JP3739019B2 - Gas burner - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば食品等を工業的に焼成する場合に使用される長尺状のガスバーナに係わり、特に長手方向の両端部の発熱量を個別に制御し得るガスバーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品等を工業的に焼成したり乾燥させる場合、ガスによって燃焼する長尺状の赤外線輻射バーナ(以下ガスバーナという)が使用されており、この種のガスバーナとしては、例えば実用新案登録公報第2535347号公報に開示されている。
【0003】
このガスバーナは、図12に示すように、混合室103(分布室)の長手方向中央部に混合室103を区画する分布ボックス104を設け、混合室103から分布ボックス104への混合気体の流入量を制御する第1スライド板105を付設すると共に、外部から混合管102を介して混合室103内へ給気される混合気体の流れ方向を制御し、混合室103の長手方向両側部への混合気体の分流割合を変更する第2スライド板106とを備えている。
【0004】
そして、第1スライド板105の長手方向の一端側には、混合室103内の長手方向に配設された操作ロッド107の一端が連結され、この操作ロッド107の混合室103の一方の側壁から外部に引き出された操作部107aを操作して、操作ロッド107を往復動作させることによって、分布ボックス104の上面に設けた通気孔と第1スライド板105に設けた通気孔との重なり合いによる開口面積を変化させ、開口部から分布ボックス104への混合気体の流入量を可変制御するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このガスバーナ101にあっては、混合気体の混合室103への流入量を可変制御するための操作ロッド107が、混合室103内の一端側に長手方向に沿って配設され、混合室103の一方の側壁に設けた取出口から外部に取り出されているため、混合管102を介して供給されたガスと空気の混合気体を、操作ロッド107の取出口から外部に漏らすことのないように取出口に十分なシール機能を施す必要があり、そのシール構造が複雑化し易いという問題点があった。
【0006】
また、操作ロッド107の混合室103からの外部への取出口が、混合室103の側壁で炎口板108に比較的近いことから、取出口部分の温度が高温となり易いため、取出口のシール構造に耐熱性の高いシール材を使用する必要があると共に、長期の使用によって例えばシール材の耐熱性が低下し易い等、ガスバーナ101としての信頼性が劣るという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、請求項1ないし5記載の発明の目的は、混合室の左右両端部への混合空気の流入量を外部から可変制御する操作ロッドのシール構造を簡略化させて安価に形成し得ると共に、信頼性を向上させ得るガスバーナを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、混合管の一端側に空気吸入口とノズルが設けられると共に、混合管の他端側に長尺状の炎口板を有する混合室の長手方向略中央部分が連結されたガスバーナにおいて、混合管と混合室の連結部分に、空気とガスの混合気体の混合管から混合室の長手方向両端部への流入割合を制御する制御板を設けると共に、制御板に操作ロッドの一端を連結し該操作ロッドの他端を混合管の外部に取り出したことを特徴とする。
【0009】
このように構成することにより、一端が制御板に連結された操作ロッドは、混合管内に配設されて、その他端が例えば混合管の上流側である一端側から外部に取り出される。この操作ロッドの混合管からの取出口は、一端側の例えば空気吸入口部に設けることができ、混合気体の外部への漏れ等には何ら影響せず、操作ロッドの取出口に格別のシール機能が不要となってその構造が簡略化されると共に、操作ロッド等が燃焼時の炎の影響を受けることがなく、その信頼性の低下が防止される。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、操作ロッドが、その往復動作によって制御板の位置を制御し得る如く構成されていることを特徴とし、請求項3記載の発明は、操作ロッドが、その回転動作によって制御板の位置を制御し得る如く構成されていることを特徴とする。このように構成することにより、例えば混合管の一端側から取り出された操作ロッドを操作して、往復動作させたり回転動作させることにより、制御板の位置を制御することができ、混合室の長手方向両端部への混合気体の流入量が制御される。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、制御板の基端側が混合室内に設けられた均圧板に連設され、先端側が混合管の混合室との連結部分に位置して操作ロッドの一端に連結されていることを特徴とする。このように構成することにより、操作ロッドを操作すると、基端側が混合室内の均圧板に連設された制御板の先端側が傾動して、混合管と混合室との連結部分の空間の区画割合が変化し、混合室の長手方向両端部への混合気体の流入量が制御される。
