JP3714009B2 - Multi-protocol compatible communication control method, multi-protocol compatible communication system, and multi-protocol compatible communication control processing program - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は有線通信伝送路としての有線ＬＡＮに接続されたアクセスポイントとこのアクセスポイントとの間で無線通信が可能なステーションとを有する通信システムにおいて、通信を行う際に必要なプロトコルの違いを吸収した通信を可能とするマルチプロトコル対応通信制御方法及びマルチプロトコル対応通信システム並びにマルチプロトコル対応通信制御処理プログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より情報処理機器間の通信手段としてＬＡＮ（Local Area Network）が普及してきている。このＬＡＮは従来では有線ＬＡＮが一般的であったが、この有線ＬＡＮは、そのＬＡＮに接続された情報処理機器の設置場所や移設に制約があったり、ケーブリングの複雑さなど様々な問題がある。
【０００３】
また、最近では携帯可能な情報処理機器の普及もめざましく、このような機器を用いてネットワークを構築する場合には、無線でのネットワーク化が望まれ、最近では無線ＬＡＮについての技術開発が盛んに行われるようになってきた。
【０００４】
たとえば、図１に示されるような通信システムがある。この図１の通信システムは、有線ＬＡＮ１で接続された幾つかのアクセスポイントＡＰ１，ＡＰ２．・・・と、これら幾つかのアクセスポイントＡＰ１，ＡＰ２．・・・の中のどれかのアクセスポイントに対し、無線通信によってアクセス可能な幾つかのステーションＳＴ１、ＳＴ２，・・・が存在する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
図１のようなシステムにおいて通信を行う際は、従来、有線ＬＡＮと無線ＬＡＮとのブリッジ機能としての役目も果たすアクセスポイントが、それぞれのＬＡＮに対応したプロトコルの変換を行っている。たとえば、無線ＬＡＮから有線ＬＡＮにフレームを送る場合には、有線ＬＡＮでサポートされているプロトコルに変換（フレームのフォーマットを変更）して送信し、逆に、有線ＬＡＮから無線ＬＡＮにフレームを送る場合には、無線ＬＡＮでサポートされているプロトコルに変換（フレームのフォーマットを変更）して送信するというような処理を行う。
【０００６】
このようなプロトコル変換方法では、サポートされているプロトコルの種類だけプロトコル変換を行うための装置が必要となり、通信端末の規模が大きくなり、コストアップにつながることになる。また、不明なプロトコルの場合は、そのプロトコルに対応した新たなプロトコル変換装置を追加する必要がある。
【０００７】
そこで本発明は、異なったプロトコルを吸収した通信を可能とし、特に、有線通信伝送路としての有線ＬＡＮに接続されたアクセスポイントと、このアクセスポイントとの間で無線通信が可能なステーションとを有する通信システムに好適なマルチプロトコル対応通信制御方法及びマルチプロトコル対応通信システム並びにマルチプロトコル対応通信制御処理プログラムを提供することを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明のマルチプロトコル対応通信制御方法は、アクセスポイントと、前記アクセスポイントに対して無線通信によるアクセスが可能なステーションとの間で通信を行う際に用いるマルチプロトコル対応通信制御方法であって、前記アクセスポイントは、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしているプロトコル情報であるか否かを判定し、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしていないプロトコル情報であると判定した場合には、デフォルトとして設定されているプロトコル情報を前記ステーションに対して送信し、前記ステーションは、前記アクセスポイントから送信されたプロトコル情報を保存し、以降、前記アクセスポイントとの通信を行う際には、その保存されたプロトコル情報を用いて通信を行うことを特徴とする。
【０００９】
本発明のマルチプロトコル対応通信システムは、制御部と、プロトコル情報を管理するプロトコル管理部と、プロトコル情報を保持する記憶手段と、ステーションに関する情報を保持するデータベースとを有するアクセスポイントと、制御部と、プロトコル情報を管理するプロトコル管理部と、プロトコル情報を保持制御部と、プロトコル情報を管理するプロトコル管理部と、プロトコル情報を保持する記憶手段と、ステーションに関する情報を保持するデータベースとを有するアクセスポイントと、制御部と、プロトコル情報を管理するプロトコル管理部と、プロトコル情報を保持する記憶手段とを有し、前記アクセスポイントに対して無線通信によるアクセスが可能なステーションとを有するマルチプロトコル対応通信システムであって、前記アクセスポイントは、前記自己の記憶手段にデフォルトとして設定されているプロトコル情報を保持し、前記ステーションとの間で無線通信を行う際、前記自己の制御部の指示によって自己のプロトコル管理部が、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイント自身でサポートしているプロトコル情報であるか否かを判定し、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイント自身でサポートしていないプロトコル情報であると判定した場合には、前記デフォルトとして設定されているプロトコル情報を前記自己の記憶手段から読み出してそれを前記ステーションに対して送信し、前記ステーションは、自己の制御部の指示によって自己のプロトコル管理部が前記アクセスポイントから送信されたプロトコル情報を自己の記憶手段に保存し、以降、前記アクセスポイントとの通信を行う際には、前記記憶手段に保存されたプロトコル情報を用いて通信を行うことを特徴とする。
【００１０】
本発明のマルチプロトコル対応通信制御処理プログラムは、アクセスポイントと、前記アクセスポイントに対して無線通信によるアクセスが可能なステーションとの間で通信を行うマルチプロトコル対応通信システムに用いるマルチプロトコル対応通信制御プログラムであって、前記アクセスポイントに、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしているプロトコル情報であるか否かを判定させ、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしていないプロトコル情報であると判定した場合には、デフォルトとして設定されているプロトコル情報を前記ステーションに対して送信させる手順と、前記ステーションに、前記アクセスポイントから送信されたプロトコル情報を保存させ、以降、前記アクセスポイントとの通信を行う際には、その保存されたプロトコル情報を用いて通信を行わせる手順とを有することを特徴とする。
【００１１】
これら各発明において、前記アクセスポイントは、有線通信伝送路に接続され、前記有線通信伝送路と前記ステーションとの間のブリッジ機能を有している。
【００１２】
このように、前記アクセスポイントが、有線通信伝送路に接続され、前記有線通信伝送路と前記ステーションとの間のブリッジ機能を有しているものであって、前記アクセスポイントが前記有線通信伝送路からの有線データを受信した場合で、かつ、前記有線データの宛先が或るステーションである場合には、前記アクセスポイントは、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであるか否かを判定し、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであると判定した場合には、前記ステーションのプロトコル情報を前記受信した有線データにセットして、前記有線データを前記或るステーションに対して送信するようにしている。
【００１３】
また、前記アクセスポイントが、有線通信伝送路に接続され、前記有線通信伝送路と前記ステーションとの間のブリッジ機能を有しているものであって、前記アクセスポイントが無線データを受信した場合で、かつ、前記無線データの宛先が或るステーションである場合には、前記アクセスポイントは、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであるか否かを判定し、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであると判定した場合には、前記ステーションのプロトコル情報を前記受信した無線データにセットして、前記無線データを前記或るステーションに対して送信するようにしている。
【００１４】
さらに、前記アクセスポイントが、有線通信伝送路に接続され、前記有線通信伝送路と前記ステーションとの間のブリッジ機能を有しているものであって、前記アクセスポイントが前記ステーションからの無線データを受信した場合で、かつ、前記無線データの宛先が前記アクセスポイント自身であり、しかも、前記無線データが接続要求データである場合には、前記アクセスポイントは、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしているプロトコル情報であるか否かを判定し、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしているプロトコル情報であると判定した場合には、それによって前記ステーションとの間で通信を確立して通信動作を行い、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしていないプロトコル情報であると判定した場合には、前記アクセスポイントにデフォルトとして設定されているプロトコル情報を接続応答データにセットして前記ステーションに対して送信し、それを受け取った前記ステーションは、前記アクセスポイントから送信されたプロトコル情報を保存し、以降、前記アクセスポイントとの通信を行う際には、その保存されたプロトコル情報を用いて通信を行うようにしている。
【００１５】
このように本発明は、アクセスポイントとステーションとの間で無線通信を行う際、ステーションのプロトコル情報がアクセスポイントでサポートされていないプロトコル情報である場合には、デフォルトとして設定されたプロトコル情報をステーションに対して送信し、そのステーションは送信されたプロトコル情報を用いてアクセスポイントとの間で通信を行うようにしている。
【００１６】
これによって、たとえば、アクセスポイントに対し、多数のステーションが存在するような場合、それぞれのプロトコルが異なっていても、その違いを吸収した通信が可能となる。従来ではそれぞれのプロトコルに対応したプロトコル変換装置が必要であったが、本発明によれば、その必要がなくなり、装置規模を小さくすることができ、低コスト化も図れる。
【００１７】
また、アクセスポイントは、前記ステーションに対するアクセスポイントとしての役目を果たすとともに、前記有線通信伝送路と前記ステーションとの間のブリッジ機能を有している。本発明は、有線通信伝送路としてたとえば有線ＬＡＮに接続されたアクセスポイントと、このアクセスシポイント端末に対し無線通信によりアクセス可能なステーションが存在するいわゆる無線ＬＡＮシステムにおいて、これらのそれぞれの端末間で相互通信を行う際、プロトコルの違いを吸収した通信が可能となるので、このような無線ＬＡＮシステムに適用されることにより大きな効果を得ることができる。
【００１８】
たとえば、このようなシステムにおいて、前記アクセスポイントが前記有線通信伝送路からの有線データを受信した場合で、かつ、前記有線データの宛先が或るステーションである場合には、前記アクセスポイントは、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであるか否かを判定し、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであると判定した場合には、前記ステーションのプロトコル情報を前記受信した有線データにセットして、前記有線データを前記或るステーションに対して送信するようにしている。
