JP3721635B2 - 造波装置 - Google Patents

造波装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3721635B2
JP3721635B2 JP11205196A JP11205196A JP3721635B2 JP 3721635 B2 JP3721635 B2 JP 3721635B2 JP 11205196 A JP11205196 A JP 11205196A JP 11205196 A JP11205196 A JP 11205196A JP 3721635 B2 JP3721635 B2 JP 3721635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave
plate
making
water tank
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11205196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09280997A (ja
Inventor
常宏 角谷
敬一 西村
年洋 立花
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP11205196A priority Critical patent/JP3721635B2/ja
Publication of JPH09280997A publication Critical patent/JPH09280997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3721635B2 publication Critical patent/JP3721635B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は船舶や海洋構造物に及ぼす波の影響等を調べる実験に用いる水槽内に波を発生させる造波装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
船舶や海洋構造物を対象として波浪の影響などを調べようとする場合に、水槽内に波を発生させて模型などを用いて実験を行うことが行われており、波を発生させる装置として造波装置が用いられている。
【0003】
この造波装置を用いて水槽内に波を発生する場合には、水槽の一端部に造波装置を設置し、造波板を前後方向に往復駆動することで波を発生させるようにし、造波装置の前方に置いた船舶や海洋構造物などの模型で波の影響を調べるようにしている。
【0004】
このような造波装置で波を造ろうとすると、造波板の前面だけでなく背面にも波が発生することになる。
【0005】
ところが、造波板の背面に発生する波は実験に不必要なだけでなく、反射波等が実験に悪影響を及ぼすこともあり、造波板の背面側の水槽の端部に消波装置を設けて波を消すようにしたり、造波板の背面側の水槽内の水を完全に抜いたドライ状態にするようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような造波板の背面にも波を発生させ、消波装置で不要な波を消す造波装置では、造波に要する駆動力は本来必要な造波駆動力の2倍となり、特に大波高の波を発生しようとする場合には、造波力が波高の2乗に比例することから一層大きな駆動力が必要になるという問題がある。
【0007】
また、造波板の背面をドライ状態にする造波装置では、造波板の前面に加わる水圧をバランスさせるための複雑な機構が必要となるとともに、造波板部分のシールが大変になるという問題がある。
【0008】
この発明は、上記従来の技術における課題に鑑みてなされたもので、造波板の背面に水を入れた状態でも造波力を小さくして造波することができる造波装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
造波装置の造波板背面側の波の発生状態や水の動揺状態について実験的に解析したところ、水面の上下動のみで波が発生しない条件があり、この場合の造波に必要なトルクが低減できることが分かった。
【0010】
すなわち、まず、実験用水槽で、既設の電動ボールねじ式の造波装置を用い、電動機への供給電圧を一定にした状態で、周波数を変化させて動作させ、造り出される波が定常状態になった時点のデータを採取・解析したところ、造波板の背面波の影響で電動機のトルクが変動することが分かった。
【0011】
さらに、造波板から水槽背面壁までの距離を変化させてデータを採取・解析したところ、水槽背面壁までの距離を造波させる波の長さの約1/3以下にすることで、背面波が発生せず水面が上下するだけで、造波に必要なトルクが従来の約1/2(片側造波分のみ)にまで低減することが分かった。
【0012】
