JP3740381B2 - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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    • H02K33/00Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system
    • H02K33/16Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system with polarised armatures moving in alternate directions by reversal or energisation of a single coil system

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自動車に搭載されるレーダの反射ミラーを駆動するのに使用される比較的小型の電磁アクチュエータに関するものである。
【0002】
図8、図9は従来のこの種のアクチュエータを示す。図8は、ボイスコイル形と呼ばれる一対の電磁駆動要素を用いたアクチュエータである。このボイスコイル形の各電磁駆動要素は、固定された筒状コア1の底面上に磁石2を配置し、この磁石2の上に棒状コア3を設け、この棒状コア3と筒状コア1との間の環状の空隙に筒状の可動コイル4を設け、この可動コイル4を被駆動部材5に連結したものである。被駆動部材5は、ベアリング6によって支持された回転軸7を中心に回転可能とされ、可動コイル4によって駆動される。
【0003】
このボイスコイル形のアクチュエータでは、可動コイル4を流れる電流の方向および電流値に応じて可動コイルに垂直に発生する駆動力により、被駆動部材を上下何れの方向にも駆動することができるが、可動コイル4を使用するために不都合がある。例えば可動部に配置される可動コイル4への配線4aが必要であり、また可動部を高速で動かすためには、可動部を構成する可動コイルを軽量にする必要があり、このため、可動コイル4の巻回数を増やすのに制約があり、また可動コイル4の線径を太くするにも制約があり、可動コイル4による磁束を大きくできない。このため電磁駆動要素による電磁駆動力を大きくするには、磁石2を強くすること、筒状コア1の磁気抵抗を小さくすること、可動コイル4と筒状コア1との空隙を小さくすることなどが必要であり、その組み立てに高い組み立て精度が要求される。
【0004】
図9の従来のアクチュエータは、ソレノイド形と呼ばれる一対の電磁駆動要素を用いたもので、各電磁駆動要素は、固定された筒状コア1内に筒状の固定コイル8を設け、被駆動部材5に取り付けた可動コア9を、固定コイル8内に吸引するように構成される。このソレノイド形のアクチュエータは構造が簡単であるが、可動コア9を固定コイル8によって吸引する方向にしか駆動できず、その駆動には制約があり、また可動コア9のために可動部の重量が大きくなり、被駆動部材を高速で制御するには問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、かかる従来の電磁アクチュエータの不都合を改善し、被駆動部材に取り付けた可動部材を固定部材に設けた制御コイルによって連続的に駆動力を制御でき、しかも可動部材を軽量化し、併せて高い組み立て精度を必要としない改良された電磁アクチュエータを提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による電磁アクチュエータは、被駆動部材を駆動する少なくとも1つの電磁駆動要素を備えた電磁アクチュエータであって、前記電磁駆動要素は、前記被駆動部材に取り付けられた可動部材と、この可動部材に対向する固定部材とを有し、前記可動部材は第1極性の第1磁極と第2極性の第2磁極を持った可動側磁石を含み、また前記固定部材は、第1極性の第1磁極と第2極性の第2磁極を持ちその第1磁極が前記可動側磁石の第1磁極に対向して前記可動側磁極に電磁反発力を与える固定側磁石と、前記固定側磁石の第1磁極と前記可動側磁石の第1磁極との間にそれらに対してそれぞれ空隙を介して配置された制御コアと、前記固定側磁石の第1磁極と前記可動側磁石の第1磁極との間にそれらから離れて配置されそれらの各第1磁極を結ぶ線の周りで前記制御コアの周りに巻回されてその励磁電流によって前記可動側磁石に制御電磁力を与える制御コイルとを含み、前記可動側磁石が、前記電磁反発力と前記制御電磁力とを加え合わせたトータル電磁力によって駆動されることを特徴とするものである。
0007
また、この発明による電磁アクチュエータは、前記固定側磁石の第2磁極に、磁性体からなるプレートが配置されたものである。
0009
また、この発明による電磁アクチュエータは、前記制御コイルを流れる励磁電流の少なくとも大きさが変化され、この励磁電流の大きさの変化に応じて、前記制御電磁力の大きさが変化し、前記トータル電磁力が変化するものである。
