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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の物品を連続的に搬送しつつ滅菌を行なう滅菌装置に係り、特に、過酸化水素蒸気等の滅菌剤により物品の表面を滅菌する滅菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多数の物品を連続搬送しつつ滅菌を行なう滅菌装置は従来から知られている。例えば、特公昭56−7669号公報に記載された「過酸化水素による食品殺菌法および装置」は、以下のように構成されている。すなわち、殺菌室2の前後にそれぞれ予備室(前室3、後室4)を設け、前室3と殺菌室2との間および殺菌室2と後室4との間をそれぞれ入口扉14と出口扉15によって開閉する。殺菌室2、前室3および後室4には、それぞれコンベア7,16,17があり、これら3つのコンベア(上流側から順に16,7,17)は入口扉14および出口扉15を挟んで連続的に接続している。さらに、前室3の入口および後室4の出口にもそれぞれ送入および送出用の扉20,21が設けられている。
【0003】
前記従来の構成では、扉14,15,20,21によって区画された各室2,3,4にそれぞれコンベア7,16,17が配置され、噴霧透過性の容器、例えば網かご6に食品5を載せて各コンベア7,16,17上を連続的に搬送するようになっており、食品5を載せた網かご6によって扉を押し開けて次の室に送られる。従って、前室3の前後に設けられた送入扉20および入口扉14が同時に開放する場合があり(前記公報の図に示す状態)、また、後室4の前後に設けられた出口扉15および送出扉21も同時に開放する場合があった。このような場合には、殺菌室2内の過酸化水素の霧が前室3あるいは後室4から外部に流れ出してしまう。
【0004】
そこで、前記公報に記載された殺菌装置の構成では、前室3および後室4にそれぞれ排気管22を接続して、前室3および後室4に流出した過酸化水素を、適当な触媒を混入した水等のタンク23から成る処理機内に排出するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、前室3および後室4に流出した過酸化水素を排出して処理機によって処理するようにしているが、過酸化水素を霧状にして吹付けて殺菌を行なう場合には、前述のように前室3および後室4内をたえず排気することにより外部に過酸化水素が洩れることをある程度防止することができるが、低濃度で、しかも強力な殺菌力を得ることができるように、過酸化水素をガス状にして吹き付けて滅菌を行なうようにした構成の場合には、前室3の入口と出口に設けられた扉20,14、あるいは、後室4の入口と出口に設けられた扉15,21が同時に開いた場合には、過酸化水素が前室3または後室4を通過して外部へ流出することを防止できないという問題があった。
【0006】
本発明は前記欠点を除くためになされたもので、滅菌部からその前後の密閉室内に流出した過酸化水素蒸気等の滅菌剤が外部に洩れることを防止できる滅菌装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の滅菌装置は、物品を連続搬送するコンベアが配置された物品供給部と、この物品供給部に連続して設けられた密閉室内に、物品載置台が配置された第1の受渡し部と、前記物品供給部と第1の受渡し部の間を開閉する第1のシャッタと、前記物品供給部のコンベア上の物品を保持して第1の受渡し部の物品載置台に載せる第1の移載手段と、前記第1の受渡し部の下流側に連続して設けられた密閉室内に、前記物品を連続搬送するコンベアが配置され、このコンベアによって搬送される物品を滅菌する滅菌部と、滅菌部に滅菌ガスを供給する滅菌ガス供給手段と、第1の受渡し部と滅菌部との間を開閉する第2のシャッタと、前記第1の受渡し部の物品載置台上の物品を保持して滅菌部のコンベア上に載せる第2の移載手段と、前記滅菌部の下流に連続して設けられた密閉室内に、物品載置台が配置された第2の受渡し部と、滅菌部と第2の受渡し部の間を開閉する第3のシャッタと、前記滅菌部のコンベア上の物品を保持して第2の受渡し部の物品載置台に載せる第3の移載手段と、第2の受渡し部の下流側に設けられ、物品を連続搬送するコンベアが配置され、物品に付着した滅菌ガスを除去するエアレーション部と、第2の受渡し部とエアレーション部との間を開閉する第4のシャッタと、前記第2の受渡し部の物品載置台上の物品を保持してエアレーション部のコンベア上に載せる第4の移載手段とを備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係る滅菌装置の全体の構成を示す概略説明図であり、この滅菌装置は、上流側(図1の左側)から順に、マイクロ波加熱装置2、物品供給部4、第1の受渡し部6、滅菌部8、第2の受渡し部10、エアレーション部12、第3の受渡し部14および排出部16を備えており、物品(例えば、輸液バッグのような樹脂容器)を連続的に搬送しつつ、その表面を過酸化水素蒸気等の滅菌ガスによって滅菌する。
【0010】
マイクロ波加熱装置2は、マイクロ波発振機18を備えており、外部(滅菌準備室)からこの装置2内に搬入されコンベア20によって搬送されている物品を加熱することにより、所定の温度(例えば、36℃)に熱するとともに除湿を行なう。なお、物品の加熱および除湿をすることにより、後に説明する過酸化水素蒸気による滅菌が効果的に行なわれる。このマイクロ波加熱装置2の下流側には供給部ハンド22(図1では形状を省略して示す)が設けられており、前記搬送コンベア20によって搬送されてきた物品を上方から掴み、マイクロ波加熱装置2の下流側に連続して設けられた物品供給部4に引渡す。
【0011】
物品供給部4は、物品を連続的に搬送する搬送コンベア24を備えており、前記供給部ハンド22によってマイクロ波加熱装置2から引渡された物品を、次の第1受渡し部6に向けて搬送する。この物品供給部4内には、除湿装置26およびヒータ28を介して圧縮空気が送り込まれており、マイクロ波加熱装置2で加熱された物品の保温をしている。この物品供給部4内の下流寄りには、昇降可能で、かつ、下流側へ向かって進退動可能な第1の物品移載装置30(図1では形状を省略して示す)が設けられており、搬送コンベア24上の物品を保持して第1受渡し部6に送る。この物品供給部4内には、後に説明するように、第1受渡し部6への物品搬入時に、第1受渡し部6側から僅かに過酸化水素蒸気が洩れてくるので、この過酸化水素を触媒により除去して室外に排気する。
【0012】
この第1受渡し部6から第3受渡し部14まではアイソレータ部になっており、前記各部がそれぞれ外部から遮断された密閉室として構成され、各密閉室の入口および出口はシール可能な可動シャッタ32,34,36,37,38,40によって開閉される。第1、第2、第3の各受渡し部6,10,14内には、それぞれ、物品(輸液バッグ)を保持するV型ホルダから成る物品載置台42,44,46が配置されており、第1受渡し部6の物品載置台42上には、前記物品供給部4内に配置されている第1物品移載装置30によって保持された物品が載置される。この物品移載装置30が移動して第1受渡し部6内に進入する際に、この第1受渡し部6の入口に設けられている第1可動シャッタ32が開放し、物品移載装置30が物品を載置台42上に載せて供給部4側へ後退した後、このシャッタ32が閉じて入口を密閉する。なお、第1受渡し部6には、出口側のシャッタ(第2シャッタ)34を開放する際に、滅菌部8から過酸化水素蒸気が流入するが、この過酸化水素は、触媒により除去されて室外に排気されるようになっている。
