JP3735662B2

JP3735662B2 - Hydroxyester compound and method for producing the same

Info

Publication number: JP3735662B2
Application number: JP2000035562A
Authority: JP
Inventors: 利紘鎌田
Original assignee: National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Current assignee: National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date: 2000-02-14
Filing date: 2000-02-14
Publication date: 2006-01-18
Anticipated expiration: 2020-02-14
Also published as: JP2001226321A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、一般式（Ｉ）で表されるヒドロキシエステル化合物の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
フエニレン基を有するヒドロキシエステル化合物は、分子認識剤の合成など応用面での幅広い用途が期待されているが、合成化学上の困難さから、有効な製造方法は知られていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、一般式（Ｉ）で表されるヒドロキシエステル化合物の製造方法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するためめ手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく、ラクトン類とヒドロキシ化合物（R²OH）との反応について鋭意研究を重ねた結果、固体酸触媒機能をもつ粘土鉱物を触媒として使用することにより、ヒドロキシエステル化合物（Ｉ）を合成しうることを見いだし、この知見に基づき本発明をなすに至った。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明において式（Ｉ）で表される化合物は、式（ＩＩ）で表されるラクトン化合物とヒドロキシ化合物（R²OH）を粘土鉱物の存在下反応させて合成することができる。ラクトン化合物（ＩＩ）は、環内にオルトーフェニレン基（−C₆H₄−)を有し、ラクトン鎖（−Ｏ−C（＝Ｏ）−（CH₂）n−）がこのオルト−フェニレン基に環化置換した構造をしている。このラクトン鎖部分に含まれるメチレン鎖（（CH₂）n）の数nは１または２をとることができる。
式（Ｉ）においてR²は、好ましくは、炭素数1〜16、より好ましくは1〜8のアルキル基、炭素数6〜14、より好ましくは6〜10のアリール基、炭素数7〜12、より好ましくは7〜10のアラルキル基、炭素数3〜14、より好ましくは3〜10のシクロアルキル基、へテロ原子として、酸素、窒素、硫黄原子などを有する5〜10員環のより好ましくは5〜6員環のへテロ環基が挙げられる。R^lとしては例えば、メチル、エチル、へプタデシルなどのアルキル基、フェニル、ナフチルなどのアリール基、ベンジル、フェネチルなどのアラルキル基、シクロペンチル、シクロへキシル、デカヒドロナフチルなどのシクロアルキル基、フリル、ピリジル、チエニル、キノリル、ピペリジル、ピラニルなどのへテロ環基及びそれらの置換誘導体が挙げられる。
また、ヒドロキシ化合物（R²OH）としては、好ましくは脂肪族アルコール、例えば、メタノール、エタノールなどの第１級アルコールのほか、２−プロパノール、２−ブタノール、２−ペンタノールなどの第２級アルコールを用いることができ、さらにシクロへキサノールなどの脂環族アルコール、フェノールなどのアリールアルコールも用いることができる。
このようなヒドロキシ化合物を、粘土鉱物の存在下、前記式（ＩＩ）で表され
るラクトン化合物と反応させることにより、前記式（Ｉ）で表されるヒドロキシエステル化合物が得られる。
本発明のヒドロキシエステル化合物の合成方法において用いる粘土鉱物は、固体酸としての性質を有するものであれば特に制限はなく、例えばモンモリロナイト、バイデライト、サポナイト、ヘクトライト、フラー土などを用いることができ、モンモリロナイトが特に好ましい。粘土鉱物の使用量は適宜に決定することができるが、通常、重量比で、式（ＩＩ）のラクトン化合物１に対し0.3〜2である。
これを前記ヒドロキシ化合物及び式（ＩＩ）のラクトン化合物とともに加え、加熱撹拌して反応させる。
式（ＩＩ）のラクトン化合物とヒドロキシ化合物との反応モル比は、特に制限はないが、1：3〜1：10の範囲が好ましい。
反応温度は好ましくは60〜100℃であり、より．好ましくは70℃以上であり、反応時間は特に制限はないが、通常6〜30時間である。
