JP3713539B2 - Slope deformation detection device - Google Patents
Slope deformation detection device Download PDFInfo
- Publication number
- JP3713539B2 JP3713539B2 JP2002213259A JP2002213259A JP3713539B2 JP 3713539 B2 JP3713539 B2 JP 3713539B2 JP 2002213259 A JP2002213259 A JP 2002213259A JP 2002213259 A JP2002213259 A JP 2002213259A JP 3713539 B2 JP3713539 B2 JP 3713539B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- wire
- slope
- transmission loss
- pulley
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバを用いて、地すべりや斜面崩壊などによる斜面変状の発生箇所の検出およびその変位を測定する斜面変状の検出装置に関し、更に詳しくは、斜面変状の検出後に、再び検出可能な状態に光ファイバを復帰させることができる検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、地すべりや斜面変形、崩壊などに伴う斜面変状を把握するために各種の検出装置が用いられている。すなわち、このような斜面変状が予想される危険な箇所を予測して伸縮計や傾斜測定器といった測定装置を予め設置しておき、斜面変状が生起した場合に、伸縮計によって斜面変状の変位量を測定したり、傾斜測定器によって斜面の傾斜変動を測定したりする手法が多用されている。
【0003】
しかしながら、これらの従来の測定手法では、個々の測定装置による測定範囲が限定されているので、広範囲におよぶ観測領域を対象とする場合には、多数の測定機器と、これらの測定機器から監視所までの多数の回線が必要となり、費用が嵩むとともに、長期にわたる観測を行なうときには、保守の手間が掛かり維持管理が困難であるという問題が生じた。
【0004】
そこで最近これらに代わる計測手法として、光ファイバを用いた斜面変状の検出装置が提案されている。この光ファイバは、微少の曲げを受けても、その光信号の伝送損失が変化する伝送損失特性を有している。そこで、この検出装置では、この光ファイバを斜面変状が予想される箇所を通過させて線状に敷設し、その伝送損失が少ない状態にしておき、斜面変状が生起した場合に、この斜面変状に連動して光ファイバが変形されたことを、この変形に伴なう伝送損失を計測することにより、光ファイバを変形させた原因である斜面変状を検出する構成とされている。このため、このような光ファイバを用いた検出装置によれば、線状の観測領域が確保され、少数の測定機器でも観測領域を拡大できることから、上記の問題が解消され初期の目的は一応達成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の検出装置においては、斜面形状の変化に伴う変位を検出した後に、その検出装置を、検出前の初期状態に復帰させる機構などの点で構造上の問題が残されていた。すなわち、従来の検出装置には、一旦、斜面変状に伴なって光ファイバが変形された場合に、光ファイバを検出前の状態に復帰させる機構が具えられていなかった。このため、このような光ファイバを検出前の状態に復帰させるためには、光ファイバを再び設置しなおして、斜面変状後の地形に適合させながら光ファイバの変形を解除させることになり、検出装置の新規な設置と同様な手間や設置コストが掛かる不具合が生じた。特に、例えば検出装置の観測箇所に部分的な斜面変状が頻繁に生起する場合には、このような再設置が間に合わずに観測が途切れたり、観測コストの上昇を招いたりすることになる。
【0006】
そこでこの発明は、前記のような従来の問題点を解決し、観測箇所での光ファイバによる斜面変状を検出した後に、この光ファイバを再び検出可能な状態に復帰させ、同一の観測箇所での繰り返し測定を可能にして長期にわたる観測が行なえる検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、斜面に所定間隔をおいて複数個設置された検出部と、これらの検出部を通過して配設された光ファイバと、この光ファイバ内に伝送される光信号の損失を測定する光ファイバ伝送損失測定器とを具えた斜面変状の検出装置であって、前記検出部が、斜面変状による検出部の相互位置の変化に伴ない光ファイバに伝送損失を発生させる伝送損失発生機構と、この光ファイバを損失発生前の状態に復帰させる伝送損失復帰機構とを具え、前記伝送損失発生機構は、その一端が隣接する検出部に固定されたワイヤと、このワイヤの他端が巻き付け固定されワイヤの引き出し長さに応じて回転される回転体と、この回転体の回転面に設けられ回転体の回転に伴ない光ファイバを変形させる係合部とを具え、前記伝送損失復帰機構は、前記回転体にワイヤによる回転方向とは逆方向の回転力を付与する付勢機構を具えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、前記付勢機構が、常に一定の大きさの弾性復帰力を供給する定荷重ばねであることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記検出部内に位置する光ファイバを伸張させる伸張機構が設けられたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1は、検出装置の全体構成を示す図であり、図2は、検出部の構成を示す平面図であり、図3は、検出部の側面図である。
【0012】
