JP3741533B2 - Adhesive net and electromagnetic wave shielding sheet - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接着剤が付着された網及びその網を用いた電磁波シールドシートにかかり、特に、建物、自動車、エレクトロニクス機器等に用いることができる接着剤付き網及び電磁波シールドシートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年では、漏洩電磁波による計器類の誤作動や人体への危険性が懸念されており、病院の医療機器、家庭やオフィス、自動車の音響機器やパソコン等のエレクトロニクス機器から発生し、外部に漏洩する電磁波が問題になっている。
【０００３】
そこで従来技術でも、機器の窓部に設け、電磁波をシールドする電磁波シールドシールドが開発されている。そのような電磁波シールドシートを窓等に設ける際、通気性が遮断されたり、音声遮蔽性や光遮蔽性があると不都合な場合があり、そのため、網状の電磁波シールドシートが開発されている。
【０００４】
従来技術の網状の電磁波シールドシートを用いる場合には、先ず、電磁波が漏洩する窓部周囲の基材に両面粘着テープを貼り、次いで、両面テープの剥離紙をはがし粘着面を露出させ、電磁波シールドシート周辺部分を粘着面に押圧し、窓部に貼り合わせている。
【０００５】
このような取り付け方法では、比較的高価な両面粘着テープが必要になり経済的な不利であり、また、両面粘着テープから剥離紙をはがす煩わしさと、電磁波シールドシートを貼付する煩わしさがあり、更に、剥離紙を廃棄物として処理しなければならない等の問題がある。
【０００６】
他方、ガラス等の透明基材間に導電性の網を挟み込んだ電磁波シールドシートがあるが、そのような電磁波シールドシートは、透明基材に導電性網を貼付する際に、導電性網の網目が接着剤で塞がれてしまい、その結果、光透過率が２０〜３０％以上低下してしまうという問題がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術を解決するために創作されたものであり、その目的は、透光性や音声通過性が良好な接着剤付き網、その網を利用した電磁波シールドシートを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項１記載の発明は、繊維部材で構成され、接着剤が付着された接着剤付き網であって、前記繊維部材で構成された網が接着液中に浸漬された後、前記接着液から取り出され、網目中の接着剤が除去され、前記繊維部材間の網目に、前記接着剤が存しない空孔が設けられた接着剤付き網であって、前記接着液には発泡剤が含有され、浸漬された前記網が前記接着液から取り出された後、前記発泡剤が発泡されることで、前記空孔が形成された接着剤付き網である。
請求項２記載の発明は、請求項１記載の接着剤付き網であって、前記網を構成する繊維部材は、導電性を有している。
請求項３記載の発明は、請求項１又は請求項２のいずれか１項記載の接着剤付き網であって、前記繊維部材に付着された接着剤は、導電性を有する。
請求項４記載の発明は、請求項２又は請求項３のいずれか１項記載の接着剤付き網を有し、前記付着された接着剤により、前記網の片面又は両面にシートが貼付された電磁波シールドシートである。
請求項５記載の発明は、請求項４記載の電磁波シールドシートであって、前記シートは透光性を有する。
請求項６記載の発明は、請求項４又は請求項５のいずれか１項記載の電磁波シールドシートであって、前記シートは通気性を有する。
【０００９】
本発明は上記のように構成されており、網を構成する繊維部材周囲に接着剤が付着され、網目には接着剤が存しない空孔が設けられた接着剤付き網である。
このような接着剤付き網を製造するために、本発明の発明者等は、泡開口方式の製造方法と空気開口方式の製造方法を開発した。
【００１０】
＜開孔方式＞
泡破壊開孔方式は、網等に塗布された接着剤から発生する泡が、加熱もしくは減圧等により網の目から抜け出る時に、網の繊維に接着剤が付着しながら網目が開口する現象を見出したことにより創作された被覆方法であり、発泡剤には、気体の他、液体や固体の化学薬品を用いることができる。
【００１１】
気体を発泡剤に用いる場合は、接着剤から泡を発生させるために、例えば予め接着液中に、窒素ガス、炭酸ガス等の不活性ガスを加圧下物理的に混入しておき、その状態で網に接着液を塗布し、除圧開放することで混入した不活性ガスを発泡させ、網目を開口させる。
【００１２】
化学薬品から成る発泡剤を用いる場合は、発泡剤を予め接着液中に添加しておき、加熱によって発泡剤を発泡させ、網目を開口させる。化学薬品から成る発泡剤の種類は、成分、分解温度、発生ガス量等により種々のものが知られている。
【００１３】
例えば三協化成社から市販されている熱分解型発泡剤セルマイクは、アミド系、ヒドラジド系、無機系等の数十種類のグレードがあり、使用される接着剤の成分、用途で選択することができる。
【００１４】
また、日本フイライト社から市販されている熱可塑性の中空発泡粒子ＥＸＰＡＮＣＥＬは、熱可塑性樹脂の殻の中にガスを封入したものであり、加熱により殻は柔らかくなると共にガスは圧力を増し、更に加熱することにより殻が破壊し、ガスが放出される。ＥＸＰＡＮＣＥＬのグレードも１０グレード以上あり、使用される接着剤の成分、用途で選択することができる。
