm or less, particularly preferably 2 μm or less. If the average particle diameter of the white inorganic pigment is within the above range, the concealability by the white inorganic pigment is increased, so that the polymer particles obtained by combining the white inorganic pigment and the polymer have pores, fine lines, etc. On the other hand, it exhibits an excellent property of exhibiting effective concealment.
[0018]
The refractive index of the white inorganic pigment is not particularly limited, but the lower limit is preferably 1.5 or more, particularly 2.0 or more, and the upper limit is preferably 2.8 or less, particularly 2.7 or less. . When the refractive index is 1.5 or more, the transparency becomes low, so that an effective concealing property against pores, fine lines and the like can be sufficiently obtained. As the refractive index, values described in literature values [for example, “Chemical Handbook”, edited by the Chemical Society of Japan (published in 1993); “Ceramics Engineering Handbook”, edited by the Ceramic Society of Japan (published in 1984), etc.] For substances that do not have literature values, values measured by the immersion method are used. The immersion method refers to a method including observing the vicinity of a boundary line between a sample immersed in a liquid having a known refractive index and the liquid under a microscope [Seitaro Tsuboi, “Polarizing microscope” (1955 ]]. In the liquid immersion method, a bright line called a Becke line is generally seen near the boundary line between a sample immersed in a liquid and the liquid. However, in a liquid having a refractive index equal to that of the sample, the boundary is also a Becke line. This is a measurement method that uses the phenomenon that the image becomes invisible.
[0019]
Examples of the white inorganic pigment include metal oxides such as aluminum oxide, calcium oxide, magnesium oxide, zinc oxide, zirconium oxide, titanium oxide (rutile type, anatase type, etc.), zinc oxide / titanium oxide composite oxide, and oxidation. Examples include composite metal oxides such as aluminum / magnesium oxide composite oxides, calcium oxide / zirconium oxide composite oxides, sulfates such as barium sulfate, and carbonates such as calcium carbonate. From the viewpoint of stability in cosmetics, etc. Aluminum oxide, zinc oxide, zirconium oxide, titanium oxide, and zinc oxide / titanium oxide composite oxide are preferable. You may use these as a 1 type, or 2 or more types of mixture.
[0020]
These white inorganic pigments may be subjected to surface treatment such as silicone treatment for imparting water repellency, fluorine treatment for imparting water repellency / oil repellency, or the like, if necessary. In the present invention, when the white inorganic pigment subjected to the silicone treatment is used, it is excellent in dispersibility in a general organic solvent, and when the white inorganic pigment subjected to the fluorine treatment is used, it is into the fluorine-based solvent. Excellent dispersibility.
[0021]
The content of the white inorganic pigment in the spherical composite polymer particles is preferably 5% by weight or more, particularly 20% by weight or more from the viewpoint of effectively concealing pores, fine lines, etc. and making them inconspicuous. Preferably, the upper limit is 60% by weight or less, particularly 50% by weight or less.
[0022]
The polymer used for the spherical composite polymer particles (hereinafter sometimes referred to as “matrix”) is hydrophobic, translucent or translucent, and is usually used in cosmetics and described in the cosmetic raw material standards. For example, nylon resin, polyester resin, (meth) acrylic resin such as polymethylmethacrylate, polyethylene resin, polystyrene resin, polyurethane resin, silicone resin and the like can be mentioned. Moreover, cross-linked polymers such as lauryl (meth) acrylate-ethylene glycol di (meth) acrylate copolymer, isostearyl acrylate-divinylbenzene copolymer, and cross-linked polyurethane resin can be used. In particular, a crosslinked polymer is preferable because it is easy to produce and has excellent particle strength and solvent resistance.
[0023]
The average particle diameter of the spherical composite polymer particles (A) obtained by combining the white inorganic pigment and the polymer can exhibit selective adhesion to pores and wrinkles, and the adhesion of the spherical composite polymer particles to the skin mounds. It is preferable that the lower limit is 5 μm or more, and more preferably 8 μm or more and 10 μm or more from the viewpoint of suppressing and obtaining a natural finish feeling after makeup. The average particle size is preferably 40 μm or less, more preferably 30 μm or less, and particularly preferably 20 μm or less, in order to suppress the feeling of roughness and the like to give a good feeling of use and not give the user a sense of discomfort. .
