JP3720601B2 - 電力調相装置及び送電システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力送電システムの安定化、即ち調相を行うために用いられるフレキシブルACトランスミッションシステム(以下、FACTSと呼ぶ)機器に関するものであり、特にトランスレス無効電力直列補償装置を適用した電力調相装置とその電力調相装置を使用した送電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自己消弧型半導体素子、例えばゲートターンオフサイリスタ(以下、GTOと呼ぶ)や、ゲート転流型ターンオフサイリスタ(以下、GCTと呼ぶ)、更には絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBTと呼ぶ)等を用いた電力変換装置、即ちインバータによる電力系統の安定化が計画されている。このようにインバータを用いて連続的、かつ効率的に電力系統を制御するシステムはFACTSと呼ばれている。
【0003】
従来の電力調相装置及び送電システムについて図面を参照しながら説明する。図12は、従来の送電システムの構成を示す図である。
【0004】
図12において、1a及び1bは交流電力システム、2a及び2bは送電線、3はトランスレス無効電力直列補償装置あるいはその機能を有する調相ユニット(CU)、4は開閉器である。
【0005】
FACTS機器の一例としてトランスレス無効電力直列補償装置(以下、直列補償装置と呼ぶ)がある。図12はその適用例を示す図である。図12に示すように、直列補償装置3は、2つの交流電力システム1a、1bを接続する送電線2a、2bに直列に接続される。
【0006】
図13は、従来の直列補償装置の基本構成を示す図である。この基本構成図は「Transformerless Reactive Series Compensators with Voltage Sourse Inverters」Proceedings of the Power Conversion Conference (PCC) ‐Nagaoka 1997, pp.197‐202において提案されている。
【0007】
図13において、5aから5dまでは自己消弧型半導体素子、6aから6dまでは自己消弧型半導体素子5a〜5dに逆並列接続されるフリーホールダイオード、7は自己消弧型半導体素子5a〜5dとフリーホイールダイオード6a〜6dと直流コンデンサ8とによって構成される単相インバータ、9a及び9bはフィルタリアクトル、10はフィルタコンデンサ、11はフィルタリアクトル9a及び9bとフィルタコンデンサ10によって構成されるフィルタ回路である。
【0008】
ここで、例えば自己消弧型半導体素子5aとフリーホイールダイオード6aは個別に記載している。しかしながら、最近ではフリーホイールダイオードの機能を内蔵した逆導通型自己消弧型半導体素子も開発されている。これを適用した場合にはフリーホイールダイオード6aは省略可能である。
【0009】
図13に示すように、直列補償装置3を構成する単相インバータ7は、変圧器を用いることなく直接、直列に送電線2a、2bに接続される。なお、フィルタ回路11は、単相インバータ7がPWM制御(パルス幅変調制御)されることから発生する高調波による系統電圧、系統電流の波形歪みを低減するための回路である。従って、自己消弧型半導体素子5a〜5dのスイッチング周波数が十分に高く設定できる場合には、フィルタ回路11は小型化され、更には省略されることも可能である。また、フィルタリアクトル9a、9bは必ずしも分割する必要はなく、いずれか1つを用いても良い。
【0010】
直列補償装置3は新しいFACTS機器手段として提案されたものであるが、まだ実用化には至ってはいない。このような特殊な接続、即ち送電線2a、2bと単相インバータ7との直列接続を行う場合には、その単相インバータ7を含めた直列補償装置3の起動停止方法などは無視できない重要な問題となる。幾つかの問題を具体的な例を用いて説明する。
【0011】
まず、図12に示す2つの離れた交流電力システム1a、1bを送電線2a、2bによって接続する場合を考える。ここで、送電線2a、2bとしては400kV、500km程度の高圧、長距離送電線を仮定する。
【0012】
通常、このような送電線2a、2bの等価回路は良く知られている様に、図14に示すような内部抵抗12a、12bと、内部インダクタンス13a、13bと、寄生容量14とからなる分布定数回路15で表現できる。寄生容量14は、送電線2a、2bと対地GND間に主として存在する。分布定数回路15の分割数は任意に選定できる。この様な長距離送電線2a、2bを開閉器4を用いて接続した直後には、定格系統電流よりもはるかに大きな電流が流れる。これは、図14に示す送電線2a、2bの内部インダクタンス13a、13bと寄生容量14との共振現象によって生じる系統動揺によるものである。この系統動揺は、2つの交流電力システム1a、1bの電圧位相差が大きいほど増幅される。
【0013】
次に、この過電流に関する問題を図13に示す構成要素だけで解決することを試みる。
【0014】
直列補償装置3を送電線2a、2bに直列接続した場合には、この送電線2a、2bを流れる過電流は図13に示す単相インバータ7に流れるか、あるいはフィルタコンデンサ10を充電する。この過電流を単相インバータ7に直接流すことを許した場合には、単相インバータ7を構成する自己消弧型半導体素子5a〜5dはこの過電流を遮断する必要がある。なぜならこの過電流によって直流コンデンサ8が過充電されることを防ぐ必要があるからである。従って自己消弧型半導体素子5a〜5dの遮断電流定格を過剰に増加しなければならない。
【0015】
一方、自己消弧型半導体素子5a〜5dを動作させないで、この過電流をフィルタコンデンサ10に直接流すことを許した場合を考える。
【0016】
この場合には、フィルタコンデンサ10はその過電流により交流的に過充電される。従って、フィルタコンデンサ10の定格電圧を大きく設計する必要がある。また、単相インバータ7はフリーホイールダイオード6a〜6dを持つため、この過電圧により直流コンデンサ8が充電される。なぜなら、この時、単相インバータ7はダイオード整流回路として動作することができるからである。この直流コンデンサ8の電圧上昇を抑制するためには直流コンデンサ8の静電容量の増加など追加的な対策が必要となる。
【0017】