【００１９】
これによって、アクセスポイントを介して送られて来た或るステーション宛の有線データを、その有線データの宛先であるステーションに対して送信する際、プロトコルの違いを吸収した通信を行うことができる。
【００２０】
また、上述したシステムにおいて、前記アクセスポイントが無線データを受信した場合で、かつ、前記無線データの宛先が或るステーションである場合には、前記アクセスポイントは、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであるか否かを判定し、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであると判定した場合には、前記ステーションのプロトコル情報を前記受信した無線データにセットして、前記無線データを前記或るステーションに対して送信するようにしている。
【００２１】
これによって、アクセスポイントを介して送られて来た或るステーション宛の無線データを、その無縁データの宛先であるステーションに対して送信する際、プロトコルの違いを吸収した通信を行うことができる。
【００２２】
さらに、上述したシステムにおいて、前記アクセスポイントが前記ステーションからの無線データを受信した場合で、かつ、前記無線データの宛先が前記アクセスポイント自身であり、しかも、前記無線データが接続要求データである場合には、前記アクセスポイントは、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしているプロトコル情報であるか否かを判定し、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしているプロトコル情報であると判定した場合には、それによって前記ステーションとの間で通信を確立して通信動作を行い、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしていないプロトコル情報であると判定した場合には、前記アクセスポイントにデフォルトとして設定されているプロトコル情報を接続応答データにセットして前記ステーションに対して送信し、それを受け取った前記ステーションは、前記アクセスポイントから送信されたプロトコル情報を保存し、以降、前記アクセスポイントとの通信を行う際には、その保存されたプロトコル情報を用いて通信を行うようにしている。
【００２３】
これによって、ステーションとアクセスポイントとの間で通信を行う際、ステーションのプロトコル情報がアクセスポイント側でサポートされていなくても、アクセスポイント側でデフォルトとして設定されたプロトコル情報によって通信が可能となり、プロトコルの違いを吸収した通信が可能となる。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、この実施の形態で説明する内容は、本発明のマルチプロトコル対応通信制御方法及びマルチプロトコル対応通信システムについての説明であるとともに、本発明のマルチプロトコル対応通信制御処理プログラムの具体的な処理内容をも含むものである。
【００２５】
図１は本発明の実施の形態を説明するための概略的なシステム構成図であり、有線通信伝送路としての有線ＬＡＮ１に接続された少なくとも１つのアクセスポイント（ここでは複数のアクセスポイントが存在し、これらをアクセスポイントＡＰ１，ＡＰ２．・・・で表す）と、これらアクセスポイントＡＰ１，ＡＰ２．・・・に対し無線通信によるアクセスが可能な少なくとも１つのステーション（ここでは複数のステーションが存在し、これらをステーションＳＴ１，ＳＴ２．・・・で表す）を有している。
【００２６】
アクセスポイントＡＰ１，ＡＰ２．・・・は、ステーションＳＴ１，ＳＴ２．・・・に対するアクセスポイントとしての役目を果たすとともに、前記有線ＬＡＮ１とステーションＳＴ１，ＳＴ２．・・・との間のブリッジ機能を果たす。
【００２７】
図２はアクセスポイントＡＰ１，ＡＰ２．・・・及びテーション端末ＳＴ１，ＳＴ２，・・・のそれぞれの構成を示すものであるが、ここでは、それぞれを代表してアクセスポイントＡＰ１とステーションＳＴ１の構成についてを説明する。
【００２８】
アクセスポイントＡＰ１は、有線ＬＡＮ３０との間での信号送受信を可能とするための有線信号送受信部１１、このアクセスポイントＡＰ１全体を制御する制御部（ＣＰＵ）１２、いずれかのステーションとの間での信号送受信を可能とするための無線信号送受信部１３、送受信されるデータを保持するためのバッファメモリ１４、このアクセスポイントＡＰ１でサーポートされているプロトコル情報を格納する不揮発性メモリであるプロトコルメモリ１５、論理的に接続されたステーションを管理するためのステーションリストを格納したステーション情報データベース１６、プロトコル管理部１７（このプロトコル管理部１７が行う処理については後に説明する）などを有した構成となっている。
【００２９】
このように、アクセスポイントＡＰ１は、有線信号送受信部１１と無線信号送受信部１３を有し、有線ＬＡＮと無線ＬＡＮとの間で送受信されるフレームをブリッジする機能を有している。なお、有線信号送受信部は１１、たとえば、一般的に知られているＣＳＭＡ／ＣＤ（Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection）方式を採用し、無線信号送受信部１３は、たとえば、一般的に知られているＣＳＭＡ／ＣＡ（Carrier Sense Multiple Access with Collision
Avoidance）方式を採用している。
【００３０】
一方、ステーションＳＴ１は、いずれかのアクセスポイントとの間での信号送受信を可能とするための無線信号送受信部２１と、このステーションＳＴ１全体を制御する制御部（ＣＰＵ）２２、送受信されるデータを保持するためのバッファメモリ２３、不揮発性メモリであるプロトコルメモリ２４、プロトコル管理部２５などを有した構成となっている。なお、この無線信号送受信部２１も、前述したＣＳＭＡ／ＣＡ（Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance）方式が採用されている。
【００３１】
図３は本発明で用いられるフレームの構成を示すもので、宛先アドレスＤＡ、送信元アドレスＳＡ、フレームの種類などが記述されるコントロールフィールドＣＦ、データ部ＤＴ、エラーチェックコードＣＲＣなどから構成されている。フレームの種類としては、たとえば、接続要求フレーム、接続応答フレーム、ＡＣKフレーム、データフレームなど様々な種類があり、それぞれの種類を示す情報がセットされる。また、データ部ＤＴには、その時に送られるデータがセットされ、プロトコル情報もこのデータ部ＤＴにセットされる。なお、データ無しという場合もある。
【００３２】
本発明の主な動作について概略的に説明する。ステーションＳＴ１が起動すると、アクセスポイントを探す。アクセスポイントが存在しない場合には待機状態となる。アクセスポイントからは定期的にビーコンが発せられているいるため、これを受信することでアクセスポイントを探し出すことができる。アクセスポイント（アクセスポイントＡＰ１とする）が見つかると、ビーコンに設定されているアクセスポイントＡＰ１のアドレスに対して、接続要求フレームを送信する。その接続要求フレームの中に、アクセスポイントＡＰ１との間で通信を行うに必要なプロトコル情報をセットしてそれをアクセスポイントＡＰ１に送る。
【００３３】
アクセスポイントＡＰ１側では、ステーションＳＴ１からの接続要求フレームを受信すると、その接続要求フレーム中にセットされているプロトコル情報をプロトコル管理部１７で解析し、アクセスポイントＡＰ１側でサポートしているプロトコル情報であるか否かを調べる。その結果、サポートしているプロトコル情報であれば、そのまま接続処理を行う。
【００３４】
一方、ステーションＳＴ１からの接続フレーム中に記述されているプロトコル情報が、アクセスポイントＡＰ１側でサポートしていないプロトコル情報である場合には、アクセスポイントＡＰ１側で予めデフォルトとして設定されているプロトコル情報をプロトコルメモリ１５から取り出して、そのプロトコル情報をステーションＳＴ１に送信する。これによって、ステーションＳＴ１では送られてきたプロトコル情報をプロトコル管理部２５がプロトコルメモリ２４に格納して、以降、ステーションＳＴ１はこのプロトコルメモリ２４に有るプロトコル情報をプロトコル管理部２５が読み出して、そのプロトコル情報を用いて通信を行う。
【００３５】
以下、図４から図７のフローチャートを参照しながら全体的な動作について詳細に説明する。この図４から図７に示されるフローチャートはアクセスポイントＡＰ１の制御部１２またはステーションＳＴ１の制御部２２が主に行う動作である。なお、本発明は、ステーションが複数存在する場合、ステーション間の通信を行うこともできるが、この実施の形態では、ステーションＳＴ１とアクセスポイントＡＰ１との間で通信を行う場合について説明する。
【００３６】
図４において、アクセスポイントＡＰ１のパラメータの初期設定を行う（ステップｓ１）。この初期設定としては、たとえば、デフォルトとして設定されるプロトコル（デフォルトプロトコルという）をどのような内容とするかや、それに対応するプロトコル番号、バージョンなどがデフォルトプロトコル情報として登録される。
【００３７】
このように初期設定されたデフォルトプロトコル情報をプロトコル管理部に通知（ステップｓ２）したのち、タイマをスタートさせる（ステップｓ３）。このタイマは制御部１２内に設けられているもので、ここでは、ビーコンを定期的に発生させるためのタイマ動作を行う。
【００３８】
そして、有線ＬＡＮ１からのフレーム（有線データという）を受信したか否かを判定し（ステップｓ４）、有線データを受信した場合には、図５の処理に入る。なお、この図５の処理については後述する。
【００３９】
一方、有線データの受信でないと判定した場合には、無線ＬＡＮからのフレーム（無線データという）を受信したか否かを判定する（ステップｓ５）。ここで、無線データの受信でないと判定した場合には、タイマの設定値に達したか否かを調べ（ステップｓ６）、設定値に達していなければステップ４に戻り、設定値に達していれば、タイマストップとなり（ステップｓ７）、ビーコンフレームを無線信号送受信部１３に転送し（ステップｓ８）、ビーコンが発せられ、その後、ステップｓ４に戻る。つまり、ここでのタイマ動作はビーコンを一定時間ごとに発生させるものであり、タイマセットがなされたあと、有線データまたは無線データの受信がなければ、タイマセットされてから所定時間後にビーコンが発せされることになる。
【００４０】
ところで、上述のステップｓ４の判断処理において、有線データ受信有りと判定された場合には、図５の処理に入るが、これを図５のフローチャートを参照しながら説明する。
【００４１】
図５において、まず、その有線データが自分宛であるか否かを判定し（ステップｓ３１）、自分宛であれば、その有線データをバッファメモリ１４に転送し（ステップｓ３２）、そのあと、図４のステップｓ５に処理が移る。また、有線データが自分宛でなければ、Broadcast／Multicastフレームであるか否かを調べ（ステップｓ３３）、 Broadcast／Multicastフレームである場合にはバッファメモリ１４に転送（ステップｓ３２）したのち、図４のステップｓ５に処理が移る。
【００４２】
また、自分宛でもなく、Broadcast／Multicastフレームでもない場合には、プロトコル管理部１７に対し、ステーション情報データベース（以下、単にデータベースという）１６内に格納されているステーションリストを検索する指示を与える（ステップｓ３４）。
【００４３】
これによって、プロトコル管理部１７がそのステーションリストの中に、当該有線データのフレームにセットされているアドレスを有したステーションがあるかどうかを調べ（ステップｓ３５）、そのステーションリストの中に、該当するアドレスを有したステーションがなければ、受信した有線データ（フレーム）を破棄する（ステップｓ３６）。
【００４４】