【００１５】
このように、発泡剤には、気体も含め、液体、固体、気体を封入した固体等の種々のものがあるが、接着液中への添加量としては、接着剤に対し３０重量％以下、１〜２０重量％の範囲が好ましい。
【００１６】
また、発泡させるための加熱温度は、８０〜１８０℃の範囲であり、好ましくは１〜２０分間の加熱によって発泡及び泡破壊させ、網目を開孔させながら、繊維部材を接着剤で被覆する。
【００１７】
次に、空気開孔方式を説明すると、その方式は、接着剤を網の面全体に連続して塗布した後、接着剤が流動性を有している状態で、空気等の気体を網に吹き付け、網目から空気が抜け出る時に、接着剤が網の繊維に付着した状態で網目が開口することを見出したことにより創作された被覆方法である。
【００１８】
接着剤の種類にもよるが、気体は、できるだけ塗布直後に吹き付けることが望ましい。
また、吹き付ける際の気体の圧力は、好ましくは０．１〜２ｋｇ／ｃｍ2であり、吹き付ける時間は、１〜２秒間維持することが好ましい。気体の種類は、空気の他窒素ガス等の不活性ガスを使用してもよい。また気体を吹き付ける加圧方式の代わりに、減圧方式で開孔させることもできる。
【００１９】
また、気体を吹き付けたり、吸引したりする際に、網に衝撃を加えながら動かすと、網目を開口させることは一層容易になる。
【００２０】
＜導電性の付与＞
本発明の接着剤付き網に導電性を付与する場合には、網を金属繊維で構成することができる。また、合成繊維等の導電性を有しない繊維を芯材とし、その表面に化学メッキによって金属皮膜を形成した繊維部材で網を構成してもよい。
【００２１】
金属繊維の場合、金、銀、銅、鉄、ステンレス、アルミ、ニッケル等の金属が加工された繊維部材により、導電性の網を構成できるが、それらのうち、銀、銅、ニッケル繊維により導電性の網を構成することが好ましい。
【００２２】
非導電性の繊維を芯材とし、その表面周囲に化学メッキによって金属皮膜を形成する場合には、その芯材には、ポリエステル、ナイロン、全芳香族ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ボバール、綿、麻等のいずれか、もしくは２種類以上を混合して成る繊維を芯材として用いることができる。それらの芯材は、可塑剤、着色剤、難燃剤、充填材等の公知の添加剤を含んでもよい。
【００２３】
金属繊維または金属を化学メッキした繊維によって導電性の網を構成する場合は、線径が１０μｍ未満では種々の工程、例えば化学メッキ工程での搬送等での取り扱いが困難となり、他方、線径が２００μｍを越えると硬くなり、取り扱いが困難となる。従って、線径は、１０〜２００μｍの範囲が好ましく、２０〜１００μｍの範囲がより好ましい。
【００２４】
芯材となる繊維に金属を化学メッキする工程は、金属及び繊維の種類により異なる。一般的な方法として、塩化第一スズの塩酸酸性水溶液を利用した前処理により、還元剤としてのスズを繊維表面に吸着させた後、塩化パラジウム等の塩酸酸性水溶液に浸漬し、金属パラジウムを網基材表面に析出させる。次に化学メッキ液に浸漬して、銀、銅、ニッケル等の金属皮膜を繊維表面に成長させ、最後に水洗仕上げを行うことにより、非導電性の繊維表面に、銀、銅、ニッケル等の金属を化学メッキすることができる。
化学メッキ液の構成成分は、一般に、金属塩、還元剤が主成分となり、またｐＨ調整剤、緩衝剤、錯化材、促進剤、安定剤等が補助成分となる。
【００２５】
＜接着剤＞
本発明に用いる接着剤としては、電子線硬化形、二液硬化形、溶剤形、エマルジョン形、ホットメルト形等、その形態は種々あるが特に限定する必要はない。
接着剤の主成分には、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリイミド系、シリコーン系等があるが、加熱により接着性を発現するものが望ましい。
【００２６】
また、接着剤に、金属系粉末や導電性カーボン粉末等の導電性粒子を１〜５００受領％の範囲、好ましくは５〜２００重量％の範囲で加え、導電性を付与することができる。金属粉末の場合、金、銀、銅、ニッケル等が効果的である。
【００２７】
導電性粒子等の導電性物質が混合された接着剤の場合、接着剤自体が導電性を有しているので、繊維が導電性を有しなくても、接着剤を付着させた後は、網全体としては導電性を有している。従って、導電性の接着剤を用いる場合には、金属繊維を用いる必要はなく、また、非導電性の繊維部材への金属メッキは不要となる。なお、導電性接着剤が透光性を有している場合には、非導電性繊維も透光性を有していると、接着剤付き導電性の網全体の透光性を非常に高くすることができる。
【００２８】
他方、接着剤には、必要に応じて、難燃性付与のための難燃剤、例えば燐酸系、窒素系等の難燃剤を１０〜３００重量％加えることができる。また、接着付与剤、耐熱付与剤、促進剤、可塑剤、界面活性剤、安定剤等の適当量を加えてもよい。
【００２９】
接着剤の組成については、特に限定する必要はないが、接着性、耐久性、光学的特性、及び種々の作業性を考慮して選定する必要がある。
【００３０】
＜厚み＞
本発明の接着剤付き網では、接着剤の被覆厚みは、５〜２００μｍの範囲が好ましく、１０〜５０μｍがより好ましい。