反応は、溶媒中、あるいは無溶媒下いずれでもよいが、溶媒中で行うのが好ましく、ヒドロキシル化合物自身を過剰に用いて溶媒とする場合及びヒドロキシル化合物以外を溶媒として用いる場合がある。ヒドロキシル化合物以外の溶媒としては、ジクロロメタン、アセトニトリル、ジオキサンなどの溶媒が具体例として挙げられる。
反応後は、そのまま簡単なろ過操作で触媒の粘土鉱物を除き、溶媒を除去すれば目的の式（Ｉ）で表されるヒドロキシエステル化合物を得ることができる。
なお、粘土鉱物は環境受容型触媒として知られているが、ラクトンのヒドロキシエステル化反応に応用されたのは本発明がはじめての例である。
【０００６】
【実施例】
次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する。
実施例１
ラクトン化合物（ＩＩ）（n＝1、R^l＝H）0．200g、粘土鉱物（モンモリロナイト
ＫＳＦ、商品名、アルドリッチ社製）0．238g、ヒドロキシ化合物（R²OH、R²＝
n−C_３H_７）5mlの混合物を、93℃で25時間攪拌した。反応後、触媒を櫨去して濾液から溶媒を除去し、無色の油状物質として0．285g（99％）の純粋なヒドロキシエステル化合物（Ｉ）（n＝1、R^l＝H、R²＝n−C₃H₇）を得た。
Rf（SiO₂／C₆H₆）：0.20
MS（m／z）：194（M^＋）
IR（Neat）：ν3400（OH）、1715（C＝Ｏ）cm^-1
¹H−NMR（CDCl₃）：δ＝7．62s（1H）（OH）、4．10t（2H、J＝6.76Hz）、1.67sext（2H、J＝7．13Hz）、0．93t（3H、J＝7．42Hz）（n−プロピルエステル）¹³C−NMR（CDCl₃）：δ＝174.09、67.44、21.80、10.25（n−プロピルエステル）
【０００７】
実施例２〜４
実施例１で使用したヒドロキシ化合物（R²OH、R²＝n−C₃H₇）と異なるヒドロキシ化合物（R²OH、R²＝CH₃、i−C₃H₇、n−C₆H₁₃）を用いた以外は実施例1と同様にして反応を行い、実施例１とR²の異なるヒドロキシエステル化合物を合成した。得られた生成物の収率及び各種スペクトル等の分析値を以下に示した。
ヒドロキシエステル化合物（Ｉ）（n＝1、R^l＝H、R²＝CH₃）
収率94％
無色結晶、Mp．68 ℃
Rf（SiO₂／CHCl_３）：0．15
MS（m／z）：166（M^＋）
IR（Nujol）：ν3400（OH）、1723（C＝Ｏ）cm^-1
¹H−NMR（CDCl₃）：δ＝7.37s（1H）（OH）、3.74s（3H）（メチルエステル）¹³C−NMR（CDCl₃）：δ＝174.29、52.71（メチルエステル）
ヒドロキシエステル化合物（Ｉ）（n＝1、R^l＝H、R²＝i-C₃H₇）
収率90％
無色油状物質
Rf（SiO₂／CHCl₃）： 0.23
MS（m／z）：194（M^＋）
IR（Neat）：ν3380（OH）、1709（C＝O）cm^-1
¹H−NMR（CDCl₃）：δ＝7.82s（1H）（OH）、5.04sept（1H、J＝6.27Hz）、
1．26d（6H、J＝6．27Hz）（i−プロピルエステル）
¹³C−NMR（CDCl₃）：δ＝173.68、69.74、21.66（i−プロピルエステル）
ヒドロキシエステル化合物（Ｉ）（n＝1、R^l＝H、R²＝n-C₆H₁₃）
収率８８％
無色油状物質
Rf（SiO₂／CHCl₃）： 0.35
MS（m／z）：236（M^＋）
IR（Neat）：ν3390（OH）、1715（C＝O）cm^-1
¹H−NMR（CDCl₃）：δ＝7.60s（1H）（OH）、4.13t（2H、J＝6.74Hz）、1.64quint(2H、J＝6.91Hz)、1.28m(6H)、0.88t(3H、J＝6.55Hz)(n−ヘキシルエステル)
¹³C−NMR（CDCl₃）：δ＝174.08、66.06、25.43、28.38、31.35、22.50、13.96(n−ヘキシルエステル)
【０００８】
実施例５〜８
実施例１〜４で使用したラクトン化合物（ＩＩ、n＝1、R^l＝H）に代えて、ラクトン化合物（ＩＩ、n＝2、R^l＝H）を使用し、また、モンモリロナイトに代えてフラー土（関東化学株式会社製）を使用した以外は実施例１〜４と同様にして反応を行い、実施例１〜４で得られたヒドロキシエステル化合物（Ｉ、n＝1、R^l＝H）と異なる各種ヒドロキシエステル化合物（Ｉ、n＝2、R^l＝H、R²＝CH₃、n-C₃H₇、i-C₃H₇、n-C₆H₁₃）を合成した。得られた生成物の収率、及び各種スペクトル等の分析値を以下に示した。
ヒドロキシエステル化合物（Ｉ）（n＝2、R^l＝H、R²＝CH₃）
収率98％
無色油状物質
Rf（SiO₂／CHCl₃）：0．30
MS（m／z）：180（M^＋）
IR（Neat）：ν3390（OH）、1714（C＝O）cm^-1
¹H−NMR（CDCl₃）：δ＝7.20s（OH）、3.68s（メチルエステル）