また、そのステーションリストの中に、該当するアドレスを有したステーションがあれば、受信した有線データのフレームにセットされている送信元アドレスＳAに、自己のアドレスをセット（ステップｓ３７）するとともに、そのステーションとの間でどのようなプロトコルが設定されているかをプロトコル管理部１７に調べるよう指示する。これによって、プロトコル管理部１７はプロトコルメモリ１５の内容を調べ、当該ステーションに対応して設定されているプロトコルを抽出しそれを受信データのフレームのデータ部ＤＴ（図３参照）にセットする（ステップｓ３８）。
【００４５】
そして、このような設定がなされたフレーム（受信した有線データ）を無線信号送受信部１３へ転送する（ステップｓ３９）。これによって、そのフレームは無線信号送受信部１３から発信される。このステップｓ３９の処理がなされると、図４のステップｓ５に処理が移る。
【００４６】
ところで、図４におけるステップｓ５の判断処理において、無線データ受信有りと判定された場合には、その無線データが自己宛であるか否かを判定し（ステップｓ９）、自己宛であれば図６の処理に入る。この図６の処理については後に説明する。一方、自己宛でなければ、Broadcast／Multicastフレームであるか否かを調べ（ステップｓ１０）、 Broadcast／Multicastフレームである場合には、それを自己のバッファメモリ１４に転送し（ステップｓ１１）、ステップｓ６に処理が移る。
【００４７】
また、自己宛でもなく、Broadcast／Multicastフレームでもない場合には、プロトコル管理部１７に対し、データベース１６内に格納されたステーションリストを検索する指示を与える（ステップｓ１２）。これによって、プロトコル管理部１７がそのステーションリストの中に該当するアドレスを有したステーションがあるかどうかを調べ（ステップｓ１３）、当該無線データのフレームにセットされているアドレスを有したステーションがあれば、受信した無線データのフレーム（図３に示された送信元アドレスＳAの欄）に、自己のアドレスをセット（ステップｓ１４）するとともに、そのステーションとの間でどのようなプロトコルが設定されているかを、プロトコル管理部１７に調べるよう指示する。
【００４８】
これによって、プロトコル管理部１７はプロトコルメモリ１５の内容を調べ、当該ステーションに対応して設定されているプロトコル情報を抽出しそれをセットする（ステップｓ１５）。
【００４９】
そして、このような設定がなされたフレーム（受信した無線データ）を無線信号送受信部１３へ転送する（ステップｓ１６）。これによって、そのフレームは無線信号送受信部１３から発信される。このステップｓ１６の処理がなされると、ステップｓ６に処理が移る。
【００５０】
また、データベース１６内のステーションリストの中に該当するアドレスを有したステーションがなければ（ステップｓ１３）、そのフレームを有線信号送受信部１１へ転送し（ステップｓ１７）、そのデータを有線ＬＡＮ１に送出してステップｓ６に処理が移る。
【００５１】
なお、このように、自己宛でもなく、Broadcast／Multicastフレームでもなく、さらに、自己が管理しているステーション宛でもない場合（自己のデータベース１６内に格納されているステーションリストに無いステーション宛である場合）には、有線信号送受信部１１に転送して、有線ＬＡＮ１にそのフレーム（受信した無線データ）を転送するようにしているが、これは、有線ＬＡＮ１は無線ＬＡＮに比べると、帯域が広くトラフィックに余裕も有るので、自己のアクセスポイントで管理されているステーション宛以外のデータは、有線ＬＡＮ１に送出するというような処理を行う。
【００５２】
一方、図４のステップｓ９の処理において、自己宛であると判定された場合は、図６の処理に入るが、これについて説明する。
【００５３】
自己宛のフレームを受信すると、ＡＣＫフレームを無線信号送受信部１３へ転送する（ステップｓ４１）。これによって、そのＡＣＫフレームは無線信号送受信部１３から送信元ステーションへ送信される。
【００５４】
そして、その自己宛のフレームがどのようなフレームであるかを判定するが、ここでは、接続要求フレームであるか否かを判定する（ステップｓ４２）。接続要求フレームでなければデータフレームであるとして、それをバッファメモリ１４に転送する（ステップｓ４３）。
【００５５】
一方、接続要求フレームである場合には、その接続要求フレームからその接続要求を出したステーション（ここでは、ステーションＳＴ１）のプロトコルを抽出し、そのプロトコル情報をプロトコル管理部１７に渡し、そのプロトコル情報は自己がサポートしているプロトコルであるか否かを調べるために、プロトコルメモリ１５内を検索するよう指示を出す（ステップｓ４４）。
【００５６】
これによって、プロトコル管理部１７はプロトコルメモリ１５を検索し、そのプロトコル情報が存在するか否かを調べる。
【００５７】
そして、そのプロトコルがサポートされているプロトコル情報であるか否かを判断し（ステップｓ４５）、サポートされているプロトコル情報であると判定された場合には、データ部ＤＴ（図３参照）に何もデータをセットしない接続応答フレームを作成し（ステップｓ４６）、それを無線信号送受信部１３に転送する（ステップｓ４９）。これによって、無線信号送受信部１３からは、その接続応答フレームが送信される。
【００５８】
一方、前述のステップｓ４５において、サポートされていないプロトコルであると判定された場合には、自己のアクセスポイントＡＰ１に予めデフォルトとして設定されているデフォルトプロトコル情報をプロトコルメモリ１５から読み出して（ステップｓ４７）、そのデフォルトプロトコル情報をデータ部ＤＴにセットした接続応答フレームを作成し（ステップｓ４８）、それを無線信号送受信部１３に転送する（ステップｓ４９）。これによって、無線信号送受信部１３からは、その接続応答フレームが送信される。
【００５９】
そして、タイマがセットされる（ステップｓ５０）。なお、この場合、このタイマセットはＡＣK待ち行うためにセットされるもので、一定時間内にステーションＳＴ１からＡＣＫが返ったか否かを判定し（ステップｓ５１，ｓ５２）、一定時間内にＡＣＫが返ってきた場合には、プロトコル管理部１７に対し、データベース１６内のステーションリストへの登録指示を行う（ステップｓ５３）。
【００６０】
すなわち、その時、接続が確立されて通信可能状態となったステーション（この場合、ステーションＳＴ１）のアドレスとプロトコル番号、バージョンをデータベース１６内のステーションリストに登録する。そして、その後、図４のステップｓ６に処理が移る。また、一定時間内にACKが返って来ない場合にも図４のステップｓ６に処理が移る。
【００６１】
これによって、仮に、ステーションＳＴ１のプロトコル情報がアクセスポイントＡＰ１側でサポートされていなかったとしても、これまで説明した処理がなされることによって、アクセスポイントＡＰ１側でデフォルトとして設定されているデフォルトプロトコル情報が、ステーションＳＴ１に通知されるとともに、そのステーションに関する情報がアクセスポイントＡＰ１のデータベース１６内のステーションリストに登録されることになり、以降、このステーションＳＴ１とアクセスポイントＡＰ１との間で通信を行う場合には、デフォルトプロトコル情報とステーションリストに登録された内容に基づいて通信がなされる。
【００６２】
次にステーション側（ここではステーションＳＴ１）で行われる処理について図７のフローチャートを参照しながら説明する。この図７で示される処理内容はステーションＳＴ１の制御部２２が行う処理内容である。
【００６３】
まず、パラメータ初期設定を行い（ステップｓ６１）、ビーコンを受信したか否かを判定する（ステップｓ６２）。そして、ビーコンを受信すると、自己のプロトコル情報が何であるかをプロトコル管理部２５に問い合わせを行い（ステップｓ６３）、それによって得られたプロトコル情報を接続要求フレームにセットし（ステップｓ６４）、その接続要求フレームを無線信号送受信部２１に転送する（ステップｓ６５）。これによって、無線信号送受信部２１からは接続要求フレームが発信される。
【００６４】
そして、タイマがセットされる（ステップｓ６６）。なお、この場合、このタイマセットはＡＣK待ち行うためにセットされるもので、一定時間内にアクセスポイントＡＰ１からＡＣＫが返ったか否かを判定し（ステップｓ６７，ｓ６８）、一定時間内にＡＣＫが返って来ない場合にはステップ６２に戻ってビーコンを待つ。
【００６５】
一方、一定時間内にＡＣＫが返ってきた場合には、タイマがセットされる（ステップ６９）。なお、この場合、このタイマセットはアクセスポイントＡＰ１からの接続応答フレームを待つためにセットされるもので、一定時間内にアクセスポイントＡＰ１から接続応答が返ったか否かを判定し（ステップｓ７０，ｓ７１）、一定時間内に接続応答フレームが返って来ない場合には、ステップｓ６１に処理が戻る。
【００６６】
また、一定時間内にアクセスポイントＡＰ１から接続応答フレームが返ってきた場合には、それに対するＡＣＫフレームを無線信号送受信部２１へ転送する（ステップｓ７２）。これによって、ＡＣＫフレームが無線信号送受信部２１からアクセスポイントＡＰ１に対して発信される。さらに、このＡＣＫフレームの送信とともに、アクセスポイントＡＰ１から送られてきた接続応答フレームの中にプロトコル情報がセットされているか否かを調べる（ステップｓ７３）。
【００６７】
この接続応答フレームにセットされているプロトコル情報は、アクセスポイントＡＰ１側でデフォルトとして持っているプロトコル情報であり、アクセスポイントＡＰ１側からステーションＳＴ１に対して、通信を行うためのプロトコル情報として通知されたものである。つまり、ステーションＳＴ１側から送ったプロトコルがアクセスポイントＡＰ１側でサポートされていないプロトコル情報であると判定された場合である。したがって、今後はこの接続応答フレームにセットされているプロトコル情報（デフォルトプロトコル情報）によって通信を行うということを意味している。
【００６８】
また、接続応答フレームにプロトコル情報がセットされていない場合には、ステーションＳＴ１側から送ったプロトコル情報がアクセスポイントＡＰ１でサポートされているプロトコル情報であるので、この場合には、そのプロトコル情報によって通信が可能であることを意味している。
【００６９】
なお、この接続応答フレームにプロトコル情報をセットするか否かは、図６のステップｓ４５からｓ４９において既に説明された処理によって行われる。
【００７０】
そして、前述のステップｓ７３において接続応答フレームにプロトコル情報がセットされていない場合には、もともと自分が持っているプロトコル情報での通信を行うための初期設定を行って通信を開始する（ステップｓ７６）。一方、前述のステップｓ７３において接続応答フレームにプロトコル情報がセットされている場合には、そのプロトコル情報をプロトコルメモリへ書き込むように、プロトコル管理部２５を指示し（ステップｓ７４）、これによって、そのプロトコル情報はプロトコルメモリ２４へ書き込まれる（ステップｓ７５）。そして、この新たに書き込まれたプロトコルでの通信を行うための初期設定を行って通信を開始する（ステップｓ７６）。
【００７１】
以上説明したように、この実施の形態では、アクセスポイントＡＰ１に有線データが受信された場合、その有線データが自分宛でもなく、Broadcast／Multicastフレームでもない場合には、自己のデータベース１６内に格納されたステーションリストを検索して、そのステーションリストの中に、該当するアドレス（受信した有線データの中にセットされたアドレス）を有したステーションがあるかどうかを調べ、該当するアドレスを有したステーションがあれば、受信したフレームの送信元アドレスＳAに自身のアドレスをセットする。
【００７２】
さらに、そのステーションとの間でどのようなプロトコルが設定されているかを調べて、その設定されているプロトコルを設定する。そして、このような設定がなされたフレームを無線信号送受信部１３から発信する。
【００７３】
これによって、有線ＬＡＮと無線ＬＡＮとの間のブリッジ機能を有するアクセスポイントから、このアクセスポイントに論理的に接続されるステーションに対し、有線ＬＡＮから送られてきた有線データを送信するような場合、そのステーションが当該アクセスポイントで管理されているステーションであれば、そのステーションに対応するプロトコル情報をその受信データのフレームにセットして通信を行うことができる。これにより、有線ＬＡＮによるプロトコルとステーションのプロトコルが異なっていても、有線データをステーションに送信することが可能となる。
