JP3738412B2

JP3738412B2 - Porous liquid absorbent core and method for heating by heating using the same

Info

Publication number: JP3738412B2
Application number: JP30777397A
Authority: JP
Inventors: 洋浅井
Original assignee: Dainihon Jochugiku Co Ltd
Current assignee: Dainihon Jochugiku Co Ltd
Priority date: 1997-10-03
Filing date: 1997-10-03
Publication date: 2006-01-25
Anticipated expiration: 2017-10-03
Also published as: JPH11103750A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多孔体吸液芯及びこれを用いた薬剤加熱蒸散方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より殺虫等の目的で薬剤を加熱蒸散させる方法としては、（１）いわゆる蚊取線香、および（２）電気蚊取マット等が愛好されてきた。また、薬剤溶液中に多孔質吸液芯を浸漬し芯上部を加熱して薬剤を加熱蒸散させる方式が、一回毎にマット等を交換する必要がないこと、効果が長時間安定すること等の理由で普及している。この加熱蒸散用薬液は、従来石油をベースとした油性薬液が主流であったが、近来火気に対する危険性を解消し、更に殺虫効力を増強する目的で水を溶剤とした水性薬液も市販されている。
ところで、吸液芯としては、例えば、活性白土、けい藻土、タルク、クレー、パーライト等から選ばれた少なくとも１種の鉱物質粉末を、デキストリン、デンプン、カルボキシメチルセルロース等の糊剤を用いて固めたもの（特公昭５９−４０４０９号公報）や、無機質粉体、有機物質および無機質粘結剤からなる混合物を、６００ないし２０００℃で焼成してなるもの（特開平４−１１７３０３号公報）、繊維吸液層とこの周囲をシリコーンワニスで被膜した保持材層とからなるもの（特開平５−３２８８８４号公報）等が知られている，しかし、糊剤を使用する吸液芯は、水性薬液に浸漬すると当然のことながら、糊剤の溶解、溶出、膨潤により吸液芯の物理的劣化が起こるので水性薬液には適用できないし、無機質粉体を含む混合物を焼成してなる吸液芯や、繊維吸液層を使用する吸液芯の場合には、経時変化で薬液に着色を生じたり、また蒸散性能を制御するために製造工程上厳しい技術が要求されるなど、現在入手可能ないずれの吸液芯も完全に満足のいくものとは言えないのが現状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、先にアルミナ等を素材とするセラミック粒子を部分的にガラス質にて焼成、結合してなる多孔質吸液芯が、有機系の多孔体に比べると、強度的、化学的安定性にすぐれ、また間隙の孔径がより均一なので微妙な揮散量制御を要する薬剤加熱蒸散方式に適していることを見いだした。しかし、これらの多孔体吸液芯は、熱伝導性が高いため、受熱部の温度が吸液芯全体に拡散し、使用条件によっては有効成分の蒸散性能が影響を受ける懸念があった。本発明は、ピレスロイド化合物を有効成分とする薬液中に多孔質吸液芯を浸漬し芯上部を加熱して薬剤を加熱蒸散させる方式において、どんな使用条件でもより安定した蒸散性能とすぐれた殺虫効力を奏する多孔体吸液芯及びこれを用いた薬剤加熱蒸散方法を提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１の発明は、２０℃における熱伝導率が０．０２ｃａｌ／ｃｍ・秒・℃以下の素材を主原料とするセラミック粒子を焼成、結合してなる多孔体吸液芯に係る。
ここで、２０℃における熱伝導率が０．０２ｃａｌ／ｃｍ・秒・℃以下の素材としてはムライト、コージライト等があげられるが、これらを素材とするセラミック粒子は、アルミナ粒子等と比べると熱伝導性が低く、本薬剤加熱蒸散方式により適していることが明らかとなった。本発明では、用いるセラミック粒子の粒度や、焼成、結合条件等を適宜選定して、種々の物性、仕様の多孔体吸液芯の製造が可能であり、例えば本発明の趣旨に合致する限り、熱伝導率が０．０２，ｃａｌ／ｃｍ・秒・℃を超えるセラミック粒子を若干量配合しても構わない。なお、セラミック粒子の孔径については、蒸散性能上、０．２〜５０μｍのものが好適である。
【０００５】
請求項２の発明は、請求項１の構成において、２０℃における熱伝導率が０．０２ｃａｌ／ｃｍ・秒・℃以下の素材として、特に有用なムライトを選択したものである。
【０００６】
請求項３の発明は、請求項１または２の構成において、部分的にガラス質を加えて焼成、結合したものである。
ガラス質を加えることによって、多孔体吸液芯は強度的、ならびに間隙の均一化の点で一層有利となる。
【０００７】
請求項４の発明は、ピレスロイド化合物を０．３〜５．０重量％含有する薬液を吸液芯に吸液し、該吸液芯を加熱して薬剤を蒸散せしめる薬剤加熱蒸散方法において、該吸液芯として、２０℃における熱伝導率が０．０２ｃａｌ／ｃｍ・秒・℃以下の素材を主原料とするセラミック粒子、好ましくはムライトを素材とするセラミック粒子を焼成、結合してなる多孔体吸液芯、更に好ましくは部分的にガラス質を加えて焼成、結合してなる多孔体吸液芯を用いた薬剤加熱蒸散方法に係るものである。
【０００８】
本発明で用いられるピレスロイド化合物としては、２０℃における蒸気圧が４．０×１０^−６ｍｍＨｇ以上であるシクロプロパンカルボン酸エステル系化合物、例えば、アレスリン、フラメトリン、プラレトリン、５−プロパルギル−２−フリルメチル２，２，３，３−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート（以降、化合物Ｘと称す）、５−ブロパルギル−２−メチル−３−フリルメチル２，２，３，３−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート（以降、化合物Ｙと称す）、エムペントリン、フェンフルスリン、トランスフルスリン等があげられるが、これらに限定されるものではない。また、酸部分、アルコール部分の不斉炭素に基づく光学異性体、あるいは幾何異性体が存在する場合は、それらの異性体の単独、もしくは任意の混合物も本発明に包含されることはもちろんである。
なお本発明では、これらの有効成分の１種または２種が薬液中に０．３〜５．０重量％含有される。０．３％以下では殺虫効力が不足するし、一方、５．０重量％を超えると吸液芯中に目詰まりを起こす恐れがあり問題が多い。
【０００９】
本発明で用いる薬液は、有効成分をノルマルパラフィン、イソパラフィンあるいはナフテン系炭化水素等の石油系溶剤で溶解させた油性薬液でもよいが、有効成分と溶剤としての水を界面活性剤を用いて可溶化させた、いわゆる水性薬液の方が、引火性の問題を解消でき、しかも油性薬液に比べて殺虫効力を増強できうる点で好ましい。
【００１０】
薬液は、前記吸液芯を装填したプラスチック製薬液容器に充填された後、適当な加熱蒸散装置を介して使用に供され、本発明の薬剤加熱蒸散方法を構成する。
【００１１】
請求項５の発明は、請求項４の構成において、薬液として、特に水性薬液を用いたものである。
【００１２】
請求項６の発明は、請求項５の構成において、（イ）有効成分としてのピレスロイド化合物を０．３〜５．０重量％、（ロ）１００〜１８０℃の加熱温度で蒸散する界面活性剤の１種または２種以上を１０．０〜８０．０重量％、および（ハ）水を含有してなる水性薬液を用いたものである。
【００１３】
水性薬液には前記ピレスロイド化合物に加えて、１００〜１８０℃の加熱温度で蒸散する界面活性剤の１種または２種以上が１０．０〜８０．０重量％配合される。界面活性剤の配合量は、好ましくは４５．０〜７５．０重量％であり、水性薬液の特性を損なわない限り任意に決定できる。
【００１４】
本発明で用いられる界面活性剤としては、非イオン型のものが好ましく、例えば、一般式Ｉ：
Ｒ−Ｏ−（Ｃ_２Ｈ_４Ｏ）ｍ・（Ｃ_３Ｈ_６Ｏ）ｎ・Ｈ（Ｉ）
（式中、Ｒは炭素数が１〜８のアルキル基を示し、ｍおよびｎは０〜６の整数を示す。ただし、ｍ＋ｎは１〜６の整数である）で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル系化合物、一般式ＩＩ：