0010
また、この発明による電磁アクチュエータは、前記制御コイルの励磁電流の方向と大きさが変化され、この励磁電流の方向と大きさの変化に応じて、前記制御電磁力の方向と大きさが変化し、前記トータル電磁力が変化するものである。
0011
また、この発明による電磁アクチュエータは、前記制御コイルの励磁電流の方向と大きさの変化に応じて、前記トータル電磁力が、前記固定部材が前記可動部材に電磁反発力を与える範囲で調整されるものである。
0012
また、この発明による電磁アクチュエータは、前記制御コイルの励磁電流の方向と大きさの変化に応じて前記トータル電磁力が、前記固定部材が前記可動部材に電磁反発力を与える状態から前記固定部材が前記可動部材に吸引力を与える状態まで変化するものである。
【0013】
また、この発明による電磁アクチュエータは、支持点を中心に揺動可能に配置された被駆動部材、前記支持点の一側に配置され前記被駆動部材を駆動する第1電磁駆動要素、および前記支持点の他側に配置され前記被駆動部材を駆動する第2電磁駆動要素を備えた電磁アクチュエータであって、前記第1、第2電磁駆動要素は、それぞれ、前記被駆動部材に取り付けられた可動部材と、この可動部材に対向する固定部材とを有し、前記可動部材は第1極性の第1磁極と第2極性の第2磁極を持った可動側磁石を含み、また前記固定部材は、第1極性の第1磁極と第2極性の第2磁極を持ちその第1磁極が前記可動側磁石の第1磁極に対向して前記可動側磁石に電磁反発力を与える固定側磁石と、前記固定側磁石の第1磁極と前記可動側磁石の第1磁極との間にそれらに対してそれぞれ空隙を介して配置された制御コアと、前記固定側磁石の第1磁極と前記可動側磁石の第1磁極との間にそれらから離れて配置されそれらの各第1磁極を結ぶ線の周りで前記制御コアの周りに巻回されてその励磁電流によって前記可動側磁石に制御電磁力を与える制御コイルとを含み、前記各電磁駆動要素の可動側磁石が、それぞれの前記電磁反発力と前記制御電磁力とを加え合わせたトータル電磁力によって駆動されることを特徴とするものである。
0014
また、この発明による電磁アクチュエータは、前記第1、第2電磁駆動要素の制御コイルが互いに関連して制御されるものである。
0015
また、この発明による電磁アクチュエータは、前記第1電磁駆動要素がその制御コイルによリ、その可動側磁石に与える電磁反発力を増加するように制御される場合に、前記第2電磁駆動要素がその制御コイルにより、その可動側磁石に与える電磁反発力を減少するように制御されるものである。
0016
また、この発明による電磁アクチュエータは、前記第1電磁駆動要素がその制御コイルによリ、その可動側磁石に与える電磁反発力を増加するように制御される場合に、前記第2電磁駆動要素がその制御コイルにより、その可動側磁石に与える電磁反発力を減少してそれに吸引力を与えるように制御されるものである。
0017
さらに、この発明による電磁アクチュエータは、前記第1、第2電磁駆動要素の制御コイルが互いに独立して制御されるものである。
0018
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明による電磁アクチュエータの実施の形態1を示す。この電磁アクチュエータは、被駆動部材10を駆動するものであり、被駆動部材10は、例えば自動車に搭載されるレーダの反射ミラーである。このレーダは、自動車の周辺を監視するのに使用されるレーダであり、電波を自動車の周辺に発射してその反射波から自動車の周辺の障害物などを検知する。またこのレーダは、光を自動車の周辺に照射し、その反射光によって自動車の周辺を監視するように、構成することもできる。何れにせよ、反射ミラー10は電波または光を自動車の周辺に向けて発射し、またその反射波を受信するために使用され、電波、または光の照射方向を変更するために、その向きまたは角度が変化される。反射ミラー10は、重力や外乱振動などに影響されないように、その中央部の重心近傍に支点11を有し、この支点を中心にして、揺動可能に支持されている。支点11はベアリング12で回転可能に支持された回転軸13であり、この回転軸13を中心にして、反射ミラー10が回転可能に支持される。ベアリング12はプレート14上に載置かれた支持台15上に固定されている。支持台15上には、反射ミラー10の位置を検出する位置センサ16が付設されている。この位置センサ16は、例えば磁気を利用した磁気センサ、または光を利用した光センサである。
0019
図1の電磁アクチュエータは、反射ミラー10の左右両側に一対の電磁駆動要素20A、20Bを有する。第1の電磁駆動要素20Aは反射ミラー10の支点12の右側に配置され、その右端部を駆動し、また第2の電磁駆動要素20Bは反射ミラー10の支点12の左側に配置され、その左端部を駆動する。これらの電磁駆動要素20A、20Bは互いに同じ構成を有し、それぞれ可動部材30と固定部材40を有している。各電磁駆動要素20A、20Bの各可動部材30は、被駆動部材である反射ミラー10に取り付けられた可動側磁石32を有する。この可動側磁石32は円柱状に作られた磁石であり、N極として着磁された第1磁極32aと、S極として着磁された第2磁極32bを有し、第2磁極(S極)32bを反射ミラー10に接合して取り付けられている。もちろん、第1磁極32aをミラー10に接合するように、変更可能である。
