JP3732933B2 - ドリンクホルダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のエアコン吹き出し口に取り付けて飲み物の入ったカップや缶等を保持するためのドリンクホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より自動車の中で飲料が入ったカップや缶等を手の届く位置に保持し、カップ等の転倒を防止するドリンクホルダが広く用いられている。
【0003】
このようなドリンクホルダの取り付け方法には種々のものがあるが、近年ではエアコンから吹き出される冷風や温風をドリンクホルダに保持されたカップ等に当てて、夏場は冷房の冷風により冷たい飲料の温度が上がるのを防止し、冬場は暖房の温風により温かい飲料の温度が低下するのを防止させる効果を期待して、エアコン吹き出し口のルーバーにドリンクホルダを取り付けることが多い。
【0004】
ところで、最近では500ccのペットボトル等の重量の大きい飲料容器が普及し、これらの容器を保持可能なドリンクホルダが望まれている。しかしながら、ルーバーに取り付けたドリンクホルダに重量の大きい飲料容器を保持させると重量に負けてルーバーの角度が変わり(手前が下を向くようになる)、それに伴いドリンクホルダの取り付け角度も変わって使いにくくなる。又、ルーバーを破損してしまうおそれもある。
【0005】
そこで、保持した飲料の重量が全てドリンクホルダのルーバー取付部にかかってしまわないように、ドリンクホルダのルーバーへの取付部以外の箇所をダッシュボードに接触させて重量を支えることが考えられるが、ダッシュボードの形状は車種により異なる。
【0006】
したがって図4に示すように、ダッシュボード(B)に接触させるための支持部材(11)をドリンクホルダ(10)の底部に設け、水平にスライド可能としたドリンクホルダが知られている。これによれば、ダッシュボード(B)の形状が異なっても支持部材(11)のスライド量を調整することにより支持部材(11)とダッシュボード(B)を当接させることができる。
【0007】
飲料容器(A)に効率的にエアコンからの冷風又は温風を当てるためには、エアコン吹き出し口の比較的上に位置するルーバー(C)にルーバー係止具(12)を係止して取り付けることが望ましいが、そうすると図5に示すようにドリンクホルダ(10)底部の支持部材(11)の位置がエアコン吹き出し口の下端より上になってしまうことがある。
【0008】
このような場合は支持部材(11)がルーバー(C)間に位置してしまい、たとえ支持部材(11)をダッシュボード(B)側にスライドさせても支持部材(11)をダッシュボード(B)に当接させることができず、ドリンクホルダ(10)が安定しない。又、ルーバー(C)を破損させるおそれもある。特にエアコン吹き出し口の上下幅の大きい車種や、上下幅の小さいドリンクホルダではそのような問題が生じやすい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、エアコン吹き出し口の比較的上に位置するルーバーに取り付けたときでも、安定して取り付けることのできるドリンクホルダが求められている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のドリンクホルダは、下部に支持部材取付部 (3) が形成された本体 (1) と、ルーバー (C) と係止するルーバー係止具 (4) と、ダッシュボードと当接する支持部材(2)とを備え、支持部材(2)は支持部材取付部(3)を軸として本体(1)に回動自在かつ、固定可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0011】
これによれば、支持部材が本体(1)下部に設けられた支持部材取付部を軸として回転するので、支持部材の下端が本体の下端より大きく下方に移動する。そのため、ドリンクホルダを比較的上方のルーバーに取り付けた場合でも、支持部材をダッシュボードのエアコン吹き出し口の下方に当接させることができ、ドリンクホルダの取り付けが安定し、ルーバーに過度の重量がかかることもなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を好適な実施例を用いて説明する。
[実施例1]
図1は本実施例のダッシュボードに取り付けられたドリンクホルダの側面図である。
【0013】
(1)はドリンクホルダの本体である。(2)は支持部材であり、略「コの字型」の形状を有している。(3)は本体(1)の下部に設けられている支持部材取付部(3)であり、支持部材(2)は「コの字型」の両端が支持部材取付部(3)に取り付けられている。
【0014】
支持部材取付部(3)の支持部材(2)と当接する面には放射線状の係止溝が設けられており、支持部材(2)の支持部材取付部(3)と当接する面には前記の係止溝と噛み合う歯部が設けられている。
【0015】
ネジ(5)を緩めると支持部材取付部(3)の係止溝と、支持部材(2)の歯部とが離れて噛み合わないようになる。すると、支持部材(2)は本体(1)に対して支持部材(2)が回転することができる。
【0016】
ダッシュボード(B)と当接する角度に合わせてからネジ(5)を締め付けることにより、支持部材(2)を所定の角度に(回転しないように)固定することができる。
