JP3715556B2 - モータ検査装置及びモータ検査方法並びにモータ製造方法 - Google Patents

モータ検査装置及びモータ検査方法並びにモータ製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ検査装置及びモータ検査方法並びにモータ製造方法に係り、特に、アーマチャに配設されたバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するモータ検査装置及びモータ検査方法並びにモータ製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンミテータとブラシを備えた直流型のモータにおいて、モータの回転中にコンミテータとブラシの摺接部に火花が飛び、このときに、電圧300V〜500V、周波数数kHz〜数GHzの非常に広範囲なノイズが発生することが知られている。このノイズによって、テレビジョン障害などの電波障害を誘発することや、LSIやマイクロコンピュータ内蔵の電子機器等の誤動作を招くことなどのノイズ障害が懸念されている。
【0003】
そこで、これらのノイズ障害を解消するために、バリスタを駆動回路に接続したモータが多く開示されている。ここで、バリスタとは、炭化けい素もしくは酸化亜鉛に金属酸化物を混合した素材をプレス成形した後に焼成した焼結体に電極を設けたものであり、抵抗値が電圧によって非直線的に変化する性質を持つことにより優れたサージ吸収能力を持つ半導体デバイスをいう。
【0004】
しかし、前述の通り、バリスタは混合物の焼結体で構成されるため、クラック等の内部欠損を生じることが知られている。当然のことながら、このバリスタを製造している工場の製品出荷段階では、超音波エコー探傷法などの周知の方法により通常良品と不具合品とに選別する良品選別検査が行われているが、このバリスタを組み込んだモータを製造している工場においては、モータの内部にバリスタを組み込んだ後に、前述の超音波エコー探傷法によってバリスタ単体の良品選別検査を行うことは非常に困難である。
【0005】
そこで、モータの組立工程において、モータの内部にバリスタを組み込んだ後でも、バリスタの良品選別検査を容易に行うことができる検査方法が要求され、一般的には、図21に示すような検査方法が知られている。
【0006】
すなわち、図21に示す従来の検査方法を用いた検査装置101には、被検査対象であるモータ102に電力を供給する直流電源113と、モータ102の動力線105a、105bを覆うように配設されるラインフィルタ106と、ラインフィルタ106に信号ケーブル108を用いて接続され、ラインフィルタ106からの信号を解析するスペクトラムアナライザ109と、スペクトラムアナライザ109と一体に配設された表示器110が用いられている。
【0007】
また、被検査対象であるモータ102は、その内部にアーマチャ103を備え、アーマチャ103には、バリスタ104が配設されている。そして、モータ102の回転中には、コンミテータとブラシ(いずれも図示せず)の摺接部からノイズが発生するが、このノイズを吸収するようにバリスタ104は、モータ102の内部に備えられる所定の電気回路(図示せず)に接続されている。
【0008】
そして、従来の検査方法では、ラインフィルタ106が、モータ102の動力線105a、105bを覆うように配設され、ラインフィルタ106の出力端子(図示しない)とスペクトラムアナライザ109の入力端子(図示しない)が信号ケーブル108によって接続されており、モータ102の回転中におけるノイズの測定を行うことができる。
【0009】
そして、バリスタ104に何らかの不具合、例えば、内部欠損の発生やバリスタ104自体の欠品などがある場合には、モータ102の回転中におけるコンミテータとブラシ(いずれも図示しない)の摺接部から発生したノイズは抑制されずに、前述の通りラインフィルタ106で計測され、スペクトラムアナライザ109に備えられた表示器110によってノイズ波形を観測することができる。
【0010】
そして、例えば、組立工程の後工程である検査工程において、図示しない測定者(検査者)が、組立後のモータ102を上述の測定方法により検査を行い、200MHz〜1GHz程度の高調波周波数帯に、所定のピーク値を有するサージ状のノイズが認められるなどの測定結果を得た場合には、当該モータ102の内部に配設されたバリスタ104に不具合が生じていることを把握することができ、当該モータ102を不良品として選別することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記検査方法に用いているスペクトラムアナライザ109では、信頼性の高い正確な信号波形を得るために、数回の信号挿引を行って平均化する必要があるため測定に時間を要するなど、検査工程に時間を要するため生産効率の向上を図ることができないという問題がある。
【0012】
また、上記検査方法では、検査されているモータ102の内部に配設されたバリスタ104に内部欠損などの不具合が発生している場合、このモータ102からノイズが発生するおそれがある。従って、併設される検査ライン同士が近接しているような状況下において、検査装置101を用いて複数の被検査対象の検査を同時に行った場合、不具合が生じているひとつの被検査対象からノイズが発生し、他の被検査対象のノイズ測定に影響を及ぼすおそれがある。従って、検査精度の低下を防ぐためには、各検査ライン間に所定の間隔を設けなくてはならないという問題がある。
【0013】
さらに、一般的に、ラインフィルタ106およびスペクトラムアナライザ109は、非常に高価な測定機器であるため、組立工程の後工程である検査工程において、これらの測定機器を多数揃えて検査を行うことは非経済的であり、生産効率の向上を図ることができないという問題がある。
【0014】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、非常に高価な測定機器を使用せずに、短時間で精度良くバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができるモータ検査装置及びモータ検査方法並びにモータ製造方法を提供することにある。
【0015】
また、本発明のほかの目的は、モータの回転中におけるコンミテータとブラシの摺接部からノイズを発生することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができるモータ検査装置及びモータ検査方法並びにモータ製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、請求項1に係る発明によれば、アーマチャにバリスタが配設されたモータの検査装置であって、前記モータの直流電源接続部に所定の交流電圧を印加する交流発生器と、前記アーマチャの少なくとも一回転中における前記直流電源接続部の交流電流波形を測定する交流電流変換器と、該交流電流変換器から得られる電圧電流特性と予め定められた基準電圧電流特性を比較することによって前記バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定する判定器と、を備えることにより解決される。
【0017】
また、上記課題は、請求項2に係る発明によれば、アーマチャにバリスタが配設されたモータの検査方法であって、モータの直流電源接続部に所定の交流電圧を印加し、前記アーマチャの少なくとも一回転中における前記直流電源接続部の交流電流波形を測定し、該交流電流波形から得られる電圧電流特性と予め定められた基準電圧電流特性を比較することによって前記バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することにより解決される。