接着剤付き網全体の厚さとしては、３０〜８００μｍが好ましく、６０〜３００μｍがより好ましい。
【００３１】
＜電磁波シールドシート＞
本発明の電磁波シールドシートは、導電性を有する接着剤付き網の片面又は両面にシートを貼付して構成する。そのシートとしては、布、紙、木、ポリ塩化ビニル(ＰＶＣ)、ポリウレタン、ポリエステル、ポリイミド、全芳香族ポリアミド、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン等のシ−ト、発泡体もしくは不織布を用いることができる。
【００３２】
導電性を有する接着剤付き網と貼り合わせると、ブラインド、カーテン、衝立を形成することができる。その場合、上記シートは複数枚を重ねることもできる。
貼り合わせる方法は、付着させた接着剤の種類にもよるが、例えば導電性を有する接着剤付き網を上記シートで挟み、接着部分が１００〜１８０℃の温度になるように加熱するとよい。
【００３３】
加熱の方法は、加熱プレスもしくは加熱ローラーを用いることができる。また、接着性を良くするために、前処理を行ってもよい。
【００３４】
本発明のカーテンの場合、左右開きができるように縫製し、窓部に設けることができる。またロールブラインドの場合、窓部上端位置に取り付け、巻き上げることで収納し、伸ばすことで窓がシールドされるようにするとよい。また衝立ての場合、導電性の接着剤付き網を板状部材に貼り付けたり、電磁波シールドシートを枠体に取り付けて立設できるようにしてもよい。
【００３５】
いずれにしろ、カーテンを開けたり、ロールブラインドを巻き上げたり、衝立てを除くことで、電磁波が遮蔽される状態から、通過できる状態に簡単に変更することができる。
【００３６】
【発明の実施の形態】
【実施例】
以下、実施例により本発明を説明する。
＜実施例１＞
図１(ａ)の符号５は、繊維部材(横糸及び縦糸)２０が織り込まれて構成された網である。図１(ｂ)に繊維部材２０の断面図を示すと、該繊維部材２０は、その中心に非導電性の芯材２１が位置しており、その周囲には、化学メッキにより、金属皮膜２２が形成されている。従って、繊維部材２０としては導電性が付与されており、その結果、網５全体も導電性を有している。
【００３７】
このような網５としては、例えば、日清紡績株式会社のデンジーメッシュＭＴ２−２００がある(線経３７μｍ、光透過率４０％、電磁波シールド性２４ｄＢの特性がある)。
【００３８】
網５を用いる場合、先ず、接着剤として、第一工業製薬株式会社の市販品であるＦ−８３５２Ｄ(ポリエステル系樹脂を主成分とした５５％エマルジョン形接着剤)１００ｇと、発泡剤として、三協化成株式会社の市販品であるセルマイクＳ(ヒドラジド系)２ｇをビーカーに採り、手で十分に攪拌して調整し、接着液を用意し、その接着液中に浸漬する。
【００３９】
１０秒間浸漬した後、接着液から取り出し、１００℃の乾燥機中に水平に吊し、１０分間水分を蒸発させる。その後、水平に吊した状態で１６０℃に昇温させ、発泡させる。発泡の際に形成された泡はすぐに破裂し、発泡前は接着剤で塞がれた網目中の接着剤が除去される。２０分間の発泡により、図１(ｃ)の模式的な平面図に示すように、繊維部材２０の周囲に接着剤６が付着した状態で、網目に空孔７が形成された導電性の接着剤付き網２が得られた。
【００４０】
この導電性網２を電磁波シールドシートとして用いる場合、音声透過性、透光性、電磁波シールド性、及びＰＥＴに対する接着性が問題になるため、それらの値を測定した。試験片としては、上記網５(デンジーメッシュＭＴ２−２００)を１００ｍｍ角にカットしたものを用いた。
【００４１】
音声透過性では、導電性の接着剤付き網２の試験体をサウンドレベルメーターの先端に装着し、無装着時に対する減衰率を音声遮蔽性として測定した。電話機のベル音は、音響測機株式会社のサウンドレベルメーター、型式ＯＳ−１１を用いて測定した。音声遮蔽性は小さいほど音声透過性が高く、１０ｄＢ以下の減衰率であることが好ましい。
【００４２】
光透過率(透光性)の測定方法は、日本電色工業社製の光学センサ、カラー測定システムΣ８０を使用し、全透過Ｔの値をもって光透過率とした。光透過率は１０％以上の値であることが好ましい。
【００４３】
電磁波シールド性の測定方法は、横河ヒューレットパッカード社製のネットワークアナライザＨＰ８７５２Ａを使用し、アンリツ社製のＭＡ８６０２Ｂを接続した。本試験に用いた治具は、磁界シールドを測定する治具で。ＫＥＣ(関西電子工業振興センター)法のループタイプであり、一般に使用されている治具である。３００ＫＨｚ〜３ＧＨｚの周波数範囲を掃引し、１ＧＨｚでの磁界シールドを減衰率で読みとり、電磁波シールド性とした。電磁波シールド性は、１０ｄＢ以上の値が好ましく、より好ましくは２０ｄＢ以上の値である。
【００４４】
ＰＥＴ接着性の測定方法は、東洋ボールドウィン社のテンシロン引張試験機を使用して引張り速度３００ｍｍ／分でＴ形はく離接着強さを測定した。ただし接着剤被覆電磁波シールドシートと被着体のＰＥＴフィルム(２５μｍ)との貼り合わせは、加熱プレスを使用して、１２０℃、１０秒間、圧力１Ｋｇｆ／ｃｍ2 で行った。接着力の強さ(接着性)に関しては、代表的な被着体であるＰＥＴとの剥離接着性において３００ｇｆ以上／ｃｍが必要であり、その値未満では、実用上はがれや浮きが発生する恐れがある。
測定結果を下記表１に示す。
【００４５】
【表１】
