JP3739961B2 - 小型携帯端末装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手のひらサイズの小型携帯端末装置に関し、特に、該端末装置の側面において、滑り止め及び耐衝撃性のために実装されるエラストマー部品の取付に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、手のひらサイズのネットワークコンピュータを開発し、製品化した(例えば、特願平9−264137号、特願平9−264138号参照)。このネットワークコンピュータは、高性能CPUを内蔵し、表示、入力、音声処理、ワイヤレス通信の機能を片手で操作できる形状とサイズに集約した携帯情報ツールである。効率がよく、自由度が高い開発環境と同時に、豊富な標準ライブラリと部品化のしくみによってアプリケーションサイズを小さくできることの特質を活かした手のひらサイズのネットワークコンピュータシステムを提供することができる。
【0003】
このネットワークコンピュータは、「手のひらサイズ」ではあるが、従来の携帯情報装置や個人用の情報端末とは異なり、日常生活の様々なシーンで自分の手の延長のようにネットワークやコンピュータを操作するものである。低価格とメンテナンス効率の良さをアピールした従来の製品とは全く異なるカテゴリーに属する小型で高機能のネットワークコンピュータである。
【0004】
筐体の形状は、手のひらの中で、片手で操作できる形状とサイズを有しており、かつ曲線をベースとしたものである。このような筐体は、片手で容易かつ確実に把持できると共に、片手の指でスイッチを操作できるものでなければならない。また、仮に、手のひらから落とすようなことがあっても、損傷を与えることがないように耐衝撃性を有していなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、かかる問題を解決して、手のひらサイズの小型携帯端末装置において、筐体の湾曲した両側面に滑り止め及び耐衝撃性のために実装されるエラストマー部品を、確実に、かつ作業性良く取り付けることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の小型携帯端末装置は、上カバー15と下カバー16とに分割構成されると共に、少なくとも両側面において湾曲した形状を有する筐体の内部に、少なくともプリント回路板19と、該プリント回路板19上に実装されかつ電気的に接続されるLCDユニット18とが、前記上カバー15と下カバー16とにより挟み込まれて固定されている。帯状の弾性部材から成る右エラストマー部品21及び左エラストマー部品22が、湾曲した筐体の両側面においてそれぞれ上カバーと下カバーとにより挟み込まれて固定される。それぞれのエラストマー部品21,22は、筐体外部に位置する帯状の1つの本体部材23と、該本体部材23と一体に形成されかつ上カバー15と下カバー16とにより挟まれる幅の狭い基部と筐体内部に位置して基部よりも広い幅の係止部とを有する係止部材24とから構成される。この係止部材24は、帯状部材の長さ方向において、複数のスリットを設けて複数の個々の係止部材に分割構成されると共に、筐体の半径の小さな曲面部分においては、スリットを比較的に多く設けている。そして、エラストマー部品21,22の長さ方向において両端部に比較的に近く位置する2つの係止部材はそれぞれ、エラストマー部品21,22の長さ方向端面に近接して設けられる。これによって、筐体の湾曲した両側面に滑り止め及び耐衝撃性のために実装されるエラストマー部品21,22は、確実に、かつ作業性良く取り付けることができる。
【0007】
また、本発明の小型携帯端末装置は、本体部材23の、筐体に面する内面側にスリット25が設けられている。これによって、エラストマー部品は筐体により密着して取り付けることが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、手のひらの中に把持することのできる本発明の小型携帯端末装置の外観を例示する図であり、図1は、表面側(液晶ディスプレイ側)から示しており、この小型携帯端末装置は、右手或いは左手のいずれで把持する場合も、図示の左下側が手元側になるようにスイッチ等の構成要素が配列されている。図2は、裏面側(手のひら側)から、手先側を図示の左下側にして例示している。小型携帯端末装置30は、各々に予め定められた複数の機能のいずれかを割り当てることが可能な複数のスイッチ、即ち、右スイッチ3、左スイッチ4、バックライトスイッチ5、パワースイッチ6、リセットスイッチ7を備えている。
【0009】
