JP3718602B2 - チェンジャ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、貯蔵された多数の情報記録媒体(例えばディスク)の中から、コンピュータシステムにより指定された1つを、内蔵された複数台の情報記録媒体駆動手段(例えばディスクドライブ)のうちの指定された1つへと搬送することにより、貯蔵された多数の情報記録媒体のうちの任意の1つに対してコンピュータシステムから迅速にアクセスできるようにしたチェンジャ装置に係り、特に、1系統のSCSIバスのサポート可能デバイス数を越えるような多数台数(例えば、16台)の情報記録媒体駆動手段を内蔵可能としたチェンジャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多数の情報記録媒体(例えば、CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,DVD−R等のディスク)に格納された膨大な情報の中から必要な情報だけを迅速かつ的確にコンピュータシステムに提供する装置としてはチェンジャ装置が従来より知られている。このチェンジャ装置は、貯蔵された多数のディスクの中から、コンピュータシステムにより指定された1つを、複数台の内蔵ディスクドライブのうちの指定された1つへと搬送することにより、貯蔵された多数のディスクのうちの任意の1つに対してコンピュータシステムからアクセスできるようにしたものである。
【0003】
従来のチェンジャ装置の一例の電気的なハードウェア構成並びにコンピュータシステムとの接続関係が図10に概略的に示されている。同図に示されるように、このチェンジャ装置1には、主としてディスクの搬送制御を司るチェンジャコントローラ2と、ディスク搬送先である一連のエレメントアドレス(EA)で特定される位置にそれぞれ装着される4台のディスクドライブ31〜34が内蔵されている。
【0004】
コンピュータシステム6とチェンジャ装置1の各構成要素(チェンジャコントローラ2並びにディスクドライブ31〜34)のそれぞれとは、SCSI(Small Computer System Interfaceの略)バスを介して接続される。8ビット幅のSCSIバスには、SCSI ID=0〜7に対応する8台のSCSIコントローラが接続可能であるが、この例では、SCSI ID=7に対応するSCSIコントローラ(ホストアダプタ)47がコンピュータシステム6に、SCSI ID=5に対応するSCSIコントローラ45がチェンジャコントローラ2に、さらに、SCSI ID=1〜4に対応するSCSIコントローラ41〜44が4台のディスクドライバ31〜34のそれぞれに接続されている。SCSI ID=0,6に対応するSCSIコントローラは存在していない。
【0005】
チェンジャ装置1の内部において、チェンジャコントローラ2と各エレメントアドレス(EA)に対応するデバイスコネクタ(図示せず)との間には、当該コネクタに接続されるディスクドライブからチェンジャコントローラ2へとドライブ認識用データを吸い上げるためのローカルバスライン5が配線されている。この例では、ドライブ認識用データとしては、当該ディスクドライブが接続されたSCSIコントローラに割り当てられたSCSI ID(ID=1〜4)がそのまま使用されている。その理由は、使用されるSCSIバスが1系統しか存在しなければ、SCSI IDと個々のディスクドライブとは1対1に対応するからである。このSCSI IDは例えばDIPスイッチ等を用いて各SCSIコントローラのそれぞれに設定することができ、必要により、ディスクドライブ側から読み込みが可能になっている。このDIPスイッチ等に設定されるSCSI IDは、コンピュータシステム6がSCSIコントローラを介して所望のディスクドライブをアクセスするためにも利用される。
【0006】
コンピュータシステム6がディスクチェンジャ1に貯蔵されたディスクの1つから所望のデータを読み出すためには、コンピュータシステム6からディスクチェンジャ1に対して、当該ディスクをディスクドライブ31〜34のいずれか1つへ搬送すべき指示、並びに、ディスク搬送先であるディスクドライブを制御して、搬送されたディスクから所望のデータを読み出すべき指示を与えなければならない。これらの指示は、コンピュータシステム6がSCSIバス上に、SCSI IDを指定して所定のコマンド(以下、『ディスク搬送コマンド』、『ディスクアクセスコマンド』と称する)を発行することで行われる。
【0007】
より具体的に説明すると、特定のディスクをディスクドライブ31〜34のいずれか1つへ搬送すべき指示は、コンピュータシステム6がSCSIバス上に、チェンジャコントローラ2が接続されたSCSIコントローラ45に割り当てられたSCSI ID(ID=5)を指定して、ディスク搬送コマンド(ディスクの指定を含む)を発行することにより行われる。このとき、搬送先ディスクドライブの指定には、当該ディスクドライブが接続されたSCSIコントローラのSCSI IDではなくて、チェンジャ装置内において当該ディスクドライブを特定するために割り当てられたエレメントアドレスEAが使用される。これはSCSI規格で規定されている仕様であり、チェンジャコントローラ2が実行するディスク搬送制御において、ディスクが搬送されるべきディスクドライブの物理的な位置は、チェンジャコントローラ2だけが認識していれば必要十分であることから、論理的なアドレスとして当該ディスクドライブの物理的な位置と一対一の関係にあるエレメントアドレスEAが使用されるのである。
【0008】
一方、ディスク搬送先に位置するディスクドライブを制御して、当該ディスクドライブにセットされたディスクから所望のデータを読み出すべき指示は、コンピュータシステム6がSCSIバス上に、搬送先ディスクドライブが接続されたSCSIコントローラに割り当てられたSCSI IDを指定して、ディスクアクセスコマンドを発行することにより行われる。
【0009】
ところで、チェンジャ装置1内において、個々のディスクドライブを認識するためのSCSI IDとそのディスクドライブに与えられるエレメントアドレスEAとの対応関係は一義的には定まっているものではない。そのため、コンピュータシステム6では、上述のディスク搬送コマンド並びにディスクアクセスコマンドを発行するに際しては、それに先立って、当該チェンジャ装置1に関して、ディスクドライブを識別するためのSCSI IDとそのディスクドライブの装着位置を示すエレメントアドレスEAとの対応関係を認識しておく必要がある。このコンピュータシステム6による対応関係の認識は、次のような手順を経て行われる。
【0010】
先ず、チェンジャコントローラ2は、ディスク搬送制御に先立って、内蔵される4台のディスクドライブ31〜34のそれぞれからローカルバスライン5を介してドライブ認識用データであるSCSI IDを取得して、エレメントアドレスEAとディスクドライブ(SCSI ID)との対応関係を認識する。チェンジャコントローラ2によるSCSI IDの取得は、公知の様々な方法で実現することができる。この例では、チェンジャコントローラ2は、先ず、電源投入直後のイニシャライズ処理として、当該チェンジャ装置に内蔵されエレメントアドレスで指定可能な4台のディスクドライブ31〜34のそれぞれに対して、ローカルバスライン5を介して、所定の内部リクエストコマンドを発行する。これに応答して、各ディスクドライブ31〜34のそれぞれは、自己のSCSIコントローラ41〜44からSCSI ID(=1〜4)を読み込み、これをローカルバスライン5を介してチェンジャコントローラ2へと返答する。この返答を取得することで、チェンジャコントローラ2は、各ディスクドライブ31〜34のSCSI IDとエレメントアドレスとの対応関係を認識する。このようにして認識された対応関係の一例が、図11(a)に表にして示されている。同表から明らかなように、この例では、4台のディスクドライブ31〜34がエレメントアドレスEA=4000〜4003で示される位置に装着されており、それらのディスクドライブ31〜34のSCSI IDは1〜4であると認識されている。
【0011】
ここで、コンピュータシステム6がチェンジャ装置1の構成要素(チェンジャコントローラ2並びにディスクドライブ31〜34)に対して種々のコマンドを的確に発行するためには、それらの構成要素がSCSIバスにどのように接続されているかを予め知っておく必要がある。そのため、コンピュータシステム6は、制御開始に先立って、すべてのSCSI ID(=0〜7)に対して順次にインクエリーコマンド(Inquiry Command)を発行し、これに応答して各SCSIコントローラから返答されるデバイスタイプに基づいて、SCSI IDとデバイスタイプとの対応関係を認識する。このようにして認識されたSCSI IDとデバイスタイプとの対応関係が図11(b)に表にして示されている。同表から明らかなように、この対応関係によれば、チェンジャコントローラ2は、SCSI ID=5に対応するSCSIコントローラに接続されていることが理解される。
【0012】
さらに、コンピュータシステム6は、チェンジャコントローラ2により認識された図11(a)の対応関係をそのまま取得することで、ディスクドライブを識別するためのSCSI IDとそのディスクドライブの装着位置を示すエレメントアドレスEAとの対応関係を認識する。これは、次のような手順で行われる。コンピュータシステム6は、先ず、SCSIバス上に、チェンジャコントローラ2が接続されたSCSIコントローラ45に割り当てられたSCSI ID(ID=5)を指定して、SCSI規格で規定されたリードエレメントステータスコマンド(Read Element Status Command)を発行する。これに応答して、チェンジャコントローラ2は、SCSIバス上に、コマンド発行元に割り当てられたSCSI ID(ID=7)を指定して、上記認識された対応関係を返答する。この返答を取得することで、コンピュータシステム6は、ディスクドライブを識別するためのSCSI IDとそのディスクドライブの装着位置を示すエレメントアドレスEAとの対応関係を認識する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えばディスクドライブを最大16台まで内蔵可能であるような大型チェンジャ装置になると、1系統の8ビット幅のSCSIバスに接続可能なデバイス数は8であると言う制約から、内蔵ドライブ数によっては、1系統のSCSIバスではサポートしきれない場合が生ずる。
【0014】
ディスクドライブを16台内蔵した場合における大型チェンジャ装置の電気的なハードウェア構成並びにコンピュータシステムとの接続関係が、図12に概略的に示されている。同図に示されるように、このチェンジャ装置10には、主としてディスクの搬送制御を司るチェンジャコントローラ20と、ディスク搬送先である一連のエレメントアドレス(EA)で特定される位置にそれぞれ装着される16台のディスクドライブ301〜316が内蔵されている。
【0015】
コンピュータシステム60とチェンジャ装置10の各構成要素(チェンジャコントローラ20並びにディスクドライブ301〜316)のそれぞれとは、SCSIバス番号#1〜3で区別される3系統の8ビット幅のSCSIバスを介して接続される。図示された3系統のSCSIバスのそれぞれには、SCSI ID=0〜7に対応する8台のSCSIコントローラが接続可能であるが、この例では、SCSI#1バスの場合には、SCSI ID=7に対応するSCSIコントローラ(ホストアダプタ)147がコンピュータシステム60に、SCSI ID=5に対応するSCSIコントローラ145がチェンジャコントローラ20に、さらに、SCSI ID=0,1に対応するSCSIコントローラ140,141が2台のディスクドライブ301,302のそれぞれに接続されている。SCSI ID=2,3,4,6に対応するSCSIコントローラは存在していない。また、SCSI#2バスの場合には、SCSI ID=7に対応するSCSIコントローラ(ホストアダプタ)247がコンピュータシステム60に、SCSI ID=0〜6に対応するSCSIコントローラ240〜246が7台のディスクドライブ303〜309のそれぞれに接続されている。さらに、SCSI#3バスの場合には、SCSI ID=7に対応するSCSIコントローラ(ホストアダプタ)347がコンピュータシステム60に、SCSI ID=0〜6に対応するSCSIコントローラ340〜346が7台のディスクドライブ310〜316のそれぞれに接続されている。
【0016】
チェンジャ装置10の内部において、チェンジャコントローラ20と各エレメントアドレス(EA)に対応するデバイスコネクタ(図示せず)との間には、当該コネクタに接続されるディスクドライブからチェンジャコントローラ20へとドライブ認識用データを吸い上げるためのローカルバスライン50が配線されている。この例でも、ドライブ認識用データとしては、当該ディスクドライブが接続されたSCSIコントローラに割り当てられたSCSI ID(ID=0〜7)がそのまま使用されている。
【0017】
この大型チェンジャ装置10にあっても、チェンジャコントローラ20は、ディスク搬送制御に先立って、内蔵される16台のディスクドライブ301〜316のそれぞれからローカルバスライン50を介してドライブ認識用データであるSCSI IDを取得して、エレメントアドレスEAとディスクドライブ(SCSI ID)との対応関係を認識する。このようにして認識された対応関係が図13に表にして示されている。
【0018】
また、コンピュータシステム60は、制御開始に先立って、各SCSI#1〜3バスのすべてのSCSI ID(=0〜7)に対して順次にインクエリーコマンド(Inquiry Command)を発行し、これに応答して各SCSIコントローラから返答されるデバイスタイプに基づいて、SCSIバス番号及びSCSI IDとデバイスタイプとの対応関係を認識する。このようにして認識されたSCSIバス番号付きのSCSI IDとデバイスタイプとの対応関係が図14に表にして示されている。
【0019】
さらに、コンピュータシステム60では、図14の表に示される対応関係からチェンジャコントローラ20のSCSIバス番号とSCSI IDを認識してリードエレメントステータスコマンド(Read Element Status Command)を発行することにより、図13の表に示されるエレメントアドレスEAとディスクドライブ(SCSI ID)との対応関係をチェンジャコントローラ20から取得して認識する。
【0020】
ここで問題となるのが、最終的にコンピュータシステム60が取得する対応関係認識用情報の内容である。すなわち、図13の表から明らかなように、内部リスエストコマンドに応答して、各エレメントアドレス(EA=4000〜4015)のディスクドライブからチェンジャコントローラ20に対して返答される内容は、そのディスクドライブが接続されるSCSIコントローラから読み込まれたSCSI IDであるから、本チェンジャ装置のように2系統以上のSCSIバスが使用されると、エレメントアドレスEAが異なるにも拘わらず同一のSCSI IDが現れてしまい、どのSCSIバスのSCSI IDであるかを識別できないことから、エレメントアドレスEAからその位置に装着されたディスクドライブまでのSCSIを介した電気的接続経路(アクセスパス)を特定することができないと言う問題が生ずる。例えば、ディスク搬送コマンドを発行してディスクをエレメントアドレス(EA=4001)に搬送した後、図13の表に示される対応関係を参照して搬送先ディスクドライブにディスクアクセスコマンドを発行して当該ディスクドライブにアクセスしようとしても、図13の表からはEA=4001に対応するのがSCSI ID=1で認識されるディスクドライブであることしか判らず、どのSCSIバスのSCSI=1であるかまでは不明であるところから、結局、搬送先ディスクドライブに対して的確に必要なコマンドを発行することができない。
【0021】
この発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、例えば、1系統のSCSIバスのデバイスサポート台数を越えるような多数台数のディスクドライブを内蔵する場合のように、2系統以上のSCSIバスを使用してコンピュータシステムからディスクドライブへアクセスするようにしたチェンジャ装置において、個々のディスクドライブとそれが装着されたエレメントアドレスとの対応関係をコンピュータシステム側に正確に認識させることにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この出願の請求項1に記載の発明は、情報記録媒体の搬送制御を行うチェンジャコントローラと、情報記録媒体の搬送先であるエレメントアドレスにより示される位置に装着される情報記録媒体駆動手段とを有するチェンジャ装置において、前記チェンジャコントローラは、内蔵される情報記録媒体駆動手段に固有な識別子とエレメントアドレスとの対応関係を認識し、第1のコマンドに応答して、前記識別子とエレメントアドレスとの対応関係に関する情報をコマンド発行元に返答する第1の制御手段を有し、前記情報記録媒体駆動手段は、第2のコマンドに応答して、前記識別子をコマンド発行元に返答する第2の制御手段を有することを特徴とするチェンジャ装置にある。
【0023】
このような構成によれば、チェンジャコントローラは、内蔵される情報記録媒体駆動手段に固有な識別子とエレメントアドレスとの対応関係を認識する一方、この認識された対応関係は第1のコマンドが到来するのに応答して、コマンド発行元(例えばコンピュータシステム)へと返答される。加えて、情報記録媒体駆動手段のそれぞれも、第2のコマンドが到来するのに応答して、上記識別子をコマンド発行元(例えばコンピュータシステム)へと返答する。そのため、コマンド発行元(例えばコンピュータシステム)の側では、2つの経路から得られた情報に共通に含まれる固有な識別子に基づいて、各情報記録媒体駆動手段のエレメントアドレス即ち論理的アドレスとその情報記録媒体駆動手段への電気的接続経路(アクセスパス)とが1対1に関係づけられるので、コンピュータシステムはチェンジャ装置に装着されている各情報記録媒体駆動手段を直接制御することができる。
【0024】
また、この出願の請求項2に記載の発明は、前記識別子は前記情報記録媒体駆動手段に予め記録されており、前記第1の制御手段は、内蔵される情報記録媒体駆動手段から前記識別子を取得して、該識別子とエレメントアドレスとの対応関係を認識することを特徴とする請求項1に記載のチェンジャ装置にある。
【0025】
このような構成によれば、請求項1に記載の発明の作用効果に加えて、チェンジャコントローラ或いはコンピュータシステムに返答される識別子は、当該情報記録媒体駆動手段内のEEPROM或いはフラッシュROM等の不揮発性メモリに記憶されたものであるから、情報記録媒体駆動手段固有の識別子を発生させることに関して、チェンジャコントローラ側にハードウェア的な改変を一切加える必要が無く、ローカルバスラインを介して実行するデータ転送に関して小規模なソフトウェア的な改変を加えるだけで済む。さらに当該チェンジャ装置の内外を問わず、それぞれの情報記録媒体駆動手段に固有な識別子を割り当てることが容易であるため、大規模なシステムで複数台のチェンジャを利用する場合でも、確実にそれぞれのディスクドライブへの電気的接続経路(アクセスパス)とそのドライブへのディスク搬送時に用いるエレメントアドレスとの対応関係を構築することができる。
【0026】
また、この出願の請求項3に記載の発明は、前記識別子は、前記情報記録媒体駆動手段の製品としてのシリアル番号を含んでいることを特徴とする請求項2に記載のチェンジャ装置にある。
【0027】
このような構成によれば、請求項2に記載の発明の作用効果に加えて、識別子が当該情報記録媒体駆動手段の製品としてのシリアル番号であることから、当該情報記録媒体駆動手段の製造段階で識別子を組み込んでおけば、全製品を通じて同一のシリアル番号は2つと存在しないため、個々の情報記録媒体駆動手段を最も確実に識別させることができる。
【0028】
また、この出願の請求項4に記載の発明は、前記第1の制御手段は、内蔵される情報記録媒体駆動手段に、そのエレメントアドレスと対応した前記識別子を付与し、前記情報記録媒体駆動手段は付与された前記識別子を記憶することを特徴とする請求項1に記載のチェンジャ装置にある。
【0029】
このような構成によれば、請求項1に記載の発明の作用効果に加えて、情報記録媒体駆動手段に固有な識別子を予め記憶しておく必要がなく、情報記録媒体駆動手段はその識別子を記憶しておくための不揮発性メモリを備える必要が無い。
【0030】
また、この出願の請求項5に記載の発明は、前記チェンジャコントローラ及び前記情報記録媒体駆動手段はSCSIバスを接続可能なSCSIコントローラに接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のチェンジャ装置にある。
【0031】
このような構成によれば、請求項1乃至4に記載の発明の作用効果に加えて、チェンジャコントローラ、情報記録媒体駆動手段、コンピュータシステムがSCSIバスを介して接続されている場合であっても、コンピュータシステムは2つの経路から得られた情報に共通に含まれる情報記録媒体駆動手段固有の識別子に基づいて、SCSIバス番号及びSCSI IDで特定される情報記録媒体駆動手段が、どのエレメントアドレスに装着されているかの対応関係を的確に認識することができる。
【0032】
また、この出願の請求項6に記載の発明は、前記第1のコマンドは、SCSI規格で規定されたリードエレメントステータスコマンドであることを特徴とする請求項5に記載のチェンジャ装置にある。
【0033】
このような構成によれば、請求項5に記載の発明の作用効果に加えて、チェンジャコントローラからコンピュータシステムへと上記の対応関係を送信する制御の起動条件として、SCSI規格で規定されたリードエレメントステータスコマンド(Read Element Status Command)を使用したため、コンピュータシステム側並びにチェンジャコントローラ側におけるソフトウェア的改変も最小限で済む利点がある。
【0034】
また、この出願の請求項7に記載の発明は、前記第2のコマンドは、SCSI規格で規定されたインクエリーコマンドであることを特徴とする請求項5または6に記載のチェンジャ装置にある。
【0035】
このような構成によれば、請求項5または6に記載の発明の作用効果に加えて、各情報記録媒体駆動手段からコンピュータシステムへと上記の識別子を送信する制御の起動条件として、SCSI規格で規定されたインクエリーコマンド(Inquiry Command)を使用したため、コンピュータシステム側並びに各情報記録媒体駆動手段側におけるソフトウェア的な改変も最小限で済む利点がある。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の好適な実施の一形態を図1〜図9を参照して詳細に説明する。ディスクドライブを16台内蔵した場合における本発明の大型チェンジャ装置の電気的なハードウェア構成並びにコンピュータシステムとの接続関係が、図1に概略的に示されている。同図に示されるように、このチェンジャ装置100には、主としてディスクの搬送制御を司るチェンジャコントローラ7と、ディスク搬送先である一連のエレメントアドレス(EA)位置のうちEA=4000〜4015にそれぞれ装着される16台のディスクドライブ801〜816が内蔵されている。
【0037】
コンピュータシステム600とチェンジャ装置100の各構成要素(チェンジャコントローラ7並びにディスクドライブ801〜816)のそれぞれとは、SCSI#1〜3からなる3系統のSCSIバスを介して接続される。図示された3系統のSCSIバスのそれぞれには、SCSI ID=0〜7に対応する8台のSCSIコントローラが用意されている。この例では、SCSI#1バスの場合には、SCSI ID=7に対応するSCSIコントローラ147がコンピュータシステム600に、SCSI ID=5に対応するSCSIコントローラ145がチェンジャコントローラ7に、更に、SCSI ID=0,1にそれぞれ対応するSCSIコントローラ140,141が2台のディスクドライブ801,802のそれぞれに接続されている。SCSI ID=2,3,4,6に対応するSCSIコントローラは存在していない。又、SCSI#2バスの場合には、SCSI ID=7に対応するSCSIコントローラ247がコンピュータシステム600に、SCSI ID=0〜6に対応するSCSIコントローラ240〜246が7台のディスクドライブ803〜809のそれぞれに接続されている。更に、SCSI#3バスの場合には、SCSI ID=7に対応するSCSIコントローラ347がコンピュータシステム600に、SCSI ID=0〜6に対応するSCSIコントローラ340〜346が7台のディスクドライブ810〜816のそれぞれに接続されている。
【0038】
チェンジャ装置100の内部において、チェンジャコントローラ7と各エレメントアドレス(EA)に対応するデバイスコネクタ(図示せず)との間には、当該コネクタに接続されるディスクドライブからチェンジャコントローラ7へとドライブ認識用データを吸い上げるためのローカルバスライン50が配線されている。後に詳細に説明するように、この例では、ドライブ認識用データとしては、少なくとも当該チェンジャ装置内における限りにおいては、各ディスクドライブに固有な識別子が使用されている。このような識別子の一例としては、当該ディスクドライブの製品としてのシリアル番号を使用することができる。以下の図面においては、これらの識別子は符号aaa〜pppとして表わされている。更に、特にこの実施形態においては、それらの識別子aaa〜pppは、各ディスクドライブ801〜816の内部に存在するEEPROM、あるいはフラッシュROM等の不揮発性のメモリに記憶されている。
【0039】
この大型チェンジャ装置100にあっても、チェンジャコントローラ7は、ディスク搬送制御に先立って、内蔵された16台のディスクドライブ801〜816のそれぞれからローカルバスライン50を介してドライブ認識用データである識別子aaa〜ppp並びにSCSI IDを取得して、エレメントアドレスEAとディスクドライブ(識別子aaa〜ppp)とSCSI IDとの対応関係を認識する。この対応関係認識処理を実現するために、チェンジャコントローラ7には、電源投入直後のイニシャル処理として、当該チェンジャ装置に内蔵される16台のディスクドライブのそれぞれに対してローカルバスライン50を介して内部リクエストコマンドを発行してその返答を取得する制御手段が設けられる。一方、各ディスクドライブ801〜816のそれぞれには、チェンジャコントローラ7からローカルバスライン50を介して到来する内部リクエストコマンドに応答して、当該ディスクドライブに記憶された識別子aaa〜pppをチェンジャコントローラ7へと返答する制御手段が設けられる。
【0040】
このような制御手段の機能をコンピュータにて実現するための制御プログラムの構成が図5のフローチャートに示されている。同図に示されるように、チェンジャコントローラ7では、例えば電源投入直後に行われるイニシャル処理として、ディスクドライブを装着可能なチェンジャ装置内の物理的アドレスMの内容を初期値1から1ずつインクリメントしつつ(ステップ503、509)、その都度物理的アドレスMの内容で指定されるディスクドライブ(M)の存否を確かめ、ディスクドライブ(M)が存在すれば(ステップ504YES)、ディスクドライブ(M)に対して内部リクエストコマンドを発行し(ステップ505)、その返答が到来するのを待って(ステップ506YES)、ディスクドライブ(M)から受け取った識別子(aaa〜pppのいずれか)を識別子(M)としてディスクドライブ実装位置を示す論理的アドレス即ちエレメントアドレスNに関連付けて記憶する(ステップ507)処理を実行する。一方、物理的アドレスMに装着された各ディスクドライブ(M)の側では、内部リクエストコマンドの受信に応答して(ステップ511YES)、自己のメモリ(EEPROM,フラッシュROM等)に記憶された識別子(aaa〜ppp)を読み出し、これをチェンジャコントローラ7へとローカルバスライン50を介して返答する(ステップ512)。以上を繰り返す間に、物理的アドレスMの内容がチェンジャ装置に固有の総数値Mmax(ステップ501で設定)、即ち図1の例では16に達するのを待って(ステップ510YES)、全ての処理が終了する。なお、論理的アドレスNは最初に所定の初期値に設定され(ステップ502)、存在したディスクドライブの識別子を論理的アドレスに記憶する毎に1ずつインクリメントする(ステップ508)。
【0041】
このようにしてチェンジャコントローラ7が認識する3者の対応関係が図2の表に示されている。同表から明らかなように、この対応関係によれば、識別子aaa〜pppに対応する16台のディスクドライブ801〜816は、エレメントアドレスEA=4000〜4015に対応する一連のアドレス位置に装着されていることが理解される。尚、各識別子aaa〜pppに対応するSCSI IDの値については念のため取得したものであって、この発明と直接的に関係するものではないが、このSCSI ID情報を含めておけば、図10並びに図11で示した従来構成のように、SCSIバスが1系統の場合には、本発明の識別子aaa〜pppを使用せずともディスクドライブの認識ができる利点がある。各ディスクドライブのSCSI IDをエレメントアドレスと対応づけて取得することは公知の様々な方法により実現可能である。
【0042】
なお、上記した図5の例では、エレメントアドレスEAとディスクドライブ(識別子aaa〜ppp)とSCSI IDとの対応関係を認識するためにディスクドライブからチェンジャコントローラへ各ディスクドライブの識別子を吸い上げる例を示したが、この例に限らず、チェンジャコントローラ側から内蔵されたそれぞれのディスクドライブに対して予め容易された識別子を付与することによりエレメントアドレスEAとディスクドライブとSCSI IDとの対応関係を認識することも可能である。つまり、チェンジャ装置に装着した状態になって初めて書くディスクドライブは固有の識別子を持つ。この方法による対応関係認識処理を実現するために、チェンジャコントローラ7には、電源投入直後のイニシャル処理として、当該チェンジャ装置に内蔵される16台のディスクドライブのそれぞれに対してローカルバスライン50を介してそれぞれのディスクドライブ間で固有となるような識別子を送信する制御手段が設けられ、各ディスクドライブ801〜816のそれぞれには、チェンジャコントローラ7からローカルバスライン50を介して到来する識別子を受信して自身が有するRAM等のメモリに記憶する制御手段が設けられている。
【0043】
この方法をコンピュータにて実現するための制御プログラムの一例を図9のフローチャートに示す。同図に示されるように、チェンジャコントローラ7では、例えば電源投入直後に行われるイニシャル処理として、ディスクドライブを装着可能なチェンジャ装置内の物理的アドレスMの内容を初期値1から1ずつインクリメントしつつ(ステップ903、908)、その都度物理的アドレスMの内容で指定されるディスクドライブ(M)の存否を確かめ、ディスクドライブ(M)が存在すれば(ステップ904YES)、そのディスクドライブ(M)に識別子(M)をローカルバスライン50を介して送信し(ステップ905)、識別子(M)をディスクドライブ実装位置を示す論理的アドレスNに関連付けて記憶する(ステップ906)処理を実行する。一方、物理的アドレスMに装着された各ディスクドライブ(M)の側では、識別子(M)の受信に応答して(ステップ910YES)、RAM等の自己のメモリに識別子(M)を記憶する(ステップ911)。以上を繰り返す間に、物理的アドレスMの内容がチェンジャ装置に固有の総数値Mmax(ステップ901で設定)、即ち図1の例では16に達するのを待って(ステップ909YES)、全ての処理が終了する。なお、論理的アドレスNは最初に所定の初期値に設定され(ステップ902)、存在したディスクドライブの識別子を論理的アドレスNに記憶する毎に1ずつインクリメントする(ステップ907)。また、識別子(M)は、内蔵される各ディスクドライブ(M)に付与される識別子であり、各ディスクドライブのエレメントアドレスと1対1に対応し、各ディスクドライブ(M)間で固有な値を持つ。ここでは16台の各ディスクドライブに対してaaa〜pppの識別子を付与することにする。また、論理的アドレスNそのものをこの識別子にすることも可能であるが、複数台のチェンジャ装置がコンピュータシステムに接続されている場合は、識別子に更に各チェンジャコントローラに固有の番号などを付加することにより、異なるチェンジャ装置間で同じ識別子を有するディスクドライブが存在しないようにする必要がある。
