JP3732464B2 - Structure for demolition work, dust-proof method in demolition work - Google Patents
Structure for demolition work, dust-proof method in demolition work Download PDFInfo
- Publication number
- JP3732464B2 JP3732464B2 JP2002188001A JP2002188001A JP3732464B2 JP 3732464 B2 JP3732464 B2 JP 3732464B2 JP 2002188001 A JP2002188001 A JP 2002188001A JP 2002188001 A JP2002188001 A JP 2002188001A JP 3732464 B2 JP3732464 B2 JP 3732464B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- building
- dust
- dismantling
- proof
- dustproof
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の建物や機械設備さらには化学設備等の解体対象物に対して解体処理を施すに際し使用される解体工事用の構造物、解体工事における防塵方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、建物や各種の機械装置等の構築物を解体するに際しては、当該解体対象物を遮蔽物で遮蔽することが行われる。この遮蔽は、構築物の周りにフレームを組み合わせて当該構築物を取り囲む枠体を組み上げ、この枠体に防塵用のシートを張設することにより行われるのが一般的である。こうすることによって解体対象物はシートによって囲繞された状態になるため、解体作業時に発生する粉塵の外部への放出が抑制される。防塵効果を向上させるために防塵用シートを二重に張設することが行われる場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の防塵方法にあっては、解体対象物が単に防塵シートによって覆われているだけであり、この防塵シートの遮蔽効果によってのみ粉塵の外部への飛散を防止するようになされているため、必ずしも粉塵飛散の防止効果は充分なものではなく、粉塵が防塵シートの隙間から漏れ出るのを確実に阻止することは不可能であった。
【0004】
特に、解体対象物が廃棄物処理装置のような有害物を多く含む環境対策設備である場合には、粉塵に有害物が含まれているのが一般的であるため、かかる粉塵が漏洩すると、周りの環境が有害物で汚染されるという問題点が生じる。
【0005】
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであり、粉塵や有害物の飛散を確実に防止した上で解体対象物に対し解体処理を施すことができる解体工事用の構造物、解体工事における防塵方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、解体対象物に対して解体処理を施すに際し、当該解体対象物を覆う用に供する解体工事用の構造物であって、解体対象物を取り囲んだ状態で構築された内側防塵建屋と、この内側防塵建屋を所定の隙間空間を介してさらに取り囲むように構築される外側防塵建屋と、内側防塵建屋内における解体処理により生じた飛散物の内側防塵建屋からの漏洩が防止されるように当該内側防塵建屋内の圧力調節を行う圧力調整手段とが備えられ、上記圧力調整手段は、上記隙間空間内を陽圧に圧力調整する押込みブロワと、上記内側防塵建屋内の空気を外側防塵建屋外に排出する内外連絡流路と、この内外連絡流路に介設された集塵手段とを備え、隙間空間内を陽圧にすることにより、該隙間空間内の空気が内側防塵建屋内に押し込まれるように構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
この発明によれば、解体対象物は、内側および外側防塵建屋によって二重に取り囲まれた状態になっていること、および特に内側防塵建屋内が粉塵の漏洩を防止するように圧力調整手段によって圧力調整されていることとの二重の方策による相乗作用で解体対象物の解体処理時に内側建屋内で発生した粉塵は、解体工事用の構造物から外部に漏れ出すことが有効に抑止され、解体工事現場の近傍が漏れ出た粉塵で汚染される不都合が確実に防止される。
【0008】
また、外側防塵建屋の存在によって内側防塵建屋内は風や雨などの天候条件の影響を直接受けることがなく、常に安定した状態で解体作業を実行することができる。
【0009】
また、この発明によれば、押込みブロワを駆動することにより、内側および外側防塵建屋間の隙間空間内は陽圧になり、この隙間空間内の空気が内側防塵建屋内に押し込まれるため、当該内側防塵建屋内における解体工事で発生した粉塵の外部への飛散は確実に防止される。しかも、内側防塵建屋内に導入された空気は、集塵手段によって除塵された後に内外連絡流路を通って外部に排出されるため、この部分からの粉塵の飛散も確実に防止される。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記内側防塵建屋は、当該建屋を構成する枠体に織布が張設されて形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
この発明によれば、内側防塵建屋内に対し枠体を覆った織布の布目および織布の連結部の微小な隙間を通して均一に空気が流通するため、内側防塵建屋内で空気の偏流が生じることがない。したがって、空気の偏流に起因した粉塵の局部的な舞い上がり等の不都合が起こらず、内側防塵建屋内は安定した作業環境になる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の解体工事用の構造物を用いて解体対象物に解体処理を施す解体工事における防塵方法であって、上記押込みブロワにより上記隙間空間内に外気を導入し、陽圧になった内側防塵建屋内の空気を、上記集塵手段を介して上記内外連絡流路から外側防塵建屋外に排出することを特徴とするものである。
【0013】
この発明によれば、請求項1に記載の発明と同一の作用効果が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態の説明に先立って第一参考例について説明する。図1は、第一参考例に係る解体工事用の構造物を示す一部切欠き斜視図であり、図2は、図1のA−A線断面図である。これらの図に示すように、解体工事時に構築される防塵用仮設建屋(解体工事用の構造物)10は、解体対象設備Xに対して解体処理を施すに際し、当該解体対象設備Xを覆う用に供するものであり、解体対象設備Xを取り囲んだ状態で構築される内側防塵建屋20と、この内側防塵建屋20を所定の隙間空間11を介してさらに取り囲むように構築される外側防塵建屋30と、内側防塵建屋20内における解体処理により発生した飛散物の内側防塵建屋20からの漏洩が防止されるように当該内側防塵建屋20内の圧力を負圧に調節する圧力調整手段40とからなる基本構成を有している。
【0015】
解体対象設備Xとしては、通常の住宅家屋、各種のビルディング等の建築物や、工場に建設された各種の製造設備を挙げることができるが、本参考例の防塵用仮設建屋10が極めて優れた防塵機能を備えている点を勘案すれば、ごみの焼却設備や、集塵機、脱硫装置、脱硝装置等の公害対策設備を対象とした採用が極めて好適である。
【0016】
上記内側防塵建屋20および外側防塵建屋30は、本参考例においては、図3および図4に示すような枠体組立部材50が採用されて構築されている。なお、図3は、枠体組立部材50の一形態を示す斜視図であり、図4は、枠体組立部材50を組み立てた状態を例示する斜視図である。図3に示すように、枠体組立部材50は、直状の単位ロッド51と、隣設される単位ロッド51間に介設される球状ジョイント55とからなっている。
【0017】
単位ロッド51は、パイプ状のロッド本体52と、このロッド本体52の各端面開口に同心で螺着された連結ボルト53とからなっている。連結ボルト53の略中央部には六角形状を呈したナットのような操作用フランジ54が設けられている。連結ボルト53は、その基端側をロッド本体52の内周面に螺設された雌ねじに螺着することによってロッド本体52に装着されるようになっている。かかる単位ロッド51は、長さ寸法の異なる少なくとも三種類(基本の単位ロッド51の長さ寸法をLとした場合、21/2 ×Lの長さのものと、2×Lの長さのものとの三種類)が用意されている。
【0018】