[0024]
Further, the density of the spherical composite polymer particles encapsulating the white inorganic pigment is 1.0 g / cm from the viewpoint of preventing problems such as scattering and sufficiently exhibiting good handling properties of the particles.^ThreePreferably, it is 1.1 g / cm^ThreeMore preferably, 1.25 g / cm^ThreeThe above is particularly preferable. On the other hand, if the spherical composite polymer particles are blended at the same weight in the cosmetic, if the density is low, the number of particles increases, and the total volume of the particles becomes larger than the case of high density, From the viewpoint of sufficiently expressing the property of effectively filling the concave portions on the skin, the density of the spherical composite polymer particles is 4.0 g / cm.^ThreeOr less, preferably 2.5 g / cm^ThreeThe following is more preferable, 3.0 g / cm^ThreeThe following are particularly preferred:
[0025]
The spherical composite polymer particles (A) have excellent concealability by adjusting the overall shape and average particle size of the composite particles and the average particle size of the white inorganic pigment to be included. The hiding property of the spherical composite polymer particle (A) measured by the hiding property test is preferably 10 or more, particularly 15 or more, from the viewpoint of sufficiently hiding pores, fine lines, etc. It is preferably 50 or less, particularly 40 or less, from the viewpoint of making it inconspicuous without whitening.
[0026]
The method of combining the polymer and the white inorganic pigment can be appropriately selected depending on the type of polymer used, and the following methods (1), (2) and (3) are applicable as examples.
[0027]
(1) In the case of nylon resin, paraffin or the like and cyclic lactam are mixed, heated and dissolved, and a desired amount of white inorganic pigment powder is added to the resulting mixture, and the polymerization accelerator, for example, There may be mentioned a method in which phosphorus trichloride or the like is added, alkali polymerization is carried out, and the resulting particles are washed with an organic solvent such as isopropyl alcohol, n-hexane and then dried.
[0028]
(2) In the case of silicone resin, white inorganic pigment powder is added to and mixed with an aqueous solution of ammonia, amine, etc., hydrolyzable silane, alkoxysilane, acetoxysilane, etc. are added to the resulting mixture, and alkoxysilane, etc. are added. Hydrolyzing, then performing a condensation reaction between hydrolyzed products such as alkoxysilanes or hydrolyzed products such as alkoxysilanes and non-hydrolyzed alkoxysilanes, etc., and washing the resulting particles with water and drying, etc. Can be mentioned.
[0029]
(3) In the case of lauryl methacrylate-ethylene glycol dimethacrylate copolymer, lauryl methacrylate and ethylene glycol dimethacrylate as monomers and lauroyl peroxide as a polymerization initiator were mixed and dissolved, and then obtained. A desired amount of white inorganic pigment is added to and dispersed in the mixture, and the resulting dispersion is added to and dispersed in an aqueous polyvinyl alcohol solution. The mixture is heated with stirring to perform polymerization (suspension polymerization). The method of washing the obtained particles with water and drying is exemplified.
[0030]
Further, the dispersion state of the white inorganic pigment in the spherical composite polymer particles is desirably a highly dispersed state from the viewpoint of optical properties such as concealment. As a method for controlling the dispersion state, a dispersion method using a machine such as a homogenizer, a high-pressure homogenizer, an ultrasonic disperser, an attritor mill, or a ball mill; a low molecular surfactant (for example, an anionic surfactant (for example, lauryl) Sodium sulfate, polyoxyethylene lauryl ether sulfate, etc.), cationic surfactants, nonionic surfactants, etc.), polymer dispersants (eg starch, polyvinyl alcohol, carboxymethylcellulose, methylpolysiloxane, etc.) Examples include a dispersion method.
[0031]
The spherical composite polymer particles (A) may be used alone or in combination of two or more. The spherical composite polymer particle (A) component can be blended in the cosmetic as it is, but in order to have water repellency and / or oil repellency as necessary, the surface is made of silicone, fluorine compound, lecithin, amino acid, You may use what was processed with water and oil repellent treatment agents, such as polyethylene and metal soap.
