JP3734741B2 - Blemish / freckle evaluation method - Google Patents

Blemish / freckle evaluation method Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、しみ・そばかすの評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば化粧品を販売する店頭において、化粧技術者が、訪れた消費者の顔のしみ・そばかすについて、その程度を評価、判断して、消費者に化粧法をアドバイスし、あるいはしみ・そばかすの程度に応じた適当な化粧品を消費者に勧めることが日常的に行われている。このような活動は、化粧品の製造販売業者にとっては販売促進上欠かすことができず、一方、消費者にとっても有用である。
【0003】
ここで、しみとは、皮膚に現われる茶褐色ないし濃褐色の平面状斑紋をいい、そばかすとは、人の顔面などにできる茶褐色の小斑点をいう(広辞苑)。
【0004】
このようなしみおよびそばかすは、例えば加齢状態における生成程度の差異等はあるものの、メラニンを主とする色素の沈着によって生成し、上記のように斑紋や斑点状に出現する点において同様のものであり、少なくとも、美容上の観点から評価するときは両者を区別することなくまとめて取り扱うことができる。
【0005】
このようなしみ・そばかすの評価は、通常、美容技術者による視感(視覚)による官能評価によって行われる。
【0006】
しかしながら、このような官能評価は、同一対象についての評価者各人の評価の再現精度や、複数の評価者による場合の評価の人間精度(人差精度)を高めるためには、評価者が一定期間経験を積重ねることが必要である。また、このような経験を積んだ専門の評価者以外の一般の人が精度良く評価することは容易ではない。
【0007】
このため、しみ・そばかすをはじめとする皮膚状態を撮像装置や、測色計等の機器を用いて定量的に評価することも広く試みられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の機器を用いてしみ・そばかすを定量的に評価する方法は、総じて、しみ・そばかす生成部位のみを部分的に観察して詳細な解析を行い、観察対象となったしみ・そばかすを定量するときの定量精度を向上させることに主眼が置かれているということができる。
【0009】
上記のような観察、評価方法は、しみ・そばかすの生成機構や、化粧を施したときのしみ・そばかすに対する効果等を研究等するときにおいては、特に有用であるが、一方、美容上の観点からの観察、評価方法としては、必ずしも適確ではない側面があると思われ、また、このような後者の観点からの観察、評価方法としては、煩雑過ぎることもある。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、機器を用いてしみ・そばかすの定量評価を行うときに、美容上の観点からの観察、評価方法として、効果的でかつ簡易なしみ・そばかすの評価方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るしみ・そばかす評価方法は、対象となる皮膚領域のしみ・そばかすを評価する方法であって、該皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そばかすを特定し、該特定したしみ・そばかすを機器を用いて定量化した色情報データに基づいて、該皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定することを特徴とする。
【0012】
ここで、対象となる皮膚領域は、通常は顔全体であるが、これに限るものではない。また、しみ・そばかすという言葉は、色素沈着に置き換えることもできる。また、最も目立つしみ・そばかすを特定する方法は、適宜の方法を用いることができ、例えば、視感による方法であってもよく、あるいは、機器を用いて例えば2値化処理した画像データから判断する等の簡略な機器測定に依ってもよい。また、機器を用いて得る色情報データに関し、機器としては画像処理機能を含む撮像装置や測色計等の市販の機器を適宜選定して用いることができ、また、色情報データとしては色の三要素等から適宜選択することができ、この場合明度情報が特に有用である。
【0013】
本発明の上記の構成により、色情報データを用いて、美容上の観点から必要とされる皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を精度よく評価することができ、また、この場合、顔全体についてはしみ・そばかすを詳細に機器測定するものではないため、簡易に評価することができる。
【0014】
このような皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を適確に評価する方法としては、従来から行われている視感による官能評価が最も即していることは疑いがないと思われる。そして、この官能評価に代えて機器を用いて客観的に評価する場合においてその評価精度を確保するためには、観念的には、あるいは常識的には、皮膚領域全体の多数の箇所について、機器測定データを得た上でそれらの多数のデータに基づいて総合的に判断することが必要であるように思われた。しかしながら、本出願人が検討した結果、皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そばかすを特定し、その特定部位について得た機器測定データ(色情報データ)のみを用いても官能評価に比べて遜色のない結果を得ることができることを見出し、本発明に至ったものである。
【0015】
また、本発明に係るしみ・そばかす評価方法は、対象となる皮膚領域のしみ・そばかすを評価する方法であって、該皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そばかす部位と、しみ・そばかすの無い部位とを特定し、該特定したしみ・そばかす部位および該しみ・そばかすの無い部位のそれぞれについて機器を用いて定量化して色情報データを得、該特定したしみ・そばかす部位および該しみ・そばかすの無い部位の色情報データの差分値に基づいて、該皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定することを特徴とする。
【0016】
ここで、しみ・そばかすの無い部位として、皮膚領域が顔全体の場合は一般的にしみ・そばかすが殆ど生成しない頬、例えば、目尻から垂直に下ろした線と口角から水平に延ばした線との交点が対象となるが、これに限定するものではない。また、本発明の効果を奏するものである限り、しみ・そばかすの無い部位として、しみ・そばかすが皆無ではない部位を機器測定の対象としてもよい。
【0017】
本発明の上記の構成により、好適に皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を精度よく、また、簡易に評価することができる。
【0018】
この場合、前記色情報データは、複数波長の分光反射率データまたは表色系データを用いて主成分分析を行って得られるメラニンに関する主成分得点の測定領域における平均値に基づくものであると、好適である。
【0019】
例えば、日本化粧品技術者会誌Vol.31、No.1、1997年3月号、44〜51頁に、可視光の分光反射率を主成分分析して得られる、メラニンに関する主要な構成因子Vに関わる重み係数(主成分)Mが説明されている。この点について、詳細は後述する。
【0020】
また、この場合、前記色情報データは、画像データにおける各画素の色情報の平均値に基づくものであると、好適である。
【0021】
本出願人が検討した結果、このような各画素の色情報データを用いることにより、より精度よく皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を評価できることがわかった。
【0022】
このとき、色情報データとしては、上記重み係数Mを用い、あるいはCIE1976(L)における明度Lを用いると好適である。
【0023】