また、水槽背面壁までの距離が造波させる波の長さの1/3以上では、背面波の波の長さによりスロッシングを起す領域があるが、これは消波スリットなどを使用して波を消すことで避けることができる。なお、このとき、造波に必要なトルクは両面に造波するのとほぼ同一であるが、周波数が低い比較的波力が大きい部分の造波に必要なトルクを低減できるところにこの発明の特徴がある。
【0013】
また、水波は、周波数が高くなるにしたがい波の長さが短くなり、波の高さも砕波により高くならないことが知られており、これにより波力は、周波数が高くなるにしたがい小さくなって行くのである。
【0014】
したがって、この発明では、造波板の背面の水槽部分の距離を調整できるようにし、造波力の低減を図るようにしている。
【0015】
このため、この発明の請求項1記載の造波装置は、水槽内で造波板を往復駆動させる造波装置において、前記造波板の背面と水槽端壁までの距離を、波が起こらず水面のみが上下する、造波する波の波長の1/3以下の長さに調整可能としたことを特徴とするものである。
【0016】
この発明によれば、水槽内で造波板を往復駆動させる造波装置において、前記造波板の背面と水槽端壁までの距離を、波が起こらず水面のみが上下する、造波する波の波長の1/3以下の長さに調整可能としており , 造波板の位置を変えることで背面波が発生せず、水面の上下動のみが起こる状態にでき、これにより、水面の上下による位置エネルギを回収しながら造波力の低減を図るようにしている。
【0017】
また、この発明の請求項2記載の造波装置は、請求項1記載の構成に替え、前記造波板の背面と水槽端壁との間に可動背面板を設けて前記距離を、波が起こらず水面のみが上下する、造波する波の波長の1/3以下の長さに調整可能としたことを特徴とするものである。
【0018】
この発明によれば、前記造波板の背面と水槽端壁との間に可動背面板を設けて前記距離を、波が起こらず水面のみが上下する、造波する波の波長の1/3以下の長さに調整可能としており ,造波板の位置を変えることなく、可動背面板を移動することで造波力の低減を図るようにしている。
【0021】
また、この発明の請求項記載の造波装置は、請求項2記載の構成に加え、前記可動背面板に開閉式の消波スリットを設けたことを特徴とするものである。
【0022】
この発明によれば、造波板の背面の距離が波長の1/3以上の場合に可動背面板に開閉式の消波スリットを設けるようにしており、背面の距離によるスロッシングが生じる場合でも、これにより消すことができるようになり、必要トルクが大きくならないようにしている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の造波装置の実施の態様について図面を参照しながら具体的に説明する。
【0024】
この発明の造波装置は、造波板背面から水槽端壁までの距離または造波板背面から可動背面板までの距離を調整することで造波に必要な駆動力(トルク)を低減しようとするものである。
【0025】
このため、次のような実験を行い、造波板を設置すべき距離または可動背面板を設置すべき距離を得るようにした。
【0026】
まず、実験用水槽で、既設の電動ボールねじ式の造波装置を用い、電動機への供給電圧を一定にした状態で、周波数を変化させて動作させ、造り出される波が定常状態になった時点のデータを採取・解析したところ、造波板の背面波の影響で造波に必要な電動機のトルクが変動することが分かった。
【0027】
さらに、必要な造波範囲に対応した供給電圧及び周波数を与え、造波板から水槽背面壁までの距離を小(片面造波),中(片面造波)と中央(両面造波)3つに設定し、造り出される波が定常状態になった時点のデータを採取・解析した。
【0028】
その結果、必要な造波範囲で造波に必要なトルクを調べると、図1に示すように、両面造波の場合が1点鎖線で示すように、背面距離が中程度の片面造波の場合が実線で示すように、背面距離が小さい片面造波の場合が破線で示すように、それぞれ変化し、実線の最大トルクピーク部分および破線の最大から2つ目のトルクピーク部分ではそれぞれスロッシングが生じたことを示している。
【0029】
なお、これらの造波範囲中に、スロッシング生じる場合があるが、これは消波スリットなどを使用することで簡単に対処できるものであり、背面距離が小さい片面造波の場合を示す破線の状態を2重線のように変化させることができる。
【0030】
このような模型実験により、1点鎖線で示す両面造波の場合に比べて、スロッシングが生じる場合を除くと、いずれの片面造波の場合にも造波のための電動機の必要トルクを少なくすることができることが分かる。
【0031】
