JP3735652B2 - Electrophotographic development method - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンター、ファックス、複写機等で用いられる電子写真現像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで電子写真システムを採用した印字システムは、主として感光体としてセレンドラムや有機感光体が採用されてきた。しかし、セレン感光体は、寿命が十分に長くはなく、毒性が高いために使用後には回収する必要があった。また近年、有機感光体は生産コストが安価なことから広く用いられているが、その寿命が短いために頻繁に交換できるようなプロセスユニットとして用いられている。そのため、交換部品であるプロセスユニットが廃棄物となり、この廃棄物の増大・処理が問題となる。
【0003】
そこで近年、環境にやさしい感光体としてアモルファスシリコン(a−Si)感光体ドラムが開発され、量産化されている。a−Si感光体ドラムは、真空容器中にモノシランガスを導入し、プラズマグロー放電で導電性基体上にa−Si層を形成することにより作成され、表面がガラスと同様の構造を持つ無機半導体であるために高耐久性を有する。具体的には外径30mmのアモルファスシリコン感光体でA4版サイズの転写紙を縦送りした場合に、30万枚以上の耐久性を有している。
【0004】
しかし一方において、a−Si感光体ドラムに特有の問題も抱えている。a−Si感光体は無機材料であるために吸湿しやすく、さらにa−Si皮膜そのものの表面抵抗も従来の感光体ドラムと比較して低い。そのため、特に高温高湿状態で静電潜像が乱れる“像流れ”と呼ばれる現象が発生する。“像流れ”は、a−Si感光体ドラム上に形成された静電潜像の電位の高い部分と低い部分との境界で電流が流れ、境界部分の電位コントラストが小さくなることで発生する。
上記問題点を解消するために、a−Si感光体ドラム中に加熱ヒータを搭載し外気温度よりもa−Si感光層を高温に調整することで感光体表面に吸着する水分を減らし、“像流れ”対策を行なってきた。しかし、回転する円筒状の感光体ドラム内にヒータを搭載することは機構的に複雑となり、コストの上昇にもつながる。
【0005】
また、電子写真現像システムにおいては、トナーを帯電させて感光体表面に搬送するために、キャリアと呼ばれる磁性粒子が用いられてきた。キャリアとしては、フェライト、鉄粉、マグネタイト等の磁性粉が用いられ、トナーへの帯電制御およびトナーの付着防止のために表面に酸化皮膜層や樹脂被覆層を形成したものもあるが、これらキャリアの寿命は標準的な印刷モードで10,000枚程度であり寿命が短いため、多量のキャリアを予じめ現像器に搭載しておく必要があった。
これらの問題を解決すべく、キャリアの長寿命化を図った提案がなされており、その一つとして、フェライト等の磁性粒子の表面にポリエチレン等のポリオレフィン樹脂を直接重合したキャリアが開発されている(特開平7−61877号公報)。
【0006】
しかしながら、このポリオレフィン重合樹脂コートキャリアは、高耐久性である反面、ポリオレフィン樹脂層が高抵抗であるためチャージアップしやすく、そのためポリオレフィン樹脂層中にカーボンブラックを添加して抵抗の調整を行なってきた。しかし一方において、ポリオレフィン樹脂層中のカーボンブラックが剥脱し、連続印字により抵抗値が初期設定値から変動する等の問題があり、特にカラー印字の場合にカーボンブラックが色濁りを発生させるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、アモルファスシリコン感光体ドラムを用いる電子写現像システムにおいて、従来像流れ対策に用いられていた加熱恒温制御ヒータを用いることなく、像流れを防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子写真現像方法は、アモルファスシリコン感光体を用いる電子写真現像方法において、
感光体に対する加熱恒温手段を設けず、
現像剤としてトナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を用い、
トナーとしては、カーボンブラックを含有しないものを用い、
キャリアとしては、無機酸化物の表面にポリオレフィンを直接重合してカーボンブラックを含有しないポリオレフィン皮膜を形成し、重合による皮膜形成後に機械的または機械的かつ熱的処理を加えて皮膜を圧密化するとともに表面を平滑、安定化したキャリアを用い、現像中にカーボンブラックを含有しないことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の電子写真現像方法においては、アモルファスシリコン(a−Si)感光体ドラムが用いられ、ヒータ等の感光体に対する加熱恒温手段を設けることなくとも“像流れ”を防止できる。
現像剤としては、磁性キャリアとトナーとからなる二成分現像剤を用いることが好ましい。
