JP3719371B2 - Vehicle occupant protection system - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用乗員保護システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用乗員保護システムにおいては、特開平10−154992号公報にて示すようなエアバッグシステムがある。このエアバッグシステムは、電子制御装置及び複数の点火回路を同一のシリアル通信バスに接続して構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記エアバッグシステムによれば、電子制御装置は、その加速度センサの検出出力に基づき同一のシリアル通信バスを介してソフトウエアを用いて各点火回路を制御している。従って、将来的に点火回路が増加しても、電子制御装置の変更はソフトウエアの変更のみで済む。
【0004】
しかし、例えば、加速度センサが当該車両の衝突を誤って検知して出力した場合には、この誤検知出力が各点火回路に同一のシリアル通信バスにより付与される。従って、点火回路がエアバッグを誤作動させるおそれがある。
【0005】
また、当該エアバッグシステムにおいて、衝突判定機能部分としては電子制御装置が1つ有するだけであるとすると、当該衝突判定機能部分が誤って当該車両の衝突と判定した場合にも、同様にエアバッグを誤作動させるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、車両用乗員保護システムにおいて、どのような故障が生じても、この故障が1個所であれば、乗員保護機構の誤作動を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決にあたり、請求項1に記載の発明に係る車両用乗員保護システムは、車両の互いに異なる位置にて搭載された複数の乗員保護機構、複数の加速度センサモジュール(20乃至20c)、複数のスキブモジュール(30乃至30g)及び電子制御装置(10)と、各加速度センサモジュール、各スキブモジュール及び電子制御装置を接続してなるシリアル通信バス(40)とを備える。
【0008】
当該車両用乗員保護システムにおいて、複数の加速度センサモジュールは、それぞれ、車両の互いに異なる位置にて当該車両の加速度を検出する加速度センサ(21)と、この加速度センサの検出加速度を対応スキブモジュール用加速度データとしてシリアル通信バスに送信する送信手段(23、218)とを備える。
【0009】
また、電子制御装置は、シリアル通信バス上の対応スキブモジュール用加速度データに基づき車両の衝突の有無を判定し、この判定結果を対応スキブモジュール用判定データとしてシリアル通信バスに送信する衝突判定手段(15、16、116)を備える。
【0010】
また、複数のスキブモジュールは、それぞれ、複数の乗員保護機構のうちの対応の乗員保護機構を作動させるとき駆動されるスキブ(39a)と、このスキブに直列接続されて共にオンしたときにのみ当該スキブを駆動する両点火スイッチ(38、39)と、シリアル通信バス上の対応スキブモジュール用加速度データに基づき車両の衝突の有無を判定し両点火スイッチの一方をオンする衝突判定手段(37)とを備える。そして、両点火スイッチのうち他方の点火スイッチは、シリアル通信バス上の対応スキブモジュール用判定データが車両の衝突を表すときオンする。
【0011】
このように、スキブモジュール毎に、両点火スイッチの双方がオンしたときにのみ、スキブが駆動されるから、両点火スイッチの一方のみのオンではスキブは駆動されない。換言すれば、両点火スイッチの一方のみが、その系統の故障で誤ってオンしても、スキブは駆動されないので、乗員保護機構の誤作動が確実に防止され得る。
【0012】
た、請求項に記載の発明では、請求項に記載の車両用乗員保護システムにおいて、電子制御装置の衝突判定手段は、対応スキブモジュール用判定データを、対応スキブモジュール用加速度データとは異なる信号形態でシリアル通信バスに送信することを特徴とする。これにより、各スキブモジュールの衝突判定手段は、対応スキブモジュール用判定データを対応スキブモジュール用加速度データと間違えることなく、正しく判定できる。その結果、請求項に記載の発明の作用効果をより一層精度よく達成できる。
【0013】
また、請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の車両用乗員保護システムにおいて、対応スキブモジュール用判定データの信号形態は、対応スキブモジュール用加速度データとは異なる電圧振幅であることを特徴とする。これにより、請求項に記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0014】
また、請求項に記載の発明では、請求項1乃至のいずれか1つに記載の発明において、電子制御装置の衝突判定手段は、車両の衝突形態をも含めて判定することを特徴とする。これにより、電子制御装置の衝突判定手段の判定は衝突形態をも加味して行われるので、請求項乃至のいずれか1つに記載の発明の作用効果を達成し得るのは勿論のこと、乗員保護機構を、車両の衝突部位や加速度の状態に合致した状態で作動させ得る。
【0015】
また、請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の発明において、電子制御装置は、複数のスキブモジュールのいずれかに対する対応スキブモジュール用点火指令をシリアル通信バスに送信する点火指令送信手段(128)を備え、複数のスキブモジュールは、それぞれ、シリアル通信バス上の対応スキブモジュール用点火指令を受信してシリアル通信バス上の対応スキブモジュール用判定データに基づき車両の衝突の有無を判定し、衝突有りとの判定でもって他方の点火スイッチをオンする他の衝突判定手段(321乃至324)を備えることを特徴とする。
【0016】
このように、スキブモジュールの他の衝突判定手段は、電子制御装置の点火指令でもって、衝突の有無を判定するので、さらに衝突判定の回数を増大しつつ、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0017】
また、請求項6に記載の発明では、請求項に記載の発明において、複数のスキブモジュールの各両衝突判定手段の一方は、車両の衝突形態をも含めて判定することを特徴とする。これにより、各スキブモジュールの両衝突判定手段の一方の判定は衝突形態をも加味して行われるので、請求項に記載の発明の作用効果を達成し得るのは勿論のこと、乗員保護機構を、車両の衝突部位や加速度の状態に合致した状態で作動させ得る。
【0018】
また、請求項7に記載の発明では、請求項に記載の車両用乗員保護システムにおいて、電子制御装置は、その作動開始直後に、複数のスキブモジュールの各両衝突判定手段の一方が車両の衝突形態をも含めて判定するための情報を、シリアル通信バスに送信する情報送信手段(104)を備え、複数のスキブモジュールの各両衝突判定手段の一方は、シリアル通信バス上の上記情報に基づき、車両の衝突形態をも含めて判定することを特徴とする。
【0019】
これによれば、請求項6に記載の発明と同様の作用効果を達成できるのは勿論のこと、電子制御装置の情報送信手段でもって、上記情報をシリアル通信バス上に送信するので、例えば、スキブモジュールや加速度センサモジュールの数が変更されても、電子制御装置の情報送信手段における情報の変更で済み、システムの変更に対し容易かつ柔軟な対応が可能となる。
【0020】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面により説明する。図1及び図2は本発明に係る乗用車用エアバッグシステムの一実施形態を示している。このエアバッグシステムは、電子制御ユニット10(以下、ECU10という)と、N個の加速度センサモジュール(以下、Gセンサモジュールという)と、M個のスキブモジュールと、ECU10、各Gセンサモジュール及び各スキブモジュールの間に接続したシリアル通信バス40とを備えている。
【0022】
本実施形態では、N=4で、4個のGセンサモジュールとしてGセンサモジュール20乃至20cが採用されている。また、M=8で、8個のスキブモジュールとしてスキブモジュール30乃至30gが採用されている。なお、N=1乃至N=4が、それぞれ、Gセンサモジュール20乃至Gセンサモジュール20cに対応する。また、M=1乃至M=8が、それぞれ、スキブモジュール30乃至スキブモジュール30gに対応する。また、各スキブモジュール30乃至スキブモジュール30gは、後述する車両の各配置位置における各エアバッグ機構をそれぞれ作動されるためのものである。なお、各エアバッグ機構は、その作動により、そのエアバッグを展開させる。
【0023】
シリアル通信バス40は、接地ライン41と、電源信号ライン42とにより構成されている。接地ライン41は、ECU10、Gセンサモジュール20乃至20c及びスキブモジュール30乃至30gの各構成素子の接地端子を接地する。
電源信号ライン42は、ECU10内の電源(図示しない)から各Gセンサモジュール20乃至20c及び各スキブモジュール30乃至30gへの給電を行う。
また、電源信号ライン42は、通常、電圧a(V)にあり、通信時には、デジタル信号に応じて電圧を変化させる(図4参照)。電圧幅は、情報の種類によって異なり、ダイアグ信号等は電圧範囲Aである(a−b)(V)であり、加速度データ等は電圧範囲Bである(a−c)(V)であり、点火コマンド等は電圧範囲Cである(a−d)(V)である。
【0024】
ECU10は、当該乗用車の車室内前壁下方にて床面左右中央部に設けられている(図1参照)。このECU10は、図3にて示すごとく、ドライバレシーバ11乃至13と、データ変換回路14と、通信制御回路15と、衝突判定回路16とにより構成されている。
【0025】
各ドライバレシーバ11乃至13は、電源信号ライン42とデータ変換回路14と間に接続されてインターフェース回路としての機能を果たす。また、各ドライバレシーバ11乃至13は、図示しない電源とECU10内の各構成素子及びGセンサモジュール20乃至20cとの間の給電を電源信号ライン42とを介して行う。
【0026】
ドライバレシーバ11は、図4にて示す電圧範囲Aの信号(ダイアグ信号等)をデータ変換回路14と電源信号ライン42との間で送受信する。ドライバレシーバ12は、図4にて示す電圧範囲Bの信号(加速度データ等)をデータ変換回路14と電源信号ライン42との間で送受信する。また、ドライバレシーバ13は、図4にて示す電圧範囲Cの信号(点火コマンド等)をデータ変換回路14と電源信号ライン42との間で送受信する。
【0027】
データ変換回路14は、通信制御回路15と各ドライバレシーバ11乃至13との間に接続されており、このデータ変換回路14は、受信に関しては、各ドライバレシーバ11乃至13からの出力データの符号を適切に変換して通信制御回路15に出力するとともに当該出力データのビットエラーの検査をも行う。また、当該データ変換回路14は、送信に関しては、通信制御回路15からの出力のアドレスとコマンドに基づき、検査ビットを付加したメッセージを生成して各ドライバレシーバ11乃至13のいずれかに出力する。
【0028】
通信制御回路15は、データ変換回路14と衝突判定回路16との間に接続されており、この通信制御回路15は、電源信号ライン42に接続されている各Gセンサモジュール20乃至20cに対し、データ変換回路14及び各ドライバレシーバ11乃至13を介し加速度データの要求、自己診断の要求及び点火コマンドを電源信号ライン42に送信する。そして、上記各要求に対し電源信号ライン42を通して応答があれば、当該通信制御回路15は、各ドライバレシーバ11乃至13及びデータ変換回路14を通して当該応答を受信して、エアバッグシステムの全体の通信を制御する。
【0029】
また、通信制御回路15は、データ変換回路14を介し入力される加速度データを衝突判定回路16に出力し、この衝突判定回路16からの当該乗用車の衝突有りのデータ及び衝突形態の情報を受けとり、点火コマンドを生成し、データ変換回路14に出力する。通信制御回路15は主たる素子としてマイクロコンピュータを有しており、このマイクロコンピュータでもって、図12乃至図15にて示すフローチャートに従いプログラムを実行し、通信制御回路15における上記処理がなされる。また、当該マイクロコンピュータのメモリには、各Gセンサモジュール20乃至20c及び各スキブモジュール30乃至30gを特定する各物理アドレス、論理アドレス、展開属性及び状態情報が予め記憶されている(図5及び図10参照)。