また、従来の直列補償装置を示す論文は、図15に示すように、直列補償装置として機能する調相ユニット(以下、ユニットと呼ぶ)CU1からCU3までを直列接続してなる多重直列補償装置16を導入することにより、更に大きな調相能力を持たせることを提案している。
【0018】
各ユニットCU1〜CU3の構成は、図13に示す構成と同じものである。ここで、あるユニット内の単相インバータ7が故障した場合を考える。多重直列補償装置16は、交流電力システム1a、1bを調相する役割だけに限らず、電力を送電線2aから送電線2bに、あるいはその逆方向に受け渡す役割を同時に持つため、簡単に運転を停止できない。従って、多重直列補償装置16は、継続運転機能を持つ必要がある。しかしながら、図15に示す多重直列補償装置16において継続運転を考慮した場合、故障を起こした単相インバータ7は完全に停止できない。なぜなら、全てのユニットCU1〜CU3は送電線2a、2bに対して直列接続されているため、故障を起こした単相インバータ7にも系統電流を流し続ける必要があるからである。例えば、故障した単相インバータ7の全ての自己消弧型半導体素子5a〜5dはオン状態を保ち、単相インバータ7の出力端子を短絡させることで系統電流を単相インバータ7を介して連続的に流すなどの対策が必要となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、従来の直列補償装置を実際の交流電力システムに適用するには大きな課題がある。即ち、離れた交流電力システム1a、1bの連系時に生じる過電流を直列補償装置3を構成する単相インバータ7に流すためには、単相インバータ7を構成する自己消弧型半導体素子5a〜5dの遮断電流定格を増加する必要がある。また、フィルタコンデンサ10に流すためにはフィルタコンデンサ10の静電容量や直流コンデンサ8の静電容量を増加する必要がある。これは大きくかつ高価な部品を必要とし、装置自体も大型化、コスト高になるという問題点があった。
【0020】
さらに、複数の調相ユニットを有する多重直列補償装置16は、あるユニット内部の単相インバータ7が故障しても運転を継続する機能を持つ必要がある。しかしながら、従来の多重直列補償装置16では故障した単相インバータ7にも連続的に系統電流を流し続けなければならないため、故障した単相インバータ7を交流電力システム1a、1bから切り離すことができないという問題点があった。
【0021】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、単相インバータに過剰な電流責務を負わせない円滑な起動停止方法と、高信頼度な継続運転機能とを有する直列補償装置を備えた電力調相装置と、その電力調相装置を備えた送電システムを得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電力調相装置は、送電線に直列に接続される少なくとも1台の調相ユニットを備えた電力調相装置において、前記調相ユニットは、出力端子が前記送電線に接続されたトランスレス無効電力直列補償装置と、前記トランスレス無効電力直列補償装置の出力端子間に接続された交流スイッチとを有し、前記トランスレス無効電力直列補償装置は、高調波による系統電圧、系統電流の波形歪みを低減するためのフィルタ回路と、前記フィルタ回路を介して直列に前記送電線に接続され、直流コンデンサを含む単相インバータとを持つものである。
【0023】
また、この発明に係る電力調相装置は、さらに、前記交流スイッチに流れる電流のゼロクロスにおいて前記交流スイッチを消弧するための交流スイッチ制御手段を有するものである。
【0024】
また、この発明に係る電力調相装置は、前記調相ユニットが、さらに、前記交流スイッチにかかる電圧のゼロクロスにおいて前記交流スイッチを点弧するための交流スイッチ制御手段を有するものである。
【0025】
また、この発明に係る電力調相装置は、前記交流スイッチが、互いに逆並列接続された少なくとも2個のサイリスタを持つものである。
【0028】
また、この発明に係る電力調相装置は、複数台の調相ユニットが前記トランスレス無効電力直列補償装置の出力端子において直列に接続され、さらに、前記複数台の調相ユニットを選択的に制御するための継続運転制御手段を備えたものである。
【0029】
また、この発明に係る電力調相装置は、前記調相ユニットが、前記トランスレス無効電力直列補償装置の故障を検出し、前記継続運転制御手段に故障検出信号を出力するための故障検出手段を有するものである。
【0030】
また、この発明に係る電力調相装置は、前記調相ユニットが、さらに、前記交流スイッチにかかる電圧のゼロクロスにおいて前記交流スイッチを点弧するための交流スイッチ制御手段を有し、前記継続運転制御手段が、前記故障検出手段が前記故障検出信号を出力した調相ユニットの交流スイッチ制御手段に運転停止指令を出力し、前記交流スイッチ制御手段が、前記交流スイッチを点弧させ、その後に前記単相インバータと前記出力端子との間に挿入された少なくとも2つのスイッチを開放することにより前記出力端子から前記単相インバータを切り離すものである。
【0031】
また、この発明に係る電力調相装置は、前記継続運転制御手段が、前記直流コンデンサの電圧を設定するための直流電圧指令設定手段を有するものである。
【0032】
また、この発明に係る電力調相装置は、前記調相ユニットが、前記トランスレス無効電力直列補償装置の故障を検出し、前記継続運転制御手段に故障検出信号を出力するための故障検出手段を有し、前記直流電圧指令設定手段が、前記故障検出信号に基づいて故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数を数えるための故障台数計数手段を含み、前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数に従って前記直流コンデンサの直流電圧を設定するものである。
【0033】
また、この発明に係る電力調相装置は、前記直流電圧指令設定手段が、さらに、前記故障台数計数手段により計数される前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数を入力し前記台数に応じた直流電圧補正指令を出力するための直流電圧指令補正手段と、予め設定された直流電圧指令と前記直流電圧補正指令を加算し、前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数に応じて補正された直流電圧指令を直流電圧制御手段に出力するための加算手段とを含むものである。
