JP3741103B2 - 給湯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯湯槽の温水を熱源とする放熱手段を有する給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
貯湯式温水器の貯湯熱を利用して浴槽水の追焚きや保温を行うものとして特許文献1に記載されているような給湯装置があった。この給湯装置は図4に示すように、上部と下部にヒータ2,3を有する貯湯槽1を備え、貯湯槽1の上部に熱交換器4を設けると共に、熱交換器4と浴槽5の間に循環路6を設け、浴槽5の追焚きや保温をする給湯装置であって、熱交換器4により、循環路6内の浴槽水と貯湯槽1の湯を熱交換させるようにしている。これに対して貯湯槽1の熱を利用して浴槽水の追焚きを行えば充分に満足できる熱量が得られるものであった。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−83156号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、放熱手段としての風呂追焚きの場合、風呂追焚き運転時に貯湯槽1の湯温が低下するため、放熱手段へ流入する温水温度が不安定となり、その結果放熱手段への供給熱量が不安定になって、利便性が悪かった。例えば、風呂追焚き回数を重ねる度に貯湯槽の湯温が低下し、浴槽5からの循環水との温度差が小さくなるなってしまう。さらに、貯湯槽1の湯の利用温度に限界があって、有効に利用できていなかった。
【0005】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、放熱手段への安定した熱量供給し、放熱手段の利便性をよくするとともに、貯湯槽の湯を高効率で貯湯運転する給湯装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、本発明の給湯装置は、熱交換器から流出する熱媒温度が略所定温度となるように流量調節手段を調整し、所定温度の値は放熱手段を利用する運転中において熱交換器の入口側を流れる湯水温度に応じて定まることを特徴とするものである。
【0007】
上記発明によれば、安価な深夜電力を利用して貯湯した熱を放熱手段の目的に応じて放熱手段への放熱量を制御する。従って、非常に安価な運転費で利便性の良い給湯装置となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明の給湯装置は、加熱手段と、加熱手段で加熱した温水を上部から貯湯する貯湯槽と、貯湯槽上部の湯水を循環させて貯湯槽に戻す経路上に設けた熱交換器と、熱交換器により熱せられた熱媒を放熱させる放熱手段と、熱交換器を流れる湯水または熱媒の循環流量を調整する流量調節手段と、流量調節手段を制御する制御手段を備え、制御手段は、熱交換器から流出する熱媒温度が略所定温度となるように流量調節手段を調整し、所定温度の値は放熱手段を利用する運転中において熱交換器の入口側を流れる湯水温度に応じて定まることを特徴とするものである。これは、負荷に対応した放熱量の制御ができるので、利便性のよい給湯装置が実現できる。
【0009】
また、流量調節手段は、熱交換器と貯湯槽の間の湯水循環流量を調整する第1の流量調節手段及び熱交換器と放熱手段の間の熱媒循環流量を調整する第2の流量調節手段とを備え、制御手段は、熱交換器から流出する熱媒温度が略所定温度となるように第1の流量調節手段または第2の流量調節手段のうち少なくとも一方を制御するものである。
【0010】
また、熱交換器により貯湯槽と放熱手段の循環流量が独立して調整できるようにすれば、放熱手段の放熱量と放熱手段への流入温度が調整でき、より利便性が増す。
【0011】
また、第1の流量調節手段と第2の流量調節手段の一方を一定流量とし他方の流量を調整するようにすれば、制御構成が簡単になり低コストでかつ制御性が良くなる。
【0012】
また、第1の流量調節手段と第2の流量調節手段の調整を同期させるようにすれば、熱交換器の貯湯槽側と放熱手段側の両者の熱伝達が可変するので、放熱量の制御幅を大きくでき、幅広い負荷変動に対応できる。
【0013】
また、請貯湯槽から熱交換器に流入する入口温度と、熱交換器から貯湯槽へ流出する出口温度の少なくともひとつに応じて流量調節手段を調整するようにしたものである。