【0030】
衝突判定回路16はマイクロコンピュータからなるもので、この衝突判定回路16は、電源信号ライン42、ドライバレシーバ12及び通信制御回路15を介してGセンサモジュール20乃至20cの少なくとも2つから送信された加速度デジタルデータをとり込んで、当該データをもとに当該乗用車の衝突の有無を判定し、また、衝突との判定時にはどのような衝突形態なのかをも図5及び図10のデータに基づき判定し、この判定データを通信制御回路15、データ変換回路14及びドライバレシーバ13を通して電源信号ライン42に送出する。本実施形態では、図5の各展開属性及び図10の各データは、各スキブモジュールの乗用車に対する配置位置に応じた加速度特性を考慮して設定されている。
【0031】
両Gセンサモジュール20、20aは、図1にて示すごとく、当該乗用車のフロント側ボンネット内前部左右にそれぞれ装着されている。両Gセンサモジュール20b、20cは、当該乗用車の車室内床面の左右にそれぞれ装着されている。
【0032】
各Gセンサモジュール20乃至20cは、それぞれ、図6にて示すごとく、加速度センサ21(以下、Gセンサ21という)と、A−D変換器22と、通信制御回路23と、データ変換回路24と、両ドライバレシーバ25、26とを備えており、これら各Gセンサモジュール20乃至20cは、そのGセンサ21の検出加速度を、ECU10の要求に応じて、A−D変換器22によりデジタル変換し、通信制御回路23、データ変換回路24及び両ドライバレシーバ25、26のいずれかを通して電源信号ライン42にメッセージとして送信する。但し、全てのGセンサモジュール20乃至20cが同時に送信すると、電源信号ライン42上で送信信号が衝突するため、各Gセンサモジュール20乃至20cがタイミングを異にして送信を行うようになっている。
【0033】
ここで、各Gセンサモジュール20乃至20cのGセンサ21は、当該乗用車に対する各Gセンサモジュール20乃至20cの配設位置で生ずる加速度をそれぞれ検出する。A−D変換器22は、Gセンサ21の検出加速度をデジタル変換して加速度デジタルデータとして通信制御回路23に出力する。通信制御回路23は、ECU10の要求に応じて作動を行うもので、この通信制御回路23は、基本的には、加速度デジタルデータを送出すること、及び自己診断を行いその結果を送出することを行う。
【0034】
この通信制御回路23は、主たる構成素子として、マイクロコンピュータを備えており、このマイクロコンピュータが通信制御回路23における上記各送出のタイミングの制御及び当該各送出を図16乃至図18にて示すフローチャートに従いプログラムを実行することで行う。当該マイクロコンピュータのメモリ(図7参照)のメモリ領域には、図7にて示す各物理アドレスが予め記憶されている。なお、当該メモリには、これを有するGセンサモジュール内でのみ使用する論理アドレスを記憶する他のメモリ領域が設けられている。
【0035】
データ変換回路24は、図3のデータ変換回路14と実質的に同様の処理を行う。両ドライバレシーバ25、26も、図3のドライバレシーバと実質的に同様の処理を行う。なお、点火コマンドの送受信は行わないので、ドライバレシーバ13に対応するドライバレシーバは不要である。
【0036】
スキブモジュール30乃至30gは、図8にて示すごとく、各ドライバレシーバ31乃至33と、両データ変換回路34、35と、通信制御回路36と、加速度レベル判定回路37と、両常開型点火スイッチ38、39と、スキブ39aとを備えている。各ドライバレシーバ31乃至33は、図3の各ドライバレシーバ11乃至13とそれぞれ同様である。
【0037】
両データ変換回路34、35は、図3のデータ変換回路14と同様であるが、データ変換回路34は、通信制御回路36と各ドライバレシーバ31、32、33との間に接続され、データ変換回路35は、加速度レベル判定回路37とドライバレシーバ33との間に接続されている。
【0038】
通信制御回路36は、ECU10からのドライバレシーバ32及びデータ変換回路34を介する点火コマンドに応じて点火スイッチ38をオンする機能と、自己診断コマンドに応じて自己診断を行いこの診断結果を送出する機能を有する。通信制御回路36は、その主たる構成素子として、マイクロコンピュータを備えており、このマイクロコンピュータでもって、図19乃至図22にて示すフローチャートに従い、プログラムを実行し、通信制御回路36における上記送出のタイミングの制御及び当該送出を行う。
【0039】
また、通信制御回路36のマイクロコンピュータのメモリのメモリ領域には、図9にて示すような物理アドレスが予め記憶されている。さらに、当該メモリには、当該スキブモジュールでのみ使用する論理アドレス及びエアバッグの展開属性(図10参照)を記憶するための他のメモリ領域が確保されている。なお、図10において、「0」はエアバッグの非展開を表し、「1」はエアバッグの展開を表す。
【0040】
加速度レベル判定回路37は、データ変換回路35から加速度デジタルデータのみを受けて、このデータの値が所定加速度レベルを超えたとき、点火スイッチ39をオンする。
【0041】
このように構成した通信制御回路36では、スキブ39aを駆動するには、両点火スイッチ38、39が共にオンする。また、点火スイッチ38は、ECU10からの点火コマンドに応じてオンされ、点火スイッチ39は、電源信号ライン42に流れている加速度デジタルデータが加速度レベル判定回路37により読み取られて所定加速度レベルを超えたときにオンする。このようにスキブ39aの駆動は2つの独立した系統によって行われるので、仮に片方の系統が故障してその点火スイッチがオンしても、スキブ39aがその駆動により点火されることはない。
【0042】
なお、スキブモジュール30は、当該乗用車の助手席用エアバッグ機構を作動させ、スキブモジュール30a当該乗用車の運転席用エアバッグ機構を作動させ、各スキブモジュール30b、30dは当該乗用車の左側の前後席用サイドエアバッグ機構をそれぞれ作動させ、各スキブモジュール30c、30eは当該乗用車の右側の前後席用エアバッグ機構をそれぞれ作動させ、スキブモジュール30fは当該乗用車の左側カーテンエアバッグ機構を作動させ、また、スキブモジュール30gは当該乗用車の右側カーテンエアバッグ機構を作動させる。
【0043】
次に、本実施形態における通信ルールについて説明する。この通信ルールはマスター/スレーブ方式とする。エアバッグシステムは、1つのマスターと複数のスレーブとを有しており、スレーブはマスターからの要求がない限り作動しない。従って、スレーブ同士が勝手に通信することはないが、各スレーブは、特にマスターからの要求がなくても、電源信号ライン42上の信号を全て監視する。マスターからの要求は、特定のスレーブを指定でき、またスレーブを特定せずに要求を発信できる。本エアバッグシステムでは、マスターはECU10であり、各スレーブは、各Gセンサモジュール20乃至20c及び各スキブモジュール30乃至30gである。
【0044】
また、当該エアバッグシステムでは、マスターが各スレーブを特定するために3種類のアドレス、即ち、物理アドレス、論理アドレス及び展開属性を使用する。物理アドレスは、各Gセンサモジュール20乃至20cや各スキブモジュール30乃至30g等の各スレーブが部品工場で製造される段階で付けられるアドレスで、エアバッグシステムの立ち上げ時に論理アドレスを設定するために使用される。各物理アドレスは、スレーブ毎に相互に全て異なっている。なお、各物理アドレスは、モジュールの種類や取り付け位置により規格化されることが望ましい。
【0045】
論理アドレスは、エアバッグシステムの通常モード時にスレーブを特定するために使用されるアドレスである。エアバッグシステム内でのみ識別できればよいので、一般的に、物理アドレスよりも情報量は少なくなる。通常モード時に物理アドレスを使用しない目的は通信効率を向上させるためである。
【0046】
展開属性は、それぞれのエアバッグ展開可能なスキブモジュールに対し設定されるもので、この展開属性は乗用車のどのような衝突形態のときに展開すべきかを指定する情報であって、衝突形態に応じて、1回の点火コマンドにより複数のスキブを点火することを目的とする(図10参照)。なお、各衝突形態1乃至Pは、乗用車の衝突部位(各スキブモジュールの配置位置)に応じた加速度の大小や伝達速度及びエアバッグ(各スキブモジュールに対応の各エアバッグ機構のエアバッグ)の展開度合い等を特定する。
【0047】
マスターであるECU10の通信制御回路15には、予め個々のスキブモジュールと各衝突形態1乃至Pとの関係を表す展開属性(図10参照)がフォーマットデータとして予め記憶されている。そして、マスターは、初期作動時に、その情報をスレーブに転送する。これに伴い、スキブモジュールであるスレーブは、その情報を記憶しておき、この記憶情報を、マスターから点火コマンドと共に送られてくる衝突形態情報と照合し、そのスキブを駆動するか否かを決定する。物理アドレスとの一致を避けるため、例えば、物理アドレスの先頭ビットは1にし、展開属性の先頭ビットは0にする。
【0048】
次に、本実施形態におけるメッセージフォーマットについて説明する。基本的に1回の送信で送り出されるメッセージは、アドレス、データ領域、検査ビットで構成されるが、詳細な部分は、マスターからスレーブへの通信とスレーブからマスターへの通信とで若干異なる(図11参照)。
【0049】
図11にて示すようなマスターからスレーブへのメッセージは、宛先アドレス、データ領域及び検査ビットで構成される。宛先アドレスは、メッセージを送る先の論理アドレスとする。また、ブロードキャスト通信により、全スレーブを指定することも可能である。データ領域は、先頭がコマンドでその後にデータが続く。検査ビットは、電源信号ライン42上でビット誤りが生じてもその誤りを検出し、誤作動を防止するための冗長ビットである。スレーブからマスターへのメッセージは、発信元アドレス、データ及び検査ビットで構成される。データは、加速度デジタルデータや自己診断結果等、マスターからの要求で異なる。
【0050】
以上のように構成した本実施形態の作動を、初期モード、通常モード及び点火モードに分けて説明する。
【0051】
(1)初期モード
図12、図13、図16、図19、図20及び図23に基づき、ECU10、各Gセンサモジュール20乃至20c及び各スキブモジュール30乃至30gの初期動作としての初期モードについて説明する。
【0052】
まず、マスターであるECU10の通信制御回路15は、図12のステップ100にて、n=1と初期化し、ステップ101にてメッセージn1(図23参照)をデータ変換回路14及びドライバレシーバ11を通して電源信号ライン42に送出する。メッセージn1は、図24にて示すように、論理アドレス、物理アドレス、データ変換回路で付加される検査ビットから構成される。
【0053】
各スレーブである各Gセンサモジュールの通信制御回路23は、そのマイクロコンピュータにより、図16のステップ200において、上記送出メッセージn1に基づきYESと判定して当該メッセージを受信し、ステップ201にて、メッセージに含まれている物理アドレスと自分の物理アドレスとを照合する。一致すれば、通信制御回路23のマイクロコンピュータは、ステップ202にて、当該メッセージの論理アドレスをメモリ領域に書き込み、ステップ203にて、論理アドレス設定が正常に行われたことをマスターに知らせるためメッセージn1’(図23、図24参照)をデータ変換回路24及びドライバレシーバ25を通して電源信号ライン42に送信する。一致しなければ、無視する。
【0054】
マスターの通信制御回路15のマイクロコンピュータは、上記送信メッセージn1’に基づき、ステップ102にてYESとの判定のもと、メッセージn1’を受信し、アドレス設定が正常に行われたことを確認した後、もしもそのスレーブが展開可能なスレーブ(スキブモジュール)であれば、ステップ103にてYESとの判定をし、展開属性を設定するため、メッセージn2(図23、図24参照)をステップ104にて上述と同様に電源信号ライン42に送信する。なお、上記メッセージn1及びメッセージn2は、それぞれ、論理アドレス設定用及び展開属性設定用である。
【0055】
