JP3739133B2

JP3739133B2 - Concrete pipe inner wall cutting machine

Info

Publication number: JP3739133B2
Application number: JP15404396A
Authority: JP
Inventors: 幹市郎山野; 伸吉大岡; 恒喜多島
Original assignee: 石川島播磨重工業株式会社; 東亜グラウト工業株式会社
Priority date: 1996-06-14
Filing date: 1996-06-14
Publication date: 2006-01-25
Anticipated expiration: 2016-06-14
Also published as: JPH10614A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート管内壁切削機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、下水道等の管路を構成するコンクリート管の内壁は、年数の経過により腐食して劣化する為、劣化した表層部を健全面が現れるまで切削した上で補修する必要があるが、従来、劣化したコンクリート管の内壁の表層部を切削する作業は、コンクリート管の内部に作業員が侵入してディスクグラインダによる手作業で行うようにしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、異臭や切削粉塵の立ち籠める狭いコンクリート管内で長時間に亘って管路の全域を手作業で切削する作業は極めて苛酷であり、作業員の負担が極めて大きいという問題があった。
【０００４】
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、コンクリート管の内壁を切削する作業を作業員の手作業によらず機械的に行い得るコンクリート管内壁切削機を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、円筒状に形成されたコンクリート管の内部を牽引されて該コンクリート管の内壁を切削するコンクリート管内壁切削機であって、
前記コンクリート管の内部に同心状に位置決めして管軸方向に移動する為のガイドユニットと、
該ガイドユニットに対し同心状に旋回し得るよう直列に連結されたカッタユニットとから成り、
前記ガイドユニットには、カッタユニットの旋回軸線を中心とする放射方向の少くとも三方向以上に向け略同一面内で進退動する複数のガイド部材の組を複数箇所に設け、
且つ前記ガイド部材の各組ごとに、共通した一方向に向けられたガイド部材の先端部についてだけコンクリート管の管軸方向に転動方向を規定した転動車輪を装着すると共に、これ以外のガイド部材の先端部については全方向に転動自在な球状車輪を装着し、
また、前記カッタユニットには、該カッタユニットの旋回軸線を中心とする放射方向に進退動するカッタホルダを設け、
且つ該カッタホルダの先端部には、前記コンクリート管の内壁を切削する為のカッタを装着したことを特徴とするものである。
【０００６】
従って、コンクリート管の内壁を切削する作業を行う際には、各組のガイド部材及びカッタホルダを予め引き込んでおいたコンクリート管内壁切削機をコンクリート管内に挿入配置し、次いで、ガイドユニットの各ガイド部材を進出させて外側に張り出し、各ガイド部材の先端部に装着された転動車輪及び球状車輪をコンクリート管の内壁に押し付けてカッタユニットの旋回軸線を内壁に対し同心状に位置決めする。
【０００７】
このとき、ガイド部材の各組ごとに、共通した一方向に向けられたガイド部材の先端部についてだけコンクリート管の管軸方向に転動方向を規定した転動車輪を装着すると共に、これ以外のガイド部材の先端部については全方向に転動自在な球状車輪を装着してあるので、前記転動車輪を基準として各球状車輪が内壁の円周方向に沿い移動しつつ前記位置決めが成され、しかも、位置決めが完了した状態においては、前記転動車輪の転動方向が規定されていることにより前記ガイドユニット自体が内壁に対し旋回しないよう固定される。
【０００８】
次いで、ガイドユニットの位置決めが完了したら、カッタユニットのカッタホルダを進出させて外側に張り出し、カッタホルダの先端部に装着されたカッタをコンクリート管の内壁に押し付けて該内壁の劣化した表層部の切削を開始する。
【０００９】
前記カッタホルダの外側への張り出しは適宜位置で停止し、次いで、カッタユニットを旋回し、前記カッタにより内壁の表層部を全周に亘って切削する。
【００１０】
以上のように、コンクリート管の管軸方向における所定位置での切削作業が完了したら、各カッタホルダを内側に一旦引き込んでコンクリート管内壁切削機を管軸方向に牽引して移動し、カッタがコンクリート管の内壁の未切削部分に対向する位置で移動を停止し、カッタホルダを再び外側に張り出して前記と同様の切削作業を行い、これ以降は、各停止位置での切削作業が完了する毎に移動して切削作業を再開するというサイクルを繰り返してコンクリート管の内壁を管軸方向に段階的に切削するようにすれば良い。
【００１１】
また、各組のガイド部材を進退動するシフト装置としては、
電動機によりカッタユニットの旋回軸線を中心に回転し得るようガイドユニットに設けられた駆動シャフトと、
前記各組のガイド部材の夫々の進退動方向に対応して放射状に配置され且つ前記駆動シャフトによるトルク伝達で従動回転するスクリューロッドと、
該各スクリューロッドに螺着されたナット部材と、
該各ナット部材の夫々に対し対応するガイド部材を連結する連結部材と
を備えることが可能である。
【００１２】
このようにした場合、電動機により駆動シャフトを回転すると、各スクリューロッドが従動回転され、ナット部材が前記各スクリューロッドの長手方向へ移動して各組のガイド部材を進退動させることになる。
【００１３】
更に、カッタホルダを進退動するシフト装置としては、
電動機により前記カッタホルダの進退動方向に向けて回転し得るようカッタユニットに設けられたピニオンと、
該ピニオンに噛合し得るよう前記カッタホルダに設けられて該カッタホルダの進退動方向に延びるラックと、
前記カッタホルダを常に退動する向きに付勢し得るようカッタユニットに設けられたコイルばねと
を備えることが可能である。
【００１４】
このようにした場合、電動機によりピニオンを回転すると、該ピニオンに噛合されているラックを介してカッタホルダが進退動されることになり、しかも、この時に、カッタホルダはコイルばねにより常に退動する向きに付勢されているので、各停止位置での切削作業が完了する毎に電動機を停止して無動力状態とするだけで、カッタホルダは直ちに退動されてカッタユニットに引き込まれることになる。
【００１５】
更に、各組のガイド部材に対しては、転動車輪及び球状車輪をコイルばねの弾撥力に抗して退動し得るよう装着することが好ましい。
【００１６】
