JP3713781B2 - Idle speed control device for internal combustion engine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のアイドル回転数制御装置に係り、詳しくは、内燃機関に連結された充電発電機によって充電されるバッテリの充電電圧を確保するためのアイドル回転数制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車等の車両には、エンジンに連結され、該エンジンの回転に伴って回転するオルタネータ(充電発電機)が備えられている。そして、エンジンの回転中には、オルタネータにて発電された電力は、各種電気負荷に供給されるとともに、余剰の電力によりバッテリの充電が図られる。
【0003】
ところで、近年、アイドリング運転時における燃費の向上を図るべく、アイドル回転数を比較的低い値に設定することが一般的に行われるようになってきている。しかし、アイドル回転数を下げた場合には、オルタネータにて発電される電力が低くなってしまい、バッテリの充電が確保されない場合が生じる。そのため、むしろ放電(バッテリからの電流供給が電気負荷に対して行われること)が起こりうる。そして、このように、比較的低いアイドル回転数にてアイドリングを長時間行った場合には、バッテリの充電容量が低下して、最終的には、いわゆる「バッテリ上がり」に到ってしまう。
【0004】
かかるバッテリ上がりを防止するための技術として、例えば特開平3−78535号公報に開示されたものが挙げられる。この技術では、エンジンがアイドリング状態になっていることが検出され、かつ、オルタネータがフル発電状態乃至はそれに近い状態になっていることが検出された場合に、エンジンへの吸気量が増やされる。これは、電気負荷の使用容量が大きくなると、一般にバッテリは、電気負荷へ電力を送る送電状態になっていることが多く、オルタネータから電力を受ける充電状態になっていることは少ないことに基づくものである。すなわち、オルタネータがフル発電状態等の場合には、多くの場合バッテリが放電状態になっていると予想できるので、そのまま放置しておくとバッテリ上がりが起こってしまうと考えられるのである。そこで、この技術では、上記の状態のときに、エンジンへの吸気量を増大せしめ、エンジンの回転数、ひいてはオルタネータの回転数を高める(アイドルアップを行う)ようにして、バッテリ上がりの防止を図っているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来技術では、オルタネータがフル発電状態等の場合には、いかなる場合でも、バッテリ上がりのおそれがあるものとして、アイドルアップが実行されていた。このため、未だバッテリの容量が十分にあり、しばらくはバッテリ上がりのおそれのないような場合であっても、即座にアイドルアップが実行される場合が生じてしまうおそれがあった。そのため、このような場合には、無駄に燃料が消費され、燃費の悪化を招来してしまうというおそれがあった。
【0006】
これに対し、特開平2−136550号公報に開示された技術においてはバッテリ電圧を検出する手段を設けるとともに、当該検出手段により検出されたバッテリ電圧が、バッテリ端子開放時の開放端子電圧以上に設定した目標値を下回った場合に、アイドルアップを実行するようにしている。かかる技術によれば、オルタネータではなく、バッテリ電圧を検出するようにしているため、上述の技術に比べて無駄な燃料を消費する場合が少なくなり、燃費の向上が図られうる。
【0007】
しかしながら、当該公報に開示された技術においては、バッテリ電圧を直接的に検出する検出手段を別途設ける必要があった。このため、当該検出手段を設ける分だけ、コストの増大を招いてしまっていた。
【0008】
本発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、内燃機関のアイドリング時におけるバッテリ上がりを確実に防止でき、かつ、燃費の向上をも図ることができるとともに、コストの増大を招くことのない内燃機関のアイドル回転数制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明においては、図1に示すように、内燃機関M1に連結されて回転する充電発電機M2と、前記充電発電機M2に接続されたバッテリM3と、前記内燃機関M1のアイドリング時の回転数を検出するアイドル回転数検出手段M4と、前記アイドル回転数検出手段M4により検出された回転数が、バッテリM3が充電されているのか放電されているのか判断するための充放電バランス回転数よりも高いか否かを判断する回転数判断手段M5と、前記回転数判断手段M5による判断結果に基づいて前記バッテリM3の容量を推定する容量推定値を変更設定する推定値変更手段M6と、前記推定値変更手段M6により設定された容量推定値が、バッテリM3の容量が充電必要値となる基準判定値よりも低いか否かを判定する判定手段M7と、前記判定手段M7により、前記容量推定値が、基準判定値よりも低いと判断された場合に、前記内燃機関M1のアイドル回転数を増大せしめるアイドルアップ制御手段M8とを備えたことをその要旨としている。
【0010】
上記請求項1に記載の発明によれば、図1に示すように、充電発電機M2は、内燃機関M1に連結され、該内燃機関M1の回転に伴って回転し、発電する。そして、電気負荷等に電力を供給する。また、充電発電機M2に接続されたバッテリM3は、充電発電機M2からの余剰電力により充電される。さらに、充電発電機M2の回転により生じる電力が電気負荷に追いつかない場合には、バッテリM3からの放電により、不足電力が補われる。
【0011】
さて、本発明では、アイドル回転数検出手段M4によって、内燃機関M1のアイドリング時の回転数が検出される。また、アイドル回転数検出手段M4により検出された回転数が、バッテリM3が充電されているのか放電されているのか判断するための充放電バランス回転数よりも高いか否かが、回転数判断手段M5によって判断される。さらに、その判断結果に基づいて、推定値変更手段M6では、バッテリM3の容量が推定され、その容量推定値が変更設定される。この推定値変更手段M6により設定された容量推定値が、バッテリM3の容量が充電必要値となる基準判定値よりも低いか否かが、判定手段M7によって判定される。そして、この判定手段M7により、前記容量推定値が、基準判定値よりも低いと判断された場合に、アイドルアップ制御手段M8によって、内燃機関M1のアイドル回転数が増大させられる。