【0013】
第1受渡し部6の下流側に配置された滅菌部8内にも、その上流部寄りに前記供給部4と同様の構成の第2物品移載装置48が設けられている。この物品移載装置48は、昇降可能であり、かつ物品供給部4の第1移載装置30とは逆に上流側へ向かって進退動可能になっており、作動時には、前記第1受渡し部6内へ伸びて、物品載置台42上の物品を保持した後、後退して滅菌部8内へ搬入する。第1受渡し部6はその出口にも可動シャッタ34が設けられており、第2物品移載装置48によって物品を受渡し部6から滅菌部8へ移送する際に開閉する。滅菌部8も密閉した室から構成されており、この密閉室に過酸化水素蒸気発生装置50が接続されて、加圧された過酸化水素蒸気が送り込まれている。
【0014】
滅菌部8内には、長い区間を走行する搬送コンベア52が配置されており、前記物品供給部4から第1受渡し部6を介して供給された物品をこのコンベア52によって連続的に搬送する間に滅菌が行なわれる。滅菌部8の下流端には、前記物品供給部4と同様に昇降可能でかつ下流側へ向かって進退動可能な第3の物品移載装置54が配置されており、滅菌部8内で滅菌が行なわれた物品を次の第2受渡し部10に移送する。滅菌部8では、密閉された室内の過酸化水素蒸気が均一な濃度になるようにエアを循環させて撹拌している。
【0015】
第2受渡し部10は、前記第1受渡し部6と同様に構成されており、密閉室の入口と出口にそれぞれ第3および第4の可動シャッタ36,37が設けられて開閉するようになっており、この密閉室内に、複数個の物品を一時待機させる物品載置台44が配置されている。また、入口側の第3シャッタ36を開放した際に、前記滅菌室8からこの密閉室内に洩れた過酸化水素は、触媒により除去されて室外に排気される。
【0016】
第2受渡し部10に続いてエアレーション部12が配置されている。密閉された室から成るエアレーション部12には、フィルタ56を介して無菌エアが吹込まれるとともに、この密閉室内の空気は、触媒により過酸化水素が除去されて室外に排気されており、前記滅菌部8における滅菌工程によって物品に付着した過酸化水素が除去される。このエアレーション部12には長い物品搬送コンベア58が配置されており、このコンベア58によって物品を搬送する間にエアレーションが行なわれる。エアレーション部12のコンベア58の上流端と下流端には、それぞれ、前記滅菌部8と同様に、第4、第5の物品移載装置60,62が配置されており、上流側の第4移載装置60によって、物品を第2受渡し部10からエアレーション部12へ搬入し、下流側の第5移載装置62によってコンベア58上の物品を第3受渡し部14へ移載する。
【0017】
エアレーション部12の下流側には、第3の受渡し部14が設けられている。この第3受渡し部14も、前記第1および第2受渡し部6,10と同様の構成を有している。すなわち、密閉された室の入口と出口に第5および第6の可動シャッタ38,40が設けられて開閉されるようになっており、この密閉室内に物品載置台46が配置されている。また、この密閉された室内に洩れた過酸化水素は、触媒により除去されて室外に排気される。第3受渡し部14の物品載置台46に載置された物品は、下流側に設けられた排出部16の第6物品移載装置64によって取出され、組立て等の次の工程に送られる。
【0018】
次に前記滅菌装置の各部の構成について説明する。前記マイクロ波加熱装置2と物品供給部4との間に設けられ、マイクロ波加熱装置2内の搬送コンベア20上の物品を把持して供給部4のコンベア24上に載せる供給部ハンド22は、図2および図3に示すように、開閉可能な複数(この実施例では2列各5個)のグリッパ66を備えており、エアシリンダ68により昇降するとともに、ロッドレスシリンダ70によってマイクロ波加熱装置2と物品供給部4との間を進退動するようになっている。
【0019】
複数のグリッパ66は、それぞれ、水平なプレート72の下方に支持されている軸74を支点に回動可能な一対のグリップ部材66aから成っており、非作動時には、両グリップ部材66aの上部がスプリング76によって引かれることにより下部が開放し、作動時には、カム78が下降して一対のグリップ部材66a,66aの上部間に挿入されることにより、下部が閉じて物品(輸液バッグ)Bを把持する。
【0020】
グリッパ66が取付けられているプレート72は、上方の可動枠体80上に直立して固定されたエアシリンダ68の作動ロッド68aの先端に連結されており、このエアシリンダ68の作動により昇降する。プレート72の上面と可動枠体80の上方に配置された上部板82との間に複数の昇降ロッド84が固定され、可動枠体80を貫通して固定されたガイド筒86内に摺動自在に嵌合しており、シリンダ68の作動によるグリッパ66の昇降を案内するようになっている。可動枠体80には、上昇時用(下向き)と下降時用(上向き)のショックアブソーバ88,90が取付けられており、グリッパ66等の昇降限を規制するとともに、昇降時の衝撃を吸収する。また、前記可動枠体80の下面に固定されたスライドブロック92が、マイクロ波加熱装置2の下流部の上方から供給部4の上流部の上方に亘って固定された一対のシャフト94に摺動自在に嵌合しており、可動枠体80が上流側から下流側へ向けて水平方向に進退動する際に案内される。
【0021】
マイクロ波加熱装置2内に配置されたコンベア20は、図示しないエンドレスチェーンに一定の間隔で取付けられた物品支持具96を備えており、これら物品支持具96が輸液バッグBの両端に設けられた硬質の樹脂から成る口部等を支持して搬送する。また、物品供給部4のコンベア24は、複数のスプロケット98,104(後に説明する図4参照)に掛け回されたエンドレスチェーン100に一定の間隔で取付けられた物品支持具102を備えており、前記コンベア20と同様に、輸液バッグBの両側の口部等を支持して搬送する。そして、前記供給部ハンド22は、マイクロ波加熱装置2のコンベア20によって下流側まで搬送されてきた複数の輸液バッグBを、下降してグリップした後、上昇してコンベア20の物品支持具96から取出し、次に下流側へ向かって水平移動して物品供給部4のコンベア24の上流端の上方に停止した後下降し、このコンベア24の物品支持具102に輸液バッグBを載せ、グリッパ66を開いて解放する。
【0022】
物品供給部4のコンベア24は、前記図2、図3および図4ないし図7に示すように、この供給部4内の上流部と下流部の上下にそれぞれ配置されたスプロケット98,104に掛け回されたエンドレスチェーン100と、このエンドレスチェーン100に所定間隔で取付けられた物品支持具102を備えている。この実施例では、3列のエンドレスチェーン100が平行に配置されて、中央のエンドレスチェーン100(100A)には両側にそれぞれ物品支持具102が取付けられており、物品(輸液バッグ)Bを2列で搬送する。図4の右下のスプロケット104は、駆動軸106に固定されており、傘歯車108、傘歯車110、中間軸112、傘歯車114、傘歯車116および回転軸118等を介して、モータ120の回転が伝達されて回転する。また、図4の右上のスプロケット98(98A)は、端部のプレート122上の直立板124に固定された短い水平軸126に、それぞれが独立して回転自在に支持されており(図5参照)、前記駆動スプロケット104の回転によって走行するエンドレスチェーン100により従動回転する。
