JP3716259B2 - 複数の糸状蒟蒻が束状に集合した白滝の製造に用いられる目皿装置 - Google Patents

複数の糸状蒟蒻が束状に集合した白滝の製造に用いられる目皿装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の糸状蒟蒻が束状に集合し、各糸状蒟蒻がその長手方向の一部分で一体化している白滝を製造するのに用いられる目皿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
白滝は、味の染み込みがよいため、主に鍋物の具材として利用されている。しかし、白滝をそのまま鍋物の具材に用いると、白滝が互いに絡み合ったり他の材料に絡み合ったりして、見た目が雑駁になるばかりでなく、鍋の中から所望の具材を取り出しにくくなるという不具合が生じる。そこで、このような不具合を解消するため、糸や紐などで縛った白滝や、自身で結んだ白滝や、蒟蒻を成分とした糊で部分的に接着した白滝が販売されている。白滝は、蒟蒻粉を水に溶かした蒟蒻糊と石灰水とを混合した蒟蒻混練物を、多数の孔が形成された目皿から温水中に連続的に押し出し、温水中で凝固させた後、所定の長さに切断されて製造される。上述した白滝の結束は、白滝の切断前に、温水で凝固した白滝を温水から引き上げた状態で行われていた。
【0003】
しかしながら、従来の白滝の製造方法では、蒟蒻混練物(白滝)は1本1本がバラバラで温水中に存在している。そのため、白滝の結束は、バラバラの白滝を整列させてから行う必要がある。また、特に、白滝を糸などで縛ったり、白滝自身で結んだりといった作業は人手に頼ることが多く、人件費がかさんでしまう。
【0004】
一方、糊によって白滝を接着するものとして、コンベアで搬送されている白滝の束に、水に蒟蒻粉を溶かした糊を吹き付け、この部分をクランプした状態で白滝の束を加熱し、糊を凝固させることによって白滝の束を結束する装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−147924号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、糊を用いて白滝を接着する装置を用いた場合、省力化が図られるものの、白滝どうしは、白滝の表面に吹き付けられた糊だけで結束されているので、糊の濃度や吹き付け条件などを適宜設定しないと、白滝どうしを十分に結束することができず、流通過程や調理中に白滝が分離してしまうことがあった。また、流通過程で白滝の結束部分に過剰な力が加わらないように、包装形態にも工夫が必要となる。
【0007】
そこで本発明は、白滝どうしの結束が容易になされ、しかもその結束が強固な白滝を容易に製造可能な、白滝の目皿装置を提供すること目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討を行い、一例として図10(a)、(b)に示すような、複数の糸状蒟蒻が互いに分離している分離部71と、互いに一体化している結着部72とを有する白滝70、70’を製造する技術を完成させ、本発明の背景技術として先に提案している(特願2003―118786号)。
【0009】
図10(a)に示す白滝70は、その中央部に結着部72が形成され、両端部に分離部71が形成されたものであり、図10(b)に示す白滝70’は、一端に結着部72が形成され、他端に分離部71を有している。結着部72では、隣り合う糸状部72aが膜状に形成された接続部72bによって互いに接続されており、糸状部72aと接続部72bとによって囲まれた領域には空洞部72cが形成されている。
【0010】
白滝70、70’は、例えば、図11に示す目皿装置120を用いて目皿102から蒟蒻混練物を押し出し、押し出された蒟蒻混練物を茹で上げることによって製造することができる。
【0011】
目皿装置120は、供給口104aから蒟蒻混練物が供給される供給室115を形成するハウジング104の下方開口部に取り付けられた目皿102と、ハウジング104内のガイドシャフト111に沿って上下移動自在の支持プレート106と、支持プレート106に支持された複数のストッパ105とを有しており、ストッパ105をエアシリンダ107によって上下移動させて目皿102の押し出し孔を開閉制御できるように構成されている。
【0012】
目皿102には、互いに間隔をあけて二次元的に、例えば格子状に、配置された複数の第1の押し出し孔102aと、隣り合う第1の押し出し孔102aを目皿下面側で互いに繋ぐスリット102eと、隣り合う第1の押し出し孔102a間のほぼ中央に配置され、供給室115とスリット102とを連通する第2の押し出し孔102bとが形成されている。また、第1の押し出し孔102a内には、押し出される蒟蒻混練物の形状を規制するパイプが挿入されている。上記ストッパ105は、第2の押し出し孔102bを開放、閉鎖できるように、第2の押し出し孔102bに対応して配置されている。
【0013】
このように構成された目皿装置120を用い、蒟蒻混練物を供給室115に連続的に供給しつつ、ストッパ105を間欠的に上下移動させ第2の押し出し孔102bを開閉制御することによって、分離部71と結着部72(図10参照)が長手方向に交互に形成された長尺の蒟蒻混練物が連続的に押し出される。すなわち、第2の押し出し孔102bが閉鎖された状態では、蒟蒻混練物は第1の押し出し孔102a(パイプ102d)のみから押し出され分離部71のような形状となる。一方、第2の押し出し孔102bが開放された状態では、蒟蒻混練物は第1の押し出し孔102aと、第2の押し出し孔102bすなわちスリット102eとから押し出され、それらはパイプ102dの直下で一体となって結着部72のような形状となる。
【0014】
目皿装置120から連続的に押し出された長尺の蒟蒻混練物は、白滝の一連の製造工程の中の一工程である茹で上げ工程を経て加熱、凝固させられる。茹で上げられた長尺の白滝は、その後、所定の切断箇所で切断され白滝70、70’のような形状となる。