【0012】
このように、本発明では、アイドリング時の回転数に基づき、バッテリM3の容量が推定される。従って、上記放電により、バッテリ上がりに到ってしまうまでに、アイドルアップが図られることとなり、バッテリM3の充電が確保されうる。また、オルタネータ等の充電発電機M2の発電状態に応じてアイドルアップを行うことはせず、あくまでもバッテリM3の容量を考慮してアイドルアップを行うので、無駄なアイドルアップによる燃料の無駄な消費を抑制することができる。さらに、バッテリM3の容量を考慮する上で、バッテリM3の電圧を直接検出するようなことをせず、少なくともアイドリング時の回転数に基づき、バッテリM3の容量を推定するようにした。このため、バッテリM3電圧を検出するための手段を省略することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における内燃機関のアイドル回転数制御装置をガソリンエンジンのそれに具体化した一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図2は本実施の形態において、車両に搭載されたエンジンのアイドル回転数制御装置を示す概略構成図である。同図に示すように、内燃機関としてのエンジン1は吸気通路2を介してエアクリーナ3から外気を取り込むようになっている。また、エンジン1はその外気の取り込みと同時に、吸気ポート2aの近傍にて各気筒毎に設けられたインジェクタ4から噴射される燃料を取り込むようになっている。そして、取り込まれた燃料と外気との混合気を各気筒毎に設けられた吸気バルブ5を介して燃焼室1aへ導入し、同燃焼室1a内にて爆発・燃焼させて駆動力を得る。また、爆発、燃焼後の排気ガスは、燃焼室1aから排気バルブ6を介して各気筒毎の排気マニホールドが集合する排気通路7へ導出され、外部へ排出されるようになっている。
【0015】
吸気通路2の途中には、図示しないアクセルペダルの操作に連動して開閉されるスロットルバルブ8が設けられている。そして、このスロットルバルブ8が開閉されることにより、吸気通路2への吸入空気量が調節される。また、スロットルバルブ8の下流側には、吸入空気の脈動を平滑化させるサージタンク9が設けられている。
【0016】
また、吸気通路2の途中には、スロットルバルブ8を迂回する、すなわち、スロットルバルブ8の上流側と下流側との間を連通させるバイパス通路としてのバイパス吸気通路10が設けられている。そして、このバイパス吸気通路10の途中には、同通路10を流れる空気流量を調節するリニアソレノイド式のアイドル・スピード・コントロール・バルブ(ISCV)11が設けられている。このISCV11は、基本的には、スロットルバルブ8が閉じられてエンジン1がアイドル状態のときに、アクチュエータを構成するソレノイド11aがデューティ制御される。そのデューティ比が制御されてISCV11が適宜に開閉(駆動)される。この開閉によって、バイパス吸気通路10の空気流量(吸入空気量)が調節される。そして、この吸入空気量の調整によってアイドリング時のエンジン回転数NEが制御されるようになっている。
【0017】
吸気通路2においてエアクリーナ3の近傍には、吸気温度THAを検出する吸気温センサ21が設けられている。この吸気温度THAは、燃焼室1a内の温度に相当しうるものである。また、スロットルバルブ8の近傍には、その開度(スロットル開度)θを検出するスロットルセンサ22が設けられるとともに、スロットルバルブ8が全閉となったときに「オン」してアイドル状態を検知するアイドルスイッチ23が設けられている。さらに、サージタンク9には、同タンク9に連通して吸入空気圧力(吸気圧)PiMを検出する吸気圧センサ24が設けられている。
【0018】
一方、排気通路7の途中には、排気中の酸素濃度OXを検出する酸素センサ25が設けられている。また、エンジン1には、その冷却水の温度(冷却水温)THWを検出する水温センサ26が設けられている。
【0019】
エンジン1の各気筒毎に設けられた点火プラグ12には、ディストリビュータ13にて分配される点火信号が印加される。ディストリビュータ13はイグナイタ14から出力される高電圧をエンジン1のクランク角に同期して各点火プラグ12に分配するためのものであり、各点火プラグ12の点火タイミングはイグナイタ14からの高電圧出力タイミングにより決定される。
【0020】
ディストリビュータ13には、同ディストリビュータ13に内蔵された図示しないロータの回転から、エンジン1の回転数(エンジン回転数)NEを検出する回転数センサ27が設けられている。また、ディストリビュータ13には、同じくロータの回転に応じてエンジン1のクランク角の変化を所定の割合で検出するクランク角センサ28が設けられている。
【0021】
併せて、エンジン1に駆動連結された自動変速機15には、車速センサ29が設けられている。この車速センサ29は、そのときどきの車両の速度(車速)SPDを検出するとともに、その値を示す信号を出力できるようになっている。
【0022】
加えて、前記自動変速機15の内部には、ニュートラルスタートスイッチ30が設けられている。このニュートラルスタートスイッチ30は、現在のシフト位置ShPがニュートラルレンジ[Nレンジ(Pレンジも含む)]にあることを検出する。すなわち、現在のシフト位置ShPがNレンジにあるのかドライブレンジ(Dレンジ)にあるのかを検出することができるようになっている。
【0023】
そして、前記各センサ21,22,24〜29並びにアイドルスイッチ23及びニュートラルスタートスイッチ30等によって、エンジン1の運転状態等が適宜検出され、これらにより運転状態検出手段が構成されている。特に、上記回転数センサ27によってアイドル回転数検出手段が構成されている。
【0024】
さて、本実施の形態において、車両には、充電発電機を構成するオルタネータ31が搭載され、エンジン1に駆動連結されている。周知のとおり、オルタネータ31は、図示しないロータコイル、ステータコイル及び全波整流器等により構成され、エンジン1の回転に伴って、ロータコイルが回転し、ステータコイルにて交流発電電圧は生じるようになっている。そして、当該オルタネータ31にて発生した電力は、エアコン、ヘッドライト等の各種電気負荷(図示せず)の方へと供給されるようになっている。