【0023】
前記物品供給部4のコンベア24の内側に設けられて、供給部4から次の第1受渡し部6に輸液バッグBを移載する第1物品移載装置30について、前記図4ないし図7および図8ないし図10により説明する。この実施例では、コンベア24が、前記3列のエンドレスチェーン100によって、輸液バッグBを2列で搬送するようになっており、この2列の搬送経路内に、それぞれ物品保持体126が配置されている。この物品保持体126が昇降し、かつ、進退動することによって供給部4から第1受渡し部6への輸液バッグBの引き渡しを行なう。
【0024】
この滅菌装置全体の下部を構成する機枠128の上板128a(図1参照)を上下に貫通して、2本のスライドブッシュ130が固定され、これらスライドブッシュ130内にそれぞれ昇降ロッド132が昇降自在に支持されている(図9参照)。これら昇降ロッド132の上端に水平板134が固定されている。この水平板134上に固定された枠体136内に、2本の水平なガイドロッド138が輸液バッグBの搬送方向に向かって平行に配置されている。これら各ガイドロッド138には、それぞれ、ロッドレスシリンダを構成する摺動ブロック140が摺動自在に嵌合し、ガイドロッド138に沿って進退動する。また、前記2本のガイドロッド138を支持している枠体136の上部に2本のレール142が平行に固定され、これら各レール142上に、前記各摺動ブロック140上に一端が固定されたスライドカバー144がそれぞれ嵌合している。
【0025】
前記各レール142の先端部(図8の右端)寄りの両側には、前記スライドカバー144のたわみを防止するために、水平軸146に支持されたたわみ防止ローラ148が取付けられており、進退動するスライドカバー144の下面を案内する。また、各レール142には、垂直軸150に支持された方向ガイドローラ152が設けられており、進退動するスライドカバー144の側壁内面を案内する(図8および図10参照)。
【0026】
前記両昇降ロッド132の下端には下板154が固定されており、前記機枠128の上板128aの下面側に固定されたシリンダ156の作動ロッド156aの先端が連結されている。従って、このシリンダ156が作動すると、両昇降ロッド132の上下に固定されている上方の前記水平板134と下方の下板154とが一体的に昇降し、前記物品保持体126が昇降する。機枠128の側壁128bおよび底板128cには、それぞれ下向きおよび上向きのショックアブソーバ158,160が取付けられており、前記昇降部分の上昇限および下降限を規制するとともに、衝撃を吸収する。なお、前記機枠128の上板128aと昇降する水平板134との間の、昇降ロッド132の周囲に、ベローズ162が装着されており、昇降ロッド132とスライドブッシュ130との間の摺動部から滅菌ガスが流出することを防いでいる。
【0027】
前記物品供給部4に続く第1受渡し部6は、図11ないし図14に示すように、外部から密閉された室164になっており、この密閉室164の上流側の壁面165および下流側の壁面166にそれぞれ入口(物品の搬入口)165aおよび出口(物品の搬出口)166aが形成されている。これら入口165aおよび出口166aは、それぞれ、昇降可能な第1可動シャッタ32および第2可動シャッタ34によって開閉される。密閉室164内には、前記物品供給部4から滅菌部8へと搬送される輸液バッグBが一時載置される物品載置台42が配置されている。
【0028】
受渡し部6の密閉室164の入口165aおよび出口166aを開閉する第1および第2のシャッタ32,34は、入口165aが設けられている上流側壁面165および出口166aが設けられている下流側壁面166に接近した位置に、それぞれ配置された四角形の枠体168に昇降可能に支持されている。これら入口側の第1シャッタ32と出口側の第2シャッタ34は同一の構成であるので、シャッタ32,34以外の各部には同一の符号を付して説明する。四角形の枠体168は、両側の側板169と、上板170および下板171と、この下板171よりも下方の底板172とから構成されており、両側板169間の上板170よりも上方に固定された水平な支持軸174を介して吊り下げ支持されている。
【0029】
四角形の枠体168の上板170と下板171との間に、前記入口165aの幅とほぼ等しい間隔で、2本の縦軸176が固定されている。これら両縦軸176には、それぞれ上下2個の昇降ブロック178が摺動自在に嵌合している。これら上下左右4個の昇降ブロック178の前面(入口および出口の開口部を向いた面)に前記シャッタ32,34が固定されている。これらシャッタ32,34は、出入口165a,166aの開口部の幅よりもやや大きい幅を有し(図14参照)、開口部の高さよりもやや大きい高さを有している(図11参照)。
【0030】
前記各上下2個の昇降ブロック178の側面には、それぞれプレート180が固定され、これら両側のプレート180の上端間に亘って水平軸182が固定されている。この水平軸182に、前記密閉された室164の天板167上に鉛直方向を向いて固定されているシリンダ184の作動ロッド184aの先端が連結されている。シリンダ184の作動ロッド184aが伸張したときに、シャッタ32,34は出入口165a,166aの開口部に向かい合う位置まで下降し(図11の左側の状態)、作動ロッド184aが収縮したときには、出入口165a,166aの開口部よりも上方へ引き上げられる(図11の右側の状態)。前記エアシリンダ184の作動ロッド184aは、密閉室164の天板167に形成された穴167aを介して密閉室164内に挿入されており、この穴167aから密閉室164内に外部の雰囲気が侵入しないように、作動ロッド185aの周囲にベローズ186が装着されている。
【0031】
前記四角形の枠体168は、その下部側を出入口165a,166aの開口が形成されている上流側壁面165および下流側壁面166に向かって押圧することができるようになっており、シャッタ32,34を下降させた状態でこの枠体168の下部を押圧することにより、シャッタ32,34を出入口165a,166aの開口部の周面に設けたシール部188に密着させて室164内を密封することができる。また、シャッタ32,34を上昇させて出入口165a,166aを開放する際には、枠体168の下部を密閉室164の内部側へ後退させる(前記壁面165,166から離隔させる)ことにより、シャッタ32,34が昇降する際のシール部188に対する摩擦力を軽減することができる。
【0032】