【0015】
目皿装置120を用いても良好な白滝を製造することができるが、食感の向上や目皿装置の信頼性向上などを考慮するとさらなる改善の余地が残されていた。例えば、目皿装置120では、分離部を形成する場合、つまりパイプ102dのみから蒟蒻混練物を押し出す場合、蒟蒻混練物は剣山状に配置された複数のストッパ105の間を通過して押し出されるため、蒟蒻混練物がストッパ105によって過剰に練られ、押し出された蒟蒻混練物の表面がわずかにざらつく場合があった。
【0016】
また、一般に、目皿装置では蒟蒻混練物の押し出しを繰り返すうちに、凝固した蒟蒻混錬物が目皿の押し出し孔の内面に付着して押し出し孔の内径が実質的に狭められたり、押し出し孔が塞がれてしまったりすることがある。このような問題は、最終的な製品の品質のばらつきや定量性の乱れの原因となる。さらに、一度、押し出し孔が詰まってしまうと、装置を停止して目皿装置を分解し清掃しなければならない場合もあった。
【0017】
本発明は、以上の経緯によって完成されたものであり、本発明の目皿装置は、蒟蒻混練物が供給される供給室を形成するハウジングの開口部が、押し出し孔を備えた目皿で閉塞され、該供給室に供給された蒟蒻混錬物が押し出し孔から押し出される目皿装置であって、目皿は、互いに間隔をあけて二次元的に配置された複数の第1の押し出し孔と、隣り合う第1の押し出し孔をその押し出し側端部で繋ぐスリットと、供給室とスリットとを連通する第2の押し出し孔とを備え、一端側が第1の押し出し孔に摺動可能に挿入され、他端が供給室に開口するパイプと、そのパイプを、該パイプによって第1の押し出し孔とスリットとが区画される第1の位置と、パイプの押し出し側端部がスリットに開口する第2の位置との間で駆動する駆動源と、パイプと一体に支持され、パイプが第1の位置にあるときに第2の押し出し孔を閉鎖し、パイプが第2の位置にあるときに第2の押し出し孔を開放する封止部材とを有する。
【0018】
本発明の目皿装置によれば、第1の押し出し孔、隣り合う第1の押し出し孔どうしを繋ぐスリット、およびそのスリットに蒟蒻混練物を供給するための第2の押し出し孔が形成された目皿を用い、第1の押し出し孔から蒟蒻混練物を押し出しながら、第2の押し出し孔を開閉し、スリットへの蒟蒻混練物の供給を制御することによって、第1の押し出し孔から押し出された複数の糸状蒟蒻が互いに分離している分離部と、スリットを経由して押し出された膜状の蒟蒻で糸状蒟蒻どうしが互いに結着した結着部とを有する蒟蒻混練物を形成することができる。
【0019】
スリットへの蒟蒻混練物の供給は、第1の押し出し孔とスリットとの連通と、第2の押し出し孔の開閉とを同時に制御することによって実施される。
【0020】
第1の押し出し孔とスリットとの連通を制御は、第1の押し出し孔内で移動できるように挿入されたパイプを用いて行われる。このパイプは、その上流側が常に供給室に開口するように支持部材によって支持されている。また、パイプの長さは、支持部材が目皿から離れた状態でパイプの下流側(押し出し側)端部がスリットに開口し、支持部材が目皿に近接した状態で、パイプの下流側端部が第1の押し出し孔とスリットとを区画できるように調整されている。ここで、パイプが第1の押し出し孔とスリットとを区画する位置を第1の位置とし、スリットに開口する位置を第2の位置とする。
【0021】
また、上述した第2の押し出し孔の開閉は、パイプと一体に支持された封止部材を利用する。すなわち、封止部材は、パイプが第1の位置にあるときに第2の押し出し孔を閉鎖し、パイプが第2の位置にあるときに第2の押し出し孔を開放するように構成されている。このような封止部材の形状は、第2の押し出し孔を覆うように目皿に当接して押し出し孔を塞ぐものであってもよいし、ピン部材として先端を押し出し孔内に挿入させて塞ぐものであってもよい。
【0022】
こうして封止部材とパイプとを一体に支持した支持部材を2つの位置に移動させることによって、押し出される蒟蒻混練物の分離部と結着部とを作り分けることができる。
【0023】
つまり、パイプが第1の位置にあるとき、封止部材は第2の押し出し孔を閉塞し、スリットへの蒟蒻混練物の供給が停止するため、パイプのみから蒟蒻混練物が押し出される。このとき、パイプの下流側端部はスリットと第1の押し出し孔とを区画しているため、パイプから押し出された蒟蒻混練物がスリット内に浸入することもない。このようにして糸状蒟蒻が1本ずつ独立して押し出さる。
【0024】
一方、パイプが第2の位置にあるとき、第2の押し出し孔は開放され、蒟蒻混練物はパイプと第2の押し出し孔とに流れ込む。このときパイプの下流側端部はスリットに開口する位置にあり、パイプから押し出された蒟蒻混練物はスリット内に広がる。また、第2の押し出し孔からもスリット内へ蒟蒻混練物が供給される。これによって、スリット内には十分な量の蒟蒻混練物が供給され、蒟蒻混練物はスリット内で合流、一体化し、複数の糸状蒟蒻どうしが強固に接続された結着部を形成しながら蒟蒻混練物が押し出される。
【0025】
パイプと封止部材は、共通の支持部材に支持され一体に移動するように構成されているため、パイプと封止部材とを独立して移動させる構成と比較して構成が容易であり、その駆動制御も簡単になる。しかも構成が容易であるため、供給室からの蒟蒻混練物の漏れを防止するためのシール手段も複雑化しない。
【0026】
上述した封止部材は、その少なくとも一部が第2の押し出し孔に挿入されるものであればより好ましい。これによって、押し出し孔内の不要物を除去することができ、押し出し孔の目詰まりを防止することができる。例えば、先端が先細のピン部材を用いれば、ピン部材が押し出し孔に対して軸線が多少ずれたとしても確実に押し出し孔内に挿入される。特に、ピン部材の胴部の外径を第2の押し出し孔の内径とほぼ同径にして、ピン部材が第2の押し出し孔の中央部または下流側端部まで挿入できるようにすることによって、第2の押し出し孔内の不要物をより確実に押し出すことができる。