【0012】
また、請求項5記載の発明は、制御板の基端側が混合管の混合室との連結部分の側壁に固定されると共に、先端側が操作ロッドの一端に連結され、操作ロッドの操作によって制御板の先端側の位置が制御され得る如く構成されていることを特徴とする。このように構成することにより、操作ロッドを操作すると、基端側が混合管の側壁に固定された制御板の先端側が傾動して、混合管の混合室との連結部分の空間の区画割合が変化し、混合室の長手方向の両端部への混合気体の流入量が制御される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係わるガスバーナの第1実施例を示し、図1がその断面図、図2が図1のA−A線矢視断面図、図3がその制御機構の斜視図、図4が操作ロッドの保持機構を示す要部の一部を破断した斜視図である。
【0014】
図1及び図2において、ガスバーナ1は、略上流側2aから下流側2bに向けて順次径大となる略円筒形状の混合管2と、この混合管2の下流側2bの開口部4に連結された混合室3とを有している。混合管2は、上流側2aに径大なエアダンパ部5が形成され、このエアダンパ部5の側壁にはエアダンパ5a(図4参照)によって開口度が調整可能な1対の空気吸入口6が設けられると共に、エアダンパ部5の中心部にはノズル7が設けられている。この混合管2は、空気吸入口6から導入される空気とノズル7から供給されるガスとをその内部で混合させて混合気体を生成し、混合室3内に供給する。
【0015】
また、混合管2の下流側2bの開口部4は、混合管2の軸方向と直交する方向である上方に向けて開口し、この開口部4に混合室3の長手方向中央部分が連結されている。混合室3は、混合室ケース8によって細長い樋形状に形成されて上面に開口部8aが形成されると共に、底面中央部分には混合管2の開口部4に連結される連結孔8bが形成されている。なお、この混合室3の混合室ケース8及び前記混合管2は、スチール板の絞り加工によって所定形状に形成され、開口部4と連結孔8bの接合部を溶接等によって固着することにより、混合管2と混合室3とが一体化されている。
【0016】
そして、混合室3の上面の開口部8aには、セラミックス等からなり多数の炎口9aが成形された炎口板9が配設され、また、混合室3の連結孔8bの上方には均圧板10が配設されている。この均圧板10は、その両端部と中央部分が混合室ケース8の長手方向に沿ってその側壁に固定された3個の均圧板ステー11a〜11bにネジ12によって固定されており、中央の均圧板ステー11bには、制御機構14を構成する制御板15が共締めされている。
【0017】
制御機構14は、制御板15とこの制御板15に連結された操作ロッド16を有している。制御板15は、図3に示すように、前記均圧板ステー11bに固定される固定孔17aを有する固定部17と、この固定部17に連続して設けられた垂直部18と、この垂直部18の下端に連続して設けられた傾斜部19とで折り曲げ形成されている。
【0018】
この制御板15は、例えば板厚0.3mm以下のステンレススチール板のプレス加工によって成形され、後述する操作ロッド16の往復運動によって、図1の矢印イもしくは矢印ロ方向に二点鎖線及び三点鎖線で示す位置まで所定角度傾動させられる。なお、制御板15は、図2に示すように側面視長方形状に形成され、混合管2の側壁内面と若干の間隙を有して配設されており、また、制御板15の垂直部18と傾斜部19の連接部分には、補強用の突起20(図3参照)が設けられている。
【0019】
そして、この制御板15の傾斜部19の先端側には、ヒンジ板21がスポット溶接によって固定され、このヒンジ板21に前記操作ロッド16が連結されている。操作ロッド16は、例えばステンレススチール製の棒もしくはパイプで形成され、一方の端部16aがL字状に折り曲げられて、ヒンジ板21のヒンジ部21aの孔に回動自在に係合されている。
【0020】
また、図4に示すように、操作ロッド16の他方の端部もL字状に屈曲されて操作部16bが形成され、この操作部16bが混合管2内を貫通してエアダンパ部5の側壁の一方の空気吸入口6から外部に取り出されている。この操作部16bの外部への取出口部となる空気吸入口6には、シール構造は何ら設けられていない。なお、空気吸入口6は、操作ロッド16の貫通により完全閉塞できない状態となるが、ガスバーナ1の燃焼にあたっては、空気の吸入が必ず必要で空気吸入口6は少なからず開口させなければならないことから、完全閉塞できなくても不都合が生じることはない。
【0021】
この操作ロッド16の外部への取出口部となる混合管2のエアダンパ部5の側壁には、混合管2の軸方向に向かって連設された多数の係止溝23aを有する係止板23が固定されている。この係止板23の係止溝23aに操作ロッド16の操作部16bが係止されることにより、操作ロッド16が所定の位置に保持されている。