このようにすれば、コンクリート管の内壁の真円度が低い場合や内壁に凹凸があるような場合に、放射方向に同じ距離だけ張り出した転動車輪及び球状車輪の一部がコンクリート管の内壁に当接しないような状態が起こっても、前記転動車輪及び球状車輪はコイルばねの弾撥力に抗して退動することができるので、ガイド部材を更に張り出すことによって、各コイルばねに設定された予圧ばね特性による適正な押付力を維持したまま全ての転動車輪及び球状車輪をコンクリート管の内壁に当接させることが可能となる。
【００１７】
また、前記ガイドユニットに対しては、カッタホルダの進退動方向に弾性変位可能な板ばねを介してカッタユニットを連結することが好ましい。
【００１８】
このようにすれば、カッタユニットの旋回軸線がコンクリート管の内壁に対し多少偏心してしまった場合や内壁の真円度が低い場合、又は内壁に凹凸があるような場合に、切削作業中のカッタがコンクリート管の内壁に対して過剰な押付力を受けても、該カッタは板ばねの弾性変位により退動することができるので、該板ばねに設定された予圧ばね特性によって適正な押付力を維持することが可能となる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【００２０】
図１〜図５は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図中１は横方向に延びる円筒状に形成されたコンクリート管、２は該コンクリート管１の内壁、３は前記コンクリート管１の内部を牽引されて該コンクリート管１の内壁２を切削するコンクリート管内壁切削機を示し、該コンクリート管内壁切削機３は、前記コンクリート管１の内部に同心状に位置決めして管軸方向に移動する為のガイドユニット４と、該ガイドユニット４に対し同心状に旋回し得るよう直列に連結されたカッタユニット５とにより構成されている。
【００２１】
前記ガイドユニット４のケーシング６は、コンクリート管１の軸方向に延びる円筒型に形成され、前記ケーシング６の長手方向に間隔を隔てた端部近傍位置には、カッタユニット５の旋回軸線Ａを中心とする放射方向の三方向に向け略同一面内で進退動する三個一組のガイド部材７が夫々一組ずつ配設されている（図３参照）。
【００２２】
また、各組のガイド部材７を進退動するシフト装置として、前記ケーシング６の軸心位置には、ガイド進退用モータ８によりギヤ９，１０を介してカッタユニット５の旋回軸線Ａを中心に回転し得るようにした駆動シャフト１１が軸支されており、また、前記ケーシング６内における各ガイド部材７の近傍位置には、前記駆動シャフト１１からギヤ１２，１３を介しトルク伝達されて従動回転するようにしたスクリューロッド１４が前記各ガイド部材７の進退動方向に対応して放射状に配置されており、前記各スクリューロッド１４には、対応するガイド部材７に対し連結部材１５を介して連結されたナット部材１６が螺着されている（図２参照）。
【００２３】
尚、前記各スクリューロッド１４の両側には、前記各ガイド部材７をナット部材１６と一緒に共回りしないよう夫々の進退動方向に案内する手段として、対応するスクリューロッド１４に対し平行に延びて連結部材１５を摺動自在に貫通するガイドロッド（図示せず）等が並設され、また、前記各スクリューロッド１４の両端は、ケーシング６側に支持されている軸受１７ａ，１７ｂによって軸支されている。
【００２４】
更に、前記ガイド部材７の各組ごとに、共通した一方向に向けられたガイド部材７の先端部についてだけコンクリート管１の管軸方向に転動方向を規定した転動車輪１８が装着されており、これ以外のガイド部材７の先端部については全方向に転動自在な球状車輪１９が装着されている。
【００２５】
ここで、転動方向を変更可能なキャスター型の自在車輪を用いないで球状車輪１９を採用している理由は、キャスター型の自在車輪を採用した場合に転動方向を変更するのに要する回転径が大きくなるという欠点を考慮した為であり、球状車輪１９であればコンパクトに配置できてガイドユニット４の管軸方向の長さ寸法を短縮できるからである。
【００２６】
また、特に本形態例においては、各組のガイド部材７に対し、転動車輪１８及び球状車輪１９がコイルばね２９の弾撥力に抗して退動し得るよう装着されており、より具体的には、転動車輪１８を軸支するブラケット部１８ａと、球状車輪１９を抱持するブラケット部１９ａとを、前記連結部材１５に連結されているカップ型のベースフレーム３７に摺動自在に嵌挿し、前記ブラケット部１８ａ，１９ａの背面に夫々突設した保持ロッド１８ｂ，１９ｂを前記ベースフレーム３７の背面を摺動自在に貫通せしめてストッパ３８により抜脱しないよう係止し且つ前記保持ロッド１８ｂ，１９ｂ周囲にブラケット部１８ａ，１９ａを転動車輪１８及び球状車輪１９側へ押し出し得るようコイルばね２９を圧縮して配置した構成としてある。
【００２７】
ここで、前記コイルばね２９に関し、切削作業中にガイドユニット４を確実に固定し得るような適正な予圧ばね特性が設定されることは勿論である。
【００２８】
一方、前記カッタユニット５のケーシング２０は、コンクリート管１の直径方向に延びる細長い箱型に形成され、前記ケーシング２０内には、旋回軸線Ａを中心とする放射方向に進退動するカッタホルダ２１が出没自在に収容されている。
【００２９】
また、カッタホルダ２１を進退動するシフト装置として、前記ケーシング２０の適宜位置には、カッタ進退用モータ３４（図１参照）により前記カッタホルダ２１の進退動方向に向けて回転し得るようにしたピニオン２２（図４参照）が前記ケーシング２０により抱持されており、また、前記カッタホルダ２１には、前記ケーシング２０の内部でピニオン２２に噛合し得るよう前記カッタホルダ２１の進退動方向に延びるラック２３（図４参照）が設けられ、更に、前記ケーシング２０の内部には、カッタホルダ２１を常に退動する向きに付勢し得るようコイルばね２４が配設されている。
【００３０】
更に、前記カッタホルダ２１の先端部には、前記コンクリート管１の内壁２を切削する為のカッタ３５がカッタ駆動モータ３６ごと装着されている。
【００３１】
また、本形態例において前記カッタユニット５は、前記ガイドユニット４の前端部（図２中における右側端部）にカッタユニット５の旋回軸線Ａを中心に回転自在に設けられた回転プレート２５に対し、カッタホルダ２１の進退動方向に弾性変位可能な一対の板ばね２６を介して連結されており、両板ばね２６の相互間には、外力による過剰な弾性変位を防止する為の変位ストッパ２７が前記回転プレート２５側に固定して突設してある。
【００３２】
ここで、前記板ばね２６には、例えばコンクリート管１の内壁２に対するカッタ３５の適正な押付力が３〜４ｋｇ／ｃｍ²であった場合に、カッタ３５がコンクリート管１の内壁２に全く押し付けられていない状態で既に３ｋｇ／ｃｍ²程度の弾撥力を生じ且つ該弾撥力に抗して退動した際に４ｋｇ／ｃｍ²程度を限度として徐々に弾撥力が増強されるような予圧ばね特性が設定されることは勿論である。
【００３３】
更に、前記回転プレート２５のケーシング６内に入り込んだ外周部分にはギヤ歯２８が形成され、該ギヤ歯２８に対しては、前記ガイドユニット４のケーシング６内に配設した旋回用モータ３０により減速機３１を介して回転されるようにしたギヤ３２が噛合されている。