（式中、Ｒ′は水素原子、または炭素数１〜３のアルキル基を示し、ｍおよびｎは０〜６の整数を示す。ただし、ｍ＋ｎは１〜６の整数である）で表されるポリオキシアルキレンフェニルエーテル系化合物、一般式ＩＩＩ：
Ｒ−ＣＯＯ−（ＣＨ_２ＣＨ_２Ｏ）ｍ・Ｈ（ＩＩＩ）
（式中、Ｒおよびｍは上記と同じ意味を表す）で表されるポリオキシエチレン脂肪酸エステル、一般式ＩＶまたはＶ：

（式中、Ｒは上記と同じ意味を表す）で表される多価アルコール脂肪酸部分エステル、一般式ＶＩまたはＶＩＩ：

（式中、Ｒ_１、Ｒ_２およびＲ_３は炭素数１〜８のアルキル基、または１個の水素原子が炭素数１〜３のアルキル基で置換されてもよいフェニル基を表す）で表される多価アルコール部分エーテル、一般式ＶＩＩＩ：

（式中、ｌ、ｍ、ｎは０〜８の整数を表す。ただしｌ＋ｎは１〜８の整数である）で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、あるいはポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エステル、脂肪酸のアルキロールアマイド、ヘキサンジオールやペンタンジオールなどのアルカンジオール等をあげることができるがこれらに限定されるものではない。
また、必要ならば、これらの界面活性剤にその特性を損なわない範囲で、若干量の別の非イオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、アニオン型界面活性剤、あるいは両イオン型界面活性剤が配合されてもよい。
【００１５】
本発明で用いる水性薬液は、前記ピレスロイド系化合物、界面活性剤に水を加えてなるが、必要に応じて、他の殺虫剤、殺菌剤、忌避剤等の成分、ピペロニルブトキサイド、サイネピリン２２２、Ｓ−４２１などのピレスロイド用共力剤、色素、香料または助剤としての有機溶剤などを適宜添加することができる。また、化学的安定性や蒸散性能を一層改善するために、ジブチルヒドロキシトルエン（ＢＨＴ）：３−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシアニソール、ジラウリル−チオ−ジプロピオネート、２，２’−メチレンビス−（６−ｔ−ブチル−４−エチルフェノール）などの酸化防止剤を配合してもよいことはもちろんである。
【００１６】
更に、水性薬液の経時的着色を抑えるため、エチレンジアミン四酢酸塩、およびクエン酸塩等の１種または２褌以上を配合することもできる。特に有用な塩として、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩、クエン酸三ナトリウム塩等を例示することができ、その配合量は全体量に対して０．００１〜０．５重量％が適当である。０．００１重量％未満では着色防止効果が低く、一方、０．５重量％を越えると吸液芯表面に結晶析出が目立つなど使用性の点で問題があり好ましくない。
【００１７】
請求項７の発明は、請求項４ないし６のいずれかの構成において、ピレスロイド化合物として、特にアレスリン、フラメトリン、プラレトリン、化合物Ｘ、及び化合物Ｙから選ばれた１種又は２種を用いたものである。
【００１８】
請求項８の発明は、請求項６または７の構成において、界面活性剤として特に有用な一般式Ｉ：
Ｒ−Ｏ−（Ｃ_２Ｈ_４Ｏ）ｍ・（Ｃ_３Ｈ_６Ｏ）ｎ・Ｈ（Ｉ）
（式中、Ｒは炭素数が１〜８のアルキル基を示し、ｍおよびｎは０〜６の整数を示す。ただし、ｍ＋ｎは１〜６の整数である）で表されるポリオキシアルキレンアルキル系化合物の１種または２種以上を用いたものである。
【００１９】
一般式Ｉで表される界面活性剤のうち、特に好ましい具体例を示せば以下のとおりであるが、これらに限定されるものでなく、また化合物中のナルキル基は鎖状または分枝状のいずれも包含する。
界面活性剤（１）：ジエチレングリコールモノエチルエーテル
界面活性剤（２）：ジエチレングリコールモノプロピルエーテル
界面活性剤（３）：ジエチレングリコールモノブチルエーテル
界面活性剤（４）：トリエチレングリコールモノエチルエーテル
界面活性剤（５）：トリエチレングリコールモノプロピルエーテル
界面活性剤（６）：トリエチレングリコールモノブチルエーテル
【００２０】
【発明の実施の形態】
請求項１の発明によると、２０℃における熱伝導率が０．０２ｃａｌ／ｃｍ・秒・℃以下の素材を主原料とするセラミック粒子を焼成、結合させて吸液芯を作製したので、従来の例えば有機系の吸液芯に比べて強度性、化学的安定性にすぐれ、また間隙の孔径が均一化されていることはもちろん、熱伝導性の高いアルミナ等にみられる懸念（吸液芯受熱部の温度が全体に拡散することによる蒸散性能への影響）もない。従って、薬液中に多孔体吸液芯を浸漬し芯上部を加熱して薬剤を加熱蒸散させる方式において、使用条件にかかわらず、より安定した蒸散性能とすぐれた殺虫効力を奏し得る。
本発明の多孔体吸液芯を製造するにあたっては、従来セラミック成型品の製造技術をそのまま適用でき、セラミック粒子、有機質バインダー等からなる混合物を、好ましくはガラス質成分を加えて、押し出し機あるいはプレス機等を用いて仮成型したのち、１０００℃以上で焼成、結合させればよい。なお、焼成、結合に先立ち、仮成型品を、例えばリン酸、ホウ酸等の水溶液や有機酸、グリコール、シリコーン等の薬剤で処理し、蒸散性能を一層安定化させることも可能である。
【００２１】
請求項２の発明によると、２０℃における熱伝導率が０．０２ｃａｌ／ｃｍ・秒・℃以下の素材のなかでも特に有用なムライトを使用したので、性能的によりすぐれることはもちろん、入手性の点でも好適である。
【００２２】
請求項３の発明によると、セラミック粒子に、ガラス質成分を加えて焼成、結合したので、より一層有用な多孔体吸液芯を得ることができる。
【００２３】
