JP3728939B2

JP3728939B2 - Toner and method for producing the same

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Publication number: JP3728939B2
Application number: JP25800398A
Authority: JP
Inventors: 好康松本; 希志臣田村; さゆり櫛
Original assignee: Konica Minolta Inc
Current assignee: Konica Minolta Inc
Priority date: 1998-09-11
Filing date: 1998-09-11
Publication date: 2005-12-21
Anticipated expiration: 2018-09-11
Also published as: JP2000089502A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、結着樹脂と着色剤とを含有する着色粒子に脂肪酸金属塩を添加してなるトナーおよびそのようなトナーの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
電子写真プロセスの一例においては、感光体上に形成された静電像がトナーにより現像されてトナー像が形成され、次いでこのトナー像が転写体に転写され、定着されて可視画像が形成される。一方、転写材に転写されずに感光体上に残留したトナーは、ブレード等のクリーニング手段によりクリーニングされる。
【０００３】
このような電子写真プロセスに適用されるトナーにおいては、良好なクリーニング性が必要とされる。すなわち、トナーのクリーニング性が低い場合には、クリーニングされずに感光体の表面に残留したトナーによって画像汚れが発生する。また、上記のような電子写真プロセスに適用されるトナーにおいては、適度な研磨性が必要とされる。すなわち、トナーの研磨性が高すぎる場合には、感光体表面（感光層）が削られてその電位特性が低下し、当該感光体の耐久コピー数の支配因子となる（画像欠損のない良好な画像を長期にわたり形成できなくなる）ことがある。
【０００４】
トナーの擦過による感光体表面の磨耗を抑制する手段として、結着樹脂と着色剤とを含有する着色粒子に脂肪酸金属塩（滑剤）を添加してトナーを構成することが考えられる。
ここに、トナーを構成する脂肪酸金属塩は、静電気力または物理的付着力などによって感光体表面に付着し、クリーニング領域において延展されることにより、当該感光体上に表面保護層を形成する。そして、脂肪酸金属塩による表面保護層は、感光体表面が擦過されて削られてしまうことを抑制することができる。
しかしながら、着色粒子に脂肪酸金属塩を添加してトナーとすることだけでは、擦過による感光体表面の磨耗を十分に防止することができない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の第１の目的は、良好なクリーニング性を有するトナーを提供することにある。
本発明の第２の目的は、擦過による感光体表面の磨耗を発生させにくく、当該感光体の耐久性の向上に寄与することができるトナーを提供することにある。
本発明の第３の目的は、安定した帯電特性を有し、画像欠損のない良好な画像を長期にわたり安定して形成することができるトナーを提供することにある。
本発明の第４の目的は、上記のような優れた特性を有するトナーを好適に製造することができるトナーの製造方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明のトナーは、結着樹脂と着色剤とを含有する着色粒子に脂肪酸金属塩を添加してなるトナーにおいて、前記脂肪酸金属塩の体積平均粒径が３〜１５μｍであり、且つ、トナー全体における脂肪酸金属塩の含有割合（重量％）を（Ａ）、偏光顕微鏡で観察される２０００±２００個のトナーが入る視野（特定視野）における脂肪酸金属塩の個数を（Ｂ）とするとき、下記関係式を満足することを特徴とする。
【０００７】
【数２】
式：１００＜（Ｂ／Ａ）＜１０００
【０００８】
また、本発明のトナーは、結着樹脂と着色剤とを含有する着色粒子に脂肪酸金属塩を添加してなるトナーにおいて、前記脂肪酸金属塩の体積平均粒径が３〜１５μｍであり、且つ、当該脂肪酸金属塩を前記着色粒子に添加混合した後、当該脂肪酸金属塩の体積平均粒径の６〜１５倍の目開きを有する篩を通過させて得られることを特徴とする。
【０００９】
本発明の製造方法は、結着樹脂と着色剤とを含有する着色粒子に、体積平均粒径が３〜１５μｍの脂肪酸金属塩を添加混合してトナー原料を得る工程と、前記脂肪酸金属塩の体積平均粒径の６〜１５倍の目開きを有する篩を使用して前記トナー原料の篩分け処理を施すことにより、前記トナー原料から粗大粒子を除去する工程とを有することを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
＜トナー＞
本発明のトナーは、結着樹脂と着色剤とを含有する着色粒子に脂肪酸金属塩を添加することにより構成される。ここに、トナーを構成する着色粒子の平均粒子径は、例えば５〜２０μｍの範囲とされる。
【００１１】
＜着色粒子＞
トナー（着色粒子）を構成する結着樹脂としては、特に限定されず、従来公知の種々の樹脂を用いることができ、具体的には、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂などを例示することができる。
【００１２】
トナー（着色粒子）を構成する着色剤としては、特に限定されず、従来公知の種々の着色剤（顔料・染料など）を用いることができる。例えばカーボンブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオクサレート、ランプブラック、ローズベンガルなどを例示することができる。
【００１３】
着色粒子には、任意成分として各種の添加剤が含有されていてもよい。
かかる添加剤としては、例えばサリチル酸誘導体などの荷電制御剤、低分子量ポリオレフィンなどの定着性改良剤などが挙げられる。また、磁性トナーを得る場合には、着色粒子中に添加剤として磁性体粒子が含有される。
【００１４】