【0027】
供給室内で移動する支持部材に、支持部材の移動方向と同方向、すなわち第1の押し出し孔の軸線方向に延びる貫通孔が形成されていることによって、第2の押し出し孔への蒟蒻混練物の供給が円滑に行われるようになり、かつ、支持部材の移動時の抵抗も小さくなる。
【0028】
上記の構成に加えて、第1の押し出し孔の軸線方向に移動してパイプ内に挿入、抜去され、パイプ内の不要物をパイプ外に排出できる複数の清掃ピンを、該軸線方向に移動させる駆動手段を用いて移動させる不要物除去手段を設けてもよい。これによって、目皿装置を分解することなく、容易にパイプ内の清掃を実施することができる。ここで、清掃ピンを支持する支持部材を供給室外に配置し、清掃ピンが供給室の少なくとも一部を形成する部材を貫通するようにパイプに向かって延びている構成とすることによって、清掃ピンのみが供給室内で移動するため、清掃ピンの支持部材を供給室内に設けた場合に比べてエネルギー効率よくその支持部材を移動させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0030】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態による白滝製造設備の概略構成図である。
【0031】
図1に示すように、白滝製造設備1は、蒟蒻混練物を生成して連続的に供給する蒟蒻混練物供給機10と、蒟蒻混練物供給機10から連続的に供給された蒟蒻混練物を連続的に押し出す目皿装置20と、目皿装置20から押し出された蒟蒻混練物を茹で上げて加熱凝固させ、連続的な白滝60とする茹で上げ装置30と、茹で上げられた白滝60を搬送するコンベア40と、コンベア40から搬出された白滝を袋詰めする充填包装機(不図示)を有する。
【0032】
蒟蒻混練物供給機10は、ホッパー、練り機およびポンプ等で構成され、蒟蒻粉を20℃前後の水に溶かした蒟蒻糊がホッパーに供給されると、この蒟蒻糊と石灰水とが練り機で混合されて蒟蒻混練物とされ、ポンプによって目皿装置20へ供給される。
【0033】
茹で上げ装置30は、60〜90℃程度の温水を収容するとともに目皿装置20から押し出された蒟蒻混練物が投入される流し槽31と、蒟蒻混練物の茹で上げのための流路を構成する茹で上げパイプ32と、茹で上げパイプ32の出口部の下方に配置された温水回収タンク33とを有する。目皿装置20から押し出された蒟蒻混練物は、流し槽31内の温水とともに茹で上げパイプ32を通過する間に茹で上げられて凝固し、連続的な白滝60となる。茹で上げられた白滝60は、茹で上げパイプ32の出口部から温水とともに温水回収タンク33の分離ネット34上に排出される。ここで白滝60と温水とが分離され、温水は温水回収タンク33内に収容される。温水回収タンク33内に収容された温水は、ポンプ(不図示)により流し槽31に回収され、流し槽31、茹で上げパイプ32および温水回収タンク33を循環する。上述した茹で上げ装置30の構成は、一般的な白滝の製造に用いられる茹で上げ装置の構成と同様である。
【0034】
茹で上げパイプ32から排出された白滝60は、コンベア40で搬送されて切断装置50で所定の長さに切断される。さらに、切断された白滝は不図示の充填包装機のホッパーに回収されるように構成されており、充填包装機によって連続的に袋詰めされる。
【0035】
以下、目皿装置20について、図2、図3等を参照して詳しく説明する。
【0036】
図2(a)は図1に示す目皿装置20の断面図であり、図2(b)はその底面図である。また、図3は図1に示す目皿装置の組立分解図である。なお、図2(a)は、上下移動可能な支持プレート6が下降端位置にある状態を示している。
【0037】
目皿装置20は、円筒状のハウジング4と、ハウジング4の下端の開口部を塞ぐ円盤状の目皿2と、ハウジング4の上端を覆うように設けられた円盤状のエンドカバー12とを有し、それらによって内部空間を形成している。その内部空間を2つに区画するように、ハウジング4の内径とほぼ同サイズの外径で用意された円盤状の天板13が、目皿2と平行に、ハウジング4内に配設されている。これにより、ハウジング4の一部と目皿2と天板13とによって蒟蒻混練物が供給される供給室15が形成されている。なお、天板13とハウジング4との間から蒟蒻混練物が漏れるのを防止するため、両部材間にシール手段を設けられている。
【0038】
ハウジング4の周壁には供給室15に開口する供給口4aが形成されている。供給口4aには、前述した蒟蒻混練物供給機10(図1参照)のポンプが、接続手段を介して接続され、この供給口4aから供給室15に蒟蒻混練物が供給される。
【0039】
なお、ハウジング4とエンドカバー12は、目皿装置20のメンテナンスを容易に行えるようにするため、クランプバンド14により分解および再組み立て可能に固定されている。また、供給室15への蒟蒻混練物の供給をスムーズに行うことができるように、供給室15にエア抜き手段を設けてもよい。
【0040】
下面図に示すように、目皿2には、複数の押し出し孔で構成された押し出し群2cが2つ形成されている。したがって、本実施形態の目皿装置20では、目皿2から2本の蒟蒻混練物が連続的に押し出され、その蒟蒻混練物が茹で上げ装置30(図1参照)に供給され、そこで加熱凝固されることによって2本の白滝60を得ることができる。ただし、押し出し孔群2cの数は任意であってよく、要求される白滝60の生産量に応じて決定される。
【0041】
押し出し孔群2cには、第1の押し出し孔と第2の押し出し孔が形成され、さらにスリットが格子状に形成されている。
【0042】
互いに間隔をあけて二次元的に配置された第1の押し出し孔2aは、目皿2の表裏を貫通して形成された円形断面を有する孔であり、行方向および列方向にマトリクス状に配置されている。
【0043】
