JP3733724B2 - Toroidal continuously variable transmission - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明に係るトロイダル型無段変速機は、例えば自動車用変速機として利用する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用変速機として、図2〜3に略示する様な、トロイダル型無段変速機を使用する事が研究されている。このトロイダル型無段変速機は、図示しない変速機ケースの内側に回転自在に支承された入力軸1と同心に、入力側ディスク2を支持し、同じく変速機ケースに対し回転自在に支承された出力軸3の端部に、出力側ディスク4を固定している。トロイダル型無段変速機を納めた上記変速機ケースの内面、或はこの変速機ケース内に設けられた支持ブラケットには、上記入力軸1並びに出力軸3に対して捻れの位置にある枢軸を中心に揺動するトラニオン5、5を設けている。
【0003】
これら各トラニオン5、5は、十分な剛性を有する金属材により形成したもので、両端部外側面に上記枢軸を、図2〜3の表裏方向に亙り互いに同心に設けている。又、上記各トラニオン5、5の中心部に設けた変位軸6、6の周囲には、それぞれパワーローラ7、7を回転自在に支持している。そして、これら各パワーローラ7、7を、上記入力側、出力側両ディスク2、4同士の間に挟持している。これら入力側、出力側両ディスク2、4の軸方向片側面で互いに対向する面には、それぞれ断面が上記枢軸上の点を中心とする断面円弧形の入力側凹面2a、出力側凹面4aを形成している。そして、回転円弧面状の凸面に形成した各パワーローラ7、7の周面7a、7aを、上記入力側凹面2a及び出力側凹面4aに当接させている。
【0004】
又、上記入力軸1と入力側ディスク2との間には、ローディングカム式の加圧装置8を設け、この加圧装置8によって、上記入力側ディスク2を出力側ディスク4に向け押圧している。この加圧装置8は、入力軸1と共に回転するカム板9と、保持器10により回転自在に保持した複数個(例えば4個)のローラ11、11とから構成している。上記カム板9の片側面(図2〜3の右側面)には、円周方向に亙る凹凸面であるカム面12を形成すると共に、上記入力側ディスク2の外側面(図2〜3の左側面)にも、同様のカム面13を形成している。そして、上記複数個のローラ11、11を、上記入力軸1の中心に対し放射方向の軸を中心に、回転自在としている。尚、上記入力側ディスク2は、入力軸1に対し軸方向に亙る若干の摺動可能、且つ回転方向への回転自在に支持している。
【0005】
上記入力軸1の回転に伴ってカム板9が回転し、入力側ディスク2に対し回転位相差を生ずると、上記複数個のローラ11、11が上記両カム面12、13に乗り上げて、上記カム板9と入力側ディスク2とを互いに遠ざける。このカム板9は、変速機ケースに対して軸受により支承された入力軸1に、軸方向への移動不能に支持されている為、入力側ディスク2はパワーローラ7、7に向けて押され、これら各パワーローラ7、7は出力側ディスク4に向けて押される。一方、出力側ディスク4は、前記変速機ケースに対して出力軸3と共に回転のみ自在に支承されて軸方向に移動できない。この為、パワーローラ7、7は入力側ディスク2と出力側ディスク4との間で強く挟持される。この為、パワーローラ7、7の周面7a、7aと入力側、出力側両凹面2a、4aとの当接圧が十分に高くなり、入力側ディスク2の回転がほぼ滑らずに上記各パワーローラ7、7を介して出力側ディスク4に伝達され、この出力側ディスク4を固定した出力軸3が回転する。
【0006】
上記入力軸1と出力軸3との回転速度比を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で減速を行なう場合には、図2に示す様に、前記枢軸を中心として各トラニオン5、5を所定方向に揺動させ、上記各パワーローラ7、7の周面7a、7aを、入力側凹面2aの中心寄り部分と出力側凹面4aの外周寄り部分とに、それぞれ当接する様に、前記各変位軸6、6を傾斜させる。反対に、増速を行なう場合には、上記トラニオン5、5を図3に示す様に、上記所定方向とは逆方向に揺動させ、上記各パワーローラ7、7の周面7a、7aを、上記入力側凹面2aの外周寄り部分と出力側凹面4aの中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変位軸6、6を傾斜させる。各変位軸6、6の傾斜角度を、図2と図3との中間にすれば、上記入力軸1と出力軸3との間で、中間の変速比を得られる。
【0007】
トロイダル型無段変速機の基本的な構造及び作用は、上述の通りである。ところで、この様なトロイダル型無段変速機を、出力の大きなエンジンを持った自動車用変速機として利用する場合には、伝達可能な動力を確保すべく、前記入力側ディスク2及び出力側ディスク4を2個ずつ設ける事が考えられている。この様な、所謂ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機では、上記2個ずつの入力側ディスク2及び出力側ディスク4を、動力の伝達方向に対し互いに並列に配置する。図4は、この様な目的で考えられたダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機の1例を示している。