この検出装置1は、図1に示すように、計測対象とされた斜面に互いに所定間隔をおいて杭2が設置され、これらの杭2に検出部3が固定され、これらの検出部3を通過して1本の光ファイバ4が設置され、これらの検出部3には、隣接する検出部3同士を結んで配置されたワイヤ5を用いて、斜面の変状に伴ないその影響を受けた検出部3の光ファイバ4を部分的に変形させて光信号の伝達損失を発生させる伝送損失発生機構6Aと、この伝送損失発生機構6Aにより変形された光ファイバ4を損失発生前の状態に復帰させる伝送損失復帰機構6Bと、検出部3間のワイヤ5の長さを調節して伝送損失発生機構6Aによる光ファイバ4の変形を調整する調節機構7とが設けられ、この検出部3によって光ファイバ4に発生させた伝送損失の位置を計測することにより斜面変状を計測する伝送損失測定器8が、光ファイバ4の一端に接続されて設けられている。
【0013】
すなわち、計測対象の斜面としては、例えば地すべりの発生が予測される地山の斜面が選択され、この斜面に複数の検出部3を設置するための杭2が、互いに所定間隔をおいて、単列状に設置されている。これらの各杭2は、検出部3を保持できる充分な強度を有したパイプ状部材を直立させて設置され、斜面変状による設置された位置の変更以外は、その設置された位置が移動しないように、その基部が充分な深さに埋設されている。各杭2は、その杭2同士の間に植生した樹木などの妨害物を回避するために、すべての杭2が一直線上に揃うように設置されてはいないが、不規則でも一定の方向に進むように設置されている。これらの各杭2の斜面より突出された上部には、斜面の地表面から所定距離だけ離れるように検出部3が固定され、検出部3同士の間にある地表面の凹凸や草花などに拘わりなく、検出部3同士の直接的な連絡を可能としているとともに、地表面から影響を減少させて野外に設置された検出部3が安定して動作できるようにしている。
【0014】
なお、検出部3同士の間に位置されるワイヤ5、光ファイバ4は、耐候性に優れ安価な合成樹脂製の保護パイプ9内に収納され、その周囲を覆われている。したがって、このように保護パイプ9によって、ワイヤ5、光ファイバ4が外部に露出されていないことにより、人間や動物などの接触や、降雪、風雨などの設置された周囲の自然環境から、ワイヤ5、光ファイバ4が保護されるので、検出装置1の誤検出を防止することができる。
【0015】
この検出部3は、図2および図3に示すように、長箱状のケース10内に、光ファイバ4の中間部と、この光ファイバ4の中間部を斜面変状に伴ない変形させる伝送損失発生機構6Aと、光ファイバ4を損失発生前の状態に復帰させる伝送損失復帰機構6Bと、検出部3間のワイヤ5の長さを調節する調節機構7とを収納した構成とされている。
【0016】
この光ファイバ4は、光ファイバ・ケーブルなどが用いられ、その芯部が光信号を伝送する超高透明度が確保された伝送部とされ、その外周部が合成樹脂皮膜などによって着色されて被覆され、伝送損失発生機構6Aにより屈曲される程度に柔軟な可撓性を有している。
【0017】
ケース10は、略直方体状に形成され、その長手方向を光ファイバ4が延在された方向に沿った方向に向けて、杭2に固定されている。このケース10は、長板形状に形成された底板10aと、この底板10aに対応する部分が開口された長箱状のケースカバー10bとから形成され、このケースカバー10bは金具を用いて、底板10aに簡易に取り外し可能に固定されている。したがって、ケースカバー10bを取り外すことにより、ケース10内に収納された光ファイバ4の中間部や伝送損失発生機構6Aなどが底板10a上に設置された状態で外部に露出され、これらを充分に保守、点検や調整できるようにしている。
【0018】
伝送損失発生機構6Aは、斜面変状に伴ないケース10外に引き出されるワイヤ5と、このワイヤ5の一端が予め巻かれその引き出されたワイヤ5の長さに応じた回転角度に回転される回転体であるプーリ11と、このプーリ11の回転に伴ない光ファイバ4の中間部を屈曲させるプーリ11に立設された係合部である2つのロッド12とを主体に構成され、伝送損失復帰機構6Bは、このプーリ11にワイヤ5による回転方向と逆方向に常に同一の回転力を付与する付勢機構13を主体に構成され、このワイヤ5の他端が固定されて接続される隣りの検出部3には、このワイヤ5の固定位置を調整して検出部3間のワイヤ長さを調節する調節機構7が設けられている。
【0019】
このワイヤ5は、温度変化による伸縮量が小さいインバール製のワイヤ、または、ステンレス製のワイヤが用いられ、所定径に形成されている。したがって、このワイヤ5には充分な引っ張り強度が確保されているので、後述するように検出部3相互の距離が離れ、ワイヤ5に張力が増加して作用した場合にも、その伸量を少なくすることができる。このワイヤ5は、予め定められた固定長が確保されている。
【0020】
このプーリ11は、斜面変状に伴なうワイヤ5の引き出し長さに応じた所定の半径が設定された円盤形状に形成され、そのプーリ11の回転面が底板10aと平行となるように軸支されている。このプーリ11の外周には、ワイヤ5の一端が固定されて、所定回数、巻き回されている。したがって、斜面変状に伴なって、その検出部3からワイヤ5が引き出されると、その引き出された長さ分だけプーリ11が回転される。
【0021】
このようにワイヤ5をプーリ11に所定回数、巻き回した構成としたことにより、ワイヤ5に所定の予備の長さが確保されているので、検出部3の設置箇所の変更などによって検出部3相互の間隔が広がって距離が増加した場合には、このプーリ11からワイヤ5を巻き戻してワイヤ5の予長を引き出すことにより、この距離の増加によるワイヤ5の長さが不足した分を補充することができる。他方、検出部3相互の間隔が狭まった場合には、この余分となったワイヤ5の長さをプーリ11に巻き回してこの余剰分を吸収させることができる。したがって、長さが不足したワイヤ5に新たなワイヤを継ぎ足したり、余分なワイヤ5の長さ部分を切断して除去したりする手間が掛からないので、ワイヤ5の取り扱い性を向上でき、検出部3の設置箇所の変更などに柔軟に対処することができる。