【0018】
さらに、上記課題は、請求項3に係る発明によれば、直流電源接続部と、バリスタが配設されたアーマチャを有するモータの製造方法であって、前記直流電源接続部と前記バリスタと前記アーマチャとを含む部材を組み立てることにより前記モータを組み立てる組立工程と、該組立工程において組み立てられた前記モータの前記直流電源接続部に所定の交流電圧を印加し、前記アーマチャの少なくとも一回転中における前記直流電源接続部の交流電流波形を測定し、該交流電流波形から得られる電圧電流特性と予め定められた基準電圧電流特性を比較することによって前記バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定する検査工程と、を備えてなることにより解決される。
【0019】
【作用】
請求項1に記載の発明によれば、前記モータの直流電源接続部に所定の交流電圧を印加する交流発生器と、前記アーマチャの少なくとも一回転中における前記直流電源接続部の交流電流波形を測定する交流電流変換器と、該交流電流変換器から得られる電圧電流特性と予め定められた基準電圧電流特性を比較することによって前記バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定する判定器と、を備える。
【0020】
ここで、交流電流変換器を用いた交流電流波形の測定は、アーマチャの少なくとも一回転中において行われるため、短時間でバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0021】
また、交流発生器から直流電源接続部に印加される交流電圧は、数十kHzであり、隣接する他の検査ラインにノイズ発生による影響を与えることがないので、検査精度を低下することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0022】
さらに、交流発生器、交流電流変換器、増幅器、判定器は、一般的な機器であるので、ラインフィルタやスペクトラムアナライザなどの高価な機器を使用することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0023】
請求項2に記載の発明によれば、モータの直流電源接続部に所定の交流電圧を印加し、前記アーマチャの少なくとも一回転中における前記直流電源接続部の交流電流波形を測定し、該交流電流波形から得られる電圧電流特性と予め定められた基準電圧電流特性を比較することによって前記バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定する。
【0024】
ここで、バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するための交流電流波形の測定は、アーマチャの少なくとも一回転中において行われるため、短時間でバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0025】
また、バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために、直流電源接続部に印加される交流電圧は、数十kHzであり、隣接する他の検査ラインにノイズ発生による影響を与えることがないので、検査精度を低下することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0026】
さらに、バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために用いる測定機器には、一般的な機器である交流発生器、交流電流変換器、増幅器、判定器が用いられる。従って、ラインフィルタやスペクトラムアナライザなどの高価な機器を使用することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0027】
請求項3に記載の発明によれば、直流電源接続部と、バリスタが配設されたアーマチャを有するモータの製造方法であって、前記直流電源接続部と前記バリスタと前記アーマチャとを含む部材を組み立てることにより前記モータを組み立てる組立工程と、該組立工程において組み立てられた前記モータの前記直流電源接続部に所定の交流電圧を印加し、前記アーマチャの少なくとも一回転中における前記直流電源接続部の交流電流波形を測定し、該交流電流波形から得られる電圧電流特性と予め定められた基準電圧電流特性を比較することによって前記バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定する検査工程と、を備えてなる。
【0028】
ここで、検査工程におけるバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するための交流電流波形の測定は、アーマチャの少なくとも一回転中において行われるため、短時間でバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0029】
また、バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために、直流電源接続部に印加される交流電圧は、数十kHzであり、隣接する他の検査ラインにノイズ発生による影響を与えることがないので、検査精度を低下することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0030】
さらに、バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために用いる測定機器には、一般的な機器である交流発生器、交流電流変換器、増幅器、判定器が用いられる。従って、ラインフィルタやスペクトラムアナライザなどの高価な機器を使用することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0031】
このように、モータの組立後においても、モータの内部に配設されるバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができるので、バリスタが欠損もしくは欠品しているモータを製品として出荷することを未然に防止することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るモータ検査装置及びモータ検査方法並びにモータ製造方法の実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
【0033】
図1は、本発明に係るモータ検査装置1の一実施形態を示す全体構成図である。この検査装置1において、被検査対象であるモータ2は、直流電源接続部としての一対の動力線5a、5bを介して直流電源13に接続されている。また、直流電源13に並列に交流発生器12が接続されている。また、一方の動力線5bには、交流電流変換器6が接続されており、さらに、交流電流変換器6は、増幅器7に接続されている。そして、増幅器7は、信号ケーブル8を介して判定器9に接続されている。
【0034】
また、図2には、モータ2の内部構成図を示す。図に示すように、モータ2は、直流型であり、アーマチャ3と、アーマチャ3に配設されるコンミテータ16と、コンミテータ16に摺接する一対のブラシ14a、14bを備える。また、磁力を発生するための巻線15は、インダクタ17と抵抗18で構成された等価回路で表される。また、巻線15間には、バリスタ4が接続されている。そして、直流電源13から供給された電流は、陽極側のブラシ14bおよびコンミテータ16を介して各巻線15に流れ、前述のアーマチャ3は回転するように構成されている。