球状ジョイント55は、隣設される単位ロッド51を互いに連結するためのものであり、外周面の適所に所定個数のねじ孔56が設けられ、このねじ孔56の内周面に上記連結ボルト53の雄ねじに対応した雌ねじが螺設されている。したがって、連結ボルト53の先端をねじ孔56に対向させた状態でレンチ等の工具を用いて操作用フランジ54を軸心回りに所定方向に回転操作することにより、単位ロッド51が球状ジョイント55に装着されるようになっている。
【0019】
本参考例においては、一のねじ孔56の孔心と、このねじ孔56に隣設した他のねじ孔56の孔心との間の中心角は30°の倍数または45°とされ、これによって単位ロッド51と球状ジョイント55との組み合わせで各種の立体形状の枠体13を構築し得るようになっている。
【0020】
ただし、一のねじ孔56の孔心と、これに隣設した他のねじ孔56の孔心との間の中心角は、ねじ孔56同士が干渉し合わない範囲で任意の角度とすることが可能であり、上記角度を適宜適正に選択することによって構築しようとしている防塵用仮設建屋10のあらゆる立体形状に対応することができる。
【0021】
そして、防塵用仮設建屋10が覆う対象物(解体対象設備X)は、必要機能や敷地の条件によって形も規模も変ってくるため、これらに柔軟に対応して防塵用仮設建屋10を容易かつ迅速に構築するためには、ねじ孔56の設置位置を任意に設定し得ることが重要な要件となるが、このような観点からはねじ孔56の位置を任意に設定し得る本参考例の球状ジョイント55が好適である。
【0022】
ところで、一般的に建物(解体対象設備X)のコストを考えれば、建物の形状をできるだけ簡素なものにすることが好ましい。簡素なものにすることで建物の低コスト化を実現することができるからである。かかる観点からは、上記隣設するねじ孔56の孔心間の中心角を予め設定された所定の角度とした上で、単位ロッド51および球状ジョイント55の双方について部品の共通化を図ることが重要である。こうすることによって部品の特殊性がなくなり、簡素な形状の建物を容易に構築することができるとともに、枠体組立部材50の他の計画での再利用が容易になる。いずれの方式の枠体組立部材50を採用するかは、具体的な各案件に基いて種々の条件を勘案しながら決定されることになる。
【0023】
そして、本参考例においては、これらの単位ロッド51が球状ジョイント55を介して多くの三角形を形成するように組み立てられた、構造的に頑丈ないわゆるトラス構造が採用され、解体対象設備Xの周りの敷地上に予め施工された平面視で矩形状を呈するコンクリート基礎12の上に構築物を組み上げていくことにより、図4並びに図1および図2に示すような二重構造の箱型の枠体13を得るようにしている。
【0024】
上記内側防塵建屋20は、上記のようにして得られた枠体13の、多数の単位ロッド51および球状ジョイント55からなる内側のフレームのさらに内側にシート体からなる内装膜21を針金等の図略の係止部材を用いて張設することにより形成されている。
【0025】
上記内装膜21は、本参考例においては、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂や、ビニロンやポリエステルの表面に強靭な合成樹脂材料をコーティングした複合品を原料にした合成繊維を製織して得られる薄い織製品が採用されている。かかる織製品が採用されることにより、内装膜21は、空気の流通が良好に行われるようになるとともに、低コストになる。特に、内装膜21が低コストであることは重要である。なぜなら、内装膜21は、解体作業が完了した時点では有害物を多く吸収した状態になっているため、有害物の環境への放出を確実に防止するべくフレコンバッグに詰めて溶融炉で熱分解処理に付される、いわゆる使い捨て品であり、したがって高価であると解体処理コストを引き上げる要因になるからである。
【0026】
その理由は、防塵用仮設建屋10内での解体工事が完了すると、内装膜21の表面には有害物を含んだ多くの粉塵が付着した状態になるため、かかる汚染された内装膜21を再利用することができず、廃棄処分に処されるのが普通である。したがって、解体工事の度に新品の内装膜21を用いることになるため、このような消耗品である内装膜21は、解体工事の経費節減のために低コストであることが望まれるのである。また、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系の炭化水素は塩素を含んでいないため、焼却処理に付してもダイオキシン等の有害物が発生しないため、最終的には焼却処理される内装膜21の材料として適している。
【0027】
そして、内装膜21を安価な軽量品で済ませることができるのは、防塵用仮設建屋10が内側防塵建屋20と外側防塵建屋30との二重構造になっているからである。すなわち、外側防塵建屋30によって内側防塵建屋20が覆われていることにより、内側防塵建屋20は風雨や日射等の天候条件の影響を直接受けないため、薄い軽量品で済ませることができるのである。
【0028】
そして、枠体13に内装膜21が張設された状態で、隣設した内装膜21間の接合部分にシール剤が充填されるシール施工が施され、これによって内側防塵建屋20内には短絡することなく内装膜21を濾過した空気のみが供給されるようになっている。なお、空気が内装膜21を透過し難いときは、内装膜21間の接合部分にシール施工を施さない部分を設けるなどし、この部分から空気を導入するようにしてもよい。また、積極的にシール施工の施されない部分を設けなくても、内装膜21における諸所の僅かな隙間から空気が内装膜21内に導入される場合もある。
【0029】
上記外側防塵建屋30は、枠体13の外側の多くの単位ロッド51および球状ジョイント55からなる外側フレームのさらに外周面側に張設された外壁膜31と、枠体13の天井部分の上部に被せられる屋根部材32とを備えて構成されている。
【0030】
上記外壁膜31は、本参考例においては、厚手の合成樹脂シートが採用されている。このような合成樹脂シートが採用されるのは、外壁膜31は外気に直接曝されて風雨や直射日光等の天候条件の影響を直接受けるものであるため、および解体工事が完了した後に内装膜21のように廃棄処分に付されるのではなく再利用されるものであるため、これらに耐えるように耐候性に優れかつ強度の高い厚手の合成樹脂シートが採用されるのである。
【0031】
また、外壁膜31の接合部分は、接合用フィルムを用いた熱溶着や外壁膜31同士の直の熱風溶着、あるいは接着剤を介した接着によって互いに接合され、これによって外壁膜31が強風で煽られることがないようにしている。さらに外壁膜31の適所には、外気を取り入れるためのガラン33が複数設けられ、このガラン33から隙間空間11を介して内側防塵建屋20内に外気が取り入れられるようになっている。
【0032】
上記屋根部材32は、金属製の波板が用いられて構成されている。かかる屋根部材32は、中央部を分水嶺として幅方向の縁部に向けて先下がりの傾斜が形成されるように、いわゆる切妻屋根として枠体13の頂部に施工され、これによって雨水の流下が円滑に行われるようにしている。なお、屋根部材32は、金属製のものであることに限定されるものではなく、合成樹脂製の平板や波板、あるいはテント膜材等の軽量な屋根材も好適に使用可能である。
【0033】
さらに、外側防塵建屋30の外壁面の適所には、解体対象設備Xの解体処理で発生した解体物を搬出したり、必要機材を搬入するための搬出入用建屋34が構築されている。
【0034】
この搬出入用建屋34は、切妻屋根を有する建屋本体35と、この建屋本体35に設けられた、内側防塵建屋20内と連通する開口を開閉するための第一ドアー36と、建屋本体35内と外部との間に介設された第二ドアー37とを備えて構成されている。解体物の搬出に際しては、第一ドアー36が開放されて当該解体物が一旦建屋本体35内に移され、その後第一ドアー36が閉止されてから第二ドアー37が開放されて解体物を運び出すようになされ、これによって内側防塵建屋20内の粉塵が直接外部に漏洩しないようにしている。内側防塵建屋20内に機材を搬入するに際しては、上記とは逆に第二ドアー37を開閉してから第一ドアー36を開閉する。
【0035】
上記圧力調整手段40は、外側防塵建屋30近傍の敷地上に据え付けられた吸引ブロワ41と、この吸引ブロワ41と内側防塵建屋20内との間に敷設された吸引ダクト42と、この吸引ダクト42に介設された集塵フィルター(集塵手段)43とを備えて構成されている。そして、吸引ブロワ41を駆動すると内側防塵建屋20内は、吸引ダクト42を介して空気が抜き出されることにより負圧になり、これによって外気が外側防塵建屋30のガラン33、外側防塵建屋30と内側防塵建屋20との間の隙間空間11および内装膜21を通って内側防塵建屋20内に導入されるようになっている。
【0036】