トナーとしては、バインダー樹脂、顔料・染料等の色材、電荷調整剤(CCA)、ワックス等のオフセット防止剤などを混合して、粉砕・分級したものが用いられる。ここで色材としてはカーボンブラックを用いることなく、例えばブラックトナーを調整する場合にはマグネタイトを混合し、フタロシアニン系顔料等の発色調整剤を併用する。また、カラートナーの場合は、透明樹脂電荷調整剤を用いることが好適であり、色材としては、マゼンタ、シアン、イオローに応じて、カルコオイルブルー(C.I.No.azoee Blue3)、デュポンオイルレッド(C.I.No.26105)、マラカイトグリーンオクサレート(C.I.No.42000)、キノリンイエロー(C.I.No.47005)、ローズベンガル(C.I.No.45435)、ニグロシン染料(C.I.No.504158)、フタロシアニンブルー(C.I.No.74160)、ウルトラマリン(C.I.No.77103)、ランプブラック(C.I.No.77266)などを用いることができる。
【0010】
磁性キャリアとしては、フェライト、マグネタイト、鉄、ニッケルなどの磁性粉が用いられ、特にフェライト、マグネタイト等の無機酸化物の表面にポリオレフィンを直接重合してポリオレフィン皮膜を形成し、重合による皮膜形成後に機械的または機械的かつ熱的処理を加えて皮膜を圧密化したするとともに表面を平滑、安定化したキャリアが好適に用いられる。この、フェライト等の磁性粉表面へのポリオレフィン樹脂皮膜の形成技術、ならびに表面の均質化処理については例えば特開平7−61877号公報等に記載されており、フェライト等の表面に触媒を担持させポリエチレン等のポリオレフィン樹脂を禁水系で直接重合することにより得られるものである。
【0011】
例えば、機械的かつ熱的処理により圧密化処理する方法としては以下の方法があり、これにより圧密・安定化キャリアが得られる。
(1)熱とともに振動を加えて改質する方法
得られるキャリアが使用時に強い剪断力や衝撃力を受けても、表面のポリオレフィン被覆の割れ、欠けを防ぎ安定した表面性を形成するのに有効である。
具体的には、Vドライヤー、オムニミキサー等の振動装置を用いて、重合による皮膜形成後に振動を与える。この際、表面層を形成するポリオレフィン樹脂の軟化点ないしそれよりやや低目(軟化点近傍)の温度に、ポリオレフィン皮膜形成粒子と接触する装置の部位あるいは装置内温度を設定し、強い振動を与えると粒子同士が激しく混合、衝突し合い、衝突による粒子表面の発熱も相俟って、表面改質が緩やかに進行する。
【0012】
(2) 熱と強い剪断力ないし衝撃力による改質
例えば、ヘンシェルミキサーにポリオレフィン皮膜を形成した粒子(原料粗粒子)を入れ、加熱混合することによって表面改質処理をすることができる。この場合、最適な温度で処理すると均一性が向上する。設定温度は、ポリオレフィン樹脂の材質に応じて決定することが重要であり、例えば軟化点が125℃のポリエチレンを用いる場合は、軟化温度よりも少し低目の温度に加熱しヘンシェルミキサーにより混合して主として剪断力により表面改質を行なう。この場合、撹拌の衝撃によって原料粗粒子の表面が高温になることで、改質が進行していく。
この改質処理には、ヘンシェルミキサー以外にも、例えば他の高速ミキサー、ハイブリタイザー等の衝撃式改質機((株)奈良機械製作所製)を用いることができ、また、メカノフュージョンに見られる固体同士のメカノケミカル的な効果により、原料粗粒子表面を表面融合させて作成することも可能である。
【0013】
キャリア粒子に対するポリオレフィンの被覆量を調整することにより、キャリアの体積固有抵抗値を調整して、キャリアのチャージアップを防止することができ。キァリア粒子に対するポリオレフィン皮膜の被覆量は0.1〜2.0重量%であることが好ましく、より好ましくは0.3〜1.5重量%である。
キャリアの体積固有抵抗は、1×106 〜1×1013Ω・cmが好ましく、より好ましくは1×107 〜1×1012Ω・cmである。
本発明のキャリア粒子の皮膜中にはカーボンブラックを含有しない。また、本発明の現像剤はキャリアとトナーとを混合した二成分現像剤、あるいはトナーのみからなる一成分現像剤とすることができ、さらにシリカ、アルミナ等の外添剤を添加することもできるが、現像剤中にはカーボンブラックを含有しない。
【0014】
さらに、本発明のキャリア粒子の表面にフッ素変性シリコーン樹脂系等の熱硬化性樹脂(低表面エネルギー樹脂)をコートして、トナーに対する帯電付与性の調整を行なうこともできる。この時、熱硬化性樹脂としては、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂のガラス転移点以下で熱硬化する樹脂を選定し、具体的には120℃以下、より好ましくは110℃以下で熱硬化する樹脂が適当である。