スレーブとしての各スキブモジュールの通信制御回路36は、ステップ200乃至203の処理と同様に、図19の両ステップ300乃至305の処理後、ステップ306にて、メッセージn2に含まれている展開属性をメモリに格納し、メッセージn2’(=メッセージn1’)をステップ307にて、上述と同様に電源信号ライン42に送信する。メッセージn2は、他のスレーブも受信しているが、展開属性はどの物理アドレスとも一致しないため無視される。
【0056】
ついで、ECU10の通信制御回路15のマイクロコンピュータが、図12のステップ105にて、上記メッセージメッセージn2’の受信のもとYESと判定して、ステップ107にてn=n+1=2と更新し、以下、n>N+Mとなるまで、残りのスレーブにつき上記初期手順処理が繰り返される。
【0057】
全てのスレーブについて行い、ステップ108にてYESとの判定がなされると、ステップ109で状態情報が1のスレーブがあるか判定される。この判定は、ステップ105でNOとの判定のときステップ106で状態情報が1と設定されていることに基づきなされる。ステップ109でYESとの判定のときは、ステップ110においてエアバッグシステムのシステム構成に異常があることが警告される。以上により、初期モードが終了する。
【0058】
(2)通常モード
次に、図14、図15、図17、図18及び図25を参照して、ECU10、各Gセンサモジュール20乃至20c及び各スキブモジュール30乃至30gの通常動作である通常モードについて説明する。図25は、通常モードにおけるECU10の通信制御回路15及び各Gセンサモジュールの通信制御回路23の送信タイミングを示す。
【0059】
マスターの通信制御回路15は、そのマイクロコンピュータにより、図14のステップ111にて、n=1及びフラグf=0とセットした後、ステップ112にて、タイマをリセット始動してその計時を開始させ、ステップ113にて、ブロードキャスト通信で加速度データ要求コマンドを電源信号ライン42に送信する。なお、f=0は自己診断用信号を送信しないことを表す。
【0060】
通信制御回路15では、そのマイクロコンピュータにより、ステップ114において電源信号ライン42から加速度データが受け取られ、ステップ115において、加速度データ受け取り終了が判定される。このステップ115における判定がNOとなる場合には、ステップ114の処理がステップ115でYESとの判定がなされるまで繰り返される。
【0061】
その後、衝突判定回路16から通信制御回路15に対し点火指示があったかがステップ116で判定される。点火指示がないためにステップ116における判定がNOとなると、ステップ117(図15参照)にて、f=0に基づきYESと判定され、ステップ118にて、nに対応するスレーブに自己診断コマンドが電源信号ライン42を通して送信され、ステップ119にて、f=1とセットされる。
【0062】
上記タイマの計時時間がT0秒を経過すると、ステップ120の判定がYESとなり、ステップ112以後の処理が同様に繰り返される。その後、ステップ117において、f=1に基づきNOとの判定がなされると、ステップ121において、nに対応するスレーブの自己診断結果が受け取られる。この自己診断結果に異常があれば、ステップ122における判定がYESとなり、ステップ123にて、警告表示(例えば、警告ランプの点灯)される。なお、この警告ランプは、インストルメントパネル等ユーザの目の届く部位に設けられている。
【0063】
一方、ステップ122の判定がNOとなると、ステップ124において、f=0とセットされ、ステップ125において、n=M+Nか否かが判定される。n=M+Nでなければ、ステップ125の判定がNOとなり、ステップ126でn=n+1と加算更新される。この処理は、ステップ125でYESとの判定がなされるまで繰り返される。なお、当該ステップ125でYESとの判定がなされると、ステップ127において、n=1とセットされる。
【0064】
また、点火指示があるためにステップ116における判定がYESになると、ステップ128で点火コマンドがブロードキャスト通信で電源信号ライン42に送信され、ステップ129でフラグf=0とセットされる。
【0065】
Gセンサモジュールの通信制御回路23は、そのマイクロコンピュータにより、図17のステップ204において、自己診断フラグd、最後フラグd1及び加速度データ送出フラグeを共に0とセットし、ステップ205において、電源信号ライン42上の信号(点火コマンド以外の信号)を受信する。ついで、d=0であることから、ステップ206における判定がNOとなり、ステップ205での受信信号に、メッセージの論理アドレス=nか又はブロードキャスト通信の信号があれば、ステップ207においてYESと判定される。なお、d1=1は、自分のスレーブが最後であることを表し、e=1は、自分のスレーブが加速度データを送出済みであることを表す。
【0066】
ついで、図18のステップ208において、ステップ205での受信信号に加速度データ要求コマンドがなければ、NOと判定され、ステップ209にて、ステップ205での受信信号に自己診断コマンドがあれば、YESと判定される。そして、ステップ210において、自己診断が開始され、ステップ211にてd=1とセットされ、ステップ212において、e=0に基づきNOと判定される。一方、現段階にて、e=1であれば、ステップ212における判定がYESとなり、ステップ213においてd1=1とセットされる。
【0067】
一方、上記ステップ208において、ステップ205での受信信号に加速度データ要求コマンドがあれば、YESと判定され、ステップ214において、加速度データがサンプリング処理される。然る後、現在のGセンサモジュールが先頭のもの(Gセンサモジュール20)であれば、n=1であることから、ステップ215における判定がYESとなる。
【0068】
一方、ステップ215における判定がNOとなるときには、ステップ216において、電源信号ライン42上の信号が通信制御回路23によりそのマイクロコンピュータでもって受信される。現段階にてメッセージの論理アドレス=n−1でなければ、ステップ217における判定がNOとなり、ステップ215、216、217を通る処理が、メッセージの論理アドレス=n−1となるまで繰り返される。ここで、ステップ217でのYESとの判定は現在のGセンサモジュールに対応するnとなったことを意味する。
【0069】
ステップ217の処理後、ステップ214でサンプリング済みの加速度データが符号化されて電源信号ライン42に送信される。そして、ステップ219でe=1とした後、ステップ220において、d=1及びd1=1か否かが判定される。ここで、d=1及びd1=1であれば、ステップ220における判定がYESとなり、ステップ221にて、ステップ210での自己診断結果が通信制御回路23によりそのマイクロコンピュータでもって電源信号ライン42に送信される。その後、ステップ222において、d=0とセットされる。なお、ステップ220でNOと判定されるときには、両ステップ221、222の処理がスキップされる。
【0070】
上述のようにステップ206においてNOと判定された後、ステップ207の判定がNOとなる場合には、ステップ223において、論理アドレス1乃至nのいずれが論理アドレスaとして通信制御回路23のマイクロコンピュータのメモリに格納され、ステップ224においてe=0とセットされる。
【0071】
また、上述のようにステップ205の処理がされた後、ステップ206の判定がYESになる場合には、ステップ225において、メッセージの論理アドレス=aか否かが判定される。ここで、論理アドレスaであれば、ステップ225における判定がYESとなり、ステップ226において通信制御回路23によりそのマイクロコンピュータでもって自己診断結果を電源信号ライン42に送信する。ついで、ステップ227においてd=0とセットされる。
【0072】
上記通常モードを図25に基づき要約して説明すると、マスターであるECU10がその通信制御回路15によりブロードキャスト通信で加速度要求コマンドを送信すると、各Gセンサモジュールはこの送信コマンドを受けて加速度データのサンプリングを行い論理アドレス順にサンプリングした加速度データ(デジタルデータ)として送信する。
【0073】
マスターは、全ての加速度データの受信が完了した後、論理アドレスnをもつ特定のスレーブに自己診断コマンドを送信する。指定されたスレーブは、自己診断を実行し、自己診断結果送信待ちの状態に入る。これに平行してマスターは再びブロードキャスト通信で加速度データ要求コマンドを送信する。Gセンサモジュールはまた同じように論理アドレス順にサンプリングした加速度データを送信する。自己診断を要求されたスレーブは最後のGセンサモジュールが送信した後に自己診断結果を送信する。
【0074】
マスターがブロードキャスト通信で加速度データ要求コマンドを開始してから再び加速度データ要求コマンドを送信するまでを1サイクル(図25参照)とし、マスター又は各スレーブが送信し次の送信があるまでの時間間隔をフレームということとする。1サイクルは、GセンサモジュールがN個あるからN+2のフレームによって構成される。加速度データ要求コマンドをフレーム0とすれば、自己診断の要求と結果の送信はフレームN+1で行うこととなる。1サイクルの時間間隔はT0秒に固定する。T0は加速度の必要周波数帯域幅によって決まる。
(3)点火モード
次に、当該乗用車の衝突検知からスキブの点火に至るまでの動作を点火モードとして図21、図22及び図26を参照して説明する。
【0075】
スキブモジュールの通信制御回路36は、そのマイクロコンピュータにより、図21のステップ308において自己診断フラグd=0とセットする。ついで、ステップ309において、電源信号ライン42上の信号が通信制御回路36によりそのマイクロコンピュータでもって受信される。現段階では、d=0であるから、ステップ310においてNOとの判定がなされ、ステップ311において、電源信号ライン42上の信号中のメッセージの論理アドレスがmであるか電源信号ライン42上の信号がブロードキャスト通信の信号を含めば、YESと判定される。
【0076】
然る後、ステップ312において、電源信号ライン42上の信号中の信号電圧は点火レベルにあるか否かが判定される。ここで、当該信号電圧が点火レベルになければ、ステップ313において、電源信号ライン42上の信号中に自己診断コマンドがあるか否かが判定される。そして、ステップ313における判定がYESとなれば、ステップ314において、通信制御回路36のマイクロコンピュータが自己診断を開始する。そして、ステップ315においてd=1とセットされる。
【0077】
上述のようにステップ310でのNOとの判定後、ステップ311の判定がNOとなると、ステップ316において、論理アドレス1乃至nのいずれかが論理アドレスaとして通信制御回路36のマイクロコンピュータのメモリに格納される。
【0078】
また、上述のようにステップ309の処理をした後、ステップ310での判定がYESとなる場合には、ステップ317において、メッセージの論理アドレス=aか否かが判定される。ここで、ステップ317での判定がYESとなる場合には、ステップ318で電源信号ライン42上に信号があるかが判定され、なければ、当該ステップ318での判定がNOとなり、ステップ319において、通信制御回路36がそのマイクロコンピュータにより自己診断結果を電源信号ライン42に送信する。なお、ステップ319の処理後、ステップ320においてd=0とセットされる。
【0079】
また、上述のようにステップ311でYESとの判定がなされた後、ステップ312における判定がYESとなる場合には、ステップ321において、電源信号ライン42上の信号中に点火コマンドがあるか否かが判定される。ここで、点火コマンドがあることでステップ321での判定がYESとなると、ステップ322において、電源信号ライン42上の信号に含まれるメッセージ中の衝突形態が、通信制御回路36のマイクロコンピュータのメモリ内の展開属性と照合される。一方、ステップ321での判定がNOとなる場合には、ステップ322の処理をすることなくステップ309の処理に戻る。
【0080】
上記ステップ322での照合の結果、衝突形態がエアバッグを展開すべき衝突形態であるか否かがステップ323で判定される。そして、ステップ324において、点火スイッチ38が通信制御回路36によりそのマイクロコンピュータでもってオンされる。
