JP3717232B2 - Liquid crystal display device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスコティック液晶の配向形態を固定化した液晶表示素子用補償フィルムを組み込んだ液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
TN液晶配向を利用したディスプレーは、ノートパソコン、携帯用電子機器、携帯用テレビなどのディスプレーとして広く普及している。TN液晶ディスプレーは通常旋光モードで用いられる。これは、偏光板の透過軸と液晶セルの基板の配向処理方向とを平行または直角とするモードであり、正面からみたとき非常に質の高い表示が得られる。ただし、斜めからみたとき表示品位が低下するという視野角の問題がある。特に、黒表示時の液晶のミッドプレーンダイレクターの方向に沿って斜めからみたとき、全ての表示が黒くなってしまういわゆる黒つぶれは大きな問題である。
【0003】
一方、複屈折モードは偏光板の透過軸と液晶セルの配向処理方向とを平行でもなく、直角でもないように設置するモードである。このモードでは、黒つぶれは起こりにくいものの、斜めからみたときのコントラスト比の低下は旋光モードよりも激しい。また正面でのコントラスト比は通常、わずかではあるが旋光モードに比べ劣っている。
こういった理由から、TN液晶ディスプレーを複屈折モードで使用することはほとんど無い。しかしながら黒つぶれが起こりにくいことは大きな利点であり、視角によるコントラスト比の低下を改善することができれば、通常の旋光モードよりも視角特性の良い表示を得ることが可能であると考えられる。
しかしながら従来、複屈折モードのTN液晶ディスプレーに対し視野角補償を行おうという試みはほとんどなされてこなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題を解決するものであり、複屈折モードかつノーマリーホワイトモードで駆動されるTN液晶ディスプレーの補償板として、従来にない視野角拡大を図ることが可能な補償フィルム、詳しくはディスコティック液晶の配向形態を固定化して成る補償フィルムを組み込んだ液晶表示装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明の第1は、ディスコティック液晶の配向形態を固定化せしめたディスコティック液晶性材料より形成される単層のフィルムであり、かつ該配向形態がフィルム上面界面近傍のディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面とのなす角度と、フィルム下面界面近傍のディスコティック液晶のダイレクターとフィルムの平面とのなす角度とが異なるハイブリッド配向である補償フィルムを組み込んだTN型液晶セルと互いに透過軸が直交した1対の偏光板を備えた複屈折モードかつノーマリーホワイトモードの液晶表示装置に関する。
【0006】
また本発明の第2は、該ハイブリッド配向が、ディスコティック液晶のダイレクターがフィルムの一方の面においては、フィルム平面と60度以上、90度以下の角度をなしており、フィルムの他の面においては、0度以上、50度以下の角度をなすハイブリッド配向であることを特徴とする上記記載の液晶表示装置に関する。
本発明の第3は、補償フィルムが基板を備えており、基板側のフィルム界面近傍のディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面との成す角度が0度以上50度以下であることを特徴とする上記の液晶表示装置に関する。
本発明の第4は、補償フィルムがディスコティック液晶の配向制御能を実質的に持たない基板を備えていることを特徴とする上記の液晶表示装置に関する。
本発明の第5は、補償フィルムが配向膜を有しない基板を備えていることを特徴とする上記の液晶表示装置に関する。
【0007】
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
本発明の補償フィルムは、複屈折モードかつノーマリーホワイトモードで駆動されるTN液晶ディスプレーの視野角依存性を大幅に改良するものである。まず、補償の対象となるTN液晶ディスプレーについて説明する。
TN液晶ディスプレーは駆動方式で分類すれば、単純マトリクス方式、TFT(Thin Film Transistor)電極やMIM(Metal Insulator Metal,あるいはTFD=Thin Film Diode)電極を用いるアクティブマトリクス方式などのように細分できる。本発明の補償板はいずれの駆動方式に対しても効果を有する。
【0008】
用いる液晶セルは、ねじれ角が70度から110度の範囲にあるものであり、最も一般的なTN液晶ディスプレーでは、ねじれ角はほぼ90度となっている。セルの電圧無印可時のリターデーションは、通常200nmから1200nmの範囲であり、好ましくは400nmから600nmであり、中でも490nm付近のリターデーション値が最も好ましい。
上下の偏光板は、ノーマリーホワイトモードで駆動されるため、透過軸は互いにほぼ直交している。すなわち、二枚の偏光板の透過軸のなす角は通常90度±20度、より好ましくは90度±10度、特に好ましいのは90度の場合である。また本発明のように複屈折モードで使用する時は、液晶セルの基板界面での配向規制方向と偏光板の透過軸方向とは、平行でもなく、直交でもない。両者のなす角度の絶対値を0から90度の鋭角で示せば、通常20度から70度の範囲、より好ましくは35度から55度、特に好ましいのは40度から50度の範囲である。なお液晶セルの配向方向の規制は、通常、セル基板表面にポリイミドやポリビニルアルコール等の有機薄膜を形成した後、ラビング処理を行うことによって達成できる。
【0009】
尚、公知の技術である、駆動電極を細分化した画素分割方式、液晶のプレチルト方向を二方向または多方向に分割したデュアルドメイン方式やマルチドメイン方式は、液晶ディスプレーの視野角拡大を液晶セル側から行おうという試みで考えられたものである。このような視野角が、ある程度改善された液晶ディスプレーに対しても本発明の補償フィルムは、有効に作用し、更なる視野角拡大が可能となる。
上記の如き液晶ディスプレーに対し、優れた補償効果を与えうる本発明の補償フィルムは、ディスコティック液晶性材料から成り、該液晶の配向形態を固定化して形成される。
【0010】
一般にディスコティック液晶は、平面性の高い円盤状の形をしたメソゲンを有する分子により発現される液晶である。ディスコティック液晶の特徴は、液晶層中の極微小領域における屈折率が負の一軸性を有することである。図1のように、ある平面内での屈折率が等しく(noとする)、その平面に垂直な方向がダイレクター(液晶の局所的な配向方向を表す単位ベクトル)であり、該ダイレクター方向の屈折率をneとしたとき、no>neとなっている。こういった微小領域におけるダイレクターが液晶層中でどのように配列するかで、得られる構造体の屈折率特性、ひいては光学特性が決定される。該ダイレクターの方向(角度)が、液晶層全体にわたって同一方向を向いている場合、その向きが液晶層全体の光軸となる。
通常、液晶層全体にわたってダイレクターが同一方向を向いている場合、負の一軸性の液晶層となり、従来の方法でディスコティック液晶を均一配向した場合には、通常、図2(a),(b)の配向を形成する。図2の(a)は、液晶層に存在するディスコティック液晶のダイレクターが全て基板法線にあることからホメオトロピック配向と呼ばれる。この配向を形成した液晶層の光軸は基板法線方向に存在することとなる。また(b)は、液晶層に存在する全てのディスコティック液晶のダイレクターが基板法線から一定角度傾いたチルト配向であり、この液晶層全体の光軸は、ダイレクターが傾いた方向(チルト角方向)に存在することになる。
【0011】
本発明の補償フィルムは、前記のようなホメオトロピック配向やチルト配向、また該配向形態に基づく負の一軸性構造とは全く異なるものであり、フィルム全体としての光軸が存在せず、ディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面とのなす角度がフィルム上面界面近傍と下面界面近傍とで異なった単層フィルムである。具体的には、フィルムの膜厚方向の各部分において該ダイレクターとフィルム平面とのなす角度が異なった配向を形成している。また本補償フィルムにおいては、該ダイレクターのフィルム平面への投影ベクトルの方向(ダイレクター方位)が液晶層全体、すなわち補償フィルム全体にわたってほぼ一方向である。したがって本発明の補償フィルムは、該ダイレクターの角度がフィルム上面界面近傍と下面界面近傍とで異なり、またダイレクター方位が一方向ということから、図2の(c)の如くディスコティック液晶の該ダイレクターとフィルム平面とのなす角度が、該フィルムの膜厚方向でほぼ連続的な変化をした特異な配向形態を形成しているものと推察される。
棒状のネマティック液晶では、このような厚さ方向でダイレクターの角度が連続的に変化したものをハイブリッド配向と呼ぶことから、本発明の補償フィルムの配向形態もハイブリッド配向と呼ぶことにする。
【0012】
本発明において、ハイブリッド配向のフィルムの膜厚方向における角度範囲は、ディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面とのなす最小の角度の絶対値、すなわちディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面における法線とがなす鈍角側ではない角度(0度以上90度以下の範囲となる角度)をa度とした際に、〔90度−a度〕により求められる角度が、フィルムの上面界面近傍または下面界面近傍の一方においては、通常60度以上90度以下の角度をなし、当該面の反対面においては、通常0度以上50度以下である。好ましくは一方の角度の絶対値が80度以上90度以下、他方の角度の絶対値が0度以上30度以下である。
なお界面近傍とは、フィルムの表面から膜厚方向に向かって該膜厚の1〜5%程度の深さを意味するものである。
【0013】
本発明の補償フィルムは、上述のように少なくともディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面とのなす角度がフィルムの上面界面近傍と下面界面近傍とで異なったハイブリッド配向を形成しているためにダイレクターが厚み方向で異なる方向を向いており、フィルムという構造体として見た場合、もはや光軸は存在せず一軸性は失われている。このような、液晶の配向形態中を光が通過する際、従来得られなかった複雑な複屈折挙動を観察することができる。
【0014】
次に、本発明に用いるディスコティック液晶性材料について説明する。該材料は、ディスコティック液晶性化合物単独、または、少なくとも1種の該液晶性化合物を含有する組成物からなる。
ディスコティック液晶はC.Destradeらにより、その分子の配向秩序によってND 相(discotic nematic phase),Dho相(hexagonal ordered columnar phase),Dhd相(hexagonal disordered columnar phase),Drd相(rectangular disordered columnar phase),Dob相(oblique columnar phase)のように分類されている(C.Destrade et al.Mol.Cryst.Liq.Cryst.106,121(1984))。本発明において、これらの分子の配向秩序は特に限定はされないが、配向の容易さの観点から、配向秩序の最も低いND 相を少なくとも有する材料が好ましく、特に好ましいのはND 相のみを唯一液晶相として有するものである。
【0015】
本発明に用いられるディスコティック液晶性材料は、その液晶状態における配向形態を損なうことなく固定化するために、固定化時に液晶相から結晶相への転移が起こらないものが好ましい。またフィルムを形成した際、使用条件下で配向形態が保たれ、且つ、固体と同様に取扱いができるものが望ましい。さらに、本発明でいう固定化した、という状態は、液晶構造がアモルファスなガラス状態で凍結された状態が最も典型的、且つ好ましい態様ではあるが、それだけには限定されず、本発明の補償フィルムの使用条件下、具体的には、通常0℃から50℃、より過酷な条件下では−30℃から70℃の温度範囲において、該フィルムに流動性が無く、また外場や外力によって配向形態に変化を生じさせることなく、固定化された配向形態を安定に保ち続けることができる状態を指すものである。以上のことより、本発明に用いられるディスコティック液晶性材料としては、以下のいずれかの性質を持つものが好ましい。
【0016】
▲1▼ 液晶状態より低温域にガラス相のみを有し、結晶相を持たない。液晶状態より温度を下げていくとガラス状態で固定化される。
▲2▼ 液晶状態より低温域に結晶相を有し、さらに結晶相より低温域にガラス相を有するものであって、液晶状態から温度を下げたとき、結晶相が出現せず(結晶相が過冷却する場合、または昇温時のみに結晶化を起こすモノトロピックな場合)、液晶状態より温度を下げていくとガラス状態で固定化される。
▲3▼ 液晶状態より低温域に結晶相を有するが、さらに低温域においては、明瞭なガラス転移を示さないものであって、液晶状態から温度を下げたとき、結晶相が出現しない(結晶相が過冷却する場合、または昇温時のみに結晶化を起こすモノトロピックな場合)。この場合、融点(固定化した後、再度高温に加熱したときに観測される)よりさらに低い温度では、分子の流動性が極めて制限された状況にある、実用上固体の材料と見なせる。
▲4▼ 液晶状態より低温域で、昇温過程および降温過程においても明瞭な結晶への転移もガラス状態への転移も観測されないが、液晶状態における配向形態を固定化した際、本フィルムの使用温度範囲内で流動性が全く無く、且つ、ズリなどの外力や外場を加えても配向形態が変化しない。
【0017】
上記のうち、より好ましいものは▲1▼および▲2▼のいずれかの場合であり、最も好ましいのは▲1▼の性質を持ったものを用いる場合である。尚、▲3▼および▲4▼のいずれの場合でも実用上差し支えなく用いることができるが、フィルムの使用条件下で配向の乱れが起こる可能性がないことを注意深く確かめる必要性がある。具体的には、通常0℃から50℃の温度範囲において、例えばズリなどを強制的に加え、配向形態に乱れが生じなければ特に問題はない。ズリなどによって配向形態に乱れが生じた場合、本来の光学性能は失われ、その後如何なる処理を施しても元の配向形態に戻すことは困難であり、実際の使用において大きな問題となる。
【0018】
本発明に用いるディスコティック液晶性材料は、上記のいずれかの性質を持つと同時に、均一な欠陥のない配向のために、良好なドメイン合一性を示すものが望ましい。ドメインの合一性が悪い場合には、得られる構造がポリドメインとなり、ドメイン同士の境界に配向欠陥が生じ、光を散乱するようになる。また、フィルムの透過率低下にもつながるので望ましくない。
次に、該液晶性材料と成りうるディスコティック液晶性化合物について説明する。該化合物の具体的な構造は、主にディスコティック液晶相を発現させるのに必須の円盤状の中心部分(ディスコゲン)と、液晶相を安定化するために必要な置換基とで構成される。該置換基は、一官能性のものが好ましく用いられるが、二官能性のものを用いてディスコゲン同士を一部連結させ、オリゴマー化またはポリマー化させたりして得られる化合物でも本発明の材料として好ましく用いることができる。
以下、具体的に本発明に用いることができるディスコティック液晶性化合物の分子構造を示す。
【0019】
【化1】

Figure 0003717232
1 ,R2 ,R3 は以下の群より選ばれる同一もしくは異なる、一官能性もしくは二官能性の置換基。
一官能性の置換基としては、
【0020】
【化2】
Figure 0003717232
ただし、Cn 2n+1は直鎖もしくは分岐のアルキル基で、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1〜X8は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン基で、mは1以上16以下の整数、より好ましくは2以上10以下の整数。
二官能性の置換基としては、
【0021】
【化3】
Figure 0003717232
ただし、Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン鎖で、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
具体的な構造を例示すれば、
【0022】
【化4】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0023】
【化5】
Figure 0003717232
ただしpおよびqは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0024】
【化6】
Figure 0003717232
ただしpは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0025】
【化7】
Figure 0003717232
ただしX1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8およびX9は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0026】
【化8】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0027】
【化9】
Figure 0003717232
ただしpおよびqは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0028】
【化10】
Figure 0003717232
ただしpは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0029】
【化11】
Figure 0003717232
ただしX1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8およびX9は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0030】
【化12】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0031】
【化13】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0032】
【化14】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0033】
【化15】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0034】
【化16】
Figure 0003717232
ただしpおよびqは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0035】
【化17】
Figure 0003717232
ただしpは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0036】
【化18】
Figure 0003717232
で表されるポリマー。
Qは、
【0037】
【化19】
Figure 0003717232
ここでnは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
平均分子量は4,000以上100,000以下の範囲。
【0038】
【化20】
Figure 0003717232
1 ,R2 ,R3 は以下の群より選ばれる同一もしくは異なる、一官能性もしくは二官能性の置換基。
一官能性の置換基としては、
【0039】
【化21】
Figure 0003717232
ただし、Cn 2n+1は直鎖もしくは分岐のアルキル基で、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
二官能性の置換基としては、
【0040】
【化22】
Figure 0003717232
ただし、Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン鎖で、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
具体的な構造を例示すれば、
【0041】
【化23】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0042】
【化24】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0043】
【化25】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0044】
【化26】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0045】
【化27】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0046】
【化28】
Figure 0003717232
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0047】
【化29】
Figure 0003717232
で表されるポリマー。
平均分子量は4,000以上100,000以下の範囲。
Qは、
【0048】
【化30】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
【0049】
【化31】
Figure 0003717232
1 ,R2 ,R3 ,R4 は以下の群より選ばれる同一もしくは異なる、一官能性もしくは二官能性の置換基。
一官能性の置換基としては、
【0050】
【化32】
Figure 0003717232
ただし、Cn 2n+1は直鎖もしくは分岐のアルキル基で、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
二官能性の置換基としては、
【0051】
【化33】
Figure 0003717232
ただし、Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン鎖で、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
具体的な構造を例示すれば、
【0052】
【化34】
Figure 0003717232
ただしp,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0053】
【化35】
Figure 0003717232
ただしp,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0054】
【化36】
Figure 0003717232
ただしp,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0055】
【化37】
Figure 0003717232
ただしp,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0056】
【化38】
Figure 0003717232
ただしp,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0057】
【化39】
Figure 0003717232
ただしp,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0058】
【化40】
Figure 0003717232
ただしp,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0059】
【化41】
Figure 0003717232
1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 は以下の群より選ばれる同一もしくは異なる、一官能性もしくは二官能性の置換基。
一官能性の置換基としては、−H(最大4個まで),
【0060】
【化42】
Figure 0003717232
ただし、Cn 2n+1は直鎖もしくは分岐のアルキル基で、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
二官能性の置換基としては、
【0061】
【化43】
Figure 0003717232
ただし、Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン鎖で、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
具体的な構造を例示すれば、
【0062】
【化44】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,vおよびwは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0063】
【化45】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0064】
【化46】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0065】
【化47】
Figure 0003717232
ただし、p,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0066】
【化48】
Figure 0003717232
ただし、p,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0067】
【化49】
Figure 0003717232
ただし、p,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0068】
【化50】
Figure 0003717232
ただし、p,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0069】
【化51】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0070】
【化52】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0071】
【化53】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0072】
【化54】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0073】
【化55】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0074】
【化56】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0075】
【化57】
Figure 0003717232
1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 は以下の群より選ばれる同一もしくは異なる、一官能性もしくは二官能性の置換基。
一官能性の置換基としては、
【0076】
【化58】
Figure 0003717232
ただし、Cn 2n+1は直鎖もしくは分岐のアルキル基で、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1〜X8は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン基で、mは1以上16以下の整数、より好ましくは2以上10以下の整数。
二官能性の置換基としては、
【0077】
【化59】
Figure 0003717232
ただし、Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン鎖で、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
具体的な例としては、
【0078】
【化60】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0079】
【化61】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0080】
【化62】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0081】
【化63】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0082】
【化64】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0083】
【化65】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,sおよびtは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0084】
【化66】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,sおよびtは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0085】
【化67】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0086】
【化68】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0087】
【化69】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0088】
【化70】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,sおよびtは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0089】
【化71】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6。
p,q,rは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0090】
【化72】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6
p,qは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0091】
【化73】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6、0≦z≦6
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0092】
【化74】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦w≦6、0≦x≦6、0≦y≦6、0≦z≦6
ただし、p,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0093】