0020
電磁駆動要素20A、20Bの各固定部材40は、各可動部材30に対向して配置される。この各固定部材40は、支持台15を載せたプレート14の左右両側上に固定される。このプレート14は、磁性材料、例えば鉄板で作られている。各固定部材40は、先ず固定側磁石42を有する。この固定側磁石42は、可動側磁石32と同様に、円柱状に作られており、N極として着磁された第1磁極42aと、S極として着磁された第2磁極42bを持っている。この各電磁駆動要素20A、20Bの固定側磁石42は、各電磁駆動要素20A、20Bの各可動側磁石32と対向する位置に配置されており、それぞれの第2磁極(S極)42bをプレート14に接合して固定されている。結果として、各固定側磁石42の第1磁極(N極)42aは、各可動側磁石32の第1磁極(N極)32aと対向する。もちろん、可動側磁石32の第1磁極32aが反射ミラー10に接合されるように変更される場合には、固定側磁石42もそれに合わせて、第1磁極42aがプレート14に接合される。
0021
各電磁駆動要素20A、20Bの固定部材40は、さらに樹脂で作られたボビン44、制御コア46、および制御コイル48を有する。ボビン44は、固定側磁石42を覆うように設けられ、固定側磁石42の上に制御コア46を保持する。この制御コア46は、円形断面を持った棒状の鉄心であり、可動側磁石32の第1磁極(N極)32aと、固定側磁石42の第1磁極(N極)42aとの間に配置されている。制御コア46の上端は空隙50を介して可動側磁石32の第1磁極(N極)32aに対向しており、またその下端と固定側磁石42の第1磁極(N極)42aとの間にも空隙52が形成されている。ボビン44は、制御コア46の外周に、巻枠44aを有し、この巻枠44aに制御コイル48が巻回されている。結果として、制御コイル48は、可動側磁石32の第1磁極32aと、固定側磁石42の第1磁極42aとを結ぶ直線の周りに巻回され、前記直線に沿って磁束を発生する。なお、符号48aは、制御コイル48に対する接続リード線であり、制御コイル48はこれらの接続リード線48aを経て、励磁回路に接続される。
0022
各電磁駆動要素20A、20Bの各固定部材40は、それぞれの可動部材30に対して第1、第2の2つの電磁力F1、F2をトータルした電磁力F0を与える。第1の電磁力F1は、固定側磁石42から可動側磁石32に与えられる電磁力である。固定側磁石42の第1磁極(N極)42aが、可動側磁石32の同極性の第1磁極(N極)32aに向き合っているために、固定側磁石42から可動側磁石32に与えられる第1の電磁力F1は、可動部材30を固定部材40から引き離す方向の反発電磁力であり、この反発電磁力は磁石32、42が永久磁石であるために、常時ほぼ一定の電磁力である。
0023
各固定部材40から対応する各可動部材30に対して与えられる第2の電磁力F2は、制御コイル48によって発生される。制御コイル48は、各磁石32、42の第1磁極32a、42a を結ぶ直線に沿って磁束を発生し、この磁束に基づいて可動部材30に与えられる電磁力F2は、制御コイル48に流れる励磁電流の方向と大きさに比例して、その電磁力の方向と大きさが制御される。制御コイル48にある方向の励磁電流を流せば、この制御コイル48による電磁力F2は、固定側磁石42と同方向に、すなわち可動部材30を固定部材40から引き離す方向に、可動部材30に与えられ、その強さはその励磁電流の大きさに比例する。制御コイル48の励磁電流の方向を上記と逆にすれば、制御コイル48による電磁力F2は、固定側磁石42による反発力とは逆に、可動部材30を固定部材40に吸引する方向の電磁力となり、その大きさは励磁電流に比例する。
0024
固定側磁石42による反発方向の電磁力F1の方向を正極性とすると、トータル電磁力F0=F1±F2となり、制御コイル48の励磁電流の方向と大きさを変えることによって、トータル電磁力F0を幅広く制御することができる。反射ミラー10は、各電磁駆動要素20A、20Bからのトータル電磁力のバランスで、その向きまたは角度が制御される。
0025
この実施の形態1において、制御コイル48は固定部材40に設けられているので、その巻回数を大きくして、制御コイル48による磁束を大きくする上で特別な制限はない。また制御コイル48の線径を大きくして、充分大きな励磁電流を流し、その磁束を大きくするにも、特別な制約はない。このため、制御コイル48の巻回数と線径を大きくし、制御コイル48による電磁力F2を充分に大きくできる。また、制御コア46は、制御コイル48による電磁力をより大きくするのに有効であるが、この制御コア46も固定部材40に設けられているので、可動部材30の重量を増やす心配がなく、可動部材30を可能なかぎり軽量とすることにより、より高速で駆動することが可能となる。
