JP3742465B2 - 這樋支持具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根に沿って配置される這樋を屋根材に支持固定する這樋支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の這樋支持具は、実開昭57−16535号公報に記載されている。
上記公報記載の這樋支持具は、屋根に沿って設置される這樋を支持する支持部と、屋根材の重ね合わせ部に差し込まれる差込部とからなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報記載の従来の這樋支持具は、差込部と屋根材が接する面が平坦で滑らかな面で形成されているものであるから、這樋が横方向からの風圧を受けると、這樋支持具が横滑りして這樋を変形させ、やがては這樋を破損させるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、横方向からの風圧による横滑りを防止する這樋支持具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の這樋支持具は、屋根材の重ね合わせ部に差し込まれる差込部と、この差込部の上面に固定され、屋根に沿って配置される這樋を支持する支持部とを備えている這樋支持具において、前記差込部が上側屋根材と下側屋根材の間に差し込んで挟着される差込片と、この差込片の一端部から折り返し部を介して差込片の上方に折り返された取付片とで形成され、この差込片と取付片との間隔が部分的に上側屋根材の厚みより狭くなされ、前記差込片の上側屋根材と対向する面に、横方向からの風圧による這樋の横滑りを防止する滑り止め手段が設けられているものである。
【0006】
(作用)請求項1記載の這樋支持具においては、差込部が差込片と折り返し部と取付片とで形成され、この差込片と取付片との間隔が部分的に上側屋根材の厚みより狭くされているので、差込片と取付片との間で強固に狭持される。そして、差込片の上側屋根材と対向する面に、横方向からの風圧による這樋の横滑りを防止する滑り止め手段が設けられているので、横方向からの風圧による這樋支持具の横滑りを防止できる。この結果、這樋の変形や破損を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の這樋支持具の第1実施例を示す斜視図、図2は図1の這樋支持具の使用状態を示す説明図である。
【0008】
図において、這樋支持具1は、屋根に沿って配置される這樋4を支持するものである。この這樋4は断面がほぼ四角形状のものである。這樋支持具1は、這樋4を支持する支持部2と、屋根材5、5の重ね合わせ部に差し込まれる差込部3とを備えており、両者ともにステンレス鋼板で形成されている。
【0009】
支持部2はその内周面が這樋4の外周面の形状とほぼ同じ形状になされ、上部支持部21と下部支持部22に分割されている。上部支持部21と下部支持部22のそれぞれの一端は、蝶番25により回動自在に結合され、上部支持部21の他端に設けられた凸状係止部23を、下部支持部22の他端に設けられた凹状係合部24に嵌着することにより、這樋4を支持するようにされている。
【0010】
差込部3は、取付片31と、この取付片31の一端部から折り返し部32を介して取付片31の下方に180°折り曲げられ、取付片31と対向する差込片33とからなっている。取付片31にはその壁部が円弧状に窪んだ凹部311が2箇所に形成されており、この凹部311は取付片31の幅方向に連続している。この結果、凹部311のところでは、取付片31と差込片33との間隔は屋根材5の厚みより狭くされている。差込片33の上面には、先が尖った突起34、34が多数形成され、この多数の突起34が滑り止め手段とされている。上記取付片31は、前記支持部2の下方にビスによりかしめて固着されている。
【0011】
つぎに、上記這樋支持具1の使用態様を図2に基づいて説明する。
屋根材5、5の重ね合わせ部に取付片31を上方に持ち上げて差込片33を差し込む。
この際、差込部3は弾性変形可能なステンレス鋼板で形成され、取付片31の2箇所に凹部311が存在することにより、同部分にて、取付片31と差込片33との間隔が屋根材5の厚みより狭くなっている。この結果、2箇所の凹部311が押圧片としての機能を有しており、取付片31の凹部311、311と差込片33の間に屋根材5が強固に挟持される。
【0012】
そして、支持部2の係止部23と係合部24の嵌着を解除して、上部支持部21を開けて這樋4を設置したのち、係止部23を係合部24に嵌着して這樋4を支持部2にて支持する。すると、差込片33の上面に存在する先端が尖った多数の突起34が上側の屋根材5の裏面に突き刺さり、滑り止めの機能を果たすことになる。このため、這樋4が横方向からの風圧を受けても、この風圧による横滑りを防止することができる。
【0013】
つぎに、本発明の這樋支持具の第2実施例について説明する。
図3は這樋支持具の正面図、図4は図3に対応する左側面図である。
【0014】
図において、這樋支持具1Aは、屋根に沿って配置される這樋4Aを支持するものである。這樋4Aは、図6に示すように、断面が三味胴形状のものであり、短辺側の両側壁のほぼ中央には、長手方向に沿って断面コ字状の溝41Aが形成されている。
這樋支持具1Aは、這樋4Aを支持する支持部2Aと、屋根材5A、5Aの重ね合わせ部に差し込まれる差込部3Aとを備えており、両者ともにステンレス鋼板で形成されている。
【0015】
支持部2Aはその内周面が這樋4Aの外周面の約1/2形状とほぼ同じ形状になされ、下面支持部21Aと側面支持部22A、22Aとからなっており、バネ弾性を有している。両側面支持部22Aの上端は内方に折り曲げられて中空状の係止部23A、23Aとされている。この係止部23A、23Aを、這樋4Aの両側壁の溝41Aに挿入係止することにより、這樋4Aを支持するものである。
【0016】
差込部3Aは、取付片31Aと、この取付片31Aの一端部からく字状の折り返し部32Aを介して取付片31Aの下方に180°折り曲げられ、取付片31Aと対向する差込片33Aとからなっている。取付片31Aにはその壁部がV字状に窪んだ凹部311Aが2箇所に形成されており、この凹部311Aは取付片31Aの幅方向に連続している。この結果、凹部311Aのところでは、取付片31Aと差込片33Aとの間隔は屋根材5Aの厚みより狭くされている。
【0017】