【0022】
このプーリ11の外部に開放された上側の回転面には、その回転軸を中心として、対称的に2つのロッド12が立設され、これらのロッド12間を通過して光ファイバ4が設置されている。すなわち、これらのロッド12は、丸棒状に形成され、光ファイバ4を押圧して屈曲できる充分な剛性強度が確保されるとともに、所定の張力を受けた光ファイバ4が破断に至らない最小の曲げ半径よりも充分に大きな曲率半径が設定されている。各ロッド12は、プーリ11の回転面における所定半径の円周と、その回転中心を通過する直線との交点に、直立して設置されている。したがって、これらの2つのロッド12がプーリ11の回転に伴ない所定半径の周上を移動すると、ロッド12がそれぞれ反対側から光ファイバ4の側面を押圧して、光ファイバ4を折損させることなく屈曲させることができる。これに加えて、この構成によれば、単一のロッド12によって光ファイバ4を変形させた構成や、リンク機構によって光ファイバ4を同一方向に変形させた構成に比べて、2つのロッド12が光ファイバ4に対して対称的に横切って同じ距離だけ移動し光ファイバ4を対称的に変形させているので、これらのロッド12による変形に対抗する光ファイバ4からの2つの反力が互いに打ち消すようになり、このように変形される光ファイバ4からの反力を受けるロッド12およびプーリ11を保持する部材の負担が軽減され、この部材の軽量化や耐久性の向上を図ることができる。各ロッド12の先端には、ロッド12の軸径よりも大きな半径を有した円盤状の抜け止め部材12aがねじ止めされて設けられ、この抜け止め部材12aによって、光ファイバ4がロッド12の軸端から外れて抜けることを防止している。
【0023】
付勢機構13は、定荷重ばね13aを用いた構成とされ、その回転出力軸がプーリ11の中心軸に接続され、ワイヤ5によりプーリ11に加えられる張力とバランスさせて、このワイヤ5の検出部3から引出された長さに応じた回転角度位置にプーリ11を安定させて静止させるとともに、この引出された長さ分だけワイヤ5が検出部3内に戻されたときには、プーリ11を初期の回転角度位置に復帰できるようにしている。
【0024】
すなわち、この付勢機構13は、幅広の帯状に形成された定荷重ばね13aを一方のドラム状の原回転部材に巻き付けて配置するとともに、この定荷重ばね13aの先端を原回転部材と並列に回転可能に設置されたドラム状の従回転部材に接続し、原回転部材から定荷重ばね13aを引き出しながら、この定荷重ばね13aが反る方向に従回転部材に巻き付けた構成とされている。この定荷重ばね13aは、その引き出されたストロークの全域に渡って同じ力で引っ張ることができる構成とされているので、この定荷重ばね13aが引き出されて巻き付けられた従回転部材を同一の回転方向に同一の回転力で回転させ、この回転力を従回転部材の回転出力軸から取り出すことができる。
【0025】
したがって、この付勢機構13によって、プーリ11を回転付勢して、このワイヤ5に適度な張力を付与させているので、検出部3が設置された斜面の傾向によって、ワイヤ5により連結された検出部3,3を一組とすると、これらの各組が有した高度差が、それぞれ異なっていても、両者3,3間のワイヤ5が弛むことを防止できるとともに、検出部3相互の距離が離れた長さに応じて、ワイヤ5がプーリ11に接続された検出部3側からワイヤ5を引き出すことができる。すなわち、検出部3相互の距離が増加して、その一端がそれぞれの検出部3に接続されたワイヤ5の張力が増大したときには、付勢機構13によってプーリ11に常に一定の回転力が付与されているので、この増加した張力が解消され、従前の付勢機構13による回転力とワイヤ5の張力が均衡した状態となるまで、プーリ11に巻かれたワイヤ5が巻き戻されて引き出される。この結果、検出部3から引出されたワイヤ5の長さに正比例した回転角度位置にプーリ11を静止して停止させることができる。他方、この状態で、この引出された長さ分だけワイヤ5が検出部3内に戻されたときには、付勢機構13によってプーリ11が回転付勢されているので、この長さ分だけプーリ11が逆回転され、プーリ11をワイヤ5により回転される前の回転角度位置に復帰させることができる。
【0026】
この検出部3には、光ファイバ4の伸張機構14が設けられ、この伸張機構14により、少なくとも2つのロッド12に掛けられる光ファイバ4の部分に所定の張力を付与して、上記の伝送損失発生機構6Aによって、光ファイバ4が屈曲される場合には、ロッド12による屈曲に追従できるように光ファイバ4の弛みを防止するとともに、上記の付勢機構13によってプーリ11の回転角度位置が元に戻された場合には、光ファイバ4を屈曲された状態から元の伸びた状態に復帰させるようにしている。
【0027】
この伸張機構14は、光ファイバ4のロッド12に掛かる直前の箇所をプーリ11から離れる方向に引っ張る一組のワイヤ部材15,16を、それぞれ独立して設けた構成とされている。すなわち、ワイヤ5用のプーリ11を挟んで、各ワイヤ部材15,16用のプーリ15a,16aが、底板10aに固定されている板状部材のブラケットに回転可能に設けられ、これらのプーリ15a,16aの下側には、それぞれ同軸状に固定されたドラムに巻き回された定荷重ばね15b,16bが設けられている。この一方のワイヤ部材15の一端部は、ロッド12に掛かる前の光ファイバ4の箇所に締め付け金具15cにより取り付けられ、その他端部は、そのワイヤ部材15の中間が一方のプーリ15aに巻き回されて、他方のプーリ16aの下側に設けられた定荷重ばね16aの引き出された先端部に接続され、他方のワイヤ部材16もプーリ11を挟んでこれと対称的に、金具16c、プーリ16a、定荷重ばね16aを配置して同様に用いた構成とされている。
【0028】