0026
さらに、制御コイル48が可動側磁石32の第1磁極32aと、固定側磁石42の第1磁極42aとの間に設けられていることも重要である。制御コイル48はこれらの磁極32a、42aの間にあるため、制御コイル48と磁極32a 、42aとの間に、必要な間隔を取ることが可能となる。この間隔に基づき、制御コイル48による磁束を磁石32、42に直接流さずに、少なくともその磁束の一部を磁石32、42を側路するように流すことができる。この結果、制御コイル48の磁束が磁石32、42による磁束と逆方向に流れる場合においても、制御コイル48による磁石32、42の保持力の減少を軽減することができ、したがって、固定部材40から必要な電磁力を可動部材30により正確に与えて、被駆動部材10をより正確に駆動できる。
0027
また制御コア46と磁石32との空隙50および制御コア46と磁石42との空隙52も、制御コイル48による制御性を向上するのに有効である。これらの空隙50、52は、制御コイル48による磁束に対する磁石32、42による磁束の影響をより少なくし、制御コイル48による磁束の変化をより大きくし、その励磁電流による制御性能を向上させる。また、磁性板からなるプレート14は、固定側磁石42の第2磁極42bが接合されており、磁極板の作用をする。このプレート14は第2磁極42bからの磁束および制御コイル48による磁束をこの磁極42bの周辺に拡げ、固定側磁石42と可動側磁石32との磁気的結合および制御コイル48と可動側磁石32との磁気的結合を強化して、可動部材30への電磁力を、より大きくする。
0028
図2は、電磁駆動要素20A、20Bの各制御コイル48に対する励磁回路を示す。この励磁回路は、一対のスイッチング回路60、70を有し、これらの各スイッチング回路60、70は直流電源の正極端子E1と負極端子E2の間にそれぞれ接続されている。負極端子E2はアース電位とされている。スイッチング回路60は、一対のスイッチ素子61、62を含み、これらのスイッチ素子61、62は例えばNPN形のパワートランジスタで構成される。スイッチ素子61のコレクタは正極端子E1に接続され、そのエミッタはスイッチング回路60の出力端子63に接続されている。スイッチ素子62のコレクタは、前記出力端子63に、またそのエミッタは負極端子E2にそれぞれ接続される。スイッチング回路70は一対のスイッチ素子71、72を含み、これらはNPN形パワートランジスタで構成される。スイッチ素子71のコレクタは正極端子81に、そのエミッタはスイッチング回路70の出力端子73にそれぞれ接続される。スイッチ素子72のコレクタは出力端子73に、またそのエミッタは負極端子E2にそれぞれ接続される。スイッチ素子61、62、71、72として、パワーFETと呼ばれるフィールドエフェクトトランジスタを使用することができる。
0029
電磁駆動要素20A、20Bの各制御コイル48は、スイッチング回路60の出力端子63と、スイッチング回路70の出力端子73との間に、互いに直列に接続されており、互いに関連して制御される。スイッチ素子62、71がオフし、スイッチ素子61、72がオンした第1の状態では、各制御コイル48に、出力端子63から出力端子73に向かって、各制御コイル48に直列に電流が流れ、逆にスイッチ素子61、72がオフし、スイッチ素子62、71がオンした第2の状態では、出力端子73から出力端子63に向かって、各制御コイル48に電流が流れる。各制御コイル48の励磁極性は、各コイル48に付したドットで正極を示したように、互いに逆方向となっている。このため、直列接続された各制御コイル48に流れる電流によって、電磁駆動要素20A、20Bの一方の、例えば電磁駆動要素20Aの制御コイル48が、その固定側磁石42と同極性に、その可動部材30に反発力(+F2)を与えるときには、他方の電磁駆動要素20Bの制御コイル48は、その固定側磁石42と逆極性に、その可動部材30に吸引力(−F2)を与える結果となる。この場合、電磁駆動要素20Aのトータル電磁力はF0=F1+F2、電磁駆動要素20Bのトータル電磁力はF0=F1−F2となる。
0030
制御コイル48による電磁力F2の大きさを、電磁力F1の大きさより小さい範囲で調整するモードでは、各電磁駆動要素20A、20Bはともに、可動部材30に反発力を与える範囲で、その反発力の大きさが互いに逆方向に調整される。例えばスイッチ素子61、72がオンとなる第1の状態において、一方の電磁駆動要素20Aのトータル電磁力F0=F1+F2が、固定側磁石42による反発力F1を増大するときには、他方の電磁駆動要素20Bのトータル電磁力F0=F1−F2は、その固定側磁石42から可動部材30への反発力F1を減少させるように、調整される。図1のアクチュエータにおいて、第1電磁駆動要素20Aによる反発力が増大し、第2電磁駆動要素20Bによる反発力が減少すると、反射ミラー10は、回転軸15を中心に、反時計方向に回動される。スイッチ素子62、71がオンとなる第2の状態では、逆方向の調整が行われ、反射ミラー10は時計方向に回動される。何れにせよ、反射ミラー10は、2つの電磁駆動要素20A、20Bの各トータル電磁力F0のバランスで、その向きまたは角度が制御される。