[0032]
The content of the spherical composite polymer particles (A) in the cosmetic varies depending on the dosage form and is not particularly limited, but is usually preferably about 0.1 to 50% by weight in the total composition, and 1 to 20 More preferably, it is% by weight. If the content of the spherical composite polymer particles is within the above range, the effect of making pores, fine lines, etc. difficult to see is excellent, and the feeling in use is also preferable.
[0033]
In the present invention, the spherical particles used as the component (B) are spherical particles having an average particle diameter of 1 to 10 μm and a refractive index of 1.3 to 1.8. Since these spherical particles have a large light diffusion permeability and are not buried in the decorative film, they have the effect of suppressing glare, and the effect of blurring the boundary between pores, fine lines, etc. and the hill part and making it difficult to see. "Effect" is fully expressed, and morphological difficulties such as pores and fine lines are improved. Moreover, since the glare of the decorative film can be suppressed by the particles adhering to the hills, a natural finish without whitening can be obtained.
[0034]
The “spherical” in the spherical particle (B) is the same as the spherical composite polymer particle as the component (A) and does not need to be a true sphere as long as it has a property of suppressing regular reflection and / or irregular reflection. For example, it may be a substantially spherical one, a spheroid, and a spherical particle having irregularities on the surface.
[0035]
The lower limit of the average particle diameter of the spherical particles (B) is preferably 1 μm or more, more preferably 2 μm or more, and the upper limit is preferably 10 μm or less, more preferably 9 μm or less. By making the average particle size of the spherical particles 1 μm or more, the spherical particles can be sufficiently suppressed without being buried in the decorative film, and the average particle size of the spherical particles should be 10 μm or less. Therefore, the “blurring effect” that makes it difficult to see the boundary between pores, fine lines, etc. and the skin part is sufficiently exhibited.
[0036]
The refractive index of the spherical particles (B) has a lower limit of 1.3 or more, preferably 1.4 or more, and an upper limit of 1.8 or less, more preferably 1.6 or less. By making the refractive index of the spherical particles 1.3 or more, it is possible to sufficiently suppress the glare and express the “blurring effect”, and to make the refractive index of the spherical particles 1.8 or less. Thus, a more natural finish can be obtained.
[0037]
Specific examples of such spherical particles (B) include spherical metal oxides such as silica and alumina, sulfates such as barium sulfate, inorganic compounds such as carbonates such as calcium carbonate, and thermoplastics such as polymethyl methacrylate. It can be used as one or a mixture of two or more selected from polymers, such as resins, nylon resins, silicone resins, urethane resins, and crosslinked polymers.
[0038]
The spherical particles (B) can be blended in the cosmetic as they are, but if necessary, they may be used after being treated with water and / or oil repellency as in the case of the component (A).
[0039]
The content of the spherical particles (B) in the cosmetic varies depending on the dosage form of the cosmetic and is not particularly limited, but usually it is preferably about 0.1 to 30% by weight in the total composition. It is more preferable to set it as 5 to 10 weight%. If the content of the spherical particles is within the above range, the effect of making pores, fine lines and the like difficult to see is excellent, and the usability is also good, which is preferable.
[0040]
In the present invention, the (A) component and the (B) component are used in combination, and the weight blending ratio (A: B) of the (A) component and the (B) component is not particularly limited, but the feeling of use, pores, fine lines, etc. The range of 1:99 to 99: 1 is preferable, the range of 1:50 to 50: 1 is more preferable, and the range of 1:20 to 20: 1 is particularly preferable. Furthermore, the total of the component (A) and the component (B) is preferably 0.1% by weight or more, particularly 2 to 30% by weight in the cosmetic, from the viewpoints of use feeling and finish.
[0041]
The ratio of the average particle diameter of the component (A) and the component (B) is not particularly limited, but this ratio (the diameter of the component (A): the diameter of the component (B)) is 1: 1 to 4: 1, particularly 1. By controlling the ratio from 2: 1 to 3: 1, the adhesiveness of the component (A) to the pores and fine lines and the adhesiveness of the component (B) to the skin are controlled, and the irregularities such as pores and fine lines are conspicuous. Increases the effect of making it difficult.
[0042]
Next, the particulate zinc oxide used as the component (C) has a lower limit of the specific surface area of 10 m.²/ G and 20m²/ G or more, and the upper limit is 100 m²/ G or less, and 80m²/ G or less. Here, the specific surface area can be measured based on the BET adsorption method.