したがって、巻き回された定荷重ばね15b,16bの引き出された部分にワイヤ部材15,16の一端が接続されているので、各ワイヤ部材15,16が引っ張られ、その他端が接続されているロッド12に巻き取られる光ファイバ4の部分をプーリ11から離れる方向に引っ張って、この部分に張力を付与することができる。各ワイヤ部材15,16および各定荷重ばね15b,16bを直線状に配置して接続する代わりに、そのワイヤ部材15,16の中間にプーリ15a,16aを介在させて、ワイヤ部材15,16を折り返させた構成としているので、各定荷重ばね15b,16bに充分な作動用の引出しストロークの長さを確保することができ、プーリ11に固定されたロッド12による光ファイバ4の位置の変化が大きくなっても、充分な余裕を持たせながら光ファイバ4に均一な張力を与え続けることができる。
【0029】
このように構成された伸張機構14によって、光ファイバ4の屈曲される箇所を含めた部分には、常に一定の張力を付与しているので、プーリ11が所定角度に回転され、このプーリ11に設けられたロッド12の位置が光ファイバ4に対して横切る方向に移動して光ファイバ4が屈曲される場合にも、この位置が変更されたロッド12に光ファイバ4を追従させることができることになり、このロッド12による光ファイバ4の屈曲角度が深く鋭角となるまで、光ファイバ4を屈曲させることができる。他方、付勢機構13によりプーリ11の回転角度位置が元に戻されて、ロッド12の位置が元に戻った場合には、伸張機構14によって光ファイバ4に一定の張力が付与されているので、光ファイバ4を屈曲された状態から元の伸びた状態に復帰させることができる。
【0030】
これに加えて、この伸張機構14によって緩み取りの張力が付与された部分以外の光ファイバ4の部分には、検出部3相互の距離とは関係なく余裕を持たせて、予備的な長さを確保することができる。このため、この光ファイバ4の部分が他の部分からの影響を受けずに済むので、光ファイバ4の取り扱い性を向上することができる。また例えば、伸張機構14の光ファイバ4に対する取付金具の取り付け箇所をずらすことによって、ロッド12により押圧されて屈曲される光ファイバ4の箇所が同一の箇所とならないように、定期的な保守点検などのときに少しずつ、ずらして設定することも可能となり、光ファイバ4の耐久性を向上できる。
【0031】
なお、上記の付勢機構13による回転力とワイヤ5による張力とをバランスさせる力の強度は、この光ファイバ4の伸張機構14による張力の強度よりも充分に大きな強度が確保された構成とされ、ワイヤ5の引出しによるプーリ11の回転までの一連の連係した動作に対して、伸張機構14の動作による影響を最小限とさせて、検出部3の検出精度を充分に確保するようにしている。
【0032】
調節機構7は、ワイヤ5が引き出された側の隣りの検出部3に設けられ、この調節機構7を介してワイヤ5の端部が隣りの検出部3に固定されて接続されているとともに、この調節機構7によって、隣りの検出部3におけるワイヤ5の長さ方向に沿ったワイヤ5の取り付け位置を調節可能にしている。すなわち、この調節機構7は、ワイヤ5の端部に設けられたリング部材5aが、そのボルト部分に掛かり止めされたボルト部材20と、このボルト部材20の先端側が所定長さ貫通されて底板10aに固定されている板状部材のブラケット18と、このブラケット18にボルト部材20を貫通させて任意の長さ突出した状態でねじ止め固定する1対のナット部材21a,21bとを有している。
【0033】
このボルト部材20は、その全長が後述する調節を行なうために充分な長さが確保され、その先端からボルト頭部が設けられた基端にわたってねじ溝が形成されている。ボルト部材20は、その軸方向が、ワイヤ5が展設された方向に向くように、その先端側からブラケット18に設けられた貫通孔を貫通して、ブラケット18に取り付けられ、ブラケット18から任意の長さ突出した状態でブラケット18の両面からナット部材21a,21bに締め付けられて固定されている。したがって、ナット部材21a,21bによる締め付け位置を変更することにより、ボルト部材20のブラケット18への長さ方向への取り付け位置を変更でき、このボルト部材20に接続されたワイヤ5における検出部3間の長さを調整することができる。
【0034】
このように構成された調節機構7によって、ワイヤ5の固定端が、そのワイヤ5が伸ばされた方向に沿った隣りの検出部3に対する取り付け位置を調整するようにしているので、ワイヤ5の一端がそれぞれ接続された検出部3相互の距離に応じて、プーリ11の回転角度位置を所定の角度位置に微調節することができる。このため、斜面変状を検出する前には、プーリ11を検出前の初期状態の角度位置となるように正確に位置決めして設定することができる。これに加えて、斜面変状によって検出部3相互の距離が変化して、斜面変状を検出した後の場合にも、検出部3を変状の検出前の初期状態に正確に復帰させることができる。すなわち、この調節機構7によって、変状の影響を受けた検出部3におけるワイヤ5の引き出し長さを従前の状態に戻して、プーリ11の回転角度位置を初期の状態に回復させ、光ファイバ4を屈曲される前の状態に復帰させることができる。
【0035】
伝送損失測定器8は、OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)を用いた測定器とされ、光ファイバ4の一端側に設置され、その光センサ部が光ファイバ4の一端に接続されている。この測定器は、一般に光ファイバ4の製造、敷設および保守時などに、光ファイバ・ケーブルの障害位置の検出、損失測定及び接続点における接続損失の測定を行うための装置であり、障害測定用の光パルスを測定対象の光ファイバ4に入射し、光ファイバ4内の障害点から戻ってくる反射光を検出して、その時間差から障害位置の距離を測定する構成とされている。したがって、このように伝送損失測定器8として、OTDRが用いられているので、小型で安価な測定器にできるとともに、検出装置1の設置場所までの搬送作業も容易に行なうことができる。