0031
制御コイル48による電磁力F2の大きさを、電磁力F1の大きさを超える範囲で調整するモードを採用することもできる。このモードでは、例えばスイッチ素子61、72がオンとなる第1の状態において、電磁駆動要素20Aのトータル電磁力F0が、その固定側磁石42による反発力F1の2倍以上の反発力となるよう調整されるときには、他方の電磁駆動要素20Bのトータル電磁力は、その固定側磁石42による反発力F1と反対方向の吸引力となり、反射ミラー10は反時計方向に、より大きく動かされる。スイッチ素子62、71がオンとなる第2の状態でも、逆方向の調整が行われ、反射ミラー10は大きく時計方向に動かされる。
0032
各電磁駆動要素20A、20Bの制御コイル48の励磁電流の大きさは、例えば各スイッチ素子のオン時間比率を変化させることによって、調整される。例えばスイッチ素子61、72がオンする第1の状態について、その単位時間にこれらのスイッチ素子61、72がオンする比率が変化させられると、そのオン時間比率に応じた大きさの励磁電流が各制御コイル48に供給される。同様に、スイッチ素子62、71がオンとなる第2の状態において、これらのスイッチ素子62、71の単位時間当たりのオン時間比率を調整することにより、励磁電流の大きさが変えられる。これらのオン時間比率の調整は、各スイッチ素子のベースへの駆動パルスの幅を変えることによって行われる。
0033
実施の形態1の電磁アクチュエータは、一対の電磁駆動要素20A、20Bの各制御コイル48の励磁電流のバランスにより、反射ミラー10の角度を制御するものであり、オープン制御で制御可能であるが、アクチュエータを高速で駆動する場合には、位置センサ16からの信号によって制御コイル48をフィードバック制御する。このフィードバック制御は、各スイッチ素子61、62、71、72のベース駆動電流を制御することによって行われる。
0034
実施の形態2.
図3はこの発明による電磁アクチュエータの実施の形態2の励磁回路を示す。電磁アクチュエータの構成は、図1と同じ構成が採用される。この実施の形態2の励磁回路では、各電磁駆動要素20A、20Bの制御コイル48が、スイッチング回路60、70の出力端子63、73の間に、互いに並列に接続され、図2の励磁回路と同様に、互いに関連して、互いに逆極性の電磁力F2をそれぞれの電磁駆動要素20A、20Bに与えるように制御される。
0035
図3の励磁回路は、各電磁駆動要素20A、20Bの制御コイル48が互いに並列接続されている結果、図2の励磁回路に比べ、電源端子E1、E2に同じ電源電圧を与える場合に、より多くの励磁電流を制御コイル48に流すことができ、駆動力を大きくすることができる。また、例え、一方の制御コイル48が断線した場合にも、他方の制御コイル48への励磁電流を確保して、反射ミラー10の駆動を達成できる。
0036
実施の形態3.
図4はこの発明による電磁アクチュエータの実施の形態3の励磁回路を示す。この実施の形態3では、各電磁駆動要素20A、20Bの制御コイル48が、互いに独立した励磁回路80A、80Bによって励磁される。電磁駆動要素20Aの制御コイル48は、励磁回路80Aによって、また電磁駆動要素20Bの制御コイル48は、励磁回路80Bによって、励磁される。励磁回路80A、80Bは、電源端子E1、E2の間に、互いに並列に接続され、それぞれ図2、図3と同様に、一対のスイッチング回路60、70を含んで構成される。なお、図1に示したアクチュエータの構成は、この実施の形態3でも、同様に採用される。
0037
電磁駆動要素20Aの制御コイル48は、励磁回路80Aの各スイッチング回路60、70の出力端子63、73の間に接続され、電磁駆動要素20Bの制御コイル48は、励磁回路80Bの各スイッチング回路60、70の出力端子63、73の間に接続される。この図4に示す励磁回路では、各電磁駆動要素20A、20Bの制御コイル48を、互いに独立した方向、大きさの励磁電流で励磁することができ、各駆動要素で独立した電磁力を反射ミラー10に与えることができる。
0038
図4の励磁回路によって、例えば、各電磁駆動要素20A、20Bから互いにほぼ等しい反発力を反射ミラー10に与える場合に、各駆動要素による反発力をともに小さくすれば、反射ミラー10に対する機械的な駆動系の共振周波数を小さくすることができ、僅かの電磁力の差によって、簡単に反射ミラー10を駆動できる。各電磁駆動要素20A、20Bから互いにほぼ等しい反発力を反射ミラー10に与える場合に、反対に、各駆動要素20A、20Bによる反発力を大きくすると、その共振周波数を大きくすることができる。
0039
実施の形態4.