諸特性は良好であり、ＰＥＴに対する接着性も５５０ｇｆ／ｃｍと十分な大きさであった。
【００４７】
【実施例】
＜実施例２＞
実施例１と同じ接着剤を用い、発泡剤は含有させないで接着液を作成し、網(デンジーメッシュＭＴ２−２００を１００ｍｍ角にカットしたもの)をその接着液中に１０秒間浸漬した。
【００４８】
接着液から取り出した状態では網目は接着液で塞がっているが、取り出し直後に、網表面に対して垂直方向から、０．５ｋｇｆ／ｃｍ2の圧縮空気を吹き付け、網目を開孔させた。
【００４９】
次いで、その網を、１００℃の乾燥機中に１０分間吊して水分を蒸発させた。このように、発泡剤を使用しない空気吹き付けの開孔方式を用いた被覆方法により、導電性の接着剤付き網を作成した。
【００５０】
この導電性の接着剤付き網によって電磁波シールドシートを構成させ、実施例１と同じ測定条件で、音声遮蔽性、透光性、電磁波シールド性、接着性を測定した。
測定結果は上記表１に示す。諸特性は良好であり、ＰＥＴに対する接着性も６００ｇｆ／ｃｍと十分な大きさであった。
【００５１】
【実施例】
＜実施例３＞
前記実施例１から得られた接着剤付き導電性網２を、図２の断面図に示すように、透明ＰＶＣフィルム３1、３2(厚み１５０μｍ)間に挟み、１２０〜１４０℃の温度、１ｋｇｆ／ｃｍ2の圧力で１０秒間加熱プレスすることで接着し、電磁波シールドシート４を作成した。
【００５２】
この電磁波シールドシート４をロール状に巻き、吊り下げて巻いたり巻き出したりできるようにした。この導電性シール材４はロールブラインドとして用いることが可能であり、巻き出した状態にし、実施例１と同じ条件で、音声遮蔽性、透光性、接着性(ＰＶＣフィルムに対する接着性)を測定した。
その結果を上記表１に示す。諸特性は良好である。
【００５３】
なお、電磁波シールドシート４を巻き上げた状態では、勿論電磁波シールド性はなく、電波は減衰することなく通過した。
【００５４】
【実施例】
＜比較例１＞
実施例１と同じ接着剤ではあるが、発泡剤を添加せずに接着液を調整し、実施例１と同じ材質の導電性の網を用い、実施例１と同じ条件で浸漬、乾燥し、図３に示すような、接着剤付き網１０２を作成した
その網１０２を構成する繊維１２０周囲は接着剤１０６で覆われていたが、繊維１２０間の網目１０８内にも接着剤１０６で塞がれ、開口は形成されなかった。
【００５５】
この導電性の接着剤付き網１０５を電磁波シールドシートに用い、実施例１と同じ条件で特性を測定した。
測定結果を上記表１に示す。開孔が不十分となっているため、音声遮蔽性が認められ、また、透光性も低かった。
【００５６】
＜比較例２＞
圧縮空気の吹き付けをしなかった他は実施例２と同じ製造条件にて、導電性の接着剤付き網を作成し、諸特性を測定した。測定結果は上記表１に示す。比較例１と同様に開孔が不十分なため、音声遮蔽性が認められ、透光性も低い。
【００５７】
【発明の効果】
本発明の接着剤付き網は、シート等に貼付する際に両面テープを用いる必要が無く、また、透光性が低下することはない。
【００５８】
また、その網に導電性が付与されている場合は、建物、自動車、エレクトロニクス機器の窓部に貼付することにより、音声や光を遮蔽することなく、電磁波をシールドすることができる。
【００５９】
また、導電性を有する接着剤付き網に、布等のシートを貼付した電磁波シールドシートによれば、音声や光を遮蔽することなく電磁波をシールドすることができる。特に、布等のシートを導電性網の両面に貼付した電磁波シールドシートは、接着剤が露出していないので、電磁波シールド性が必要なブラインドやカーテンに最適である。
【００６０】
他方、シートにＰＶＣ等の合成樹脂を用いた場合には、透光性を有しながら気密性が付与された電磁波シールドシートが得られるので、金網入り電磁波シールドガラスの代わりに用いることができる。
【００６１】
また、本発明のロールブラインド、カーテン、衝立を用いれば、必要に応じ、電磁波の遮蔽と通過を簡単に切換えることが可能となる。
【００６２】
本発明の接着剤付き網のうち、導電性を有するものや、本発明の電磁波シールドシートは、帯電防止用の窓やシート部材に用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】(ａ)：接着剤を設ける前の網の斜視図
(ｂ)：金属が化学メッキされた繊維の断面図
(ｃ)：本発明の一例の接着剤付き網を示す平面図
【図２】(ａ)、(ｂ)：本発明の電磁波シールドシートの一例を示す図
【図３】比較例としての従来技術の接着剤付き網を示す平面図
【符号の説明】
２……接着剤付き網
４……電磁波シールドシート
６……接着剤
２０……繊維部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a net to which an adhesive is attached and an electromagnetic wave shielding sheet using the net, and more particularly to an adhesive net and an electromagnetic wave shielding sheet that can be used for buildings, automobiles, electronic devices and the like.
