JP3715790B2 - 放電管用含浸型陰極の製造方法 - Google Patents

放電管用含浸型陰極の製造方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は放電管に用いられる含浸型陰極の製造方法であって、電子放出面の仕事関数の降下及び均質化が促進できる陰極の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、放電管用陰極として、タングステン陰極、トリア入りタングステン陰極、そして含浸型陰極が広く使用されている。この前二者のタングステン陰極とトリア入りタングステン陰極は、放電時の電流のほとんどを熱電子放出に頼っており、陰極基材の融点近傍まで温度を上昇させることで必要な放出電子を確保している。このため、当該陰極の最高温度は、3000〜3500℃に達し、また放電時の陰極電圧降下も比較的大きくなるが、上記3000℃を超える温度では、陰極先端を溶融させたり、蒸発させたりする。しかも、陰極電圧降下が大きくなるということは、電離によって生じた封入ガスイオン(例えばキセノンランプ)の衝突によって陰極温度の上昇や陰極基材のスパッタを促進させる。
【0003】
従って、これらの陰極では、約1700時間で陰極先端形状が劣化して寿命となり、これら陰極自体の寿命が放電管の寿命となる。一方、この種の陰極ではその先端を鋭利にすることにより光出力を安定化させることができるので、これらのタングステン陰極及びトリア入りタングステン陰極の先端を約20度程度に鋭利に加工している。
【0004】
また、後者の含浸型陰極は、タングステン粉末を加圧、成形そして焼結し、又は浸銅タングステンを真空処理して得られた気孔率15〜25%の多孔質タングステンに、アルミン酸バリウム・カルシウムを含浸したものである。この含浸型陰極は、上記前二者のタングステン陰極やトリヤ入りタングステンと比較すると、高い熱電子放出特性及びγ作用(イオンの衝突による2次電子放出作用)を持っており、放電時の陰極電圧降下が比較的緩和される。
【0005】
従って、含浸型陰極の最高温度は3000℃以下に抑制され、封入ガスイオンによるスパッタもほとんど生じることはなく、この含浸型陰極を用いた放電管によれば、先端形状の劣化が小さく、長寿命の放電管を得ることができる。例えば、150W級の高圧アークランプにおいて、現在のところ、上記タングステン陰極等の場合よりも比較的長い約2500時間の寿命が得られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の含浸型陰極を用いた放電管の寿命の原因は、含浸材の蒸発物がガラス管壁に付着し、光透過率を低下させたことによる輝度の低下であり、上記前二者の陰極のような陰極形状自体の劣化による寿命ではない。従って、この含浸材の蒸発量を減らせば、含浸型陰極を用いた放電管の長寿命化が図れることになる。
【0007】
このための最も有効な手段として、陰極の熱電子放出能力とγ作用を向上させて陰極電圧降下を緩和させることにより、陰極温度を低減する方法が考えられる。即ち、陰極の電子放出面に、イリジウム、ルテニウム、レニウム、オスミウムのうちの少なくとも一つの金属をスパッタ蒸着することにより、熱電子放出能力及びγ作用の向上を図ることができる。
【0008】
しかし、この方法では、放電点灯時に温度が上昇した部分だけに自己形成的に上記のスパッタ金属と陰極基材との合金層が形成され、陰極の電子放出面が不均質となる。このため、陰極温度が部分的に過上昇し、かえって含浸材(或いは陰極基材)の蒸発量が増加して短寿命となり、また輝点が揺らいで、光出力の安定性が低下するという問題があった。しかも、この含浸型陰極の場合は、基材が多孔質であるため、上記のタングステン陰極やトリア入りタングステン陰極のように陰極先端の先鋭化が困難であり、先端形状の鋭利加工による光出力の安定化には限界がある。
【0009】
更に、この含浸型陰極はその電子放出面に水蒸気、水酸基、酸化物等の分子が吸着することから、光出力の安定性を含めた初期特性が不安定で、本来の特性を引き出すためには、ある程度の期間を必要とするエージング工程が不可欠であった。
【0010】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子放出面の仕事関数の降下、均質化の促進を行い、光出力の安定化、長寿命化を図ることができる放電管用含浸型陰極の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る放電管用含浸型陰極の製造方法は、多孔質タングステン又は多孔質モリブデンを陰極基材とする放電管用含浸型陰極の電子放出面に、イリジウム、ルテニウム、レニウム、オスミウムのうちの少なくとも一種類の金属をスパッタ蒸着し、このスパッタ蒸着後の陰極部材を1000〜2400℃でアニール処理すると共に、このアニール処理は、上記陰極基材含浸材の蒸発を抑制するために、当該陰