JP3727361B2 - 離散コサイン変換の高速演算装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、画像処理システム、高品位(ハイビジョン)TV受像機等において、画像情報の圧縮を行うための映像圧縮方法に関し、特に、素因数アルゴリズム(以下、“PFA”と呼ぶ)および共通因数アルゴリズム(以下、“CFA”と呼ぶ)を利用して画像情報の3次元展開を行って、離散コサイン変換(以下、“DTC”と呼ぶ)の高速演算を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のDCT高速アルゴリズムにおいて、PFAは画像情報を1次元から2次元に展開する方法である。この方法は1次元入力データX(n)を2次元入力データX(n1 ,n2 )にマッピング(mapping)してDCT演算を行う方法である。
【0003】
この方法は1次元入力データを2次元入力データとして転移する入力マッピング過程と、入力マッピング値をDCT演算に代入して数学的DCTカーネル(kernel)であるcosθをcosθ1 ,cosθ2 に展開証明する過程と、前記過程により計算された係数値を出力データとしてマッピングする出力マッピング過程と、とからなる。
【0004】
前記方法により、入力データ(圧縮対象である画像情報)を1次元から2次元にマッピングさせると、乗算演算の数が、ブロックサイズNの場合に2次元として展開の際、N=N1 ,N2 と変換されてN2 個からN(N1 +N2 )個に減少することになる。
【0005】
ここに、減少現象には重複計算と“0”または“1”が乗算される場合をすべて含む。
【0006】
上述した従来のDCT演算方法は、数式的に1次元DCT計算式を2次元DCT計算式に変換して乗算量を低減する方法である。
【0007】
1次元DCT計算式は下記の通りである。
【0008】
【数4】
また、2次元DCT計算式は下記の通りである。
【0009】
【数5】
この過程を導く方法が、入力マッピングと出力マッピングとの、2つのマッピングによって達成される。
【0010】
このための入力マッピング函数は次の通りである。
【0011】
【数6】
このための出力マッピング函数は次の通りである。
【0012】
【数7】
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法により、2次元PFAが入力データをN=N1 N2 の出力データとして展開する際、素因数(N1 ,N2 )が相対素数(互いに素数関係)であるので、計算可能なブロックサイズは2×3=6,3×4=12,4×5=20,…等に制限され、この制限によって国際標準化規格であるブロックサイズ8については計算が不可能となる問題点があった。
【0014】
また、従来の方法は2次元の展開に依存するので乗算の減少が所望する程度にはならないという問題点があった。
【0015】
本発明の目的は、上記問題点を解決するためのもので、DCT計算カーナルであるコサイン(cosine)を3個のコサインの乗算(cosA・cosB・cosC)に展開可能になるようにして、計算の必要とする乗算数を顕著に低減して高速演算を実現することができ、さらに3次元CFAを実現して計算可能なブロックサイズの制限を解消することにより、国際標準規格のブロックサイズについてもDCT計算を可能となるようにする離散コサイン変換の高速演算装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の離散コサイン変換の高速演算装置は、1次元入力データ(X(n))を3次元入力データ(X(n1 ,n2 ,n3 ))に転移する入力マッピング手段と、前記3次元入力データ(X(n1 ,n2 ,n3 ))を3次元出力データ(X(k1 ,k2 ,k3 ))に変換するために、m個のマッピング函数を利用して1次元DCT計算式を3次元DCT計算式に変換する3次元変換手段と、前記3次元出力データ(X(k1 ,k2 ,k3 ))を1次元出力データ(X(k))に転移する出力マッピング手段とからなる。
【0017】
【作用】