図5はこの発明による電磁アクチュエータの実施の形態4の励磁回路を示す。図1に示した電磁アクチュエータの構成は、この実施の形態5でも採用される。この実施の形態5は、各電磁駆動要素20A、20Bの制御コイル48を、それぞれ1つのパワートランジスタ91A、91Bによって互いに独立して励磁する。この実施の形態4は、最も簡単な励磁回路であり、各制御コイル48の励磁電流の大きさは、各トランジスタ91A、91Bのオン時間比率を変えることにより、変えることができるが、その励磁電流の方向は変えることができない。
0040
しかし、電磁駆動要素20A、20Bにおいて、励磁電流による励磁極性を互いに同じにすれば、各駆動要素20A、20Bから互いに同じ極性のトータル電磁力を与えることができる。例えば、各駆動要素20A、20Bからともに反発力を与えたり、ともに吸引力を与えたりすることができる。また、電磁駆動要素20A、20Bにおいて、励磁電流による励磁極性を互いに逆にすれば、一方の駆動要素により反発力を、また他方の駆動要素により吸引力を与えることも可能である。
0041
実施の形態5.
図1の電磁アクチュエータは、1つの被駆動部材10を、一対の電磁駆動要素20A、20Bで駆動するものであるが、駆動要素の数を変更することは可能である。1つの被駆動部材10に対して、少なくとも1つの電磁駆動要素を設ければ、被駆動部材10の駆動は達成できる。例えば、図1の駆動要素20A、20Bの一方だけを使用しても、被駆動部材10を駆動できる。また、1つの被駆動部材10に対して、4つの電磁駆動要素を設けることも可能である。例えば、図1では、被駆動部材10が回転軸13を中心に回転可能に支持されたものにおいて、その左右両側に一対の電磁駆動要素20A、20Bを設けているが、被駆動部材10を玉軸受けによってあらゆる方向に揺動可能に支持し、その支点11を通る直交2軸上に、支点11の両側に合計4つの電磁駆動要素を配置すれば、被駆動部材10をより広い範囲で動かすことが可能となる。もちろん、この4つの電磁駆動要素のそれぞれは、この発明に従い、図1に示す電磁駆動要素20A、20Bと同様に構成される。
0042
実施の形態6.
図6、 図7は、この発明による電磁アクチュエータの実施の形態6を示し、特にその位置センサ16の、より具体的構成を示している。この位置センサ16は、反射ミラー10に取り付けたセンサ用磁石17とそれに近接して支持台15上に配置された磁気センサ18とを有する。センサ用磁石17はその両端にNおよびS極の磁極を有し、磁気センサ18は例えば、センサチップであり、例えばホール素子19である。図6は位置センサ16の1つの具体的構成例であり、図7はその他の構成例である。図6のように、センサ用磁石17のサイドに磁気センサ18を配置すれば、反射ミラー10の可動方向における磁気センサ18の出力の直線性を向上できるが、図7のように、センサ用磁石17の1つの磁極に近接して、磁気センサ18を取り付けることもできる。もちろん、位置センサ16は
、光を利用した光位置センサとすることもできる。なお、符号19aは、ホール素子19に対するリード線である。
【0043】
【発明の効果】
以上のようにこの発明による電磁アクチュエータは、可動部材の可動側磁石が、固定部材の固定側磁石による電磁反発力と、固定部材の制御コイルによる制御電磁力とを加え合わせたトータル電磁力によって駆動されるものであり、固定部材に設けた制御コイルによって連続的に可動部材に対する駆動力を制御することができ、この制御コイルは固定部材に設けているので、巻回数および線径を必要に応じて大きくして、充分な制御駆動力を得ることができ、しかも可動部材は可動側磁石を用いているので、充分な軽量化を図り、併せて固定部材にも高い組み立て制度を不要とできる。また、制御コイルが固定側磁石の第1磁極と可動側磁石の第1磁極との間に配置されているので、制御コイルの磁束による固定側磁石の保持力の低下を軽減し、固定側磁石から可動側磁石に充分な反発電磁力を与えることができる。併せて固定側磁石の第1磁極と可動側磁石の第1磁極との間にそれらに対してそれぞれ空隙を介して制御コアを配置し、それらの各第1磁極を結ぶ線の周りでこの制御コアの周りに制御コイルを巻回しているので、制御コイルによる磁束に対する可動側磁石、および固定側磁石の影響を少なくして、制御コイルによる制御電磁力の制御性を改善でき、制御コイルによる磁束をより効果的に、可動側磁石に与え、より大きな制御電磁力を与えることができる。また、制御コイルを固定側磁石の第1磁極と可動側磁石の第1磁極との間に、各第1磁極から離れて配置したので、制御コイルの磁束による固定側磁石の保持力の低下を確実に軽減でき、固定側磁石から可動側磁石に充分な反発電磁力を与えることができる。