前記四角形の枠体168の下部を、上流側壁面165および下流側壁面166に向かって進退動させる構成について、図11、図12、図14および図11のQ部を拡大して示す図15により説明する。受渡し部6の密閉室164の底面を構成している前記機枠128の上板128aに、保持体190内に保持されたベアリング192を介して回転軸194が回転自在に支持されている。この回転軸194の上端には、第1レバー196の一端が固定されて一体的に回転し、この第1レバー196の他端には、前記四角形の枠体168の背面側に結合された押圧板198が相対回転可能に連結されている。また、前記回転軸194の下端には、第2のレバー200の一端が固定されて一体的に回転し、この第2レバー200の他端には、エアシリンダ202の作動ロッド202aが相対回転可能に連結されている。従って、このエアシリンダ202の作動ロッド202aが伸張すると、第2レバー200、回転軸194および第1レバー196が一体的に回転し、押圧板198を前進させることによりシャッター32,34を開口部側へ押出して、入口165aまたは出口166bの周囲に設けたシール部188に密着させる。逆にエアシリンダ202の作動ロッド202aを収縮させると、第1、第2レバー196,200および回転軸194が前記と逆回転し、シャッター32,34を後退させることにより出入口165a,166aの開口部から離隔させる。
【0033】
また、前記四角形の枠体168は、上部が常時上流側壁面165および下流側壁面166に向かって押圧されている。前記密閉室164の天板167には、各シャッタ32,34の両端部のほぼ上方に位置するように、保持体204内に保持されたベアリング206を介して、垂直方向の回転軸208が回転自在に支持されている(図11、図12および図12のS部を拡大して示す図17参照)。これら回転軸208の上端には、それぞれアーム210の一端が固定され、各アーム210と回転軸208が一体的に回転する。一方、前記両アーム210の他端部同士は連結部材211によって相対回転可能に連結され、これら両アーム210の互いに連結されている部分が、進退動可能な連結部材211の軸部211aの周囲に装着されたスプリング212(図11および図16ではスプリングを省略)によって、常時図13の矢印A方向に付勢されている。なお、前記連結部材211はストッパ213に当たって移動量を規制されている。
【0034】
両側の回転軸208の下端部寄りには、それぞれ取付板214が固定されている(図12のS部を拡大して示す図17参照)。さらに、各回転軸208のこれら取付板214よりも下方へ伸びている部分が、一枚の水平な連結板216の両端部寄りに形成された2個の前後方向(図11の左右方向)の長孔216a内にそれぞれ遊嵌している。また、前記両側の取付板214の、密閉室164の中央寄りの部分に、回転軸208と平行な軸218が固定されており、これらの軸218は、前記水平な連結板214に形成された横方向(図12の左右方向)の長孔216b内に遊嵌している。回転軸208および平行軸218の前記連結板214よりも下方に薄板220が固定されている。従って、両アーム210の連結部が、スプリング212によって図13の矢印A方向に付勢されて、回転軸208が一体として回転すると、これら回転軸208を中心に、取付板214および平行な軸218が回転する。両側の回転軸208を同時に逆方向に回転させると、両取付板214も互いに逆方向に回転し、両側の平行軸218が連結板216を上流側壁面165または下流側壁面166の方向へ押出す。この連結板216の両端部が、前記四角形の枠体168の最上部に固定されている水平な支持軸174に結合されている。よって、前記連結板216が前記方向に押出されると、水平な支持軸174を介して四角形の枠体168の上部が密閉室164の前後の壁面165,166方向へ押出される。
【0035】
図11ないし図17により説明した受渡し部6の構成は、第1受渡し部6および第2受渡し部10に共通であるが、第3の受渡し部14では、物品載置台46が昇降可能になっている。この第3受渡し部14について図18および図19により説明する。シャッター部の構成は前記第1受渡し部6と同一であるのでその説明を省略する。第3受渡し部14の物品載置台46は、横方向に配置された支持板222上に設けられており、この支持板222が、一対の昇降ロッド224上に支持されている。これら昇降ロッド224は、密閉室226の底面(機枠の上板)128aを貫通して下方へ突出しており、その突出部が、固定板228に取付けられたスライドブッシュ230内に嵌合して昇降を案内されるようになっている。両昇降ロッド224の突出部の下端には、下板232が固定されており、前記固定板228上に取付けられたシリンダ234の作動ロッド234aがこの下板232に連結されている。このシリンダ234の作動によって前記物品載置台46が昇降する。なお、この実施例では、第3受渡し部14の下流側に設けられた排出部16の高さが、前記エアレーション部12と高さが異なっているために、物品載置台46を昇降可能に構成したが、必ずしも昇降させる必要はない。
【0036】
以上の構成の滅菌装置の作動について説明する。マイクロ波加熱装置2のコンベア20上に、作業員が物品(輸液バッグ)Bを供給する。この実施例では、コンベア20は2列で輸液バッグBを搬送する。これらの輸液バッグBはコンベア20によって搬送される間に、マイクロ波発振機18によって所定の温度に加熱されるとともに除湿される。
【0037】
マイクロ波加熱装置2のコンベア20の下流端に達した輸液バッグBは、供給部ハンド22によって物品供給部4内に搬入される。供給部ハンド22は、上流側のマイクロ波加熱装置2側に後退した位置で下降し、グリッパ66を閉じて2列各5個ずつの輸液バッグBを把持する。供給部ハンド22はそのまま上昇してコンベア20の物品支持具96から輸液バッグBを取出す。その後、下流側(図1の右方)へ前進し物品供給部4のコンベア24の上流部の上方まで移動する。この位置で供給部ハンド22が下降して連続的に走行しているコンベア24の支持具102上に輸液バッグBを載せる。
【0038】
物品供給部4のコンベア24上に載せられた輸液バッグBは、連続的に搬送され、下流側(図4および図6の右側)に達すると、この供給部4のコンベア24の内部側に配置されている第1の物品移載装置30によって次の第1受渡し部6の物品載置台42に移載される。物品移載装置42の物品保持体126が、コンベア24の下方から上昇してコンベア24上の輸液バッグBを持ち上げる。その後、物品保持体126が第1受渡し部6の方向へ前進する。この物品保持体126の前進に合わせて第1受渡し部6の入口165a側の第1シャッタ32が開放される。この時には、第1受渡し部6の出口166a側の第2シャッタ34は閉じている。第1シャッタ32が開放した入口165aから物品保持体126が第1受渡し部6の密閉室164内に入り、物品載置台42の上方に達すると下降して、保持していた輸液バッグBを物品載置台42上に載せる。物品保持体126がそのまま後退して入口165aから出ると、第1シャッタ32は下降し、さらに、四角形の枠体168の下部が入口165a側へ押出されてこのシャッタ32がシール部188に密着し入口165aを密封する。
【0039】
第1受渡し部6の入口の第1シャッタ32が閉じた後、この物品載置台42上に一時待機している輸液バッグBを、滅菌部8内に設けられている第2の物品移載装置48が作動して取り出す。この第2物品移載装置48の物品保持体は、滅菌部8内の下降した位置のまま第1受渡し部6へ向けて移動する。この移動にタイミングを合わせて、第1受渡し部6の出口166a側の第2シャッタ34を上昇させて開放する。物品保持体はこの出口166aから第1受渡し部6の密閉室164内に入り、物品載置台42の下方に位置した後上昇して、物品載置台42上の輸液バッグBを持ち上げる。その後、輸液バッグBを保持している物品保持体は出口166aから出て滅菌部8内に移動する。物品保持体が出口166aから出ると、直ちに出口側の第2シャッタ34が閉じて、この受渡し部6の密閉室164を密封する。受渡し部6の入口165aのシャッタ32と出口166aのシャッタ34は常に一方が閉じた状態にあり、両方同時に開放することはないので、滅菌部8から、第1受渡し部6を介して供給部4まで連通して、滅菌部8内の過酸化水素蒸気が大量にアイソレータ部の外部に流出してしまうことがない。