【００３４】
尚、図中３３はコンクリート管内壁切削機３をコンクリート管１の内部で牽引する際にワイヤロープ等を固縛する為の掛止具であり、該掛止具３３は、カッタユニット５のケーシング２０に対し旋回軸線Ａを中心に回転自在に取り付けられている。
【００３５】
而して、コンクリート管１の内壁２の劣化した表層部を切削する作業を行う際には、各組のガイド部材７及びカッタホルダ２１を予め引き込んでおいたコンクリート管内壁切削機３をコンクリート管１内に挿入配置し、次いで、ガイドユニット４のガイド進退用モータ８により駆動シャフト１１を回転し、各スクリューロッド１４を従動回転させてナット部材１６を前記各スクリューロッド１４の長手方向へ移動することにより各ガイド部材７をケーシング６内から進出させて外側に張り出し、各ガイド部材７の先端部に装着された転動車輪１８及び球状車輪１９をコンクリート管１の内壁２に押し付けてカッタユニット５の旋回軸線Ａを内壁２に対し同心状に位置決めする。
【００３６】
このとき、ガイド部材７の各組ごとに、共通した一方向に向けられたガイド部材７の先端部についてだけコンクリート管１の管軸方向に転動方向を規定した転動車輪１８を装着すると共に、これ以外のガイド部材７の先端部については全方向に転動自在な球状車輪１９を装着してあるので、前記転動車輪１８を基準として各球状車輪１９が内壁２の円周方向に沿い移動しつつ前記位置決めが成され、しかも、位置決めが完了した状態においては、前記転動車輪１８の転動方向が規定されていることにより前記ガイドユニット４自体が内壁２に対し旋回しないよう固定される。
【００３７】
また、特に本形態例においては、各組のガイド部材７に対し転動車輪１８及び球状車輪１９をコイルばね２９の弾撥力に抗して退動し得るよう装着してあるので、コンクリート管１の内壁２の真円度が低い場合や内壁２に凹凸があるような場合に、放射方向に同じ距離だけ張り出した転動車輪１８及び球状車輪１９の一部がコンクリート管１の内壁２に当接しないような状態が起こっても、前記転動車輪１８及び球状車輪１９はコイルばね２９の弾撥力に抗して退動することができるので、ガイド部材７を更に張り出すことによって、各コイルばね２９に設定された予圧ばね特性による適正な押付力を維持したまま全ての転動車輪１８及び球状車輪１９をコンクリート管１の内壁２に当接させることが可能となる。
【００３８】
次いで、ガイドユニット４の位置決めが完了したら、カッタユニット５のカッタ進退用モータ３４によりピニオン２２を回転し、該ピニオン２２に噛合されているラック２３を介してカッタホルダ２１を進出させて外側に張り出し、カッタホルダ２１の先端部に装着されたカッタ３５をコンクリート管１の内壁２に押し付けてカッタ駆動モータ３６により駆動し、内壁２の劣化した表層部の切削を開始する。
【００３９】
このとき、前記カッタホルダ２１の外側への張り出しは、カッタ３５が内壁２の劣化した表層部を切削して健全面に到達したと想定される位置で停止し、次いで、ガイドユニット４側の旋回用モータ３０により回転プレート２５を回転してカッタユニット５を旋回し、前記カッタ３５により内壁２の表層部を全周に亘って切削する。
【００４０】
また、特に本形態例においては、ガイドユニット４に対しカッタホルダ２１の進退動方向に弾性変位可能な板ばね２６を介してカッタユニット５を連結してあるので、カッタユニット５の旋回軸線がコンクリート管１の内壁２に対し多少偏心してしまった場合や内壁２の真円度が低い場合、又は内壁２に凹凸があるような場合に、切削作業中のカッタがコンクリート管１の内壁２に対して過剰な押付力を受けても、該カッタは板ばね２６の弾性変位により退動することができるので、該板ばね２６に設定された予圧ばね特性によって適正な押付力を維持することが可能となる。
【００４１】
以上のように、コンクリート管１の管軸方向における所定位置での切削作業が完了したら、各カッタホルダ２１を内側に一旦引き込んでコンクリート管内壁切削機３を管軸方向に牽引して移動し、カッタ３５がコンクリート管１の内壁２の未切削部分に対向する位置で移動を停止し、カッタホルダ２１を再び外側に張り出して前記と同様の切削作業を行い、これ以降は、各停止位置での切削作業が完了する毎に移動して切削作業を再開するというサイクルを繰り返してコンクリート管１の内壁２を管軸方向に段階的に切削するようにすれば良い。
【００４２】
尚、各停止位置での切削作業が完了する毎に移動して切削作業を再開するというサイクルを繰り返すにあたり、カッタホルダ２１はコイルばね２４により常に退動する向きに付勢されているので、各停止位置での切削作業が完了する毎にカッタ進退用モータ３４を停止して無動力状態とするだけで、カッタホルダ２１は直ちに退動されてカッタユニット５に引き込まれることになる。
【００４３】
従って上記形態例によれば、コンクリート管１の内壁２の劣化した表層部を切削する作業を作業員の手作業によらず機械的に行うことができるので、作業員の負担を大幅に軽減することができる。
【００４４】
更に、各ガイド部材７及び各カッタホルダ２１は、任意の張り出し長さに進退動させることができるので、異なる管径のコンクリート管１に対し現場で簡単に対応させて切削作業を行うことができる。
【００４５】
また、各組のガイド部材７を進退動するシフト装置として図示の如き構造を採用すれば、各組のガイド部材７をカッタユニット５の旋回軸線Ａを中心とする放射方向の少くとも三方向以上に向け略同一面内で進退動するシフト装置を容易に実現でき、しかも、コンクリート管１の管軸方向に対しコンパクトに構成することができる。
【００４６】
更に、カッタホルダ２１を進退動するシフト装置として図示の如き構造を採用すれば、各停止位置での切削作業が完了する毎に管軸方向に移動して切削作業を再開するというサイクルを繰り返すにあたり、カッタホルダ２１がコイルばね２４により常に退動する向きに付勢されることになるので、各停止位置での切削作業が完了する毎にカッタ進退用モータ３４を停止して無動力状態とするだけで、カッタホルダ２１を直ちに退動させてカッタユニット５に引き込むことができ、作業効率を大幅に向上することができる。また、管軸方向に牽引移動する際に、カッタ３５が無動力状態で必ず全縮位置に戻っているので、コンクリート管１の内壁２の凹凸等にカッタ３５が引掛って移動できなくなるという事故を避けることができ、確実な施工が可能となる。
【００４７】
更に、特に本形態例に示されている如く、各組のガイド部材７に対し転動車輪１８及び球状車輪１９をコイルばね２９の弾撥力に抗して退動し得るよう装着しておけば、コンクリート管１の内壁２の真円度が低い場合や内壁２に凹凸があるような場合に、放射方向に同じ距離だけ張り出した転動車輪１８及び球状車輪１９の一部がコンクリート管１の内壁２に当接しないような状態が起こっても、前記転動車輪１８及び球状車輪１９はコイルばね２９の弾撥力に抗して退動することができるので、ガイド部材７を更に張り出すことによって、各コイルばね２９に設定された予圧ばね特性による適正な押付力を維持したまま全ての転動車輪１８及び球状車輪１９をコンクリート管１の内壁２に当接させることができ、切削作業中におけるガイドユニット４の一層確実な安定化を図ることができる。
