JP3733437B2 - Cylinder block coating casting method and cylinder block - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、油圧式アキシアルピストンポンプや油圧式アキシアルピストンモータのシリンダブロックの被覆鋳造方法と、この被覆鋳造方法によって鋳造されたシリンダブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来のシリンダブロックの被覆鋳造方法を説明するための図であり、シリンダブロックに備えられた複数のシリンダのうち1つのシリンダ断面を拡大して示している。このようなシリンダブロックでは、シリンダ32の内壁面とシリンダ32の反ピストン側に形成された摺動面33とについて、銅合金等の被覆材で薄肉の被覆鋳造が行われる。そしてこの被覆鋳造においては、上記被覆材とシリンダブロック本体31との溶着を確実とするために、予めシリンダブロック本体31を加熱昇温させてから被覆材の溶湯を鋳入する必要がある。しかしながらシリンダブロック本体31をそのまま加熱すると、その表面が酸化して不活性化し、そのため被覆材と上記内壁面及び摺動面33との溶着が不十分なものとなる。そこで従来は、シリンダ32と中子36とで形成される空腔37内に、例えば硼砂に硼酸を配合して成る溶融状態のフラックスを充填し、このフラックスによって加熱によるシリンダ32内壁面の酸化を防止しつつ被覆材の溶湯を鋳入するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記図3にも示すように、薄肉被覆の鋳造を可能とするため、上記空腔37はきわめて狭隘な空間となっている。そのため摺動面33側から連通孔35を介して溶湯を鋳入しようとしても、前もって充填されたフラックスの逃げ道がないために、溶湯とフラックスとを置換させるのは困難である。そこで従来は、次のような2ステップの鋳造工程を経て被覆鋳造を行っていた。まず図3に示すシリンダブロック本体31の上下を逆にして、シリンダ32内に溶湯を鋳入し、シリンダ32内壁面の被覆鋳造の第1工程を行う。そして次にシリンダブロック本体31を図3に示すような上下方向に位置させ、摺動面33上に溶湯を鋳入して摺動面33の被覆鋳造を第2工程として行うのである。従って鋳造工程は複雑なものとなり、これがシリンダブロックのコストダウンを阻害する一因となっていた。また特公平6−13140号公報では、遠心力を与えることによって溶融フラックスと溶湯との比重差を増幅し、増幅された比重差によって溶融フラックスと溶湯とを置換させることが提案されている。しかしながらこの場合にも特別に遠心鋳造機が必要となり、また遠心鋳造機によって遠心力を与える工程が必要となるという問題があった。
【0004】
この発明は上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、簡素な工程でシリンダブロックの被覆鋳造が可能な被覆鋳造方法を提供し、またこの被覆鋳造方法によってコストダウンを図ることが可能なシリンダブロックを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1のシリンダブロックの被覆鋳造方法は、下端側を開口して上下に延びる複数のシリンダ2と、このシリンダ2の上方において上側に向けて形成された摺動面3と、この摺動面3の上方と上記各シリンダ2内とを連通させる複数の連通孔5とを備えたシリンダブロック本体1に対し、上記摺動面3と、シリンダ2内壁面とに被覆材9の被覆を施すシリンダブロックの被覆鋳造方法であって、上記シリンダ2の下方からシリンダ2内に中子6を挿入してシリンダ2と中子6との間に空腔14を形成するとともにシリンダ2の下端を封止し、不活性ガス又は還元性ガス等の非酸化性ガス雰囲気中で加熱し、上記摺動面3側から連通孔5を介して上記空腔14内に被覆材9の溶湯8を鋳入して行うことを特徴としている。
【0006】