また、解体処理によって発生した粉塵は、吸引ダクト42に設けられた集塵フィルター43によって除去され、清浄になった空気が吸引ブロワ41から外部に放出されるようになっている。
【0037】
第一参考例の防塵用仮設建屋10は、以上詳述したように、解体対象設備Xに対して解体処理を施すに際し、当該解体対象設備Xを覆う用に供する解体工事用の構造物であり、解体対象設備Xを取り囲んだ状態で構築される内側防塵建屋20と、この内側防塵建屋20を所定の隙間空間を介してさらに取り囲むように構築される外側防塵建屋30と、内側防塵建屋20内における解体処理により生じた粉塵の内側防塵建屋20からの漏洩が防止されるように当該内側防塵建屋20内の圧力調節を行う圧力調整手段40とが備えられてなるものであるため、解体対象設備Xは、内側および外側防塵建屋30によって二重に取り囲まれた状態になっていること、および特に内側防塵建屋20内が粉塵の漏洩を防止するように圧力調整手段40によって圧力調整されていることとの二重の方策による相乗作用で解体対象設備Xの解体処理時に内側建屋内で発生した粉塵は、解体工事用の構造物から外部に漏れ出すことが有効に抑止され、解体工事現場の近傍が漏れ出た粉塵で汚染されるような不都合を確実に防止することができる。
【0038】
また、外側防塵建屋30の存在によって内側防塵建屋20内は風や雨などの天候条件の影響を直接受けることがなく、常に安定した状態で解体作業を実行することができる。
【0039】
そして、特に第一参考例においては、圧力調整手段40は、内側防塵建屋20内を負圧に圧力調整する吸引ブロワ41と、この吸引ブロワ41と内側防塵建屋20内とを結ぶ吸引ダクト42と、この吸引ダクト42に設けられた集塵フィルター43とを備えて構成されているため、吸引ブロワ41を駆動することにより、内側防塵建屋20内は負圧になって外気が、図2に矢印で示すように、内側防塵建屋20内に吸い込まれるため、当該内側防塵建屋20内における解体工事で発生した粉塵の外部への飛散を確実に防止することができる。
【0040】
しかも、吸引ブロワ41の駆動により吸引された内側防塵建屋20内の空気は、吸引ブロワ41の直上流側の吸引ダクト42に介設された集塵フィルター43により清浄化処理されてから外部に放出されるため、内側防塵建屋20内で発生した粉塵が吸引ブロワ41により吸引された吸引空気に同伴して外部に飛散する不都合も確実に防止することができる。
【0041】
次に、本発明に係る解体工事用の構造物の一実施形態について説明する。図5は、本発明に係る解体工事用の構造物の一実施形態を示す縦断面図である。この実施形態の防塵用仮設建屋(解体工事用の構造物)10aにおいては、圧力調整手段40aは、先の第一参考例の吸引ブロワ41に代えて押込みブロワ41aが採用されている。また、上記吸引ダクト42に対応した押込みダクト42aは、押込みブロワ41aと、内側防塵建屋20および外側防塵建屋30間に形成された隙間空間11との間に設けられており、押込みブロワ41aの駆動で取り入れられた外気は、押込みダクト42aを通り、集塵フィルター43を介して上記隙間空間11内に導入されるようになっている。
【0042】
また、本実施形態においては、外側防塵建屋30の外壁膜31に設けられた先の第一参考例のガラン33に代えて、内側防塵建屋20および外側防塵建屋30を貫通した複数本の内外連絡管44と、隙間空間11内の圧力を調節する圧力調節弁46とが設けられている。内外連絡管44の入口側(内側防塵建屋20の内側)には集塵フィルター45が設けられ、内側防塵建屋20内の空気は、集塵フィルター45によって除塵されて清浄化された状態で内外連絡管44を通って外部に排出されるようになっている。
【0043】
また、圧力調節弁46は、外壁膜31から外部に突設された圧力調節管47に設けられ、開度調節による圧力調節管47を介した隙間空間11内の空気の流出と、押込みブロワ41aの駆動による隙間空間11内への空気の導入との空気の需給バランスで隙間空間11内の圧力を調節するようになされている。
【0044】
さらに、本実施形態においては、外壁膜31は、先の第一参考例の合成樹脂シートに代えて、通気性を有する厚手の織布が採用されている。こうすることによって陽圧にされた隙間空間11内の空気は、布目を通って外部に向けて排出され、たとえ外気が汚れた空気であっても、その汚染空気が隙間空間11内に導入されないようにしている。
【0045】
そして、防塵用仮設建屋10aのその他の構成(内側防塵建屋20および外側防塵建屋30を構成するための枠体組立部材50によるトラス構造の枠体13や、外側防塵建屋30の適所に設けられる搬出入用建屋34等)は、第一参考例と同様である。
【0046】
本実施形態の防塵用仮設建屋10aによれば、圧力調整手段40aを、隙間空間11内を陽圧に圧力調整する押込みブロワ41aと、内側防塵建屋20内の空気を外側防塵建屋外に排出する内外連絡管44と、この内外連絡管44に介設された集塵フィルター45とを備えて構成したため、押込みブロワ41aを駆動することにより、内側および外側防塵建屋間の隙間空間11内は陽圧になり、この隙間空間11内の空気が内側防塵建屋20内に押し込まれ、これによって当該内側防塵建屋20内における解体工事で発生した粉塵の外部への飛散を確実に防止することができる。しかも、内側防塵建屋20内に導入された空気は、集塵フィルター45によって除塵された後に内外連絡管44を通って外部に排出されるため、この部分からの粉塵の飛散も確実に防止することができる。
【0047】
図6は、第二参考例に係る解体物の処理方法を説明するための説明図である。この図に示すように、解体物X1の処理方法は、発生した解体物X1を分別する分別工程P1と、分別された解体物X1を横持ちする横持ち工程P2と、横持ちされた解体物X1を一時保管する一時保管工程P3と、一時保管された解体物X1を搬出する搬出工程P4とからなっている。
【0048】
上記分別工程P1は、防塵用仮設建屋10,10a内での解体工事で発生した解体物X1を当該防塵用仮設建屋10,10a内で分別する工程であり、ここでは、解体物X1が、その種類(例えば、第一分類として有害物質に汚染された汚染物と汚染されていない非汚染物とに分別し、汚染物および非汚染物の双方について第二分類として金属片、コンクリート片、プラスチック片、可燃物等に種類別けするなど)毎に分別される。そして分別された解体物X1は、各種類毎に色分けされたフレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグ)1に当該分別種類に応じて収納される。
【0049】
上記横持ち工程P2は、防塵用仮設建屋10,10a内でフレコンバッグ1内に収納された解体対象設備Xを場内の一時保管建屋3に向けて横持ちする工程であり、解体物X1の収納されたフレコンバッグ1は、フォークリフト車2を用いて一時保管建屋3内まで横持ちされる。
【0050】
上記一時保管工程P3は、フォークリフト車2によって防塵用仮設建屋10,10a内から一時保管建屋3に横持ちされた解体物X1が収納されているフレコンバッグ1を、内部の解体物X1の種類毎に集積して一時的に保管する工程である。そして、解体物X1の種類については、種類毎にフレコンバッグ1の色が異なるようにされているため、この色分けによって解体物X1の種類毎に容易かつ確実に集積することができる。
【0051】
上記搬出工程P4においては、先の一時保管工程P3で一時保管建屋3内に集積されたフレコンバッグ1が、解体物X1の種類毎にトラック等の搬送車両4にフォークリフト車2を用いて搭載され、最終処分場5に運び込まれて解体物X1に対する最終的な廃棄物処理が実行される。
【0052】
そして、解体物X1が運び込まれる最終処分場5は、解体物X1の種類毎に予め決められており、例えば、解体物X1が有害物質に高濃度で汚染されたものである場合には管理型最終処分場が選択され、高濃度汚染物は、生コンクリートの中に密封して固化する、いわゆるコンクリート固形化処理後に管理型最終処分場に向けて送り込まれる。また、解体物X1が低レベルの汚染度のものであり、かつ、熱分解処理が可能な金属や可燃物である場合には、最終処分場5としてシャフト炉形式の溶融炉が選ばれ、解体物X1に1200℃以上の高温での熱分解処理が施される。また、解体物X1が有害物に汚染されていないコンクリート片等の熱分解処理に適さないものである場合には、最終処分場5として埋立地が選択され、埋め立て処理に付される。また、解体物X1が汚染されていない布片や木片等の可燃物である場合には、最終処分場5として通常の焼却場が選択され、焼却処理に付される。
【0053】