隣り合う第1の押し出し孔2aどうしを目皿の下面側で互いに接続するように、スリット2e、2fが形成されている。スリット2eは、行方向に互いに隣り合う第1の押し出し孔2aどうしを繋ぎ、スリット2fは、列方向に隣り合う押し出し孔2aどうしを繋ぐように設けられている。本実施形態では、第1の押し出し孔2aはマトリクス状に配置されているので、スリット2eとスリット2fとは互いに直交するように格子状に形成されている。スリット2eの幅とスリット2fの幅はともに等しく、それぞれ第1の押し出し孔2aの内径よりも狭い。
【0044】
隣り合う第1の押し出し孔2a間のほぼ中間には、スリット2e、2fに開口するように目皿2を厚さ方向に貫通する第2の押し出し孔2bが形成されている。第2の押し出し孔2bは、隣り合う第1の押し出し孔2aの間に1つずつ設けられており、その直径は、スリット2e、2fの幅とほぼ等しい。
【0045】
目皿2、ハウジング4、およびエンドカバー12で形成された前述の内部空間内には、2本のガイドシャフト11が、ハウジング4の軸線方向に延びるようにして、天板13を貫通して設けられている。ガイドシャフト11の上端はエンドカバーに固定され、下端は目皿2に固定されている。このように、ガイドシャフト11が配設された供給室15内には、それら2本のガイドシャフト11をガイド部材としてガイドシャフト11に沿うように上下自在な支持プレート6が配置されている。支持プレート6は、その外径が目皿2よりも小さい略円盤状の部材で構成され、ガイドシャフト11が摺動自在に貫通する2つのガイド孔を有している。なお、支持プレート6の形状は目皿2より小さいものであれば特に円盤状に限定されるものではない。支持プレート6を目皿2より小さくすることで、供給室15内で上下移動したときの抵抗が小さくなる。
【0046】
支持プレート6を移動させる駆動源であるエアシリンダ7(一部不図示)は、そのロッドであるシリンダアーム7aを下向きにしてエンドカバー12の上部に配置されている。シリンダアーム7aは、天板13のほぼ中央に設けられたガイド孔にガイドされて上下方向に延び、先端は供給室15内の支持プレート16の略中心に連結されている。これにより、エアシリンダ7を駆動することによって、支持プレート6がガイドシャフト11に沿って、エアシリンダの駆動ストロークに対応して上下移動できる構成となっている。
【0047】
図3によく示されているように、支持プレート6は、目皿2上の押し出し孔群2cに対向する領域に、先端が先細となったピン部材からなる複数のストッパ5と第1の押し出し孔2aに進入可能な複数のパイプ3とを備えている。
【0048】
各ストッパ5は、目皿2上の第2の押し出し孔2bにそれぞれ対応するように配置され、第2の押し出し孔2bと軸線を同じくして下方に延びている。ストッパ5は、第2の押し出し孔2bの内径とほぼ同径に形成され、第2の押し出し孔2bに進入して第2の押し出し孔2bを閉鎖可能に構成されている。つまり、ストッパ5が上下移動することによって、第2の押し出し孔2bを開閉制御できるようになっている。特に、ストッパ5の先端は先細に形成されているため、ストッパ5を上下移動させたときにストッパ5の軸線と第1の押し出し孔2aの軸線とが多少ずれたとしても、ストッパ5は確実に孔内に進入できる。
【0049】
なお、ストッパ5は、供給室15に供給される蒟蒻混練物の流れによって傾斜しないように、支持プレート6によってその根元部を強固に支持されていることが好ましい。
【0050】
各パイプ3は、第1の押し出し孔2a内に摺動可能に進入できる外径で用意され、第1の押し出し孔2aにそれぞれ対応して位置するように配置されている。パイプ3は、上端側を支持プレート6によって支持され、第1の押し出し孔2aと軸線が同じになるように下方に延びている。パイプ3は、その上昇端位置でパイプ3の下端が目皿2から抜けないように構成されている。また、パイプ3の上端側、すなわち蒟蒻混練物が流入する側は、供給室15内に開口するように支持プレート6上に支持されている。これによって、供給室15内に供給された蒟蒻混練物はパイプ3の上端からパイプ3内に流れ込み、パイプ3の下端から押し出される。
【0051】
パイプ3の長さは、パイプ3が上昇端位置にあるときにパイプ3の下端がスリット2e、2f内に開口し、パイプ3が下降端位置にあるときにパイプ3の下端がほぼ目皿2の下面に位置して実質的に第1の押し出し孔2aとスリット2e、2fとを区画するように構成されている。
【0052】
このように構成されているため、パイプ3を上下移動させることによってスリット2e、2fへの蒟蒻混練物の供給が制御できる。
【0053】
すなわち、パイプ3が上昇端位置にあるときは、パイプ3の下端がスリット2e、2fに開口するため、パイプ3から押し出された蒟蒻混練物はスリット2e、2f内に広がるように浸入する。特に、パイプ3の下端がスリット2e、2fの上部に位置するように構成されていることが好ましい。これによって、パイプ3の下端から押し出された蒟蒻混練物は、スリット2e、2f内により確実に浸入する。
【0054】
また、パイプ3が下降端位置にあるときは、蒟蒻混練物はスリット2e、2fに浸入することなくパイプ3のみから押し出される。特に、パイプの下端が第1の押し出し孔2aとスリット2e、2fとを区画するように位置しているため、蒟蒻混練物がスリット2e、2fに浸入することがなく、押し出される蒟蒻混練物の断面形状はパイプ3の内径とほぼ同形状となる。
【0055】
支持プレート6には、その厚さ方向に延びる複数の貫通孔が形成されている。図4は、支持プレート6の孔群を上面側からみた図である。貫通孔(中央孔6b)は、図4に示すように、互いに隣り合う4つのパイプ3によって囲まれた領域のほぼ中央に形成されている。また、その面積は、後述する蒟蒻混練物の押し出し動作の際に蒟蒻混練物が中央孔6bを通過して円滑に第2の押し出し孔2bに供給されるように、ストッパ5の断面積と実質的に同面積である第2の押し出し孔2bより大きく形成されていることが好ましい。例えば、第2の押し出し孔2bの面積の4倍程度とすることによって、押し出し動作の際の蒟蒻混練物の供給を円滑に行うことができる。