【0035】
また、図1に示す直流電源13は、電流の供給先であるモータ2の定格に合わせる必要があるので、商業用交流電源をAC/DC変換し、所定の電圧に降圧することができる一般的な直流電源装置を用いることが望ましいが、いわゆる乾電池やバッテリーなどでも良い。
【0036】
また、交流発生器12は、設定通りの電圧と周波数を有する正弦波を発生することができるものであり、例えば、その内部に、図示しないAC/DC変換器およびインバータ回路を備える。すなわち、交流発生器12は、商業用交流電源を前記AC/DC変換器を用いてAC/DC変換し、所定の電圧に降圧した後、前記インバータ回路に所定の周波数を有する通りガ信号を与えることで任意の正弦波を得ることができるものである。
【0037】
また、図3には、本発明に係る交流電流変換器6の一実施形態である電流プローブ31の要部構成図を示す。図に示すように、電流プローブ31は、絶縁材で構成される上クランプ32および下クランプ33を備え、上クランプ32と下クランプ33の中央部には、クランプ孔34が形成されており、クランプ孔34に動力線5bが貫通できるように構成されている。また、クランプ孔34の内側に沿うように、コイル部35が配設されており、コイル部35により動力線5bから発生する磁力を検出して電圧に変換し、出力部36から外部の機器に測定電圧を出力することができるように構成されている。
【0038】
また、図4には、本発明に係る交流電流変換器6の他の実施形態である交流センサ41の全体構成図を示す。図に示すように、交流センサ41は、絶縁材で構成される上クランプ42および下クランプ43を備え、上クランプ42と下クランプ43の中央部には、クランプ孔44が形成されており、クランプ孔44に動力線5bが貫通できるように構成されている。また、クランプ孔44の半径方向に沿う位置には、ホール素子45a、45bが配設されており、ホール素子45a、45bにより動力線5bから発生する磁力を検出して電圧に変換し、出力部46から外部の機器に測定電圧を出力することができるように構成されている。
【0039】
このように、図1に示す交流電流変換器6は、動力線5bに流れる交流電流を非接触で測定し、測定した交流電流を電圧に変換して出力することができるものを使用する。このような非接触で交流電流を測定することができる交流電流変換器6を使用することで、最終製品を傷つけることなく検査を行うことができる。
【0040】
なお、図3もしくは図4に示すような電流プローブ31もしくは交流センサ41には、その内部に増幅器(図示せず)を備えているものも多く市販されており、本発明では、これらの増幅器を内蔵する電流プローブ31もしくは交流センサ41を使用しても良い。このような増幅器を内蔵する電流プローブ31もしくは交流センサ41を用いることで、図1においては、交流電流変換器6に接続される後述の増幅器7を不要とすることができ、測定する際の設定の煩わしさや検査費用を低減することができる。
【0041】
また、図1に示す増幅器7は、その内部にオペアンプIC等を備え、入力した信号の周波数を維持した状態で、電圧のみ増幅して増幅信号を出力することができるものを使用する。また、一般的に、増幅器7は、前述の電流プローブ31もしくは交流センサ41に付属して市販されているので、この場合は、付属の増幅器7を使用することが望ましい。さらに、交流電流変換器6には、前述の通り増幅器7が内蔵されているものがあるので、この場合は、増幅器7を別途用意する必要はなく、後述する判定器9に交流電流変換器6を直接接続することができる。
【0042】
また、判定器9は、入力信号の所定周波数のみを抽出する周波数抽出部52と、モータ2の内部に配設されるバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定する判定部51から構成される。
【0043】
判定部51は、図示しない周知の比較回路を備えた簡易な電気回路で構成される。なお、近年は、パーソナルコンピュータによる測定技術が確立されているため、RS−232Cなどのインターフェースを用いたパーソナルコンピュータを用いてもよい。また、判定部51には、LEDなどの表示器10やスイッチ等などの入力器11が接続され、表示器10および入力器11を用いて検査を実施することができるように構成されている。
【0044】
また、図5には、本発明に係る判定部51の構成図を示す。図に示すように、本発明の判定部51は、基準データ保存部53、認識コード判定部54、比較判定部55、出力部56、および制御部57から構成される。
【0045】
基準データ保存部53は、予め得られた基準データ97aを入力して保存するものであり、図示しないROM、ハードディスクなどの記録装置から構成される。また、認識コード判定部54は、図示しない被検査対象の認識コード98を入力し、認識コード98に合致する基準データ97bを抽出して基準データ97cとして比較判定部55に出力するものであり、図示しない周知の電気回路、もしくはROM等に保存されたプログラム等から構成される。
【0046】
また、比較判定部55は、周波数抽出部52から得られる検査データ99と、認識コード判定部54から出力された基準データ97cを入力した後、検査データ99と基準データ97cを比較した結果を出力部56に出力するものであり、図示しない周知の電気回路、もしくはROM等に保存されたプログラム等から構成される。そして、出力部56は、比較判定部55から出力された結果を判定データ100として図示しない外部機器に出力するものであり、図示しない周知のインターフェース装置から構成される。
【0047】
また、制御部57は、基準データ保存部53、認識コード判定部54、比較判定部55、および出力部56の制御もしくは処理を実行するものであり、図示しない周知のマイクロコンピュータおよびROMに保存されたプログラム等から構成されるものである。
【0048】
また、図1に示す周波数抽出部52は、所定の周波数のみを抽出することができる図示しない周知のフィルタ回路を備えた簡易な電気回路で構成される。なお、判定部51にパーソナルコンピュータを使用した場合には、判定部51としてのパーソナルコンピュータと、電気回路で構成された周波数抽出部52とは、図示しない周知のインターフェース装置で接続される。
【0049】
このように、判定器51は、増幅器7から送信された増幅信号を入力した後、所定の周波数を抽出し、得られた信号からモータ2の内部に配設されるバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定し、当該モータ2が不良品であるか否かを判定することができるものである。
【0050】
次に、以上の機器を使用してモータ2の内部に配設されるバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するモータ検査方法について、図6に示すブロック図を参照して説明する。
【0051】
図6に示すように、本発明のモータ検査方法は、検査に必要な情報を取得するための準備段階93と、この検査に必要な情報を用いて実際に検査を行う検査段階94に大別される。以下、準備段階93と検査段階94について以下に分説する。
【0052】