¹³C−NMR（CDCl₃）：δ＝175.90、52.19（メチルエステル）
ヒドロキシエステル化合物（Ｉ）（n＝2、R^l＝H、R²＝n−C₃H₇）
収率100％
無色油状物質
Rf（SiO₂／C₆H₆）：0.13
MS（m／z）：208（M^＋）
IR（Neat）：ν3370（OH）、1710（C＝O）cm^-1
¹H−NMR（CDCl₃）：δ＝4.04t（2H、J＝6．74Hz）、1．62sext（2H、J＝7.12Hz）、0.90t（3H、J＝7.42Hz）（n−プロピルエステル）
¹³C−NMR（CDCl₃）：δ＝175.71、66.89、21.84、10.30（n−プロピルエステル）
ヒドロキシエステル化合物（Ｉ）（n＝2、R^l＝H、R²＝i-C₃H₇）
収率98％
無色油状物質
Rf（SiO₂／CHCl₃）：0.32
MS（m／z）：208（M^＋）
IR（Neat）：ν3380（OH）、1706（C＝O）cm^-1
¹H-NMR（CDCl₃）：δ＝7.48s（1H）（OH）、5.01sept(1H、J＝6.27Hz）、1．20d（6H、J＝6.27Hz）（i−プロピルエステル）
¹³C-NMR（CDCl₃）：δ＝175.18、68.90、21.72（i-プロピルエステル）
ヒドロキシエステル化合物（Ｉ）（n＝2、R^l＝H、R²＝n-C₆H₁₃）
収率８4％
無色油状物質
Rf（SiO₂／CHCl₃）： 0.３2
MS（m／z）：250（M^＋）
IR（Neat）：ν3380（OH）、1710（C＝O）cm^-1
¹H−NMR（CDCl₃）：δ＝7.34s（1H）（OH）、4.07t（2H、J＝6.70Hz）、1.58quint(2H、J＝6.80Hz)、1.27m(6H)、0.87t(3H、J＝6.64Hz)(n−ヘキシルエステル)
¹³C−NMR（CDCl₃）：δ＝175.66、65.47、25.51、28.45、31.38、22.51、13.98(n−ヘキシルエステル)
実施例９
実施例１で使用したラクトン化合物（ＩＩ）（n＝1、R^l＝H）に代えて、ラクトン化合物（ＩＩ）（n＝１、R^l＝ＯH ２，５−ジヒドロキシフェニル酢酸γラクトン）を使用した以外は、実施例１と同様にして反応を行い、実施例１で得られたヒドロキシエステル化合物（Ｉ）（n＝１、R^l＝H、Ｒ^２＝ｎ−Ｃ_３Ｈ_７）と異なるヒドロキシエステル化合物（Ｉ）（n＝1、R^l＝ＯH、Ｒ^２＝ｎ−Ｃ_３Ｈ_７２，５−ジヒドロキシフェニル酢酸プロピル）を合成した。得られた生成物の収率、及び各種スペクトル等の分析値を以下に示す。
収率9０％
無色結晶 Mp：92℃
Rf（SiO₂／CHCl₃／CH₃OH）：0．37
IR（Nujol）：ν3300（OH）、1706（C=O）cm^-1
¹H-NMR（CDCl₃）：δ＝7.06s(1H)（OH）、4.88s(1H)（OH）、4.10t(2H、J=6.71Hz)、1.68sext(2H、J=7.12Hz)、0.94t(3H、J=7.42Hz)(ｎ-プロピルエステル)
¹³C-NMR（CDCl₃）：δ＝173.90、67.54、21.81、10.26（ｎ-プロピルエステル）
【０００９】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、ヒドロキシエステル化合物を容易に得ることができる。かかる化合物は、分子内に反応性に富むヒドロキシ基とエステル基を同時に有することから、分子認識剤など機能性物質を合成するための反応素材として使用されるほか、環状構造を利用した新規ホスト化合物や界面活性剤などの製造原料としても利用され、産業上有用である。かつ、かかる化合物は、粘土鉱物を触媒として用いることにより、環境汚染のない、クリーンで、かつ簡便な方法で製造することができる。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a method for producing a hydroxyester compound represented by the general formula (I) .
[0002]
[Prior art]
A hydroxyester compound having a phenylene group is expected to be used in a wide range of applications such as synthesis of a molecular recognition agent, but an effective production method is not known due to difficulty in synthetic chemistry .
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a method for producing a hydroxy ester compound represented by the general formula (I) .