【0034】
また、この発明に係る電力調相装置は、前記直流電圧指令補正手段が、xを前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数、nをトランスレス無効電力直列補償装置の全台数、Vdcを前記予め設定された直流電圧指令である場合に、出力電圧(x・Vdc/(n−x))を出力し、前記加算手段が、前記出力電圧を前記予め設定された直流電圧指令に加算するものである。
【0035】
また、この発明に係る電力調相装置は、前記調相ユニットが、前記交流スイッチ制御手段に接続され、前記出力端子に流れる系統電流を検出する電流検出手段を有するものである。
【0036】
また、この発明に係る電力調相装置は、前記調相ユニットが、前記交流スイッチ制御手段に接続され、前記出力端子間に現れる電圧を検出する電圧検出手段を有するものである。
【0037】
また、この発明に係る電力調相装置は、前記フィルタ回路が、前記出力端子間に直列に接続されたコンデンサと、前記出力端子の各々と前記単相インバータとの間に接続された2つのリアクトルとを含み、前記交流スイッチが、前記コンデンサに並列に接続されるものである。
【0038】
さらに、この発明に係る電力調相装置は、前記単相インバータが,自己消弧型半導体素子とフリーホイールダイオードとを含むものである。
【0039】
この発明に係る送電システムは、送電線を介して互いに連結される2つの交流電力システムと、前記送電線に挿入された請求項1から請求項17までのいずれかに記載の電力調相装置とを備えたものである。
【0040】
また、この発明に係る送電システムは、さらに、前記送電線に挿入された少なくとも1つの開閉器を備えたものである。
【0041】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る電力調相装置及び送電システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る電力調相装置の構成を示す図である。また、図2は、この発明の実施の形態1に係る電力調相装置の別の構成を示す図である。さらに、図3は、この発明の実施の形態1に係る電力調相装置の具体的構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0042】
図1において、1a及び1bは交流電力システム、2a及び2bは送電線、3は直列補償装置、3a及び3bは直列補償装置3の出力端子、4は開閉器、18は交流スイッチ、18a及び18bは交流スイッチ18の接続端子である。このように、交流スイッチ18は、直列補償装置3の出力端子3a及び3bに接続される。
【0043】
この図1は、直列補償装置(トランスレス無効電力直列補償装置)3への交流スイッチ18の導入を示すものである。
【0044】
図2において、21は交流スイッチ18の点弧・消弧動作を制御するための交流スイッチ制御手段、22は直列補償装置の起動・停止信号である。他の構成は図1と同様である。
【0045】
図1及び図2において、交流スイッチ18は、開放動作と投入動作が可能であればどのようなスイッチであってもよい。また、交流スイッチ制御手段21は、必ずしも必要となるものではなく、交流スイッチ18の特性によって省略することが可能である。
【0046】
図3は、直列補償装置として機能する調相ユニットCUのより具体的な構成図であるが、従来例を示す図13と異る点のみ説明する。
【0047】
図3において、18は接続端子18a、18bが直列補償装置3の出力端子3a、3b間、即ちフィルタコンデンサ10に並列接続される交流スイッチ、19は系統電流を検出する電流検出手段、20はフィルタコンデンサ10の電圧を検出する電圧検出手段、21は交流スイッチ制御手段、22は図示しないが上位の制御手段から与えられる直列補償装置3の起動および停止指令である。
【0048】
交流スイッチ18がオン状態にある場合には、系統電流と交流スイッチ18を流れる電流は等しくなる。従って、この場合には電流検出手段19の出力は交流スイッチ18の電流として認識することができる。勿論、直接的に交流スイッチ18に流れる電流だけを検出するための電流検出手段を交流スイッチ18に接続しても構わない。
【0049】
つぎに、前述した実施の形態1に係る電力調相装置の動作について図面を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態1に係る電力調相装置の直列補償装置の起動停止動作を示すタイミングチャートである。また、図5は、直列補償装置の起動動作を示す波形図である。さらに、図6は、直列補償装置の停止動作を示す波形図である。なお、ここでは本実施の形態の説明に限定するため、単相インバータ7の直流コンデンサ8には予め外部の充電回路などから充電されているものとする。
【0050】
まず、起動方法について説明する。起動直前には、直列補償装置3の停止指令22が交流スイッチ制御手段21に与えられている。このため、交流スイッチ制御手段21は、交流スイッチ18に点弧指令を与えている。
【0051】
次に、開閉器4が閉じられ、系統電流が流れ始める。この系統電流は、図14に示す送電線2a、2bの内部インダクタンス13a、13bと寄生容量14により共振的な過電流を含む。この過電流は全て交流スイッチ18を通り、単相インバータ7へは流れない。
【0052】
開閉器4が閉じられた後の初期系統動揺がある程度収まると、直列補償装置3の起動指令22が交流スイッチ制御手段21に与えられる。
【0053】
その後、交流スイッチ制御手段21は、電流検出手段19の出力に基づいて系統電流のゼロ電流検出tZC、即ち交流スイッチ18の電流のゼロ電流検出を始める。交流スイッチ制御手段21は、ゼロ電流の検出tZCと同時に交流スイッチ18に消弧指令を与える。この時、好ましくは単相インバータ7の出力電圧はゼロ電圧とすべきである。即ち、自己消弧型半導体素子5aと5c、もしくは5bと5dを同時かつ交互にオンオフさせて単相インバータ7の出力端子を短絡すべきである。交流スイッチ18の消弧動作の後、系統電流はフィルタコンデンサ10を充電すると同時に単相インバータ7に転流される。この後、単相インバータ7は図示しないが上位の直列補償装置3の調相制御手段に従って系統電流を制御することができる。
【0054】