[0043]
10m specific surface area of fine zinc oxide (C)²/ G or more, the sebum immobilization ability is sufficiently exerted and makeup collapse is less likely to occur.²An excellent feeling of use can be obtained by adjusting to / g or less. Therefore, by making the specific surface area of the fine particle zinc oxide within the above range, the sebum fixing ability is sufficiently exerted, and the concealing ability and the natural finish for the morphological difficulties such as pores and fine lines are both sustained for a long time. Is expressed. Furthermore, the effect of sustaining the feeling of use is good.
[0044]
The average particle diameter of the fine particle zinc oxide (C) is preferably 0.005 μm or more, more preferably 0.01 μm or more, from the viewpoint of improving the feeling of use by reducing the powderiness, and zinc oxide sebum From the viewpoint of obtaining sufficient absorption capacity, it is preferably 1 μm or less, more preferably 0.1 μm or less, and particularly preferably 0.07 μm or less.
[0045]
Such fine particle zinc oxide (C) is disclosed in JP-A-2-289506, JP-A-57-205319, and the like, and those of various grades are commercially available.
[0046]
Fine zinc oxide (C) can be blended in cosmetics as it is, but it can be used after being subjected to water and / or oil repellency treatment as required in the same manner as component (A) and component (B). May be.
[0047]
The content of the fine zinc oxide (C) in the cosmetic varies depending on the cosmetic dosage form and is not particularly limited, but it is usually preferably about 0.1 to 99% by weight in the total composition. More preferably, the content is set to ˜90% by weight.
[0048]
In addition to the above-described essential components (A) to (C), the cosmetic of the present invention can be blended with components that are blended in ordinary cosmetics as necessary. For example, solid and semi-solid oils such as petrolatum, lanolin, ceresin, microcrystalline wax, higher fatty acids, higher alcohols; fluid oils such as olive oil, jojoba oil, castor oil, squalane, liquid paraffin, ester oil, diglyceride, triglyceride; Silicone oil such as siloxane; Fluorine oil such as perfluoropolyether and fluorine-modified silicone; Water-soluble and / or oil-soluble polymer; Water; Body pigment such as mica, talc, sericite, barium sulfate; Bengala, yellow iron oxide Inorganic color pigments such as black iron oxide and titanium oxide, organic color pigments such as red No. 226 and yellow No. 401, encapsulated colored pigments obtained by encapsulating organic color pigments with polymers, colorants such as organic dyes, etc. Preservatives, antioxidants, thickeners, fragrances, UV absorbers, UV shields Agents, disinfectants, antiperspirants, moisturizing agent may be incorporated in a qualitative and quantitative range not to impair the purpose and effect of the present invention.
[0049]
The cosmetic of the present invention can be produced according to a conventional method using each of the above materials, and is a powder solid type, a highly oil-containing powder solid type, an oil dispersion type, a water dispersion type, a water-in-oil emulsion, an oil-in-water type. It can be set as arbitrary dosage forms, such as an emulsion.
[0050]
The cosmetics of the present invention can be made into medicated cosmetics such as liquid foundations, emulsified liquid foundations, oily foundations, makeup cosmetics such as lipsticks, eye shadows, blushers, and sunscreen emulsions. Suitable for liquid foundation and emulsified liquid foundation.
[0051]
【Example】
(Evaluation methods)
1. Concealment
(I) Spherical composite polymer particles: 1.304 g was added to silicone oil (Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., KF-96-1000CS): 15 g (concentration: 8.0 wt%), and the resulting mixture was homodisper ( In a special machine chemical industry, TK auto homomixer), after roughly mixing at 800 r / min for 2 minutes, dispersed at 6000 r / min for 5 minutes, and then vacuum degassing to obtain a sample dispersion.