[0002]
[Prior art]
In recent years, there are concerns about malfunctions of instruments due to leaked electromagnetic waves and the danger to humans, which are generated from medical equipment in hospitals, home and offices, audio equipment in automobiles, and electronic equipment such as personal computers, and leak to the outside. Electromagnetic waves are a problem.
[0003]
Therefore, even in the prior art, an electromagnetic wave shield shield has been developed that is provided in a window portion of a device and shields electromagnetic waves. When such an electromagnetic wave shielding sheet is provided on a window or the like, it may be inconvenient if the air permeability is blocked or the sound shielding property or the light shielding property is present. Therefore, a net-like electromagnetic wave shielding sheet has been developed.
[0004]
When using a net-like electromagnetic shielding sheet of the prior art, first, apply a double-sided adhesive tape to the base material around the window where electromagnetic waves leak, and then peel off the release paper from the double-sided tape to expose the adhesive surface. The periphery of the sheet is pressed against the adhesive surface and bonded to the window.
[0005]
Such an attachment method requires a relatively expensive double-sided pressure-sensitive adhesive tape, which is economically disadvantageous, and has the trouble of peeling the release paper from the double-sided pressure-sensitive adhesive tape and the trouble of sticking the electromagnetic wave shielding sheet. There is a problem that the release paper must be treated as waste.
[0006]
On the other hand, there is an electromagnetic wave shielding sheet in which a conductive net is sandwiched between transparent substrates such as glass. Such an electromagnetic wave shielding sheet is used when a conductive net is pasted on a transparent base material. Is clogged with adhesive, and as a result, there is a problem that the light transmittance is reduced by 20 to 30% or more.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention was created to solve the above-described conventional technology, and an object of the present invention is to provide a net with an adhesive having good translucency and sound transmission property, and an electromagnetic wave shielding sheet using the net. is there.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 is a net with an adhesive composed of a fiber member and attached with an adhesive, and the net composed of the fiber member is immersed in an adhesive liquid. Is removed from the adhesive liquid, the adhesive in the mesh is removed, and a net with an adhesive provided with pores in which the adhesive does not exist in the mesh between the fiber members, the adhesive The liquid contains a foaming agent, and after the immersed net is taken out of the adhesive liquid, the foaming agent is foamed to form the pores.
Invention of
Invention of Claim 3 is a net | network with an adhesive agent of any one of Claim 1 or
Invention of
Invention of
Invention of
[0009]
The present invention is configured as described above, and is a net with an adhesive in which an adhesive is attached around a fiber member constituting the net, and pores in which no adhesive exists are provided in the net.
In order to manufacture such a net with an adhesive, the inventors of the present invention have developed a manufacturing method using a bubble opening method and a manufacturing method using an air opening method.
[0010]
<Opening method>
The bubble break opening method finds a phenomenon in which when a bubble generated from an adhesive applied to a mesh or the like escapes from the mesh by heating or decompression, the mesh opens while the adhesive adheres to the fiber of the mesh. Thus, the foaming agent can be a gas or a liquid or solid chemical.
[0011]
When gas is used as a foaming agent, in order to generate foam from the adhesive, for example, an inert gas such as nitrogen gas or carbon dioxide gas is physically mixed in advance in the adhesive liquid in advance. The adhesive liquid is applied to the net, and the inert gas mixed by foaming is released by releasing the pressure to open the net.
[0012]
In the case of using a foaming agent made of a chemical, the foaming agent is previously added to the adhesive liquid, and the foaming agent is foamed by heating to open the mesh. Various types of foaming agents made of chemicals are known depending on components, decomposition temperature, amount of generated gas, and the like.