ここで、系統電流がゼロ電流となる時点における交流スイッチ18の消弧動作の必要性について説明する。一般に、インダクタンスに流れる電流は連続し、断続することはない。送電線2a、2bにある内部インダクタンス13a、13bにもそれは正しく当てはまる。系統電流がゼロではない場合に交流スイッチ18を消弧すると、送電線2a、2bを流れていた系統電流はフィルタリアクトル9a、9bを介して単相インバータ7に流れる。しかしながら、その単相インバータ7に流れる電流はフィルタリアクトル9a、9bによって制限される。従って、系統電流はその連続性を保つためにフィルタコンデンサ10を充電する。
【0055】
また、高い電流上昇率がフィルタリアクトル9a、9bに印加されるために大きな起電力を生じる。これらの電圧は、単相インバータ7の入力電圧となる。この入力電圧は、交流スイッチ18の遮断電流が大きい程大きくなる。これは単相インバータ7にとって電圧責務の増加を意味する。従って、単相インバータ7の電圧責務を最も軽減できる交流スイッチ18の消弧タイミングは系統電流がゼロを交差する時点となる。しかしながら、実際の電流検出手段19の出力は、ノイズを含んでいるため絶対的なゼロ電流を検出することは非常に難しい。従って、予め検出幅を設けてゼロ近傍を検出することが実用的である。また、交流スイッチ18の消弧の直前に単相インバータ7の出力端子を短絡させておくことは、系統電流の連続性を保つためのバイパス経路を確保する意味において好ましいことである。
【0056】
次に、停止方法について説明する。直列補償装置3の停止指令22が交流スイッチ制御手段21に与えられる。
【0057】
その後、交流スイッチ制御手段21は、電圧検出手段20の出力に基づいて交流スイッチ18の印加電圧のゼロ電圧検出を始める。交流スイッチ制御手段21は、ゼロ電圧の検出tZVと同時に交流スイッチ18に点弧指令を与える。この時、好ましくは再び単相インバータ7の出力はゼロ電圧とすべきである。即ち、自己消弧型半導体素子5aと5c、もしくは5bと5dを同時かつ交互にオンオフさせて単相インバータ7の出力端子を短絡すべきである。交流スイッチ18の点弧動作の後、系統電流は単相インバータ7から交流スイッチ18に転流される。フィルタリアクトル9a、9bに残留しているエネルギーは、出力端子が短絡されている単相インバータ7と交流スイッチ18を還流しながら全て消費される。この後、単相インバータ7は送電線2a、2bから切り離すことができる。また、開閉器4はいつの時点でも開くことができる。
【0058】
ここで、交流スイッチ18の電圧がゼロ電圧となる時点における交流スイッチ18の点弧動作の必要性について説明する。
【0059】
交流スイッチ18の電圧がゼロではない場合に交流スイッチ18を点弧すると、フィルタコンデンサ10は交流スイッチ18により短絡される。従って、フィルタコンデンサ10からの非常に大きな放電電流が交流スイッチ18に流れ込む。この放電電流は、交流スイッチ18の電圧が大きいほど大きくなる。これは交流スイッチ18にとって電流責務の増加を意味する。従って、交流スイッチ18の電流責務を最も軽減できる交流スイッチ18の点弧タイミングは交流スイッチ18の電圧がゼロを交差する時点となる。しかしながら、実際の電圧検出手段20の出力は、ノイズを含んでいるため絶対的なゼロ電圧を検出することは非常に難しい。従って、予め検出幅を設けてゼロ近傍を検出することが実用的である。また、交流スイッチ18の点弧の直前に単相インバータ7を短絡させておくことは、交流スイッチ18の電圧を確実に低減しておく意味において好ましいことである。
【0060】
図5には前述した直列補償装置3の起動動作を、また図6には停止動作を示す。各々、上から(a)系統電流波形、(b)交流スイッチ18の電流波形、(c)単相インバータ7の電流波形、(d)交流スイッチ18の電圧波形を示す。
【0061】
図5に示すように、起動動作では、交流スイッチ18の電流がゼロ近傍を示す時点tZCで、交流スイッチ18は消弧されている。従って、系統電流は交流スイッチ18から単相インバータ7に転流している。この時、単相インバータ7の電流波形には過電流は見られない。また、交流スイッチ18の電圧波形に過電圧は見られない。
【0062】
また、図6に示すように、停止動作では、交流スイッチ18の電圧がゼロ近傍を示す時点tZVで、交流スイッチ18は点弧されている。従って、系統電流は単相インバータ7から交流スイッチ18に転流している。この時、交流スイッチ18の電流波形に過電流は見られない。
【0063】
以上、説明の通り、本実施の形態1によって直列補償装置3の円滑な起動停止動作を行うことができる。
【0064】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る電力調相装置について図面を参照しながら説明する。図7は、この発明の実施の形態2に係る電力調相装置の交流スイッチの回路構成を示す図である。
【0065】
図7には、交流スイッチ18を単相インバータ7を構成する自己消弧型半導体素子などを用いて構成した場合の具体例を示す。一般に、大容量の自己消弧型半導体素子は、逆電圧耐量を有しない。しかしながら、交流スイッチ18には交流電圧が印加される。
【0066】
従って、図7に示すように、自己消弧型半導体素子23aあるいは23bに、直列に補助ダイオード24aあるいは24bを接続することにより逆電圧耐量を持たせることが可能である。更に、交流スイッチ18は、系統電流、即ち交流電流を流す必要があるため、図7に示すように、自己消弧型半導体素子23aと補助ダイオード24aの直列体には自己消弧型半導体素子23bと補助ダイオード24bの直列体が逆並列接続される。
【0067】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る電力調相装置について図面を参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態3に係る電力調相装置の交流スイッチの回路構成を示す図である。
【0068】
交流スイッチ18として、図7に示す上記の実施の形態2のように、自己消弧型半導体素子23a、23bと補助ダイオード24a、24bからなる交流スイッチ18を適用した場合には、電流検出手段19と電圧検出手段20を備える必要がある。そこで、電流検出手段19を省略するための工夫を施したのが、本実施の形態3である。
【0069】