【0081】
一方、通信制御回路36の加速度レベル判定回路37が電源信号ライン42からドライバレシーバ33及びデータ変換回路35を通して加速度データを入力されると、加速度レベル判定回路37は、加速度データのレベルが当該乗用車の衝突を表す加速度レベルに一致するか否かを判定する。そして、この判定が一致との判定であれば、点火スイッチ39が加速度レベル判定回路37によりオンされる。以上のように両点火スイッチ38、39が共にオンすると、スキブ39aが点火されて対応のエアバッグ機構のエアバッグを展開する。
【0082】
上記点火モードを図26に基づき要約して説明すると、マスターの衝突判定回路16は各Gセンサモジュールから送られてくる加速度データを解析し、当該乗用車の衝突の有無を判定し、衝突があった場合にはどのような衝突形態かを示すデータを任意のタイミングで通信制御回路15に出力する。通信制御回路15は、そのマイクロコンピュータにより、当該衝突形態を表すデータを受け取っても基本的なサイクルやフレームの枠組みを変えることなく、加速度データの受け取りを継続し、点火コマンドの送出をフレームN+1で行う。
【0083】
ここで、点火コマンドを含むメッセージは衝突形態を示す情報をも含むため、このメッセージを受け取ったスキブモジュールの通信制御回路36は、そのマイクロコンピュータにより、信号電圧が点火レベル(電圧範囲C)か否かの判定を行い、コマンドは点火コマンドか否かを判定し、点火コマンドであれば衝突形態と当該マイクロコンピュータのメモリ内の展開属性とを照合し、展開すべき衝突形態であったとき点火スイッチ38をオンする。
【0084】
また、スキブモジュールの加速度レベル判定回路37は、電源信号ライン42上の加速度データをドライバレシーバ33及びデータ変換回路35を通して読み込み、この加速度データのレベルが、当該乗用車の衝突を表す所定レベルを超えていれば、点火スイッチ39をオンする。このようにして両点火スイッチ38、39が共にオンしたときスキブ39aが点火される。
【0085】
これにより、本実施形態では、エアバッグシステムにおいてどのような単一故障が発生しても、当該エアバッグシステムのスキブのいずれにおいても誤点火を確実に防止してエアバッグ機構の誤作動を防止し得るものである。
【0086】
また、上述のように各スキブモジュールに対応する各衝突形態1乃至Pに基づきエアバッグ機構のエアバッグ展開状態が制御されるので、当該乗用車に対する各スキブモジュールの配置部位で生ずる加速度に応じたアバッグ機構のエアバッグ展開状態の確保が可能となる。
【0087】
なお、上記実施形態にて述べたエアバッグシステムは機械式セーフィングセンサを用いない場合の必要最小限の構成をしめしたものであるが、このような構成によって、上記実施形態の作用効果を達成できるものである。
【0088】
また、本発明の実施にあたり、エアバッグシステムに限ることなく、当該乗用車のシートのベルトテンショナー等の乗員保護システムに本発明を適用してもよい。
【0089】
また、本発明の実施にあたり、各スキブモジュール30乃至30gの衝突判定回路36は廃止してもよい。
【0090】
また、本発明の実施にあたり、ECU10の衝突判定回路16は廃止してもよい。
【0091】
また、本発明の実施にあたっては、Gセンサモジュールやスキブモジュールの数は、上記実施形態にて述べた数に限定する必要はなく、適宜変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るエアバッグシステムが乗用車に設けられた一実施形態を示す模式的平面図である。
【図2】 当該エアバッグシステムのブロック図である。
【図3】 図2のECU10の構成を示す詳細ブロック図である。
【図4】 各電圧範囲A乃至Cの波形図である。
【図5】 ECU10の通信制御回路のマイクロコンピュータのメモリに予め記憶した各スレーブに対応する物理アドレス、論理アドレス、展開属性及び状態情報を示す図である。
【図6】 各Gセンサモジュールの構成を示す詳細ブロック図である。
【図7】 各Gセンサモジュールの通信制御回路のマイクロコンピュータのメモリに記憶した物理アドレス及び論理アドレスを示す図である。
【図8】 各スキブモジュールの構成を示す詳細ブロック図である。
【図9】 各スキブモジュールの通信制御回路のマイクロコンピュータのメモリに記憶した物理アドレス、論理アドレス及び展開属性を示す図である。
【図10】 上記展開属性のフォーマットを、各スキブモジュールと各衝突形態1乃至Pとの関係で表す図である。
【図11】 マスターからスレーブへのメッセージ及びスレーブからマスターへのメッセージの構成を示す図である。
【図12】 ECU10の通信制御回路のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図13】 ECU10の通信制御回路のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図14】 ECU10の通信制御回路のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図15】 ECU10の通信制御回路のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図16】 各Gセンサモジュールの通信制御回路のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図17】 各Gセンサモジュールの通信制御回路のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図18】 各Gセンサモジュールの通信制御回路のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図19】 各スキブモジュールの通信制御回路のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図20】 各スキブモジュールの通信制御回路のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図21】 各スキブモジュールの通信制御回路のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図22】 各スキブモジュールの通信制御回路のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図23】 論理アドレスnに対応するスレーブにおけるマスター及びスレーブのメッセージのやりとりを示すタイミングチャートでる。
【図24】 メッセージn1、n2、n1’、n2’の構成を示す図である。
【図25】 通常モードにおけるECU10及び各Gセンサモジュールの間のフレーム毎のデータのやりとりを示すタイミングチャートである。
【図26】 点火モードにおけるECU10及び各Gセンサモジュールの間のフレーム毎のデータのやりとりを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…ECU、15、23、36…通信制御回路、16…衝突判定回路、20乃至20c…Gセンサモジュール、21…加速度センサ、30乃至30g…スキブモジュール、37…加速度レベル判定回路、38、39…点火スイッチ、39a…スキブ、40…シリアル通信バス。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a vehicle occupant protection system.
[0002]
[Prior art]
  Conventionally, in a vehicle occupant protection system, there is an airbag system as disclosed in JP-A-10-154992. This airbag system is configured by connecting an electronic control device and a plurality of ignition circuits to the same serial communication bus.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
  By the way, according to the airbag system, the electronic control device controls each ignition circuit using software via the same serial communication bus based on the detection output of the acceleration sensor. Therefore, even if the number of ignition circuits increases in the future, the electronic control device only needs to be changed by software.
[0004]
  However, for example, when the acceleration sensor erroneously detects and outputs a collision of the vehicle, this erroneous detection output is given to each ignition circuit by the same serial communication bus. Therefore, the ignition circuit may cause the airbag to malfunction.
[0005]
  Further, in the airbag system, if the electronic control device has only one collision determination function part, the airbag is similarly detected even when the collision determination function part erroneously determines the collision of the vehicle. May malfunction.
[0006]
  Therefore, in order to deal with the above, the present invention prevents malfunction of the occupant protection mechanism if there is only one failure regardless of the occurrence of any failure in the vehicle occupant protection system. For the purpose.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
  In solving the above-described problems, a vehicle occupant protection system according to the invention described in claim 1 includes a plurality of occupant protection mechanisms, a plurality of acceleration sensor modules (20 to 20c), and a plurality of devices mounted at different positions of the vehicle. The squib module (30 to 30 g) and the electronic control device (10), and the serial communication bus (40) formed by connecting each acceleration sensor module, each squib module, and the electronic control device.