0044
また、固定側磁石の第2磁極に磁性体からなるプレートを配置したものでは、固定側磁石と可動側磁石との間、および制御コイルと可動側磁石との間の磁気的結合を強くし、可動側磁石により大きな反発電磁力と制御電磁力を与えることができる。
0046
また、制御コイルの励磁電流の少なくとも大きさを変化させてトータル電磁力を変化させるものでは、励磁電流の大きさを連続的に変化させることにより、トータル電磁力も連続的に変化させることができる。
0047
また、制御コイルの励磁電流の方向と大きさを変化させてトータル電磁力を変化させるものでは、励磁電流の方向に加えて、大きさを連続的に変化させることにより、トータル電磁力もより幅の広い範囲で連続的に変化させることができ、この場合トータル電磁力が固定部材が可動部材に反発電磁力を与える範囲で調整されるものでは、反発電磁力を与える範囲で幅広くトータル電磁力を調整でき、さらに固定部材が可動部材に反発力を与える状態から、吸引力を与える状態まで、より幅広く、トータル電磁力を調整できる。
0048
また、被駆動部材の支持点の一側の第1電磁駆動要素と、その他側の第2電磁駆動要素のそれぞれについて、可動部材の可動側磁石が、固定部材の固定側磁石による電磁反発力と、固定部材の制御コイルによる制御電磁力とを加え合わせたトータル電磁力によって駆動されるものでは、各電磁駆動要素のそれぞれの固定部材に設けた制御コイルによって連続的に可動部材に対する駆動力を制御することができ、またそれぞれの制御コイルは固定部材に設けているので、巻回数および線径を必要に応じて大きくして、充分な制御駆動力を得ることができ、しかもそれぞれの可動部材は可動側磁石を用いているので、充分な軽量化を図り、併せて固定部材にも高い組み立て制度を不要とできる。また、それぞれの制御コイルが固定側磁石の第1磁極と可動側磁石の第1磁極との間に配置されているので、制御コイルの磁束による固定側磁石の保持力の低下を軽減し、固定側磁石から可動側磁石に充分な反発電磁力を与えることができる。
0049
また、第1、第2電磁駆動要素の各制御コイルが互いに関連して制御されるものでは、各電磁駆動要素のバランスにより、被駆動部材の向きまたは角度を制御でき、また第1電磁駆動要素の制御コイルがその可動側磁石に与える電磁反発力を増加する場合に、第2電磁駆動要素の制御コイルがその可動側磁石に与える電磁反発力を減少させるものでは、各電磁駆動要素からの反発電磁力のバランスによって、被駆動部材の向きまたは角度を制御でき、さらに第1電磁駆動要素の制御コイルがその可動側磁石に与える電磁反発力を増加する場合に、第2電磁駆動要素の制御コイルがその可動側磁石に吸引力を与えるものでは、各電磁駆動要素からの反発電磁力のバランスによって、より広い範囲で被駆動部材の向きまたは角度を制御できる。
0050
さらに、第1、第2電磁駆動要素の制御コイルが互いに独立して制御されるものでは、要求に応じた駆動を行うことができ、例えば被駆動部材の機械的駆動系の共振周波数の調整も行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による電磁アクチュエータの実施の形態1を示す断面図。
【図2】 実施の形態1の励磁回路図。
【図3】 この発明による電磁アクチュエータの実施の形態2の励磁回路図。
【図4】 この発明による電磁アクチュエータの実施の形態3の励磁回路図。
【図5】 この発明による電磁アクチュエータの実施の形態4の励磁回路図。
【図6】 この発明による電磁アクチュエータの実施の形態5の位置センサの具体的構成図。
【図7】 この発明による電磁アクチュエータの実施の形態5の位置センサの他の具体的構成図。
【図8】 従来の電磁アクチュエータの断面図。
【図9】 従来の他の電磁アクチュエータの断面図。
【符号の説明】
10 被駆動部材 11 支持点
14 磁性体プレート 20A 第1電磁駆動要素
20B 第2電磁駆動要素 30 可動部材
32 可動側磁石 32a 第1磁極
32b 第2磁極 40 固定部材
42 固定側磁石 42a 第1磁極
42b 第2磁極 44 ボビン
46 制御コア 48 制御コイル
50、52 空隙 60、70 スイッチング回路
61、62、71、72 スイッチ素子
63、73 出力端子 80A、80B 励磁回路
91A、91B スイッチ素子。

Claims (11)

  1. 被駆動部材を駆動する少なくとも1つの電磁駆動要素を備えた電磁アクチュエータであって、