さらに、水槽端壁までの背面距離が中・小いずれの場合も造波される波の波長に対してある範囲では造波のための電動機の必要トルクの低減が著しく、特に水槽背面壁までの距離が造波される波の波長の約1/3以下の範囲では、背面波が発生せず水面が上下するだけであることが観察され、この範囲では、必要トルクを両面造波の場合の約1/2の片側造波のみの場合に必要なトルクにまで低減すること(実際の実験では、駆動力を伝達するカップリングや減速機など伝達機構で消費されるトルクもあることから必ずしも約1/2にはなっていない。)ができることが分かる。
【0032】
したがって、この発明では、造波装置の造波板の背面の水槽背面壁までの距離を調整できるようにし、背面側で波が発生せずに水面の上下動作のみが起こるような状態に保持することで、造波に必要なトルクの低減を図るようにする。
【0033】
このための造波装置としては、造波装置の造波板を移動できるようにして水槽背面壁までの距離を調整するものと、造波装置の造波板の位置は変えずに、可動背面板を間に入れ、これを移動することで造波板背面の造波の影響を受ける水槽背面壁に相当する距離を調整するものがある。
【0034】
そこで、まず、造波板を移動できるようにして水槽背面壁までの距離を調整する造波装置について図2〜4により説明する。
【0035】
この造波装置10は、直方体状の水槽1の一端側の背面壁2の前方部分に設置されており、この部分の水槽1の両側縁の上面に2本1組のレールが2組敷設され、外側の1組が造波板用レール11とされるとともに、内側の1組が造波駆動用レール12としてある。
【0036】
造波板用レール11には、平面形状がH字状に枠組みされた造波板支持台車13の4か所の車輪が載置されて水槽1の長手方向に往復移動可能とされ、この造波板支持台車13の中央部に水槽1の底面及び両側壁とわずかな隙間をあけて配置される造波板14が下方に突き出して取付けられている。この造波板14は耐水性のステンレス鋼などを用いた枠構造とされ、前面の造波面及び背面が平坦になっている。そして、このような造波板14の往復距離は、例えば前後にそれぞれ3m程度とされる。
【0037】
このような造波板14を造波板支持台車13ごと往復駆動するため、造波板用レール11の内側の造波駆動用レール12の造波支持台車13の前後に、水槽1を横断して配置される前後2台の駆動用台車15のそれぞれ4か所の車輪が載置されて水槽1の長手方向に移動できるようになっており、これら駆動用台車15を移動することで造波板14の水槽1に対する造波時の中立位置を変え、水槽1の背面壁2から造波板14の背面までの距離Lを変えることができるようにしてある。そして、前後2台の駆動用台車15の間隔が、造波板14を往復駆動する往復距離に対して余裕をもった間隔とされるとともに、造波板14を往復駆動した場合に、造波板14の前後に突き出して配置される造波板支持台車13が駆動用台車15の外側と干渉しないで移動できるようにしてある。
【0038】
これら前後2台の駆動用台車15には、水槽1の幅方向(前後に対する左右方向)にそれぞれ4台の減速機付き電動機16が相対向して搭載され、相対向する減速機付き電動機16間にカップリング17を介してボールネジ18が連結されて駆動するようになっており、各ボールネジ18にねじ結合されたボールナット19が造波板14の頂部に固定してある。
【0039】
さらに、これら前後2台の駆動用台車15には、図示しない固定装置が設けられ、水槽1に対して固定状態にできるようにしてある。また、それぞれの駆動用台車15には、必要に応じて造波駆動用レール12に沿って自走させるための走行駆動機構が設けられ、造波板14の水槽1に対する設置位置の変更が容易にできるようにする。
【0040】
このように構成された造波装置10では、前後2台の駆動用台車15を水槽1の背面壁2から所定の距離Lのところに固定した後、8台の減速機付き電動機16を反転しながら4本のボールネジ18を反転駆動することで、ボールナット19が固定された造波板14を造波板支持台車13ごと水槽1の前後に往復駆動することができ、これによって造波板14の前面に所定の波を作り出す。
【0041】
そして、この造波板14による造波にともなって造波板14の背面の水にも造波力が加わるが、造波板14の背面から水槽1の背面壁2までの距離Lを造波すべき波長の1/3以下にするようにすることで、造波板14の背面側の水槽1内の水は上下するだけで波が起こらない状態にもなり、水面の上下によって位置エネルギを回収しながら造波でき、既に説明したように、電動機16の駆動力を造波板14の背面で造波させる場合の約半分にすることができる。
【0042】
このようにして造波板14の背面の造波を防止するため造波位置を水槽1の背面壁2から波長の1/3以下の距離Lにするが、造波すべき波長が短くなると、造波板14の水槽1の背面壁2までの距離Lをそれに応じて小さくしなければならない。
【0043】
ところが、造波板14が背面壁2に接近すると、造波に伴う水面の上下が大きくなり、水が水槽1からあふれ出てしまうことから、実際の造波装置10では、物理的な限界が生じ、造波に伴って造波板14の背面側の水が水槽1からあふれ出ない距離を最少距離に設定する必要がある。なお、水槽の形状や水位などによって水があふれでない場合もあり、この場合には、造波すべき波長の1/3以下の距離Lとなるように造波板14を移動して造波すれば良い。