[0052]
(B) The color difference due to the presence or absence of the sample dispersion is measured in a glass cell in which a 20 μm spacer is sandwiched between two glass plates. That is, the sample dispersion liquid is dropped on one glass plate, and sandwiched and fixed with another glass plate together with a 20 μm spacer to form a measurement cell. Adhere black artificial leather to one side of the cell, set the other side to a color difference meter (Nippon Denshoku Industries, SE2000 type), measure color, L1 * value (color brightness; brightness), a1 * Each of the value (chromaticity in the red-green direction) and the b1 * value (chromaticity in the yellow-blue direction) are obtained. Separately, without injecting the sample dispersion, measure the color in the same manner in a glass cell with black artificial leather attached, and obtain each of the L2 * value, a2 * value, and b2 * value. :
ΔE = {(L1 * −L2 *)²+ (A1 * −a2 *)²+ (B1 * −b2 *)²}^1/2
To obtain the color difference ΔE. The value of ΔE thus obtained is set as a concealment value. Even when the spherical composite polymer particles have a particle diameter exceeding 20 μm, there is no problem in the measurement by the above method.
[0053]
2. Measuring method of average particle size
An appropriate amount of spherical composite polymer particles is added to ethanol, and the resulting mixture is subjected to an ultrasonic disperser and dispersed for about 10 minutes. Next, the obtained dispersion was subjected to a particle size distribution analyzer (trade name: LA-920, manufactured by Horiba, Ltd.), dispersion solvent: ethanol, circulation rate: 4, ultrasonic dispersion: volume average particle type in 1 minute. Measure.
[0054]
(Production Example 1)
A 300 mL container was charged with 56 g of lauryl methacrylate, 19 g of ethylene glycol dimethacrylate, and 1.5 g of lauroyl peroxide to obtain a solution. Further, titanium oxide having a mean particle size of 0.25 μm (product name: CR-50, manufactured by Ishihara Sangyo Co., Ltd.) was subjected to water repellent treatment (2% with respect to titanium oxide) using methyl hydrogen polysiloxane. Next, the solution and 50 g of water-repellent-treated titanium oxide were mixed and dispersed to obtain a dispersion. Thereafter, the dispersion was added to 1% by weight of polyvinyl alcohol (manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry, trade name: Gohsenol GH-17) aqueous solution: 750 g, and dispersed using an ultrasonic disperser (average particle size: 11.5 μm). ). The obtained dispersion was charged into a 1000 mL separable flask, the gas phase in the separable flask was replaced with nitrogen, and the dispersion was maintained at 75 ° C. for 8 hours under a nitrogen atmosphere while stirring at 150 r / min. Then, polymerization was performed. After completion of the polymerization, the obtained product is filtered to collect a solid, washed with water, and then dried under reduced pressure to obtain spherical composite polymer particles (average particle size: 12.9 μm, white inorganic pigment content: 40 wt. %): 120 g was obtained. As a result of measuring the concealing property of the spherical composite polymer particles according to the evaluation method, the concealing property was 27.0.
[0055]
(Production Example 2)
In place of the water-repellent-treated titanium oxide used in Production Example 1, the same operation as in Production Example 1 was carried out except that untreated titanium oxide was used, and spherical composite polymer particles (average particle diameter: 11.0 μm, White inorganic pigment content: 40% by weight): 118 g was obtained. As a result of measuring the concealing property of the spherical composite polymer particles according to the evaluation method, the concealing property was 22.4.
[0056]
(Production Example 3)
A 300 mL container was charged with 75 g of styrene and 2.0 g of lauroyl peroxide to obtain a solution. The obtained solution and the water-repellent-treated titanium oxide: 25 g used in Production Example 1 were mixed and dispersed to obtain a dispersion. Thereafter, the dispersion was added to 750 g of a 1% by weight polyvinyl alcohol (manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry, trade name: Gohsenol GH-17), and then dispersed using an ultrasonic disperser (average particle size: 11). .5 μm). The obtained dispersion was charged into a 1000 mL separable flask, purged with nitrogen, and then stirred at 150 r / min for 8 hours at 75 ° C. under a nitrogen atmosphere for polymerization. After completion of the polymerization, the obtained product is filtered to collect a solid, washed with water, and then dried under reduced pressure to obtain spherical composite polymer particles (average particle size: 11.2 μm, white inorganic pigment content: 25% by weight) ): 96 g was obtained. As a result of measuring the concealing property of the spherical composite polymer particles according to the evaluation method, the concealing property was 20.1.