【００４８】
また、特に本形態例に示されている如く、ガイドユニット４に対しカッタホルダ２１の進退動方向に弾性変位可能な板ばね２６を介してカッタユニット５を連結しておけば、カッタユニット５の旋回軸線Ａがコンクリート管１の内壁２に対し多少偏心してしまった場合や内壁２の真円度が低い場合、又は内壁２に凹凸があるような場合に、切削作業中のカッタ３５がコンクリート管１の内壁２に対して過剰な押付力を受けても、前記カッタ３５は板ばね２６の弾性変位により退動することができるので、該板ばね２６に設定された予圧ばね特性によって適正な押付力を維持することができ、カッタ３５に過負荷がかかるような事態を回避することができる。
【００４９】
尚、本発明のコンクリート管内壁切削機は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、ガイドユニットのガイド部材、及びカッタユニットのカッタホルダを進退動させる構造は図示の例に限定されないこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【００５０】
【発明の効果】
上記した本発明のコンクリート管内壁切削機によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【００５１】
（Ｉ）コンクリート管の内壁を切削する作業を作業員の手作業によらず機械的に行うことができるので、作業員の負担を大幅に軽減することができる。
【００５２】
（ＩＩ）各ガイド部材及び各カッタホルダは、任意の張り出し長さに進退動させることができるので、異なる管径のコンクリート管に対し現場で簡単に対応させて切削作業を行うことができる。
【００５３】
（ＩＩＩ）本発明の請求項２に記載の発明によれば、各組のガイド部材をカッタユニットの旋回軸線を中心とする放射方向の少くとも三方向以上に向け略同一面内で進退動するシフト装置を容易に実現することができ、しかも、コンクリート管の管軸方向に対しコンパクトに構成することができる。
【００５４】
（ＩＶ）本発明の請求項３に記載の発明によれば、各停止位置での切削作業が完了する毎に管軸方向に移動して切削作業を再開するというサイクルを繰り返すにあたり、カッタホルダがコイルばねにより常に退動する向きに付勢されることになるので、各停止位置での切削作業が完了する毎に電動機を停止して無動力状態とするだけで、カッタホルダを直ちに退動させてカッタユニットに引き込むことができ、作業効率を大幅に向上することができる。また、管軸方向に牽引移動する際に、カッタが無動力状態で必ず全縮位置に戻っているので、コンクリート管の内壁の凹凸等にカッタが引掛って移動できなくなるという事故を避けることができ、確実な施工が可能となる。
【００５５】
（Ｖ）本発明の請求項４に記載の発明によれば、コンクリート管の内壁の真円度が低い場合や内壁に凹凸があるような場合に、放射方向に同じ距離だけ張り出した転動車輪及び球状車輪の一部がコンクリート管の内壁に当接しないような状態が起こっても、前記転動車輪及び球状車輪はコイルばねの弾撥力に抗して退動することができるので、ガイド部材を更に張り出すことによって、各コイルばねに設定された予圧ばね特性による適正な押付力を維持したまま全ての転動車輪及び球状車輪をコンクリート管の内壁に当接させることができ、切削作業中におけるガイドユニットの一層確実な安定化を図ることができる。
【００５６】
（ＶＩ）本発明の請求項５に記載の発明によれば、カッタユニットの旋回軸線がコンクリート管の内壁に対し多少偏心してしまった場合や内壁の真円度が低い場合、又は内壁に凹凸があるような場合に、切削作業中のカッタがコンクリート管の内壁に対して過剰な押付力を受けても、該カッタは板ばねの弾性変位により退動することができるので、該板ばねに設定された予圧ばね特性によって適正な押付力を維持することができ、カッタに過負荷がかかるような事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施する形態の一例を示す側面図である。
【図２】図１の要部について便宜的に位相をずらして示した断面図である。
【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ方向の矢視図である。
【図４】図１のＩＶ−ＩＶ方向の矢視図である。
【図５】図１のＶ−Ｖ方向の矢視図である。
【符号の説明】
１コンクリート管
２内壁
３コンクリート管内壁切削機
４ガイドユニット
５カッタユニット
７ガイド部材
８ガイド進退用モータ（電動機）
１１駆動シャフト（シフト装置）
１４スクリューロッド（シフト装置）
１５連結部材（シフト装置）
１６ナット部材（シフト装置）
１８転動車輪
１９球状車輪
２１カッタホルダ
２２ピニオン（シフト装置）
２３ラック（シフト装置）
２４コイルばね（シフト装置）
２６板ばね
２９コイルばね
３４カッタ進退用モータ（電動機）
３５カッタ
Ａ旋回軸線[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a concrete pipe inner wall cutting machine.
[0002]
[Prior art]
Generally, the inner wall of a concrete pipe that constitutes a pipeline such as a sewerage corrodes and deteriorates over the years, so it is necessary to repair the deteriorated surface layer after cutting until a healthy surface appears. The work of cutting the surface layer of the inner wall of a deteriorated concrete pipe was performed manually by a disk grinder after an operator entered the inside of the concrete pipe.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the work of manually cutting the entire area of the pipe line for a long time in a narrow concrete pipe where a strange odor or cutting dust stands up is extremely severe, and there is a problem that the burden on the worker is extremely large.