また、この場合、前記色情報データは、画像データを2値化処理して抽出したしみ・そばかす抽出部位における各画素の色情報の平均値に基づくものであり、該色情報データとともにさらに該しみ・そばかす抽出部位における画素数に基づいて該皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定すると、さらに好適である。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明に係るしみ・そばかす評価方法の好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)について、図を参照して、以下に説明する。
【0025】
まず、本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法について、以下説明する。
【0026】
本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法は、皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そばかすを特定し、その特定したしみ・そばかすを機器を用いて定量化した色情報データに基づいて、皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定するものである。
【0027】
最も目立つしみ・そばかすを特定する方法は、適宜の方法を用いることができ、例えば、皮膚領域全体の画像データから判断する等の簡略な機器測定に依ってもよいが、ここでは、総合的でかつ適確に最も目立つしみ・そばかすを特定することができる方法と考えられる、視感によって特定する方法を用いた。
【0028】
視感により特定したしみ・そばかすを機器を用いて定量化して色情報データを得る方法は、以下に依った。
【0029】
機器として、分光測色計(ミノルタ(株)製 CM−1000RH)を用いた。分光測色計により、色情報データの原始データとして可視光領域の400〜700nmの範囲の全波長のうち10nm間隔の31波長の分光反射率を測定する。測定部位の範囲は9φである。
【0030】
可視光領域の400〜700nmの任意の波長の分光反射率は、上記測定した各波長の分光反射率のデータに基づいて、統計手法のひとつの主成分分析法を適用することによって得ることができる。
【0031】
その詳細については、本出願人が日本化粧品技術者会研究討論会第46回(講演要旨集p63〜p66,2000)で述べたとおりであるため、ここでは簡単に説明する。
【0032】
皮膚に光を照射したときに得られる分光反射率は、3つの構成因子V〜Vを有する。したがって、任意の波長λの分光反射率Rλは式(1)の形で表すことができる。
【0033】
λ=M1,λ+M2,λ+M3,λ (1)
ここで、Mは構成因子Vにかかわる重み係数であり、Mi,λは波長λにおける構成因子Vの大きさである。本方法では、後述するようにM、特にMを求めることが目的であるため、31波長中の任意の3波長、例えば、400nm、550nmおよび700nmを選定する。
【0034】
上記式(1)を用いると、選定した各波長の分光反射率をそれぞれR400、R550、R700とすると、以下の式(2)のように書くことができる。
【0035】

Figure 0003734741
上記式(2)の連立方程式を解き、M、M、Mを算出する。これらM、M、Mは、主成分分析で得られる主成分であり、またその値は成分得点である。このうち第1主成分Mの成分得点がしみ・そばかすに対応するものであることがわかっている。したがって、Mをしみ・そばかすの判定のための主成分得点とすることができる。ここでは、上記した9φの範囲の測定部位の主成分得点Mを用いる。
【0036】
本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法は、上記の方法により評価対象者について得られる色情報データとしての主成分得点Mに基づいて、皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定する。
【0037】
ここで、本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法の妥当性を検証した結果について以下説明する。
【0038】
検証方法として、従来から行われている官能評価との相関を評価した。
【0039】
官能評価方法として、195名の被験者を対象として、6名の経験豊富な官能評価者(パネラー)が視感(視覚)により顔のしみ・そばかすの目立ち程度を視感により判定した。判定は、「0:目立たない」、「1:わずかに目立つ」、「2:やや目立つ」、「3:目立つ」、「4:かなり目立つ」および「5:非常に目立つ」の6段階評価により行った。そして、各被験者の視感評価値は、官能評価者6人の平均値を用いた。
【0040】
一方、同じ195名の被験者を対象として、上記した本発明の方法により、機器測定データとしての成分得点Mを各被験者について得た。以下、この成分得点Mをしみ・そばかすの目立ち指数とよぶ。
【0041】
しみ・そばかすの目立ち指数と視感判定値との関係を図1に示す。なお、図1ではしみ・そばかすの目立ち指数を成分得点Mを用いてしみ・そばかす部位のMと表示している。相関係数は0.50であり、かなり相関がある。
【0042】
本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法は、美容上の観点から必要とされる皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を精度よく評価することができ、また、この場合、顔全体についてしみ・そばかすを詳細に機器測定するものではないため、簡易に評価することができる。
【0043】
上記した本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法は、成分得点Mを得るために、分光測色計を使って得られる分光反射率データを用いたが、これに代えて、例えば、3刺激値直読型装置を使って得られるXYZデータを用いて、これから成分得点Mを得てもよい。
【0044】
また、本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法では、機器測定データとして、色情報データに含まれる、あるいは色情報データから得られる成分得点Mを用いたが、これに限らず、明度のみのデータを用いることも可能である。また、さらには、これらの色情報データに限らず、例えば測定範囲の画像について2値化処理して抽出したしみ・そばかす抽出部位の画素数等の情報を用いて、皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判断してもよい。
【0045】
つぎに、本実施の形態の第2の例に係るしみ・そばかす評価方法について、以下説明する。
【0046】
本実施の形態の第2の例に係るしみ・そばかす評価方法は、基本的な手法は本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法と同じである。
【0047】
本実施の形態の第2の例に係るしみ・そばかす評価方法は、最も目立つしみ・そばかす部位とともにしみ・そばかすの無い部位についても特定し、対象箇所とする点が本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法と相違する。
【0048】
すなわち、本実施の形態の第2の例に係るしみ・そばかす評価方法は、皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そばかす部位とともに、しみ・そばかすの無い部位を特定し、特定したしみ・そばかす部位およびしみ・そばかすの無い部位のそれぞれについて機器を用いて定量化して色情報データを得、特定したしみ・そばかす部位およびしみ・そばかすの無い部位の色情報データの差分値に基づいて、皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定する。
【0049】
ここで、しみ・そばかすの無い部位は、皮膚領域が顔全体の場合は一般的にしみ・そばかすが殆ど生成しない頬、例えば、目尻から垂直に下ろした線と口角から水平に延ばした線との交点が対象となるが、これに限定するものではない。すなわち、しみ・そばかすの無い部位は、上記した本発明の方法による判定を有効に行える限り、頬以外の部位であってもよく、また、最も目立つしみ・そばかす部位に比べて目立たない程度にしみ・そばかすがある部位であってもよい。