【0025】
また、車両には、バッテリ32が搭載されている。このバッテリ32は、前記オルタネータ31及び各種電気負荷に対し電気的に接続されている。そして、オルタネータ31にて発生する電力に余剰電力が生じた場合には、バッテリ32に当該余剰電力が蓄えられるようになっている(充電)。一方、電気負荷からの要求電力が、オルタネータ31から発生する電力よりも大きい場合には、バッテリ32からの供給電力によってその不足分が補われ(放電)、バッテリ32の電力容量は、その放電によって徐々に低下してゆくようになっている。
【0026】
ところで、上述した各インジェクタ4、ISCV11用のソレノイド11a及びイグナイタ14は電子制御装置(以下、単に「ECU」という)41に電気的に接続され、このECU41の作動によってそれらの駆動タイミングが制御される。このECU41により、回転数判断手段、推定値変更手段、判定手段及びアイドルアップ制御手段が構成されている。
【0027】
このECU41には、前述した吸気温センサ21、スロットルセンサ22、アイドルスイッチ23、吸気圧センサ24、酸素センサ25、水温センサ26、回転数センサ27、クランク角センサ28、車速センサ29及びニュートラルスタートスイッチ30がそれぞれ接続されている。従って、ECU41はこれら各センサ21,22,24〜29並びにアイドルスイッチ23及びニュートラルスタートスイッチ30からの出力信号等に基づいて、インジェクタ4、ソレノイド11a(ISCV11)及びイグナイタ14等を好適に制御する。
【0028】
次に、ECU41の構成について図3のブロック図に従って説明する。ECU41は中央処理装置(CPU)42、所定の制御プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)43、CPU42の演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)44、予め記憶されたデータを保存するバックアップRAM45等を備えている。また、ECU41は、これら各部と外部入力回路46、外部出力回路47等とをバス48によって接続した論理演算回路として構成されている。
【0029】
外部入力回路46には、前述した吸気温センサ21、スロットルセンサ22、アイドルスイッチ23、吸気圧センサ24、酸素センサ25、水温センサ26、回転数センサ27、クランク角センサ28、車速センサ29及びニュートラルスタートスイッチ30等がそれぞれ接続されている。そして、CPU42は外部入力回路46を介して各センサ21,22,24〜29並びにアイドルスイッチ23及びニュートラルスタートスイッチ30からの出力信号を入力値として読み込む。そして、CPU42はこれら入力値に基いて、外部出力回路47に接続されたインジェクタ4、ソレノイド11a及びイグナイタ14等を好適に制御する。なお、この実施の形態における各学習値等やフラグは、上記したバックアップRAM45に保存されるようになっている。
【0030】
さて、エンジン1の運転中においては、次に説明するような制御が実行される。そして、以下には、その制御を行うための処理について、図4のフローチャート等に従って説明する。
【0031】
図4はエンジン1の運転時、特に、少なくともアイドリング時においてECU41により実行される「バッテリ状態モニタルーチン」を示すフローチャートであって、所定時間毎の定時割込みで実行される。
【0032】
処理がこのルーチンへ移行すると、先ずステップ101において、ECU41は、回転数センサ27等からの検出結果に基づき、エンジン回転数NE等をはじめとする各種信号を読み込む。
【0033】
次に、ECU41は、ステップ102において、バッテリ状態値CCHRGをセットする。ここで、このバッテリ状態値CCHRGというのは、バッテリ32の容量を推定するための1つの指標であって「0%(完全放電)」〜「100%(完全充電)」の値をとる。例えば、所定時間以上高いエンジン回転数NEにて走行していたような場合には、オルタネータ31からの余剰電力による充電により、バッテリ状態値CCHRGは「100%」となる。さらに詳しくは、初めてこのルーチンに移行したような場合であって、バッテリ32が初めて(新たに)搭載された場合には、所定の初期値(例えば「75%」)がセットされる。また、一旦エンジン1が停止されて、再始動したばかりのときには、エンジン1停止直前のバッテリ状態値CCHRGがセットされる。さらに、2回目以降のルーチンにおいては、前回のルーチンで設定された値がバックアップRAM45から読み出され、その値がバッテリ状態値CCHRGとしてセットされる。
【0034】
続いて、ステップ103において、ECU41は、今回読み込んだエンジン回転数NEが予め定められた充放電バランス回転数NBALよりも低いか否かを判断する。ここで、充放電バランス回転数NBALというのは、予め実験的又は経験的に求められた回転数である。すなわち、図5に示すように、現在、仮に平均的な電気負荷がかかっているとした場合に、オルタネータ31の出力が基準値を上回れば、バッテリ32は充電される。一方、オルタネータ31の出力が基準値を下回れば、バッテリ32は放電される。つまり、図5,6に示すように、充放電バランス回転数NBALとは、エンジン回転数NEがその回転数以上であれば、多くの場合にバッテリ32は充電され、バッテリ容量は増大するため(図6のNE3,NE4,NE5のような場合)、アイドルアップの必要はなく、これに対し、エンジン回転数NEがその回転数未満であれば、多くの場合にバッテリ32は放電され、バッテリ容量は低下するため(図6のNE1,NE2のような場合)、それが所定時間継続するとバッテリ上がりのおそれが生じるという、いわばボーダーとなる回転数である。
【0035】
そして、エンジン回転数NEが充放電バランス回転数NBALよりも低い場合には、上述したように、多くの場合にバッテリ32は放電され、バッテリ容量は低下することを考慮して、バッテリ状態値CCHRGが低くなるものと推定する。そして、それまでのバッテリ状態値CCHRGから所定値aを減算した値を新たなバッテリ状態値CCHRGとして設定する。