【化75】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6。
p,q,rは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0094】
【化76】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6、0≦z≦6
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0095】
【化77】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,vおよびwは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
kは1,2もしくは3。
【0096】
【化78】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,aおよびbは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0097】
【化79】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0098】
【化80】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上18以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0099】
【化81】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,aおよびbは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0100】
【化82】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0101】
【化83】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0102】
【化84】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,aおよびbは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0103】
【化85】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0104】
【化86】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0105】
【化87】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,vおよびwは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
Qは、
【0106】
【化88】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0107】
【化89】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0108】
【化90】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,a,b,c,d,eおよびfは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0109】
【化91】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0110】
【化92】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0111】
【化93】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,xおよびyは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8、X9およびX10は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
Qは、
【0112】
【化94】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0113】
【化95】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0114】
【化96】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,a,b,c,d,eおよびfは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0115】
【化97】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0116】
【化98】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0117】
【化99】
Figure 0003717232
で表されるポリマー。
ただし、p,q,r,s,t,u,v,wは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
平均分子量は5,000から100,000の範囲。
Qは、
【0118】
【化100】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0119】
【化101】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0120】
【化102】
Figure 0003717232
1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 は以下の群より選ばれる同一もしくは異なる、一官能性もしくは二官能性の置換基。
一官能性の置換基としては、
【0121】
【化103】
Figure 0003717232
ただし、Cn 2n+1は直鎖もしくは分岐のアルキル基で、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1〜X8は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン基で、mは1以上16以下の整数、より好ましくは2以上10以下の整数。
二官能性の置換基としては、
【0122】
【化104】
Figure 0003717232
ただし、Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン鎖で、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
具体的な例としては、
【0123】
【化105】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0124】
【化106】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0125】
【化107】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0126】
【化108】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,sおよびtは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0127】
【化109】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0128】
【化110】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,sおよびtは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0129】
【化111】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0130】
【化112】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0131】
【化113】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0132】
【化114】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0133】
【化115】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6。
p,q,rは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0134】
【化116】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6
p,qは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0135】
【化117】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6。
p,q,rは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0136】
【化118】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,aおよびbは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0137】
【化119】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0138】
【化120】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0139】
【化121】
Figure 0003717232
で表されるポリマー。
ただし、p,q,r,s,t,u,v,wは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
平均分子量は5,000から100,000の範囲。
Qは、
【0140】
【化122】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0141】
【化123】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0142】
【化124】
Figure 0003717232
1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 は以下の群より選ばれる同一もしくは異なる、一官能性もしくは二官能性の置換基。
一官能性の置換基としては、
【0143】
【化125】
Figure 0003717232
ただし、Cn 2n+1は直鎖もしくは分岐のアルキル基で、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1〜X8は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン基で、mは1以上16以下の整数、より好ましくは2以上10以下の整数。
二官能性の置換基としては、
【0144】
【化126】
Figure 0003717232
ただし、Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン鎖で、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
具体的な構造を例示すれば、
【0145】
【化127】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0146】
【化128】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0147】
【化129】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0148】
【化130】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,sおよびtは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0149】
【化131】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0150】
【化132】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,sおよびtは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0151】
【化133】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0152】
【化134】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0153】
【化135】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0154】
【化136】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0155】
【化137】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6。
p,q,rは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0156】
【化138】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6
p,q,rは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0157】
【化139】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6、0≦z≦6
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0158】
【化140】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6。
p,q,rは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0159】
【化141】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6、0≦z≦6
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0160】
【化142】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦w≦6、0≦x≦6、0≦y≦6、0≦z≦6
ただし、p,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4およびX5は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0161】
【化143】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,vおよびwは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数、kは1,2もしくは3。
【0162】
【化144】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,aおよびbは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0163】
【化145】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0164】
【化146】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0165】
【化147】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,aおよびbは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0166】
【化148】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0167】
【化149】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0168】
【化150】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,aおよびbは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0169】
【化151】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0170】
【化152】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0171】
【化153】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,a,b,c,d,eおよびfは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0172】
【化154】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0173】
【化155】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0174】
【化156】
Figure 0003717232
で表されるポリマー。
ただし、p,q,r,s,t,u,v,wは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
平均分子量は5,000から100,000の範囲。
Qは、
【0175】
【化157】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0176】
【化158】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0177】
【化159】
Figure 0003717232
1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 は以下の群より選ばれる同一もしくは異なる、一官能性もしくは二官能性の置換基。
一官能性の置換基としては、
【0178】
【化160】
Figure 0003717232
ただし、Cn 2n+1は直鎖もしくは分岐のアルキル基で、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1〜X8は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン基で、mは1以上16以下の整数、より好ましくは2以上10以下の整数。
二官能性の置換基としては、
【0179】
【化161】
Figure 0003717232
ただし、Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン鎖で、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
具体的な構造を例示すれば、
【0180】
【化162】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0181】
【化163】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0182】
【化164】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0183】
【化165】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,sおよびtは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0184】
【化166】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0185】
【化167】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,sおよびtは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0186】
【化168】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0187】
【化169】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0188】
【化170】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0189】
【化171】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,tおよびuは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0190】
【化172】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,sおよびtは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0191】
【化173】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6。
p,q,rは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0192】
【化174】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6
p,q,rは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0193】
【化175】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6、0≦z≦6
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0194】
【化176】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6。
p,q,rは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0195】
【化177】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦x≦6、0≦y≦6、0≦z≦6
ただしp,qおよびrは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2およびX3は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0196】
【化178】
Figure 0003717232
で表される組成物。カッコ横の数字はモル組成比を表す。
0≦w≦6、0≦x≦6、0≦y≦6、0≦z≦6
ただし、p,q,rおよびsは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。X1、X2、X3、X4およびX5は、それぞれ独立してH−、F−、Cl−、Br−、C1 21+1−、C1 21+1O−、C6 5 −、C6 5 CO−、C6 5 O−のいずれかを意味する。ここでC1 21+1は、直鎖もしくは分岐のアルキル基で、1は1以上18以下の整数、好ましくは1以上10以下の整数。
【0197】
【化179】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,vおよびwは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数、kは1,2もしくは3。
【0198】
【化180】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,aおよびbは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0199】
【化181】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0200】
【化182】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0201】
【化183】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,aおよびbは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0202】
【化184】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0203】
【化185】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0204】
【化186】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,aおよびbは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0205】
【化187】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0206】
【化188】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0207】
【化189】
Figure 0003717232
ただし、p,q,r,s,t,u,v,w,a,b,c,d,eおよびfは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
Qは、
【0208】
【化190】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0209】
【化191】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0210】
【化192】
Figure 0003717232
で表されるポリマー。
ただし、p,q,r,s,t,u,vおよびwは、1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
平均分子量は5,000から100,000の範囲。
Qは、
【0211】
【化193】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数。
より好ましくはQは、
【0212】
【化194】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0213】
【化195】
Figure 0003717232
1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 は以下の群より選ばれる同一もしくは異なる、一官能性もしくは二官能性の置換基。
なお、Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRuなどの金属。
一官能性の置換基としては、
【0214】
【化196】
Figure 0003717232
ただし、Cn 2n+1は直鎖もしくは分岐のアルキル基で、nは3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数、kは1,2もしくは3。
二官能性の置換基としては、
【0215】
【化197】
Figure 0003717232
ただし、Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン鎖で、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
【0216】
【化198】
Figure 0003717232
Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRu、より好ましくはMは2個のプロトン,Fe,Co,Ni,ZnまたはCu。
ただしp,q,r,sは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
【0217】
【化199】
Figure 0003717232
Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRu、より好ましくはMは2個のプロトン,Fe,Co,Ni,ZnまたはCu。
ただしp,q,r,sは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
【0218】
【化200】
Figure 0003717232
Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRu、より好ましくはMは2個のプロトン,Fe,Co,Ni,ZnまたはCu。
ただしp,q,r,s,t,u,vおよびwは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
【0219】
【化201】
Figure 0003717232
Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRu、より好ましくはMは2個のプロトン,Fe,Co,Ni,ZnまたはCu。
ただしp,q,r,s,t,u,vおよびwは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
【0220】
【化202】
Figure 0003717232
Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRu、より好ましくはMは2個のプロトン,Fe,Co,Ni,ZnまたはCu。
ただしp,q,r,sは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
【0221】
【化203】
Figure 0003717232
Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRu、より好ましくはMは2個のプロトン,Fe,Co,Ni,ZnまたはCu。
nは3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
平均分子量8,000〜100,000の範囲。
Qは、
【0222】
【化204】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上18以下の整数。