図7とは異る交流スイッチ18の構成を図8に示す。図8に示す交流スイッチ18は、2つの逆並列接続されたサイリスタ25a及び25bから構成される。一般に、サイリスタは点弧時間を制御できるが消弧時間を制御できない。つまり、サイリスタに電流が導通している間にオンゲート信号を無くすと、その導通電流がゼロを交差したときにサイリスタは消弧する。このサイリスタの消弧特性を利用すれば、起動時において交流スイッチ制御手段21は単にオンゲート信号を無くすだけで、図8に示す交流スイッチ18は自動的に導通電流がゼロを交差する時点で消弧する。従って、図8に示す交流スイッチ18を用いた場合には、電流検出手段19はもはや不要となる。
【0070】
更に、サイリスタ25a、25bとしては電気的ゲート信号により点弧される電気サイリスタではなく光ゲート信号により点弧される光サイリスタを適用することが望ましい。なぜなら、運転中の直列補償装置3は完全に対地電位から浮いた状態となる。従って、サイリスタ25a、25bを点弧するためのゲート回路は対地から絶縁されなければならない。しかしながら、この絶縁レベルは非常に大きくなることが予想される。電気サイリスタを用いた場合には、ゲート回路と対地との間の絶縁のために大きな変圧器を必要とする。しかしながら、光サイリスタは光エネルギーによって直接点弧できるために、その変圧器を省略することができる。
【0071】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る電力調相装置及び送電システムについて図面を参照しながら説明する。図9は、この発明の実施の形態4に係る電力調相装置の構成を示す図である。また、図10は、この発明の実施の形態4に係る電力調相装置の具体的構成を示す図である。
【0072】
直列補償装置3は比較的大きな調相能力を持つ必要がある。一方、単相インバータ7を構成する半導体素子の電圧定格あるいは電流定格には限りがある。従って、図3に示した直列補償装置3と同じ構成を持つ直列補償装置ユニットを複数台直列接続して、所望の調相能力を確保することが実際的である。
【0073】
図9において、本実施の形態4に係る電力調相装置である多重直列補償装置17は、一例として3台の直列補償装置26a、26b、26cを含む調相ユニットCU1、CU2、CU3から構成されている。
【0074】
また、同図において、27は継続運転制御手段であり、入力は各ユニットCU1〜CU3にある故障検出手段FDMからの故障信号FS、出力は各ユニットCU1〜CU3にある交流スイッチ制御手段21a〜21cに送られる起動停止指令である。なお、交流スイッチ18a〜18cは、電流検出手段、電圧検出手段を必要としないものである。
【0075】
図10において、28aa及び28bcは好ましくは機械的なスイッチである。
【0076】
この多重直列補償装置17にも前述した交流スイッチ18を用いた起動停止方法は当然のことながら変更なく適用できる。交流スイッチ18を多重直列補償装置17に接続する場合には、2つの方法が考えられる。1つの方法として、唯1つの交流スイッチ18を全てのユニットCU1〜CU3に共通に接続することが可能である。
【0077】
もう1つの方法としては、図9及び図10に示すように、全てのユニットCU1、CU2、CU3毎に交流スイッチ18a、18b、18cを接続する場合である。これは各ユニットCU1〜CU3が全く同じ構成要素から成るため、ユニットCU1〜CU3をモジュール的に扱うことができる。この構成によって可能となる多重直列補償装置17の継続運転方法を以下に説明する。
【0078】
前述したように多重直列補償装置17は、送電線2a、2bに直列接続されるために可能な限り運転を継続する必要がある。複数のユニットCU1〜CU3のうちの幾つかが故障した場合でさえ、多重直列補償装置17は継続運転が望まれる。ここでは多重直列補償装置17の運転中にユニットCU1の単相インバータ7aが故障した場合を考慮する。
【0079】
故障発生直前に系統電流は単相インバータ7a−7b−7cを介して流れている。また、全ての交流スイッチ18a〜18cは消弧状態にある。さて、単相インバータ7aの故障検出手段FDMから故障信号FSが入力されると、継続運転制御手段27はユニットCU1に停止指令22aを出力する。
【0080】
これにより、交流スイッチ制御手段21aは交流スイッチ18aの電圧がゼロを検出した時点で交流スイッチ18aに点弧信号を与える。単相インバータ7aの電流は交流スイッチ18aに転流されるため、系統電流は交流スイッチ18a−単相インバータ7b−単相インバータ7cを介して流れることになる。従って、系統電流は依然単相インバータ7b、7cによって制御し続けることができる。
【0081】
つまり、ユニットCU1の故障が発生しても多重直列補償装置17はそのまま運転を継続できる。更に、単相インバータ7aの電流がすべて交流スイッチ18aにバイパスされた後では、スイッチ28aa、28baにより故障した単相インバータ7aを送電線2a、2bから切り離すことができる。このため、単相インバータ7aの故障を復旧し、再び交流スイッチ18aを用いたユニットCU1の起動方法によって単相インバータ7aを運転させることができる。従って、冗長設計が考慮された複数のユニットCU1、CU2、CU3を用いれば、多重直列補償装置17の継続運転が可能となる。
【0082】
例えば、単相インバータ7aの自己消弧型半導体素子5aaが短絡故障を起こした場合には、自己消弧型半導体素子5caに強制的に点弧信号を与え、他の自己消弧型半導体素子5ba、5daには好ましくは消弧信号を与えれば、単相インバータ7aの出力端子は短絡できる。このとき、ユニットCU1の出力電圧はゼロ近傍となる。従って、上記の実施の形態1で述べた直列補償装置3の停止方法によって交流スイッチ18aを点弧できる。
【0083】
ここでは、ユニットCUの台数を3台に限定して説明したが、これは説明を簡単化するための一例を挙げたに過ぎず、実用においてはその台数は限定されるものではないことは明らかである。
【0084】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係る電力調相装置について図面を参照しながら説明する。図11は、この発明の実施の形態5に係る電力調相装置の直流電圧指令設定手段の構成を示す図である。
【0085】
図9、図10の多重直列補償装置17において、例えば単相インバータ7aが交流スイッチ18aにより切り離された場合には、多重直列補償装置17の調相能力は低下する。この場合、図示しないが系統電流制御手段は、単相インバータ7aの出力電圧を補償するために単相インバータ7b、7cの出力電圧を増加させるように動作するはずである。しかしながら、単相インバータ7b、7cの出力電圧は直流コンデンサ8b、8cの電圧により制限されるため、多重直列補償装置17の調相能力も同時に制限される。そこで、この低下した調相能力を補う工夫を施したのが、本実施の形態5である。