上記請求項1のシリンダブロックの被覆鋳造方法では、シリンダブロック本体1の加熱及び溶湯8の鋳入を非酸化性ガス雰囲気中で行うようにしているので、従来用いられてきたフラックスを不要とすることができる。そのため摺動面3側から溶湯8を鋳入することにより、連通孔5を介して容易に空腔14内に溶湯8の鋳入を行うことができる。従ってシリンダ2内壁面と摺動面3との被覆を1ステップの簡素な鋳造工程で行うことが可能となる。
【0007】
また請求項2のシリンダブロックの被覆鋳造方法は、上記加熱は固形の被覆材9とともに行い、上記鋳入は、この加熱によって次第に溶融した上記被覆材9の溶湯8を上記空腔14内に流入させて行うことを特徴としている。
【0008】
上記請求項2のシリンダブロックの被覆鋳造方法では、被覆材9は加熱によって溶融した部分から徐々に空腔14内に流入することになるので、空腔14内の非酸化性ガスを円滑に排出しながら空腔14内への溶湯8の鋳入を行うことが可能となる。しかもそのための特別な鋳入工程は不要となるから、鋳造工程をさらに簡素なものとすることが可能となる。
【0009】
このとき請求項3のように固形の被覆材9を摺動面3上に載置しておけば、その溶融によって摺動面3の被覆とシリンダ2の被覆との双方を確実に行うことができるので、鋳造工程を一段と簡素なものとすることが可能となる。
【0010】
請求項4のシリンダブロックの被覆鋳造方法は、上記シリンダブロック本体1は鉄系材料で成され、上記被覆材9は銅合金であることを特徴としている。
【0011】
上記請求項4のシリンダブロックの被覆鋳造方法では、その実施を容易とすることが可能となる。このとき請求項5のように加熱温度を約920〜1050℃とすれば、空腔14内に溶湯8を徐々に流入させて円滑な鋳入を行うのに最適なものとなる。加熱温度が上記温度範囲未満では被覆材9の溶融はその進行がきわめて遅くなる一方、加熱温度が上記温度範囲を超えると空腔14内への溶湯8の流入が急激となり、非酸化性ガスに乱流が生じて溶湯8内に気泡が混入するおそれがあるからである。
【0012】
請求項6のシリンダブロックの被覆鋳造方法は、上記加熱はカーボン材10とともに行い、上記非酸化性ガス雰囲気は、加熱されたカーボン材10の燃焼によって形成することを特徴としている。
【0013】
上記請求項6のシリンダブロックの被覆鋳造方法では、シリンダブロック本体1の加熱によって非酸化性ガス雰囲気が形成されるので、鋳造工程をさらに一段と簡素なものとすることが可能となる。
【0014】
請求項7のシリンダブロックは、請求項1〜請求項6のいずれかのシリンダブロックの被覆鋳造方法によって鋳造されたことを特徴としている。
【0015】
上記請求項7のシリンダブロックでは、簡素な鋳造工程によってそのコストダウンを図ることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、この発明のシリンダブロックの被覆鋳造方法及びシリンダブロックの具体的な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】
(実施形態1)
図1は、実施形態1のシリンダブロックの被覆鋳造方法及びシリンダブロックを説明するための断面図である。シリンダブロック本体1は、SCM440クロム・モリブデン鋼等の鉄系材料で成されている。このシリンダブロック本体1には、入力軸(図示せず)を嵌入させる結合孔19がその軸方向中心に形成され、そしてこの結合孔19の周囲には、下端側を開口して上下に延びる複数のシリンダ2が設けられている。このシリンダ2の上方には摺動部4が設けられているが、この摺動部4は、上側に向けて形成された摺動面3と、この摺動面3の周囲に形成された立ち上がり縁部15とから成っている。またこの摺動面3の外周部には凹陥部22が形成され、上記各シリンダ2内は、この凹陥部22において開口する連通孔5によって上記摺動部4側、すなわち摺動面3上方と連通されている。
【0018】