より好ましくはQは、
【0223】
【化205】
Figure 0003717232
ただし、mは2以上16以下の整数、さらに好ましくは4以上12以下の整数。
【0224】
【化206】
Figure 0003717232
1 ,R2 ,R3 ,R4 は以下の群より選ばれる同一もしくは異なる置換基。なお、Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRuなどの金属。
一官能性の置換基としては、
【0225】
【化207】
Figure 0003717232
ただし、Cn 2n+1は直鎖もしくは分岐のアルキル基で、nは3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
二官能性の置換基としては、
【0226】
【化208】
Figure 0003717232
ただし、Cm 2mは直鎖もしくは分岐のアルキレン鎖で、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
【0227】
【化209】
Figure 0003717232
Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRu、より好ましくはMは2個のプロトン,Fe,Co,Ni,ZnまたはCu。
ただしp,q,r,sは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
【0228】
【化210】
Figure 0003717232
Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRu、より好ましくはMは2個のプロトン,Fe,Co,Ni,ZnまたはCu。
ただしp,q,r,sは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
【0229】
【化211】
Figure 0003717232
Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRu、より好ましくはMは2個のプロトン,Fe,Co,Ni,ZnまたはCu。
ただしp,q,r,sは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
【0230】
【化212】
Figure 0003717232
Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRu、より好ましくはMは2個のプロトン,Fe,Co,Ni,ZnまたはCu。
ただしp,q,r,sは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
【0231】
【化213】
Figure 0003717232
Mは2個のプロトン,Mg,Fe,Co,Ni,Mn,Zn,Cu,Pb,Pd,Cd,Rh,またはRu、より好ましくはMは2個のプロトン,Fe,Co,Ni,ZnまたはCu。
ただしp,q,r,sは、3以上18以下の整数、より好ましくは5以上14以下の整数。
【0232】
また、上記の如き構造式を有する化合物を側鎖にもつ、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリシロキサン等のポリマーも好適に用いられる。具体的には、
【0233】
【化214】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0234】
【化215】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0235】
【化216】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0236】
【化217】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0237】
【化218】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0238】
【化219】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0239】
【化220】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
【0240】
【化221】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
【0241】
【化222】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
【0242】
【化223】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0243】
【化224】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0244】
【化225】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0245】
【化226】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0246】
【化227】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0247】
【化228】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0248】
【化229】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
【0249】
【化230】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数。
【0250】
【化231】
Figure 0003717232
ただし、nは1以上18以下の整数、より好ましくは3以上14以下の整数、mは2以上16以下の整数、より好ましくは4以上12以下の整数。
【0251】
が挙げられる。尚、上記ポリマーの平均分子量は、5,000以上100,000以下の範囲である。
上に例示した構造式は、ディスコティック液晶性化合物の典型的な例であり、本発明に用いられる該化合物は、これらに限定されるものではなく、上述した性質を有するものであれば、如何なる構造のディスコティック液晶性化合物でも単独または組成物として使用することができる。
【0252】
本発明に用いられるディスコティック液晶性材料は、液晶相から結晶相へ転移することを避けるために、メソゲンについた複数の置換基を全て同一でない化合物を用いる、また、置換基が全て同一の化合物を用いる場合には、該化合物とは異なる少なくとも1種の化合物(メソゲンおよび/または置換基の異なる化合物)とを組成物として用いることが好ましい。
【0253】
尚、上記のディスコティック液晶性化合物は、分子内にエーテル結合やエステル結合を多く含むものが主であるが、これらの結合生成には公知の反応方法を用いることができる。例えば、エーテル結合生成には、第一アルキルのハロゲン化合物に、アルコキシドイオンを求核置換反応させるWilliamson法などが利用できるし、エステル結合生成には、酸塩化物とアルコールの反応である酸クロライド法や、アルコールのアセチル化物と酸の反応である脱酢酸反応など、特に限定されない。また本発明に用いられる該化合物は、ディスコゲン構成化合物の置換する部位における置換基選択といった反応制御をする必要性が無いので、例えば、構造式の具体的な描写は難しいが、ディスコゲンを構成する化合物と該化合物が有する置換部位の数よりも、過剰の多種類にわたった置換基と成りうる化合物とを、一つの反応系内で反応させ、ディスコティック液晶性化合物または複数種の該化合物より形成される組成物を得ることも可能である。この場合には、ある種の置換基はあるディスコゲンを構成する化合物の分子中には結合してはいないが、別の該化合物の分子中には結合している、ということが起こることになる。本発明では、液晶相からの結晶相への転移が起こっては望ましくないので、例えば分子構造の対称性を低下させるなど、上記の如き多種類の置換基を用いることは本発明において好ましい態様である。以上説明したディスコティック液晶性材料を本発明において用いる場合、ディスコティック液晶性化合物のみから実質的になる該材料を用いることが好ましい。
上記の如きディスコティック液晶性材料を用いて、均一にハイブリッド配向・固定化した補償フィルムを得るには、以下に説明する基板および各工程を踏むことが本発明において好ましい。
【0254】
先ず、基板(以下、配向基板という)について説明する。
本発明のハイブリッド配向を得るためには、ディスコティック液晶性材料層の上下を異なる界面で挟むことが望ましく、上下を同じ界面で挟んだ場合には、該液晶性層の上下界面における配向が同一となってしまい、本発明のハイブリッド配向を得ることが困難となる。
具体的な態様としては、1枚の配向基板と空気界面とを利用し、ディスコティック液晶層の下界面を配向基板に、また上の界面を空気に接するようにする。上下に界面の異なる該基板を用いることもできるが、製造プロセス上、1枚の配向基板と空気界面とを利用する方が好ましい。
【0255】
本発明に用いることのできる配向基板は、液晶の傾く向き(ダイレクターの配向基板への投影)を規定できるように、異方性を有している基板であることが望ましい。配向基板が、全く液晶の傾く向きを規定できない場合には、無秩序な方位に傾いた構造しか得られない(ダイレクターを基板へ投影したベクトルが無秩序になる)。
本発明に用いることのできる配向基板として、具体的には次のような面内の異方性を有しているものが望ましく、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリケトンサルファイド、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、セルロース系プラスチックス、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などのプラスチックフィルム基板および一軸延伸フィルム基板、表面にスリット状の溝をつけたアルミ、鉄、銅などの金属基板、表面をスリット状にエッチング加工したアルカリガラス、ホウ珪酸ガラス、フリントガラスなどのガラス基板、などである。
【0256】
本発明においては上記基板に、親水化処理や疎水化処理などの表面処理を施した上記各種基板でもよい。また上記プラスチックフィルム基板にラビング処理を施したラビングプラスチックフィルム基板、またはラビング処理を施したプラスチック膜、例えばラビングポリイミド膜、ラビングポリビニルアルコール膜などを有する上記各種基板、さらに酸化珪素の斜め蒸着膜などを有する上記各種基板なども用いることができる。
上記各種配向基板において、本発明の如きディスコティック液晶をハイブリッド配向に形成せしめるのに好適な該基板としては、ラビングポリイミド膜を有する基板、ラビングポリイミド基板、ラビングポリエーテルエーテルケトン基板、ラビングポリエーテルケトン基板、ラビングポリエーテルスルフォン基板、ラビングポリフェニレンサルファイド基板、ラビングポリエチレンテレフタレート基板、ラビングポリエチレンナフタレート基板、ラビングポリアリレート基板、セルロース系プラスチック基板を挙げることができる。本発明の補償フィルムは、フィルムの上面と下面とではディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面との成す角度が異なる。該基板側のフィルム面は、その配向処理の方法によって60度以上90度以下または0度以上50度以下のどちらかの角度範囲内に調節できる。通常、配向基板に接したフィルムの界面近傍のディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面との成す角度を60度以上90度以下に調整する方が製造プロセス上望ましい。
【0257】
本発明の補償フィルムは、これらの配向基板上に前記のディスコティック液晶材料を塗布し、次いで均一配向過程、固定化過程を経て得られる。
ディスコティック液晶性材料の塗布は、各種溶媒に該材料を溶解したディスコティック液晶性材料溶液、または、該材料を溶融した状態のものを用いて行うことができるが、プロセス上、溶媒にディスコティック液晶性材料を溶解した該溶液を用いて塗布する、溶液塗布が好ましい。
溶液塗布について説明する。
【0258】
ディスコティック液晶性材料を溶媒にとかし所定濃度の溶液を調製する。この際の溶媒は該液晶性材料の種類にもよるが、通常、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、オルソジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類、フェノール、パラクロロフェノールなどのフェノール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メトキシベンゼン、1,2−ジメトキシベンゼンなどの芳香族炭化水素類、アセトン、酢酸エチル、t−ブチルアルコール、グリセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブ、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、ブチロニトリル、二硫化炭素などおよびこれらの混合溶媒などが用いられる。
【0259】
溶液の濃度は、該液晶性材料の溶解性や最終的に目的とする補償フィルムの膜厚に依存するため一概にはいえないが、通常1から60重量%の範囲で使用され、好ましくは3から40重量%の範囲である。
これらのディスコティック液晶性材料溶液を、次に上記の配向基板上に塗布する。塗布の方法としては、スピンコート法、ロールコート法、プリント法、浸漬引き上げ法、カーテンコート法(ダイコート法)などを採用できる。
塗布後、溶媒を除去し、基板上に膜厚の均一な液晶材料の層をまず形成させる。溶媒除去条件は特に限定されず、溶媒がおおむね除去でき、該液晶性材料の層が流動したり流れ落ちたりさえしなければ良い。通常、室温での風乾、ホットプレートでの乾燥、乾燥炉での乾燥、温風や熱風の吹き付けなどを利用して溶媒を除去する。
【0260】
この塗布・乾燥工程の段階は、まず基板上に均一にディスコティック液晶性材料の層を形成させることが目的であり、該液晶性材料層は、まだハイブリッド配向を形成してない。ハイブリッド配向させるためには、次の熱処理を行うことが本発明においては好ましい。
熱処理は、ディスコティック液晶性材料の液晶転移点以上で行う。すなわち該液晶性材料の液晶状態で配向させるか、または、一旦液晶相を呈する温度範囲よりもさらに高温の等方性液体状態にした後、液晶相を呈する温度範囲にまで温度を下げることにより行う。
通常、熱処理の温度は、50℃から300℃の範囲で行われ、特に100℃から250℃の範囲が好適である。
【0261】
また、液晶が十分な配向をするために必要な時間は、ディスコティック液晶性材料により異なるため一概にはいえないが、通常5秒から2時間の範囲で行われ、好ましくは10秒から40分の範囲、特に好ましくは20秒から20分の範囲である。5秒より短い場合、該液晶性材料層の温度が所定温度まで上がりきらず配向不十分となる恐れがあり、また、2時間より長い場合には、生産性が低下するので好ましくない。
以上の工程により、まず液晶状態においてハイブリッド配向を形成することができる。
【0262】
尚、本発明では、上記の熱処理工程において、ディスコティック液晶性材料を配向させるために磁場や電場を用いても特に構わない。しかし、熱処理しつつ磁場や電場を印加した場合、印加中は均一な場の力が液晶性材料層に働くために、液晶のダイレクターは一定の方向に向きやすくなり、ダイレクターがフィルムの膜厚方向で変化している本発明のハイブリッド配向は得られにくくなる。一旦、ハイブリッド配向以外、例えばホメオトロピック、チルト配向またはそれ以外の配向を形成させた後、場の力を取り除けば熱的に安定なハイブリッド配向を得ることはできるが、プロセス上特にメリットはない。
こうして得られた液晶状態のハイブリッド配向を、次に冷却することにより、該配向形態を損なうことなく固定化し、本発明の補償フィルムを得る。
【0263】
一般に、冷却の過程で結晶相が出現する場合、液晶状態おける配向は結晶化にともない破壊されてしまうが、本発明に用いるディスコティック液晶性材料は、結晶相を全く有しないか、潜在的に結晶相を有していても冷却時には結晶相が現れない性質を持ったもの、あるいは明瞭な結晶転移点および液晶転移点は確認されないもののフィルムの使用温度範囲内においては流動性がなく、且つ、外場や外力を加えても配向形態が変化しない、というような性質のものを用いるため結晶化による配向形態の破壊は起こらない。
【0264】
本発明の補償フィルムは、ディスコティック液晶性材料の液晶転移点以下に冷却することにより好適な該フィルムを得ることができる。冷却は、熱処理雰囲気中から室温中に取り出すだけで均一に固定化することができる。また、空冷、水冷などの強制冷却、徐冷などを行っても何ら差し支えなく、さらに冷却速度にも特に制限はない。
【0265】
また、本発明においてハイブリッド配向のフィルムの膜厚方向における角度は、フィルムのダイレクターとフィルム平面とのなす角度の絶対値が、フィルムの上面または下面の一方においては、60度以上90度以下の範囲内、また当該面の反対面においては、0度以上50度以下の範囲内において、使用するディスコティック液晶性材料、配向基板などを適宜選択することにより所望の角度にそれぞれ調整することができる。また、いったんフィルムを形成した後でも、例えば、フィルム表面を均一に削る、溶剤に浸してフィルムの表面を均一に溶かす、などといった方法を用いることにより所望の角度に調節することができる。尚この際に用いられる溶剤は、ディスコティック液晶性材料、配向基板の種類によって適宜選択する。
【0266】
本発明の補償フィルムを実際に液晶セルに配置する場合、上述の配向基板を該光学フィルムから剥離して、本補償フィルム単体で用いる、配向基板上に形成したそのままの状態で使用するまたは配向基板とは異なる別の基板に補償フィルムを積層して使用する、ということが考えられる。
【0267】
フィルム単体として用いる場合には、配向基板を補償フィルムとの界面で、ロールなどを用いて機械的に剥離する方法、構造材料すべてに対する貧溶媒に浸漬したのち機械的に剥離する方法、貧溶媒中で超音波をあてて剥離する方法、配向基板と該光学フィルムとの熱膨張係数の差を利用して温度変化を与えて剥離する方法、配向基板そのもの、または配向基板上の配向膜を溶解除去する方法などを例示することができる。剥離性は、用いるディスコティック液晶性材料と配向基板の密着性によって異なるため、その系に最も適した方法を採用すべきである。
【0268】
次に、配向基板上に形成した状態で補償フィルムを用いる場合、配向基板が透明で光学的に等方であるか、あるいは配向基板が液晶表示素子にとって必要な部材である場合には、そのまま目的とする補償素子として使用することができる。
さらに、配向基板上でディスコティック液晶性材料を配向固定化して得られた、本発明の補償フィルムを該基板から剥離して、光学用途により適した別の基板上に積層し、該フィルムと配向基板とは異なる別の基板とから少なくとも構成される積層体を補償素子として使用することもできる。
【0269】
例えば、使用する配向基板が、ハイブリッド配向形態を得るために必要なものではあるが、補償素子として使用する場合の性質には、好ましくない影響を与えるような該基板を用いた場合、その基板を配向固定化後の補償フィルムから除去して用いることができる。具体的には次のような方法を採ることができる。
目的とする補償素子に適した基板(以下、第2の基板と言う)と配向基板上に形成された本発明の単層の補償フィルムとを、例えば接着剤または粘着剤を用いて貼りつける。次に、配向基板と本発明の該補償フィルムの界面で、配向基板を剥離し、本発明の補償フィルムを補償素子に適した第2の基板側に転写して目的とする補償素子を製造することが可能である。
【0270】
転写に用いられる第2の基板としては、適度な平面性を有するものであれば特に限定されないが、ガラスや透明で光学的等方性を有するプラスチックフィルムなどが好ましい。かかるプラスチックフィルムの例としては、ポリメタクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、アモルファスポリオレフィン、トリアセチルセルロースあるいはエポキシ樹脂などをあげることができる。なかでもポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、トリアセチルセルロース、ポリエーテルスルフォンなどが好ましく用いられる。また、光学的に異方性であっても、液晶表示素子にとって必要な部材である場合にはそのまま使用することができる。このような例としては、ポリカーボネートやポリスチレンなどのプラスチックフィルムを延伸して得られる位相差フィルム、偏光フィルムなどがあげられる。
【0271】
さらに、用いられる第2の基板の例として液晶表示セルそのものをあげることができる。液晶表示セルは、上下2枚の電極付きガラス基板を用いており、この上下いずれか、あるいは両面のガラス上に本発明の補償フィルムを転写すれば、本補償フィルムの組み込みがすでに達成されていることになる。また表示セルを形成するガラス基板そのものを配向基板として本発明の補償フィルムを製造することももちろん可能である。
以上説明した第2の基板は、ディスコティック液晶の配向制御能を実質的に持つ必要はなく、また第2の基板と該フィルムとの間に配向膜などは必要としない。
転写に用いられる第2の基板と本発明の補償フィルムとを貼りつける接着剤または粘着剤は、光学グレードのものであれば特に制限はないが、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系、エチレン−酢ビ共重合体系、ゴム系、ウレタン系、およびこれらの混合系などを用いることができる。また接着剤としては、熱硬化型、光硬化型、電子線硬化型などのいずれの接着剤でも光学的等方性を有していれば問題なく使用することができる。
【0272】
本発明の補償フィルムを光学素子に適した第2の基板への転写は、接着後配向基板を該光学フィルムとの界面で剥離することにより行える。剥離の方法は、上述でも説明したが、ロールなどを用いて機械的に剥離する方法、構造材料すべてに対する貧溶媒に浸漬したのち機械的に剥離する方法、貧溶媒中で超音波をあてて剥離する方法、配向基板と該補償フィルムとの熱膨張係数の差を利用して温度変化を与えて剥離する方法、配向基板そのもの、または配向基板上の配向膜を溶解除去する方法などを例示することができる。剥離性は、用いるディスコティック液晶性材料と配向基板の密着性によって異なるため、その系に最も適した方法を採用すべきである。
以上説明した第2の基板への転写により、通常基板側のフィルム界面近傍のディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面との成す角度が0度以上50度以下となる補償素子を得ることができる。
また本発明の補償フィルムには、表面の保護のために透明プラスチックフィルムなどの保護層などを設けることもできる。
【0273】
このようにして得られた補償フィルムは、複屈折モードかつノーマリーホワイトモードのTN液晶ディスプレーに対し顕著な視野角補償効果をもつ。本発明の補償フィルムの膜厚は、用いる液晶セルのパラメーターや補償フィルムに用いるディスコティック液晶性材料の屈折率特性に依存するので一概には言えないが、通常0.1μm以上100μm以下の範囲であり、好ましくは0.1μm以上20μm以下、より好ましくは0.2μm以上10μm以下の範囲、特に好ましくは0.4μm以上5μm以下の範囲である。膜厚が0.1μm未満の時は補償効果が十分得られないおそれがある。膜厚が100μmを越える時はディスプレーの表示が不必要に色づくおそれがあり好ましくない。
ただし本発明の補償フィルムの性能をより高く引き出すためには、補償フィルムのパラメーターや軸配置をさらに詳細に考慮することが好ましく、以下に説明する。ただし、本発明は以下の条件に限定されるものではない。
【0274】
一般に、補償フィルムの構造を特徴づける光学パラメーターや物性値としては、ダイレクターの角度、膜厚、見かけの面内リターデーション、平均チルト角を挙げることができ、それらについて以下に説明する。
先ずディスコティック液晶のダイレクターが補償フィルム平面となす角は、該フィルムの上面界面近傍もしくは下面界面近傍の一方においては60度以上90度以下の角度をなし、当該面の反対面においては0度以上50度以下であることが好ましい。この条件を満たさない場合、液晶セルの選択表示時における屈折率構造の特徴である、基板界面付近で液晶のダイレクターが基板に略平行、膜厚方向の中央部で略垂直という屈折率の変化に対し、補償を十分に行なえなくなる恐れがある。本補償フィルムの液晶のダイレクターがフィルム平面となす角度は、より好ましくは一方が70度以上90度以下、他方が0度以上30度以下である。
【0275】
次に補償フィルムの膜厚は、液晶のもつ固有の複屈折値との関連において制御する必要がある。ここでいう固有の複屈折値(以下Δnとも呼ぶ)とは、本補償フィルムに用いているディスコティック液晶性材料が、極微小領域においてもつダイレクターに垂直な方向の屈折率(以下noとも呼ぶ)とダイレクターに平行な方向の屈折率(以下neとも呼ぶ)の差のことである。このような屈折率はアッベ屈折計が、連続的に屈折率が変化する構造であっても、測定界面近傍の情報を提供する性質があることを利用して求めることもできる。また、ディスコティック液晶性材料を2枚の同じ界面の基板に挟んでハイブリッド配向形態を抑制し、ダイレクターが一方向に向くように配向せしめた試料を測定することによっても求めることができる。このようにして得られた固有の複屈折値と補償フィルムの絶対膜厚との積の絶対値は、20nm以上1000nm以下の範囲であり、より好ましくは50nm以上600nm以下であり、特に好ましくは100nmから400nm以下の範囲である。この範囲にある場合、本発明の補償フィルムは、十分な補償効果を発現する。20nm未満の時は、液晶ディスプレーの視野角特性をほとんど変化させることができない恐れがある。また1000nmを超える時は、液晶表示に不必要な色付きが生じる恐れがある。尚、本発明の補償フィルムは、複数枚で使用することもできるが、その場合、それぞれの補償フィルムについて、固有の複屈折値と絶対膜厚との積の値の絶対値が、これらの範囲内にあることが好ましい。
【0276】
次に正面における、面内の見かけのリターデーション値について説明する。本発明でいうハイブリッド配向では、液晶のダイレクターが一般にフィルム面に垂直な方向にないために、フィルム面に垂直な方向から観察したとき、見かけ上複屈折が生じることになる。ダイレクターをフィルム面内に投影したとき得られる方向が、見かけ上進相軸で、それと垂直な面内の方向が遅相軸となる。この正面における、見かけのリターデーション値は、エリプソメトリー等の偏光光学測定により容易に求めることができる。本発明の補償フィルムにおける、見かけのリターデーション値は、550nmの単色光に対し、通常5nmから500nmの範囲、より好ましくは10nmから300nmの範囲、特に好ましくは15nmから150nmの範囲である。見かけのリターデーション値が、5nm未満の時は補償効果が、負の一軸性構造と同様なものとなる恐れがある。また500nmより大きいときは、斜めからみたときに液晶ディスプレーに不必要な色付きが生じる恐れがある。本発明の補償フィルムを複数枚で使用する場合は、それぞれのフィルムの見かけのリターデーション値の絶対値がこれらの範囲内にあることが好ましい。
【0277】
次に光学パラメーターとして、見かけの平均チルト角が挙げられる。これは、液晶のダイレクターが基板法線となす角度の平均的な値である。これは、結晶構造の解析に有効な、クリスタルローテーション法を応用して求めることができる。測定法法は以下の通りである。
【0278】
▲1▼ まず直交した偏光子の間に、基板上に形成したままの状態で本発明の補償フィルムを挟む。但しその配置の仕方は、基板面における該フィルム中のディスコティック液晶のダイレクターの投影ベクトルと、偏光子の透過軸が45度の角度を成すようにする。
▲2▼ 次に、基板上の補償フィルムを、基板面における該ダイレクターの投影ベクトル方向に沿って、基板ごと傾け、透過率を測定する。
▲3▼ 補償フィルムの傾き角と透過率の関係から、平均チルト角を計算により求める。
【0279】
尚、偏光子を補償フィルム(基板上に形成したままの状態)より光源に近い側に1枚だけ置き、出射光を偏光解析して見かけのリターデーション値を求める方法も同様に採用することができる。
但し本補償フィルムは、ハイブリッド配向を持つため、光軸が一定方向にある負の一軸性構造とは完全に等価ではない。すなわち、負の一軸性構造では一般に透過率がほぼゼロに落ちつく傾き角度が存在し、これは試料の光軸に沿って入射光が進んだことに対応している(但し、フィルム界面での光の屈折を考慮する)。それに対しハイブリッド配向では、光軸が存在しないため完全に透過率がゼロになる傾き角度は存在しない。そのため、透過率の極小値あるいは透過率と傾き角の関係を示す曲線の曲率が最も近い、均一チルト配向のチルト角を、本補償フィルムの平均チルト角とすることにする。このようにして求められた平均チルト角は、通常2度から60度の範囲であり、好ましくは5度から50度の範囲、さらに好ましくは10度から45度の範囲である。平均チルト角が2度未満の時は、補償効果が負の一軸性構造と同様なものとなる恐れがある。また、平均チルト角が60度を超える時は、厚み方向の平均屈折率が、面内のそれに比べて大きくなりすぎ、補償効果が十分に得られなくなる恐れがある。なおここでいう平均チルト角とは、ディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面における法線とがなす角度の膜厚方向における平均値である。
【0280】
以上、補償フィルムの構造を詳述できる光学パラメーターや物性値として、ダイレクターの角度、膜厚、面内の見かけのリターデーション値、平均チルト角について説明した。上記の値は、全て測定可能であり、それぞれについて好ましい範囲内にあることが当然好ましい。しかしながら、補償フィルムの形態によっては、全てについて測定が困難な場合がある。このような場合、これらの値は互いに相関があるため、これらのうち少なくとも2つを測定し、それぞれについて上述の好ましい範囲内にあれば実用上差し支えない。例えば同じ液晶性材料を用い、同様な方法で配向させた場合、本発明では一般に、フィルム界面でのディスコティック液晶のダイレクターの角度や、平均チルト角は膜厚によらず一定であり、またリターデーション値は膜厚に比例する。
【0281】
次に、本発明の補償フィルムの配置方法について説明する。本補償フィルムの配置位置は液晶ディスプレーの2枚の偏光板の間であればよく、1枚または複数枚の補償フィルムを配置することができる。本発明では、1枚または2枚の補償フィルムを用いて視野角補償を行なうことが実用上好ましい。3枚以上の補償フィルムを用いても、視野角補償は可能であるが、コストアップに繋がるためあまり好ましいとはいえない。具体的な配置位置を例示すると以下のようになる。ただしこれらはあくまで代表的な配置位置であり本発明はこれら制限されない。
【0282】