【0044】
このような造波すべき波長が短くなって造波板14の位置が波長の1/3よりも背面壁2から離れた位置になる場合には、造波板14の背面でも造波されることになるが、波長が短い波の場合には、波高も低く造波に要するエネルギ自体も小さいことから、背面造波による造波力は大きな問題とならない。
【0045】
なお、この背面で造られる波は、消波スリット等で簡単に消すことができ、スロッシングの発生も防止することができる(図1の破線と二重線参照)。
【0046】
次に、この発明の造波装置の他の一実施の形態について図5〜7により説明する。
【0047】
この造波装置20は、既に説明した造波装置と主として造波板の駆動機構が異なり、ラック&ピニオンで構成したものである。
【0048】
この造波装置20では、水槽1の両側縁上面に1組のレール21が敷設してあり、このレール21上に平面形状が略H字状に枠組みされた移動枠22の4か所の車輪が載置されて水槽1の長手方向に移動できるとともに、所定位置で水槽1に対して移動枠22を固定状態にする図示しない固定装置が設けてある。
【0049】
この平面形状が略H字状に枠組みされた移動枠22のレール21と平行に位置する部分の相対向する内側に造波に必要な往復長さに対応した長さの造波板ガイドレール23が取付けてあり、この造波板ガイドレール23に沿って造波板24の両側の支持部25が車輪やリニアガイドなどで走行可能に装着してあり、両側の支持部25を連結するように水槽1の底面及び両側壁とわずかな隙間をあけて配置される造波板24がH字状に配置されて下方に突き出している。
【0050】
このような造波板24を移動枠22の造波板ガイドレール23に沿って往復駆動するため、造波板24の両側の支持部25の上面にそれぞれ造波に必要な往復長さに対応した長さのラック26が取付けてある。一方、移動枠22の水槽1を横断する中央連結部27にぞれぞれのラック26に噛み合うピニオン28を備えた減速機付き電動機29が搭載され、例えばそれぞれのラック26に4台ずつの減速機付き電動機29で駆動されるピニオン28が噛み合うようにしてある。
【0051】
このように構成した造波装置20では、水槽1の両側のレール21に沿って図示しない走行駆動機構等によって移動枠22を移動し、中立位置の造波板24の水槽1の背面壁2からの距離Lが造波すべき波長の1/3以下となるようにして図示しない固定装置で移動枠22を水槽1に対して固定状態にする。
【0052】
こののち、移動枠22の中央連結部27に搭載してある減速機付き電動機29を反転しながらそれぞれのピニオン28が噛み合うラック26を介して造波板24を移動枠22の造波板ガイドレール23に沿って往復駆動する。
【0053】
すると、造波板24によって水槽1内の水に造波力が加わり、造波板24の前方に所定の波長の波が作られる一方、造波板24の背面にも造波力が加わるが、造波板24の背面から水槽1の背面壁2までの距離Lを造波すべき波長の1/3以下にしてあるので、造波板24の背面側の水槽1内の水は水面が上下するだけで波が起こらない状態になり、水面の上下によって位置エネルギを回収しながら造波でき、既に説明したように、減速機付き電動機29の駆動力を造波板24の背面で波が起こる状態にしておく場合の約半分にすることができる。
【0054】
こうして造波すべき波長を変える場合には、移動枠22の固定状態を開放し、造波板24の中立位置が水槽1の背面壁2から造波すべき波長の1/3以下の位置となるように移動枠22をレール21に沿って移動したのち固定状態とする。
【0055】
この後、同様にして造波板24を往復駆動して造波すれば良く、造波板24の前方に所定の波長の波が形成されると同時に、背面には波が発生せず水面のみが上下するようにすることができる。
【0056】
なお、以上2つの実施の形態について説明したが、いずれの場合も駆動機構となる減速機つき電動機を造波位置の変更に伴って造波板の中立位置となるように移動できるようにしたが、減速機つき電動機を水槽に対して固定状態で設置し、例えばラックを長くしておき、ピニオンの噛み合い位置を変えることで造波板の造波位置を変えるようにすることも可能であり、ボールネジの場合には、ボールナットとのねじ結合される位置を変えることで同様にすることができ、往復駆動に必要な制御装置や電力ケーブルなどを固定状態にできる。
【0057】
次に、造波板の設置位置を水槽に対して一定とし、造波板の背面と水槽の背面壁との間に可動背面板を設けた造波装置について図8〜9により説明する。
【0058】