この本発明のキャリア粒子は、従来のコーティングキャリアに対して格段に寿命が長い。従来のコーティングキャリアは、フェライト表面をシランカップリング剤等で処理した後、フッ素変性シリコーン樹脂をコートしたものであるが、フェライト表面に対するフッ素変性シリコーンコート層の密着性が悪く、耐久性に劣る。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、a−Si感光体を用いる電子写真現像システムにおいて、感光体に対する加熱恒温手段を用いることなくとも、像流れを効果的に防止できる。本発明ではこのために、カーボンブラックを含有しない現像剤を用いた。また、現像剤中にカーボンブラックを含有しないので、シアン、マゼンタ、イエロー等のカラートナーを用いたカラープリントシステムにも好適である。
【0016】
【実施例】
トナーとしては、ポリエステル樹脂を主バインダーとし、ワックス、透明樹脂電荷調整剤(CCA)、マグネタイト(戸田工業製 MTS−106)を35重量%、発色調整剤としてフタロシアニン系顔料を1重量%添加して溶融混練した後、機械的粉砕、分級し、シリカ等の無機酸化物と研磨剤としてのアルミナを外添、混合してブラックトナーを製造した。
高耐久性を有するキャリアとしては、以下のように製造したものを用いた。平均粒径50μmで表面にしわの多い嵩密度2.5g/cm3 のフェライト粒子表面に触媒を担持させた禁水系でポリエチレンを重合してポリエチレン皮膜を形成した。ポリエチレン皮膜の被覆量は最終的に得られるキャリア粒子に対して0.9重量%とした。
【0017】
さらに、この粗キャリア粒子に対して熱および機械的衝撃を加えて圧密化するとともに表面を平滑、安定化した。この結果、カーボンブラックを含有しないポリエチレン皮膜中が溶融固定化され、体積固有抵抗1.0×107 Ω・cmの本発明のキャリアが得られた。
上記トナー(T)とキャリア(C)を混合比(T/C)5重量%に調合して現像剤とし、評価機の現像機に入れ連続印字評価を行なった。
評価機としては、京セラ(株)製FS1550プリンタのドラム恒温制御システムを除去したものを用いた。
【0018】
連続10,000枚印字後、35℃−20%RHの環境試験室で12時間放置し、さらに35℃−85%RHにて48時間放置した後に、再度プリントして画像評価を行なった。
また、FS1500の通常設定通りに、従来のフェライトコートキャリアを用いた現像剤を使用しドラムヒータを使用した通常設定によるプリント状態と、これからドラムヒータを除いた比較例についても併せて評価した。
【0019】
さらに温度−湿度条件を変更し上記評価を行ない、以下の基準により表1〜3に示した。
評価基準
○:像流れの発生無し
△:像流れが一部発生
×:像流れが全面発生
以上の結果から、本発明のシステムによれば、ドラムヒータを用いることなくとも、従来のドラムヒータ付きプリンタと同等以上の性能を示すことが確認された。
また、トナーの色材を変更してシアン、マゼンタ、イエロートナーを製造し、これらをブラックトナーと用いてフルカラー印刷をすることによっても、同様に良好な結果が得られた。
【0020】
【表1】

Figure 0003735652
【0021】
【表2】
Figure 0003735652
【0022】
【表3】
Figure 0003735652
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electrophotographic development system used in printers, fax machines, copiers, and the like.
[0002]
[Prior art]
Until now, selenium drums and organic photoconductors have been mainly used as photoconductors in printing systems that employ electrophotographic systems. However, the selenium photoreceptor does not have a sufficiently long life and is highly toxic, so that it has to be recovered after use. In recent years, organic photoreceptors have been widely used because of their low production cost, but they have been used as process units that can be frequently replaced due to their short lifetime. Therefore, the process unit which is a replacement part becomes waste, and the increase and treatment of this waste becomes a problem.