はじめに、準備段階93では、周波数特性の測定を行う(ステップS1)。図7には、本発明に係る周波数特性の測定方法をブロック図を用いて示す。図に示すように、周波数特性の測定では、サンプルとしてのモータ62について、周知のファンクションジェネレータ66を用いて、動力線65に擬似ノイズとしてのランダムノイズ電圧を印加し、動力線65に設置した周知の電流プローブ71を用いて周波数0Hz〜100KHzにおける電流・電圧伝達関数の周波数特性を測定する。また、波形測定には、周知の図示しないFFTアナライザを使用し、符号67で示す測定結果を得る。
【0053】
ここで、サンプルとして使用されるモータ62は、その内部に配設されるバリスタ64が良品であるもの、バリスタ64が欠損しているもの、バリスタ64が欠品しているものが使用される。
【0054】
そして、測定結果67において、縦軸72は電流・電圧伝達関数を示し、横軸73は周波数を示している。また、バリスタ64が良品である場合を測定結果Aで示し、バリスタ64が欠損している場合を測定結果Bで示し、バリスタ64が欠品している場合を測定結果Cで示している。
【0055】
そして、測定結果67に示すように、バリスタ64が良品である場合と、バリスタ64が欠損している場合もしくはバリスタ64が欠品している場合とでは、電流・電圧伝達関数は、異なった周波数特性を示す。これは、モータ62には、先述した通り、その内部にバリスタ64を含む図示しないLCR回路が構成されており、バリスタ64の欠損もしくは欠品があった場合には、バリスタ64の静電容量が変化することによって前記LCR回路全体のインピーダンスが変化するからである。
【0056】
また、本発明の一実施形態におけるサンプルとしてのモータ62において、測定結果Aでは、周波数が60KHz以上で良好な周波数特性を示し、測定結果Bおよび測定結果Cでは、周波数が60KHz以上でも周波数特性を示さない。特に、測定結果Bあるいは測定結果Cと比較して、測定結果Aは、周波数が80KHz以上で、モータ62の電流・電圧伝達関数の差が大きくなるという顕著な周波数特性を示す。
【0057】
以上のようにして、図6における周波数特性の測定(ステップS1)が行われ、サンプルとしてのモータ62について、電流・電圧伝達関数の周波数特性が求められる。
【0058】
次に、図6に示す印加ノイズ周波数の決定を行う(ステップS2)。印加ノイズ周波数の決定では、図7において示したように、バリスタ64が欠損している場合あるいはバリスタ64が欠品している場合と、バリスタ64が良品である場合の電流・電圧伝達関数を比較することにより、バリスタ64が良品であると認識できるほどに、比較した電流・電圧伝達関数に所定の差が得られる周波数を求める。
【0059】
ここで、モータ62は、その内部に配設されるバリスタ64の状態によって、バリスタ64を含む図示しないLCR回路のインピーダンスがアーマチャ63の回転角に応じて変化することがあり、電流・電圧伝達関数の周波数特性が変化することが考えられる。
【0060】
そこで、以下に、アーマチャ63の回転角に応じてバリスタ64を含む図示しないLCR回路のインピーダンスが変化することについて説明する。
【0061】
図8乃至図13には、図7におけるモータ62において、バリスタ64が、良品、欠損、欠品の各状態にあり、かつアーマチャ63が所定の回転角にある場合を、モータ62a、モータ62b、モータ62c、モータ62dとして示す。
【0062】
図8(a)には、モータ62aの内部構造を示す。図に示すように、アーマチャ63aに配設されるバリスタ64a−1、64a―2、64a−3はいずれも良品である。また、図8(b)は、モータ62aについての等価回路を示しており、モータ62aは、巻線75a−1、75a−2、75a−3とバリスタ64a−1、64a―2、64a−3の組合せからなる。
【0063】
また、モータ62aは、アーマチャ63aが回転しても巻線75a−1、75a−2、75a−3とバリスタ64a−1、64a―2、64a−3の組合せからなるLCR回路に変化は生じないため、インピーダンスは変化しない。
【0064】
図9(a)には、モータ62bの内部構造を示す。図に示すように、アーマチャ63bに配設されるバリスタ64b−1、64b―2、64b−3のうちバリスタ64b−2には欠損が生じている。また、図9(b)は、モータ62bについての等価回路を示しており、モータ62bは、巻線75b−1、75b−2、75b−3とバリスタ64b−1、64b―2、64b−3の組合せからなる。
【0065】
そして、図10には、図9におけるアーマチャ63bがP方向に所定の角度だけ回転したときのモータ62bの内部構造を示す。図10(a)に示すように、アーマチャ63bの回転に伴い、バリスタ64b−1、64b―2、64b−3の位置は、図9(a)と比較して変化している。また、図10(b)に示すように、巻線75b−1、75b−2、75b−3とバリスタ64b−1、64b―2、64b−3から構成されるモータ62bの等価回路についても図9(b)と比較して変化している。
【0066】
従って、モータ62bの場合は、アーマチャ63bが回転すると巻線75b−1、75b−2、75b−3とバリスタ64b−1、64b―2、64b−3の組合せからなるLCR回路に変化が生ずるため、インピーダンスが変化する。
【0067】
図11(a)には、モータ62cの内部構造を示す。図に示すように、アーマチャ63cに配設されるバリスタ64c−1、64c―2、64c−3のうちバリスタ64c−1、64c−2には欠損が生じている。また、図11(b)は、モータ62cについての等価回路を示しており、モータ62cは、巻線75c−1、75c−2、75c−3とバリスタ64c−1、64c―2、64c−3の組合せからなる。
【0068】
そして、図12には、図11におけるアーマチャ63cがP方向に所定の角度だけ回転したときのモータ62cの内部構造を示す。図12(a)に示すように、アーマチャ63cの回転に伴い、バリスタ64c−1、64c―2、64c−3の位置は、図11(a)と比較して変化している。また、図12(b)に示すように、巻線75c−1、75c−2、75c−3とバリスタ64c−1、64c―2、64c−3から構成されるモータ62cの等価回路についても図11(b)と比較して変化している。
【0069】
従って、モータ62cの場合は、アーマチャ63cが回転すると巻線75c−1、75c−2、75c−3とバリスタ64c−1、64c―2、64c−3の組合せからなるLCR回路に変化が生ずるため、インピーダンスが変化する。
【0070】
図13(a)には、モータ62dの内部構造を示す。図に示すように、アーマチャ63dにはバリスタが配設されておらず欠品している。また、図13(b)は、モータ62dについての等価回路を示しており、モータ62dは、巻線75d−1、75d−2、75d−3の組合せからなる。
【0071】
また、モータ62dは、アーマチャ63dが回転しても巻線75d−1、75d−2、75d−3の組合せからなるLR回路に変化が生じないため、インピーダンスは変化しない。
【0072】
上記の通り、図7におけるモータ62は、その内部に配設されるバリスタ64の状態によって、バリスタ64を含む図示しないLCR回路のインピーダンスがアーマチャ63の回転角に応じて変化することがあり、電流・電圧伝達関数の周波数特性が変化することが考えられる。従って、印加ノイズ周波数の決定を行うには、バリスタ64を含むLCR回路のインピーダンスがアーマチャ63の回転角に応じて変化することを考慮する必要がある。
【0073】
そして、図14には、図8乃至図13に示したモータ62a、モータ62b、モータ62c、モータ62dについて、周波数0Hz〜100KHzにおける電流・電圧伝達関数の周波数特性を測定した結果を測定結果77として示す。
【0074】