[0008]
  In the vehicle occupant protection system, each of the plurality of acceleration sensor modules includes an acceleration sensor (21) that detects the acceleration of the vehicle at different positions of the vehicle, and the acceleration detected by the acceleration sensor is used for the corresponding squib module. And transmission means (23, 218) for transmitting the data as acceleration data to the serial communication bus.
[0009]
  Further, the electronic control unit determines the presence or absence of a vehicle collision based on the acceleration data for the corresponding squib module on the serial communication bus, and transmits the determination result to the serial communication bus as the corresponding squib module determination data. Means (15, 16, 116) are provided.
[0010]
  In addition, each of the plurality of squib modules is a squib (39a) that is driven when operating a corresponding occupant protection mechanism among the plurality of occupant protection mechanisms, and only when both are connected in series to the squib and are turned on. Both ignition switches (38, 39) for driving the squib and collision determination means (37) for determining the presence or absence of a vehicle collision based on the acceleration data for the corresponding squib module on the serial communication bus and turning on one of the ignition switches ). The other ignition switch of both ignition switches is turned on when the corresponding squib module determination data on the serial communication bus indicates a vehicle collision.
[0011]
  Thus, for each squib module, the squib is driven only when both of the ignition switches are turned on. Therefore, the squib is not driven when only one of the two ignition switches is turned on. In other words, even if only one of the two ignition switches is erroneously turned on due to a failure of the system, the squib is not driven, so that the malfunction of the occupant protection mechanism can be reliably prevented.
[0012]
  MaClaim2In the invention described in claim1In the vehicle occupant protection system according to claim 1, the collision determination unit of the electronic control device transmits the determination data for the corresponding squib module to the serial communication bus in a signal form different from the acceleration data for the corresponding squib module. And Thereby, the collision determination means of each squib module can correctly determine the corresponding squib module determination data without mistaken the corresponding squib module acceleration data. As a result, the claims1The effect of the invention described in 1 can be achieved with higher accuracy.
[0013]
  Claims3According to the invention described in claim2In the vehicle occupant protection system described above, the signal form of the determination data for the corresponding squib module has a voltage amplitude different from that of the acceleration data for the corresponding squib module. As a result, the claim2The effects of the invention described in 1) can be further improved.
[0014]
  Claims4In the invention described in claim 1, the claims 1 to3In the invention described in any one of the above, the collision determination means of the electronic control device determines including the collision mode of the vehicle. As a result, the determination by the collision determination means of the electronic control device is performed in consideration of the collision mode.1Thru3As a matter of course, the occupant protection mechanism can be operated in accordance with the collision site and acceleration state of the vehicle.
[0015]
  Moreover, in invention of Claim 5, in invention of any one of Claims 1 thru | or 4,The electronic control device includes ignition command transmission means (128) for transmitting a corresponding squib module ignition command for any of the plurality of squib modules to the serial communication bus, and each of the plurality of squib modules includes a serial communication bus. The ignition command for the corresponding squib module above is received, the presence or absence of a vehicle collision is determined based on the determination data for the corresponding squib module on the serial communication bus, and the other ignition switch is turned on when it is determined that there is a collision. Other collision determination means (321 to 324) are provided.
[0016]
  In this way, the other collision determination means of the squib module determines the presence or absence of a collision based on the ignition command of the electronic control unit. Therefore, while further increasing the number of collision determinations, the invention according to claim 1 Similar effects can be achieved.
[0017]
  In the invention according to claim 6,5In the invention described in the item 1, one of the both collision determination means of the plurality of squib modules is determined including the collision form of the vehicle. Thereby, one of the collision determination means of each squib module is determined in consideration of the collision mode.5The occupant protection mechanism can be operated in a state that matches the collision site and the acceleration state of the vehicle.
[0018]
  In the invention according to claim 7, the claim5In the vehicle occupant protection system described in (1), the electronic control device immediately after the start of the operation, information for determining one of the both collision determination means of the plurality of squib modules including the collision mode of the vehicle, An information transmission means (104) for transmitting to the serial communication bus is provided, and one of the both collision determination means of the plurality of squib modules is determined based on the information on the serial communication bus, including the vehicle collision mode. It is characterized by that.
[0019]
  According to this, since the same effect as the invention of Claim 6 can be achieved, the information is transmitted on the serial communication bus by the information transmission means of the electronic control unit. Even if the number of squib modules or acceleration sensor modules is changed, it is only necessary to change information in the information transmission means of the electronic control device, and an easy and flexible response to the change of the system is possible.
[0020]
  In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each said means shows the correspondence with the specific means as described in embodiment mentioned later.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 and 2 show an embodiment of an airbag system for a passenger car according to the present invention. This airbag system includes an electronic control unit 10 (hereinafter referred to as ECU 10), N acceleration sensor modules (hereinafter referred to as G sensor modules), M skib modules, ECU 10, each G sensor module, and each And a serial communication bus 40 connected between the squib modules.
[0022]
  In this embodiment, N = 4, and G sensor modules 20 to 20c are employed as four G sensor modules. Further, at M = 8, the squib modules 30 to 30g are employed as eight squib modules. N = 1 to N = 4 correspond to the G sensor module 20 to the G sensor module 20c, respectively. M = 1 to M = 8 correspond to the squib module 30 to squib module 30g, respectively. Further, each of the squib modules 30 to 30g is for actuating each airbag mechanism at each arrangement position of the vehicle described later. Each airbag mechanism deploys the airbag by its operation.
[0023]
  The serial communication bus 40 includes a ground line 41 and a power signal line 42. The ground line 41 grounds the ground terminals of the constituent elements of the ECU 10, the G sensor modules 20 to 20c, and the squib modules 30 to 30g.
The power signal line 42 supplies power to the G sensor modules 20 to 20c and the squib modules 30 to 30g from a power source (not shown) in the ECU 10.
The power supply signal line 42 is normally at the voltage a (V), and changes the voltage according to the digital signal during communication (see FIG. 4). The voltage width differs depending on the type of information, the diagnosis signal or the like is in the voltage range A (ab) (V), the acceleration data or the like is in the voltage range B (ac) (V), The ignition command or the like is in the voltage range C (ad) (V).
[0024]
  ECU10 is provided in the floor center left-right center part under the vehicle interior front wall of the said passenger car (refer FIG. 1). As shown in FIG. 3, the ECU 10 includes driver receivers 11 to 13, a data conversion circuit 14, a communication control circuit 15, and a collision determination circuit 16.
[0025]
  Each of the driver receivers 11 to 13 is connected between the power signal line 42 and the data conversion circuit 14 and functions as an interface circuit. Further, each of the driver receivers 11 to 13 performs power feeding between a power source (not shown) and each component in the ECU 10 and the G sensor modules 20 to 20 c via the power signal line 42.
[0026]
  The driver receiver 11 transmits and receives a signal in the voltage range A shown in FIG. 4 (such as a diagnostic signal) between the data conversion circuit 14 and the power supply signal line 42. The driver receiver 12 transmits and receives a signal (acceleration data or the like) in the voltage range B shown in FIG. 4 between the data conversion circuit 14 and the power supply signal line 42. The driver receiver 13 transmits and receives a signal (ignition command or the like) in the voltage range C shown in FIG. 4 between the data conversion circuit 14 and the power supply signal line 42.
[0027]
  The data conversion circuit 14 is connected between the communication control circuit 15 and each of the driver receivers 11 to 13, and this data conversion circuit 14 determines the sign of the output data from each of the driver receivers 11 to 13 for reception. The data is appropriately converted and output to the communication control circuit 15, and the bit error of the output data is also checked. The data conversion circuit 14 generates a message with a check bit added based on the output address and command from the communication control circuit 15 and outputs the message to one of the driver receivers 11 to 13 for transmission.
[0028]
  The communication control circuit 15 is connected between the data conversion circuit 14 and the collision determination circuit 16, and this communication control circuit 15 is connected to each G sensor module 20 to 20c connected to the power signal line 42. A request for acceleration data, a request for self-diagnosis, and an ignition command are transmitted to the power supply signal line 42 via the data conversion circuit 14 and the driver receivers 11 to 13. If there is a response to each request through the power signal line 42, the communication control circuit 15 receives the response through each of the driver receivers 11 to 13 and the data conversion circuit 14, and communicates with the entire airbag system. To control.
[0029]
  Further, the communication control circuit 15 outputs the acceleration data input via the data conversion circuit 14 to the collision determination circuit 16, receives data on the collision of the passenger car and information on the collision form from the collision determination circuit 16, An ignition command is generated and output to the data conversion circuit 14. The communication control circuit 15 has a microcomputer as a main element. With this microcomputer, a program is executed in accordance with the flowcharts shown in FIGS. 12 to 15, and the above-described processing in the communication control circuit 15 is performed. In addition, the memory of the microcomputer stores in advance each physical address, logical address, development attribute, and state information for specifying each G sensor module 20 to 20c and each squib module 30 to 30g (see FIG. 5 and FIG. 5). (See FIG. 10).
[0030]
  The collision determination circuit 16 is composed of a microcomputer. The collision determination circuit 16 is an acceleration transmitted from at least two of the G sensor modules 20 to 20c via the power signal line 42, the driver receiver 12, and the communication control circuit 15. The digital data is taken in, and based on the data, the presence / absence of a collision of the passenger car is determined. At the time of the determination as a collision, the type of collision is determined based on the data of FIGS. The determination data is sent to the power supply signal line 42 through the communication control circuit 15, the data conversion circuit 14 and the driver receiver 13. In the present embodiment, each development attribute in FIG. 5 and each data in FIG. 10 are set in consideration of acceleration characteristics according to the arrangement position of each squib module with respect to the passenger car.
[0031]
  As shown in FIG. 1, both G sensor modules 20 and 20a are mounted on the front left and right in the front bonnet of the passenger car. Both G sensor modules 20b and 20c are mounted on the left and right sides of the passenger compartment floor of the passenger car.