【0036】
一方、エンジン回転数NEが充放電バランス回転数NBALよりも低くない場合には、上述したように、多くの場合にバッテリ32は充電され、バッテリ容量は増大する(少なくとも低下する可能性は低い)ことを考慮して、バッテリ状態値CCHRGが高くなるものと推定する。そして、それまでのバッテリ状態値CCHRGに所定値b(例えばb=2a)を加算した値を、新たなバッテリ状態値CCHRGとして設定する(但し、バッテリ状態値CCHRGの上限値は「100%」)。
【0037】
さらに、ステップ106において、ECU41は、現在設定されているバッテリ状態値CCHRGが予め定められている基準判定値Z(例えば「30%」)よりも低いか否かを判定する。ここで、基準判定値Zというのは、実際のバッテリ32の容量がその値以下になった場合にバッテリ上がりを起こす可能性があり、バッテリ32にとって充電が必要となる値である。そして、現在のバッテリ状態値CCHRGが基準判定値Zよりも低い場合には、充電を行わわずにこのままの状態を継続するとバッテリ上がりのおそれがあるものとして、充電フラグXCHRGを「1」に設定するとともに、ISCV11の開度を増大させる。この開度の増大によって、吸入空気量が増大し、エンジン回転数NEが増大する。従って、オルタネータ31の回転数、ひいては出力が増大し、バッテリ32には電力が供給されることとなり、充電が図られる。そして、ECU41はその後の処理を一旦終了する。
【0038】
一方、ステップ106において、現在のバッテリ状態値CCHRGが基準判定値Zよりも低くない場合には、しばらくこのままの状態を継続したとしても、即座にバッテリ上がりが起こるおそれはないものとして、充電フラグXCHRGを「0」に設定する。そして、ECU41は、アイドルアップを行うことなくその後の処理を一旦終了する。
【0039】
このように、上記「バッテリ状態モニタルーチン」においては、エンジン回転数NEに基づき、バッテリ状態値CCHRGが変更設定され、そのバッテリ状態値CCHRGに応じてアイドルアップが行われたり行われなかったりする。
【0040】
以上説明したように、本実施の形態によれば、アイドリング時を含むエンジン1の運転中に、該エンジン1の回転数NEが検出され、その検出結果と、充放電バランス回転数NBALとに基づいて、現在バッテリ32が充電されているのか放電しているのかが判断される。さらに、ECU41では、その判断結果に基づいて、バッテリ32の状態が推定され、その状態推定値たるバッテリ状態値CCHRGが変更設定される。つまり、バッテリ32が充電されていると判断された場合には、バッテリ状態値CCHRGが高められ、バッテリ32が放電していると判断された場合には、バッテリ状態値CCHRGが低くされる。そして、このように設定されたバッテリ状態値CCHRGが基準判定値Zよりも低くなった場合には、アイドルアップが実行される。
【0041】
(イ)このため、本実施の形態では、バッテリ32の状態を、エンジン回転数NEという媒介を通じてより正確に把握することができる。従って、長時間のアイドリングによって放電が継続してしまうことに起因したバッテリ上がりを確実に抑制することができる。つまり、バッテリ上がりに到る前段階で確実にアイドルアップによる充電を行うことができる。
【0042】
(ロ)また、本実施の形態では、オルタネータ31の発電状態に応じてアイドルアップを行っていた従来技術とは異なり、あくまでもバッテリ32の状態を考慮してアイドルアップを行うようにした。このため、未だバッテリ32の容量が十分にあり、しばらくはバッテリ上がりのおそれのないような場合に、即座にアイドルアップが実行されてしまうという事態を回避することができる。その結果、無駄な燃料の消費を抑制することができ、燃費の悪化を確実に防止することができる。
【0043】
(ハ)さらに、本実施の形態では、バッテリ32の状態を考慮する上で、バッテリ32の電圧を直接検出するようなことをせず、エンジン回転数NEに基づき、バッテリ32の状態を推定するようにした。このため、バッテリ電圧を直接検出するための手段を必要としていた従来技術とは異なり、当該手段を省略することができる。その結果、コストの増大を抑制することができる。
【0044】
(ニ)併せて、本実施の形態では、エンジン回転数NEが充放電バランス回転数NBALよりも低くない場合における、それまでのバッテリ状態値CCHRGに加算する所定値bを、充放電バランス回転数NBALよりも低い場合における、それまでのバッテリ状態値CCHRGから減算する所定値aよりも大きい値とした。ここで、実際のエンジン1の運転中におけるエンジン回転数NEの値は、充放電バランス回転数NBALよりも高い値をとる場合が圧倒的に多いことが分かっている。このことを鑑みると、本実施の形態の如く、エンジン回転数NEが充放電バランス回転数NBALよりも低くない場合に、より早くバッテリ状態値CCHRGを高めることは、実際の運転パターンに適合しやすいものであるということができる。
【0045】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部を適宜に変更して次のように実施することもできる。
(1)上記実施の形態では、充放電バランス回転数NBALの値を予め定められた一定値とするようにしたが、電気負荷の程度に応じて可変とするようにしてもよい。かかる場合には、そのときどきの電気負荷にみあったバッテリ32の充放電をより的確に把握することが可能となり、ひいては制御性の飛躍的な向上を図ることができる。
【0046】
(2)上記実施の形態では、基準判定値Zを予め定められた一定値とするようにしたが、この値Zについても、バッテリ状態値CCHRGの変動率等に応じて可変とするようにしてもよい。例えばバッテリ状態値CCHRGの変動率(減少率)がさほど大したことがない場合には、基準判定値Zを極力低い値に設定するようにしてもよい。このような構成とすることにより、より一層無駄な燃料の消費を節約することができ、その結果、さらなる燃費の向上を図ることができる。
【0047】
(3)上記実施の形態では、バッテリ状態値CCHRGに加算する所定値bを、バッテリ状態値CCHRGから減算する所定値aよりも大きい値とした(b=2a)が、かならずしもこのような関係としなくともよい。また、加減算の代わりに一定の係数(例えば1.0±α)を乗算してゆくようにしてもよい。