【0022】
なお、係止板23の係止溝23aには、目盛り等のインジケータ(図示せず)が付与されている。また、操作ロッド16は、混合管2の上壁内面に接触する状態で配設され、操作部16bをその弾性力等を利用して上方に持ち上げ、係止板23の係止溝23aとの係止状態を解除した後に、操作部16bを引っ張ったり押し込むことにより、図1の矢印ハもしくは矢印ニ方向に往復動作し得る如く構成されている。
【0023】
次に、上記ガスバーナ1の動作について説明する。このガスバーナ1は、例えば食品等の焼成に使用されるもので、ガス台(図示せず)に複数個のガスバーナ1が連設状態で配設されている。そして、食品等を焼成する場合、先ず図示しないガスコックを開いて、ノズル7を介して混合管2内にガスを供給すると共に、空気吸入口6を適量開口させて、混合管2内に空気を吸入する。
【0024】
混合管2内に供給されたガスと空気は、混合管2内で混合されて混合気体となり混合管2の開口部4から混合室3内に分流供給され、炎口板9の多数の炎口9aから上方に噴出される。この混合気体が図示しない着火機構で着火されて燃焼し、炎口板9が赤熱してその表面から赤外線が輻射される。これによりガスバーナ1が燃焼状態となり、ガスバーナ1の上方の焼き網上に置かれている食品等が焼成される。
【0025】
ところで、このガスバーナ1の燃焼時に、混合管2から混合室3内に供給される混合気体は、制御機構14によって次のように制御される。すなわち、基端側が混合室3の連結孔8b上方に設けられた均圧板ステー11bに固定された制御板15は、下方に延びた先端側の傾斜部19が混合管2の下流側2bの端部内に位置しており、この位置で混合管2内を流れてくる混合気体が、図1の矢印ホ、ヘの如く分流させられて制御板15の両側を流れ混合室3の長手方向両端部3a、3b内にそれぞれ供給される。
【0026】
この制御板15で分流させられた混合気体の量は、操作ロッド16の往復運動による制御板15の位置(角度)調整によって設定され、例えばガスバーナ1の右側部分(混合室3の端部3b側)の燃焼量が少ない場合は、操作ロッド16を矢印ハ方向に移動させて制御板15を矢印イ方向に傾動させ、制御板15の右側を矢印ヘの如く流れる混合気体の流量を多くする。また、ガスバーナ1の左側部分(混合室3の端部3a側)の燃焼量が少ない場合は、操作ロッド16を矢印ニ方向に移動させて制御板15を矢印ロ方向に傾動させ、制御板15の左側を矢印ホの如く流れる混合気体の流量を多くする。
【0027】
この傾動板15の矢印イ方向もしくは矢印ロ方向への傾動により、制御板15の両側を流れる混合気体の流量が調整されて、混合室3の長手方向両端部3a、3bへの混合気体の流入量を適正化でき、ガスバーナ1の長手方向における燃焼量が略均一に設定される。この制御板15の傾動動作は、前述したように、混合管2の外部に取り出されている操作ロッド16の操作部16bを上方に移動させると共に、矢印ハ、ニ方向に所定量移動させることによって行われる。
【0028】
このように上記実施例のガスバーナ1にあっては、混合管2と混合室3の連結部分に配設された制御板15を傾動させる操作ロッド16が、混合管2内に空気を吸引する空気吸引口6から外部に取り出されているため、混合気体の空気吸入口6からの外部への漏れに何ら対処する必要がなく、操作ロッド16の混合管2に対するシール構造が不要となって、従来のように耐火性の高いシール材を使用する必要がなくなる等、その構造を簡略化させることができる。
【0029】
また、操作ロッド16が、外部の空気を混合管2内に吸引するために少なくとも所定量開口する必要がある空気吸引口6の一部を利用して混合管2内に配設されているため、混合管2のエアダンパ部5の側壁に操作ロッド16を取り出すための挿通孔等を穿設する必要がなくなり、混合管2の構造を一層簡略化することができる。
【0030】
さらに、混合管2と混合室3がスチール板の絞り加工によって形成されているため、従来の鋳物によって形成されているガスバーナに比較して、ガスバーナ1自体の重量を軽減させることができ、ガス台への組み付けや保守作業、あるいは運搬や設置作業等を容易に行うことができる。
【0031】
また、制御機構14が一枚の制御板15とこれを傾動させる1本の操作ロッド16で構成されているため、制御機構14の部品点数を少なくし得て、その機構を極めて簡略化することができる。これらのことから、構成簡易にして軽量かつ安価なガスバーナ1を得ることが可能になる。
【0032】
またさらに、制御板15を傾動させる操作ロッド16が混合管2内に挿通されているため、操作ロッド16が炎口板9より遠い位置となって、ガスバーナ1の燃焼時の炎(燃焼温度)の影響をほとんど受けることがなくなり、操作ロッド16の熱変形等が確実に防止されて、長期に亘り安定した往復動作を行うことができ、信頼性の高いガスバーナ1が得られる。
【0033】
