JP3731248B2 - プール施設 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、サーフィンプールから流出する水を流水プールに導入して流水プールの流水駆動源とするプール施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、レジャー用にサーフィンプールと流水プールとを組み合わせたプール施設が開発され、実用に供されるようになってきた。このようなプール施設では、サーフィンプールから流出する水を流水プールに導入して流水プールの流水駆動源としており、したがって、流水プールに流れを起こす起流装置を不要としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のプール施設では、起流装置が不要にはなるものの、サーフィンプールから流水プールへの流下水量を調整できず、多量の流下水が流水プールに流入してくるので、流水プールを流れる水の流速が高速となり、しかもその流速を適度に制御できないため、遊泳上危険をともなうことがあった。
また、サーフィンプールの滑走面補修等でサーフィンプールに水を流下させないときは、流水プールに水が流入しないため、流水プールの流れが消滅して普通の流れのないプールとなってしまい、遊泳者の期待に応えられないという問題点も有していた。
【0004】
この発明は上記に鑑み提案されたもので、サーフィンプールから流水プールへの流れを遊泳者にとって安全なものとするとともに、流水プールの流れを常に保つことができるプール施設を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明のプール施設は、ポンプピットよりヘッドタンクへ揚水した水をサーフィンプールに流出させるとともに、サーフィンプールから流出する水を流水プールに導入して流水プールの流水駆動源とするプール施設において、上記サーフィンプールの流水が流入する、2つの高さ可変の溢流堰で囲んで形成された流入部と、上記流入部の一方の溢流堰からの溢流水を流水プールに導き上記流水駆動源とする第1の水路と、上記流入部の他方の溢流堰からの溢流水を上記ポンプピットに導き回収する第2の水路と、を有するようにしたものである。
【0006】
この発明によれば、サーフィンプールの流水が流入する流入部の2つの溢流堰は高さを調整できるので、一方の溢流堰から第1の水路に入る溢流水の水量、すなわち流水プールに流入する水量を適量に制御でき、流水プールの流れは遊泳者にとって安全なものとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの発明のプール施設の全体構成を概略的に示す平面図である。図において、プール施設は、サーフィンプール1と流水プール5との組み合わせで構成してある。
【0008】
サーフィンプール1は、流下水を発生させる流下水発生部10、およびその流下水の波でサーフィンを実施するサーフィン遊技部20を備えており、サーフィン遊技部20は、詳細は後述するように、略中央に隆起させて形成したカールトップ部23を境にして、通常の波でサーフィンを行える通常遊技部21と、巻き波を利用しパイプラインと称するサーフィンを行うパイプライン遊技部22との2つの遊技部に分かれている。
【0009】
上記の流下水発生部10は、図2に示すように、ポンプピット12に貯留した水をポンプ121でヘッドタンク11に揚げ、ヘッドタンク11に貯まった水を、ゲート111をシリンダ112で開くことでサーフィン遊技部20に流下させるようにしたものである。このゲート111とシリンダ112は、サーフィン遊技部20の幅方向に4セット並設してあり、そのうちの2セットは通常遊技部21に向けて、また残りの2セットはパイプライン遊技部22に向けて、それぞれヘッドタンク11内の水を流下させている。
【0010】
ヘッドタンク11の上方、およびパイプライン遊技部22の側縁には、階段状の観客席13が設けてあり、観客はこの席からサーフィン遊技部20で行われるサーフィンを見物することができる。
【0011】
上記の通常遊技部21は、図2に示すように、水の流下方向先端側に、滑らかに隆起させて形成した隆起部211を有し、ヘッドタンク11からの流下水は、この隆起部211を越えて流れるとき大波となり、そのまま隆起部211の後段に設けたリカバリープール212に流れ込む。
【0012】
このリカバリープール212の後段側には、その床面に設けたグレーチング31を入口とする流入部32が地下部分に形成してあり、隆起部211を越えてリカバリープール212に流入した水の大部分は、このグレーチング31から流れ落ちて流入部32に流入する。