【００７４】
また、あるアクセスポイントに無線データが受信された場合、その無線データが自分宛でもなく、Broadcast／Multicastフレームでもない場合には、自己のステーションリストを検索して、そのステーションリストの中に、該当するアドレス（受信したフレームの中にセットされたアドレス）を有したステーションがあるかどうかを調べ、該当するアドレスを有したステーションがあれば、受信したフレームの送信元アドレスＳAに自己のアドレスをセットする。また、そのステーションとの間でどのようなプロトコル情報が設定されているかを調べて、その設定されているプロトコル情報を設定する。そして、このような設定がなされたフレームを無線信号送受信部１３から発信する。
【００７５】
この場合も、その無線データの送信先であるステーションが当該アクセスポイントで管理されているステーションであれば、そのステーションに対応するプロトコルを当該無線データにセットして通信を行うことができる。これにより、アクセスポイントを介して無線通信を行う際、通信を行うためのプロトコルが異なっていても、その無線データを宛先のステーションに送信することができる。
【００７６】
さらに、あるアクセスポイントに無線データが受信され、その無線データが自己のアクセスポイント宛であると判定された場合は、その自己宛の受信データがどのようなフレームであるかを判定し、それが接続要求フレームである場合には、その接続要求フレームから、その接続要求フレームを送出したステーションのプロトコル情報を抽出し、そのプロトコル情報は自身がサポートしているプロトコル情報であるか否かを調べ、そのプロトコル情報がサポートされているプロトコル情報である場合には、そのプロトコル情報によって無線通信が可能となる。
【００７７】
一方、前述のプロトコル情報がサポートされていないプロトコル情報であると判定された場合には、自己のアクセスポイントに予めデフォルトされているプロトコル情報をプロトコルメモリから読み出して、それを接続応答フレームのデータ部にセットし、それをステーション側に送る。そして、接続が確立されて通信可能状態となった場合には、ステーションのアドレスとプロトコル番号、バージョンをデータベース１６内のステーションリストに登録する。
【００７８】
これによって、通信相手であるアクセスポイント側で、あるステーションのプロトコル情報がサポートされていなかったとしても、そのアクセスポイント側でデフォルトとして設定されているデフォルトプロトコル情報が、ステーションに通知されるとともに、そのステーションに関する情報がアクセスポイントのデータベース１６に格納されているステーションリストに登録されることになり、以降、このステーションとアクセスポイントとの間で通信を行う場合には、デフォルトプロトコル情報とステーションリストに登録された内容によって通信が可能となる。
【００７９】
なお、本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。
【００８０】
また、以上説明した本発明の処理を行うマルチプロトコル対応通信制御処理プログラムは、フロッピィディスク、光ディスク、ハードディスクなどの記録媒体に記録させておくことができ、本発明はその記録媒体をも含むものである。また、ネットワークから処理プログラムを得るようにしてもよい。
【００８１】
以上説明したように本発明によれば、アクセスポイントとステーションとの間で無線通信を行う際、ステーションのプロトコル情報がアクセスポイントでサポートしていないプロトコル情報である場合には、デフォルトとして設定されているプロトコル情報をステーションに送信し、そのステーションは送信されたプロトコル情報を用いてアクセスポイントとの間で通信を行うようにしている。このため、たとえば、アクセスポイントに対し、多数のステーションが存在するような場合、それぞれのプロトコルが異なっていても、その違いを吸収した通信が可能となる。従来ではそれぞれのプロトコルに対応したプロトコル変換装置が必要であったが、本発明によれば、その必要がなくなり、装置規模を小さくすることができ、低コスト化も図れる。
【００８２】
また、アクセスポイントは、前記ステーションに対するアクセスポイントとしての役目を果たすとともに、前記有線通信伝送路と前記ステーションとの間のブリッジ機能を有している。本発明は、有線通信伝送路としてたとえば有線ＬＡＮに接続されたアクセスポイントと、このアクセスシポイント端末に対し無線通信によりアクセス可能なステーションが存在するいわゆる無線ＬＡＮシステムにおいて、これらのそれぞれの間で相互通信を行う際、プロトコルの違いを吸収した通信が可能となるので、このような無線ＬＡＮシステムに適用されることにより大きな効果を得ることができる。
【００８３】
たとえば、このようなシステムにおいて、前記アクセスポイントが前記有線通信伝送路としての有線ＬＡＮからの有線データを受信した場合で、かつ、前記有線データの宛先が或るステーションである場合には、前記アクセスポイントは、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであるか否かを判定し、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであると判定した場合には、前記或るステーションのプロトコル情報を前記受信した有線データにセットして、前記有線データを前記或るステーションに対して送信するようにしている。
【００８４】
これによって、アクセスポイントを介して送られて来た或るステーション宛の有線データを、その有線データの宛先であるステーションに対して送信することができ、有線ＬＡＮから無線ＬＡＮへの通信を行う際、プロトコルの違いを吸収した通信が可能となる。
【００８５】
また、上述したシステムにおいて、前記アクセスポイントが無線データを受信した場合で、かつ、前記無線データの宛先が或るステーションである場合には、前記アクセスポイントは、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであるか否かを判定し、前記或るステーションが自己の管理下にあるステーションであると判定した場合には、前記或るステーションのプロトコル情報を前記受信した無線データにセットして、前記無線データを前記或るステーションに対して送信するようにしている。
【００８６】
これによって、アクセスポイントを介して送られて来た或るステーション宛の無線データを、その無縁データの宛先であるステーションに対して送信することができ、アクセスポイントを介しての無線データ送受信を行う際、プロトコルの違いを吸収した通信が可能となる。
【００８７】
さらに、上述したシステムにおいて、前記アクセスポイントが前記ステーションからの無線データを受信した場合で、かつ、前記無線データの宛先が前記アクセスポイント自身であり、しかも、前記無線データが接続要求データである場合には、前記アクセスポイントは、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしているプロトコル情報であるか否かを判定し、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしているプロトコル情報であると判定した場合には、それによって前記ステーションとの間で通信を確立して通信動作を行い、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしていないプロトコル情報であると判定した場合には、前記アクセスポイントにデフォルトとして設定されているプロトコル情報を接続応答データにセットして前記ステーションに対して送信し、それを受け取った前記ステーションは、前記アクセスポイントから送信されたプロトコル情報を保存し、以降、前記アクセスポイントとの通信を行う際には、その保存されたプロトコル情報を用いて通信を行うようにしている。
【００８８】
これによって、ステーションとアクセスポイントとの間で通信を行う際、ステーションのプロトコルがアクセスポイント側でサポートされていなくても、アクセスポイント側でデフォルトとして設定されたプロトコル情報によって通信が可能となり、プロトコルの違いを吸収した通信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が適用される通信システムの概略的な構成を示す図である。
【図２】図１におけるアクセスポイントとステーションの構成を示す図である。
【図３】本発明の実施の形態で用いられるフレームの構成を示す図である。
【図４】本発明の実施の形態の処理手順を説明するフローチャートであり、アクセスポイントの制御部が行う処理手順の一部を示すフローチャートである。
【図５】図４のフローチャートにおけるステップｓ５の判断処理で有線データ有りと判定した場合、それ以降の処理手順を説明するフローチャートである。
【図６】図４のフローチャートにおけるステップｓ９の判断処理で自分宛であると判定した場合、それ以降の処理手順を説明するフローチャートである。
【図７】本発明の実施の形態の処理手順を説明するフローチャートであり、ステーションの制御部が行う処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ 有線ＬＡＮ
１１ 有線信号送受信部
１２ 制御部
１３ 無線信号送受信部
１４ バッファメモリ
１５ プロトコルメモリ
１６ ステーション情報データベース
２１ 無線信号送受信部
２２ 制御部
２３ バッファメモリ
２４ プロトコルメモリ
２５ プロトコル管理部
ＡＰ１，ＡＰ２，・・・ アクセスポイント
ＳＴ１，ＳＴ２，・・・ ステーション[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention absorbs differences in protocols necessary for communication in a communication system having an access point connected to a wired LAN as a wired communication transmission path and a station capable of wireless communication between the access points. The present invention relates to a multi-protocol compatible communication control method, a multi-protocol compatible communication system, and a multi-protocol compatible communication control processing program.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, LAN (Local Area Network) has been widely used as a communication means between information processing devices. Conventionally, this LAN has been generally a wired LAN, but this wired LAN has various problems such as restrictions on the installation location and relocation of information processing equipment connected to the LAN, and the complexity of cabling. is there.
[0003]
In recent years, portable information processing devices have been remarkably widespread. When a network is constructed using such devices, a wireless network is desired, and recently, technology development for wireless LAN has been actively performed. Has come to be done.