極基材含浸材と同一の材料を炉内に配置して当該陰極基材含浸材の飽和蒸気圧中で行い、上記陰極基材と上記各金属との合金層を0.1〜10μmの膜厚で上記電子放出面に形成するようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る放電管用含浸型陰極の製造方法は、多孔質タングステン又は多孔質モリブデンを陰極基材とする放電管用含浸型陰極の電子放出面に、イリジウム、ルテニウム、レニウム、オスミウムのうちの少なくとも一種類の金属を塗布又は含浸し、この塗布又は含浸後の陰極部材を1000〜2400℃でアニール処理すると共に、このアニール処理は、上記陰極基材含浸材の蒸発を抑制するために、当該陰極基材含浸材と同一の材料を炉内に配置して当該陰極基材含浸材の飽和蒸気圧中で行い、上記陰極基材と上記各金属との合金層を上記電子放出面に形成するようにしたことを特徴とする。
【0013】
上記の製造方法によれば、例えばタングステンの陰極基材表面に、イリジウム、ルテニウム、レニウム、オスミウムのうちの少なくとも一種類の金属層がスパッタ蒸着或いは塗布又は含浸により形成され、この後、アニール処理により上記金属と陰極基材のタングステンとの合金層が均一に形成される。即ち、上記イリジウム、ルテニウム、レニウム、オスミウムとの合金層とすることにより、仕事関数の降下が促進でき、またアニール処理で均一な合金層を形成することにより、電子放出面の均質化を図ることができる。
【0014】
ここで、含浸型陰極又は上記の合金層を形成した含浸型陰極の電子放出面は、活性化処理を施すこともでき、これによれば、その表面に付着している水蒸気、水酸基、酸化物等の吸着分子が除去されると共に、含浸材のバリウム(Ba)のマイグレーションが促進され、電子放出面にBa−O双極子層が形成される。これにより、高い熱電子放出特性及びγ作用が得られることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1には、実施形態例に係る放電管用含浸型陰極の二つの構成が示されており、これらは陰極表面(電子放出面)に合金層を形成したものである。図1(A)に示されるように、含浸型陰極基材1Aは例えば円錐形先端を持つ円柱形に成形された多孔質タングステン又は多孔質モリブデンからなり、この多孔質基材内に、アルミン酸バリウム・カルシウムを含浸したもので、後端側にモリブデンリード2Aが取り付けられる。そして、この陰極基材1Aの表面、即ち電子放出面に、イリジウム、ルテニウム、レニウム、オスミウムのうちの少なくとも一つの金属と、陰極材料であるタングステン又はモリブデンとの合金層3Aが形成される。
【0016】
また、図1(B)に示される他の構成の放電管用陰極の場合は、上記と同様の陰極基材1Bがモリブデンリード2Bの先端部に一部埋め込まれる状態で固着され、この陰極基材1Bに、例えばイリジウムとタングステンの合金層3B(上記合金層3Aと同様)が形成される。
【0017】
図2には、上記の図1の含浸型陰極を形成するための製造方法の第1例(製造工程)が示されており、この第1例はスパッタ蒸着とアニール処理を行う方法である。この第1例では、図2(A)のように、モリブデンリード2を固着した陰極基材4が母陰極として用いられ、この陰極基材4は、図1で説明したように、多孔質タングステン又は多孔質モリブデン内にアルミン酸バリウム・カルシウムを含浸したものである。これは、例えばタングステン粉末を加圧・成形・焼結し、又は浸銅タングステンを真空処理して、気孔率20%の多孔質タングステンからなる陰極基材4を作り、この多孔質陰極基材4に上記の含浸材を含浸させる。
【0018】
そして、図2(B)のスパッタ蒸着工程では、図示されるように、まずアルゴン(Ar)雰囲気5(〜10-3Torr)としたスパッタ用チェンバー6内において、イリジウム(ルテニウム、レニウム、オスミウムでもよい)ターゲット7に対向させて上記陰極基材4を配置し、これらに高電圧(ターゲット7に負電圧、陰極基材4に正電圧)を印加してスパッタ蒸着を行う。この結果、図2(C)に示されるように、陰極基材4の表面に、約0.1〜10μmの厚さのイリジウム層8が蒸着、形成される。
【0019】
次に、図2(D)のアニール処理工程に移ることになり、ここでは、水素ガス(H2)雰囲気10を有するアニール炉11の中に、モリブデン製密閉容器12が入れられる。この容器12は、その内部が含浸材(アルミン酸バリウム・カルシウム)13の配置によりこの含浸材雰囲気14とされ、この含浸材雰囲気14中に、モリブデン製試料台15を介して上記の陰極基材4が配置される。そして、この陰極基材4はアニール炉11により例えば1800℃まで加熱され、約20分のアニール処理が行われる。このアニール処理の温度は、合金層形成が始まる1000℃から、合金層の融点近傍の2400℃の範囲で設定することができる。
【0020】