【0014】
たとえば入口温度が高い場合に第1の流量調節手段により熱交換器に流入する流量が少なくなるように調整すると、入口温度の高低に対して安定した放熱量が得られる。同様に入口温度が高い場合に第2の流量調節手段により放熱手段への流量が少なくなるように調整しても安定した放熱量が得られる。また、出口温度が高い場合に第2の流量調節手段により放熱手段に流入する流量が多くなるように調整すると、安定した放熱量が得られる。さらに、入口温度と出口温度との偏差に反比例的に放熱手段に流入する流量を調整すると、より安定した放熱量が得られる。また、出口温度が高い場合に第1の流量調節手段により熱交換器に流入する流量が少なくなるように調整すると、出口温度が低い温度でかつ少ない流量で貯湯槽に戻るので、貯湯槽の高温の湯の使用量が少なくてすみ、使用済みの湯温が低いので、加熱手段をヒートポンプとした場合に低温の湯を再沸き上げすることになり、沸き上げの効率を高くできる。
【0015】
また、貯湯槽の温水温度に応じて流量調節手段を調整するようにしたものである。たとえば温水温度が高い場合に放熱手段への流量を少なくなるように調整すると、貯湯槽の湯温の高低に対して安定した放熱量が得られる。また、貯湯槽の残湯量を温水温度により判定する場合は、残湯量が少ない場合に流量調節手段を停止させて、給湯量を確保することができる。
【0016】
また、放熱手段に流入する流入温度と、放熱手段から流出する流出温度と、放熱手段近傍の雰囲気温度の少なくともひとつに応じて流量調節手段を調整するようにしたものである。
【0017】
たとえば流入温度が高い場合に第1の流量調節手段により熱交換器に流入する流量を少なくなるように調整すると、熱交換量が減少して、流入温度が低下して放熱量が減少する。すなわち、流入温度と放熱量を同時に調節することができる。また、流入温度と流出温度との偏差に反比例的に第1の流量調節手段により熱交換器に流入する流量を調整すると、より安定した放熱量が得られる。さらに、流入温度が高い場合に放熱手段に流入する流量が少なくなるように調整すると、流入温度の高低に対して放熱量を一定に調整することができる。さらに放熱手段近傍の雰囲気温度が低い場合に放熱手段に流入する流量が多くなるように調整すると、放熱手段の温度の立ち上がりが早くなり、雰囲気温度が自動的に調整できるので、使い勝手が良くなる。
【0018】
また、流量調節手段を発停させて流量を調整するようにしたものである。これは流量調節手段をオンオフ制御することにより制御構成を簡素化して低コストが実現できる。
【0019】
また、前述の構成に加え、加熱手段をヒートポンプサイクルとすることによって、高能力省エネルギー化を実現できる。
【0020】
また、冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界としたもので、超臨界ヒートポンプサイクルは、湯水循環手段の流水を高温(例えば90℃)に加熱する場合、加熱前の流水温度が低いほど、高圧圧力が低くなることでサイクル効率(COP=加熱能力/消費電力)が向上する。したがって、温水を上部から貯湯して貯湯槽に温度成層を形成し、低温部の水を超臨界ヒートポンプサイクルで加熱することにより、サイクル効率が向上し、省動力運転を行うことができる。
【0021】
また、加熱手段を燃料電池の廃熱を利用することによって、より省エネルギー化を実現できる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例および各実施例において、同じ構成、同じ動作をするものについては同一符号を付し、一部説明を省略する。
【0023】
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例における多機能給湯装置の構成図を示す。図1において、11は加熱手段であり、圧縮機12、放熱器13、減圧装置14、大気熱を吸熱する大気熱交換器15からなるヒ−トポンプサイクルを構成したヒートポンプ熱源である。そして、高圧側の冷媒圧力が臨界圧力以上となる二酸化炭素を冷媒とている。16は貯湯槽であり、下部から給水管16aを通って給水し、上部の出湯管16bから端末へ出湯する。17は循環ポンプ、18は給湯熱交換器であり、放熱器13と熱交換関係を有して、放熱器13を流れる冷媒と給湯熱交換器18を流れる水を対向流で熱交換する構成である。そして、貯湯槽16の下部から循環ポンプ17、給湯熱交換器18、貯湯槽16の上部を順次接続する給湯回路を構成する。19は温度検出手段であり、ヒートポンプ熱源11で加熱する湯温を検出するため給湯熱交換器18の出口に設けられている。20は湯水制御手段であり、給湯熱交換器18の出口湯水が所定温度となるように循環ポンプ17の回転数を制御して給湯回路の循環流量を制御する。