【0050】
また、本実施の形態の第2の例に係るしみ・そばかす評価方法は、機器を用いて得る色情報データとして、撮像装置を用いて撮像した画像データにおける各画素の色情報データを用いる。この色情報データは、ここでは、画像データを2値化処理して抽出したしみ・そばかす抽出部位についてのものである。また、この色情報データとともに、さらに、しみ・そばかす抽出部位の画素数を用いる。そして、これらの色情報データおよび画素数に基づいて皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定する点において、本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法と相違する。また、色情報データは、本実施の形態の第1の例の場合と同様に成分得点Mを用いるとともに、さらに、最も目立つしみ・そばかす部位と、しみ・そばかすの無い部位とについて得られる成分得点Mの差分値ΔMを用いる。また、別法として、M、ΔMに代えて、詳細を後述するL、ΔLを用いる。
【0051】
以下、本実施の形態の第2の例に係るしみ・そばかす評価方法について具体的に説明する。
【0052】
撮像装置は、本出願人が開発した皮膚表面状態観察装置を用いる。皮膚表面状態観察装置は、光源として白色LED(日亜化学工業社製 型番NSPW310AS−AQ)を用いて照射して得られる反射光をカラーCCD(ソニー社製 型番ICX408AK)で受光し、カラーCCDからの画像信号(ビデオデータNTSC信号)に基づいて処理したRGBデジタル画像を表示することができる。また、これとは別にカラーCCDからの画像信号(ビデオデータNTSC信号)を測色信号に変換し、この測色信号に基づいて測色情報を表示する。
【0053】
ここで、測色信号は、一次的には、RGB信号であるが、本実施の形態例では、このRGB信号を必要に応じてさらに刺激値XYZ信号(CIE―1931)に変換する。
【0054】
平均RGB信号をXYZ信号に変換する方法について説明する。
【0055】
カメラのセンサの分光感度は、通常、等色関数の線形変換で関係付けることができない。本実施の形態例では、以下の手順により、予め重回帰分析して得た変換行列を用いて画像信号(平均RGB信号)と測色信号(XYZ信号)とを線形変換で関係付ける。
【0056】
通常、カメラは撮影―表示のシステム全体でγ=1.0となるようにCRTのγ特性をキャンセルするための特性を持たせている。このため、下記式(3)のように、予め、RGBを入力値XYZに対して線形となるように変換しておく。なお、このとき、RGBデータは、シェーディング補正された平均RGBデータを用いる。
【0057】
【数1】
Figure 0003734741
そして、XYZそれぞれとRlinear、Glinear、Blinearで重回帰分析を行い、下記式(4)の変換行列Nを求める。
【0058】
【数2】
Figure 0003734741
変換行列Nを求めるために必要なXYZおよびRGB(式(3)で変換後はRlinear、Glinear、Blinear)の対データは、肌を皮膚表面状態観察装置と分光測色計の両方で測定することによって得る。
【0059】
上記の変換行列Nを用いて平均RGBデータ(RGB信号)をXYZデータ(XYZ信号)に変換する。
【0060】
上記の構成により、本皮膚表面状態観察装置は、1つの受光素子を介して撮像機能と測色機能を併せ持つ。これにより、従来の測色装置と異なり、撮像部位と同一の部位について測色するため、狙った部位を確実に測色することができ、しみ・そばかす部位の測定に適する。
【0061】
皮膚表面状態観察装置を用いて、しみ・そばかす部位およびしみ・そばかすの無い部位のそれぞれについて以下の手順で画素数および各画素の色情報データを得る。
【0062】
まず、測色機能を使い、しみ・そばかす部位およびしみ・そばかすの無い部位のそれぞれについて例えば図2に示す画像を得る。このときの撮像範囲は、7mm×5mmである。
【0063】
ついで、図2の画像をシェーディング補正して例えば図3に示す画像を得た後、これをR、G、Bの各チャネルに分解する。
【0064】
そして、これらのうち、図4に示すBチャネルを使い、判別分析法を用いて画像を2値化処理する。Bチャネルを用いるのは、しみ・そばかすのコントラストが高く画像認識が容易であるためである。
【0065】
2値化処理して得た、図5に示す画像のしみと認識される部分(中央から周囲に広がっている部分)について、総画素数を求めるとともに、色情報データの原始データとしてのXYZデータから成分得点Mを求める。このとき、XYZデータは、しみと認識される部分の全画素の各XYZデータの平均値を用いる。この手順について、以下に説明する。
【0066】
その詳細については、本出願人が日本化粧品技術者会誌(J.Soc.Cosmet.Chem.Japan. Vol.31,No.1,p48 1997)で述べたとおりであるため、ここでは簡単に説明する。
【0067】
まず、任意の波長λの分光反射率Rλは式(5)の形で表すことができる。
【0068】
λ=M1,λ+M2,λ+M3,λ (5)
この式(5)は、前記した式(1)と同じものである。
【0069】
一方、3刺激値X,Y,Zは、式(6)で表される。
【0070】
【数3】
Figure 0003734741
式(6)に式(5)を代入して整理すると、下記式(7)のようになる。
【0071】
【数4】
Figure 0003734741
したがって、3刺激値X,Y,Z(しみと認識される部分の全画素の各XYZデータの平均値)を式(7)に代入することで、M(しみと認識される部分の全画素のMの平均値)を求めることができる。
【0072】
また、これと平行して、XYZデータを用い、CIE1976(L)における明度Lを求め、これらの平均値を求める。
【0073】
なお、これらの平均値についても便宜的に成分得点M、明度Lと表示する。
【0074】
さらに、上記の色情報データを用いて、しみ・そばかす部位およびしみ・そばかすの無い部位のデータの差分値である、ΔMおよびΔLを求める。
【0075】
第1のしみ・そばかすの目立ち指数は、画素数、成分得点Mおよび成分得点の差分値ΔMの3つを説明変数とした関数値として、これと官能評価データ(視感判定値)との重回帰分析により各説明変数の係数を求め、関数を決定したものである。また、第2のしみ・そばかすの目立ち指数は、画素数、明度Lおよび明度の差分値ΔLの3つを説明変数とした関数値として、これと官能評価データとの重回帰分析により各説明変数の係数を求め、関数を決定したものである。
【0076】
このようにして得られたしみ・そばかすの目立ち指数について、本実施の形態の第1の例と同様の条件で195人の被験者について判定した視感判定値との相関を評価した。しみ・そばかすの目立ち指数と視感判定値との相関係数は、第1のしみ・そばかすの目立ち指数について0.65であり、また、第2のしみ・そばかすの目立ち指数について0.63であり、いずれもかなり相関がある。なお、第1のしみ・そばかすの目立ち指数の方が第2のしみ・そばかすの目立ち指数よりも視感判定値との相関が僅かに強い理由として、成分得点Mがしみ・そばかすの原因であるメラニンによる明度変化を主に表すのに対して、明度Lがメラニン以外の明度変化の影響を受けてしまうためと考えられる。
【0077】
上記のように、皮膚表面状態観察装置は、しみ・そばかすの色情報だけでなく、さらに、しみ・そばかすの大きさまで把握することができるため、従来の測色装置よりも精度良くしみ・そばかすを評価することができる。
【0078】
本実施の形態の第2の例に係るしみ・そばかす評価方法は、本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法に比べ、さらに精度良く、顔全体についての目立ち程度を評価することができる。
【0079】
以上説明した本実施の形態の第1および第2の例に係るしみ・そばかす評価方法によって得られたしみ・そばかすの目立ち指数と視感判定値との関係を含め、種々の条件で評価した本発明のしみ・そばかす評価方法によって得られたしみ・そばかすの目立ち指数と視感判定値との関係を相関係数の一覧表として図6に示す。
【0080】