34A、34Aは滑り止め手段である横長台形状の切起し片である。この両切起し片34Aは、図4に示すように、這樋4Aの配置方向に沿って形成されており、差込片33Aの壁部が取付片31A側に向かって、ハ字状に斜めに切り起こされている。図3に示すように、切起し片34Aの上部は2箇所が円弧状に切り欠かれ、3個の食い込み刃部35Aが形成されている。上記取付片31Aは支持部2Aの下方にリベットによりかしめて固着されている。
【0018】
つぎに、上記這樋支持具1Aの使用態様を図5に基づいて説明する。
屋根材5A、5Aの重ね合わせ部に取付片31Aを上方に持ち上げて差込片33Aを差し込む。この際、差込部3Aは弾性変形可能なステンレス鋼板で形成され、取付片31Aの2箇所に凹部311Aが形成されていることにより、同部分にて、取付片31Aと差込片33Aとの間隔が屋根材5Aの厚みより狭くされているので、2箇所の凹部311Aが押圧片としての機能を有しており、取付片31Aの凹部311A、311Aと差込片33Aとの間に屋根材5Aが挟持される。
【0019】
そして、這樋4Aの両側壁の溝41Aに、支持部2Aの係止部23A、23Aを挿入係止して這樋4Aを支持部2Aにて支持する。すると、差込片32Aの切起し片34A、34Aの6個の食い込み刃部35Aが上側の屋根材5Aの裏面に食い込んで滑り止めの機能を果たすことになる。このため、這樋4Aが横方向からの風圧を受けても、この風圧による横滑りを防止することができる。なお、6Aはアスファルトルーフィング、7Aは野地板である。
【0020】
上記実施例においては、滑り止め手段の具体例として、差込片32の上面に設けた多数の突起34、差込片32Aの壁部が這樋4Aの配置方向に沿って取付片31A側に斜めに切り起こされて形成された切起し片34A、などを示したが、これに限定されるものではない。たとえば、ローレット加工のように表面に凹凸を形成したもの、紙やすりのような表面がざらざらしたものを差込片に貼着したもの、粘着剤が塗布された粘着シートを貼着したもの、ゴムや熱可塑性エラストマーのような摩擦係数の大きいシート材料を貼着したもの、などであってもよい。
【0021】
また、上記実施例では、2個の切起し片34Aをハ字状に切り起こして形成したが、逆ハ字状に切り起こして形成してもよい。さらに、切起し片34Aは取付片31A側に形成するようにしてもよい。また、切起し片34Aは這樋4Aの配置方向に沿って連続したものに限らず、複数の切起し片を不連続状に形成してものでもよい。
【0022】 さらに、上記実施例では、差込部はステンレス製の板状のものとしたが、これ以外の金属材料、あるいはポリカーボネートや硬質塩化ビニル樹脂などの合成樹脂材料製のものとしてもよい。合成樹脂材料製のものであれば、風雨に曝されても腐食し難いので好適に使用できる。
【0023】
【発明の効果】
請求項1記載の這樋支持具においては、差込部が上側屋根材と下側屋根材の間に挟着される差込片と、この差込片の一端部から折り返し部を介して差込片の上方に折り返された 取付片とで形成され、この差込片と取付片との間隔が部分的に上側屋根材の厚みより狭くされているので、差込片と取付片との間で強固に狭持される。そして、差込片の上側屋根材と対向する面に、横方向からの風圧による這樋の横滑りを防止する滑り止め手段が設けられているので、横方向からの風圧による這樋支持具の横滑りを防止でき、この結果、這樋の曲りや損傷が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の這樋支持具の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】 図1の這樋支持具の使用状態を示す説明図である。
【図3】 本発明の這樋支持具の第2実施例を示す正面図である。
【図4】 図3に対応する左側面図である。
【図5】 図3の這樋支持具の使用状態を示す説明図である。
【図6】 図5のX−X線での切断断面図である。
【符号の説明】
1、1A 這樋支持具
2、2A 支持部
21A 下面支持部
22A 側面支持部
23A 係止部
3、3A 差込部
31、31A 取付片
311、311A 凹部
32、32A 折り返し部
33、33A 差込片
34 突起(滑り止め手段)
34A 切起し片(滑り止め手段)
35 食い込み刃部
4、4A 這樋
41A 溝
5、5A 屋根材
Claims (1)
- 屋根材の重ね合わせ部に差し込まれる差込部と、この差込部の上面に固定され、屋根に沿って配置される這樋を支持する支持部とを備えている這樋支持具において、
前記差込部が上側屋根材と下側屋根材の間に差し込んで挟着される差込片と、この差込片の一端部から折り返し部を介して差込片の上方に折り返された取付片とで形成され、この差込片と取付片との間隔が部分的に上側屋根材の厚みより狭くなされ、前記差込片の上側屋根材と対向する面に、横方向からの風圧による這樋の横滑りを防止する滑り止め手段が設けられていることを特徴とする這樋支持具。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (3)
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JP11479696 | 1996-05-09 | ||
JP8-114796 | 1996-05-09 | ||
JP27633296A JP3742465B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-10-18 | 這樋支持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1025863A JPH1025863A (ja) | 1998-01-27 |
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Family Applications (1)
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JP27633296A Expired - Fee Related JP3742465B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-10-18 | 這樋支持具 |
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1996
- 1996-10-18 JP JP27633296A patent/JP3742465B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1025863A (ja) | 1998-01-27 |
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