【0024】
21は放熱手段となる、例えば床暖房機であり、貯湯槽16上部の温水を熱源として暖房する。つまり、本発明は給湯機能と暖房機能の2つの機能を備えた多機能給湯装置である。22は貯湯槽16の上部に内臓した内部熱交換器で、放熱手段21との間で熱媒を循環するように閉回路に構成されている。23は貯湯槽16上部の温水温度を検出する温水温度検出手段、24は放熱手段21近傍の雰囲気温度を検出する室内温度検出手段、25は放熱手段21への熱媒の流量を可変する流量調節手段であり、流量可変のポンプである。26は制御手段であり、温水温度検出手段23と室内温度検出手段24の検出温度に応じて流量調節手段25の回転数を制御する。
【0025】
制御手段26は、温水温度検出手段23の検出する温度が高い場合に流量調節手段25の最大回転数が小さくなるように設定する。すなわち、貯湯槽16の温水温度が高い場合に熱媒の流量を低下するようにして、温水温度が低い場合は流量を増加するようにしている。これにより温水温度の高低に関わりなく内部熱交換器22での熱交換量が所定の値になり、放熱手段21の放熱量が所定の値になるので、放熱手段21の放熱量が大きくなって床暖房の表面温度が上がり過ぎたり、逆に放熱量が少なく表面温度が下がり過ぎるような問題がない。
【0026】
また、室内温度検出手段24の検出温度と、予め設定した設定値との温度差が大きい場合は、流量調節手段25を最大回転数で駆動して熱媒の流量を増加し、温度差が小さい場合は流量を低下するように制御する。この制御により室内温度が設定値に達した場合に放熱量が小さくなるので、床面温度と室内温度が自動的調整され快適で利便性の良い暖房ができる。
【0027】
以上のように構成された多機能給湯装置について、以下その動作、作用を説明する。図1において、ヒートポンプ熱源で大気熱を利用して給湯運転する場合について説明する。圧縮機12から吐出する臨界圧力以上の高温高圧の冷媒が放熱器13に流入し、ここで貯湯槽16下部から送られてきた水と給湯熱交換器18を介して熱交換する。そして、放熱器13に流入する高温冷媒と給湯熱交換器18から流出する水を対向流にして熱交換し、給湯熱交換器18の出口湯水が所定温度となるように循環ポンプ17の回転数を制御する。そして、所定温度の湯が貯湯槽16上部から流入し貯湯される。
【0028】
一方、放熱器13に流入した高温冷媒は放熱作用によって、温度を下げて放熱器13から流出して減圧装置14に流入し、減圧されて大気熱交換器15に流入する。そして、大気熱を吸熱して蒸発ガス化して圧縮機12へ戻る。このサイクルを繰り返しながら高温湯を貯湯槽16上部から貯湯槽1下部まで貯湯する。
【0029】
次に、貯湯槽16に貯湯された高温水を給湯利用する場合について説明する。給湯に利用する場合は、端末のカランが開放されると給水圧によって貯湯槽16下部から給水され、貯湯槽16上部の高温水は上部の出湯管16bから押し出されるように出湯する。そして、貯湯槽16内の高温湯は、給水された冷水と温度成層を形成して、出湯される度に上部に移動する。
【0030】
次に、貯湯槽16に貯湯された高温水を放熱手段21で利用する運転について説明する。放熱手段21が運転開始されると流量調節手段25が内部熱交換器22で熱せられた熱媒を放熱手段21側に流す。その際に、流量調節手段25の回転数は温水温度検出手段23の検出する温度に応じた値に設定される。そして、室内温度検出手段24の検出温度が設定値が近づくと流量調節手段25の回転数を低下させて室内温度を自動制御する。このように室内温度が低い場合は床暖房の温度を極力上昇させて暖房の立ち上がりを早めて、室内温度の上昇に伴って床暖房の表面温度を低下させることで、使用者は快適な暖房感が得られる。勿論、放熱手段21の表面温度や室内温度の好みによって、温水温度検出手段23の検出温度にじて設定する流量調節手段25の最大回転数を変更したり、室内温度の設定値を変更することは容易である。