例示の小型携帯端末装置30は、片手で保持して当該片手で操作可能であって、ローディングした種々のプログラムにより種々の機能を実行することが可能である。利用者は、小型携帯端末装置30を、片手、例えば右手の中に収めて、これを保持している片手、即ち右手で操作しながら、液晶ディスプレイ1を観察する。利用者は、右手の親指でバックライトスイッチ5、方向キー2及び右スイッチ3を、人指し指又は中指でパワースイッチ6(図2参照)を、薬指又は小指で左スイッチ4を、各々、押下げることが可能である。同様に、左手の中に液晶ディスプレイ1を観察するように収めて、小型携帯端末装置30を左手のみで操作するようにすることもできる。また、スイッチの押下に代えて、液晶ディスプレイ1上のタッチパネルにタッチしても良い。スイッチの各々には、予め用意された機能が割り当てられる。
【0010】
小型携帯端末装置30における情報のローディングは、データ処理部に設けられたローディング処理部により行われる。ローディング処理部は、複数のワイヤレス通信手段を備え、ステーション(他のコンピュータ)又は他の携帯情報端末との間でワイヤレス通信を行うことにより、情報(プログラム及びデータ)を(イニシャル)ローディングし、メモリに格納する。小型携帯端末装置30は、情報に含まれるプログラムを起動し、各種処理を行う。コネクタ11は、筐体の円弧状の形状を有する部分の中央に設けられる。コネクタ11は、情報を転送するための情報端子と、小型携帯端末装置30の電源として働く充電可能なバッテリを充電するための充電端子とを備える。
【0011】
小型携帯端末装置30はマイク9を備える。マイク9は、液晶ディスプレイ1の設けられた面の周囲であって、その上部側(手のひらに把持したときの手先側)に設けられる。また、小型携帯端末装置30は液晶ディスプレイ1が設けられている面に設けられたスピーカ8を備える。スピーカ8は、液晶ディスプレイ1の設けられた面において、その下部側(手のひらに把持したときの手元側)に設けられる。小型携帯端末装置30の備える赤外線通信ポート10は、ワイヤレス通信のために、液晶ディスプレイ1の設けられた面の周囲であって、その下部側に設けられる。
【0012】
図中、21及び22は、筐体の両側側面にそれぞれ位置して、上カバー15と下カバー16とにより挟み込まれて固定される本発明の特徴とするエラストマー部品を示している。その詳細については後述する。
【0013】
図3は、図1及び図2に例示した小型携帯端末装置の分解斜視図を示している。この小型携帯端末装置30の、例えば合成樹脂製の筐体は、上カバー15と下カバー16とに分割構成される。液晶ディスプレイにタッチパネルを貼り付けることにより構成されるLCDユニット18が、プリント回路板19の上に実装され、かつこのプリント回路板19にはタッチパネル及び液晶ディスプレイの入力ケーブルがコネクタを介して接続される。このように実装されたプリント回路板19とLCDユニット18は、下カバー16と上カバー15とにより挟み込まれるようにして固定される。
【0014】
このとき、滑り止め及び耐衝撃性を目的として、ゴム等の弾性部材により構成される右エラストマー部品21と、左エラストマー部品22もまた、下カバー16と上カバー15とにより本装置の両側面においてそれぞれ挟み込まれるようにして固定される。
【0015】
図4は、右又は左エラストマー部品21、22として用いることのできるエラストマー部品そのものを示しており、上側の図は、筐体に組み立てたとき、筐体外部に位置する本体部材23を上にして示す図であり、下側の図4は、筐体内部に位置することになる係止部材24を上にして示す図である。また、図5は、図4のラインA−Aで切断した断面図である。
【0016】
図示したように、エラストマー部品は、1つの連続した帯状本体部材23と、係止部材24が,ゴムなどの弾性部材により一体に成形されると共に、その間に筐体勘合用溝が形成されている。係止部材24は、長さ方向にスリットが形成されて、複数の個々の係止部材24に分割構成されている。特に、図5に見られるように、係止部材24は、幅の狭い基部と、幅の広い係止部とから構成されている。このように基部の幅を狭くすることにより、基部両側に位置する幅広の本体部材23と、幅広の係止部材24との間に、筐体勘合用の溝が形成される。帯状本体部材23の筐体に面する側で、基部根元に隣接して、連続したスリット25が設けられている。このスリット25は、基部の幅方向すぐ外側に位置するよう本体部材23に連続して形成されている。スリット25の機能については後述する。
【0017】