【0048】
(4)上記実施の形態では、説明を省略しているが、アイドルアップに際しては、アップさせる回転数を一定量ずつとしてもよいし、また、バッテリ状態値CCHRG等に応じて可変としてもよい。さらには、オルタネータ31の出力にみあうようにマップ基づいて、アップの程度を設定するようにしてもよい。
【0049】
(5)上記実施の形態では、ISCV11を設ける構成としたが、アイドルアップに際しては、必ずしもISCV11の開度を増大させる構成のみが有効なわけではなく、例えば、電子制御式のスロットルバルブを用いた場合には、ISCV11を省略し、代わりに当該スロットルバルブの開度を増大させるようにしてもよい。
【0050】
(6)上記実施の形態では、エンジン1の運転中においては、いかなる場合にも上記処理を実行するようにしているが、アイドリング時、又はそれに準ずる場合にのみ上記処理を行うようにしてもよい。但し、かかる場合には、非アイドルとなることにより、バッテリ状態値CCHRGを増大設定する必要がある。
【0051】
特許請求の範囲の請求項に記載されないものであって、上記実施の形態から把握できる技術的思想について以下にその効果とともに記載する。
(a)請求項1に記載の内燃機関のアイドル回転数制御装置において、前記基準回転数は、電気負荷の程度に応じて可変とすることを特徴とする。
【0052】
このような構成とすることにより、そのときどきの電気負荷にみあったバッテリの充放電をより的確に把握することが可能となり、ひいては制御性の飛躍的な向上を図ることができる。
【0053】
(b)請求項1及び上記付記(a)に記載の内燃機関のアイドル回転数制御装置において、前記基準判定値は、容量推定値の変動に応じて可変とすることを特徴とする。
【0054】
このような構成とすることにより、場合によって、より一層無駄な燃料の消費を節約することができ、その結果、さらなる燃費の向上を図ることができる。
(c)請求項1並びに上記付記(a)及び(b)に記載の内燃機関のアイドル回転数制御装置において、前記アイドル回転数検出手段により検出された回転数が基準回転数よりも高いと前記回転数判断手段により判断された場合における、前記推定値変更手段が容量推定値を変更設定する際の変更量を、そうでないと前記回転数判断手段により判断された場合における、前記推定値変更手段が容量推定値を変更設定する際の変更量よりも大きいものとしたことを特徴とする。
【0055】
このような構成とすることにより、より実情にみあった制御を行うことができる。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、内燃機関のアイドル回転数制御装置において、アイドリング時におけるバッテリ上がりを確実に防止でき、かつ、燃費の向上をも図ることができるとともに、コストの増大を抑制することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な概念構成を説明する概念構成図である。
【図2】一実施の形態におけるエンジンのアイドル回転数制御装置を示す概略構成図である。
【図3】ECUの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】ECUにより実行される「バッテリ状態モニタルーチン」を示すフローチャートである。
【図5】エンジン回転数に対するオルタネータ出力電力の関係を示すグラフである。
【図6】時間に経過に対するバッテリ容量の関係の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、11…アイドルスピードコントロールバルブ(ISCV)、27…アイドル回転数検出手段を構成する回転数センサ、31…充電発電機としてのオルタネータ、32…バッテリ、41…回転数判断手段、推定値変更手段、判定手段及びアイドルアップ制御手段を構成する電子制御装置(ECU)。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an idling engine speed control device for an internal combustion engine, and more particularly to an idling engine speed control device for securing a charging voltage of a battery charged by a charging generator connected to the internal combustion engine.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, vehicles such as automobiles have been provided with an alternator (charging generator) that is connected to an engine and rotates as the engine rotates. During the rotation of the engine, the electric power generated by the alternator is supplied to various electric loads, and the battery is charged with surplus electric power.
[0003]
Incidentally, in recent years, in order to improve fuel efficiency during idling, it has become common to set the idling speed to a relatively low value. However, when the idling speed is lowered, the power generated by the alternator becomes low, and the battery may not be charged. Therefore, rather discharge (current supply from the battery is performed to the electric load) can occur. In this way, when idling is performed for a long time at a relatively low idling speed, the charge capacity of the battery is lowered, and eventually the so-called “battery run-up” is reached.