まず、本補償フィルムを1枚で用いる場合について説明する。補償フィルムは、偏光板と液晶セルの間に配置し、セルの上面側でも良いし下面側でも良い。尚、補償フィルム中のディスコティック液晶のダイレクターの補償フィルム平面に関する投影ベクトルの方向を以後ダイレクター方位と呼ぶことにする。このダイレクター方位は、隣接する液晶セルの基板の配向処理方向(セル基板界面におけるネマチック液晶のダイレクター方向)と略平行であることが好ましい。両者のなす角度の絶対値を鋭角で表せば、0度から40度の範囲が好ましく、より好ましくは0度から30度であり、特に好ましくは0度から15度である。ダイレクター方位と液晶セルの基板の配向処理方向とがなす角度が40度から90度の場合は、充分な視野角補償が行なえない恐れがあり、あまり好ましいとはいえない。
【0283】
次に、2枚で用いる場合について説明する。2枚の補償フィルムは、上下一対の偏光板に挟まれた液晶セルの、上側面または下側面に配置する。配置する際、2枚が同じ側にあっても良いし、上下に分かれていても良い。また2枚の補償フィルムは、同一のパラメーターを持つものでも良いし、異なるものでも良い。
2枚の補償フィルムを液晶セルの上下に分けて使用する場合は、それぞれの補償フィルムを上述の1枚のみを使用する場合と同様な配置にすることが好ましい。すなわち、それぞれの補償フィルム中の液晶のダイレクター方位と隣接する液晶セルの基板の配向処理方向のなす角度の絶対値は、鋭角で表したとき、0度から40度の範囲が好ましく、より好ましくは0度から30度の範囲であり、特に好ましくは0度から15度の範囲である。
【0284】
また2枚の補償フィルムを、液晶セルの上側若しくは下側の同じ側に配置する場合は、まず、液晶セルに近い側の補償フィルムの配置を、1枚の補償フィルムを用いる場合と同様にする。すなわち、補償フィルム中の液晶のダイレクター方位と隣接する液晶セルの基板の配向処理方向のなす角度の絶対値は、鋭角で表したとき、0度から40度の範囲が好ましく、より好ましくは0度から30度であり、特に好ましくは0度から15度である。2枚目のフィルムは1枚目のフィルムと偏光板の間に配置することになるが、1枚目のフィルムに隣接したセル基板の配向処理方向と2枚目のフィルムのダイレクター方位のなす角度の絶対値は、鋭角で表したとき、好ましくは50度から90度の範囲であり、より好ましくは60度から90度の範囲であり、特に好ましくは75度から90度の範囲である。
【0285】
本発明の補償フィルムは、ハイブリッド配向を持つがゆえに、補償フィルムの上下は等価でなく、どちらの面を液晶セルに近い方にするかによって補償効果に多少の違いが見られ、一概にどちらの面を液晶セル側に配置するとは言えない。ディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面との成す角度が大きい面(60度以上90度以下)または小さい面(0度以上50度以下)のどちらを液晶セル側に配置するかは、液晶セルの種類によって異なるため、液晶セルの条件に見合うように本発明の補償フィルムを配置することが望ましい。
【0286】
本補償フィルムは、1枚もしくは複数枚で使用することにより、複屈折モードかつノーマリーホワイトモードのTN型液晶ディスプレーの視野角改善に絶大な効果を発揮する。また、従来の光学フィルム、たとえば負の一軸性屈折率構造をもつフィルムや、正の一軸性屈折率構造をもつフィルムを併せて使用することも可能である。但し、視野角補償に対し決定的な役割を果たすのは本発明の補償フィルムであり、他の従来の光学フィルムのみを如何様に組み合わせて用いたとしても、本発明の補償フィルムのような顕著な視野角拡大効果は得ることができない。
【0287】
以上のように、本発明の補償フィルムを少なくとも1枚配置した液晶表示装置は、視角による僅かな色の変化や、明暗の変化も殆ど感じることが無い。また、ディスプレーを大面積化した際にも、画面中央部と周辺部とで同一の表示を行なうことが可能である。特に、旋光モードで見られていた黒つぶれをおこす視角領域がほとんどない。また、複屈折モードであることから、コントラストの識いき特性がより急峻であり、TFTのような高性能の電極基板を用いる場合のみならず、従来電圧保持特性があまり良くなかったMIM電極を用いる場合や単純マトリクス方式においても高性能の表示を可能ならしめることができる。
【0288】
【実施例】
以下に実施例を述べるが、本発明はこれらに制限されるものではない。なお実施例で用いた各分析法は以下の通りである。
(化学構造決定)
400MHzの 1H−NMR(日本電子製 JNM−GX400)で測定した。
(光学顕微鏡観察)
オリンパス製の偏光顕微鏡BX−50を用いて、オルソスコープ観察およびコノスコープ観察を行った。また、液晶相の同定はメトラーホットステージ(FP−80)上で加熱しながらテクスチャー観察することにより行った。
(偏光解析)
(株)溝尻光学工業所製エリプソメーターDVA−36VWLDを用いて行った。
(屈折率測定)
アタゴ(株)製アッベ屈折計 Type−4Tを用いて行った。
(膜厚測定)
(株)小坂研究所製高精度薄膜段差測定器 ET−10を主に用いた。
また、干渉波測定(日本分光製 紫外・可視・近赤外分光光度計V−570)と屈折率のデーターから膜厚を求める方法も併用した。
【0289】
(実施例1)
ヘキサヒドロキシトルクセン50mmol、p−フルオロ安息香酸クロリド100mM、p−ヘキシルオキシ安息香酸クロリド100mmol、ステアリン酸クロリド100mmolを1リットルの乾燥したピリジンに溶かし、窒素雰囲気下、90℃で5h溶液を攪拌した。次いで反応液を10リットルの水に投入し、沈澱をろ過により分離し、0.1N塩酸洗浄、純水洗浄し、乾燥過程を経て、式(1)のディスコティック液晶性材料(茶褐色の粉末70g)を得た。
【0290】
【化232】
Figure 0003717232
カッコ横の数字はモル組成比を表す。
【0291】
この材料をメトラーホットステージ上で観察すると、シュリーレン模様が見られND相をもつことがわかり、また冷却しても結晶相は全く現れなかった。この材料5gを45gのクロロホルムに溶解させ10重量%の溶液を調製した。ラビングポリイミド膜を有する15cm角のガラス基板上にスピンコート法により溶液を塗布し、次いで80℃のホットプレート上で乾燥し、オーブンで230℃で20分間熱処理した後、室温中に取り出して冷却し、透明な基板上に単層の補償フィルム1を得た。
【0292】
該フィルムの膜厚は2.1μmであった。また後述する屈折率測定により式(1)のディスコティック液晶性材料の複屈折は0.11であり、これと膜厚との積は230nmとなった。
またエリプソメーターを用いて偏光解析を行ったところ、まず正面での見かけのリターデーション値は52nmであった。遅相軸はラビング方向と垂直なフィルム面内の方向にあった。
【0293】
次に直交した偏光子の間に基板上に形成したまま補償フィルム1を挟み、補償フィルム中の液晶のダイレクターの補償フィルム面への投影ベクトルと、偏光子の透過軸が45度の角度をなすように配置し、基板ごと補償フィルム1をダイレクターの補償フィルム面への投影ベクトル方向(ラビング方向と一致)にそって傾け、みかけのリターデーション値を測定した。その結果、図3のグラフが得られ、リターデーションの極小値を示す傾き角の値より、次に述べる屈折率を考慮して平均チルト角26度という結果を得た。また図6より液晶のダイレクターは、基板のラビング方向に対して図3中に示したような方向に傾いていることがわかった。
【0294】
なお、屈折率測定は以下のようにして行った。ラビングポリイミド膜を有する高屈折率ガラス上に、補償フィルム1と同様に補償フィルムを形成し、アッベ屈折計で屈折率測定を行った。屈折計のプリズム面に、ガラス基板が接するように置き、補償フィルムの基板界面側が空気界面側より下にくる配置としたとき、面内の屈折率には異方性がなく1.64で一定であり、厚み方向の屈折率もほぼ一定で1.53であった。このことからガラス基板側では、円盤状の液晶分子が基板に平行に平面配向していることがわかった(ダイレクターが基板平面に垂直)。次に屈折計のプリズム面に、補償フィルムの空気界面側が接するように配置した場合、ラビング方向と平行な面内の屈折率は1.53で、ラビングと垂直な面内の方向は1.64で、厚み方向は試料の方向に依らず1.64で一定であった。このことから空気界面側では、円盤状の液晶分子は、基板とラビング方向に垂直な方向に配向していることがわかった(ダイレクターが基板平面に平行)。こういった屈折率構造は、フィルム1でも同じである。このことから補償フィルム1のもつ固有の屈折率は、ダイレクターに平行な方向で1.56(ne)、ダイレクターに垂直な方向で1.64(no)であり、その差は0.11であることが分かった。
【0295】
このような構造をもつ補償フィルム1を、TNテストセルに載せ、図4(a)の配置にし、コントラスト値の視野角依存性を測定した。TNセルは、90度左ねじれで電圧無印加時のリターデーションは505nmであった。その結果図6に示したように視野角の広い表示が得られた。また図5の配置にした際にも、視野角の広い表示が得られた。
【0296】
(実施例2)
溶液塗布時の条件のみを変えて、実施例1と同様の操作により、ラビングポリイミド膜を有するガラス基板上に、膜厚1.2μmの単層の補償フィルム2を作製した。フィルム2の正面での見かけのリターデーションは30nmであった。平均チルト角および界面での屈折率を測定したところ、フィルム1と誤差範囲内で全く同じであった。
実施例1で用いたTNセルを用い、図7(a)の配置でコントラストの視野角依存性を測定し、図9のように補償フィルムによる視野角拡大効果を得た。また図8の配置にした際にも、視野角の広い表示が得られた。
【0297】
(実施例3)
ヘキサアセトキシトリフェニレン50mmol、プロポキシ安息香酸75mmol、ペンチルオキシ安息香酸150mmol、ヘプチルオキシ安息香酸75mmolとを用い、これらをガラスフラスコ中、窒素雰囲気下でメカニカルスターラーで激しくかき混ぜながら280℃で8時間脱酢酸反応を行なった。生成物をテトラクロロエタンに溶かした後、この溶液を大量のメタノール中に滴下して再沈操作を行い、析出物を乾燥してディスコティック液晶性材料(式(2))を得た。
【0298】
【化233】
Figure 0003717232
カッコの横の数字はモル組成比を表す。
【0299】
得られた該材料をメトラーホットステージで観察したところ、ND相を有し、液晶相から冷却しても結晶相が全く現れないことがわかった。また、110℃以下では全く流動性がなかった。この材料を10重量%含むキシレン溶液を調製し、ラビングポリイミド膜を有するガラス基板(30cm角、厚み1.1mm)上に印刷法により塗布した。次いで風乾し、200℃で30分熱処理した後、室温中で冷却・固定化させた。得られた基板上の単層の補償フィルム3は透明で配向欠陥はなく、厚みは1.0μmであった。屈折率測定により、液晶のダイレクターは配向基板界面においては基板にほぼ垂直、空気界面側では基板にほぼ平行であり、ne=1.55、no=1.65であった。これよりnoとneの屈折率差は0.10であり、これと膜厚との積は100nmとなった。また面内の見かけのリターデーション値は45nmで、遅相軸はラビング方向と垂直な面内の方向にあった。また補償フィルム3をラビング方向に沿って傾けて見かけのリターデーション値を測定し平均チルト角40度という結果を得た。
【0300】
TFT電極基板を有する液晶セル、偏光板、および補償フィルム3を2枚用いて図10のように配置し、視野角特性を調べた。液晶セルのパラメーターは、電圧無印加時において、90度の左ねじれ構造を持っており、リターデーション値は495nmであった。市販のパターンジェネレーターにより8階調のグレースケール表示を行なった。図11は白と黒の二値のコントラスト比が30以上であり、かつ8階調のグレースケールの序列の反転が全く無い領域を示したものであ
る。
【0301】
(比較例1)
実施例3のTFT液晶セルに対し、図12の構成で補償板を用いずに複屈折モードで8階調のグレースケール表示を行なった。視野角特性は図13のように視野角の狭いものであった。
【0302】
(比較例2)
実施例3のTFT液晶セルに対し、図14の構成で補償板を用いずに旋光モードで8階調のグレースケール表示を行なった。視野角特性は図15のように、比較例1の旋光モードよりは視野角が広いが、実施例3の補償板を備えた複屈折モードよりも視野角が狭いものであった。特に90度方位において、黒つぶれや階調の反転が激しかった。
【0303】
(実施例4)
ディスコティック液晶性材料として、式(3)のビフェニルジカルボン酸単位で一部メソゲンを連結させたオリゴマー組成物を用いた。
【0304】
【化234】
Figure 0003717232
カッコの横の数字はモル組成比を表す。
【0305】
このオリゴマーは、結晶相をもたず、ND相より低温でガラス転移を示した。このオリゴマーを、ブチルセロソルブに加熱しながら溶かし、12wt%の溶液を得た。
次いで、ロールコーターにより幅25cmのラビングポリエチレンテレフタレート(厚さ50μmの帝人社製テトロンフィルムをラビングしたもの)に100mの長さにわたってダイーコート法により塗布した。100℃の熱風で乾燥し、180℃で10分熱処理した後、冷却して液晶相を固定化したラビングポリエチレンテレフタレートフィルム上の膜厚1.5μmの単層の補償フィルム4を得た。
【0306】
ポリエチレンテレフタレートフィルムが複屈折をもち補償板として用いるには問題があるため、補償フィルム4を光学グレードの等方性のポリカーボネートに二液混合型エポキシ系接着剤を介して転写した。操作は、ポリカーボネートフィルムに接着剤を塗布した後、ラビングポリエチレンテレフタレートフィルム上のフィルム4とを、接着剤とフィルム4が接するようにして貼り合わせ、接着剤を硬化させた後、ラビングポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離することにより行なった。
【0307】
なお、転写操作のため補償フィルム4と基板の関係は、ポリエチレンテレフタレートフィルム上と接着層を有するポリカーボネートフィルム上とでは逆になっており、剥離後のフィルム4の上下界面近傍の液晶のダイレクターは、接着層と接している界面側でフィルム面に略垂直、空気側でフィルム面に略平行となっていた。
正面での見かけのリターデーションは25nmで遅相軸がポリエチレンテレフタレートフィルムのラビング方向に対応する方向に垂直な方位にあり、平均チルト角は16度であった。
この、接着層を有するポリカーボネート上の補償フィルム4を2枚用いて補償効果を調べた。MIM電極基板を有する液晶セル、偏光板、および補償フィルム4を2枚用いて図16のように配置し、視野角特性を調べた。液晶セルのパラメーターは、電圧無印加時において、90度左ねじれ、リターデーション値が480nmであった。市販のパターンジェネレーターにより8階調のグレースケール表示を行なった。図17は白と黒の二値のコントラスト比が30以上であり、かつ8階調のグレースケールの序列の反転が全く無い領域を示したものである。視野角の広い表示が得られることがわかった。
【0308】
(実施例5)
実施例4のMIM液晶セルおよび2枚のフィルム4を用い、図18のような配置で視野角特性を測定した。図19は白と黒の二値のコントラスト比が30以上であり、かつ8階調のグレースケールの序列の反転が全く無い領域を示したものである。視野角の広い表示が得られることがわかった。
【0309】
(実施例6)
ディスコティック液晶性材料として、ND相を有する式(4)の材料を用い、実施例1の操作と同様に、ラビングポリイミド膜を有するガラス基板上に単層の補償フィルム(膜厚1.2μm)を作成した。
【0310】
【化235】
Figure 0003717232
【0311】
得られた該フィルムについて、実施例1と同様にして光学顕微鏡観察、屈折率測定を行ったところハイブリッド配向を形成していることがわかった。なお液晶のダイレクターとフィルム平面とのなす角度は、ガラス界面側が約90度、空気界面側は約15度であった。また平均チルト角は、38度であった。
次いで実施例1で使用したTNセルを用いて視野角拡大効果を調べたところ、実施例1と同様な効果を得ることが確認された。
【0312】
(実施例7)
ディスコティック液晶性材料として、ND相を有する式(5)の材料を用い、実施例1の操作と同様に、ラビングポリイミド膜を有するガラス基板上に単層の補償フィルム(膜厚1.2μm)を作成した。
【0313】
【化236】
Figure 0003717232
【0314】
得られた該フィルムについて、実施例1と同様にして光学顕微鏡観察、屈折率測定を行ったところハイブリッド配向を形成していることがわかった。なお液晶のダイレクターとフィルム平面とのなす角度は、ガラス界面側が約90度、空気界面側は約20度であった。また平均チルト角は、33度であった。
次いで実施例1で使用したTNセルを用いて視野角拡大効果を調べたところ、実施例1と同様な効果を得ることが確認された。
【0315】
(実施例8)
ディスコティック液晶性材料として、ND相を有する式(6)の材料を用い、実施例1の操作と同様に、ラビングポリイミド膜を有するガラス基板上に単層の補償フィルム(膜厚1.5μm)を作成した。
【0316】
【化237】
Figure 0003717232
【0317】
得られた該フィルムについて、実施例1と同様にして光学顕微鏡観察、屈折率測定を行ったところハイブリッド配向を形成していることがわかった。なお液晶のダイレクターとフィルム平面とのなす角度は、ガラス界面側が約90度、空気界面側は約15度であった。また平均チルト角は、36度であった。
次いで実施例1で使用したTNセルを用いて視野角拡大効果を調べたところ、実施例1と同様な効果を得ることが確認された。
【0318】
(実施例9)
ディスコティック液晶性材料として、ND相を有する式(7)の材料を用い、実施例1の操作と同様に、ラビングポリイミド膜を有するガラス基板上に単層の補償フィルム(膜厚1.6μm)を作成した。
【0319】
【化238】
Figure 0003717232
【0320】
得られた該フィルムについて、実施例1と同様にして光学顕微鏡観察、屈折率測定を行ったところハイブリッド配向を形成していることがわかった。なお液晶のダイレクターとフィルム平面とのなす角度は、ガラス界面側が約90度、空気界面側は約30度であった。また平均チルト角は、30度であった。
次いで実施例1で使用したTNセルを用いて視野角拡大効果を調べたところ、実施例1と同様な効果を得ることが確認された。
【0321】
(実施例10)
ディスコティック液晶性材料として、式(8)の化合物を合成した。この化合物はND相を有し、冷却によりND相の配向を保持したまま固定化できた。この化合物をブチルセロソルブに加熱しながら溶かし、10wt%の溶液を得た。
【0322】
【化239】
Figure 0003717232
【0323】
次いで、幅60cmのラビング処理したポリエチレンナフタレートフィルムに100mの長さにわたってダイコート法によりディスコティック液晶性材料溶液を塗布した。60℃の温風で乾燥し、220℃で10分間熱処理した後、冷却し、ラビングポリエチレンナフタレートフィルム上に膜厚1.2μm、平均チルト角35度の単層の補償フィルム9を得た。
ポリエチレンナフタレートフィルムが不透明であり、補償素子として用いるには問題があるため、補償フィルム9をトリアセチルセルロースフィルム上にUV硬化型接着剤を介して転写した。転写の方法は、トリアセチルセルロースフィルムに接着剤を塗布した後、ラビングポリエチレンナフタレートフィルム上の該補償フィルム9とを、接着剤と該フィルム8が接するようにして貼り合わせ、接着剤をUV光で硬化させた後、フィルム9からラビングポリエチレンナフタレートフィルムを剥離することにより行った。
なお転写操作により、補償フィルム9の上下界面近傍の液晶のダイレクターは、トリアセチルセルロースフィルム上の接着剤層に接した側でフィルム平面に略垂直、空気側で略平行となっていた。
正面での見かけのリターデーションは40nmで遅相軸がポリエチレンナフタレートフィルムのラビング方向に対応する方向に垂直な方位であった。
この接着剤層を介したトリアセチルセルロースフィルム上の補償フィルム9を2枚作成し、該フィルム9を2枚用いて補償効果を次のようにして調べた。TN液晶セル、偏光板および補償フィルム8を図20のように配置し、視野角特性を調べた。TN液晶セルのパラメーターは、電圧無印加時において90度左ねじれであり、リターデーション値は440nmであった。図21は白と黒の二値のコントラスト比が50の等コントラスト曲線である。この結果より、補償フィルム9の補償効果、すなわち視野角の広い表示が得られることがわかった。
【0324】
【発明の効果】
ディスコティック液晶のハイブリッド配向形態を固定化した本発明の補償フィルムは、複屈折モードかつノーマリーホワイトモードのTN液晶ディスプレーのコントラストの視野角依存性を顕著に改善することができる。さらに、本補償フィルムを搭載しても複屈折モードの視角による黒つぶれが起こりにくいという特徴を保持している。すなわち、本補償フィルムにより視野角による、コントラスト、階調、黒つぶれの少ない、従来になく優れた液晶表示素子の提供が可能になり、工業的に極めて高い価値を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ディスコティック液晶のもつ固有の屈折率分布とダイレクターについて説明した図。
【図2】 ディスコティック液晶のとり得る配向構造の模式図。図中の矢印がダイレクター。(a)はダイレクターが基板面に垂直な負の一軸性構造。(b)は基板面に対して一定角度チルトした負の一軸性構造。(c)は本発明の補償板が有するダイレクターが厚み方向で徐々に変化するハイブリッド配向。図中の矢印が液晶のダイレクター方向。ダイレクター方向は頭と尾の区別は無いが便宜上矢印とした。
【図3】 基板上に形成したままの状態の補償フィルムを、基板のラビング方向に沿って傾け、見かけのリターデーションを測定した結果を示すグラフ。図中にフィルムを傾ける方向を説明する図を示した。また図中の液晶のダイレクターの傾き方向は本測定で得られた結果をもとに模式的に表したもの。
【図4】 実施例1で用いた1つの液晶表示装置の斜視図(a)および各構成部材の軸配置(aおよびb)。(c)は方位角φと視角θを説明する図。(c)の図は以下の図に共通。
1 上偏光板
2 TN液晶セル
3 ラビングポリイミド膜を有する上ITO電極基板
4 ラビングポリイミド膜を有する下ITO電極基板
5 下偏光板
6 透明基板上の補償板
7 基板(ラビングポリイミド膜を有するガラス基板)
8 補償フィルム1
9 上偏光板の透過軸
10 上電極基板のラビング方向
11 下電極基板のラビング方向
12 下偏光板の透過軸
13 基板のラビング方向
【図5】 実施例1で用いた別の液晶表示装置の斜視図。
【図6】 実施例1(図4(a)の配置)で得られた視野角特性。図中の曲線がコントラスト30の等コントラスト曲線である。3つの同心円はそれぞれ視角θ=20度、40度および60度を表し、点線で示した十字は方位角φ=0.90度、180度および270度を表す。(a)補償板なし (b)補償板あり
【図7】 実施例2で用いた液晶表示装置の1つの斜視図(a)および各構成部材の軸配置(aおよびb)。
1 上偏光板
2 TN液晶セル
3 ラビングポリイミド膜を有する上ITO電極基板
4 ラビングポリイミド膜を有する下ITO電極基板
5 下偏光板
6 透明基板上の補償フィルム
7 基板(ラビングポリイミド膜を有するガラス基板)
8 補償フィルム2
9 透明基板上の補償フィルム
10 基板(ラビングポリイミド膜を有するガラス基板)
11 補償フィルム2
12 上偏光板の透過軸
13 上電極基板のラビング方向
14 下電極基板のラビング方向
15 下偏光板の透過軸
16 基板のラビング方向
17 基板のラビング方向
【図8】 実施例2で用いた別の液晶表示装置の斜視図。
【図9】 実施例2(図6(a)の配置)で得られた視野角特性(コントラスト30の等コントラスト曲線)。
【図10】 実施例3で用いた液晶表示装置の斜視図(a)および各構成部材の軸配置(aおよびb)
1 上偏光板
2 TN液晶セル
3 ラビングポリイミド膜を有する上ITO電極基板
4 ラビングポリイミド膜を有する下ITO電極基板
5 下偏光板
6 透明基板上の補償フィルム
7 基板(ラビングポリイミド膜を有するガラス基板)
8 補償フィルム3
9 透明基板上の補償フィルム
10 基板(ラビングポリイミド膜を有するガラス基板)
11 補償フィルム3
12 上偏光板の透過軸
13 上電極基板のラビング方向
14 下電極基板のラビング方向
15 下偏光板の透過軸
16 基板のラビング方向
17 基板のラビング方向
【図11】 実施例3で得られた視野角特性。曲線の内側が、コントラストが30以上かつ8階調のグレースケールの反転が全く起こらない領域を表す。
【図12】 比較例1で用いた補償板を用いない液晶表示装置の斜視図(a)および各構成部材の軸配置(aおよびb)
1 上偏光板
2 TN液晶セル
3 ラビングポリイミド膜を有する上ITO電極基板
4 ラビングポリイミド膜を有する下ITO電極基板
5 下偏光板
6 上偏光板の透過軸
7 上電極基板のラビング方向
8 下電極基板のラビング方向
9 下偏光板の透過軸
【図13】 比較例1で得られた視野角特性。曲線の内側が、コントラストが30以上かつ8階調のグレースケールの反転が全く起こらない領域を表す。
【図14】 比較例2で用いた補償板を用いない旋光モードの液晶表示装置の斜視図(a)および各構成部材の軸配置(aおよびb)。部材およびその番号は図10と同じである。偏光板の軸線方位のみ図10とは異なっている。
【図15】 比較例1で得られた視野角特性。曲線の内側が、コントラストが30以上かつ8階調のグレースケールの反転が全く起こらない領域を表す。
【図16】 実施例4で用いた液晶表示装置の斜視図(a)および各構成部材の軸配置(aおよびb)
1 上偏光板
2 TN液晶セル
3 ラビングポリイミド膜を有する上ITO電極基板
4 ラビングポリイミド膜を有する下ITO電極基板
5 下偏光板
6 透明基板上の補償フィルム(補償素子)
7 基板(粘着層を有する等方性ポリカーボネートフィルム)
8 補償フィルム4
9 透明基板上の補償フィルム(補償素子)
10 基板(粘着層を有する等方性ポリカーボネートフィルム)
11 補償フィルム4
12 上偏光板の透過軸
13 上電極基板のラビング方向
14 下電極基板のラビング方向
15 下偏光板の透過軸
16 剥離前のポリエチレンテレフタレートフィルムのラビング方向に対応する方向
17 剥離前のポリエチレンテレフタレートフィルムのラビング方向に対応する方向
【図17】 実施例4で得られた視野角特性。曲線の内側が、コントラストが30以上かつ8階調のグレースケールの反転が全く起こらない領域を表す。
【図18】 実施例5で用いた液晶表示装置の斜視図(a)および各構成部材の軸配置(aおよびb)。部材およびその番号は図16と同じである。
【図19】 実施例5で得られた視野角特性。曲線の内側が、コントラストが30以上かつ8階調のグレースケールの反転が全く起こらない領域を表す。
【図20】 実施例10で用いた液晶表示装置の斜視図(a)および各構成部材の軸配置(aおよびb)。
1 上偏光板
2 TN液晶セル
3 ラビングポリイミド膜を有する上ITO電極基板
4 ラビングポリイミド膜を有する下ITO電極基板
5 下偏光板
6 トリアセチルセルロースフィルム上の補償フィルム(補償素子)
7 補償フィルム8
8 接着剤層を有するトリアセチルセルロースフィルム
9 トリアセチルセルロースフィルム上の補償フィルム(補償素子)
10 補償フィルム8
11 接着剤層を有するトリアセチルセルロースフィルム
12 上偏光板の透過軸
13 上電極基板のラビング方向
14 下電極基板のラビング方向
15 下偏光板の透過軸
16 剥離したポリエチレンテレフタレートフィルムのラビング方向に対応する方向
17 剥離したポリエチレンテレフタレートフィルムのラビング方向に対応する方向
【図21】 実施例10で得られた等コントラスト曲線(コントラスト50)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention is for a liquid crystal display device in which the orientation of the discotic liquid crystal is fixed.Built-in compensation filmThe present invention relates to a liquid crystal display device.
[0002]
[Prior art]
A display using TN liquid crystal alignment is widely used as a display for notebook computers, portable electronic devices, portable televisions, and the like. The TN liquid crystal display is normally used in an optical rotation mode. This is a mode in which the transmission axis of the polarizing plate and the alignment treatment direction of the substrate of the liquid crystal cell are parallel or perpendicular, and a very high quality display can be obtained when viewed from the front. However, there is a problem of viewing angle that display quality is lowered when viewed from an oblique direction. In particular, the so-called blackening that causes all displays to become black when viewed obliquely along the direction of the midplane director of the liquid crystal during black display is a serious problem.
[0003]
On the other hand, the birefringence mode is a mode in which the transmission axis of the polarizing plate and the alignment treatment direction of the liquid crystal cell are neither parallel nor perpendicular. In this mode, blackout is unlikely to occur, but the reduction in contrast ratio when viewed from an oblique angle is more severe than in the optical rotation mode. In addition, the contrast ratio at the front is usually small but inferior to the optical rotation mode.