また、複数のスリットを設けて個々の複数の係止部材24に分割構成される個々の係止部材24の帯状部材長さ方向の間隔は、詳細は後述するが、それが取り付けられる筐体の曲面形状に依存している。即ち、筐体の曲面形状において、半径が小さいところは、スリットの数を多くして、また、そのスリットの幅を調整して、本体部材の長さ方向に短い係止部材24を数多く設けることにより、筐体に確実に係止されるよう構成されている。
【0018】
図6は、右又は左エラストマー部品21、22の筐体への取付をさらに説明するための図である。本発明のエラストマー部品21、22は、筐体の曲面部分に取り付けることを想定しているが、曲面半径の小さいところでは、図6(A)に示すように、スリットの数を多くし、それ故、各係止部材24の個々の長さを短くすることにより、筐体にぴったりと確実に沿わせることが可能になる。
【0019】
図6(B)は、本体部材23の長さ方向の端面における取付を説明するための図である。例えば図6(C)に示すように、長さ方向において最も端に位置する係止部材24が,仮に、本体部材23の端面ではなく、奥に設けられていると、筐体曲面部では、エラストマー部品の端面が、筐体からはがれるという問題が生じる。これに対して、(B)に示すように、他の係止部材よりも端の近くに位置する(両端にそれぞれの2つの)係止部材24を本体部材23の長さ方向端面に近接して設けることにより、筐体が曲面であっても、はがれることなく、確実に係止することが可能になる。
【0020】
図6(D)は、図5を参照して説明したスリット25の機能を説明するための図である。エラストマー部品自体、前述したように弾性部材より構成されるため、その弾性力により、エラストマー部品は筐体に密着するが、このようなスリット25を設けることにより、さらに、密着は強化される。これは、本体部材23と係止部材24により形成される溝内に、その溝の幅よりもわずかに大きな厚みを有する筐体を挿入したとき、スリット部がつぶされて密着し易くなるためである。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、湾曲した筐体の両側面においてそれぞれ上カバーと下カバーとにより挟み込まれて固定されるエラストマー部品の係止部材を、帯状部材の長さ方向において、複数のスリットを設けることにより複数の個々の係止部材に分割構成すると共に、筐体の半径の小さな曲面部分においては、スリットを比較的に多く設け、そして、長さ方向において両端部に比較的に近く位置する2つの係止部材はそれぞれ、長さ方向端面に近接して設けたことにより、手のひらサイズの小型携帯端末装置において、筐体の湾曲した両側面に滑り止め及び耐衝撃性のために実装されるエラストマー部品を、確実に、かつ作業性良く取り付けることが可能になるという効果がある。
【0022】
また、本発明は、本体部材の、筐体に面する内面側にスリットを設けたことにより、エラストマー部品は筐体により密着して取り付けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型携帯端末装置の外観を表面側から例示する図である。
【図2】本発明の小型携帯端末装置の外観を裏面側から例示する図である。
【図3】図1及び図2に例示した小型携帯端末装置の分解斜視図を示している。
【図4】エラストマー部品自体の構成を示す斜視図である。
【図5】図4のラインA−Aで切断した断面図である。
【図6】エラストマー部品の筐体への取付を説明するための図である。
【符号の説明】
1 液晶ディスプレイ(タッチパネル付)
2 方向キー
3 右スイッチ
4 左スイッチ
5 バックライトスイッチ
6 パワースイッチ
7 リセットスイッチ
8 スピーカ
9 マイク
10 赤外線通信ポート
11 コネクタ
15 上カバー
16 下カバー
18 LCDユニット
19 プリント回路板
21 右エラストマー部品
22 左エラストマー部品
23 本体部材
24 係止部材
25 スリット
30 小型携帯端末装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、手のひらサイズの小型携帯端末装置に関し、特に、該端末装置の側面において、滑り止め及び耐衝撃性のために実装されるエラストマー部品の取付に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、手のひらサイズのネットワークコンピュータを開発し、製品化した(例えば、特願平9−264137号、特願平9−264138号参照)。このネットワークコンピュータは、高性能CPUを内蔵し、表示、入力、音声処理、ワイヤレス通信の機能を片手で操作できる形状とサイズに集約した携帯情報ツールである。効率がよく、自由度が高い開発環境と同時に、豊富な標準ライブラリと部品化のしくみによってアプリケーションサイズを小さくできることの特質を活かした手のひらサイズのネットワークコンピュータシステムを提供することができる。