【0008】
この図4に示した従来構造に於いては、ハウジング14の内側に回転軸である入力軸15を、回転のみ自在に支持している。この入力軸15は、クラッチの出力軸等に結合される前半部15aと、この前半部15aに対し若干の回転を自在とされた後半部15bとから成る。そしてこのうちの後半部15bの軸方向両端部に1対の入力側ディスク2、2を、それぞれの入力側凹面2a、2a同士を互いに対向させた状態で、ボールスプライン16、16を介して支持している。又、上記各入力側ディスク2、2の背面(上記入力側凹面2a、2aと軸方向反対側の面)中央部には凹部17、17を形成している。そして、これら各凹部17、17の奥面と、ローディングナット18或は上記後半部15bの外周面に形成した係止段部19との間に皿板ばね20、20を設けている。これら各皿板ばね20、20によって上記各入力側ディスク2、2には、次述する出力側ディスク4、4に向かう予圧を付与している。
【0009】
上記後半部15bの中間部周囲には1対の出力側ディスク4、4を、それぞれの出力側凹面4a、4aと上記各入力側凹面2a、2aとを対向させた状態で、この後半部15bに対する回転を自在として支持している。又、複数のトラニオン5、5に変位軸6、6を介して回転自在に支持した複数のパワーローラ7、7(図2〜3参照)を、上記各入力側、出力側両凹面2a、4aの間に挟持している。又、上記ハウジング14の内側で上記1対の出力側ディスク4、4の間部分には、隔壁21を設けている。そして、この隔壁21に設けた通孔22の内側部分に、それぞれがアンギュラ型玉軸受である1対の転がり軸受23、23によって、円管状のスリーブ24を支持している。上記1対の出力側ディスク4、4は、このスリーブ24の両端部にスプライン係合させて、このスリーブ24と共に回転自在としている。又、このスリーブ24の中間部で上記隔壁21の内側部分には、出力歯車25を固設している。一方、上記ハウジング14の内側には、上記入力軸15と平行に出力軸26を、回転自在に支持している。そして、この出力軸26の一端(図4の左端)に固定した歯車27と上記出力歯車25とを噛合させて、上記1対の出力側ディスク4、4の回転を取り出し自在としている。更に、前記前半部15aと一方(図4の左方)の入力側ディスク2との間には、ローディングカム式の加圧装置8を設け、前記入力軸15の回転に伴ってこの一方の入力側ディスク2を、この一方の入力側ディスク2が対向する出力側ディスク4に向け、軸方向に押圧しつつ回転駆動自在としている。
【0010】
上述の様に構成するトロイダル型無段変速機の場合には、上記入力軸15の回転に伴って1対の入力側ディスク2、2が同時に回転し、この回転が1対の出力側ディスク4、4に同時に伝達され、更にこの回転が上記出力軸26に伝達されて取り出される。この際、回転力の伝達が互いに並列な2系統に分けて行なわれるので、大きな動力(トルク)を伝達自在となる。
【0011】
上記入力軸15から出力軸26への動力の伝達時には、上記加圧装置8が発生する大きなスラスト荷重に基づき、上記各入力側、出力側ディスク2、4並びにこれら両ディスク2、4同士の間に挟持されたパワーローラ7、7(図2〜3参照)が弾性変形する。この弾性変形は、上記各入力側ディスク2、2が上記入力軸15を構成する後半部15bに対し軸方向に変位する事により吸収する。この後半部15bに対し上記各入力側ディスク2、2は、前記ボールスプライン16、16により軸方向に亙る変位自在に支持しているので、上記弾性変形の吸収は円滑に行なわれる。又、上記各パワーローラ7、7は、これら各パワーローラ7、7を枢支している、それぞれが偏心軸である変位軸6、6(図2〜3参照)が各トラニオン5、5に設けた図示しない円孔を中心に揺動する事により、やはり上記後半部15bの軸方向に変位して、上記弾性変形分を吸収する。尚、この様な変位軸6、6の揺動変位に基づく弾性変形分の吸収に就いては、従来から周知であり、本発明の特徴部分とも関係しないので、詳しい図示並びに説明は省略し、次に、本発明の特徴部分に関係するボールスプライン16部分の構造に就いて、図4に図5〜6を加えて説明する。
【0012】
上記ボールスプライン16を構成する為、上記各入力側ディスク2、2の内周面には内周面側ボールスプライン溝28、28を、上記後半部15bの外周面両端寄り部分には外周面側ボールスプライン溝29、29を、それぞれ軸方向に亙って形成している。それぞれが断面略半円弧形であるこれら各ボールスプライン溝28、29同士の間には、それぞれ複数個ずつのボール30、30を介在させて、上記各入力側ディスク2、2と後半部15bとを、回転力の伝達並びに軸方向に亙る相対変位自在に組み合わせている。又、上記各内周面側ボールスプライン溝28、28の円周方向両端開口縁部には内周面側面取り31、31を、上記各外周面側ボールスプライン溝29、29の円周方向両端開口縁部には外周面側面取り32、32を、それぞれ形成している。又、上記後半部15bは円管状として、中心部に給油通路33を設け、この給油通路33から直径方向外方に分岐した各分岐給油通路34、34の下流端を、上記各外周面側ボールスプライン溝29、29の溝底部に開口させている。尚、上記各分岐給油通路34、34(図示の例では、加圧装置8側の分岐給油通路34)は、内径側半部を小径とし、外径側半部を大径としている。この様に構成する理由は、流量調整の為に内径を小さくする必要がある反面、加工が難しい小径部分の長さを短くして、加工の容易化を図る為である。