第二参考例に係る解体物X1の処理方法は、以上詳述したように、内側防塵建屋20内で解体物X1を種類別に分別する分別工程P1と、この分別工程P1で分別された解体物X1を内側防塵建屋20内から外部の一時保管建屋3に横持ちする横持ち工程P2と、この横持ち工程P2で運び出された解体物X1を、当該解体物X1の種類毎に集積して一時保管する一時保管工程P3と、この一時保管工程P3で種類毎に集積保管された解体物X1を、当該解体物X1の種類毎に系外の最終処分場5へ搬出する搬出工程P4とから構成したため、内側防塵建屋20内で解体された解体物X1は分別工程P1で種類別に分別され、この分別工程P1で分別された解体物X1は横持ち工程P2で内側防塵建屋20内から外部の一時保管建屋3に横持ちされ、この横持ち工程P2で運び出された解体物X1は一時保管工程P3で解体物X1の種類毎に集積され、この一時保管工程P3で種類毎に集積保管された解体物X1は搬出工程P4において種類毎に系外の最終処分場5へ搬出される。
【0054】
このように、発生現場で種類毎に分別された解体物X1は、一旦中継点である一時保管建屋3において整理されてその種類毎に集積された後に、種類毎にまとめて各種類に合った最適の最終処分場5に搬出されるようにしているため、内側防塵建屋20内の解体現場で発生した解体物X1を直ちに最終処分場5に向けて搬出する場合に比較し、一時保管建屋3で種類ごとにまとめる分、作業効率が向上し、解体後の解体物X1の処理コスト低減化に貢献することができる。
【0055】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0056】
(1)上記の第一参考例および実施形態においては、内側防塵建屋20および外側防塵建屋30は、枠体組立部材50を組み合わせて形成されたトラス構造の枠体13を構成要素として形成されているが、本発明は、かかるトラス構造の枠体13によって内側防塵建屋20および外側防塵建屋30を構築することに限定されるものではなく、柱と梁とからなる通常の箱型の構造物で内側防塵建屋および外側防塵建屋を構成してもよい。
【0057】
(2)上記の第一参考例および実施形態においては、集塵手段として集塵フィルター43が採用されているが、本発明は、集塵手段が集塵フィルター43であることに限定されるものではなく、吸引空気に水を噴霧したり、吸引空気に水を潜らせる等のいわゆる湿式集塵装置を採用してもよい。
【0058】
(3)上記の第一参考例において、外壁膜31に設けられたガラン33にフィルターを内装してもよい。こうすることによって、隙間空間11を介して内側防塵建屋20内に導入される空気を清浄なものとすることができる。
【0059】
(4)上記の第一参考例においては、外壁膜31として空気を流通させない合成樹脂製のシートが採用されているが、こうする代わりに外壁膜31として織布を採用してもよい。織布を採用することによって、外壁膜31に特にガラン33を設けなくても、外壁膜31の布目を通して隙間空間11内に外気を導入することができる。
【0060】
(5)上記の実施形態においては、外壁膜31として空気の流通が可能な織布が採用されているが、空気の流通を阻止する合成樹脂製のシートによって外壁膜31を形成してもよい。こうすることによって外壁膜31を通した空気の排出が防止されるため、その分押込みブロワ41aによる空気の導入量を少なくすることが可能であり、その分押込みブロワ41aを駆動するためのエネルギーコストの低減化に貢献する。
【0061】
(6)上記の第一参考例および実施形態において、防塵用仮設建屋10,10aに隣接して、図7に示すような、解体処理の作業者の入退場施設を構築してもよい。この入退場施設60は、外側防塵建屋30の外壁に接するように構築された平面視で略正方形状の建屋によって形成され、外側防塵建屋30から離間した位置に形成された平面視でL字状の着衣所61と、この着衣所61に二面が囲まれるように形成された脱衣所62とからなる基本構成を有している。
【0062】
着衣所61は、作業者が作業服に着替えるところであり、そのために着衣所61の適所には、清浄化処理が施された作業服を収納するロッカー63が配置されている。そして、入口ドアーを開けて着衣所61に入った作業者は、ロッカー63内の作業服と着替えて今まできていた衣類をロッカー63内に収納するようになっている。
【0063】
また、着衣所61における外側防塵建屋30に対向した部分には、着衣所61と防塵用仮設建屋10,10a内とを結ぶ入口側渡り廊下64が設けられているとともに、この入口側渡り廊下64の両端部にはそれぞれ片開きドアー65が設けられ、これらの二重ドアー65,65によって作業者が内側防塵建屋20内に入るときに内側防塵建屋20内の含塵空気が着衣所61に向けて漏れ出ないようにしている。
【0064】
上記脱衣所62は、作業服を脱ぐところであり、脱いだ作業服や手回りの廃棄物を収納する廃棄物入れ62aが設けられているとともに、洗面台62bも装備されている。かかる脱衣所62の外側防塵建屋30側の隅部には、靴底洗浄機66aの装備された靴底浄化室66が設けられているとともに、この靴底浄化室66と脱衣所62との間には、入口と出口とにそれぞれ片開きドアー65を備えたシャワー室67が設けられている。シャワー室67には、作業者に向かって圧搾空気を吹き付けるエアシャワー装置が装備されている。
【0065】
そして、内側防塵建屋20内と上記靴底浄化室66との間には、出口側渡り廊下68が設けられ、この出口側渡り廊下68の両端部にも片開きドアー65がそれぞれ設けられている。したがって、作業者が内側防塵建屋20内から出口側渡り廊下68を通って靴底浄化室66に向かうに際し、各片開きドアー65を開閉操作することによって、内側防塵建屋20内の含塵空気が靴底浄化室66に直接漏れ出さないようにしている。
【0066】
かかる入退場施設60によれば、防塵用仮設建屋10,10a内で解体対象設備Xの解体作業に従事する作業者は、まず、着衣所61においてロッカー63に収納されている作業服を取り出して着替えてから、入口側渡り廊下64を通って防塵用仮設建屋10,10a内に入り、解体対象設備Xの解体処理を行う。
【0067】
そして、防塵用仮設建屋10,10aから退出するに際しては、防塵用仮設建屋10,10a内から出口側渡り廊下68を通って靴底浄化室66に至り、ここでまず靴底洗浄機66aによって靴に付着している付着物を取り除き、シャワー室67でエアーシャワーを浴びてから脱衣所62に至り、ここで作業服を脱いで廃棄物入れ62aに投入し、洗面台62bで洗面してから一対の片開きドアー65を開けて着衣所61に至り、ロッカー63から衣類を取り出して着用する。
【0068】
このように、作業者は、各所に形成された二重ドアー65,65を介して防塵用仮設建屋10,10aに対して出入りするとともに、特に防塵用仮設建屋10,10aから出るときには、靴底洗浄機66aやシャワー室67を通るようになされているため、作業者の出入りで防塵用仮設建屋10,10a内の粉塵が系外に漏洩することが有効に防止される。
【0069】
(7)第二参考例に係る解体物X1の処理方法において、作業者の労働安全衛生上の管理を適正に行うシステムを構築すれば、安全衛生管理を実効あるものにすることができる。管理項目としては、
1). 作業者名簿の作成や作業者証の交付などの作業者受け入れ管理
2). 作業者の解体現場に対する出入り管理
3). 作業者の作業時間および汚染レベルの管理
4). 汚染物の一時的保管における各種の管理(ドラム缶詰めを行った汚染物の管理等)
5). 使用済み防護服等の作業者から出る廃棄物の管理
などを挙げることができる。このような管理項目の各々について、コンピュータを介在させた総合管理システムを構築し、上記ハード面での解体物X1の処理システムに対応させたソフト面での運用を行うことにより、解体対象設備Xの解体処理をトータルとして疎漏のない優れたものにすることができる。
【0070】
(8)上記の第一参考例および実施形態においては、枠体組立部材50として図3に示すような単位ロッド51および球状ジョイント55からなるものについて説明したが、本発明の枠体組立部材50は、図3に示すようなものに限定されるものではなく、図8に示すような枠体組立部材50aを採用してもよい。
【0071】
この枠体組立部材50aは、パイプ体57と、このパイプ体57の両端部に付設される球状を呈した一対のグローブ58と、これらのグローブ58と上記パイプ体57とを連結する一対のボルト59とからなっている。
【0072】
上記パイプ体57は、その両端部に同心で一体に形成された先窄まりのスリーブ57aを有しているとともに、このスリーブ57aの先端部には、ボルト59に外嵌された状態の筒状のワッパー57bが隣設されている。各ワッパー57bは、軸心に直交する方向の断面視の形状が六角形に設定されているとともに、その周面の点対称位置に穿設された軸心方向に延びる各一対の長孔57cを有している。
【0073】