【0031】
また、加熱手段としてヒートポンプ熱源を利用するため高能力あるいは低消費電力量を実現する。そして、この加熱手段の運転を深夜電力を利用して行えば更に低料金の運転が実現できる。
【0032】
さらに、ヒートポンプ熱源に封入する冷媒を二酸化炭素とすることによって、貯湯槽に高温湯(およそ90℃)を貯湯する。そのため、貯湯槽の蓄熱量が増加して、放熱手段の放熱量、運転時間が増大する。また、地球環境保全にも貢献する。さらに、高温湯から中温湯まで沸き上げ温度の巾が大きくなって放熱手段の利便性が向上する。
【0033】
なお実施例1では、放熱手段近傍の雰囲気温度として室内温度を室内温度検出手段24により検知して熱媒流量を制御したが、これを放熱手段21の表面温度を検出してもよい。
【0034】
また、実施例1では流量調節手段による熱媒の流量調整は、流量可変のポンプの回転数制御により行ったが、図2に示す如く、流量調節手段25を循環回路に設けたオンオフ制御のポンプ27と流量調整弁27により構成し、流量調整弁27の開度を調整して熱媒の流量調整を行っても同様の効果が得られる。
【0035】
また、本実施例では放熱手段21を床暖房に使用する場合について説明したが、放熱手段を風呂追い焚きに使用しても良い。この場合でも給湯機能と風呂追い焚き機能の2つの機能を備えた多機能給湯装置となる。給湯機能、暖房機能、風呂追い焚き機能の3つの機能が備わっていてもよい。この場合は放熱手段が複数個存在することになる。
【0036】
(実施例2)
図3は本発明の実施例2の多機能給湯装置の構成図である。図3において、30は熱交換器であり、貯湯槽16上部から貯湯槽16中間部あるいは下部に循環する貯湯槽16内の温水と、放熱手段21を循環する熱媒とを熱交換する。31は第1の流量調節手段であり、流量可変のポンプで構成し、貯湯槽16上部の温水を熱交換器30に循環して貯湯槽16中間部あるいは下部に戻す。32は第2の流量調節手段であり、一定の流量でのオンオフ運転をするACポンプで構成し、熱交換器30と放熱手段21の間の熱媒を循環する。33は貯湯槽16から熱交換30に流入する温水の温度を検出する入口温度検出手段、34は熱交換器30から貯湯槽16へ流出する温水の温度を検出する出口温度検出手段、35は熱交換器30から放熱手段21に流入する熱媒の温度を検出する流入温度検出手段、36は放熱手段21から熱交換器30に流出する熱媒の温度を検出する流出温度検出手段である。制御手段37は、第2の流量調節手段32を駆動させて、流入温度検出手段35の検出温度が所定温度になるように第1の流量調節手段31の回転数を制御する。この際の所定温度は入口温度検出手段33の検出温度により定める。例えば所定温度を60℃に設定し、入口温度検出手段33の検出温度が70℃以下の場合は所定温度を50℃に設定する。
【0037】
以上の構成において、その動作、作用について説明する。貯湯槽16上部から流出する高温水を熱交換器30に流して、放熱手段21から流出する循環回路の熱媒を加熱する。その際、流入温度検出手段35の温度検出信号が所定温度となるように流量調節手段31が高温水の熱交換器30への流入量を調整することで、熱交換量が変わり放熱手段21への熱媒温度が調整される。したがって、所定温度の熱媒を放熱手段21に流入さて放熱できる。これにより放熱手段21での放熱量は、雰囲気温度や放熱手段21の温度が低い場合は熱媒温度との温度差が大きいので多くなり、雰囲気温度や放熱手段21の温度が高くなれば温度差が小さくなるので放熱量は少なくなる。このように、暖房の立ち上がりに応じた放熱量の調整が可能となる。また、放熱手段21に流入する温度が所定値となるので、床暖房の場合に表面温度が上がり過ぎて不快にさせることがない。一方、熱交換器30で温度低下した貯湯槽水を貯湯槽の中間部あるいは下部に戻す。
【0038】
また、温度検出手段36または出口温度検出手段34の温度検出信号が所定温度となるように流量調節手段31が高温水の熱交換器30への流入量を調整するようにしても暖房の立ち上がりに応じた放熱量の調整が可能である。
【0039】