1次元入力データ(X(n))を3次元入力データ(X(n1 ,n2 ,n3 ))に転移させ、3次元入力データ(X(n1 ,n2 ,n3 ))を3次元出力データ(X(k1 ,k2 ,k3 ))に変換するために、m個のマッピング函数を利用して1次元DCT計算式を3次元DCT計算式に変換させ、3次元出力データ(X(k1 ,k2 ,k3 ))を1次元出力データ(X(k))に転移させるので乗算量が減少し、DCT演算速度が増加し、映像データの圧縮性能が高まる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の離散コサイン変換の高速演算装置を図面に基づいて詳述する。
【0019】
本発明によるDCT高速演算装置で提案したDCT素因数アルゴリズムと共通因数アルゴリズムは、DCT計算のカーナル(kernel)であるコサインを3個のコサイン乗、例えばcosA・cosB・cosCとして展開する数学的なアルゴリズムである。DCTカーナルである1個のコサインを3個のコサイン自乗として展開すると、計算に必要な乗算の数が顕著に低減し、計算時間を短縮させて高速演算が可能となる。
【0020】
一般の高速離散フーリェ変換アルゴリズムの中、前述したPFAはカーナルが指数項なので、3個の自乗形態に変形することは簡単な置換によって可能である。しかしDCTの場合にはDCTカーナルであるコサイン項を純粋なコサインの乗の形態に直接展開することは難しい。
【0021】
したがって、マッピングを利用した数学的展開過程を介して、DCTから単純展開の難しい3個のコサイン乗算を得ることに本発明は注目している。
【0022】
まず、本発明の3次元PFAはブロックサイズNをN1 ×N2 ×N3 (ここで、N1 ,N2 ,N3 は相関素数:3つの数が1以外の公約数を持たない数)の形態とした時のDCT計算アルゴリズムである。
【0023】
例えば、N=1×2×3=6,1×2×5=10,1×3×4=12,…2×3×5=30…等の素数の乗算によってなされるブロックサイズNについてDCTを計算することができる。最初にブロックサイズNを3個の素数の乗算にする。
【0024】
N=N1 ×N2 ×N3 ……(1)
DCTの定義によってDCTおよびIDCTの演算式は次のように表現される。
【0025】
【数8】
ここで、DCTとIDCTとは互いに直交変換であるので式(2),(3)のいずれか一方の式は他方の式の逆過程である。
【0026】
前記アルゴリズムでは、式(2)を利用して3次元PFAを展開する。前記アルゴリズムの核心内容は、乗算の数を低減させるために、DCTのカーネルであるcos[π(2k+1)n/2N]をcos[π(2k1 +1)n/2N1 ]×cos[π(2k2 +1)n/2N2 ]×cos[π(2k3 +1)n/2N3 ]に展開する方法である。すなわち式(2)を式(4)のように展開する。
【0027】
【数9】
式(2)から式(4)への変換過程は次の通りである。式(2)を式(4)に展開するために本発明では入力データx(n):n=0,1,…,N−1を
X(n1 ,n2 ,n3 ):n1 =0,1,2,…,n1 −1
:n2 =0,1,2,…,n2 −1
:n3 =0,1,2,…,n3 −1
に転移する入力マッピングを下記の4種類の場合に分類する。
【0028】
ここで、入力マッピングとはn値をマッピング函数に代替するように対応させることをいう。
【0029】
このマッピンク法はコサインの3重乗を得るように設定されたものである。
【0030】
【数10】
式(5)に示したマッピンク函数は次の特性(証明は省略する)を有する。
【0031】
それぞれのマッピング函数から計算されたn値は式(6)の関係から分るように1:1マッピングである。
【0032】
しかし、fa ,fb ,fc ,fd マッピングを介して計算されたn値の集合をそれぞれΩa ,Ωb ,Ωc ,Ωd とすれば式(7)のように表わすことができる。
【0033】
【数11】
各集合Ωa ,Ωb ,Ωc ,Ωd のユニオン(各集合から計算された元素を単に集めておく概念、すなわち集合{1,2,3}と集合{3,4,5}のユニオンは集合{1,2,3,4,5}と同様である)は4Ωとなる。
【0034】
これは各集合の元素のユニオンは0,1,2…,N−1の各元素が4つずつ存在することを意味する。
【0035】
このマッピング特性を利用して式(2)は式(8)のように各マッピングについてのDCT演算値を4で割った後合算する。
【0036】
【数12】