[0003]
Therefore, in recent years, an amorphous silicon (a-Si) photosensitive drum has been developed and mass-produced as an environmentally friendly photosensitive member. The a-Si photosensitive drum is an inorganic semiconductor that is formed by introducing a monosilane gas into a vacuum vessel and forming an a-Si layer on a conductive substrate by plasma glow discharge, and has a surface similar to that of glass. Therefore, it has high durability. Specifically, it has a durability of 300,000 sheets or more when A4 size transfer paper is fed longitudinally with an amorphous silicon photoconductor having an outer diameter of 30 mm.
[0004]
However, on the other hand, there are problems peculiar to the a-Si photosensitive drum. Since the a-Si photoreceptor is an inorganic material, it easily absorbs moisture, and the surface resistance of the a-Si coating itself is lower than that of a conventional photoreceptor drum. Therefore, a phenomenon called “image flow” occurs in which the electrostatic latent image is disturbed particularly in a high temperature and high humidity state. “Image flow” occurs when a current flows at the boundary between a high potential portion and a low potential portion of the electrostatic latent image formed on the a-Si photosensitive drum, and the potential contrast at the boundary portion decreases.
In order to solve the above problems, a heater is mounted in the a-Si photosensitive drum, and the moisture adsorbed on the surface of the photosensitive member is reduced by adjusting the a-Si photosensitive layer to a temperature higher than the outside air temperature. "Flow" measures have been taken. However, mounting the heater in the rotating cylindrical photosensitive drum is mechanically complicated and leads to an increase in cost.
[0005]
In electrophotographic development systems, magnetic particles called carriers have been used to charge toner and transport it to the surface of the photoreceptor. As the carrier, magnetic powders such as ferrite, iron powder, and magnetite are used, and there are also carriers in which an oxide film layer or a resin coating layer is formed on the surface in order to control charging to the toner and prevent adhesion of the toner. Since the life of the printer is about 10,000 in the standard printing mode and the life is short, it is necessary to load a large amount of carriers in advance in the developing device.
In order to solve these problems, proposals have been made to extend the life of carriers, and as one of them, a carrier in which a polyolefin resin such as polyethylene is directly polymerized on the surface of magnetic particles such as ferrite has been developed. (Japanese Unexamined Patent Publication No. 7-61877).
[0006]
However, while this polyolefin polymer resin coated carrier is highly durable, the polyolefin resin layer has a high resistance, so it is easy to charge up. Therefore, the resistance of the polyolefin resin layer has been adjusted by adding carbon black. . However, on the other hand, there is a problem that the carbon black in the polyolefin resin layer is exfoliated and the resistance value fluctuates from the initial set value due to continuous printing. there were.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to prevent image flow in an electrophotographic development system using an amorphous silicon photosensitive drum without using a heating and isothermal control heater which has been conventionally used for image flow countermeasures.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The electrophotographic development method of the present invention is an electrophotographic development method using an amorphous silicon photoreceptor,
Without providing a constant temperature heating means for the photoreceptor,
Using a two-component developer consisting of a toner and a magnetic carrier as a developer,
As the toner, a toner that does not contain carbon black is used.
As a carrier, polyolefin is directly polymerized on the surface of inorganic oxide to form a polyolefin film that does not contain carbon black, and after film formation by polymerization, mechanical or mechanical and thermal treatment is applied to consolidate the film A carrier having a smooth and stabilized surface is used, and carbon black is not contained during development.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the electrophotographic developing method of the present invention, an amorphous silicon (a-Si) photosensitive drum is used, and “image flow” can be prevented without providing a heating and isothermal means for the photosensitive member such as a heater.
As the developer, a two-component developer composed of a magnetic carrier and a toner is preferably used.
As the toner, a binder resin, a color material such as a pigment / dye, a charge adjusting agent (CCA), an offset preventive agent such as wax, and the like are mixed and pulverized and classified. Here, without using carbon black as a color material, for example, when adjusting black toner, magnetite is mixed and a color adjusting agent such as a phthalocyanine pigment is used in combination. In the case of a color toner, it is preferable to use a transparent resin charge adjusting agent, and as a color material, according to magenta, cyan, or Iro, calco oil blue (CI No. azure Blue 3), DuPont. Oil Red (C.I.No. 26105), Malachite Green Oxalate (C.I.No. 42000), Quinoline Yellow (C.I.No. 47005), Rose Bengal (C.I.No. 45435), Nigrosine dye (C.I.No. 504158), phthalocyanine blue (C.I.No. 74160), ultramarine (C.I.No. 77103), lamp black (C.I.No. 77266), etc. are used. be able to.