図6中、「(a)皮膚表面状態観察装置(2値化)」は、2値化処理して測定画像中のしみ・そばかす部位をさらに限定した本実施の形態の第2の例に係る方法を基本としたものであり、この場合、具体的なしみ・そばかすの目立ち指数は、図6中、縦欄に示す各項目による。また、「(b)皮膚表面状態観察装置」は、2値化処理を行わず、測定画像の全画素を対象として得たデータに基づいてしみ・そばかすの目立ち指数を求めたものであり、具体的なしみ・そばかすの目立ち指数は、図6中、縦欄に示す各項目による。また、「(c)分光測色計」は測定範囲の平均的な分光反射率データを原始データとした本実施の形態の第1の例に係る方法を基本としたものであり、具体的なしみ・そばかすの目立ち指数は、図6中、縦欄に示す各項目による。
【0081】
図6中、縦欄は、しみ・そばかすの目立ち指数として、「(1)しみ・そばかすL」はLのデータを、「(2)ΔL」は明度Lの差分値のデータを、「(3)しみ・そばかすM」は成分得点Mのデータを、「(4)ΔM」は成分得点Mの差分値のデータを、「(5)しみ・そばかすL、ΔL、画素数」はL、ΔLおよび画素数から求めた回帰式のデータを、「(6)しみ・そばかすM、ΔM、画素数」はM、ΔMおよび画素数から求めた回帰式のデータを用いたことを示す。
【0082】
図6中、X1が本実施の形態の第1の例の結果であり、X2が本実施の形態の第2の例の第1のしみ・そばかすの目立ち指数を用いた結果であり、X3が本実施の形態の第2の例の第2のしみ・そばかすの目立ち指数を用いた結果である。図6より、本実施の形態の第1および第2の例の方法のみでなく、測定装置およびしみ・そばかすの目立ち指数の色情報データの組み合わせ条件を変えた他の方法によっても、良好な評価結果が得られていることがわかる。
【0083】
【発明の効果】
本発明に係るしみ・そばかす評価方法によれば、皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そばかすを特定し、特定したしみ・そばかすを機器を用いて定量化した色情報データに基づいて、皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定するため、美容上の観点から必要とされる皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を精度よく、また、簡易に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の第1の例に係るしみ・そばかす評価方法におけるしみ・そばかすの目立ち指数と視感判定値との関係を示すグラフ図である。
【図2】 本実施の形態の第2の例に係るしみ・そばかす評価方法において、測色機能を使って得た画像を示す図である。
【図3】 図2の画像をシェーディング補正して得た画像を示す図である。
【図4】 図3の画像をR、G、Bの各チャネルに分解して得たうちのBチャネルの画像を示す図である。
【図5】 図4のBチャネルを使い、2値化処理して得た画像を示す図である。
【図6】 本実施の形態の第1および第2の例に係るしみ・そばかす評価方法によって得られたしみ・そばかすの目立ち指数と視感判定値との関係を含め、種々の条件で評価した本発明のしみ・そばかす評価方法によって得られたしみ・そばかすの目立ち指数と視感判定値との関係を相関係数の一覧表として示した表図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for evaluating spots and freckles.
[0002]
[Prior art]
For example, at a store that sells cosmetics, a makeup engineer evaluates and judges the degree of stains and freckles on the visitor's face, and advises consumers on makeup methods, or to the extent of stains and freckles. It is routine to recommend consumers appropriate cosmetics. Such activities are indispensable for the promotion and sales of cosmetics manufacturers, while they are also useful for consumers.
[0003]
Here, a blot is a brown or dark brown flat spot pattern appearing on the skin, and a freckles is a brown spot on the human face (Kojien).
[0004]
Such stains and freckles are similar in that they are produced by the deposition of pigments mainly composed of melanin and appear in the form of spots or spots as described above, although there are differences in the degree of production in the aging state, for example. At least when evaluating from a cosmetic point of view, the two can be handled together without distinction.
[0005]
Such a stain / freckle evaluation is usually performed by a sensory evaluation by visual sense (sight) by a beauty technician.
[0006]
However, such sensory evaluation is performed by a certain evaluator in order to increase the accuracy of reproduction of evaluations by each evaluator for the same object and the human accuracy (individual difference accuracy) of evaluation by a plurality of evaluators. It is necessary to accumulate period experience. Moreover, it is not easy for a general person other than a professional evaluator with such experience to evaluate with high accuracy.
[0007]
For this reason, it has also been widely attempted to quantitatively evaluate skin conditions such as spots and freckles using an imaging device, a colorimeter and the like.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the methods for quantitatively evaluating spots and freckles using the above-mentioned conventional devices generally perform a detailed analysis by partially observing only the spots and freckles generated, and the stains and freckles that were the object of observation. It can be said that the main focus is on improving the accuracy of quantification of freckles.