図14に示すように、周波数特性の測定では、サンプルとしてのモータ62a、モータ62b、モータ62c、モータ62dについて、周知のファンクションジェネレータ66を用いて、動力線65に擬似ノイズとしてのランダムノイズ電圧を印加し、動力線65に設置した周知の電流プローブ71を用いて電流・電圧伝達関数の周波数特性を測定する。また、波形測定には、周知の図示しないFFTアナライザを使用し、符号77で示す測定結果を得る。
【0075】
ここで、測定結果aは、図8に示したモータ62aについての周波数特性、測定結果b−1は、図9に示したモータ62bについての周波数特性、測定結果b−2は、図10に示したモータ62bについての周波数特性、測定結果c−1は、図11に示したモータ62cについての周波数特性、測定結果c−2は、図12に示したモータ62cについての周波数特性、測定結果dは、図13に示したモータ62dについての周波数特性をそれぞれ示している。
【0076】
図14に示すように、測定結果aは、周波数が60KHz以上では、電流・電圧伝達関数が上昇する。これに対して、測定結果b−1、測定結果c−2、測定結果dは、周波数が60KHz以上で、これらの電流・電圧伝達関数が上昇することはない。従って、測定結果aに示されるモータ62aの電流・電圧伝達関数は、周波数が60KHz以上で良好な周波数特性を示していると言える。特に、測定結果aは、周波数が80KHz以上でも、電流・電圧伝達関数は上昇するという顕著な周波数特性を示している。
【0077】
また、測定結果c−1は、周波数が60KHz以上で電流・電圧伝達関数が上昇するが、この電流・伝達関数は、測定結果aの電流・伝達関数と比較して低くなっている。
【0078】
従って、ランダムノイズ電圧の周波数が60KHz以上では、バリスタ64が欠損している場合あるいはバリスタ64が欠品している場合と、バリスタ64が良品である場合の電流・電圧伝達関数を比較することにより、バリスタ64が良品であるか否かを判定することができる。
【0079】
しかし、測定結果aと測定結果b−2の周波数特性を比較すると、周波数が60KHz以下では、双方の電流・電圧伝達関数は、ほぼ同一であるが、周波数が60KHz以上では、測定結果aの電流・電圧伝達関数の方が、測定結果b−2の電流・電圧伝達関数よりもやや大きいものの、双方の電流・電圧伝達関数の周波数特性は近似していると言える。
【0080】
このように、比較を行う双方の電流・電圧伝達関数の周波数特性が近似しているときは、バリスタ64が欠損しているか否かの判定が難しくなる。従って、アーマチャ63を回転させる必要がある。
【0081】
そこで、図6に示すように、アーマチャ回転作業を行う(ステップS7)。アーマチャ回転作業では、アーマチャ63bを図10に示す位置から図9に示す位置まで回転させる。
【0082】
このように、図9に示す位置までアーマチャ63を回転させることで、図14における測定結果b−1を得ることができ、バリスタ64が良品であると認識することができる。
【0083】
従って、本発明のモータ検査方法においては、図1における被検査対象であるモータ2の検査を行うに際し、印加ノイズ周波数を決定するには、アーマチャ3を少なくとも一回転以上させる必要がある。
【0084】
なお、本実施形態では、図14におけるバリスタ64が欠損しているか否かの判定は、周波数80KHz以上で可能であるが、より正確に判定を行うために、周波数を95KHzと決定する。
【0085】
次に、図6に示すように、周波数特性の確認を行う(ステップS3)。周波数特性の確認は、本発明に係るモータ検査方法の準備段階93における最終確認として、図14に示すバリスタ64が欠損している場合の電流・電圧伝達関数あるいはバリスタ64が欠品している場合の電流・電圧伝達関数と、バリスタ64が良品である場合の電流・電圧伝達関数を比較することにより、バリスタ64が良品であると認識できるほどに、比較した電流・電圧伝達関数に所定の差が得られていることを確認する。
【0086】
そして、図14に示す測定結果77における周波数95KHzの測定値を図15に示す。図15では、縦軸91に電流・電圧伝達関数を示し、横軸92には、図14に示した測定結果a、測定結果b−1、測定結果b−2、測定結果c−1、測定結果c−2、測定結果dを項目として示している。
【0087】
図15に示すように、測定結果b−2の電流・電圧伝達関数が測定値22であるときは、測定結果aの電流・電圧伝達関数の測定値21と測定結果b−2の電流・電圧伝達関数の測定値22との差は小さいため、図9、図10に示すモータ62bに備えられたバリスタ64b−1、64b−2、64b−3のいずれかが不良品であると判定しづらい。
【0088】
しかし、測定結果b−1の電流・電圧伝達関数が測定値23であるときは、測定結果aの電流・電圧伝達関数の測定値21と測定結果b−2の電流・電圧伝達関数の測定結果23との差は大きいため、図9、図10に示すモータ62bに備えられたバリスタ64b−1、64b−2、64b−3のいずれかが不良品であると判定することができる。
【0089】
また、測定結果aの電流・電圧伝達関数の測定値21と測定結果c−1、c−2の電流・電圧伝達関数の測定値24、25との差はいずれも大きいため、図11、図12に示すモータ62cに備えられたバリスタ64c−1、64c−2、64c−3のいずれかが不良品であると判定することができる。
【0090】
同様にして、測定結果aの電流・電圧伝達関数の測定値21と測定結果dの電流・電圧伝達関数の測定値26との差は大きいため、図13に示すモータ62dに備えられたバリスタ(欠品にて図示せず)のいずれかが不良品であると判定することができる。
【0091】
次に、図1、図6に示すように、本発明のモータ検査方法における検査段階94を行う。
【0092】
はじめに、電流・電圧伝達特性の測定を行う(ステップS4)。電流・電圧特性の測定では、図1に示すように、被検査対象であるモータ2の動力線5a、5bに直流電源13を接続し、直流電源13と並列に交流電流発生器12を接続する。そして、動力線5a、5bに交流電流変換器6を接続し、交流電流変換器6に増幅器7を介して判定器9を接続する。このようにして、モータ2の電流・電圧伝達関数を測定する。
【0093】
ここで、測定では、アーマチャ3を回転させるために、直流電源13を用いて動力線5a、5bに直流電圧を印加する。なお、印加電圧は、アーマチャ3を低速駆動させるため、モータ2の最低定格であることが好ましい。また、アーマチャ3の回転中に、交流発生器12を用いて動力線5a、5bに擬似ノイズとしての交流電圧を印加する。擬似ノイズとしての交流周波数は、図6における印加ノイズ周波数の決定(ステップS2)にて求めた周波数を使用する。そして、アーマチャ3の少なくとも一回転中における動力線5b上に重畳したノイズを交流電流変換器6により測定する。
【0094】
そして、本発明の一実施形態であるモータ2では、直流電圧をDC5Vとし、交流電圧をAC20Vとした。また、交流周波数は、図6に示す準備段階93の印加ノイズ周波数の決定(ステップS2)にて求められた通り、AC95KHzとした。そして、前述の通り、バリスタ4を含む図示しないLCR回路のインピーダンス変化を考慮してアーマチャ3の一回転における電流・電圧伝達特性を測定する。なお、アーマチャ3は、起動直後には回転が安定しないため、アーマチャ3が起動してから0.5秒後に測定を開始する。また、測定時間は、0.5秒とする。
【0095】
また、測定は、図1に示すように、動力線5bに接続された交流電流変換器6から得られた信号を増幅器7で増幅し、増幅器7で得られた増幅信号を判定器9に入力する。なお、本発明のモータ検査方法では、判定器9に周知のパーソナルコンピュータを接続し、測定結果を表示器10に表示できるように構成されてもよい。