このようなアニール処理工程によれば、図2(E)に示されるように、陰極基材4の電子放出面の表層として、約0.1〜10μmの厚さのイリジウム−タングステン合金(Ir3W合金)層17が均質に形成される。また、このアニール処理工程では、含浸材雰囲気14中で実行することにより、含浸材の減少が良好に抑制される。
【0021】
即ち、上記の温度では、含浸材13であるアルミン酸バリウム・カルシウムが溶融又は蒸発し易く、アニール処理中の陰極基材4内のその量が減少し劣化することになる。そこで、含浸材13を陰極基材4と直接接触しないようにモリブデン製試料台15の下に置き、密閉容器12内をアルミン酸バリウム・カルシウムの飽和蒸気圧雰囲気(14)とする。これにより、熱平衡状態における陰極基材4からの含浸材の減少をかなり抑制できることになる。
【0022】
図3には、含浸型陰極の製造方法である第2例が示されており、この第2例は金属微粉末を塗布又は含浸した陰極基材にアニール処理を施すものである。この第2例では、図3(A)に示されるように、容器18内に粒径1μm以下のイリジウム微粉末を添加したバインダー溶液19を入れ、このバインダー溶液19中に母陰極である陰極基材4を浸漬する。その後、図3(B)に示されるように、この陰極基材4を漬けた容器18をそのままアクリル製容器20に入れ、減圧とリーク(大気圧)を繰り返す真空含浸を実行する。
【0023】
そうした後、バインダー溶液19中から陰極基材4を取り出すと、図(C)に示されるように、陰極基材4の表面上と表面下にイリジウム微粉末を固着・含浸した層が形成される。次に、この陰極基材4は、図3(D)に示されるアニール炉11により、アニール処理が行われる。
【0024】
このアニール処理は、第2例のアニール処理と全く同一であり、アニール炉11内の水素ガス10中にモリブデン製密閉容器12を配置し、この容器12内に設定されたアルミン酸バリウム・カルシウム雰囲気14中で、上記陰極基材4につき例えば1800℃(1000℃〜2400℃の範囲)、約20分のアニール処理が行われる。
【0025】
これによっても、含浸材の減少を抑制して陰極基材4を劣化させることなく、図3(E)に示されるように、陰極基材4の電子放出面に、約0.1〜10μmの厚さのイリジウム−タングステン合金(Ir3W合金)層23が均質に形成される。そして、この第2例の場合は、上記のプロセスを何回でも繰り返すことができ、塗布・含浸及びアニール処理を繰り返し実行することにより、上記第2例に比較して合金層23の厚膜化を図ることが可能となる。この厚膜化は、更なる長寿命化を達成できる。
【0026】
次に、含浸型陰極の活性化処理を、図4及び図5により説明する。図4には、スパッタとアニール処理で活性化処理をする第3例の工程が示されており、図4(A)に示されるように、アルゴン(Ar)雰囲気5としたスパッタ用チェンバー6内で、上記の第2例又は第2例で合金層が形成された含浸型陰極基材24がモリブデン製陽極25に対向して配置される。この陰極基材24としては、合金層が形成されていない含浸型陰極基材でもよい。
【0027】
そうして、このスパッタ用チェンバー6において高電圧(上記陽極25に正電圧、上記陰極基材24に負電圧)を印加してスパッタを行い、アルゴンプラズマ中で陰極基材24の電子放出面を約100Å削り、清浄なタングステン面を露出させる。即ち、アルゴンイオンを電子放出面に衝突させ、その表面に存在する水蒸気、水酸基又は酸化物等の吸着分子を除去する。
【0028】
次に、図4(B)に示されるように、アニール炉11内を不活性ガス雰囲気(又は真空)26とし、この不活性ガス雰囲気26中に陰極基材25を置いて、1050℃〜1200℃、30分のアニール処理をする。このアニール処理によれば、陰極基材24中に含浸されているアルミン酸バリウム・カルシウム中のバリウムのマイグレーションが促進され、その電子放出面にBa−O双極子層が形成される。これによって、図4(C)に示される陰極28、即ち電子放出面が活性化された陰極28を得ることができる。
【0029】
図5には、アニール処理及び電気的分解により活性化処理をする第4例の工程が示されており、この第5例では、図5(A)に示されるように、アニール炉11内で、合金層が形成された含浸型陰極基材(又は合金層が形成されない陰極基材)24がモリブデン製陽極25に対向して配置される。このアニール炉11では、内部が10-7Torr以上の真空又は不活性ガスの雰囲気30とされ、1050〜1200℃の温度でアニール処理を行うと同時に、陰極基材24と陽極25との間に、1〜2kVの高電圧を約30分間印加する。
【0030】
このアニール炉11での処理によれば、真空30下では熱電子又は残留ガスイオンにより、一方不活性ガス雰囲気30では放電作用により、陰極基材24表層の水蒸気、水酸基又は酸化物等の吸着分子が電気的に分解される。同時に、陰極基材24中のバリウムのマイグレーションが促進され、その電子放出面にBa−O双極子層が形成されることになり、これによって、図5(B)に示される陰極31、即ち電子放出面が活性化された陰極31を得ることができる。