請求項４の発明によると、性能のすぐれた本発明の多孔体吸液芯を装填したプラスチック製薬液容器を加熱蒸散装置に適用するので、その結果として、極めて有用な薬剤加熱蒸散方法が提供される。
本発明薬剤加熱蒸散方法で使用される加熱蒸散装置は、一般に入手できるものを任意に用いることができ、構造、仕様などは何ら制限されないが、その装置の一例を添付図面を参照して説明する。
【００２４】
加熱蒸散装置は、器体１と薬液容器２とからなり、薬液容器２は容器内から外部に突出した多孔体吸液芯３を具備すると共に器体１内部のねじ部にねじ込み吊架される構造となっている。器体１は半硬質もしくは硬質の合成樹脂を用いて成型されるが、これを適当な部品に分割して組み立てて所要の一個の形態に構成しても構わない。また、器体１には、薬液容器２中の液量を装置外から確認できるように、一部に透明樹脂を用いるか、または穿孔して液量確認窓を設けることもできる。更に、器体１の胴部または底部に外部と通じる外気取入口を設け、上昇気流による薬液の揮散効果を高めることもできる。
【００２５】
薬液容器２は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニール等の耐薬品性合成樹脂からなり、薬液４を充填し、その口部に適当な保持部材を介して多孔体吸液芯３を密栓状に保持したのち、器体１に取り付けられる。薬液容器２を器体１に取り付ける方法としては、例えば、薬液容器２の上に設けた保持体に螺合ないし嵌合させる方法や底面に螺合式の底蓋を設け、この上に薬液容器２を載置する方法や、または、薬液容器２の頭部に器体１を螺合ないし嵌合させ、薬液容器２の周面を露出させる方法等があり、この際、薬液容器２を台座上に載置して保持しても良い。
【００２６】
リング状発熱体ユニット５は、多孔体吸液芯３の上端部の周囲を間隙６を存して囲繞するように器体１の頂面中央に備えられる。通電時、多孔体吸液芯３の発熱体ユニット５の放熱リングに対面する部分は７０〜１４０℃の温度に加熱され、この輻射熱により多孔体吸液芯３に含まれる薬液は器体上部の天面開口部７から空中に蒸散される。なお、天面開口部７から器体１内の下方に垂下する蒸散筒を設けることによって蒸散効率を高めることができる。
【００２７】
更に、加熱蒸散装置の器体１の外部または内部には、オンオフ操作スイッチ８、電源コード９の他、パイロットランプ等が適宜付設される。電源コード９は延長コード取り付けタイプとしても、またプラグ端子を器体１に固定する、いわゆるコードレスタイプとしてもよいし、あるいは電源コード９を収納するための収納室を別途器体１に設けても差し支えない。
【００２８】
本発明の薬剤加熱蒸散方法によれば、多孔体吸液芯３の受熱部に浸透した薬液４が加熱蒸散装置のリング状発熱体ユニット５に間接加熱されて蒸散し、蚊、ハエ、ゴキブリ、ナンキンムシ、ダニ類などに対して長時間にわたり安定した高い駆除効果を発揮するものである。
【００２９】
請求項５の発明によると、薬液として水性薬液を用いたので、引火性の問題を解消し、しかも殺虫効力の増強を図ることができる。
【００３０】
請求項６の発明によると、水性薬液の組成を好ましい配合組成に特定したので、より有用な薬剤加熱蒸散方法が提供される。
【００３１】
請求項７の発明によると、特に好ましいピレスロイド系化合物を用いたので、蒸散性能や殺虫効力の点で有利である。
【００３２】
請求項８の発明によると、特に好ましい界面活性剤を用いたので、より性能のすぐれた薬剤加熱蒸散方法が提供される。
【００３３】
【実施例】
次に、実施例及び試験例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【００３４】
実施例１
原料粒径が５〜１０μｍのムライト粒子を用いて、平均孔径１〜２μｍの多孔体吸液芯（外径７．０ｍｍ、長さ７５．５ｍｍ）を作製した。
ｄ−シス，トランス−フラメントリン１．５重量％、ジエチレングリコールモノブチルエーテル７０重量％、ＢＨＴ０．８重量％、及び精製水を含有する水性薬液４５ｍｌを内容積５０ｍｌのプラスチック製薬液容器に充填し、保持具を介して前記多孔体吸液芯を装填した。
得られた多孔体吸液芯装填薬液容器を５０℃で１ヶ月保存した後、薬液の性状を調べたところ、着色の度合いは試験開始時と比べてごくわずかであった。また、これを発熱体ユニットの温度が１４０℃の加熱蒸散装置に装着して通電した。１日（１２時間）あたりの揮散量は６０日間にわたり約０．７ｍｌで目詰まりもなく高い殺虫効力を維持した。
【００３５】
試験例１
実施例１に準じて、表１に示す吸液芯装填試料を調製し（表中、薬液組成のうち水及びその他の欄において、「残」とあるのは、残部重量％を水または表示の物質が占めることを意味する）、市販の加熱蒸散装置に装着して蒸散性能及び殺虫効力を調べた。蒸散牲能は、所定時間毎にシリカゲル充填カラムでトラップし、アセトンで有効成分を抽出後ガスクロマトグラフで分析し、有効成分の時間あたりの蒸散量を求め、表にはそれぞれの有効成分の初期の値を１．００とした場合の相対比で示した。一方、殺虫効力については、下記の連続通気法によりアカイエカに対する仰転効果を評価し、表にはｄｌ，ｄ−シス、トランス−アレスリン２．６重量％を含有する灯油溶液の初期の値を１．００とした場合の相対有効比で示した。なお、薬液にはピレスロイド化合物量に対して０．３〜１．０倍量のＢＨＴを配合した。
【００３６】
（連続通気法）
内径２０ｃｍ、高さ４３ｃｍのプラスチック製円筒を２段に重ね、その上に１６メッシュの金網で上下を仕切った、内径及び高さが共に２０ｃｍの円筒（供試蚊を入れる場所）を載せ、更に、同径で高さ２０ｃｍの円筒を載せる。この４段重ねの円筒を台に載せ、台の中央に加熱蒸散装置を置いて薬液を蒸散させる。そして、上部円筒に供試蚊約２０匹を放ち、時間の経過に伴う仰転数を観察する。暴露２０分後に全供試蚊を清潔なポリエチレン容器に移し、３％砂糖水を与え、保存２４時間後に死虫率を調べる。
【００３７】
【表１】