【0040】
物品移載装置42の物品保持体によって第1受渡し部6から取出された輸液バッグBは、滅菌部8のコンベア52上に降ろされる。滅菌部8内には、過酸化水素蒸気発生装置50によって過酸化水素蒸気が供給されており、前記コンベア52によって搬送される間に輸液バッグBの表面が滅菌される。
【0041】
滅菌部8内で滅菌された輸液バッグBが、コンベア52の下流端に達すると、この位置に設けられている第3の物品移載装置54が作動して、このコンベア52上の輸液バッグBを次の第2受渡し部10へ搬出する。第3の物品移載装置54の物品保持体が、コンベア52上の輸液バッグBを持ち上げて第2受渡し部10へ向かって前進する際に、第2受渡し部10の入口側の第3シャッタ36が開放する。開放した入口から物品保持体が第2受渡し部10内に入り、その後下降して物品載置台44上に輸液バッグBを載せる。物品載置台44上に輸液バッグBを載せた物品保持体は、第2受渡し部10の入口から滅菌部8側へ後退すると、直ちに入口側の第3シャッター36が下降して入口を密封する。
【0042】
第2受渡し部10の下流側に設置されているエアレーション部12の上流側にも、第4の物品移載装置60が設けられており、この移載装置60が作動して第2受渡し部10の物品載置台44上に一時待機している輸液バッグBを取り出す。この物品移載装置60の物品保持体が、第2受渡し部10へ向けて移動する際に、第2受渡し部10の出口側の第4シャッタ37が開放する。物品保持体が第2受渡し部10の密閉室内に進入して物品載置台44上の輸液バッグBを持ち上げて取出し、エアレーション部12に戻ってそのコンベア58上に移載する。この物品保持体が第2受渡し部10の出口から出ると直ちに、出口側の第4シャッタ37が閉じて密閉室内を密封する。このように第2受渡し部10でも、一方のシャッタ36または37が開放するときには、常に他方のシャッタ36または37は閉じており、滅菌部8内の過酸化水素蒸気が大量にエアレーション部12側へ流出してしまうことはない。
【0043】
なお、この実施例では、第1受渡し部6の入口に設けられた第1シャッタ32と、第2受渡し部10の入口に設けられた第3シャッタ36とが連動し、第1受渡し部6の出口の第2シャッタ34と、第2受渡し部10の出口の第4シャッタ37とが連動して開閉するようになっており、滅菌部8の入口(第1受渡し部6の出口166a)と出口(第2受渡し部10の入口)とが同時に開放して過酸化水素蒸気が大量に流出してしまうことがないので、滅菌部8内の過酸化水素濃度を維持しつつ、物品供給部4から滅菌部8およびエアレーション部12へと物品(輸液バッグ)Bを連続的に搬送することができる。
【0044】
エアレーション部12のコンベア58上に載せられた輸液バッグBは、連続的に搬送され、その間にエアレーションが行なわれる。輸液バッグBがエアレーション部12のコンベア58の下流端に達すると、この位置に設けられた第5物品移載装置62によって、第3受渡し部14へ搬出され、その内部に設けられた物品載置台46上に載せられる。この第3受渡し部14の物品載置台46上に載せられて一時待機している輸液バッグBは、排出部16側の第6物品移載装置64によって第3受渡し部14から排出されて次の工程に送られる。この第3受渡し部14の物品載置台46への移載および第3受渡し部14からの排出時にも、前記第1および第2受渡し部6,10の場合と同様に、物品移載装置62,64の物品保持体の移動にタイミングを合わせて、入口の第5シャッタ38および出口の第6シャッタ40が開閉される。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、物品を連続搬送するコンベアが配置された物品供給部と、この物品供給部に連続して設けられた密閉室内に、物品載置台が配置された第1の受渡し部と、前記物品供給部と第1の受渡し部の間を開閉する第1のシャッタと、前記物品供給部のコンベア上の物品を保持して第1の受渡し部の物品載置台に載せる第1の移載手段と、前記第1の受渡し部の下流側に連続して設けられた密閉室内に、前記物品を連続搬送するコンベアが配置され、このコンベアによって搬送される物品を滅菌する滅菌部と、滅菌部に滅菌ガスを供給する滅菌ガス供給手段と、第1の受渡し部と滅菌部との間を開閉する第2のシャッタと、前記第1の受渡し部の物品載置台上の物品を保持して滅菌部のコンベア上に載せる第2の移載手段と、前記滅菌部の下流に連続して設けられた密閉室内に、物品載置台が配置された第2の受渡し部と、滅菌部と第2の受渡し部の間を開閉する第3のシャッタと、前記滅菌部のコンベア上の物品を保持して第2の受渡し部の物品載置台に載せる第3の移載手段と、第2の受渡し部の下流側に設けられ、物品を連続搬送するコンベアが配置され、物品に付着した滅菌ガスを除去するエアレーション部と、第2の受渡し部とエアレーション部との間を開閉する第4のシャッタと、前記第2の受渡し部の物品載置台上の物品を保持してエアレーション部のコンベア上に載せる第4の移載手段とを備えたことにより、供給部側の第1シャッタと滅菌部側の第2シャッタとを同時に開放することなく、交互に開閉することができ、また、滅菌部側の第3シャッタとエアレーション部側の第4シャッタとを同時に開放することなく、交互に開閉することができるので、滅菌ガスが密閉室の外部に流出することを防止することができ、滅菌室内の滅菌ガス濃度を一定に維持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る滅菌装置の全体の構成を簡略化して示す概略説明図である。
【図2】前記滅菌装置の供給部ハンドを示す正面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】前記滅菌装置の物品供給部の構成を示す部分断面正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4の平面図である。
【図7】図4のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】物品移載装置の正面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図8のX−X線に沿う断面図である。
【図11】前記滅菌装置の第1受渡し部の正面図である。
【図12】図11の側面図である。
【図13】図12の平面図である。
【図14】図11のXIV−XIV線に沿う断面図である。
【図15】図11のQ部を拡大した図である。
【図16】図11のR部を拡大した図である。
【図17】図12のS部を拡大した図である。
【図18】前記滅菌装置の第3受渡し部の正面図である。
【図19】図18の側面図である。
【符号の説明】
B 物品(輸液バッグ)
4 物品供給部
6 受渡し部(第1受渡し部)