[0057]
(Comparative Production Example 1)
In place of the water-repellent-treated titanium oxide used in Production Example 1, UV absorbent grade titanium oxide (Taika, MT-600B) having an average particle size of 0.06 μm was treated in the same manner as in Production Example 1. Then, spherical composite polymer particles (average particle size: 11.0 μm, white inorganic pigment content: 25% by weight): 120 g were obtained in the same manner as in Production Example 1 except that 25 g of the obtained titanium oxide was added. It was. The concealability of the spherical composite polymer particles was 9.1.
[0058]
(Comparative Production Example 2)
A 300 mL container was charged with 56 g of lauryl methacrylate, 19 g of ethylene glycol dimethacrylate, and 1.5 g of lauroyl peroxide to obtain a solution. Further, titanium oxide (Ishihara Sangyo, CR-50) having an average particle diameter of 0.25 μm was subjected to water repellent treatment (2% with respect to titanium oxide) using methylhydrogenpolysiloxane. Next, the above solution and water-repellent-treated titanium oxide: 50 g were mixed and dispersed to obtain a dispersion. Thereafter, the dispersion was added to 1% by weight of polyvinyl alcohol (manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry, trade name: Gohsenol GH-17) aqueous solution: 750 g, and dispersed using an ultrasonic disperser (average particle size: 3.5 μm). ). The obtained dispersion was charged into a 1000 mL separable flask, the gas phase in the separable flask was replaced with nitrogen, and the dispersion was maintained at 75 ° C. for 8 hours under a nitrogen atmosphere while stirring at 250 r / min. Then, polymerization was performed. After the completion of the polymerization, the resulting product is filtered to collect a solid, washed with water, and then dried under reduced pressure to obtain spherical composite polymer particles (average particle size: 3.2 μm, white inorganic pigment content: 40 wt. %): 120 g was obtained. As a result of measuring the concealing property of the spherical composite polymer particles according to the evaluation method, the concealing property was 42.4.
[0059]
(Comparative Production Example 3)
Specific surface area 10m²/ G, 96 g of fine zinc white (Sakai Chemical) with an average particle size of 0.06 μm, 4 g of methyl hydrogen polysiloxane (Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., KF-99P) and 200 g of dichloromethane were mixed in a ball mill. Next, this mixture was heated to reflux at 50 ° C. for 3 hours, and then heated and stirred at 100 ° C. for 2 hours to distill away dichloromethane, followed by silicone treatment. 12 g of fine zinc oxide treated with silicone and 18 g of spherical titanium oxide-encapsulated polymer particles prepared in Production Example 1 are mixed with a hybridizer (Nara Machinery Co., Ltd., NHS-0) at a rotation speed of 12000 rpm for 2 minutes, and coated with zinc oxide A powder was obtained.
[0060]
(Example 1: Liquid foundation)
Using the spherical composite polymer particles (A) obtained in Production Examples 1 to 3 and the spherical composite polymer particles (A ′) obtained in Comparative Production Examples 1 to 3, a liquid foundation was produced with the composition shown in Table 1. The use feeling when using the liquid foundation, the difficulty of seeing pores, the difficulty of seeing fine lines, the feeling of natural finish, and the sustainability of the finish were evaluated.
[0061]
<Production method>
Components (1) to (13) having the composition shown in Table 1 were mixed, and the resulting mixture was subjected to a pulverizer and pulverized. The obtained pulverized product was added to the component (14) and dispersed with a disper to obtain liquid foundations of the inventive products 1 to 3 and the comparative products 1 to 5.
[0062]
Here, this invention products 1-3 used any of component (1)-(3) and component (7)-(8) and (10)-(14). Comparative product 1 was obtained by removing fine zinc oxide (8) corresponding to component (C) from the composition of product 1 of the present invention. In the comparative product 2, the fine particle zinc oxide (8) corresponding to the component (C) in the composition of the product 1 of the present invention was changed to the same amount of the component (9). In Comparative Product 3, the spherical composite polymer particle (1) corresponding to the component (A) in the composition of the present invention product 1 is changed to the zinc oxide-coated spherical composite polymer particle (6) of Comparative Production Example 3, and (C) Fine zinc oxide (8) corresponding to the component was removed. In the comparative product 4, the spherical composite polymer particle (1) corresponding to the component (A) in the composition of the product 1 of the present invention was changed to the same amount of the component (4) of Comparative Production Example 1. In Comparative Product 5, the spherical composite polymer particle (1) corresponding to the component (A) in the composition of the present invention product 1 is changed to the same amount of the component (5) in Comparative Production Example 2, and further corresponds to the component (C). The particulate zinc oxide (8) was removed.