上記グローブ58は、隣設される枠体組立部材50aを互いに接続するための接続用の部材であり、その表面には、中心各が45°になるように角度設定された複数(本実施形態では20)のボルト孔58aが設けられている。このボルト孔58aは、上記ボルト59が螺着され得るように径寸法が設定されている。
【0074】
上記ボルト59は、雄ねじの螺設されたボルト本体59aと、このボルト本体59aの基端側に同心で固定された当該ボルト本体59aより大径の頭部59bと、上記ボルト本体59aの周面から突設された打込みピン59cとからなっている。ボルト本体59aは、径寸法が上記ワッパー57bの内径寸法より僅かに小さく寸法設定され、これによって内側からスリーブ57aに嵌挿し得るようになっている。
【0075】
上記打込みピン59cは、上記ワッパー57bの長孔57cに軸心方向に向けて正逆移動可能に摺接状態で嵌め込まれるものであり、ボルト本体59aがワッパー57bに嵌挿された状態で当該ワッパー57bの周面に予め螺設されているねじ孔に長孔57cを介して螺着されることによりボルト59に固定されている。そして、打込みピン59cが長孔57cの最先端に位置した状態で、ボルト本体59aの先端が所定長だけワッパー57bから外部に突出するようにボルト59の長さ寸法が設定されている。
【0076】
この実施形態の枠体組立部材50aによれば、打込みピン59cを長孔57cの先端側に移動させてボルト本体59aの先端をワッパー57bから外部に突出させた状態でその先端をグローブ58のボルト孔58aに対向当接させ、引き続きワッパー57bを軸心回りにボルト59のねじ込み方向に向けて回転させることにより、ボルト59は、ワッパー57bの長孔57cの縁部および打込みピン59cを介して軸心回りに回転するため、ボルト孔58aにねじ込まれていき、ついには、図8の左側に示すように、頭部59bがスリーブ57aの裏面側に当接し、ワッパー57bがスリーブ57aとグローブ58とに押圧挟持された状態でパイプ体57がグローブ58に連結されることになる。
【0077】
(9)図9は、第三参考例に係る解体工事用の構造物を示す縦断面図である。この図に示すように、本参考例の防塵用架設建屋(解体工事用の構造物)10bは、基本的に第一参考例の防塵用架設建屋10と同様に構成されているが、隙間空間11内を負圧に圧力調整するとともに、内側防塵建屋20内を隙間空間11内よりさらに圧力の低い負圧に圧力調整するように構成されている点が第一参考例のものと相違している。そして、内側防塵建屋20内を隙間空間11内よりさらに圧力の低い負圧にするために、本参考例においては、第一参考例で採用されていたようなガラン33(図1、図2)は設けないようにしている。
【0078】
このような本参考例の防塵用架設建屋10bによれば、吸引ブロワ41を駆動すると内装膜21内は減圧されて負圧になり、外気が内装膜21内に吸引されようとする。しかしながら外壁膜31にはガラン33が設けられていないため、外気は隣接する外壁膜31間の接合部分の僅かな隙間を通って一旦外壁膜31と内装膜21との間に形成された隙間空間11内に吸引され、引き続き内装膜21を透過したり、隣接する内装膜21間の接合部分の僅かな隙間(すなわちシール処理が施されない部分、以下同じ)を通って内側防塵建屋20内に導入された後、吸引ダクト42、集塵フィルター43および吸引ブロワ41を通って外部に導出される。
【0079】
そして、吸引ブロワ41の駆動で吸引された外気は、まず、隣接した外壁膜31間の隙間を通過するに際し圧力損失が生じるため、隙間空間11内は大気圧より圧力が低い負圧になる。また、隙間空間11内の空気も、内装膜21を透過したり隙間を通過するときに圧力損失が生じるため、結局、内側防塵建屋20内は、隙間空間11内よりさらに低圧になる。そして、内側防塵建屋20内は、二重の負圧で守られた状態になっているため、解体対象設備Xの解体作業時に内側防塵建屋20内で発生した粉塵の外部への飛散がより確実に防止される。
【0080】
なお、外気を積極的に内側防塵建屋20内に導入するために設けられる隣接した外壁膜31間の接合部分の隙間寸法および隣接した内装膜21間の隙間寸法については、当該隙間によって生じる圧力損失の値や四囲の状況を勘案して適性に設定する必要がある。
【0081】
また、本参考例においては、吸引ダクト42′の中央部がコンクリート基礎12の下側を通るように土中に埋設されている。このようにすれば、先の第一参考例のように内装膜21および外壁膜31に吸引ダクト42を通すための孔を明けたり、当該孔周りと吸引ダクト42の外周面との間にシール加工を施す等の作業を行う必要がなくなり、その分防塵用架設建屋の構築作業の効率化に貢献することができるとともに、これらの膜に傷が付かないため、特に外壁膜31の場合、当該外壁膜31を再使用する上で好都合である。
(10)図10は、第四参考例に係る解体工事用の構造物を示す縦断面図である。この図に示すように、第四参考例に係る防塵用架設建屋(解体工事用の構造物)10cは、隙間空間11内を負圧にする点で基本的に第三参考例に係る防塵用架設建屋10bと軌を一にしているが、圧力損失に頼るだけでなく隙間空間11内を積極的に負圧にするようになされている点で第三参考例のものと相違している。
【0082】
すなわち、第四参考例の防塵用架設建屋10cにおいては、内側防塵建屋20内の空気を吸引して当該内側防塵建屋20内を負圧にする吸引ブロワ41に加え、隙間空間11内を積極的に負圧に圧力調整するためのもう一台の専用の吸引ブロワ(第二吸引ブロワ48)を採用している。
【0083】
第四参考例の防塵用架設建屋10cによれば、隙間空間11内を積極的に負圧にするための第二吸引ブロワ48が採用されているため、当該第二吸引ブロワ48を吸引ブロワ41との関連で適正に運転制御することによって、隣接した外壁膜31間の隙間を通過する空気の圧力損失のみに頼ることなく、隙間空間11内の圧力を適正な値に容易に設定することが可能になり、隙間空間11内の圧力を外気圧と内装膜21内の圧力との間の負圧に設定操作する上で好都合である。
【0084】
(11)上記の参考例及び実施形態において、内側防塵建屋20内に、所定の集塵機を別途導入し、当該集塵機で内側防塵建屋20内の空気を清浄化するようにしてもよい。こうすることによって内側防塵建屋20内は、当該集塵機と上記の圧力調整手段40,40aの集塵フィルター43との協働でさらに清浄な作業環境になる。
【0085】
【発明の効果】
請求項1記載の解体工事用の構造物によれば、解体対象物は、内側および外側防塵建屋によって二重に取り囲まれた状態になっていること、および特に内側防塵建屋内が粉塵の漏洩を防止するように圧力調整手段によって圧力調整されていることによって、解体対象物の解体処理時に内側建屋内で発生した粉塵は、解体工事用の構造物から外部に漏れ出すことが有効に抑止され、解体工事現場の近傍が漏れ出た粉塵で汚染される不都合を確実に防止することができる。また、外側防塵建屋の存在によって内側防塵建屋内は風や雨などの天候条件の影響を直接受けることがなく、常に安定した状態で解体作業を実行することができる。さらに、圧力調整手段を、隙間空間内を陽圧に圧力調整する押込みブロワと、内側防塵建屋内の空気を外側防塵建屋外に排出する内外連絡流路と、この内外連絡流路に介設された集塵手段とを備えて構成したため、押込みブロワを駆動することにより、内側および外側防塵建屋間の隙間空間内は陽圧になり、この隙間空間内の空気が内側防塵建屋内に押し込まれ、当該内側防塵建屋内における解体工事で発生した粉塵の外部への飛散を確実に防止することができる。また、建屋内に導入された空気は、集塵手段によって除塵された後に内外連絡管を通って外部に排出されるため、この部分からの粉塵の飛散も確実に防止することができる。
【0086】
請求項2記載の解体工事用の構造物によれば、内側建屋を、当該建屋を構成する枠体に織布を張設することによって形成したため、内側防塵建屋内に対し枠体を覆った織布の布目を通して均一に空気が流通し、内側防塵建屋内での空気の偏流を防止することができる。したがって、空気の偏流に起因した粉塵の局部的な舞い上がり等の不都合が起こらず、内側防塵建屋内を安定した作業環境とすることができる。
【0087】
請求項3記載の解体工事方法によれば、請求項1記載の解体工事用の構造物を用いた解体工事方法であって、押込みブロワにより隙間空間内に外気を導入し、陽圧になった内側防塵建屋内の空気を、集塵手段を介して内外連絡流路から外側防塵建屋外に排出する陽にしているため、請求項1に記載の発明と同一の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る解体工事用の構造物の第一参考例を示す一部切欠き斜視図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 枠体組立部材の一実施形態を示す斜視図である。
【図4】 図3に示す枠体組立部材の組立て状態を例示する斜視図である。