【0086】
図11において、29は継続運転制御手段27に含まれる直流電圧指令設定手段、30はユニットCUの故障台数を出力する故障台数計数手段、31は直流電圧指令補正手段、32は加算手段、33は各単相インバータ7の直流コンデンサ8の電圧を一定に保つための直流電圧制御手段である。
【0087】
ここで直流電圧指令設定手段29の通常の直流電圧指令、即ちユニットCUが故障を持たない場合の直流電圧指令を「Vdc」とする。また、直列接続されたユニットCUの全台数を「n」、故障したユニットCUの台数を「x」とする。
【0088】
まず、ユニット26の故障台数が0の場合には、直流電圧指令補正手段31の出力は0であるため、加算手段32の出力はVdcとなり、直流電圧制御手段33に対する直流電圧指令設定手段29の出力はVdcとなる。
【0089】
次に、x台のユニットCUが故障した場合には、直流電圧指令補正手段31の出力はx・Vdc/(n−x)となるため、加算手段32の出力はVdc+n・Vdc/(n−x)となる。この出力が直流電圧指令設定手段29の新たな直流電圧指令となる。この指令に基づいて運転可能なユニットCU内部の直流コンデンサ8の電圧は故障した単相インバータ7の出力電圧を補うために増加する。従って、複数の単相インバータ7が故障した場合においても多重直列補償装置17の調相能力を低下させることなく継続運転できる。
【0090】
ここではユニットCUの故障台数をx台としたが、しばしば1台だけ故障を許す冗長設計が用いられる場合がある。このときは故障台数の最大値を「1」とすれば冗長設計に容易に対応できる。
【0091】
実施の形態6.
図7及び図8は交流スイッチ18が半導体素子から構成される場合の基本構成を示すための図であり、例えば実際の適用においては追加的に保護回路が必要になる。例えば、交流スイッチ18の点弧時に掛かる電流上昇率を抑制するために過飽和リアクトルを用いたり、消弧時に掛かる電圧上昇率を抑制するためにスナバ回路を用いることなどは、交流スイッチ18の高信頼度な動作を保証するために有効である。また、単相インバータ7の直流コンデンサ8の電圧に応じて複数個のサイリスタ25を直列接続したサイリスタバルブを適用することも容易に考えられる。
【0092】
また、開閉器4については、説明を容易にするために例えば図1において、送電線2bと交流電力システム1bとの間に唯一つの開閉器4を示した。しかしながら、例えば送電線2aと交流電力システム1aとの間にも備えられる場合もあり、更には複数の開閉器4によって送電線2a、2bが分割される場合も想定できる。
【0093】
【発明の効果】
この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、送電線に直列に接続される少なくとも1台の調相ユニットを備えた電力調相装置において、前記調相ユニットは、出力端子が前記送電線に接続されたトランスレス無効電力直列補償装置と、前記トランスレス無効電力直列補償装置の出力端子間に接続された交流スイッチとを有し、前記トランスレス無効電力直列補償装置は、高調波による系統電圧、系統電流の波形歪みを低減するためのフィルタ回路と、前記フィルタ回路を介して直列に前記送電線に接続され、直流コンデンサを含む単相インバータとを持つので、本装置を小型化できるという効果を奏する。
【0094】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、さらに、前記交流スイッチに流れる電流のゼロクロスにおいて前記交流スイッチを消弧するための交流スイッチ制御手段を有するので、構成要素の電流定格、電圧定格を低減でき、本装置を安価かつ小型化できるという効果を奏する。
【0095】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記調相ユニットが、さらに、前記交流スイッチにかかる電圧のゼロクロスにおいて前記交流スイッチを点弧するための交流スイッチ制御手段を有するので、構成要素の電流定格、電圧定格を低減でき、本装置を安価かつ小型化できるという効果を奏する。
【0096】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記交流スイッチが、互いに逆並列接続された少なくとも2個のサイリスタを持つので、系統電流を検出する電流検出手段を省略でき、従って本装置を安価にでき、また特に光サイリスタの適用により、絶縁変圧器が不要となるため、更に本装置を安価にできるという効果を奏する。
【0099】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、複数台の調相ユニットが前記トランスレス無効電力直列補償装置の出力端子において直列に接続され、さらに、前記複数台の調相ユニットを選択的に制御するための継続運転制御手段を備えたので、故障が発生した場合にも停止させることなく継続運転することができ、本装置を高信頼度化できるという効果を奏する。
【0100】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記調相ユニットが、前記トランスレス無効電力直列補償装置の故障を検出し、前記継続運転制御手段に故障検出信号を出力するための故障検出手段を有するので、故障が発生した場合にも調相能力を低下させることなく継続運転することができ、本装置を高信頼度化できるという効果を奏する。
【0101】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記調相ユニットが、さらに、前記交流スイッチにかかる電圧のゼロクロスにおいて前記交流スイッチを点弧するための交流スイッチ制御手段を有し、前記継続運転制御手段が、前記故障検出手段が前記故障検出信号を出力した調相ユニットの交流スイッチ制御手段に運転停止指令を出力し、前記交流スイッチ制御手段が、前記交流スイッチを点弧させ、その後に前記単相インバータと前記出力端子との間に挿入された少なくとも2つのスイッチを開放することにより前記出力端子から前記単相インバータを切り離すので、故障が発生した場合にも調相能力を低下させることなく継続運転することができ、本装置を高信頼度化できるという効果を奏する。
【0102】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記継続運転制御手段が、前記直流コンデンサの電圧を設定するための直流電圧指令設定手段を有するので、故障が発生した場合にも調相能力を低下させることなく継続運転することができ、本装置を高信頼度化できるという効果を奏する。