For these reasons, TN liquid crystal displays are rarely used in the birefringence mode. However, it is a great advantage that blackout is less likely to occur. If the reduction in contrast ratio due to the viewing angle can be improved, it is possible to obtain a display with better viewing angle characteristics than the normal optical rotation mode.
However, heretofore, almost no attempt has been made to perform viewing angle compensation for a TN liquid crystal display in a birefringence mode.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
  The present invention solves the above-mentioned problems, and as a compensator for a TN liquid crystal display driven in a birefringence mode and a normally white mode, an unprecedented viewing angle expansion can be achieved.Possible compensation film, more specifically, a compensation film made by fixing the orientation of discotic liquid crystalA liquid crystal display device is provided.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
  That is, the first of the present invention isDiscoticA single-layer film formed of a discotic liquid crystalline material in which the alignment form of the liquid crystal is fixed, and an angle formed by the director of the discotic liquid crystal near the film upper surface interface and the film plane; Hybrid orientation in which the angle formed by the director of the discotic liquid crystal near the film lower surface interface and the plane of the film is different.Birefringence mode and normally white mode liquid crystal display device comprising a TN liquid crystal cell incorporating a compensation film and a pair of polarizing plates whose transmission axes are orthogonal to each otherAbout.
[0006]
  In the second aspect of the present invention, the hybrid orientation is such that the director of the discotic liquid crystal forms an angle of 60 degrees or more and 90 degrees or less with the film plane on one side of the film. The liquid crystal display according to the above, wherein the liquid crystal display has a hybrid orientation having an angle of 0 ° or more and 50 ° or less.EquipmentRelated.
  According to a third aspect of the present invention, the compensation film includes a substrate, and the angle formed by the director of the discotic liquid crystal near the film interface on the substrate side and the film plane is 0 ° to 50 °. The present invention relates to the liquid crystal display device.
  The fourth aspect of the present invention isThe present invention relates to the above-described liquid crystal display device, wherein the compensation film includes a substrate substantially not having the ability to control the orientation of the discotic liquid crystal.
  The fifth aspect of the present invention isThe compensation film includes a substrate having no alignment film, and relates to the above-described liquid crystal display device.
[0007]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
The compensation film of the present invention greatly improves the viewing angle dependency of a TN liquid crystal display driven in a birefringence mode and a normally white mode. First, a TN liquid crystal display to be compensated will be described.
The TN liquid crystal display can be subdivided into a simple matrix method, a TFT (Thin Film Transistor) electrode, an MIM (Metal Insulator Metal, or an active matrix method using TFD = Thin Film Diode) electrode, if classified according to the driving method. The compensator of the present invention is effective for any driving method.
[0008]
The liquid crystal cell used has a twist angle in the range of 70 degrees to 110 degrees, and the most common TN liquid crystal display has a twist angle of approximately 90 degrees. The retardation of the cell when no voltage is applied is usually in the range of 200 nm to 1200 nm, preferably 400 nm to 600 nm, and most preferably a retardation value in the vicinity of 490 nm.
Since the upper and lower polarizing plates are driven in a normally white mode, the transmission axes are substantially orthogonal to each other. That is, the angle formed by the transmission axes of the two polarizing plates is usually 90 ° ± 20 °, more preferably 90 ° ± 10 °, and particularly preferably 90 °. When used in the birefringence mode as in the present invention, the alignment regulating direction at the substrate interface of the liquid crystal cell and the transmission axis direction of the polarizing plate are neither parallel nor orthogonal. If the absolute value of the angle formed by both is indicated by an acute angle of 0 to 90 degrees, it is usually in the range of 20 degrees to 70 degrees, more preferably in the range of 35 degrees to 55 degrees, and particularly preferably in the range of 40 degrees to 50 degrees. The regulation of the alignment direction of the liquid crystal cell can usually be achieved by performing a rubbing treatment after forming an organic thin film such as polyimide or polyvinyl alcohol on the surface of the cell substrate.
[0009]
In addition, the pixel division method with the drive electrode subdivided, the dual domain method or the multi-domain method in which the pretilt direction of the liquid crystal is divided into two directions or multi-directions, which is a known technique, increases the viewing angle of the liquid crystal display on the liquid crystal cell side It was thought in an attempt to go from. The compensation film of the present invention works effectively even for a liquid crystal display in which the viewing angle is improved to some extent, and the viewing angle can be further expanded.
The compensation film of the present invention capable of giving an excellent compensation effect to the liquid crystal display as described above is made of a discotic liquid crystalline material and is formed by fixing the alignment form of the liquid crystal.
[0010]
In general, a discotic liquid crystal is a liquid crystal that is expressed by molecules having a mesogen in a disk-like shape with high planarity. A feature of the discotic liquid crystal is that the refractive index in a very small region in the liquid crystal layer has a negative uniaxial property. As shown in FIG. 1, the refractive index in a certain plane is equal (no), and the direction perpendicular to the plane is a director (unit vector representing the local alignment direction of liquid crystal). When the refractive index of ne is ne, no> ne. Depending on how the directors in such a minute region are arranged in the liquid crystal layer, the refractive index characteristics and thus the optical characteristics of the resulting structure are determined. When the direction (angle) of the director is in the same direction over the entire liquid crystal layer, that direction becomes the optical axis of the entire liquid crystal layer.
Usually, when the director is directed in the same direction over the entire liquid crystal layer, a negative uniaxial liquid crystal layer is formed. When the discotic liquid crystal is uniformly aligned by a conventional method, normally, FIG. b) orientation is formed. FIG. 2A is called homeotropic alignment because all of the directors of the discotic liquid crystal present in the liquid crystal layer are at the substrate normal. The optical axis of the liquid crystal layer in which this alignment is formed exists in the normal direction of the substrate. (B) shows the tilt orientation in which all directors of the discotic liquid crystal existing in the liquid crystal layer are inclined at a certain angle from the substrate normal line, and the optical axis of the entire liquid crystal layer is the direction in which the director is inclined (tilt). In the angular direction).
[0011]
The compensation film of the present invention is completely different from the above-described homeotropic alignment, tilt alignment, and negative uniaxial structure based on the alignment form, and there is no optical axis as a whole film, and the discotic This is a single-layer film in which the angle formed between the director of the liquid crystal and the film plane is different between the vicinity of the upper surface interface and the vicinity of the lower surface interface. Specifically, in each part in the film thickness direction of the film, orientations formed by different angles between the director and the film plane are formed. In the present compensation film, the direction of the projection vector onto the film plane of the director (director orientation) is substantially unidirectional over the entire liquid crystal layer, that is, the entire compensation film. Therefore, in the compensation film of the present invention, the angle of the director is different between the vicinity of the upper surface interface and the vicinity of the lower surface interface, and the director orientation is one direction. Therefore, the discotic liquid crystal as shown in FIG. It is presumed that the angle formed by the director and the film plane forms a unique orientation that changes substantially continuously in the film thickness direction of the film.
In a rod-like nematic liquid crystal, such a director in which the director angle continuously changes in the thickness direction is referred to as hybrid alignment. Therefore, the alignment form of the compensation film of the present invention is also referred to as hybrid alignment.
[0012]
In the present invention, the angle range in the film thickness direction of the film of hybrid orientation is the absolute value of the minimum angle formed by the director of the discotic liquid crystal and the film plane, that is, the normal line between the director of the discotic liquid crystal and the film plane. When the angle that is not the obtuse angle side (angle between 0 degrees and 90 degrees) is a degree, the angle obtained by [90 degrees-a degree] is the vicinity of the upper surface interface or the lower surface interface of the film On the other hand, the angle is usually 60 ° or more and 90 ° or less, and the opposite surface is usually 0 ° or more and 50 ° or less. Preferably, the absolute value of one angle is 80 degrees or more and 90 degrees or less, and the absolute value of the other angle is 0 degrees or more and 30 degrees or less.
The vicinity of the interface means a depth of about 1 to 5% of the film thickness from the film surface toward the film thickness direction.
[0013]
Since the compensation film of the present invention forms a hybrid orientation in which the angle formed by at least the director of the discotic liquid crystal and the film plane is different between the vicinity of the upper surface interface and the vicinity of the lower surface interface, as described above. Are directed in different directions in the thickness direction, and when viewed as a film structure, the optical axis no longer exists and uniaxiality is lost. When light passes through such an alignment mode of liquid crystal, a complicated birefringence behavior that has not been obtained conventionally can be observed.
[0014]
Next, the discotic liquid crystalline material used in the present invention will be described. The material is composed of a discotic liquid crystalline compound alone or a composition containing at least one liquid crystalline compound.
The discotic liquid crystal is C.I. According to Destrade et al., The ND phase (hexagonal ordered column phase), Dhd phase (hexagonal disordered column phase), Dd phase (hexagonal digitized phase phase) phase) (C. Destrade et al. Mol. Cryst. Liq. Cryst. 106, 121 (1984)). In the present invention, the orientation order of these molecules is not particularly limited, but from the viewpoint of ease of orientation, a material having at least the ND phase having the lowest orientation order is preferred, and particularly preferred is that only the ND phase is the only liquid crystal phase. It has as.
[0015]
The discotic liquid crystalline material used in the present invention is preferably a material that does not cause a transition from a liquid crystal phase to a crystalline phase during fixation in order to fix the alignment without impairing the alignment form in the liquid crystal state. In addition, when the film is formed, it is desirable that the orientation is maintained under the use conditions and the film can be handled in the same manner as a solid. Furthermore, the state of being fixed in the present invention is the most typical and preferred mode in which the liquid crystal structure is frozen in an amorphous glass state, but is not limited thereto, and the compensation film of the present invention is not limited thereto. Under the conditions of use, specifically 0 ° C. to 50 ° C., and under the harsher conditions, the film has no fluidity in the temperature range of −30 ° C. to 70 ° C. This refers to a state in which the fixed orientation form can be kept stable without causing a change. From the above, the discotic liquid crystalline material used in the present invention is preferably one having the following properties.
[0016]
(1) It has only a glass phase at a lower temperature than the liquid crystal state and no crystal phase. When the temperature is lowered from the liquid crystal state, the glass state is fixed.
(2) It has a crystal phase in a lower temperature region than the liquid crystal state and further has a glass phase in a lower temperature region than the crystal phase, and when the temperature is lowered from the liquid crystal state, the crystal phase does not appear (the crystal phase is In the case of supercooling or in the case of monotropy that causes crystallization only at the time of temperature rise), the glass state is fixed when the temperature is lowered from the liquid crystal state.
(3) Although it has a crystalline phase in a lower temperature range than the liquid crystal state, it does not show a clear glass transition in the lower temperature range, and no crystal phase appears when the temperature is lowered from the liquid crystal state (crystalline phase In the case of supercooling, or in a monotropic state where crystallization occurs only at elevated temperatures). In this case, at a temperature lower than the melting point (observed when heated to a high temperature again after immobilization), it can be regarded as a practically solid material in which the fluidity of molecules is extremely limited.
(4) In the temperature range lower than the liquid crystal state, neither clear crystal transition nor glass transition is observed in the temperature rising and cooling processes. However, when the alignment form in the liquid crystal state is fixed, this film is used. There is no fluidity within the temperature range, and the orientation form does not change even when an external force such as a slip or an external field is applied.
[0017]
Of the above, more preferred is the case of either (1) or (2), and the most preferred is the use of the one having the property of (1). In either case (3) or (4), it can be used practically, but it is necessary to carefully confirm that there is no possibility of disturbance of orientation under the conditions of use of the film. Specifically, there is no particular problem if the alignment form is not disturbed by forcibly adding, for example, a shift in a temperature range of 0 ° C. to 50 ° C. When the alignment form is disturbed due to misalignment or the like, the original optical performance is lost, and it is difficult to return to the original alignment form even if any treatment is performed thereafter, which is a serious problem in actual use.
[0018]
The discotic liquid crystalline material used in the present invention desirably has any of the above properties, and at the same time exhibits good domain integrity for uniform defect-free alignment. When the domain integrity is poor, the resulting structure becomes a polydomain, orientation defects occur at the boundaries between the domains, and light is scattered. It is also undesirable because it leads to a decrease in the transmittance of the film.
Next, the discotic liquid crystalline compound that can be the liquid crystalline material will be described. The specific structure of the compound is mainly composed of a disc-shaped central part (discogen) essential for developing a discotic liquid crystal phase and substituents necessary for stabilizing the liquid crystal phase. . As the substituent, a monofunctional one is preferably used, but a compound obtained by partially linking discogens with a bifunctional one and oligomerizing or polymerizing the material is also used in the present invention. Can be preferably used.
The molecular structure of the discotic liquid crystalline compound that can be specifically used in the present invention is shown below.
[0019]
[Chemical 1]
Figure 0003717232
R1, R2, RThreeIs the same or different monofunctional or bifunctional substituent selected from the following group.
Monofunctional substituents include:
[0020]
[Chemical 2]
Figure 0003717232
However, CnH2n + 1Is a linear or branched alkyl group, and n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14. X1 to X8 each independently represent H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, 1 is an integer of 1 or more and 18 or less, preferably an integer of 1 or more and 10 or less. CmH2mIs a linear or branched alkylene group, and m is an integer of 1-16, more preferably an integer of 2-10.
As a bifunctional substituent,
[0021]
[Chemical 3]
Figure 0003717232
However, CmH2mIs a linear or branched alkylene chain, m is an integer of 2-16, more preferably an integer of 4-12.
As an example of a specific structure,
[0022]
[Formula 4]
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0023]
[Chemical formula 5]
Figure 0003717232
However, p and q are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0024]
[Chemical 6]
Figure 0003717232
However, p is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14. X1, X2, X3, X4, X5 and X6 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0025]
[Chemical 7]
Figure 0003717232
However, X1, X2, X3, X4, X5, X6, X7, X8 and X9 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0026]
[Chemical 8]
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0027]
[Chemical 9]
Figure 0003717232
However, p and q are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0028]
[Chemical Formula 10]
Figure 0003717232
However, p is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14. X1, X2, X3, X4, X5 and X6 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0029]
Embedded image
Figure 0003717232
However, X1, X2, X3, X4, X5, X6, X7, X8 and X9 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0030]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0031]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0032]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0033]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0034]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p and q are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0035]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14. X1, X2, X3, X4, X5 and X6 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0036]
Embedded image
Figure 0003717232
A polymer represented by
Q is
[0037]
Embedded image
Figure 0003717232
Here, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14. m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
The average molecular weight is in the range of 4,000 to 100,000.
[0038]
Embedded image
Figure 0003717232
R1, R2, RThreeIs the same or different monofunctional or bifunctional substituent selected from the following group.
Monofunctional substituents include:
[0039]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CnH2n + 1Is a linear or branched alkyl group, and n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
As a bifunctional substituent,
[0040]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CmH2mIs a linear or branched alkylene chain, m is an integer of 2-16, more preferably an integer of 4-12.
As an example of a specific structure,
[0041]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0042]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0043]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0044]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0045]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0046]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0047]
Embedded image
Figure 0003717232
A polymer represented by
The average molecular weight is in the range of 4,000 to 100,000.
Q is
[0048]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14. m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0049]
Embedded image
Figure 0003717232
R1, R2, RThree, RFourIs the same or different monofunctional or bifunctional substituent selected from the following group.
Monofunctional substituents include:
[0050]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CnH2n + 1Is a linear or branched alkyl group, and n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
As a bifunctional substituent,
[0051]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CmH2mIs a linear or branched alkylene chain, m is an integer of 2-16, more preferably an integer of 4-12.
As an example of a specific structure,
[0052]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0053]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0054]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0055]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0056]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0057]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0058]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0059]
Embedded image
Figure 0003717232
R1, R2, RThree, RFour, RFive, R6, R7, R8Is the same or different monofunctional or bifunctional substituent selected from the following group.
Monofunctional substituents include -H (up to 4),
[0060]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CnH2n + 1Is a linear or branched alkyl group, and n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
As a bifunctional substituent,
[0061]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CmH2mIs a linear or branched alkylene chain, m is an integer of 2-16, more preferably an integer of 4-12.
As an example of a specific structure,
[0062]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, and w are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0063]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0064]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0065]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0066]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0067]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0068]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0069]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0070]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0071]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0072]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0073]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0074]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0075]
Embedded image
Figure 0003717232
R1, R2, RThree, RFour, RFive, R6Is the same or different monofunctional or bifunctional substituent selected from the following group.
Monofunctional substituents include:
[0076]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CnH2n + 1Is a linear or branched alkyl group, and n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14. X1 to X8 each independently represent H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10. CmH2mIs a linear or branched alkylene group, and m is an integer of 1-16, more preferably an integer of 2-10.
As a bifunctional substituent,
[0077]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CmH2mIs a linear or branched alkylene chain, m is an integer of 2-16, more preferably an integer of 4-12.
As a specific example,
[0078]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0079]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0080]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0081]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0082]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0083]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, and t are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0084]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, and t are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0085]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2, X3, X4, X5 and X6 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0086]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0087]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0088]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, and t are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0089]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6.
p, q, and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0090]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6
p and q are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0091]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6, 0 ≦ z ≦ 6
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0092]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ w ≦ 6, 0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6, 0 ≦ z ≦ 6
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2, X3, X4, X5 and X6 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0093]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6.
p, q, and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0094]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6, 0 ≦ z ≦ 6
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0095]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, and w are integers of 3 to 18, more preferably integers of 5 to 14.
k is 1, 2 or 3.
[0096]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, and b are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0097]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0098]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 18, more preferably an integer of 4 to 12.
[0099]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, and b are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0100]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0101]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0102]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, and b are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0103]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0104]
[Chemical Formula 86]
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0105]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, and w are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2, X3, X4, X5 and X6 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
Q is
[0106]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0107]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0108]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, b, c, d, e, and f are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0109]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0110]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0111]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, x, and y are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2, X3, X4, X5, X6, X7, X8, X9 and X10 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
Q is
[0112]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0113]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0114]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, b, c, d, e, and f are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0115]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0116]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0117]
Embedded image
Figure 0003717232
A polymer represented by
However, p, q, r, s, t, u, v, and w are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
The average molecular weight ranges from 5,000 to 100,000.
Q is
[0118]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0119]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0120]
Embedded image
Figure 0003717232
R1, R2, RThree, RFour, RFive, R6Is the same or different monofunctional or bifunctional substituent selected from the following group.
Monofunctional substituents include:
[0121]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CnH2n + 1Is a linear or branched alkyl group, and n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14. X1 to X8 each independently represent H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10. CmH2mIs a linear or branched alkylene group, and m is an integer of 1-16, more preferably an integer of 2-10.
As a bifunctional substituent,
[0122]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CmH2mIs a linear or branched alkylene chain, m is an integer of 2-16, more preferably an integer of 4-12.
As a specific example,
[0123]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0124]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0125]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0126]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, and t are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0127]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2, X3, X4, X5 and X6 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0128]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, and t are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0129]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0130]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0131]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0132]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0133]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6.
p, q, and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0134]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6
p and q are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0135]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6.
p, q, and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0136]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, and b are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0137]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0138]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0139]
Embedded image
Figure 0003717232
A polymer represented by
However, p, q, r, s, t, u, v, and w are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
The average molecular weight ranges from 5,000 to 100,000.
Q is
[0140]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0141]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0142]
Embedded image
Figure 0003717232
R1, R2, RThree, RFour, RFive, R6Is the same or different monofunctional or bifunctional substituent selected from the following group.
Monofunctional substituents include:
[0143]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CnH2n + 1Is a linear or branched alkyl group, and n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14. X1 to X8 each independently represent H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10. CmH2mIs a linear or branched alkylene group, and m is an integer of 1-16, more preferably an integer of 2-10.
As a bifunctional substituent,
[0144]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CmH2mIs a linear or branched alkylene chain, m is an integer of 2-16, more preferably an integer of 4-12.
As an example of a specific structure,
[0145]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0146]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0147]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0148]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, and t are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0149]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2, X3, X4, X5 and X6 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0150]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, and t are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0151]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0152]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0153]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0154]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0155]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6.
p, q, and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0156]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6
p, q, and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0157]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6, 0 ≦ z ≦ 6
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0158]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6.
p, q, and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0159]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6, 0 ≦ z ≦ 6
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0160]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ w ≦ 6, 0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6, 0 ≦ z ≦ 6
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2, X3, X4 and X5 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0161]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v and w are integers of 3 or more and 18 or less, more preferably 5 or more and 14 or less, and k is 1, 2 or 3.