[0004]
For example, there is a communication system as shown in FIG. The communication system shown in FIG. 1 includes several access points AP1, AP2,. ... and these several access points AP1, AP2,. There are several stations ST1, ST2,... That can be accessed by wireless communication with any of the access points.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
When performing communication in the system as shown in FIG. 1, conventionally, an access point that also serves as a bridge function between a wired LAN and a wireless LAN converts a protocol corresponding to each LAN. For example, when sending a frame from a wireless LAN to a wired LAN, the frame is sent after being converted into a protocol supported by the wired LAN (changing the frame format), and conversely, the frame is sent from the wired LAN to the wireless LAN. In such a case, a process is performed in which the data is converted into a protocol supported by the wireless LAN (the frame format is changed) and transmitted.
[0006]
Such a protocol conversion method requires a device for performing protocol conversion for only the supported protocol types, which increases the scale of the communication terminal and increases costs. In the case of an unknown protocol, it is necessary to add a new protocol conversion device corresponding to the protocol.
[0007]
Therefore, the present invention enables communication that absorbs different protocols, and in particular has an access point connected to a wired LAN as a wired communication transmission path and a station capable of wireless communication with the access point. It is an object of the present invention to provide a multi-protocol compatible communication control method, a multi-protocol compatible communication system, and a multi-protocol compatible communication control processing program suitable for a communication system.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The multi-protocol compatible communication control method of the present invention is a multi-protocol compatible communication control method used when communication is performed between an access point and a station capable of accessing the access point by wireless communication. The access point determines whether the protocol information of the station is protocol information supported by the access point, and determines that the protocol information of the station is protocol information not supported by the access point. In this case, the protocol information set as a default is transmitted to the station, and the station stores the protocol information transmitted from the access point, and thereafter performs communication with the access point. Is saved And performing communication using the protocol information.
[0009]
A multi-protocol compatible communication system of the present invention includes a control unit, a protocol management unit that manages protocol information, a storage unit that stores protocol information, an access point that includes a database that stores information about stations, a control unit, An access point having a protocol management unit for managing protocol information, a protocol information holding control unit, a protocol management unit for managing protocol information, a storage unit for holding protocol information, and a database for holding information about stations A multi-protocol compatible communication system including a control unit, a protocol management unit that manages protocol information, and a storage unit that stores the protocol information, and a station that can access the access point through wireless communication Because The access point retains protocol information set as default in its own storage means, and when performing wireless communication with the station, its own protocol management unit is instructed by its own control unit, When determining whether the protocol information of the station is protocol information supported by the access point itself, and determining that the protocol information of the station is protocol information not supported by the access point itself Reads out the protocol information set as the default from its own storage means and transmits it to the station, and the station manages the access point according to the instruction of its own control unit. Protocol information sent from Stored in its own storage unit, and later, when communicating with the access point, and performs communication using a protocol information stored in said storage means.
[0010]
The multi-protocol compatible communication control processing program of the present invention is a multi-protocol compatible communication control program used in a multi-protocol compatible communication system that performs communication between an access point and a station that can access the access point by wireless communication. The access point determines whether the protocol information of the station is protocol information supported by the access point, and the protocol information of the station is not supported by the access point. If it is determined that the protocol information set as a default is transmitted to the station, the protocol information transmitted from the access point is stored in the station, Descending, when communicating with the access point; and a procedure to perform the communication using the stored protocol information.