【0103】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記調相ユニットが、前記トランスレス無効電力直列補償装置の故障を検出し、前記継続運転制御手段に故障検出信号を出力するための故障検出手段を有し、前記直流電圧指令設定手段が、前記故障検出信号に基づいて故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数を数えるための故障台数計数手段を含み、前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数に従って前記直流コンデンサの直流電圧を設定するので、故障が発生した場合にも調相能力を低下させることなく継続運転することができ、本装置を高信頼度化できるという効果を奏する。
【0104】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記直流電圧指令設定手段が、さらに、前記故障台数計数手段により計数される前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数を入力し前記台数に応じた直流電圧補正指令を出力するための直流電圧指令補正手段と、予め設定された直流電圧指令と前記直流電圧補正指令を加算し、前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数に応じて補正された直流電圧指令を直流電圧制御手段に出力するための加算手段とを含むので、故障が発生した場合にも調相能力を低下させることなく継続運転することができ、本装置を高信頼度化できるという効果を奏する。
【0105】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記直流電圧指令補正手段が、xを前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数、nをトランスレス無効電力直列補償装置の全台数、Vdcを前記予め設定された直流電圧指令である場合に、出力電圧(x・Vdc/(n−x))を出力し、前記加算手段が、前記出力電圧を前記予め設定された直流電圧指令に加算するので、故障が発生した場合にも調相能力を低下させることなく継続運転することができ、本装置を高信頼度化できるという効果を奏する。
【0106】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記調相ユニットが、前記交流スイッチ制御手段に接続され、前記出力端子に流れる系統電流を検出する電流検出手段を有するので、本装置を安価かつ小型化できるという効果を奏する。
【0107】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記調相ユニットが、前記交流スイッチ制御手段に接続され、前記出力端子間に現れる電圧を検出する電圧検出手段を有するので、本装置を安価かつ小型化できるという効果を奏する。
【0108】
また、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記フィルタ回路が、前記出力端子間に直列に接続されたコンデンサと、前記出力端子の各々と前記単相インバータとの間に接続された2つのリアクトルとを含み、前記交流スイッチが、前記コンデンサに並列に接続されるので、本装置を安価かつ小型化できるという効果を奏する。
【0109】
さらに、この発明に係る電力調相装置は、以上説明したとおり、前記単相インバータが,自己消弧型半導体素子とフリーホイールダイオードとを含むので、本装置を安価かつ小型化できるという効果を奏する。
【0110】
この発明に係る送電システムは、以上説明したとおり、送電線を介して互いに連結される2つの交流電力システムと、前記送電線に挿入された請求項1から請求項17までのいずれかに記載の電力調相装置とを備えたので、本システムを高信頼度、安価で実現することができるという効果を奏する。
【0111】
また、この発明に係る送電システムは、以上説明したとおり、さらに、前記送電線に挿入された少なくとも1つの開閉器を備えたので、本システムを高信頼度、安価で実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電力調相装置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る電力調相装置の別の構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る電力調相装置の具体的構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る電力調相装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る電力調相装置の起動動作を示す波形図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る電力調相装置の停止動作を示す波形図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る電力調相装置の交流スイッチの構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る電力調相装置の交流スイッチの別の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係る電力調相装置の構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態4に係る電力調相装置の具体的構成を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態5に係る電力調相装置の直流電圧指令設定手段の構成を示す図である。
【図12】 従来の電力調相装置を含む送電システムの構成を示す図である。
【図13】 従来の電力調相装置の構成を示す図である。
【図14】 従来の送電線の等価回路を示す図である。