【0003】
このネットワークコンピュータは、「手のひらサイズ」ではあるが、従来の携帯情報装置や個人用の情報端末とは異なり、日常生活の様々なシーンで自分の手の延長のようにネットワークやコンピュータを操作するものである。低価格とメンテナンス効率の良さをアピールした従来の製品とは全く異なるカテゴリーに属する小型で高機能のネットワークコンピュータである。
【0004】
筐体の形状は、手のひらの中で、片手で操作できる形状とサイズを有しており、かつ曲線をベースとしたものである。このような筐体は、片手で容易かつ確実に把持できると共に、片手の指でスイッチを操作できるものでなければならない。また、仮に、手のひらから落とすようなことがあっても、損傷を与えることがないように耐衝撃性を有していなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、かかる問題を解決して、手のひらサイズの小型携帯端末装置において、筐体の湾曲した両側面に滑り止め及び耐衝撃性のために実装されるエラストマー部品を、確実に、かつ作業性良く取り付けることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の小型携帯端末装置は、上カバー15と下カバー16とに分割構成されると共に、少なくとも両側面において湾曲した形状を有する筐体の内部に、少なくともプリント回路板19と、該プリント回路板19上に実装されかつ電気的に接続されるLCDユニット18とが、前記上カバー15と下カバー16とにより挟み込まれて固定されている。帯状の弾性部材から成る右エラストマー部品21及び左エラストマー部品22が、湾曲した筐体の両側面においてそれぞれ上カバーと下カバーとにより挟み込まれて固定される。それぞれのエラストマー部品21,22は、筐体外部に位置する帯状の1つの本体部材23と、該本体部材23と一体に形成されかつ上カバー15と下カバー16とにより挟まれる幅の狭い基部と筐体内部に位置して基部よりも広い幅の係止部とを有する係止部材24とから構成される。この係止部材24は、帯状部材の長さ方向において、複数のスリットを設けて複数の個々の係止部材に分割構成されると共に、筐体の半径の小さな曲面部分においては、スリットを比較的に多く設けている。そして、エラストマー部品21,22の長さ方向において両端部に比較的に近く位置する2つの係止部材はそれぞれ、エラストマー部品21,22の長さ方向端面に近接して設けられる。これによって、筐体の湾曲した両側面に滑り止め及び耐衝撃性のために実装されるエラストマー部品21,22は、確実に、かつ作業性良く取り付けることができる。
【0007】
また、本発明の小型携帯端末装置は、本体部材23の、筐体に面する内面側にスリット25が設けられている。これによって、エラストマー部品は筐体により密着して取り付けることが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、手のひらの中に把持することのできる本発明の小型携帯端末装置の外観を例示する図であり、図1は、表面側(液晶ディスプレイ側)から示しており、この小型携帯端末装置は、右手或いは左手のいずれで把持する場合も、図示の左下側が手元側になるようにスイッチ等の構成要素が配列されている。図2は、裏面側(手のひら側)から、手先側を図示の左下側にして例示している。小型携帯端末装置30は、各々に予め定められた複数の機能のいずれかを割り当てることが可能な複数のスイッチ、即ち、右スイッチ3、左スイッチ4、バックライトスイッチ5、パワースイッチ6、リセットスイッチ7を備えている。
【0009】
例示の小型携帯端末装置30は、片手で保持して当該片手で操作可能であって、ローディングした種々のプログラムにより種々の機能を実行することが可能である。利用者は、小型携帯端末装置30を、片手、例えば右手の中に収めて、これを保持している片手、即ち右手で操作しながら、液晶ディスプレイ1を観察する。利用者は、右手の親指でバックライトスイッチ5、方向キー2及び右スイッチ3を、人指し指又は中指でパワースイッチ6(図2参照)を、薬指又は小指で左スイッチ4を、各々、押下げることが可能である。同様に、左手の中に液晶ディスプレイ1を観察するように収めて、小型携帯端末装置30を左手のみで操作するようにすることもできる。また、スイッチの押下に代えて、液晶ディスプレイ1上のタッチパネルにタッチしても良い。スイッチの各々には、予め用意された機能が割り当てられる。