【0096】
そして、図1におけるおけるバリスタ4が良品である場合のモータ2に関する電流・電圧伝達関数の時系列データを図16に示す。図16では、縦軸83に交流電流変換器6から得られた交流電流値を示しており、横軸84は時間を示している。図に示すように、測定では、AC95KHzであるノイズ波形89を連続して観測することができる。
【0097】
また、図1におけるバリスタが欠損品である場合のモータに関する電流・電圧伝達関数の時系列データを図17に示す。図17では、縦軸85に交流電流変換器6から得られた交流電流値を示しており、横軸86は時間を示している。図に示すように、測定では、AC95KHzであるノイズ波形90が断続的に観測されている。
【0098】
これは、図2において示したように、モータ2は、インダクタ17とバリスタ4と抵抗18で構成される図示しないLCR回路を備えるため、バリスタ4の欠損もしくは欠品があった場合には、バリスタ4の静電容量が変化することによって前記LCR回路全体のインピーダンスが変化するからである。
【0099】
なお、図1におけるバリスタ4が欠品している場合のモータについても、図17と同様にAC95KHzであるノイズ波形90が断続的に観測される。
【0100】
次に、図6における平均化処理を行う(ステップS5)。平均化処理では、電流・電圧伝達特性の測定(ステップS4)で得られた測定信号のうち、所定の周波数成分を抽出して、この抽出した成分を周知の方法で平均化する。なお、本発明の一実施形態において、図1における判定器9にパーソナルコンピュータを用い、さらに、周波数抽出部52に周知のパーソナルコンピュータ用FFTアナライザソフトウェアをインストールしておくと、入力信号の所定周波数成分を抽出して平均化する処理を容易に行うことができる。
【0101】
そして、本発明の一実施形態では、先述の通り、モータ2のAC95KHzであるノイズ波形89,90を測定しているので、このノイズ波形89,90の平均化処理を行う。
【0102】
次に、図6に示すように、バリスタ良品判定を行う(ステップS6)以下、バリスタ良品判定について、図5、図18を参照し説明する。
【0103】
はじめに、図18に示すように、図示しない被検査対象の認識コード入力を行う(ステップS8)。認識コード入力は、図5に示すように、キーボード入力やバーコード入力などの周知の方法で得られる認識コード98を認識コード判定部54に入力する。また、認識コード98の判定は、認識コード判定部54により予め得られた図示しない保存認識コードと比較することによって行われる。
【0104】
なお、認識コード判定部54で正常に被検査対象(図示せず)を認識できなかった場合は、図1に示す表示器10に所定の表示を行い、図示しない検査者に所定の操作を促すことが望ましい。そして、この検査者が、入力器11を用いて所定の入力を行うことができた場合は、図5に示すように、再度、認識コード98の判定を行うようにすればよい。
【0105】
次に、図18に示すように、基準データ読み込みを行う(ステップS9)。基準データ読み込みは、図5に示すように、予め得られた基準データ97aが保存されている基準データ保存部53から認識コード98に合致する所定の基準データ97bを抽出し基準データ97cとして比較判定部55に送られるようにして行われる。
【0106】
なお、認識コード判定部54で図示しない被検査対象を認識できたにもかかわらず、基準データ97bが得られない場合は、図6に示す準備段階93で周波数特性の測定(ステップS1)を行う必要がある。
【0107】
次に、図18に示すように、検査データ読み込みを行う(ステップS10)。検査データ読み込みは、図5に示すように、周波数抽出部52にて平均化処理された被検査対象の電流・電圧伝達特性である検査データ99を入力するようにして行われる。
【0108】
次に、図18に示すように、バリスタ良品判定を行う(ステップS11)。バリスタ良品判定の方法を図19に示す。図19における検査結果78において、縦軸87は電流・電圧伝達関数を示している。また、横軸88は、基準データ項目79と被検査対象の検査データ項目80a,80bを示している。なお、横軸88には、例示として、図1におけるバリスタ4が欠損している場合のモータ2について得られた検査データA、および図1におけるバリスタ4が欠品している場合のモータ2について得られた検査データBが表されている。
【0109】
図19に示すように、予め得られた基準値95と、被検査対象から得られる検査値96a、96bを比較して、図1におけるバリスタ4が良品であるか否かの判定が行われる。ここで、基準値95は、図6に示す周波数特性の確認(ステップS3)で得られた検査基準、すなわち、図7に示すモータ62aの電流・電圧伝達関数の周波数特性を用いる。
【0110】
また、図19に示すように、閾値97は、基準値95から任意に設定され、閾値97以上の電流・電圧伝達特性を有する被検査対象は、図1に示すバリスタ4が良品である判定することができる。これに対して、図19に示す閾値97以下の電流・電圧伝達特性を有する被検査対象は、図1に示すバリスタ4が欠損もしくは欠品していると判定することができる。
【0111】
以上のようにして、図18におけるバリスタ良品判定(ステップS11)が行われ、図6に示すモータ検査方法が終了する。
【0112】
なお、本発明の一実施形態では、前述の通り、図1における判定部51は周知の電気回路で構成されており、図18に示すように、被検査対象が良品であるか否かの判定処理を一連の処理で行うことができる。
【0113】
また、図19に示す検査結果78を図1における表示器10もしくは図示しないパーソナルコンピュータにて表示して、図示しない検査者が確認できるように構成されていることが望ましい。さらに、判定器9には、図示しない検査者に判定結果を周知のブザー等で知らせるように構成されても良い。
【0114】
次に、本発明に係るモータ製造方法を説明する。図20には、本発明に係るモータ製造方法の一実施形態をブロック図を用いて示す。
【0115】
はじめに、モータ組立を行う(ステップS12)。モータ組立工程では、周知の方法で、図1に示すモータ2が組み立てられる。このとき、モータ2の要求仕様によっては、はじめからバリスタ4がアーマチャ3に配設されない場合もある。
【0116】
次に、モータ検査を行う(ステップS13)。モータ検査工程では、組立工程で組み立てられた図1に示すモータ2が検査される。検査工程では、これまで述べた通りの検査が行われる。従って、組立後の後工程である検査工程においても、被検査対象であるモータ2の内部に配設されるバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0117】
以上、本発明のモータ検査装置によれば、交流電流変換器6を用いた交流電流波形の測定は、アーマチャ3の少なくとも一回転中において行われるため、短時間でバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0118】
また、交流発生器12から直流電源接続部に印加される交流電圧は、数十kHzであり、隣接する他の検査ラインにノイズ発生による影響を与えることがないので、検査精度を低下することなくバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0119】
さらに、交流発生器12、交流電流変換器6、増幅器7、判定器9は、一般的な機器であるので、ラインフィルタやスペクトラムアナライザなどの高価な機器を使用することなくバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0120】