[0004]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and an object thereof is to provide a concrete pipe inner wall cutting machine capable of mechanically performing an operation of cutting an inner wall of a concrete pipe without depending on an operator's manual work.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a concrete pipe inner wall cutting machine that pulls the inside of a concrete pipe formed in a cylindrical shape to cut the inner wall of the concrete pipe,
A guide unit for concentrically positioning inside the concrete pipe and moving in the pipe axis direction;
A cutter unit connected in series so as to be concentric with respect to the guide unit,
The guide unit is provided with a plurality of sets of guide members that move back and forth in substantially the same plane toward at least three directions of radial directions around the turning axis of the cutter unit,
In addition, for each set of the guide members, a rolling wheel that defines the rolling direction in the tube axis direction of the concrete pipe is attached only to the tip portion of the guide member that is directed in a common direction, and other guides are provided. At the tip of the member, wear a spherical wheel that can roll in all directions,
Further, the cutter unit is provided with a cutter holder that moves back and forth in a radial direction around the pivot axis of the cutter unit,
In addition, a cutter for cutting the inner wall of the concrete pipe is attached to the tip of the cutter holder.
[0006]
Therefore, when the work of cutting the inner wall of the concrete pipe is performed, the concrete pipe inner wall cutting machine in which each set of guide member and cutter holder is drawn in advance is inserted and arranged in the concrete pipe, and then each guide member of the guide unit is inserted. The rolling wheel and the spherical wheel mounted at the tip of each guide member are pressed against the inner wall of the concrete pipe to position the cutter unit in a concentric manner with respect to the inner wall.
[0007]
At this time, for each pair of guide members, a rolling wheel that defines the rolling direction in the tube axis direction of the concrete pipe is attached only to the tip portion of the guide member directed in a common direction, and other than this, Since the tip of the guide member is mounted with a spherical wheel that can roll in all directions, the positioning is achieved while each spherical wheel moves along the circumferential direction of the inner wall with reference to the rolling wheel, In addition, when the positioning is completed, the rolling direction of the rolling wheels is regulated so that the guide unit itself is fixed so as not to turn with respect to the inner wall.
[0008]
Next, when positioning of the guide unit is completed, the cutter holder of the cutter unit is advanced to project outward, and the cutter attached to the tip of the cutter holder is pressed against the inner wall of the concrete pipe to start cutting the deteriorated surface layer of the inner wall. To do.
[0009]
The overhang of the cutter holder to the outside stops at an appropriate position, and then the cutter unit is turned, and the surface layer portion of the inner wall is cut over the entire circumference by the cutter.
[0010]
As described above, when the cutting work at a predetermined position in the pipe axis direction of the concrete pipe is completed, each cutter holder is once pulled inward, and the concrete pipe inner wall cutting machine is pulled and moved in the pipe axis direction. The movement is stopped at a position facing the uncut portion of the inner wall of the inner wall, and the cutter holder is extended to the outside again to perform the same cutting work as described above. Thereafter, the movement is performed every time the cutting work at each stop position is completed. Then, the cycle of restarting the cutting operation may be repeated to cut the inner wall of the concrete pipe stepwise in the pipe axis direction.
[0011]
In addition, as a shift device that advances and retracts each set of guide members,
A drive shaft provided in the guide unit so as to be able to rotate around the turning axis of the cutter unit by an electric motor;
Screw rods arranged radially corresponding to the respective forward and backward movement directions of each set of guide members and rotated by torque transmission by the drive shaft;
A nut member screwed to each screw rod;
It is possible to provide a connecting member for connecting a corresponding guide member to each of the nut members.
[0012]
In this case, when the drive shaft is rotated by the electric motor, each screw rod is driven and rotated, and the nut member moves in the longitudinal direction of each screw rod to advance and retract each set of guide members.
[0013]
Furthermore, as a shift device that moves the cutter holder back and forth,
A pinion provided in the cutter unit so as to be able to rotate in the forward / backward direction of the cutter holder by an electric motor;
A rack provided on the cutter holder so as to be able to mesh with the pinion and extending in the forward and backward movement direction of the cutter holder;
It is possible to provide a coil spring provided in the cutter unit so that the cutter holder can always be urged in a retreating direction.
[0014]
In this case, when the pinion is rotated by the electric motor, the cutter holder is moved forward and backward through the rack meshed with the pinion, and at this time, the cutter holder is always moved backward by the coil spring. Since it is energized, the cutter holder is immediately retracted and pulled into the cutter unit simply by stopping the electric motor and bringing it into a non-powered state every time the cutting operation at each stop position is completed.
[0015]
Furthermore, it is preferable to mount the rolling wheel and the spherical wheel on each set of guide members so that they can retreat against the elastic force of the coil spring.
[0016]
In this way, when the roundness of the inner wall of the concrete pipe is low or the inner wall is uneven, some of the rolling wheels and spherical wheels that protrude by the same distance in the radial direction become the inner wall of the concrete pipe. The rolling wheel and the spherical wheel can retreat against the elastic force of the coil spring even if a state where they do not come into contact with the coil spring. It is possible to bring all the rolling wheels and spherical wheels into contact with the inner wall of the concrete pipe while maintaining an appropriate pressing force due to the preload spring characteristic set to.
[0017]
Further, it is preferable that the cutter unit is connected to the guide unit via a leaf spring that can be elastically displaced in the forward and backward movement direction of the cutter holder.
[0018]
In this way, when the pivot axis of the cutter unit is slightly decentered with respect to the inner wall of the concrete pipe, when the inner wall has a low roundness, or when the inner wall is uneven, the cutter during the cutting operation Even if the cutter receives an excessive pressing force against the inner wall of the concrete pipe, the cutter can be retracted by the elastic displacement of the leaf spring, so that an appropriate pressing force can be obtained by the preload spring characteristic set for the leaf spring. Can be maintained.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0020]
1 to 5 show an example of an embodiment for carrying out the present invention. In the figure, 1 is a concrete pipe formed in a cylindrical shape extending in the transverse direction, 2 is an inner wall of the concrete pipe 1, and 3 is the concrete pipe. 1 shows a concrete pipe inner wall cutting machine that is pulled inside 1 to cut the inner wall 2 of the concrete pipe 1, and the concrete pipe inner wall cutting machine 3 is positioned concentrically inside the concrete pipe 1 and is in the direction of the pipe axis. And a cutter unit 5 connected in series so as to be concentric with respect to the guide unit 4.
[0021]
The casing 6 of the guide unit 4 is formed in a cylindrical shape that extends in the axial direction of the concrete pipe 1, and the position near the end of the casing 6 that is spaced in the longitudinal direction is centered on the turning axis A of the cutter unit 5. A set of three guide members 7 that move forward and backward in substantially the same plane in three radial directions is provided (see FIG. 3).