上記のようなシリンダブロック本体1に対し、シリンダ2の下方から中子6を挿入する。この中子6は、エチルシリケート等をバインダにした耐火性のものである。そして中子6を挿入することによって上記シリンダ2と中子6との間に空腔14を形成するとともに、中子6の下端側に形成された膨出部16によってシリンダ2の下端開口を封止する。さらにこの中子6の下側にドーナツ状の受皿7を配置し、上記中子6をシリンダ2内に固定する。一方、上記摺動面3上には、固形の被覆材9を載置する。この被覆材9は、LBC−3等の銅合金である。そしてこの被覆材9を上方から覆うように、カーボン製の蓋10をシリンダブロック本体1に取着する。このカーボン蓋10の側縁部17には段差23が設けられ、この段差23に上記摺動部4の立ち上がり縁部15が当接し両者が密着するようになっている。従って上記カーボン蓋10をシリンダブロック本体1に取着することにより、上記空腔14及び摺動面3上方の空間18は、外部空気から遮断されることとなる。
【0019】
次に、上記のように組み立てられた鋳造用組立品を、約920〜1050℃の温度にまで加熱昇温する。するとその過程でカーボン蓋10の一部が燃焼し、上記空間18と空腔14とにCO等の還元性ガスが充満する。そして上記鋳造用組立品が約920〜1050℃の温度になると、固形の被覆材9が次第に溶融を開始する。溶融した被覆材9の一部は摺動面3に形成された凹陥部22に流れ落ち、さらに連通孔5を介して徐々に空腔14に流入する。また他の一部は摺動面3上に広がる。この加熱を数分〜十数分間続けると、空腔14と摺動面3上とに被覆材9の溶湯が充填される。そしてこのように被覆材9の溶湯が充填された後、次にこれを強制冷却する。冷却後、一部が燃焼したカーボン蓋10、受皿7及び中子6を取り外すと、被覆鋳造されたシリンダブロックを得ることができる。
【0020】
上記被覆鋳造方法では、空腔14及び摺動面3上の空間18に還元性ガスを充満させて加熱及び被覆材9の鋳入を行っているので、従来用いられてきたフラックスを不要とすることができる。そのため摺動面3上から連通孔5を介して空腔14に、被覆材9の溶湯を容易に鋳入することができる。従って2ステップの鋳造工程や遠心鋳造機を用いる工程等の複雑な鋳造工程を経る必要はなく、その鋳造工程を簡素なものとすることができる。また上記では固形の被覆材9を摺動面3上に載置しておき、これをシリンダブロック本体1とともに加熱し、次第に溶融した被覆材9の溶湯を徐々に空腔14に流入させるようにしている。従って空腔14に充満する還元性ガスに乱流を生じさせることなく円滑な鋳入を行うことができ、鋳入された溶湯内に還元性ガスの気泡が残留するのを回避することができる。しかも被覆材9を載置して加熱するだけで特別な鋳入工程は不要であるから、鋳造工程はさらに簡素なものとなる。そして摺動面3に凹陥部22を設けたので、上記鋳入はさらに円滑となる。またシリンダブロック本体1をSCM440クロム・モリブデン鋼等の鉄系材料製とし、また被覆材9をLBC−3等の銅合金としている。従って加熱によるシリンダブロック本体1の熱損傷を回避しつつ被覆材9を鋳入することができる。特に加熱温度を約920〜1050℃とすることによって被覆材9の溶融速度は最適なものとなり、上記空腔14への溶湯の流入を確実に円滑なものとすることができる。また上記還元性ガスはカーボン蓋10の燃焼によって発生させ、しかもこのカーボン蓋10によって外気と遮断される空間18、14に、上記還元性ガスを充満させている。従ってこのような非酸化性ガス雰囲気を形成するための特別なチャンバや工程は不要となり、鋳造工程を一段と簡素なものとすることができる。そしてこのような被覆鋳造方法を用いてシリンダブロックを鋳造することにより、コストダウンを図ることが可能なシリンダブロックを提供することができる。
【0021】
(実施形態2)
図2は、実施形態2のシリンダブロックの被覆鋳造方法及びシリンダブロックを説明するための断面図である。この実施形態2の被覆鋳造方法が上記実施形態1の被覆鋳造方法と異なっているのは、摺動面3上に固形の被覆材9を載置して加熱するのではなく、加熱昇温された後に、溶湯8をカーボン蓋10の外から鋳入する点である。そのためこの実施形態におけるカーボン蓋10には、その略中央部に鋳入穴21が穿設され、さらにこの鋳入穴21を閉鎖する補助蓋11が備えられている。この補助蓋11はカーボン製であってもよいが、そうでなくても別段に支障はない。還元性ガスはカーボン蓋10の燃焼によって十分な量が得られるからである。