【図15】 従来の別の電力調相装置を含む送電システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1a、1b 交流電力システム、2a、2b 送電線、3 直列補償装置、4開閉器、7 単相インバータ、8 直流コンデンサ、9a、9b フィルタリアクトル、10 フィルタコンデンサ、11 フィルタ回路、17 多重直列補償装置、18 交流スイッチ、19 電流検出手段、20 電圧検出手段、21交流スイッチ制御手段、26a、26b、26c 調相ユニット、27 継続運転制御手段、29 直流電圧指令設定手段、30 故障台数計数手段、31 直流電圧指令補正手段、32 加算手段、33 直流電圧制御手段。

Claims (17)

  1. 送電線に直列に接続される少なくとも1台の調相ユニットを備えた電力調相装置において、
    前記調相ユニットは、出力端子が前記送電線に接続されたトランスレス無効電力直列補償装置と、
    前記トランスレス無効電力直列補償装置の出力端子間に接続された交流スイッチとを有し、
    前記トランスレス無効電力直列補償装置は、
    高調波による系統電圧、系統電流の波形歪みを低減するためのフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路を介して直列に前記送電線に接続され、直流コンデンサを含む単相インバータとを持つ
    ことを特徴とする電力調相装置。
  2. 前記調相ユニットは、さらに、前記交流スイッチに流れる電流のゼロクロスにおいて前記交流スイッチを消弧するための交流スイッチ制御手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の電力調相装置。
  3. 前記調相ユニットは、さらに、前記交流スイッチにかかる電圧のゼロクロスにおいて前記交流スイッチを点弧するための交流スイッチ制御手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の電力調相装置。
  4. 前記交流スイッチは、互いに逆並列接続された少なくとも2個のサイリスタ
    を持つことを特徴とする請求項1記載の電力調相装置。
  5. 複数台の調相ユニットが前記トランスレス無効電力直列補償装置の出力端子において直列に接続され、
    さらに、前記複数台の調相ユニットを選択的に制御するための継続運転制御手段
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の電力調相装置。
  6. 前記調相ユニットは、前記トランスレス無効電力直列補償装置の故障を検出し、前記継続運転制御手段に故障検出信号を出力するための故障検出手段
    を有することを特徴とする請求項5記載の電力調相装置。
  7. 前記調相ユニットは、さらに、前記交流スイッチにかかる電圧のゼロクロスにおいて前記交流スイッチを点弧するための交流スイッチ制御手段を有し、
    前記継続運転制御手段は、前記故障検出手段が前記故障検出信号を出力した調相ユニットの交流スイッチ制御手段に運転停止指令を出力し、
    前記交流スイッチ制御手段は、前記交流スイッチを点弧させ、
    その後に前記単相インバータと前記出力端子との間に挿入された少なくとも2つのスイッチを開放することにより前記出力端子から前記単相インバータを切り離す
    ことを特徴とする請求項6記載の電力調相装置。
  8. 前記継続運転制御手段は、前記直流コンデンサの電圧を設定するための直流電圧指令設定手段
    を有することを特徴とする請求項5記載の電力調相装置。
  9. 前記調相ユニットは、前記トランスレス無効電力直列補償装置の故障を検出し、前記継続運転制御手段に故障検出信号を出力するための故障検出手段を有し、
    前記直流電圧指令設定手段は、前記故障検出信号に基づいて故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数を数えるための故障台数計数手段を含み、前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数に従って前記直流コンデンサの直流電圧を設定する
    ことを特徴とする請求項8記載の電力調相装置。
  10. 前記直流電圧指令設定手段は、さらに、前記故障台数計数手段により計数される前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数を入力し前記台数に応じた直流電圧補正指令を出力するための直流電圧指令補正手段と、
    予め設定された直流電圧指令と前記直流電圧補正指令を加算し、前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数に応じて補正された直流電圧指令を直流電圧制御手段に 出力するための加算手段と
    を含むことを特徴とする請求項9記載の電力調相装置。
  11. 前記直流電圧指令補正手段は、xを前記故障したトランスレス無効電力直列補償装置の台数、nをトランスレス無効電力直列補償装置の全台数、Vdcを前記予め設定された直流電圧指令である場合に、出力電圧(x・Vdc/(n−x))を出力し、
    前記加算手段は、前記出力電圧を前記予め設定された直流電圧指令に加算する ことを特徴とする請求項10記載の電力調相装置。
  12. 前記調相ユニットは、前記交流スイッチ制御手段に接続され、前記出力端子に流れる系統電流を検出する電流検出手段
    を有することを特徴とする請求項2記載の電力調相装置。
  13. 前記調相ユニットは、前記交流スイッチ制御手段に接続され、前記出力端子間に現れる電圧を検出する電圧検出手段
    を有することを特徴とする請求項3記載の電力調相装置。
  14. 前記フィルタ回路は、前記出力端子間に直列に接続されたコンデンサと、
    前記出力端子の各々と前記単相インバータとの間に接続された2つのリアクトルとを含み、
    前記交流スイッチは、前記コンデンサに並列に接続される
    ことを特徴とする請求項1記載の電力調相装置。
  15. 前記単相インバータは,自己消弧型半導体素子とフリーホイールダイオードとを含むことを特徴とする請求項1記載の電力調相装置。
  16. 送電線を介して互いに連結される2つの交流電力システムと、
    前記送電線に挿入された請求項1から請求項15までのいずれかに記載の電力調相装置と
    を備えたことを特徴とする送電システム
  17. さらに、前記送電線に挿入された少なくとも1つの開閉器を備えたことを特徴とする請求項16記載の送電システム
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