また、トナーの流動性を高める観点から、着色粒子に外添剤を添加してトナーを構成してもよい。かかる外添剤としては、シランカップリング剤、チタンカップリング剤などの無機微粒子を挙げることができ、疎水化処理されたシリカ微粒子が特にが好ましい。
【００１５】
＜脂肪酸金属塩＞
（１）種類：
着色粒子に添加されて本発明のトナーを構成する脂肪酸金属塩としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸グネシウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウムなどを例示することができる。
【００１６】
（２）体積平均粒径：
本発明のトナーを構成する脂肪酸金属塩の体積平均粒径は、通常３〜１５μｍとされ、好ましくは４〜１３μｍとされる。
ここに、「脂肪酸金属塩の体積平均粒径」は、当該脂肪酸金属塩をイソトンに超音波分散した後、コールターカウンタ「ＴＡ−II」により測定することができる。また、コールターカウンタの測定条件としては、アパーチャ径＝１００μｍのアパーチャを使用し、測定対象となる粒子の粒径範囲は２〜４０μｍとされる。
【００１７】
体積平均粒径が３μｍ未満である脂肪酸金属塩は、感光体上に付着する能率が極端に低く、所期の滑剤効果（感光体の表面の保護効果）を発揮することができない。一方、体積平均粒径が１５μｍを超える脂肪酸金属塩は、転写体に容易に転写され、またはブレードにより感光体から容易に除去されるため、感光体表面に延展されて表面保護層を形成することができない。
【００１８】
脂肪酸金属塩の粒径（体積平均粒径）の調整方法は、特に限定されるものではなく、製造過程（例えば粉砕法における粉砕工程・分級工程）において、従来公知の方法により調整することができる。
【００１９】
（３）形状：
本発明のトナーを構成する脂肪酸金属塩の形状は、球状・鱗片状・針状であることが好ましく、感光体表面に付着する能率が高い点で、へき開性の高い鱗片状であることがより好ましい。
【００２０】
（４）トナー中における分散状態：
本発明のトナーを構成する脂肪酸金属塩は、滑剤効果を十分に発揮させる観点から、当該トナー中に均一に分散された状態で存在していることが必要である。具体的には、トナー全体における脂肪酸金属塩の含有割合（重量％）を（Ａ）、偏光顕微鏡で観察される特定視野における脂肪酸金属塩の個数を（Ｂ）とするとき、（Ｂ／Ａ）の値が１００より大きく１０００より小さいことが必要とされ、２００より大きく７００より小さいことが好ましい。
【００２１】
（Ｂ／Ａ）の値が１００以下であると、トナー中において脂肪酸金属塩の凝集体が多く存在することになり、このような凝集体の状態では、感光体表面に延展されて表面保護層を形成することができず、感光体の耐久性を向上させることができない。また、連続した画像形成を行う場合に、表面保護層の形成に供されない脂肪酸金属塩が粗大化し、当該粗大粒子に起因して画像欠陥が発生する。
一方、（Ｂ／Ａ）の値が１０００以上である場合には、感光体上に付着する能率が極端に低下し、所期の滑剤効果を発揮することができない。
【００２２】
ここに、『トナー全体における脂肪酸金属塩の含有割合（Ａ）』は、蛍光Ｘ線分析装置により、脂肪酸金属塩の金属種（例えば、ステアリン酸亜鉛に由来する亜鉛）から発する蛍光Ｘ線強度を測定することによって求めることができる。
具体的な測定法としては、脂肪酸金属塩の含有割合が既知のトナーを複数用意し、各トナー５ｇをペレット化し、脂肪酸金属塩の含有割合（重量％）と、当該脂肪酸金属塩の金属種からの蛍光Ｘ線強度（ピーク強度）との関係（検量線）を測定する。次いで、脂肪酸金属塩の含有割合を測定すべきトナー（試料）を同様にペレット化し、脂肪酸金属塩の金属種からの蛍光Ｘ線強度を測定し、含有割合（Ａ）を求めればよい。
【００２３】
また、『偏光顕微鏡で観察される特定視野における脂肪酸金属塩の個数（Ｂ）』は、以下のようにして測定された値をいうものとする。
プレパラート上にトナーを一層敷き詰め、光学顕微鏡の倍率を６０倍とし、２０００±２００個のトナー粒子（着色粒子および滑剤粒子）が視野に入るようにする。この状態で、前記プレパラートの上下に偏光板を配置し、２つの偏光板の偏光方向が直交するよう調整する。具体的には、光学顕微鏡の鏡筒を覗きながら、プレパラート上のトナーが存在していない領域からの直射光が最も暗くなる角度に調整する。その状態で輝点を数える。この際、着色粒子に起因する輝点を除いたものを『個数（Ｂ）』とする。
【００２４】
（５）均一な分散状態とするための方法：
脂肪酸金属塩をトナー中に均一に分散させる方法としては、特に限定されるものではないが、▲１▼ ガラスビーズなどのメディアの存在下に、着色粒子と脂肪酸金属塩とを混合する方法、▲２▼ ヘンシェルミキサーのように、高速攪拌翼を備えた混合装置で、着色粒子と脂肪酸金属塩とを混合する方法などを採用することができる。
なお、着色粒子に外添剤を添加する場合において、着色粒子と、外添剤と、脂肪酸金属塩とを混合する方法（混合順序）としては、▲１▼ 着色粒子と外添剤とを混合した後、得られた混合物と脂肪酸金属塩とを混合する方法、▲２▼ 着色粒子と脂肪酸金属塩とを混合した後、得られた混合物と外添剤とを混合する方法、▲３▼
着色粒子と脂肪酸金属塩と外添剤とを同時に混合する方法を挙げることができ、脂肪酸金属塩をトナー中に均一に分散させる観点からは、上記▲１▼の方法が好ましい。
【００２５】
＜トナーの製造方法＞
本発明の製造方法は、体積平均粒径が３〜１５μｍの脂肪酸金属塩を着色粒子に添加混合してトナー原料を得る工程と、前記脂肪酸金属塩の体積平均粒径の６〜１５倍の目開きを有する篩を使用して前記トナー原料の篩分け処理を施すことにより、前記トナー原料から粗大粒子（脂肪酸金属塩の粗大粒子）を除去する工程とを有してなる。
このように、特定の範囲の目開きを有する篩を使用して篩分け処理を施すことにより、画像不良・現像器中における詰まり・搬送不良などの原因となる粗大粒子（脂肪酸金属塩の粗大粒子）が確実に除去され、トナー中における脂肪酸金属塩の粒子径が好適なものとなるとともに、篩分け処理の段階で、粗大粒子の一部が解砕される結果、脂肪酸金属塩の均一分散性を更に向上させることができる。
【００２６】
上記の篩分け工程で使用する篩の目開きは、脂肪酸金属塩の体積平均粒径の６〜１５倍とされ、好ましくは８〜１２倍とされる。