図5及び図6は、上記第1実施例のガスバーナ1の変形例を示すもので、図5がその断面図、図6がその制御機構の斜視図である。なお、上記実施例と同一部位には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。以下の各実施例においても同様である。この変形例におけるガスバーナ31は、制御機構14の制御板15を折り曲げることなく、略平板状に形成した点にある。
【0034】
すなわち、制御板15は、固定孔17aを有する固定部17と、この固定部17に連続して設けられた垂直部18とで形成され、この垂直部18の先端側にヒンジ板21が溶接固定されている。そして、固定部17が均圧板ステー11bにネジ12によって固定され、ヒンジ板21に混合管2内に挿通された操作ロッド16の端部16aが係合している。
【0035】
このガスバーナ31においても、操作ロッド16の往復運動によって制御板15を、矢印イ、ロ方向に所定角度傾動させることができ、上記実施例のガスバーナ1と同様の作用効果が得られる他に、制御板15自体の形状がより簡略化されて安価に形成することができるという作用効果が得られる。
【0036】
図7は、本発明に係わるガスバーナの第2実施例を示す要部断面図であり、この第2実施例のガスバーナ41の特徴は、制御機構14の制御板15を混合管2の下流側2bの開口部4下方の壁面内部に固定すると共に、均圧板10の長手方向略中央部下面に仕切板42を連設した点にある。すなわち、制御板15は略くの字状に屈曲され、その基端側が混合管2の開口部4下方の側壁内面にネジ43によって固定され、先端側が上方(開口部4方向)に傾斜しながら延びている。
【0037】
そして、制御板15の先端側には巻回部44が形成され、この巻回部44に係止ピン45が嵌合係止されると共に、この係止ピン45に混合管2内に挿通された操作ロッド16の端部16aが連結されている。また、仕切板42は、平板状に形成されその下端が混合管2の開口部4内に突出し、制御板15の先端部との間に所定の間隙が設定されている。なお、図中符号46は、混合管2と混合室3の連接部分に介在されたパッキンである。
【0038】
この第2実施例のガスバーナ41によれば、操作ロッド16を混合管2の側壁外部から矢印ハ、ニの如く往復運動させることにより、制御板15がネジ43部を支点にして矢印イ、ロ方向に二点鎖線及び三点鎖線で示すように所定角度傾動し、制御板15の先端部と仕切板42の下端との位置関係が変化する。
【0039】
この制御板15の先端部の位置の変化によって、混合管2から仕切板42の両側に矢印ホ、ヘの如く流入する混合気体の流量が調整され、上記第1実施例のガスバーナ1と同様の作用効果を得ることができる。また、この第2実施例においては、制御板15が混合管2内に設けられるため、混合管2の開口部4を利用して制御板15と操作ロッド16を予め混合管2内に組み付けることができ、ガスバーナ41の組立性が向上するという作用効果も得られる。
【0040】
図8〜図10は、本発明に係わるガスバーナの第3実施例を示し、図8が要部の断面図、図9が制御機構の要部の斜視図、図10がその係止ピンの斜視図である。この第3実施例のガスバーナ51の特徴は、制御機構14の制御板15を、操作ロッド16の回転操作によって傾動させるように構成した点にある。
【0041】
すなわち、制御板15は上記第2実施例と同様に、混合管2の開口部4下方の側壁にネジ43によって固定され、その先端側の巻回部44には係止ピン45が嵌合されている。この係止ピン45の長手方向中央部には雌ネジ孔45aが貫通形成され、この雌ネジ孔45aが制御板15の巻回部44の切欠44a内に位置し、雌ネジ孔45aに操作ロッド16先端の雄ネジ部52が螺合している。また、操作ロッド16の混合管2のエアダンパ部5から取り出された端部には、図8に示すように径大な操作部53が形成されている。
【0042】
このガスバーナ51によれば、操作ロッド16の操作部53を矢印トの如く回転操作すると、操作ロッド16も同方向に回転し、その雄ネジ部52の回転により係止ピン45が矢印チ方向(図9参照)に移動して制御板15が図8の二点鎖線及び三点鎖線で示すように所定角度傾動する。この制御板15の傾動によって、仕切板42の両側に流入する混合気体の流量を調整することができ、上記第2実施例のガスバーナ41と同様の作用効果が得られる。
【0043】
図11は、本発明に係わるガスバーナの第4実施例を示す要部の断面図である。この第4実施例のガスバーナ61の特徴は、制御機構14の操作ロッド16とこの操作ロッド16を移動させる操作部62を別体で形成し、操作部62の回転操作によって操作ロッド16を往復動作させて、制御板15を所定角度傾動させるようにした点にある。
【0044】
すなわち、操作ロッド16は混合管2内に挿通されて、その一方の端部16aが制御板15の垂直部18に設けられた係止部材63内に位置し、他方の端部16cが混合管2のエアダンパ部5から外部に取り出され、エアダンパ部5に取り付けられたノズルホルダ64の雌ネジ孔65内に位置している。ノズルホルダ64は、その中心部の雌ネジ孔64aにノズル66の雄ネジ部66aがねじ込まれており、このノズル66の外側に前記雌ネジ孔65がノズルホルダ64の軸方向に貫通して設けられている。