この造波装置30では、可動背面板31以外の部分は既に説明した造波装置20のレール21及び移動枠22の車輪を取り除き、移動枠22に相当するものを固定枠32として水槽1の造波側の端部に固定して設置するようにしたものであり、固定枠32の造波板ガイドレール23に沿って造波板24を駆動するなど他の造波装置20と同一構成部分は同一番号を記し説明は省略する。
【0059】
このように水槽1に対して造波板24を固定設置する場合の往復駆動の中立位置は、造波すべき最大波長のときに造波板24の背面から水槽1の背面壁2に接するように移動した可動背面板31の前面までの距離が最大波長の1/3以下の距離Lとなるようにするが、例えば造波すべき最大波長を100mとした場合には、約33m以下であれば良いが、この部分の水槽の大きさなどを考慮すれば15m程度とするのが適当である。
【0060】
こうして造波板24の中立位置を固定状態とすると、造波すべき波長が短くなると、造波板24の水槽1の背面壁2までの距離Lが波長の1/3以下にできなくなることから、造波板24の背面と水槽1の背面壁2との間に可動背面板31を設け、これを移動することで造波板24の背面の距離Lを調整する。
【0061】
この可動背面板31は、平面形状が略H字状に枠組みされた固定枠32の水槽1の両側と平行する部分の内側に相対向して取付けられた可動背面板ガイドレール33に沿って両側の支持部34が車輪やリニアガイドなどで走行可能に装着してあり、両側の支持部25を連結するように水槽1の底面及び両側壁とわずかな隙間をあけて配置される可動背面板31が配置されて下方に突き出している。
【0062】
そして、この可動背面板31を造波板24からの距離Lが造波すべき波長の1/3以下となるように移動した後、固定するため固定機構35が設けられる。
【0063】
この可動背面板31の固定機構35としては、図10に示すように、可動背面板31の上下2か所にガイド36に沿って挿脱される固定ピン37を水槽1の側壁と対向するように配置し、両側の固定ピン37をリンク機構38で連結するとともに、上下のリンク機構38を送りねじ機構39を介して駆動するようにし、水槽1の側壁に形成した固定穴40に固定ピン37を挿脱することで固定できるようにしてある。
【0064】
したがって、造波すべき波長によって予め可動背面板31を固定する位置に固定穴40を形成しておくことで、可動背面板31の移動後の固定ができる。
【0065】
このように構成された造波装置30では、造波すべき波長に応じて可動背面板31を可動背面板ガイドレール33に沿って移動し、造波板24からの距離Lが造波すべき波長の1/3以下となるようにした後、固定機構35の送りねじ機構39を操作して固定ピン37を水槽1の側壁に形成した固定穴40に挿入する。
【0066】
こうして準備が完了した後、減速機付き電動機29を反転しながら固定枠32の造波板ガイドレール23に沿って造波板24を往復駆動する。
【0067】
すると、造波板24の前面に所定の波長の波が作られる一方、造波板24の背面では、波が発生せずに水面が上下する状態となる。
【0068】
これによって、造波力を造波板24の両面で造波する場合に比べてほぼ半分にすることができるとともに、造波板の背面側の水槽をドライ状態にする場合などに比べ構造の単純化を図ることもできる。
【0069】
なお、このような可動背面板31を用いる場合にも造波板24との距離Lが小さくなると、水槽1内の水があふれるため、この場合にも可動背面板31との距離Lに物理的な限界が生じることは、他の造波装置10,20の場合と同様である。
【0070】
一方、このような造波すべき波長が短くなって可動背面板31のまでの距離Lが波長の1/3よりも大きくなる場合には、造波板24の背面でも造波されることになる。
【0071】
そこで、造波の影響を極力小さくするとともに、スロッシングの発生を防止するため、可動背面板31に消波スリット41を設け、消波するようにする。
【0072】
この消波スリット41としては、例えば図10に示すように、可動背面板31の水面を挾む上下に円形の貫通孔が所定の配列で形成した固定スリット板42を設ける一方、この固定スリット板42に接するように同一の配列の円形の貫通孔が形成された移動スリット板43を両側の昇降ガイド44に沿って上下動可能に装着し、可動背面板31の頂部から送りねじで構成された昇降機構45で上下に動かすことができるようにしてある。
【0073】
したがって、固定スリット板42の貫通孔に対して移動スリット板43の貫通孔が一致するように送りねじを備えた昇降機構45で移動スリット板43を動かすことで、可動背面板31に消波スリット41を形成でき、造波板24の背面で作られる波を通過させることで、消波することができ、背面造波の影響を極力除くことができるとともに、スロッシング発生を防止することができる(図1のスロッシングが発生した破線と消波スリットを用いた二重線とを参照)。
【0074】