[0009]
The observation and evaluation methods as described above are particularly useful when studying the production mechanism of stains and freckles, the effect on stains and freckles when applying makeup, etc. It is considered that there are aspects that are not necessarily accurate as the observation and evaluation methods from the above, and the observation and evaluation methods from the latter viewpoint are sometimes too complicated.
[0010]
The present invention has been made in view of the above problems, and is effective and simple as an observation and evaluation method from the viewpoint of cosmetics when performing quantitative evaluation of stains and freckles using equipment.・ The purpose is to provide a method for evaluating freckles.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The stain / freckle evaluation method according to the present invention is a method for evaluating a stain / freckle of a target skin region, and identifies the most noticeable stain / freckle in the skin region, and the identified stain / freckle is a device. Based on the color information data quantified using, the degree of conspicuousness of spots and freckles in the entire skin region is determined.
[0012]
Here, the target skin region is usually the entire face, but is not limited thereto. The term blotch / freckle can also be replaced by pigmentation. In addition, an appropriate method can be used as a method for identifying the most prominent spot / freckle, for example, a visual method may be used, or judgment may be made from image data binarized using an apparatus, for example. You may rely on simple instrument measurements such as In addition, regarding color information data obtained using a device, a commercially available device such as an imaging device or a colorimeter including an image processing function can be appropriately selected and used as the device. It can be selected as appropriate from the three elements, etc., and brightness information is particularly useful in this case.
[0013]
According to the above configuration of the present invention, the color information data can be used to accurately evaluate the degree of blotches and freckles conspicuous in the entire skin area required from a cosmetic point of view. Because it does not measure the stains and freckles in detail, it can be easily evaluated.
[0014]
There is no doubt that the conventional sensory evaluation based on visual sensation is the most appropriate as a method for accurately evaluating the degree of blotches and freckles conspicuously in the entire skin area. And in order to ensure the evaluation accuracy in the case of objectively evaluating using a device instead of this sensory evaluation, in order to ensure the accuracy of the evaluation, it is conceptually or common sense that the device It seemed that it was necessary to make a comprehensive judgment based on the large number of data after obtaining the measurement data. However, as a result of examination by the present applicant, it is possible to identify the most noticeable spot / freckle in the skin area and use only the instrument measurement data (color information data) obtained for the specific part, which is inferior to the sensory evaluation. The present inventors have found that no results can be obtained and have reached the present invention.
[0015]
Further, the stain / freckle evaluation method according to the present invention is a method for evaluating a stain / freckle of a target skin area, and the most prominent spot / freckle part and the part free from a spot / freckle in the skin area. And quantifying each of the specified spots / freckle parts and the spots / freckle-free parts using a device to obtain color information data, and the identified spots / freckle parts and the spots / freckle-free parts. Based on the difference value of the color information data, it is characterized in that the degree of noticeable spots and freckles in the entire skin region is determined.
[0016]
Here, when the skin area is the entire face as a part free of spots and freckles, cheeks in which almost no spots or freckles are generally generated, for example, a line extending vertically from the corner of the eye and a line extending horizontally from the corner of the mouth The intersection is targeted, but is not limited to this. In addition, as long as the effects of the present invention can be achieved, a site that is free from spots or freckles may be used as a device measurement target.
[0017]
With the above-described configuration of the present invention, it is possible to accurately and easily evaluate the degree of noticeable spots and freckles in the entire skin region.
[0018]
In this case, the color information data is based on an average value in a measurement region of principal component scores regarding melanin obtained by performing principal component analysis using spectral reflectance data or color system data of a plurality of wavelengths. Is preferred.
[0019]
For example, Vol. 31, no. 1, March 1997, pp. 44-51, main constituent factor V related to melanin obtained by principal component analysis of spectral reflectance of visible light. 1 Weighting factor (principal component) M 1 Has been explained. Details will be described later.
[0020]
In this case, it is preferable that the color information data is based on an average value of color information of each pixel in the image data.
[0021]
As a result of examination by the present applicant, it was found that by using such color information data of each pixel, it is possible to more accurately evaluate the degree of noticeable spots and freckles in the entire skin region.
[0022]
At this time, as the color information data, the weight coefficient M 1 Or CIE 1976 (L * a * b * Brightness L) * Is preferably used.
[0023]
Further, in this case, the color information data is based on an average value of color information of each pixel in a spot / freckle extraction part extracted by binarizing the image data, and the spot information It is more preferable to determine the degree of the spot or freckles conspicuous in the entire skin region based on the number of pixels in the freckled extraction region.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A preferred embodiment of the stain / freckle evaluation method (hereinafter referred to as this embodiment) according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0025]
First, the stain / freckle evaluation method according to the first example of the present embodiment will be described below.
[0026]
The stain / freckle evaluation method according to the first example of the present embodiment is based on color information data that identifies the most noticeable stain / freckle in the skin region and quantifies the identified stain / freckle using a device. In this way, the degree of the noticeable degree of blotches and freckles in the entire skin area is determined.
[0027]
An appropriate method can be used as a method for identifying the most noticeable spot / freckle. For example, it may be based on a simple instrument measurement such as judging from image data of the entire skin area. The method of identifying by visual feeling, which is considered to be a method that can accurately and accurately identify the most prominent spots and freckles, was used.
[0028]
The method for obtaining the color information data by quantifying the spots and freckles specified by the visual sense using an instrument was as follows.
[0029]
A spectrocolorimeter (CM-1000RH manufactured by Minolta Co., Ltd.) was used as the instrument. A spectral colorimeter measures the spectral reflectance of 31 wavelengths at 10 nm intervals out of all wavelengths in the range of 400 to 700 nm in the visible light region as the original data of the color information data. The range of the measurement site is 9φ.
[0030]
The spectral reflectance of an arbitrary wavelength of 400 to 700 nm in the visible light region can be obtained by applying one principal component analysis method of a statistical method based on the measured spectral reflectance data of each wavelength. .
[0031]
The details are as described in the 46th meeting of the Japan Cosmetic Engineers Association Research Discussion Meeting (Abstracts p63 to p66, 2000), and will be briefly described here.
[0032]
The spectral reflectance obtained when the skin is irradiated with light is determined by the three constituent factors V 1 ~ V 3 Have Therefore, the spectral reflectance R of an arbitrary wavelength λ λ Can be expressed in the form of equation (1).