[0010]
Magnetic powders such as ferrite, magnetite, iron and nickel are used as the magnetic carrier. In particular, polyolefin is directly polymerized on the surface of inorganic oxides such as ferrite and magnetite to form a polyolefin film. A carrier whose surface is smoothed and stabilized while applying a mechanical or mechanical and thermal treatment to compact the film is preferably used. This polyolefin resin film forming technique on the surface of magnetic powder such as ferrite and the homogenization of the surface are described in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-61877, and the like. It is obtained by directly polymerizing a polyolefin resin such as water-free system.
[0011]
For example, as a method for consolidation by mechanical and thermal treatment, there are the following methods, whereby a consolidation / stabilized carrier can be obtained.
(1) Method to modify by applying vibration with heat Effective to form a stable surface property by preventing cracking and chipping of polyolefin coating on the surface even when the obtained carrier is subjected to strong shearing force or impact force during use It is.
Specifically, vibration is applied after film formation by polymerization using a vibration device such as a V dryer or an omni mixer. At this time, the site of the device in contact with the polyolefin film-forming particles or the temperature in the device is set at the softening point of the polyolefin resin forming the surface layer or a temperature slightly lower (near the softening point) to give strong vibration. The particles are mixed and collided with each other violently, and the surface modification proceeds slowly with the heat generated on the particle surface due to the collision.
[0012]
(2) Modification by heat and strong shearing force or impact force For example, surface modification treatment can be performed by putting particles (raw raw material particles) on which a polyolefin film is formed in a Henschel mixer and mixing them by heating. In this case, uniformity is improved by processing at an optimum temperature. It is important to determine the set temperature according to the material of the polyolefin resin. For example, when using polyethylene with a softening point of 125 ° C, heat it to a temperature slightly lower than the softening temperature and mix it with a Henschel mixer. Surface modification is performed mainly by shearing force. In this case, the reforming proceeds by the surface of the raw material coarse particles becoming high temperature due to the impact of stirring.
In addition to the Henschel mixer, for example, other high-speed mixers, impact type reformers such as hybridizers (manufactured by Nara Machinery Co., Ltd.) can be used for this reforming treatment, and are also found in mechanofusion. Due to the mechanochemical effect between the solids, it is also possible to create by fusing the surfaces of the raw material coarse particles.
[0013]
By adjusting the coating weight of the polyolefin relative to the carrier particles, by adjusting the volume resistivity of the carrier, Ru can prevent charge-up of the carrier. The coating amount of the polyolefin film on the carrier particles is preferably 0.1 to 2.0% by weight, more preferably 0.3 to 1.5% by weight.
The volume resistivity of the carrier is preferably 1 × 10 6 to 1 × 10 13 Ω · cm, more preferably 1 × 10 7 to 1 × 10 12 Ω · cm.
Carbon black is not contained in the film of the carrier particles of the present invention. Further, the developer of the present invention can be a two-component developer obtained by mixing a carrier and a toner, or a one-component developer composed only of a toner, and an external additive such as silica or alumina can be added. However, the developer does not contain carbon black.
[0014]
Further, the surface of the carrier particles of the present invention can be coated with a thermosetting resin (low surface energy resin) such as a fluorine-modified silicone resin to adjust the charge imparting property to the toner. At this time, as the thermosetting resin, a resin that is thermoset below the glass transition point of a polyolefin resin such as polyethylene is selected. Specifically, a resin that is thermoset at 120 ° C. or less, more preferably 110 ° C. or less is appropriate. It is.
The carrier particles of the present invention have a much longer life than conventional coating carriers. Conventional coating carriers are obtained by treating the ferrite surface with a silane coupling agent or the like and then coating with a fluorine-modified silicone resin. However, the adhesion of the fluorine-modified silicone coating layer to the ferrite surface is poor and the durability is poor.
[0015]
【The invention's effect】
According to the present invention, in an electrophotographic development system using an a-Si photosensitive member, image flow can be effectively prevented without using a heating and isothermal means for the photosensitive member. In the present invention, a developer containing no carbon black is used for this purpose. Further, since carbon black is not contained in the developer, it is also suitable for a color print system using color toners such as cyan, magenta and yellow.