【0010】
小型携帯端末装置30における情報のローディングは、データ処理部に設けられたローディング処理部により行われる。ローディング処理部は、複数のワイヤレス通信手段を備え、ステーション(他のコンピュータ)又は他の携帯情報端末との間でワイヤレス通信を行うことにより、情報(プログラム及びデータ)を(イニシャル)ローディングし、メモリに格納する。小型携帯端末装置30は、情報に含まれるプログラムを起動し、各種処理を行う。コネクタ11は、筐体の円弧状の形状を有する部分の中央に設けられる。コネクタ11は、情報を転送するための情報端子と、小型携帯端末装置30の電源として働く充電可能なバッテリを充電するための充電端子とを備える。
【0011】
小型携帯端末装置30はマイク9を備える。マイク9は、液晶ディスプレイ1の設けられた面の周囲であって、その上部側(手のひらに把持したときの手先側)に設けられる。また、小型携帯端末装置30は液晶ディスプレイ1が設けられている面に設けられたスピーカ8を備える。スピーカ8は、液晶ディスプレイ1の設けられた面において、その下部側(手のひらに把持したときの手元側)に設けられる。小型携帯端末装置30の備える赤外線通信ポート10は、ワイヤレス通信のために、液晶ディスプレイ1の設けられた面の周囲であって、その下部側に設けられる。
【0012】
図中、21及び22は、筐体の両側側面にそれぞれ位置して、上カバー15と下カバー16とにより挟み込まれて固定される本発明の特徴とするエラストマー部品を示している。その詳細については後述する。
【0013】
図3は、図1及び図2に例示した小型携帯端末装置の分解斜視図を示している。この小型携帯端末装置30の、例えば合成樹脂製の筐体は、上カバー15と下カバー16とに分割構成される。液晶ディスプレイにタッチパネルを貼り付けることにより構成されるLCDユニット18が、プリント回路板19の上に実装され、かつこのプリント回路板19にはタッチパネル及び液晶ディスプレイの入力ケーブルがコネクタを介して接続される。このように実装されたプリント回路板19とLCDユニット18は、下カバー16と上カバー15とにより挟み込まれるようにして固定される。
【0014】
このとき、滑り止め及び耐衝撃性を目的として、ゴム等の弾性部材により構成される右エラストマー部品21と、左エラストマー部品22もまた、下カバー16と上カバー15とにより本装置の両側面においてそれぞれ挟み込まれるようにして固定される。
【0015】
図4は、右又は左エラストマー部品21、22として用いることのできるエラストマー部品そのものを示しており、上側の図は、筐体に組み立てたとき、筐体外部に位置する本体部材23を上にして示す図であり、下側の図4は、筐体内部に位置することになる係止部材24を上にして示す図である。また、図5は、図4のラインA−Aで切断した断面図である。
【0016】
図示したように、エラストマー部品は、1つの連続した帯状本体部材23と、係止部材24が,ゴムなどの弾性部材により一体に成形されると共に、その間に筐体勘合用溝が形成されている。係止部材24は、長さ方向にスリットが形成されて、複数の個々の係止部材24に分割構成されている。特に、図5に見られるように、係止部材24は、幅の狭い基部と、幅の広い係止部とから構成されている。このように基部の幅を狭くすることにより、基部両側に位置する幅広の本体部材23と、幅広の係止部材24との間に、筐体勘合用の溝が形成される。帯状本体部材23の筐体に面する側で、基部根元に隣接して、連続したスリット25が設けられている。このスリット25は、基部の幅方向すぐ外側に位置するよう本体部材23に連続して形成されている。スリット25の機能については後述する。
【0017】
また、複数のスリットを設けて個々の複数の係止部材24に分割構成される個々の係止部材24の帯状部材長さ方向の間隔は、詳細は後述するが、それが取り付けられる筐体の曲面形状に依存している。即ち、筐体の曲面形状において、半径が小さいところは、スリットの数を多くして、また、そのスリットの幅を調整して、本体部材の長さ方向に短い係止部材24を数多く設けることにより、筐体に確実に係止されるよう構成されている。
【0018】
図6は、右又は左エラストマー部品21、22の筐体への取付をさらに説明するための図である。本発明のエラストマー部品21、22は、筐体の曲面部分に取り付けることを想定しているが、曲面半径の小さいところでは、図6(A)に示すように、スリットの数を多くし、それ故、各係止部材24の個々の長さを短くすることにより、筐体にぴったりと確実に沿わせることが可能になる。
【0019】