[0004]
As a technique for preventing the battery from running out, for example, a technique disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 3-78535 can be cited. In this technique, when it is detected that the engine is idling and it is detected that the alternator is at or near the full power generation state, the amount of intake air to the engine is increased. This is based on the fact that when the capacity of an electric load increases, the battery is generally in a power transmission state that sends power to the electric load, and is rarely in a charge state that receives power from the alternator. It is. That is, when the alternator is in a full power generation state or the like, it can be expected that the battery is in a discharged state in many cases, so it is considered that the battery will run out if left as it is. Therefore, in this technique, in the above-described state, the amount of intake air into the engine is increased, and the engine speed, and hence the alternator speed is increased (idle-up is performed) to prevent the battery from running out. -ing
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described prior art, when the alternator is in a full power generation state or the like, the idle-up is executed assuming that the battery may run out in any case. For this reason, there is a possibility that the idle-up may be executed immediately even when the battery capacity is still sufficient and there is no fear that the battery will run out for a while. Therefore, in such a case, there is a possibility that fuel is consumed unnecessarily, resulting in deterioration of fuel consumption.
[0006]
In contrast, in the technique disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2-136550, a means for detecting the battery voltage is provided, and the battery voltage detected by the detecting means is set to be equal to or higher than the open terminal voltage when the battery terminal is open. When the target value falls below the target value, idle up is executed. According to such a technique, instead of the alternator, the battery voltage is detected, so that the case where wasteful fuel is consumed is reduced as compared with the above-described technique, and the fuel consumption can be improved.
[0007]
However, in the technique disclosed in the publication, it is necessary to separately provide detection means for directly detecting the battery voltage. For this reason, the increase in cost has been caused by the provision of the detection means.
[0008]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and an object of the present invention is to reliably prevent the battery from running up during idling of the internal combustion engine, improve fuel efficiency, and increase costs. It is an object of the present invention to provide an idling engine speed control device for an internal combustion engine that does not incur the problem.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the present invention, as shown in FIG. 1, a charging generator M2 connected to an internal combustion engine M1 and rotating, a battery M3 connected to the charging generator M2, and the internal combustion engine The idling engine speed detecting means M4 for detecting the engine speed during idling of M1, and the engine speed detected by the idling engine speed detecting means M4 are Charge / discharge balance for determining whether the battery M3 is charged or discharged A rotational speed determination means M5 for determining whether the rotational speed is higher than the rotational speed, and based on a determination result by the rotational speed determination means M5, capacity Estimate capacity Estimated value changing means M6 for changing the estimated value and the estimated value changing means M6 capacity The estimate is The capacity of the battery M3 becomes a required charging value. The determination means M7 for determining whether or not the reference determination value is lower than the reference determination value, and the determination means M7 capacity The gist of the invention is that it includes idle-up control means M8 that increases the idle speed of the internal combustion engine M1 when it is determined that the estimated value is lower than the reference determination value.
[0010]
According to the first aspect of the present invention, as shown in FIG. 1, the charging generator M2 is connected to the internal combustion engine M1, and rotates with the rotation of the internal combustion engine M1 to generate electric power. And electric power is supplied to an electrical load or the like. Further, the battery M3 connected to the charging generator M2 is charged with surplus power from the charging generator M2. Furthermore, when the electric power generated by the rotation of the charging generator M2 cannot catch up with the electric load, the insufficient electric power is compensated for by the discharge from the battery M3.
[0011]
In the present invention, the idling speed detecting means M4 detects the idling speed of the internal combustion engine M1. Further, the rotational speed detected by the idle rotational speed detection means M4 is Charge / discharge balance for determining whether the battery M3 is charged or discharged Whether the speed is higher than the rotational speed is determined by the rotational speed determination means M5. Further, based on the determination result, the estimated value changing means M6 determines the battery M3. capacity Is estimated capacity The estimated value is changed and set. Set by the estimated value changing means M6 capacity Estimated value is The capacity of the battery M3 becomes the required charging value. It is determined by the determination means M7 whether or not it is lower than the reference determination value. And by this determination means M7, the said capacity When it is determined that the estimated value is lower than the reference determination value, the idle speed of the internal combustion engine M1 is increased by the idle up control means M8.
[0012]
Thus, in the present invention, based on the number of revolutions at idling, the battery M3 capacity Is estimated. Therefore, by the above discharge, idle up is achieved before the battery is exhausted, and charging of the battery M3 can be ensured. Also, idle up is not performed according to the power generation state of the charging generator M2 such as an alternator, and the battery M3 capacity Therefore, idle fuel consumption due to wasteful idle up can be suppressed. Furthermore, the battery M3 capacity Therefore, the voltage of the battery M3 is not directly detected, and at least based on the number of revolutions at idling. capacity Was estimated. For this reason, the means for detecting the battery M3 voltage can be omitted.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DETAILED DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment in which an internal combustion engine idle speed control device according to the present invention is embodied in a gasoline engine will be described in detail with reference to the drawings.
[0014]
FIG. 2 is a schematic configuration diagram showing an idle speed control device for an engine mounted on a vehicle in the present embodiment. As shown in the figure, an
[0015]
In the middle of the
[0016]
Further, in the middle of the
[0017]
An intake
[0018]
On the other hand, an
[0019]
An ignition signal distributed by the
[0020]
The
[0021]
In addition, a
[0022]
In addition, a
[0023]
Then, the operation state of the
[0024]
Now, in the present embodiment, the
[0025]
Further, a
[0026]
By the way, each of the
[0027]
The
[0028]
Next, the configuration of the
[0029]
The
[0030]
Now, during the operation of the
[0031]
FIG. 4 is a flowchart showing a “battery state monitoring routine” executed by the
[0032]
When the processing shifts to this routine, first in step 101, the
[0033]
Next, in
[0034]
Subsequently, at
[0035]
When the engine speed NE is lower than the charge / discharge balance speed NBAL, as described above, the
[0036]
On the other hand, when the engine speed NE is not lower than the charge / discharge balance speed NBAL, as described above, the
[0037]
Further, in
[0038]
On the other hand, in
[0039]
As described above, in the “battery state monitoring routine”, the battery state value CCHRG is changed based on the engine speed NE, and idle-up is performed or not performed depending on the battery state value CCHRG.
[0040]
As described above, according to the present embodiment, the rotational speed NE of the
[0041]
(A) For this reason, in the present embodiment, the state of the
[0042]
(B) Further, in the present embodiment, unlike the conventional technique in which idle up is performed according to the power generation state of the
[0043]
(C) Further, in the present embodiment, in consideration of the state of the
[0044]
(D) In addition, in the present embodiment, when the engine speed NE is not lower than the charge / discharge balance speed NBAL, the predetermined value b to be added to the battery state value CCHRG so far is calculated as the charge / discharge balance speed. When the value is lower than NBAL, the value is larger than a predetermined value a subtracted from the battery state value CCHRG so far. Here, it is known that the value of the engine speed NE during the actual operation of the
[0045]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, A part of structure can be changed suitably in the range which does not deviate from the meaning of invention, and it can also implement as follows.
(1) In the above embodiment, the value of the charge / discharge balance rotational speed NBAL is set to a predetermined constant value, but may be variable according to the degree of the electric load. In such a case, it becomes possible to more accurately grasp the charge / discharge of the
[0046]
(2) In the above embodiment, the reference determination value Z is set to a predetermined constant value, but this value Z is also made variable according to the variation rate of the battery state value CCHRG and the like. Also good. For example, when the variation rate (decrease rate) of the battery state value CCHRG has not increased so much, the reference determination value Z may be set as low as possible. By adopting such a configuration, it is possible to further save wasteful fuel consumption, and as a result, further improve fuel efficiency.
[0047]
(3) In the above embodiment, the predetermined value b added to the battery state value CCHRG is set to a value larger than the predetermined value a subtracted from the battery state value CCHRG (b = 2a). Not necessary. Further, a constant coefficient (for example, 1.0 ± α) may be multiplied instead of addition / subtraction.
[0048]
(4) In the above embodiment, the description is omitted, but at the time of idling up, the number of rotations to be increased may be a fixed amount or may be variable according to the battery state value CCHRG or the like. Furthermore, the degree of increase may be set based on the map so as to match the output of the
[0049]
(5) In the above embodiment, the
[0050]
(6) In the above embodiment, while the
[0051]
The technical idea which is not described in the claims and can be grasped from the above embodiment will be described below together with the effects thereof.
(A) In the idling engine speed control device for an internal combustion engine according to
[0052]
By adopting such a configuration, it becomes possible to more accurately grasp the charge / discharge of the battery in view of the electrical load at that time, and as a result, the controllability can be dramatically improved.
[0053]
(B) In the idling engine speed control device for an internal combustion engine according to
[0054]
By adopting such a configuration, it is possible to save even more useless fuel consumption in some cases, and as a result, it is possible to further improve fuel efficiency.
(C) In the idling engine speed control device for an internal combustion engine according to
[0055]
By adopting such a configuration, it is possible to perform control that is more realistic.
[0056]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, in the idling engine speed control device for an internal combustion engine, it is possible to reliably prevent the battery from running up at the time of idling, to improve fuel consumption, and to increase costs. The outstanding effect that it can suppress is exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a conceptual configuration diagram illustrating a basic conceptual configuration of the present invention.
FIG. 2 is a schematic configuration diagram showing an engine idle speed control apparatus according to an embodiment;
FIG. 3 is a block diagram showing an electrical configuration of an ECU.
FIG. 4 is a flowchart showing a “battery state monitoring routine” executed by the ECU.
FIG. 5 is a graph showing the relationship of alternator output power with respect to engine speed.
FIG. 6 is a graph showing an example of the relationship of battery capacity with time.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記充電発電機に接続されたバッテリと、
前記内燃機関の少なくともアイドリング時の回転数を検出するアイドル回転数検出手段と、
前記アイドル回転数検出手段により検出された回転数が、前記バッテリが充電されているのか放電されているのか判断するための充放電バランス回転数よりも高いか否かを判断する回転数判断手段と、
前記回転数判断手段による判断結果に基づいて前記バッテリの容量を推定する容量推定値を変更設定する推定値変更手段と、
前記推定値変更手段により設定された容量推定値が、前記バッテリの容量が充電必要値となる基準判定値よりも低いか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記容量推定値が、基準判定値よりも低いと判断された場合に、前記内燃機関のアイドル回転数を増大せしめるアイドルアップ制御手段と
を備えたことを特徴とする内燃機関のアイドル回転数制御装置。A charging generator connected to an internal combustion engine for rotation;
A battery connected to the charging generator;
Idle speed detection means for detecting at least the idling speed of the internal combustion engine;
A rotational speed determination means for determining whether the rotational speed detected by the idle rotational speed detection means is higher than a charge / discharge balance rotational speed for determining whether the battery is charged or discharged ; ,
The estimated value changing means for the capacity estimation value that estimates the capacity of the battery to change settings on the basis of the determination result by the rotational speed determining means,
Determining means for determining whether or not the estimated capacity value set by the estimated value changing means is lower than a reference determining value at which the capacity of the battery is a charge required value ;
Idle-up control means for increasing the idle speed of the internal combustion engine when the determination means determines that the estimated capacity value is lower than a reference determination value. Idle speed control device.
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