[0013]
For example, there are dozens of grades such as amide, hydrazide, and inorganic types of thermal decomposable foaming agent Cellmice commercially available from Sankyo Kasei Co., Ltd., which can be selected according to the components and applications of the adhesive used. it can.
[0014]
In addition, thermoplastic hollow foam particles EXPANCEL commercially available from Nippon Philite Co., Ltd. are those in which a gas is enclosed in a thermoplastic resin shell, and the shell softens and heats the gas by heating, further increasing the pressure. By doing so, the shell is destroyed and gas is released. There are more than 10 grades of EXPANCEL, which can be selected depending on the components and applications of the adhesive used.
[0015]
As described above, the foaming agent includes various types including a gas, a liquid, a solid, a solid in which a gas is enclosed, and the addition amount in the adhesive liquid is 30% by weight or less with respect to the adhesive, A range of 1 to 20% by weight is preferred.
[0016]
Moreover, the heating temperature for making it foam is the range of 80-180 degreeC, Preferably it is made to foam and foam-break by heating for 1 to 20 minutes, and a fiber member is coat | covered with an adhesive agent, opening a mesh.
[0017]
Next, the air opening method will be described. In this method, after the adhesive is continuously applied to the entire surface of the net, a gas such as air is applied to the net while the adhesive is fluid. This is a coating method created by finding that the mesh opens when sprayed and air escapes from the mesh with the adhesive adhering to the fibers of the mesh.
[0018]
Although depending on the type of adhesive, it is desirable to spray the gas as soon as possible after application.
Moreover, the pressure of the gas at the time of spraying becomes like this. Preferably it is 0.1-2 kg / cm < 2 >, and it is preferable to maintain the spraying time for 1-2 seconds. As the type of gas, an inert gas such as nitrogen gas may be used in addition to air. Moreover, it can also be made to open by a pressure reduction system instead of the pressurization system which sprays gas.
[0019]
Moreover, when the gas is blown or sucked and moved while applying an impact to the net, it becomes easier to open the net.
[0020]
<Granting conductivity>
When electroconductivity is imparted to the net with an adhesive of the present invention, the net can be composed of metal fibers. Further, the net may be constituted by a fiber member in which a non-conductive fiber such as a synthetic fiber is used as a core and a metal film is formed on the surface thereof by chemical plating.
[0021]
In the case of a metal fiber, a conductive net can be constituted by a fiber member in which a metal such as gold, silver, copper, iron, stainless steel, aluminum, or nickel is processed, but among them, it is conductive by silver, copper, or nickel fiber. It is preferable to construct a sex network.
[0022]
When a non-conductive fiber is used as a core and a metal film is formed around the surface by chemical plating, the core is made of polyester, nylon, wholly aromatic polyamide, polyimide, polyurethane, polypropylene, polyethylene, poly Any of vinyl chloride, polyvinylidene chloride, bobar, cotton, hemp, etc., or a fiber formed by mixing two or more types can be used as the core material. These core materials may contain known additives such as a plasticizer, a colorant, a flame retardant, and a filler.
[0023]
When a conductive net is constituted by metal fibers or fibers obtained by chemically plating a metal, if the wire diameter is less than 10 μm, handling in various processes such as conveyance in the chemical plating process becomes difficult. If it exceeds 200 μm, it becomes hard and difficult to handle. Accordingly, the wire diameter is preferably in the range of 10 to 200 μm, and more preferably in the range of 20 to 100 μm.
[0024]
The process of chemically plating a metal on the fiber that is the core material differs depending on the type of metal and fiber. As a general method, tin as a reducing agent is adsorbed on the fiber surface by pretreatment using stannous chloride acidic aqueous solution, and then immersed in hydrochloric acid acidic aqueous solution such as palladium chloride, and metallic palladium is screened. Precipitate on the substrate surface. Next, it is immersed in a chemical plating solution, a metal film such as silver, copper, nickel is grown on the fiber surface, and finally washed with water, so that the surface of the non-conductive fiber is made of silver, copper, nickel, etc. Metal can be chemically plated.
In general, the components of the chemical plating solution mainly include a metal salt and a reducing agent, and a pH adjuster, a buffering agent, a complexing agent, an accelerator, a stabilizer, and the like are auxiliary components.
[0025]
<Adhesive>
There are various types of adhesives used in the present invention, such as an electron beam curable type, a two-component curable type, a solvent type, an emulsion type, and a hot melt type, but there is no need to specifically limit them.
The main components of the adhesive include acrylic, epoxy, urethane, polyolefin, polyester, polyamide, polyimide, silicone, and the like, and those that exhibit adhesiveness upon heating are desirable.
[0026]
Moreover, electroconductivity particle | grains, such as metal type powder and electroconductive carbon powder, can be added to the adhesive agent in the range of 1 to 500% by reception, preferably in the range of 5 to 200% by weight, to impart conductivity. In the case of metal powder, gold, silver, copper, nickel, etc. are effective.