【００３８】
試験の結果、本発明の多孔体吸液芯を用いた薬剤加熱蒸散方法は、長期間にわたりすぐれた蒸散性能を示し、高い殺虫効力を保持した。
これに対し、対照例で示されるような従来の吸液芯、例えば、無機質粉体、有機物質及び無機質粘結剤からなる混合物を焼成してなるもの（対照例１）や、繊維吸液層とこの周囲をシリコーンワニスで被膜した保持材層とからなるもの（対照例２）では、薬液が経時的に幾分着色し、また蒸散性能を均一化するうえで厳しい製造管理が要求された。更に、対照例３のように、ピレスロイド化合物含量が、０．３重量％未満の薬液は殺虫効力が不十分で、一方、対照例４の如く有効成分含量が５．０重量％を越えると、有効成分が吸液芯中に蓄積し蒸散性能の低下を招いた。従って、本発明多孔体吸液芯の有用性は明らかである。
【００３９】
【発明の効果】
上記のように本発明の多孔体吸液芯は、従来の吸液芯に比べ強度性、化学的安定性、製造上の均一性、蒸散性能に関与する熱伝導性等の物性等あらゆる点ですぐれ極めて有用である。そして、この多孔体吸液芯を用いる本発明の薬剤加熱蒸散方法も、より安定した蒸散性能とすぐれた殺虫効力を奏するので、その実用性は極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明で使用される加熱蒸散装置の一実施例の断面図を示す。
【符号の説明】
１．器体
２．薬液容器
３．多孔体吸液芯
４．薬液
５．リング状発熱体ユニット
６．間隙
７．天面開口部
８．オンオフ操作スイッチ
９．電源コード[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a porous liquid absorbent core and a chemical heating transpiration method using the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, (1) so-called mosquito coils and (2) electric mosquito mats have been favored as methods for heat evaporation of chemicals for insecticidal purposes. In addition, the method in which the porous absorbent core is immersed in the drug solution and the upper part of the core is heated to heat the drug to evaporate is not necessary to replace the mat etc. every time, the effect is stable for a long time, etc. It is popular for the reason. Conventionally, oil-based chemicals based on petroleum have been the mainstream of these chemicals for heat evaporation, but water-based chemicals that use water as a solvent have also been marketed for the purpose of eliminating the danger to fire and increasing insecticidal efficacy. Yes.
By the way, as the liquid absorbent core, for example, at least one mineral powder selected from activated clay, diatomaceous earth, talc, clay, pearlite, etc., is hardened using a paste such as dextrin, starch, carboxymethylcellulose and the like. (Japanese Patent Publication No. 59-40409), a mixture of inorganic powder, an organic substance and an inorganic binder, fired at 600 to 2000 ° C. (Japanese Patent Laid-Open No. 4-117303), fiber There are known a liquid absorption layer and a holding material layer coated with a silicone varnish around the liquid absorption layer (Japanese Patent Laid-Open No. 5-328884). However, a liquid absorption core using a paste is an aqueous chemical solution. Naturally, when immersed, the core of the absorbent core is physically degraded by dissolution, elution, and swelling of the paste, so it cannot be applied to aqueous chemicals. In the case of liquid absorbent cores made of fibers or fiber absorbent layers, harsh technology is required in the manufacturing process to color the chemicals over time and to control transpiration performance. For example, none of the currently available liquid absorbent cores are completely satisfactory.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The inventors of the present invention have previously reported that a porous liquid absorbent core obtained by firing and bonding ceramic particles made of alumina or the like partially with vitreous is stronger, chemically more chemically than organic porous bodies. We found that it is suitable for chemical heating transpiration systems that require excellent volatility and fine control of volatilization because the pore size of the gap is more uniform. However, since these porous liquid absorbent cores have high thermal conductivity, there is a concern that the temperature of the heat receiving portion diffuses throughout the liquid absorbent core and the transpiration performance of the active ingredient is affected depending on the use conditions. The present invention is a method in which a porous liquid absorbent core is immersed in a chemical solution containing a pyrethroid compound as an active ingredient and the upper part of the core is heated to thermally evaporate the drug, and more stable transpiration performance and excellent insecticidal efficacy under any use conditions. It is intended to provide a porous liquid-absorbing core exhibiting the above and a chemical heating transpiration method using the same.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention of claim 1 is based on the object of the present invention, which is to absorb the porous body formed by firing and bonding ceramic particles whose main raw material is a material having a thermal conductivity at 20 ° C. of 0.02 cal / cm · second · ° C. or less. Related to the liquid core.
Here, mullite, cordierite, and the like are examples of materials having a thermal conductivity at 20 ° C. of 0.02 cal / cm · second · ° C. or less. Ceramic particles using these materials are more heat-resistant than alumina particles. It was revealed that the conductivity is low and this chemical heating transpiration method is more suitable. In the present invention, the particle size of the ceramic particles to be used, firing, bonding conditions, etc. are appropriately selected, and it is possible to produce a porous liquid absorbent core with various physical properties and specifications.For example, as long as it meets the gist of the present invention, Some ceramic particles having a thermal conductivity of more than 0.02, cal / cm · second · ° C. may be blended. In addition, about the pore diameter of a ceramic particle, the thing of 0.2-50 micrometers is suitable on transpiration | evaporation performance.
[0005]
The invention according to claim 2 selects the particularly useful mullite as a material having a thermal conductivity at 20 ° C. of 0.02 cal / cm · second · ° C. or less in the configuration of claim 1.
[0006]
A third aspect of the invention is the structure of the first or second aspect, wherein the glass is partially added and baked and bonded.
By adding vitreous material, the porous liquid absorbent core becomes more advantageous in terms of strength and uniform gaps.
[0007]
Invention of Claim 4 in the chemical | medical agent heat | fever transpiration | evaporation method which absorbs the chemical | medical solution containing 0.3 to 5.0 weight% of pyrethroid compounds to a liquid absorption core, and heats this liquid absorption core to evaporate a chemical | medical agent, A porous body obtained by firing and bonding ceramic particles whose main material is a material having a thermal conductivity at 20 ° C. of 0.02 cal / cm · second · ° C. or less, preferably ceramic particles made of mullite as a liquid absorption core. The present invention relates to a chemical heating transpiration method using a liquid absorbent core, and more preferably a porous liquid absorbent core formed by partially adding vitreous to be fired and bonded.
[0008]
Examples of the pyrethroid compound used in the present invention include cyclopropanecarboxylic acid ester compounds having a vapor pressure at 20 ° C. of 4.0 × 10 ⁻⁶ mmHg or more, such as allethrin, flamethrin, praretrin, 5-propargyl-2-furyl.