[0063]
<Evaluation method>
Using each liquid foundation, the feeling of use at the time of application, the difficulty of seeing pores when made up, the difficulty of seeing fine lines, and the natural finish were evaluated by 20 professional panelists according to the following evaluation criteria. Evaluations other than the feeling of use at the time of application were performed twice immediately after application and 5 hours after application, and the sustainability of each finish was evaluated.
〔Evaluation criteria〕
A: Evaluated that 16 or more were good.
[0064]
○: 11-15 people rated it as good.
[0065]
Δ: Evaluated that 6 to 10 people are good.
[0066]
X: Evaluated that 5 or less are good.
[0067]
The evaluation results of each liquid foundation are shown in Table 1.
[0068]
[Table 1]

[0069]
From the results shown in Table 1, Comparative Product 1 containing no fine zinc oxide, the specific surface area of fine zinc oxide was 10 m.²Comparative product 2 of less than / g, Comparative product 3 coated with a spherical composite polymer with fine zinc oxide, Comparative product 4 with a spherical composite polymer particle concealment of less than 10, and an average particle diameter of spherical composite polymer particles of 5 μm Compared with the comparative product 5 which is less than this, all of the products of the present invention have a good feeling of use, and are excellent in the effect of making pores and fine lines difficult to see and the effect of maintaining a natural finish for a long time.
[0070]
(Example 2: oil-in-water emulsified liquid foundation)
Using the spherical composite polymer particles (A) obtained in Production Examples 1 to 3 and the spherical composite polymer particles (A ′) obtained in Comparative Production Example 1 or 3, the composition shown in Table 2 was used for the oil-in-water emulsion liquid. A foundation was produced, and the feeling of use, the difficulty of seeing pores, the difficulty of seeing fine lines, the feeling of natural finish, and the sustainability of the finish when using the oil-in-water emulsified liquid foundation were evaluated.
[0071]
<Production method>
In the composition shown in Table 2, after dissolving oil phase components (18) and (19) at room temperature, components (1) to (15) were added and dispersed with a disper. The aqueous phase components (16) and (17) were added to this dispersion while stirring to emulsify, and oil-in-water type emulsion foundations of the present invention products 1-4 and comparative products 1-6 were obtained.
[0072]
Here, the present invention products 1 to 4 are components (1) to (3) as spherical composite polymer particles, components (6) or (7) as spherical particles, and components (11) to (15) as pigment components. ), Component (9) and components (16) to (19) were used as fine-particle zinc oxide. Comparative product 1 was obtained by removing fine zinc oxide (9) corresponding to component (C) from the composition of product 1 of the present invention. In the comparative product 2, the fine zinc oxide (9) corresponding to the component (C) in the composition of the product 1 of the present invention was changed to the same amount of the component (10). In the comparative product 3, the spherical composite polymer corresponding to the component (A) in the composition of the present invention product 1 is changed to the zinc oxide-coated spherical composite polymer (5) of Comparative Production Example 3, and fine particle oxidation corresponding to the component (C) The zinc component (9) was removed. Comparative product 4 was obtained by removing spherical powder (6) corresponding to component (B) and fine particle zinc oxide (9) corresponding to component (C) from the composition of product 1 of the present invention. In the comparative product 5, the spherical powder (6) corresponding to the component (B) in the composition of the present invention product 1 was changed to the same amount of the component (8). In Comparative Product 6, the spherical composite polymer (1) corresponding to the component (A) used in the composition of the product 1 of the present invention was changed to the same amount of the component (4) of Comparative Production Example 1.
[0073]
<Evaluation method>
Using the same method and evaluation criteria as in Example 1, the feeling of use at the time of application, the difficulty of seeing pores, the difficulty of seeing fine lines, the feeling of natural finish, and the sustainability of each finish were evaluated. The evaluation results of each oil-in-water type emulsified liquid foundation are shown in Table 2.