一方、固定スリット板42の貫通孔に対して移動スリット板43の貫通孔が一致しないように送りねじで構成された昇降機構45で移動スリット板43を動かすことで、可動背面板31の消波スリット41を閉じた状態にでき、既に説明した造波装置10,20の背面壁2と同様に可動背面板31を機能させることができる。
【0075】
また、このような固定スリット板42と移動スリット板43とで消波スリット41を構成することで、貫通孔の上下1ピッチ分のわずかな昇降量で消波スリット41の開閉ができる。
【0076】
次に、可動背面板を用いる造波装置の他の一実施の形態について、図11〜図13により説明する。
【0077】
この造波装置50では、可動背面板51以外の部分は既に説明した造波装置10の2組のレールのうち内側の造波駆動用レール12及び駆動用台車15の車輪を取り除き、駆動用台車15に相当するものを固定台52として水槽1の造波側の端部に固定して設置するようにしたものであり、水槽1の両側の造波板用レール11に沿って造波板支持台車13ごと造波板14を駆動するなど他の造波装置10と同一構成部分は同一番号を記し説明は省略する。
【0078】
このように水槽1に対して造波板14を固定設置する場合の往復駆動の中立位置は、造波すべき最大波長のときに造波板14の背面から水槽1の背面壁2に接するように移動した可動背面板51の前面までの距離が最大波長の1/3以下の距離Lとなるようにするが、例えば造波すべき最大波長を100mとした場合には、約33m以下であれば良いが、この部分の水槽の大きさなどを考慮すれば15m程度とするのが適当である。
【0079】
こうして造波板14の中立位置を固定状態とすると、造波すべき波長が短くなると、造波板14の水槽1の背面壁2までの距離Lが波長の1/3以下にできなくなることから、造波板14の背面と水槽1の背面壁2との間に可動背面板51を設け、これを移動することで造波板14の背面の距離Lを調整する。
【0080】
この可動背面板51は、水槽1の背面壁2の前方両側に可動背面板用レール53が敷設され、この可動背面板用レール53に沿って可動背面板51の両側の支持部54が車輪やリニアガイドなどで走行可能に装着してあり、両側の支持部54を連結するように水槽1の底面及び両側壁とわずかな隙間をあけて配置される可動背面板51が配置されて下方に突き出している。
【0081】
そして、この可動背面板51を造波板24からの距離Lが造波すべき波長の1/3以下となるように移動した後、固定するため図示しない固定機構が設けられ、水槽1に対して固定できるようにしてある。
【0082】
このように構成された造波装置50では、造波すべき波長に応じて可動背面板51を可動背面板用レール53に沿って移動し、造波板14からの距離Lが造波すべき波長の1/3以下となるようにした後、図示しない固定機構で水槽1に対して可動背面板41を固定状態にする。
【0083】
こうして準備が完了した後、減速機付き電動機16を反転しながら造波板支持台車13を造波板用レール11に沿って往復することで、造波板14を往復駆動する。
【0084】
すると、造波板14の前面に所定の波長の波が作られる一方、造波板14の背面では、波が発生せずに水面が上下する状態となる。
【0085】
これによって、造波力を造波板14の両面で造波する場合に比べてほぼ半分にすることができるとともに、造波板の背面側の水槽をドライ状態にする場合などに比べ構造の単純化を図ることもできる。
【0086】
なお、このような可動背面板51を用いる場合にも造波板14との距離Lが小さくなると、水槽1内の水があふれるため、この場合にも可動背面板41との距離Lに物理的な限界が生じることは、他の造波装置10,20,30の場合と同様である。
【0087】
一方、このような造波すべき波長が短くなって可動背面板51のまでの距離Lが波長の1/3よりも大きくなる場合には、造波板14の背面でも造波されることになる。
【0088】
そこで、造波の影響を極力小さくするため、可動背面板51に造波装置30の場合と同様に、図示省略したが消波スリットを設け、消波するようにすれば、背面造波の影響を極力除くことができるとともに、スロッシングの発生も防止できる。
【0089】
なお、可動背面板の移動を容易にするため、車輪などの駆動機構を設けて自走できるようにしても良い。
【0090】
また、造波板の往復駆動機構としては、電動機とボールネジ機構やラック&ピニオン機構を組み合わせる場合のほか、油圧シリンダなどの流体圧シリンダを造波板に連結して往復駆動するようにしたり、電動機などで反転駆動されるベルトやチェーンなどの巻掛け伝動機構に造波板を連結して往復駆動するようにしても良い。
【0091】
【実施例】
模型実験により、造波すべき範囲を▲1▼波長102.3mで波高2.0mから▲2▼波長64.9mで波高3.5m、▲3▼波長45.2mで波高3.5m、▲4▼波長14.0mで波高1.0mまでとした場合に、▲1▼から▲2▼の範囲では、背面距離Lを15mとし、▲3▼から▲4▼の範囲では背面距離Lを8mとし、▲2▼から▲3▼の範囲では15mと8mとの間の任意の背面距離Lとして造波を行った。