【0036】
次に、この検出装置1の動作を説明する。すなわち、図4(a)に簡略化して示すように、ある検出部3おいて斜面変状前の初期状態から、図4(b)に示すように、斜面変状が生起したことよってある隣接した杭2間の距離がα長さ分だけ増加すると、この距離の増加に伴なって、プーリ11にワイヤ5が巻き回されている検出部3においては、そのワイヤ5がα長さ分だけ引き出される。このため、プーリ11が回転され、このプーリ11の回転に伴ないプーリ11に設けられた2本のロッド12が周上を移動されて、光ファイバ4が最大では互い違いになるまで急角度に屈曲される。このように光ファイバ4の屈曲された2つの部分によって、この光ファイバ4に伝送される光信号に対して伝送損失が発生する。斜面に沿って配置された光ファイバ4は連続した単一体であるので、この光ファイバ4に接続された伝送損失測定器8によって、光ファイバ4における損失が発生した位置とその損失量が測定される。これらの位置検出および損失量によって、斜面の一部または全体に生じた変位の発生位置と斜面の変位量を把握することができる。
【0037】
この検出の際には、2つのロッド12によって、光ファイバ4に互いに近接した位置のほぼ等しい屈曲角度で、しかも互いに反対方向に屈曲されて形成された2つの屈曲箇所を形成することができるので、単一の屈曲箇所よりも光伝送の損失量が増加されるとともに、この伝送損失に明確な特徴が付加されることになり、損失の発生位置を確実に把握することが可能となる。なお、各検出部3における光ファイバ4の初期状態は、予めロッド12により浅く屈曲された状態とされ、斜面変状に伴ない屈曲を即座に進展させて増大させる設定としているので、検出の感度が向上され、僅かな斜面変状でも、すみやかに検出することができる。
【0038】
次に、このような斜面変状が検出された後には、図4(c)に示すように、ワイヤ5の他端が接続された隣りの検出部3の調節機構7によって、その接続位置が上記のα長さ分だけ検出部3に近づく位置に移動されて調節される。このため、このα長さ分だけ引き出されたワイヤ5が検出部3内に戻され、これに伴ない付勢機構13によってプーリ11が逆回転されて、ロッド12の位置が元に戻りる。この結果、伸張機構14により光ファイバ4を伸張しているので、光ファイバ4の屈曲が解除されて、光ファイバ4が検出前の状態に復帰され、この検出部3による斜面変状を再び検出することが可能となる。
【0039】
なお、上記に加えて、斜面変状に伴ないワイヤ5が、上記の調節機構7による調節可能な長さを越えて引き出された場合には、予めプーリ11にワイヤ5を所定回数、巻き付けた構成としているので、このプーリ11からワイヤ5を巻き戻すことにより、調節機構7による調節によってもワイヤ長さが足りない分を補充して、光ファイバ4を検出前の状態に復帰させることができる。すなわち例えば、プーリ11から一巻き分だけワイヤ5を巻き戻し、次に調節機構7によって微調整することにより、プーリ11を初期の回転角度位置に設定して、光ファイバ4を検出が可能な状態に復帰させることができる。このように、上記のいずれの場合にも、斜面変状を検出した検出部3を再度、その検出が可能な状態に復帰させることができるので、この検出部3による同一の観測箇所の長期にわたる観測を行なうことができる。
【0040】
この検出装置1によれば、斜面変状に伴なう検出部3からのワイヤ5の引き出し量と、この引き出し量に応じたプーリ11の回転角度と、この回転角度に応じて位置変更されたロッド12による光ファイバ4の屈曲角度との関連性が明確なことにより、変位(ワイヤ5の引き出し量)と光ファイバ4の伝送損失との関係が良好に直線的な関係となるので、これらの関係性から斜面変状を正確に把握することができる。
【0041】
この検出装置1においては、光信号を伝送する光ファイバ4をセンサとして用いているので、周囲の高電圧線や落雷などによる電磁ノイズなどのような電磁的な影響を受けずに済み、斜面変状を検出する装置としての正確度や信頼性を向上できる。これらの検出部3がそれぞれ単一の連続した光ファイバ4を斜面変状に伴ない機械的に変形させる機構を設け、この光ファイバ4の光信号の伝達状態をその一端に接続された計測器により計測した構成としているので、各検出部3が設置された現場に電源や計測器が不要となり、設置や保守するための作業を簡易化することができる。同様に、光ファイバ4の主要な構成部材とされるガラス繊維は、電気信号を伝達するメタルケーブルの主要な構成部材とされる銅の導体に比べてかなり軽いので、観測箇所への光ファイバ4の搬送や設置作業の負担が軽減される。
【0042】
なお、上記の実施形態では、光ファイバ4を屈曲させて変形させる係合部を、回転体であるプーリ11の回転面に突出して形成された2つのロッド12により構成したが、これに限られることなく、回転面に回転面を縦断する溝部や孔部を形成し、この溝部や孔部内に光ファイバ4を通過して配置した構成としたり、回転面にカム溝部やカム突部を形成して、カム溝部やカム突部に連係して駆動される従動部材により光ファイバ4を変形させる構成としたりしてもよい。したがって、この前者の構成の場合には、溝部や孔部内に光ファイバ4が配置されるので光ファイバ4の保護が図れる一方、後者の構成の場合には、カム溝部の深さやカム突部の突出高さを任意に設定して、またはカム形状を所定に設定することができるので、回転体の回転に伴なう光ファイバ4の変形量を自由に設定することができる。すなわち要は、回転体の回転に連動して、その変形前の初期状態が略直線状に設置された光ファイバ4を横切る方向に係合部を駆動する機構であればよい。
【0043】
【発明の効果】
この発明は前記のようであって、請求項1の発明によれば、斜面変状による検出部相互の位置の変位を検出した後に、伝送損失復帰機構によって、検出部の光ファイバに伝送損失を発生させた状態を解除させて、再度初期設定の状態に検出部の光ファイバを復帰させることが可能となる。このため、この検出部を用いた検出装置によって、同一の測定箇所における長期にわたる繰り返し測定が可能になるという優れた効果がある。