上記説明では第2の流量調節手段32を一定流量のオンオフ制御として、第1の流量調節手段31により流量を調整して放熱量を制御する場合の説明をしたが、第1の流量調節手段31を一定流量のオンオフ制御として、第2の流量調節手段32により流量を調整して放熱量を制御してもよい。この場合は、温度検出手段36または出口温度検出手段34の温度検出信号が所定温度となるように流量調節手段32により放熱手段21への流入量を調整する。
【0040】
また、第1の流量調節手段31と第2の流量調節手段32を同期して両者を同時に流量調整してもよい、この場合は、放熱手段21の放熱量を多くしたい場合に流量を増加し、少なくしたい場合に流量を減少させる。
【0041】
さらに、上記説明では流量調整を第1の流量調節手段31または第2の流量調節手段32の回転数を調整するようにしているが、オンオフ制御により平均的に流量を調整してもよい。このことにより流量調節手段に安価なACポンプを用いるなど制御構成を簡素化して低コストが実現できる。例えば、第1の流量調節手段31および第2の流量調節手段32を一定回転数で運転して、流入温度検出手段35の温度検出信号が所定温度を超えた場合に第1の流量調節手段31を停止し、流入温度検出手段35の温度検出信号が所定温度を下回ったら再び第1の流量調節手段31を運転する。この動作を繰り返すことにより、放熱手段21への熱媒温度が調整される。したがって、回転制御した場合と同様の効果が得られる。
【0042】
また、実施例1および実施例2では、放熱手段21として、床暖房で説明したが、当然、乾燥機、温風暖房機など、放熱機能を有するものは含む。さらに、温水を循環して風呂の追い炊き運転する場合にも適用できる。
【0043】
また、実施例1および実施例2では加熱手段としてヒートポンプを用いたが、電気ヒータでもよいし、燃料電池における発電時の廃熱を用いても同様の効果が得られる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、放熱手段への安定した熱量を供給し、放熱手段の利便性をよくするとともに、貯湯槽の湯を高効率で貯湯運転する給湯装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の多機能ヒートポンプ給湯機の構成図
【図2】 本発明の実施例1の他の多機能ヒートポンプ給湯機の構成図
【図3】 本発明の実施例2の多機能ヒートポンプ給湯機の構成図
【図4】 従来の多機能給湯装置の構成図
【符号の説明】
11 加熱手段
16 貯湯槽
21 放熱手段
23 温水温度検出手段
24 室内温度検出手段
25 流量調節手段
26 制御手段
30 熱交換器
31 第1の流量調節手段
32 第2の流量調節手段
33 入口温度検出手段
34 出口温度検出手段
35 流入温度検出手段
36 流出温度検出手段
Claims (5)
- 加熱手段と、前記加熱手段で加熱した温水を上部から貯湯する貯湯槽と、前記貯湯槽上部の湯水を循環させて前記貯湯槽に戻す経路上に設けた熱交換器と、前記熱交換器により熱せられた熱媒を放熱させる放熱手段と、前記熱交換器を流れる湯水または熱媒の循環流量を調整する流量調節手段と、前記流量調節手段を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記熱交換器から流出する熱媒温度が略所定温度となるように前記流量調節手段を調整し、前記所定温度の値は前記放熱手段を利用する運転中において前記熱交換器の入口側を流れる湯水温度に応じて定まることを特徴とする給湯装置。
- 流量調節手段は、熱交換器と貯湯槽の間の湯水循環流量を調整する第1の流量調節手段及び前記熱交換器と放熱手段の間の熱媒循環流量を調整する第2の流量調節手段とを備え、制御手段は、前記熱交換器から流出する熱媒温度が略所定温度となるように前記第1の流量調節手段または前記第2の流量調節手段のうち少なくとも一方を制御する請求項1記載の給湯装置。
- 加熱手段は、ヒートポンプサイクルであり、昇圧された高温の冷媒により貯湯槽の水を加熱する請求項1または2記載の給湯装置。
- ヒートポンプサイクルは、冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界とした請求項3に記載の給湯装置。
- 加熱手段は、燃料電池の廃熱を利用する請求項1〜4のいずれか1項に記載の給湯装置。
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