また、本発明のモータ検査方法によれば、図1に示すように、バリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するための交流電流波形の測定は、アーマチャ3の少なくとも一回転中において行われるため、短時間でバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0121】
また、バリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために、直流電源接続部に印加される交流電圧は、数十kHzであり、隣接する他の検査ラインにノイズ発生による影響を与えることがないので、検査精度を低下することなくバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0122】
さらに、バリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために用いる測定機器には、一般的な機器である交流発生器12、交流電流変換器6、増幅器7、判定器9が用いられる。従って、ラインフィルタやスペクトラムアナライザなどの高価な機器を使用することなくバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0123】
また、本発明のモータ製造方法によれば、検査工程におけるバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するための交流電流波形の測定は、アーマチャ3の少なくとも一回転中において行われるため、短時間でバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0124】
また、バリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために、直流電源接続部に印加される交流電圧は、数十kHzであり、隣接する他の検査ラインにノイズ発生による影響を与えることがないので、検査精度を低下することなくバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0125】
さらに、バリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために用いる測定機器には、一般的な機器である交流発生器12、交流電流変換器6、増幅器7、判定器9が用いられる。従って、ラインフィルタやスペクトラムアナライザなどの高価な機器を使用することなくバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0126】
このように、モータ2の組立後においても、モータ2の内部に配設されるバリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができるので、バリスタ4が欠損もしくは欠品しているモータ2を製品として出荷することを未然に防止することができる。
【0127】
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更しても良い。
○上記実施形態において、図1に示した本発明のモータ検査装置1は、モータ2の検査ラインに固設されるものではなく、ハンディタイプで構成され、自由に持ち運べることが望ましい。このように、持ち運べることにより、例えば、すでに自動車に配設されているパワーウィンドウ用モータ、ワイパー用モータ、サンルーフ用モータについても、図6に示す手順に従って検査を行うことができる。このようにすることで、自動車の定期点検等を行うことができる。
【0128】
○上記実施形態において、判定部51は、バリスタ4の欠損と欠品の判定をさらに行うことができても良い。すなわち、図14、図15に示すように、モータ62に配設されるバリスタ64が欠品している場合は、アーマチャ63が回転しても当該モータ62の所定周波数における電流・電圧伝達関数は変動しないが、バリスタ64が欠損している場合は、アーマチャ63の回転に応じて当該モータ62の電流・電圧伝達関数は変動する。
【0129】
従って、基準値となる電流・電圧伝達関数よりも値が低く、かつアーマチャ63を回転させたときに、電流・電圧伝達関数が変動するときは、当該バリスタ64は欠損していると判定することができる。
【0130】
同様に、基準値となる電流・電圧伝達関数よりも値が低く、かつアーマチャ63を回転させたときに、電流・電圧伝達関数が変動しないときは、当該バリスタ64はすべて欠品していると判定することができる。
【0131】
○上記実施形態において、図1に示すバリスタ64の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定する際に、アーマチャ3の回転には、直流電源13を用いなくてもよい。すなわち、アーマチャ3に直結する出力軸19に所定の治具、回転機具等が接触するようにして、アーマチャ3を回転させても良い。
【0132】
【発明の効果】
以上、本発明のモータ検査装置によれば、交流電流変換器を用いた交流電流波形の測定は、アーマチャの少なくとも一回転中において行われるため、短時間でバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0133】
また、交流発生器から直流電源接続部に印加される交流電圧は、数十kHzであり、隣接する他の検査ラインにノイズ発生による影響を与えることがないので、検査精度を低下することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0134】
さらに、交流発生器、交流電流変換器、増幅器、判定器は、一般的な機器であるので、ラインフィルタやスペクトラムアナライザなどの高価な機器を使用することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0135】
また、本発明のモータ検査方法によれば、バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するための交流電流波形の測定は、アーマチャの少なくとも一回転中において行われるため、短時間でバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0136】
また、バリスタ4の欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために、直流電源接続部に印加される交流電圧は、数十kHzであり、隣接する他の検査ラインにノイズ発生による影響を与えることがないので、検査精度を低下することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0137】
さらに、バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために用いる測定機器には、一般的な機器である交流発生器、交流電流変換器、増幅器、判定器が用いられる。従って、ラインフィルタやスペクトラムアナライザなどの高価な機器を使用することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0138】
また、本発明のモータ製造方法によれば、検査工程におけるバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するための交流電流波形の測定は、アーマチャの少なくとも一回転中において行われるため、短時間でバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0139】