また、マッピングによる入力は次のように符号因子s(n)を利用して表現することができる。
【0037】
ここで、
【0038】
【数13】
ここで、マイナス(陰)符号は下記式のようなコサインの周期函数的な特性によって表わす。
【0039】
式(8)は式(9)の入力函数を各々のマッピングに該当する値に代入し、n値の代わりに4つのマッピング函数fa (n1 ,n2 ,n3 ),fb (n1 ,n2 ,n3 ),fc (n1 ,n2 ,n3 )を代入すると式(10)のようになる。
【0040】
【数14】
ここに、相互関連のないマッピングについては入力値が存在しないので、それぞれ計算値は全て0となり、これを表現すると式(11)のようになる。
【0041】
【数15】
【0042】
【数16】
【0043】
【数17】
すなわち、式(11)の最初の3項がすべて0となる理由はnの代わりにマッピング函数fa が代入されるので入力函数fb ,fc ,fd に該当するDCT演算においては互いに関連のないマッピングに該当されるためである。残りマッピング函数fa ,fb ,fc ,fd が代入された演算についても同じ理由により全て0となる。
【0044】
式(11)を利用して式(10)の入力データは式(12)のように入力をくるめて表現できる。
【0045】
【数18】
式(12)からコサインの3重乗を導くために、本発明では三角函数の加算の公式を利用し、これを式(13)に示す。
【0046】
【数19】
【0047】
【数20】
式(13)の各項を合算すれば、式(14)のように全てのsine項が消去される。
【0048】
【数21】
式(14)でa=n1 N2 N3 ,b=n2 N3 N1 ,c=n3 N1 N2 と置換すると式(12)のcosine項は次のように3つのcosine乗の形態と変わる。
【0049】
cos[π(2k+1)(n1 N2 N3 +n2 N3 N1
+n3 N1 N2 )/2N] ……(15)
+cos[π(2k+1)(n1 N2 N3 −n2 N3 N1
+n3 N1 N2 )/2N]
+cos[π(2k+1)(n1 N2 N3 +n2 N3 N1
−n3 N1 N2 )/2N]
+cos[π(2k+1)(n1 N2 N3 −n2 N3 N1
−n3 N1 N2 )/2N]
=cos[π(2k+1)n1 /2N1 ]
×cos[π(2k+1)n2 /2N2 ]
×cos[π(2k+1)n3 /2N3 ]
したがって、式(15)を式(12)に代入すると式(16)のように3つのcosine乗の形態が導かれる。
【0050】
【数22】
一方、出力側においてもX(k1 ,k2 ,k3 ):k1 =0,1,2,…,N1 −1,k2 =0,1,2,…,N2 −1,k3 =0,1,2,…,N3 −1をx(k):k=0,1,2,…,N−1に転移する出力マッピングを介して計算された値を出力に連結する過程が出力マッピングであり、式(17)に方法を提示する。
【0051】
【数23】
式(17)の出力マッピンク値k1 ,k2 ,k3 をkに代入して式(18)の結果を得る。
【0052】
cos[π(2k+1)n1 /2N1 ]
=cos[π(2k+1)n1 /2N1 ]
cos[π(2k+1)n2 /2N2 ]
=cos[π(2k+1)n2 /2N2 ]
cos[π(2k+1)n3 /2N3 ]
=cos[π(2k+1)n3 /2N3 ] ……(18)
したがって、上記結果により式(2)は本発明の3次元PFA結果式(19)に変換される。
【0053】
【数24】
図1はブロックサイズ(N)が30である場合のPFAについての入力マッピングテーブルである。図1において、ブロックサイズ(N)が30(=2×3×5)である場合各変数(n1 =0,1:n2 =1,2:n3 =0,1,2,3,4)を上記式(5)の4つの入力マッピング函数(fa ,fb ,fc ,fd )に代入して計算したマッピング値を表示したものである。
【0054】
このマッピング値のユニオンにおいて、結果値の0,1,2,3…,29の各元素が4つずつ存在する。
【0055】
図2はブロックサイズ(N)が30である場合のPFAについての出力マッピングテーブルである。図2において式(17)の出力マッピング函数に各出力変数(k1 =0,1:k2 =0,1,2:k3 =0,1,2,3,4)を代入した結果であり、3次元のDCTを介して計算された結果を再配列する役割をする。