8 滅菌部
10 受渡し部(第2受渡し部)
12 エアレーション部
24 物品供給部のコンベア
30 第1移載手段
32 第1シャッタ
34 第2シャッタ
36 第3シャッタ
37 第4シャッタ
42 物品載置台(第1受渡し部の物品載置台)
44 物品載置台(第2受渡し部の物品載置台)
48 第2移載手段
52 滅菌部のコンベア
54 第3移載手段
58 エアレーション部のコンベア
60 第4移載手段
164 密閉室(第1受渡し部の密閉室)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sterilization apparatus that performs sterilization while continuously conveying a large number of articles, and more particularly to a sterilization apparatus that sterilizes the surface of an article with a sterilizing agent such as hydrogen peroxide vapor.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, sterilization apparatuses that perform sterilization while continuously conveying a large number of articles are known. For example, a “food sterilization method and apparatus using hydrogen peroxide” described in Japanese Patent Publication No. 56-7669 is configured as follows. That is, spare chambers (front chamber 3, rear chamber 4) are provided before and after the
[0003]
In the conventional configuration, the
[0004]
Therefore, in the configuration of the sterilization apparatus described in the above publication, the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional configuration, the hydrogen peroxide that has flowed out into the front chamber 3 and the
[0006]
The present invention has been made to eliminate the above-mentioned drawbacks, and an object thereof is to provide a sterilization apparatus capable of preventing leakage of sterilizing agents such as hydrogen peroxide vapor flowing out from the sterilization section into the sealed chamber before and after the sterilization section. To do.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Of the present invention In the sterilization apparatus, an article supply unit is arranged in an article supply unit in which a conveyor that continuously conveys articles is arranged, and a sealed chamber that is continuously provided in the article supply unit. First A delivery unit; and the article supply unit. First A first shutter that opens and closes between the delivery units, and an article on the conveyor of the article supply unit. First A first transfer means for placing on the article placement table of the delivery section; First A conveyor that continuously conveys the article is disposed in a sealed chamber that is continuously provided on the downstream side of the delivery unit, and is conveyed by the conveyor. Be done A sterilization unit for sterilizing the article; A sterilization gas supply means for supplying a sterilization gas to the sterilization unit; A second shutter that opens and closes between the delivery unit and the sterilization unit; First A second transfer means for holding the article on the article mounting table of the delivery section and placing the article on the conveyor of the sterilization section; A second delivery unit in which an article placement table is disposed in a sealed chamber continuously provided downstream of the sterilization unit; a third shutter that opens and closes between the sterilization unit and the second delivery unit; Third transfer means for holding the article on the conveyor of the sterilization unit and placing it on the article mounting table of