JP3712577B2 - Disc music box - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円盤状のディスクを装填可能なディスク式オルゴールに関し、特に超高音を聴聞可能とするオルゴールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、筐体内部に音源を備えたものの一例として、ディスク回転式のオルゴール装置が、種々提案されている(特開平9−97052号公報等参照)。このようなディスク式オルゴールは、例えば、図13に示すような構成となっている。図13に示したディスク式オルゴールは、モータ駆動源(図示省略)と、曲目に対応した複数の係合部101aを一側の表面に備えた円盤状のディスク101と、ディスク101の係合部101aに係合可能な複数の爪102aを外周に備えた爪車102と、爪車102の爪102aに弾かれて振動し音を鳴奏する振動弁103aを備えた振動板103と、振動板103を支持するフレーム104と、これらの各部材を内部に収納し音鳴奏時に、振動板103の振動を共鳴させる筐体(図示省略)と、を有している。
【0003】
このディスク式オルゴールは、モータ駆動源によってディスク101を回転させると、係合部101aに爪車102の爪102aが係合し爪車102が回転するようになっている。そして、爪車102の回転によって、爪102aが振動板103の振動弁103aを弾き、振動弁103aが振動することによって、この振動が筐体内で共鳴する。すなわち、筐体内の板状あるいは柱状部材等あらゆる部材に振動が伝達し増幅されることとなる。
【0004】
なお、図13におけるディスク101の上方には、筐体の開口扉(図示省略)が設けられている。これは、ディスク式のオルゴールでは、ディスク101の回転を見て楽しめるようにディスク101の表面(図13では上面)を聴者が視認可能とするため、及びディスク101の取り付け取り外しを容易とするためである。この開口扉は音鳴奏時には開放されるため、上述の動作により筐体内で共鳴した振動が、音となって開口扉を開いたその開口部より外部へ伝達されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したディスク式オルゴールでは、音の発生源となっている振動板と音を外部へ放出するための開口扉との間にディスク101が配置されている。そのため、音の一部はディスク101に遮られて外部へ導かれず、聴者の耳に届かない。
【0006】
すなわち、上述のディスク式オルゴールの開口扉側では、筐体内の部材に共鳴し増幅された音が聴者の耳に聞こえるようになっているが、聴者が聞くことが可能な音は、一般的に可聴音域といわれる2万Hz以下の周波数の音域の音のみである。このような音域の音は、ディスク101によって音の導かれる方向が遮られていても、強い振動力で筐体を共鳴させてその共鳴させた音が外部に導かれる。すなわち、2万Hz以下の音の場合、振動板103から開放扉方向へ直接伝播される直接音や筐体内部の何らかの部材に反射して伝播される反射音はディスク101で遮蔽されて外部へ放出されないものの、筐体のあらゆる部分に伝達され共鳴した音が、開放扉から外部へ導かれ、それを聴者が聞くことができるようになっている。
【0007】
一方、最近では、2万Hz以上の超音域の音が、聴者の脳からα波が発生するのを促進させることが知られるようになってきた。このα波の発生時、人間は精神的にリラックス状態となり、ストレス発散、創造活動等にとって、α波は好ましいものとされている。
【0008】
しかしながら、ディスク式オルゴールにおいて、可聴音域である2万Hzを超える周波数の音域の音(超高音)が発生しているものの、その超高音は、筐体を共鳴させる程、振動力が強くない。そのため、振動板103と開放扉との間にディスク101が配置されていると、直接振動板103から開放扉側に伝播しようとする直接音や何らかの部材に反射して伝播しようとする反射音が、開放扉側へ伝動できない。そのため、上述のディスク式オルゴールでは、聴者の脳波にα波の発生を促進させる効果を有する超高音を、外部へ導かせることができず、音の一部(可聴音域)のみしか聴者に聞かせることが出来ないものとなっている。
【0009】
本発明の目的は、上述した問題に鑑みて、可聴音域のみならず超高音をも聴者が聞くことが可能となるような構造のディスク式オルゴールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明は、円盤状のディスクを筐体内の所定の位置に装填可能とされ、このディスクを駆動源により回転させ、ディスクの一方の面側に配置された振動板の振動弁を弾くことで音を発生させると共に、この振動弁の振動を筐体で共鳴させ音を増幅するようにしたディスク式オルゴールにおいて、振動板から見てディスクの配置されている方向とは異なる方向に、振動板が配置される空間の筐体外への開口となる開口部を設け、振動板で発生した非可聴域の超高音を開口部から外部へ導くようにしている。そのため、開口部から可聴音域だけでなく超高音も筐体外部へ導かれ、それを聴者が聞くことができるようになる。
【0011】
また、他の発明は、上述のディスク式オルゴールに加えて、開口部は、ディスクと直交する面に形成されると共に、振動板が開口部方向に向くように傾いて取り付けられている。そのため、振動板からの直接音がより確実に開口部方向へ導かれ外部へ放出されることとなり、可聴領域の音だけでなく超高音も、聴者が聞くことができるようになる。
【0012】
また、他の発明は、上述のディスク式オルゴールに加えて、振動板が取り付けられたフレームとディスクとの間に生ずる空間に連続すると共にディスクの振動板側の面がさらされる内部空間の開口として開口部が設けられている。そのため、さらに、主に直接音で伝播する超高音がより外部へ導かれ易くなり、それを聴者が聞くことが可能となる。
【0013】
また、他の発明は、上述のディスク式オルゴールに加えて、振動板を2つ備え、その一方をディスクと平行に、他方をディスクに対して傾けて設置している。そのため、さらに超高音が確実に外部へ導かれ、それを聴者が聞くことができるようになる。
【0014】
また、他の発明は、上述のディスク式オルゴールに加えて、フレームにおける振動板の裏平面部と対向した位置に貫通孔を設け、振動板から発生する超高音を貫通孔を通過させ、かつ開口部から外部へ導くようにしている。そのため、貫通孔を通過した超高音が、開口部から外部へ導かれ、可聴音域だけでなく超高音も聴者が聞くことができるようになる。