【0056】
また、支持プレート6を供給室15内で上下移動させる場合でも、支持プレート6に中央孔6bが形成されているため、供給室15内の蒟蒻混練物がその中央孔6bを通過して支持プレート6の上下に移動することができ、供給室15内の蒟蒻混練物の圧力変動を最小限に抑えるができる。つまり、供給室15内での蒟蒻混錬物の乱流が抑えられるため、パイプ3やストッパ5、また、支持プレート6などに加わる負荷が小さくなり、それらの部材の損傷を防止することができる。しかも、供給室15内の蒟蒻混練物の圧力変動が小さいため、目皿2から押し出される蒟蒻混練物の太さが部分的に太くなるようなことが防止され、蒟蒻混練物の形状が一定化する。
【0057】
本実施形態では、中央孔6bを円孔として設けたが、上述のような理由からその形状は、第2の押し出し孔2bに円滑に蒟蒻混練物を供給でき、供給室15内での蒟蒻混練物の圧力変動を発生させにくく、移動時の抵抗を小さくするような形状であれば特に限定されるものではない。
【0058】
以上のように構成された本実施形態の目皿装置20の動作を、目皿2の押し出し孔群2c近傍での断面拡大図である図5を参照して説明する。
【0059】
蒟蒻混練物供給機10(図1参照)から目皿装置20へ蒟蒻混練物が供給されると、供給室15内の圧力が上昇し、その上昇した圧力によって、目皿2から蒟蒻混練物が押し出される。目皿装置20は、以下に述べる2つのモードを交互に繰り返しながら、蒟蒻混練物を押し出す。
【0060】
(1)第1のモード
第1のモード時には、図5(a)に示すように、ストッパ5およびパイプ3は下降端位置にあり、ストッパ5の先端側が第2の押し出し孔2bに挿入されて、第2の押し出し孔2bを塞いでいる。また、支持プレート6に保持されたパイプ3の下端は、ほぼ目皿2の下面の高さに位置し、第1の押し出し孔2aとスリット2e、2fとを区画している。これにより、供給室15内に充填された蒟蒻混練物はスリット2e、2f内に浸入することなく、第1の押し出し孔2a、正確には、第1の押し出し孔2aに挿入されたパイプ3のみから糸状部72a’として押し出される。
【0061】
蒟蒻混練物は、パイプ3から押し出されると、圧力が開放されて膨張するが、パイプ3の配列ピッチは、隣接するパイプ3から押し出された蒟蒻混練物どうしが接触しない程度とされている。そのため、目皿2からは、蒟蒻混練物が多数の糸状となって押し出される。なお当然ながら、押し出された糸状部72a’の断面形状は、パイプ3の中空部の断面形状に依存する。
【0062】
本実施形態のように、第1のモード時に、第2の押し出し孔2bとほぼ同径に形成されたストッパ5を第2の押し出し孔2bに進入させる構成とすることによって、第2の押し出し孔2bの内壁に不要物が付着することを抑えることができる。特に、ストッパ5は目皿装置20の動作のたびに第2の押し出し孔を清掃することができるため、第2の押し出し孔の目詰まりを長期的に防ぐことができる。
【0063】
なお、本実施形態のストッパ5は、その胴部までが第2の押し出し孔2b内に挿入されるものであるが、これに限らず、第2の押し出し孔2bの内径よりも太い胴部を有し、先端が先細とされたピン部材を用い、先端を押し出し孔内に挿入させるようにしてもよい。
【0064】
もっとも、ストッパ5を第2の押し出し孔2b開閉制御する機構としてのみ機能させる場合、その形状は第2の押し出し孔2b内に挿入されるものではなく、目皿2の上面に当接して第2の押し出し孔2bを塞ぐことができるものであればよい。
【0065】
目皿装置20は、本発明の比較例として紹介した目皿装置120(図11参照)と比較すると、第1のモード時に実質的に目皿2の押し出し孔として機能するパイプ3の上流側、すなわち、供給室15内に多数のストッパが配置されていない。したがって、蒟蒻混練物は、多数のストッパ間を通過せずにパイプ3に供給されるためストッパによって過剰に練られることがなく、結果としてパイプ3から押し出される蒟蒻混練物の表面がより滑らかになる。
【0066】
(2)第2のモード
第2のモード時には、図5(b)に示すように、ストッパ5およびパイプ3は上昇端位置にあり、ストッパ5の先端が第2の押し出し孔2bから脱し、供給室15内の蒟蒻混練物は、第2の押し出し孔2b内へも浸入可能となる。これにより、供給室215内に充填された蒟蒻混練物は、第1の押し出し孔2aおよび第2の押し出し孔2bから押し出される。ここで、上述したように支持プレート6には、中央孔6b(図4参照)が設けられているため、蒟蒻混練物はその中央孔6bを経由して支持プレート6の上面側から第2の押し出し孔2bへ円滑に供給される。また、図2に示すように、支持プレート6は目皿2よりも小さい円盤状で形成されているため、蒟蒻混練物は支持プレート6と目皿2との間にも回り込み、第2の押し出し孔2bから押し出される。こうして第2の押し出し孔2bから押し出された蒟蒻混練物は、第2の押し出し孔2bから押し出された直後に、スリット2e、2f内に流れ込むようにして浸入する。
【0067】
一方、第2のモード時にはパイプ3の下端がスリット2e、2fの上部に位置しているため、パイプ3から押し出された蒟蒻混練物もスリット2e、2f内に流れ込み、第2の押し出し孔2bから押し出された蒟蒻混練物と合流する。
【0068】
こうして目皿2のスリット2e、2f内で合流して一体となって押し出された蒟蒻混練物は、パイプ3から押し出された糸状部72a’と、その糸状部72a’を互いに接続する膜状の接続部72b’と、4つの接続部72b’に囲まれた空洞部72c’とが形成されている。本実施形態では、スリット2e、2fは格子状に形成され、第1の押し出し孔2a(パイプ3)はスリット2e、2fの交点に位置しているので、目皿2から押し出された蒟蒻混練物は、断面が略四角形の多数の管を束ねたような形状となる。なお、図5では、目皿から押し出された直後の蒟蒻混練物と、茹で上げられて凝固した白滝とを区別するために糸状部、接続部、および空洞部の各部に図10(b)に示したものと異なる記号を付して示している。