[0162]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, and b are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0163]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0164]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0165]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, and b are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0166]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0167]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0168]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, and b are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0169]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0170]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0171]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, b, c, d, e, and f are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0172]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0173]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0174]
Embedded image
Figure 0003717232
A polymer represented by
However, p, q, r, s, t, u, v, and w are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
The average molecular weight ranges from 5,000 to 100,000.
Q is
[0175]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0176]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0177]
Embedded image
Figure 0003717232
R1, R2, RThree, RFour, RFive, R6Is the same or different monofunctional or bifunctional substituent selected from the following group.
Monofunctional substituents include:
[0178]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CnH2n + 1Is a linear or branched alkyl group, and n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14. X1 to X8 each independently represent H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10. CmH2mIs a linear or branched alkylene group, and m is an integer of 1-16, more preferably an integer of 2-10.
As a bifunctional substituent,
[0179]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CmH2mIs a linear or branched alkylene chain, m is an integer of 2-16, more preferably an integer of 4-12.
As an example of a specific structure,
[0180]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0181]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0182]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0183]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, and t are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0184]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2, X3, X4, X5 and X6 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0185]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, and t are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0186]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0187]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0188]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0189]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, and u are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0190]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, and t are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0191]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6.
p, q, and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0192]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6
p, q, and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0193]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6, 0 ≦ z ≦ 6
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0194]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6.
p, q, and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
[0195]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6, 0 ≦ z ≦ 6
However, p, q and r are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2 and X3 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0196]
Embedded image
Figure 0003717232
The composition represented by these. The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
0 ≦ w ≦ 6, 0 ≦ x ≦ 6, 0 ≦ y ≦ 6, 0 ≦ z ≦ 6
However, p, q, r, and s are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14. X1, X2, X3, X4 and X5 are each independently H-, F-, Cl-, Br-, C1H21 + 1-, C1H21 + 1O-, C6HFive-, C6HFiveCO-, C6HFiveAny of O- is meant. Where C1H21 + 1Is a linear or branched alkyl group, and 1 is an integer of 1 to 18, preferably 1 to 10.
[0197]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v and w are integers of 3 or more and 18 or less, more preferably 5 or more and 14 or less, and k is 1, 2 or 3.
[0198]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, and b are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0199]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0200]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0201]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, and b are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0202]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0203]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0204]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, and b are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0205]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0206]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0207]
Embedded image
Figure 0003717232
However, p, q, r, s, t, u, v, w, a, b, c, d, e, and f are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
Q is
[0208]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0209]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0210]
Embedded image
Figure 0003717232
A polymer represented by
However, p, q, r, s, t, u, v, and w are integers of 1 to 18, more preferably integers of 3 to 14.
The average molecular weight ranges from 5,000 to 100,000.
Q is
[0211]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-16.
More preferably, Q is
[0212]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0213]
Embedded image
Figure 0003717232
R1, R2, RThree, RFour, RFive, R6, R7, R8Is the same or different monofunctional or bifunctional substituent selected from the following group.
M is a metal such as two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru.
Monofunctional substituents include:
[0214]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CnH2n + 1Is a linear or branched alkyl group, n is an integer from 3 to 18, more preferably an integer from 5 to 14, and k is 1, 2 or 3.
As a bifunctional substituent,
[0215]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CmH2mIs a linear or branched alkylene chain, m is an integer of 2-16, more preferably an integer of 4-12.
[0216]
Embedded image
Figure 0003717232
M is two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru, more preferably M is two protons, Fe, Co, Ni, Zn or Cu.
However, p, q, r, and s are integers of 3 or more and 18 or less, more preferably integers of 5 or more and 14 or less.
[0217]
Embedded image
Figure 0003717232
M is two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru, more preferably M is two protons, Fe, Co, Ni, Zn or Cu.
However, p, q, r, and s are integers of 3 or more and 18 or less, more preferably integers of 5 or more and 14 or less.
[0218]
Embedded image
Figure 0003717232
M is two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru, more preferably M is two protons, Fe, Co, Ni, Zn or Cu.
However, p, q, r, s, t, u, v, and w are integers of 3 to 18, more preferably 5 to 14.
[0219]
Embedded image
Figure 0003717232
M is two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru, more preferably M is two protons, Fe, Co, Ni, Zn or Cu.
However, p, q, r, s, t, u, v, and w are integers of 3 to 18, more preferably 5 to 14.
[0220]
Embedded image
Figure 0003717232
M is two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru, more preferably M is two protons, Fe, Co, Ni, Zn or Cu.
However, p, q, r, and s are integers of 3 or more and 18 or less, more preferably integers of 5 or more and 14 or less.
[0221]
Embedded image
Figure 0003717232
M is two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru, more preferably M is two protons, Fe, Co, Ni, Zn or Cu.
n is an integer of 3 to 18, more preferably an integer of 5 to 14, and m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
Average molecular weight in the range of 8,000 to 100,000.
Q is
[0222]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2-18.
More preferably, Q is
[0223]
Embedded image
Figure 0003717232
However, m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0224]
Embedded image
Figure 0003717232
R1, R2, RThree, RFourAre the same or different substituents selected from the following group. M is a metal such as two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru.
Monofunctional substituents include:
[0225]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CnH2n + 1Is a linear or branched alkyl group, and n is an integer of 3 to 18, more preferably an integer of 5 to 14.
As a bifunctional substituent,
[0226]
Embedded image
Figure 0003717232
However, CmH2mIs a linear or branched alkylene chain, m is an integer of 2-16, more preferably an integer of 4-12.
[0227]
Embedded image
Figure 0003717232
M is two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru, more preferably M is two protons, Fe, Co, Ni, Zn or Cu.
However, p, q, r, and s are integers of 3 or more and 18 or less, more preferably integers of 5 or more and 14 or less.
[0228]
Embedded image
Figure 0003717232
M is two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru, more preferably M is two protons, Fe, Co, Ni, Zn or Cu.
However, p, q, r, and s are integers of 3 or more and 18 or less, more preferably integers of 5 or more and 14 or less.
[0229]
Embedded image
Figure 0003717232
M is two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru, more preferably M is two protons, Fe, Co, Ni, Zn or Cu.
However, p, q, r, and s are integers of 3 or more and 18 or less, more preferably integers of 5 or more and 14 or less.
[0230]
Embedded image
Figure 0003717232
M is two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru, more preferably M is two protons, Fe, Co, Ni, Zn or Cu.
However, p, q, r, and s are integers of 3 or more and 18 or less, more preferably integers of 5 or more and 14 or less.
[0231]
Embedded image
Figure 0003717232
M is two protons, Mg, Fe, Co, Ni, Mn, Zn, Cu, Pb, Pd, Cd, Rh, or Ru, more preferably M is two protons, Fe, Co, Ni, Zn or Cu.
However, p, q, r, and s are integers of 3 or more and 18 or less, more preferably integers of 5 or more and 14 or less.
[0232]
Polymers such as polyacrylates, polymethacrylates, and polysiloxanes having a compound having the above structural formula in the side chain are also preferably used. In particular,
[0233]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0234]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0235]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0236]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0237]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0238]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0239]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14, and m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0240]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14, and m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0241]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14, and m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0242]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0243]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0244]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0245]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0246]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0247]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0248]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14, and m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0249]
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Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14.
[0250]
Embedded image
Figure 0003717232
However, n is an integer of 1 to 18, more preferably an integer of 3 to 14, and m is an integer of 2 to 16, more preferably an integer of 4 to 12.
[0251]
Is mentioned. The average molecular weight of the polymer is in the range of 5,000 to 100,000.
The structural formulas exemplified above are typical examples of discotic liquid crystalline compounds, and the compounds used in the present invention are not limited to these, and any compound having the above-described properties can be used. A discotic liquid crystalline compound having a structure can be used alone or as a composition.
[0252]
The discotic liquid crystalline material used in the present invention uses a compound in which a plurality of substituents attached to a mesogen are not all the same in order to avoid transition from a liquid crystal phase to a crystalline phase, and a compound in which all the substituents are the same. When is used, it is preferable to use at least one compound (a compound having a different mesogen and / or substituent) different from the compound as a composition.
[0253]
The above discotic liquid crystalline compounds mainly contain many ether bonds and ester bonds in the molecule, and known reaction methods can be used to form these bonds. For example, the Williamson method in which an alkoxide ion is subjected to a nucleophilic substitution reaction with a halogen compound of a primary alkyl can be used for ether bond formation, and the acid chloride method, which is a reaction between an acid chloride and an alcohol, for ester bond formation. In addition, there is no particular limitation such as a deacetic acid reaction which is a reaction between an acetylated product of an alcohol and an acid. In addition, since the compound used in the present invention does not need to control the reaction such as selection of a substituent at a substitution site of the discogenic component, for example, although it is difficult to describe the structural formula, And a compound that can be an excess of many kinds of substituents than the number of substitution sites of the compound are reacted in one reaction system to produce a discotic liquid crystalline compound or a plurality of the compounds. It is also possible to obtain a more formed composition. In this case, it occurs that a certain substituent is not bonded in the molecule of a compound constituting a certain discogen, but is bonded in the molecule of another compound. Become. In the present invention, it is not desirable that a transition from a liquid crystal phase to a crystal phase occurs. Therefore, it is a preferable aspect in the present invention to use various kinds of substituents as described above, for example, to reduce the symmetry of the molecular structure. is there. When the discotic liquid crystalline material described above is used in the present invention, it is preferable to use the material substantially consisting of only the discotic liquid crystalline compound.
In order to obtain a compensation film uniformly hybridized and fixed using the discotic liquid crystalline material as described above, it is preferable in the present invention to take the substrate and steps described below.
[0254]
First, a substrate (hereinafter referred to as an alignment substrate) will be described.
In order to obtain the hybrid alignment of the present invention, it is desirable to sandwich the upper and lower sides of the discotic liquid crystalline material layer at different interfaces. When the upper and lower sides are sandwiched by the same interface, the alignment at the upper and lower interfaces of the liquid crystalline layer is the same. Thus, it becomes difficult to obtain the hybrid orientation of the present invention.
As a specific mode, a single alignment substrate and an air interface are used so that the lower interface of the discotic liquid crystal layer is in contact with the alignment substrate and the upper interface is in contact with air. Although the substrates having different interfaces between the upper and lower sides can be used, it is preferable to use a single alignment substrate and an air interface in the manufacturing process.
[0255]
The alignment substrate that can be used in the present invention is desirably a substrate having anisotropy so that the tilt direction of the liquid crystal (projection of the director onto the alignment substrate) can be defined. If the alignment substrate cannot define the tilt direction of the liquid crystal at all, only a structure tilted in a disordered direction can be obtained (the vector in which the director is projected onto the substrate becomes disordered).
As the alignment substrate that can be used in the present invention, specifically, those having the following in-plane anisotropy are desirable, such as polyimide, polyamideimide, polyamide, polyetherimide, polyetheretherketone, Polyetherketone, Polyketone sulfide, Polyethersulfone, Polysulfone, Polyphenylene sulfide, Polyphenylene oxide, Polyethylene terephthalate, Polybutylene terephthalate, Polyethylene naphthalate, Polyacetal, Polycarbonate, Polyarylate, Acrylic resin, Polyvinyl alcohol, Polypropylene, Cellulosic plastics Plastic film substrate such as epoxy resin, phenol resin and uniaxially stretched film substrate, aluminum, iron with slit-like grooves on the surface Metal substrates such as copper, alkali glass etched surface in a slit form, borosilicate glass, a glass substrate such as flint glass, and the like.
[0256]
In the present invention, the above-mentioned various substrates obtained by subjecting the substrate to a surface treatment such as a hydrophilic treatment or a hydrophobic treatment may be used. Also, a rubbing plastic film substrate obtained by subjecting the plastic film substrate to rubbing treatment, or a plastic film subjected to rubbing treatment, for example, various substrates having a rubbing polyimide film, a rubbing polyvinyl alcohol film, etc., and an oblique deposition film of silicon oxide, etc. The above-mentioned various substrates can also be used.
In the above various alignment substrates, the substrate suitable for forming the discotic liquid crystal as in the present invention in a hybrid alignment includes a substrate having a rubbing polyimide film, a rubbing polyimide substrate, a rubbing polyether ether ketone substrate, and a rubbing polyether ketone. Examples thereof include a substrate, a rubbing polyether sulfone substrate, a rubbing polyphenylene sulfide substrate, a rubbing polyethylene terephthalate substrate, a rubbing polyethylene naphthalate substrate, a rubbing polyarylate substrate, and a cellulosic plastic substrate. In the compensation film of the present invention, the angle formed by the director of the discotic liquid crystal and the film plane differs between the upper surface and the lower surface of the film. The film surface on the substrate side can be adjusted within an angle range of 60 ° to 90 ° or 0 ° to 50 ° depending on the method of orientation treatment. In general, it is desirable in the manufacturing process that the angle formed by the director of the discotic liquid crystal near the interface of the film in contact with the alignment substrate and the film plane is adjusted to 60 degrees or more and 90 degrees or less.
[0257]
The compensation film of the present invention is obtained by applying the above-mentioned discotic liquid crystal material on these alignment substrates, and then performing a uniform alignment process and a fixing process.
The discotic liquid crystalline material can be applied using a discotic liquid crystalline material solution in which the material is dissolved in various solvents, or a material in which the material is melted. Solution coating, in which coating is performed using the solution in which the liquid crystal material is dissolved, is preferable.
The solution application will be described.
[0258]
A discotic liquid crystalline material is dissolved in a solvent to prepare a solution having a predetermined concentration. The solvent at this time depends on the type of the liquid crystalline material, but is usually halogenated hydrocarbons such as chloroform, dichloromethane, carbon tetrachloride, dichloroethane, tetrachloroethane, trichloroethylene, tetrachloroethylene, chlorobenzene and orthodichlorobenzene, phenol, paraffin. Phenols such as chlorophenol, aromatic hydrocarbons such as benzene, toluene, xylene, methoxybenzene, 1,2-dimethoxybenzene, acetone, ethyl acetate, t-butyl alcohol, glycerin, ethylene glycol, triethylene glycol, ethylene Glycol monomethyl ether, diethylene glycol dimethyl ether, ethyl cellosolve, butyl cellosolve, 2-pyrrolidone, N-methyl-2-pyrrolidone, pyridine, triethylamido , Dimethylformamide, dimethylacetamide, acetonitrile, butyronitrile, carbon disulfide etc., and the like mixed solvents used.
[0259]
The concentration of the solution depends on the solubility of the liquid crystal material and the film thickness of the final compensation film, but cannot be generally specified, but is usually used in the range of 1 to 60% by weight, preferably 3 To 40% by weight.
These discotic liquid crystalline material solutions are then applied onto the alignment substrate. As a coating method, a spin coating method, a roll coating method, a printing method, a dip-up method, a curtain coating method (die coating method), or the like can be employed.
After coating, the solvent is removed, and a liquid crystal material layer having a uniform thickness is first formed on the substrate. Solvent removal conditions are not particularly limited as long as the solvent can be removed generally and the layer of the liquid crystalline material does not flow or even flow down. Usually, the solvent is removed using air drying at room temperature, drying on a hot plate, drying in a drying furnace, blowing hot air or hot air, and the like.
[0260]
The stage of the coating / drying step is to first uniformly form a discotic liquid crystalline material layer on the substrate, and the liquid crystalline material layer has not yet formed a hybrid alignment. In order to achieve hybrid alignment, it is preferable in the present invention to perform the following heat treatment.
The heat treatment is performed above the liquid crystal transition point of the discotic liquid crystalline material. That is, it is performed by aligning the liquid crystalline material in a liquid crystal state, or by changing the temperature to a temperature range exhibiting a liquid crystal phase after having been brought into an isotropic liquid state higher than the temperature range once exhibiting a liquid crystal phase. .
Usually, the temperature of the heat treatment is in the range of 50 ° C. to 300 ° C., and the range of 100 ° C. to 250 ° C. is particularly suitable.
[0261]
The time required for sufficient alignment of the liquid crystal varies depending on the discotic liquid crystalline material, and cannot be generally specified. However, it is usually performed in the range of 5 seconds to 2 hours, preferably 10 seconds to 40 minutes. And particularly preferably in the range of 20 seconds to 20 minutes. When the time is shorter than 5 seconds, the temperature of the liquid crystalline material layer may not reach the predetermined temperature and the alignment may be insufficient. When the time is longer than 2 hours, the productivity is lowered, which is not preferable.
Through the above steps, first, hybrid alignment can be formed in a liquid crystal state.
[0262]
In the present invention, in the heat treatment step, a magnetic field or an electric field may be used in particular for aligning the discotic liquid crystalline material. However, when a magnetic field or electric field is applied while heat treatment, a uniform field force acts on the liquid crystalline material layer during the application, so the liquid crystal director is easily oriented in a certain direction, and the director is a film film. The hybrid orientation of the present invention changing in the thickness direction is difficult to obtain. Once a non-hybrid orientation, for example, a homeotropic, tilt orientation or other orientation is formed and then the field force is removed, a thermally stable hybrid orientation can be obtained, but there is no particular merit in the process.
The hybrid alignment in the liquid crystal state thus obtained is then cooled to fix the alignment without impairing the alignment form, thereby obtaining the compensation film of the present invention.
[0263]
In general, when a crystal phase appears in the course of cooling, the alignment in the liquid crystal state is destroyed by crystallization, but the discotic liquid crystalline material used in the present invention has no crystal phase or potentially Even if it has a crystal phase, it has the property that the crystal phase does not appear at the time of cooling, or a clear crystal transition point and liquid crystal transition point are not confirmed, but it is not fluid within the operating temperature range of the film, and Since a material having such a property that the orientation form does not change even when an external field or an external force is applied, the orientation form is not destroyed by crystallization.
[0264]
The compensation film of the present invention can be obtained by cooling it below the liquid crystal transition point of the discotic liquid crystalline material. Cooling can be fixed uniformly only by taking it out from the heat treatment atmosphere to room temperature. Further, there is no problem even if forced cooling such as air cooling or water cooling or slow cooling is performed, and the cooling rate is not particularly limited.
[0265]
Further, in the present invention, the angle in the film thickness direction of the hybrid oriented film is such that the absolute value of the angle formed by the director of the film and the film plane is not less than 60 degrees and not more than 90 degrees on one of the upper and lower surfaces of the film. Within the range and within the range of 0 to 50 degrees, the disc can be adjusted to a desired angle by appropriately selecting a discotic liquid crystal material, an alignment substrate, or the like to be used. . Further, even after the film is formed once, it can be adjusted to a desired angle by using a method such as uniformly shaving the film surface or immersing in a solvent to uniformly melt the film surface. The solvent used at this time is appropriately selected depending on the discotic liquid crystal material and the type of the alignment substrate.
[0266]
When the compensation film of the present invention is actually arranged in a liquid crystal cell, the above-mentioned alignment substrate is peeled from the optical film and used as a single compensation film, or used as it is formed on the alignment substrate, or the alignment substrate It is conceivable that a compensation film is laminated on another substrate different from the above.
[0267]
When used as a single film, a method of mechanically peeling the alignment substrate with a roll at the interface with the compensation film, a method of mechanically peeling after dipping in a poor solvent for all structural materials, in a poor solvent The method of peeling by applying ultrasonic waves, the method of peeling by applying a temperature change utilizing the difference in thermal expansion coefficient between the alignment substrate and the optical film, the alignment substrate itself, or the alignment film on the alignment substrate is dissolved and removed The method of doing can be illustrated. Since the peelability varies depending on the adhesion between the discotic liquid crystal material used and the alignment substrate, a method most suitable for the system should be adopted.
[0268]
Next, when the compensation film is used in a state of being formed on the alignment substrate, if the alignment substrate is transparent and optically isotropic, or if the alignment substrate is a necessary member for the liquid crystal display element, the purpose is as it is. Can be used as a compensation element.
Further, the compensation film of the present invention obtained by aligning and fixing the discotic liquid crystalline material on the alignment substrate is peeled off from the substrate and laminated on another substrate more suitable for optical use, and aligned with the film. A laminate composed of at least another substrate different from the substrate can also be used as the compensation element.
[0269]
For example, an alignment substrate to be used is necessary for obtaining a hybrid alignment form, but when such a substrate is used that adversely affects the properties when used as a compensation element, the substrate is It can be used after being removed from the compensation film after orientation fixation. Specifically, the following method can be employed.
A substrate (hereinafter referred to as a second substrate) suitable for a target compensation element and a single-layer compensation film of the present invention formed on an alignment substrate are attached using, for example, an adhesive or an adhesive. Next, the alignment substrate is peeled off at the interface between the alignment substrate and the compensation film of the present invention, and the compensation film of the present invention is transferred to the second substrate side suitable for the compensation element to produce the target compensation element. It is possible.