[0011]
In each of these inventions, the access point is connected to a wired communication transmission line and has a bridge function between the wired communication transmission line and the station.
[0012]
In this way, the access point is connected to a wired communication transmission path and has a bridge function between the wired communication transmission path and the station, and the access point is connected to the wired communication transmission path. And when the destination of the wired data is a certain station, the access point determines whether or not the certain station is a station under its control. If it is determined that the certain station is a station under its control, the protocol information of the station is set in the received wired data, and the wired data is transmitted to the certain station. To send.
[0013]
The access point is connected to a wired communication transmission path and has a bridge function between the wired communication transmission path and the station, and the access point receives wireless data. And if the destination of the wireless data is a station, the access point determines whether the station is a station under its control, and the station If it is determined that the station is under the control of the station, the protocol information of the station is set in the received wireless data, and the wireless data is transmitted to the certain station.
[0014]
Further, the access point is connected to a wired communication transmission path and has a bridge function between the wired communication transmission path and the station, and the access point receives wireless data from the station. When the wireless data is received and the destination of the wireless data is the access point itself, and the wireless data is connection request data, the access point is a protocol set in the connection request data. When it is determined whether the information is protocol information supported by the access point, and the protocol information set in the connection request data is determined to be protocol information supported by the access point Thereby establishes communication with the station and performs communication operations. If it is determined that the protocol information set in the connection request data is protocol information not supported by the access point, the protocol information set as a default in the access point is used as connection response data. The station that has set and transmitted to the station stores the protocol information transmitted from the access point, and stores the stored protocol information when communicating with the access point. Communication is performed using protocol information.
[0015]
Thus, according to the present invention, when wireless communication is performed between an access point and a station, if the protocol information of the station is protocol information not supported by the access point, the protocol information set as a default is used as the station information. The station communicates with the access point using the transmitted protocol information.
[0016]
As a result, for example, when there are a large number of stations for an access point, even if each protocol is different, communication that absorbs the difference is possible. Conventionally, protocol conversion devices corresponding to the respective protocols have been required. However, according to the present invention, the necessity is eliminated, the device scale can be reduced, and the cost can be reduced.
[0017]
The access point serves as an access point for the station and has a bridge function between the wired communication transmission path and the station. The present invention relates to a so-called wireless LAN system in which an access point connected to a wired LAN, for example, as a wired communication transmission path, and a station that can access the access point terminal by wireless communication exist between these terminals. When intercommunication is performed, communication that absorbs the difference in protocol is possible, so that it is possible to obtain a great effect by being applied to such a wireless LAN system.
[0018]
For example, in such a system, when the access point receives wired data from the wired communication transmission path and the destination of the wired data is a station, the access point If it is determined whether a certain station is a station under its control, and if it is determined that the certain station is a station under its control, the protocol information of the station has been received. It is set to wired data and the wired data is transmitted to the certain station.
[0019]
Thereby, when transmitting the wired data addressed to a certain station sent via the access point to the station that is the destination of the wired data, it is possible to perform communication that absorbs the difference in protocol.
[0020]
In the above-described system, when the access point receives wireless data and the destination of the wireless data is a certain station, the access point is under the control of the certain station. If it is determined that the certain station is a station under its control, the protocol information of the station is set in the received wireless data, Wireless data is transmitted to the certain station.
[0021]
As a result, when wireless data addressed to a certain station sent via the access point is transmitted to the station that is the destination of the non-related data, communication that absorbs the difference in protocol can be performed.
[0022]
Furthermore, in the above-described system, when the access point receives wireless data from the station, the destination of the wireless data is the access point itself, and the wireless data is connection request data The access point determines whether or not the protocol information set in the connection request data is protocol information supported by the access point, and the protocol information set in the connection request data Is determined to be protocol information supported by the access point, thereby establishing communication with the station to perform communication operation, and the protocol information set in the connection request data is Protocol not supported by the access point If the information is determined to be information, the protocol information set as default in the access point is set in connection response data and transmitted to the station. The transmitted protocol information is stored, and thereafter, when communicating with the access point, communication is performed using the stored protocol information.
[0023]
As a result, when communication is performed between a station and an access point, even if the protocol information of the station is not supported on the access point side, communication can be performed using the protocol information set as the default on the access point side. Communication that absorbs these differences is possible.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below. The contents described in this embodiment are descriptions of the multi-protocol compatible communication control method and multi-protocol compatible communication system of the present invention, and specific processing contents of the multi-protocol compatible communication control processing program of the present invention. Is also included.
[0025]
FIG. 1 is a schematic system configuration diagram for explaining an embodiment of the present invention, in which at least one access point (here, a plurality of access points exist) connected to a wired
[0026]
Access points AP1, AP2,. ... Are stations ST1, ST2. .. Serving as an access point for the wired
[0027]
FIG. 2 shows access points AP1, AP2,. .. And the configuration of the station terminals ST1, ST2,..., Here, the configuration of the access point AP1 and the station ST1 will be described as a representative.
[0028]
The access point AP1 has a wired signal transmission / reception unit 11 for enabling signal transmission / reception to / from the wired
[0029]
As described above, the access point AP1 includes the wired signal transmission / reception unit 11 and the wireless signal transmission / reception unit 13, and has a function of bridging frames transmitted and received between the wired LAN and the wireless LAN. Note that the wired signal transmission / reception unit 11 adopts a commonly known CSMA / CD (Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection) method, for example, and the wireless signal transmission / reception unit 13 is generally known, for example. CSMA / CA (Carrier Sense Multiple Access with Collision
Avoidance) method is adopted.
[0030]
On the other hand, the station ST1 has a radio signal transmission /
[0031]
FIG. 3 shows the structure of a frame used in the present invention, which is composed of a destination address DA, a source address SA, a control field CF in which the frame type is described, a data part DT, an error check code CRC, and the like. Yes. There are various types of frames, such as a connection request frame, a connection response frame, an ACK frame, and a data frame, and information indicating each type is set. Further, data sent at that time is set in the data portion DT, and protocol information is also set in the data portion DT. In some cases, there is no data.
[0032]
The main operation of the present invention will be schematically described. When the station ST1 is activated, it searches for an access point. When there is no access point, it enters a standby state. Since the beacon is periodically sent from the access point, the access point can be found by receiving this. When an access point (access point AP1) is found, a connection request frame is transmitted to the address of the access point AP1 set in the beacon. In the connection request frame, protocol information necessary for communication with the access point AP1 is set and sent to the access point AP1.
[0033]
When the access point AP1 receives the connection request frame from the station ST1, the protocol information set in the connection request frame is analyzed by the
[0034]
On the other hand, when the protocol information described in the connection frame from the station ST1 is protocol information that is not supported on the access point AP1, the protocol information that is set in advance as default on the access point AP1 side is displayed. The data is taken out from the
[0035]
Hereinafter, the overall operation will be described in detail with reference to the flowcharts of FIGS. The flowcharts shown in FIGS. 4 to 7 are operations mainly performed by the
[0036]
In FIG. 4, the parameters of the access point AP1 are initialized (step s1). As the initial setting, for example, the contents of a protocol set as a default (referred to as a default protocol), the corresponding protocol number, version, and the like are registered as default protocol information.
[0037]
After the default protocol information initialized in this way is notified to the protocol manager (step s2), the timer is started (step s3). This timer is provided in the
[0038]
Then, it is determined whether or not a frame (referred to as wired data) from the wired
[0039]
On the other hand, if it is determined that it is not reception of wired data, it is determined whether or not a frame (referred to as wireless data) from the wireless LAN has been received (step s5). Here, when it is determined that the wireless data is not received, it is checked whether or not the set value of the timer has been reached (step s6). If the set value has not been reached, the process returns to step 4 and the set value has been reached. Then, the timer is stopped (step s7), the beacon frame is transferred to the radio signal transmitting / receiving unit 13 (step s8), a beacon is emitted, and then the process returns to step s4. In other words, the timer operation here generates a beacon at regular intervals. If no wired data or wireless data is received after the timer is set, the beacon is emitted a predetermined time after the timer is set. Will be.
[0040]
By the way, if it is determined in the determination process of step s4 that there is wired data reception, the process of FIG. 5 is entered, which will be described with reference to the flowchart of FIG.
[0041]
In FIG. 5, first, it is determined whether or not the wired data is addressed to the user (step s31). If the wired data is addressed to the user, the wired data is transferred to the buffer memory 14 (step s32). The process moves to step 4 s5. If the wired data is not addressed to itself, it is checked whether it is a Broadcast / Multicast frame (step s33). If it is a Broadcast / Multicast frame, it is transferred to the buffer memory 14 (step s32), and then FIG. The process moves to step s5.