[0022]
Further, as a shift device for moving the guide members 7 of each group forward and backward, the shaft 6 is rotated about the turning axis A of the cutter unit 5 through the gears 9 and 10 by the guide advance / retreat motor 8 at the axial position of the casing 6. A drive shaft 11 that is capable of being supported is pivotally supported, and torque is transmitted from the drive shaft 11 through the gears 12 and 13 to the position near each guide member 7 in the casing 6 to be driven to rotate. The screw rods 14 are arranged radially corresponding to the forward and backward movement directions of the respective guide members 7, and are connected to the corresponding guide members 7 via connection members 15. A nut member 16 is screwed (see FIG. 2).
[0023]
Incidentally, on each side of each screw rod 14, each guide member 7 is extended in parallel to the corresponding screw rod 14 as means for guiding each guide member 7 in the forward and backward movement direction so as not to rotate together with the nut member 16. Guide rods (not shown) or the like that slidably penetrate the connecting member 15 are arranged side by side, and both ends of each screw rod 14 are supported by bearings 17a and 17b supported on the casing 6 side. ing.
[0024]
Furthermore, for each set of the guide members 7, rolling wheels 18 that define the rolling direction in the tube axis direction of the concrete pipe 1 are mounted only on the tip portions of the guide members 7 oriented in a common direction. In addition, a spherical wheel 19 that can roll in all directions is attached to the tip portion of the guide member 7 other than this.
[0025]
Here, the reason why the spherical wheel 19 is adopted without using the caster-type universal wheel that can change the rolling direction is that the rotation required to change the rolling direction when the caster-type universal wheel is adopted. This is because the spherical wheel 19 can be arranged compactly and the length of the guide unit 4 in the tube axis direction can be reduced.
[0026]
Further, particularly in the present embodiment, the rolling wheels 18 and the spherical wheels 19 are mounted on the guide members 7 of each set so as to be able to retract against the elastic force of the coil spring 29, and more specifically. Specifically, the bracket portion 18 a that pivotally supports the rolling wheel 18 and the bracket portion 19 a that holds the spherical wheel 19 are slidable on the cup-type base frame 37 connected to the connecting member 15. The holding rods 18b and 19b, which are inserted and protruded on the back surfaces of the bracket portions 18a and 19a, are slidably passed through the back surface of the base frame 37 and locked by the stopper 38 so as not to be removed. The coil springs 29 are compressed and arranged so that the bracket portions 18a and 19a can be pushed out around the rolling wheels 18 and the spherical wheels 19 around 18b and 19b.
[0027]
Here, it is a matter of course that an appropriate preload spring characteristic is set for the coil spring 29 so that the guide unit 4 can be securely fixed during the cutting operation.
[0028]
On the other hand, the casing 20 of the cutter unit 5 is formed in an elongated box shape extending in the diametrical direction of the concrete pipe 1, and a cutter holder 21 that moves forward and backward in a radial direction around the turning axis A is projected and retracted in the casing 20. It is freely housed.
[0029]
Further, as a shift device for moving the cutter holder 21 forward and backward, a pinion 22 that can be rotated in the forward / backward direction of the cutter holder 21 by a cutter forward / backward motor 34 (see FIG. 1) at an appropriate position of the casing 20. (See FIG. 4) is held by the casing 20, and a rack 23 (see FIG. 4) extending in the forward / backward direction of the cutter holder 21 so that the cutter holder 21 can be engaged with the pinion 22 inside the casing 20. 4), and a coil spring 24 is disposed inside the casing 20 so that the cutter holder 21 can always be urged in a retreating direction.
[0030]
Further, a cutter 35 for cutting the inner wall 2 of the concrete pipe 1 is attached to the distal end portion of the cutter holder 21 together with the cutter driving motor 36.
[0031]
Further, in this embodiment, the cutter unit 5 is opposed to a rotating plate 25 that is provided at the front end portion (right end portion in FIG. 2) of the guide unit 4 so as to be rotatable around the turning axis A of the cutter unit 5. A pair of leaf springs 26 that are elastically displaceable in the advancing and retreating direction of the cutter holder 21 are connected, and a displacement stopper 27 for preventing excessive elastic displacement due to an external force is provided between the leaf springs 26. It is fixed and protrudes on the rotating plate 25 side.
[0032]
Here, for example, when the appropriate pressing force of the cutter 35 against the inner wall 2 of the concrete pipe 1 is 3 to 4 kg / cm ² , the cutter 35 is completely pressed against the inner wall 2 of the concrete pipe 1. When it has not been applied, it has already produced an elastic force of about 3 kg / cm ^2, and when it retreats against the elastic force, the elastic force is gradually increased up to about 4 kg / cm ^2. Of course, the preload spring characteristic is set.
[0033]
Further, gear teeth 28 are formed on the outer peripheral portion of the rotating plate 25 that has entered the casing 6, and the gear teeth 28 are driven by a turning motor 30 disposed in the casing 6 of the guide unit 4. A gear 32 that is rotated via a reduction gear 31 is engaged.
[0034]
In the figure, reference numeral 33 denotes a latch for securing a wire rope or the like when the concrete pipe inner wall cutting machine 3 is pulled inside the concrete pipe 1, and the latch 33 is a casing of the cutter unit 5. A rotation axis A is attached to 20 so as to be rotatable.
[0035]
Thus, when the work of cutting the deteriorated surface layer portion of the inner wall 2 of the concrete pipe 1 is performed, the concrete pipe inner wall cutting machine 3 in which each set of the guide member 7 and the cutter holder 21 is drawn in advance is used as the concrete pipe 1. Next, the drive shaft 11 is rotated by the guide advance / retreat motor 8 of the guide unit 4 and the screw rods 14 are driven to rotate to move the nut members 16 in the longitudinal direction of the screw rods 14. Thus, each guide member 7 is advanced from the inside of the casing 6 so as to protrude outward, and the rolling wheel 18 and the spherical wheel 19 mounted on the tip of each guide member 7 are pressed against the inner wall 2 of the concrete pipe 1 to The pivot axis A is positioned concentrically with respect to the inner wall 2.