【図5】 本発明に係る解体工事用の構造物の一実施形態を示す縦断面図である。
【図6】 第二参考例に係る解体物の処理方法を説明するための説明図である。
【図7】 解体処理の作業者の入退場施設の間取り図である。
【図8】 枠体組立部材の他の実施形態を示す一部断面側面図である。
【図9】 第三参考例に係る解体工事用の構造物を示す縦断面図である。
【図10】 第四参考例に係る解体工事用の構造物を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 フレコンバッグ 2 フォークリフト車
3 一時保管建屋 4 搬送車両
5 最終処分場
10,10a,10b,10c 防塵用仮設建屋
11 隙間空間 12 コンクリート基礎
13 枠体
20 内側防塵建屋 21 内装膜
30 外側防塵建屋 31 外壁膜
33 ガラン 32 屋根部材
34 搬出入用建屋 35 屋本体
36 第一ドアー 37 第二ドアー
40,40a 圧力調整手段 41 吸引ブロワ
41a 押込みブロワ 42,42′ 吸引ダクト
42a 押込みダクト 43 集塵フィルター
44 内外連絡管 45 集塵フィルター
46 圧力調節弁 47 圧力調節管
48 第二吸引ブロワ 50,50a 枠体組立部材
51 単位ロッド 52 ロッド本体
53 連結ボルト 54 操作用フランジ
55 球状ジョイント 56 ねじ孔
57 パイプ体 57a スリーブ
57b ワッパー 57c 長孔
58 グローブ 58a ボルト孔
59 ボルト 59a ボルト本体
59b 頭部 59c 打込みピン
60 入退場施設 61 着衣所
62 脱衣所 62a 廃棄物入れ
62b 洗面台 63 ロッカー
64 入口側渡り廊下 65 片開きドアー
66 靴底浄化室 66a 靴底洗浄機
67 シャワー室 68 出口側渡り廊下
P1 分別工程 P2 横持ち工程
P3 一時保管工程 P4 搬出工程
X 解体対象設備 X1 解体物[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure for dismantling work used when dismantling objects such as various buildings, mechanical facilities, and chemical facilities, and a dustproof method in the dismantling work.
[0002]
[Prior art]
Normally, when a structure such as a building or various mechanical devices is dismantled, the object to be dismantled is shielded with a shield. This shielding is generally performed by assembling a frame surrounding the structure by assembling a frame around the structure and stretching a dustproof sheet on the frame. By doing so, the object to be dismantled is surrounded by the sheet, so that the release of dust generated during the dismantling operation is suppressed. In some cases, a dustproof sheet is stretched twice to improve the dustproof effect.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional dustproof method as described above, the dismantling object is simply covered with the dustproof sheet, and the dust is prevented from scattering to the outside only by the shielding effect of the dustproof sheet. Therefore, the effect of preventing dust scattering is not always sufficient, and it has been impossible to reliably prevent the dust from leaking through the gap of the dustproof sheet.
[0004]
In particular, when the object to be dismantled is an environmental countermeasure facility that contains a lot of harmful substances, such as a waste treatment device, it is common for the dust to contain harmful substances, so if such dust leaks, The problem is that the surrounding environment is contaminated with harmful substances.
[0005]
The present invention has been made in view of the above situation, and a structure for dismantling work and dismantling that can dismantle the object to be dismantled after reliably preventing dust and harmful substances from scattering. The purpose is to provide a dustproof method for construction.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The invention described in claim 1 is a structure for dismantling work for covering the dismantling object when the dismantling process is performed on the dismantling object, and is constructed in a state surrounding the dismantling object. The inner dust-proof building, the outer dust-proof building constructed so as to further surround the inner dust-proof building through a predetermined gap space, and the leakage from the inner dust-proof building caused by the dismantling process in the inner dust-proof building are prevented. Pressure adjusting means for adjusting the pressure inside the inner dust-proof building, and the pressure adjusting means includes a pushing blower for adjusting the pressure in the gap space to a positive pressure, and air inside the inner dust-proof building. And a dust collecting means interposed in the inside / outside communication channel, By making positive pressure in the gap space, the air in the gap space is pushed into the inside dustproof building. It is characterized by being comprised.