【0013】
尚、上記各入力側ディスク2、2の内周面で上記各内周面側ボールスプライン溝28、28から外れた部分の内径R2 と、上記後半部15bの外周面で上記各外周面側ボールスプライン溝29、29から外れた部分の外径D15b との関係は、これら各周面の加工公差に拘らず、これら各周面同士の間に隙間(クリアランス)を介在させるべく、上記内径R2 を上記外径D15b よりも大きく(R2 >D15b )している。従って、上記後半部15bに対する上記各入力側ディスク2、2の芯出し(中心軸同士を一致させる作業)は、上記各ボールスプライン溝28、29を基準に行なう必要がある。又、上記各入力側ディスク2、2の入力側凹面2a、2aの加工は、上記各内周面側ボールスプライン溝28、28を基準にして行なう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述の様に構成し作用する従来のトロイダル型無段変速機の場合には、次の▲1▼▲2▼の理由により、耐久性を確保しつつ、後半部15b等の回転軸と入力側ディスク2、2との間で伝達可能なトルクを大きくする事が難しかった。
▲1▼ 内周面側、外周面側各ボールスプライン溝28、29の溝底部への応力集中を十分に緩和できず、大きなトルク伝達を行なうと、この溝底部から亀裂等の損傷を発生する可能性がある。
▲2▼ 内周面側、外周面側各ボールスプライン溝28、29の円周方向両側面と各ボール30、30の転動面との当接部に於ける接触楕円を大きくできず、この当接部に加わる面圧が大きくなる為、大きなトルク伝達を行なうと、上記内周面側、外周面側各ボールスプライン溝28、29の円周方向両側面と上記各ボール30、30の転動面との転がり疲れ寿命を確保する事が難しい。
これら▲1▼▲2▼のそれぞれの理由に就いて、次に説明する。
【0015】
▲1▼の様な問題が生じる理由
回転方向に亙るボールスプライン16の剛性及び負荷容量を確保すべく、上記内周面側、外周面側各ボールスプライン溝28、29の内面と上記各ボール30、30の転動面との接触角を確保する為には、これら各ボールスプライン溝28、29の断面形状を、図7に誇張して示す様なゴシックアーチ状にする必要がある。即ち、上記各ボールスプライン溝28、29を、上記転動面の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する側面部円弧面35、35同士を溝底部36で連続させた形状とする必要がある。一方、トロイダル型無段変速機の運転時には、上記ボール30、30から上記内周面側、外周面側各ボールスプライン溝28、29の内面に加えられる押し付け力に基づき、上記溝底部36に引っ張り応力が加わる。更に、内周面側ボールスプライン溝28の場合には、パワーローラから入力側ディスク2の円周方向一部に加わる大きなスラスト荷重に基づき、この入力側ディスク2の内周面が楕円形に変形する事に基づいて、上記引っ張り応力がより大きくなる。上記溝底部36の断面の曲率半径が小さいと、繰り返し加えられるこの引っ張り応力に基づいて、上記溝底部36に亀裂等の損傷が発生する可能性が生じる等、トロイダル型無段変速機の耐久性を確保する上での障害となる。
【0016】
▲2▼の様な問題が生じる理由
内周面側、外周面側各ボールスプライン溝28、29の円周方向両側面と各ボール30、30の転動面との当接部に加わる面圧を低くし、上記内周面側、外周面側各ボールスプライン溝28、29の円周方向両側面と上記各ボール30、30の転動面との転がり疲れ寿命を確保する為には、上記当接部の接触楕円を大きくする事が好ましい。一方、この接触楕円を大きくする為には、上記内周面側、外周面側各ボールスプライン溝28、29の円周方向両側面と上記各ボール30、30の転動面との対向面積を広くする必要がある。より具体的には、上記内周面側、外周面側各ボールスプライン溝28、29の内面のうちで、上記各ボール30、30の転動面が当接し得る様に研削する有効研削面の、断面の周方向に亙る長さを長くする必要がある。
【0017】
これに対して前述した従来構造の場合には、上記各内周面側ボールスプライン溝28、28の円周方向両端開口縁部に形成する内周面側面取り31、31の大きさと、上記各外周面側ボールスプライン溝29、29の円周方向両端開口縁部に形成する外周面側面取り32、32の大きさとを互いに同じにしていた。従って、凸面である後半部15bの外周面に形成した、外周面側ボールスプライン溝29の有効研削面の断面の周方向に亙る長さL29は、凹面である入力側ディスク2の内周面に形成した、内周面側ボールスプライン溝28の有効研削面の断面の周方向に亙る長さL28よりも小さく(L29<L28)なる。従って、上記接触楕円を上記外周面側ボールスプライン溝29の開口部にあまり近づける事ができず、この外周面側ボールスプライン溝29の内面とボール30の転動面との接触角を確保した場合には、上記接触楕円をあまり大きくできなくなる。
本発明のトロイダル型無段変速機は、伝達トルクの確保と耐久性の向上との両立を阻害する、上述した▲1▼▲2▼の様な原因の一方又は双方を解消する事を目的とするものである。