[0032]
  As shown in FIG. 6, each of the G sensor modules 20 to 20 c includes an acceleration sensor 21 (hereinafter referred to as a G sensor 21), an AD converter 22, a communication control circuit 23, a data conversion circuit 24, and the like. The G sensor modules 20 to 20c each convert the detected acceleration of the G sensor 21 by the A / D converter 22 according to the request of the ECU 10, A message is transmitted to the power supply signal line 42 through any one of the communication control circuit 23, the data conversion circuit 24, and both the driver receivers 25 and 26. However, if all the G sensor modules 20 to 20c transmit at the same time, the transmission signals collide on the power supply signal line 42, so that each G sensor module 20 to 20c performs transmission at different timings.
[0033]
  Here, the G sensor 21 of each G sensor module 20 to 20c detects the acceleration generated at the position where each G sensor module 20 to 20c is disposed with respect to the passenger car. The AD converter 22 digitally converts the acceleration detected by the G sensor 21 and outputs the digital acceleration to the communication control circuit 23 as acceleration digital data. The communication control circuit 23 operates in response to a request from the ECU 10. The communication control circuit 23 basically sends acceleration digital data and performs self-diagnosis and sends the result. Do.
[0034]
  The communication control circuit 23 includes a microcomputer as a main component, and the microcomputer controls the timing of each transmission in the communication control circuit 23 and each transmission according to the flowcharts shown in FIGS. This is done by executing the program. Each physical address shown in FIG. 7 is stored in advance in the memory area of the microcomputer memory (see FIG. 7). The memory is provided with another memory area for storing a logical address used only in the G sensor module having the memory.
[0035]
  The data conversion circuit 24 performs substantially the same processing as the data conversion circuit 14 of FIG. Both driver receivers 25 and 26 perform substantially the same processing as the driver receiver of FIG. Since the ignition command is not transmitted / received, a driver receiver corresponding to the driver receiver 13 is not necessary.
[0036]
  As shown in FIG. 8, the squib modules 30 to 30g include driver receivers 31 to 33, both data conversion circuits 34 and 35, a communication control circuit 36, an acceleration level determination circuit 37, and a normally open ignition. Switches 38 and 39 and a squib 39a are provided. The driver receivers 31 to 33 are the same as the driver receivers 11 to 13 in FIG.
[0037]
  Both data conversion circuits 34 and 35 are the same as the data conversion circuit 14 of FIG. 3, but the data conversion circuit 34 is connected between the communication control circuit 36 and each of the driver receivers 31, 32, and 33 to perform data conversion. The circuit 35 is connected between the acceleration level determination circuit 37 and the driver receiver 33.
[0038]
  The communication control circuit 36 has a function of turning on the ignition switch 38 in response to an ignition command from the ECU 10 via the driver receiver 32 and the data conversion circuit 34, and a function of performing self-diagnosis in accordance with a self-diagnosis command and sending out the diagnosis result. Have The communication control circuit 36 includes a microcomputer as its main component, and the microcomputer executes a program in accordance with the flowcharts shown in FIGS. Control and transmission.
[0039]
  Further, in the memory area of the microcomputer memory of the communication control circuit 36, physical addresses as shown in FIG. 9 are stored in advance. Furthermore, another memory area for storing a logical address used only in the squib module and an airbag deployment attribute (see FIG. 10) is secured in the memory. In FIG. 10, “0” represents the non-deployment of the airbag, and “1” represents the deployment of the airbag.
[0040]
  The acceleration level determination circuit 37 receives only the acceleration digital data from the data conversion circuit 35, and turns on the ignition switch 39 when the value of this data exceeds a predetermined acceleration level.
[0041]
  In the communication control circuit 36 configured as described above, both the ignition switches 38 and 39 are turned on to drive the squib 39a. Further, the ignition switch 38 is turned on in response to an ignition command from the ECU 10, and the ignition switch 39 exceeds the predetermined acceleration level when the acceleration digital data flowing in the power signal line 42 is read by the acceleration level determination circuit 37. Turn on when. As described above, since the squib 39a is driven by two independent systems, even if one of the systems breaks down and the ignition switch is turned on, the squib 39a is not ignited by the drive.
[0042]
  The squib module 30 operates the passenger seat airbag mechanism of the passenger car, and the squib module 30a operates the driver seat airbag mechanism of the passenger car. The squib modules 30b and 30d are provided on the left side of the passenger car. Each of the squib modules 30c and 30e operates a front and rear seat airbag mechanism on the right side of the passenger car, and the squib module 30f includes a left curtain airbag mechanism of the passenger car. And the squib module 30g operates the right curtain airbag mechanism of the passenger car.
[0043]
  Next, the communication rule in this embodiment is demonstrated. This communication rule is a master / slave method. The airbag system has one master and a plurality of slaves, and the slaves do not operate unless requested by the master. Therefore, the slaves do not communicate with each other without permission, but each slave monitors all the signals on the power supply signal line 42 even if there is no request from the master. A request from the master can specify a specific slave, and can send a request without specifying a slave. In the airbag system, the master is the ECU 10, and the slaves are the G sensor modules 20 to 20c and the squib modules 30 to 30g.
[0044]
  In the airbag system, the master uses three types of addresses, that is, a physical address, a logical address, and a deployment attribute in order to identify each slave. The physical address is an address assigned when each slave such as each G sensor module 20 to 20c or each squib module 30 to 30g is manufactured at a parts factory, and is used to set a logical address when the airbag system is started up. Used for. Each physical address is different from one another for each slave. Each physical address is preferably standardized according to the type of module and the mounting position.
[0045]
  The logical address is an address used to identify the slave during the normal mode of the airbag system. In general, the amount of information is smaller than the physical address because it is only necessary to be able to be identified within the airbag system. The purpose of not using a physical address in the normal mode is to improve communication efficiency.
[0046]
  The deployment attribute is set for each air bag deployable squib module, and this deployment attribute is information that specifies what type of collision of the passenger car should be deployed. Accordingly, an object is to ignite a plurality of squibs by a single ignition command (see FIG. 10). Each of the collision modes 1 to P includes the magnitude of acceleration, the transmission speed, and the airbag (the airbag of each airbag mechanism corresponding to each squib module) according to the collision site (arrangement position of each squib module) of the passenger car. ) Is specified.
[0047]
  In the communication control circuit 15 of the ECU 10 as the master, development attributes (see FIG. 10) representing the relationship between the individual squib modules and the collision modes 1 to P are stored in advance as format data. The master then transfers the information to the slave during initial operation. Along with this, the slave that is the squib module stores the information, checks this stored information with the collision mode information sent together with the ignition command from the master, and determines whether to drive the squib. decide. In order to avoid a match with the physical address, for example, the first bit of the physical address is set to 1, and the first bit of the expansion attribute is set to 0.
[0048]
  Next, the message format in this embodiment will be described. Basically, a message sent out in one transmission consists of an address, a data area, and a check bit, but the detailed parts are slightly different between master-to-slave communication and slave-to-master communication (Fig. 11).
[0049]
  The message from the master to the slave as shown in FIG. 11 includes a destination address, a data area, and a check bit. The destination address is a logical address to which the message is sent. It is also possible to designate all slaves by broadcast communication. The data area starts with a command and is followed by data. The check bit is a redundant bit for detecting a bit error on the power supply signal line 42 and preventing the malfunction. The message from the slave to the master is composed of a source address, data and check bits. The data varies depending on requests from the master, such as acceleration digital data and self-diagnosis results.
[0050]
  The operation of the present embodiment configured as described above will be described separately for the initial mode, the normal mode, and the ignition mode.
[0051]
  (1) Initial mode
  Based on FIGS. 12, 13, 16, 19, 20, and 23, an initial mode as an initial operation of the ECU 10, the G sensor modules 20 to 20c, and the squib modules 30 to 30g will be described.
[0052]
  First, the communication control circuit 15 of the ECU 10 serving as the master initializes n = 1 in step 100 of FIG. 12, and supplies the message n1 (see FIG. 23) through the data conversion circuit 14 and the driver receiver 11 in step 101. Send to signal line 42. As shown in FIG. 24, the message n1 includes a logical address, a physical address, and a check bit added by a data conversion circuit.
[0053]
  The communication control circuit 23 of each G sensor module that is each slave determines YES in step 200 of FIG. 16 based on the transmission message n1 and receives the message by using the microcomputer. The physical address contained in the password is checked against its own physical address. If they match, the microcomputer of the communication control circuit 23 writes the logical address of the message in the memory area at step 202, and informs the master at step 203 that the logical address setting has been performed normally. n1 ′ (see FIGS. 23 and 24) is transmitted to the power supply signal line 42 through the data conversion circuit 24 and the driver receiver 25. Ignore if they do not match.
[0054]
  Based on the transmission message n1 ′, the microcomputer of the master communication control circuit 15 receives the message n1 ′ based on the determination of YES in step 102 and confirms that the address setting has been normally performed. Later, if the slave is a deployable slave (squib module), it is determined YES in step 103, and a message n2 (see FIGS. 23 and 24) is sent to step 104 in order to set a deployment attribute. And transmit to the power signal line 42 in the same manner as described above. The message n1 and the message n2 are for logical address setting and development attribute setting, respectively.
[0055]
  The communication control circuit 36 of each squib module as a slave, in the same way as the processing in steps 200 to 203, after the processing in both steps 300 to 305 in FIG. 19, in step 306, the expansion attribute included in the message n2 Is stored in the memory, and the message n2 ′ (= message n1 ′) is transmitted to the power supply signal line 42 in the same manner as described above in step 307. The message n2 is also received by other slaves, but is ignored because the expansion attribute does not match any physical address.
[0056]
  Next, the microcomputer of the communication control circuit 15 of the ECU 10 determines YES in step 105 of FIG. 12 under reception of the message message n2 ′, and updates n = n + 1 = 2 in step 107. Thereafter, the above initial procedure is repeated for the remaining slaves until n> N + M.
[0057]
  If it is determined for all slaves and YES is determined in step 108, it is determined in step 109 whether there is a slave whose status information is 1. This determination is made based on the fact that the state information is set to 1 in step 106 when the determination in step 105 is NO. If YES in step 109, a warning is given in step 110 that there is an abnormality in the system configuration of the airbag system. Thus, the initial mode ends.
[0058]
  (2) Normal mode
  Next, a normal mode that is a normal operation of the ECU 10, the G sensor modules 20 to 20c, and the squib modules 30 to 30g will be described with reference to FIGS. 14, 15, 17, 18, and 25. FIG. FIG. 25 shows transmission timings of the communication control circuit 15 of the ECU 10 and the communication control circuit 23 of each G sensor module in the normal mode.
[0059]
  The master communication control circuit 15 uses the microcomputer to set n = 1 and flag f = 0 in step 111 of FIG. 14, and then in step 112, resets the timer to start timing. In step 113, an acceleration data request command is transmitted to the power signal line 42 by broadcast communication. Note that f = 0 indicates that no self-diagnosis signal is transmitted.
[0060]
  In the communication control circuit 15, the microcomputer receives acceleration data from the power supply signal line 42 in step 114, and in step 115, it is determined whether or not the acceleration data has been received. If the determination in step 115 is NO, step 114 is repeated until YES is determined in step 115.
[0061]
  Thereafter, it is determined in step 116 whether an ignition instruction is issued from the collision determination circuit 16 to the communication control circuit 15. If the determination in step 116 is NO because there is no ignition instruction, it is determined YES in step 117 (see FIG. 15) based on f = 0. In step 118, a self-diagnosis command is sent to the slave corresponding to n. The signal is transmitted through the power signal line 42, and in step 119, f = 1 is set.
[0062]
  When the time measured by the timer exceeds T0 seconds, the determination at step 120 is YES, and the processing after step 112 is similarly repeated. Thereafter, if NO is determined based on f = 1 in step 117, the self-diagnosis result of the slave corresponding to n is received in step 121. If there is an abnormality in the self-diagnosis result, the determination in step 122 is YES, and a warning is displayed (for example, a warning lamp is turned on) in step 123. Note that this warning lamp is provided in a part such as an instrument panel where the user's eyes can reach.
[0063]
  On the other hand, if the determination in step 122 is NO, in step 124, f = 0 is set, and in step 125, it is determined whether n = M + N. If n = M + N is not satisfied, the determination in step 125 is NO, and n = n + 1 is added and updated in step 126. This process is repeated until YES is determined in step 125. If YES is determined in step 125, n = 1 is set in step 127.
[0064]
  If the determination in step 116 is YES because there is an ignition instruction, the ignition command is transmitted to the power signal line 42 by broadcast communication in step 128, and the flag f = 0 is set in step 129.
[0065]
  The communication control circuit 23 of the G sensor module sets all of the self-diagnosis flag d, the last flag d1 and the acceleration data transmission flag e to 0 in step 204 of FIG. The signal on 42 (signal other than the ignition command) is received. Next, since d = 0, the determination in step 206 is NO, and if the received signal in step 205 has a message logical address = n or a broadcast communication signal, it is determined as YES in step 207. . Note that d1 = 1 indicates that the slave is the last, and e = 1 indicates that the slave has already transmitted the acceleration data.
[0066]
  Next, in step 208 of FIG. 18, if there is no acceleration data request command in the received signal in step 205, NO is determined. In step 209, if the received signal in step 205 has a self-diagnosis command, YES is determined. Determined. In step 210, self-diagnosis is started, d = 1 is set in step 211, and NO is determined in step 212 based on e = 0. On the other hand, if e = 1 at the present stage, the determination at step 212 is YES, and d1 = 1 is set at step 213.
[0067]
  On the other hand, if there is an acceleration data request command in the received signal in step 205 in step 208, YES is determined, and in step 214, the acceleration data is sampled. Thereafter, if the current G sensor module is the first one (G sensor module 20), since n = 1, the determination in step 215 is YES.
[0068]
  On the other hand, when the determination in step 215 is NO, in step 216, the signal on the power supply signal line 42 is received by the communication control circuit 23 with the microcomputer. If the message logical address is not n−1 at this stage, the determination in step 217 is NO, and the processing through steps 215, 216, and 217 is repeated until the message logical address = n−1. Here, the determination of YES in step 217 means that n corresponding to the current G sensor module has been reached.
[0069]
  After step 217, the sampled acceleration data is encoded in step 214 and transmitted to the power signal line 42. Then, after setting e = 1 in step 219, it is determined in step 220 whether d = 1 and d1 = 1. Here, if d = 1 and d1 = 1, the determination in step 220 is YES, and in step 221, the self-diagnosis result in step 210 is sent to the power signal line 42 by the communication control circuit 23 using the microcomputer. Sent. Thereafter, in step 222, d = 0 is set. If NO is determined in step 220, the processes in both steps 221 and 222 are skipped.
[0070]
  If the determination in step 207 is NO after determining NO in step 206 as described above, in step 223, any of logical addresses 1 to n is set as the logical address a of the microcomputer of the communication control circuit 23. In step 224, e = 0 is set.
[0071]
  If the determination in step 206 is YES after the processing in step 205 as described above, it is determined in step 225 whether or not the logical address of the message = a. If the logical address is a, the determination in step 225 is YES, and in step 226, the communication control circuit 23 transmits the self-diagnosis result to the power supply signal line 42 by the microcomputer. Next, d = 0 is set in step 227.
[0072]
  The above-described normal mode will be described in summary with reference to FIG. 25. When the ECU 10 serving as the master transmits an acceleration request command by broadcast communication using the communication control circuit 15, each G sensor module receives the transmission command and samples acceleration data. Are transmitted as acceleration data (digital data) sampled in the order of logical addresses.
[0073]
  The master transmits a self-diagnosis command to a specific slave having the logical address n after reception of all acceleration data is completed. The designated slave executes self-diagnosis and enters a state of waiting for self-diagnosis result transmission. In parallel with this, the master transmits an acceleration data request command again by broadcast communication. Similarly, the G sensor module transmits acceleration data sampled in the order of logical addresses. The slave requested for self-diagnosis transmits the self-diagnosis result after the last G sensor module transmits.
[0074]
  The cycle from the start of the acceleration data request command by broadcast communication to the transmission of the acceleration data request command again is defined as one cycle (see FIG. 25), and the time interval from the master or each slave transmitting until the next transmission is transmitted. This is called a frame. One cycle is composed of N + 2 frames because there are N G sensor modules. If the acceleration data request command is frame 0, the self-diagnosis request and the result are transmitted in frame N + 1. The time interval of one cycle is fixed at T0 seconds. T0 is determined by the required frequency bandwidth of acceleration.
(3) Ignition mode
  Next, the operation from the collision detection of the passenger car to the ignition of the squib will be described as an ignition mode with reference to FIG. 21, FIG. 22, and FIG.
[0075]
  The communication control circuit 36 of the squib module sets the self-diagnosis flag d = 0 in step 308 of FIG. 21 by the microcomputer. In step 309, the signal on the power supply signal line 42 is received by the communication control circuit 36 using the microcomputer. At this stage, since d = 0, NO is determined in step 310, and in step 311, the logical address of the message in the signal on the power supply signal line 42 is m or a signal on the power supply signal line 42 is determined. Is determined as YES when a broadcast communication signal is included.
[0076]
  Thereafter, in step 312, it is determined whether the signal voltage in the signal on the power signal line 42 is at the ignition level. If the signal voltage is not at the ignition level, it is determined in step 313 whether or not there is a self-diagnosis command in the signal on the power supply signal line 42. If the determination in step 313 is YES, in step 314, the microcomputer of the communication control circuit 36 starts self-diagnosis. In step 315, d = 1 is set.
[0077]
  As described above, after the determination in step 310 is NO, if the determination in step 311 is NO, in step 316, any one of logical addresses 1 to n is set as the logical address a in the memory of the microcomputer of the communication control circuit 36. Stored.
[0078]
  If the determination in step 310 is YES after the processing in step 309 as described above, it is determined in step 317 whether or not the logical address of the message = a. Here, if the determination in step 317 is YES, it is determined in step 318 whether there is a signal on the power signal line 42. If not, the determination in step 318 is NO, and in step 319, The communication control circuit 36 transmits the self-diagnosis result to the power signal line 42 by the microcomputer. After step 319, d = 0 is set in step 320.
[0079]
  In addition, if the determination in step 312 is YES after the determination of YES in step 311 as described above, whether or not there is an ignition command in the signal on the power supply signal line 42 in step 321. Is determined. Here, if the determination in step 321 is YES due to the presence of the ignition command, in step 322, the collision mode in the message included in the signal on the power supply signal line 42 is determined in the microcomputer memory of the communication control circuit 36. Matches the expansion attribute of On the other hand, when the determination in step 321 is NO, the process returns to step 309 without performing step 322.
[0080]
  As a result of the collation in step 322, it is determined in step 323 whether or not the collision mode is a collision mode in which the airbag is to be deployed. In step 324, the ignition switch 38 is turned on by the communication control circuit 36 with the microcomputer.
[0081]
  On the other hand, when the acceleration level determination circuit 37 of the communication control circuit 36 receives acceleration data from the power supply signal line 42 through the driver receiver 33 and the data conversion circuit 35, the acceleration level determination circuit 37 indicates that the level of the acceleration data is that of the passenger car. It is determined whether or not it matches the acceleration level representing the collision. If this determination is a match, the ignition switch 39 is turned on by the acceleration level determination circuit 37. As described above, when both ignition switches 38 and 39 are turned on, the squib 39a is ignited and the airbag of the corresponding airbag mechanism is deployed.
[0082]
  The ignition mode will be described in summary with reference to FIG. 26. The master collision determination circuit 16 analyzes the acceleration data sent from each G sensor module, determines the presence or absence of a collision of the passenger car, and has a collision. In this case, data indicating what type of collision is output to the communication control circuit 15 at an arbitrary timing. The communication control circuit 15 continues to receive acceleration data without changing the basic cycle and frame framework even if it receives data representing the collision mode from the microcomputer, and sends the ignition command at frame N + 1. Do.
[0083]
  Here, since the message including the ignition command also includes information indicating the collision type, the communication control circuit 36 of the squib module that has received this message uses the microcomputer to determine whether the signal voltage is the ignition level (voltage range C). It is determined whether or not the command is an ignition command. If the command is an ignition command, the collision mode is compared with the expansion attribute in the memory of the microcomputer. Switch 38 is turned on.
[0084]
  The acceleration level determination circuit 37 of the squib module reads the acceleration data on the power signal line 42 through the driver receiver 33 and the data conversion circuit 35, and the level of the acceleration data exceeds a predetermined level representing the collision of the passenger car. If so, the ignition switch 39 is turned on. Thus, when both ignition switches 38 and 39 are turned on, the squib 39a is ignited.
[0085]
  As a result, in the present embodiment, no matter what single failure occurs in the airbag system, erroneous ignition is reliably prevented in any of the squibs of the airbag system, thereby preventing malfunction of the airbag mechanism. It is possible.