【0069】
仮に、第2の押し出し孔2bを形成せずにスリット2e、2fのみを形成し、第2のモード時に、パイプ3から押し出された蒟蒻混練物をそれらスリット2e、2f内に浸入させるように構成した場合でも接続部72b’は形成されるであろうが、本実施形態のように第2の押し出し孔2bを形成することによってスリット2e、2fに十分な量の蒟蒻混練物を供給することが可能となるため、形成される接続部72b’も強固なものとなり、糸状部72a’どうしを十分な強度で接続することができる。
【0070】
なお、第1の押し出し孔2aの配列ピッチやスリット2e、2fの幅によっては、スリット2e、2fへの蒟蒻混練物の供給が不足する場合がある。このような場合には、隣り合う第1の押し出し孔2a間に複数の第2の押し出し孔2bを設け、かつ、第2の押し出し孔2bに対応するストッパ5を増設してスリット2e、2fへの供給量を増やしてもよい。
【0071】
上述した第1のモードと第2のモードとの間欠的に繰り返し、蒟蒻混練物を目皿装置20から連続的に押し出し、茹で上げ装置30で加熱することによって、凝固した長尺の白滝60が製造される(図1参照)。この白滝60は、第1のモードで得られた部分である分離部と、第2のモードで得られた部分ある結着部とが長手方向に交互に存在している。
【0072】
この白滝60をコンベア40で搬送しながら、切断装置50を所定のタイミングで駆動させ、白滝60を所定の切断箇所で切断することによって、例えば図10に示したような白滝70、70’を製造することができる。白滝は切断装置50の下流側に設けられた充填包装装置(不図示)のホッパーに連続的に供給される。充填包装機は、供給された白滝を連続して袋詰めする。
【0073】
なお、充填包装機の種類は、特に限定されるものではないが、例えばフィルムを上下方向に搬送しながらそのフィルム内に充填物(白滝)を供給し連続的に袋詰め製品を製造することができる縦型の充填包装機であってもよい。
【0074】
以上説明したように、本実施形態の目皿装置20を用いることで、例えば、図10に示す白滝を製造することができる。結着部72では、糸状部72aは接続部72bと一体化されているため、糸状部71aどうしを結束するための工程を別に設けることなく、複数の糸状部72aを部分的に一体化した白滝70、70’を極めて容易に製造することができる。しかも、接続部72bは蒟蒻混練物の凝固前から目皿2内で糸状部72aと合流、一体化しているのでその結束はより強固なものとなる。
【0075】
(第2の実施形態)
目皿装置は、図2、図3等に示した第1の実施形態の構成の加え、パイプの内壁を清掃する不要物除去機構をさらに有していてもよい。
【0076】
以下、不要物除去機構を備える目皿装置20’について図6〜図8を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分または同様に機能する部分については、図2、図3と同一の符号を付して示しその説明を省略する。図6、図7は、第2の実施形態を説明するための目皿装置の横断面図である。図8は、第2の実施形態の目皿装置の特徴部を示す組立分解図であり、図示していない他の構造は図3に示す目皿装置と略同様である。
【0077】
図6(a)または図8に示すように、第2の実施形態による目皿装置20’は、パイプ3の内壁を清掃する不要物除去機構40を備えている。
【0078】
不要物除去機構40は、ハウジング4内に設けられた部分と、ハウジング4の外側、すなわちエンドカバー12の上部に設けられた部分とに大別することができる。
【0079】
ハウジング4内には、パイプ3を清掃するための清掃ピン25とその支持部材が配置され、清掃ピン25を上下移動させるための駆動手段(エアシリンダ等)がハウジング4の外部に配置されている。ここで、図6(a)は、その清掃ピンが上昇端にある状態であり、図6(b)は、清掃ピンが上昇端と下降端との間にある状態であり、図6(c)は、清掃ピンが下降端にある状態である。
【0080】
清掃ピン25の支持部材である清掃ピン支持プレート24は、エンドカバー12と、本実施形態のために複数の貫通孔が設けられた天板13’との間に配置されている。清掃ピン支持プレート24は、2本のガイドシャフト11に摺動自在に支持され、ガイドシャフト11に沿って移動可能であり、円盤状部材で構成されている。また、清掃ピン支持プレート24は、図8によく示されているように、中央部に、パイプ3等を上下移動させるためのシリンダアーム7aが貫通する貫通孔が形成されている。
【0081】
蒟蒻混練物が供給される供給室15の上面を形成する天板13’には、上述したように支持プレート6の各パイプ13とそれぞれ対応するように位置する貫通孔が形成されている。各貫通孔の軸線はパイプ3の軸線と同じに構成されている。また、貫通孔の数はパイプ3と同数であり、貫通孔の内径もパイプ3とほぼ等しい。
【0082】
各清掃ピン25は、それらの貫通孔にそれぞれ摺動自在に支持されるように配置され、その根元が清掃ピン支持プレート24によって支持されている。清掃ピン25は、その先端が先細に形成され、その外径はパイプ3内に挿入されてパイプ3内の不要物を除去することができる太さに形成されている。清掃ピン25の外径と、天板13’の貫通孔の内径とをほぼ等しくすることによって、清掃ピン25と貫通孔との間から蒟蒻混練物が漏れ出すのを防いでもよいし、より確実に漏れを防止するために、貫通孔の内周面に清掃ピン4の移動を妨げることのないパッキン等のシール手段を設けてもよい。
【0083】
図6(a)に示すように、清掃ピン25の長さは、清掃ピン25が上昇端位置にあるときでも天板13’の貫通孔を塞ぐことができるように調整されている。このとき、清掃ピン25が供給室15内のパイプ付近まで延びていると、供給室15に供給された蒟蒻混練物が清掃ピン25によって過剰に練られてしまい、押し出された蒟蒻混練物の表面状態に影響を及ぼす場合があるため、清掃ピン25の、供給室15の上面からの突出量は、パイプ3内への進入が妨げられない範囲で適宜設定されることが好ましい。