【0013】
図3は流入部の平面図、図4はその要部の斜視図である。これらの図に示すように、流入部32は、水路を2つの角落とし式の溢流堰321,322で囲んで形成したものであり、溢流堰321,322は、サイド壁320,320に形成した溝325…に角落とし326を嵌め込んで構成してあり、この溝325…に嵌め込む角落とし326の個数を変えることで、2つの溢流堰321,322はそれぞれ高さが調整可能となる。
【0014】
図1に戻って説明すると、流入部32から流水プール5まで、サーフィンプール1の外縁に沿って第1の水路であるバイパス水路33が地下水路として設けてあり、またこのバイパス水路33が流水プール5に臨むその側壁部分には導出口50が設けてある。流入部32に流入した水のうち、溢流堰321から溢れた溢流水はこのバイパス水路33を流れ、導出口50から流水プール5に流れ込む。
【0015】
また、流入部32からポンプピット12まで、サーフィンプール1の外縁に沿って第2の水路であるリターン水路34が地下水路として設けてあり、溢流堰322からの溢流水はこのリターン水路34を流れてポンプピット12に回収される。
【0016】
流水プール5では、上記の溢流堰321から溢れた水が、導出口50から多量に流入してきて、流水プール5に沿って周回し流れを起こすとともに、その流水プール5がサーフィンプール1に臨む部分に沿って床面に設けたグレーチング51に多量の水が流れ落ち、その流れ落ちた多量の水は、ここでは図示されていない水路を通ってポンプピット12に回収されるようになっている。
【0017】
上記のリカバリープール212は、通常遊技部21での流下水の進行方向に対して横方向に延設してあり、その最終段にはランディングプール213が設けてある。上記のグレーチング31に流下しなかった水は、このランディングプール213に向けて流れ、ランディングプール213に設けてあるグレーチング(図示せず)から下方に流れ落ちてポンプピット12まで回収されるようになっている。
【0018】
上記のパイプライン遊技部22は、ヘッドタンク11からの流下水がカールトップ部23に当たることで発生する巻き波を利用してサーフィン(パイプライン)を行う遊技領域であり、このパイプライン遊技部22での流下水は、カーブしているカールトップ部23に沿って誘導されながら、その最終段に設けたグレーチング36まで流れ、そのグレーチング36から下方に流れ落ち、ここでは図示されていない水路を通ってポンプピット12まで回収されるようになっている。
【0019】
上記構成のサーフィンプール1において、サーファーが通常のサーフィンを行うときは、通常遊技部21の隆起部211の一端側に設置したスタート台41からサーフボード42に乗ってスタートし、流下してきた水に進入し、そのまま隆起部211での大波に乗り、リカバリープール212に入る。その後ランディングプール213に到達して波乗りの1行程を完了し、階段43を上がってスタート台41に戻ることになる。
また、サーファーがパイプラインを行うときは、スタート台41からスタートして通常遊技部21を横断し、パイプライン遊技部22に発生している巻き波を捕らえ、その巻き波に乗ってグレーチング36に到達し、そこでサーフボード42を降りてスタート台42に戻る。
【0020】
続いて、上記構成のプール施設における水流れについて説明する。ヘッドタンク11から通常遊技部21に、例えば190m3 /分の水が流下し、その流下水がリカバリープール212に流れ込むと、その大部分、例えば180m3 /分の水がグレーチング31から流入部32に入り、残りの10m3 /分の水はランディングプール213に流入し、そのままポンプピット12に回収される。
【0021】
流入部32に入った180m3 /分の水は、溢流堰321,322を越えて流れ、バイパス水路33とリターン水路34とに振り分けられる。
溢流堰321を越えてバイパス水路33に入った水は、導出口50から流水プール5に流入して流水プール5に水の流れを発生させる。すなわち、導出口50から流水プール5に入る多量の水は、流水駆動源としての機能を発揮することになる。一方、溢流堰322を越えてリターン水路34に入った水は、上述したように、ポンプピット12に流入し回収される。
【0022】
ところで、上記実施形態のプール施設では、流水プール5での水の流速を、流水駆動源としての導出口50(バイパス水路33)での水の流量で決めることができ、その流量を例えば130m3 /分とすると、流水プール5での水の流速として遊泳者に安全な流速である1.0m/sを得ることができる。
【0023】