【0044】
また、この請求項1の発明によれば、伝送損失発生機構が、斜面変状による検出部の相互位置の変化に伴なって検出部から引き出されるワイヤにより回転体が回転され、この回転体に設けた係合部によって変形部分を光ファイバに形成する構成としたことにより、この光ファイバの変形量が斜面変状による検出部の相互位置の変化量と関連付けられるので、この変形量に基づく光ファイバの伝送損失量を計測して斜面変状の有無を検出するだけではなく、斜面変状を計量して把握することができる。これに加えて、伝送損失発生機構が、斜面変状の変化量をワイヤを介在させて伝送損失発生機構に伝達するとともに、このワイヤにより変化量に対応した角度分だけ回転体を回転させて光ファイバを変形させる構成としているので、検出部からのワイヤの引き出し長さを調節することによって、斜面変状の検出前後における回転体の回転角度位置を任意に設定でき、検出部の調整作業が容易化される。これとともに、リンク機構を用いた構成に比べて、光ファイバが変形される範囲が回転体の回転面の近傍箇所に限定されるので、検出部全体の大きさがコンパクトになり、多数の検出部を設置する場合にこれらを設置する作業や故障などで検出部を交換する作業に要する負担を軽減することができる。
【0045】
請求項2の発明によれば、付勢機構が定荷重ばねを用いた構成とされ、この付勢機構によって回転体にワイヤによる回転方向と逆方向となる一定の回転力を常時付与しているので、回転体がワイヤの引き出された長さに正比例した回転角度位置に停止させることができる。このため、この斜面変状によるワイヤの引き出し長さに対応した係合部の変位量と、この変位量に基づく光ファイバの変形量と、この変形量に基づく光ファイバの伝送損失量との関連が明確になり、ワイヤの引き出し長さと伝送損失量との間に良好に直線的な関係性を確立することができる。この結果、この伝送損失を計測する精度や信頼性が確保され、検出装置としての斜面変状を把握する性能を向上することができる。
【0046】
請求項3の発明によれば、上記の効果に加えて、伸張機構によって、検出部内に位置する光ファイバの部分を伸張させる張力が付与されているので、伝送損失発生機構により変形された光ファイバが伝送損失復帰機構によって変形を解除された場合には、この部分が直線状に伸張され変形前の状態に復帰させることができる。この伝送損失発生機構により変形される部分に張力を付与させていることにより、この部分以外の光ファイバの部分が、変形される部分に対して影響を与えることが回避できるので、この部分以外の光ファイバの部分に予め予備的な長さを確保でき、光ファイバの取り扱い性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示し、検出装置の全体構成図である。
【図2】検出装置の検出部の平面図である。
【図3】検出部の側面図である。
【図4】この検出部の検出動作を説明し、(a)は、検出前の状態を示し、(b)は、検出後の状態を示し、(c)は、この検出後に検出可能な状態に復帰させた状態を示す。
【符号の説明】
1 検出装置 2 杭
3 検出部 4 光ファイバ
5 ワイヤ 6A 伝送損失発生機構
6B 伝送損失復帰機構 7 調節機構
8 伝送損失測定器 10a ケースの底板
11 プーリ 12 ロッド
13 付勢機構 13a 定荷重ばね
14 伸張機構 15 右方向引っ張り用ワイヤ部材
16 左方向引っ張り用ワイヤ部材 18 ボルト部材取付け用ブラケット
20 ボルト部材 21a,21b ボルト部材用ナット部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a detection device for detecting a slope change caused by a landslide or slope failure using an optical fiber, and a detection device for detecting a slope change. More specifically, after detecting a slope change, The present invention relates to a detection device capable of returning an optical fiber to a detectable state.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various detection devices have been used to grasp slope deformation accompanying landslides, slope deformation, and collapse. That is, when a dangerous device where a slope change is expected is predicted and a measuring device such as an extensometer or an inclination measuring device is installed in advance, and the slope change occurs, the extensometer causes the slope change. Many methods are used to measure the amount of displacement of the slope and to measure the slope fluctuation of the slope with an inclination measuring instrument.