the second delivery unit, and a conveyor that is provided downstream of the second delivery unit and continuously conveys the article An aeration unit that is disposed and removes sterilization gas adhering to the article, a fourth shutter that opens and closes between the second delivery unit and the aeration unit, and an article on the article placement table of the second delivery unit. 4th transfer means to hold and place on the conveyor of the aeration section It is equipped with.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described with reference to embodiments shown in the drawings. FIG. 1 is a schematic explanatory view showing the overall configuration of a sterilization apparatus according to an embodiment of the present invention. This sterilization apparatus includes a
[0010]
The
[0011]
The
[0012]
The
[0013]
Also in the
[0014]
In the
[0015]
The
[0016]
An
[0017]
A
[0018]
Next, the structure of each part of the sterilizer will be described. A
[0019]
Each of the plurality of
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
As shown in FIGS. 2, 3 and 4 to 7, the
[0023]
The first
[0024]
Two
[0025]
A
[0026]
A
[0027]
As shown in FIGS. 11 to 14, the
[0028]
The first and
[0029]
Two
[0030]
[0031]
The
[0032]
FIG. 15, FIG. 12, FIG. 14, FIG. 11 and FIG. 15 showing an enlarged view of the portion Q in the configuration in which the lower part of the
[0033]
Further, the upper portion of the
[0034]
[0035]
The configuration of the
[0036]
The operation of the sterilization apparatus having the above configuration will be described. An operator supplies the article (infusion bag) B on the
[0037]
The infusion bag B that has reached the downstream end of the
[0038]
When the infusion bag B placed on the
[0039]
After the
[0040]
The infusion bag B taken out from the
[0041]
When the infusion bag B sterilized in the
[0042]
A fourth
[0043]
In this embodiment, the
[0044]
The infusion bag B placed on the
[0045]
【The invention's effect】
As mentioned above, Book According to the invention, the article mounting table is arranged in the article supply unit in which the conveyor for continuously conveying the articles is arranged, and in the sealed chamber provided continuously in the article supply unit. First A delivery unit; and the article supply unit. First A first shutter that opens and closes between the delivery units, and an article on the conveyor of the article supply unit. First A first transfer means for placing on the article placement table of the delivery section; First A conveyor that continuously conveys the article is disposed in a sealed chamber that is continuously provided on the downstream side of the delivery unit, and is conveyed by the conveyor. Be done A sterilization unit for sterilizing the article; A sterilization gas supply means for supplying a sterilization gas to the sterilization unit; A second shutter that opens and closes between the delivery unit and the sterilization unit; First A second transfer means for holding the article on the article mounting table of the delivery section and placing the article on the conveyor of the sterilization section; A second delivery unit in which an article placement table is disposed in a sealed