上記したように、この実施形態では、溢流堰321,322の高さを変えることで、バイパス水路33とリターン水路34とのそれぞれに流れる流量を調整可能としたので、バイパス水路33に流れる流量を所望の130m3 /分に調整することができ、したがって流水プール5での水の流速を安全な流速に設定することができる。
【0024】
一方、ヘッドタンク11からパイプライン遊技部22に、通常遊技部21と同じ190m3 /分の水が流下すると、その流下水はそのままパイプライン遊技部22を流れてグレーチング36に流れ落ち、ほぼ全量の190m3 /分がポンプピット12に回収される。
【0025】
流水プール5では、導出口50から流入する水と同量(130m3 /分)の水をグレーチング51から流入させ、ポンプピット12に回収している。
【0026】
次に、サーフィン遊技部20のメンテナンス(例えば滑走面補修)などを行うため、ヘッドタンク11からの水の流下を停止させた場合について説明する。ヘッドタンク11からサーフィン遊技部20への水の流下を停止すると、バイパス水路33の水も停止し、流水プール5には水が流入しなくなる。そこで、この実施形態では、ポンプピット12からヘッドタンク11に水を汲み上げ、ヘッドタンク11に設けられた図示しない開口を開くことにより、リターン水路34、バイパス水路33を経由し、流水プール5へ所定の水量を流し、流速を確保する。この場合、溢流堰321,322を取り外しておくのが望ましい。なお、ヘッドタンク11と、リターン水路34、バイパス水路33は、十分な高低差で設けられている。
【0027】
このように、この実施形態では、ヘッドタンク11からの流下水が流入する流入部32に2つの溢流堰321,322を設け、その堰の高さを調整できるようにしたので、溢流堰321からバイパス水路33に入る溢流水の水量、すなわち流水プール5に流入する水量を適量に制御でき、流水プール5の流れを遊泳者にとって安全なものとすることができる。
【0028】
また、ヘッドタンク11から高低差でリターン水路34、バイパス水路33に逆流可能とし、しかも流量も十分に確保するようにしたので、サーフィン遊技部20のメンテナンス等でヘッドタンク11からサーフィン遊技部20への流下水を停止した場合でも、流水プール5に水を十分に流入させることができ、流水プール5の水の流れを常時安定して保つことができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のプール施設によれば、サーフィンプールからの流下水が流入する流入部に2つの溢流堰を設け、その堰の高さを調整できるようにしたので、一方の溢流堰から第1の水路に入る溢流水の水量、すなわち流水プールに流入する水量を適量に制御でき、流水プールの流れを遊泳者にとって安全なものとすることができる。
【0030】
また、ヘッドタンクから第2の水路、第1の水路に逆流可能とし、しかも流量を十分に確保するようにしたので、サーフィンプール側のメンテナンス等で流下水を停止した場合でも、流水プールに水を十分に流入させることができ、流水プールの水の流れを常時安定して保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプール施設の全体構成を概略的に示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面を示す図である。
【図3】流入部の平面図である。
【図4】流入部の要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 サーフィンプール
5 流水プール
50 導出口
51 グレーチング
10 流下水発生部
11 ヘッドタンク
12 ポンプピット
20 サーフィン遊技部
21 通常遊技部
22 パイプライン遊技部
23 カールトップ部
211 隆起部
212 リカバリープール
31,36 グレーチング
32 流入部
33 第1の水路(バイパス水路)
34 第2の水路(リターン水路)
321,322 溢流堰
326 角落とし

Claims (1)

  1. ポンプピットよりヘッドタンクへ揚水した水をサーフィンプールに流出させるとともに、サーフィンプールから流出する水を流水プールに導入して流水プールの流水駆動源とするプール施設において、
    上記サーフィンプールの流水が流入する、2つの高さ可変の溢流堰で囲んで形成された流入部と、
    上記流入部の一方の溢流堰からの溢流水を流水プールに導き上記流水駆動源とする第1の水路と、
    上記流入部の他方の溢流堰からの溢流水を上記ポンプピットに導き回収する第2の水路と、
    を有することを特徴とするプール施設。
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