【0018】
【課題を解決する為の手段】
本発明のトロイダル型無段変速機は何れも、前述した従来のトロイダル型無段変速機と同様に、それぞれの軸方向片面を断面が円弧形の凹面とし、この凹面同士を互いに対向させた状態で互いに同心に、且つ互いに独立して回転自在に支持した少なくとも1対のディスクと、これら両ディスクの回転中心に対し捩れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、周面を回転円弧面状の凸面とし、このトラニオンに支持された変位軸に回転自在に支持されて、上記両ディスクの凹面同士の間に挟持されたパワーローラとを備える。そして、上記1対のディスクのうちの一方のディスクを、回転軸の外周面にボールスプラインを介して、この回転軸の軸方向に亙る変位自在に支持している。
【0019】
特に、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機に於いては、上記ボールスプラインを構成する為、上記一方のディスクの内周面に形成した内周面側ボールスプライン溝及び上記回転軸の外周面に形成した外周面側ボールスプライン溝は、それぞれ円周方向両内側面を、上記ボールスプラインを構成するボールの転動面の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する側面部円弧面とし、溝底部を上記ボールの転動面の曲率半径よりも小さな曲率半径を有する溝底部円弧面としたゴシックアーチ状の断面形状を有する。そして、この溝底部円弧面の曲率半径を、上記ボールの外径の0.15倍以上としている。又、この溝底部は熱処理後に表面の熱処理異常層を除去している。
【0020】
更に、請求項2に記載したトロイダル型無段変速機に於いては、上記ボールスプラインを構成する為、上記一方のディスクの内周面に形成した内周面側ボールスプライン溝の円周方向両端開口縁部に内周面側面取りを、上記回転軸の外周面に形成した外周面側ボールスプライン溝の円周方向両端開口縁部に外周面側面取りを、それぞれ形成しており、外周面側面取りを内周面側面取りよりも小さくしている。
【0021】
【作用】
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機によれば、伝達トルクの確保と耐久性の向上との両立を図れる。
先ず、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機の場合には、内周面側、外周面側各ボールスプライン溝の溝底部の断面の曲率半径をボールの外径の0.15倍以上としている為、ボールから上記内周面側、外周面側各ボールスプライン溝の内面に加えられる押し付け力に基づき、上記溝底部に加わる引っ張り応力に拘らず、この溝底部に亀裂等の損傷が発生しにくくなる。しかも、この溝底部には、熱処理に伴う熱処理異常層が存在しない為、この溝底部の損傷防止は、より有効に図れる。
又、請求項2に記載したトロイダル型無段変速機の場合には、外周面側面取りを内周面側面取りよりも小さくした分、外周面側ボールスプライン溝の有効研削面の断面の周方向に亙る長さを確保できる。この結果、この外周面側ボールスプライン溝と上記ボールとの接触角の確保と接触楕円の大きさの確保とを両立させて、この外周面側ボールスプライン溝の内面と上記ボールの転動面との転がり疲れ寿命の確保を図れる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、請求項1に記載した発明と請求項2に記載した発明とを組み合わせて実施した状態を示す、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本発明の特徴は、入力軸15の後半部15b等の回転軸の外周面と入力側ディスク2の内周面との間に設けるボールスプライン16aの構造を工夫する事により、伝達トルクの確保と耐久性の向上との両立を図る点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述した従来構造と同様である。従って、重複する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0023】
上記ボールスプライン16aを構成する為、上記入力側ディスク2の内周面に内周面側ボールスプライン溝28aを、上記後半部15bの外周面に外周面側ボールスプライン溝29aを、それぞれ形成している。これら両ボールスプライン溝28a、29aは、それぞれ円周方向両内側面を、上記ボールスプライン16aを構成するボール30の転動面の曲率半径(D/2)よりも大きな曲率半径R35a を有する側面部円弧面35a、35aとしている。これに対して、上記両ボールスプライン溝28a、29aの溝底部36aを、上記ボール30の転動面の曲率半径よりも小さな曲率半径R37を有する溝底部円弧面37としている。従って、上記両ボールスプライン溝28a、29aは、それぞれゴシックアーチ状の断面形状を有する。
【0024】