篩の目開きが、脂肪酸金属塩の体積平均粒径の６倍未満である場合には、画像不良などの原因とならない脂肪酸金属塩まで除去され、所期の滑剤効果を発揮させることができない。一方、篩の目開きが、脂肪酸金属塩の体積平均粒径の１５倍を超える場合には、得られるトナー中に粗大粒子が混在し、画像不良・現像器中における詰まり・搬送不良などを招く。
【００２７】
＜現像剤＞
本発明のトナーは、キャリアと混合されて２成分系現像剤を構成してもよいし、本発明のトナーが磁性トナーである場合には、当該磁性トナーのみにより１成分系現像剤を構成してもよい。
【００２８】
＜キャリア＞
本発明のトナーと共に２成分系現像剤を構成するキャリアとしては、特に限定されるものではなく、従来公知のキャリアを使用することができる。具体的には、▲１▼ 鉄、フェライト、マグネタイト等の磁性体粒子のみで構成されるキャリア、▲２▼ 磁性体粒子の表面が樹脂により被覆されてなる樹脂被覆キャリア、▲３▼ 磁性体微粒子を分散した樹脂粒子からなるバインダー型キャリアなどを挙げることができ、耐久性などの観点から、上記▲２▼の樹脂被覆キャリアを使用することが好ましい。キャリアの平均粒径は、通常１０〜１００μｍとされ、より好ましくは２０〜８０μｍとされる。
【００２９】
樹脂被覆キャリアを構成する樹脂としては、スチレン−アクリル酸エステル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などを例示することができる。これらのうち、シリコーン系樹脂およびポリオレフィン系樹脂が好ましく、脂肪酸金属塩の一定供給能力（感光体表面へ滑剤を付着させる能率）に優れる点で、ポリオレフィン系樹脂が特に好ましい。
【００３０】
キャリアの被覆樹脂層中には、各種の添加剤が含有されていてもよい。
そのような添加剤としては、キャリアの抵抗を制御するために使用する抵抗の低い物質（カーボンブラック，マグネタイトなど）；現像剤の帯電量を制御するために使用する、トナーおよびキャリアの有する帯電性とは異なる帯電性を有する材料などを例示することができる。
また、キャリアに添加することのできる微粒子としては、キャリア樹脂被覆層に複合化できる材料であれば、いかなる材料でも適用できるが、好適に使用されるものとしては、各種の無機酸化物・窒化物・ホウ化物、シリコーン系樹脂、カーボンブラック、スチレン−アクリル系微粒子、メラミン系樹脂、ビニル系樹脂等が好適に使用される。特に、カーボンブラックの添加は、脂肪酸金属塩と、キャリアとの間の過度な静電的付着を防止し、当該脂肪酸金属塩の効果（滑剤効果）を引き出すことができることから有効である。
【００３１】
樹脂被覆キャリアを得るための被覆方法も、特に限定されるものではなく、スプレー塗布法、浸漬法、表面重合被覆法、熱溶融法などの従来公知の技術を採用することができ、これらのうち、熱溶融法を好適に用いることができる。
【００３２】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。なお、以下において、「部」は「重量部」を意味する。
【００３３】
＜実施例１＞
（ｉ）キャリア製造例：
マグネタイトからなる磁性体粒子（体積平均粒径：６０μｍ）１００部と、粉砕されたポリエチレン粒子（体積平均粒径：６μｍ）４部と、カーボンブラック「ブラックパールＬ」（キャボット社製）０．５部とからなる配合物を、ジャケットを備えた造粒装置に仕込み、当該配合物を、常温で５分間混合し、次いで、前記ジャケットに熱媒（１２０℃）を循環させながら４０分間混合し、さらに、前記ジャケットに冷媒（２０℃）を循環させながら２０分間混合した。その後、内容物を取り出して、目開き１２５μｍの篩を通過させることによりキャリアを得た。
【００３４】
（ii）トナー製造例：
結着樹脂としてスチレン−アクリル樹脂１００部と、離型剤としてカルナバワックス２部と、「ＷａｘＣ」（ヘキスト社製）２部と、着色剤としてカーボンブラック「ブラックパールＬ」（キャボット社製）７．５部とを混合し、二軸混練機により溶融混練し、その後冷却し、ジェットミルにより微粉砕し、風力分級機により分級して、平均粒径が８．５μｍの着色粒子（１）を得た。
次いで、疎水性シリカ微粒子（流動化剤）０．４部と、チタニア微粒子（流動化剤）０．７部と、ガラスビーズ（分散補助剤）１００部とを添加し、タービュラミキサーで１０分間外添混合し、その後、脂肪酸金属塩として、体積平均粒径５．９μｍのステアリン酸亜鉛「ジンクステアレートＳ」（日本油脂製）０．０５部を添加して、さらに、タービュラミキサーで１０分間混合した。得られた混合物について、目開き３７μｍの篩に用いてガラスビーズおよび粗大粒子を分離除去することにより、負帯電性トナー〔本発明のトナー（１）〕を得た。
得られたトナー（１）について、既述の方法に従って、トナー全体における脂肪酸金属塩の含有割合（Ａ）、および偏光顕微鏡で観察される特定視野（２０００±２００個のトナーが入る視野）における脂肪酸金属塩の個数（Ｂ）を測定した。これらの測定値並びに（Ｂ）／（Ａ）の値を下記表１に示す。
【００３５】
（iii)現像剤の製造例：
上記（ｉ）により得られたキャリア６１８ｇと、上記（ii）により得られたトナー（１）３２ｇとを混合して現像剤（１）を得た。
【００３６】
＜実施例２＞
脂肪酸金属塩として、ステアリン酸亜鉛に代えて、体積平均粒径９．５μｍのステアリン酸マグネシウム０．０５部を添加したこと以外は実施例１（ii）と同様にして負帯電性トナー〔本発明のトナー（２）〕を得、当該トナー（２）３２ｇと、実施例（ｉ）と同様にして得られたキャリア６１８ｇとを混合して現像剤（２）を得た。また、トナー（２）について、実施例１（ii）と同様にして、脂肪酸金属塩の含有割合（Ａ）、および偏光顕微鏡で観察される特定視野における脂肪酸金属塩の個数（Ｂ）を測定した。これらの測定値並びに（Ｂ）／（Ａ）の値を下記表１に示す。
【００３７】
＜実施例３＞
目開き７４μｍの篩に用いてガラスビーズおよび粗大粒子を分離除去したこと以外は実施例１（ii）と同様にして負帯電性トナー〔本発明のトナー（３）〕を得、当該トナー（３）３２ｇと、実施例（ｉ）と同様にして得られたキャリア６１８ｇとを混合して現像剤（３）を得た。また、トナー（３）について、実施例１（ii）と同様にして、脂肪酸金属塩の含有割合（Ａ）、および偏光顕微鏡で観察される特定視野における脂肪酸金属塩の個数（Ｂ）を測定した。これらの測定値並びに（Ｂ）／（Ａ）の値を下記表１に示す。
【００３８】
＜実施例４＞