図6(B)は、本体部材23の長さ方向の端面における取付を説明するための図である。例えば図6(C)に示すように、長さ方向において最も端に位置する係止部材24が,仮に、本体部材23の端面ではなく、奥に設けられていると、筐体曲面部では、エラストマー部品の端面が、筐体からはがれるという問題が生じる。これに対して、(B)に示すように、他の係止部材よりも端の近くに位置する(両端にそれぞれの2つの)係止部材24を本体部材23の長さ方向端面に近接して設けることにより、筐体が曲面であっても、はがれることなく、確実に係止することが可能になる。
【0020】
図6(D)は、図5を参照して説明したスリット25の機能を説明するための図である。エラストマー部品自体、前述したように弾性部材より構成されるため、その弾性力により、エラストマー部品は筐体に密着するが、このようなスリット25を設けることにより、さらに、密着は強化される。これは、本体部材23と係止部材24により形成される溝内に、その溝の幅よりもわずかに大きな厚みを有する筐体を挿入したとき、スリット部がつぶされて密着し易くなるためである。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、湾曲した筐体の両側面においてそれぞれ上カバーと下カバーとにより挟み込まれて固定されるエラストマー部品の係止部材を、帯状部材の長さ方向において、複数のスリットを設けることにより複数の個々の係止部材に分割構成すると共に、筐体の半径の小さな曲面部分においては、スリットを比較的に多く設け、そして、長さ方向において両端部に比較的に近く位置する2つの係止部材はそれぞれ、長さ方向端面に近接して設けたことにより、手のひらサイズの小型携帯端末装置において、筐体の湾曲した両側面に滑り止め及び耐衝撃性のために実装されるエラストマー部品を、確実に、かつ作業性良く取り付けることが可能になるという効果がある。
【0022】
また、本発明は、本体部材の、筐体に面する内面側にスリットを設けたことにより、エラストマー部品は筐体により密着して取り付けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型携帯端末装置の外観を表面側から例示する図である。
【図2】本発明の小型携帯端末装置の外観を裏面側から例示する図である。
【図3】図1及び図2に例示した小型携帯端末装置の分解斜視図を示している。
【図4】エラストマー部品自体の構成を示す斜視図である。
【図5】図4のラインA−Aで切断した断面図である。
【図6】エラストマー部品の筐体への取付を説明するための図である。
【符号の説明】
1 液晶ディスプレイ(タッチパネル付)
2 方向キー
3 右スイッチ
4 左スイッチ
5 バックライトスイッチ
6 パワースイッチ
7 リセットスイッチ
8 スピーカ
9 マイク
10 赤外線通信ポート
11 コネクタ
15 上カバー
16 下カバー
18 LCDユニット
19 プリント回路板
21 右エラストマー部品
22 左エラストマー部品
23 本体部材
24 係止部材
25 スリット
30 小型携帯端末装置
Claims (2)
- 上カバーと下カバーとに分割構成されると共に、少なくとも両側面において湾曲した形状を有する筐体の内部に、少なくともプリント回路板と、該プリント回路板上に実装されかつ電気的に接続されるLCDユニットとが実装される小型携帯端末装置において、
前記湾曲した筐体の両側面においてそれぞれ上カバーと下カバーとにより挟み込まれる帯状の弾性部材から成るエラストマー部品を備え、
それぞれのエラストマー部品は、筐体外部に位置する帯状の1つの本体部材と、該本体部材と一体に形成されかつ上カバーと下カバーとにより挟まれる幅の狭い基部と筐体内部に位置して基部よりも広い幅の係止部とを有する係止部材とから成り、
該係止部材は、帯状部材の長さ方向において、複数のスリットを設けて複数の個々の係止部材に分割構成されると共に、前記筐体の半径の小さな曲面部分においては、スリットを比較的に多く設け、そして、
エラストマー部品の長さ方向において両端部に比較的に近く位置する2つの係止部材はそれぞれ、エラストマー部品の長さ方向端面に近接して設けた、
ことを特徴とする小型携帯端末装置。 - 前記本体部材は、前記筐体に面する内面側にスリットを設けたことを特徴とする請求項1に記載の小型携帯端末装置。
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Families Citing this family (2)
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