【0045】
そして、この雌ネジ孔65の反操作ロッド16側には、操作部として操作ネジ67が螺合されており、この操作ネジ67の先端が操作ロッド16の端部16cに当接している。また、均圧板ステー11bに固定された制御板15は、垂直部18に孔68が穿設され、この孔68にキャップ状の係止部材63が嵌入固着されている。係止部材63の外周面部と混合管2の開口部4側の側壁間には、圧縮コイルスプリングからなるスプリング69が介装され、このスプリング69によって、制御板15が常時矢印イ方向に付勢されている。
【0046】
このガスバーナ61によれば、制御板15は操作ロッド16の端部16aの位置によって所定位置に保持され、この状態で操作ネジ67を矢印リの如く回転させてノズルホルダ64の雌ネジ孔65内に矢印ル方向に押し込むと、その先端部が操作ロッド16の端部16cを押し、操作ロッド16を矢印ニ方向に移動させる。この操作ロッド16の移動により、制御板15がスプリング69の付勢力に抗して矢印ロ方向に傾動する。
【0047】
また、操作ネジ67を回転させて雌ネジ孔65から矢印ヌ方向に所定距離引き出すと、スプリング69の付勢力によって、操作ロッド16が矢印ハ方向に移動し、制御板15が矢印イ方向に傾動する。すなわち、操作ネジ67の回転操作によって操作ロッド16が往復動作し、制御板15が所定角度傾動することになる。この第4実施例のガスバーナ61においても、上記第1実施例のガスバーナ1等と同様の作用効果を得ることができる。
【0048】
なお、上記各実施例においては、操作ロッド16を混合管2のエアダンパ部5から外部に取り出したが、本発明はこれに何ら限定されるものでもなく、例えば混合管2の下流側2bの側壁から外部に取り出し、これを操作し易いエアダンパ部5まで引き出すようにしても良く、ガスバーナ1が複数設置されるガス台の形態等に応じて適宜位置に設定することができる。
【0049】
また、本発明は上記各実施例のそれぞれに限定されるものでもなく、各実施例を適宜に組み合わせることもできる。さらに、上記実施例における、制御機構の構成、制御板の形状、操作ロッドの往復及び回転機構等も一例であって、各発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1ないし5記載の発明によれば、制御板を傾動操作し得る操作ロッドを混合管内に配設し、その操作部を混合管外に取り出しているため、混合気体の漏れに対処する必要がなく、操作ロッドの混合管に対するシール構造を極めて簡略化することができると共に、操作ロッドが燃焼時の炎の影響を受けることがなくなり、長期に亘り安定操作し得る等、信頼性の向上を図ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるガスバーナの第1実施例を示す断面図
【図2】同図1のA−A線矢視断面図
【図3】同その制御機構の斜視図
【図4】同操作ロッドの保持機構を示す要部の一部を破断した斜視図
【図5】同第1実施例の変形例を示す断面図
【図6】同その制御機構の斜視図
【図7】本発明に係わるガスバーナの第2実施例を示す要部の断面図
【図8】本発明に係わるガスバーナの第3実施例を示す要部の断面図
【図9】同その制御機構の要部の斜視図
【図10】同その係止ピンの斜視図
【図11】本発明に係わるガスバーナの第4実施例を示す要部の断面図
【図12】従来のガスバーナを示す断面図
【符号の説明】
1・・・・・・ガスバーナ
2・・・・・・混合管
2a・・・・・上流側
2b・・・・・下流側
3・・・・・・混合室
5・・・・・・エアダンパ部
6・・・・・・空気吸入口
7・・・・・・ノズル
8・・・・・・混合室ケース
9・・・・・・炎口板
10・・・・・均圧板
14・・・・・制御機構
15・・・・・制御板
16・・・・・操作ロッド
16a・・・・端部
16b・・・・操作部
21・・・・・係止板
31・・・・・ガスバーナ
41・・・・・ガスバーナ
42・・・・・仕切板
45・・・・・係止ピン
51・・・・・ガスバーナ
52・・・・・雄ネジ部
53・・・・・操作部
61・・・・・ガスバーナ
62・・・・・操作部
63・・・・・係止部材
64・・・・・ノズルホルダ
66・・・・・ノズル
67・・・・・操作ネジ