[0036]
At this time, for each set of the guide members 7, the rolling wheels 18 that define the rolling direction in the tube axis direction of the concrete pipe 1 are attached only to the tip portions of the guide members 7 that are directed in a common direction. Since the other end of the guide member 7 is mounted with a spherical wheel 19 that can roll in all directions, each spherical wheel 19 extends along the circumferential direction of the inner wall 2 with respect to the rolling wheel 18. When the positioning is completed while moving, and the positioning is completed, the rolling direction of the rolling wheel 18 is defined so that the guide unit 4 itself is fixed so as not to turn with respect to the inner wall 2. The
[0037]
In particular, in this embodiment, the rolling wheel 18 and the spherical wheel 19 are attached to each set of guide members 7 so as to be able to retract against the elastic force of the coil spring 29. When the roundness of the inner wall 2 of 1 is low or when the inner wall 2 is uneven, a part of the rolling wheel 18 and the spherical wheel 19 projecting by the same distance in the radial direction are formed on the inner wall 2 of the concrete pipe 1. Even if a state where they do not come into contact with each other, the rolling wheel 18 and the spherical wheel 19 can retreat against the elastic force of the coil spring 29, so that by further projecting the guide member 7, All the rolling wheels 18 and the spherical wheels 19 can be brought into contact with the inner wall 2 of the concrete pipe 1 while maintaining an appropriate pressing force due to the preload spring characteristic set for each coil spring 29.
[0038]
Next, when the positioning of the guide unit 4 is completed, the pinion 22 is rotated by the cutter advancing / retreating motor 34 of the cutter unit 5, the cutter holder 21 is advanced through the rack 23 meshed with the pinion 22, and is projected outward. The cutter 35 attached to the tip of the cutter holder 21 is pressed against the inner wall 2 of the concrete pipe 1 and driven by the cutter driving motor 36 to start cutting the deteriorated surface layer portion of the inner wall 2.
[0039]
At this time, the extension of the cutter holder 21 to the outside stops at a position where the cutter 35 is assumed to have reached the sound surface by cutting the deteriorated surface layer portion of the inner wall 2, and then for turning on the guide unit 4 side. The rotating plate 25 is rotated by the motor 30 to turn the cutter unit 5, and the cutter 35 cuts the surface layer portion of the inner wall 2 over the entire circumference.
[0040]
Further, particularly in the present embodiment, the cutter unit 5 is connected to the guide unit 4 via a leaf spring 26 that can be elastically displaced in the forward and backward movement direction of the cutter holder 21, so that the pivot axis of the cutter unit 5 is a concrete pipe. When the inner wall 2 is slightly decentered, when the inner wall 2 has a low roundness, or when the inner wall 2 has irregularities, the cutter during the cutting operation is performed with respect to the inner wall 2 of the concrete pipe 1. Even when an excessive pressing force is received, the cutter can be retracted by the elastic displacement of the leaf spring 26, so that an appropriate pressing force can be maintained by the preload spring characteristic set for the leaf spring 26. Become.
[0041]
As described above, when the cutting operation at a predetermined position in the pipe axis direction of the concrete pipe 1 is completed, each cutter holder 21 is once pulled inward, and the concrete pipe inner wall cutting machine 3 is pulled and moved in the pipe axis direction. 35 stops moving at a position facing the uncut portion of the inner wall 2 of the concrete pipe 1 and projects the cutter holder 21 again to perform the same cutting work. Thereafter, the cutting work at each stop position is performed. It suffices to repeat the cycle of moving and resuming the cutting operation every time is completed to cut the inner wall 2 of the concrete pipe 1 stepwise in the pipe axis direction.
[0042]
Note that when the cycle of moving and restarting the cutting operation is repeated each time the cutting operation at each stop position is completed, the cutter holder 21 is always biased in a retreating direction by the coil spring 24. The cutter holder 21 is immediately retracted and pulled into the cutter unit 5 simply by stopping the cutter advance / retreat motor 34 and bringing it into a non-powered state every time the cutting operation at the position is completed.
[0043]
Therefore, according to the above embodiment, the work of cutting the deteriorated surface layer portion of the inner wall 2 of the concrete pipe 1 can be mechanically performed regardless of the manual work of the worker, so that the burden on the worker is greatly reduced. be able to.
[0044]
Furthermore, since each guide member 7 and each cutter holder 21 can be moved back and forth to an arbitrary overhanging length, it is possible to perform the cutting work by simply corresponding to the concrete pipe 1 having a different pipe diameter at the site.
[0045]
Further, if a structure as shown in the figure is adopted as a shift device for advancing and retreating each set of guide members 7, each set of guide members 7 can be moved in at least three directions in the radial direction around the turning axis A of the cutter unit 5. Therefore, it is possible to easily realize a shift device that moves back and forth substantially in the same plane, and can be configured compactly with respect to the pipe axis direction of the concrete pipe 1.
[0046]
Furthermore, if a structure as shown in the figure is adopted as a shift device for moving the cutter holder 21 back and forth, each time the cutting operation at each stop position is completed, the cycle of moving in the tube axis direction and restarting the cutting operation is repeated. Since the cutter holder 21 is always urged by the coil spring 24 in the retreating direction, each time the cutting operation at each stop position is completed, the cutter advancing / retreating motor 34 is simply stopped to be in a non-powered state. The cutter holder 21 can be immediately retracted and retracted into the cutter unit 5, so that the working efficiency can be greatly improved. Further, when pulling in the direction of the pipe axis, the cutter 35 always returns to the fully contracted position in a non-powered state, so that the cutter 35 is caught on the unevenness of the inner wall 2 of the concrete pipe 1 and cannot move. Can be avoided and reliable construction becomes possible.
[0047]
Further, as shown in the present embodiment, the rolling wheels 18 and the spherical wheels 19 may be mounted on the guide members 7 so as to be able to retract against the elastic force of the coil spring 29. For example, when the roundness of the inner wall 2 of the concrete pipe 1 is low or when the inner wall 2 is uneven, a part of the rolling wheel 18 and the spherical wheel 19 protruding by the same distance in the radial direction is the concrete pipe 1. Even if a state in which the inner wall 2 does not come into contact with each other occurs, the rolling wheel 18 and the spherical wheel 19 can retreat against the elastic force of the coil spring 29, so that the guide member 7 is further tensioned. As a result, all the rolling wheels 18 and the spherical wheels 19 can be brought into contact with the inner wall 2 of the concrete pipe 1 while maintaining an appropriate pressing force based on the preload spring characteristic set for each coil spring 29, and cutting is performed. Guide during work It is possible to more reliably stabilize the knit 4.