そしてこの実施形態2の被覆鋳造方法では、上記実施形態1と同様にしてシリンダブロック本体1に中子6と受皿7とを組み付けた後、摺動面3上に固形の被覆材9を載置しないでカーボン蓋10を取着し、その鋳入穴21を補助蓋11で閉鎖する。そしてこのようにして組み立てられた鋳造用組立品を、約900℃にまで加熱昇温する。実施形態1の場合よりも加熱温度が低いのは、ここでは被覆材9を溶融させる必要がなく、単にシリンダ2の内壁面や摺動面3を活性化させて被覆材9のシリンダブロック本体1に対する溶着を確実なものとするためだけだからである。そして鋳造用組立品が約900℃にまで加熱されると、補助蓋11を取り外して鋳入穴21から溶湯8を鋳入する。そして鋳入が終了すると上記実施形態1と同様の方法で冷却し、被覆鋳造されたシリンダブロックを得る。
【0022】
上記被覆鋳造方法では、カーボン蓋10の燃焼によって発生した還元性ガスを充満させて加熱を行うので、フラックスが不要となって鋳造工程を簡素化できるのは、実施形態1と同様である。しかしながらこの実施形態の被覆鋳造方法では、加熱後にカーボン蓋10の外部から溶湯8を鋳入するようにしているので、上記実施形態1の場合よりも短時間で鋳入を完了できる。また加熱によって被覆材9を溶融させる必要もないから、加熱温度を低くすることができる。一方、このような被覆鋳造方法を用いてシリンダブロックを鋳造することによって、コストダウンを図ることが可能なシリンダブロックを提供することができるのは、上記実施形態1と同様である。
【0023】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。上記両実施形態ではカーボン蓋10によって空間18及び空腔14を外気と遮断したが、例えば金属やセラミックス等の他の材質の蓋によって上記遮断を行い、遮断された空間18内にカーボン材の粉末を散布したり、あるいは上記蓋の裏面にカーボン材を付着させたり、また上記蓋の一部をカーボン材で形成したりしてもよい。また蓋によって空間18及び空腔14を外気と遮断するのではなく、チャンバ等を用いて外気と遮断するようにしてもよい。この場合にはカーボン材の燃焼によって還元性ガスを発生させてもよいが、他の方法で、例えば外部からの圧送によって還元性ガスや不活性ガスをチャンバ等に充満させて非酸化性ガス雰囲気を形成するようにしてもよい。さらに上記実施形態1では摺動面3上に直接被覆材9を載置したが、何らかの台上に被覆材9を載置するようにしてもよい。そして上記シリンダブロック本体1や被覆材9の材質が、SCM440クロム・モリブデン鋼やLBC−3銅合金に限られる訳ではないのは勿論である。例えばシリンダブロックの材質はFCD450鋳鉄等でもよいし、被覆材の材質はPBC−2青銅等でもよい。
【0024】
【発明の効果】
上記請求項1〜請求項6のいずれかのシリンダブロックの被覆鋳造方法では、従来用いられてきたフラックスを不要として簡素な工程でシリンダブロックの被覆鋳造が可能となる。また工程の簡素化により、被覆鋳造の自動化が容易になる。
【0025】
また請求項7のシリンダブロックでは、簡素な被覆鋳造方法によって大幅なコストダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1のシリンダブロックの被覆鋳造方法及びシリンダブロックを説明するための断面図である。
【図2】この発明の実施形態2のシリンダブロックの被覆鋳造方法及びシリンダブロックを説明するための断面図である。
【図3】従来例のシリンダブロックの被覆鋳造方法を説明するための部分断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック本体
2 シリンダ
3 摺動面
4 摺動部
5 連通孔
6 中子
8 溶湯
9 被覆材
10 カーボン蓋
14 空腔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cover casting method for a cylinder block of a hydraulic axial piston pump or a hydraulic axial piston motor, and a cylinder block cast by this cover casting method.