[0270]
The second substrate used for transfer is not particularly limited as long as it has an appropriate flatness, but glass, a transparent plastic film having optical isotropy, and the like are preferable. Examples of such plastic films include polymethacrylate, polystyrene, polycarbonate, polyether sulfone, polyphenylene sulfide, polyarylate, amorphous polyolefin, triacetyl cellulose, and epoxy resin. Of these, polymethyl methacrylate, polycarbonate, polyarylate, triacetyl cellulose, polyether sulfone and the like are preferably used. Even if it is optically anisotropic, it can be used as it is when it is a necessary member for a liquid crystal display element. Examples of such a film include a retardation film and a polarizing film obtained by stretching a plastic film such as polycarbonate or polystyrene.
[0271]
Furthermore, a liquid crystal display cell itself can be given as an example of the second substrate to be used. The liquid crystal display cell uses two upper and lower glass substrates with electrodes. If the compensation film of the present invention is transferred onto either the upper or lower glass or both sides of the glass substrate, the incorporation of the compensation film has already been achieved. It will be. It is of course possible to produce the compensation film of the present invention using the glass substrate itself forming the display cell as the alignment substrate.
The second substrate described above does not need to have substantially the ability to control the orientation of the discotic liquid crystal, and an alignment film or the like is not required between the second substrate and the film.
The adhesive or pressure-sensitive adhesive for adhering the second substrate used for transfer and the compensation film of the present invention is not particularly limited as long as it is of optical grade, but is acrylic, epoxy, urethane, ethylene-vinegar. Bi-copolymer systems, rubber systems, urethane systems, and mixed systems thereof can be used. As the adhesive, any adhesive such as a thermosetting type, a photocurable type, and an electron beam curable type can be used without any problem as long as it has optical isotropy.
[0272]
The compensation film of the present invention can be transferred to a second substrate suitable for an optical element by peeling the oriented substrate after bonding at the interface with the optical film. The method of peeling was explained above, but mechanical peeling using a roll, etc., method of mechanical peeling after dipping in a poor solvent for all structural materials, peeling by applying ultrasonic waves in the poor solvent And a method of peeling by applying a temperature change using a difference in thermal expansion coefficient between the alignment substrate and the compensation film, a method of dissolving and removing the alignment substrate itself, or an alignment film on the alignment substrate, etc. Can do. Since the peelability varies depending on the adhesion between the discotic liquid crystal material used and the alignment substrate, a method most suitable for the system should be adopted.
By the transfer to the second substrate described above, it is possible to obtain a compensation element in which the angle formed by the director of the discotic liquid crystal near the film interface on the normal substrate side and the film plane is 0 degree or more and 50 degrees or less.
The compensation film of the present invention may be provided with a protective layer such as a transparent plastic film for protecting the surface.
[0273]
The compensation film thus obtained has a remarkable viewing angle compensation effect for a TN liquid crystal display of a birefringence mode and a normally white mode. The film thickness of the compensation film of the present invention depends on the parameters of the liquid crystal cell used and the refractive index characteristics of the discotic liquid crystal material used for the compensation film, but cannot generally be said, but is usually in the range of 0.1 μm to 100 μm. Yes, preferably in the range of 0.1 μm to 20 μm, more preferably in the range of 0.2 μm to 10 μm, particularly preferably in the range of 0.4 μm to 5 μm. When the film thickness is less than 0.1 μm, the compensation effect may not be sufficiently obtained. When the film thickness exceeds 100 μm, the display on the display may be unnecessarily colored.
However, in order to bring out the performance of the compensation film of the present invention to a higher level, it is preferable to consider the parameters and axial arrangement of the compensation film in more detail, which will be described below. However, the present invention is not limited to the following conditions.
[0274]
In general, examples of optical parameters and physical properties that characterize the structure of a compensation film include a director angle, a film thickness, an apparent in-plane retardation, and an average tilt angle, which will be described below.
First, the angle formed by the director of the discotic liquid crystal and the compensation film plane is 60 degrees or more and 90 degrees or less in one of the vicinity of the upper surface interface or the lower surface interface of the film, and 0 degree on the opposite surface of the surface. The angle is preferably 50 degrees or less. If this condition is not met, the change in refractive index is characteristic of the refractive index structure during selective display of the liquid crystal cell: the liquid crystal director is approximately parallel to the substrate near the substrate interface and approximately perpendicular to the center in the film thickness direction. On the other hand, there is a risk that it will not be possible to compensate sufficiently. More preferably, the angle formed by the liquid crystal director of the compensation film with respect to the film plane is 70 degrees or more and 90 degrees or less on one side and 0 degrees or more and 30 degrees or less on the other side.
[0275]
Next, the thickness of the compensation film must be controlled in relation to the intrinsic birefringence value of the liquid crystal. The intrinsic birefringence value (hereinafter also referred to as Δn) is a refractive index in a direction perpendicular to the director of the discotic liquid crystal material used in the compensation film (hereinafter also referred to as no). ) And the refractive index (hereinafter also referred to as ne) in the direction parallel to the director. Such a refractive index can be obtained by utilizing the fact that the Abbe refractometer has a property of providing information in the vicinity of the measurement interface even if the refractive index continuously changes. It can also be obtained by measuring a sample in which a discotic liquid crystalline material is sandwiched between two substrates having the same interface to suppress the hybrid alignment mode and the director is oriented so as to face in one direction. The absolute value of the product of the intrinsic birefringence value thus obtained and the absolute film thickness of the compensation film is in the range of 20 nm to 1000 nm, more preferably 50 nm to 600 nm, and particularly preferably 100 nm. To 400 nm or less. When it is in this range, the compensation film of the present invention exhibits a sufficient compensation effect. If it is less than 20 nm, the viewing angle characteristics of the liquid crystal display may be hardly changed. On the other hand, when the thickness exceeds 1000 nm, unnecessary coloring may occur in the liquid crystal display. The compensation film of the present invention can also be used in a plurality of sheets. In that case, the absolute value of the product of the intrinsic birefringence value and the absolute film thickness is in these ranges for each compensation film. It is preferable to be within.
[0276]
Next, the in-plane apparent retardation value at the front will be described. In the hybrid alignment referred to in the present invention, since the director of the liquid crystal is generally not in the direction perpendicular to the film surface, birefringence apparently occurs when observed from the direction perpendicular to the film surface. The direction obtained when the director is projected in the film plane is apparently the fast axis, and the direction in the plane perpendicular to it is the slow axis. The apparent retardation value on the front surface can be easily obtained by polarization optical measurement such as ellipsometry. The apparent retardation value in the compensation film of the present invention is usually in the range of 5 nm to 500 nm, more preferably in the range of 10 nm to 300 nm, and particularly preferably in the range of 15 nm to 150 nm with respect to monochromatic light of 550 nm. When the apparent retardation value is less than 5 nm, the compensation effect may be the same as that of the negative uniaxial structure. On the other hand, if it is larger than 500 nm, unnecessary coloration may occur in the liquid crystal display when viewed obliquely. When a plurality of compensation films of the present invention are used, the absolute value of the apparent retardation value of each film is preferably within these ranges.
[0277]
Next, an apparent average tilt angle is given as an optical parameter. This is the average value of the angle formed by the director of the liquid crystal and the substrate normal. This can be obtained by applying a crystal rotation method, which is effective for analyzing the crystal structure. The measuring method is as follows.
[0278]
(1) First, the compensation film of the present invention is sandwiched between the orthogonal polarizers while being formed on the substrate. However, the arrangement is such that the projection vector of the director of the discotic liquid crystal in the film on the substrate surface forms an angle of 45 degrees with the transmission axis of the polarizer.
(2) Next, the compensation film on the substrate is tilted with the substrate along the projection vector direction of the director on the substrate surface, and the transmittance is measured.
(3) The average tilt angle is determined by calculation from the relationship between the tilt angle of the compensation film and the transmittance.
[0279]
It is also possible to employ a method in which only one polarizer is placed closer to the light source than the compensation film (as it is formed on the substrate), and the apparent retardation value is obtained by analyzing the output light with polarization. it can.
However, since this compensation film has a hybrid orientation, it is not completely equivalent to a negative uniaxial structure in which the optical axis is in a certain direction. That is, a negative uniaxial structure generally has an inclination angle at which the transmittance falls to almost zero, which corresponds to the incident light traveling along the optical axis of the sample (however, the light at the film interface). Taking into account refraction). On the other hand, in the hybrid orientation, there is no tilt angle at which the transmittance is completely zero because there is no optical axis. Therefore, the average tilt angle of the present compensation film is defined as the tilt angle of uniform tilt orientation at which the minimum value of transmittance or the curvature of the curve indicating the relationship between the transmittance and the tilt angle is the closest. The average tilt angle thus determined is usually in the range of 2 to 60 degrees, preferably in the range of 5 to 50 degrees, and more preferably in the range of 10 to 45 degrees. When the average tilt angle is less than 2 degrees, the compensation effect may be the same as that of the negative uniaxial structure. When the average tilt angle exceeds 60 degrees, the average refractive index in the thickness direction becomes too large compared to that in the surface, and there is a possibility that a sufficient compensation effect cannot be obtained. The average tilt angle here is the average value in the film thickness direction of the angle formed by the director of the discotic liquid crystal and the normal line on the film plane.
[0280]
As described above, the director angle, film thickness, in-plane apparent retardation value, and average tilt angle have been described as optical parameters and physical property values that can describe the structure of the compensation film in detail. All of the above values can be measured, and it is naturally preferable that they are within a preferable range. However, depending on the form of the compensation film, it may be difficult to measure all of them. In such a case, since these values are correlated with each other, it is practically acceptable if at least two of these values are measured and each is within the above-mentioned preferable range. For example, when the same liquid crystal material is used and aligned by the same method, in the present invention, the director angle of the discotic liquid crystal at the film interface and the average tilt angle are generally constant regardless of the film thickness. The retardation value is proportional to the film thickness.
[0281]
Next, a method for arranging the compensation film of the present invention will be described. The arrangement position of the compensation film may be between the two polarizing plates of the liquid crystal display, and one or a plurality of compensation films can be arranged. In the present invention, it is practically preferable to perform viewing angle compensation using one or two compensation films. Even if three or more compensation films are used, viewing angle compensation is possible, but this is not preferable because it leads to an increase in cost. A specific arrangement position is exemplified as follows. However, these are merely representative arrangement positions, and the present invention is not limited thereto.
[0282]
First, the case where this compensation film is used alone will be described. The compensation film is disposed between the polarizing plate and the liquid crystal cell, and may be on the upper surface side or the lower surface side of the cell. The direction of the projection vector with respect to the compensation film plane of the director of the discotic liquid crystal in the compensation film is hereinafter referred to as director direction. This director orientation is preferably substantially parallel to the alignment processing direction of the adjacent liquid crystal cell substrate (nematic liquid crystal director direction at the cell substrate interface). If the absolute value of the angle formed by both is expressed as an acute angle, a range of 0 to 40 degrees is preferable, more preferably 0 to 30 degrees, and particularly preferably 0 to 15 degrees. When the angle between the director orientation and the alignment processing direction of the substrate of the liquid crystal cell is 40 ° to 90 °, there is a possibility that sufficient viewing angle compensation cannot be performed, which is not preferable.
[0283]
Next, a case where two sheets are used will be described. The two compensation films are arranged on the upper side or lower side of the liquid crystal cell sandwiched between a pair of upper and lower polarizing plates. When arrange | positioning, two sheets may be on the same side and may be divided up and down. Further, the two compensation films may have the same parameters or different ones.
When two compensation films are used separately on the top and bottom of the liquid crystal cell, it is preferable to arrange each compensation film in the same arrangement as in the case of using only one of the above-mentioned compensation films. That is, the absolute value of the angle formed by the director direction of the liquid crystal cell in each compensation film and the alignment treatment direction of the substrate of the adjacent liquid crystal cell is preferably in the range of 0 to 40 degrees, more preferably Is in the range of 0 to 30 degrees, particularly preferably in the range of 0 to 15 degrees.
[0284]
When two compensation films are arranged on the same side of the upper side or the lower side of the liquid crystal cell, first, the arrangement of the compensation film on the side close to the liquid crystal cell is made the same as when one compensation film is used. . That is, the absolute value of the angle formed by the director direction of the liquid crystal cell in the compensation film and the alignment processing direction of the substrate of the liquid crystal cell adjacent to the compensation film is preferably in the range of 0 to 40 degrees, more preferably 0. The angle is from 30 degrees to 30 degrees, particularly preferably from 0 degrees to 15 degrees. The second film is placed between the first film and the polarizing plate, but the angle formed by the orientation direction of the cell substrate adjacent to the first film and the director direction of the second film. The absolute value is preferably in the range of 50 to 90 degrees, more preferably in the range of 60 to 90 degrees, and particularly preferably in the range of 75 to 90 degrees when expressed in an acute angle.
[0285]
Since the compensation film of the present invention has a hybrid orientation, the upper and lower sides of the compensation film are not equivalent, and there are some differences in compensation effect depending on which side is closer to the liquid crystal cell. It cannot be said that the surface is arranged on the liquid crystal cell side. Whether a surface having a large angle (60 degrees or more and 90 degrees or less) or a small surface (0 degrees or more and 50 degrees or less) formed by the director of the discotic liquid crystal and the film plane is arranged on the liquid crystal cell side Since it differs depending on the type, it is desirable to arrange the compensation film of the present invention so as to meet the conditions of the liquid crystal cell.
[0286]
By using one or a plurality of the compensation films, the compensation film exhibits a great effect on improving the viewing angle of the birefringence mode and the normally white mode TN type liquid crystal display. In addition, a conventional optical film such as a film having a negative uniaxial refractive index structure or a film having a positive uniaxial refractive index structure can be used in combination. However, it is the compensation film of the present invention that plays a decisive role for viewing angle compensation. Even if only other conventional optical films are used in any combination, they are not as prominent as the compensation film of the present invention. A wide viewing angle expansion effect cannot be obtained.
[0287]
As described above, the liquid crystal display device in which at least one compensation film of the present invention is arranged hardly feels a slight color change or a light / dark change depending on the viewing angle. In addition, even when the display is enlarged, it is possible to perform the same display in the central portion and the peripheral portion of the screen. In particular, there is almost no viewing angle region that causes blackening that has been seen in the optical rotation mode. In addition, because of the birefringence mode, contrast recognition characteristics are steeper, and not only when a high-performance electrode substrate such as a TFT is used, but also with a conventional MIM electrode that has not had very good voltage holding characteristics. In some cases and even in the simple matrix system, high performance display can be realized.
[0288]
【Example】
Examples will be described below, but the present invention is not limited thereto. The analytical methods used in the examples are as follows.
(Chemical structure determination)
400MHz1It was measured by H-NMR (JNM-GX400 manufactured by JEOL Ltd.).
(Optical microscope observation)
Orthoscope observation and conoscope observation were performed using an Olympus polarizing microscope BX-50. The liquid crystal phase was identified by observing the texture while heating on a Mettler hot stage (FP-80).
(Polarization analysis)
This was carried out using an ellipsometer DVA-36VWLD manufactured by Mizoji Optical Corporation.
(Refractive index measurement)
This was performed using an Abbe refractometer Type-4T manufactured by Atago Co., Ltd.
(Film thickness measurement)
A high precision thin film level difference measuring device ET-10 manufactured by Kosaka Laboratory Ltd. was mainly used.
Moreover, the method of calculating | requiring a film thickness from the data of an interference wave measurement (The JASCO UV / visible / near infrared spectrophotometer V-570) and refractive index was used together.
[0289]
Example 1
Hexahydroxy torquesen 50 mmol, p-fluorobenzoic acid chloride 100 mM, p-hexyloxybenzoic acid chloride 100 mmol, and stearic acid chloride 100 mmol were dissolved in 1 liter of dried pyridine, and the solution was stirred at 90 ° C. for 5 h in a nitrogen atmosphere. Next, the reaction solution is poured into 10 liters of water, and the precipitate is separated by filtration, washed with 0.1N hydrochloric acid, washed with pure water, dried, and then subjected to a drying process to obtain a discotic liquid crystal material of formula (1) (brown powder 70 g )
[0290]
Embedded image
Figure 0003717232
The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
[0291]
When this material was observed on a Mettler hot stage, it was found that a schlieren pattern was observed and it had an ND phase, and even when cooled, no crystal phase appeared. 5 g of this material was dissolved in 45 g of chloroform to prepare a 10 wt% solution. The solution is applied onto a 15 cm square glass substrate having a rubbing polyimide film by spin coating, then dried on a hot plate at 80 ° C., heat-treated in an oven at 230 ° C. for 20 minutes, then taken out to room temperature and cooled. A single-layer compensation film 1 was obtained on a transparent substrate.
[0292]
The film thickness was 2.1 μm. The birefringence of the discotic liquid crystalline material of the formula (1) was 0.11 by refractive index measurement described later, and the product of this and the film thickness was 230 nm.
When ellipsometer was used for polarization analysis, first, the apparent retardation value at the front was 52 nm. The slow axis was in the direction in the film plane perpendicular to the rubbing direction.
[0293]
Next, the compensation film 1 is sandwiched between the orthogonal polarizers while being formed on the substrate, and the projection vector on the compensation film surface of the director of the liquid crystal in the compensation film and the transmission axis of the polarizer have an angle of 45 degrees. The compensation film 1 together with the substrate was tilted along the direction of the projection vector onto the compensation film surface of the director (in agreement with the rubbing direction), and the apparent retardation value was measured. As a result, the graph of FIG. 3 was obtained, and an average tilt angle of 26 degrees was obtained from the value of the tilt angle indicating the minimum value of retardation in consideration of the refractive index described below. Further, it was found from FIG. 6 that the director of the liquid crystal is inclined in the direction as shown in FIG. 3 with respect to the rubbing direction of the substrate.
[0294]
The refractive index was measured as follows. A compensation film was formed on the high refractive index glass having a rubbing polyimide film in the same manner as the compensation film 1, and the refractive index was measured with an Abbe refractometer. When the glass substrate is placed in contact with the prism surface of the refractometer and the compensation film substrate interface side is located below the air interface side, the in-plane refractive index has no anisotropy and is constant at 1.64. The refractive index in the thickness direction was almost constant and 1.53. From this, it was found that on the glass substrate side, the disk-like liquid crystal molecules were planarly aligned parallel to the substrate (the director was perpendicular to the substrate plane). Next, in the case where the air interface side of the compensation film is in contact with the prism surface of the refractometer, the refractive index in the plane parallel to the rubbing direction is 1.53, and the direction in the plane perpendicular to the rubbing is 1.64. The thickness direction was constant at 1.64 regardless of the sample direction. From this, it was found that the disk-like liquid crystal molecules were aligned in the direction perpendicular to the substrate and the rubbing direction on the air interface side (the director was parallel to the substrate plane). Such a refractive index structure is the same in the film 1. Therefore, the intrinsic refractive index of the compensation film 1 is 1.56 (ne) in the direction parallel to the director and 1.64 (no) in the direction perpendicular to the director, and the difference is 0.11. It turns out that.
[0295]
The compensation film 1 having such a structure was placed on a TN test cell, arranged as shown in FIG. 4A, and the viewing angle dependence of the contrast value was measured. The TN cell had a left twist of 90 degrees, and the retardation when no voltage was applied was 505 nm. As a result, a display with a wide viewing angle was obtained as shown in FIG. In addition, when the arrangement shown in FIG. 5 was adopted, a display with a wide viewing angle was obtained.
[0296]
(Example 2)
A single-layer compensation film 2 having a film thickness of 1.2 μm was produced on a glass substrate having a rubbing polyimide film by the same operation as in Example 1 except that the conditions at the time of applying the solution were changed. The apparent retardation at the front of the film 2 was 30 nm. When the average tilt angle and the refractive index at the interface were measured, they were exactly the same as the film 1 within the error range.
Using the TN cell used in Example 1, the viewing angle dependency of contrast was measured with the arrangement shown in FIG. 7A, and a viewing angle widening effect by a compensation film was obtained as shown in FIG. In addition, when the arrangement shown in FIG. 8 was used, a display with a wide viewing angle was obtained.
[0297]
(Example 3)
Using hexaacetoxytriphenylene 50 mmol, propoxybenzoic acid 75 mmol, pentyloxybenzoic acid 150 mmol, heptyloxybenzoic acid 75 mmol, these were subjected to deacetic acid reaction at 280 ° C. for 8 hours in a glass flask with vigorous stirring with a mechanical stirrer. I did it. After the product was dissolved in tetrachloroethane, this solution was dropped into a large amount of methanol to perform reprecipitation, and the precipitate was dried to obtain a discotic liquid crystal material (formula (2)).