【0017】
取り付けに際しては、ネジ(5)が緩んだ状態でルーバー(C)にルーバー係止具(4)を取り付ける。そして、支持部材(2)をダッシュボード(B)に当接する位置まで回転させてからネジ(5)を締め付けて支持部材(2)の取り付け角度を固定する。
【0018】
支持部材(2)の先端部(2a)は本体(1)よりも下方に位置することになるので、吹き出し口の上下幅が大きい場合に上方のルーバー(C)に取り付けたとしても、支持部材(2)の先端部(2a)はダッシュボード(B)の吹き出し口より下の部分に当接して本体(1)を支持することができる。これによりドリンクホルダの取り付けが安定し、ルーバー(C)に過度の重量がかかることもなくなる。
【0019】
[実施例2]
図2は本実施例の側面図であり、図3は平面図である。本実施例では本体(7)がドリンク保持部(7a)と基部(7b)からなり、ボタン(7c)を押すことによりドリンク保持部(7a)が取付軸を回転軸として基部(7b)対して水平方向に回転させることができる。
【0020】
本実施例では支持部材取付部(8)は本体(7)の基部(7b)下端部に設けられており、支持部材(6)はその支持部材取付部(8)にネジ(5)で固定されている。ネジ(5)を緩めることにより支持部材(6)を支持部材取付部(8)を回転軸として回転させることができる点、そして支持部材(6)の先端部(6a)が本体(7)底部より下方に当接することができる点は実施例1と同様である。
【0021】
支持部材取付部(8)は基部(7b)に設けられているので、ドリンク保持部(7a)を回転させても支持部材(6)はダッシュボードに当接した状態に維持される。
【0022】
尚、上記の各実施例では略「コの字型」の支持部材(2),(6)を用いたが、他の形状、例えば略「L字型」等にしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によりエアコン吹き出し口の比較的上に位置するルーバーに取り付けたときでも、安定して取り付けることのできるドリンクホルダを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダッシュボードに取り付けられた実施例1のドリンクホルダの側面図。
【図2】実施例2のドリンクホルダの側面図。
【図3】実施例2のドリンクホルダの平面図。
【図4】従来のドリンクホルダを示した側面図(中央ルーバー取付時)。
【図5】従来のドリンクホルダを示した側面図(上方ルーバー取付時)。
【符号の説明】
(1) 本体
(2) 支持部材
(3) 支持部材取付部
(4) ルーバー係止具
(5) ネジ
(A) 飲料容器
(B) ダッシュボード
(C) ルーバー
Claims (1)
- 下部に支持部材取付部が形成された本体と、ルーバーと係止するルーバー係止具と、ダッシュボードと当接する支持部材とを備え、前記支持部材は前記支持部材取付部を軸として前記本体に回動自在かつ、固定可能に取り付けられていることを特徴とするドリンクホルダ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP31652597A JP3732933B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | ドリンクホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31652597A JP3732933B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | ドリンクホルダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11129805A JPH11129805A (ja) | 1999-05-18 |
JP3732933B2 true JP3732933B2 (ja) | 2006-01-11 |
Family
ID=18078083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31652597A Expired - Fee Related JP3732933B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | ドリンクホルダ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3732933B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014025812A1 (en) * | 2012-08-06 | 2014-02-13 | Mak Kenneth S | Vehicle affixable food holder and clip |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP31652597A patent/JP3732933B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11129805A (ja) | 1999-05-18 |
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