【0092】
その結果、造波板の両側に波を起こさせる場合に比べて造波に必要な電動機の駆動力を約半分できることを確認した。
【0093】
また、背面距離Lを8mとした場合で、造波すべき波長が24m以下では、造波板の背面に波が発生し、水位の上昇が大きくなったが、造波すべき波長がこれ以上の範囲では、造波板の背面の波の発生はほとんどなく、水面のみが上下する状態となり、水槽から水があふれることもなかった。
【0094】
【発明の効果】
以上実施の形態とともに具体的に説明したように、この発明の請求項1記載の造波装置によれば、水槽内で造波板を往復駆動させる造波装置において、前記造波板の背面と水槽端壁までの距離を、波が起こらず水面のみが上下する、造波する波の波長の1/3以下の長さに調整可能としたので ,造波板の位置を変えることで造波板の背面に波を発生させずに水面だけを上下させる状態を作り出すことができ、従来の造波板の背面にも造波させる場合に比べて造波力の低減を図ることができるとともに、造波板の背面の水を抜いてドライ状態にする場合に比べ、シール機構の必要もなく、機構の簡素化を図ることができる。
【0095】
また、この発明の請求項2記載の造波装置によれば、請求項1記載の構成に替え、前記造波板の背面と水槽端壁との間に可動背面板を設けて前記距離を、波が起こらず水面のみが上下する、造波する波の波長の1/3以下の長さに調整可能としたので ,造波板の位置を変えることなく、可動背面板を移動するだけで良く、これによっても同様の効果を得ることができる。
【0097】
また、この発明の請求項記載の造波装置によれば、請求項2記載の構成に加え、前記可動背面板に開閉式の消波スリットを設けたので、造波する波長と造波装置の機構の大きさ等との問題で波長の1/3以下の距離にして造波できない場合であっても背面波の影響を極力なくすことやスロッシングの発生を防止することができるとともに、上記発明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の造波装置における造波力と背面距離の関係の説明図である。
【図2】この発明の造波装置の一実施の形態にかかる正面図である。
【図3】この発明の造波装置の一実施の形態にかかる平面図である。
【図4】この発明の造波装置の一実施の形態にかかるA,B矢視断面図である。
【図5】この発明の造波装置の他の一実施の形態にかかる正面図である。
【図6】この発明の造波装置の他の一実施の形態にかかる平面図である。
【図7】この発明の造波装置の他の一実施の形態にかかる側面図である。
【図8】この発明の造波装置のさらに他の一実施の形態にかかる正面図である。
【図9】この発明の造波装置のさらに他の一実施の形態にかかる側面図である。
【図10】この発明の造波装置のさらに他の一実施の形態にかかる可動背面板部分の側面図である。
【図11】この発明の造波装置の他の一実施の形態にかかる正面図である。
【図12】この発明の造波装置の他の一実施の形態にかかる平面図である。
【図13】この発明の造波装置の他の一実施の形態にかかるA,B矢視断面図である。
【符号の説明】
1 水槽
2 背面壁
10 造波装置
11 造波板用レール
12 造波駆動用レール
13 造波板支持台車
14 造波板
15 駆動用台車
16 減速機付き電動機
17 カップリング
18 ボールネジ
19 ボールナット
20 造波装置
21 レール
22 移動枠
23 造波板ガイドレール
24 造波板
25 支持部
26 ラック
27 中央支持部
28 ピニオン
29 減速機付き電動機
30 造波装置
31 可動背面板
32 固定枠
33 可動背面板ガイドレール
34 支持部
35 固定機構
36 ガイド
37 固定ピン
38 リンク機構
39 送りねじ機構
40 固定穴
41 消す波スリット
42 固定スリット板
43 移動スリット板
44 昇降ガイド
45 昇降機構
50 造波装置
51 可動背面板
52 固定題
53 可動背面板
54 支持部

Claims (3)

  1. 水槽内で造波板を往復駆動させる造波装置において、
    前記造波板の背面と水槽端壁までの距離を、波が起こらず水面のみが上下する、造波する波の波長の1/3以下の長さに調整可能としたこと特徴とする造波装置。
  2. 前記造波板の背面と水槽端壁との間に可動背面板を設けて前記距離を波が起こらず水面のみが上下する、造波する波の波長の1/3以下の長さに調整可能としたことを特徴とする請求項1記載の造波装置。
  3. 前記可動背面板に開閉式の消波スリットを設けたことを特徴とする請求項2記載の造波装置。