Methyl

2,2,3,3-tetramethylcyclopropanecarboxylate (hereinafter referred to as compound X), 5-bropargyl-2-methyl-3-

furylmethyl

2,2,3,3-tetramethylcyclopropanecarboxylate (Hereinafter referred to as Compound Y), empentrin, fenfluthrin, transfluthrin, and the like, but are not limited thereto. Further, when there are optical isomers or geometric isomers based on the asymmetric carbon of the acid part or alcohol part, it is a matter of course that the present invention also includes these isomers alone or in any mixture. .
In the present invention, one or two of these active ingredients are contained in the chemical solution in an amount of 0.3 to 5.0% by weight. If the amount is 0.3% or less, the insecticidal effect is insufficient. On the other hand, if the amount exceeds 5.0% by weight, there is a possibility that clogging may occur in the liquid absorbent core, which is problematic.
[0009]
The chemical solution used in the present invention may be an oily chemical solution in which the active ingredient is dissolved in a petroleum solvent such as normal paraffin, isoparaffin or naphthenic hydrocarbon, but the active ingredient and water as a solvent are solubilized using a surfactant. The so-called aqueous chemical solution is preferable in that it can solve the problem of flammability and can enhance the insecticidal efficacy as compared with the oily chemical solution.
[0010]
After the chemical liquid is filled in the plastic pharmaceutical liquid container loaded with the liquid absorption core, it is used through an appropriate heat evaporation apparatus to constitute the drug heat evaporation method of the present invention.
[0011]
According to a fifth aspect of the present invention, in the configuration of the fourth aspect, an aqueous chemical liquid is used as the chemical liquid.
[0012]
The invention of claim 6 is the surfactant according to claim 5, wherein (b) a pyrethroid compound as an active ingredient is evaporated at a heating temperature of 0.3 to 5.0% by weight and (b) 100 to 180 ° C. One or two or more of the above are used in an aqueous chemical solution containing 10.0 to 80.0% by weight and (c) water.
[0013]
In addition to the pyrethroid compound, 10.0 to 80.0 wt% of one or more surfactants that evaporate at a heating temperature of 100 to 180 ° C. is added to the aqueous chemical solution. The blending amount of the surfactant is preferably 45.0 to 75.0% by weight, and can be arbitrarily determined as long as the characteristics of the aqueous chemical solution are not impaired.
[0014]
The surfactant used in the present invention is preferably a nonionic type. For example, the general formula I:
_{_{R-O- (C 2 H 4}} O) m · (C 3 H 6 O) n · H (I)
(In the formula, R represents an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, m and n represent integers of 0 to 6, where m + n is an integer of 1 to 6). Ether compounds, general formula II:

(In the formula, R ′ represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms, m and n represent an integer of 0 to 6, where m + n is an integer of 1 to 6). Polyoxyalkylene phenyl ether compounds, general formula III:
_{_{R-COO- (CH 2 CH 2}} O) m · H (III)
(Wherein R and m represent the same meaning as described above), a general formula IV or V:

(Wherein R represents the same meaning as described above), a partial ester of a polyhydric alcohol fatty acid represented by the general formula VI or VII:

(Wherein R ₁ , R ₂ and R ₃ represent an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms or a phenyl group in which one hydrogen atom may be substituted with an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms). Polyhydric alcohol partial ethers, general formula VIII:

(Wherein l, m and n represent an integer of 0 to 8, where l + n is an integer of 1 to 8) or a polyoxyethylene polyoxypropylene glycol or polyoxyethylene polyhydric alcohol fatty acid moiety Examples thereof include, but are not limited to, esters, fatty acid alkylol amides, alkanediols such as hexanediol and pentanediol.
In addition, if necessary, these surfactants may have a certain amount of another nonionic surfactant, a cationic surfactant, an anionic surfactant, or a zwitterionic surfactant as long as the properties are not impaired. An agent may be blended.
[0015]
The aqueous chemical solution used in the present invention is obtained by adding water to the pyrethroid compound and surfactant, and if necessary, other insecticides, fungicides, repellents, components such as piperonyl butoxide, cinepyrine. A synergist for pyrethroids such as 222 and S-421, a dye, a fragrance, an organic solvent as an auxiliary agent, and the like can be appropriately added. In order to further improve chemical stability and transpiration performance, dibutylhydroxytoluene (BHT): 3-tert-butyl-4-hydroxyanisole, dilauryl-thio-dipropionate, 2,2′-methylenebis- (6- It goes without saying that an antioxidant such as t-butyl-4-ethylphenol) may be blended.
[0016]
Further, in order to suppress the coloration of the aqueous chemical solution over time, one or more of ethylenediaminetetraacetate and citrate can be blended. Particularly useful salts include ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt, citric acid trisodium salt and the like, and the blending amount is suitably 0.001 to 0.5% by weight based on the total amount. If it is less than 0.001% by weight, the anti-coloring effect is low. On the other hand, if it exceeds 0.5% by weight, there is a problem in terms of usability such as crystal precipitation conspicuous on the surface of the liquid-absorbent core, which is not preferable.
[0017]
The invention according to claim 7 is the structure according to any one of claims 4 to 6, wherein one or two kinds selected from allethrin, flamethrin, praretrin, compound X, and compound Y are used as the pyrethroid compound. is there.
[0018]
The invention of claim 8 has the general formula I, which is particularly useful as a surfactant in the constitution of claim 6 or 7:
_{_{R-O- (C 2 H 4}} O) m · (C 3 H 6 O) n · H (I)
(In the formula, R represents an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, m and n represent integers of 0 to 6, where m + n is an integer of 1 to 6). One type or two or more types of system compounds are used.
[0019]
Among the surfactants represented by the general formula I, the following are particularly preferable specific examples. However, the surfactant is not limited thereto, and the naralkyl group in the compound is a chain or branched chain. Both are included.
Surfactant (1): Diethylene glycol monoethyl ether surfactant (2): Diethylene glycol monopropyl ether surfactant (3): Diethylene glycol monobutyl ether surfactant (4): Triethylene glycol monoethyl ether surfactant (5 ): Triethylene glycol monopropyl ether surfactant (6): Triethylene glycol monobutyl ether
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
According to the invention of claim 1, since the ceramic particles whose main raw material is a material having a thermal conductivity at 20 ° C. of 0.02 cal / cm · second · ° C. or less are fired and bonded, a liquid absorption core is produced. For example, it is superior in strength and chemical stability compared to organic liquid absorbent cores, and the pore diameter of the gap is uniform, as well as concerns that are seen in alumina with high thermal conductivity (liquid absorbent core heat receiving There is also no influence on the transpiration performance due to the diffusion of the temperature of the whole part. Therefore, in a system in which a porous material absorbent core is immersed in a chemical solution and the upper portion of the core is heated to heat and evaporate the drug, a more stable transpiration performance and an excellent insecticidal effect can be achieved regardless of use conditions.
In producing the porous liquid-absorbing core of the present invention, the conventional technology for producing a ceramic molded product can be applied as it is. A mixture comprising ceramic particles, an organic binder, etc. is preferably added with a glassy component, and an extruder or a press. After temporary molding using a machine or the like, firing and bonding may be performed at 1000 ° C. or higher. Prior to firing and bonding, the temporary molded product can be treated with an aqueous solution such as phosphoric acid or boric acid or a chemical such as organic acid, glycol, or silicone to further stabilize the transpiration performance.
[0021]
According to the invention of claim 2, since mullite which is particularly useful among materials having a thermal conductivity at 20 ° C. of 0.02 cal / cm · second · ° C. or less is used, it is of course excellent in performance and availability. This is also suitable.
[0022]
According to the invention of claim 3, since a vitreous component is added to the ceramic particles and fired and bonded, an even more useful porous liquid absorbent core can be obtained.
[0023]
According to the invention of claim 4, since the plastic pharmaceutical liquid container loaded with the porous liquid absorbent core of the present invention having excellent performance is applied to the heat transpiration apparatus, as a result, a very useful drug heat transpiration method is provided. The
As the heat transpiration apparatus used in the chemical heat transpiration method of the present invention, a publicly available apparatus can be arbitrarily used, and the structure and specifications are not limited at all. An example of the apparatus will be described with reference to the accompanying drawings. .
[0024]
The heating and transpiration device is composed of a container 1 and a chemical liquid container 2, and the chemical liquid container 2 includes a porous liquid absorbent core 3 protruding outward from the container, and is screwed and suspended on a screw portion inside the container 1. It has a structure. The container 1 is molded using a semi-rigid or hard synthetic resin. However, the container 1 may be divided into appropriate parts and assembled into a required one form. Further, the container 1 may be partially provided with a transparent resin or provided with a liquid amount confirmation window so that the amount of liquid in the chemical solution container 2 can be confirmed from outside the apparatus. Furthermore, an outside air intake port that communicates with the outside can be provided at the trunk or bottom of the vessel body 1 to enhance the volatilization effect of the chemical solution by the rising airflow.
[0025]
The chemical liquid container 2 is made of a chemical resistant synthetic resin such as polypropylene, polyester, polyvinyl chloride, etc., filled with the chemical liquid 4, and holds the porous liquid absorbent core 3 in a sealed plug shape through an appropriate holding member in its mouth. After that, it is attached to the container 1. As a method of attaching the chemical liquid container 2 to the container 1, for example, a method of screwing or fitting to a holding body provided on the chemical liquid container 2 or a screw-type bottom lid is provided on the bottom surface, and the chemical liquid container 2 is provided thereon. There is a method of placing the container 1 or a method of screwing or fitting the body 1 to the head of the chemical solution container 2 to expose the peripheral surface of the chemical solution container 2. It may be placed on and held on.
[0026]
The ring-shaped heating element unit 5 is provided at the center of the top surface of the container 1 so as to surround the periphery of the upper end portion of the porous liquid absorbent core 3 with a gap 6 therebetween. When energized, the portion of the porous liquid absorbent core 3 facing the heat dissipation ring of the heating element unit 5 is heated to a temperature of 70 to 140 ° C. The chemical liquid contained in the porous liquid absorbent core 3 is heated by the radiant heat at the upper part of the container. It is evaporated from the top surface opening 7 into the air. The transpiration efficiency can be increased by providing a transpiration cylinder that hangs downward from the top surface opening 7 in the vessel 1.
[0027]
In addition, an on / off operation switch 8 and a power cord 9 as well as a pilot lamp and the like are appropriately provided outside or inside the body 1 of the heat transpiration apparatus. The power cord 9 may be an extension cord attachment type, a so-called cordless type in which the plug terminal is fixed to the body 1, or a storage room for storing the power cord 9 may be provided in the body 1 separately. There is no problem.
[0028]
According to the chemical heating transpiration method of the present invention, the chemical solution 4 that has penetrated into the heat receiving portion of the porous liquid absorbent core 3 is indirectly heated by the ring-shaped heating element unit 5 of the heating transpiration device to evaporate, and mosquitoes, flies, cockroaches, It exhibits a stable and high control effect against bed bugs and mites over a long period of time.
[0029]
According to the invention of claim 5, since the aqueous chemical solution is used as the chemical solution, the problem of flammability can be solved and the insecticidal effect can be enhanced.
[0030]
According to invention of Claim 6, since the composition of the aqueous | water-based chemical | medical solution was specified to the preferable compounding composition, the more useful chemical | medical agent heat | fever transpiration method is provided.
[0031]
According to the invention of claim 7, since a particularly preferred pyrethroid compound is used, it is advantageous in terms of transpiration performance and insecticidal efficacy.
[0032]
According to the eighth aspect of the present invention, since a particularly preferable surfactant is used, there is provided a chemical heating transpiration method with higher performance.
[0033]
【Example】
Next, although this invention is demonstrated in detail based on an Example and a test example, this invention is not limited to these.
[0034]
Example 1
A porous liquid absorbent core (outer diameter 7.0 mm, length 75.5 mm) having an average pore diameter of 1 to 2 μm was prepared using mullite particles having a raw material particle diameter of 5 to 10 μm.
Fill and hold a plastic drug container with a volume of 50 ml of an aqueous drug solution containing 1.5% by weight of d-cis, trans-mentholmentrin, 70% by weight of diethylene glycol monobutyl ether, 0.8% by weight of BHT, and purified water. The porous body liquid absorbent core was loaded through a tool.
The obtained porous body liquid-absorbing core loaded chemical solution container was stored at 50 ° C. for 1 month, and then the properties of the chemical solution were examined. The degree of coloring was negligible compared to the time when the test was started. In addition, this was attached to a heating transpiration apparatus having a heating element unit temperature of 140 ° C. and energized. The volatilization amount per day (12 hours) was about 0.7 ml over 60 days and maintained high insecticidal efficacy without clogging.
[0035]
Test example 1
In accordance with Example 1, liquid absorption core loading samples shown in Table 1 were prepared (in the table, “remaining” in the water and other columns in the chemical composition indicates that the remaining weight% is water or indicated. It was attached to a commercially available heat transpiration apparatus to examine transpiration performance and insecticidal efficacy. The transpiration ability is trapped by a silica gel packed column every predetermined time, and the active ingredients are extracted with acetone and analyzed by gas chromatography to obtain the transpiration amount per hour of the active ingredients. The relative ratio when the value is 1.00 is shown. On the other hand, the insecticidal efficacy was evaluated by the following continuous aeration method, and the initial effect of kerosene solution containing 2.6% by weight of dl, d-cis and trans-alleslin is shown in the table. The relative effective ratio is shown as 0.00. In addition, the chemical | medical solution mix | blended 0.3-1.0 time amount BHT with respect to the amount of pyrethroid compounds.
[0036]
(Continuous ventilation method)
A plastic cylinder with an inner diameter of 20 cm and a height of 43 cm is stacked in two tiers, and a cylinder with a 20 cm inner diameter and a height (both where the test mosquito is placed) is placed on the top and bottom of the cylinder with a 16 mesh wire mesh. A cylinder having the same diameter and a height of 20 cm is placed. This four-tiered cylinder is placed on a table, and a heating evaporation device is placed in the center of the table to evaporate the chemical solution. Then, about 20 test mosquitoes are released in the upper cylinder, and the number of inversions over time is observed. All exposed mosquitoes are transferred to a clean polyethylene container 20 minutes after exposure, given 3% sugar water, and examined for mortality 24 hours after storage.
[0037]
[Table 1]

[0038]
As a result of the test, the chemical heating transpiration method using the porous liquid absorbent core of the present invention showed excellent transpiration performance over a long period of time and maintained high insecticidal efficacy.
On the other hand, a conventional liquid absorbent core as shown in the control example, for example, one obtained by firing a mixture of inorganic powder, organic substance and inorganic binder (Control Example 1), or fiber liquid absorption layer And a holding material layer coated with a silicone varnish around the periphery (Control Example 2), the chemical solution was somewhat colored over time, and strict production control was required to make the transpiration performance uniform. Furthermore, as in Control Example 3, the chemical solution having a pyrethroid compound content of less than 0.3% by weight has insufficient insecticidal efficacy, whereas when the active ingredient content exceeds 5.0% by weight as in Control Example 4, The active ingredient accumulated in the liquid absorbent core and caused a decrease in transpiration performance. Therefore, the usefulness of the porous body liquid-absorbing core of the present invention is clear.
[0039]
【The invention's effect】
As described above, the porous liquid absorbent core of the present invention has strength, chemical stability, manufacturing uniformity, and physical properties such as thermal conductivity involved in transpiration performance compared to conventional liquid absorbent cores in all respects. It is extremely useful. And the chemical | medical agent heat | fever transpiration | evaporation method of this invention using this porous body liquid absorption core also has the more stable transpiration | evaporation performance and the outstanding insecticidal effect, Therefore The practicality is very high.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a cross-sectional view of one embodiment of a heat transpiration apparatus used in the present invention.
[Explanation of symbols]
1. Body 2. 2. Chemical solution container 3. Porous liquid absorbent core 4. Chemical solution Ring-shaped heating element unit6. Gap 7. Top surface opening 8. 8. ON / OFF operation switch Power cord

Claims

A porous liquid-absorbent core obtained by firing and bonding ceramic particles whose main raw material is a material having a thermal conductivity at 20 ° C. of 0.02 cal / cm · second · ° C. or less.

The porous liquid absorbent core according to claim 1, wherein the material having a thermal conductivity at 20 ° C of 0.02 cal / cm · sec · ° C or less is mullite.

The porous liquid-absorbent core according to claim 1, wherein the porous liquid-absorbent core is formed by partially adding vitreous material and firing and bonding.

In a chemical heating transpiration method in which a chemical containing 0.3 to 5.0% by weight of a pyrethroid compound is absorbed into a liquid absorbent core and the liquid absorbent core is heated to evaporate the chemical, the liquid absorbent core is claimed in claim 1. 4. A chemical heating transpiration method comprising the porous liquid absorbent core according to any one of items 1 to 3.

The chemical heating transpiration method according to claim 4, wherein the chemical solution containing a pyrethroid compound is an aqueous chemical solution.

10. Aqueous chemical solution is (b) 0.3 to 5.0% by weight of a pyrethroid compound as an active ingredient, and (b) one or more surfactants that evaporate at a heating temperature of 100 to 180 ° C. The chemical heating transpiration method according to claim 5, comprising 0 to 80.0% by weight and (c) water.

The pyrethroid compounds are allethrin, flamethrin, praretrin, 5-propargyl-2-furylmethyl 2,2,3,3-tetramethylcyclopropanecarboxylate, and 5-propargyl-2-methyl-3-furylmethyl 2,2, 7. The chemical heating transpiration method according to any one of claims 4 to 6, wherein the method is one or two selected from 3,3-tetramethylcyclopropanecarboxylate.

Surfactants are represented by the general formula I:
_{_{R-O- (C 2 H 4}} O) m · (C 3 H 6 O) n · H (I)
(In the formula, R represents an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, m and n represent integers of 0 to 6, where m + n is an integer of 1 to 6). 8. The method for heat evaporation of a medicine according to claim 6 or 7, wherein the method is one or more ether compounds.