【0084】
清掃ピン25を移動させるための機構は、ハウジング4の外部に設けられている。図8に示すように、エンドカバー12上面には2本のガイドシャフト21が、清掃ピン25と軸線を同方向にして上方に延びるように設けられている。
【0085】
2本のガイドシャフト21をガイドとして、駆動プレート23が上下移動自在に構成されている。駆動プレート23の下部にはエンドカバー12を貫通して清掃ピン支持プレート24まで延びる2本の駆動シャフト23aが固定されている。駆動シャフト23aの下端は清掃ピン支持プレート24の上面に連結されており、これによって駆動プレート23の移動量に応じて清掃ピン支持プレート24が移動するように構成されている。
【0086】
本実施形態では、清掃ピン25が上昇端、下降端、およびその中間に位置できるように、2つのエアシリンダ8、9を備えられている。図6(a)に示すように、エアシリンダ8、9は、そのシリンダアーム8a、9aがガイドシャフト21と平行に、かつ、一列に並ぶように配置されている。エアシリンダ8、9は、その本体部どうしが一体となるように接続され、シリンダアーム8a、9aが互いに反対の方向に突出するようにして、駆動プレート23上に配置されている。上側に配置されたエアシリンダ8のシリンダアーム8aは、ガイドシャフト21の上端に固定されたフレーム21に連結され、下側に配置されたエアシリンダ9のシリンダアーム9aは、駆動プレート23上に連結されている。
【0087】
シリンダアーム8a、9aを進退駆動させると、それぞれのストローク量に応じて駆動プレート23がガイドシャフト21に沿って上下移動する。これによって、駆動シャフト23aを介して駆動プレート23に連結された清掃ピン支持プレート24が、エアシリンダ8、9に対応した所定のストロークずつ移動する。
【0088】
以上のように構成された不要物除去手段40の動作を、図6(a)、図7(b)、(c)を参照して説明する。なお、各図は、いずれも支持プレート6が上昇端に位置している状態を示している。
【0089】
図6(a)は、シリンダアーム8a、9aがいずれも退避位置にある状態を示している。このとき、清掃ピン支持プレート24すなわち清掃ピン25は上昇端に位置している。
【0090】
エアシリンダの一方(本実施形態では、エアシリンダ8)を駆動させ、シリンダアーム8aを突出させると、清掃ピン25がその突出量だけ下降し、パイプ3内に進入する。これによって、パイプ3の入口側、すなわち上端側の不純物を除去することができる。次いで、他方のエアシリンダ9を駆動させ、シリンダアーム9bを突出させると、清掃ピン25はさらに下降して下降端に位置する。これにより、パイプ3の中間部、下端部の清掃が可能となる。なお、エアシリンダ8、9の駆動は、作業者によって定期的に行われるものであってもよいし、自動制御装置を利用して目皿装置20’の動作中に一定間隔でエアシリンダ8、9を駆動させて自動にパイプ3内の清掃をするようにしてもよい。
【0091】
ところで、パイプ3に清掃ピン25が挿入されると、パイプ3からの蒟蒻混練物の押し出しは停止する。このことを利用して、清掃ピン25の位置と支持プレート6の位置(すなわち、第2の押し出し孔2bの開閉)を適宜制御することによって、図10に示した白滝70、70’のバリエーションである白滝を製造することが可能となる。例えば、清掃ピン25によってパイプ3が閉鎖された状態で、支持プレート6のみを上下移動させると第2の押し出し孔2bのみが開閉制御される。つまり、支持プレート6が上昇端位置にあるときは接続部72b’(図5参照)のみが押し出され、支持プレート6が下降端位置にあるときは蒟蒻混練物の押し出しが完全に停止する。
【0092】
以上説明した第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の効果に加え、白滝の糸状部72a’を形成するパイプ3内に挿入されて不要物を除去する清掃ピン25を用いてパイプ3を清掃しているため、パイプ3内の目詰まりを防ぎ、パイプ3から押し出される蒟蒻混練物の形状を良好に保つことができる。また、パイプ3が目詰まりすることが防止されているため、目皿装置20’を分解清掃したり、交換したりする必要がなくなる。
【0093】
なお、目皿2に設けられる押し出し孔2a、2bの配列は、図2(b)に示したような格子状の配列に限定されるものではなく、例えば、図9(a)〜(c)に示すような形態であってもよい。図9(a)は、第2の押し出し孔2aが蜂の巣状に配置されたものである。図9(b)は、第2の押し出し孔2aが三角形状に配置されたものである。図9(c)は、第2の押し出し孔2aの配列が非対称的なものである。いずれの形態も第1の押し出し孔2aどうしを繋ぐスリット2sが形成されており、図示しないが、少なくとも1つの第2の押し出し孔がスリットに開口するように形成されている。このように、押し出し孔の配列は、製造する白滝の形状に応じて種々変更可能である。
【0094】
【実施例】
次に、本発明について実施例によって具体的に説明する。
【0095】
本実施例では、図6に示す目皿装置20’を、図1に示す白滝製造設備1に取り付けて白滝60を製造した。目皿装置20’は2つの押し出し孔群2cを有し、各押し出し孔群2cについて、第1の押し出し孔2aの配列は、それぞれ5行5列のマトリクス状とした。パイプ3の内径は1.6mm、配列ピッチは5.2mmとした。また、スリット2e、2fの幅は1mm、スリット2e、2fの深さ(目皿下面からの切り込み量)を4mm、スリット2e、2fに開口する第2の押し出し孔2bの直径は1.2mmとした。また、エアシリンダ7、8、9はストローク量がそれぞれ5mm、30mm、10mmのものを使用した。
【0096】
目皿装置20’は、その底面が流し槽31の水面から40mmの高さとなる位置に、押し出し孔群2cの並ぶ方向が流し槽31内での温水の流れ方向と直角な方向となる姿勢で設置した。また、茹で上げ装置30内での温水の温度は75℃とした。