[0298]
Embedded image
Figure 0003717232
The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
[0299]
When the obtained material was observed with a Mettler hot stage, it was found that it had an ND phase and no crystal phase appeared even when cooled from the liquid crystal phase. Moreover, there was no fluidity | liquidity at 110 degrees C or less. A xylene solution containing 10% by weight of this material was prepared and applied on a glass substrate (30 cm square, thickness 1.1 mm) having a rubbing polyimide film by a printing method. Next, it was air-dried, heat-treated at 200 ° C. for 30 minutes, and then cooled and fixed at room temperature. The single-layer compensation film 3 on the obtained substrate was transparent and free of alignment defects, and the thickness was 1.0 μm. According to the refractive index measurement, the director of the liquid crystal was substantially perpendicular to the substrate at the alignment substrate interface and substantially parallel to the substrate at the air interface side, ne = 1.55 and no = 1.65. As a result, the difference in refractive index between no and ne was 0.10, and the product of this and the film thickness was 100 nm. The in-plane apparent retardation value was 45 nm, and the slow axis was in the in-plane direction perpendicular to the rubbing direction. In addition, the compensation film 3 was tilted along the rubbing direction, and the apparent retardation value was measured to obtain a result of an average tilt angle of 40 degrees.
[0300]
A liquid crystal cell having a TFT electrode substrate, a polarizing plate, and two compensation films 3 were arranged as shown in FIG. 10, and viewing angle characteristics were examined. The parameters of the liquid crystal cell had a left-handed twist structure of 90 degrees when no voltage was applied, and the retardation value was 495 nm. Gray scale display of 8 gradations was performed with a commercially available pattern generator. FIG. 11 shows a region where the binary contrast ratio of white and black is 30 or more and there is no inversion of the order of the gray scale of 8 gradations.
The
[0301]
(Comparative Example 1)
For the TFT liquid crystal cell of Example 3, a gray scale display of 8 gradations was performed in the birefringence mode without using a compensator in the configuration of FIG. The viewing angle characteristic was a narrow viewing angle as shown in FIG.
[0302]
(Comparative Example 2)
For the TFT liquid crystal cell of Example 3, a gray scale display of 8 gradations was performed in the optical rotation mode without using a compensator with the configuration of FIG. As shown in FIG. 15, the viewing angle characteristic is wider than that of the optical rotation mode of Comparative Example 1, but narrower than that of the birefringence mode including the compensation plate of Example 3. In particular, in the 90-degree azimuth, blackening and gradation inversion were severe.
[0303]
Example 4
As the discotic liquid crystalline material, an oligomer composition in which a part of mesogens was linked with a biphenyldicarboxylic acid unit of the formula (3) was used.
[0304]
Embedded image
Figure 0003717232
The number next to the parenthesis represents the molar composition ratio.
[0305]
This oligomer did not have a crystalline phase and exhibited a glass transition at a lower temperature than the ND phase. This oligomer was dissolved in butyl cellosolve with heating to obtain a 12 wt% solution.
Subsequently, it was applied to a rubbing polyethylene terephthalate having a width of 25 cm by a roll coater (rubbed with a Tetron film manufactured by Teijin Ltd. having a thickness of 50 μm) by a die coating method over a length of 100 m. The film was dried with hot air at 100 ° C., heat-treated at 180 ° C. for 10 minutes, and then cooled to obtain a single-layer compensation film 4 having a thickness of 1.5 μm on a rubbed polyethylene terephthalate film on which the liquid crystal phase was fixed.
[0306]
Since the polyethylene terephthalate film has birefringence and there is a problem in using it as a compensation plate, the compensation film 4 was transferred to an optical grade isotropic polycarbonate via a two-component mixed epoxy adhesive. For the operation, after the adhesive was applied to the polycarbonate film, the film 4 on the rubbing polyethylene terephthalate film was bonded so that the adhesive and the film 4 were in contact with each other, the adhesive was cured, and then the rubbing polyethylene terephthalate film was Performed by peeling.
[0307]
For the transfer operation, the relationship between the compensation film 4 and the substrate is reversed between the polyethylene terephthalate film and the polycarbonate film having the adhesive layer, and the director of the liquid crystal near the upper and lower interfaces of the film 4 after peeling is The film was substantially perpendicular to the film surface on the interface side in contact with the adhesive layer, and substantially parallel to the film surface on the air side.
The apparent retardation at the front was 25 nm, the slow axis was in the direction perpendicular to the direction corresponding to the rubbing direction of the polyethylene terephthalate film, and the average tilt angle was 16 degrees.
The compensation effect was examined using two compensation films 4 on polycarbonate having an adhesive layer. A liquid crystal cell having a MIM electrode substrate, a polarizing plate, and two compensation films 4 were arranged as shown in FIG. 16, and viewing angle characteristics were examined. The parameters of the liquid crystal cell were 90 ° left twist when no voltage was applied, and the retardation value was 480 nm. Gray scale display of 8 gradations was performed with a commercially available pattern generator. FIG. 17 shows a region where the binary contrast ratio of white and black is 30 or more and there is no inversion of the order of the gray scale of 8 gradations. It was found that a display with a wide viewing angle can be obtained.
[0308]
(Example 5)
Using the MIM liquid crystal cell of Example 4 and the two films 4, the viewing angle characteristics were measured in the arrangement as shown in FIG. FIG. 19 shows a region where the binary contrast ratio of white and black is 30 or more and there is no inversion of the order of the gray scale of 8 gradations. It was found that a display with a wide viewing angle can be obtained.
[0309]
(Example 6)
As a discotic liquid crystalline material, a material of formula (4) having an ND phase is used, and a single-layer compensation film (film thickness: 1.2 μm) is formed on a glass substrate having a rubbing polyimide film in the same manner as in the operation of Example 1. It was created.
[0310]
Embedded image
Figure 0003717232
[0311]
When the obtained film was observed with an optical microscope and measured for refractive index in the same manner as in Example 1, it was found that a hybrid alignment was formed. The angle formed between the director of the liquid crystal and the film plane was about 90 degrees on the glass interface side and about 15 degrees on the air interface side. The average tilt angle was 38 degrees.
Subsequently, when the viewing angle expansion effect was examined using the TN cell used in Example 1, it was confirmed that the same effect as in Example 1 was obtained.
[0312]
(Example 7)
As a discotic liquid crystalline material, a material of the formula (5) having an ND phase is used, and a single-layer compensation film (film thickness: 1.2 μm) is formed on a glass substrate having a rubbing polyimide film in the same manner as in Example 1. It was created.
[0313]
Embedded image
Figure 0003717232
[0314]
When the obtained film was observed with an optical microscope and measured for refractive index in the same manner as in Example 1, it was found that a hybrid alignment was formed. The angle between the liquid crystal director and the film plane was about 90 degrees on the glass interface side and about 20 degrees on the air interface side. The average tilt angle was 33 degrees.
Subsequently, when the viewing angle expansion effect was examined using the TN cell used in Example 1, it was confirmed that the same effect as in Example 1 was obtained.
[0315]
(Example 8)
As a discotic liquid crystalline material, a material of the formula (6) having an ND phase is used, and a single-layer compensation film (film thickness: 1.5 μm) is formed on a glass substrate having a rubbing polyimide film in the same manner as in Example 1. It was created.
[0316]
Embedded image
Figure 0003717232
[0317]
When the obtained film was observed with an optical microscope and measured for refractive index in the same manner as in Example 1, it was found that a hybrid alignment was formed. The angle formed between the director of the liquid crystal and the film plane was about 90 degrees on the glass interface side and about 15 degrees on the air interface side. The average tilt angle was 36 degrees.
Subsequently, when the viewing angle expansion effect was examined using the TN cell used in Example 1, it was confirmed that the same effect as in Example 1 was obtained.
[0318]
Example 9
As a discotic liquid crystalline material, a material of the formula (7) having an ND phase is used, and a single-layer compensation film (film thickness: 1.6 μm) is formed on a glass substrate having a rubbing polyimide film in the same manner as in Example 1. It was created.
[0319]
Embedded image
Figure 0003717232
[0320]
When the obtained film was observed with an optical microscope and measured for refractive index in the same manner as in Example 1, it was found that a hybrid alignment was formed. The angle between the liquid crystal director and the film plane was about 90 degrees on the glass interface side and about 30 degrees on the air interface side. The average tilt angle was 30 degrees.
Subsequently, when the viewing angle expansion effect was examined using the TN cell used in Example 1, it was confirmed that the same effect as in Example 1 was obtained.
[0321]
(Example 10)
A compound of the formula (8) was synthesized as a discotic liquid crystalline material. This compound had an ND phase, and could be fixed while maintaining the orientation of the ND phase by cooling. This compound was dissolved in butyl cellosolve with heating to obtain a 10 wt% solution.
[0322]
Embedded image
Figure 0003717232
[0323]
Next, a discotic liquid crystal material solution was applied to a rubbed polyethylene naphthalate film having a width of 60 cm by a die coating method over a length of 100 m. The film was dried with warm air of 60 ° C., heat-treated at 220 ° C. for 10 minutes, and then cooled to obtain a single-layer compensation film 9 having a film thickness of 1.2 μm and an average tilt angle of 35 degrees on a rubbed polyethylene naphthalate film.
Since the polyethylene naphthalate film is opaque and has a problem in use as a compensation element, the compensation film 9 was transferred onto the triacetyl cellulose film via a UV curable adhesive. In the transfer method, after applying an adhesive to the triacetyl cellulose film, the compensation film 9 on the rubbing polyethylene naphthalate film is bonded so that the adhesive and the film 8 are in contact with each other, and the adhesive is bonded to the UV light. After curing, the rubbing polyethylene naphthalate film was peeled off from the film 9.
By the transfer operation, the director of the liquid crystal in the vicinity of the upper and lower interfaces of the compensation film 9 was substantially perpendicular to the film plane on the side in contact with the adhesive layer on the triacetylcellulose film and substantially parallel on the air side.
The apparent retardation at the front was 40 nm and the slow axis was an orientation perpendicular to the direction corresponding to the rubbing direction of the polyethylene naphthalate film.
Two compensation films 9 on the triacetyl cellulose film through this adhesive layer were prepared, and the compensation effect was examined using the two films 9 as follows. A TN liquid crystal cell, a polarizing plate and a compensation film 8 were arranged as shown in FIG. 20, and viewing angle characteristics were examined. The parameters of the TN liquid crystal cell were 90 ° left twist when no voltage was applied, and the retardation value was 440 nm. FIG. 21 is an isocontrast curve having a white / black binary contrast ratio of 50. From this result, it was found that the compensation effect of the compensation film 9, that is, a display with a wide viewing angle can be obtained.
[0324]
【The invention's effect】
The compensation film of the present invention in which the hybrid alignment form of the discotic liquid crystal is fixed can remarkably improve the viewing angle dependence of the contrast of the birefringence mode and normally white mode TN liquid crystal display. Furthermore, even if this compensation film is mounted, it retains the characteristic that black crushing due to the viewing angle of the birefringence mode hardly occurs. That is, the present compensation film makes it possible to provide an unprecedented superior liquid crystal display element with little contrast, gradation and blackout depending on the viewing angle, and has extremely high industrial value.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a refractive index distribution and a director inherent in a discotic liquid crystal.
FIG. 2 is a schematic diagram of an alignment structure that can be taken by a discotic liquid crystal. The arrow in the figure is the director. (A) is a negative uniaxial structure in which the director is perpendicular to the substrate surface. (B) is a negative uniaxial structure tilted at a constant angle with respect to the substrate surface. (C) is a hybrid orientation in which the director of the compensation plate of the present invention gradually changes in the thickness direction. The arrow in the figure is the direction of the liquid crystal director. There is no distinction between the head and tail in the director direction, but for the sake of convenience arrows are used.
FIG. 3 is a graph showing the result of measuring the apparent retardation of the compensation film as formed on the substrate, tilted along the rubbing direction of the substrate. The figure explaining the direction which inclines a film in the figure was shown. In addition, the tilt direction of the director of the liquid crystal in the figure is schematically shown based on the results obtained in this measurement.
4 is a perspective view (a) of one liquid crystal display device used in Example 1 and shaft arrangements (a and b) of components. FIG. (C) is a diagram illustrating the azimuth angle φ and the viewing angle θ. The figure in (c) is common to the following figures.
1 Upper polarizing plate
2 TN liquid crystal cell
3 Upper ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
4 Lower ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
5 Lower polarizing plate
6 Compensation plate on transparent substrate
7 Substrate (Glass substrate with rubbing polyimide film)
8 Compensation film 1
9 Transmission axis of upper polarizing plate
10 Rubbing direction of upper electrode substrate
11 Lower electrode substrate rubbing direction
12 Transmission axis of lower polarizing plate
13 Board rubbing direction
5 is a perspective view of another liquid crystal display device used in Embodiment 1. FIG.
6 is a view angle characteristic obtained in Example 1 (arrangement of FIG. 4A). FIG. The curve in the figure is an isocontrast curve with a contrast of 30. The three concentric circles represent viewing angles θ = 20 degrees, 40 degrees, and 60 degrees, respectively, and the crosses indicated by dotted lines represent azimuth angles φ = 0.90 degrees, 180 degrees, and 270 degrees. (A) Without compensation plate (b) With compensation plate
7 is a perspective view (a) of a liquid crystal display device used in Example 2 and shaft arrangements (a and b) of components. FIG.
1 Upper polarizing plate
2 TN liquid crystal cell
3 Upper ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
4 Lower ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
5 Lower polarizing plate
6 Compensation film on transparent substrate
7 Substrate (Glass substrate with rubbing polyimide film)
8 Compensation film 2
9 Compensation film on transparent substrate
10 Substrate (Glass substrate with rubbing polyimide film)
11 Compensation film 2
12 Transmission axis of upper polarizing plate
13 Upper electrode substrate rubbing direction
14 Lower electrode substrate rubbing direction
15 Transmission axis of lower polarizer
16 Board rubbing direction
17 Board rubbing direction
8 is a perspective view of another liquid crystal display device used in Embodiment 2. FIG.
9 is a view angle characteristic (equal contrast curve of contrast 30) obtained in Example 2 (arrangement of FIG. 6A). FIG.
FIG. 10 is a perspective view of a liquid crystal display device used in Example 3 (a) and an axial arrangement of components (a and b).
1 Upper polarizing plate
2 TN liquid crystal cell
3 Upper ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
4 Lower ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
5 Lower polarizing plate
6 Compensation film on transparent substrate
7 Substrate (Glass substrate with rubbing polyimide film)
8 Compensation film 3
9 Compensation film on transparent substrate
10 Substrate (Glass substrate with rubbing polyimide film)
11 Compensation film 3
12 Transmission axis of upper polarizing plate
13 Upper electrode substrate rubbing direction
14 Lower electrode substrate rubbing direction
15 Transmission axis of lower polarizer
16 Board rubbing direction
17 Board rubbing direction
11 shows viewing angle characteristics obtained in Example 3. FIG. The inside of the curve represents a region where the contrast is 30 or more and the gray scale inversion of 8 gradations does not occur at all.
12 is a perspective view of a liquid crystal display device that does not use a compensation plate used in Comparative Example 1 (a) and the axial arrangement of components (a and b). FIG.
1 Upper polarizing plate
2 TN liquid crystal cell
3 Upper ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
4 Lower ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
5 Lower polarizing plate
6 Transmission axis of upper polarizing plate
7 Rubbing direction of upper electrode substrate
8 Rubbing direction of lower electrode substrate
9 Transmission axis of lower polarizing plate
13 is a view angle characteristic obtained in Comparative Example 1. FIG. The inside of the curve represents a region where the contrast is 30 or more and the gray scale inversion of 8 gradations does not occur at all.
14A is a perspective view of an optical rotation mode liquid crystal display device that does not use a compensation plate used in Comparative Example 2, and FIG. 14A is an axial arrangement of components (a and b). The members and their numbers are the same as in FIG. Only the axial direction of the polarizing plate is different from FIG.
15 is a view angle characteristic obtained in Comparative Example 1. FIG. The inside of the curve represents a region where the contrast is 30 or more and the gray scale inversion of 8 gradations does not occur at all.
FIG. 16A is a perspective view of a liquid crystal display device used in Example 4, and the shaft arrangement of each component (a and b).
1 Upper polarizing plate
2 TN liquid crystal cell
3 Upper ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
4 Lower ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
5 Lower polarizing plate
6 Compensation film on transparent substrate (compensation element)
7 Substrate (isotropic polycarbonate film with adhesive layer)
8 Compensation film 4
9 Compensation film on transparent substrate (compensation element)
10 Substrate (isotropic polycarbonate film with adhesive layer)
11 Compensation film 4
12 Transmission axis of upper polarizing plate
13 Upper electrode substrate rubbing direction
14 Lower electrode substrate rubbing direction
15 Transmission axis of lower polarizer
16 Direction corresponding to rubbing direction of polyethylene terephthalate film before peeling
17 Direction corresponding to rubbing direction of polyethylene terephthalate film before peeling
17 is a view angle characteristic obtained in Example 4. FIG. The inside of the curve represents a region where contrast is 30 or more and gray scale inversion of 8 gradations does not occur at all.
FIG. 18 is a perspective view (a) of the liquid crystal display device used in Example 5 and the axial arrangement (a and b) of each constituent member. The members and their numbers are the same as in FIG.
19 is a view angle characteristic obtained in Example 5. FIG. The inside of the curve represents a region where contrast is 30 or more and gray scale inversion of 8 gradations does not occur at all.
20 is a perspective view (a) of a liquid crystal display device used in Example 10 and shaft arrangements (a and b) of components. FIG.
1 Upper polarizing plate
2 TN liquid crystal cell
3 Upper ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
4 Lower ITO electrode substrate with rubbing polyimide film
5 Lower polarizing plate
6 Compensation film on triacetylcellulose film (compensation element)
7 Compensation film 8
8 Triacetylcellulose film with adhesive layer
9 Compensation film on triacetylcellulose film (compensation element)
10 Compensation film 8
11 Triacetylcellulose film having an adhesive layer
12 Transmission axis of upper polarizing plate
13 Upper electrode substrate rubbing direction
14 Lower electrode substrate rubbing direction
15 Transmission axis of lower polarizer
16 Direction corresponding to the rubbing direction of the peeled polyethylene terephthalate film
17 Direction corresponding to the rubbing direction of the peeled polyethylene terephthalate film
FIG. 21 is an isocontrast curve (contrast 50) obtained in Example 10;

Claims (5)

ディスコティック液晶の配向形態を固定化せしめたディスコティック液晶性材料より形成される単層のフィルムであり、かつ該配向形態がフィルム上面界面近傍のディスコティック液晶のダイレクターとフィルムの平面とのなす角度と、フィルム下面界面近傍のディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面とのなす角度とが異なるハイブリッド配向であるフィルムを補償フィルムとして組み込んだことを特徴とするTN型液晶セルと互いに透過軸が直交した1対の偏光板を備えた複屈折モードかつノーマリーホワイトモードの液晶表示装置。 A single-layer film formed of a discotic liquid crystalline material in which the orientation form of the discotic liquid crystal is fixed, and the orientation form is formed by the director of the discotic liquid crystal in the vicinity of the film upper surface interface and the plane of the film. The transmission axis is orthogonal to the TN liquid crystal cell, which is a hybrid film with a different orientation between the angle and the angle formed by the director of the discotic liquid crystal near the film lower surface interface and the film plane. A birefringence mode and normally white mode liquid crystal display device comprising a pair of polarizing plates. 該ハイブリッド配向が、ディスコティック液晶のダイレクターがフィルムの一方の面においては、フィルム平面と60度以上、90度以下の角度をなしており、フィルムの他の面においては、0度以上、50度以下の角度をなすハイブリッド配向であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 The hybrid orientation is such that the director of the discotic liquid crystal forms an angle of 60 ° or more and 90 ° or less with the film plane on one side of the film, and 0 ° or more and 50 ° on the other side of the film. 2. The liquid crystal display device according to claim 1, wherein the liquid crystal display device has a hybrid orientation having an angle of less than or equal to degrees . 該補償フィルムが基板を備えており、基板側のフィルム界面近傍のディスコティック液晶のダイレクターとフィルム平面との成す角度が0度以上50度以下であることを特徴とする請求項1または2記載の液晶表示装置。 3. The compensation film includes a substrate, and an angle formed by a director of a discotic liquid crystal near the film interface on the substrate side and a film plane is 0 degree or more and 50 degrees or less. the liquid crystal display device. 該補償フィルムがディスコティック液晶の配向制御能を実質的に持たない基板を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の液晶表示装置。The liquid crystal display device according to claim 1, wherein the compensation film includes a substrate that does not substantially have an alignment control ability of a discotic liquid crystal. 該補償フィルムが配向膜を有しない基板を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の液晶表示装置。The liquid crystal display device according to claim 1, wherein the compensation film includes a substrate having no alignment film.
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