[0027]
In the case of an adhesive mixed with conductive materials such as conductive particles, the adhesive itself has electrical conductivity, so even if the fiber does not have electrical conductivity, after attaching the adhesive, The entire net has conductivity. Therefore, when a conductive adhesive is used, it is not necessary to use metal fibers, and metal plating on non-conductive fiber members is not necessary. In addition, when the conductive adhesive has translucency, if the non-conductive fibers also have translucency, the translucency of the entire conductive net with adhesive is very high. can do.
[0028]
On the other hand, a flame retardant for imparting flame retardancy, such as a phosphoric acid-based or nitrogen-based flame retardant, can be added to the adhesive as needed. Moreover, you may add appropriate amounts, such as an adhesion | attachment imparting agent, a heat-resistant imparting agent, an accelerator, a plasticizer, surfactant, a stabilizer.
[0029]
The composition of the adhesive is not particularly limited, but should be selected in consideration of adhesiveness, durability, optical characteristics, and various workability.
[0030]
<Thickness>
In the net with an adhesive of the present invention, the coating thickness of the adhesive is preferably in the range of 5 to 200 μm, more preferably 10 to 50 μm.
As thickness of the whole net | network with an adhesive agent, 30-800 micrometers is preferable and 60-300 micrometers is more preferable.
[0031]
<Electromagnetic wave shield sheet>
The electromagnetic wave shielding sheet of the present invention is constituted by sticking a sheet to one side or both sides of a net with conductivity. As the sheet, sheets such as cloth, paper, wood, polyvinyl chloride (PVC), polyurethane, polyester, polyimide, wholly aromatic polyamide, nylon, polypropylene, and polyethylene, foam or nonwoven fabric can be used.
[0032]
Blinds, curtains, and screens can be formed by bonding to a conductive mesh with adhesive. In that case, a plurality of sheets can be stacked.
The bonding method depends on the type of adhesive adhered, but for example, a conductive adhesive net may be sandwiched between the sheets and heated so that the bonded portion has a temperature of 100 to 180 ° C.
[0033]
As a heating method, a heating press or a heating roller can be used. Moreover, in order to improve adhesiveness, you may pre-process.
[0034]
In the case of the curtain of the present invention, it can be sewn so as to be opened left and right and provided in the window. In the case of a roll blind, it is preferable that the window is shielded by being attached to the upper end position of the window, retracted and stored, and stretched. In the case of a screen, a net with a conductive adhesive may be attached to the plate member, or an electromagnetic wave shielding sheet may be attached to the frame so that the screen can be erected.
[0035]
In any case, the electromagnetic wave can be easily changed from being shielded to being allowed to pass by opening the curtain, rolling up the roll blind, or removing the screen.
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described by way of examples.
<Example 1>
[0037]
An example of such a
[0038]
When the net 5 is used, first, as an adhesive, 100 g of F-8352D (55% emulsion type adhesive mainly composed of polyester resin) which is a commercial product of Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. 2 g of Celmic S (hydrazide), which is a commercial product of Kyokasei Co., Ltd., is placed in a beaker, adjusted with sufficient stirring by hand, an adhesive solution is prepared, and immersed in the adhesive solution.
[0039]
After dipping for 10 seconds, it is taken out from the adhesive liquid and hung horizontally in a dryer at 100 ° C. to evaporate water for 10 minutes. Then, it heats up to 160 degreeC in the state suspended horizontally, and is made to foam. The foam formed at the time of foaming bursts immediately, and the adhesive in the mesh closed with the adhesive is removed before foaming. As shown in the schematic plan view of FIG. 1 (c), the conductive
[0040]
When this electroconductive net |
[0041]
For sound transmission, the test piece of the conductive
[0042]
The light transmittance (translucency) was measured using an optical sensor manufactured by Nippon Denshoku Industries Co., Ltd. and a color measurement system Σ80, and the value of total transmittance T was used as the light transmittance. The light transmittance is preferably 10% or more.
[0043]
The electromagnetic shielding property was measured using a network analyzer HP8752A manufactured by Yokogawa Hewlett-Packard Company, and connected to MA8602B manufactured by Anritsu Corporation. The jig used in this test is a jig that measures the magnetic field shield. It is a loop type of the KEC (Kansai Electronics Industry Promotion Center) method and is a commonly used jig. A frequency range of 300 KHz to 3 GHz was swept, and a magnetic field shield at 1 GHz was read with an attenuation rate to obtain an electromagnetic wave shielding property. The electromagnetic wave shielding property is preferably a value of 10 dB or more, more preferably a value of 20 dB or more.
[0044]
The PET adhesiveness was measured using a Toyo Baldwin Tensilon tensile tester and measuring the T-peeling adhesive strength at a tensile speed of 300 mm / min. However, the adhesive-coated electromagnetic wave shielding sheet and the adherent PET film (25 μm) were bonded using a heating press at 120 ° C. for 10 seconds at a pressure of 1 kgf / cm 2 . As for the strength of adhesion (adhesiveness), 300 gf / cm or more is required for peel adhesion with PET, which is a typical adherend, and if it is less than that value, there is a risk of peeling or floating in practice. There is.
The measurement results are shown in Table 1 below.
[0045]
[Table 1]
Various properties were good, and the adhesion to PET was 550 gf / cm, which was a sufficient size.