[0003]
However, in these conventional measurement methods, the measurement range by each measurement device is limited. Therefore, when a wide observation area is targeted, a large number of measurement devices and a monitoring station from these measurement devices are used. As a result, a large number of lines are required, which increases the cost, and when performing observation over a long period of time, there is a problem that maintenance is difficult and maintenance is difficult.
[0004]
Therefore, recently, as an alternative measurement method, a slope deformation detection device using an optical fiber has been proposed. This optical fiber has a transmission loss characteristic that changes the transmission loss of the optical signal even when subjected to a slight bending. Therefore, in this detection device, the optical fiber is laid in a linear shape through a portion where the slope deformation is expected, and the transmission loss is reduced. The optical fiber is deformed in conjunction with the deformation, and by measuring the transmission loss associated with the deformation, the slope deformation that is the cause of the deformation of the optical fiber is detected. For this reason, according to such a detection device using an optical fiber, a linear observation area is secured, and the observation area can be enlarged even with a small number of measuring instruments, so the above-mentioned problems are solved and the initial purpose is achieved. Has been.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described detection device, there has been a structural problem in terms of a mechanism for returning the detection device to an initial state before detection after detecting a displacement accompanying a change in slope shape. That is, the conventional detection device is not provided with a mechanism for returning the optical fiber to the state before detection once the optical fiber is deformed due to the deformation of the slope. For this reason, in order to return such an optical fiber to the state before detection, the optical fiber is re-installed, and the deformation of the optical fiber is released while adapting to the terrain after the slope change, The trouble that the same trouble and installation cost as the new installation of a detection apparatus occurred. In particular, for example, when partial slope deformation frequently occurs at the observation location of the detection apparatus, such re-installation is not in time, and the observation is interrupted or the observation cost is increased.
[0006]
Therefore, the present invention solves the conventional problems as described above, detects the deformation of the slope due to the optical fiber at the observation point, and then returns the optical fiber to a detectable state again, and at the same observation point. It is an object of the present invention to provide a detection apparatus that can perform repeated measurements and perform observation over a long period of time.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention of
[0009]
[0010]
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a diagram illustrating the overall configuration of the detection apparatus, FIG. 2 is a plan view illustrating the configuration of the detection unit, and FIG. 3 is a side view of the detection unit.
[0012]
As shown in FIG. 1, the
[0013]
That is, as a slope to be measured, for example, a slope of a natural ground where occurrence of a landslide is predicted is selected, and
[0014]
Note that the
[0015]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0016]
The optical fiber 4 is made of an optical fiber cable or the like, and its core portion is a transmission portion that secures ultra-high transparency for transmitting an optical signal, and its outer peripheral portion is colored and covered with a synthetic resin film or the like. The transmission
[0017]
The case 10 is formed in a substantially rectangular parallelepiped shape, and is fixed to the
[0018]
The transmission
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
Since the
[0022]
Two
[0023]
The urging
[0024]
That is, the urging
[0025]
Accordingly, the
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
Therefore, since one end of the
[0029]
Since the
[0030]
In addition to this, a portion of the optical fiber 4 other than the portion to which the loosening tension is applied by the
[0031]
The strength of the force that balances the rotational force of the
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
The transmission loss measuring device 8 is a measuring device using an OTDR (Optical Time Domain Reflectometer), is installed on one end side of the optical fiber 4, and its optical sensor unit is connected to one end of the optical fiber 4. This measuring instrument is a device for detecting the position of a fault in an optical fiber cable, measuring a loss and measuring a connection loss at a connection point in manufacturing, laying and maintenance of the optical fiber 4 in general. Is incident on the optical fiber 4 to be measured, the reflected light returning from the obstacle point in the optical fiber 4 is detected, and the distance of the obstacle position is measured from the time difference. Therefore, since the OTDR is used as the transmission loss measuring device 8 in this way, it can be a small and inexpensive measuring device and can be easily transported to the place where the
[0036]
Next, the operation of the
[0037]
At the time of this detection, the two
[0038]
Next, after such a slope deformation is detected, as shown in FIG. 4C, the connection position is adjusted by the
[0039]
In addition to the above, when the
[0040]
According to this
[0041]
In this
[0042]
In the above-described embodiment, the engaging portion that bends and deforms the optical fiber 4 is configured by the two
[0043]
【The invention's effect】
The present invention is as described above. According to the first aspect of the present invention, after detecting the displacement of the mutual positions of the detectors due to the slope change, the transmission loss is reduced in the optical fiber of the detector by the transmission loss recovery mechanism. It is possible to release the generated state and return the optical fiber of the detection unit to the initial setting state again. For this reason, the detection device using this detection unit has an excellent effect that it enables repeated measurement over a long period at the same measurement location.