    前記電磁駆動要素は、前記被駆動部材に取り付けられた可動部材と、この可動部材に対向する固定部材とを有し、
    前記可動部材は第1極性の第1磁極と第2極性の第2磁極を持った可動側磁石を含み、
    また前記固定部材は、第1極性の第1磁極と第2極性の第2磁極を持ちその第1磁極が前記可動側磁石の第1磁極に対向して前記可動側磁石に電磁反発力を与える固定側磁石と、前記固定側磁石の第1磁極と前記可動側磁石の第1磁極との間にそれらに対してそれぞれ空隙を介して対向するように配置された制御コアと、前記固定側磁石の第1磁極と前記可動側磁石の第1磁極との間にそれらから離れて配置されそれらの各第1磁極を結ぶ線の周りで前記制御コアの周りに巻回されてその励磁電流によって前記可動側磁石に制御電磁力を与える制御コイルとを含み、
    前記可動側磁石が、前記電磁反発力と前記制御電磁力とを加え合わせたトータル電磁力によって駆動されることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記固定側磁石の第2磁極に、磁性体からなるプレートが配置された請求項1記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記制御コイルを流れる励磁電流の少なくとも大きさが変化され、この励磁電流の大きさの変化に応じて、前記制御電磁力の大きさが変化し、前記トータル電磁力が変化する請求項1記載の電磁アクチュエータ。
  4. 前記制御コイルの励磁電流の方向と大きさが変化され、この励磁電流の方向と大きさの変化に応じて、前記制御電磁力の方向と大きさが変化し、前記トータル電磁力が変化する請求項1記載の電磁アクチュエータ。
  5. 前記制御コイルの励磁電流の方向と大きさの変化に応じて、前記トータル電磁力が、前記固定部材が前記可動部材に電磁反発力を与える範囲で調整される請求項記載の電磁アクチュエータ。
  6. 前記制御コイルの励磁電流の方向と大きさの変化に応じて前記トータル電磁力が、前記固定部材が前記可動部材に電磁反発力を与える状態から前記固定部材が前記可動部材に吸引力を与える状態まで変化する請求項記載の電磁アクチュエータ。
  7. 支持点を中心に揺動可能に配置された被駆動部材、前記支持点の一側に配置され前記被駆動部材を駆動する第1電磁駆動要素、および前記支持点の他側に配置され前記被駆動部材を駆動する第2電磁駆動要素を備えた電磁アクチュエータであって、
    前記第1、第2電磁駆動要素は、それぞれ、前記被駆動部材に取り付けられた可動部材と、この可動部材に対向する固定部材とを有し、
    前記可動部材は第1極性の第1磁極と第2極性の第2磁極を持った可動側磁石を含み、
    また前記固定部材は、第1極性の第1磁極と第2極性の第2磁極を持ちその第1磁極が前記可動側磁石の第1磁極に対向して前記可動側磁石に電磁反発力を与える固定側磁石と、前記固定側側磁石の第1磁極と前記可動側磁石の第1磁極との間にそれらに対してそれぞれ空隙を介して対向するように配置された制御コアと、前記固定側磁石の第1磁極と前記可動側磁石の第1磁極との間にそれらから離れて配置されそれらの各第1磁極を結ぶ線の周りで前記制御コアの周りに巻回されてその励磁電流によって前記可動側磁石に制御電磁力を与える制御コイルとを含み、
    前記各電磁駆動要素の可動側磁石が、それぞれの前記電磁反発力と前記制御電磁力とを加え合わせたトータル電磁力によって駆動されることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  8. 前記第1、第2電磁駆動要素の制御コイルが互いに関連して制御される請求項記載の電磁アクチュエータ。
  9. 前記第1電磁駆動要素がその制御コイルによリ、その可動側磁石に与える電磁反発力を増加するように制御される場合に、前記第2電磁駆動要素がその制御コイルにより、その可動側磁石に与える電磁反発力を減少するように制御される請求項記載の電磁アクチュエータ。
  10. 前記第1電磁駆動要素がその制御コイルによリ、その可動側磁石に与える電磁反発力を増加するように制御される場合に、前記第2電磁駆動要素がその制御コイルにより、その可動側磁石に与える電磁反発力を減少してそれに吸引力を与えるように制御される請求項記載の電磁反発形アクチュエータ。
  11. 前記第1、第2電磁駆動要素の制御コイルが互いに独立して制御される請求項記載の電磁アクチュエータ。
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