[0086]
  Further, since the airbag deployment state of the airbag mechanism is controlled based on the collision modes 1 to P corresponding to each squib module as described above, the acceleration is generated according to the acceleration generated at the location of each squib module with respect to the passenger car. The airbag deployment state of the airbag mechanism can be ensured.
[0087]
  Note that the airbag system described in the above embodiment has a minimum necessary configuration when a mechanical safing sensor is not used. With such a configuration, the effects of the above embodiment are achieved. It can be done.
[0088]
  In implementing the present invention, the present invention may be applied to an occupant protection system such as a belt tensioner for a seat of the passenger car without being limited to the airbag system.
[0089]
  Further, in the implementation of the present invention, the collision determination circuit 36 of each squib module 30 to 30g may be eliminated.
[0090]
  Further, in the implementation of the present invention, the collision determination circuit 16 of the ECU 10 may be eliminated.
[0091]
  In implementing the present invention, the number of G sensor modules and squib modules need not be limited to the number described in the above embodiment, and may be changed as appropriate.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view showing an embodiment in which an airbag system according to the present invention is provided in a passenger car.
FIG. 2 is a block diagram of the airbag system.
FIG. 3 is a detailed block diagram showing a configuration of the ECU 10 of FIG.
FIG. 4 is a waveform diagram of each voltage range A to C;
FIG. 5 is a diagram showing a physical address, a logical address, a development attribute, and state information corresponding to each slave stored in advance in the memory of the microcomputer of the communication control circuit of the ECU 10;
FIG. 6 is a detailed block diagram showing a configuration of each G sensor module.
FIG. 7 is a diagram showing physical addresses and logical addresses stored in a microcomputer memory of a communication control circuit of each G sensor module.
FIG. 8 is a detailed block diagram showing the configuration of each squib module.
FIG. 9 is a diagram showing physical addresses, logical addresses, and development attributes stored in a microcomputer memory of a communication control circuit of each squib module.
FIG. 10 is a diagram illustrating the format of the development attribute by the relationship between each squib module and each collision mode 1 to P.
FIG. 11 is a diagram illustrating a configuration of a message from a master to a slave and a message from a slave to a master.
FIG. 12 is a part of a flowchart showing the operation of the microcomputer of the communication control circuit of the ECU 10;
13 is a part of a flowchart showing the operation of the microcomputer of the communication control circuit of the ECU 10. FIG.
14 is a part of a flowchart showing the operation of the microcomputer of the communication control circuit of the ECU 10. FIG.
15 is a part of a flowchart showing the operation of the microcomputer of the communication control circuit of the ECU 10. FIG.
FIG. 16 is a part of a flowchart showing the operation of the microcomputer of the communication control circuit of each G sensor module.
FIG. 17 is a part of a flowchart showing the operation of the microcomputer of the communication control circuit of each G sensor module.
FIG. 18 is a part of a flowchart showing the operation of the microcomputer of the communication control circuit of each G sensor module.
FIG. 19 is a part of a flowchart showing the operation of the microcomputer of the communication control circuit of each squib module.
FIG. 20 is a part of a flowchart showing the operation of the microcomputer of the communication control circuit of each squib module.
FIG. 21 is a part of a flowchart showing the operation of the microcomputer of the communication control circuit of each squib module.
FIG. 22 is a part of a flowchart showing the operation of the microcomputer of the communication control circuit of each squib module.
FIG. 23 is a timing chart showing message exchange between a master and a slave in a slave corresponding to a logical address n.
FIG. 24 is a diagram illustrating a configuration of messages n1, n2, n1 ′, and n2 ′.
FIG. 25 is a timing chart showing exchange of data for each frame between the ECU 10 and each G sensor module in the normal mode.
FIG. 26 is a timing chart showing exchange of data for each frame between the ECU 10 and each G sensor module in the ignition mode.
[Explanation of symbols]
  DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... ECU, 15, 23, 36 ... Communication control circuit, 16 ... Collision determination circuit, 20 thru | or 20c ... G sensor module, 21 ... Acceleration sensor, 30 thru | or 30g ... Squib module, 37 ... Acceleration level determination circuit, 38, 39 ... Ignition switch, 39a ... Squib, 40 ... Serial communication bus.

Claims (7)

車両の互いに異なる位置にて搭載された複数の乗員保護機構、複数の加速度センサモジュール(20乃至20c)、複数のスキブモジュール(30乃至30g)及び電子制御装置(10)と、前記各加速度センサモジュール、前記各スキブモジュール及び前記電子制御装置を接続してなるシリアル通信バス(40)とを備える車両用乗員保護システムであって、
前記複数の加速度センサモジュールは、それぞれ、車両の互いに異なる位置にて当該車両の加速度を検出する加速度センサ(21)と、この加速度センサの検出加速度を対応スキブモジュール用加速度データとして前記シリアル通信バスに送信する送信手段(23、218)とを備え、
前記電子制御装置は、前記シリアル通信バス上の前記対応スキブモジュール用加速度データに基づき車両の衝突の有無を判定し、この判定結果を対応スキブモジュール用判定データとして前記シリアル通信バスに送信する衝突判定手段(15、16、116)を備え、
前記複数のスキブモジュールは、それぞれ、前記複数の乗員保護機構のうちの対応の乗員保護機構を作動させるとき駆動されるスキブ(39a)と、このスキブに直列接続されて共にオンしたときにのみ当該スキブを駆動する両点火スイッチ(38、39)と、前記シリアル通信バス上の前記対応スキブモジュール用加速度データに基づき車両の衝突の有無を判定し前記両点火スイッチの一方をオンする衝突判定手段(37)とを備え、
前記両点火スイッチのうち他方の点火スイッチは、前記シリアル通信バス上の前記対応スキブモジュール用判定データが車両の衝突を表すときオンするようにした車両用乗員保護システム。
A plurality of occupant protection mechanisms, a plurality of acceleration sensor modules (20 to 20c), a plurality of squib modules (30 to 30g) and an electronic control device (10) mounted at different positions of the vehicle, and each of the acceleration sensors A vehicle occupant protection system comprising a module, a serial communication bus (40) formed by connecting each squib module and the electronic control unit,
Each of the plurality of acceleration sensor modules includes an acceleration sensor (21) that detects acceleration of the vehicle at different positions of the vehicle, and the serial communication bus using acceleration detected by the acceleration sensor as acceleration data for a corresponding squib module. Transmission means (23, 218) for transmitting to
The electronic control unit determines the presence or absence of a vehicle collision based on the acceleration data for the corresponding squib module on the serial communication bus, and transmits the determination result to the serial communication bus as determination data for the corresponding squib module. With collision determination means (15, 16, 116),
Each of the plurality of squib modules is a squib (39a) that is driven when operating a corresponding occupant protection mechanism among the plurality of occupant protection mechanisms, and only when both are connected in series to the squib and are turned on. Collision determination for determining whether or not there is a vehicle collision based on the acceleration data for the corresponding squib module on the serial communication bus and turning on one of the ignition switches (38, 39) for driving the squib Means (37),
The vehicle occupant protection system in which the other ignition switch among the ignition switches is turned on when the determination data for the corresponding squib module on the serial communication bus indicates a vehicle collision.
前記電子制御装置の衝突判定手段は、前記対応スキブモジュール用判定データを、前記対応スキブモジュール用加速度データとは異なる信号形態で前記シリアル通信バスに送信することを特徴とする請求項に記載の車両用乗員保護システム。Collision determination means of the electronic control device, the corresponding squib module determination data, to claim 1, characterized in that transmitted to the serial communication bus in a different signal form and said corresponding squib module acceleration data The vehicle occupant protection system described. 前記対応スキブモジュール用判定データの信号形態は、前記対応スキブモジュール用加速度データとは異なる電圧振幅であることを特徴とする請求項に記載の車両用乗員保護システム。The vehicle occupant protection system according to claim 2 , wherein the signal form of the corresponding squib module determination data has a voltage amplitude different from that of the corresponding squib module acceleration data. 前記電子制御装置の衝突判定手段は、車両の衝突形態をも含めて判定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の車両用乗員保護システム。The vehicle occupant protection system according to any one of claims 1 to 3 , wherein the collision determination means of the electronic control device determines including a vehicle collision mode. 前記電子制御装置は、前記複数のスキブモジュールのいずれかに対する対応スキブモジュール用点火指令を前記シリアル通信バスに送信する点火指令送信手段(128)を備え、
前記複数のスキブモジュールは、それぞれ、前記シリアル通信バス上の前記対応スキブモジュール用点火指令を受信して前記シリアル通信バス上の前記対応スキブモジュール用判定データに基づき車両の衝突の有無を判定し、衝突有りとの判定でもって前記他方の点火スイッチをオンする他の衝突判定手段(321乃至324)を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の車両用乗員保護システム。
The electronic control device includes ignition command transmission means (128) for transmitting a corresponding squib module ignition command for any of the plurality of squib modules to the serial communication bus,
Each of the plurality of squib modules receives the ignition command for the corresponding squib module on the serial communication bus, and determines whether or not there is a vehicle collision based on the determination data for the corresponding squib module on the serial communication bus. The vehicle according to any one of claims 1 to 4, further comprising another collision determination means (321 to 324) that determines and determines that there is a collision and turns on the other ignition switch. Crew protection system.
前記複数のスキブモジュールの各両衝突判定手段の一方は、車両の衝突形態をも含めて判定することを特徴とする請求項に記載の車両用乗員保護システム。6. The vehicle occupant protection system according to claim 5 , wherein one of the both collision determination units of the plurality of squib modules includes a vehicle collision mode. 前記電子制御装置は、その作動開始直後に、前記複数のスキブモジュールの各両衝突判定手段の一方が車両の衝突形態をも含めて判定するための情報を、前記シリアル通信バスに送信する情報送信手段(104)を備え、
前記複数のスキブモジュールの各両衝突判定手段の一方は、前記シリアル通信バス上の前記情報に基づき、車両の衝突形態をも含めて判定することを特徴とする請求項に記載の車両用乗員保護システム。
Immediately after the start of the operation, the electronic control device transmits information to the serial communication bus for information that one of the collision determination means of each of the plurality of squib modules includes, including the vehicle collision mode. A transmission means (104),
6. The vehicle according to claim 5 , wherein one of the both collision determination means of the plurality of squib modules makes a determination including a vehicle collision mode based on the information on the serial communication bus. Crew protection system.
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