[0007]
According to the present invention, the object to be dismantled is in a state of being double surrounded by the inner and outer dustproof buildings, and in particular, the pressure is adjusted by the pressure adjusting means so as to prevent the inside dustproof building from leaking dust. Dust generated in the inner building during the dismantling process of the object to be dismantled due to the synergistic effect of the double measures with the adjustment is effectively prevented from leaking outside from the structure for dismantling work, and dismantling The inconvenience that the vicinity of the construction site is contaminated with the leaked dust is surely prevented.
[0008]
In addition, the presence of the outer dust-proof building does not directly affect the inside dust-proof building due to weather conditions such as wind and rain, and the dismantling work can always be performed in a stable state.
[0009]
Further, according to the present invention, by driving the pushing blower, the gap space between the inner and outer dustproof buildings becomes positive pressure, and the air in the gap space is pushed into the inner dustproof building. The dust generated during the demolition work in the dustproof building is surely prevented from scattering to the outside. Moreover, the air introduced into the inside dustproof building is connected to the inside and outside after it is removed by the dust collecting means. Flow path Since it is discharged to the outside through the dust, scattering of dust from this portion is also reliably prevented.
[0010]
[0011]
According to the present invention, air flows uniformly through the woven fabric cloth covering the frame body and the minute gaps in the connecting portion of the woven fabric with respect to the inner dust-proof building, so that air drift occurs in the inner dust-proof building. There is nothing. Therefore, inconveniences such as local dust dust caused by air drift do not occur, and the inner dustproof building becomes a stable work environment.
[0012]
[0013]
According to the invention, the claims 1 The same effects as the invention described in (1) can be obtained.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Prior to the description of the embodiment of the present invention, a first reference example will be described. FIG. First reference example Structure for demolition work related to Things FIG. 2 is a sectional view taken along line AA in FIG. 1. As shown in these figures, a dust-proof temporary building (structure for dismantling work) 10 constructed during dismantling work is used to cover the dismantling target equipment X when the dismantling target equipment X is subjected to dismantling processing. An inner dust-
[0015]
Examples of the facility X to be dismantled include ordinary houses and buildings such as various buildings and various manufacturing facilities constructed in factories. Reference example Considering the fact that the temporary dust-
[0016]
The inner
[0017]
The
[0018]
The spherical joint 55 is for connecting
[0019]
Reference example , The central angle between the core of one
[0020]
However, the central angle between the hole core of one
[0021]
And since the object (dismantling object equipment X) which the
[0022]
By the way, generally, considering the cost of a building (dismantling target equipment X), it is preferable to make the shape of the building as simple as possible. This is because the cost can be reduced by simplifying the building. From this point of view, it is possible to make the parts common to both the
[0023]
And Reference example , A so-called truss structure that is structurally strong, in which these
[0024]
The inner dust-
[0025]
The
[0026]
The reason is that when the dismantling work in the dust-proof
[0027]
The reason why the
[0028]
Then, in a state where the
[0029]
The outer dustproof
[0030]
The
[0031]
Further, the joint portions of the
[0032]
The
[0033]
Furthermore, a loading / unloading
[0034]
The loading / unloading
[0035]
The pressure adjusting means 40 includes a
[0036]
In addition, dust generated by the dismantling process is removed by a
[0037]
First reference example As described in detail above, the dust-proof
[0038]
Moreover, the inside of the inner dust-
[0039]
And especially First reference example The pressure adjusting means 40 is provided with a
[0040]
In addition, the air in the
[0041]
Next, an embodiment of a structure for dismantling work according to the present invention will be described. FIG. 5 shows a structure for demolition work according to the present invention. One embodiment FIG. In the dustproof temporary building (structure for dismantling work) 10a of this embodiment, the pressure adjusting means 40a is First reference example Instead of the
[0042]
Also, This embodiment In, the tip provided on the
[0043]
Further, the
[0044]
further, This embodiment The
[0045]
And other configurations of the dust-proof
[0046]
This embodiment According to the dust-proof
[0047]
FIG. According to the second reference example It is explanatory drawing for demonstrating the processing method of a demolition thing. As shown in this figure, the processing method for the dismantled product X1 includes a separation step P1 for separating the generated dismantled product X1, a horizontal holding step P2 for holding the separated dismantled product X1, and a horizontally dismantled product. The process consists of a temporary storage process P3 for temporarily storing X1 and an unloading process P4 for unloading the temporarily dismantled product X1.
[0048]
The separation process P1 is a process of separating the dismantled object X1 generated in the dismantling work in the dustproof
[0049]
The horizontal holding process P2 is a process of holding the dismantling target equipment X stored in the flexible container bag 1 in the dust-proof
[0050]
In the temporary storage process P3, the flexible container bag 1 in which the dismantled articles X1 horizontally held in the
[0051]
In the carry-out process P4, the flexible container bag 1 accumulated in the
[0052]
The
[0053]
According to the second reference example As described in detail above, the processing method of the dismantled product X1 is the separation step P1 for separating the dismantled product X1 by type in the
[0054]
In this way, the dismantled material X1 separated for each type at the generation site is once arranged in the
[0055]
The present invention is not limited to the above embodiment, and includes the following contents.
[0056]
(1) Above First reference example and In the embodiment, the inner dust-
[0057]
(2) Above First reference example and In the embodiment, the
[0058]
(3) Above First reference example In this case, a filter may be provided in the
[0059]
(4) Above First reference example , A synthetic resin sheet that does not allow air to flow is used as the
[0060]
(5) Above The fruit In the embodiment, a woven fabric capable of air flow is employed as the
[0061]
(6) Above First reference example and In the embodiment, an entrance / exit facility for an operator of dismantling processing as shown in FIG. 7 may be constructed adjacent to the dust-proof
[0062]
The clothes place 61 is where an operator changes into work clothes, and for this purpose, a locker 63 for storing the work clothes that have been subjected to a cleaning process is disposed at an appropriate position of the
[0063]
In addition, an
[0064]
The
[0065]
An exit side corridor 68 is provided between the inside dust-
[0066]
According to the entrance /
[0067]
When exiting from the dust-proof
[0068]
As described above, the worker enters and exits the dust-proof
[0069]
(7) According to the second reference example Disposal X1 processing method To the law Therefore, if a system for appropriately managing occupational safety and health of workers is constructed, safety and health management can be made effective. As management items,
1). Worker acceptance management such as creation of worker lists and issuance of worker IDs
2). Entry / exit management of workers at the site of dismantling
3). Management of worker's working time and contamination level
4). Various controls in the temporary storage of contaminants (control of contaminants in drums, etc.)
5). Management of waste from workers such as used protective clothing
And so on. For each of these management items, a comprehensive management system with a computer interposed is constructed, and a software operation corresponding to the processing system for the hardware demolition object X1 is performed, thereby dismantling target equipment X The total dismantling process can be made excellent without leakage.