[0042]
If it is not addressed to itself or a Broadcast / Multicast frame, the
[0043]
As a result, the
[0044]
If there is a station having the corresponding address in the station list, its own address is set to the source address SA set in the frame of the received wired data (step s37), and The
[0045]
Then, the frame (received wired data) having such settings is transferred to the wireless signal transmitting / receiving unit 13 (step s39). Thus, the frame is transmitted from the wireless signal transmission / reception unit 13. When the processing in step s39 is performed, the processing moves to step s5 in FIG.
[0046]
By the way, if it is determined in step s5 in FIG. 4 that wireless data has been received, it is determined whether or not the wireless data is addressed to itself (step s9). Enter the process. The process of FIG. 6 will be described later. On the other hand, if it is not addressed to itself, it is checked whether it is a Broadcast / Multicast frame (step s10). If it is a Broadcast / Multicast frame, it is transferred to its own buffer memory 14 (step s11). The process moves to s6.
[0047]
If it is not addressed to itself or a Broadcast / Multicast frame, the
[0048]
Thereby, the
[0049]
Then, the frame (received wireless data) set in this way is transferred to the wireless signal transmitting / receiving unit 13 (step s16). Thus, the frame is transmitted from the wireless signal transmission / reception unit 13. When the process of step s16 is performed, the process proceeds to step s6.
[0050]
If there is no station having the corresponding address in the station list in the database 16 (step s13), the frame is transferred to the wired signal transmitting / receiving unit 11 (step s17), and the data is transmitted to the wired
[0051]
In this way, when it is not addressed to itself, is not a Broadcast / Multicast frame, and is not addressed to a station managed by itself (addressed to a station not in the station list stored in its own database 16). In this case, the frame is transmitted to the wired signal transmission / reception unit 11 and the frame (received wireless data) is transferred to the wired
[0052]
On the other hand, if it is determined in step s9 in FIG. 4 that the message is addressed to itself, the process in FIG. 6 is entered, which will be described.
[0053]
When the self-addressed frame is received, the ACK frame is transferred to the radio signal transmitting / receiving unit 13 (step s41). As a result, the ACK frame is transmitted from the radio signal transmitting / receiving unit 13 to the transmission source station.
[0054]
Then, it is determined what kind of frame is addressed to itself. Here, it is determined whether or not it is a connection request frame (step s42). If it is not a connection request frame, the data frame is transferred to the buffer memory 14 (step s43).
[0055]
On the other hand, if it is a connection request frame, the protocol of the station (in this case, station ST1) that issued the connection request is extracted from the connection request frame, and the protocol information is passed to the
[0056]
As a result, the
[0057]
Then, it is determined whether or not the protocol is supported protocol information (step s45). If it is determined that the protocol information is supported, the data part DT (see FIG. 3) A connection response frame in which no data is set is created (step s46), and is transferred to the radio signal transmitting / receiving unit 13 (step s49). Thus, the connection response frame is transmitted from the radio signal transmitting / receiving unit 13.
[0058]
On the other hand, if it is determined in step s45 described above that the protocol is not supported, the default protocol information set in advance as a default for its own access point AP1 is read from the protocol memory 15 (step s47). Then, a connection response frame in which the default protocol information is set in the data part DT is created (step s48), and is transferred to the radio signal transmitting / receiving unit 13 (step s49). Thus, the connection response frame is transmitted from the radio signal transmitting / receiving unit 13.
[0059]
Then, a timer is set (step s50). In this case, this timer set is set to wait for ACK, and it is determined whether or not an ACK is returned from the station ST1 within a certain time (steps s51 and s52), and the ACK is returned within a certain time. If it has been received, the
[0060]
That is, the address, protocol number, and version of the station (in this case, the station ST1) that has established a connection and is in a communicable state are registered in the station list in the
[0061]
As a result, even if the protocol information of the station ST1 is not supported on the access point AP1, the default protocol information set as the default on the access point AP1 is obtained by performing the processing described so far. The station ST1 is notified, and information about the station is registered in the station list in the
[0062]
Next, processing performed on the station side (here, station ST1) will be described with reference to the flowchart of FIG. The processing content shown in FIG. 7 is the processing content performed by the
[0063]
First, parameter initialization is performed (step s61), and it is determined whether a beacon is received (step s62). When the beacon is received, the
[0064]
Then, a timer is set (step s66). In this case, this timer set is set to wait for ACK, and it is determined whether or not an ACK is returned from the access point AP1 within a certain time (steps s67 and s68). If it does not return, the process returns to step 62 and waits for a beacon.
[0065]
On the other hand, if ACK is returned within a certain time, a timer is set (step 69). In this case, this timer set is set to wait for a connection response frame from the access point AP1, and it is determined whether or not a connection response is returned from the access point AP1 within a certain time (steps s70 and s71). ) If no connection response frame is returned within a certain time, the process returns to step s61.
[0066]
If a connection response frame is returned from the access point AP1 within a predetermined time, an ACK frame for the response frame is transferred to the radio signal transmitting / receiving unit 21 (step s72). As a result, an ACK frame is transmitted from the radio signal transmitting / receiving
[0067]
The protocol information set in the connection response frame is protocol information that is held as a default on the access point AP1, and is notified as protocol information for communication from the access point AP1 side to the station ST1. Is. That is, it is a case where it is determined that the protocol transmitted from the station ST1 side is protocol information that is not supported on the access point AP1 side. Therefore, in the future, this means that communication is performed using protocol information (default protocol information) set in the connection response frame.
[0068]
If no protocol information is set in the connection response frame, the protocol information sent from the station ST1 is protocol information supported by the access point AP1, and in this case, communication is performed using the protocol information. Means that is possible.
[0069]
Whether or not the protocol information is set in this connection response frame is determined by the process already described in steps s45 to s49 in FIG.
[0070]
If no protocol information is set in the connection response frame in the above-described step s73, initial setting is performed for performing communication using the protocol information that the user originally has (step s76). . On the other hand, if the protocol information is set in the connection response frame in the above-described step s73, the
[0071]
As described above, in this embodiment, when wired data is received by the access point AP1, if the wired data is not addressed to itself or is not a Broadcast / Multicast frame, it is stored in its
[0072]
Further, it checks what protocol is set with the station and sets the set protocol. Then, the radio signal transmitting / receiving unit 13 transmits the frame in which such a setting is made.
[0073]
As a result, when the wired data sent from the wired LAN is transmitted from the access point having a bridge function between the wired LAN and the wireless LAN to a station logically connected to the access point, If the station is a station managed by the access point, communication can be performed by setting protocol information corresponding to the station in the frame of the received data. As a result, even if the protocol for the wired LAN and the protocol of the station are different, the wired data can be transmitted to the station.
[0074]
In addition, when wireless data is received by an access point, if the wireless data is not addressed to itself or is not a Broadcast / Multicast frame, it searches its station list and If there is a station that has the address (address set in the received frame), and if there is a station with the corresponding address, set its own address to the source address SA of the received frame To do. Further, it checks what protocol information is set with the station and sets the set protocol information. Then, the radio signal transmitting / receiving unit 13 transmits the frame in which such a setting is made.
[0075]
Also in this case, if the station that is the transmission destination of the wireless data is a station managed by the access point, communication can be performed by setting a protocol corresponding to the station in the wireless data. As a result, when wireless communication is performed via the access point, the wireless data can be transmitted to the destination station even if the protocol for performing the communication is different.
[0076]
Further, when wireless data is received by a certain access point and it is determined that the wireless data is addressed to its own access point, it is determined what kind of frame the received data addressed to that self is. If it is a connection request frame, the protocol information of the station that sent the connection request frame is extracted from the connection request frame, and it is checked whether or not the protocol information is protocol information supported by itself. If the protocol information is supported protocol information, wireless communication is possible using the protocol information.
[0077]
On the other hand, if it is determined that the protocol information is not supported protocol information, the protocol information that is pre-defaulted to its own access point is read from the protocol memory and is read out as the data portion of the connection response frame. And send it to the station side. If the connection is established and communication is possible, the station address, protocol number, and version are registered in the station list in the
[0078]
As a result, even if the protocol information of a station is not supported by the access point that is the communication partner, the default protocol information that is set as the default by the access point is notified to the station, and Information about the station is registered in the station list stored in the
[0079]
The present invention is not limited to the embodiment described above, and various modifications can be made without departing from the gist of the present invention.
[0080]
The multi-protocol compatible communication control processing program for performing the processing of the present invention described above can be recorded on a recording medium such as a floppy disk, an optical disk, or a hard disk, and the present invention includes the recording medium. Further, the processing program may be obtained from a network.
[0081]
As described above, according to the present invention, when wireless communication is performed between an access point and a station, if the station protocol information is protocol information not supported by the access point, it is set as a default. The protocol information is transmitted to the station, and the station communicates with the access point using the transmitted protocol information. For this reason, for example, when there are a large number of stations for an access point, even if the respective protocols are different, communication that absorbs the difference is possible. Conventionally, protocol conversion devices corresponding to the respective protocols have been required. However, according to the present invention, the necessity is eliminated, the device scale can be reduced, and the cost can be reduced.