69・・・・・スプリング[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a long gas burner used when, for example, food is baked industrially, and more particularly to a gas burner capable of individually controlling the amount of heat generated at both ends in the longitudinal direction.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when food or the like is industrially baked or dried, a long infrared radiation burner (hereinafter referred to as a gas burner) that burns with gas has been used. As this type of gas burner, for example, a utility model registration publication No. 1 This is disclosed in Japanese Patent No. 2535347.
[0003]
As shown in FIG. 12, this gas burner is provided with a
[0004]
Then, one end of the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this
[0006]
Further, since the outlet of the
[0007]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a seal for an operating rod that variably controls the amount of mixed air flowing into the left and right ends of the mixing chamber from the outside. An object of the present invention is to provide a gas burner capable of simplifying the structure and forming it at low cost and improving reliability.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the invention according to
[0009]
With this configuration, the operation rod having one end connected to the control plate is disposed in the mixing tube, and the other end is taken out from one end side, for example, upstream of the mixing tube. The outlet of the operating rod from the mixing tube can be provided, for example, at the air suction port on one end side, and does not affect the leakage of the mixed gas to the outside. The function is not required and the structure is simplified, and the operating rod and the like are not affected by the flame during combustion, and the reliability is prevented from being lowered.
[0010]
The invention according to
[0011]
According to the invention described in
[0012]
In the invention according to
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an example of an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
1 to 4 show a first embodiment of a gas burner according to the present invention. FIG. 1 is a sectional view thereof, FIG. 2 is a sectional view taken along line AA in FIG. 1, and FIG. FIG. 4 is a perspective view in which a part of the main part showing the holding mechanism of the operating rod is broken.
[0014]
1 and 2, a
[0015]
Further, the
[0016]
In addition, the
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
A
[0020]
Further, as shown in FIG. 4, the other end of the operating
[0021]
On the side wall of the
[0022]
An indicator (not shown) such as a scale is provided on the locking groove 23 a of the locking
[0023]
Next, the operation of the
[0024]
The gas and air supplied into the mixing
[0025]
By the way, during the combustion of the
[0026]
The amount of the mixed gas diverted by the
[0027]
By the tilting of the tilting
[0028]
As described above, in the
[0029]
Further, the
[0030]
Furthermore, since the mixing
[0031]
Further, since the
[0032]
Furthermore, since the operating
[0033]
5 and 6 show a modification of the
[0034]
That is, the
[0035]
In this
[0036]
FIG. 7 is a cross-sectional view of an essential part showing a second embodiment of the gas burner according to the present invention. The feature of the
[0037]
A winding
[0038]
According to the
[0039]
The change in the position of the tip of the
[0040]
8 to 10 show a third embodiment of the gas burner according to the present invention, in which FIG. 8 is a cross-sectional view of the main part, FIG. 9 is a perspective view of the main part of the control mechanism, and FIG. 10 is a perspective view of the locking pin. FIG. The feature of the
[0041]
That is, as in the second embodiment, the
[0042]
According to this
[0043]
FIG. 11 is a cross-sectional view of an essential part showing a fourth embodiment of the gas burner according to the present invention. The feature of the
[0044]
That is, the
[0045]
An
[0046]
According to this
[0047]
When the operating
[0048]
In each of the above embodiments, the
[0049]
Further, the present invention is not limited to each of the above-described embodiments, and the embodiments can be appropriately combined. Furthermore, the configuration of the control mechanism, the shape of the control plate, the reciprocating and rotating mechanism of the operating rod, etc. in the above embodiment are also examples, and it goes without saying that various changes can be made without departing from the scope of each invention. Nor.
[0050]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the first to fifth aspects of the invention, the operation rod capable of tilting the control plate is disposed in the mixing tube, and the operation portion is taken out of the mixing tube. There is no need to deal with gas leakage, and the seal structure for the mixing tube of the operating rod can be greatly simplified, and the operating rod is not affected by the flame during combustion, and can be stably operated for a long time. Thus, it is possible to improve the reliability.
[Brief description of the drawings]
1 is a cross-sectional view showing a first embodiment of a gas burner according to the present invention. FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 1. FIG. 3 is a perspective view of the control mechanism. FIG. 5 is a sectional view showing a modification of the first embodiment. FIG. 6 is a perspective view of the control mechanism. FIG. FIG. 8 is a cross-sectional view of a main part showing a third embodiment of the gas burner according to the present invention. FIG. 9 is a perspective view of a main part of the control mechanism. FIG. 10 is a perspective view of the locking pin. FIG. 11 is a cross-sectional view of a main part showing a fourth embodiment of a gas burner according to the present invention. FIG. 12 is a cross-sectional view showing a conventional gas burner.
1 ....
Claims (5)
前記混合管と混合室の連結部分に、空気とガスの混合気体の混合管から混合室の長手方向両端部への流入割合を制御する制御板を設けると共に、該制御板に操作ロッドの一端を連結し該操作ロッドの他端を混合管の外部に取り出したことを特徴とするガスバーナ。In the gas burner in which an air suction port and a nozzle are provided on one end side of the mixing tube, and a substantially central portion in the longitudinal direction of the mixing chamber having a long flame port plate is connected to the other end side of the mixing tube,
A control plate for controlling the flow rate of the mixed gas of air and gas from the mixing tube to both ends in the longitudinal direction of the mixing chamber is provided at the connecting portion between the mixing tube and the mixing chamber, and one end of the operation rod is provided on the control plate. A gas burner which is connected and has the other end of the operating rod taken out of the mixing tube.
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JP18591097A JP3739019B2 (en) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | Gas burner |
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JP18591097A JP3739019B2 (en) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | Gas burner |
Publications (2)
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JPH1114012A JPH1114012A (en) | 1999-01-22 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4850221B2 (en) * | 2008-08-26 | 2012-01-11 | リンナイ株式会社 | Grill burner |
-
1997
- 1997-06-25 JP JP18591097A patent/JP3739019B2/en not_active Expired - Lifetime
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JPH1114012A (en) | 1999-01-22 |
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