[0070]
(8) Above First reference example and In the embodiment, the
[0071]
The
[0072]
The
[0073]
The
[0074]
The
[0075]
The driving
[0076]
According to the
[0077]
(9) FIG. In the third reference example It is a longitudinal cross-sectional view which shows the structure for such demolition work. As shown in this figure, Of this reference example The dustproof erection building (structure for dismantling work) 10b is basically First reference example However, the inside of the
[0078]
like this Of this reference example According to the
[0079]
The outside air sucked by the drive of the
[0080]
In addition, about the clearance dimension of the junction part between the adjacent outer wall films |
[0081]
Also, Reference example , The
(10) FIG. According to the fourth reference example Structure for demolition work Things It is a longitudinal cross-sectional view shown. As shown in this figure, According to the fourth reference example The dust-proof erection building (structure for demolition work) 10c is basically the point that the
[0082]
That is, Of the fourth reference example In the
[0083]
Of the fourth reference example According to the dust-
[0084]
(11) Above Reference examples and actual In the embodiment, a predetermined dust collector may be separately introduced into the inner dust-
[0085]
【The invention's effect】
According to the structure for demolition work according to claim 1, the demolition object is in a state of being double surrounded by the inner and outer dust-proof buildings, and in particular, the inner dust-proof building interior is free from dust leakage. By adjusting the pressure by the pressure adjusting means so as to prevent, dust generated in the inner building during the dismantling process of the dismantling object is effectively suppressed from leaking out from the structure for dismantling work, It is possible to reliably prevent inconvenience that the vicinity of the demolition work site is contaminated with the leaked dust. In addition, the presence of the outer dust-proof building does not directly affect the inside dust-proof building due to weather conditions such as wind and rain, and the dismantling work can always be performed in a stable state. Furthermore, the pressure adjusting means is interposed between the pushing blower for adjusting the pressure in the gap space to a positive pressure, the internal / external communication channel for discharging the air inside the dustproof building to the outside of the dustproof building, and the internal / external communication channel. Therefore, by driving the push-in blower, the gap space between the inner and outer dust-proof buildings becomes positive pressure, and the air in this gap space is pushed into the inner dust-proof building, It is possible to reliably prevent the dust generated by the dismantling work in the inside dustproof building from being scattered to the outside. Moreover, since the air introduced into the building is removed by the dust collecting means and then discharged to the outside through the internal / external communication pipe, it is possible to reliably prevent dust from being scattered from this portion.
[0086]
[0087]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a structure for dismantling work according to the present invention. First reference example FIG.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 3 is a perspective view showing an embodiment of a frame assembly member.
4 is a perspective view illustrating an assembled state of the frame assembly member shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 shows a structure for dismantling work according to the present invention. one It is a longitudinal cross-sectional view which shows embodiment.
[Fig. 6] Second reference example It is explanatory drawing for demonstrating the processing method of the dismantlement concerning.
FIG. 7 is a floor plan of an entrance / exit facility for an operator of dismantling processing.
FIG. 8 is a partially sectional side view showing another embodiment of the frame assembly member.
FIG. 9 Third reference example Structure for demolition work related to Things It is a longitudinal cross-sectional view shown.
FIG. 10 Fourth reference example Structure for demolition work related to Things It is a longitudinal cross-sectional view shown.
[Explanation of symbols]
1
3 Temporary storage building 4 Transport vehicle
5 final disposal site
10, 10a, 10b, 10c Dustproof temporary building
11
13 Frame
20 Inside dust-
30 Outside dustproof building 31 Outer wall membrane
33 Galant 32 Roof member
34 Building for loading and unloading 35 Main body
36
40, 40a Pressure adjusting means 41 Suction blower
44 Internal /
46
48
51
53 Connecting
55 Spherical joint 56 Screw hole
57
58
59
60 Entrance /
62
62b Washbasin 63 Locker
64
66 Sole bottom cleaning room 66a Shoe bottom washing machine
67 Shower room 68 Exit side corridor
P1 sorting process P2 horizontal holding process
P3 Temporary storage process P4 Unloading process
X Equipment to be dismantled X1 Demolition
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002188001A JP3732464B2 (en) | 2001-08-28 | 2002-06-27 | Structure for demolition work, dust-proof method in demolition work |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-257677 | 2001-08-28 | ||
JP2001257677 | 2001-08-28 | ||
JP2002188001A JP3732464B2 (en) | 2001-08-28 | 2002-06-27 | Structure for demolition work, dust-proof method in demolition work |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003147976A JP2003147976A (en) | 2003-05-21 |
JP3732464B2 true JP3732464B2 (en) | 2006-01-05 |
Family
ID=26621109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002188001A Expired - Fee Related JP3732464B2 (en) | 2001-08-28 | 2002-06-27 | Structure for demolition work, dust-proof method in demolition work |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3732464B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101963232B1 (en) * | 2018-11-29 | 2019-04-01 | 손영수 | Exterior structure for demolition of buildings |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2910919B1 (en) | 2006-12-28 | 2009-02-20 | Cardem Soc Par Actions Simplif | INSTALLATION FOR REMOVING DUST EMISSIONS DURING DEMOLITION OPERATIONS OF A BUILDING |
JP5205868B2 (en) * | 2007-08-27 | 2013-06-05 | 株式会社大林組 | Roof replacement unit and roof replacement method for existing buildings |
JP4813542B2 (en) * | 2008-12-22 | 2011-11-09 | 株式会社クボタ工建 | Structure for dismantling work and dismantling work method |
JP5569559B2 (en) * | 2012-06-07 | 2014-08-13 | 株式会社大林組 | Roof replacement unit and roof replacement method for existing buildings |
JP5569560B2 (en) * | 2012-06-07 | 2014-08-13 | 株式会社大林組 | Roof replacement unit and roof replacement method for existing buildings |
ITTA20130002A1 (en) * | 2013-02-07 | 2013-05-09 | Davide Mirra | USE OF TENSIVE COMPOUND FOR THE DEMOLITION AND TOTAL REBUILDING OF A COKE OVEN BATTERY PROVIDED WITH DUST BREAKAGE SYSTEM. |
JP7038574B2 (en) * | 2018-03-06 | 2022-03-18 | Nok株式会社 | Dustproof cover for kneader |
-
2002
- 2002-06-27 JP JP2002188001A patent/JP3732464B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101963232B1 (en) * | 2018-11-29 | 2019-04-01 | 손영수 | Exterior structure for demolition of buildings |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003147976A (en) | 2003-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4883512A (en) | Portable isolation enclosure | |
JP3732464B2 (en) | Structure for demolition work, dust-proof method in demolition work | |
CA1312711C (en) | Asbestos removal method and system | |
CN102513343B (en) | Treatment system for repairing organics-contaminated soil | |
KR102105966B1 (en) | Structure dismantlement method having an automatic controll function for preventing fine dust scatterring based on sensor | |
US5652966A (en) | Reinforced full body suit | |
JP2009540165A (en) | Group decontamination mobile unit | |
CN103170484A (en) | Device and method clearing chimney internal pollutants | |
KR102094162B1 (en) | A spray device for removing asbestos dust | |
JP4122015B2 (en) | Plant cleaning method, asbestos removal method and dismantling treatment method | |
JP3881864B2 (en) | Waste treatment facility dismantling system | |
JP2004144392A (en) | Chimney deconstructing method | |
JP3698686B2 (en) | Removal method of dust-proof film | |
JP4024292B1 (en) | How to reuse asbestos protective clothing | |
JP3614536B2 (en) | House installed in radiation control area | |
US5513407A (en) | Reinforced full body suit | |
JP2007231705A (en) | Worker's space isolating type removing method for toxic substances such as asbestos or the like | |
CN109469207A (en) | A kind of steel construction greenhouse for contaminated soil remediation | |
CN212075212U (en) | Building engineering garbage collection device | |
KR102401653B1 (en) | Apparatus for ventilation and dust collector of graveyard | |
CN213356308U (en) | Dustproof device for raw material stockpiling | |
US20240344347A1 (en) | Underground Shelter with Air-Intake System | |
JP2519667Y2 (en) | Mill fume demister cleaning equipment | |
JP3730712B2 (en) | Impervious structure of waste disposal site | |
JP2007003168A (en) | Collecting method and device, and collecting facility for carrying out object |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040722 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040806 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041001 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050224 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051007 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051012 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091021 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101021 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111021 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121021 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131021 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |