JP3717400B2 - Work machine operation structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中立復帰形で十字揺動式の操作レバーを、左右のクローラ式走行装置の作動状態を切り換えて走行機体を操向する操向装置と、前記走行機体に連結された作業装置の昇降状態を切り換える昇降装置とに、前記操作レバーの左右揺動操作に基づいて前記左右のクローラ式走行装置の作動状態が切り換えられ、前記操作レバーの前後揺動操作に基づいて前記作業装置の昇降状態が切り換えられるように連係してある作業機の操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような作業機の操作構造においては、操作レバーを中立位置に向けて揺動付勢する付勢手段の付勢に抗した操作レバーの揺動操作を行って、左右のクローラ式走行装置の作動状態や作業装置の昇降状態を切り換えることによって、走行機体の操向や作業装置の昇降操作を行えるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の従来技術において、操作レバーは、腕振り動作によって比較的大きいストロークで揺動操作される手動式のものであることから、その操作レバーを中立位置に向けて揺動付勢する付勢手段には、比較的大きい付勢力を有するものが採用されるようになっており、これによって、所望の走行方向に走行機体を向かせる、あるいは、所望の高さ位置に作業装置を位置させるためには、走行機体の向きが所望の走行方向と一致するまでの間、又は、作業装置が所望の高さ位置に到達するまでの間、その付勢手段の付勢に抗した操作レバーの揺動操作を継続しなければならないことから、走行機体の操向や作業装置の昇降操作を多用する作業状況においては操縦者にかなりの疲労感を与えるようになっていた。
【0004】
又、腕振り動作で、その付勢手段の付勢に抗した操作レバーの揺動操作を行って、走行機体の操向や作業装置の昇降操作を行うことから、微妙な走行機体の操向や作業装置の昇降操作が行い難くなっていた。
【0005】
本発明の目的は、走行機体の操向や作業装置の昇降操作によって操縦者に与える疲労感を軽減するとともに、微妙な走行機体の操向や作業装置の昇降操作を容易に行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、中立復帰形の操作レバーの揺動操作に基づいて、左右のクローラ式走行装置の作動状態と、作業装置の昇降状態が切り換えられるように、前記操作レバーを、左右のクローラ式走行装置の操向装置と、作業装置の昇降装置とに連係してある作業機の操作構造において、前記操作レバーの握り部を、該握り部に対する後方からの把持を可能にする縦長形状の第1握り部分と、該第1握り部分の上端に位置して前記握り部に対する上方からの把持を可能にする前方膨出形状の第2握り部分とを有するように形成するとともに、指による左右操向操作と昇降操作とが可能な指動式の操作具を前記操作レバーに装備し、この指動式の操作具を、前記第1握り部分を把持する状態と、前記第2握り部分を把持する状態との、何れの状態でも指操作可能な箇所に配設してある。
【0007】
〔作用〕
上記請求項1記載の発明によると、腕振り動作による付勢手段の付勢に抗した操作レバーの揺動操作を行わなくても、操作レバーを把持する手の指で操作具を操作するだけで、左右のクローラ式走行装置の作動状態や作業装置の昇降状態を切り換えることができ、その操作具の操作を、走行機体の向きが所望の走行方向と一致する、又は、作業装置が所望の高さ位置に到達するまで継続させるようにすれば、走行機体を所望の走行方向に向かせる、あるいは、作業装置を所望の高さ位置に位置させるといった走行機体の操向や作業装置の昇降操作を行えるようになる。
【0008】
つまり、走行機体の操向や作業装置の昇降操作を多用する作業状況においては、操作レバーよりも操作ストロークが小さく操作の軽い指動式の操作具の操作によって走行機体の操向や作業装置の昇降操作を行うようにすれば、走行機体の向きが所望の走行方向と一致するまでの間、又は、作業装置が所望の高さ位置に到達するまでの間、操作具よりも操作ストロークが大きく操作の重い操作レバーの揺動操作を継続する必要がないことから、操縦者に与える疲労感を大幅に軽減できるようになる。
【0009】
又、操作具は、腕振り動作で揺動操作される操作レバーよりも繊細な操作が可能な指動式のものであることから、操作具を操作することによって微妙な走行機体の操向や作業装置の昇降操作が行い易くなり、これによって、走行機体の進路や作業装置の高さ位置の微調節を簡単かつ精度良く行えるようになる。
【0011】
その上、操作レバーによる操作系と操作具による操作系のいずれか一方に故障が発生しても、機能している他方の操作系を使用することで走行機体の操向や作業装置の昇降操作を行えるようになる。
【0012】
〔効果〕
従って、走行機体の操向や作業装置の昇降操作を行う際の操作性の向上を大幅に図れる上に信頼性の向上をも図れるようになった。
【0013】
〔構成〕
本発明のうちの請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の発明において、前記操作具の操作に基づいて前記作業装置が昇降する際の昇降速度が、前記操作レバーの揺動操作に基づいて前記作業装置が昇降する際の昇降速度よりも遅くなるように構成した。
【0014】
〔作用〕
上記請求項2記載の発明によると、操作具の操作による微妙な作業装置の昇降操作が更に行い易くなり、これによって、作業装置をより簡単かつ精度良く所望の高さ位置に位置させることができるようになる。
【0015】
つまり、操作レバーを操作することによって、操作具を操作する場合よりも速い速度で作業装置を昇降させることができ、又、操作具を操作することによって、操作レバーを操作する場合よりもより一層精度良く簡単に作業装置を所望の高さ位置に位置させることができるようになる。
【0016】
〔効果〕
従って、作業装置を昇降させる際の目的に応じて操作レバーと操作具とを使い分けることによって、作業装置を迅速に昇降させる操作状態と作業装置の高さ位置をより精度良く簡単に微調節する操作状態とを現出できることから、作業装置を昇降操作する上での操作性の向上を更に図れるようになった。
【0017】
〔構成〕
本発明のうちの請求項3記載の発明では、上記請求項1又は2記載の発明において、前記操作具の操作に基づいて前記走行機体が操向される際には、前記走行機体が大きい旋回半径で操向されるように構成した。
【0018】
〔作用〕
上記請求項3記載の発明によると、操作具を操作すると、走行機体が大きい旋回半径で徐々に操向されるようになることから、微妙な走行機体の操向が更に行い易くなり、これによって、走行機体をより簡単かつ精度良く所望の走行方向に向かせることができるようになる。
【0019】
つまり、操作レバーを操作することによって、操作具を操作する場合よりも小さい旋回半径で迅速に走行機体を操向することができ、又、操作具を操作することによって、大きい旋回半径でより一層精度良く簡単に走行機体を所望の走行方向に向かせることができるようになる。
【0020】
〔効果〕
従って、走行機体を操向する際の目的に応じて操作レバーと操作具とを使い分けることによって、走行機体の走行方向を大きく迅速に変更する操向状態と、小さく簡単に精度良く変更する操向状態とを現出できることから、走行機体を操向する上での操作性の向上を更に図れるようになった。
【0021】
〔構成〕
本発明のうちの請求項4記載の発明では、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、指による上下方向での操作が可能な指動式の補助操作具を前記操作レバーに装備するとともに、前記補助操作具の上下いずれか一方での操作に基づいて前記作業装置が所定の上限位置まで自動上昇し、前記補助操作具の上下いずれか他方での操作に基づいて前記作業装置が所定の作業高さ位置まで自動下降するように、前記補助操作具を前記昇降装置に連係した。
【0022】
〔作用〕
上記請求項4記載の発明によると、操作レバーを把持する手の指で補助操作具を操作するだけで、操作レバー又は操作具を操作する場合に要する、その操作を作業装置が所定の上限位置又は所定の作業高さ位置に到達するまで継続させる、といった操作を行わなくても、作業装置を所定の上限位置又は所定の作業高さ位置まで昇降させることができるようになる。
【0023】
〔効果〕
従って、作業装置を所定の上限位置又は所定の作業高さ位置まで昇降させる際における操作性の向上、及び、操縦者に与える疲労感の軽減を効果的に図れるようになった。
【0024】
〔構成〕
本発明のうちの請求項5記載の発明では、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記左右の各クローラ式走行装置と前記走行機体とを、対応するアクチュエータの作動で独立揺動駆動可能な前後一対の揺動アームを介して連結して、前記走行機体の対地姿勢が前後方向で変更可能となるように構成し、指による上下方向での操作が可能な指動式の補助操作具を前記操作レバーに装備するとともに、前記補助操作具の上下いずれか一方での操作に基づいて前記走行機体が前傾方向に姿勢変更し、前記補助操作具の上下いずれか他方での操作に基づいて前記走行機体が後傾方向に姿勢変更するように、前記補助操作具を前記アクチュエータに連係した。
【0025】
〔作用〕
上記請求項5記載の発明によると、操作レバーを把持する手の指で補助操作具を操作することによって、走行機体の前後方向での対地姿勢を簡単に変更することができるようになる。
【0026】
又、操作レバー又は操作具の操作によって作業装置が上限位置又は下限位置に到達している状態において補助操作具を操作すれば、走行機体の前後方向での姿勢変更によって、作業装置を、操作レバー又は操作具の操作による上限位置よりも更に上方の位置、又は、操作レバー又は操作具の操作による下限位置よりも更に下方の位置に位置させることができるようになる。
【0027】
つまり、操作レバーを把持する手による一連の操作によって、作業装置を操作レバー又は操作具の操作のみに基づいて昇降させる場合よりも広い範囲で昇降させることができ、作業範囲を拡張することができるようになる。
【0028】
更に、作業機が、例えば作業装置の一例である刈取搬送部が所定の高さ位置まで上昇するのに伴って、その刈取搬送部への伝動が自動的に遮断されるように構成されたコンバインであっても、補助操作具の操作で走行機体を後方に傾斜させるようにすれば、刈取搬送部への伝動を遮断することなく刈取搬送部を上昇させることができるのであり、これによって、刈取搬送部の先端を畦に沿って上昇させながら畦際の植立穀稈を刈り取る、といった畦際での収穫作業を良好に行えるようになる。
【0029】
〔効果〕
従って、作業装置を昇降操作する上での操作性を低下させることなく、作業装置の昇降範囲の拡張による作業性の向上を図れるようになった。
【0030】
〔構成〕
本発明のうちの請求項6記載の発明では、上記請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記左右の各クローラ式走行装置と前記走行機体とを、対応するアクチュエータの作動で独立揺動駆動可能な前後一対の揺動アームを介して連結して、前記走行機体の対地姿勢が前後方向で変更可能となるように構成し、前記作業装置が所定の下限位置に到達した状態で前記作業装置を下降させる方向への前記操作レバーの操作が所定時間継続されると前記走行機体が前傾方向への姿勢変更を開始し、前記作業装置が所定の上限位置に到達した状態で前記作業装置を上昇させる方向への前記操作レバーの操作が所定時間継続されると前記走行機体が後傾方向への姿勢変更を開始するように、前記操作レバーを前記アクチュエータに連係した。
【0031】
〔作用〕
上記請求項6記載の発明によると、操作レバーの前後揺動操作によって走行機体の前後方向での姿勢変更を開始させるようにすれば、作業装置を、操作レバー又は操作具の操作に基づく昇降装置の作動で作業装置を昇降操作した際の上限位置よりも更に上方の位置、又は、操作レバー又は操作具の操作に基づく昇降装置の作動で作業装置を昇降操作した際の下限位置よりも更に下方の位置に位置させることができるようになる。
【0032】
つまり、操作レバーの前後揺動操作によって、作業装置を昇降装置の作動で昇降させる場合よりも広い範囲で昇降させることができ、作業範囲を拡張することができるようになる。
【0033】
〔効果〕
従って、作業装置を昇降操作する上での操作性を低下させることなく、作業装置の昇降範囲の拡張による作業性の向上を図れるようになった。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1には作業機の一例である自脱形コンバインの全体側面が示されており、このコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1を装備した走行機体2の前部に、植立穀稈を刈り取って後方に搬送する作業装置の一例としての刈取搬送部3を図外の左右向きの軸心周りに昇降揺動可能に連結するとともに、走行機体2に、刈取搬送部3からの刈取穀稈に対して脱穀処理及び選別処理を施す脱穀装置4や、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5などを搭載し、穀粒タンク5に、その内部に貯留された穀粒を機外に排出するスクリュー式の排出機構6を装備し、走行機体2における穀粒タンク5の前方箇所に搭乗運転部7を形成して構成されている。
【0035】
図1〜3に示すように、搭乗運転部7は、その後部に配設された運転座席8の下方にエンジン9が配備され、その左側部に立設された操縦ボックス10に主変速レバー11や副変速レバー12などが装備され、その右前部にブレーキペダル13が配設され、その前端に立設されたフロントパネル14の右上部に中立復帰形で十字揺動式の操作レバー15が配設されている。
【0036】
図4〜7に示すように、操作レバー15は、フロントパネル14から上方に向けて延設された支持フレーム16のボス部17に、前後向きの第1支軸18Aを介して前後向きの軸心P1周りに揺動可能に支持されたブラケット18と、前後向きの軸心P1周りではブラケット18と左右方向に一体揺動し、左右向きの軸心P2周りでは前後方向に独立揺動するように、左右向きの第2支軸19Aを介して第1支軸18A及びブラケット18に支持された操作杆19とから構成されている。
【0037】
ブラケット18には、前後向きの軸心P1周りに一体揺動する操作アーム20、操作アーム20に突設されたピン21によって前後向きの軸心P1周りに上方に向けて独立揺動操作される第1連係アーム22と下方に向けて独立揺動操作される第2連係アーム23、第1連係アーム22を下方に向けて揺動付勢する第1バネ24、及び、第2連係アーム23を上方に向けて揺動付勢する第2バネ25、などが第1支軸18Aを介して装備されている。第1連係アーム22は、支持フレーム16から前方に向けて延設された固定ピン26との接当によって、操作レバー15の中立位置に相当する操作位置から下方への揺動が阻止され、第2連係アーム23は、固定ピン26との接当によって操作レバー15の中立位置に相当する操作位置から上方への揺動が阻止されるようになっている。そして、第1連係アーム22と第2連係アーム23とが固定ピン26に接当する状態では、操作アーム20のピン21が、第1連係アーム22と第2連係アーム23の間に挟持保持されるようになっており、これによって、操作レバー15を中立位置に保持できるようになっている。つまり、操作アーム20、ピン21、第1連係アーム22、第2連係アーム23、第1バネ24、第2バネ25、及び固定ピン26によって、操作レバー15を左右方向での中立位置に向けて揺動付勢する付勢手段27が構成されている。
【0038】
又、操作レバー15は、第2支軸19Aに外嵌装備された第3バネ28によって、前後方向での中立位置に向けて揺動付勢されている。尚、図4〜7に示す符号18Bは、第3バネ28の両端部の受け止めが可能となるように第1支軸18Aから延設された固定ピンであり、19Bは、操作レバー15の前後方向への操作に伴って、その操作領域に応じた側の第3バネ28の端部を変位させるように操作杆19から延設された操作ピンである。
【0039】
図8に示すように、エンジン9から左右の各クローラ式走行装置1への伝動は、ベルトテンション式の主クラッチ29、主変速装置として機能する静油圧式無段変速装置30、及び、ミッションケース31に内装された副変速装置として機能するギヤ式変速装置32や、左右のクローラ式走行装置1の作動状態を切り換えて走行機体2を操向する操向装置33、などを介して行われるようになっている。
【0040】
主クラッチ29は、ミッションケース31に内装された走行ブレーキ34とともにブレーキペダル13に連係されており、ブレーキペダル13を踏み込み操作することによって、主クラッチ29がエンジン9から静油圧式無段変速装置30への伝動を遮断し、走行ブレーキ34が操向装置33を介して左右の両クローラ式走行装置1を制動する制動状態を現出でき、ブレーキペダル13の踏み込み操作を解除することによって、主クラッチ29がエンジン9から静油圧式無段変速装置30へ伝動し、走行ブレーキ34が左右の両クローラ式走行装置1への制動を解除する非制動状態を現出できるようになっている。尚、図示は省略するが、走行機体2にはブレーキペダル13を踏み込み操作位置に保持可能なロック金具が装備されており、このロック金具によりブレーキペダル13を踏み込み操作位置に保持することによって、走行ブレーキ34を駐車ブレーキとして機能させることができるようになっている。
【0041】
図示は省略するが、静油圧式無段変速装置30は主変速レバー11に連係されており、主変速レバー11を操作することによって、静油圧式無段変速装置30による前後進切り換え操作と無段階の変速操作とを行えるようになっている。ギヤ式変速装置32は副変速レバー12に連係されており、副変速レバー12を操作することによってギヤ式変速装置32による3段階の変速操作を行えるようになっている。
【0042】
図8及び図9に示すように、操向装置33は操作レバー15に連係されており、操作レバー15を前後向きの軸心P1周りに左右揺動操作することによって、左右のクローラ式走行装置1の作動状態を切り換えることによる走行機体2の操向を行えるようになっている。操作レバー15は、刈取搬送部3の昇降状態を切り換える昇降装置35にも連係されており、操作レバー15を左右向きの軸心P2周りに前後揺動操作することによって、昇降装置35による刈取搬送部3の昇降操作を行えるようになっている。
【0043】
操向装置33は、ギヤ式変速装置32からの動力を減速する左右一対の減速機構36、ギヤ式変速装置32から左右の減速機構36への伝動を断続する油圧式の操向クラッチ37、ギヤ式変速装置32から対応するクローラ式走行装置1への伝動を変速せずに行う第1接続状態と、遮断する遮断状態と、減速機構36を介して減速して行う第2接続状態とに切り換え可能な油圧式の左右一対の操向クラッチ機構38、左右の減速機構36と操向クラッチ機構38とを介して左右のクローラ式走行装置1を制動する油圧式の操向ブレーキ39、左右の操向クラッチ機構38に対する作動油の流動状態を切り換える3位置切り換え式の第1電磁切換弁40、並びに、操向クラッチ37及び操向ブレーキ39に対する作動油の流動状態を切り換えるシーケンス弁41と可変リリーフ弁42と2位置切り換え式の第2電磁切換弁43、などによって構成されている。
【0044】
図4〜9に示すように、第1電磁切換弁40及び第2電磁切換弁43は、操作レバー15の左右方向での操作位置を検出する回転式のポテンショメータからなる第1レバーセンサ44、及び、第1レバーセンサ44の検出に基づいて第1電磁切換弁40及び第2電磁切換弁43を操作する制御装置45、などを介して操作レバー15に連係されている。第1電磁切換弁40は、第1レバーセンサ44の検出に基づく制御装置45の制御作動によって、操作レバー15が中立位置に操作されている状態では、左右の両操向クラッチ機構38から作動油を排出する排出状態が現出され、操作レバー15が左旋回操作域に操作されている状態では、左側の操向クラッチ機構38に作動油を供給する一方で右側の操向クラッチ機構38から作動油を排出する左供給状態が現出され、操作レバー15が右旋回操作域に操作されている状態では、右側の操向クラッチ機構38に作動油を供給する一方で左側の操向クラッチ機構38から作動油を排出する右供給状態が現出されるようになっている。第2電磁切換弁43は、第1レバーセンサ44の検出に基づく制御装置45の制御作動によって、操作レバー15が中立位置又は左右の各旋回操作域における第1及び第2操作域に操作されている状態では、操向クラッチ37への作動油の供給を可能にする一方で操向ブレーキ39から作動油を排出する第1給排状態が現出され、操作レバー15が左右の各旋回操作域における第3操作域に操作されている状態では、操向クラッチ37から作動油を排出する一方で操向ブレーキ39への作動油の供給を可能にする第2給排状態が現出されるようになっている。
【0045】
シーケンス弁41は、左右両方の操向クラッチ機構38の第1接続状態が現出されている場合にのみ作動油の流動を阻止するように作動圧が設定されている。可変リリーフ弁42は、操作レバー15が中立位置に操作されている状態ではリリーフ圧が零になり、操作レバー15が左右の各旋回操作域における第1操作域に操作されている状態ではリリーフ圧がシーケンス弁41の作動圧以下になり、操作レバー15が左右の各旋回操作域における第2操作域に操作されている状態では、リリーフ圧がシーケンス弁41の作動圧を越えるとともに操作レバー15が第2操作域における第1操作域側から第3操作域側に操作されるほど大きくなり、操作レバー15が左右の各旋回操作域における第3操作域に操作されている状態ではリリーフ圧が最大値になるように、操作ワイヤ46のインナワイヤ46Aを介して付勢手段27の第1連係アーム22に連係されるとともに、操作ワイヤ46のアウタワイヤ46Bを介して付勢手段27の第2連係アーム23に連係されている。
【0046】
以上の構成により、操作レバー15を中立位置に操作している状態では、操向クラッチ37の遮断状態、左右の両操向クラッチ機構38の第1接続状態、及び、操向ブレーキ39の非制動状態が現出され、これによって左右のクローラ式走行装置1が等速駆動されることから、走行機体2が直進するようになっている。
【0047】
操作レバー15を左旋回操作域における第1操作域に操作している状態では、操向クラッチ37の遮断状態、右側の操向クラッチ機構38の第1接続状態、左側の操向クラッチ機構38の遮断状態、及び、操向ブレーキ39の非制動状態が現出され、これによって右側のクローラ式走行装置1が駆動される一方で左側のクローラ式走行装置1が従動することから、走行機体2が左方向に緩やかに旋回するようになり、逆に、操作レバー15を右旋回操作域における第1操作域に操作している状態では、操向クラッチ37の遮断状態、左側の操向クラッチ機構38の第1接続状態、右側の操向クラッチ機構38の遮断状態、及び、操向ブレーキ39の非制動状態が現出され、これによって左側のクローラ式走行装置1が駆動される一方で右側のクローラ式走行装置1が従動することから、走行機体2が右方向に緩やかに旋回するようになっている。
【0048】
操作レバー15を左旋回操作域における第2操作域に操作している状態では、操向クラッチ37の接続状態、右側の操向クラッチ機構38の第1接続状態、左側の操向クラッチ機構38の第2接続状態、及び、操向ブレーキ39の非制動状態が現出され、これによって右側のクローラ式走行装置1が駆動される一方で左側のクローラ式走行装置1が減速駆動されることから、走行機体2が左方向に緩やかに旋回するようになり、逆に、操作レバー15を右旋回操作域における第2操作域に操作している状態では、操向クラッチ37の接続状態、左側の操向クラッチ機構38の第1接続状態、右側の操向クラッチ機構38の第2接続状態、及び、操向ブレーキ39の非制動状態が現出され、これによって左側のクローラ式走行装置1が駆動される一方で右側のクローラ式走行装置1が減速駆動されることから、走行機体2が右方向に緩やかに旋回するようになっている。
【0049】
操作レバー15を左旋回操作域における第3操作域に操作している状態では、操向クラッチ37の遮断状態、右側の操向クラッチ機構38の第1接続状態、左側の操向クラッチ機構38の第2接続状態、及び、操向ブレーキ39の制動状態が現出され、これによって右側のクローラ式走行装置1が駆動される一方で左側のクローラ式走行装置1が制動されることから、走行機体2が左方向に急激に旋回するようになり、逆に、操作レバー15を右旋回操作域における第3操作域に操作している状態では、操向クラッチ37の遮断状態、左側の操向クラッチ機構38の第1接続状態、右側の操向クラッチ機構38の第2接続状態、及び、操向ブレーキ39の制動状態が現出され、これによって左側のクローラ式走行装置1が駆動される一方で右側のクローラ式走行装置1が制動されることから、走行機体2が右方向に急激に旋回するようになっている。
【0050】
図4〜6、図9及び図10に示すように、昇降装置35は、刈取搬送部3を左右向きの軸心周りに昇降駆動する第1油圧シリンダ47や、第1油圧シリンダ47に対する作動油の流動状態を切り換える3位置切り換え式の第3電磁切換弁48などによって構成され、第3電磁切換弁48が、操作レバー15の前後方向での操作位置を検出する回転式のポテンショメータからなる第2レバーセンサ49、及び、第2レバーセンサ49の検出に基づいて第3電磁切換弁48を操作する制御装置45、などを介して操作レバー15に連係されている。第3電磁切換弁48は、第2レバーセンサ49の検出に基づく制御装置45の制御作動によって、操作レバー15が中立位置に操作されている状態では、第1油圧シリンダ47に対する作動油の流動を停止して刈取搬送部3を昇降停止させる停止状態が現出され、操作レバー15が前方の下降位置に操作されている状態では、第1油圧シリンダ47から作動油を排出して刈取搬送部3を下降させる下降状態が現出され、操作レバー15が後方の上昇位置に操作されている状態では、第1油圧シリンダ47に作動油を供給して刈取搬送部3を上昇させる上昇状態が現出されるようになっている。
【0051】
図11〜14に示すように、左右の各クローラ式走行装置1は、そのトラックフレーム50の前部が走行機体2の機体フレーム51に、機体フレーム51の前下部に左右向きの軸心P3周りに揺動可能に装備された前側の揺動アーム52を介して連結され、又、そのトラックフレーム50の後部が走行機体2の機体フレーム51に、機体フレーム51の前後中間部に左右向きの軸心P4周りに揺動可能に装備された後側の揺動アーム53、及び、その揺動アーム53の遊端に左右向きの軸心P5周りに揺動可能に装備された連係アーム54を介して連結され、各揺動アーム52,53は、対応するアクチュエータの一例である前後の第2油圧シリンダ55,56の作動で独立揺動駆動されるようになっている。
【0052】
図10に示すように、前後左右の各第2油圧シリンダ55,56に対する作動油の流動状態の切り換えは、対応する3位置切り換え式の第4電磁切換弁57,58を操作することによって行えるようになっている。各第4電磁切換弁57,58は、第1設定器59により設定された走行機体2の左右方向での対地傾斜角、第2設定器60により設定された走行機体2の前後方向での対地傾斜角、重力式の第1角度センサ61により検出された走行機体2の左右方向での実傾斜角、及び、重力式の第2角度センサ62により検出された走行機体2の前後方向での実傾斜角に基づく制御装置45の制御作動によって、第1角度センサ61からの検出値が第1設定器59による設定値の許容範囲内に収まるとともに、第2角度センサ62からの検出値が第2設定器60による設定値の許容範囲内に収まる状態に操作されるようになっており、これによって、穀粒タンク5での穀粒貯留量の変化などに伴う重量バランスの変動や圃場硬さの変化に起因した左右のクローラ式走行装置1の圃場に対する沈下量の変化にかかわらず、走行機体2の対地姿勢を、第1設定器59及び第2設定器60の操作で設定された目標対地姿勢に維持することができ、もって、刈取搬送部3の対地姿勢が左右方向に大きく変化して刈り高さが不揃いになる、あるいは、脱穀装置4が前後方向に大きく傾斜して選別処理に悪影響を及ぼす、などの不都合の発生を回避できるようになっている。尚、各第2油圧シリンダ55,56にはストロークセンサ63,64が装備されている。
【0053】
図1〜5及び図15に示すように、操作レバー15における操作杆19の遊端には握り部65が装備されており、この握り部65は、握り部65に対する後方からの把持を可能にする縦長形状の第1握り部分65Aと、第1握り部分65Aの上端に位置して握り部65に対する上方からの把持を可能にする前方膨出形状の第2握り部分65Bとを有するように形成されている。
【0054】
つまり、握り部65を後方から把持する場合には第1握り部分65Aを把持することによって、又、握り部65を上方から把持する場合には第2握り部分65Bを把持することによって、握り部65を、手の平全体で違和感なく手に馴染んだ状態でしっかりと把持することができるようになっており、もって、運転座席8に着座することによって操作レバー15を後方から操作するようになる着座姿勢での操縦時には第1握り部分65Aを把持することによって、又、運転座席8から立ち上がることによって操作レバー15を上方から操作するようになる立ち姿勢での操縦時には第2握り部分65Bを把持することによって、操作レバー15の十字方向への揺動操作を快適に行えるようになっている。
【0055】
操作レバー15において、第1握り部分65Aの下方にはパームレスト66が装備されており、これによって、第1握り部分65Aを把持する際には、その手をパームレスト66に乗せることによって第1握り部分65Aの把持を安定性良く楽に行えるようになり、もって、第1握り部分65Aを把持して操作レバー15を揺動操作する際の操作性や安定性の向上を図れるとともに操縦者に与える疲労感を軽減できるようになっている。
【0056】
操作レバー15は、操作レバー15を中立位置に位置させた状態では握り部65が前傾姿勢になるように構成されており、これによって、後方から操作レバー15に向けて伸ばした手の平で握り部65の第1握り部分65Aを無理なく把持することができ、操作レバー15の中立位置で握り部65が垂直姿勢になるように構成した場合のように、握り部65の第1握り部分65Aを後方から把持する際に、手の平を親指側に引き起こした無理な姿勢を強いられることがないので、第1握り部分65Aを把持した状態での操作レバー15の揺動操作が更に行い易くなるとともに操縦者に与える疲労感を更に軽減できるようになっている。
【0057】
尚、握り部65の前傾角は、操作レバー15の左側部に配備されたノブ付きボルト67を操作して操作杆19に対する握り部65の固定を解除することによって、操縦者の好みや体格あるいは操縦姿勢に応じた前傾角に支軸P6周りで調節できるようになっている。
【0058】
操作レバー15を支持する支持フレーム16は、その左右の上端部が操作レバー15の後方に位置するようになっており、これら左右の上端部に亘って腕置部68が架設されることによってアームレスト69を構成するようになっている。アームレスト69は、支持フレーム16の各上端部に縦長に形成された前後一対の長孔16Aの融通によって、操作レバー15に対する腕置部68の高さ位置及び腕置部68の前後方向での姿勢を調節できるように構成されている。
【0059】
つまり、握り部65を後方から把持する際には、その腕をアームレスト69の腕置部68に乗せることによって握り部65の把持を安定性良く楽に行えるようになり、又、操縦者の好みや体格あるいは握り部65の握り位置に応じて、アームレスト69における腕置部68の位置や姿勢を、操作レバー15に向けて伸ばした手で所望の握り部分65A,65Bを把持し易い位置や姿勢に調節できることから、操縦者の体格や握り位置などに関係なく、握り部65を把持して操作レバー15を揺動操作する際の操作性や安定性の向上を図れるとともに操縦者に与える疲労感を軽減できるようになっている。
【0060】
又、上記の構成により、機体側のフロントパネル14に操作レバー15及びアームレスト69を組み付ける際には、前もってアームレスト69に操作レバー15を装備してユニット化したものをフロントパネル14に組み付けるだけで良いことから、操作レバー15とアームレスト69とを個別に組み付ける場合に比較して、組み付け作業を容易に精度良く行えるようになっている。
【0061】
図3、図5、図9、図10及び図16に示すように、操作レバー15の握り部65において、第2握り部分65Bは、第1握り部分65Aに対して握り部65を把持する右手の親指側に偏倚し、その背面には、指による操作が可能な指動式の操作具として、中立復帰形で十字方向に操作される操作具70と中立復帰形で上下方向に操作される補助操作具71とが左右に並設されており、これによって、第1握り部分65Aを把持する場合と第2握り部分65Bを把持する場合のいずれにおいても、その手の親指が第2握り部分65Bの背面側に位置するように把持することで、その親指で、操作レバー15の揺動操作に悪影響を及ぼすことなく操作具70及び補助操作具71を操作することができるようになっている。つまり、操作レバー15、操作具70、及び補助操作具71の各操作を、操作レバー15を把持する片方の手で支障なく容易に行えるようになっている。
【0062】
図9及び図16に示すように、操作具70は、その左部の押圧操作を検出する左スイッチ72、その右部の押圧操作を検出する右スイッチ73、及び、それら左右の各スイッチ72,73の検出に基づいて第1電磁切換弁40を操作する制御装置45、などを介して操向装置33に連係されている。そして、操作レバー15が左右方向での中立位置に操作されている状態で操作具70の左部を押圧操作すると、左スイッチ72の検出に基づく制御装置45の制御作動で、第1電磁切換弁40が排出状態から左供給状態に切り換えられて、操向クラッチ37の遮断状態、右側の操向クラッチ機構38の第1接続状態、左側の操向クラッチ機構38の遮断状態、及び、操向ブレーキ39の非制動状態が現出されるようになっており、もって、右側のクローラ式走行装置1が駆動される一方で左側のクローラ式走行装置1が従動する走行機体2の左緩旋回状態を現出できるようになっている。又、操作具70の左部に対する押圧操作を解除すると、左スイッチ72の検出に基づく制御装置45の制御作動で、第1電磁切換弁40が左供給状態から排出状態に切り換えられて、操向クラッチ37の遮断状態、左右の両操向クラッチ機構38の第1接続状態、及び、操向ブレーキ39の非制動状態が現出されるようになっており、もって、左右のクローラ式走行装置1が等速駆動される走行機体2の直進状態を現出できるようになっている。
【0063】
逆に、操作レバー15が左右方向での中立位置に操作されている状態で操作具70の右部を押圧操作すると、右スイッチ73の検出に基づく制御装置45の制御作動で、第1電磁切換弁40が排出状態から右供給状態に切り換えられて、操向クラッチ37の遮断状態、左側の操向クラッチ機構38の第1接続状態、右側の操向クラッチ機構38の遮断状態、及び、操向ブレーキ39の非制動状態が現出されるようになっており、もって、左側のクローラ式走行装置1が駆動される一方で右側のクローラ式走行装置1が従動する走行機体2の右緩旋回状態を現出できるようになっている。又、操作具70の右部に対する押圧操作を解除すると、右スイッチ72の検出に基づく制御装置45の制御作動で、第1電磁切換弁40が右供給状態から排出状態に切り換えられて、操向クラッチ37の遮断状態、左右の両操向クラッチ機構38の第1接続状態、及び、操向ブレーキ39の非制動状態が現出されるようになっており、もって、左右のクローラ式走行装置1が等速駆動される走行機体2の直進状態を現出できるようになっている。
【0064】
又、操作具70は、その上部の押圧操作を検出する上スイッチ74、その下部の押圧操作を検出する下スイッチ75、及び、それら上下の各スイッチ74,75の検出に基づいて第3電磁切換弁48を操作する制御装置45、などを介して昇降装置35に連係されている。そして、操作レバー15が前後方向での中立位置に操作されている状態で操作具70の上部を押圧操作すると、上スイッチ74の検出に基づく制御装置45の制御作動で、第3電磁切換弁48が停止状態から下降状態に切り換えられて、第1油圧シリンダ47の作動で刈取搬送部3が下降する下降状態を現出できるようになっている。又、操作具70の上部に対する押圧操作を解除すると、上スイッチ74の検出に基づく制御装置45の制御作動で、第3電磁切換弁48が下降状態から停止状態に切り換えられて、第1油圧シリンダ47の作動停止による刈取搬送部3の昇降停止状態を現出できるようになっている。
【0065】
逆に、操作レバー15が前後方向での中立位置に操作されている状態で操作具70の下部を押圧操作すると、下スイッチ75の検出に基づく制御装置45の制御作動で、第3電磁切換弁48が停止状態から上昇状態に切り換えられて、第1油圧シリンダ47の作動で刈取搬送部3が上昇する上昇状態を現出できるようになっている。又、操作具70の下部に対する押圧操作を解除すると、下スイッチ75の検出に基づく制御装置45の制御作動で、第3電磁切換弁48が上昇状態から停止状態に切り換えられて、第1油圧シリンダ47の作動停止による刈取搬送部3の昇降停止状態を現出できるようになっている。
【0066】
つまり、走行機体2の操向や刈取搬送部3の昇降操作を多用する作業状況においては、操作レバー15よりも操作ストロークが小さく操作の軽い指動式の操作具70の操作で走行機体2操向や刈取搬送部3の昇降操作を行うようにすれば、走行機体2の向きが所望の走行方向と一致するまでの間、又は、刈取搬送部3が所望の高さ位置に到達するまでの間、操作具70よりも操作ストロークが大きく操作の重い操作レバー15の揺動操作を継続する必要がないことから、操縦者に与える疲労感を大幅に軽減できるようになっている。
【0067】
しかも、操作具70は、腕振り動作で揺動操作される操作レバー15よりも繊細な操作が可能な指動式のものであることから、操作具70を操作することによって微妙な走行機体2操向や刈取搬送部3の昇降操作が行い易くなり、これによって、走行機体2の進路や刈取搬送部3の高さ位置(刈り高さ位置など)の微調節を簡単かつ精度良く行えるようになっている。殊に、操作具70による旋回操作の際には、走行機体2が大きい旋回半径で徐々に操向されるようになることから、微妙な走行機体2の操向が更に行い易くなっており、これによって、収穫作業走行時での微妙な進路修正や条合わせ走行時での微妙な方向転換をより簡単かつ精度良く行えるようになっている。
【0068】
その上、走行機体2の操向や刈取搬送部3の昇降操作を行う際における操作レバー15の操作方向と操作具70の操作方向とを一致又は近似させていることから、操作レバー15と操作具70とを併用するようにしても、走行機体2の操向や刈取搬送部3の昇降操作を戸惑うことなく行えるようになり、更に、操作レバー15による操作系と操作具70による操作系のいずれか一方に故障が発生しても、機能している他方の操作系を使用することで走行機体2の操向や刈取搬送部4の昇降操作を行うことも可能となっている。
【0069】
図9、図10及び図16に示すように、補助操作具71は、その上部の押圧操作を検出する上スイッチ76、その下部の押圧操作を検出する下スイッチ77、及び、それら上下の各スイッチ76,77の検出に基づいて各第4電磁切換弁57,58を操作する制御装置45、などを介して、対応する第4電磁切換弁57,58の操作で作動油の流動状態が切り換えられる第2油圧シリンダ55,56に連係されている。そして、補助操作具71の上部を押圧操作すると、上スイッチ76の検出に基づく制御装置45の制御作動で、所定の第4電磁切換弁57,58が操作されて対応する第2油圧シリンダ55,56が作動することで、走行機体2が前傾方向に姿勢変更されるようになり、又、補助操作具71の上部に対する押圧操作を解除すると、上スイッチ76の検出に基づく制御装置45の制御作動で、所定の第4電磁切換弁57,58が操作されて対応する第2油圧シリンダ55,56が作動停止することで、走行機体2の前傾方向への姿勢変更が中止されるようになっている。
【0070】
逆に、補助操作具71の下部を押圧操作すると、下スイッチ77の検出に基づく制御装置45の制御作動で、所定の第4電磁切換弁57,58が操作されて対応する第2油圧シリンダ55,56が作動することで、走行機体2が後傾方向に姿勢変更されるようになり、又、補助操作具71の下部に対する押圧操作を解除すると、下スイッチ77の検出に基づく制御装置45の制御作動で、所定の第4電磁切換弁57,58が操作されて対応する第2油圧シリンダ55,56が作動停止することで、走行機体2の後傾方向への姿勢変更が中止されるようになっている。
【0071】
つまり、操作レバー15を把持する手の指で補助操作具71を操作することによって、走行機体2の前後方向での対地姿勢を簡単に変更することができるようになっており、これによって、畦などの隆起部を乗り越えるのに適した走行姿勢を容易に現出することができて、無理なく隆起部を走破させることができるようになっている。
【0072】
又、刈取搬送装置3が第1油圧シリンダ47の作動による昇降操作での上限位置又は下限位置に到達している状態において、補助操作具71を操作すると、各第2油圧シリンダ55,56による走行機体2の前後方向での姿勢変更によって、刈取搬送装置3を、第1油圧シリンダ47の作動による昇降操作での上限位置よりも更に上方の位置、又は、第1油圧シリンダ47の作動による昇降操作での下限位置よりも更に下方の位置に位置させることができ、これによって、刈り高さ調節を、第1油圧シリンダ47の作動による刈取搬送装置3の昇降範囲よりも広い範囲で行えることから、作業性の向上をも図れるようになっている。
【0073】
操作レバー15を左右方向の中立位置に向けて揺動付勢する付勢手段27(図4、図5及び図7参照)において、第1連係アーム22を下方に向けて揺動付勢する第2バネ24には、第2連係アーム23を上方に向けて揺動付勢する第2バネ25よりも付勢力の弱いものが採用されている。つまり、付勢手段27は、操作レバー15を把持する右手の甲側である右方向に操作レバー15を中立位置から揺動操作する際の操作荷重が、その手の平側である左方向に揺動操作する際の操作荷重よりも軽くなるように構成されており、これによって、操作レバー15を中立位置から左右に揺動操作する上において、操作レバー15を力の入り難い手の甲側に揺動操作する場合と力の入り易い手の平側に揺動操作する場合の操作感を同じように感じさせることができ、もって、操作レバー15の左右方向への揺動操作を違和感なく容易に操作できるようになっている。
【0074】
ちなみに、図10に示す符号78は、制御装置45が、第1設定器59及び第2設定器60からの設定値、並びに、第1角度センサー61及び第2角度センサー62からの検出値に基づいて、各第2油圧シリンダ55,56に対応する第4電磁切換弁57,58の作動を制御する状態と制御しない状態とに切り換える切換スイッチである。
【0075】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)作業機としては、全稈投入形コンバイン、作業装置3の一例である掘削装置を備えたバックホー、あるいは、作業装置3の一例である草刈装置を備えたクローラ走行式の草刈機などであってもよい。
【0076】
(2)操向装置33としては、左右いずれか一方のクローラ式走行装置1を正転駆動し他方のクローラ式走行装置1を逆転駆動するスピンターンの現出が可能となるように構成されたものであってもよい。
【0077】
(3)操向装置33としては、左右のクローラ式走行装置1を対応する油圧モータで駆動する2ポンプ2モータ形式に構成されたものであってもよい。
【0078】
(4)指動式の操作具70としては、レバー操作式やタッチパネル式に構成されたものであってもよい。
【0079】
(5)操作具70の上方での操作で作業装置3が上昇し、下方での操作で作業装置3が下降するように、操作具70を昇降装置35に連係してもよい。
【0080】
(6)例えば、操作レバー15の操作と操作具70の操作とで第3電磁切換弁48に供給するパルス電流のデューティ比を変更することなどによって、操作具70の上下方向での操作に基づいて作業装置3が昇降する際の昇降速度が、操作レバー15の前後揺動操作に基づいて作業装置3が昇降する際の昇降速度よりも遅くなるように構成して、操作具70の操作による作業装置3の微妙な昇降操作を更に行い易くするとともに、操作レバー15と操作具70との使い分けによって、作業装置3を迅速に昇降させる状態と作業装置3の高さ位置を微調節する状態とを現出できるようにしてもよい。
【0081】
(7)操作具70が上下方向で操作されるごとに、その操作方向に応じた昇降方向に作業装置3がインチング操作されるように構成することで、操作具70の操作による作業装置3の微妙な昇降操作が更に行い易くなるようにしてもよい。
【0082】
(8)操作具70の左右方向での操作に基づいて走行機体2が操向される際には、走行機体2が小さい旋回半径で操向されるように構成して、急旋回状態の現出を容易に行えるようにしてもよい。
【0083】
(9)操作具70の上下いずれか一方での操作に基づいて作業装置3が所定の上限位置まで自動上昇し、操作具70の上下いずれか他方での操作に基づいて作業装置3が設定器などによって予め設定された所定の作業高さ位置まで自動下降するように構成してもよく、又、補助操作具71の上下いずれか一方での操作に基づいて作業装置3が所定の上限位置まで自動上昇し、補助操作具71の上下いずれか他方での操作に基づいて作業装置3が設定器などによって予め設定された所定の作業高さ位置まで自動下降するように構成してもよい。
【0084】
(10)作業装置3が所定の下限位置に到達した状態で作業装置3を下降させる方向への操作レバー15の操作が所定時間継続されると走行機体2が前傾方向への姿勢変更を開始し、作業装置3が所定の上限位置に到達した状態で作業装置3を上昇させる方向への操作レバー15の操作が所定時間継続されると走行機体2が後傾方向への姿勢変更を開始するように、操作レバー15を各第2油圧シリンダ55,56に連係して、昇降装置35の作動による作業装置3の昇降範囲よりも広い範囲で作業装置3を昇降させることができるようにしてもよい。尚、この構成は、前述した(9)の別実施形態における後者の構成を採用した場合に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱形コンバインの全体右側面図
【図2】搭乗運転部の平面図
【図3】搭乗運転部の縦断背面図
【図4】操作レバーの構成及び連係構造を示す要部の縦断正面図
【図5】操作レバーの構成及び連係構造を示す要部の縦断右側面図
【図6】操作レバーの支持構造を示す要部の縦断正面図
【図7】操作レバーの支持構造及び連係構造を示す要部の縦断右側面図
【図8】エンジンから左右のクローラ式走行装置への伝動構造を示す伝動系統図
【図9】操作レバー及び操作具と操向装置との連係を示す操作系統図
【図10】操作レバー及び補助操作具と昇降装置との連係を示す操作系統図
【図11】走行機体を下限位置まで下降させた状態を示すクローラ式走行装置の左側面図
【図12】走行機体を上限位置まで上昇させた状態を示すクローラ式走行装置の左側面図
【図13】走行機体を前傾させた状態を示すクローラ式走行装置の左側面図
【図14】走行機体を後傾させた状態を示すクローラ式走行装置の左側面図
【図15】(イ)第1握り部分を把持した状態を示す操作レバーの正面図(ロ)第2握り部分を把持する状態を示す操作レバーの正面図
【図16】操作具及び補助操作具の配置を示す操作レバーの背面図
【符号の説明】
1 クローラ式走行装置
2 走行機体
3 作業装置
15 操作レバー
33 操向装置
35 昇降装置
52 揺動アーム
53 揺動アーム
55 アクチュエータ
56 アクチュエータ
70 操作具
71 補助操作具[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a neutral return type cross swing type operating lever, a steering device that steers the traveling machine body by switching the operating state of the left and right crawler type traveling apparatuses, and a working device connected to the traveling machine body. The operating state of the left and right crawler type traveling devices is switched to the lifting device that switches the lifting state based on the left and right swing operation of the operation lever, and the working device is lifted and lowered based on the front and rear swing operation of the operation lever. The present invention relates to an operating structure of a work machine linked so that the state can be switched.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in the operation structure of the working machine as described above, the left and right crawler type are operated by swinging the operation lever against the bias of the biasing means for biasing the operation lever toward the neutral position. By switching the operating state of the traveling device and the lifting / lowering state of the working device, the steering of the traveling machine body and the lifting / lowering operation of the working device can be performed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above prior art, the operation lever is a manual type that is operated to swing with a relatively large stroke by an arm swinging operation. Therefore, the operation lever is urged to swing toward the neutral position. As the urging means, one having a relatively large urging force is adopted, whereby the traveling machine body is directed in a desired traveling direction or the working device is positioned at a desired height position. In order to achieve this, until the direction of the traveling machine body matches the desired traveling direction, or until the work device reaches the desired height position, the operation lever that resists the urging of the urging means is used. Since the swinging operation has to be continued, the driver feels a lot of fatigue in a work situation in which the steering of the traveling machine body and the lifting / lowering operation of the work device are frequently used.
[0004]
In addition, the swinging operation of the operation lever against the biasing of the biasing means is performed in the arm swinging operation to steer the traveling aircraft and the lifting / lowering operation of the work device. It was difficult to lift and lower the work equipment.
[0005]
An object of the present invention is to reduce the feeling of fatigue given to the operator by maneuvering the traveling machine body and raising / lowering the work apparatus, and to make it possible to easily perform the delicate operation of the traveling machine body and elevating operation of the work apparatus. It is in.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
〔Constitution〕
In order to achieve the above object, in the invention according to
[0007]
[Action]
According to the first aspect of the present invention, it is only necessary to operate the operation tool with the finger of the hand holding the operation lever without performing the swinging operation of the operation lever against the urging of the urging means by the arm swinging operation. Thus, the operating state of the left and right crawler type traveling devices and the raising / lowering state of the working device can be switched, and the operation of the operating tool can be performed by the direction of the traveling machine body matching the desired traveling direction or If it is continued until it reaches the height position, the traveling machine body is steered or the working apparatus is moved up and down such that the traveling machine body is directed in the desired traveling direction or the working device is positioned at the desired height position. Can be done.
[0008]
In other words, in a work situation where the steering of the traveling machine and the lifting and lowering operation of the working device are frequently used, the steering of the traveling machine and the working device are operated by operating a finger-operated operation tool that has a smaller operation stroke than the operation lever and is light in operation. If the lifting / lowering operation is performed, the operation stroke is larger than that of the operation tool until the direction of the traveling machine body matches the desired traveling direction or until the work device reaches the desired height position. Since it is not necessary to continue the swinging operation of the heavy operating lever, the feeling of fatigue given to the operator can be greatly reduced.
[0009]
In addition, since the operating tool is a finger-operated type that can be operated more delicately than the operating lever that is swung by arm swinging motion, the operation tool can be used to manipulate the vehicle body delicately. It becomes easy to perform the raising / lowering operation of the working device, and this makes it possible to easily and accurately perform fine adjustment of the path of the traveling machine body and the height position of the working device.
[0011]
In addition, even if a failure occurs in either the operating system using the operating lever or the operating system using the operating tool, the other operating system that is functioning can be used to steer the traveling machine or to raise or lower the work device. Can be done.
[0012]
〔effect〕
Accordingly, it is possible to greatly improve the operability when steering the traveling machine body and raising / lowering the work device, and to improve the reliability.
[0013]
〔Constitution〕
In the invention according to
[0014]
[Action]
According to the second aspect of the present invention, it becomes easier to perform a delicate lifting operation of the working device by operating the operation tool, whereby the working device can be positioned at a desired height position more easily and accurately. It becomes like this.
[0015]
In other words, by operating the operating lever, the work device can be moved up and down at a higher speed than when operating the operating tool, and by operating the operating tool, the operating lever is further operated than when operating the operating lever. It becomes possible to easily and accurately position the working device at a desired height position.
[0016]
〔effect〕
Therefore, by using the operation lever and the operating tool properly according to the purpose of raising and lowering the work device, the operation state for quickly raising and lowering the work device and the operation for finely adjusting the height position of the work device more accurately and easily. As a result, the operability in raising and lowering the work device can be further improved.
[0017]
〔Constitution〕
In the invention according to
[0018]
[Action]
According to the third aspect of the invention, when the operating tool is operated, the traveling machine body is gradually steered with a large turning radius, so that the delicate traveling machine body can be more easily steered. The traveling machine body can be directed in a desired traveling direction more easily and accurately.
[0019]
That is, by operating the operating lever, the traveling machine body can be steered more quickly with a smaller turning radius than when operating the operating tool, and by operating the operating tool, it can be further increased with a larger turning radius. The traveling machine body can be directed in a desired traveling direction easily and accurately.
[0020]
〔effect〕
Therefore, by using the operating lever and the operating tool properly according to the purpose of steering the traveling aircraft, the steering state that changes the traveling direction of the traveling aircraft greatly and quickly, and the steering that changes small and easily with high accuracy. As a result, the operability in steering the traveling vehicle can be further improved.
[0021]
〔Constitution〕
According to a fourth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to third aspects, the finger-operated auxiliary operation tool that can be operated in the vertical direction by a finger is used as the operation. The working device is automatically raised to a predetermined upper limit position based on an operation on either the upper or lower side of the auxiliary operation tool, and the lever is installed on the lever. The auxiliary operation tool is linked to the lifting device so that the working device automatically descends to a predetermined working height position.
[0022]
[Action]
According to the fourth aspect of the present invention, the operation device requires a predetermined upper limit position when the operation lever or the operation tool is operated only by operating the auxiliary operation tool with the finger of the hand holding the operation lever. Alternatively, the work device can be moved up and down to a predetermined upper limit position or a predetermined work height position without performing an operation of continuing until the predetermined work height position is reached.
[0023]
〔effect〕
Therefore, it has become possible to effectively improve the operability when raising and lowering the work device to the predetermined upper limit position or the predetermined work height position, and to reduce the fatigue feeling given to the operator.
[0024]
〔Constitution〕
According to a fifth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to third aspects, the left and right crawler type traveling devices and the traveling body are operated by corresponding actuators. Are connected via a pair of front and rear swing arms that can be independently driven to swing, so that the ground posture of the traveling machine body can be changed in the front-rear direction, and the fingers can be operated in the vertical direction by fingers. A movable auxiliary operation tool is mounted on the operation lever, and the posture of the traveling machine body is changed in the forward tilt direction based on an operation on either the upper or lower side of the auxiliary operation tool, and either The auxiliary operation tool is linked to the actuator so that the traveling machine body changes its posture in the backward tilt direction based on the operation on the other side.
[0025]
[Action]
According to the fifth aspect of the present invention, the ground posture in the front-rear direction of the traveling machine body can be easily changed by operating the auxiliary operation tool with the finger of the hand holding the operation lever.
[0026]
In addition, if the auxiliary operating tool is operated in a state where the working device has reached the upper limit position or the lower limit position by operating the operating lever or the operating tool, the working device is moved to the operating lever by changing the posture of the traveling machine body in the front-rear direction. Alternatively, it can be positioned at a position further above the upper limit position due to operation of the operation tool, or at a position further lower than the lower limit position due to operation of the operation lever or operation tool.
[0027]
That is, by a series of operations by the hand holding the operation lever, the work device can be lifted and lowered in a wider range than when the work device is lifted and lowered based only on the operation lever or the operation tool, and the work range can be expanded. It becomes like this.
[0028]
Further, the work machine is configured to automatically cut off transmission to the cutting and conveying unit as the cutting and conveying unit, which is an example of a working device, rises to a predetermined height position. However, if the traveling machine body is tilted backward by the operation of the auxiliary operation tool, the cutting and conveying section can be raised without interrupting the transmission to the cutting and conveying section. It is possible to perform a harvesting operation at the shore, such as harvesting the planted cereal cocoon while raising the tip of the conveying unit along the heel.
[0029]
〔effect〕
Therefore, the workability can be improved by extending the lifting range of the work device without deteriorating the operability in raising and lowering the work device.
[0030]
〔Constitution〕
According to a sixth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to fifth aspects, the left and right crawler type traveling devices and the traveling body are operated by corresponding actuators. Are connected via a pair of front and rear swing arms capable of independent swing drive, so that the ground posture of the traveling machine body can be changed in the front-rear direction, and the working device has reached a predetermined lower limit position. When the operation lever is continuously operated for a predetermined time in the direction in which the working device is lowered in the state, the traveling machine body starts changing the posture in the forward tilt direction, and the working device has reached a predetermined upper limit position. Thus, the operation lever is linked to the actuator so that when the operation of the operation lever in the direction of raising the work device is continued for a predetermined time, the traveling machine body starts changing the posture in the backward tilt direction.
[0031]
[Action]
According to the sixth aspect of the present invention, if the posture change in the front-rear direction of the traveling machine body is started by the forward / backward swing operation of the operation lever, the working device is a lifting device based on the operation of the operation lever or the operation tool. A position that is further above the upper limit position when the working device is moved up and down by the operation of, or further below the lower limit position when the working device is moved up and down by the operation of the lifting device based on the operation of the operation lever or the operating tool. It becomes possible to be located in the position.
[0032]
In other words, the operation lever can be moved back and forth in a wider range than the case where the operation device is moved up and down by the operation of the elevating device by swinging the operation lever back and forth, so that the work range can be expanded.
[0033]
〔effect〕
Therefore, the workability can be improved by extending the lifting range of the work device without deteriorating the operability in raising and lowering the work device.
[0034]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an overall side view of a self-decomposing combine that is an example of a work machine. This combine is placed at the front of a traveling
[0035]
As shown in FIGS. 1 to 3, the
[0036]
As shown in FIGS. 4 to 7, the
[0037]
The
[0038]
Further, the
[0039]
As shown in FIG. 8, the transmission from the
[0040]
The main clutch 29 is linked to the
[0041]
Although not shown, the hydrostatic continuously
[0042]
As shown in FIGS. 8 and 9, the
[0043]
The
[0044]
4-9, the 1st
[0045]
The
[0046]
With the above configuration, when the
[0047]
In a state in which the
[0048]
In a state where the
[0049]
In a state where the
[0050]
As shown in FIGS. 4 to 6, 9, and 10, the lifting
[0051]
As shown in FIGS. 11 to 14, each of the left and right crawler
[0052]
As shown in FIG. 10, the switching of the flow state of the hydraulic fluid to the front, rear, left and right second
[0053]
As shown in FIGS. 1 to 5 and 15, the free end of the operating
[0054]
That is, when gripping
[0055]
In the
[0056]
The
[0057]
The forward tilt angle of the
[0058]
The
[0059]
That is, when gripping the
[0060]
Further, with the above configuration, when the
[0061]
As shown in FIGS. 3, 5, 9, 10, and 16, in the
[0062]
As shown in FIGS. 9 and 16, the
[0063]
Conversely, when the right portion of the operating
[0064]
Further, the operating
[0065]
Conversely, when the lower portion of the operating
[0066]
In other words, in a work situation where the steering of the traveling
[0067]
In addition, since the
[0068]
In addition, since the operating direction of the operating
[0069]
As shown in FIGS. 9, 10, and 16, the
[0070]
On the contrary, when the lower part of the
[0071]
That is, by operating the
[0072]
Further, when the auxiliary conveying
[0073]
In the urging means 27 (see FIGS. 4, 5 and 7) for urging and urging the
[0074]
Incidentally,
[0075]
[Another embodiment]
Hereinafter, other embodiments of the present invention will be listed.
(1) As a working machine, a full throw-in type combine, a backhoe equipped with an excavating device which is an example of the working
[0076]
(2) The
[0077]
(3) The
[0078]
(4) The finger-operated
[0079]
(5) The
[0080]
(6) Based on the operation in the vertical direction of the
[0081]
(7) Each time the
[0082]
(8) When the traveling
[0083]
(9) The
[0084]
(10) When the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall right side view of a self-decomposing combine.
[Fig. 2] Plan view of boarding operation section
FIG. 3 is a longitudinal rear view of the boarding operation section.
FIG. 4 is a longitudinal front view of the main part showing the configuration and linkage structure of the operating lever.
FIG. 5 is a vertical right side view of the main part showing the configuration and linkage structure of the operating lever.
FIG. 6 is a longitudinal front view of the main part showing the support structure of the operating lever.
FIG. 7 is a vertical right side view of the main part showing the support structure and linkage structure of the operating lever.
FIG. 8 is a transmission system diagram showing a transmission structure from the engine to the left and right crawler type traveling devices.
FIG. 9 is an operation system diagram showing the linkage between the operation lever and the operation tool and the steering device.
FIG. 10 is an operation system diagram showing the linkage between the operating lever and auxiliary operating tool and the lifting device;
FIG. 11 is a left side view of the crawler type traveling device showing a state in which the traveling machine body is lowered to the lower limit position.
FIG. 12 is a left side view of the crawler type traveling device showing a state in which the traveling machine body is raised to the upper limit position.
FIG. 13 is a left side view of the crawler type traveling device showing a state in which the traveling machine body is tilted forward.
FIG. 14 is a left side view of the crawler type traveling device showing a state in which the traveling machine body is tilted backward.
15A is a front view of the operation lever showing a state where the first grip portion is gripped. FIG. 15B is a front view of the operation lever showing a state where the second grip portion is gripped.
FIG. 16 is a rear view of the operation lever showing the arrangement of the operation tool and the auxiliary operation tool.
[Explanation of symbols]
1 Crawler type traveling device
2 traveling aircraft
3 working devices
15 Control lever
33 Steering device
35 Lifting device
52 Swing arm
53 Swing arm
55 Actuator
56 Actuator
70 Operation tool
71 Auxiliary operation tools
Claims (6)
前記操作レバーの握り部を、該握り部に対する後方からの把持を可能にする縦長形状の第1握り部分と、該第1握り部分の上端に位置して前記握り部に対する上方からの把持を可能にする前方膨出形状の第2握り部分とを有するように形成するとともに、
指による左右操向操作と昇降操作とが可能な指動式の操作具を前記操作レバーに装備し、
この指動式の操作具を、前記第1握り部分を把持する状態と、前記第2握り部分を把持する状態との、何れの状態でも指操作可能な箇所に配設してある作業機の操作構造。 Based on the swing operation of the neutral return type operating lever, the operating lever is steered by the left and right crawler type traveling devices so that the operating state of the left and right crawler type traveling devices and the lifting / lowering state of the work device can be switched. An operating structure of a working machine linked to a device and a lifting device of the working device ,
The grip portion of the operating lever can be gripped from above with respect to the first grip portion having a vertically long shape that enables the grip portion to be gripped from behind and the upper end of the first grip portion. And so as to have a second squeeze part of the front bulge shape to be,
Equipped with a finger-operated operation tool that can be operated left and right with a finger and a lifting operation on the operation lever ,
A work implement in which the finger-operated operation tool is disposed at a position where the finger can be operated in any state of gripping the first grip portion and gripping the second grip portion . Operation structure.
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