[0004]
[Means for solving the problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present inventors have conducted extensive research on the reaction between lactones and hydroxy compounds (R ² OH). As a result, by using a clay mineral having a solid acid catalyst function as a catalyst, It has been found that the ester compound (I) can be synthesized, and the present invention has been made based on this finding.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the compound represented by the formula (I) can be synthesized by reacting the lactone compound represented by the formula (II) and the hydroxy compound (R ² OH) in the presence of a clay mineral. The lactone compound (II) has an orthophenylene group (—C ₆ H ₄ —) in the ring, and the lactone chain (—O—C (═O) — (CH ₂ ) n —) is this ortho-phenylene. It has a structure in which the group is cyclized and substituted. The number n of methylene chains ((CH ₂ ) n) contained in the lactone chain portion can be 1 or 2.
In formula (I), R ² is preferably an alkyl group having 1 to 16 carbon atoms, more preferably 1 to 8 carbon atoms, an aryl group having 6 to 14 carbon atoms, more preferably 6 to 10 carbon atoms, 7 to 12 carbon atoms, More preferably, the aralkyl group having 7 to 10 carbon atoms, the cycloalkyl group having 3 to 14 carbon atoms, more preferably 3 to 10 carbon atoms, and more preferably a 5- to 10-membered ring having oxygen, nitrogen, sulfur atoms, etc. as a hetero atom. A 5- to 6-membered heterocyclic group is exemplified. Examples of R ¹ include alkyl groups such as methyl, ethyl, and heptadecyl, aryl groups such as phenyl and naphthyl, aralkyl groups such as benzyl and phenethyl, cycloalkyl groups such as cyclopentyl, cyclohexyl, and decahydronaphthyl, furyl, Examples include heterocyclic groups such as pyridyl, thienyl, quinolyl, piperidyl, pyranyl, and substituted derivatives thereof.
The hydroxy compound (R ² OH) is preferably an aliphatic alcohol, for example, a primary alcohol such as methanol or ethanol, or a secondary alcohol such as 2-propanol, 2-butanol or 2-pentanol. In addition, alicyclic alcohols such as cyclohexanol and aryl alcohols such as phenol can also be used.