【0056】
図3は2次元PFAの乗算数と3次元PFAの乗算数とを比較したテーブルである。図3において、N値が大きければ大きいほど、3次元PFAが2次元PFAに比べてさらに小さい乗算数を必要とするということが分かる。
【0057】
前記PFAはブロックサイズ(N)が3段以上の乗算によって分けられるので、Nが大きい場合は他のアルゴリズムに比べて乗算の数が顕著に減少する。これは本来的にDCTを計算する時N2 個の乗算が必要とすることとなるが、Nは素数N1 ,N2 ,N3 の乗として置いて計算するPFAの場合は、乗算の数がN×(N1 +N2 +N3 )に減少されるためである。
【0058】
実際の乗算数は0,1が乗算される場合と重複される計算を全て除外するので、さらに減少する。また乗算数がN(N1 +N2 +N3 )であるので、N値が大きくなることによって他の計算アルゴリズムより顕著に乗算数が減少されることが分かる。また、Nをさらに多い因子の乗で展開すれば展開するほど乗算数はさらに低減される。
【0059】
前記アルゴリズムから制限されたマッピングを繰返し適用すれば4次元以上のマッピング変換が導かれることができ、しかも三角関数の加算の公式を利用して多次元PFAを誘導することができる。
【0060】
前記PFAはブロックサイズ(N)値が1×2×3=6,1×2×5=10,1×3×4=12,1×3×5=15,2×3×4=30…等の素数の乗で表現できる値に関してだけ、計算可能である。したがってPFAはブロックサイズ(N)が8である場合には計算不能である。
【0061】
すなわちブロックサイズ(N)が8である場合、国際標準化機構であるMPEGが標準案として提案したDCTブロックサイズであるので、これを計算するためにはCFAが必要である。
【0062】
共通因数とは、各因子が1以外の共約数を有する数をいい、3つの数2,2,2は公約数が1,2であるのでそれが共通因数となる。
【0063】
本発明によるCFAは、ブロックサイズ(N)が2×2×2=8,2×2×4=16,2×4×4=32,…等のブロックサイズについて計算可能なアルゴリズムである。まず、ブロックサイズ(N)を3個素因数の乗算としておく。
【0064】
N=N1 +N2 +N3 ………(20)
DCTの定義によってDCTとIDCTの演算式は次のように表現される。
【0065】
【数25】
ここで、DCTとIDCTとは互いに直交変換であるので式(21),(22)のいずれか一方の式は他方の式の逆過程であることがわかる。
【0066】
上記アルゴリズムではDCT演算式(21)を利用して展開する。本アルゴリズムの核心要素は乗算数の減少のために、DCTのカーネルであるcos[π(2k+1)n/2N]をcos[π(2k1 +1)n/2N1 ]×cos[π(2k2 +1)n/2N2 ]×cos[π(2k3 +1)n/2N3 ]として展開(CFAの3重乗の形態はPFAの3重乗の形態に比較してみると、分母部分が異なる)する方法である。すなわちDCT計算式(21)を式(23)のように展開する。
【0067】
【数26】
式(23)をみると、PFAにおける式(4)の形態とはcosine項の分布が異なることが分る。これはPFAとCFAは相互異なるマッピングが代入されるためである。式(21)から式(23)を導く過程は次の通りである。
【0068】
PFAと同様に式(21)を式(23)に展開するために、x(n):n=0,1,…,N−1をX(n1 ,n2 ,n3 ):n1 =0,1,2…,N1 −1/n2 =0,1,2,…,N2 −1/3=0,1,2,…,N3 −1に転移する入力マッピングを下記4つの形態で分類する。
<入力マッピング>
【0069】
【数27】
【0070】
【数28】
しかしながら、マッピング函数fa ,fb ,fc ,fd を介して計算されたnの集合をそれぞれΩa ,Ωb ,Ωc ,Ωd として示すと、
【0071】
【数29】
のように表現でき、各集合Ωa ,Ωb ,Ωc ,Ωd のユニオンは4Ωとなる。
【0072】
これは各集合の元素のユニオンは、0,1,2…,N−1の各元素が4つずつ存在するということを意味する。
【0073】
このようなマッピング特性を利用して式(21)は次のように各マッピングについてのDCT演算値を4で割った後合算する。
【0074】
【数30】
また、マッピングによる入力は次のように符号因子s(n)を使用して表現でき、マッピングがPFAとは異なるので符号因子s(n)も異なる形態を示す。
【0075】
ここで、マイナス(陰)符号は下記式のようなコサインの周期函数的な特性によって表わす。
【0076】
式(26)は式(27)の入力函数を各々のマッピングに該当する値に代入し、n値の代わりに4つのマッピング函数fa (n1 ,n2 ,n3 ),fb (n1 ,n2 ,n3 ),fc (n1 ,n2 ,n3 ),fd (n1 ,n2 ,n3 )を代入すると式(29)のようなこととなる。
【0077】
【数31】
ここに、相互関連のないマッピングについては入力値が存在しないので、それぞれ計算値は全て0となり、これを表現すると式(30)のようになる。
【0078】
【数32】
すなわち、PFAから説明したように、fa はfb ,fc ,fd のマッピングを適用したDCT演算においては互いに関連のないマッピングに該当するもので、計算値がすべて0であり、fb ,fc ,fd についても互いに関連のないDCT演算には全て0となる。
【0079】
式(30)を利用して式(29)は式(31)のように入力をくるめて表現できる。
【0080】
【数33】
PFAから説明したように、三角函数の加算の公式を利用してPFAの式(13)からa,b,cをそれぞれa=n1 ,b=n2 N3 N1 ,c=n3 N1 と置換すると式(30)のコサイン項は式(32)のように3つのコサイン乗の形態と変わる。
【0081】
cos[π(2k+1)(n2 N3 N1 +n3 N1
+n1 )/2N] ……(32)
+cos[π(2k+1)(n2 N3 N1 +n3 N1
−n1 )/2N]
+cos[π(2k+1)(n2 N3 N1 −n3 N1
+n1 )/2N]
+cos[π(2k+1)(n2 N3 N1 −n3 N1
−n1 )/2N]
=cos[π(2k+1)n1 /2N1 ]
×cos[π(2k+1)n2 /2N2 ]
×cos[π(2k+1)n3 /2N3 ]
したがって、式(32)を利用して式(31)を式(33)のように3つのcosine乗の形態が導かれる。
【0082】
【数34】
一方、出力側においても3次元出力データX(k1 ,k2 ,k3 )を1次元出力データx(k)に転移する出力マッピングを介して計算された値を出力に連結する過程が出力マッピングであり、式(34)に方法を提示する。
<出力マッピング>
【0083】
【数35】
式(34)の出力マッピングの関係からkにk1 ,k2 ,k3 を代入することにより式(35)は証明される。
【0084】
したがって、上記結果により、式(21)から最終的な3次元のCFA結果式(36)を得る。
【0085】
【数36】
図4はブロックサイズが8である場合CFAについての入力マッピングテーブルである。図4においてブロックサイズ(N)が8(=2×2×2)である場合、各変数(n=0,1:n2 =0,1:n3 =0,1)を式(24)の4個の入力マッピング函数に代入して計算したマッピング値を示すものである。
【0086】
図4に示すように、PFAマッピングと同様に、4個のマッピング函数の計算値をユニオンすれば、0から8までの元素が各々4つずつ存在する。
【0087】
図5はブロックサイズが8である場合CFAについての出力マッピングテーブルである。図5に示すように、式(34)の出力マッピング函数に、各出力変数(k1 =0,1:k2 =0,1:k3 =0,1)を代入した結果であり、出力シーケンスを再配列する役割をする。
【0088】
図6はCFAについての入力マッピングの信号流れ図であり、図7はCFAについての出力マッピングの信号流れ図である。図6に示すように、N=8において1次元の入力データ[X(0)−X(7)]を3次元の入力データ[X(0,0,0)−X(1,1,1)]にマッピングさせ、前記計算結果を図7に示すように、圧縮された最終の出力データ[X(0)−X(7)]にマッピングさせる。
【0089】
入力マッピングと出力マッピングを全部結合すれば、図8に示すように、信号流れグラフが得られる。
【0090】
図8はCFAの処理過程を示す図である。図8に示すように、ブロックサイズ(N)が8である場合のDCTを計算する場合、2点DCTを12個使用し、各DCTについて1個の乗が必要であるので、計12個の乗算が必要であることが分かる。
【0091】
図8に示すグラフにおいて、入力マッピング部1は1次元の入力データを3次元の入力データにマッピングさせるために設けられ、変換部2は1次元のDCT計算式を3次元のDCTの計算式に展開するために設けられる。
【0092】
また、出力マッピング部3は展開された値を最終圧縮データにマッピングさせるために設けられる。変換部2は12個の2点DCT(4A−4L)から構成されている。CFAを利用してDCTを計算する場合、N1 点DCT,N2 点DCT,N3 点DCTの乗算数は(N/2)×log2 Nである。
【0093】
CFAの必要とする乗算数は次の方法により計算することができる。
【0094】
したがって、3次元CFAはMPEG標準案においてDCTブロックサイズ8について計算することができる。ブロックサイズ(N)はPFAと同様に3段分解するので計算に必要な乗算数は2次元CFAより減少する。
【0095】
また、PFAと同様にCFAによりDCTを計算する時必要な乗算数はブロックサイズ(N)が3段以上の乗で分けられるのでNが大きければ大きいほど顕著に減少する。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の離散コサイン変換の高速演算装置によれば、従来2次元DCT演算に比べて乗算量が顕著に減少されるので、DCT演算速度を増加し、かつ映像データの圧縮性能を高めることができ、従来より小さい量の乗算器および加算器を使用するので、IC化の際、チップ面積を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるPFAについての入力マッピングテーブル。
【図2】本発明によるPFAについての出力マッピングテーブル。
【図3】2次元PFAの乗算数と3次元PFAの乗算数とを比較したテーブル。
【図4】本発明によるCFAについての入力マッピングテーブル。
【図5】本発明によるCFAについての出力マッピングテーブル。
【図6】CFAについての入力マッピングの信号流れ図。
【図7】CFAについての出力マッピングの信号流れ図。
【図8】CFAの処理過程を示す信号流れ図。
【符号の説明】
1 入力マッピング部
2 変換部
3 出力マッピング部
Claims (10)
- 1次元入力データ(X(n))を3次元入力データ(X(n1 ,n2 ,n3 ))に転移する入力マッピング手段と、
前記3次元入力データ(X(n1 ,n2 ,n3 ))を3次元出力データ(X(k1 ,k2 ,k3 ))に変換するために、m個のマッピング函数を利用して1次元DCT計算式を3次元DCT計算式に変換する3次元変換手段と、
前記3次元出力データ(X(k1 ,k2 ,k3 ))を1次元出力データ(X(k))に転移する出力マッピング手段とを、
備えたことを特徴とする離散コサイン変換の高速演算装置。 - 前記入力マッピング手段は前記n値をマッピング函数に代替するように対応させるための入力マッピングテーブルを備えたことを特徴とする請求項1に記載の離散コサイン変換の高速演算装置。
- 前記3次元変換手段は前記n値に相当する数のDCTを備えたことを特徴とする請求項1に記載の離散コサイン変換の高速演算装置。
- 前記出力マッピング手段は前記k値をマッピング函数に代替するように対応させるための出力マッピングテーブルを備えたことを特徴とする請求項1に記載の離散コサイン変換の高速演算装置。
- 前記3次元変換手段は、DCTのカーネルである1つのコサインを3つのコサインの乗で変換することを特徴とする請求項3に記載の離散コサイン変換の高速演算装置。
- 前記3次元変換手段は、コサインの3重乗を導くために、三角函数の加算の公式を利用することを特徴とする請求項3に記載の離散コサイン変換の高速演算装置。
- 前記素因数は、各因数が1以外の公約数を持たない数であることを特徴とする請求項7に記載の離散コサイン変換の高速演算装置。
- 前記共通因数は、各因数が1以外の共約数を持つ数であることを特徴とする請求項8に記載の離散コサイン変換の高速演算装置。
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