【0031】
なお、上記の第3例及び第4例における上記アニール処理の温度は、バリウムのマイグレーションが可能な1050℃以上であることが好ましく、また1200℃を超えると、バリウムの飛散が著しくなって陰極基材24を劣化させてしまうことから、1050〜1200℃の範囲で設定することが好適である。
【0032】
また、上記の例では、合金層を形成した陰極基材24に対し適用する場合を説明したが、この活性化処理は、合金層が形成されていない含浸型陰極基材でも同様に施すことにより、電子放出面活性化の効果を発揮することができる。そして、このような活性化処理によれば、従来行っていたエージング工程が不要となる利点がある。
【0033】
上記図1の含浸型陰極、第1例及び第2例の製造方法で作られた含浸型陰極、第3例及び第4例の活性化処理が施された含浸型陰極は、放電管用のガラス管内に組み入れられ、このガラス管に放電ガスが封じ込められることにより放電管が製造される。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、含浸型陰極の電子放出面に、イリジウム、ルテニウム、レニウム、オスミウムのうちの少なくとも一種類の金属をスパッタ蒸着し、このスパッタ蒸着後の陰極部材を1000〜2400℃でアニール処理し、上記陰極基材と上記各金属との合金層を0.1〜10μmの膜厚で上記電子放出面に形成して放電管用含浸型陰極を製造したので、電子放出面の仕事関数降下と合金層の均質化が促進され、高い熱電子放出能力とガンマ作用を得ることができ、大幅な光出力の安定化、長寿命化を図ることが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、上記イリジウム等の金属を塗布又は含浸し、この塗布又は含浸後の陰極部材をアニール処理して、電子放出面に上記合金層を形成したので、上記請求項2の場合と同様の効果を得ることができ、特にこの場合は、厚膜合金層の形成により効果を更に高めることが可能となる。
【0036】
しかも、上記発明では、上記アニール処理を当該陰極基材の含浸材の飽和蒸気圧中で行うので、含浸材の蒸発を抑制して陰極の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放電管用含浸型陰極の二つの実施形態例[図(A)と図(B)]を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る放電管用含浸型陰極の製造方法の第1例の工程を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る放電管用含浸型陰極の製造方法の第2例の工程を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る放電管用含浸型陰極の製造方法の第3例の工程(活性化処理工程)を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る放電管用含浸型陰極の製造方法の第4例の工程(活性化処理工程)を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B,4,24 … 陰極基材、
2A,2B,2 … モリブデンリード、
3A,3B,17,23 … イリジウム-タングステン合金層、
6 … スパッタ用チェンバー、
11 … アニール炉、
7 … イリジウムターゲット、
13 … 含浸材(アルミン酸バリウム・カルシウム)、
25 … モリブデン製陽極。

Claims (2)

  1. 多孔質タングステン又は多孔質モリブデンを陰極基材とする放電管用含浸型陰極の電子放出面に、イリジウム、ルテニウム、レニウム、オスミウムのうちの少なくとも一種類の金属をスパッタ蒸着し、
    このスパッタ蒸着後の陰極部材を1000〜2400℃でアニール処理すると共に、このアニール処理は、上記陰極基材含浸材の蒸発を抑制するために、当該陰極基材含浸材と同一の材料を炉内に配置して当該陰極基材含浸材の飽和蒸気圧中で行い、
    上記陰極基材と上記各金属との合金層を0.1〜10μmの膜厚で上記電子放出面に形成するようにした放電管用含浸型陰極の製造方法。
  2. 多孔質タングステン又は多孔質モリブデンを陰極基材とする放電管用含浸型陰極の電子放出面に、イリジウム、ルテニウム、レニウム、オスミウムのうちの少なくとも一種類の金属を塗布又は含浸し、
    この塗布又は含浸後の陰極部材を1000〜2400℃でアニール処理すると共に、このアニール処理は、上記陰極基材含浸材の蒸発を抑制するために、当該陰極基材含浸材と同一の材料を炉内に配置して当該陰極基材含浸材の飽和蒸気圧中で行い、
    上記陰極基材と上記各金属との合金層を上記電子放出面に形成するようにした放電管用含浸型陰極の製造方法。
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