By reacting such a hydroxy compound with a lactone compound represented by the formula (II) in the presence of a clay mineral, a hydroxy ester compound represented by the formula (I) is obtained.
The clay mineral used in the method for synthesizing the hydroxy ester compound of the present invention is not particularly limited as long as it has properties as a solid acid. For example, montmorillonite, beidellite, saponite, hectorite, fuller earth, etc. can be used. Montmorillonite is particularly preferred. Although the usage-amount of a clay mineral can be determined suitably, it is 0.3-2 normally with respect to the lactone compound 1 of a formula (II) by weight ratio.
This is added together with the hydroxy compound and the lactone compound of the formula (II) and reacted by heating and stirring.
The reaction molar ratio of the lactone compound of formula (II) and the hydroxy compound is not particularly limited, but is preferably in the range of 1: 3 to 1:10.
The reaction temperature is preferably 60-100 ° C, and more. Preferably it is 70 degreeC or more, Although reaction time does not have a restriction | limiting in particular, Usually, it is 6 to 30 hours.
The reaction may be carried out either in a solvent or in the absence of a solvent, but it is preferably carried out in a solvent. In some cases, the hydroxyl compound itself is used in excess and used as the solvent, or a compound other than the hydroxyl compound is used as the solvent. Specific examples of the solvent other than the hydroxyl compound include solvents such as dichloromethane, acetonitrile, and dioxane.
After the reaction, the target hydroxy ester compound represented by the formula (I) can be obtained by removing the catalyst clay mineral by a simple filtration operation and removing the solvent.
Although clay minerals are known as environment-accepting catalysts, this is the first example in which the present invention has been applied to a lactone hydroxyesterification reaction.
[0006]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail based on examples.
Example 1
Lactone compound (II) (n = 1, R ¹ = H) 0.200 g, clay mineral (montmorillonite KSF, trade name, manufactured by Aldrich) 0.238 g, hydroxy compound (R ² OH, R ² =
A mixture of 5 ml of n-C ₃ H ₇ ) was stirred at 93 ° C. for 25 hours. After the reaction, the catalyst was removed, the solvent was removed from the filtrate, and 0.285 g (99%) of the pure hydroxyester compound (I) (n = 1, R ¹ = H, R ² = n-C ₃ H ₇₎ was obtained.
Rf (SiO ₂ / C ₆ H ₆ ): 0.20
MS (m / z): 194 (M ⁺ )
IR (Neat): ν3400 (OH), 1715 (C = O) cm ^-1
¹ H-NMR (CDCl ₃ ): δ = 7.62 s (1H) (OH), 4.10 t (2H, J = 6.76 Hz), 1.67 stress (2H, J = 7.13 Hz), 0.93 t (3H , J = 7.42 Hz) (n-propyl ester) ¹³ C-NMR (CDCl ₃ ): δ = 174.09, 67.44, 21.80, 10.25 (n-propyl ester)
[0007]
Examples 2-4
A hydroxy compound (R ² OH, R ² = CH ₃ , i-C ₃ H ₇ , n-C ₆ H, which is different from the hydroxy compound (R ² OH, R ² = n—C ₃ H ₇ ) used in Example 1. _The reaction was conducted in the same manner as in Example 1 except that ₁₃ ) was used, and hydroxy ester compounds different from those in Example 1 and R ² were synthesized. Analytical values such as yield and various spectra of the obtained product are shown below.