上記各側面部円弧面35a、35aの断面の曲率半径R35a は、上記ボール30の外径Dの52〜57%{R35a =(0.52〜0.57)D}としている。又、上記各側面部円弧面35a、35aの断面の曲率半径の中心点は、これら各側面部円弧面35a、35aと上記ボール30との接触角αが30〜60度の範囲に納まる様に規制している。これに対して、上記溝底部円弧面37の曲率半径R37は、上記ボール30の外径Dの0.15倍以上としている。但し、この溝底部円弧面37の曲率半径R37は、上記ボール30の外径Dの1/2未満としている(0.15D≦R37<D/2)。
【0025】
この様に、上記内周面側、外周面側各ボールスプライン溝28a、29aの溝底部36aを構成する溝底部円弧面37の断面の曲率半径R37を、上記ボール30の外径Dの0.15倍以上としている為、上記溝底部36aに応力が集中しにくくなる。この為、上記ボール30から上記内周面側、外周面側各ボールスプライン溝28a、29aの内面のうち、上記各側面部円弧面35a、35aに加えられる押し付け力に基づき、上記溝底部36aに加わる引っ張り応力に拘らず、この溝底部36aに亀裂等の損傷が発生しにくくなる。
【0026】
更に、上記溝底部36aは、熱処理後に表面の熱処理異常層を除去している。即ち、上記入力側ディスク2の内周面及び後半部15bの外周面は、耐摩耗性向上等を目的として焼き入れ硬化の為の熱処理を施している。この様な熱処理に伴って、上記溝底部36aを含む上記入力側ディスク2の内周面及び後半部15bの外周面の表面部分に熱処理異常層が生じる。この様な熱処理異常層が、トロイダル型無段変速機の運転時に大きな力が加わる上記溝底部36aに存在すると、この溝底部36aに、上記亀裂等の損傷が発生し易くなる。これに対して、上記熱処理異常層を除去している為、この損傷の発生防止を図れる。
【0027】
次の表1に、上記溝底部円弧面37の断面の曲率半径R37の大きさと上記熱処理異常層の存在の有無とが、ボールスプライン部分の耐久性に及ぼす影響を知る為に行なった耐久性試験の結果を示している。この耐久性試験に使用したボールスプラインを構成するボールの外径は5.5mmとした。従って、ボールの外径の15%は0.825mmに相当する。上記曲率半径R37並びに上記熱処理異常層の存在の有無以外の条件は総て同じとした。
【0028】
【表1】
【0029】
この耐久試験の結果を表した表1から明らかな通り、上記溝底部円弧面37の断面の曲率半径R37をボール30の外径Dの15%以上とすると共に、上記溝底部36aの熱処理異常層を除去する事により、ボールスプライン16a部分の耐久性向上を図れる。
【0030】
更に、上記ボールスプライン16aを構成する内周面側ボールスプライン溝28aの円周方向両端開口縁部には内周面側面取り31、31を、同じく外周面側ボールスプライン溝29aの円周方向両端開口縁部には外周面側面取り32a、32aを、それぞれ形成している。特に、本発明のトロイダル型無段変速機の場合には、上記各外周面側面取り32a、32aを上記各内周面側面取り31、31よりも小さくしている。
【0031】
この様に、上記各外周面側面取り32a、32aを上記各内周面側面取り31、31よりも小さくした分、上記外周面側ボールスプライン溝29aの有効研削面の断面の周方向に亙る長さL29a を確保できる。即ち、前述した従来構造の場合には、図6に示した様に、外周面側ボールスプライン溝29の有効研削面の断面の周方向に亙る長さL29が内周面側ボールスプライン溝28の有効研削面の断面の周方向に亙る長さL28よりも小さい(L29<L28)のに対して、本発明の場合には、外周面側、内周面側両ボールスプライン溝29a、28aの有効研削面の断面の周方向に亙る長さL29a 、L28a を互いに等しく(L29a =L28a )できる。
【0032】
上述の様に、外周面側ボールスプライン溝29aの有効研削面の断面の周方向に亙る長さL29a を確保できる結果、この外周面側ボールスプライン溝29aとボール30との接触角αを確保すべく、このボール30の転動面を、この外周面側ボールスプライン溝29aを構成する側面部円弧面35aの開口寄り部分に当接させ、更にこの側面部円弧面35aと上記ボール30の転動面との当接部の接触楕円の大きさを確保しても、この接触楕円が上記外周面側面取り32aに達する事はなくなる。即ち、この接触楕円が外周面側面取り32aに達する事で、上記転動面にエッヂロードが加わる事を、確実に防止できる。この結果、上記接触角並びに接触楕円の大きさを確保して、上記外周面側ボールスプライン溝29aの内面を構成する上記側面部円弧面35aと上記ボール30の転動面との転がり疲れ寿命の確保を図れる。又、内周面側ボールスプライン溝28aの内面を構成する上記側面部円弧面35aと上記ボール30の転動面との転がり疲れ寿命の確保も、外周面側ボールスプライン溝29aの場合と同様に図れる。
【0033】