【0097】
蒟蒻糊としては「特等」の蒟蒻粉を30倍の水(23℃)で溶いたものを用いた。これを蒟蒻混練物供給機10のホッパーに供給し、練り機で石灰水と混ぜ合わせて蒟蒻混練物とした。石灰水は、50リットルの水に対して1kgの石灰を溶かしたものを、1.0リットル/分の割合で練り機に供給した。練り機は700rpmの回転数で駆動させ、練り機から目皿装置20へ10.0リットル/分の割合で蒟蒻混練物を供給した。そして、第1のモードと第2のモードとを交互に繰り返して目皿装置20を動作させて目皿装置20から蒟蒻混練物を押し出し、茹で上げ装置30で加熱凝固させた。目皿装置20’の各モードの切り替えは、第1のモードが0.3秒、第2のモードが0.13秒となるように行った。
【0098】
以上の条件で白滝を製造したところ、図1に示したような、分離部と結着部が交互に形成された白滝60が得られた。得られた白滝60は、分離部71では各糸状部72aが完全に分離しており、結着部72では糸状部72aが接続部72bによって一体化されるとともに、空洞部72cが良好に形成されていた。また、糸状部72aの表面は、図11の目皿装置120を用いて製造した白滝の糸状部に比べてより滑らかであった。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による白滝の目皿装置によれば、糸状蒟蒻を形成するための複数の第1の押し出し孔の間に第2の押し出し孔を設け、第1および第2の押し出し孔からの蒟蒻混練物の押し出しを制御することによって、白滝を製造する一連の工程の中で、糸状蒟蒻を結束するための特別な工程を必要とせず、複数の糸状蒟蒻が、結着部において膜状の蒟蒻で接続されて一体化された白滝を容易に、製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による白滝製造設備の概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の目皿装置の説明するための図であり、図2(a)は断面図であり、図2(b)はその底面図である。
【図3】図2に示す目皿装置の組立分解図である。
【図4】支持プレートの孔群を上面側からみた図である。
【図5】図2に示す目皿装置の動作モードを説明するための、押し出し孔近傍での断面図である。
【図6】第2の実施形態の目皿装置を説明するための断面図である。
【図7】第2の実施形態の目皿装置を説明するための断面図である。
【図8】図6に示す目皿装置の上部のみを示す組立分解図である。
【図9】目皿上に配列される押し出し孔のバリエーションを示す図である。
【図10】本発明により製造可能な白滝の一例を示す図である。
【図11】図10に示す白滝を製造可能な、本発明の比較例の目皿装置を示す図である。
【符号の説明】
1、1’ 白滝製造設備
2 目皿
2a 第1の押し出し孔
2b 第2の押し出し孔
2e、2f、2s スリット
4 ハウジング
4a 供給口
5 ストッパ
6 支持プレート
6b 中央口
7、8、9 エアシリンダ
7a、8a、9a シリンダアーム
10 蒟蒻混練物供給機
11、21 ガイドシャフト
12 エンドカバー
13、13’ 天板
14 クランプバンド
15 供給室
20 目皿装置
22、22’ フレーム
23 駆動プレート
23a 駆動シャフト
24 清掃ピン支持プレート
25 清掃ピン
30 茹で上げ装置
31 流し槽
32 茹で上げパイプ
40 不要物除去機構
50 切断装置
70、70’ 白滝
71 分離部
72 結着部
72a、72a’ 糸状部
72b、72b’ 接続部
72c、72c’ 空洞部

Claims (5)

  1. 蒟蒻混練物が供給される供給室を形成するハウジングの開口部が、押し出し孔を備えた目皿で閉塞され、該供給室に供給された蒟蒻混錬物が前記押し出し孔から押し出される目皿装置であって、
    前記目皿は、互いに間隔をあけて二次元的に配置された複数の第1の押し出し孔と、隣り合う前記第1の押し出し孔をその押し出し側端部で繋ぐスリットと、前記供給室と前記スリットとを連通する第2の押し出し孔とを備え、
    一端側が前記第1の押し出し孔に摺動可能に挿入され、他端が前記供給室に開口するパイプと、
    前記パイプを、該パイプによって前記第1の押し出し孔と前記スリットとが区画される第1の位置と、該パイプの押し出し側端部が前記スリットに開口する第2の位置との間で駆動する駆動源と、
    前記パイプと一体に支持され、前記パイプが前記第1の位置にあるときに前記第2の押し出し孔を閉鎖し、前記パイプが前記第2の位置にあるときに前記第2の押し出し孔を開放する封止部材とを有する目皿装置。
  2. 前記封止部材は、前記パイプが前記第1の位置にあるときに、その少なくとも一部が前記第2の押し出し孔内に挿入され前記第2の押し出し孔内の不要物を該押し出し孔の外に排出可能なピン部材である、請求項1に記載の目皿装置。
  3. 前記パイプと前記封止部材とを支持する支持部材が、前記第1の押し出し孔と軸線方向を同じくする貫通孔を有している、請求項1または2に記載の目皿装置。
  4. 前記第1の押し出し孔の軸線方向に移動して前記パイプ内に挿入、抜去され、前記パイプ内の不要物を該パイプの外に排出可能な複数の清掃ピンと、前記複数の清掃ピンを前記第1の押し出し孔の軸線方向に移動させて前記清掃ピンを前記パイプ内に挿入、抜去させる駆動手段とを備える不要物除去手段をさらに有する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の目皿装置。
  5. 前記複数の清掃ピンは、前記供給室外に設けられた清掃ピンの支持部材によって支持され、前記供給室の少なくとも一部を形成する部材を貫通して前記パイプに向かって延びている、請求項4に記載の目皿装置。
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