Hydroxy ester compound (I) (n = 1, R ¹ = H, R ² = CH ₃ )
Yield 94%
Colorless crystals, Mp. 68 ° C
Rf (SiO ₂ / CHCl ₃ ): 0.15
MS (m / z): 166 (M ⁺ )
IR (Nujol): ν3400 (OH), 1723 (C = O) cm ^-1
¹ H-NMR (CDCl ₃ ): δ = 7.37 s (1H) (OH), 3.74 s (3H) (methyl ester) ¹³ C-NMR (CDCl ₃ ): δ = 174.29, 52.71 (methyl ester)
Hydroxy ester compound (I) (n = 1, R ¹ = H, R ² = iC ₃ H ₇ )
Yield 90%
Colorless oily substance
Rf (SiO ₂ / CHCl ₃ ): 0.23
MS (m / z): 194 (M ⁺ )
IR (Neat): ν3380 (OH), 1709 (C = O) cm ^-1
¹ H-NMR (CDCl ₃ ): δ = 7.82 s (1H) (OH), 5.04 sept (1H, J = 6.27 Hz),
1.26d (6H, J = 6.27Hz) (i-propyl ester)
¹³ C-NMR (CDCl ₃ ): δ = 173.68, 69.74, 21.66 (i-propyl ester)
Hydroxy ester compound (I) (n = 1, R ¹ = H, R ² = nC ₆ H ₁₃ )
Yield 88%
Colorless oily substance
Rf (SiO ₂ / CHCl ₃ ): 0.35
MS (m / z): 236 (M ⁺ )
IR (Neat): ν3390 (OH), 1715 (C = O) cm ^-1
¹ H-NMR (CDCl ₃ ): δ = 7.60 s (1H) (OH), 4.13 t (2H, J = 6.74 Hz), 1.64quint (2H, J = 6.91 Hz), 1.28 m (6H), 0.88 t (3H, J = 6.55Hz) (n-hexyl ester)
¹³ C-NMR (CDCl ₃ ): δ = 174.08, 66.06, 25.43, 28.38, 31.35, 22.50, 13.96 (n-hexyl ester)
[0008]
Examples 5-8
Instead of the lactone compound (II, n = 1, R ¹ = H) used in Examples 1 to 4, the lactone compound (II, n = 2, R ¹ = H) was used, and instead of montmorillonite. The reaction was carried out in the same manner as in Examples 1 to 4 except that fuller soil (manufactured by Kanto Chemical Co., Ltd.) was used, and the hydroxy ester compound (I, n = 1, R ¹ = H) obtained in Examples 1 to 4 ) And various hydroxy ester compounds (I, n = 2, R ¹ = H, R ² = CH ₃ , nC ₃ H ₇ , iC ₃ H ₇ , nC ₆ H ₁₃ ) were synthesized. The yield of the obtained product and analytical values such as various spectra are shown below.
Hydroxy ester compound (I) (n = 2, R l = H, R 2 = CH 3)
Yield 98%
Colorless oily substance
Rf (SiO ₂ / CHCl ₃ ): 0.30
MS (m / z): 180 (M ⁺ )
IR (Neat): ν3390 (OH), 1714 (C = O) cm ^-1
¹ H-NMR (CDCl ₃ ): δ = 7.20 s (OH), 3.68 s (methyl ester)
¹³ C-NMR (CDCl ₃ ): δ = 175.90, 52.19 (methyl ester)
Hydroxy ester compound (I) (n = 2, R l = H, R 2 = n-C 3 H 7)
Yield 100%
Colorless oily substance
Rf (SiO ₂ / C ₆ H ₆ ): 0.13
MS (m / z): 208 (M ⁺ )
IR (Neat): ν3370 (OH), 1710 (C = O) cm ^-1
¹ H-NMR (CDCl ₃ ): δ = 4.04t (2H, J = 6.74Hz), 1.62sext (2H, J = 7.12Hz), 0.90t (3H, J = 7.42Hz) (n-propyl ester )
¹³ C-NMR (CDCl ₃ ): δ = 175.71, 66.89, 21.84, 10.30 (n-propyl ester)
Hydroxy ester compound (I) (n = 2, R l = H, R 2 = iC 3 H 7)
Yield 98%
Colorless oily substance
Rf (SiO ₂ / CHCl ₃ ): 0.32
MS (m / z): 208 (M ⁺ )
IR (Neat): ν3380 (OH), 1706 (C = O) cm ^-1
¹ H-NMR (CDCl ₃ ): δ = 7.48 s (1H) (OH), 5.01 sept (1H, J = 6.27 Hz), 1.20d (6H, J = 6.27 Hz) (i-propyl ester)
¹³ C-NMR (CDCl ₃ ): δ = 175.18, 68.90, 21.72 (i-propyl ester)
Hydroxy ester compound (I) (n = 2, R ¹ = H, R ² = nC ₆ H ₁₃ )
Yield 84%
Colorless oily substance
Rf (SiO ₂ / CHCl ₃ ): 0.32
MS (m / z): 250 (M ⁺ )