尚、上記外周面側ボールスプライン溝29aの溝底部36aには、分岐給油通路34の下流端を開口させているが、この開口部の内径D34は、上記溝底部36aを構成する溝底部円弧面37の断面の曲率半径R37と同程度(D34≒R37)としている。又、上記内周面側、外周面側両ボールスプライン溝28a、29aを形成する方法は特に問わないが、例えばブローチ加工等のL加工(切削加工)や鍛造加工等の塑性加工により凡その形状を形成してから熱処理を施した後、G加工(研削加工)又はL3加工(切削加工)を施す事が考えられる。G加工を行なうには、上記溝底部36aを含め、上記内周面側、外周面側両ボールスプライン溝28a、29aの断面形状に合致する形状を有する総型砥石を用いる。又、HT(熱処理)後にハードブローチを引き抜く事により、上記内周面側、外周面側両ボールスプライン溝28a、29aを仕上げる事も可能である。この様なハードブローチの使用により、これら内周面側、外周面側両ボールスプライン溝28a、29aの加工コストをより低廉化できる。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、以上に述べた通り構成され作用するので、伝達トルクの確保と耐久性の向上との両立を図って、高性能でしかも優れた耐久性を有するトロイダル型無段変速機の実現に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す、図6と同様の図。
【図2】トロイダル型無段変速機の基本構造を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図3】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図4】従来から知られたトロイダル型無段変速機の1例を示す断面図。
【図5】図4の拡大A−A断面図。
【図6】図5のB部拡大図。
【図7】ボールスプライン溝断面形状を誇張して示す、図6と同様の断面図。
【符号の説明】
1 入力軸
2 入力側ディスク
2a 入力側凹面
3 出力軸
4 出力側ディスク
4a 出力側凹面
5 トラニオン
6 変位軸
7 パワーローラ
7a 周面
8 加圧装置
9 カム板
10 保持器
11 ローラ
12、13 カム面
14 ハウジング
15 入力軸
15a 前半部
15b 後半部
16、16a ボールスプライン
17 凹部
18 ローディングナット
19 係止段部
20 皿板ばね
21 隔壁
22 通孔
23 転がり軸受
24 スリーブ
25 出力歯車
26 出力軸
27 歯車
28、28a 内周面側ボールスプライン溝
29、29a 外周面側ボールスプライン溝
30 ボール
31 内周面側面取り
32、32a 外周面側面取り
33 給油通路
34 分岐給油通路
35、35a 側面部円弧面
36、36a 溝底部
37 溝底部円弧面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The toroidal continuously variable transmission according to the present invention is used as, for example, a transmission for an automobile.
[0002]
[Prior art]
As an automobile transmission, the use of a toroidal type continuously variable transmission as schematically shown in FIGS. This toroidal-type continuously variable transmission supports an
[0003]
Each of these
[0004]
Further, a loading cam
[0005]
When the
[0006]
When the rotational speed ratio between the input shaft 1 and the output shaft 3 is changed, and when the deceleration is first performed between the input shaft 1 and the output shaft 3, as shown in FIG. The
[0007]
The basic structure and operation of the toroidal continuously variable transmission are as described above. By the way, when such a toroidal-type continuously variable transmission is used as a transmission for an automobile having an engine with a large output, the
[0008]
In the conventional structure shown in FIG. 4, an
[0009]
A pair of output-
[0010]
In the case of the toroidal-type continuously variable transmission configured as described above, the pair of
[0011]
During transmission of power from the
[0012]
In order to constitute the
[0013]
It should be noted that the inner diameter R of the portion of the inner peripheral surface of each of the
