JP3737073B2

JP3737073B2 - Crew protection device

Info

Publication number: JP3737073B2
Application number: JP2002227464A
Authority: JP
Inventors: 英俊内海; 孝志青木; 康二池田; 史治落合; 文俊安原; 雄一斎藤
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2002-08-05
Filing date: 2002-08-05
Publication date: 2006-01-18
Anticipated expiration: 2022-08-05
Also published as: JP2004066920A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体のドア開口部の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグを配置し、車両の衝突時にインフレータが発生するガスでエアバッグを膨張させて車室の側部内面に沿ってカーテン状に展開させる乗員保護装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
かかる乗員保護装置は、例えば、特開２０００−３３８４７号公報、特開平１１−２３５９６５号公報により公知である。この種の乗員保護装置のエアバッグはガスの供給を受けて膨張する膨張部を備えており、この膨張部を車室の側部内面に沿って展開させて乗員を拘束するようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、乗員保護装置のエアバッグが車室の側部内面に沿って前後方向に長く延びている場合、インフレータが発生する高圧ガスをエアバッグの前端あるいは後端から供給すると、エアバッグの全体を均一に膨張させるのが難しくなる問題がある。そこで、エアバッグの端部に配置したインフレータから延びるガス供給パイプをエアバッグの内部に挿入すれば、エアバッグの均一な膨張を図ることができる。
【０００４】
しかしながら、エアバッグの内部に挿入されたガス供給パイプが車体に移動不能に固定されていると、車両の側面が衝突の衝撃で変形したときにガス供給パイプの先端でエアバッグを傷付ける可能性がある。
【０００５】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、エアバッグの内部に挿入されたガス供給パイプで該エアバッグが傷付くのを防止することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１に記載された発明によれば、車体のドア開口部の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグを配置し、車両の衝突時にインフレータが発生するガスでエアバッグを膨張させて車室の側部内面に沿ってカーテン状に展開させる乗員保護装置であって、車体に固定したインフレータに、車体前後方向に延びるガス供給パイプの固定端側をアダプタを介して接続するとともに、そのガス供給パイプの自由端側を折り畳んだエアバッグの内部に挿入したものにおいて、前記インフレータと前記ガス供給パイプの固定端部とは、各々の軸線相互がそれら軸線と直交する方向にオフセットして同方向に延びるように配置され、それらインフレータとガス供給パイプの固定端部との間をクランク状に接続すべく、前記アダプタは、前記ガス供給パイプの固定端部が固定される概略エルボ状の本体部と、該本体部に締結される固定部とで構成されていて、それら本体部と固定部との間に、弾性変形可能なシール部材を介して前記インフレータの円筒状ガス出口部の外周部を挿入、挟持していると共に、そのガス出口部の外周面の開口を該アダプタ内に連通させており、車両の衝突時に車体の変形によりガス供給パイプの自由端側がエアバッグ内面と強く干渉するのを防止するために、前記ガス出口部の径方向・周方向・軸方向に各々設定されてガス供給パイプのインフレータに対する揺動を許容する隙間が、前記シール部材に隣接して前記アダプタと前記ガス出口部との間に形成されると共に、その隙間からのガス漏れが該シール部材で阻止されることを特徴とする乗員保護装置が提案される。
【０００７】
上記構成によれば、車両の側面が衝突の衝撃で変形してガス供給パイプの自由端がエアバッグの内面と干渉しても、ガス供給パイプがアダプタと共にインフレータに対して揺動することにより、ガス供給パイプの自由端がエアバッグを傷付けるのを防止することができる。
【０００８】
またインフレータとガス供給パイプの固定端部との間をクランク状に接続するアダプタと、インフレータの円筒状出口部との間に、前記揺動を許容するために設けた隙間を弾性変形可能なシール部材でシールできるので、ガス供給パイプの揺動を阻害することなく前記隙間からの高圧ガスの漏れを防止してエアバッグの展開性能を確保することができる。尚、実施例のＯリング３９，４０は本発明のシール部材に対応する。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【００１０】
図１〜図７は本発明の一実施例を示すもので、図１は自動車の車室内部に乗員保護装置のエアバッグが展開した状態を示す図、図２は図１の２部拡大図、図３は図２の要部拡大断面図、図４は図３の４−４線断面図、図５は図３の５部拡大図、図６は図３の６部拡大図、図７はフィルタの分解斜視図である。
【００１１】
図１および図２に示すように、車両の車体側面にはフロントピラー１１およびセンターピラー１２間にフロントドア１３が取り付けられるドア開口部１４が形成され、センターピラー１２およびリヤピラー１５間にリヤドア１６が取り付けられるドア開口部１７が形成される。フロントピラー１１の上端とリヤピラー１５の上端とを接続するように車体前後方向に延びるルーフサイドレール（図示せず）はフロントドア１３およびリヤドア１６のドア開口部１４，１７の上縁を区画しており、このルーフサイドレールに沿って乗員保護装置Ｃが設けられる。尚、乗員保護装置Ｃは、実質的に同一構造のものが車体の左右両側にそれぞれ設けられているが、以下その代表として車体の右側に設けられたものについて説明する。
【００１２】
車両の側面衝突時あるいはロールオーバー時に所定値以上の加速度が検出されると、車体の内部側面、即ちフロントピラー１１、センターピラー１２、リヤピラー１５、フロントドア１３のドアガラス１３ａおよびリヤドア１６のドアガラス１６ａと、フロントシートおよびリヤシートに座った乗員との間に遮るように、乗員保護装置Ｃのエアバッグ１８がドア開口部１４，１７の上縁から下向きにカーテン状に展開する。
【００１３】
リヤピラー１５の内部に収納されたインフレータ１９にアダプタ２０を介して取り付けられたガス供給パイプ２１は、エアバッグ１８の上縁部に沿って前方に延び、エアバッグ１８の前後方向中央近傍に達している。前部側突センサ２２および後部側突センサ２３が電子制御ユニット２４に接続されており、電子制御ユニット２４が両側突センサ２２，２３からの信号に基づいて車両の側面衝突を検知すると（あるいはロールオーバーセンサからの信号に基づいて車両のロールオーバーを検知すると）、エアバッグ１８を展開すべくインフレータ２１に作動信号を出力する。
【００１４】
次に、アダプタ２０およびその周辺の構造を、図３〜図７に基づいて説明する。
【００１５】
インフレータ１９は高圧ガスが封入された概略円筒状の圧力容器であって、そのガス出口部３１の近傍が隔壁状のバーストディスク３２で閉塞される。バーストディスク３２に対向するガス出口部３１に、側面衝突を検出する電子制御ユニット２４からの信号で作動し、バーストディスク３２を破壊するインフレータ作動手段３３が設けられる。
【００１６】
インフレータ１９とガス供給パイプ２１との間をクランク状に接続する前記アダプタ２０は、概略エルボ状に形成された本体部３４と、概略Ｕ字状に形成された固定部３５とで構成されており、固定部３５にインフレータ１９のガス出口部３１を挿入し、かつ固定部３５の開口に本体部３４を嵌合させた状態で、本体部３４を貫通する２本のボルト３６，３６を固定部３５に螺合することで、本体部３４および固定部３５が一体に締結され、その締結状態では、該本体部３４と固定部３５との間に、後述する弾性変形可能なＯリング３９，４０を介してインフレータ１９の円筒状ガス出口部３１の外周部が挿入、挟持される。
【００１７】
インフレータ１９のガス出口部３１には円形断面の開口３１ａ，３１ｂが直径方向に対向して形成されており、一方の開口３１ａにはアダプタ２０の固定部３５に圧入した円柱状のピン３７が嵌合し、他方の開口３２ｂにはアダプタ２０の本体部３４の上流側に圧入したパイプ部材３８が嵌合する。
【００１８】
図５および図６から明らかなように、２本のボルト３６，３６でアダプタ２０の本体部３４および固定部３５を強固に締結したとき、アダプタ２０とインフレータ１９のガス出口部３１との間には、図４〜図６に示されるように該ガス出口部３１の径方向・周方向・軸方向に各々設定された僅かな隙間αが形成されており、その隙間αから高圧ガスが漏れるのを阻止すべく、開口３１ａ，３１ｂ周囲にＯリング３９，４０が装着される。従って、前記隙間αの作用で、アダプタ２０はインフレータ１９に対して僅かに相対移動することができ、しかもＯリング３９，４０の作用で前記隙間αからの高圧ガスの漏れを阻止することができる。而して前記隙間αは、Ｏリング３９，４０に隣接した空間としてアダプタ２０とインフレータ１９との間に形成される。
【００１９】
アダプタ２０の本体部３４の上流側と、そこに嵌合するパイプ部材３８とによって、インフレータ１９の軸線Ｌに対して半径方向に延びる第１高圧ガス通路Ｐ１が形成され、アダプタ２０の本体部３４の下流側にねじ結合４１された継ぎ手４２の内部に第１高圧ガス通路Ｐ１に対して直交する第２高圧ガス通路Ｐ２が形成される。継ぎ手４２の端部とアダプタ２０の本体部３４の段部３４ａとの間にフィルタ４３が挟持される。フィルタ４３は、高圧ガスの流れ方向上流側から下流側に向けてクラッシュフィルタ４４、メッシュフィルタ４５およびバックアッププレート４６の３層構造になっており、継ぎ手４２を取り外すことでアダプタ２０に対して着脱可能である。クラッシュフィルタ４４、メッシュフィルタ４５およびバックアッププレート４６の３個の部材は分離可能に独立していても良いし、焼結等により一体化しても良い。
【００２０】
図７から明らかなように、クラッシュフィルタ４４はスチールウールあるいは細いワイヤーを円板形状に圧縮したもので、インフレータ１９から噴出する高圧ガスに含まれる金属粉等のパティキュレートを捕捉し、その下流側のメッシュフィルタ４５の損傷を防止する機能を有する。メッシュフィルタ４５は金属線を格子状に編んだ網よりなり、その目の細かさはエアバッグ１８を損傷させる大きさのパーティキュレートが通過できないように設定されている。バックアッププレート４６は高圧ガスが通過可能な多数の開口４６ａを有する金属板であり、剛性の低いクラッシュフィルタ４４やメッシュフィルタ４５が高圧ガスの圧力で変形しないように支持する機能を有する。
【００２１】
継ぎ手４２の下流端には固定ナット４７がねじ結合４８されており、この継ぎ手４２と固定ナット４７との間にガス供給パイプ２１の固定端（上流端）が固定される。ガス供給パイプ２１の自由端（下流端）はエアバッグ１８を傷付けないように丸みを持たせてあり、その中間部にはエアバッグ１８内に高圧ガスを均等に供給するための複数の開口２１ａ…が形成される。
【００２２】
次に、上記構成を備えた本発明の実施例の作用について説明する。
【００２３】
前部側突センサ２２、後部側突センサ２３あるいはロールオーバーセンサによって車両の側面衝突やロールオーバーが検知されると、電子制御ユニット２４からの指令でインフレータ作動手段３３が作動してバーストディスク３２を破壊することで、インフレータ１９の内部に充填されていた高圧ガスがガス出口部３１、アダプタ２０、継ぎ手４２およびガス供給パイプ２１を介してエアバッグ１８に供給される。その結果、折り畳み状態でルーフサイドレールに沿って収納されていたエアバッグ１８が膨張し、その圧力でルーフガーニッシュが下方に押し下げられて形成された開口を通して車室内に下向きに展開することで、シートに着座した乗員と車室内壁との間に介在して乗員の頭部を保護する。
【００２４】
インフレータ１９が高圧ガスを発生するとき、高圧ガスに含まれるパティキュレート（特にバーストディスク３２を破壊した際の金属粉）が高圧ガスと共にアダプタ２０内をガス供給パイプ２１に向けて流れるが、パティキュレートはアダプタ２０の出口に設けたフィルタ４３に捕捉されてエアバッグ１８内に流入することが防止され、パティキュレートによるエアバッグ１８の損傷を確実に防止することができる。
【００２５】
その際、高速で流れるパティキュレートのうちの大型のものは、緩衝機能を有するクラッシュフィルタ４４に衝突して捕捉され、クラッシュフィルタ４４を通過した小型のパティキュレートは、クラッシュフィルタ４４を通過する際に減速した状態で目の細かいメッシュフィルタ４５によって捕捉される。このように、目が粗いが強度が高いクラッシュフィルタ４４と、目が細かいが強度が低いメッシュフィルタ４５と、高圧ガスの圧力に耐えるバックアッププレート４６とを３段に組み合わせたことで、フィルタ４３の破損を防止しながら種々の大きさのパティキュレートを確実に捕捉することができる。
【００２６】
またフィルタ４３をインフレータ１９の外部に配置したので、フィルタをインフレータの内部に収納する場合に比べて形状や寸法の制約が少なくなり、フィルタ４３のレイアウトの自由度の確保やパティキュレートの捕捉性能の確保が容易になる。
【００２７】
またガス供給パイプ２１の先端側が車体に固定されていると、車両の側面衝突時の衝撃や車体変形によってガス供給パイプ２１の先端がエアバッグ１８の内面に強く当たり、エアバッグ１８を傷付ける虞がある。しかしながら本実施例によれば、ガス供給パイプ２１の先端側が移動可能な自由端とされ、その基端側が固定されるアダプタ２０が車体に固定されたインフレータ１９に対して、図２の矢印Ａ−Ａ′方向に僅かに揺動し得るように支持されているため、車両の側面衝突時の衝撃や車体変形によってガス供給パイプ２１の先端側が移動することで、エアバッグ１８と強く干渉するのを防止して該エアバッグ１８を損傷から保護することができる。
【００２８】
ガス供給パイプ２１と一体のアダプタ２０はインフレータ１９のガス出口部３１との間に形成した隙間αによって揺動可能であるが、前記隙間αから漏れようとする高圧ガスは２個のＯリング３９，４０によって確実にシールされ、高圧ガスの漏洩によるエアバッグ１８の展開性能の低下が発生する虞がない。
【００２９】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【００３０】
例えば、実施例では高圧ガスを充填したインフレータ１９を例示したが、本発明は推薬の燃焼により高圧ガスを発生するインフレータに対しても適用することができる。
【００３１】
また実施例ではアダプタ２０とインフレータ１９との隙間αをＯリング３９，４０でシールしているが、弾性変形可能なシール部材であればＯリング以外の任意のシール部材を採用することができる。
【００３２】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、車両の側面が衝突の衝撃で変形してガス供給パイプの自由端がエアバッグの内面と干渉しても、ガス供給パイプがアダプタと共にインフレータに対して揺動することにより、ガス供給パイプの自由端がエアバッグを傷付けるのを防止することができる。
【００３３】
またインフレータとガス供給パイプの固定端部との間をクランク状に接続するアダプタと、インフレータの円筒状出口部との間に、前記揺動を許容するために設けた隙間を弾性変形可能なシール部材でシールできるので、ガス供給パイプの揺動を阻害することなく前記隙間からの高圧ガスの漏れを防止してエアバッグの展開性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】自動車の車室内部に乗員保護装置のエアバッグが展開した状態を示す図
【図２】図１の２部拡大図
【図３】図２の要部拡大断面図
【図４】図３の４−４線断面図
【図５】図３の５部拡大図
【図６】図３の６部拡大図
【図７】フィルタの分解斜視図
【符号の説明】
１４ドア開口部
１７ドア開口部
１８エアバッグ
１９インフレータ
２０アダプタ
２１ガス供給パイプ
３１ガス出口部
３４本体部
３５固定部
３９Ｏリング（シール部材）
４０Ｏリング（シール部材）
α 隙間[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
According to the present invention, a folded airbag is disposed along the upper edge of the door opening of the vehicle body, and the airbag is inflated with gas generated by an inflator at the time of a vehicle collision so that a curtain is formed along the inner surface of the side portion of the passenger compartment. The present invention relates to an occupant protection device that is deployed in a shape.
[0002]
[Prior art]
Such an occupant protection device is known, for example, from Japanese Unexamined Patent Publication No. 2000-33847 and Japanese Unexamined Patent Publication No. 11-235965. The airbag of this type of occupant protection device includes an inflatable portion that inflates when supplied with gas, and the inflatable portion is deployed along the inner surface of the side portion of the passenger compartment to restrain the occupant. .
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when the airbag of the occupant protection device extends long in the front-rear direction along the inner side surface of the passenger compartment, when the high-pressure gas generated by the inflator is supplied from the front end or the rear end of the airbag, the entire airbag is There is a problem that it is difficult to inflate uniformly. Therefore, if the gas supply pipe extending from the inflator disposed at the end of the airbag is inserted into the airbag, the airbag can be uniformly inflated.
[0004]
However, if the gas supply pipe inserted inside the airbag is fixed to the vehicle body so as not to move, the airbag may be damaged at the tip of the gas supply pipe when the side surface of the vehicle is deformed by the impact of a collision. is there.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and an object thereof is to prevent the airbag from being damaged by a gas supply pipe inserted into the interior of the airbag.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, a folded airbag is arranged along the upper edge of the door opening of the vehicle body, and the gas generated by the inflator at the time of vehicle collision is used. an occupant protection device to deploy inflate an airbag in a curtain shape along an inner surface of a side portion of the cabin, the inflator is fixed to the vehicle body, via the adapter fixed end side of the gas supply pipe extending in the longitudinal direction of the vehicle body with connecting Te, orthogonal in those inserted into the airbag folded free end side of the gas supply pipe, and the inflator and the fixed end of the gas supply pipe, each of the axes mutually with their axes Are arranged so as to extend in the same direction and are offset in the direction in which the inflator and the fixed end of the gas supply pipe are connected in a crank shape. Is composed of a substantially elbow-shaped main body portion to which the fixed end portion of the gas supply pipe is fixed, and a fixing portion fastened to the main body portion, and between the main body portion and the fixing portion, The outer peripheral portion of the cylindrical gas outlet portion of the inflator is inserted and sandwiched via an elastically deformable seal member, and the opening of the outer peripheral surface of the gas outlet portion is communicated with the adapter. In order to prevent the free end side of the gas supply pipe from strongly interfering with the inner surface of the airbag due to deformation of the vehicle body at the time of a collision, the inflator of the gas supply pipe is set in the radial direction, circumferential direction, and axial direction of the gas outlet part, respectively. A gap that allows oscillation with respect to the gas is formed between the adapter and the gas outlet portion adjacent to the seal member, and gas leakage from the gap is prevented by the seal member. You Occupant protection device is proposed.
[0007]
According to the above configuration, even the free end of the gas supply pipe side of the vehicles is deformed by an impact of the collision interferes with the inner surface of the airbag by the gas supply pipe to swing relative to the inflator with the adapter The free end of the gas supply pipe can be prevented from damaging the airbag.
[0008]
The inflator and the adapter that connects the fixed ends of the gas supply pipe into a crank shape, between the cylindrical outlet portion of the inflator, elastically deformable seals the gap provided in order to allow the swing Since it can be sealed with a member, it is possible to prevent the high pressure gas from leaking from the gap without impeding the swinging of the gas supply pipe and to ensure the deployment performance of the airbag . Note that the O-rings 39 and 40 of the embodiment correspond to the seal member of the present invention.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below based on the embodiments of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0010]
1 to 7 show an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a view showing a state in which an airbag of an occupant protection device is deployed inside a vehicle interior, and FIG. 2 is an enlarged view of part 2 of FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of the main part of FIG. 2, FIG. 4 is a cross-sectional view taken along line 4-4 of FIG. 3, FIG. 5 is an enlarged view of 5 part of FIG. FIG. 4 is an exploded perspective view of a filter.
[0011]
As shown in FIGS. 1 and 2, a door opening 14 to which a front door 13 is attached is formed between a front pillar 11 and a center pillar 12 on the side surface of the vehicle body, and a rear door 16 is provided between the center pillar 12 and the rear pillar 15. A door opening 17 to be attached is formed. A roof side rail (not shown) extending in the longitudinal direction of the vehicle body so as to connect the upper end of the front pillar 11 and the upper end of the rear pillar 15 defines the upper edges of the door openings 14 and 17 of the front door 13 and the rear door 16. An occupant protection device C is provided along the roof side rail. The occupant protection device C having substantially the same structure is provided on both the left and right sides of the vehicle body. Hereinafter, the occupant protection device C provided on the right side of the vehicle body will be described as a representative example.
[0012]
When acceleration of a predetermined value or more is detected at the time of side collision or rollover of the vehicle, the inner side of the vehicle body, that is, the front pillar 11, the center pillar 12, the rear pillar 15, the door glass 13a of the front door 13, and the door glass of the rear door 16. The air bag 18 of the occupant protection device C is deployed in a curtain shape downward from the upper edges of the door openings 14 and 17 so as to be shielded between 16a and the occupant sitting on the front seat and the rear seat.
[0013]
A gas supply pipe 21 attached to an inflator 19 accommodated inside the rear pillar 15 via an adapter 20 extends forward along the upper edge of the airbag 18 and reaches the vicinity of the center of the airbag 18 in the front-rear direction. Yes. The front side collision sensor 22 and the rear side collision sensor 23 are connected to the electronic control unit 24. When the electronic control unit 24 detects a side collision of the vehicle based on the signals from the both side collision sensors 22 and 23 (or roll When a vehicle rollover is detected based on a signal from the over sensor), an operation signal is output to the inflator 21 to deploy the airbag 18.
[0014]
Next, the adapter 20 and the surrounding structure will be described with reference to FIGS.
[0015]
The inflator 19 is a substantially cylindrical pressure vessel filled with high-pressure gas, and the vicinity of the gas outlet portion 31 is closed with a partition-like burst disk 32. An inflator actuating means 33 is provided at the gas outlet 31 facing the burst disk 32. The inflator actuating means 33 is activated by a signal from the electronic control unit 24 that detects a side collision and destroys the burst disk 32.
[0016]
The adapter 20 that connects the inflator 19 and the gas supply pipe 21 in a crank shape includes a main body portion 34 formed in a substantially elbow shape and a fixed portion 35 formed in a substantially U shape. In the state where the gas outlet portion 31 of the inflator 19 is inserted into the fixing portion 35 and the main body portion 34 is fitted into the opening of the fixing portion 35, the two bolts 36 and 36 that penetrate the main body portion 34 are fixed to the fixing portion 35. The main body portion 34 and the fixing portion 35 are integrally fastened by being screwed together, and in the fastened state, elastically deformable O-rings 39 and 40 described later are interposed between the main body portion 34 and the fixing portion 35. the outer peripheral portion of the cylindrical gas outlet portion 31 of the inflator 19 through the insertion, Ru is sandwiched.
[0017]
Openings 31a and 31b having a circular cross section are formed in the gas outlet 31 of the inflator 19 so as to face each other in the diametrical direction, and a cylindrical pin 37 press-fitted into the fixing portion 35 of the adapter 20 is fitted into one opening 31a. The pipe member 38 press-fitted into the upstream side of the main body 34 of the adapter 20 is fitted into the other opening 32b.
[0018]
As apparent from FIGS. 5 and 6, when the main body portion 34 and the fixing portion 35 of the adapter 20 are firmly fastened by the two bolts 36, 36, the gap between the adapter 20 and the gas outlet portion 31 of the inflator 19 is between. As shown in FIGS. 4 to 6, there are formed slight gaps α respectively set in the radial direction, the circumferential direction, and the axial direction of the gas outlet portion 31, and high-pressure gas leaks from the gap α. In order to prevent this, O-rings 39 and 40 are mounted around the openings 31a and 31b. Therefore, the adapter 20 can move slightly relative to the inflator 19 by the action of the gap α, and can prevent leakage of high-pressure gas from the gap α by the action of the O-rings 39 and 40. . Thus, the gap α is formed between the adapter 20 and the inflator 19 as a space adjacent to the O-rings 39 and 40.
[0019]
A first high-pressure gas passage P1 extending in the radial direction with respect to the axis L of the inflator 19 is formed by the upstream side of the main body 34 of the adapter 20 and the pipe member 38 fitted therein, and the main body 34 of the adapter 20 is formed. A second high-pressure gas passage P2 perpendicular to the first high-pressure gas passage P1 is formed in the joint 42 screwed 41 to the downstream side. A filter 43 is sandwiched between the end of the joint 42 and the step 34 a of the main body 34 of the adapter 20. The filter 43 has a three-layer structure of a crush filter 44, a mesh filter 45, and a backup plate 46 from the upstream side to the downstream side in the flow direction of the high-pressure gas, and can be attached to and detached from the adapter 20 by removing the joint 42. It is. The three members of the crash filter 44, the mesh filter 45, and the backup plate 46 may be separable and independent, or may be integrated by sintering or the like.
[0020]
As is apparent from FIG. 7, the crush filter 44 is formed by compressing steel wool or a thin wire into a disk shape, captures particulates such as metal powder contained in the high-pressure gas ejected from the inflator 19, and the downstream side thereof. The mesh filter 45 has a function of preventing damage. The mesh filter 45 is made of a net made of metal wires knitted in a lattice shape, and the fineness of the mesh is set so that particulates having a size that damages the airbag 18 cannot pass through. The backup plate 46 is a metal plate having a large number of openings 46a through which high-pressure gas can pass, and has a function of supporting the crush filter 44 and the mesh filter 45 having low rigidity so as not to be deformed by the pressure of the high-pressure gas.
[0021]
A fixing nut 47 is screwed 48 to the downstream end of the joint 42, and the fixed end (upstream end) of the gas supply pipe 21 is fixed between the joint 42 and the fixing nut 47. The free end (downstream end) of the gas supply pipe 21 is rounded so as not to damage the airbag 18, and a plurality of openings 21 a for evenly supplying high-pressure gas into the airbag 18 at the middle portion thereof. ... is formed.
[0022]
Next, the operation of the embodiment of the present invention having the above configuration will be described.
[0023]
When a side collision or rollover of the vehicle is detected by the front side collision sensor 22, the rear side collision sensor 23, or the rollover sensor, the inflator activation means 33 is activated by the command from the electronic control unit 24, and the burst disk 32 is moved. By breaking, the high-pressure gas filled in the inflator 19 is supplied to the airbag 18 through the gas outlet portion 31, the adapter 20, the joint 42, and the gas supply pipe 21. As a result, the airbag 18 stored along the roof side rail in the folded state is inflated, and the seat is expanded downward through the opening formed by the roof garnish being pushed downward by the pressure. The head of the occupant is protected by being interposed between the occupant seated on the vehicle and the vehicle interior wall.
[0024]
When the inflator 19 generates a high-pressure gas, the particulates contained in the high-pressure gas (particularly, the metal powder when the burst disk 32 is broken) flow along with the high-pressure gas through the adapter 20 toward the gas supply pipe 21. Is captured by the filter 43 provided at the outlet of the adapter 20 and is prevented from flowing into the airbag 18, and damage to the airbag 18 due to particulates can be reliably prevented.
[0025]
At that time, a large one of the particulates that flow at high speed collides with the crash filter 44 having a buffer function and is captured, and the small particulate that has passed through the crash filter 44 passes through the crash filter 44. Captured by the fine mesh filter 45 in a decelerated state. Thus, the filter 43 of the filter 43 can be obtained by combining the crush filter 44 with coarse eyes but high strength, the mesh filter 45 with fine eyes but low strength, and the backup plate 46 that can withstand the pressure of the high-pressure gas in three stages. Various sizes of particulates can be reliably captured while preventing breakage.
[0026]
In addition, since the filter 43 is arranged outside the inflator 19, there are fewer restrictions on the shape and dimensions compared to the case where the filter is housed inside the inflator, ensuring the degree of freedom of layout of the filter 43 and the particulate capturing performance. Securement becomes easy.
[0027]
Further, if the front end side of the gas supply pipe 21 is fixed to the vehicle body, the front end of the gas supply pipe 21 may strongly hit the inner surface of the airbag 18 due to an impact at the time of a side collision of the vehicle or deformation of the vehicle body, which may damage the airbag 18. is there. However, according to the present embodiment, the distal end side of the gas supply pipe 21 is a movable free end, and the adapter 20 to which the base end side is fixed is compared with the inflator 19 fixed to the vehicle body by the arrow A- in FIG. Since it is supported so as to be able to slightly swing in the A ′ direction, the front end side of the gas supply pipe 21 moves due to the impact at the time of a side collision of the vehicle or the deformation of the vehicle body, so that it strongly interferes with the airbag 18. Thus, the airbag 18 can be protected from damage.
[0028]
The adapter 20 integrated with the gas supply pipe 21 can be swung by a gap α formed between the gas outlet pipe 31 and the gas outlet 31 of the inflator 19, but the high-pressure gas to be leaked from the gap α is two O-rings 39. , 40 are securely sealed, and there is no possibility that the deployment performance of the airbag 18 is deteriorated due to leakage of high-pressure gas.
[0029]
As mentioned above, although the Example of this invention was explained in full detail, this invention can perform a various design change in the range which does not deviate from the summary.
[0030]
For example, in the embodiment, the inflator 19 filled with high-pressure gas is illustrated, but the present invention can also be applied to an inflator that generates high-pressure gas by combustion of propellant.
[0031]
In the embodiment, the gap α between the adapter 20 and the inflator 19 is sealed by the O-rings 39 and 40. However, any seal member other than the O-ring can be adopted as long as it is an elastically deformable seal member.
[0032]
【The invention's effect】
According to the present invention as described above, even if the free end of the gas supply pipe side of the vehicles is deformed by an impact of the collision will interfere with the inner surface of the airbag, the gas supply pipe swinging against the inflator with the adapter By moving, it is possible to prevent the free end of the gas supply pipe from damaging the airbag.
[0033]
In addition, a seal that can elastically deform the gap provided to allow the oscillation between the adapter that connects the inflator and the fixed end of the gas supply pipe in a crank shape and the cylindrical outlet of the inflator. Since it can be sealed with a member, it is possible to prevent the high pressure gas from leaking from the gap without impeding the swinging of the gas supply pipe and to ensure the deployment performance of the airbag.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a state where an airbag of an occupant protection device is deployed in an interior of an automobile. FIG. 2 is an enlarged view of a part 2 in FIG. 1. FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of a main part in FIG. Fig. 5 is a cross-sectional view taken along line 4-4 in Fig. 3. Fig. 5 is an enlarged view of part 5 in Fig. 3. Fig. 6 is an enlarged view of part 6 in Fig. 3. Fig. 7 is an exploded perspective view of the filter.
14 Door opening 17 Door opening 18 Air bag 19 Inflator 20 Adapter 21 Gas supply pipe
31 gas outlet
34 body
35 fixing part 39 O-ring (seal member)
40 O-ring (seal member)
α Clearance

Claims

A folded airbag (18) is disposed along the upper edge of the door opening (14, 17) of the vehicle body, and the airbag (18) is inflated with gas generated by the inflator (19) when the vehicle collides. An occupant protection device that is deployed in a curtain shape along the inner surface of the side of the passenger compartment ,
The inflator (19) fixed to the vehicle body, with connecting the fixed end side of the gas supply pipe (21) extending in the longitudinal direction of the vehicle body via an adapter (20), folding the free end side of the gas supply pipe (21) In the one inserted inside the airbag (18)
The inflator (19) and the fixed end of the gas supply pipe (21) are arranged so that their axes are offset in a direction perpendicular to the axes and extend in the same direction,
In order to connect the inflator (19) and the fixed end of the gas supply pipe (21) in a crank shape, the adapter (20) has a fixed fixed end of the gas supply pipe (21). An elbow-shaped main body part (34) and a fixing part (35) fastened to the main body part (34) are formed, and elastic between the main body part (34) and the fixing part (35). The outer peripheral part of the cylindrical gas outlet part (31) of the inflator (19) is inserted and clamped via the deformable seal member (39, 40), and the outer peripheral surface of the gas outlet part (31) is inserted. The opening (31b) communicates with the adapter (20);
In order to prevent the free end side of the gas supply pipe (21) from strongly interfering with the inner surface of the airbag (18) due to deformation of the vehicle body at the time of a vehicle collision, the radial direction, circumferential direction, and axis of the gas outlet part (31) A gap (α) set in each direction and allowing the gas supply pipe (21) to swing relative to the inflator (19 ) is adjacent to the seal member (39, 40) and the adapter (20) and the gas outlet. The occupant protection device is characterized in that it is formed between the portion (31) and gas leakage from the gap (α) is prevented by the seal member (39, 40) .