ステアリン酸亜鉛の添加量を０．１部に変更したこと以外は実施例１（ii）と同様にして負帯電性トナー〔本発明のトナー（４）〕を得、当該トナー（４）３２ｇと、実施例（ｉ）と同様にして得られたキャリア６１８ｇとを混合して現像剤（４）を得た。また、トナー（４）について、実施例１（ii）と同様にして、脂肪酸金属塩の含有割合（Ａ）、および偏光顕微鏡で観察される特定視野における脂肪酸金属塩の個数（Ｂ）を測定した。これらの測定値並びに（Ｂ）／（Ａ）の値を下記表１に示す。
【００３９】
＜実施例５＞
ステアリン酸亜鉛の添加量を０．２部に変更したこと以外は実施例１（ii）と同様にして負帯電性トナー〔本発明のトナー（５）〕を得、当該トナー（５）３２ｇと、実施例（ｉ）と同様にして得られたキャリア６１８ｇとを混合して現像剤（５）を得た。また、トナー（５）について、実施例１（ii）と同様にして、脂肪酸金属塩の含有割合（Ａ）、および偏光顕微鏡で観察される特定視野における脂肪酸金属塩の個数（Ｂ）を測定した。これらの測定値並びに（Ｂ）／（Ａ）の値を下記表１に示す。
【００４０】
＜比較例１＞
ステアリン酸亜鉛「ジンクステアレートＳ」（日本油脂製）をラボジェット粉砕器により粉砕処理することにより、体積平均粒径が２．５μｍのステアリン酸亜鉛粒子を調製し、脂肪酸金属塩として、このステアリン酸亜鉛粒子０．０５部を添加したこと以外は実施例１（ii）と同様にして負帯電性トナー〔比較用のトナー（６）〕を得、当該トナー（６）３２ｇと、実施例（ｉ）と同様にして得られたキャリア６１８ｇとを混合して現像剤（６）を得た。また、トナー（６）について、実施例１（ii）と同様にして、脂肪酸金属塩の含有割合（Ａ）、および偏光顕微鏡で観察される特定視野における脂肪酸金属塩の個数（Ｂ）を測定した。これらの測定値並びに（Ｂ）／（Ａ）の値を下記表１に示す。
【００４１】
＜比較例２＞
ステアリン酸亜鉛「ジンクステアレートＳ」（日本油脂製）を分級処理することにより、ステアリン酸亜鉛の粗大粒子（体積平均粒径：１５．４μｍ）を得、このステアリン酸亜鉛の粗大粒子０．０５部を添加したこと以外は実施例１（ii）と同様にして負帯電性トナー〔比較用のトナー（７）〕を得、当該トナー（７）３２ｇと、実施例（ｉ）と同様にして得られたキャリア６１８ｇとを混合して現像剤（７）を得た。また、トナー（７）について、実施例１（ii）と同様にして、脂肪酸金属塩の含有割合（Ａ）、および偏光顕微鏡で観察される特定視野における脂肪酸金属塩の個数（Ｂ）を測定した。これらの測定値並びに（Ｂ）／（Ａ）の値を下記表１に示す。
【００４２】
＜比較例３＞
目開き２０μｍ（ステアリン酸亜鉛の体積平均粒径の３．４倍）の篩に用いてガラスビーズおよび粗大粒子を分離除去したこと以外は実施例１（ii）と同様にして負帯電性トナー〔比較用のトナー（８）〕を得、当該トナー（８）３２ｇと、実施例（ｉ）と同様にして得られたキャリア６１８ｇとを混合して現像剤（８）を得た。また、トナー（８）について、実施例１（ii）と同様にして、脂肪酸金属塩の含有割合（Ａ）、および偏光顕微鏡で観察される特定視野における脂肪酸金属塩の個数（Ｂ）を測定した。これらの測定値並びに（Ｂ）／（Ａ）の値を下記表１に示す。
【００４３】
＜比較例４＞
目開き１４９μｍ（ステアリン酸亜鉛の体積平均粒径の２５．３倍）の篩に用いてガラスビーズおよび粗大粒子を分離除去したこと以外は実施例１（ii）と同様にして負帯電性トナー〔比較用のトナー（９）〕を得、当該トナー（９）３２ｇと、実施例（ｉ）と同様にして得られたキャリア６１８ｇとを混合して現像剤（９）を得た。また、トナー（９）について、実施例１（ii）と同様にして、脂肪酸金属塩の含有割合（Ａ）、および偏光顕微鏡で観察される特定視野における脂肪酸金属塩の個数（Ｂ）を測定した。これらの測定値並びに（Ｂ）／（Ａ）の値を下記表１に示す。
【００４４】
〔評価〕
上記の実施例１〜５および比較例１〜４で得られた現像剤（１）〜（９）の各々について、デジタル複写機「７０５０Ｍ」（コニカ（株）製）を用い、感光体「７０５０用ドラム」（コニカ（株）製）上に形成した静電像を現像してトナー像を形成し、このトナー像を転写紙に転写し、転写したトナー像を定着し、転写後に感光体上に残留したトナーをクリーニングブレードによりクリーニングする工程を含む画像形成プロセスを遂行して１０万回にわたりコピー画像を形成する実写テストを行った。なお、このテストは、温度２０℃、相対湿度５０％の環境条件下に行い、下記の項目について評価した。結果を下記表１に示す。
【００４５】
（１）感光体減耗量：
実写テスト（１０万回コピー）の前後における感光体の膜厚を測定し、その差分により、現像剤（トナー）の擦過による感光体表面の磨耗量（感光体減耗量）を測定した。この感光体減耗量が３μｍ未満であれば、感光体の耐久性に十分寄与することができる現像剤であるといえる。
【００４６】
（２）転写紙上の画像欠損の有無：
実写テストの初期および終了時（１０万回コピー時）において、白紙／ハーフトーン／ベタ黒の原紙をそれぞれ１０枚連続してコピーし、粗大粒子に起因する転写紙上の画像欠損の有無を確認した。
【００４７】
【表１】

【００４８】
上記表１に示す結果から、実施例１〜５に係る現像剤（１）〜（５）によれば、感光体減耗量が少なく、画像欠損のない良好な画像を長期にわたり形成できることが理解される。
これに対して、比較例１〜４に係る現像剤（６）〜（９）によれば、感光体減耗量が多くて感光体の耐久性が損なわれており、さらに、比較例２に係る現像剤（７）および比較例４に係る現像剤（９）によれば、粗大粒子に起因して転写紙上に画像欠損が認められた。
【００４９】
【発明の効果】
本発明のトナーは、優れたクリーニング性を有するとともに、擦過による感光体表面の磨耗を発生させにくく、従来のトナーと比較して感光体の耐久性を十分に向上させることができる。
また、本発明のトナーは、安定した帯電特性を有し、画像欠損のない良好な画像を長期にわたり安定して形成することができる。
本発明の製造方法によれば、このような優れた特性を有するトナーを好適に製造することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a toner obtained by adding a fatty acid metal salt to colored particles containing a binder resin and a colorant, and a method for producing such a toner.
[0002]
[Prior art]
In an example of an electrophotographic process, an electrostatic image formed on a photoreceptor is developed with toner to form a toner image, and then the toner image is transferred to a transfer member and fixed to form a visible image. . On the other hand, toner remaining on the photoreceptor without being transferred to the transfer material is cleaned by a cleaning means such as a blade.
[0003]
In the toner applied to such an electrophotographic process, a good cleaning property is required. That is, when the toner cleaning property is low, image smear occurs due to the toner remaining on the surface of the photoreceptor without being cleaned. In addition, the toner applied to the electrophotographic process as described above needs an appropriate polishing property. In other words, if the toner is too abrasive, the surface of the photoreceptor (photosensitive layer) is scraped and its potential characteristics are lowered, which becomes a dominant factor in the durable copy number of the photoreceptor (good image free from defects). Images cannot be formed over a long period of time).
[0004]
As a means for suppressing the abrasion of the photoreceptor surface due to toner rubbing, it is conceivable to form a toner by adding a fatty acid metal salt (lubricant) to colored particles containing a binder resin and a colorant.
Here, the fatty acid metal salt constituting the toner adheres to the surface of the photoreceptor by electrostatic force or physical adhesion, and is extended in the cleaning region, thereby forming a surface protective layer on the photoreceptor. And the surface protection layer by a fatty acid metal salt can suppress that the surface of a photoreceptor is scraped off and scraped.
However, just adding a fatty acid metal salt to the colored particles to form a toner cannot sufficiently prevent the surface of the photoreceptor from being worn by rubbing.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made based on the above situation.
A first object of the present invention is to provide a toner having good cleaning properties.
A second object of the present invention is to provide a toner that hardly causes abrasion on the surface of the photoreceptor due to rubbing and can contribute to improvement in durability of the photoreceptor.
A third object of the present invention is to provide a toner having stable charging characteristics and capable of stably forming a good image free from image defects over a long period of time.
A fourth object of the present invention is to provide a toner production method capable of suitably producing a toner having the above excellent characteristics.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The toner of the present invention is a toner obtained by adding a fatty acid metal salt to colored particles containing a binder resin and a colorant, wherein the fatty acid metal salt has a volume average particle diameter of 3 to 15 μm, and the entire toner When the content ratio (% by weight) of the fatty acid metal salt in (A) and the number of fatty acid metal salts in the field of view (specific field of view) containing 2000 ± 200 toner observed with a polarizing microscope is (B), It satisfies the relational expression.
[0007]
[Expression 2]
Formula: 100 <(B / A) <1000
[0008]
Further, the toner of the present invention is a toner obtained by adding a fatty acid metal salt to colored particles containing a binder resin and a colorant, and the volume average particle diameter of the fatty acid metal salt is 3 to 15 μm, and The fatty acid metal salt is added to and mixed with the colored particles, and then passed through a sieve having an opening 6 to 15 times the volume average particle diameter of the fatty acid metal salt.
[0009]
The production method of the present invention comprises a step of adding a fatty acid metal salt having a volume average particle size of 3 to 15 μm to a colored particle containing a binder resin and a colorant to obtain a toner raw material; And a step of removing coarse particles from the toner raw material by subjecting the toner raw material to a sieving treatment using a sieve having an opening of 6 to 15 times the volume average particle diameter.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
<Toner>
The toner of the present invention is constituted by adding a fatty acid metal salt to colored particles containing a binder resin and a colorant. Here, the average particle diameter of the colored particles constituting the toner is, for example, in the range of 5 to 20 μm.
[0011]
<Colored particles>
The binder resin constituting the toner (colored particles) is not particularly limited, and various conventionally known resins can be used. Specific examples include styrene-acrylic resins and polyester resins. it can.
[0012]
The colorant constituting the toner (colored particles) is not particularly limited, and various conventionally known colorants (pigments, dyes, etc.) can be used. Examples include carbon black, nigrosine dye, aniline blue, calco oil blue, chrome yellow, ultramarine blue, dupont oil red, quinoline yellow, methylene blue chloride, phthalocyanine blue, malachite green oxalate, lamp black, rose bengal, etc. it can.
[0013]
The colored particles may contain various additives as optional components.
Examples of such additives include charge control agents such as salicylic acid derivatives and fixing property improvers such as low molecular weight polyolefins. When obtaining a magnetic toner, magnetic particles are contained as an additive in the colored particles.
[0014]
Further, from the viewpoint of improving the fluidity of the toner, the toner may be constituted by adding an external additive to the colored particles. Examples of the external additive include inorganic fine particles such as a silane coupling agent and a titanium coupling agent, and silica fine particles that have been subjected to a hydrophobic treatment are particularly preferable.
[0015]
<Fatty acid metal salt>
(1) Type:
Examples of the fatty acid metal salt that is added to the colored particles and constitutes the toner of the present invention include zinc stearate, aluminum stearate, gnesium stearate, lithium stearate, calcium stearate, and barium stearate.
[0016]
(2) Volume average particle diameter:
The volume average particle diameter of the fatty acid metal salt constituting the toner of the present invention is usually 3 to 15 μm, preferably 4 to 13 μm.
Here, the “volume average particle diameter of the fatty acid metal salt” can be measured by a Coulter counter “TA-II” after ultrasonically dispersing the fatty acid metal salt in isotone. Moreover, as a measurement condition of the Coulter counter, an aperture having an aperture diameter = 100 μm is used, and the particle size range of the particles to be measured is 2 to 40 μm.
[0017]
The fatty acid metal salt having a volume average particle size of less than 3 μm has extremely low efficiency of adhering to the photoreceptor, and cannot exhibit the desired lubricant effect (protective effect on the surface of the photoreceptor). On the other hand, a fatty acid metal salt having a volume average particle size exceeding 15 μm is easily transferred to a transfer member or easily removed from the photosensitive member by a blade, so that it is spread on the surface of the photosensitive member to form a surface protective layer. I can't.
[0018]
The method for adjusting the particle size (volume average particle size) of the fatty acid metal salt is not particularly limited, and can be adjusted by a conventionally known method in the production process (for example, the pulverization step / classification step in the pulverization method). .
[0019]
(3) Shape:
The shape of the fatty acid metal salt constituting the toner of the present invention is preferably spherical, scaly, or needle-like, and is more scaly with a high cleavage property because of its high efficiency of adhering to the surface of the photoreceptor. preferable.
[0020]
(4) Dispersion state in toner:
The fatty acid metal salt constituting the toner of the present invention needs to be present in a uniformly dispersed state in the toner from the viewpoint of sufficiently exerting the lubricant effect. Specifically, when the content ratio (% by weight) of the fatty acid metal salt in the whole toner is (A) and the number of the fatty acid metal salt in a specific field of view observed with a polarizing microscope is (B), (B / A) Is required to be greater than 100 and less than 1000, and preferably greater than 200 and less than 700.
[0021]
When the value of (B / A) is 100 or less, there are many aggregates of fatty acid metal salts in the toner. In such aggregates, the surface protective layer is extended to the surface of the photoreceptor. Cannot be formed, and the durability of the photoreceptor cannot be improved. Moreover, when performing continuous image formation, the fatty acid metal salt that is not used for forming the surface protective layer is coarsened, and image defects are generated due to the coarse particles.
On the other hand, when the value of (B / A) is 1000 or more, the efficiency of adhering to the photoreceptor is extremely lowered and the desired lubricant effect cannot be exhibited.
[0022]
Here, the “content ratio of fatty acid metal salt in the entire toner (A)” is the intensity of fluorescent X-ray emitted from the metal species of the fatty acid metal salt (for example, zinc derived from zinc stearate) by a fluorescent X-ray analyzer. It can be determined by measuring.
As a specific measuring method, a plurality of toners with known fatty acid metal salt content ratios are prepared, each toner 5g is pelletized, and the fatty acid metal salt content ratio (% by weight) and the metal species of the fatty acid metal salt are determined. The relationship (calibration curve) with the fluorescent X-ray intensity (peak intensity) is measured. Next, the toner (sample) whose content of the fatty acid metal salt is to be measured is similarly pelletized, the fluorescent X-ray intensity from the metal species of the fatty acid metal salt is measured, and the content (A) is obtained.
[0023]
Further, “the number of fatty acid metal salts (B) in a specific visual field observed with a polarizing microscope” refers to a value measured as follows.
One layer of toner is spread on the preparation, the magnification of the optical microscope is set to 60 times, and 2000 ± 200 toner particles (colored particles and lubricant particles) are allowed to enter the visual field. In this state, polarizing plates are arranged above and below the preparation and adjusted so that the polarization directions of the two polarizing plates are orthogonal. Specifically, while looking through the lens barrel of the optical microscope, the angle is adjusted so that the direct light from the region where the toner on the slide does not exist is the darkest. In that state, count bright spots. At this time, the number excluding the bright spots caused by the colored particles is defined as “number (B)”.
[0024]
(5) Method for obtaining a uniform dispersed state:
The method for uniformly dispersing the fatty acid metal salt in the toner is not particularly limited. (1) A method of mixing colored particles and a fatty acid metal salt in the presence of a medium such as glass beads, 2) A method of mixing colored particles and a fatty acid metal salt with a mixing device having a high-speed stirring blade, such as a Henschel mixer, can be employed.
In addition, when adding an external additive to colored particles, as a method (mixing order) of mixing the colored particles, the external additive, and the fatty acid metal salt, (1) mixing the colored particles and the external additive Then, a method of mixing the obtained mixture and the fatty acid metal salt, (2) a method of mixing the colored particles and the fatty acid metal salt, and then mixing the obtained mixture and the external additive, (3)
A method of simultaneously mixing the colored particles, the fatty acid metal salt, and the external additive can be mentioned. From the viewpoint of uniformly dispersing the fatty acid metal salt in the toner, the method (1) is preferable.
[0025]
<Toner production method>
In the production method of the present invention, a fatty acid metal salt having a volume average particle size of 3 to 15 μm is added to and mixed with the colored particles to obtain a toner raw material, and the volume average particle size of the fatty acid metal salt is 6 to 15 times larger. And a step of removing coarse particles (coarse particles of fatty acid metal salt) from the toner raw material by subjecting the toner raw material to a sieving treatment using a sieve having an opening.
In this way, coarse particles (coarse particles of fatty acid metal salts) that cause image defects, clogging in a developing device, poor conveyance, etc., by applying a sieving process using a sieve having openings in a specific range ) Are reliably removed, and the particle diameter of the fatty acid metal salt in the toner becomes suitable, and part of the coarse particles are crushed at the stage of the sieving treatment, resulting in uniform dispersibility of the fatty acid metal salt. Can be further improved.
[0026]
The opening of the sieve used in the sieving step is 6 to 15 times, preferably 8 to 12 times the volume average particle diameter of the fatty acid metal salt.
When the mesh opening of the sieve is less than 6 times the volume average particle diameter of the fatty acid metal salt, even the fatty acid metal salt that does not cause image defects is removed, and the desired lubricant effect cannot be exhibited. On the other hand, when the sieve opening exceeds 15 times the volume average particle diameter of the fatty acid metal salt, coarse particles are mixed in the obtained toner, leading to image defects, clogging in the developing device, poor conveyance, etc. .
[0027]
<Developer>
The toner of the present invention may be mixed with a carrier to constitute a two-component developer, and when the toner of the present invention is a magnetic toner, the one-component developer is composed only of the magnetic toner. May be.
[0028]
<Career>
The carrier constituting the two-component developer together with the toner of the present invention is not particularly limited, and a conventionally known carrier can be used. Specifically, (1) a carrier composed only of magnetic particles such as iron, ferrite and magnetite, (2) a resin-coated carrier in which the surface of the magnetic particles is coated with a resin, and (3) magnetic fine particles A binder-type carrier made of resin particles in which is dispersed can be mentioned, and from the viewpoint of durability and the like, it is preferable to use the resin-coated carrier of (2). The average particle diameter of the carrier is usually 10 to 100 μm, more preferably 20 to 80 μm.
[0029]
Examples of the resin constituting the resin-coated carrier include styrene-acrylate resin, silicone resin, polyolefin resin, and the like. Of these, silicone resins and polyolefin resins are preferable, and polyolefin resins are particularly preferable in that they are excellent in a constant supply ability of fatty acid metal salt (efficiency for attaching a lubricant to the surface of the photoreceptor).
[0030]
Various additives may be contained in the coating resin layer of the carrier.
Such additives include low resistance materials used to control carrier resistance (carbon black, magnetite, etc.); toner and carrier chargeability used to control developer charge. Examples thereof include materials having different charging properties.
In addition, as the fine particles that can be added to the carrier, any material can be used as long as it is a material that can be combined with the carrier resin coating layer, but various inorganic oxides and nitrides are preferably used. -Boride, silicone resin, carbon black, styrene-acrylic fine particles, melamine resin, vinyl resin and the like are preferably used. In particular, the addition of carbon black is effective because it prevents excessive electrostatic adhesion between the fatty acid metal salt and the carrier, and can bring out the effect (lubricant effect) of the fatty acid metal salt.
[0031]
The coating method for obtaining the resin-coated carrier is not particularly limited, and a conventionally known technique such as a spray coating method, a dipping method, a surface polymerization coating method, or a heat melting method can be employed. The heat melting method can be preferably used.
[0032]
【Example】
Examples of the present invention will be described below, but the present invention is not limited to these examples. In the following, “part” means “part by weight”.
[0033]
<Example 1>
(I) Carrier production example:
100 parts of magnetic particles made of magnetite (volume average particle diameter: 60 μm), 4 parts of pulverized polyethylene particles (volume average particle diameter: 6 μm), and carbon black “Black Pearl L” (manufactured by Cabot) 0.5 The mixture consisting of a part is charged into a granulator equipped with a jacket, the mixture is mixed at room temperature for 5 minutes, and then mixed for 40 minutes while circulating a heating medium (120 ° C.) through the jacket, Further, the refrigerant (20 ° C.) was circulated through the jacket and mixed for 20 minutes. Thereafter, the contents were taken out and passed through a sieve having an opening of 125 μm to obtain a carrier.
[0034]
(Ii) Example of toner production:
100 parts of styrene-acrylic resin as binder resin, 2 parts of carnauba wax as release agent, 2 parts of “Wax C” (from Hoechst), and carbon black “Black Pearl L” (from Cabot) as colorant 7.5 parts are mixed, melt-kneaded by a twin-screw kneader, then cooled, finely pulverized by a jet mill, classified by an air classifier, and colored particles (1) having an average particle diameter of 8.5 μm Got.
Next, 0.4 parts of hydrophobic silica fine particles (fluidizing agent), 0.7 parts of titania fine particles (fluidizing agent) and 100 parts of glass beads (dispersing aid) are added, and 10 parts are added using a turbula mixer. Add externally for 5 minutes, and then add 0.05 parts of zinc stearate “Zinc stearate S” (manufactured by NOF Corporation) having a volume average particle size of 5.9 μm as a fatty acid metal salt. For 10 minutes. About the obtained mixture, the glass beads and coarse particles were separated and removed using a sieve having an opening of 37 μm to obtain a negatively chargeable toner [the toner (1) of the present invention].
For the obtained toner (1), the fatty acid metal salt content (A) in the whole toner and the fatty acid in a specific field of view (field of 2000 ± 200 toners) observed with a polarizing microscope according to the method described above The number of metal salts (B) was measured. These measured values and the values of (B) / (A) are shown in Table 1 below.
[0035]
(Iii) Developer production example:
The developer (1) was obtained by mixing 618 g of the carrier obtained by the above (i) and 32 g of the toner (1) obtained by the above (ii).
[0036]
<Example 2>
A negatively chargeable toner in the same manner as in Example 1 (ii) except that 0.05 part of magnesium stearate having a volume average particle size of 9.5 μm was added as the fatty acid metal salt in place of zinc stearate [Invention Toner (2)] was obtained, and 32 g of the toner (2) and 618 g of the carrier obtained in the same manner as in Example (i) were mixed to obtain developer (2). For toner (2), the fatty acid metal salt content (A) and the number of fatty acid metal salts (B) in a specific field of view observed with a polarizing microscope were measured in the same manner as in Example 1 (ii). . These measured values and the values of (B) / (A) are shown in Table 1 below.
[0037]
<Example 3>
A negatively chargeable toner [the toner (3) of the present invention] is obtained in the same manner as in Example 1 (ii) except that the glass beads and coarse particles are separated and removed using a sieve having an aperture of 74 μm, and the toner (3 ) 32 g and carrier 618 g obtained in the same manner as in Example (i) were mixed to obtain developer (3). For toner (3), the fatty acid metal salt content (A) and the number of fatty acid metal salts (B) in a specific field of view observed with a polarizing microscope were measured in the same manner as in Example 1 (ii). . These measured values and the values of (B) / (A) are shown in Table 1 below.
[0038]
<Example 4>
Except that the amount of zinc stearate added was changed to 0.1 part, a negatively chargeable toner [the toner (4) of the present invention] was obtained in the same manner as in Example 1 (ii), and 32 g of the toner (4) A developer (4) was obtained by mixing 618 g of the carrier obtained in the same manner as in Example (i). For toner (4), the fatty acid metal salt content (A) and the number of fatty acid metal salts (B) in a specific field of view observed with a polarizing microscope were measured in the same manner as in Example 1 (ii). . These measured values and the values of (B) / (A) are shown in Table 1 below.
[0039]
<Example 5>
A negatively chargeable toner [the toner (5) of the present invention] was obtained in the same manner as in Example 1 (ii) except that the amount of zinc stearate added was changed to 0.2 part, and 32 g of the toner (5) The developer (5) was obtained by mixing 618 g of the carrier obtained in the same manner as in Example (i). For toner (5), the fatty acid metal salt content (A) and the number of fatty acid metal salts (B) in a specific field of view observed with a polarizing microscope were measured in the same manner as in Example 1 (ii). . These measured values and the values of (B) / (A) are shown in Table 1 below.
[0040]
<Comparative Example 1>
Zinc stearate “Zinc stearate S” (manufactured by Nippon Oil & Fats) is pulverized by a lab jet pulverizer to prepare zinc stearate particles having a volume average particle size of 2.5 μm. A negatively chargeable toner [Comparative Toner (6)] was obtained in the same manner as in Example 1 (ii) except that 0.05 parts of zinc acid particles were added, and 32 g of the toner (6) and Example ( A developer (6) was obtained by mixing 618 g of the carrier obtained in the same manner as in i). For toner (6), the fatty acid metal salt content (A) and the number of fatty acid metal salts (B) in a specific visual field observed with a polarizing microscope were measured in the same manner as in Example 1 (ii). . These measured values and the values of (B) / (A) are shown in Table 1 below.
[0041]
<Comparative example 2>
By subjecting zinc stearate “Zinc stearate S” (manufactured by NOF Corporation), coarse particles of zinc stearate (volume average particle size: 15.4 μm) were obtained, and the coarse particles of zinc stearate 0.05 A negatively chargeable toner [Comparative Toner (7)] was obtained in the same manner as in Example 1 (ii) except that the toner was added in the same manner as in Example 1 (ii). The developer (7) was obtained by mixing 618 g of the obtained carrier. For toner (7), the fatty acid metal salt content (A) and the number of fatty acid metal salts (B) in a specific visual field observed with a polarizing microscope were measured in the same manner as in Example 1 (ii). . These measured values and the values of (B) / (A) are shown in Table 1 below.
[0042]
<Comparative Example 3>
A negatively chargeable toner in the same manner as in Example 1 (ii) except that glass beads and coarse particles were separated and removed using a sieve having an opening of 20 μm (3.4 times the volume average particle diameter of zinc stearate) [ Comparative toner (8)] was obtained, and 32 g of the toner (8) and 618 g of the carrier obtained in the same manner as in Example (i) were mixed to obtain developer (8). For toner (8), the fatty acid metal salt content (A) and the number (B) of fatty acid metal salts in a specific field of view observed with a polarizing microscope were measured in the same manner as in Example 1 (ii). . These measured values and the values of (B) / (A) are shown in Table 1 below.
[0043]
<Comparative example 4>
A negatively chargeable toner in the same manner as in Example 1 (ii) except that glass beads and coarse particles were separated and removed using a sieve having an aperture of 149 μm (25.3 times the volume average particle diameter of zinc stearate) [ Comparative toner (9)] was obtained, and 32 g of the toner (9) and 618 g of the carrier obtained in the same manner as in Example (i) were mixed to obtain developer (9). For toner (9), the fatty acid metal salt content (A) and the number (B) of fatty acid metal salts in a specific field of view observed with a polarizing microscope were measured in the same manner as in Example 1 (ii). . These measured values and the values of (B) / (A) are shown in Table 1 below.
[0044]
[Evaluation]
For each of the developers (1) to (9) obtained in Examples 1 to 5 and Comparative Examples 1 to 4, a digital copying machine “7050M” (manufactured by Konica Corporation) was used, and a photoreceptor “7050” was used. The electrostatic image formed on the “drum for use” (manufactured by Konica Corporation) is developed to form a toner image, this toner image is transferred to transfer paper, the transferred toner image is fixed, and after the transfer, on the photoreceptor An actual image test was performed in which a copy image was formed 100,000 times by performing an image forming process including a step of cleaning the toner remaining on the toner with a cleaning blade. This test was performed under environmental conditions of a temperature of 20 ° C. and a relative humidity of 50%, and the following items were evaluated. The results are shown in Table 1 below.
[0045]
(1) Photoconductor depletion amount:
The film thickness of the photoconductor before and after the actual image test (copying 100,000 times) was measured, and based on the difference, the amount of abrasion on the surface of the photoconductor due to the abrasion of the developer (toner) (photoconductor depletion amount) was measured. If the photoreceptor depletion amount is less than 3 μm, it can be said that the developer can sufficiently contribute to the durability of the photoreceptor.
[0046]
(2) Presence or absence of image defect on transfer paper:
At the beginning and end of the live-action test (when copying 100,000 times), 10 sheets of blank / halftone / solid black base paper were copied in succession, and the presence or absence of image defects on the transfer paper due to coarse particles was confirmed. .
[0047]
[Table 1]

[0048]
From the results shown in Table 1 above, it is understood that according to the developers (1) to (5) according to Examples 1 to 5, a good image free from image loss and having no image defect can be formed over a long period of time. The
On the other hand, according to the developers (6) to (9) according to Comparative Examples 1 to 4, the photoreceptor depletion amount is large, and the durability of the photoreceptor is impaired. According to the developer (7) and the developer (9) according to Comparative Example 4, image defects were observed on the transfer paper due to coarse particles.
[0049]
【The invention's effect】
The toner of the present invention has excellent cleaning properties and is less likely to cause abrasion on the surface of the photoreceptor due to rubbing, and can sufficiently improve the durability of the photoreceptor as compared with conventional toners.
Further, the toner of the present invention has stable charging characteristics and can stably form a good image free from image defects over a long period of time.
According to the production method of the present invention, a toner having such excellent characteristics can be suitably produced.

Claims

In a toner obtained by adding a fatty acid metal salt to colored particles containing a binder resin and a colorant,
The fatty acid metal salt has a volume average particle diameter of 3 to 15 μm, and the content ratio (% by weight) of the fatty acid metal salt in the whole toner is (A), and 2000 ± 200 toners observed with a polarizing microscope are contained. A toner satisfying the following relational expression, where (B) is the number of fatty acid metal salts in the field of view .

In a toner obtained by adding a fatty acid metal salt to colored particles containing a binder resin and a colorant,
After the volume average particle diameter of the fatty acid metal salt is 3 to 15 μm and the fatty acid metal salt is added to and mixed with the colored particles, the opening is 6 to 15 times the volume average particle diameter of the fatty acid metal salt. A toner obtained by passing through a sieve.

Adding a fatty acid metal salt having a volume average particle size of 3 to 15 μm to a colored particle containing a binder resin and a colorant to obtain a toner raw material;
And a step of removing coarse particles from the toner raw material by subjecting the toner raw material to a sieving treatment using a sieve having an opening of 6 to 15 times the volume average particle diameter of the fatty acid metal salt. A method for producing a toner.