JP3712847B2 - 3次元形状計測方法と3次元形状計測装置及び撮像手段の姿勢検出装置 - Google Patents

3次元形状計測方法と3次元形状計測装置及び撮像手段の姿勢検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は3次元物体の視覚情報により物体の位置と3次元形状を計測する3次元形状計測方法と3次元形状計測装置及び撮像手段の姿勢検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
測量やCADモデルの作成など各種分野で2次元撮像装置による対象物の3次元形状計測が求められている。このような3次元形状計測方法として、対象物に参照パターンなどを照射して対象物上の参照パターンの歪みを撮像することにより形状計測を行なう能動的方法がある。しかしながら、この方法は対象物に影響を与えることや環境によって参照パターンの効果が変わるなどのデメリットが存在するため適用するのに大きな制限が加わってしまう。一方、能動的方法とは異なり対象物になんらの影響を与えることなく形状計測を行なう受動的方法も採用されている。この3次元形状計測方法は基本的には位置を変えた異なる2視点で撮像した画像間の対応点を抽出し、その対応点の3次元位置を三角測量の原理で算出する方法である。この方法では2つの撮像装置を固定して2視点の画像を得たり、1つの撮像装置をレール上で決められた距離だけ移動して2視点の画像を得るように、あらかじめ2視点の位置関係や撮像装置の姿勢変化を既知情報として取り扱う場合と、撮像装置を手で保持するなどして2視点の画像を得るように、2視点の位置関係や撮像装置の姿勢変化を不確定情報として取り扱う場合がある。2視点の位置関係や撮像装置の姿勢変化を既知情報として取り扱う場合は計測装置が大掛かりなものになってしまい、やはり適用するのに制限がある。2視点の位置関係や撮像装置の姿勢変化を不確定情報として取り扱う場合は環境に影響を与えず、しかも計測装置も小規模なものにできるので、各種の用途に幅広く適用することができ、例えば特開平5−196437号公報や特開平6−129833号公報,特開平7−181024号公報,特開平7−244735号公報等に示されているように各種計測方法や計測装置が開発されている。
【0003】
特開平5−196437号公報に示された方法は被写体上の測定点を直交投影でカメラで撮影し、そのときのカメラの姿勢をカメラに固定した3軸ジャイロで求めて3次元情報計測装置に供給して被写体の3次元情報を計測している。また、特開平6−129833号公報に示された方法は単眼カメラで撮影した動画像情報を用いてカメラの運動を求め3次元形状を算出している。特開平7−181024号公報は撮像手段で視点を変えて測定した被写体の複数の画像から画像間の動きを表すオプティカルフロ−を求め、このオプティカルフロ−に基づいて距離情報を算出する方法と画像の時間差分及び空間勾配の関係式と撮像手段の自己運動情報とから距離情報を直接算出する方法とを組み合わせて3次元形状を計測している。特開平7−244735号公報に示された装置は動画像情報から得られる距離情報とカメラの運動を時間的に融合して3次元情報を得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特開平5−196437号公報や特開平7−181024号公報に示されているようにジャイロや加速度センサーの積分値を利用して位置変化や姿勢変化を求める場合は、積分値の利用のため求めた位置変化や姿勢変化の値の信頼性が低い。また、特開平6−129833号公報に示されているように画像情報のみを用いると正確な対応点を抽出することは困難である。さらに、特開平7−244735号公報に示すように、撮像装置の運動速度をセンシングし、その情報を用いて計測精度を上げるようにしても対応点の抽出や形状計測には撮像装置の姿勢変化に関する情報が重要であるが、この撮像装置の姿勢変化をセンシングしていないため、大きな計測精度の向上は期待できない。
【0005】
この発明はかかる短所を改善し、簡単な構成で対象物の立体形状と撮像手段の運動を高精度に計測できる3次元形状計測方法と3次元形状計測装置及び撮像手段の姿勢検出装置を得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る3次元形状計測方法は、撮像手段の視点を変えて測定対象物の画像を入力し、第1視点で測定して入力した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定して入力した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、2視点における重力方向と重力回りの角度を入力し、2視点における重力方向と角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、姿勢値と特徴点及び対応点から第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、並進運動ベクトルと視線ベクトルにより測定対処物の3次元形状を算出することを特徴とする。
【0007】
この発明に係る第2の3次元形状計測方法は、撮像手段の視点を変えて測定対象物の画像を入力し、第1視点で測定して入力した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定して入力した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、2視点における重力方向と重力回りの角度を入力し、2視点における重力方向と角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、姿勢値と特徴点及び対応点から第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルとで定まるエピポーラ線に近づくように対応点の位置を修正し、修正した対応点により視線ベクトルと並進運動ベクトルを算出して対応点の位置を修正することを、対応点の位置がほぼ一定値に収束するか、あるいは修正の繰り返し演算回数が一定値になるまで繰り返してから算出した並進運動ベクトルと視線ベクトルにより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする。
【0008】
この発明に係る第3の3次元形状計測方法は、撮像手段の視点を変えて測定対象物の画像を入力し、第1視点で測定して入力した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定して入力した画像の前記特徴点に相当する対応点の複数の候補を抽出し、2視点における重力方向と重力回りの角度を入力し、2視点における重力方向と角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、姿勢値と特徴点及び対応点から第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、算出した並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルで定まるエピポーラ線に近づくように対応点の位置を修正し、修正した対応点により視線ベクトルと並進運動ベクトルを算出して対応点の位置を修正することを、対応点の位置がほぼ一定値に収束するか、あるいは修正の繰り返し演算回数が一定値になるまで繰り返してから算出した並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする。
【0009】