【0044】
次にコンピュータシステム600は、制御開始に先立って、各SCSI#1〜3バスに接続されたディスクドライブから、それぞれに記憶された識別子(aaa〜ppp)を取得する。この目的のために、各ディスクドライブのそれぞれには、SCSIコントローラを介してインクエリーコマンド(Inquiry Command)が到来するのに応答して、該当する識別子(aaa〜ppp)をSCSIコントローラを介してリクエスト元であるコンピュータシステム600へと返答する制御手段が設けられる。これによりコンピュータシステム600の側では、各SCSI#1〜3並びにSCSI ID(0〜7)で特定されるSCSIコントローラとそれに接続されるディスクドライブ(識別子aaa〜pppで特定される)との関係を認識することができる。この目的のために、コンピュータシステム600の側には、制御開始に先立って各SCSI#1〜3バスに接続されたSCSIコントローラ(SCSI ID=0〜7)に対して順次にインクエリーコマンド(Inquiry Command)を発行し、これに応答して各SCSIコントローラから返答される識別子(aaa〜ppp)並びにデバイスタイプを取得する制御手段が設けられる。一方、各ディスクドライブのそれぞれには、SCSIコントローラを介してインクエリーコマンド(Inquiry Command)が到来するのに応答して、自己の識別子(aaa〜ppp)をSCSIコントローラを介してリクエスト元であるコンピュータシステム600へと返答する制御手段が設けられる。
【0045】
それらの制御手段の機能をコンピュータにて実現するための制御プログラムの構成が図6のフローチャートの略前半に示されている。同図において処理が開始されると、コンピュータシステム600の側では、SCSIバス番号並びにSCSI IDをそれぞれ初期値に設定した後(ステップ601,602)、それらを下位桁より+1インクリメントしつつ(ステップ606,608)、それらの情報で指定されるSCSIコントローラに対してインクエリーコマンドを発行する一方(ステップ603)、それに対する応答を待って(ステップ604YES)、SCSIバス番号並びにSCSI IDと、識別子(aaa〜ppp)と、デバイスタイプとを関連付けて記憶する処理を実行する(ステップ605)。
【0046】
一方、各ディスクドライブのそれぞれの側では、インクエリーコマンドが到来するのを待って(ステップ621YES)、自己の識別子(aaa〜ppp)並びにデバイスタイプをコンピュータシステム600の側へ返答する処理をそれぞれ実行する(ステップ622)。その結果、コンピュータシステム600の側にはSCSIバス番号並びにSCSI IDと識別子(aaa〜ppp)とデバイスタイプとの対応関係が認識される。
【0047】
このようにして認識された対応関係が、図3の表に示されている。同表に示される対応関係によれば、SCSI#1並びにSCSI ID=0,1にそれぞれ対応する2台のディスクドライブ801,802は、識別子aaa,bbbに対応することが理解される。同様にして、SCSI#2並びにSCSI ID=0〜6に対応する6台のディスクドライブ803〜809は、識別子ccc〜iiiに対応することが理解される。同様にして、SCSI#3並びにSCSI ID=0〜6に対応する6台のディスクドライブ810〜816は、識別子jjj〜pppに対応することが理解される。更に、SCSI#1並びにSCSI ID=5に対応するSCSIコントローラには、チェンジャコントローラ7が接続されていることが理解される。
【0048】
更に、コンピュータシステム600は、図2の表に示される対応関係を、チェンジャコントローラ7から取得する。この目的のために、コンピュータシステム600の側には、チェンジャコントローラ7に設定されたSCSIバス番号並びにSCSI IDを指定して、SCSIバス上にリードエレメントステータスコマンド(Read Element Status Command)を発行し、その応答を待って、各ドライブのEAと識別子とSCSI IDとの関係を記憶する制御手段が設けられる。一方、チェンジャコントローラ7の側には、SCSIコントローラ145を介してリードエレメントステータスコマンドが到来するのに応答して、先に認識された図2に示される対応関係をSCSIコントローラ145を介してリクエスト元であるコンピュータシステム600へと返答する制御手段が設けられる。
【0049】
それらの制御手段の機能をコンピュータにて実現するための制御プログラムの構成が図6のフローチャートの略後半に示されている。同図に示されるように、コンピュータシステム600の側では、図3の表に示される対応関係から、チェンジャコントローラ7が接続されたSCSIコントローラ145のSCSIバス番号並びにSCSI IDを求め、該当するSCSIコントローラ145に対してリードエレメントステータスコマンドを発行し(ステップ611)、その返答がチェンジャコントローラ7から到来するのを待って(ステップ612YES)、各ドライブのエレメントアドレス(EA)と識別子(aaa〜ppp)とSCSI IDとの関係を記憶する処理を実行する(ステップ613)。一方、チェンジャコントローラ7の側では、リードエレメントステータスコマンドが到来するのを待って(ステップ631YES)、図2の表に示される各ドライブのエレメントアドレス(EA)と識別子(aaa〜ppp)とSCSI IDとの対応関係をコンピュータシステム600に対して返答する。以上の処理の結果、コンピュータシステム600内には、各識別子aaa〜pppで特定されるディスクドライブ毎に、その位置を示すエレメントアドレス(EA)とそれをコンピュータシステム600の側から見たときのSCSIバス番号並びにSCSI IDとの対応関係が記憶される。このようにして認識された3者の対応関係が、図4の表に示されている。同表によれば、例えば識別子dddで特定されるディスクドライブは、エレメントアドレス=4003に対応する位置に装着されており、且つそのSCSIバス上のアドレスはSCSI#2並びにSCSI ID=1であることが容易に理解される。
【0050】
次に、図4の表に示される対応関係を用いて、ディスク搬送制御を行うことについて説明する。この目的のために、チェンジャコントローラ7にはSCSIコントローラ145を介してディスク搬送コマンドが到来するのに応答して、当該コマンドで指定されるディスクを当該コマンドで指定されるエレメントアドレス位置へと搬送するための制御手段が設けられる。この制御手段の機能を、コンピュータにて実現するための制御プログラムの構成が図7のフローチャートに示されている。
【0051】
ある識別子で特定されるディスクドライブへと、特定のディスクを搬送しようとする場合、まずコンピュータシステムの側では、アプリケーションから搬送先ドライブの識別子を取得し(ステップ701)、それを図4の表に示される対応関係を参照することによって、エレメントアドレスに変換し(ステップ702)、チェンジャコントローラ7に対してディスク搬送コマンドを発行する(ステップ703)。チェンジャコントローラ7の側では、ディスク搬送コマンドの受信を待って(ステップ711YES)、指定されたエレメントアドレスへのディスク搬送を開始し(ステップ712)、搬送が完了するのを待って(ステップ713YES)、搬送完了通知をコンピュータシステム600の側へと返送する(ステップ714)。これをコンピュータシステムの側で受信することにより(ステップ704YES)、ディスク搬送処理は終了する。なお、制御手段がアプリケーションから取得する搬送先ドライブの識別子は、通常は、コンピュータシステムのOS(オペレーティングシステム)が、SCSIバス番号とSCSI IDとで特定される個々のディスクドライブにそのシステム内でのみ固有な識別子(ドライブレター)を割り当て、アプリケーションなどがディスクドライブを指定するときにはその識別子が使用される。
【0052】
次いで、ディスクが搬送されたディスクドライブを制御して、そのディスクから情報を読み出すことについて説明する。この目的のために、各ディスクドライブのそれぞれには、SCSIコントローラを介してディスクアクセスコマンドが到来するのに応答して、当該ディスクドライブに装着されたディスクに対して当該コマンドに指定されるアクセス処理(リード処理やライト処理)を実行するための制御手段が設けられる。この制御手段の機能をコンピュータにて実現するための制御プログラムの構成が図8に示されている。
【0053】
同図に示されるように、コンピュータシステム600の側では、アプリケーションからアクセスしたいディスクドライブの識別子を取得した後(ステップ801)、図4の表に示される対応関係を参照することによって、当該識別子をSCSIバス番号並びにSCSI IDに変換し(ステップ802)、それらの情報に基づいてディスクリードコマンドをSCSIバス上に発行する(ステップ803)。すると、該当するSCSIコントローラに接続されたディスクドライブの側では、ディスクリードコマンドが受信されるのを待って(ステップ811YES)、当該ディスクからのデータリード(ステップ812)並びにリードデータのコンピュータシステム600への返送(ステップ813)を繰り返し実行し(ステップ814NO)、データの終了を待って(ステップ814YES)、リード完了通知をコンピュータシステム600の側へと通知する(ステップ815)。一方、コンピュータシステム600の側では、リードデータの受信を待って(ステップ804YES)、当該データの取得を繰り返し(ステップ805,806NO)、リード完了通知の受信を待って(ステップ806YES)、全ての処理を完了する。
【0054】
以上説明したように、この実施形態に係るチェンジャ装置によれば、ディスク搬送制御に先立って、内蔵される16台のディスクドライブ801〜816のそれぞれからローカルバスライン50を介してドライブ固有な識別子(aaa〜ppp)を取得して、エレメントアドレス(EA=4000〜4015)とディスクドライブ(識別子=aaa〜ppp)との対応関係を認識する一方、この認識された対応関係はリードエレメントステータスコマンド(Read Element Status Command)が到来するのに応答して、SCSIコントローラ145を介してリクエスト元であるコンピュータシステム600へと返答される。加えて、ディスクドライブ801〜816のそれぞれは、インクエリーコマンド(Inquiry Command)が到来するのに応答して、上記識別子(aaa〜ppp)をSCSIコントローラ140,141,240〜246,340〜346を介してリクエスト元であるコンピュータシステム600へと返送する。そのため、コンピュータシステム600の側では、2つの経路から得られた情報に共通に含まれる識別子(aaa〜ppp)に基づいて、SCSIバス番号及びSCSI IDで特定されるディスクドライブが、どのエレメントアドレスEAに装着されているかの対応関係を的確に認識することができる。
【0055】
又、以上の実施形態では、チェンジャコントローラ7あるいはコンピュータシステム600に返答される識別子(aaa〜ppp)は、当該ディスクドライブ内のEEPROM、あるいはフラッシュROM等の不揮発性メモリに記憶されたものであるから、ディスクドライブ固有の識別子を発生させることに関して、チェンジャコントローラ側にハードウェア的な改変を一切加える必要が無く、ローカルバスラインを介して実行するデータ転送に関して小規模なソフトウェア的な改変を加えるだけで済む。さらに当該チェンジャ装置の内外を問わず、それぞれのディスクドライブに固有な識別子を割り当てることが容易であるため、大規模なシステムで複数台のチェンジャを利用する場合でも、確実にそれぞれのディスクドライブへのSCSIを介した電気的接続経路(アクセスパス)とそのドライブへのディスク搬送時に用いるエレメントアドレスとの対応関係を構築することができる。
【0056】
又、チェンジャコントローラ7は、内蔵されたそれぞれのディスクドライブに対して、予め容易された識別子(aaa〜ppp)を付与するので、ディスクドライブ内に識別子を予め記憶しておく必要が無く、識別子を記憶しておくための不揮発性メモリを備える必要が無い。
【0057】
又、チェンジャコントローラ7からコンピュータシステム600へと上記の対応関係を送信する制御の起動条件として、SCSI規格で規定されたリードエレメントステータスコマンド(Read Element Status Command)を使用したため、コンピュータシステム600側並びにチェンジャコントローラ7側におけるソフトウェア的改変も最小限で済む利点がある。
【0058】
又、各ディスクドライブ140,141,240〜246,340〜346からコンピュータシステム600へと上記の識別子を送信する制御の起動条件として、SCSI規格で規定されたインクエリーコマンド(Inquiry Command)を使用したため、コンピュータシステム600側並びに各ディスクドライブ7側におけるソフトウェア的な改変も最小限で済む利点がある。
【0059】
更に、識別子aaa〜pppとして、当該ディスクドライブの製品としてのシリアル番号を使用したことから、当該ディスクドライブの製造段階で識別子を組み込んでおけば、全製品を通じて同一シリアル番号は2つと存在しないため、SCSIバス番号並びにSCSI IDの構成に関わらず、個々のディスクドライブを最も確実に識別させることができる利点がある。
【0060】
【発明の効果】
以上の実施の形態でも明らかなように、本発明によれば、例えば、1系統のSCSIバスのデバイスサポート台数を越えるような多数台数のディスクドライブを内蔵する場合のように、2系統以上のSCSIバスを使用してコンピュータシステムからディスクドライブへアクセスするようにしたチェンジャ装置において、個々のディスクドライブとそれが装着されたエレメントアドレスとの対応関係をコンピュータシステム側に正確に認識させることができ、これによりこの種のチェンジャ装置の大型化を既存の汎用SCSIバスを使用して実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された大型チェンジャ装置の電気的なハードウェア構成並びにコンピュータシステムとの接続関係を示すブロック図である。
【図2】制御開始に先立ち、チェンジャコントローラにて認識される対応関係を表にして示す図である。
【図3】制御開始に先立ち、コンピュータシステムにて認識される対応関係を表にして示す図である。
【図4】搬送並びにアクセス制御に先立ち、コンピュータシステム側で最終的に認識される対応関係を表にして示す図である。
【図5】ドライブ認識用データの吸い上げ処理の構成を示すフローチャートである。
【図6】コンピュータシステムによるアドレス関係認識処理の構成を示すフローチャートである。
【図7】ディスク搬送時の処理の構成を示すフローチャートである。
【図8】ディスクアクセス時の処理の構成を示すフローチャートである。
【図9】ドライブ認識用データの送り込み処理の構成を示すフローチャートである。
【図10】従来のチェンジャ装置における電気的なハードウェア構成並びにコンピュータシステムとの接続関係を示すブロック図である。
【図11】従来のシステムにおいて、チェンジャコントローラ並びにコンピュータシステムの側で認識される対応関係を表にして示す図である。
【図12】大型ディスクチェンジャ装置における電気的なハードウェア構成並びにコンピュータシステムとの接続関係を示すブロック図である。
【図13】大型チェンジャ装置において、従来方法によりチェンジャコントローラが認識する対応関係を表にして示す図である。
【図14】大型チェンジャ装置において、従来方法によりコンピュータシステムが認識する対応関係を表にして示す図である。
【符号の説明】
1 従来のチェンジャ装置
2 チェンジャコントローラ
31〜34 ディスクドライブ
41〜44,45,47 SCSIコントローラ
5 ローカルバスライン
6 コンピュータシステム
7 チェンジャコントローラ
10 大型チェンジャ装置
20 チェンジャコントローラ
301〜316 ディスクドライブ
140,141,145,147,240〜247,340〜347 SCSIコントローラ
50 ローカルバスライン
60 コンピュータシステム
100 本発明の大型チェンジャ装置
600 コンピュータシステム
Claims (7)
- 情報記録媒体の搬送制御を行うチェンジャコントローラと、情報記録媒体の搬送先であるエレメントアドレスにより示される位置に装着される情報記録媒体駆動手段とを有するチェンジャ装置において、
前記チェンジャコントローラは、内蔵される情報記録媒体駆動手段に固有な識別子とエレメントアドレスとの対応関係を認識し、第1のコマンドに応答して、前記識別子とエレメントアドレスとの対応関係に関する情報をコマンド発行元に返答する第1の制御手段を有し、
前記情報記録媒体駆動手段は、第2のコマンドに応答して、前記識別子をコマンド発行元に返答する第2の制御手段を有することを特徴とするチェンジャ装置。 - 前記識別子は前記情報記録媒体駆動手段に予め記録されており、前記第1の制御手段は、内蔵される情報記録媒体駆動手段から前記識別子を取得して、該識別子とエレメントアドレスとの対応関係を認識することを特徴とする請求項1に記載のチェンジャ装置。
- 前記識別子は、前記情報記録媒体駆動手段の製品としてのシリアル番号を含んでいることを特徴とする請求項2に記載のチェンジャ装置。
- 前記第1の制御手段は、内蔵される情報記録媒体駆動手段に、そのエレメントアドレスと対応した前記識別子を付与し、前記情報記録媒体駆動手段は付与された前記識別子を記憶することを特徴とする請求項1に記載のチェンジャ装置。
- 前記チェンジャコントローラ及び前記情報記録媒体駆動手段はSCSIバスを接続可能なSCSIコントローラに接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のチェンジャ装置。
- 前記第1のコマンドは、SCSI規格で規定されたリードエレメントステータスコマンドであることを特徴とする請求項5に記載のチェンジャ装置。
- 前記第2のコマンドは、SCSI規格で規定されたインクエリーコマンドであることを特徴とする請求項5または6に記載のチェンジャ装置。
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