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
In the case of the conventional toroidal-type continuously variable transmission constructed and operated as described above, for the following reasons (1) and (2), the rotation shaft such as the
(1) Stress concentration at the bottom of each of the
(2) The contact ellipse cannot be increased at the contact portion between the circumferential side surfaces of the inner and outer peripheral surface side
Each reason of (1) and (2) will be described next.
[0015]
Reasons for problems such as (1)
In order to ensure the rigidity and load capacity of the
[0016]
Reason why problem like (2) occurs
The surface pressure applied to the abutting portion between the circumferential side surfaces of the inner circumferential surface side and outer circumferential surface side
[0017]
On the other hand, in the case of the above-described conventional structure, the size of the inner peripheral surface side chamfers 31, 31 formed at the circumferential edge opening edges of the inner peripheral surface side
The toroidal-type continuously variable transmission of the present invention aims to eliminate one or both of the causes (1) and (2) described above, which impede coexistence of securing transmission torque and improving durability. To do.
[0018]
[Means for solving the problems]
In each of the toroidal type continuously variable transmissions of the present invention, as in the conventional toroidal type continuously variable transmission described above, each axial one surface is a concave surface having a circular cross section, and the concave surfaces are opposed to each other. At least one pair of discs that are concentrically supported in a state of being rotated independently of each other, a trunnion that swings about a pivot that is twisted with respect to the center of rotation of both discs, and a peripheral surface that rotates. An arcuate convex surface is provided, and a power roller rotatably supported by a displacement shaft supported by the trunnion and sandwiched between the concave surfaces of the two disks. One of the pair of disks is supported on the outer peripheral surface of the rotating shaft via a ball spline so as to be displaceable in the axial direction of the rotating shaft.