[0033]
R λ = M 1 V 1, λ + M 2 V 2, λ + M 3 V 3, λ (1)
Where M i Is component V i Is a weighting factor related to M i V i, λ Is the component factor V at wavelength λ i Is the size of In this method, as described later, M i , Especially M 1 Therefore, any three of 31 wavelengths, for example, 400 nm, 550 nm, and 700 nm are selected.
[0034]
Using the above formula (1), the spectral reflectance of each selected wavelength is expressed as R 400 , R 550 , R 700 Then, it can be written as the following formula (2).
[0035]
Figure 0003734741
Solve the simultaneous equations of the above equation (2), M 1 , M 2 , M 3 Is calculated. These M 1 , M 2 , M 3 Is a principal component obtained by principal component analysis, and its value is a component score. 1st main component M 1 It has been found that the component score of is corresponding to spots and freckles. Therefore, M 1 It can be used as a main component score for judgment of freckles and freckles. Here, the principal component score M of the measurement site in the 9φ range described above 1 Is used.
[0036]
The spot / freckle evaluation method according to the first example of the present embodiment is based on the principal component score M as color information data obtained for the evaluation subject by the above method. 1 Based on the above, the degree of conspicuousness of the entire skin area of spots and freckles is determined.
[0037]
Here, the result of verifying the validity of the spot / freckle evaluation method according to the first example of the present embodiment will be described below.
[0038]
As a verification method, the correlation with the conventional sensory evaluation was evaluated.
[0039]
As a sensory evaluation method, 195 test subjects were subjected to 6 experienced sensory evaluators (panelists) to judge the degree of facial blotches and freckles conspicuous by visual perception. Judgment is based on a 6-step evaluation of “0: inconspicuous”, “1: slightly conspicuous”, “2: slightly conspicuous”, “3: conspicuous”, “4: very conspicuous” and “5: very conspicuous” went. And the average value of six sensory evaluators was used for the visual evaluation value of each subject.
[0040]
On the other hand, for the same 195 subjects, the component score M as the instrument measurement data by the above-described method of the present invention. 1 Was obtained for each subject. Hereinafter, this component score M 1 It is called the conspicuous index of sashimi and freckles.
[0041]
FIG. 1 shows the relationship between the conspicuity index of spots and freckles and the visual evaluation value. In FIG. 1, the conspicuous index of spots and freckles is shown as the component score M. 1 Use M to make spots and freckles 1 Is displayed. The correlation coefficient is 0.50, which is quite correlated.
[0042]
The stain / freckle evaluation method according to the first example of the present embodiment can accurately evaluate the degree of spot / freckle conspicuousness in the entire skin area required from a cosmetic point of view. Since the entire face is not measured in detail for spots and freckles, it can be easily evaluated.
[0043]
The spot / freckle evaluation method according to the first example of the present embodiment described above is the component score M 1 However, instead of using spectral reflectance data obtained using a spectrocolorimeter, instead of this, for example, XYZ data obtained using a tristimulus value direct-reading device is used. M 1 You may get
[0044]
In the spot / freckle evaluation method according to the first example of the present embodiment, the component score M included in the color information data or obtained from the color information data as the device measurement data. 1 However, the present invention is not limited to this, and it is also possible to use data of only brightness. Furthermore, not only the color information data but also information such as the number of pixels of the blot / freckle extraction part extracted by binarizing the image in the measurement range, for example, the stain / freckle of the entire skin region is used. The degree of conspicuousness may be judged.
[0045]
Next, the stain / freckle evaluation method according to the second example of the present embodiment will be described below.
[0046]
The stain / freckle evaluation method according to the second example of the present embodiment is the same as the stain / freckle evaluation method according to the first example of the present embodiment.
[0047]
The spot / freckle evaluation method according to the second example of the present embodiment specifies the most prominent spot / freckle part as well as the part without a spot / freckle, and the point of interest is the first point of the present embodiment. It differs from the spot / freckle evaluation method in the example.
[0048]
In other words, the stain / freckle evaluation method according to the second example of the present embodiment specifies the most noticeable stain / freckle part in the skin region, as well as the part without the stain / freckle, and the identified stain / freckle part and stain.・ Color information data is obtained by quantifying each of the parts without freckles using a device, and based on the difference value of the color information data of the specified spots / freckle parts and spots / parts without freckles, Determine the degree of freckles.
[0049]
Here, when the skin area is the entire face, the part without spots and freckles is generally a cheek that hardly produces stains or freckles, for example, a line that extends vertically from the corner of the eye and a line that extends horizontally from the corner of the mouth. The intersection is targeted, but is not limited to this. That is, as long as the determination according to the method of the present invention described above can be performed effectively, the site without a stain / freckle may be a site other than the cheek, and the stain is not so noticeable as compared with the most prominent stain / freckle site. -It may be a part with freckles.
[0050]
In the spot / freckle evaluation method according to the second example of the present embodiment, the color information data of each pixel in the image data captured using the imaging device is used as the color information data obtained using the device. Here, the color information data is about a spot / freckle extraction part extracted by binarizing image data. In addition to the color information data, the number of pixels of the spot / freckle extraction part is further used. Then, it differs from the stain / freckle evaluation method according to the first example of the present embodiment in that the degree of noticeability of the stain / freckle of the entire skin region is determined based on the color information data and the number of pixels. In addition, the color information data includes the component score M as in the case of the first example of the present embodiment. 1 In addition, the component score M obtained for the most noticeable spot / freckle part and the part without stain / freckle 1 Difference value ΔM 1 Is used. Alternatively, M 1 , ΔM 1 Instead of L, details will be described later. * , ΔL * Is used.
[0051]
Hereinafter, the stain / freckle evaluation method according to the second example of the present embodiment will be described in detail.
[0052]
The imaging device uses a skin surface state observation device developed by the present applicant. The skin surface state observation device receives reflected light obtained by irradiating with a white LED (model number NSPW310AS-AQ, manufactured by Nichia Corporation) as a light source with a color CCD (model number ICX408AK, manufactured by Sony Corporation). RGB digital images processed based on the image signal (video data NTSC signal) can be displayed. Separately, the image signal (video data NTSC signal) from the color CCD is converted into a colorimetric signal, and the colorimetric information is displayed based on the colorimetric signal.