[0082]
The access point serves as an access point for the station and has a bridge function between the wired communication transmission path and the station. The present invention relates to a so-called wireless LAN system in which an access point connected to, for example, a wired LAN as a wired communication transmission path and a station that can access the access point terminal by wireless communication exist. When communication is performed, it is possible to perform communication that absorbs the difference in protocol, and thus a great effect can be obtained by applying to such a wireless LAN system.
[0083]
For example, in such a system, when the access point receives wired data from a wired LAN as the wired communication transmission path and the destination of the wired data is a station, the access point The point determines whether the certain station is a station under its control, and if it is determined that the certain station is a station under its control, Protocol information is set in the received wired data, and the wired data is transmitted to the certain station.
[0084]
As a result, it is possible to transmit the wired data addressed to a certain station sent via the access point to the station that is the destination of the wired data, and perform communication from the wired LAN to the wireless LAN. Communication that absorbs differences in protocols is possible.
[0085]
In the above-described system, when the access point receives wireless data and the destination of the wireless data is a certain station, the access point is under the control of the certain station. If it is determined that the certain station is a station under its control, the protocol information of the certain station is set in the received wireless data. The wireless data is transmitted to the certain station.
[0086]
As a result, wireless data addressed to a certain station transmitted via the access point can be transmitted to the station that is the destination of the non-related data, and wireless data transmission / reception via the access point is performed. In this case, communication that absorbs the difference in protocol is possible.
[0087]
Furthermore, in the above-described system, when the access point receives wireless data from the station, the destination of the wireless data is the access point itself, and the wireless data is connection request data The access point determines whether or not the protocol information set in the connection request data is protocol information supported by the access point, and the protocol information set in the connection request data Is determined to be protocol information supported by the access point, thereby establishing communication with the station to perform communication operation, and the protocol information set in the connection request data is Protocol not supported by the access point If the information is determined to be information, the protocol information set as default in the access point is set in connection response data and transmitted to the station. The transmitted protocol information is stored, and thereafter, when communicating with the access point, communication is performed using the stored protocol information.
[0088]
As a result, when communication is performed between the station and the access point, even if the station protocol is not supported on the access point side, communication is possible using the protocol information set as the default on the access point side. Communication that absorbs the difference is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of a communication system to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a diagram showing a configuration of an access point and a station in FIG.
FIG. 3 is a diagram showing a configuration of a frame used in the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a flowchart illustrating a processing procedure according to an embodiment of the present invention, and is a flowchart illustrating a part of a processing procedure performed by a control unit of an access point.
FIG. 5 is a flowchart illustrating a subsequent processing procedure when it is determined that wired data is present in the determination processing in step s5 in the flowchart of FIG. 4;
FIG. 6 is a flowchart for explaining a subsequent processing procedure when it is determined that the user is addressed in the determination processing in step s9 in the flowchart of FIG. 4;
FIG. 7 is a flowchart illustrating a processing procedure according to the embodiment of the present invention, and is a flowchart illustrating a processing procedure performed by a control unit of a station.
[Explanation of symbols]
1 Wired LAN
11 Wired signal transmitter / receiver
12 Control unit
13 Radio signal transceiver
14 Buffer memory
15 Protocol memory
16 Station information database
21 Radio signal transceiver
22 Control unit
23 Buffer memory
24 Protocol memory
25 Protocol Management Department
AP1, AP2, ... access point
ST1, ST2, ... Station
Claims (15)
前記アクセスポイントは、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしているプロトコル情報であるか否かを判定し、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしていないプロトコル情報であると判定した場合には、デフォルトとして設定されているプロトコル情報を前記ステーションに対して送信し、
前記ステーションは、前記アクセスポイントから送信されたプロトコル情報を保存し、以降、前記アクセスポイントとの通信を行う際には、その保存されたプロトコル情報を用いて通信を行うことを特徴とするマルチプロトコル対応通信制御方法。A multi-protocol compatible communication control method used when performing communication between an access point and a station capable of accessing the access point by wireless communication,
The access point determines whether the protocol information of the station is protocol information supported by the access point, and determines that the protocol information of the station is protocol information not supported by the access point. If you do, send the protocol information set as default to the station,
The station stores protocol information transmitted from the access point, and thereafter performs communication using the stored protocol information when performing communication with the access point. Corresponding communication control method.
制御部と、プロトコル情報を管理するプロトコル管理部と、プロトコル情報を保持する記憶手段とを有し、前記アクセスポイントに対して無線通信によるアクセスが可能なステーションとを有するマルチプロトコル対応通信システムであって、
前記アクセスポイントは、前記自己の記憶手段にデフォルトとして設定されているプロトコル情報を保持し、前記ステーションとの間で無線通信を行う際、前記自己の制御部の指示によって自己のプロトコル管理部が、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイント自身でサポートしているプロトコル情報であるか否かを判定し、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイント自身でサポートしていないプロトコル情報であると判定した場合には、前記デフォルトとして設定されているプロトコル情報を前記自己の記憶手段から読み出してそれを前記ステーションに対して送信し、
前記ステーションは、自己の制御部の指示によって自己のプロトコル管理部が前記アクセスポイントから送信されたプロトコル情報を自己の記憶手段に保存し、以降、前記アクセスポイントとの通信を行う際には、前記記憶手段に保存されたプロトコル情報を用いて通信を行うことを特徴とするマルチプロトコル対応通信システム。An access point having a control unit, a protocol management unit that manages protocol information, a storage unit that stores protocol information, and a database that stores information about stations;
A multi-protocol compatible communication system having a control unit, a protocol management unit that manages protocol information, and a storage unit that holds protocol information, and a station that can access the access point through wireless communication. hand,
The access point retains protocol information set as default in its own storage means, and when performing wireless communication with the station, its own protocol management unit is instructed by its own control unit, When determining whether the protocol information of the station is protocol information supported by the access point itself, and determining that the protocol information of the station is protocol information not supported by the access point itself Reads out the protocol information set as the default from its own storage means and transmits it to the station,
The station stores the protocol information transmitted from the access point by its own protocol management unit according to an instruction of its own control unit in its own storage means, and when performing communication with the access point thereafter, A multi-protocol compatible communication system that performs communication using protocol information stored in a storage means.
前記アクセスポイントに、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしているプロトコル情報であるか否かを判定させ、前記ステーションのプロトコル情報が前記アクセスポイントでサポートしていないプロトコル情報であると判定した場合には、デフォルトとして設定されているプロトコル情報を前記ステーションに対して送信させる手順と、
前記ステーションに、前記アクセスポイントから送信されたプロトコル情報を保存させ、以降、前記アクセスポイントとの通信を行う際には、その保存されたプロトコル情報を用いて通信を行わせる手順とを有することを特徴とするマルチプロトコル対応通信制御処理プログラム。A multi-protocol compatible communication control program for use in a multi-protocol compatible communication system that performs communication between an access point and a station that can access the access point by wireless communication,
Let the access point determine whether the protocol information of the station is protocol information supported by the access point, and determine that the protocol information of the station is protocol information not supported by the access point If so, a procedure for transmitting protocol information set as a default to the station;
A procedure for causing the station to store protocol information transmitted from the access point, and subsequently performing communication using the stored protocol information when performing communication with the access point. A multi-protocol compatible communication control processing program.
前記アクセスポイントに、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイント自身でサポートしているプロトコル情報であるか否かを判定させ、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイント自身でサポートしているプロトコル情報であると判定した場合には、それによって前記ステーションとの間で通信を確立して通信動作を行なわせ、前記接続要求データにセットされているプロトコル情報が前記アクセスポイント自身でサポートしていないプロトコル情報であると判定した場合には、前記アクセスポイントにデフォルトとして設定されているプロトコル情報を接続応答データにセットして前記ステーションに対して送信させる手順と、 前記ステーションに、前記アクセスポイントから通知されたプロトコル情報を保存させ、以降、前記アクセスポイントとの通信を行う際には、その保存されたプロトコル情報を用いて通信を行なわせる手順をさらに有することを特徴とする請求項１２記載のマルチプロトコル対応通信制御処理プログラム。When the access point receives wireless data from the station and the destination of the wireless data is its own access point, and the wireless data is connection request data,
The access point is caused to determine whether the protocol information set in the connection request data is protocol information supported by the access point itself, and the protocol information set in the connection request data is If it is determined that the protocol information is supported by the access point itself, it establishes communication with the station to perform communication operation, and the protocol information set in the connection request data is When it is determined that the protocol information is not supported by the access point itself, the protocol information set as default in the access point is set in connection response data and transmitted to the station; The access point is connected to the station. 13. The method according to claim 12, further comprising a step of storing the protocol information notified from the destination and then performing communication using the stored protocol information when communicating with the access point. The multi-protocol compatible communication control processing program.
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