[0019]
In particular, in the toroidal-type continuously variable transmission according to claim 1, in order to constitute the ball spline, the inner peripheral surface side ball spline groove formed on the inner peripheral surface of the one disk and the rotating shaft. The outer peripheral surface side ball spline groove formed on the outer peripheral surface has both inner circumferential surfaces as side surface circular arc surfaces having a curvature radius larger than the curvature radius of the rolling surface of the ball constituting the ball spline. It has a Gothic arch-like cross-sectional shape in which the bottom is a groove bottom circular arc surface having a radius of curvature smaller than the radius of curvature of the rolling surface of the ball. The radius of curvature of the groove bottom arc surface is set to 0.15 times or more the outer diameter of the ball. Further, the heat treatment abnormal layer on the surface of the groove bottom portion is removed after the heat treatment.
[0020]
Furthermore, in the toroidal type continuously variable transmission according to
[0021]
[Action]
According to the toroidal-type continuously variable transmission of the present invention configured as described above, it is possible to achieve both ensuring of transmission torque and improvement of durability.
First, in the case of the toroidal-type continuously variable transmission according to claim 1, the curvature radius of the cross section of the groove bottom of each ball spline groove on the inner peripheral surface side and outer peripheral surface side is 0.15 times or more of the outer diameter of the ball. Therefore, based on the pressing force applied from the ball to the inner surface of each of the inner and outer ball spline grooves, damage to the groove bottom occurs regardless of the tensile stress applied to the groove bottom. It becomes difficult to do. In addition, since there is no heat treatment abnormal layer associated with the heat treatment at the bottom of the groove, it is possible to more effectively prevent damage to the bottom of the groove.
Further, in the case of the toroidal type continuously variable transmission according to
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an example of an embodiment of the present invention showing a state where the invention described in claim 1 is combined with the invention described in
[0023]
In order to constitute the ball spline 16a, an inner peripheral surface side ball spline groove 28a is formed on the inner peripheral surface of the
[0024]
Curvature radius R of the cross-section of each of the side surface
[0025]
Thus, the curvature radius R of the cross section of the groove
[0026]
Further, the
[0027]
Table 1 below shows the radius of curvature R of the cross section of the groove
[0028]
[Table 1]
[0029]
As is apparent from Table 1 showing the results of this durability test, the radius of curvature R of the cross section of the groove bottom
[0030]
Furthermore, inner circumferential surface side chamfers 31, 31 are provided at both circumferential ends of the inner circumferential surface side ball spline groove 28a constituting the ball spline 16a, and both circumferential ends of the outer circumferential surface side ball spline groove 29a are also disposed.
[0031]
In this way, the outer peripheral
[0032]
As described above, the length L over the circumferential direction of the cross section of the effective grinding surface of the outer peripheral surface side ball spline groove 29a. 29a As a result, in order to ensure a contact angle α between the outer circumferential surface side ball spline groove 29a and the
[0033]
The downstream end of the branch
[0034]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured and operates as described above, the achievement of a toroidal continuously variable transmission having high performance and excellent durability is achieved by ensuring both transmission torque and improving durability. Can contribute.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view similar to FIG. 6, showing an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view showing the basic structure of a toroidal-type continuously variable transmission in a state of maximum deceleration.
FIG. 3 is a side view showing the state of the maximum speed increase.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing an example of a conventionally known toroidal continuously variable transmission.
5 is an enlarged cross-sectional view taken along the line AA in FIG.
6 is an enlarged view of a portion B in FIG.
7 is a cross-sectional view similar to FIG. 6, exaggeratingly showing the cross-sectional shape of a ball spline groove.
[Explanation of symbols]
1 Input shaft
2 Input disk
2a Concave surface on the input side
3 Output shaft
4 Output disk
4a Concave surface on the output side
5 Trunnion
6 Displacement axis
7 Power roller
7a circumference
8 Pressurizer
9 Cam plate
10 Cage
11 Laura
12, 13 Cam surface
14 Housing
15 Input shaft
15a first half
15b Second half
16, 16a Ball spline
17 recess
18 Loading nut
19 Locking step
20 Plate spring
21 Bulkhead
22 through holes
23 Rolling bearings
24 sleeve
25 Output gear
26 Output shaft
27 Gear
28, 28a Inner peripheral surface side ball spline groove
29, 29a Outer peripheral surface side ball spline groove
30 balls
31 Chamfering of inner surface
32, 32a Chamfering of outer peripheral surface
33 Refueling passage
34 Branch lubrication passage
35, 35a Side circular arc surface
36, 36a groove bottom
37 Groove bottom arc surface
Claims (2)
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