[0002]
[Prior art]
FIG. 3 is a diagram for explaining a conventional method of coating and casting a cylinder block, and shows an enlarged cross-sectional view of one cylinder among a plurality of cylinders provided in the cylinder block. In such a cylinder block, the inner wall surface of the
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, as shown in FIG. 3, the
[0004]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-mentioned conventional drawbacks, and an object of the present invention is to provide a coating casting method capable of coating a cylinder block with a simple process, and to reduce the cost by this coating casting method. An object of the present invention is to provide a cylinder block capable of achieving the above.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
Accordingly, the cylinder block covering and casting method according to the first aspect of the present invention includes a plurality of
[0006]
In the cylinder block coating and casting method according to the first aspect of the present invention, the heating of the cylinder block body 1 and the casting of the
[0007]
According to the cylinder block covering and casting method of
[0008]
In the cylinder block covering and casting method according to the second aspect, since the covering material 9 gradually flows into the
[0009]
At this time, if the solid covering material 9 is placed on the
[0010]
The cylinder block covering and casting method according to
[0011]
The cylinder block coating casting method according to the fourth aspect can be easily implemented. At this time, if the heating temperature is about 920 to 1050 ° C. as in
[0012]
The cylinder block covering casting method according to
[0013]
In the cylinder block covering and casting method according to the sixth aspect of the present invention, since the non-oxidizing gas atmosphere is formed by heating the cylinder block body 1, the casting process can be further simplified.
[0014]
A cylinder block according to a seventh aspect is characterized in that it is cast by the method of coating a cylinder block according to any one of the first to sixth aspects.
[0015]
In the cylinder block according to the seventh aspect, the cost can be reduced by a simple casting process.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, a specific embodiment of a cylinder block coating casting method and a cylinder block according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0017]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a cross-sectional view for explaining a cylinder block covering casting method and a cylinder block according to a first embodiment. The cylinder block body 1 is made of an iron-based material such as SCM440 chrome / molybdenum steel. The cylinder block body 1 is formed with a
[0018]
The
[0019]
Next, the casting assembly assembled as described above is heated to a temperature of about 920 to 1050 ° C. In this process, a part of the
[0020]
In the above coating casting method, the
[0021]
(Embodiment 2)
FIG. 2 is a cross-sectional view for explaining a cylinder block coating casting method and a cylinder block according to a second embodiment. The coating casting method of the second embodiment differs from the coating casting method of the first embodiment in that the solid coating material 9 is not placed on the sliding
[0022]
In the above coated casting method, the reducing gas generated by the combustion of the
[0023]
Although specific embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications can be made within the scope of the present invention. In both the above-described embodiments, the
[0024]
【The invention's effect】
In the cylinder block covering and casting method according to any one of the first to sixth aspects, the cylinder block can be covered and cast by a simple process without using the conventionally used flux. In addition, the simplification of the process makes it easy to automate the coating casting.
[0025]
In the cylinder block according to the seventh aspect, the cost can be greatly reduced by a simple coating casting method.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view for explaining a cylinder block covering casting method and a cylinder block according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view for explaining a cylinder block covering casting method and a cylinder block according to
FIG. 3 is a partial cross-sectional view for explaining a conventional method for covering and casting a cylinder block.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Cylinder block
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