[0074]
[Table 2]

[0075]
From the results shown in Table 2, Comparative Products 1 and 4 not containing fine zinc oxide, and the specific surface area of fine zinc oxide was 10 m.²Compared with Comparative Product 2 that is less than / g and Comparative Product 3 in which spherical composite polymer particles are coated with fine zinc oxide, both of the products of the present invention have a long-lasting effect of making pores and fine lines difficult to see and a natural finish. It was an excellent effect. In addition, compared with Comparative Product 4 that does not contain spherical particles, Comparative Product 5 that has an average particle size of spherical particles of less than 1 μm, and Comparative Product 6 that has a concealing property of spherical composite polymer particles of less than 10, all of the products of the present invention. Moreover, it was excellent in the effect of making pores and fine lines difficult to see.
[0076]
(Example 3: powdered white powder)
According to the composition shown in Table 3, the mixture was stirred and mixed with a blender to obtain powdered white powder. The powdered white powder was evaluated by the same method and evaluation criteria as in Example 1.
[0077]
[Table 3]

[0078]
(Example 4: blusher)
According to the composition shown in Table 4, the components (1) to (9) are mixed, processed by a pulverizer, the obtained pulverized product is transferred to a high-speed blender, and the components (10) to (12) are heated and mixed uniformly. The mixture was added and further mixed to make it uniform. This was processed with a pulverizer, and the particle size was made uniform through a sieve. After standing for several days, it was compression molded into a container such as a metal pan to obtain a blusher. This blusher was evaluated by the same method and evaluation criteria as in Example 1.
[0079]
[Table 4]

[0080]
(Example 5: Two-layer type sunscreen emulsion)
According to the composition shown in Table 5, components (6) to (8) were dissolved at room temperature, and then components (1) to (5) were dispersed with a disper. Components (9) to (13) were added and emulsified with stirring to obtain a two-layered sunscreen emulsion. This two-layered sunscreen emulsion was evaluated by the same method and evaluation criteria as in Example 1.
[0081]
[Table 5]

[0082]
(Example 6: Oil-in-water emulsified two-layer liquid makeup base)
According to the composition shown in Table 6, components (5) to (8) were dissolved at room temperature, and then components (1) to (4) were dispersed with a disper. Components (9) to (12) were added and emulsified with stirring to obtain an oil-in-water emulsion two-layer liquid cosmetic base. This oil-in-water emulsion two-layer liquid makeup base was evaluated by the same method and evaluation criteria as in Example 1.
[0083]
[Table 6]

[0084]
The cosmetics of Examples 3 to 6 were cosmetics that had a good feeling of use, an effect of making pores and fine lines difficult to see, and a natural finish that both lasted for a long time.
[0085]
【The invention's effect】
In the cosmetic of the present invention, the (A) component selectively adheres to the part having pores, fine lines, etc. and expresses sufficient and natural concealment, and the (B) component extends from the skin groove part to the skin hill part. By creating a `` blurring effect '' that evenly adheres and makes pores, fine lines, etc. inconspicuous and an effect of suppressing glare of the makeup film, pores, fine lines, etc. are sufficiently concealed after makeup, A natural finish with no white floating is obtained.
[0086]
Furthermore, since the cosmetic of the present invention has an excellent sebum fixing ability, the component (C) sufficiently fixes sebum secreted to the skin after makeup and does not disperse it on the skin. , Natural finish and good usability can be maintained for a long time.

Claims

Next (A) component, (B) component, and (C) component:
(A) Spherical composite polymer particles having an average particle diameter of 5 to 40 μm and a concealing property of 10 to 50, including a white inorganic pigment having an average particle diameter of 0.12 to 5 μm,
(B) Spherical particles having an average particle diameter of 1 to 10 μm and a refractive index of 1.3 to 1.8, and
(C) Cosmetics containing fine-particle zinc oxide having a specific surface area of 10 to 100 m ² / g.

The cosmetic according to claim 1, wherein an average particle size ratio (A: B) of the component (A) and the component (B) is 1: 1 to 4: 1.

The cosmetic according to claim 1 or 2, wherein an average particle size of the fine particle zinc oxide of the component (C) is 0.005 to 1 µm.