[0047]
【Example】
<Example 2>
The same adhesive as in Example 1 was used, and an adhesive was prepared without containing a foaming agent. A net (Denzymesh MT2-200 cut to 100 mm square) was immersed in the adhesive for 10 seconds.
[0048]
In the state of being taken out from the adhesive liquid, the mesh is closed with the adhesive liquid. Immediately after the removal, 0.5 kgf / cm 2 of compressed air was blown from the direction perpendicular to the surface of the net to open the mesh.
[0049]
Next, the net was suspended in a dryer at 100 ° C. for 10 minutes to evaporate water. Thus, the electroconductive adhesive-attached net | network was created with the coating | coated method using the air blowing hole-opening system which does not use a foaming agent.
[0050]
An electromagnetic wave shielding sheet was constituted by the conductive net with an adhesive, and the sound shielding property, translucency, electromagnetic wave shielding property, and adhesiveness were measured under the same measurement conditions as in Example 1.
The measurement results are shown in Table 1 above. Various properties were good, and the adhesion to PET was as large as 600 gf / cm.
[0051]
【Example】
<Example 3>
As shown in the sectional view of FIG. 2, the
[0052]
This electromagnetic
The results are shown in Table 1 above. Various properties are good.
[0053]
In addition, in the state which wound up the electromagnetic
[0054]
【Example】
<Comparative Example 1>
Although it is the same adhesive agent as in Example 1, the adhesive liquid is adjusted without adding a foaming agent, and a conductive net made of the same material as in Example 1 is used, soaked and dried under the same conditions as in Example 1. As shown in FIG. 3, the periphery of the
[0055]
Using this conductive net 105 with adhesive as an electromagnetic shielding sheet, the characteristics were measured under the same conditions as in Example 1.
The measurement results are shown in Table 1 above. Since the apertures were insufficient, sound shielding was recognized and translucency was low.
[0056]
<Comparative Example 2>
A conductive adhesive-attached net was prepared under the same production conditions as in Example 2 except that compressed air was not blown, and various characteristics were measured. The measurement results are shown in Table 1 above. As in Comparative Example 1, since the aperture is insufficient, sound shielding properties are recognized and the translucency is low.
[0057]
【The invention's effect】
The net with an adhesive of the present invention does not require the use of a double-sided tape when affixing to a sheet or the like, and the translucency does not decrease.
[0058]
In addition, when conductivity is imparted to the net, electromagnetic waves can be shielded without being blocked by sound or light by being attached to a window of a building, an automobile, or an electronic device.
[0059]
In addition, according to the electromagnetic wave shielding sheet in which a sheet such as cloth is attached to the conductive adhesive net, electromagnetic waves can be shielded without shielding sound and light. In particular, an electromagnetic wave shielding sheet in which sheets of cloth or the like are pasted on both sides of a conductive net is optimal for blinds and curtains that require electromagnetic wave shielding properties because the adhesive is not exposed.
[0060]
On the other hand, when a synthetic resin such as PVC is used for the sheet, an electromagnetic wave shielding sheet having translucency and imparted with airtightness can be obtained, so that it can be used in place of the electromagnetic wave shielding glass with a wire mesh.
[0061]
Moreover, if the roll blind, curtain, and screen of the present invention are used, it is possible to easily switch between shielding and passing electromagnetic waves as necessary.
[0062]
Among the nets with an adhesive of the present invention, those having conductivity and the electromagnetic wave shielding sheet of the present invention can be used for an antistatic window or a sheet member.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a perspective view of a net before an adhesive is provided.
(b): Cross section of fiber chemically plated with metal
(c): Plan view showing a net with an adhesive according to an example of the present invention [FIG. 2] (a), (b): An example of an electromagnetic wave shielding sheet according to the present invention [FIG. 3] Prior art as a comparative example Plan view showing net with adhesive [Description of symbols]
2 ... Net 4 with adhesive ...
Claims (6)
前記繊維部材で構成された網が接着液中に浸漬された後、前記接着液から取り出され、網目中の接着剤が除去され、
前記繊維部材間の網目に、前記接着剤が存しない空孔が設けられた接着剤付き網であって、
前記接着液には発泡剤が含有され、
浸漬された前記網が前記接着液から取り出された後、前記発泡剤が発泡されることで、前記空孔が形成された接着剤付き網。It is a net with an adhesive composed of a fiber member and attached with an adhesive,
After the net composed of the fiber member is immersed in the adhesive liquid, it is taken out from the adhesive liquid, and the adhesive in the mesh is removed,
A net with an adhesive provided with pores in which the adhesive does not exist in the mesh between the fiber members,
The adhesive liquid contains a foaming agent,
The net with an adhesive in which the pores are formed by foaming the foaming agent after the immersed net is taken out from the adhesive liquid.
前記付着された接着剤により、前記網の片面又は両面にシートが貼付された電磁波シールドシート。 It has a net with an adhesive according to any one of claims 2 and 3 ,
An electromagnetic wave shielding sheet in which a sheet is affixed to one side or both sides of the net by the adhered adhesive.
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