[0053]
Here, the colorimetric signal is primarily an RGB signal, but in the present embodiment, this RGB signal is further converted into a stimulus value XYZ signal (CIE-1931) as necessary.
[0054]
A method for converting an average RGB signal into an XYZ signal will be described.
[0055]
The spectral sensitivity of a camera sensor cannot usually be related by linear transformation of the color matching function. In the present embodiment, the image signal (average RGB signal) and the colorimetric signal (XYZ signal) are related by linear conversion using a conversion matrix obtained by multiple regression analysis in advance by the following procedure.
[0056]
Normally, the camera has a characteristic for canceling the γ characteristic of the CRT so that γ = 1.0 in the entire photographing-display system. For this reason, RGB is converted in advance so as to be linear with respect to the input value XYZ as in the following equation (3). At this time, average RGB data subjected to shading correction is used as the RGB data.
[0057]
[Expression 1]
Figure 0003734741
And each XYZ and R linear , G linear , B linear A multiple regression analysis is performed to obtain a transformation matrix N of the following equation (4).
[0058]
[Expression 2]
Figure 0003734741
XYZ and RGB necessary for obtaining the transformation matrix N (R in the equation (3) after transformation) linear , G linear , B linear ) Is obtained by measuring the skin with both a skin surface condition observation device and a spectrocolorimeter.
[0059]
The average RGB data (RGB signal) is converted into XYZ data (XYZ signal) using the conversion matrix N.
[0060]
With the above configuration, the skin surface state observation device has both an imaging function and a colorimetric function via one light receiving element. Thereby, unlike the conventional colorimetric device, the color measurement is performed on the same part as the imaging part, so that the target part can be reliably measured and is suitable for the measurement of a spot / freckle part.
[0061]
Using the skin surface state observation device, the number of pixels and color information data of each pixel are obtained by the following procedure for each of the spots / freckle parts and the spots / freckle-free parts.
[0062]
First, for example, an image shown in FIG. 2 is obtained for each of a spot / freckle part and a spot / freckle-free part using the colorimetry function. The imaging range at this time is 7 mm × 5 mm.
[0063]
Next, after shading correction is performed on the image of FIG. 2 to obtain, for example, the image shown in FIG. 3, this is decomposed into R, G, and B channels.
[0064]
Of these, the B channel shown in FIG. 4 is used to binarize the image using the discriminant analysis method. The reason why the B channel is used is that the contrast between the spots and freckles is high and the image recognition is easy.
[0065]
XYZ data obtained as a result of binarization processing is obtained as the total number of pixels for the portion recognized as the blot of the image shown in FIG. From component score M 1 Ask for. At this time, as the XYZ data, an average value of the XYZ data of all the pixels of the portion recognized as a spot is used. This procedure will be described below.
[0066]
The details are as described in the Journal of the Japan Cosmetics Engineers Association (J. Soc. Cosmet. Chem. Japan. Vol. 31, No. 1, p48 1997). .
[0067]
First, the spectral reflectance R of an arbitrary wavelength λ λ Can be expressed in the form of equation (5).
[0068]
R λ = M 1 V 1, λ + M 2 V 2, λ + M 3 V 3, λ (5)
This equation (5) is the same as the aforementioned equation (1).
[0069]
On the other hand, the tristimulus values X, Y, and Z are expressed by Expression (6).
[0070]
[Equation 3]
Figure 0003734741
Substituting Equation (5) into Equation (6) and rearranging results in Equation (7) below.
[0071]
[Expression 4]
Figure 0003734741
Therefore, by substituting the tristimulus values X, Y, and Z (the average value of the XYZ data of all the pixels in the portion recognized as the spot) into the equation (7), M 1 (M of all pixels in the part recognized as a spot 1 Average value).
[0072]
In parallel with this, CIE 1976 (L * a * b * Brightness L) * And obtain the average of these values.
[0073]
In addition, about these average values, the component score M for convenience. 1 , Brightness L * Is displayed.
[0074]
Furthermore, ΔM, which is a difference value between data of a spot / freckle part and a part without a spot / freckle, using the color information data. 1 And ΔL * Ask for.
[0075]
The conspicuous index of the first spot / freckle is the number of pixels, component score M 1 And the difference value ΔM of the component score 1 As the function values with these three as explanatory variables, the coefficient of each explanatory variable is obtained by multiple regression analysis of this and sensory evaluation data (visibility determination value) to determine the function. In addition, the conspicuous index of the second stain / freckle is the number of pixels, lightness L * And brightness difference value ΔL * As a function value with these three as explanatory variables, coefficients of each explanatory variable are obtained by multiple regression analysis of this and sensory evaluation data, and the function is determined.
[0076]
With respect to the stain / freckle conspicuous index thus obtained, the correlation with the visual perception determination values determined for 195 subjects under the same conditions as in the first example of the present embodiment was evaluated. The correlation coefficient between the spot / freckle conspicuity index and the visual judgment value is 0.65 for the first spot / freckle conspicuity index, and 0.62 for the second spot / freckle conspicuity index. Yes, both are highly correlated. The reason why the first spot / freckle conspicuous index is slightly stronger than the second spot / freckle conspicuous index is because the correlation coefficient with the visual perception judgment value is slightly stronger. 1 It represents lightness change due to melanin, which is the cause of spots and freckles, while lightness L * Is considered to be affected by changes in brightness other than melanin.
[0077]
As described above, the skin surface condition observation device can grasp not only the stain / freckle color information, but also the size of the stain / freckle, so that the stain / freckle is more accurate than the conventional colorimetric device. Can be evaluated.
[0078]
The spot / freckle evaluation method according to the second example of the present embodiment evaluates the degree of conspicuousness of the entire face more accurately than the blot / freckle evaluation method according to the first example of the present embodiment. be able to.
[0079]
Books evaluated under various conditions, including the relationship between the spot / freckle conspicuity index obtained by the first and second examples of the present embodiment described above and the freckles conspicuity index and the visual perception determination value FIG. 6 shows a list of correlation coefficients as a table of correlation coefficients between the conspicuity index of spots and freckles obtained by the spot / freckle evaluation method of the invention.