[0048]
In particular, as shown in this embodiment, if the cutter unit 5 is connected to the guide unit 4 via a leaf spring 26 that can be elastically displaced in the forward / backward movement direction of the cutter holder 21, the cutter unit 5 can be swung. When the axis A is slightly decentered with respect to the inner wall 2 of the concrete pipe 1, when the roundness of the inner wall 2 is low, or when the inner wall 2 has irregularities, the cutter 35 during the cutting operation becomes the concrete pipe 1. Even if an excessive pressing force is applied to the inner wall 2, the cutter 35 can be retracted due to the elastic displacement of the leaf spring 26. Therefore, an appropriate pressing force is set by the preload spring characteristic set for the leaf spring 26. Can be maintained, and a situation in which the cutter 35 is overloaded can be avoided.
[0049]
The concrete pipe inner wall cutting machine of the present invention is not limited only to the above-described embodiment, and the structure for moving the guide member of the guide unit and the cutter holder of the cutter unit forward and backward is not limited to the illustrated example. In addition, it goes without saying that various changes can be made without departing from the scope of the present invention.
[0050]
【The invention's effect】
According to the concrete pipe inner wall cutting machine of the present invention described above, various excellent effects as described below can be obtained.
[0051]
(I) Since the work of cutting the inner wall of the concrete pipe can be mechanically performed regardless of the manual work of the worker, the burden on the worker can be greatly reduced.
[0052]
(II) Since each guide member and each cutter holder can be moved back and forth to an arbitrary overhanging length, it is possible to perform a cutting operation by simply corresponding to a concrete pipe having a different pipe diameter on site.
[0053]
(III) According to the invention described in claim 2 of the present invention, the guide members of each set are moved back and forth in substantially the same plane toward at least three or more radial directions around the turning axis of the cutter unit. The shift device can be easily realized, and can be configured compactly with respect to the pipe axis direction of the concrete pipe.
[0054]
(IV) According to the invention described in claim 3 of the present invention, when the cycle of moving in the tube axis direction and restarting the cutting operation every time the cutting operation at each stop position is completed, the cutter holder is turned into a coil Since the spring is always urged in the direction of retraction, each time the cutting operation at each stop position is completed, the cutter holder is immediately retreated by simply stopping the motor and putting it in a non-powered state. It can be pulled into the unit and work efficiency can be greatly improved. Also, when pulling in the direction of the pipe axis, the cutter always returns to the fully contracted position in the non-powered state, so it is possible to avoid an accident in which the cutter is caught by irregularities on the inner wall of the concrete pipe and cannot move. And reliable construction is possible.
[0055]
(V) According to the invention described in claim 4 of the present invention, when the roundness of the inner wall of the concrete pipe is low or the inner wall has irregularities, the rolling wheels projecting by the same distance in the radial direction In addition, even if a state where a part of the spherical wheel does not contact the inner wall of the concrete pipe occurs, the rolling wheel and the spherical wheel can retreat against the elastic force of the coil spring. By further projecting the members, all rolling wheels and spherical wheels can be brought into contact with the inner wall of the concrete pipe while maintaining an appropriate pressing force due to the preload spring characteristics set for each coil spring. The guide unit inside can be more reliably stabilized.
[0056]
(VI) According to the invention described in claim 5 of the present invention, when the turning axis of the cutter unit is slightly decentered with respect to the inner wall of the concrete pipe, when the roundness of the inner wall is low, or the inner wall is uneven. In some cases, even if the cutter during cutting operation receives excessive pressing force against the inner wall of the concrete pipe, the cutter can be retracted by the elastic displacement of the leaf spring. An appropriate pressing force can be maintained by the pre-load spring characteristic, and a situation in which the cutter is overloaded can be avoided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an example of an embodiment for carrying out the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing the main part of FIG.
3 is a view taken in the direction of arrows III-III in FIG.
4 is a view taken in the direction of arrows IV-IV in FIG.
FIG. 5 is a view taken in the direction of arrows VV in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Concrete pipe 2 Inner wall 3 Concrete pipe inner wall cutting machine 4 Guide unit 5 Cutter unit 7 Guide member 8 Guide advance / retreat motor (electric motor)
11 Drive shaft (shift device)
14 Screw rod (shift device)
15 Connecting member (shift device)
16 Nut member (shift device)
18 Rolling wheel 19 Spherical wheel 21 Cutter holder 22 Pinion (shift device)
23 racks (shift device)
24 Coil spring (shift device)
26 Leaf spring 29 Coil spring 34 Cutter advance / retreat motor (electric motor)
35 Cutter A Turning axis

Claims

A concrete pipe inner wall cutting machine that is pulled inside a concrete pipe formed in a cylindrical shape to cut the inner wall of the concrete pipe,
A guide unit for concentrically positioning inside the concrete pipe and moving in the pipe axis direction;
A cutter unit connected in series so as to be concentric with respect to the guide unit,
The guide unit is provided with a plurality of sets of guide members that move back and forth in substantially the same plane toward at least three directions of radial directions around the turning axis of the cutter unit,
In addition, for each set of the guide members, a rolling wheel that defines the rolling direction in the tube axis direction of the concrete pipe is attached only to the tip portion of the guide member that is directed in a common direction, and other guides are provided. At the tip of the member, wear a spherical wheel that can roll in all directions,
Further, the cutter unit is provided with a cutter holder that moves back and forth in a radial direction around the pivot axis of the cutter unit,
A cutter for cutting an inner wall of a concrete pipe, wherein a cutter for cutting the inner wall of the concrete pipe is attached to the tip of the cutter holder.

As a shift device that advances and retracts each set of guide members,
A drive shaft provided in the guide unit so as to be able to rotate around the turning axis of the cutter unit by an electric motor;
Screw rods arranged radially corresponding to the respective forward and backward movement directions of each set of guide members and rotated by torque transmission by the drive shaft;
A nut member screwed to each screw rod;
2. The concrete pipe inner wall cutting machine according to claim 1, further comprising a connecting member that connects a corresponding guide member to each of the nut members.

As a shift device that moves the cutter holder back and forth,
A pinion provided in the cutter unit so as to be able to rotate in the forward / backward direction of the cutter holder by an electric motor;
A rack provided on the cutter holder so as to be able to mesh with the pinion and extending in the forward and backward movement direction of the cutter holder;
The concrete pipe inner wall cutting machine according to claim 1 or 2, further comprising a coil spring provided in the cutter unit so as to urge the cutter holder in a direction in which the cutter holder is always retracted.

4. The concrete pipe inner wall cutting according to claim 1, wherein a rolling wheel and a spherical wheel are mounted on each set of guide members so as to be able to retract against the elastic force of the coil spring. Machine.

5. The concrete pipe inner wall cutting machine according to claim 1, wherein the cutter unit is connected to the guide unit via a leaf spring that can be elastically displaced in the forward and backward movement direction of the cutter holder.