[0044]
Moreover, this
[0045]
[0046]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of a detection apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a detection unit of the detection apparatus.
FIG. 3 is a side view of a detection unit.
FIGS. 4A and 4B illustrate a detection operation of the detection unit, where FIG. 4A illustrates a state before detection, FIG. 4B illustrates a state after detection, and FIG. 4C illustrates a state that can be detected after detection; The state returned to is shown.
[Explanation of symbols]
1
3 Detection unit 4 Optical fiber
5
6B Transmission
8 Transmission loss measuring instrument 10a Case bottom plate
11
13
14
16 Wire member for pulling to the left 18 Bracket for bolt member mounting
20
Claims (3)
前記検出部が、斜面変状による検出部の相互位置の変化に伴ない光ファイバに伝送損失を発生させる伝送損失発生機構と、この光ファイバを損失発生前の状態に復帰させる伝送損失復帰機構とを具え、
前記伝送損失発生機構は、その一端が隣接する検出部に固定されたワイヤと、このワイヤの他端が巻き付け固定されワイヤの引き出し長さに応じて回転される回転体と、この回転体の回転面に設けられ回転体の回転に伴ない光ファイバを変形させる係合部とを具え、
前記伝送損失復帰機構は、前記回転体にワイヤによる回転方向とは逆方向の回転力を付与する付勢機構を具えたことを特徴とする斜面変状検出装置。A plurality of detectors installed on the slope at predetermined intervals, an optical fiber disposed through these detectors, and an optical fiber transmission for measuring a loss of an optical signal transmitted in the optical fiber A slope deformation detection device comprising a loss measuring device,
A transmission loss generating mechanism for generating a transmission loss in the optical fiber in accordance with a change in the mutual position of the detecting unit due to a slope change, and a transmission loss recovery mechanism for returning the optical fiber to a state before the loss is generated. With
The transmission loss generating mechanism includes a wire having one end fixed to an adjacent detection unit, a rotating body that is wound and fixed at the other end of the wire, and rotated according to a wire drawing length, and the rotation of the rotating body. An engaging portion that is provided on the surface and deforms the optical fiber as the rotating body rotates.
The slope change detecting device according to claim 1, wherein the transmission loss recovery mechanism includes an urging mechanism that applies a rotational force in a direction opposite to a rotational direction of the rotating body to the rotating body .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002213259A JP3713539B2 (en) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | Slope deformation detection device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002213259A JP3713539B2 (en) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | Slope deformation detection device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004053490A JP2004053490A (en) | 2004-02-19 |
JP3713539B2 true JP3713539B2 (en) | 2005-11-09 |
Family
ID=31935900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002213259A Expired - Lifetime JP3713539B2 (en) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | Slope deformation detection device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3713539B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113432577B (en) * | 2021-06-24 | 2022-03-08 | 中国地质大学(武汉) | Packaging structure and monitoring method for large-deformation monitoring flexible sensing strip at deep part of landslide |
CN115480044B (en) * | 2022-09-19 | 2023-12-05 | 青海省第三地质勘查院 | Mountain landslide geological disaster early warning device and application method thereof |
-
2002
- 2002-07-23 JP JP2002213259A patent/JP3713539B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004053490A (en) | 2004-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8547539B2 (en) | System and method for detection of flexible pipe armor wire ruptures | |
US10190926B2 (en) | Fiber bragg gating (FBG) sensor | |
JP2509217B2 (en) | Security fence | |
CA2853334C (en) | Pipeline leakage-sensing device | |
CN109564113A (en) | Optical fiber sensing | |
JPH0261698B2 (en) | ||
US6784983B1 (en) | System for monitoring cables | |
EP3117188B1 (en) | Methods and apparatus relating to sensor assemblies and fibre optic assemblies | |
GB2435096A (en) | Measuring strain in lead-in cables in a marine seismic acquisition system | |
WO2016205957A1 (en) | A clamp and a method of clamping | |
EP0857291A1 (en) | Strain gauge | |
CN112834103A (en) | Linkage monitoring system and method for monitoring bolt or nut loosening | |
KR101483293B1 (en) | Gripping apparatus for optical cable for use in intrusion detection system | |
JP3713539B2 (en) | Slope deformation detection device | |
EP1995509B1 (en) | Safety arrangement | |
JP2006266992A (en) | Device and method for measuring landslide | |
KR101927807B1 (en) | 2-d avalanche detection apparatus | |
JP3403355B2 (en) | Strain sensor using optical fiber | |
JP3373188B2 (en) | Displacement measurement system using optical fiber | |
JP2003057013A (en) | Optical displacement sensor using optical fiber and displacement monitor system using the same | |
JPH0634401A (en) | Structure for laying optical fiber for detecting topographic deformation | |
Bjerkan et al. | Measurements on aeolian vibrations on a 3 km fjord crossing with fibre-optic Bragg grating sensors | |
JPH0634400A (en) | Geographical displacement detecting device | |
WO1996031756A1 (en) | Optical fibre sensor | |
WO2019009740A1 (en) | Fibre optic distance sensor and method for distance measurement |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050201 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050331 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050726 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3713539 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |