JP3736957B2

JP3736957B2 - ホースターミナル

Info

Publication number: JP3736957B2
Application number: JP36760197A
Authority: JP
Inventors: 裕人谷沢
Original assignee: 株式会社三桂製作所
Priority date: 1997-12-26
Filing date: 1997-12-26
Publication date: 2006-01-18
Anticipated expiration: 2017-12-26
Also published as: JPH11190463A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアーホース、ケーブル保護用ホース、電線管等のホースをその中間部位において保持するためのホースターミナルに関する。
【０００２】
【従来の技術】
エアーホース等においては、その使用においてかなり長手のものを使用する必要があり、そのような場合、作業安全性上または作業効率の観点から延在するホースの途中において何らかの保持を要求される場合がある。従来は例えば、適度の長さを有するホースを複数のジョイントを介して連結して所望の長さを得るようにしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなジョイントの使用は、費用の面においても、また作業の繁雑性と言った面からも十分満足し得るものではなかった。
【０００４】
このため、本発明は、簡単且つ作業性が良く、またローコストのホースターミナルを提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、延在するホースの中間部位で該ホースを保持するためのホースターミナルにおいて、一端縁にホースを通すための略半円形状の複数の凹部を形成してなるターミナル本体と、ターミナル本体に対して着脱可能に且つ前記ターミナルの個々の凹部に対応した位置に装着される複数の止め部材とを有し、これら止め部材はターミナル本体に対して個々に着脱可能であり、それぞれ前記ターミナルの対応する凹部と相補する略半円形状の凹部を有しており、それら相対する凹部によって所望のホースを保持してなり、前記止め部材は隣り合う止め部材との間において共通の止めねじにより固定されることを特徴とする。
【０００７】
また更には、前記止め部材はブロック形状よりなり、前記ターミナル本体の所定位置に嵌合される基部と、該基部から両側に張り出た張り出し部とを有し、これら張り出し部が隣り合う止め部材の張り出し部と隣接し、その隣接部分において前記止めねじによりターミナル本体に固定されることを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施例を添付図面を参照として説明する。
図１は、本発明によるホースターミナルの組立後の状態を示すもので、ホースターミナルは、基本的に、ターミナル本体１０と、ターミナル本体１０に対して着脱可能に設けられた複数の止め部材３１〜３５と、これら止め部材３１〜３５をターミナル本体１０に固定するための止めねじ１４ａ〜１４ｆとを有する。
【０００９】
ターミナル本体１０は、図２に特に示すように、その一端縁（上端縁）に保持すべきホースを通すための略半円形状の複数の凹部１１ａ〜１１ｅを有している。これら凹部は図示においては、異なる径のホースを保持するために異なる径の半円形状となっているが、これに限定されることなく同径の凹部であっても良い。
【００１０】
各凹部１１ａ〜１１ｅの凹部間にはそれぞれ止め部材３１〜３５を後述するようにして固定するための角柱の止め柱１３ａ〜１３ｄが立脚して一体に設けられており、またその両側端には同じく角柱の止め柱１２ａ、１２ｂがそれぞれ立脚して一体に設けられている。
【００１１】
図３に明らかに示されるように止め柱１３ａ〜１３ｄはターミナル本体１０の前面よりも僅かに後方にずれた状態で位置しており、また、止め柱１２ａ、１２ｂはそれぞれ止め柱１３ａ〜１３ｄの前面位置に合わせて窪んだ切り欠き部１２ｃ、１２ｄを形成して有している。
【００１２】
一方、ターミナル本体１０の底壁１７は、ターミナル本体１０の前面から後方に向かって適度に伸びており、その両端側に形成された止め穴１８に止めねじを螺合することによって所望の構造体に固定することができる。
【００１３】
ターミナル本体１０の止め柱１２ａ、１３ａ〜１３ｄ、１２ｂには、それぞれ止め部材３１〜３５を固定するための止めねじ１４ａ〜１４ｆが螺合されている。止めねじ１４ａ〜１４ｆはその頭部分が図１に示すようにかなり大径となった平頭、または適当な拡がりを有するワッシャを備えている。
【００１４】
また、図示例では、止め柱１２ａ、１３ａ〜１３ｄ、１２ｂの柱と柱の間隔は、それらの間の凹部１１ａ〜１１ｅの径の大きさに合わせて異なる間隔としているが、後述する止め部材の隣り合う張り出し部が隣接する形状であれば、同じ間隔であっても良い。
【００１５】
止め部材３１〜３５は、それぞれターミナル本体１０に対して個々に着脱可能であり、それぞれターミナル本体１０の凹部１１ａ〜１１ｅに相補する略半円形状の凹部３１ａ〜３５ａをそれぞれ形成しており、止め部材３１〜３５をターミナル本体１０に装着したときには、ターミナル本体１０の凹部１１ａ〜１１ｅと止め部材３１〜３５の凹部３１ａ〜３５ａとによりそれぞれに適した径のホースを保持するに適した略円形を構成する。
【００１６】
止め部材３１〜３５は実質的に同一の形状をなしており、図３に示すその一つである止め部材３１について説明すると、止め部材３１はブロック形状よりなり、ターミナル本体１０の所定位置、即ち、止め柱１２ａと１３ａとの間の空間に嵌合される基部３１ｂと、この基部３１ｂの前面において両側に張り出た張り出し部３１ｃ、３１ｄと、これら張り出し部３１ｃ、３１ｄの端縁に形成された略半円形の止め穴３１ｆ、３１ｇとを有している。一方の張り出し部３１ｃが隣り合う止め部材３２の張り出し部とほぼ接触するようにして隣接し、その隣接部分において止め部材３１の止め穴３１ｆと隣り合う止め部材３２の張り出し部の止め穴３２ｄ（図１）と整合してほぼ円形の穴を構成し、かかる穴に通って止めねじ１４ｂが止め柱１３ａに対して、また止めねじ１４ａが止め柱１２ａに対して螺合して締め付けられ、その拡がった頭部またはワッシャと止め柱との間で止め部材３２を挟んで固定する。このとき、止めねじ１４ｂは止め部材３１と隣り合う止め部材３２の一端をも共通して固定する。
【００１７】
このようにして、他の止め部材３２〜３５も同様にして止めねじ１４ｂ〜１４ｆの螺合により止め柱１３ｂ〜１３ｄおよび１２ｂとの間で固定される。
【００１８】
図１に示すように、各凹部１１ａと３１ａ、１１ｂと３２ａ、１１ｃと３３ａ、１１ｄと３４ａ、１１ｅと３５ａにより画成される円形穴の縁に沿って、それぞれの径に応じたパッキン４０ａ〜４０ｅが設けられており、それぞれに通されるホースの保護を行う。
【００１９】
【発明の効果】
以上の構成によって、各止め部材３２〜３５は、止めねじ１４ａ〜１４ｆの所望のねじを緩め、または取り外すことにより、それぞれ独立してターミナル本体１０から取り外すことができ、それにより所望のホースのみを他のホースの保持を緩めることなくターミナルから外して容易に交換等をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるホースターミナルの組立後の状態を示す図。
【図２】図１のホースターミナルのターミナル本体を示す図。
【図３】図１のホースターミナルの分解斜視図。
【符号の説明】
１０ターミナル本体
１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ、１１ｅ略半円形凹部
１２ａ、１２ｂ、１３ａ、１３ｂ、１３ｃ、１３ｄ止め柱
３１、３２、３３、３４、３５止め部材
３１ａ、３２ａ、３３ａ、３４ａ、３５ａ略半円形凹部
１４ａ、１４ｂ、１４ｃ、１４ｄ、１４ｅ、１４ｆ止めねじ

Claims

延在するホースの中間部位で該ホースを保持するためのホースターミナルにおいて、一端縁にホースを通すための略半円形状の複数の凹部を形成してなるターミナル本体と、ターミナル本体に対して着脱可能に且つ前記ターミナルの個々の凹部に対応した位置に装着される複数の止め部材とを有し、これら止め部材はターミナル本体に対して個々に着脱可能であり、それぞれ前記ターミナルの対応する凹部と相補する略半円形状の凹部を有しており、それら相対する凹部によって所望のホースを保持してなり、前記止め部材は隣り合う止め部材との間において共通の止めねじにより固定されることを特徴とするホースターミナル。
前記止め部材はブロック形状よりなり、前記ターミナル本体の所定位置に嵌合される基部と、該基部から両側に張り出た張り出し部とを有し、これら張り出し部が隣り合う止め部材の張り出し部と隣接し、その隣接部分において前記止めねじによりターミナル本体に固定されることを特徴とする請求項１記載のホースターミナル。