[0016]
【Example】
As a toner, a polyester resin is used as a main binder, wax, a transparent resin charge adjusting agent (CCA), 35% by weight of magnetite (Toda Kogyo MTS-106), and 1% by weight of a phthalocyanine pigment as a color adjusting agent are added. After melt-kneading, mechanical pulverization and classification were performed, and an inorganic oxide such as silica and alumina as an abrasive were externally added and mixed to produce a black toner.
A carrier manufactured as follows was used as a carrier having high durability. A polyethylene film was formed by polymerizing polyethylene in a water-free system in which a catalyst was supported on the surface of ferrite particles having an average particle diameter of 50 μm and wrinkled bulk density of 2.5 g / cm 3 on the surface. The coating amount of the polyethylene film was 0.9% by weight with respect to the finally obtained carrier particles.
[0017]
Further, the coarse carrier particles were subjected to heat and mechanical impact to be consolidated, and the surface was smoothed and stabilized. As a result, the polyethylene film containing no carbon black was melt-fixed, and the carrier of the present invention having a volume resistivity of 1.0 × 10 7 Ω · cm was obtained.
The toner (T) and the carrier (C) were mixed at a mixing ratio (T / C) of 5% by weight to obtain a developer, which was put in a developing machine of an evaluation machine and subjected to continuous printing evaluation.
As the evaluation machine, an FS1550 printer manufactured by Kyocera Corporation without the drum constant temperature control system was used.
[0018]
After printing 10,000 sheets continuously, the sample was left in an environmental test room at 35 ° C.-20% RH for 12 hours, further left at 35 ° C.-85% RH for 48 hours, and then printed again for image evaluation.
In addition, according to the normal setting of FS 1500, a printing state by a normal setting using a developer using a conventional ferrite coat carrier and a drum heater and a comparative example excluding the drum heater were also evaluated.
[0019]
Further, the temperature-humidity conditions were changed and the above evaluation was performed.
Evaluation criteria ○: No image flow occurred Δ: Partial image flow occurred ×: Image flow occurred over the entire surface, and according to the system of the present invention, a conventional drum heater is used without using a drum heater. It was confirmed that the performance is equivalent to or better than that of the printer.
Similarly, good results were obtained by changing the colorant of the toner to produce cyan, magenta, and yellow toners and using these as black toners for full color printing.
[0020]
[Table 1]
Figure 0003735652
[0021]
[Table 2]
Figure 0003735652
[0022]
[Table 3]
Figure 0003735652

Claims (3)

アモルファスシリコン感光体を用いる電子写真現像方法において、
感光体に対する加熱恒温手段を設けず、
現像剤としてトナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を用い、
トナーとしては、カーボンブラックを含有しないものを用い、
キャリアとしては、無機酸化物の表面にポリオレフィンを直接重合してカーボンブラックを含有しないポリオレフィン皮膜を形成し、重合による皮膜形成後に機械的または機械的かつ熱的処理を加えて皮膜を圧密化するとともに表面を平滑、安定化したキャリアを用い、現像剤中にカーボンブラックを含有しないことを特徴とする電子写真現像方法。
In an electrophotographic development method using an amorphous silicon photoreceptor,
Without providing a constant temperature heating means for the photoreceptor,
Using a two-component developer consisting of a toner and a magnetic carrier as a developer,
As the toner, a toner that does not contain carbon black is used.
As a carrier, polyolefin is directly polymerized on the surface of inorganic oxide to form a polyolefin film that does not contain carbon black, and after film formation by polymerization, mechanical or mechanical and thermal treatment is applied to consolidate the film An electrophotographic developing method characterized by using a carrier having a smooth and stabilized surface and containing no carbon black in the developer.
キャリアに対するポリオレフィン皮膜の被覆量が0.1〜2.0重量である請求項1に記載の電子写真現像方法。The electrophotographic development method according to claim 1, wherein the coating amount of the polyolefin film on the carrier is 0.1 to 2.0 weight. キャリアの抵抗値が1×10〜1×1013Ω・cmである請求項1または2に記載の電子写真用現像方法。The developing method for electrophotography according to claim 1, wherein the carrier has a resistance value of 1 × 10 6 to 1 × 10 13 Ω · cm.
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