chamber continuously provided downstream of the sterilization unit; a third shutter that opens and closes between the sterilization unit and the second delivery unit; Third transfer means for holding the article on the conveyor of the sterilization unit and placing it on the article mounting table of the second delivery unit, and a conveyor that is provided downstream of the second delivery unit and continuously conveys the article An aeration unit that is disposed and removes sterilization gas adhering to the article, a fourth shutter that opens and closes between the second delivery unit and the aeration unit, and an article on the article placement table of the second delivery unit. 4th transfer means to hold and place on the conveyor of the aeration section The first shutter on the supply unit side and the second shutter on the sterilization unit side can be alternately opened and closed without opening them simultaneously. In addition, the third shutter on the sterilization unit side and the fourth shutter on the aeration unit side can be alternately opened and closed without opening them simultaneously. Therefore, the sterilization gas can be prevented from flowing out of the sealed chamber, and the sterilization gas concentration in the sterilization chamber can be kept constant.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic explanatory diagram showing a simplified overall configuration of a sterilization apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view showing a supply unit hand of the sterilizer.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
FIG. 4 is a partial cross-sectional front view showing a configuration of an article supply unit of the sterilization apparatus.
FIG. 5 is a side view of FIG. 4;
FIG. 6 is a plan view of FIG. 4;
7 is a cross-sectional view taken along line VII-VII in FIG.
FIG. 8 is a front view of the article transfer device.
9 is a cross-sectional view taken along line IX-IX in FIG.
10 is a cross-sectional view taken along line XX of FIG.
FIG. 11 is a front view of a first delivery part of the sterilizer.
12 is a side view of FIG. 11. FIG.
FIG. 13 is a plan view of FIG.
14 is a cross-sectional view taken along line XIV-XIV in FIG.
15 is an enlarged view of a Q portion in FIG. 11;
16 is an enlarged view of an R portion in FIG. 11;
FIG. 17 is an enlarged view of an S part in FIG. 12;
FIG. 18 is a front view of a third delivery unit of the sterilizer.
FIG. 19 is a side view of FIG. 18;
[Explanation of symbols]
B article (infusion bag)
4 Goods supply department
6 delivery section (first delivery section)
8 Sterilization part
10 delivery section (second delivery section)
12 Aeration
24 Conveyor of article supply section
30 First transfer means
32 First shutter
34 Second shutter
36 Third shutter
37 4th shutter
42 article placement table (article placement table of the first delivery unit)
44 Article placement table (article placement table of the second delivery unit)
48 Second transfer means
52 Conveyor for sterilization section
54 Third transfer means
58 Aeration conveyor
60 Fourth transfer means
164 Sealed chamber (sealed chamber of the first delivery section)
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