JP11205196A 1996-04-09 1996-04-09 造波装置 Expired - Lifetime JP3721635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11205196A JP3721635B2 (ja) 1996-04-09 1996-04-09 造波装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11205196A JP3721635B2 (ja) 1996-04-09 1996-04-09 造波装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09280997A JPH09280997A (ja) 1997-10-31
JP3721635B2 true JP3721635B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=14576803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11205196A Expired - Lifetime JP3721635B2 (ja) 1996-04-09 1996-04-09 造波装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3721635B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102680205B (zh) * 2012-05-31 2014-04-02 重庆华渝电气仪表总厂 一种正弦摇摆机构
CN104266819A (zh) * 2014-09-03 2015-01-07 河海大学 一种模拟随机波浪作用下液体晃荡的装置及其造波方法
CN106959203A (zh) * 2017-04-11 2017-07-18 南昌大学 一种滑动型无极变速多连杆式变频造波机
CN109253858B (zh) * 2018-10-18 2023-09-26 浙江大学 一种不完全齿轮齿条造波机装置及其造波方法
CN109238647B (zh) * 2018-10-26 2020-11-10 河海大学 一种研究海床壁面效应的综合试验水槽
CN110274748B (zh) * 2019-07-19 2024-01-23 中国海洋大学 定常流稳态波造波装置及对应波的波长和波高的获取方法
CN111238770B (zh) * 2020-03-04 2021-11-12 宁波大学科学技术学院 造波机
CN114508071B (zh) * 2022-03-08 2023-05-26 郝玉鹏 一种水利水电用堤坝防冲击模拟装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09280997A (ja) 1997-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3721635B2 (ja) 造波装置
CN108279706B (zh) 具有齿轮滚筒的可移动伸缩太阳能电池板
JP2005147754A (ja) 造波装置および造波方法
CN216746693U (zh) 一种能模拟一阶和二阶模态内孤立波的实验装置
CN214939879U (zh) 一种水利水电用闸门
CN111254871B (zh) 一种用于波浪水池的升降消波装置
CN211094191U (zh) 一种x射线源组件固定调节装置
CN212978483U (zh) 一种xps挤塑板加工用异型材切割装置
CN213896836U (zh) 一种高速路用太阳能声屏障
CN218676088U (zh) 一种地铁闸机电源控制模块
CN217036629U (zh) 一种节能型电缆敷设结构
CN212900028U (zh) 一种防冻电液动腭式闸门
CN219004019U (zh) 一种二沉池水力冲洗装置
CN218757312U (zh) 一种水库闸门清理装置
CN216339349U (zh) 一种稳固型一体化泵闸专用泵结构
CN220414149U (zh) 一种具有太阳能结构的启闭机闸门
CN115037237B (zh) 一种水上跟踪式光伏支架
CN214993588U (zh) 一种便于调节的水利工程用闸门
CN214993579U (zh) 一种船闸用拦污装置
CN219508695U (zh) 一种水利工程用水沟清淤设备
CN218997956U (zh) 一种节能型自励式磁控软启动柜
CN220580167U (zh) 一种伸缩式污水池加盖
CN218233381U (zh) 水电安装用闸门控制装置
CN218920703U (zh) 一种光伏逆变器
CN219886702U (zh) 一种水利工程用升降式水利工程闸门

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050905

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term