また、バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために、直流電源接続部に印加される交流電圧は、数十kHzであり、隣接する他の検査ラインにノイズ発生による影響を与えることがないので、検査精度を低下することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0140】
さらに、バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定するために用いる測定機器には、一般的な機器である交流発生器、交流電流変換器、増幅器、判定器が用いられる。従って、ラインフィルタやスペクトラムアナライザなどの高価な機器を使用することなくバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができる。
【0141】
このように、モータの組立後においても、モータの内部に配設されるバリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することができるので、バリスタが欠損もしくは欠品しているモータを製品として出荷することを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ検査装置の一実施形態を示す全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるモータの内部構成図である。
【図3】本発明の一実施形態における電流プローブの要部構成図である。
【図4】本発明の一実施形態における交流センサの全体構成図である。
【図5】本発明の一実施形態における判定部の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明に係るモータ検査方法の一実施形態を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるモータの周波数特性の測定を示す図である。
【図8】(a)は、本発明の一実施形態におけるモータの内部構成図、(b)は、モータの等価回路図を示す図である。
【図9】(a)は、本発明の一実施形態におけるモータの内部構成図、(b)は、モータの等価回路図を示す図である。
【図10】(a)は、本発明の一実施形態におけるモータの内部構成図、(b)は、モータの等価回路図を示す図である。
【図11】(a)は、本発明の一実施形態におけるモータの内部構成図、(b)は、モータの等価回路図を示す図である。
【図12】(a)は、本発明の一実施形態におけるモータの内部構成図、(b)は、モータの等価回路図を示す図である。
【図13】(a)は、本発明の一実施形態におけるモータの内部構成図、(b)は、モータの等価回路図を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態におけるモータの周波数特性の測定を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態におけるモータの周波数特性の測定結果である。
【図16】本発明の一実施形態におけるモータに関する電流・電圧伝達関数の時系列データを示す図である。
【図17】本発明の一実施形態におけるモータに関する電流・電圧伝達関数の時系列データを示す図である。
【図18】本発明の一実施形態における判定の方法を示すブロック図である。
【図19】本発明の一実施形態におけるモータの周波数特性の測定結果である。
【図20】本発明に係るモータ製造方法の一実施形態を示すブロック図である。
【図21】従来のモータ検査方法の一実施形態であるモータ検査装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1 検査装置、2 モータ、3 アーマチャ、4 バリスタ、5a,5b 動力線、6 交流電流変換器、7 増幅器、8 信号ケーブル、9 判定器、10 表示器、11 入力器、12 交流発生器、13 直流電源、14a,14b ブラシ、15 巻線、16 コンミテータ、17 インダクタ、18 抵抗、21,22,23,24,25,26 測定値、31,71 電流プローブ、32,42 上クランプ、33,43 下クランプ、34,44 クランプ孔、35コイル部、36,46 出力部、41 交流センサ、45a,45b ホール素子、51 判定部、52 周波数抽出部、53 基準データ保存部、54 認識コード判定部、56 出力部、57 制御部、62,62a〜62d モータ、63,63a〜63d アーマチャ、64,64a−1〜64a−3,64b−1〜64b−3,64c−1〜64c−3 バリスタ、65 動力線、66 ファンクションジェネレータ、67,77 測定結果、72,81,83,85,87,91 縦軸、73,82,84,86,88,92 横軸、75a−1〜75a−3,75b−1〜75b−3,75c−1〜75c−3,75d−1〜75d−3 巻線、78 検査結果、79 基準データ項目、80a,80b検査データ項目、89,90 ノイズ波形、93 準備段階、94 検査段階、95 基準値、96a,96b 検査値、97a〜97c 基準データ、98認識コード、99 検査データ、100 判定データ、101 検査装置、102 モータ、103 アーマチャ、104 バリスタ、105a,105b 動力線、106 ラインフィルタ、108 信号ケーブル、110 表示器、113 直流電源

Claims (3)

  1. アーマチャにバリスタが配設されたモータの検査装置であって、
    前記モータの直流電源接続部に所定の交流電圧を印加する交流発生器と、
    前記アーマチャの少なくとも一回転中における前記直流電源接続部の交流電流波形を測定する交流電流変換器と、
    該交流電流変換器から得られる電圧電流特性と予め定められた基準電圧電流特性を比較することによって前記バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定する判定器と、を備えることを特徴とするモータ検査装置。
  2. アーマチャにバリスタが配設されたモータの検査方法であって、
    前記モータの直流電源接続部に所定の交流電圧を印加し、
    前記アーマチャの少なくとも一回転中における前記直流電源接続部の交流電流波形を測定し、
    該交流電流波形から得られる電圧電流特性と予め定められた基準電圧電流特性を比較することによって前記バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定することを特徴とするモータ検査方法。
  3. 直流電源接続部と、バリスタが配設されたアーマチャを有するモータの製造方法であって、
    前記直流電源接続部と前記バリスタと前記アーマチャとを含む部材を組み立てることにより前記モータを組み立てる組立工程と、
    該組立工程において組み立てられた前記モータの前記直流電源接続部に所定の交流電圧を印加し、前記アーマチャの少なくとも一回転中における前記直流電源接続部の交流電流波形を測定し、該交流電流波形から得られる電圧電流特性と予め定められた基準電圧電流特性を比較することによって前記バリスタの欠損と欠品の有無のうち少なくとも一方を判定する検査工程と、を備えてなることを特徴とするモータ製造方法。
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