この発明に係る第4の3次元形状計測方法は、撮像手段の視点を変えて測定対象物の画像を入力し、第1視点で測定して入力した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定して入力した画像の前記特徴点に相当する対応点の複数の候補を抽出し、2視点における重力方向と重力回りの角度を入力し、2視点における重力方向と角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、姿勢値と特徴点及び対応点から第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、算出した並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における視線ベクトルと、あらかじめ定めた閾値により誤対応した特徴点と対応点を検出し、誤対応した特徴点と対応点を除去して並進運動ベクトルを繰返し算出し、収束した並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする。
【0010】
この発明に係る3次元形状計測装置は、撮像手段と対応関係抽出手段と重力方向検出手段と重力回り角度検出手段と姿勢算出手段と視線ベクトル算出手段と並進運動算出手段及び3次元形状演算手段を有し、撮像手段は視点を変えて測定対象物の画像を入力し、対応関係抽出手段は第1視点で測定した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、重力方向検出手段は第1視点と第2視点における撮像手段の重力方向を検出し、重力回り角度検出手段は2視点における撮像手段の重力回りの回転角度を検出し、姿勢算出手段は2視点における撮像手段の重力方向と重力回りの回転角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、視線ベクトル算出手段は2視点の姿勢値と特徴点及び対応点より第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、並進運動算出手段は視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、3次元形状演算手段は並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする。
【0011】
この発明に係る第2の3次元形状計測装置は、撮像手段と対応関係抽出手段と重力方向検出手段と重力回り角度検出手段と姿勢算出手段と視線ベクトル算出手段と並進運動算出手段と収束信号通知手段及び3次元形状演算手段を有し、撮像手段は視点を変えて測定対象物の画像を入力し、対応関係抽出手段は第1視点で測定した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、重力方向検出手段は第1視点と第2視点における撮像手段の重力方向を検出し、重力回り角度検出手段は2視点における撮像手段の重力回りの回転角度を検出し、姿勢算出手段は2視点における撮像手段の重力方向と重力回りの回転角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、視線ベクトル算出手段は2視点の姿勢値と特徴点及び対応点より第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出するとともに並進運動算出手段で算出した並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルで定まるエピポーラ線に近づくように対応点の位置を修正し、修正した対応点により視線ベクトルを算出し、並進運動算出手段は視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、収束信号通知手段は、視線ベクトル算出手段で算出した対応点の位置がほぼ一定値に収束するか、あるいは修正の繰り返し演算回数が一定値になったことを通知する収束信号を出力し、3次元形状演算手段は収束信号が出力されたときの並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする。
【0012】
この発明に係る第3の3次元形状計測装置は、撮像手段と対応関係抽出手段と重力方向検出手段と重力回り角度検出手段と姿勢算出手段と姿勢補正手段と視線ベクトル算出手段と並進運動算出手段と収束信号通知手段及び3次元形状演算手段を有し、撮像手段は視点を変えて測定対象物の画像を入力し、対応関係抽出手段は第1視点で測定した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、重力方向検出手段は第1視点と第2視点における撮像手段の重力方向を検出し、重力回り角度検出手段は2視点における撮像手段の重力回りの回転角度を検出し、姿勢算出手段は2視点における撮像手段の重力方向と重力回りの回転角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出するとともに姿勢補正手段で算出した画像の姿勢角度の補正値と第2視点の重力方向と重力回りの回転角度から第2視点における撮像手段の姿勢を算出し、視線ベクトル算出手段は2視点の姿勢値と特徴点及び対応点より第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出するとともに並進運動算出手段で算出した並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルで定まるエピポーラ線に近づくように対応点の位置を修正し、各特徴点と修正した対応点を通る視線ベクトルを算出し、姿勢補正手段は修正した対応点より第2視点の画像の姿勢角度の補正値を算出し、並進運動算出手段は視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、収束信号通知手段は、視線ベクトル算出手段で算出した対応点の位置がほぼ一定値に収束するか、あるいは修正の繰り返し演算回数が一定値になったことを通知する収束信号を出力し、3次元形状演算手段は収束信号が出力されたときの並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする。
【0013】
上記収束信号通知手段は並進運動算出手段で算出した並進運動ベクトルの変化量が一定値以下になったときに収束信号を出力するようにしても良い。
【0014】
この発明に係る第4の3次元形状計測装置は、撮像手段と対応関係抽出手段と重力方向検出手段と重力回り角度検出手段と姿勢算出手段と視線ベクトル算出手段と並進運動算出手段と誤対応検出手段と誤対応除去手段と収束信号通知手段及び3次元形状演算手段を有し、撮像手段は視点を変えて測定対象物の画像を入力し、対応関係抽出手段は第1視点で測定した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、重力方向検出手段は第1視点と第2視点における撮像手段の重力方向を検出し、重力回り角度検出手段は2視点における撮像手段の重力回りの回転角度を検出し、姿勢算出手段は2視点における撮像手段の重力方向と重力回りの回転角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出するとともに姿勢補正手段で算出した画像の姿勢角度の補正値と第2視点の重力方向と重力回りの回転角度から第2視点における撮像手段の姿勢を算出し、視線ベクトル算出手段は2視点の姿勢値と特徴点及び対応点より第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、並進運動算出手段は視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを繰返して算出し、誤対応検出手段は、算出した並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における視線ベクトルと、あらかじめ定めた閾値により誤対応した特徴点と対応点を検出し、誤対応除去手段は誤対応した特徴点と対応点を除去し、収束信号通知手段は並進運動ベクトルが一定値になったことを検出して収束信号を出力し、3次元形状演算手段は収束信号が出力されたときの並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする。
【0015】
上記収束信号通知手段は繰り返した算出した並進運動ベクトルの誤差曲線により並進運動ベクトルの収束を検出すると良い。さらに、対応関係抽出手段で特徴点と対応点とともに重み値を算出し、並進運動算出手段で特徴点と対応点の重み値を考慮して並進運動ベクトルを算出すると良い。
【0016】
この発明の撮像手段の姿勢検出装置は、重力方向検出手段と重力回り角度検出手段と姿勢算出手段を有し、重力方向検出手段は、視点を変えて測定対象物の画像を撮像する撮像手段の第1視点と第2視点における重力方向を検出し、重力回り角度検出手段は、第1視点と第2視点における撮像手段の重力方向と、重力方向に垂直な磁場成分から第1視点と第2視点で撮像する撮像手段の重力回りの回転角度を検出し、姿勢算出手段は、第1視点と第2視点の撮像手段の重力方向と重力回りの回転角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出することを特徴とする。
【0017】
上記重力方向検出手段は3軸加速度センサ又は入力画像より重力方向を算出する重力方向推定手段のいずれを使用しても良い。
【0018】
また、上記重力回り角度検出手段は磁気センサ又は磁気センサと重力方向検出手段のいずれを使用しても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】
この発明の3次元形状計測装置は、例えばデジタルカメラからなる単眼画像撮像部と対応関係抽出部と重力方向検出部と重力回り角度検出部と姿勢算出部と視線ベクトル算出部と並進運動算出部及び3次元形状演算部を有する。単眼画像撮像部は異なる視点である第1視点と第2視点で測定対象物を撮像して得た画像を対応関係抽出部へ送る。対応関係抽出部は送られた第1視点の画像から特徴点を抽出し、第2視点の画像から各対応点を抽出する。特徴点と対応点を抽出したら、重力方向検出部で検出した重力方向の傾きと重力回り角度検出部で検出した重力回りの角度から姿勢算出部で第1視点と第2視点における単眼画像撮像部の姿勢を算出する。この第1視点と第2視点における単眼画像撮像部の姿勢と特徴点と対応点の各データから視線ベクトル算出部で各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出する。この特徴点と対応点をそれぞれ通る視線ベクトルと特徴点と対応点の各データから並進運動算出部で第1視点から第2視点までの並進運動方向ベクトルを算出する。3次元形状演算部は算出した並進運動方向ベクトルと各視線ベクトルを使用して三角測量の原理で各特徴点に相当する対象物上の各対象点3次元座標値を算出して対象物の3次元形状を出力する。このようにして重力方向情報と重力回り角度情報と2視点からの画像情報を融合することにより、精度の高い3次元形状計測を実現するとともに装置の小型化を図る。
【0020】
また、抽出した対応点を算出した並進運動方向ベクトルで修正して並進運動方向ベクトルを算出するようにしても良い。すなわち、視線ベクトル算出部は算出した並進運動方向ベクトルを使用して対応点の位置をエピポーラ線を利用して修正し、修正した対応点の位置デ−タで新たな視線ベクトルを算出し、再び並進運動ベクトルを算出する。この対応点の修正と並進運動ベクトルの算出を対応点がほぼ一定値に収束するかあるいは修正の繰り返し回数がある値に達するまで繰り返してから並進運動算出部から出力される並進運動方向ベクトルと視線ベクトルから三角測量の原理で各特徴点に相当する対象物上の各対象点の3次元座標値を算出して対象物の3次元形状を出力する。このように並進運動ベクトルと対応点を繰り返し演算によって調整することにより、より精度の高い3次元形状計測を実現することができる。
【0021】
さらに、対応点の候補を複数抽出して並進運動方向ベクトルの算出と対応点の修正を繰返し演算して最適な対応点を選択して並進運動方向ベクトルと対応点を繰返し演算により調整することにより、さらに精度の高い3次元形状計測を実現することができる。
【0022】
【実施例】
この発明の実施例を説明するにあたり、まず図1,図2,図3を参照して動作原理を説明する。図1に示すように、測定対象物Mの画像を撮像系を移動して第1視点L1と第2視点L2の2視点で得る。測定対象物Mの対象点Onは第1視点L1のイメージプレーンP1上に特徴点I1nとして検出され、第2視点L2のイメージプレーンP2には特徴点I1nに対応する対応点I2nとして検出される。測定対象物Mの複数の対象点OnのイメージプレーンP1上の特徴点I1nとイメージプレーンP2の各対応点I2nを図2に示すように抽出する。図2において添字n=1〜7はそれぞれイメージプレーンP1、P2の同じ添字n=1〜7はそれぞれ対応する点を示す。次ぎに第1視点L1と第2視点L2で各画像が撮像されたときの撮像系の直交座標軸の重力方向を座標軸の一つとする直交座標系であるワールド座標系に対する傾きを重力方向からの傾きと重力回りの回転の2成分の形で抽出する。そして例えば図3に示すように、ある視点における重力方向単位ベクトルすなわち撮像系からみた重力の方向を示すベクトルをg=(gx、gy、gz)とし、重力回り回転角度をψとすると、重力方向単位ベクトルgと撮像系の座標軸とがなす角度θ,φは、tanθ=(gz/gy),tanφ=(gx/gyθ)で表せる。但し、gyθは重力方向単位ベクトルgをx軸回りに角度θだけ回転させたときの重力方向単位ベクトルgのy成分である。これを第1視点L1の座標系と第2視点L2の座標系について行うと、第1視点L1の座標系とワールド座標系との姿勢変化(θ1,φ1,ψ1)及び第2視点L2の座標系とワールド座標系との姿勢変化(θ2、φ2、ψ2)すなわち第1視点L1と第2視点L2における撮像系の姿勢が求められる。したがってイメージプレーンP1上の特徴点I1nを通る視線ベクトルv1nとイメージプレーンP2上の対応点I2nを通る視線ベクトルv2nをワールド座標系で表現できる。また、撮像系の光学中心が第1視点L1から第2視点L2に移動したベクトルである撮像系の並進運動ベクトルTは、視線ベクトルv1n,v2nと並進運動ベクトルTのスカラー三重積(v1n×T,v2n)の各対応に関する和を最小化する値として決定できる。この並進ベクトルTと視線ベクトルv1n,v2nから三角測量の原理で各特徴点I1nに相当する対象物M上の各対象点Onの3次元座標値を算出することができる。
【0023】
上記原理に基づくこの発明の一実施例の3次元形状計測装置は、図4のブロック図に示すように、単眼画像撮像部1と対応関係抽出部2と重力方向検出部3と重力回り角度検出部4と姿勢算出部5と視線ベクトル算出部6と並進運動算出部7及び3次元形状演算部8を有する。単眼画像撮像部1は例えばデジタルカメラからなり、図1に示すように、第1視点L1と第2視点L2で測定対象物Mの画像を入力する。対応関係抽出部2は第1視点L1で測定した画像の複数の特徴点I1nを抽出し、第2視点L2で測定した画像の特徴点I1nに相当する対応点I2nを抽出する。
【0024】
重力方向検出部3は、例えば直交する3軸の加速度を検出する加速度センサからなり、第1視点L1と第2視点L2で画像を撮像したときの単眼画像撮像部1の直交座標系の重力方向に対する傾きを検出する。この直交座標系の重力方向に対する傾きを検出するときに、図1に示すように、画像面にx,y軸を取り、画像面に垂直な方向である光軸をz軸とし、各軸方向の加速度を検出するように加速度センサを配置する。この各加速度センサの信号値の比で単眼画像撮像部1に対する重力方向の方向ベクトルを示すことができる。重力回り角度検出部4は、例えば直交する3軸の磁力を測定する磁気センサを有し、重力方向に垂直な方向の磁場と重力方向から第1視点L1と第2視点L2で画像を撮像したときの単眼画像撮像部1の直交座標系の重力回りの角度を検出する。すなわち重力方向検出部3で検出した重力方向の方向ベクトルに単眼画像撮像部1のある軸が一致するような回転行列を算出する。そして、磁気センサで得られた磁場方向ベクトルにその変換を施し、変換後のベクトル間のなす角度を重力回りの回転角度として得ることができる。
【0025】
姿勢算出部5は重力方向検出部3で検出した第1視点L1と第2視点L2の重力方向に対する傾きと重力回り角度検出部4で検出した重力回りの角度から各視点L1,L2における単眼画像撮像部1の姿勢を算出する。視線ベクトル算出部6は2視点L1,L2における姿勢値と特徴点I1n及び対応点I2nより第1視点L1と第2視点L2における各特徴点I1nと対応点I2nを通る視線ベクトルV1n,V2nを算出する。並進運動算出部7は視線ベクトルV1n,V2nと特徴点I1n及び対応点I2nから第1視点L1から第2視点L2までの並進運動ベクトルTを算出する。3次元形状演算8は並進運動ベクトルTと視線ベクトルV1n,V2nより測定対象物Mの3次元形状を算出する。
【0026】
次ぎに、上記実施例の動作を図5のフロ−チャ−トを参照して説明する。まず、単眼画像撮像部1で、図1に示すように、異なる視点である第1視点L1と第2視点L2で撮像して得た画像を対応関係抽出部2へ送る。対応関係抽出部2は送られた第1視点L1の画像から特徴点I1nを抽出し、第2視点の画像から各対応点I2nを抽出して出力する(ステップS1)。この特徴点I1nと対応点I2nの抽出方法は種々あるが、例えば次ぎの手順で行なう。第1視点L1の画像に2次元微分フィルタを施し、微分値が高くなる点を特徴点I1nとして抽出する。次ぎに、ある特徴点I1nを中心とした画像領域を切り出し、第2視点L2の画像中で最も似た領域を探索する。この探索方法としては相関法を用いる。相関法とは第1視点L1の画像内で切り出した特徴点近傍の第1画像領域と第2視点L2の画像内の探索領域の第2画像領域との相互相関を算出し、その値が最も高くなる第2画像領域を取り出す。このようにして得られた第2画像領域の中心を対応点とする。この処理を第1視点L1の全特徴点I1nに対して行なう。ただし、類似した領域が発見できないときは、その点を特徴点とはしないようにする。
【0027】
特徴点I1nと対応点I2nを抽出したら、重力方向検出部3で検出した重力方向の傾きと重力回り角度検出部4で検出した重力回りの角度から姿勢算出部5で第1視点L1と第2視点L2における単眼画像撮像部1の姿勢を算出する(ステップS2)。この第1視点L1と第2視点L2における単眼画像撮像部1の姿勢と特徴点I1nと対応点I2nの各データから視線ベクトル算出部6で各特徴点I1nと対応点I2nを通る視線ベクトルV1n,V2nを算出する(ステップS3)。この視線ベクトルV1n,V2nと特徴点I1nと対応点I2nの各データから並進運動算出部7で並進運動方向ベクトルTを算出する(ステップS4)。3次元形状演算部8は並進運動方向ベクトルTと視線ベクトルV1n,V2nから三角測量の原理で各特徴点I1nに相当する対象物M上の各対象点Onの3次元座標値を算出し、対象物Mの3次元形状を出力する(ステップS5)。
【0028】
このようにして重力方向情報と重力回り角度情報と2視点L1,L2からの画像情報を融合することにより、精度の高い3次元形状計測を実現することができるとともに装置の小型化を図ることができる。
【0029】
上記実施例は抽出した対応点I2nから並進運動方向ベクトルTを算出した場合について説明したが、抽出した対応点I2nを算出した並進運動方向ベクトルTで修正して並進運動方向ベクトルTを算出するようにしても良い。
【0030】
この抽出した対応点I2nを算出した並進運動方向ベクトルTで修正して並進運動方向ベクトルTを算出する第2の実施例を説明するにあたり、修正動作の原理を説明する。上記第1の実施例において、並進運動算出部7で算出した並進運動ベクトルTと視線ベクトル算出部6で算出した視線ベクトルv1n,v2nから、図6に示すように、イメージプレーンP2上に各対応点I2nに相当するエピポーラ線Eplnを描くことができる。エピポーラ線Eplnは第1視点L1と第2視点L2の光学中心と対象点Onの3点を含む平面、すなわちエピポーラ面とイメージプレーンP2の交線であり、第1視点L1の光学中心と特徴点I1nを通る直線をイメージプレーンP2上に投影したものである。理想的には対応点I2nは各エピポーラ線Epln上に存在することになる。したがって各対応点I2nは各エピポーラ線Epln付近にあると仮定できるので、エピポーラ線Eplnに近づくよう対応点I2nを修正する。この並進運動ベクトルTの算出と対応点I2nの修正処理を繰り返すことにより、最終的な対応点と並進運動ベクトルTを得ることができる。
【0031】
このように抽出した対応点I2nを算出した並進運動方向ベクトルTで修正して並進運動方向ベクトルTを算出する第2の実施例の3次元形状計測装置は、図7のブロック図に示すように、視線ベクトル算出部6aと収束信号通知部9以外は図4に示した3次元形状計測装置と全く同じ構成である。視線ベクトル算出部6aは2視点L1,L2における姿勢値と特徴点I1n及び対応点I2nより第1視点L1と第2視点L2における各特徴点I1nと対応点I2nを通る視線ベクトルV1n,V2nを算出するとともに並進運動算出部7で算出した並進運動ベクトルTにより対応点I2nの位置を修正し、修正した対応点I2nの位置で視線ベクトルV2nを算出する。収束信号通知部9は並進運動ベクトルTにより対応点I2nの位置を修正したときの変化量を算出し、対応点I2nの位置の変化量が一定値以下あるいは繰り返し演算回数が一定値になったことを通知する収束信号を出力する。
【0032】
この第2の実施例の動作を図8のフロ−チャ−トを参照して説明する。異なる視点である第1視点L1と第2視点L2で撮像して得た画像を対応関係抽出部2へ送る。対応関係抽出部2は送られた第1視点L1の画像から特徴点I1nを抽出し、第2視点の画像から各対応点I2nを抽出して出力する(ステップS11)。特徴点I1nと対応点I2nを抽出したら、重力方向検出部3で検出した重力方向の傾きと重力回り角度検出部4で検出した重力回りの角度から姿勢算出部5で第1視点L1と第2視点L2における単眼画像撮像部1の姿勢を算出する(ステップS12)。この第1視点L1と第2視点L2における単眼画像撮像部1の姿勢と特徴点I1nと対応点I2nの各データから視線ベクトル算出部6aで各特徴点Inと対応点I2nを通る視線ベクトルV1n,V2nを算出する(ステップS13)。この視線ベクトルV1n,V2nと特徴点Inと対応点I2nの各データから並進運動算出部7で並進運動方向ベクトルTを算出する(ステップS14)。視線ベクトル算出部6aは算出した並進運動方向ベクトルTを使用して対応点I2nの位置を修正し、修正した対応点I2nの位置デ−タで新たな視線ベクトルV2nを算出する(ステップS15)。この対応点I2nの修正方法は、図6に示すように、第2視点L2の画像上にエピポーラ線Eplnを描き、対応点I2nからエピポーラ線Epln上に降ろした垂線の足を新たな対応点としたり、エピポーラ線Epln付近で対応点を再探索する。この修正された対応点I2nにより再び並進運動ベクトルTを算出する。この対応点I2nの修正と並進運動ベクトルTの算出を対応点I2nがほぼ一定値に収束するかあるいは修正の繰り返し回数がある値に達するまで繰り返す(ステップS16)。この収束制御を収束信号通知部9で行い、対応点I2nがほぼ一定値に収束するかあるいは修正の繰り返し回数がある値に達すると収束信号を並進運動算出部7に送る。3次元形状演算部8は収束信号が出力されたときに並進運動算出部7から出力される並進運動方向ベクトルTと視線ベクトルV1n,V2nから三角測量の原理で各特徴点I1nに相当する対象物M上の各対象点Onの3次元座標値を算出し、対象物Mの3次元形状を出力する(ステップS17)。このようにして並進運動ベクトルTと対応点I2nを繰り返し演算によって調整することにより、より精度の高い3次元形状計測を実現することができる。
【0033】
上記第2の実施例は抽出した対応点I2nを算出した並進運動方向ベクトルTで修正して並進運動方向ベクトルTを算出する場合について説明したが、対応点I2nの候補を複数抽出して並進運動方向ベクトルTの算出と対応点I2nの修正を繰返し演算して最適な対応点を選択して並進運動方向ベクトルTと対応点I2nを繰返し演算により調整するようにしても良い。
【0034】
この最適な対応点を選択して並進運動方向ベクトルTと対応点I2nを調整する第3の実施例を説明するにあたり、まず動作原理を説明する。図2に示すように測定対象物Mの複数の対象点OnのイメージプレーンP1上の特徴点I1nとイメージプレーンP2の各対応点I2nを抽出するときに、一つの特徴点I1nに対して対応点I2nの候補を複数抽出する。すなわち、対応点を探索するときに評価の高かった上位の点を対応点I2nの候補として保持する。そして並進運動ベクトルTを算出してイメージプレーンP2上にエピポーラ線Eplnを描いてから、エピポーラ線Eplnに最も近い対応点候補が新たな対応点になるよう修正する。この並進運動ベクトルTの算出とエピポーラ線Eplnの作成及び対応点I2nの修正処理を繰り返すことにより最適な対応点I2nと並進運動ベクトルTを得ることができる。
【0035】
このように並進運動ベクトルTの算出とエピポーラ線Eplnの作成及び対応点I2nの修正処理を繰り返す第3の実施例の3次元形状計測装置は、図9のブロック図に示すように、単眼画像撮像部1と対応関係抽出部2と重力方向検出部3と重力回り角度検出部4と姿勢算出部5と視線ベクトル算出部6aと並進運動算出部7と3次元形状演算部8及び姿勢補正部9を有する。対応関係抽出部2は第1視点L1と第2視点L2で撮像して得た画像から特徴点I1nと対応点I2nを抽出するときに、一つの特徴点I2nに対応する対応点I2nとして複数の対応点候補を抽出する。姿勢補正部9は対応点I2nとエピポーラ線Eplnの距離の総和が最小になるように第2視点L1における画像の姿勢角度の補正値を算出する。姿勢算出部5は重力方向検出部3で検出した第1視点L1と第2視点L2の重力方向に対する傾きと重力回り角度検出部4で検出した重力回りの角度から各視点L1,L2における単眼画像撮像部1の姿勢を算出するとともに、姿勢補正部10で算出した姿勢角度の補正値と重力方向検出部3で検出した第2視点L2の重力方向に対する傾きと重力回り角度検出部4で検出した重力回りの角度から視点L2における単眼画像撮像部1の姿勢を補正する。
【0036】
この第3の実施例の動作を図10のフロ−チャ−トを参照して説明する。異なる視点である第1視点L1と第2視点L2で撮像して得た画像を対応関係抽出部2へ送る。対応関係抽出部2は送られた第1視点L1の画像から各特徴点I1nを抽出し、第2視点の画像から各対応点I2nとして複数の対応点候補を抽出して出力する。すなわち、対応点I2nを探索するときに評価の高かった上位の点を対応点I2nの候補として複数保持する。(ステップS21)。特徴点I1nと対応点I2nの候補を抽出したら、重力方向検出部3で検出した重力方向の傾きと重力回り角度検出部4で検出した重力回りの角度から姿勢算出部5で第1視点L1と第2視点L2における単眼画像撮像部1の姿勢を算出する(ステップS22)。視線ベクトル算出部6aは一つの対応点候補を対応点I2nとして選択し、第1視点L1と第2視点L2における単眼画像撮像部1の姿勢と特徴点I1nと選択した対応点I2nの各データから各特徴点Inと対応点I2nを通る視線ベクトルV1n,V2nを算出する(ステップS23)。この視線ベクトルV1n,V2nと特徴点Inと対応点I2nの各データから並進運動算出部7で並進運動方向ベクトルTを算出する(ステップS24)。視線ベクトル算出部6aは算出した並進運動方向ベクトルTを使用して対応点I2nの位置を修正する(ステップS25)。この対応点I2nの修正方法は、図6に示すように、第2視点L2の画像上に算出した並進運動方向ベクトルTを使用してエピポーラ線Eplnを描き、エピポーラ線Eplnに最も近い対応点候補を新たな対応点I2nとして選択する。また、第2視点L2の画像の姿勢角度を変化させると、画像上ではエピポーラ線Eplnが動く。そこで、姿勢補正部10は新しい対応点I2nとエピポーラ線Eplnの距離の総和が最小になるように最急降下法などを用いて第2視点L2の画像の姿勢角度の補正値を算出する。姿勢算出部5は算出した姿勢角度の補正値と重力方向検出部3で検出した重力方向の傾きと重力回り角度検出部4で検出した重力回りの角度から第2視点L2の画像の新たな姿勢角度を算出する(ステップS26)。視線ベクトル算出部6aは新たな姿勢角度を用いて新たな視線ベクトルV1n,V2nを算出し(ステップS27)、並進運動算出部7は新たな視線ベクトルV1n,V2nにより新たな並進運動方向ベクトルTを算出する。この対応点候補の選択と第2視点L2の画像の姿勢角度の補正値と並進運動ベクトルTの算出を対応点I2nがほぼ一定値に収束するかあるいは修正の繰り返し回数がある値に達するまで繰り返す(ステップS28)。対応点I2nがほぼ一定値に収束するかあるいは修正の繰り返し回数がある値に達して収束信号通知部9から収束信号が出力されると、3次元形状演算部8は収束信号が出力されたときに並進運動算出部7から出力される並進運動方向ベクトルTと視線ベクトルV1n,V2nから三角測量の原理で各特徴点I1nに相当する対象物M上の各対象点Onの3次元座標値を算出し、対象物Mの3次元形状を出力する(ステップS29)。
【0037】
このように対応点I2nの候補を複数抽出して並進運動方向ベクトルTの算出と対応点I2nの修正を繰返し演算して最適な対応点を選択して並進運動方向ベクトルTと対応点I2nを繰返し演算により調整するようにしたから、さらに精度の高い3次元形状計測を実現することができる。
【0038】
上記第2,第3の実施例においては収束信号通知部9で対応点I2nの収束状況を確認して収束制御信号を出力する場合について説明したが、並進運動ベクトルTがほぼ一定値になったことを確認したら収束制御信号を出力するようにしても良い。
【0039】
次に、抽出した特徴点I1nと対応点I2nの誤対応を除去して並進運動ベクトルTを収束させて3次元形状を測定する第4の実施例について説明する。第4の実施例の3次元形状計測装置は、図11のブロック図に示すように、誤対応検出部11と誤対応除去部12及び収束信号通知部9とを設けた以外は図4に示した3次元形状計測装置とまったく同じ構成である。誤対応検出部11は並進運動算出部7で繰り返して算出した並進運動ベクトルTにより第1視点L1と第2視点L2で撮像した画像から抽出した特徴点I1nと対応点I2nの誤対応を検出する。誤対応除去部12は誤対応した特徴点と対応点を除去する。収束信号通知部9は並進運動ベクトルTが一定値以下になったことを検出して収束信号を出力する。
【0040】
この第4の実施例の動作を図12のフロ−チャ−トを参照して説明する。異なる視点である第1視点L1と第2視点L2で撮像して得た画像を対応関係抽出部2へ送る。対応関係抽出部2は送られた第1視点L1の画像から各特徴点I1nを抽出し、第2視点の画像から各対応点I2nとして複数の対応点候補を抽出して出力する。すなわち、対応点I2nを探索するときに評価の高かった上位の点を対応点I2nの候補として複数保持する。(ステップS31)。特徴点I1nと対応点I2nの候補を抽出したら、重力方向検出部3で検出した重力方向の傾きと重力回り角度検出部4で検出した重力回りの角度とから姿勢算出部5で第1視点L1と第2視点L2における単眼画像撮像部1の姿勢を算出する(ステップS32)。この第1視点L1と第2視点L2における単眼画像撮像部1の姿勢と特徴点I1nと対応点I2nの各データから視線ベクトル算出部6で各特徴点I1nと対応点I2nを通る視線ベクトルV1n,V2nを算出する(ステップS33)。この視線ベクトルV1n,V2nと特徴点I1nと対応点I2nの各データから並進運動算出部7で視線ベクトルv1n,v2nと並進運動ベクトルTのスカラー三重積Sn=(v1n×T,v2n)の各対応に関する和を最小化する繰返し演算を実施して並進運動方向ベクトルTを算出する(ステップS34)。この並進運動ベクトルTの繰返し演算が一定回数に達したときに、そのときの並進運動ベクトルTにより誤対応検出部11は特徴点I1nと対応点I2nの誤対応を検出する。この検出した誤対応の特徴点と対応点を誤対応除去部12で除去する(ステップS35)。並進運動算出部7は誤対応の特徴点と対応点を除去した特徴点と対応点の各データと視線ベクトルから並進運動ベクトルTを算出する(ステップS36,34)。この誤対応の特徴点と対応点の検出は、視線ベクトルv1i,v2iと並進運動ベクトルTのスカラー三重積Siがあらかじめ定めたしきい値TH1より大きいときに、その特徴点I1iと対応点I2iを誤対応とする。この特徴点I1nと対応点I2nの誤対応の検出と並進運動ベクトルTの算出を繰り返しているときに、収束信号通知部9は算出した並進運動ベクトルTがあらかじめ定めた一定値に収束したかどうかを検出している(ステップS36)。この並進運動ベクトルTの収束の検出は、並進運動ベクトルTの収束度D=(Tn−Tn-12がしきい値TH2以上のときは収束していないとし、収束度Dがしきい値Th2以下になったときに収束したとして並進運動算出部7に通知する。この収束した並進運動ベクトルTと視線ベクトルによりより3次元形状演算部8は測定対象物Mの3次元形状を算出する(ステップS37)。
【0041】
このように誤対応している特徴点I1nと対応点I2nを除去して並進運動方向ベクトルTを算出するから、特徴点I1nと対応点I2nの対応づけに誤りがある場合でも、より高精度に3次元形状を測定することができる。
【0042】
また、上記各実施例は重力方向検出部3に直交する3軸方向の加速度を検出する加速度センサを使用した場合について説明したが、画像情報から重力方向を検出するようにしても良い。デジタルカメラ等の単眼画像撮像部1は通常大きく傾けて使用することはなく、また、人工的な測定対象物は重力方向に長い角部を有することが多い。そこで画像上のほぼ縦方向に長いエッジは重力方向に向いていると仮定することができる。このエッジが画像上で垂直になるように画像を回転させたときの回転角から重力方向の方向ベクトルを得ることもできる。
【0043】
また、重力回り角度検出部4に直交する3軸方向の磁力を測定できる磁気センサを設け、重力方向検出部3で検出した重力方向の方向ベクトルと磁場方向ベクトルから重力回りの回転角度を検出する場合にについて説明したが、磁気センサだけを使用して重力回りの回転角度を検出するようにしても良い。この場合は、例えば画像面にx,y軸をとり,画像面に垂直な方向をz軸とする。xy平面の磁力方向が検出されるよう2次元磁気センサを配置する。第1視点L1と第2視点L2間をデジタルカメラ等の単眼画像撮像部1が移動するときに大きく傾くことはなく、x軸とy軸回りの回転は小さいとすると、2次元磁気センサが示すx軸,z軸方向に成分を持ち、y軸方向は0な方向ベクトルは北極あるいは南極方向を示すことになり、重力回りの角度はz軸とのベクトルがなす角度から得ることができる。
【0044】
さらに、対応関係抽出部2は各特徴点I1nと各対応点I2nを抽出するときに、対応点I2nを探索するときに行った相関値を利用したりして、各点の重み値Wnも同時に算出すると良い。そして、並進運動算出部7で重み値Wnを含むスカラー三重積Sn=Wn(v1n×T,v2n)の各対応に関する和を最小化する繰返し演算を実施して並進運動方向ベクトルTを算出する。このようにしてより高精度に3次元形状やカメラ運動を計測することができる。
【0045】
また、3次元形状演算部8で算出した3次元形状を出力するか、姿勢算出部5で算出した姿勢値と並進運動算出部7で算出した並進運動ベクトルTを出力するかの切り替えを選択できるようにしておくと良い。このようにして姿勢値と並進運動ベクトルTだけを出力できることにより、カメラ運動情報のみが必要な場合のメモリ量や計算時間とそれに要する消費電力を低減することができる。
【0046】
〔具体例〕上記第1の実施例によりより対象物を測定したときの具体例を説明する。単眼画像形成装置1としてはデジタルカメラを使用し、重力方向検出部3と重力回り角度検出部3としては3軸加速センサと3軸磁気センサが搭載されたデジタルカメラにより、図13に示すように壁11の全面にある平板12と人13を対象物として第1視点L1で撮影を行なってから第2視点L2に移動して撮影した。図13に示すように第1視点L1における壁11と平行な方向をx軸とし、デジタルカメラの重力方向をy軸とし、光軸方向をz軸とすると、対象物の配置はx軸から壁11までの距離Z1が400cm、x軸から平板12までの距離Z2が250cm、x軸から人13までの距離Z3が300cmのときに、第1視点L1で撮影してからデジタルカメラをx軸方向に40cm、y軸方向に−7cmだけ並進移動し、x軸回りに角度−2度、y軸回りに角度−8度だけ回転して第2視点に移動して、上記第1の実施例でデジタルカメラの位置と姿勢の変化量を算出した結果を下記表に示す。
【0047】
【表1】
Figure 0003712847
【0048】
また、対象物の特徴点の3次元位置を図14に示す。上記の表と図14から対象物の3次元形状の計測が行なえることがわかる。なお、この場合、特徴点の位置とカメラ運動は相対値のみがわかり、図14に示す絶対値の算出は不可能である。しかし、カメラ運動の絶対移動距離や特徴点のうちの1点のカメラからの絶対距離がわかれば絶対値を求めることができる。そこで、加速度センサにより2視点の移動距離の絶対値を算出し、その絶対値を使用して各特徴点の位置の絶対値を求めた。
【0049】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、重力方向情報と重力回り角度情報と2視点からの画像情報を融合するようにしたから、精度の高い3次元形状計測を実現することができるとともに装置の小型化を図ることができる。
【0050】
また、抽出した対応点を算出した並進運動方向ベクトルで修正して並進運動方向ベクトルを算出することを繰り返えして調整することにより、より精度の高い3次元形状計測を実現することができる。
【0051】
さらに、対応点の候補を複数抽出して並進運動方向ベクトルの算出と対応点の修正を繰返し演算して最適な対応点を選択して並進運動方向ベクトルと対応点を繰返し演算により調整することにより、さらに精度の高い3次元形状計測を実現することができる。
【0052】
また、誤対応している特徴点と対応点を除去して並進運動方向ベクトルを算出することにより、特徴点と対応点との対応づけに誤るがある場合でも、より高精度に3次元形状を測定することができる。
【0053】
また、対応点を算出した並進運動方向ベクトルの修正を繰り返すときに並進運動ベクトルに基づいて収束判定をすることにより、収束判定を高速に行なうことができる。
【0054】
さらに、加速度センサや画像情報を用いて重力方向を検出したり、磁気センサで重力回りの角度を検出することにより、簡単な構成で重力方向や重力回りの角度を検出して3次元形状の計測を実現することができる。
【0055】
また、各特徴点と各対応点を抽出するときに、各点の重み値も同時に算出し、この重み値を考慮して並進運動方向ベクトルを算出することにより、より高精度に3次元形状やカメラ運動を計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の動作原理を示す説明図である。
【図2】特徴点と対応点の対応を示す画面の表示図である。
【図3】重力方向と画像座標系との関係を示す説明図である。
【図4】この発明の実施例の構成を示すブロック図である。
【図5】上記実施例の動作を示すフロ−チャ−トである。
【図6】エピポ−ラ線を示す説明図である。
【図7】この発明の第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】上記第2の実施例の動作を示すフロ−チャ−トである。
【図9】この発明の第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【図10】上記第3の実施例の動作を示すフロ−チャ−トである。
【図11】この発明の第4の実施例の構成を示すブロック図である。
【図12】上記第4の実施例の動作を示すフロ−チャ−トである。
【図13】この発明の具体例の配置図である。
【図14】上記具体例における対象物の特徴点の3次元位置の配置図である。
【符号の説明】
1 単眼画像撮像部
2 対応関係抽出部
3 重力方向検出部
4 重力回り角度検出部
5 姿勢算出部
6 視線ベクトル算出部
7 並進運動算出部
8 3次元形状演算部
9 収束信号通知部
10 姿勢補正部
11 誤対応検出部
12 誤対応除去部

Claims (15)

  1. 撮像手段の視点を変えて測定対象物の画像を入力し、第1視点で測定して入力した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定して入力した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、2視点における重力方向と重力回りの角度を入力し、2視点における重力方向と角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、姿勢値と特徴点及び対応点から第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、並進運動ベクトルと視線ベクトルにより測定対処物の3次元形状を算出することを特徴とする3次元形状計測方法。
  2. 撮像手段の視点を変えて測定対象物の画像を入力し、第1視点で測定して入力した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定して入力した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、2視点における重力方向と重力回りの角度を入力し、2視点における重力方向と角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、姿勢値と特徴点及び対応点から第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルとで定まるエピポーラ線に近づくように対応点の位置を修正し、修正した対応点により視線ベクトルと並進運動ベクトルを算出して対応点の位置を修正することを、対応点の位置がほぼ一定値に収束するか、あるいは修正の繰り返し演算回数が一定値になるまで繰り返してから算出した並進運動ベクトルと視線ベクトルにより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする3次元形状計測方法。
  3. 撮像手段の視点を変えて測定対象物の画像を入力し、第1視点で測定して入力した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定して入力した画像の前記特徴点に相当する対応点の複数の候補を抽出し、2視点における重力方向と重力回りの角度を入力し、2視点における重力方向と角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、姿勢値と特徴点及び対応点から第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、算出した並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルで定まるエピポーラ線に近づくように対応点の位置を修正し、修正した対応点により視線ベクトルと並進運動ベクトルを算出して対応点の位置を修正することを、対応点の位置がほぼ一定値に収束するか、あるいは修正の繰り返し演算回数が一定値になるまで繰り返してから算出した並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする3次元形状計測方法。
  4. 撮像手段の視点を変えて測定対象物の画像を入力し、第1視点で測定して入力した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定して入力した画像の前記特徴点に相当する対応点の複数の候補を抽出し、2視点における重力方向と重力回りの角度を入力し、2視点における重力方向と角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、姿勢値と特徴点及び対応点から第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、算出した並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における視線ベクトルと、あらかじめ定めた閾値により誤対応した特徴点と対応点を検出し、誤対応した特徴点と対応点を除去して並進運動ベクトルを繰返し算出し、収束した並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする3次元形状計測方法。
  5. 撮像手段と対応関係抽出手段と重力方向検出手段と重力回り角度検出手段と姿勢算出手段と視線ベクトル算出手段と並進運動算出手段及び3次元形状演算手段を有し、
    撮像手段は視点を変えて測定対象物の画像を入力し、
    対応関係抽出手段は第1視点で測定した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、
    重力方向検出手段は第1視点と第2視点における撮像手段の重力方向を検出し、
    重力回り角度検出手段は2視点における撮像手段の重力回りの回転角度を検出し、
    姿勢算出手段は2視点における撮像手段の重力方向と重力回りの角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、
    視線ベクトル算出手段は2視点の姿勢値と特徴点及び対応点より第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、
    並進運動算出手段は視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、
    3次元形状演算手段は並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする3次元形状計測装置。
  6. 撮像手段と対応関係抽出手段と重力方向検出手段と重力回り角度検出手段と姿勢算出手段と視線ベクトル算出手段と並進運動算出手段と収束信号通知手段及び3次元形状演算手段を有し、
    撮像手段は視点を変えて測定対象物の画像を入力し、
    対応関係抽出手段は第1視点で測定した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、
    重力方向検出手段は第1視点と第2視点における撮像手段の重力方向を検出し、
    重力回り角度検出手段は2視点における撮像手段の重力回りの回転角度を検出し、
    姿勢算出手段は2視点における撮像手段の重力方向と重力回りの回転角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出し、
    視線ベクトル算出手段は2視点の姿勢値と特徴点及び対応点より第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出するとともに並進運動算出手段で算出した並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルで定まるエピポーラ線に近づくように対応点の位置を修正し、修正した対応点により視線ベクトルを算出し、
    並進運動算出手段は視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、
    収束信号通知手段は、視線ベクトル算出手段で算出した対応点の位置がほぼ一定値に収束するか、あるいは修正の繰り返し演算回数が一定値になったことを通知する収束信号を出力し、
    3次元形状演算手段は収束信号が出力されたときの並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする3次元形状計測装置。
  7. 撮像手段と対応関係抽出手段と重力方向検出手段と重力回り角度検出手段と姿勢算出手段と姿勢補正手段と視線ベクトル算出手段と並進運動算出手段と収束信号通知手段及び3次元形状演算手段を有し、
    撮像手段は視点を変えて測定対象物の画像を入力し、
    対応関係抽出手段は第1視点で測定した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、
    重力方向検出手段は第1視点と第2視点における撮像手段の重力方向を検出し、
    重力回り角度検出手段は2視点における撮像手段の重力回りの回転角度を検出し、
    姿勢算出手段は2視点における撮像手段の重力方向と重力回りの回転角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出するとともに姿勢補正手段で算出した画像の姿勢角度の補正値と第2視点の重力方向と重力回りの回転角度から第2視点における撮像手段の姿勢を算出し、
    視線ベクトル算出手段は2視点の姿勢値と特徴点及び対応点より第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出するとともに並進運動算出手段で算出した並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルで定まるエピポーラ線に近づくように対応点の位置を修正し、各特徴点と修正した対応点を通る視線ベクトルを算出し、
    姿勢補正手段は修正した対応点より第2視点の画像の姿勢角度の補正値を算出し、
    並進運動算出手段は視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを算出し、
    収束信号通知手段は、視線ベクトル算出手段で算出した対応点の位置がほぼ一定値に収束するか、あるいは修正の繰り返し演算回数が一定値になったことを通知する収束信号を出力し、
    3次元形状演算手段は収束信号が出力されたときの並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする3次元形状計測装置。
  8. 収束信号通知手段は並進運動算出手段で算出した並進運動ベクトルの変化量が一定値以下になったときに収束信号を出力する請求項6又は7記載の3次元形状計測装置。
  9. 撮像手段と対応関係抽出手段と重力方向検出手段と重力回り角度検出手段と姿勢算出手段と視線ベクトル算出手段と並進運動算出手段と誤対応検出手段と誤対応除去手段と収束信号通知手段及び3次元形状演算手段を有し、
    撮像手段は視点を変えて測定対象物の画像を入力し、
    対応関係抽出手段は第1視点で測定した画像の複数の特徴点を抽出し、第2視点で測定した画像の前記特徴点に相当する対応点を抽出し、
    重力方向検出手段は第1視点と第2視点における撮像手段の重力方向を検出し、
    重力回り角度検出手段は2視点における撮像手段の重力回りの回転角度を検出し、
    姿勢算出手段は2視点における撮像手段の重力方向と重力回りの回転角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出するとともに姿勢補正手段で算出した画像の姿勢角度の補正値と第2視点の重力方向と重力回りの回転角度から第2視点における撮像手段の姿勢を算出し、
    視線ベクトル算出手段は2視点の姿勢値と特徴点及び対応点より第1視点と第2視点における各特徴点と対応点を通る視線ベクトルを算出し、
    並進運動算出手段は視線ベクトルと特徴点及び対応点から第1視点から第2視点までの並進運動ベクトルを繰返して算出し、
    誤対応検出手段は、算出した並進運動ベクトル及び第1視点と第2視点における視線ベクトルと、あらかじめ定めた閾値により誤対応した特徴点と対応点を検出し、
    誤対応除去手段は誤対応した特徴点と対応点を除去し、
    収束信号通知手段は並進運動ベクトルが一定値になったことを検出して収束信号を出力し、
    3次元形状演算手段は収束信号が出力されたときの並進運動ベクトルと視線ベクトルより測定対象物の3次元形状を算出することを特徴とする3次元形状計測装置。
  10. 上記収束信号通知手段は繰り返した算出した並進運動ベクトルの誤差曲線により並進運動ベクトルの収束を検出する請求項7,8又は9記載の3次元形状計測装置。
  11. 対応関係抽出手段は特徴点と対応点とともに重み値を算出し、並進運動算出手段は特徴点と対応点の重み値を考慮して並進運動ベクトルを算出する請求項5乃至10のいずれかに記載の3次元形状計測装置。
  12. 重力方向検出手段と重力回り角度検出手段と姿勢算出手段を有し、
    重力方向検出手段は、視点を変えて測定対象物の画像を撮像する撮像手段の第1視点と第2視点における重力方向を検出し、
    重力回り角度検出手段は、第1視点と第2視点における撮像手段の重力方向と、重力方向に垂直な磁場成分から第1視点と第2視点で撮像する撮像手段の重力回りの回転角度を検出し、姿勢算出手段は、第1視点と第2視点の撮像手段の重力方向と重力回りの回転角度から各視点における撮像手段の姿勢を算出することを特徴とする撮像手段の姿勢検出装置。
  13. 重力方向検出手段が3軸加速度センサである請求項12記載の撮像手段の姿勢検出装置。
  14. 重力方向検出手段が入力画像より算出する重力方向推定手段である請求項12記載の撮像手段の姿勢検出装置。
  15. 重力回り角度検出手段が磁気センサである請求項12,13又は14記載の撮像手段の姿勢検出装置。
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