IR (Neat): ν3380 (OH), 1710 (C = O) cm ^-1
¹ H-NMR (CDCl ₃ ): δ = 7.34 s (1H) (OH), 4.07 t (2H, J = 6.70 Hz), 1.58quint (2H, J = 6.80 Hz), 1.27 m (6H), 0.87 t (3H, J = 6.64Hz) (n-hexyl ester)
¹³ C-NMR (CDCl ₃ ): δ = 175.66, 65.47, 25.51, 28.45, 31.38, 22.51, 13.98 (n-hexyl ester)
Example 9
In place of the lactone compound (II) (n = 1, R ¹ = H) used in Example 1, the lactone compound (II) (n = 1, R ¹ = OH 2,5-dihydroxyphenylacetic acid γ lactone) was used. The reaction was carried out in the same manner as in Example 1 except that it was used, and the hydroxy ester compound (I) obtained in Example 1 (n = 1, R ¹ = H, R ² = n—C ₃ H ₇ ) and Different hydroxy ester compounds (I) (n = 1, R ¹ = OH, R ² = n-C ₃ H ₇ 2,5-dihydroxyphenyl acetate propyl) were synthesized. The yield of the obtained product and analytical values such as various spectra are shown below.
Yield 90%
Colorless crystals Mp: 92 ℃
_{_{Rf (SiO 2 / CHCl 3 /}} CH 3 OH): 0.37
IR (Nujol): ν3300 (OH), 1706 (C = O) cm ^-1
¹ H-NMR (CDCl ₃ ): δ = 7.06s (1H) (OH), 4.88s (1H) (OH), 4.10t (2H, J = 6.71Hz), 1.68sext (2H, J = 7.12Hz) , 0.94t (3H, J = 7.42Hz) (n-propyl ester)
¹³ C-NMR (CDCl ₃ ): δ = 173.90, 67.54, 21.81, 10.26 (n-propyl ester)
[0009]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a hydroxy ester compound can be easily obtained. This compound has both a hydroxyl group and an ester group that are highly reactive in the molecule, so it can be used as a reaction material for synthesizing functional substances such as molecular recognition agents, as well as a novel host compound that utilizes a cyclic structure. It is also used as a raw material for the production of surfactants and surfactants and is industrially useful. Such a compound can be produced by a clean and simple method free from environmental pollution by using a clay mineral as a catalyst.

Claims

Formula (I)

(In the formula, R ¹ = hydrogen atom, alkyl group, cycloalkyl group, aryl group , aralkyl group, heterocyclic group, hydroxy group, alkoxy group, aryloxy group, amino group, alkylthio group, arylthio group, sulfonyl group , Nitro group, carboxyl group
R ² = alkyl group, cycloalkyl group, aryl group, aralkyl group, heterocyclic group
n = 1 and 2. In producing a hydroxy ester compound represented by
Formula (II)

(Wherein, R ¹ = hydrogen atom, alkyl group, cycloalkyl group, aryl group, aralkyl group, heterocyclic group, hydroxy group, alkoxy group, aryloxy group, amino group, alkylthio group, aryl- Ruthio group, sulfonyl group, nitro group, carboxyl group, n = 1, 2) in the presence of clay mineral, R ² OH (where R ² = alkyl group, cycloalkyl group, aryl group) , Which represents an aralkyl group or a heterocyclic group).

The method for producing a hydroxyester compound according to claim 1, wherein one or more selected from the group consisting of montmorillonite, beidellite, saponite, hectorite, and fuller earth are used as the clay mineral.