[0080]
In FIG. 6, “(a) Skin surface state observation device (binarization)” relates to a second example of the present embodiment in which the binarization process is performed to further limit the spots and freckles in the measurement image. The method is based on a method, and in this case, the specific index of specific spots and freckles depends on each item shown in the column in FIG. In addition, “(b) Skin surface state observation device” is a device that obtains a conspicuous index of spots and freckles based on data obtained for all pixels of a measurement image without performing binarization processing. The conspicuousness index of natural spots and freckles depends on each item shown in the vertical column in FIG. The “(c) spectrocolorimeter” is based on the method according to the first example of the present embodiment using the average spectral reflectance data in the measurement range as the original data. The conspicuous index of mikasoba is based on each item shown in the vertical column in FIG.
[0081]
In FIG. 6, the column indicates the conspicuous index of stain / freckle as “(1) stain / freckle L”. * Is L * The data of “(2) ΔL * "Is lightness L * The difference value data of “(3) Stain / Freckle M” 1 Is the component score M 1 The data of “(4) ΔM 1 Is the component score M 1 The difference value data of “(5) Stain / Freckle L * , ΔL * , "Number of pixels" is L * , ΔL * And the data of the regression equation obtained from the number of pixels is “(6) Stain / Freckle M” 1 , ΔM 1 , "Number of pixels" is M 1 , ΔM 1 It shows that the data of the regression equation obtained from the number of pixels was used.
[0082]
In FIG. 6, X1 is the result of the first example of the present embodiment, X2 is the result of using the first spot / freckle conspicuous index of the second example of the present embodiment, and X3 is It is the result using the conspicuous index of the 2nd spot and freckles of the 2nd example of this embodiment. From FIG. 6, good evaluation is possible not only by the methods of the first and second examples of the present embodiment but also by other methods in which the combination conditions of the color information data of the conspicuous index of the measuring device and the stain / freckle are changed. It turns out that the result is obtained.
[0083]
【The invention's effect】
According to the stain / freckle evaluation method according to the present invention, the most prominent stain / freckle is identified in the skin region, and based on the color information data obtained by quantifying the identified stain / freckle using a device, Since the degree of spot / freckle conspicuous is determined, the degree of spot / freckle conspicuous over the entire skin area required from a cosmetic point of view can be accurately and easily evaluated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing a relationship between a spot / freckle conspicuity index and a visual perception determination value in a blot / freckle evaluation method according to a first example of the present embodiment;
FIG. 2 is a diagram showing an image obtained by using a colorimetric function in the spot / freckle evaluation method according to the second example of the present embodiment;
FIG. 3 is a diagram showing an image obtained by shading correction of the image of FIG.
4 is a diagram showing an image of a B channel obtained by decomposing the image of FIG. 3 into R, G, and B channels. FIG.
FIG. 5 is a diagram showing an image obtained by binarization processing using the B channel of FIG. 4;
FIG. 6 was evaluated under various conditions including the relationship between the spot / freckle conspicuity index obtained by the first and second examples of the present embodiment and the freckle conspicuity index and the visual judgment value. It is the table | surface which showed the relationship between the conspicuous index | exponent of a spot and a freckles obtained by the stain / freckle evaluation method of this invention, and a visual perception determination value as a table | surface of a correlation coefficient.

Claims (5)

対象となる皮膚領域のしみ・そばかすを美容上の観点から評価するしみ・そばかす評価方法であって、
該皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そばかすを特定し、該特定したしみ・そばかすを機器を用いて定量化した色情報データに基づいて、該皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定することを特徴とするしみ・そばかす評価方法。
A stain / freckle evaluation method for evaluating a target skin area's stain / freckle from a cosmetic point of view ,
Identify the most noticeable spot / freckle in the skin area, and determine the degree of the spot / freckle noticeability in the entire skin area based on the color information data obtained by quantifying the identified spot / freckle using a device. Blemish / freckle evaluation method characterized by
対象となる皮膚領域のしみ・そばかすを美容上の観点から評価するしみ・そばかす評価方法であって、
該皮膚領域のなかで最も目立つしみ・そばかす部位と、しみ・そばかすの無い部位とを特定し、該特定したしみ・そばかす部位および該しみ・そばかすの無い部位のそれぞれについて機器を用いて定量化して色情報データを得、該特定したしみ・そばかす部位および該しみ・そばかすの無い部位の色情報データの差分値に基づいて、該皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定することを特徴とするしみ・そばかす評価方法。
A stain / freckle evaluation method for evaluating a target skin area's stain / freckle from a cosmetic point of view ,
The most noticeable spot / freckle part and the part without the spot / freckle are identified in the skin area, and each of the identified spot / freckle part and the spot / freckle-free part is quantified using an instrument and colored. Blemish characterized by obtaining information data and determining the degree of noticeable freckles and freckles in the entire skin region based on the difference value of the color information data of the specified blot / freckle part and the part without the spot / freckle・ Freckle evaluation method.
前記色情報データは、複数波長の分光反射率データまたは表色系データを用いて主成分分析を行って得られるメラニンに関する主成分得点の測定領域における平均値に基づくものであることを特徴とする請求項1または2に記載のしみ・そばかす評価方法。  The color information data is based on an average value in a measurement region of principal component scores regarding melanin obtained by performing principal component analysis using spectral reflectance data or color system data of a plurality of wavelengths. The blot / freckle evaluation method according to claim 1 or 2. 前記色情報データは、画像データにおける各画素の色情報の平均値に基づくものであることを特徴とする請求項1または2に記載のしみ・そばかす評価方法。  The spot / freckle evaluation method according to claim 1 or 2, wherein the color information data is based on an average value of color information of each pixel in image data. 前記色情報データは、画像データを2値化処理して抽出したしみ・そばかす抽出部位における各画素の色情報の平均値に基づくものであり、
該色情報データとともにさらに該しみ・そばかす抽出部位における画素数に基づいて該皮膚領域全体のしみ・そばかすの目立ち程度を判定することを特徴とする請求項1または2に記載のしみ・そばかす評価方法。
The color information data is based on an average value of color information of each pixel in a spot / freckle extraction part extracted by binarizing image data,
3. The stain / freckle evaluation method according to claim 1 or 2, further comprising: determining a degree of conspicuousness of the stain / freckle of the entire skin region based on the color information data and the number of pixels in the stain / freckle extraction site. .
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