【0015】
また、他の発明は、上述のディスク式オルゴールに加えて、開口部は、貫通孔を通過する超高音が反射することなく直接外部に導かれるような位置に配置されている。そのため、振動板からの直接音が、筐体等に反射せずに開口部から直接外部へ導かれることとなり、さらに超高音をよりクリアに聴者が聞くことができるようになる。
【0016】
また、他の発明は、ディスクが筐体内の所定位置に装填され、取り外し不能または取り外し可能に構成されている。そのため、装填位置を工夫することによって、装置としての美感を高めたり、あるいは取り付け取り外しの際の操作性を高めるようにすることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のディスク式オルゴールの実施の形態を、図1から図9に基づいて説明する。
【0018】
図1,図2及び図3に示すように、ディスク式オルゴール1は、駆動源としてのモータ20、多数の爪車4、2つの振動板5,6及び各振動板5,6をそれぞれ支持するフレーム7,8を備えたオルゴールユニット30と、このオルゴールユニット30に装填されモータ20によって回転させられる円盤状のディスク3と、からなる音源部2と、これらの音源部2の各部材を内部に収納し振動板5,6の振動を共鳴させる筐体9と、から構成されている。そして、このディスク式オルゴール1は、モータ20の駆動力によってディスク3を回転させることにより、ディスク3の一側表面に形成された係合部3aで爪車4の爪41を引っかけて爪車4を図3において矢示A方向に回転させる。そして、この爪車4の外周に設けられた爪41が振動板5,6の振動弁51,61を弾き、音を鳴奏するようになっている。
【0019】
筐体9は、オルゴールユニット30の振動板5,6を固定した各フレーム7,8を支持すると共に、音源部2で発生する音を共鳴させる(部材を振動させその振動を空気振動として伝達することにより音を出す)ためのものとなっている。そのため、筐体9は、後述する開口扉9aや開口部9b,9c,9d等がなくても、それ自体ディスク式オルゴール1の演奏中に振動して音を外部に伝達するものとなっている。
【0020】
この筐体9は、内部に空間を有すると共に外観が立方体形状となっており、その内部空間にはオルゴールユニット30を取り付けるための取り付け板91と、取り付け板91に共鳴させた音をさらに増幅させるための増幅板92と、取り付け板91と増幅板92とを連結する2本の魂柱93,94と、湾曲板95とが備えられている。
【0021】
また、筐体9は、ディスク3を出し入れすると共に主に筐体9内部で共鳴した中高音を外部へ導くために開閉自在な開閉扉9aと、主に振動板5,6から発生する超高音を外部へ導くための開口となる第1開口部9bと、さらに筐体9内部で共鳴した中高音を主に導くための開口となる第2開口部9cと、主に筐体9内部で共鳴した超低音を外部へ導くための開口となる大型開口部9dと、開閉扉9aを開けて内部の共鳴音を外部へ導くための開口となる上部開口部9jと、を有している。
【0022】
開閉扉9aは、図1において筐体9の上面部分に設けられており、一端側を回動中心として上下方向に開閉するようになっている。そして、この開閉扉9aを開放することにより、筐体9の上面部分よりディスク3の取り替え等ができるようになっており、操作性のよいものとなっている。なお、この開閉扉9aは、オルゴール演奏中には開放されていることが望ましく、開放されていることにより、筐体9内部で共鳴された音が、この開閉扉9aから外部へ導かれるようになっている。これによって、ディスク式オルゴール1の周辺にいる人の耳には、筐体9内部で共鳴された音が聞こえる。なお、オルゴール演奏中に、この開閉扉9aを閉じていても、筐体9自体が振動すると共に他の開口部9b,9c,9dから十分音が外部へ放出される。
【0023】
なお、この開閉扉9aは、ディスク3を所定の位置へ装填することにより、音の発生源となる振動板5,6から発生される直接音(筐体9内で共鳴することなく直接空気中を伝播していく音波)やこの直接音が何らかの部材に反射して伝達される反射音(直接音と同じく筐体9内で共鳴することなく各部材に反射しながら空気中を伝播していく音波)は伝達されてこない位置に配置されている。すなわち、ディスク3が、振動板5,6と開閉扉9aとの間に配置され、振動板5,6からの直接音や反射音がディスク3に遮断されることとなり、この開閉扉9aには達しないようになっている。そのため、この開閉扉9aから外部へ導かれる音は、直接音や反射音ではなく、筐体9内で共鳴することにより筐体9内部で増幅された音となる。
【0024】
ここで、筐体9で共鳴し易い音は、可聴音域の音(2万Hz以下の周波数の音域の音)であり、共鳴しにくく直接音や反射音での伝播が主となる超高音(2万Hz以上の周波数の音域の音)は、開閉扉9a側には導かれにくくなる。
【0025】
また、第1開口部9bは、筐体9の前面(図1において左側端面)の上端から取り付け板91の取り付けられた位置まで形成されており、第2開口部9cは、同じ面の取り付け板91から増幅板92の取り付けられた位置まで形成されている。これらの開口部9b,9cは、一連の開口となっており、筐体9の前面には、これらの開口部9b,9cを開閉する開閉蓋9fが備えられている。
【0026】
すなわち、第1及び第2開口部9b,9cは、共にディスク3とは直交する面に設けられており、取り付け板91を境に第1開口部9bは筐体9の開閉扉9a側に、第2開口部9cは増幅板92側(底面96側)にそれぞれ配置されている。そのため、第1開口部9bは、振動板5,6から見るとディスク3と取り付け板91とによって上下が挟まれた空間から筐体9の外側に通ずる出口となるように配置されることとなる。これにより、この開口部9bは、振動板5,6からの直接音や反射音、特に振動板6からの直接音や反射音を外部へ導くようになっている(図1において矢印参照)。
【0027】
このため、ディスク式オルゴール1の前面側にいる人の耳には、筐体9内で共鳴されて外部へ導かれる可聴音域の音のみならず、直接音や反射音で主に伝播される光の性質に近い超高音(2万Hz以上の周波数の音)までもが良く聞こえるようになる。その結果、聴者の脳波には、α波が発生し易い状態となる。すなわち、本発明の実施の形態のディスク式オルゴール1は、直接音や反射音で主に伝播する超高音を第1開口部9bから十分に外部へ導き、聴者に聞かせることができるため、聴者をよりリラックスさせることが可能なものとなる。
【0028】
なお、第2開口部9cは、取り付け板91より下側に配置されており、振動板5,6が配置される空間とは連通していない。そのため、この第2開口部9cには、上述の上部開口部9j同様、振動板5,6からの直接音や反射音がほとんど届かないようになっている。第2開口部9cは、魂柱93,94によって一体化されている取り付け板91及び増幅板92に共鳴させた音、主として可聴帯域中の中高音を、外部へ導くためのものとなっている。
【0029】
また、大型開口部9dは、筐体9の前面(図1において左側端面)の下方に設けられている。この大型開口部9dは、上述の上部開口部9j及び第1、第2開口部9b,9cに比して振動板5,6からの距離が遠い位置にある。そのため、主として、共鳴し易い超低音が、筐体9や増幅部92や大空間部Sで増幅され湾曲板95で大型開口部9d側へ出射され、この大型開口部9dから外部に導かれるようになっている。
【0030】
大型開口部9dから超低音域の音が導かれることにより、上述の第1開口部9bから導かれる非可聴帯域の超高音や、上部開口部9j及び第2開口部9cから導かれる可聴帯域の中高音と合わせて、より幅広い音域の音がバランス良く、筐体9の前方へ導かれるものとなっている。なお、上部開口部9jから導かれる音は、図2に示すように傾斜して配置される開閉扉9aによって前方(図1の左方向)へ向けられる。
【0031】
取り付け板91は、音源部2を取り付けるための板状部材となっている。この取り付け板91は、筐体9の底面96に対して平行に取り付けられた2つの平行部91a,91bと、この2つの平行部91a,91bを段差をつけて連結する約45度の傾斜面で形成されたスロープ91cと、を有するものとなっている。取り付け板91のスロープ91cの上側の平行部91aには、ディスク3と平行に配置される振動板5を固定したフレーム7が当接している。また、スロープ91cには、振動板6がディスク3に対して傾けて配置されかつ表面が第1開口部9b側に向くように固定されたフレーム8が当接している。この構成により2つの振動板5,6は、180度対称となる位置から振動板6が45度ずれた位置となるように配置されることとなる。
【0032】
また、平行部91aには、ディスク3の装填時にディスク3の外周縁近傍を支えるためのローラー11a,11bを先端部分にそれぞれ備えた支え用軸12a,12bが、また、平行部91bには、ディスク3の装填時にディスク3の外周縁近傍を支えるためのローラー11c,11dを先端部分にそれぞれ備えた支え用軸12c,12dが、それぞれ立設されている。
【0033】
ディスク3には、モータ20による駆動時に、係合部3aと係合する爪車4からの力と、駆動用係合穴と係合するスプロケット31から力が加わり、全体的に浮き上がろうとするが、この浮きを後述のアーム34で抑えるようになっている。これらのローラー11a,11b,11c,11dは、このアーム34の抑えと協働してディスク3に若干の反りを与えるようにディスク3の一側表面の外周端近傍を支えるものとなっている。なお、本実施の形態では、4つのローラー11a,11b,11c,11dを、ディスク3と爪車4との係合位置を中心に約半周をカバーするように配置したが、ディスク全周に等間隔に配置するようにしてもよい。なお、4つのローラー11a〜11dを、上述のような位置で約半周のみに配置したのは、ディスク3と爪車4の係合を確実かつスムーズに行わせるためであり、ディスク3と爪車4が係合していない反対側部分には同じような配置は不要であるためである。
【0034】
また、増幅板92は、取り付け板91と所定の間隔を保って平行となるように筐体9内に取り付けられている。すなわち、増幅板92は、取り付け板91と同様、この筐体9の底面96に対して平行に取り付けられた2つの平行部92a,92bと、この2つの平行部92a,92bを段差をつけて連結する斜面形状のスロープ92cと、を有するものとなっている。
【0035】
また、取り付け板91及び増幅板92は、それぞれ筐体9の側方4面のうちの3面、具体的には、両左右側面9g,9h及び背面9eの内壁に固定されていると共に、2つの魂柱93,94によって連結されている。そして、この2つの魂柱93,94によって形成された取り付け板91と増幅板92との間の空間部は、筐体9内での振動の伝播を図るための空間となっている。なお、この2つの魂柱93,94は、それぞれ取り付け板91に取り付けられた振動板5,6と重なる位置の近傍に設けられており、振動弁51,61の振動により発生する取り付け板91の振動を、効率よく増幅板92に伝達するためのものとなっている。
【0036】
また、湾曲板95は、振動板5,6から取り付け板91、魂柱93,94さらに増幅板92や筐体9へと伝播した振動や大空間部Sによって空気振動に変換された振動を、効率よく大型開口部9dから外部へ導くための部材となっている。具体的には、一端が筐体9の底面96の前端(大型開口部9dの下端)に固定され、他端が筐体9の背板9eの上下方向途中部分に固定され、かつ所定の曲率で湾曲させられたものとなっている。
【0037】
ディスク3は、1枚で1曲に対応している。このため、選曲に対応したディスク3を開閉扉9aを開放して筐体9内へ取り付け、演奏終了後取り外すこととなる。図3に示すように、ディスク3の一側の面には、曲目に応じて形成された複数の係合部3aが設けられている。また、ディスク3は、モータ20の回転駆動力によって回転するように構成されており、外周縁近傍部分には、モータ20の回転軸20a(図5参照)の先端に固定されたスプロケット31と係合する駆動用係合穴(図示省略)が設けられている。そして、ディスク3は、スプロケット31の回転により駆動用係合穴で駆動力を受けて回転し、係合部3aが爪車4の外周に形成された爪41と係合しながら移動することにより、爪車4を回転させるようになっている。
【0038】
オルゴールユニット30は、ディスク3を回転駆動し、このディスク3の回転によって爪車4を回転させて爪車4の爪41で振動弁51,61を弾いて音を発生させる駆動ユニットとなっている。このオルゴールユニット30は、筐体9内の取り付け板91に固定されている。オルゴールユニット30は、図4及び図5に示すように、駆動源としてのモータ20と、スプロケット31と、多数の爪車4と、振動板5,6と、フレーム7,8と、ホルダー32,33と、アーム34と、シャフト10と、ガイド35と、を有している。
【0039】
モータ20は、ホルダー32の端面にネジ止め固定されている。そして、このモータ20の回転軸20aは、ホルダー32のモータ保持部32aに形成された中心孔32f(図7参照)内に挿通されて、ホルダー32の他面側に進出している。そして、モータ20の回転軸20aの先端には、円盤状のスプロケット31が固定されている。
【0040】
スプロケット31は、ディスク3の外周縁部分に沿って形成された駆動用係合穴に係合する係合部31bを外周縁に有しており、モータ20の回転軸20aが回転することによってディスク3の駆動用係合穴を係合部31bで引っかけながら回転駆動されるようになっている。
【0041】
フレーム7の振動板支持台7aには、図3に示すように、ディスク3と平行に配置される振動板5がネジ止め固定されている。この振動板5は、爪車4と同数の櫛歯状の振動弁51を有しており、この振動弁51の弁先が爪車4の外周に形成された爪41と係脱可能となるように配置されている。各振動弁51は、それぞれ長さが異なるように形成されており、その振動弁51の長さによって音高が決まるようになっている。なお、低音域に対応する振動弁51には、低音を発生させるためと、その振動を長引かせるようにするためのウエート51aが溶接により接合されている。
【0042】
また、フレーム8の振動板支持台8aには、ディスク3に対して約45度傾いて設置される振動板6がネジ止め固定されている。この振動板6は、振動板5と同様、爪車4と同数の櫛歯状の振動弁61を有しており、この振動弁61の弁先が爪車4の外周に形成された爪41と係脱可能となるように配置されている。各振動弁61も、それぞれ長さが異なるように形成されている。そして、低音域に対応する振動弁61には、上述のウエート51aと同様の効果を備えたウエート61aが溶接により接合されている。なお、同じ爪車4でほぼ同時に弾かれる振動弁51,61は、若干、音程がずれるように形成されており、両振動弁51,61によって適度なうなりが発生することとなる。
【0043】
フレーム7とフレーム8とは、図6〜図9に示すように、両端に配置される2つのホルダー32,33によって、所定の角度を持たせて連結されている。すなわち、フレーム7が取り付け板91の平行部91aに当接し、フレーム8が取り付け板91のスロープ91cに当接するように、フレーム7,8は約135度の角度を持たせて連結される。なお、スロープ91cに当接するように配置されるフレーム8の一端側であってホルダー33の近傍の一部には、他方のフレーム7にしっかり当接されるように約45度の傾斜面8bが形成されている。
【0044】
そして、フレーム7のフレーム8との境の部分には、図6及び図9に示すように、多数の爪車4を回転自在に支持するためのガイド35が一体的に形成されている。このガイド35は、各爪車4を両隣の爪車4から隔離するための櫛歯状の分岐板で形成されており、ガイド棒35aに各爪車4を装填した状態で各分岐板の間に各爪車4が配置されるようにして、ガイド棒35aをガイド35の溝35bに載置することで各爪車4がガイド棒35aを回動中心として回転可能に配置される。
【0045】
また、各爪車4の外周縁には、複数の爪41が設けられている。各爪41は、ディスク3の係合部3aに係脱可能となっていると共に、各振動板5,6の振動弁51,61の弁先とそれぞれ係脱可能となっている。この爪車4は、ディスク3によって駆動され各振動弁5,6の各振動弁51,61を同時に弾くことによって、各振動弁5,6を振動させ音を発生させるものとなっている。
【0046】
ホルダー32は、図7に示すように、モータ20を保持するためのモータ保持部32aと、フレーム7をネジ止め固定するための固定部32bと、フレーム8をネジ止め固定するための固定部32cと、アーム34の回動支点となるアーム保持部32dとを備えている。なお、両固定部32b,32cとアーム保持部32dは、略正方形状のモータ保持部32aの外方にそれぞれ延出されたものとなっている。そして、アーム保持部32dの先端には、アーム34の回動支点を係止させるための溝32eが設けられている。アーム34は、この溝32e内に落とし込まれた状態でアーム保持部32dの両外側からピン(図示省略)を挿通されることにより、この溝32eを回動中心として回動するようになっている。
【0047】
また、ホルダー33は、図8に示すように、シャフト10が係合する係合孔33aと、フレーム7をネジ止め固定するための固定部33bと、フレーム8をネジ止め固定するための固定部33cと、を備えている。なお、シャフト10は、ディスク3の回転中心孔を挿通させると共にアーム34の先端を保持するものとなっている。アーム34の先端は、図5に示すように、シャフト10に保持されると共にアームカバー37をシャフト10に差し込むことによってシャフト10に保持される。
【0048】
アーム34は、回転中心孔がシャフト10に挿入されて装填されるディスク3の抑え部材となっている。すなわち、ディスク3には、モータ20による駆動時に、爪車4とスプロケット31から多大な力が加わるが、アーム34は、このような力によってディスク3が浮いて係合部3aや駆動用係合穴が爪車4やスプロケット31から外れてしまわないように抑える役目を有している。このアーム34は、ホルダー32を中心として回動可能となっており、ディスク3を取り外したり装填する際には、図2及び図5の2点鎖線で示したように上方へ回動させる。そして、装填後は、実線で示すように下方へ回動してディスク3を抑えつける。
【0049】
なお、上述の実施の形態の説明中、開閉扉9aのみを設けた場合では、ディスク3に遮蔽されるため振動板5,6からの直接音や反射音が聴者に届かず、特に超高音のように光のような性質を有し共鳴しない性質の音は外部に導けないということを述べたが、そのことについて出願人は以下に説明するような検証を行っている。
【0050】
図10及び図11に示したのは、ディスク3が音の伝播を遮蔽すると、どの程度音量に影響があるかを実験するために、出願人が作成した実験用オルゴールである。
【0051】
図10の実験用オルゴールは、略矩形筒状の筐体201と、この筐体201の内側に筐体201の側壁201aに対して直交するように取り付けられた取り付け板202と、取り付け板202上に固定されたオルゴールユニット203と、オルゴールユニット203に装填されたディスク204(ディスク3に相当)と、から構成されている。オルゴールユニット203は、モータ205と、スプロケット206と、多数の爪車207と、取り付け板202に対して共に平行に並べられた2つの振動板208と、これら2つの振動板208を固定するフレーム209と、アーム210とを有しており、ディスク204はアーム210と振動板208及び爪車207との間に配置されるように装填される。
【0052】
そして、このオルゴールユニット203は、モータ205の回転によりスプロケット206を回転させると、このスプロケット206の外周端部分に自らの外周端部分が係合しているディスク204が回転し、このディスク204の回転によって爪車207を回転させて爪車207の爪で振動弁(図示省略)を弾いて音を発生させる駆動ユニットとなっている。
【0053】
なお、この実験では、オルゴールユニット203に装填されたディスク204の上方に音を収録するための第1のマイクロフォン220が設置されている。すなわち、この第1のマイクロフォン220と両振動板208との間にディスク204が配置され、振動板208から発生する直接音や反射音がディスク204によって遮蔽され第1のマイクロフォン220に届きにくいようにされている。
【0054】
一方、取り付け板202の下方には、第1のマイクロフォン220と同性能の音収録用の第2のマイクロフォン230が設置されている。なお、図11に示すように、取り付け板202には、貫通孔202aが設けられ、振動板208を上側に固定したフレーム209にも貫通孔209aが設けられている。このため、第2のマイクロフォン230は、これら両貫通孔202a,209aにより振動板208との間に遮蔽物がない位置に設置されていることとなる。なお、第1のマイクロフォン220から振動板208までの距離T1と、第2のマイクロフォン230から振動板208までの距離T2とは、等距離となっている。
【0055】
このような状況でオルゴールユニット203を駆動して音を鳴奏させ、第1のマイクロフォン220と第2のマイクロフォン230により、各位置での音の収録を行うと、図12のグラフで示すような結果となった。
【0056】
図12のグラフは、第1のマイクロフォン220と第2のマイクロフォン230で収録された音の周波数[Hz]と、音の強さ[dB]との関係を示す図である。このグラフによると、ディスク204による遮蔽のない第2のマイクロフォン230で収録した音は、ディスク204によって遮蔽された第1のマイクロフォン220で収録した音に比して、周波数[Hz]に関係なく常に大きな音[dB]となっている。そして、特に、周波数[Hz]が20kHz(=2万Hz)を超え、非可聴域の超高音となる周波数帯域では、その差が顕著となる。この結果、超高音といわれる2万Hz以上の周波数帯域の音は、ディスク204等の遮蔽物がある場合はその伝達が著しく阻止され、逆に遮蔽物がない場合には比較的大きな音[dB]で伝達されることが分かった。
【0057】
以上のような実験結果を踏まえ、上述したように本発明の実施の形態のディスク式オルゴールでは、聴者の脳波からα波の発生を促し聴者をリラックスさせる効果の高い超高音の外部への導出を、ディスク3によって阻止してしまわない構成、すなわち、ディスク3の振動板5,6が配置される側の面がさらされる空間を外部空間と連通するための第1開口部9bを設けた構成を採用している。上述の実施の形態では、一方の振動板6の振動弁61の振動によって発生する音が直接またはディスク3や取り付け板91で反射させられながら外部へ導かれるように第1開口部9bを設けているので、特に直接音が外部へ導かれ易くなっている。
【0058】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述した実施の形態のディスク式オルゴール1では、駆動源をモータ20としたが、特に駆動源はモータでなくとも良く手動等、他の方式でもよい。
【0059】
また、上述の実施の形態のディスク式オルゴール1では、振動板6をディスク3に対して傾けて設け、振動板6から発生する直接音や反射音を、第1開口部9bから外部へ導き易いように構成したが、振動板6は特に傾いていなくても良い。また、振動板5,6のいずれか一方を無くし、1個の振動板としても良い。
【0060】
また、上述の実施の形態では、振動板6を振動板5に対して180度対称位置から約45度ずらした位置となるように構成したが、この角度は何度でもよい。なお、振動板6の角度は、ディスク3に対して傾けば傾くほど効率よく、特に90度に傾ける(垂直な位置関係とする)と最も効率よく、直接音が第1開口部9bへ導かれることとなる。しかしながら、本実施の形態では、各振動板5,6の超低音用の振動弁51,61に溶接固定されたウエート51a,61aが干渉しない範囲で最大限となる約45度に傾けるようにした。
【0061】
なお、第1の開口部9bの位置、すなわち筐体9の前面部分上端近傍を超高音の導出口とせず、上述した実験用のオルゴールのように振動板が取り付けられるフレーム及び取り付け板に貫通孔を設け、この貫通孔を通過する直接音を取り付け板より下に設けた開口部から外部へ導くようにしても良い。このようにしても、上述の実施の形態の構成のものと同様、直接音や反射音でしか伝播しない超高音が外部に導かれて聴者の耳に届くようになり、聴者の脳波にα波の発生を促すことができる。
【0062】
なお、この場合、音の発生源である振動板と貫通孔、さらに開口部が一直線上に配置されていると、さらに効果的に直接音が開口部から外部へ直接的に導かれることとなり、超高音をより効率よく外部に導くことができる。具体的には、図10のものを左側を下にして右側を上にするようにして、すなわち90度回転させて、聴者は振動板の裏側を見るようにして(図11の状態)音を聞くようにしてもよい。
【0063】
また、上述の実施の形態では、筐体9の前面に、超低音域を外部へ導くための大型開口部9dを設けたが、この大型開口部9dは無くてもよい。また、この大型開口部9dに音を導くための湾曲板95も省略できる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のディスク式オルゴールによれば、内部に音源部を格納した筐体の、振動板から見てディスクと対向する面側とは異なる方向に、超高音を外部へ導く開口部を備えたため、この開口部から可聴音域の音だけでなく超高音も導かれ、それを聴者が聞くことができるようになる。その結果、聴者の脳波にα波を発生させる効果を奏することとなり、聴者をよりリラックスさせて安らぎ感を与えることができるディスク式オルゴールとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるディスク式オルゴールを示した縦断面図である。
【図2】図1のディスク式オルゴールを図1の矢示II方向から見た正面図である。
【図3】図1のディスク式オルゴールのオルゴールユニット付近を拡大して示した断面図である。
【図4】図2のディスク式オルゴールのオルゴールユニットを図2の矢示IV方向から見た正面図である。
【図5】図4を矢示V方向から見たオルゴールユニットの底面図である。
【図6】図4のオルゴールユニットからモータ等の部材を外して各フレーム及び各フレームを連結する両ホルダーならびにガイドを示した正面図である。
【図7】図6の矢示VII方向から見た右側面図である。
【図8】図6の矢示VIII方向から見た左側面図で、奥側のフレームを省略して示す図である。
【図9】図6の矢示IX方向から見た平面図である。
【図10】ディスクが音の伝播を遮蔽すると、どの程度音量に影響があるかを実験するために、出願人が作成した実験用オルゴールの縦断面図である。
【図11】図10の矢示XI方向から見た底面図である。
【図12】図10の実験用オルゴールを用いた音量の実験結果を示したグラフで、2つのマイクロフォンでそれぞれ収録した音を周波数と音量との関係で示した図である。
【図13】従来のディスク式オルゴールの要部を示した平面図である。
【符号の説明】
1 ディスク式オルゴール
2 音源部
3 ディスク
3a 係合部
4 爪車
5,6 振動板
7,8 フレーム
9 筐体
9b 第1開口部
20 モータ(駆動源)
41 爪
51,61 振動弁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a disc-type music box that can be loaded with a disc-like disc, and more particularly, to a music box that can listen to super high sounds.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various types of disk-rotating music boxes have been proposed as an example of a device provided with a sound source inside a casing (see JP-A-9-97052, etc.). Such a disc-type music box has a structure as shown in FIG. 13, for example. The disc-type music box shown in FIG. 13 includes a motor drive source (not shown), a disc-
[0003]
In this disc type music box, when the
[0004]
Note that an opening door (not shown) of the housing is provided above the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described disc-type music box, the
[0006]
That is, on the opening door side of the above-mentioned disc-type music box, the sound that is amplified by resonating with the members in the housing can be heard by the listener's ear, but the sound that the listener can hear is generally Only sounds in a frequency range of 20,000 Hz or less, which is called an audible range. Even when the direction in which the sound is guided is blocked by the
[0007]
On the other hand, recently, it has been known that sounds in the supersonic range of 20,000 Hz or more promote the generation of α waves from the listener's brain. When this α-wave is generated, humans are mentally relaxed, and α-wave is preferable for stress dissipation, creative activities, and the like.
[0008]
However, in a disc-type music box, although a sound (ultra high frequency) having a frequency exceeding 20,000 Hz which is an audible sound range is generated, the ultra high frequency is not strong enough to resonate the casing. For this reason, when the
[0009]
In view of the above-described problems, an object of the present invention is to provide a disc-type music box having a structure that allows a listener to hear not only an audible sound range but also a super high sound.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, according to the present invention, a disk-shaped disk can be loaded at a predetermined position in a housing, and the disk is rotated by a driving source, and a diaphragm disposed on one surface side of the disk is provided. In a disc-type music box that generates sound by flipping the vibration valve and amplifies the sound by resonating the vibration of the vibration valve with the housing, the direction of the disc is different from the direction of the diaphragm. An opening that serves as an opening to the outside of the housing of the space in which the diaphragm is disposed is provided in the direction so as to guide the ultra high frequency sound generated in the diaphragm from the opening to the outside. Therefore, not only the audible sound range but also the super high sound is guided to the outside of the housing from the opening, and the listener can hear it.
[0011]
According to another invention, in addition to the above-described disc-type music box, the opening is formed on a surface orthogonal to the disc, and the diaphragm is attached to be inclined so as to face the opening. Therefore, the direct sound from the diaphragm is more reliably guided toward the opening and released to the outside, and the listener can hear not only the sound in the audible region but also the super high sound.
[0012]
In addition to the above-described disc-type music box, another invention provides an opening in an internal space that is continuous with the space formed between the frame on which the diaphragm is attached and the disc and to which the surface of the disc on the diaphragm side is exposed. An opening is provided. Therefore, the super high frequency sound that is mainly propagated by direct sound is more easily guided to the outside, and the listener can hear it.
[0013]
In addition to the above-described disk-type music box, another invention includes two diaphragms, one of which is installed parallel to the disk and the other inclined with respect to the disk. As a result, the ultra high frequency sound is reliably guided to the outside and the listener can hear it.
[0014]
In addition to the above-described disk-type music box, another invention provides a through-hole at a position facing the back plane portion of the diaphragm in the frame, and passes through the through-hole the super high sound generated from the diaphragm. It leads to the outside from the department. Therefore, the super high frequency sound that has passed through the through hole is guided to the outside through the opening, and the listener can hear not only the audible sound range but also the high frequency sound.
[0015]
In another aspect of the invention, in addition to the above-described disc-type music box, the opening is disposed at a position where the super high sound passing through the through hole is directly guided to the outside without being reflected. Therefore, the direct sound from the diaphragm is directly guided to the outside from the opening without being reflected by the housing or the like, and the listener can hear the super high sound more clearly.
[0016]
In another aspect of the invention, the disk is loaded at a predetermined position in the housing, and is configured so as not to be removable or removable. For this reason, by devising the loading position, it is possible to enhance the aesthetics of the apparatus, or to enhance the operability during attachment / detachment.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a disc-type music box of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0018]
As shown in FIGS. 1, 2 and 3, the disc-
[0019]
The housing 9 supports the
[0020]
The casing 9 has a space inside and has a cubic shape. The mounting
[0021]
In addition, the housing 9 has an opening /
[0022]
The open /
[0023]
The open /
[0024]
Here, the sound that easily resonates in the housing 9 is a sound in the audible sound range (sound in a frequency range of 20,000 Hz or less), and it is difficult to resonate and is a super high frequency sound that mainly propagates directly or reflected sound ( Sound of a frequency range of 20,000 Hz or higher) is not easily guided to the open /
[0025]
The
[0026]
That is, the first and
[0027]
For this reason, not only the sound in the audible sound range that is resonated in the housing 9 and guided to the outside, but also the light mainly propagated directly or reflected to the ears of the person on the front side of the disc-
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
By guiding the sound in the very low frequency range from the
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
When the
[0034]
The
[0035]
The mounting
[0036]
Further, the
[0037]
One
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
As shown in FIG. 3, a
[0042]
Further, a
[0043]
As shown in FIGS. 6 to 9, the
[0044]
As shown in FIGS. 6 and 9, a
[0045]
A plurality of claws 41 are provided on the outer peripheral edge of each
[0046]
As shown in FIG. 7, the
[0047]
As shown in FIG. 8, the
[0048]
The
[0049]
In the description of the above-described embodiment, when only the
[0050]
FIG. 10 and FIG. 11 show an experimental music box created by the applicant in order to experiment how much the sound volume is affected when the
[0051]
The experimental music box of FIG. 10 includes a substantially rectangular
[0052]
When the
[0053]
In this experiment, a
[0054]
On the other hand, a
[0055]
In this situation, the
[0056]
The graph of FIG. 12 is a diagram illustrating the relationship between the frequency [Hz] of sound recorded by the
[0057]
Based on the above experimental results, as described above, in the disc-type music box according to the embodiment of the present invention, it is possible to induce the generation of α-waves from the brain waves of the listener and to radiate the super high sound with a high effect of relaxing the listener to the outside. A configuration that is not obstructed by the
[0058]
The above-described embodiment is an example of a preferred embodiment of the present invention, but is not limited thereto, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention. For example, in the disk-
[0059]
Further, in the disk-
[0060]
Further, in the above-described embodiment, the
[0061]
Note that the position of the
[0062]
In this case, if the diaphragm and the through-hole, which are the sound generation source, and the opening are arranged in a straight line, the direct sound is more effectively guided directly from the opening to the outside. Super high sounds can be guided to the outside more efficiently. Specifically, the sound of FIG. 10 is turned left side down and right side up, that is, rotated 90 degrees, so that the listener looks at the back side of the diaphragm (state of FIG. 11) and makes a sound. You may listen.
[0063]
In the above-described embodiment, the
[0064]
【The invention's effect】
As described above, according to the disc-type music box of the present invention, the super high sound is guided to the outside in a direction different from the surface side facing the disc when viewed from the diaphragm of the casing in which the sound source unit is stored. Since the opening is provided, not only the sound in the audible range but also the super high sound is guided from the opening, and the listener can hear it. As a result, an effect of generating an α wave in the listener's brain wave is produced, and a disc-type music box that can further relax the listener and give a sense of comfort.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a disk-type music box in an embodiment of the present invention.
2 is a front view of the disc-type music box of FIG. 1 as viewed from the direction of arrow II in FIG.
3 is an enlarged cross-sectional view showing the vicinity of a music box unit of the disk-type music box of FIG. 1;
4 is a front view of the music box unit of the disc-type music box of FIG. 2 as seen from the direction of arrow IV in FIG. 2;
5 is a bottom view of the music box unit when FIG. 4 is viewed from the direction of arrow V. FIG.
6 is a front view showing a frame and both holders for connecting the frames by removing a member such as a motor from the music box unit of FIG. 4 and a guide.
7 is a right side view seen from the direction of arrow VII in FIG. 6;
8 is a left side view seen from the direction of arrow VIII in FIG. 6 and is a view omitting the frame on the back side. FIG.
9 is a plan view seen from the direction of arrow IX in FIG. 6. FIG.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view of an experimental music box created by the applicant for experimenting how much the sound volume is affected when the disk shields sound propagation.
11 is a bottom view seen from the direction of arrow XI in FIG.
12 is a graph showing experimental results of sound volume using the experimental music box of FIG. 10, showing the sound recorded by two microphones in relation to frequency and sound volume, respectively.
FIG. 13 is a plan view showing a main part of a conventional disc-type music box.
[Explanation of symbols]
1 Disc music box
2 Sound source section
3 discs
3a Engagement part
4 Claw wheel
5,6 Diaphragm
7,8 frames
9 Case
9b First opening
20 Motor (drive source)
41 nails
51, 61 Vibration valve
Claims (6)
前記開口部は、前記ディスクと直交する面に形成されると共に、前記振動板が前記開口部方向に向くように傾いて取り付けられていることを特徴とするディスク式オルゴール。A disk-shaped disk can be loaded at a predetermined position in the housing, and the disk is rotated by a drive source, and a sound is generated by flipping a vibration valve of a diaphragm arranged on one side of the disk. In addition, in the disc-type music box in which the vibration of the vibration valve is resonated in the housing to amplify the sound, the diaphragm is in a direction different from the direction in which the disc is arranged when viewed from the diaphragm. Provide an opening to be opened outside the housing of the space to be arranged,
The disk-type music box, wherein the opening is formed on a surface orthogonal to the disk, and the diaphragm is attached to be inclined so as to face the opening .
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